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綬章
じゅしょう [0] 【綬章】
ひものついた記章。
綬鶏
じゅけい [0] 【綬鶏】
キジ目キジ科の鳥。全長約60センチメートル。体は丸みをおび,尾は短い。顔は皮膚が裸出し,頭に二つの肉角がある。繁殖期に青や赤黄色を呈するのどの肉垂れを「綬」に見立てた命名。中国南東部の山地に分布。羽に斑紋があって美しく,日本では江戸時代から飼い鳥とされた。ツノキジ。
維持
いじ【維持】
maintenance;→英和
support.→英和
〜する maintain <peace> ;→英和
support <one's family> ;keep up <appearances> ;preserve <one's health> .→英和
‖維持費 the cost of maintenance;upkeep (expenses).
維持
いじ ヰヂ [1] 【維持】 (名)スル
同じ状態を保ち続けること。「現状―」「中立的な立場を―する」「―費」
維持飼料
いじしりょう ヰヂシレウ [3] 【維持飼料】
家畜の生命を維持する程度の飼料。労役や肉・乳・卵などの生産を見込まない場合の飼料。
→生産飼料
維摩
ゆいま 【維摩】
〔梵 Vimalakīrti の音訳である「維摩詰(ユイマキツ)」の略。漢訳して「浄名」「無垢称」〕
古代インドの毘舎離(ビシヤリ)城の富豪で,釈迦の弟子となり在家のまま大乗仏教の奥義に達したと伝えられる人物。維摩経の主人公。
維摩[図]
維摩の方丈
ゆいまのほうじょう 【維摩の方丈】
⇒方丈(ホウジヨウ)(2)
維摩会
ゆいまえ [3] 【維摩会】
維摩経を講ずる法会。特に,興福寺で一〇月一〇日から一六日までの七日間行われた勅願の法会。藤原鎌足が山科陶原(スエハラ)の邸を寺として講じたのに始まるといわれる。南都三会の一つ。
維摩経
ゆいまぎょう 【維摩経】
大乗経典。原典は散逸,漢訳に鳩摩羅什(クマラジユウ)訳の「維摩詰所説経」(三巻)など。在家の仏教者である維摩を主人公に,不二に究まる大乗の立場,空(クウ)の精神を明らかにする。
維摩経義疏
ゆいまきょうぎしょ 【維摩経義疏】
「維摩経」の注釈書。聖徳太子の著と伝える。三巻。三経義疏の一。
維摩詰
ゆいまきつ 【維摩詰】
⇒維摩(ユイマ)
維新
いしん【維新】
the <Meiji> Restoration;a renovation (革新).
維新
いしん ヰ― [1] 【維新】
〔「維(コレ)新なり」の意。詩経(大雅,文王)「周雖�旧邦�,其命維新」から〕
(1)すべてのことが改められて,すっかり新しくなること。「一家の―せしを喜ぶ/花柳春話(純一郎)」
(2)明治維新のこと。御一新。
維新の三傑
いしんのさんけつ ヰ― 【維新の三傑】
明治維新に功績のあった,西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允の三人の称。
維新会
いしんかい ヰ―クワイ 【維新会】
1904年ベトナムのファン=ボイ=チャウらにより結成された反仏独立のための秘密結社。
維新史料編纂会
いしんしりょうへんさんかい ヰ―シレウヘンサンクワイ 【維新史料編纂会】
明治維新関係史料の収集・編纂を目的として1911年(明治44)文部省内に設けられた修史機構。31年(昭和6)までに「大日本維新史料」稿本初稿四千余冊が編纂された。42年,東京大学史料編纂所に吸収され事業を継続。
維管束
いかんそく ヰクワン― [2] 【維管束】
種子植物とシダ植物の根・茎・葉を通じて発達した通道組織。水分の上昇路である木部と,養分の通路となる師部からなる。管束。
維管束[図]
維管束植物
いかんそくしょくぶつ ヰクワン― [7] 【維管束植物】
維管束をもつ植物群。種子植物とシダ植物とがこれに属する。
維綱
いこう ヰカウ [0] 【維綱】
世の中のもととなる法則。人の守るべき道の基礎となるもの。根本。
維那
ゆいな [1] 【維那】
⇒いな(維那)
維那
いな ヰ― [1] 【維那】
〔仏〕 三綱(サンゴウ)の一。僧たちの諸務をつかさどる僧。禅宗では「いの」「いのう」と読み,僧の綱紀をつかさどる僧。都維那(ツイナ)。
維那
いの ヰ― 【維那】
⇒いな(維那)
綯い交ぜ
ないまぜ ナヒ― [0] 【綯い交ぜ】
(1)色・素材・太さなどの違うものを合わせて一本の紐(ヒモ)や綱に綯(ナ)うこと。「―の紐」
(2)いろいろなものをまぜ合わせて一つの物に作り上げること。「うそとまことを―にした身の上話」
(3)歌舞伎で,人物や時代を全く異にする二つ以上の脚本をまぜ合わせて,新しい脚本を作ること。「伽羅(メイボク)先代萩」と「累(カサネ)」による「伊達競阿国戯場(ダテクラベオクニカブキ)」など。
綯い交ぜる
ないまぜる【綯い交ぜる】
mix;→英和
compound.→英和
綯い交ぜる
ないま・ぜる ナヒ― [0][4] 【綯い交ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 なひま・ず
(1)異なる色や質の糸をより合わせて,紐(ヒモ)などにする。「紅白の糸を―・ぜて組紐(クミヒモ)を作る」
(2)いろいろなものをまぜ合わせる。ないまぜにする。「虚実を―・ぜる」
綯い合さる
ないあわさ・る ナヒアハサル [5] 【綯い合(わ)さる】 (動ラ五[四])
二つのものが合わさって,一つになる。「期待と不安が―・った感情」
綯い合せる
ないあわ・せる ナヒアハセル [5] 【綯い合(わ)せる】 (動サ下一)
(1)糸・縄などをより合わせる。
(2)二つのものを合わせて,新しいものを作り出す。「作者の感性と知性を―・せた傑作」
綯い合わさる
ないあわさ・る ナヒアハサル [5] 【綯い合(わ)さる】 (動ラ五[四])
二つのものが合わさって,一つになる。「期待と不安が―・った感情」
綯い合わせる
ないあわ・せる ナヒアハセル [5] 【綯い合(わ)せる】 (動サ下一)
(1)糸・縄などをより合わせる。
(2)二つのものを合わせて,新しいものを作り出す。「作者の感性と知性を―・せた傑作」
綯う
なう【綯う】
twist;→英和
make <a rope> .→英和
綯う
な・う ナフ [1] 【綯う】 (動ワ五[ハ四])
糸や藁(ワラ)などをより合わせる。より合わせて一本の紐(ヒモ)や縄を作る。よる。あざなう。「泥棒を捕らえて縄を―・う」
綰く
た・く 【綰く】 (動カ四)
〔手を使って動作する意か〕
(1)髪をかき上げる。すいて束ねる。「―・けばぬれ―・かねば長き妹が髪/万葉 123」
(2)力いっぱい舟をこぐ。「大船を荒海(アルミ)に漕ぎ出で八船―・け/万葉 1266」
(3)〔「だく」とも〕
馬の手綱を操る。「石瀬野(イワセノ)に馬―・き行きて/万葉 4154」
(4)たぐり上げる。「あまのなは―・きいさりせむとは/古今(雑下)」
綰ぐ
わ・ぐ 【綰ぐ】 (動ガ下二)
⇒わげる
綰げる
わ・げる [2] 【綰げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 わ・ぐ
たわめる。曲げる。わがねる。「先の男は不図首を―・げて/めぐりあひ(四迷)」「もとどりを結ひ―・げて/宇治拾遺(序)」
綰ぬ
たが・ぬ 【綰ぬ】 (動ナ下二)
⇒たがねる
綰ぬ
わが・ぬ 【綰ぬ】 (動ナ下二)
⇒わがねる
綰ねる
わが・ねる [3] 【綰ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 わが・ぬ
たわめて輪にする。「―・ねたる黒髪を/遠野物語(国男)」「竹ヲ―・ネル/ヘボン」「長き根五筋を―・ねて/著聞 19」
綰ねる
たが・ねる [3] 【綰ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 たが・ぬ
集めて一つにまとめる。つかねる。[ヘボン(三版)]
綰む
わぐ・む 【綰む】 (動マ四)
たわめまげる。わがねる。「緑衫(ロウソウ)はしも,あとのかたにかい―・みて/枕草子 201」
綰物
わげもの [0] 【綰物・曲物】
「曲(マ)げ物(モノ)」に同じ。
綱
つな [2] 【綱】
(1)植物の繊維,または針金などを長く撚(ヨ)り合わせたもの。物をつなぎとめるのに用いる。索。ロープ。「―を引く」
(2)よりすがって頼みとするもの。「命の―」「頼みの―も切れた」
(3)相撲で,横綱の力士が巻く太い注連縄(シメナワ)。横綱。「―を締める」
綱
こう カウ [1] 【綱】
生物分類上の一段階。門の下位,目の上位に位置する。脊椎動物門の哺乳綱・鳥綱・爬虫綱など。
→亜綱
綱
つな【綱】
a rope;→英和
a line;→英和
[細い]a cord;→英和
a string.→英和
頼みの〜が切れる One's last hope is gone.
綱位
こうい カウヰ [1] 【綱位】
僧綱(ソウゴウ)の位。僧正・僧都・律師のこと。
綱具
つなぐ [2] 【綱具】
綱でつくった船具の総称。
綱取り
つなとり [0][4] 【綱取り】
相撲で,大関が好成績をあげて横綱になろうとすること。
綱場
つなば [0] 【綱場】
川の要所に丈夫な綱を張り渡して,流送される木材をせきとめ,集める場所。
綱島
つなしま 【綱島】
姓氏の一。
綱島梁川
つなしまりょうせん 【綱島梁川】
(1873-1907) 哲学者・評論家。岡山県生まれ。本名,栄一郎。東京専門学校卒。終生病身で療養しながら思想・宗教を論じ,次第に神秘的宗教思想に傾いた。著「病閒録」など。
綱常
こうじょう カウジヤウ [0] 【綱常】
〔「三綱」と「五常」の意〕
人の守るべき大道。
綱引
つなひき【綱引】
<play at> a tug of war.
綱引き
つなひき [2] 【綱引き・綱曳き】
(1)二組に分かれて一本の綱を両側から引き合い,相手を引き寄せた方を勝ちとする競技。運動会や,スポーツの一種目として行われる。
(2)その年の吉凶や農作・漁獲の豊凶を占う正月の神事。[季]新年。《―に小家の母も出にけり/西吟》
(3)一つのものを二者でとりあって争うこと。「開催地誘致の―」
綱手
つなで [0] 【綱手】
船につないで引く綱。
綱打ち
つなうち [4][0] 【綱打ち】
糸を撚(ヨ)り合わせて綱を作ること。特に,相撲の横綱の綱を作ること。
綱打ち祝
つなうちいわい [5] 【綱打ち祝(い)】
横綱を許された力士のために,その力士の所属する部屋で行う,横綱の綱作りの行事。
綱打ち祝い
つなうちいわい [5] 【綱打ち祝(い)】
横綱を許された力士のために,その力士の所属する部屋で行う,横綱の綱作りの行事。
綱打ち節供
つなうちせっく [5] 【綱打ち節供】
農漁村で,その年に使う綱や縄を作り祝う正月二〇日の行事。お縄打ち。
綱掌
こうしょう カウシヤウ 【綱掌】
僧職の一。法会(ホウエ)の式事をつかさどる役名。「―といふもの出で来たり/栄花(音楽)」
綱掛け祭り
つなかけまつり [5] 【綱掛(け)祭り】
奈良地方の正月の神事。太い綱を蛇のように巻いて神社の拝殿にまつり,浄めた後,神社の神木や村の境界に掛ける。
綱掛祭り
つなかけまつり [5] 【綱掛(け)祭り】
奈良地方の正月の神事。太い綱を蛇のように巻いて神社の拝殿にまつり,浄めた後,神社の神木や村の境界に掛ける。
綱曳き
つなひき [2] 【綱引き・綱曳き】
(1)二組に分かれて一本の綱を両側から引き合い,相手を引き寄せた方を勝ちとする競技。運動会や,スポーツの一種目として行われる。
(2)その年の吉凶や農作・漁獲の豊凶を占う正月の神事。[季]新年。《―に小家の母も出にけり/西吟》
(3)一つのものを二者でとりあって争うこと。「開催地誘致の―」
綱梯子
つなばしご【綱梯子】
a rope ladder.
綱橋
つなばし [2] 【綱橋】
橋の一種。河川の両岸・絶壁などに綱をかけ渡し,台・籠(カゴ)・車などをつるして人や荷物を乗せ,一方からたぐり寄せて交通できるようにしたもの。
綱渡し
つなわたし [3] 【綱渡し】
流れの速い川や大水が出たときなどに,丈夫な綱を両岸にかけ渡して張り,それを頼りにして船を渡すこと。また,その渡し場。
綱渡り
つなわたり【綱渡り】
ropewalking[-dancing];→英和
a ropewalker[-dancer](人).→英和
〜をする walk on a tightrope.→英和
あぶない〜をする run a risk.→英和
綱渡り
つなわたり [3] 【綱渡り】 (名)スル
(1)軽業の一種。高所に綱を張り,その上で種々の芸を演じながら渡る芸。日本には奈良時代に中国より伝わる。
(2)はらはらするような危険な行動のたとえ。「資金繰りが厳しくて毎日が―の連続だ」
綱目
こうもく カウ― [0] 【綱目】
〔「綱」は網のおおづな,「目」は網の目の意〕
物事の大綱と細目。「論旨の―」
綱目
こうもく【綱目】
the main points.
綱紀
こうき【綱紀】
official discipline.綱紀粛正(紊(びん)乱) enforcement (a breach) of official discipline.
綱紀
こうき カウ― [1] 【綱紀】 (名)スル
〔「綱」は大づな,「紀」は小づな〕
(1)国家を治めるおおもと。また,物事のおおもと。
(2)国家を治めること。物事をしめくくること。「人生百般の事を―せざる莫し/明六雑誌 20」
綱紀粛正
こうきしゅくせい カウ― [1] 【綱紀粛正】
政治のあり方や,それにたずさわる政治家・役人の態度を正すこと。
綱維
こうい カウヰ [1] 【綱維】
(1)大づな。転じて,物事のおおすじ。
(2)国家のおきて。
(3)「三綱(サンゴウ)」のこと。また,そのうちの「維那(イナ)」のこと。
綱要
こうよう カウエウ [0] 【綱要】
おおもととなる大切なところ。多く著作の題に用いられる。「経済学―」「キリスト教―」
綱貫
つなぬき [0] 【綱貫】
(1)「貫(ツラヌ)き」に同じ。
(2)牛・猪(イノシシ)の皮などで作った袋状の雪沓(ユキグツ)。底に鋲(ビヨウ)が打ってある。
綱車
つなぐるま [3] 【綱車】
綱を用いる伝導装置。また,それに使用する車。木製または鋳鉄製で,綱を掛けるための半円型の溝が切ってある。ロープ車。
綱開き
つなびらき [3] 【綱開き】
出航の前に,その船の神である船霊(フナダマ)に神酒(ミキ)を供えて祝う儀式。
綱領
こうりょう【綱領】
general principles; <米> a platform[ <英> programme](政党の).→英和
綱領
こうりょう カウリヤウ [3][0] 【綱領】
(1)物事の基本的なところ。要点。
(2)政党・労働組合などの団体がその基本的立場・理念・活動方針・政策など要約した文書。
綱館
つなやかた 【綱館】
長唄の一。本名題「渡辺綱館之段(ワタナベノツナヤカタノダン)」。三世杵屋(キネヤ)勘五郎作曲。1869年(明治2)初演。腕を切り取られた茨木童子が綱の館へ腕を取り返しに来るという筋。代表的な大薩摩節。
綱麻
つなそ [0] 【綱麻】
シナノキ科の一年草。インド原産。熱帯各地で栽培される。高さ1メートル内外。葉は狭卵形で鋸歯がある。夏から秋にかけ,葉腋に黄色の小花を数個つけ,球形の蒴果(サクカ)を結ぶ。茎の繊維をジュートといい南京袋などを作る。黄麻。
綱麻[図]
網
あみ [2] 【網】
(1)糸や針金などを編んで枡形(マスガタ)の目を表したもの。
(ア)魚や鳥などを捕らえるのに用いるもの。
(イ)食べ物を焼くのに用いるもの。「―で餅を焼く」
(2)人や物を捕らえるために張りめぐらされたもの。「捜査の―をしぼる」「法律の―をくぐる」
→網の目
(3)印刷で,規則的に並んでいる小さな点のこと。網点。
網
あみ【網】
a net;→英和
netting (総称);→英和
a seine (引き網).→英和
〜を打つ cast a net.焼き〜 a grill.→英和
〜を張る set a net;→英和
lie in wait.‖網入りガラス wire glass.法の網 the meshes of the law.
網さす
あみさ・す 【網さす】 (動サ四)
鳥網を張る。「ほととぎす夜声なつかし―・さば/万葉 3917」
網す
あみ・す 【網す】 (動サ変)
魚・鳥などを捕らえるために網をかける。また,クモが網を張る。「きすごといふうをを―・して/笈の小文」
網の目
あみのめ【網の目】
meshes (of a net);a network <of railways> .→英和
〜のような meshy;reticulated.
網の目
あみのめ [4][0] 【網の目】
(1)網を編んでいる糸と糸とのすき間。あみめ。
(2)細かく密に張りめぐらされているもののたとえ。「道路が―に走っている」
網みどろ
あみみどろ [3] 【網みどろ】
緑藻類クロレラ目の淡水藻。各地の池・水田などに浮遊する。円柱形の細胞が網目状に結合して,袋状の群体をつくる。夏期に異常繁殖することがある。
網シャツ
あみしゃつ【網シャツ】
a netted shirt.
網シャツ
あみシャツ [0][3] 【網―】
網目のように織った布地のシャツ。主に,夏の肌着に用いる。
網ジバン
あみジバン [3] 【網―】
(1)こよりで粗く編んだ汗取り用の肌襦袢(ジバン)。また,綿・麻などでレース編みにした夏用の襦袢。[季]夏。
(2)歌舞伎衣装の一。鎖帷子(クサリカタビラ)に似せたもので,武士や盗人の扮装に用いる。黒糸で編み,筒袖としたもの。
網主
あみぬし [2] 【網主】
「網元(アミモト)」に同じ。
網乗り物
あみのりもの [3] 【網乗(り)物】
江戸時代,士分以上の重罪人を護送するのに用いたかご。上から網をかけた。
網乗物
あみのりもの [3] 【網乗(り)物】
江戸時代,士分以上の重罪人を護送するのに用いたかご。上から網をかけた。
網付き林
あみつきりん [4] 【網付き林】
⇒魚付(ウオツ)き林(リン)
網代
あじろ [0] 【網代】
〔網の代わり,の意〕
(1)冬,竹または木を組み並べて網を引く形に川の瀬に仕掛け,端に簀(ス)を取りつけて魚をとる設備。[季]冬。
(2)檜(ヒノキ)のへぎ板・竹・葦(アシ)などを,斜めまたは縦横に組んだもの。垣・天井などに用いる。
(3)網漁業の漁場。
(4)「網代車」の略。「―ははしらせたる/枕草子 32」
網代(2)[図]
網代
あみしろ [0] 【網代】
漁業経営で,漁網に対する漁獲物の配分。
網代団扇
あじろうちわ [5][4] 【網代団扇】
檳榔(ビロウ)の葉や割り竹などで網代に編んだ団扇。
網代垣
あじろがき [3] 【網代垣】
細竹・割り竹を網代に組んで作った垣根。
網代天井
あじろてんじょう [4] 【網代天井】
杉や椹(サワラ)などの片木(ヘギ)または杉皮・竹・葦(アシ)などを網代に編んで張り上げた天井。茶室などに用いる。
網代屏風
あじろびょうぶ [4] 【網代屏風】
網代{(2)}を張った屏風。「―の破(ヤ)れたるにも貸し給へ/堤中納言(よしなしごと)」
網代山
あじろやま [0] 【網代山】
⇒魚付(ウオツ)き林(リン)
網代庇の車
あじろびさしのくるま [4] 【網代庇の車】
網代車の一。屋根は唐破風(カラハフ)造りで,庇があるもの。上皇・親王・摂政・関白・大臣・大将などが乗用。ひさしぐるま。
網代張
あじろばり [0] 【網代張(り)】
(1)網代{(2)}を張ること。また,そうして作ったもの。
(2)網代笠の一。縁を反り返らせた赤塗りの陣笠。近世の武士が用いた。
網代張り
あじろばり [0] 【網代張(り)】
(1)網代{(2)}を張ること。また,そうして作ったもの。
(2)網代笠の一。縁を反り返らせた赤塗りの陣笠。近世の武士が用いた。
網代形
あじろがた [0] 【網代形】
編み目が網代{(2)}のような形であること。
網代役
あじろやく 【網代役】
江戸時代,大川筋で網代{(1)}を立てる者に対して課した税。
網代戸
あじろど [3] 【網代戸】
網代{(2)}で作った門の戸。編み戸。
網代木
あじろぎ [3] 【網代木】
〔「あじろき」とも〕
網代{(1)}に用いる杭(クイ)。[季]冬。「もののふの八十(ヤソ)氏河の―にいさよふ波の行くへ知らずも/万葉 264」
網代笠
あじろがさ [4] 【網代笠】
竹・経木などを網代に編んで作った笠。[季]夏。
網代組
あじろぐみ [0] 【網代組(み)】
「網代編(アジロア)み」に同じ。
網代組み
あじろぐみ [0] 【網代組(み)】
「網代編(アジロア)み」に同じ。
網代綴じ
あじろとじ [0] 【網代綴じ】
仮製本の綴じ方の一。無線綴じを改良して,折り丁の背に切れ目を入れ接着剤をしみ込ませて接合し綴じるもの。
網代編み
あじろあみ [0] 【網代編み】
網代{(2)}を編むこと。網代に編んだもの。また,それを編む人。網代組み。
網代車
あじろぐるま [4] 【網代車】
牛車(ギツシヤ)の一。竹または檜(ヒノキ)の薄板の網代{(2)}で屋形をおおい,物見(窓)を設けたもの。摂政・関白・大臣・納言(ナゴン)・大将などは略式用として,四・五位,中・少将,侍従などは常用とした。
網代輿
あじろごし [3] 【網代輿】
輿の一。網代{(2)}を張り,黒塗りの押し縁(ブチ)を打ちつけた輿。上皇・親王・摂政・関白が用いた。
網代駕籠
あじろかご [3] 【網代駕籠】
駕籠の外面に網代{(2)}を張ったもの。
網元
あみもと [0] 【網元】
船舶や漁網などの漁具を所有し,多くの漁師を雇って漁業を営む者。網主。
→網子(アミコ)
網元
あみもと【網元】
a fishermen's boss.
網入りガラス
あみいりガラス [5] 【網入り―】
格子・亀甲(キツコウ)・縞状の金網を封じ込んだ板ガラス。破損しても破片が散乱しにくく,防火用ガラスなどに使用される。ワイヤ-グラス。
網地草
あみじぐさ アミヂ― [3] 【網地草】
褐藻類アミジグサ目の海藻。各地の海岸に普通に見られる。全長5〜30センチメートルの細いリボン状で,規則的に二またに分枝している。
網場
あみば [0] 【網場】
魚や鳥をとる網を仕掛ける場所。
網大工
あみだいく [3] 【網大工】
網を作ったり,修理したりする人。網棟梁(アミトウリヨウ)。
網子
あみこ [0] 【網子】
網元(網主)に労力を提供し,実際に網漁業に従事する者。あご。
網島
あみじま 【網島】
大阪市都島区内の地名。淀川と寝屋川の合流点付近。近松門左衛門の「心中天の網島」で知られる。
網干
あぼし [0] 【網干(し)】
工芸・衣服などに用いる意匠。漁網をつって干してあるさまを図案化したもの。
網干し[図]
網干し
あぼし [0] 【網干(し)】
工芸・衣服などに用いる意匠。漁網をつって干してあるさまを図案化したもの。
網干し[図]
網干し垣
あぼしがき [3] 【網干(し)垣】
竹垣の一。円錐形につって干した漁網の形を抽象化して竹で組んだもの。
網干垣
あぼしがき [3] 【網干(し)垣】
竹垣の一。円錐形につって干した漁網の形を抽象化して竹で組んだもの。
網引き
あびき 【網引き】
(1)網をひいて魚をとること。「―すと網子(アゴ)ととのふる海人(アマ)の呼び声/万葉 238」
(2)律令制で,大膳職(ダイゼンシキ)の品部(トモベ)の一。魚を捕って貢上した。
網役
あみやく 【網役】
江戸時代の小物成(コモノナリ)の一。漁労者から取り立てた税。
網戸
あみど【網戸】
a screen door.
網戸
あみど [2] 【網戸】
(1)網を張った戸。風を通し,ハエ・カなどの侵入を防ぐのに用いる。[季]夏。
(2)土蔵の入り口の,金網を張った扉。
網打ち
あみうち [0] 【網打ち】
(1)投網(トアミ)を打ち,魚を取ること。また,その人。
(2)相撲の決まり手の一。相手の差し手を両手でかかえ,差し手の側へひねり倒す技。
網打ち
あみうち【網打ち】
<go> net fishing.
網打場
あみうちば 【網打場】
江戸深川にあった下級の遊里の一。
網星
あみぼし 【網星】
二十八宿の亢(コウ)宿の和名。乙女座中の東部の四星。
網杓子
あみじゃくし [3] 【網杓子】
すくい取る部分が金網になっている杓子。汁の実・かすなどを取るのに用いる。
網棚
あみだな [0] 【網棚】
手荷物をのせるため,電車・バスなどの天井近くに網を張って作った棚。
網棚
あみだな【網棚】
a rack.→英和
網様体
もうようたい マウヤウ― [0] 【網様体】
中脳から延髄にかけての部分を占める,特殊な構造をした神経細胞と神経繊維の集団。呼吸・血圧の調節のほか,意識や注意力を保つ上で重要なはたらきをする。
網点
あみてん [0] 【網点】
印刷で,スクリーンを用いて作られる規則的に並んだ小さな点の集まり。写真や原画の濃淡を,小さな点の大小で表現する。
網焼
あみやき [0] 【網焼(き)】 (名)スル
肉や野菜を金網にのせて焼くこと。また,そのようにして焼いた料理。
網焼き
あみやき [0] 【網焼(き)】 (名)スル
肉や野菜を金網にのせて焼くこと。また,そのようにして焼いた料理。
網版
あみはん [0] 【網版】
印刷用凸版の一。写真などの階調を網点の大小によって表現した凸版。感光版の前に網目を刻んだスクリーンを置いて,原図を細かい点に分解して撮影したネガを銅・亜鉛などに焼き付け,酸液で腐食して製する。網目凸版。網目版。写真版。
網状
あみじょう [0] 【網状】
網の目のような形状をなしていること。
網状
もうじょう マウジヤウ [0] 【網状】
網の目のような形・状態。「―に発達した道路」
網状の
もうじょう【網状の】
netlike.
網状星雲
あみじょうせいうん [5] 【網状星雲】
白鳥座にある星雲の一。数万年前に爆発した超新星の残骸。繊維状に光って見え,膨張し続けているガス体。
網状脈
もうじょうみゃく マウジヤウ― [3] 【網状脈】
葉脈が互いにつながり合って網目状をなすもの。多くの双子葉植物やサトイモ・サルトリイバラなどに見られる。
→平行脈
網状高分子
あみじょうこうぶんし [7] 【網状高分子】
原子が三次元的な化学結合によって配列している高分子物質。分子どうしが三つ以上の基で結合したり,鎖状高分子間の架橋結合によって生ずる。フェノール樹脂・アルキド樹脂・加硫ゴムなど。
網猟
あみりょう [2] 【網猟】
網を用いる狩猟。鳥類の捕獲を対象とするものをいうことが多い。
網目
あみめ【網目】
⇒網の目.
網目
あみめ [3] 【網目】
網地を作っている糸と糸とのすき間。網の目。
網目織
あみめおり [0] 【網目織(り)】
平織りまたは綾織りの地の上に別の経(タテ)糸・緯(ヨコ)糸を用いて網の目を浮き織りにしたもの。
網目織り
あみめおり [0] 【網目織(り)】
平織りまたは綾織りの地の上に別の経(タテ)糸・緯(ヨコ)糸を用いて網の目を浮き織りにしたもの。
網目錦蛇
あみめにしきへび [7] 【網目錦蛇】
ヘビの一種。現存種では世界最大で,全長10メートルに及ぶものがある。無毒。夜行性で鳥類や哺乳類を襲う。卵生。背面は淡黄色で,黒く縁取りされた黄色の美しい網目模様がある。東南アジアに分布。
網端
あば [1] 【網端・浮子】
(1)網の端(ハシ)。《網端》
(2)〔多く(1)につけることから〕
漁網につける浮子(ウキ)。中空のガラス球・プラスチック球・コルク・樽(タル)など。また,ときに錘(オモリ)の石をいうこともある。あんば。《浮子》
網細工
あみざいく【網細工】
network.→英和
網組
あみぐみ [0] 【網組】
漁網・労力を提供し合って,共同で網漁業を行うための組織。
網結
あみすき [0][4] 【網結】
網を編むこと。また,それを業とする人。
網結針
あみすきばり [5] 【網結針】
網を編む時に使う扁平な船形の針。竹・プラスチックなどで作る。網針。あばり。
網結針[図]
網綱
あみづな [2][0] 【網綱】
ひき網につけた綱。あみなわ。
網羅
もうら マウ― [1] 【網羅】 (名)スル
〔「網」は魚を,「羅」は鳥を取るあみ〕
(1)人を束縛するもの。「官の―を脱し九年の余命を保ちしは/新聞雑誌 2」
(2)そのことに関するすべてを残らず集めること。「必要な資料を―する」
網羅する
もうら【網羅する】
include;→英和
contain.→英和
すべてを〜した exhaustive;comprehensive.→英和
網脂
あみあぶら [3] 【網脂】
豚や牛の内臓を包んでいる網状の脂肪。肉などを包んで焼いたり揚げたりする。クレピーヌ。
網膜
もうまく【網膜】
《解》the retina.→英和
網膜
もうまく マウ― [0][1] 【網膜】
眼球内壁をおおう膜。視覚器の主要部で,多数の視細胞とそれに連絡する視神経が分布する。ヒトでは外界の光がこの膜上で像を結ぶと,視神経がその刺激を大脳皮質の視覚中枢へ伝える。
網膜剥離
もうまくはくり マウ― [5] 【網膜剥離】
網膜が強膜からはがれて浮き上がった状態。剥離した部分の視野の欠損や視力障害を来す。外傷・高度の近視眼・糖尿病・高血圧などでみられる。
網膜炎
もうまくえん マウ― [4] 【網膜炎】
網膜の炎症。物が見えにくくなったり,小さく見えたり,変形して見えたりするもの。一般に脈絡膜炎に付随して起きる。習慣的に,高血圧・糖尿病などによる網膜の病症を指すこともある。
網膜色素変性症
もうまくしきそへんせいしょう マウ―ヘンセイシヤウ [6][0][10] 【網膜色素変性症】
夜盲と視野狭窄を主症状とする遺伝性疾患。学童期から青年期に発症し,徐々に進行して失明することが多い。
網膜芽腫
もうまくがしゅ マウ― [5] 【網膜芽腫】
小児に発生する,網膜にできる悪性腫瘍。初期症状は,白色瞳孔・斜視・視力不良など。
網船
あみぶね [0] 【網船】
網を積んでいる船。網を引く船。
網茸
あみたけ [2] 【網茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。夏から秋にかけマツ林などに群生する。傘の裏に多数の穴が生じて網状に見えるのでこの名がある。食用。
網茸[図]
網行灯
あみあんどん [3] 【網行灯】
鉄の枠に金網を張った行灯。
網衣
あみぎぬ [3] 【網衣】
(1)網のように粗く織った布で作った衣服。経帷子(キヨウカタビラ)などに用いる。
(2)時宗の僧の着た目の粗い法衣。衆生(シユジヨウ)を救う網の意からとも,また阿弥の着る法衣の意からともいう。阿弥衣。
網袋
あみぶくろ【網袋】
a string bag.
網走
あばしり 【網走】
(1)北海道北東部の支庁。支庁所在地,網走市。
(2)北海道北東部の市。網走支庁所在地。オホーツク海に面する漁業基地・観光地。水産業が盛ん。
網走国定公園
あばしりこくていこうえん 【網走国定公園】
オホーツク海に臨む国定公園。サロマ・能取(ノトロ)・濤沸(トウフツ)・網走などの湖沼と海岸沿いや湖畔にひろがる原生花園からなる。
網野
あみの 【網野】
京都府竹野郡の町。丹後半島の基部に位置し,日本海に面する海岸は景勝地。丹後縮緬(チリメン)の主産地の一。銚子山古墳がある。
網野
あみの 【網野】
姓氏の一。
網野菊
あみのきく 【網野菊】
(1900-1978) 小説家。東京生まれ。日本女子大卒。志賀直哉に師事。「光子」「金の棺」などの私小説を発表。
網針
あみばり [3] 【網針】
「網結針(アミスキバリ)」に同じ。
網針
あばり [0] 【網針】
〔「あみばり」の転〕
⇒網結針(アミスキバリ)
網頭
あみがしら [3] 【網頭・罔頭】
漢字の頭(カシラ)の一。「罕」の「�」,「罪」「署」などの「罒」の部分。網の種類・状態などを表す文字を作る。
網魞
あみえり [0] 【網魞】
魞(エリ)の一種。竹や葦(アシ)の簀(ス)の代わりに網地を立て回したもの。琵琶湖・霞ヶ浦などで用いられる。
網麻
あみそ [0] 【網麻】
網をすく材料として用いる麻糸。
綴じ
とじ【綴じ】
binding (本);sewing (縫物の).→英和
綴じ
とじ トヂ [2] 【綴じ】
とじること。とじた状態。とじたもの。「和―」「―が悪い」
綴じる
と・じる トヂル [2] 【綴じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 と・づ
〔「閉づ」と同源〕
(1)一つにつづり合わせる。縫いつける。「半紙を―・じて冊子にする」「布を当ててざっと―・じておく」
(2)(料理で)卵汁・溶いた葛などで具をまとめる。
[慣用] 幕を―
綴じる
とじる【綴じる】
bind (本を);→英和
file (紙を);→英和
sew (up) (縫う).→英和
綴じ付ける
とじつ・ける トヂ― [0][4] 【綴じ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とぢつ・く
とじて離れないようにする。つづり合わせる。「布を当てて―・ける」
綴じ代
とじしろ トヂ― [0][2] 【綴じ代】
綴じるために余白とした,紙などの端の部分。
綴じ合せる
とじあわ・せる トヂアハセル [0][5] 【綴じ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 とぢあは・す
綴じて一つにする。「紙を―・せる」
綴じ合わせる
とじあわ・せる トヂアハセル [0][5] 【綴じ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 とぢあは・す
綴じて一つにする。「紙を―・せる」
綴じ巻
とじまき トヂ― 【綴じ巻】
「綴(ト)じ本(ホン)」に同じ。
綴じ方
とじかた【綴じ方】
binding (本の).〜が良い(悪い) be well (badly) bound.
綴じ暦
とじごよみ トヂ― [3] 【綴じ暦】
(柱暦などに対して)綴じて本にした暦。幾枚かの紙をつづって作られた暦。
綴じ本
とじほん トヂ― [0] 【綴じ本】
綴じて作った書物。冊子(ソウシ)。とじまき。
綴じ目
とじめ トヂ― [3][0] 【綴じ目】
(1)本などの綴じ合わせた所。「―がゆるむ」
(2)目じり。切れ目。「まじりの―,をかしうかをれる気色などいとよくおぼえ給へり/源氏(横笛)」
綴じ目
とじめ【綴じ目】
a seam.→英和
〜のない seamless.→英和
綴じ直す
とじなおす【綴じ直す】
rebind.→英和
綴じ糸
とじいと【綴じ糸】
a binding thread.
綴じ糸
とじいと トヂ― [2][3] 【綴じ糸】
物をとじるための糸。
綴じ紐
とじひも トヂ― [2] 【綴じ紐】
綴じ合わせるためのひも。
綴じ蓋
とじぶた トヂ― [0][2] 【綴じ蓋】
こわれたのを繕いなおした蓋。「破(ワ)れ鍋(ナベ)に―」
綴じ込み
とじこみ トヂ― [0] 【綴じ込み】
綴じ込むこと。また,綴じ込んだもの。「―付録」
綴じ込む
とじこむ【綴じ込む】
file;→英和
keep <newspapers> on file.
綴じ込む
とじこ・む トヂ― [0][3] 【綴じ込む】 (動マ五[四])
(1)一つに綴じ合わせる。「関係書類を―・む」
(2)すでに綴じてある物に,あとから綴じて入れる。「日報を―・む」
[可能] とじこめる
綴じ金
とじがね トヂ― [0] 【綴じ金】
物を綴じるのに用いる金具。
綴じ針
とじばり トヂ― [3] 【綴じ針】
綴じに用いる,太くて長い針。編み物用・布団綴じ用などがある。
綴づ
と・ず トヅ 【閉づ・綴づ】 (動ダ上二)
⇒とじる(閉)
⇒とじる(綴)
綴り
つづり [3][0] 【綴り】
(1)綴ったもの。つづり合わせたもの。とじたもの。「書類の―」
(2)欧米語などの単語を構成する文字の配列。綴り字。スペリング。スペル。「英語の―」
(3)つぎ合わせて作った,粗末な着物。また,法衣。「たむけには―の袖もきるべきに/古今(羇旅)」
綴り
つづり【綴り】
spelling (文字の);→英和
a syllable (音節);→英和
a file (書類).→英和
綴り方 spelling.綴り字 spelling.
綴り刺せ
つづりさせ [4] 【綴り刺せ】
〔冬の用意として衣を綴り刺せ,という意〕
キリギリス(今のコオロギ)の鳴き声。綴れ刺せ。「秋風にほころびぬらしふぢばかま―てふきりぎりすなく/古今(雑体)」
綴り合せる
つづりあわ・せる [6][0] 【綴り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 つづりあは・す
つづって一つにする。とじ合わせる。「書類を―・せる」
綴り合わせる
つづりあわ・せる [6][0] 【綴り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 つづりあは・す
つづって一つにする。とじ合わせる。「書類を―・せる」
綴り字
つづりじ [0][3] 【綴り字】
「綴り{(2)}」に同じ。
綴り方
つづりかた [4][0] 【綴り方】
(1)もと小学校の国語科の一分科。文章の作り方。今の作文にあたる。
(2)つづる方法。「ローマ字の―」
綴る
つづく・る 【綴る・繕る】 (動ラ四)
(1)衣類をつくろう。器物の修繕をする。「主(ヌシ)がしれねえから―・つて持つのよ/滑稽本・浮世風呂(前)」
(2)詩歌や文章をつくる。つづる。「さて漢文を―・る方(スベ)をおぼえ/古道大意」
綴る
つづる【綴る】
<How do you> spell <the word?> (字を);→英和
write;→英和
compose (文を);→英和
[とじる]bind;→英和
file.→英和
綴る
つづ・る [0][2] 【綴る】 (動ラ五[四])
(1)つなぎ合わせる。
(ア)糸などでつなぎ合わせる。また,破れなどをつぐ。「小布を―・る」「南燭(ナンテン)の実珊瑚を―・る/日本風景論(重昂)」「絵馬の足の所の破れたるを糸を以て―・りて/今昔 13」
(イ)紙の束などを糸や紐を通してとじる。「書類を―・る」
(2)言葉をつづけて文章や詩歌をつくる。「詩を―・る」
(3)アルファベットなどをつらねて単語を書き表す。「ローマ字で単語を―・る」
[可能] つづれる
綴れ
つづれ [0] 【綴れ】
(1)破れた部分をつぎはぎした衣服。ぼろの衣服。襤褸(ランル)。つづれごろも。「―をまとう」
(2)「割(サ)き織り」に同じ。「―の錦」
(3)「綴れ織り」に同じ。
綴れ刺せ
つづれさせ [4] 【綴れ刺せ】
(1)「つづりさせ(綴刺)」に同じ。「―てふ虫の声する/布留散東」
(2)コオロギの異名。[季]秋。
綴れ織り
つづれおり [0] 【綴れ織り】
平織りの変化組織。模様部分では模様を織るよこ糸と地組織を織るよこ糸をそれぞれ折り返して織るため,二色の境界でたて糸に沿って間隙ができる。女帯・袱紗(フクサ)・壁掛けなどに用いる。京都西陣の特産。つづれ。つづれ錦。
綴れ織り
つづれおり【綴れ織り】
hand-woven brocade.
綴れ衣
つづれごろも [4] 【綴れ衣】
つぎはぎした衣服。つづれ。
綴れ錦
つづれにしき [4] 【綴れ錦】
「綴れ織り」に同じ。
綴刺蟋蟀
つづれさせこおろぎ [6] 【綴刺蟋蟀】
コオロギの一種。ごく普通にみられるコオロギ。体長約20ミリメートル。全身黒褐色。頭部は丸みがあり,光沢がある。雄は秋の夜,リ・リ・リ・リとよく鳴く。本州以南から東南アジアに分布。
綴字
ていじ [0] 【綴字】
〔「てつじ」とも〕
表音文字をいろいろに組み合わせて言語の音を書き表すこと。また,その書き表した文字。綴(ツヅ)り字。
綴字
せつじ 【綴字】
⇒ていじ(綴字)
綴字
てつじ [0] 【綴字】
⇒ていじ(綴字)
綴字法
ていじほう [0] 【綴字法】
綴字に関する一定の規約・方法。
→仮名遣(カナヅカ)い
→正書(セイシヨ)法
綴文
てつぶん [0] 【綴文】 (名)スル
文章をつづること。また,つづった文章。作文。ていぶん。
綴文
せつぶん 【綴文】
⇒てつぶん(綴文)
綴文
ていぶん [0] 【綴文】
⇒てつぶん(綴文)
綴葉装
てつようそう テツエフサウ [0] 【綴葉装】
和本の製本方式の一。数枚の紙を重ねて二つ折りにし,糸でかがったものを一くくりとし,数くくりを重ねて表紙を添えたもの。列帖装。てっちょうそう。
綴葉装
てっちょうそう テツエフサウ [3] 【綴葉装】
⇒てつようそう(綴葉装)
綴込み
とじこみ【綴込み】
a <newspaper> file.→英和
綴込み
つづりこみ【綴込み】
⇒綴込(とじこ)み.
綴音
ていおん [0] 【綴音】
二つ以上の単音が互いに結合して成った言語音。てつおん。
綴音
てつおん [0] 【綴音】
⇒ていおん(綴音)
綴音表
ていおんひょう [0] 【綴音表】
〔syllabary〕
いろは歌や五十音図のような,字母表のこと。
綵色
さいしき [0] 【彩色・綵色】 (名)スル
物に色をつけること。さいしょく。「細かに―を施す」「―された陶器」
綵衣
さいい [1] 【彩衣・綵衣】
種々の色で模様を施した衣。さいえ。
綸命
りんめい [0] 【綸命】
天子の命令。綸言。
綸子
りんず [0][1] 【綸子・綾子】
〔「綾子」の唐音〕
しゅす織りの地にその裏組織で地紋を織り出した絹織物。織りあげたのち,精練する。滑らかでつやがある。
綸子紙
りんずがみ [3] 【綸子紙】
白粉(オシロイ)の包み紙に用いる和紙。
綸宣
りんせん [0] 【綸宣】
天子のみことのり。綸言。綸旨。
綸旨
りんじ [1] 【綸旨】
〔「りんし」とも。綸言の旨の意〕
(1)天皇の意を体して蔵人(クロウド)や側近が発行する奉書形式の文書。平安中期から南北朝時代に多く発行された。
(2)天子などの命令。
→綸言
綸旨紙
りんじがみ [3] 【綸旨紙】
宿紙の別称。綸旨を書く料紙としたのでいう。
綸言
りんげん [0] 【綸言】
天子・天皇のことば。みことのり。
〔「礼記(緇衣)」による。「綸」は組糸。天子の言は発せられた時は糸のように細いが,これが下に達した時は組糸のように太くなる意〕
綺
き 【綺】
細かい綾文様のある薄い絹織物。綸子(リンズ)の一種という。かんはた。「桜の,唐(カラ)の―の御直衣(ノウシ)/源氏(花宴)」
綺ひ
いろい イロヒ 【綺ひ・弄ひ】
〔動詞「いろふ」の連用形から〕
(1)口出しをすること。干渉。「武家一向,其の―を止むべくにて候/太平記 30」
(2)言い争うこと。口論。「わが句を一句もこの集に入れずして,集の―をやむべし/兼載雑談」
綺ふ
いら・う イラフ 【弄ふ・綺ふ】 (動ハ四)
〔「いろふ」から転じた語か〕
(1)いじる。もてあそぶ。「―・うて見ましたればまだ人肌でござつた/狂言・仏師(虎寛本)」
(2)手を加える。手入れする。「裏の離れを―・うたばかり/歌舞伎・桑名屋徳蔵」
(3)からかう。「人を―・ふ様な言分/浄瑠璃・極彩色娘扇」
綺ふ
いろ・う イロフ 【綺ふ・弄ふ】 (動ハ四)
(1)かかわり合う。世話をやく。「例の忍ぶる道はいつとなく,―・ひつかうまつる人なれば/源氏(松風)」
(2)干渉する。口を出す。「文覚もとよりおそろしき聖にて,―・ふまじき事に―・ひけり/平家 12」
(3)争う。さからう。「いかで情を引くことあらんと思ひて深くも―・はず/読本・弓張月(前)」
(4)触れる。さわる。いじる。「下女中間にも―・はせず/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
→いらう(綺)
綺堂
きどう キダウ 【綺堂】
⇒岡本(オカモト)綺堂
綺想曲
きそうきょく [2] 【奇想曲・綺想曲】
⇒カプリッチオ
綺殿
きどの 【綺殿・城殿】
(1)宮中にあった細工所。《城殿》
(2)京都で,服飾品・化粧具・紙・扇などを作り売った店。また,その人。「忘れめや―に染むるたたうがみ/七十一番職人歌合」
綺羅
きら [1] 【綺羅】
〔「綺」は綾織りの軽い絹,「羅」は透けるような薄い絹〕
(1)美しい衣服。また,美しい衣服で着飾った人。羅綺。「―をまとう」「―,星のごとく居並ぶ」
→綺羅星(キラボシ)
(2)華やかな美しさ。ぜいたくで派手なこと。「―を尽くす」「―を競う」
(3)盛んな権勢。栄華。「世のおぼえ,時の―めでたかりき/平家 1」
綺羅星
きらぼし [2] 【綺羅星】
〔「綺羅(キラ),星(ホシ)の如し」という言い方から,誤ってできた語〕
立派な人が連なり並んでいることをいう語。「有力な財界人が―のごとく並ぶ」
綺語
きぎょ 【綺語】
「きご(綺語)」に同じ。「狂言―の理(コトワリ)/平家 9」
綺語
きご [1] 【綺語】
〔「きぎょ」とも〕
〔仏〕 十悪の一。真実にそむいて,言葉を巧みに偽り飾ること。また,その言葉。「狂言綺語」と熟して用いることが多い。
綺語抄
きごしょう 【綺語抄】
平安時代の歌学書。歌語辞書。藤原仲実著。三巻。1107〜16年の間に成立か。本文は歌語を天象・時節など一四門に分けて簡単な注を施し,万葉集・古今和歌集などの例歌をあげる。国語辞典の先駆をなすもの。仲実抄。仲実綺語抄。
綺談
きだん [1] 【綺談】
巧みに飾っておもしろくした話。
綺麗
きれい [1] 【綺麗・奇麗】 (形動)[文]ナリ
(1)目に見て美しく心地よいさま。美麗。「―な景色」
(2)耳に聞いて美しく心地よいさま。「―な声」「―な英語を話す。」
(3)よごれがなくさっぱりしているさま。清潔。「―に洗濯する」「―な水」
(4)やましい点のないさま。けがれのないさま。潔白。「身辺を―にする」「―なお金」「―な心」
(5)男女間の肉体的交渉がないさま。清純。純潔。「―な関係」「―な体」
(6)きちんと整っているさま。整然。「頭髪を―に分ける」「足並みが―にそろう」
(7)(「きれいに」の形で)残りなく事が行われるさま。すっかり。「借金を―に返す」「―に忘れてしまう」
〔中世以降一般にも用いられるようになり,「美」を表すさまざまな意を派生し,次第に「うつくし」にとってかわって広く用いられるようになった〕
[派生] ――さ(名)
綺麗さっぱり
きれいさっぱり [1][3] 【綺麗さっぱり】
■一■ (副)スル
(1)清潔で汚れていないさま。「―(と)洗い上げる」
(2)残りがなく,すっきりしているさま。いさぎよいさま。「進学は―(と)あきらめた」
■二■ (形動)
{■一■(2)}に同じ。「火事で丸焼けになり,今は―だ」
綺麗な
きれい【綺麗な】
(1)[顔など]beautiful;→英和
pretty;→英和
fine;→英和
handsome;→英和
good-looking.(2)[室など]clean;→英和
neat;→英和
tidy.→英和
(3)[態度]fair (公明正大な).→英和
〜に beautifully;→英和
finely;neatly;tidily;completely (すっかり);→英和
clean <forget> (さっぱりと).〜にする (make) clean;put in order (片づける).
綺麗事
きれいごと [0][4] 【綺麗事】
(1)表面だけを立派にとりつくろうこと。見かけや口先だけ体裁を整えていること。「もはや―だけではすまない」「―ばかりいう人」
(2)手際よくきれいに仕上げた仕事。
(3)よごれないですむ仕事。
綺麗事
きれいごと【綺麗事】
whitewashing.〜にすませる whitewash.→英和
綺麗好き
きれいずき [0][5] 【綺麗好き】 (名・形動)
清潔であることを好むこと。また,そのさまや人。「―な人」
綺麗好きの
きれいずき【綺麗好きの】
fond of cleanness;tidy <person> .→英和
綺麗寂
きれいさび [2] 【綺麗寂】
さびの中に優しさ・華やかさのある,明るく静かな風情。小堀遠州の茶風を示す言葉。
綺麗所
きれいどころ [4][0] 【綺麗所】
芸者などをいう語。きれいどこ。
綺麗首
きれいくび [2] 【綺麗首】
女性の美しい顔。また,その女性。
綻ばす
ほころば・す [4] 【綻ばす】 (動サ五[四])
(1)ほころびるようにする。ほころびさせる。「口もとを―・す」
(2)衣服などをゆるめる。「蘇芳襲の葡萄染の袖を,にはかに引き―・したるに/源氏(若菜下)」
綻ばせる
ほころば・せる [5] 【綻ばせる】 (動サ下一)
笑みをうかべる。「顔を―・せる」
綻び
ほころび [0][4] 【綻び】
(1)ほころびること。また,ほころびた所。「―をつくろう」
(2)衣や几帳(キチヨウ)などで,縫い合わせないで間をすかせてあるところ。「御几帳の―より,はつかに見たてまつる/源氏(玉鬘)」
綻び
ほころび【綻び】
<mend,sew up> a rent;→英和
a rip.→英和
綻びる
ほころびる【綻びる】
be rent[ripped](衣類が);bloom (花が);→英和
smile (顔が).→英和
綻びる
ほころ・びる [4] 【綻びる】 (動バ上一)[文]バ上二 ほころ・ぶ
(1)縫い糸が切れて合わせ目が開く。「袖付けが―・びる」
(2)つぼみなど,固くとじていたものが少し開く。「梅が―・びる」
(3)固い表情が和らぐ。笑顔になる。「口元が―・びる」
(4)衣服・几帳(キチヨウ)などの合わせ目の一部を縫い残す。「一重の御衣もいたく―・びてあらはに/狭衣 2」
(5)感情・秘密などが,抑え切れなくて外に現れる。「霞だに月と花とをへだてずばねぐらの鳥も―・びなまし/源氏(梅枝)」
綻ぶ
ふくろ・ぶ 【綻ぶ】
〔「ほころぶ」の転〕
■一■ (動バ上二)
縫い目が解ける。ほころぶ。「無理ばきの革足袋(カワタビ)―・ぶるを用捨なく/浮世草子・男色大鑑 7」
■二■ (動バ下二)
{■一■}に同じ。「俺やこなんの―・べた所が縫うてやりたい/浄瑠璃・夏祭」
綻ぶ
ほころ・ぶ [3] 【綻ぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)「ほころびる{(2)}」に同じ。「梅のつぼみも―・んで,春めいてきた」「千種にも―・ぶ花の錦かな/順集」
(2)「ほころびる{(3)}」に同じ。「彼女の口もとが―・んだ」
〔上二段活用より遅れて成立したと思われる。用例は上二段か四段か決め難いものが多い。→ほころびる〕
■二■ (動バ上二)
⇒ほころびる
綽々
しゃくしゃく【綽々】
⇒余裕(綽々).
綽号
しゃくごう [0] 【綽号】
あだな。渾名(コンメイ)。
綽名
あだな [0] 【渾名・綽名】 (名)スル
〔「あだ」は他・別の意〕
(1)本名のほかに,その人の容姿・性行などの特徴をとらえてつけた別の名前。愛称や蔑称としてつけた名。ニックネーム。「―をつける」
(2)別の名で呼ばれること。「南海の竜と―される男」
綽名
あだな【綽名】
a nickname.→英和
〜をつける give <a person> a (nick)name;nickname <a person ‘Pan'> .
綽然
しゃくぜん [0] 【綽然】 (ト|タル)[文]形動タリ
余裕のあるさま。綽綽。「胸襟僅に―たるを得たり/佳人之奇遇(散士)」
綽空
しゃくくう 【綽空】
⇒親鸞(シンラン)
綽約
しゃくやく [0] 【綽約・婥約】 (ト|タル)[文]形動タリ
姿がしなやかでやさしいさま。「―たる風姿/佳人之奇遇(散士)」
綽綽
しゃくしゃく [0] 【綽綽】 (ト|タル)[文]形動タリ
ゆとりのあるさま。こせつかないさま。綽然。「余裕―」「―として余裕ある心の自づと外に現はれ/自由の凱歌(夢柳)」
綽綽然
しゃくしゃくぜん [5] 【綽綽然】 (ト|タル)[文]形動タリ
「綽綽」に同じ。「―として余裕あらんことを要するなり/文明論之概略(諭吉)」
綾
あや [2] 【文・綾】
(1)物の表面に表れたいろいろの形・色合い。模様。特に,斜交する線によって表された模様をいう。「―を描く」
(2)斜めに交わること。また,そういう模様。
(3)言葉や文章の飾った言い回し。表現上の技巧。「文章の―」
(4)物事の入り組んだ仕組み。すじみち。「事件の―」
(5)比較的長期にみた相場変動の中で,特別の理由もないような小さな変動。「―押し」「―戻し」
(6)斜文組織で文様を織り出した絹の紋織物。光沢があり,模様が浮き出て美しい。綾織物。
(7)「綾取り」の略。「―を取る」
(8)「綾竹」の略。
(9)(「目もあやに」「目もあやなり」の形で)目も覚めるほどきらびやかである。「目も―にひるがえる万国旗」
(10)区別。条理。けじめ。[名義抄]
綾なす
あやな・す [3] 【綾なす・彩なす】 (動サ五[四])
(1)美しい模様や色で飾る。「もみじが―・す秋の山々」
(2)うまく扱う。うまく操る。「自分の思ふやうに良人を―・して行けないのは/明暗(漱石)」
綾ゴロ
あやゴロ [0] 【綾―】
綾織りのゴロフクレン。
〔「綾呉呂」とも書く〕
綾切
あやぎり 【綾切】
雅楽の一。右舞。壱越(イチコツ)調の文(ブン)の舞。もと女舞で,一時廃絶したが近年復興された。舞人は女面に襲(カサネ)装束で女の姿を模して舞う。四人または六人の舞。愛嗜女(アイキリジヨ)。
綾南
りょうなん 【綾南】
香川県中央部,綾歌(アヤウタ)郡の町。溜め池が多い。琴平街道の綾川の渡河点として発達。
綾取り
あやとり [3] 【綾取り】
(1)輪にしたひもを指や手首にかけていろいろな形に作り,また,それを互いに取り合って別の形に作ったりする女子の遊び。糸取り。
(2)曲芸の一。竹に綱をつけ,これを投げ上げては受け止める。
綾取り
あやとり【綾取り(をする)】
(play) cat's cradle.
綾取る
あやど・る [3] 【綾取る・操る】 (動ラ五[四])
(1)たすきなどを十文字に結ぶ。「赤い襷(タスキ)で―・つた若い女/田舎教師(花袋)」
(2)美しくいろどる。(文章などを)美しくかざる。「春の野山を―・る草花」「文章を―・る」
(3)巧みに扱う。あやつる。「弄するとは機(ハタ)を―・るやうな心ぞ/中華若木詩抄」
綾地
あやじ [0] 【綾地】
綾織物の地合(ジアイ)。
綾垣
あやかき 【綾垣】
古代絁(アシギヌ)で作った,模様のある帷帳(トバリ)。部屋の仕切りなどに用いた。「―のふはやが下に/古事記(上)」
綾子
りんず [0][1] 【綸子・綾子】
〔「綾子」の唐音〕
しゅす織りの地にその裏組織で地紋を織り出した絹織物。織りあげたのち,精練する。滑らかでつやがある。
綾子舞
あやこまい [0] 【綾子舞】
新潟県柏崎市女谷(オンナダニ)・高原田に残る舞踊。近世初期の女歌舞伎踊りの面影を伝える。狂言・囃子舞(ハヤシマイ)もある。
綾巻
あやまき 【綾巻(き)】
砧(キヌタ)で布を打つとき,布をまきつけておく棒。
綾巻き
あやまき 【綾巻(き)】
砧(キヌタ)で布を打つとき,布をまきつけておく棒。
綾布
あやぬの 【綾布・文布】
「倭文(シズ)」に同じ。
綾師
あやのし 【綾師】
⇒挑文師(アヤトリノシ)
綾檜垣
あやひがき 【綾檜垣】
檜(ヒノキ)の薄板や皮を綾模様に編んで作った垣。「其の内に―を差廻して/今昔 31」
綾瀬
あやせ 【綾瀬】
神奈川県中部の市。近郊農業用地の住宅・工業用地化が進む。米軍厚木航空基地がある。
綾目
あやめ【綾目】
(1)[模様]figures;patterns.(2)[区別]a distinction.→英和
綾竹
あやだけ [2] 【綾竹】
(1)たて糸の乱れるのを防ぎ,糸筋を整えるために,織機のたて糸の間にはさんでおく竹の棒。綾。綜竹(アゼタケ)。
(2)「綾織(アヤオ)り竹(ダケ)」に同じ。
(3)引き窓に横にわたして,綱を引っかける竹。
綾笠
あやがさ 【綾笠】
「綾藺笠(アヤイガサ)」に同じ。
綾筵
あやむしろ 【綾筵】
模様を織り出した敷物。
綾糸
あやいと [0] 【綾糸】
(1)綾取り遊びに用いる糸。
(2)「綜糸(アゼイト)」に同じ。
(3)美しい色彩の糸。
綾糸織
あやいとおり [0][4] 【綾糸織】
「一楽織(イチラクオリ)」に同じ。
綾絹
あやぎぬ [3][0] 【綾絹】
白または無地染めの綾織りの絹。あやけん。
綾綺殿
りょうきでん [3] 【綾綺殿】
(1)平安京内裏殿舎の一。仁寿殿の東,温明殿の西にあり,天皇の入浴,斎服の着用などに使用された。
→内裏
(2)皇居内,賢所(カシコドコロ)の後方にある殿舎。召し替えのための殿舎。
綾縅
あやおどし [3] 【綾縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。綾織りの緒で縅したもの。
綾織
あやおり [0] 【綾織(り)】
(1)綾を織ること。また,その人。また,その織った物。
(2)織物の基本組織の一。「斜文織(シヤモンオ)り」に同じ。
(3)放下師(ホウカシ)などのする曲芸の一種。数本の竹を投げ上げて受け取る技。
綾織
あやおり【綾織】
twilled fabrics.〜の twilled.→英和
綾織り
あやおり [0] 【綾織(り)】
(1)綾を織ること。また,その人。また,その織った物。
(2)織物の基本組織の一。「斜文織(シヤモンオ)り」に同じ。
(3)放下師(ホウカシ)などのする曲芸の一種。数本の竹を投げ上げて受け取る技。
綾織り竹
あやおりだけ [4] 【綾織(り)竹】
曲芸の綾織り{(3)}に用いる竹または棒。棒に色紙を巻き両端に房飾りをつけたもの。あやだけ。
綾織物
あやおりもの [3][4] 【綾織物】
(1)「あや(文・綾){(6)}」に同じ。
(2)綾織りの織物。あや。
綾織竹
あやおりだけ [4] 【綾織(り)竹】
曲芸の綾織り{(3)}に用いる竹または棒。棒に色紙を巻き両端に房飾りをつけたもの。あやだけ。
綾羅
りょうら [1] 【綾羅】
〔あやぎぬとうすもの,の意〕
美しい衣服。「―と宝石/あめりか物語(荷風)」
綾羅錦繍
りょうらきんしゅう [1] 【綾羅錦繍】
美しい衣服。また,美しく着飾ること。
綾藺笠
あやいがさ [4] 【綾藺笠】
藺(イ)を編んで作った笠。中央を高く突出させ,裏を絹などではる。武士が狩猟・遠行・流鏑馬(ヤブサメ)の時などに用いた。あやがさ。
綾藺笠[図]
綾衣
あやごろも [3] 【綾衣】
綾織りの衣。綾絹でつくった衣服。
綾襷
あやだすき [3] 【綾襷】
たすきを背中で×字形になるようにかけること。
綾足
あやたり 【綾足】
⇒建部(タケベ)綾足
綾踊り
あやおどり [3] 【綾踊り】
綾織り竹を用いて踊る民俗舞踊。歌舞伎舞踊の踊り地でもみられる。
綾部
あやべ 【綾部】
京都府中北部福知山盆地東部の市。近世,九鬼氏の城下町。大本教(オオモトキヨウ)の発祥地。繊維工業が盛ん。マツタケ・和紙を特産。
綾錦
あやにしき【綾錦】
(figured) brocade.→英和
綾錦
あやにしき [3] 【綾錦】
綾と錦。衣服・紅葉などの美しいものの形容にもいう。「―を身にまとう」
綾鼓
あやのつづみ 【綾鼓】
能の一。四番目物。庭掃きの老人が,見初めた女御から綾張りの太鼓を渡され,鳴ったら会うといわれる。音の出ないのを嘆いて老人は池に身を投げ,怨霊(オンリヨウ)となって女御を苦しめる。
→恋重荷(コイノオモニ)
綿
めん【綿】
cotton.→英和
綿製品 cotton goods.
綿
めん [1] 【綿】
木綿。もめんわた。
綿
わた【綿】
cotton.→英和
〜のように疲れる be tired out[exhausted].〜を入れる wad <a gown> ;→英和
stuff <a cushion> with cotton.→英和
綿
わた [2] 【綿・棉】
(1)アオイ科ワタ属の植物の総称。一年草または木本性植物で,約四〇種がある。繊維作物として熱帯から温帯にかけて広く栽培される。葉は掌状に三〜五裂。花は大形の五弁花で,黄・白・紅など。果実は卵形で,熟すと裂開して,長い綿毛のある種子を出す。綿毛は,紡績原料や脱脂綿・詰め綿の原料にされる。種子からは綿実油(メンジツユ)をとる。リクチメン・アジアメン・カイトウメン・ナンキンメンなどが代表種。木綿(キワタ)。草綿(ワタ)。[季]秋。
〔「綿の花」は [季]夏〕
(2)ワタの実や蚕の繭などから製した繊維のかたまり。古くは絹綿・真綿をさし,木綿が普及して後は木綿綿をさすことが多い。現在は,化学繊維からも製する。[季]冬。《―を干す寂光院を垣間見ぬ/虚子》
綿(1)[図]
綿々たる
めんめん【綿々たる】
unbroken;→英和
endless.→英和
〜と without a break.→英和
綿の実
わたのみ [3][0] 【綿の実】
ワタの果実。また,ワタの種子。
綿の実油
わたのみあぶら [5] 【綿の実油】
⇒綿実油(メンジツユ)
綿セル
めんセル [0] 【綿―】
綿糸を用いた,セルのような風合の綿織物。
綿ネル
めんネル [0] 【綿―】
「綿フランネル」の略。
綿ビロード
めんビロード [3] 【綿―】
別珍(ベツチン)。
綿上
わたがみ [0] 【綿上・肩上・綿噛】
(1)鎧(ヨロイ)の前面と背面とをつなぎ,左右の肩にかけて全体をつるす部分。
→大鎧
(2)後頭部。うしろ髪。「―つかんで,えいやえいやと組みころんで/謡曲・夜討曾我」
綿亘
めんこう [0] 【綿亙・綿亘】 (名)スル
長く連なり続くこと。連亘(レンコウ)。「木曾川の態たる信尾濃勢の数州を―し/新聞雑誌 23」
綿亙
めんこう [0] 【綿亙・綿亘】 (名)スル
長く連なり続くこと。連亘(レンコウ)。「木曾川の態たる信尾濃勢の数州を―し/新聞雑誌 23」
綿入れ
わたいれ【綿入れ】
a wadded[padded]clothes.
綿入れ
わたいれ [4][3] 【綿入れ】
(1)綿を入れること。
(2)裏をつけて,中に綿を入れた防寒用の衣服。[季]冬。
綿博多
めんはかた [3] 【綿博多】
よこ糸に綿,たて糸に絹を用いた交ぜ織りの博多織。
綿取り
わたとり [2] 【綿取り】
「綿摘み{(1)}」に同じ。[季]秋。
綿吹貝殻虫
わたふきかいがらむし [8] 【綿吹貝殻虫】
カイガラムシの一種。体長約5ミリメートル。雌の成虫は楕円形で,黄白色の蝋(ロウ)質の分泌物で厚くおおわれ,白色の長毛が生える。オーストラリア原産で,日本には明治時代に侵入。ミカン類・ナンテンほか多種類の植物に寄生する害虫。温・熱帯に広く分布。イセリヤカイガラムシ。
綿噛
わたがみ [0] 【綿上・肩上・綿噛】
(1)鎧(ヨロイ)の前面と背面とをつなぎ,左右の肩にかけて全体をつるす部分。
→大鎧
(2)後頭部。うしろ髪。「―つかんで,えいやえいやと組みころんで/謡曲・夜討曾我」
綿埃
わたぼこり [3] 【綿埃】
(1)ほこりがたまって綿状になったもの。
(2)細かい綿くずがほこりのように散ったもの。
綿壁糸
めんかべいと [5] 【綿壁糸】
綿糸を使った壁糸。
綿壁織
めんかべおり [0] 【綿壁織(り)】
よこ糸に綿壁糸を用いて壁織りにした織物。
綿壁織り
めんかべおり [0] 【綿壁織(り)】
よこ糸に綿壁糸を用いて壁織りにした織物。
綿天
めんてん [0] 【綿天】
〔「てん」は天鵞絨(ビロード)の「天」の音読〕
綿ビロード。
綿子
わたこ [0] 【綿子】
綿入れ。また,真綿(マワタ)をそのままで,防寒用に着たりかぶったりするもの。[季]冬。《留守がちの夜を守妻の―かな/召波》
綿実油
めんじつゆ [4] 【綿実油】
ワタの種子を圧搾して得た半乾性油。パルミチン酸・リノール酸・オレイン酸などを含む。食用のほか,石鹸・硬化油・減摩剤などの製造に用いる。わたあぶら。わたのみゆ。
綿密
めんみつ [0] 【綿密】 (名・形動)[文]ナリ
細かい点までくわしいこと。細かく注意が行き届いていること。また,そのさま。緻密。「―な計画」「―に調べる」
[派生] ――さ(名)
綿密な
めんみつ【綿密な(に)】
close(ly);→英和
minute(ly);→英和
careful(ly).→英和
綿屋
わたや [2] 【綿屋】
(1)綿をあきなう家。また,その人。
(2)打ち綿を作る家。また,その人。
綿屑
わたくず [3][0] 【綿屑】
綿の屑。くずわた。
綿布
めんぷ【綿布】
⇒綿織物.
綿布
めんぷ [1] 【綿布】
綿糸で織った織物。綿織物。
綿帽子
わたぼうし [3] 【綿帽子】
(1)真綿を延ばして丸形や船形に作ったかぶりもの。防寒・防塵用に室町時代から用いられた。のち,婚礼の際,新婦がかぶり,形も顔までおおうようになった。額綿。[季]冬。
(2)山や木などの上に積もった雪を{(1)}に見たてていう語。
綿帽子(1)[図]
綿弓
わたゆみ [2] 【綿弓】
「綿打ち弓」に同じ。
綿御召縮緬
めんおめしちりめん [6] 【綿御召縮緬】
⇒新御召(シンオメシ)
綿惙
めんてつ [0] 【綿惙】
病気などでよわっていること。
綿打ち
わたうち【綿打ち(機)】
(a) willowing (machine).
綿打ち
わたうち [0][4] 【綿打ち】
(1)綿打ち弓を使って打ち綿を作ること。
(2)「綿打ち弓」の略。
綿打ち弓
わたうちゆみ [4] 【綿打ち弓】
繰り綿を打って不純物を除き,柔軟にする用具。弓形で,弦は鯨や牛などの筋を使う。綿弓。綿打ち。弾弓。
綿抜き
わたぬき [0][4] 【綿抜き】
(1)綿入れの綿を抜いて袷(アワセ)にして衣替えをすること。また,その袷。
(2)陰暦四月一日の衣替え。また,陰暦四月一日。
綿摘み
わたつみ [4][3][0] 【綿摘み】
(1)熟した綿花を摘み取ること。また,その人。綿取り。[季]秋。
(2)真綿を延ばし綿帽子や小袖の中入れ綿を作る仕事。
(3)近世,表向きは{(2)}の作業を装い,実は売淫していたもの。「をどりこ・―などいふ妓女の類を禁ぜらるる制条を出さる/折たく柴の記」
綿撒糸
めんざんし [3] 【綿撒糸】
木綿をほぐしたもの。薬液を吸収させて傷口に用いた。解木綿(ホツシモメン)。
綿服
めんぷく [0] 【綿服】
綿布でつくった衣服。綿衣。
綿板
わたいた [0] 【綿板】
綿入れの綿のように,二つの物の間に入れた板。
綿棒
めんぼう【綿棒】
a swab (消毒用).→英和
綿棒
めんぼう [1] 【綿棒】
先に綿をつけた細い棒。耳・鼻などの中に薬をつけるときに用いる。
綿毛
めんもう [0] 【綿毛】
綿の種子を覆っている毛。わたげ。
綿毛
わたげ [0] 【綿毛】
綿の繊維。また,それに似たやわらかい毛のようなもの。「タンポポの―」
綿毛
わたげ【綿毛】
down (鳥の).→英和
綿油
わたあぶら [3] 【綿油】
⇒綿実油(メンジツユ)
綿津見
わたつみ [0] 【海神・綿津見】
〔「わだつみ」とも。「つ」は格助詞,「み」は神霊の意〕
(1)海の神。「―はくすしきものか/万葉 388」
(2)海。「―の豊旗雲に入日さし/万葉 15」
綿津見神
わたつみのかみ 【綿津見神】
海をつかさどる神。
綿火薬
めんかやく [3] 【綿火薬】
硝酸セルロースのうち,窒素含有量が多く,火薬とするもの。精製した綿を硝酸・硫酸・水の混液に浸して処理して得る。爆発のとき灰を残さず,無煙火薬やダイナマイトの製造に用いる。火綿。
綿火薬
めんかやく【綿火薬】
guncotton.→英和
綿球
めんきゅう [0] 【綿球】
⇒タンポン
綿甲
めんこう [0] 【綿甲】
鎧(ヨロイ)の一。布で表裏を作り,内に綿を入れ,また革板を鋲(ビヨウ)留めして矢石を防ぐもの。大陸で古くから行われ,日本でも奈良時代の頃用いた。綿甲冑。
綿秋
わたあき [3] 【綿秋】
秋の綿の実の熟すころ。
綿種
わただね [3] 【綿種】
ワタの種子。
綿種油
わただねあぶら [5] 【綿種油】
⇒綿実油(メンジツユ)
綿糸
めんし [1] 【綿糸】
綿花を原料とする糸。もめん糸。
綿糸
めんし【綿糸】
cotton yarn[thread (縫糸)].
綿紗
めんしゃ [1] 【綿紗】
綿糸で織った紗。
綿絮
めんじょ [1] 【綿絮】
わた。まわた。「寒きに当りては―有り/菅家後集」
綿綸子
めんりんず [3] 【綿綸子】
綿糸を用いて綸子に似せて織った織物。
綿綿
めんめん [0] 【綿綿】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)途絶えることなく続くさま。「―たる伝統」「此恨(ウラミ)―ろう��として/風流仏(露伴)」
(2)ことこまかなさま。「恋情を―と綴る」
綿綿繻子
めんめんじゅす [5] 【綿綿繻子】
「綿繻子{(2)}」に同じ。
綿緞通
めんだんつう [3] 【綿緞通】
綿糸で織った緞通。
綿縮
めんちぢみ [3] 【綿縮】
綿糸で織ったちぢみ。木綿縮。
綿縮緬
めんちりめん [3][0] 【綿縮緬】
たて糸に生糸,よこ糸に綿糸を用いて織った縮緬。
綿織物
めんおりもの [3][4] 【綿織物】
綿糸で織った織物。
綿織物
めんおりもの【綿織物】
cotton textiles.
綿繭
わたまゆ [2] 【綿繭】
真綿の原料とする,品質の劣る繭。
綿繰り
わたくり [4][3] 【綿繰り】
(1)綿花を綿繰り車にかけて種子を除き去ること。
(2)「綿繰り車」の略。
綿繰り機
わたくりき [4] 【綿繰り機】
綿の繊維と種子とを分離する機械。
綿繰り車
わたくりぐるま [5] 【綿繰り車】
採取されたままの綿花から,繊維と種子とを分ける簡単な機械。一対のローラーの間に綿花を送り,繊維を向こう側に,種子を手前にむしり取る。綿車。
綿繰り車[図]
綿繻子
めんじゅす [3] 【綿繻子】
(1)たて糸に絹,よこ糸に絹糸またはガス糸を用いて繻子織りにした織物。
(2)たてよこともに綿を使って繻子織りにした織物。綿綿繻子。
綿羊
めんよう【綿羊】
a sheep.→英和
綿羊
めんよう [0] 【綿羊・緬羊】
羊(ヒツジ)の別名。
綿羽
わたばね [2] 【綿羽】
鳥の羽毛のうち,羽軸がほとんどない,綿のようなもの。めんう。
綿羽二重
めんはぶたえ [3] 【綿羽二重】
たて糸・よこ糸ともにシルケットを用いて,羽二重に似せた白地の織物。
綿花
めんか【綿花】
raw cotton (原綿);cotton wool (わた).
綿花
めんか [1] 【綿花・棉花】
ワタの種子を包む繊維。紡いで綿糸とする。
綿花
わたはな 【綿花】
「挿頭(カザシ)の綿」に同じ。「見苦しき―も,かざす人がらに見わかれて/源氏(竹河)」
綿菅
わたすげ [2] 【綿菅】
カヤツリグサ科の多年草。深山の湿原に群生。根茎は短く,根葉は線形。初夏,高さ約40センチメートルの花茎の先に花穂をつける。花後,花被片が白長毛となって伸び,白色の綿ボールのような果実を結ぶ。スズメノケヤリ。
綿菅[図]
綿菓子
わたがし [3][2] 【綿菓子】
綿を巻きつけたような菓子。ざらめをとかした液を温めながら細い穴から吹き出して割り箸(バシ)などで巻きとったもの。わたあめ。電気あめ。
綿虫
わたむし [2] 【綿虫】
はねをもち白い綿状の分泌物を体につけているアブラムシの総称。体長2ミリメートル内外。リンゴワタムシ・ナシワタムシなど。[季]冬。
→雪虫
綿蛮
めんばん 【綿蛮】 (名・形動タリ)
小鳥の鳴くさま。「鳥の声は露暖かにして漸くに―たり/和漢朗詠(雑)」
綿衣
わたぎぬ [3] 【綿衣】
綿入れの衣。「夏とほしたる―のかかりたるを/枕草子 198」
綿製品
めんせいひん【綿製品】
cotton goods.⇒綿織物.
綿製品
めんせいひん [3] 【綿製品】
綿織物で作ったもの。衣類など。
綿車
わたぐるま [3] 【綿車】
「綿繰り車」に同じ。
綿邈
めんばく [0] 【綿邈・緬邈】
はるかに遠いこと。
綿金襴
めんきんらん [3] 【綿金襴】
ガス糸を使って金襴に似せた織物。表装などに用いる。
綿銘仙
めんめいせん [3] 【綿銘仙】
よこ糸に綿糸を用いた銘仙。
綿雪
わたゆき [2] 【綿雪】
綿をちぎったような大きな雪片の雪。牡丹(ボタン)雪。[季]冬。
綿雲
わたぐも [0][3] 【綿雲】
綿のような感じの雲。綿をちぎったようにふわふわとした雲。
綿飴
わたあめ [2] 【綿飴】
⇒綿菓子(ワタガシ)
綿黒八
めんくろはち [3] 【綿黒八】
「綿黒八丈」の略。黒八丈に似せた綿織物。
綿黴
わたかび [2] 【綿黴】
真菌類ミズカビ目のかび。水中の有機物(昆虫や魚の屍体・樹木の枯れ枝・果実など)に着生。白色の菌糸が綿を水に漬けたようなのでこの名がある。棍棒(コンボウ)状の遊走子嚢(ノウ)より二毛の遊走子が逸出する。有性生殖では生卵器と造精器とが直接に接し受精する。
緂
だん [1] 【緂】
(1)だんだらに染めた糸を用いて組んだり織ったりして白地に横の縞模様を表したもの。地色とのさかいはぼけて絣(カスリ)のようになる。平緒(ヒラオ),鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の糸,馬の手綱などに用いられる。
(2)白から次第に濃い色になるようにした色の組み合わせ。
緂縅
だんおどし [3] 【段縅・緂縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一種。二色を一段ごとに互い違いに縅したもの。室町時代頃より流行して,桃山時代に盛行。
緇徒
しと [1] 【緇徒】
〔「緇」は墨染めの衣〕
僧侶の異名。
緇流
しりゅう [0] 【緇流】
〔「緇」は墨染めの衣〕
僧侶の仲間・社会。
緇素
しそ [1] 【緇素】
〔「緇」は黒,「素」は白の意〕
黒衣を着けた僧と白衣を着た俗人。僧俗。道俗。
緇衣
しい [1] 【緇衣】
⇒しえ(緇衣)
緇衣
しえ [1] 【緇衣】
〔「しい」とも〕
(1)鼠色がかった黒色の僧衣。黒衣(コクエ)。
(2)転じて,僧侶。
⇔白衣(ビヤクエ)
緇衲
しとつ [0] 【緇衲】
〔黒い衣の意〕
(1)僧衣。ころも。緇衣。
(2)僧侶の異名。緇徒。
緇門
くろかど 【緇門】
〔「緇門(シモン)」の訓読み。「緇」は黒の意。黒衣を着る家の意から〕
仏門。
緊と
みしと 【緊と】 (副)
強く力を入れてするさま。しっかと。「立ちながらきぬごしに―いだきて/著聞 8」
緊と
ひしと [1] 【緊と・犇と】 (副)
(1)強く抱いたりつかんだりするさま。しっかりと。「―だきしめる」「―しがみつく」
(2)強く身に迫るさま。「寒さが―身にこたえる」「寂しさが―胸にせまる」
(3)床などが押されて鳴るさま。ぎしぎしと。みしみしと。「ぬばたまの夜はすがらにこの床の―鳴るまで嘆きつるかも/万葉 3270」
(4)ぴったりと密着するさま。「先帝の御面影―御身に添ひて/平家(灌頂)」
(5)物や人がすきまなく並ぶさま。「陣頭に馬車―たてたるを/著聞 10」
(6)すべてにわたるさま。完全に。「―国治まり/愚管 3」
(7)勢いよく打つさま。びしっと。「―ウツ/日葡」
緊切
きんせつ [0] 【緊切】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ぴったりつく・こと(さま)。「明了に,―に,斬新に隙間なく論断して/罪と罰(魯庵)」
(2)さし迫って大切な・こと(さま)。
緊密
きんみつ [0] 【緊密】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事と物事とがしっかりつながっていること。関係が密接なこと。また,そのさま。「―に連絡をとる」「両国の―な関係」
(2)きびしいこと。厳格なこと。[日葡]
[派生] ――さ(名)
緊密な
きんみつ【緊密な】
close[intimate] <relations> .→英和
緊張
きんちょう [0] 【緊張】 (名)スル
(1)気分が張りつめて,ゆるみのないこと。気を張り,からだをかたくすること。「初めての講演で―する」
(2)争いや騒ぎなどの起こりそうなただならぬようす。「両国間の―が高まる」
(3)〔生理〕 筋肉の収縮が持続している状態。強直と異なり疲労が少ない。トーヌス。
(4)〔心〕
(ア)ある行動へ移ろうと準備するとき,またはこれから起ころうとする現象への対処などの際にみられる心的状態。
(イ)要求・意図が生じて心の均衡が破られた状態。それらの充足により解消する。
緊張
きんちょう【緊張】
tension;→英和
a strain;→英和
seriousness (まじめ).→英和
〜する be[become]tense;→英和
be strained.→英和
〜した tense;strained.‖緊張緩和[国際間の]détente.
緊張病
きんちょうびょう [0] 【緊張病】
精神分裂病の一亜型。硬直した姿勢や表情からこの名があり,興奮と昏迷を特徴とする。
緊張緩和
きんちょうかんわ [5] 【緊張緩和】
⇒デタント
緊張音
きんちょうおん [3] 【緊張音】
唇・舌・咽頭・喉頭などの音声器官が相対的に緊張して発せられる言語音。英語の長母音 [iː] は,短母音 [�] に対して,また無声子音の [t] は,有声子音の [d] に対して,それぞれ緊張音であるといえる。
→弛緩音(シカンオン)
緊急
きんきゅう [0] 【緊急】 (名・形動)[文]ナリ
非常に重大な事態となり,その対応・処置に急を要する・こと(さま)。「―に対策を要する」「―な用事」
緊急の
きんきゅう【緊急の】
urgent <necessity> ;→英和
pressing <business> ;→英和
crying <need> .→英和
‖緊急事態 an emergency.緊急措置 an emergency measure.緊急着陸 <make> an emergency landing.緊急動議(逮捕) an urgent motion (arrest).緊急発進[迎撃機の]a scramble.
緊急事態
きんきゅうじたい [5] 【緊急事態】
(1)緊急に処置を加えなければならない重大な事態。「―発生」
(2)〔法〕 大規模な災害や騒乱の発生など,治安を維持するうえで急迫した危険が存在する状態。内閣総理大臣は緊急事態の布告を発し,警察を一時的に統制下に置き,また警察力を超える事態と判断した場合,自衛隊の出動を命ずることができる。
緊急勅令
きんきゅうちょくれい [5] 【緊急勅令】
旧憲法第八条により,緊急事態に天皇が発する法律に代わる勅令。治安維持法など軍国主義化を促進する多くの法律の制定・改正がこれによってなされた。
緊急動議
きんきゅうどうぎ [5] 【緊急動議】
会議において,予定議題以外の議事を緊急の議題にするように求める提案。
緊急反応
きんきゅうはんのう [5] 【緊急反応】
各種のストレスに対して,交感神経系の緊張と副腎髄質からのアドレナリン分泌がおこる反応。闘争や逃亡など,緊急な事態に対処するのに都合の良い身体的状態をつくる。
緊急命令
きんきゅうめいれい [5] 【緊急命令】
〔法〕 緊急の必要がある場合,法律にかわるものとして議会を通さず行政府のみで発する命令。旧憲法下の天皇による緊急勅令はこれに相当するが,現憲法では認められない。
緊急措置
きんきゅうそち [5] 【緊急措置】
非常事態に際して,急いでとる処置。
緊急権
きんきゅうけん [3] 【緊急権】
⇒緊急避難(キンキユウヒナン)(4)
緊急炉心冷却装置
きんきゅうろしんれいきゃくそうち [0][8] 【緊急炉心冷却装置】
⇒イー-シー-シー-エス( ECCS )
緊急発進
きんきゅうはっしん [5] 【緊急発進】
基地で待機中の迎撃機が緊急出撃命令を受けて最短時間で離陸する行動。スクランブル。
緊急自動車
きんきゅうじどうしゃ [6] 【緊急自動車】
道路交通法により定められた,消防自動車・救急自動車その他公安委員会の指定する警察用・自衛隊用・検察庁用・刑務所用の自動車などで,緊急用務のため運転中のもの。最高速度の制限,通行順位,通行区分,通行方法に関し特例が与えられ,また有料国道などの無料通行が認められる。
緊急調整
きんきゅうちょうせい [5] 【緊急調整】
〔法〕 国民の日常生活,経済を著しく阻害するおそれのある公益事業あるいは主要産業などの労働争議について行われる調整。内閣総理大臣が決定し,中央労働委員会が争議の調整を行う。その間五〇日は争議行為が禁止される。
緊急質問
きんきゅうしつもん [5][6] 【緊急質問】
国会の本会議で,議事日程にはないが緊急の場合,口頭で行うことを認められた質問。議院の議決を要する。
緊急逮捕
きんきゅうたいほ [5] 【緊急逮捕】
〔法〕 死刑・無期もしくは長期三年以上の懲役・禁錮にあたる罪を犯した疑いが十分にあり,その逮捕に急を要し令状を求めることができない時に,令状なしで被疑者を逮捕すること。逮捕後直ちに裁判官に逮捕状を請求し,逮捕状が発せられない時は釈放しなければならない。
緊急避難
きんきゅうひなん [5] 【緊急避難】
(1)非常事態のもとで,大急ぎで避難すること。
(2)刑法上,自己または他人の生命・身体・自由・財産に対するさしせまった危難を避けるために,他に方法がなくやむをえず行なった行為。それが違法行為であっても,一定の条件のもとに違法性を阻却され処罰されない。
(3)民法上,他人の物から生じたさしせまった危難を避けるため,その物を損壊する行為。損害賠償責任を免れる。
(4)国際法上,危急の状態に自国または自国民がおかれた際,それを避けるために他国の権利または利益を侵害してもさしつかえないという権利。緊急権。
緊急集会
きんきゅうしゅうかい [5] 【緊急集会】
〔法〕 衆議院の解散中に,緊急の必要がある際,内閣の求めにより開かれる参議院の集会。議案は内閣が提出するものにかぎられ,ここで採られた措置は次の国会開会後一〇日以内に衆議院の同意がない場合には効力を失う。
緊握
きんあく [0] 【緊握】 (名)スル
かたくにぎりしめること。「天国の鍵を―する者は誰ぞや/思出の記(蘆花)」
緊束
きんそく [0] 【緊束】 (名)スル
(1)きつくたばねること。「圧窄―して/明六雑誌 21」
(2)きびしく制限すること。
緊締
きんてい [0] 【緊締】 (名)スル
荷物などをしっかりと締めつけること。「―具」
緊縛
きんばく [0] 【緊縛】 (名)スル
しっかりとしばること。
緊縮
きんしゅく【緊縮】
economy;→英和
<practice> austerity.〜する economize;→英和
cut down <the expenses> .‖緊縮財政[予算]a reduced budget.緊縮政策 a retrenchment policy.
緊縮
きんしゅく [0] 【緊縮】 (名)スル
(1)ひきしまること。また,ひきしめること。「朝の空気の,毛髪の根を―させるやうな渋み/青年(鴎外)」
(2)財政における支出をできるだけ少なくすること。「―予算」
緊縮財政
きんしゅくざいせい [5] 【緊縮財政】
財政の支出規模を縮小すること。例えば,景気の行き過ぎを抑えるために,あるいは財政赤字を減らすために,増税ではなく歳出を減らす予算を組むなど。
緊褌
きんこん [0] 【緊褌】
褌(フンドシ)をしっかり締め直すこと。
緊褌一番
きんこんいちばん [6] 【緊褌一番】
心を引き締め,決意を新たに,覚悟をもって物事に取り組むさま。「―,全力で事にあたる」
緊要
きんよう [0] 【緊要】 (名・形動)[文]ナリ
非常に大切な・こと(さま)。「―な問題」「存亡をも定むべき―なる大事件/経国美談(竜渓)」
緊迫
きんぱく [0] 【緊迫】 (名)スル
緊張した状態になること。非常に差しせまっていること。「―した情勢」
緊迫
きんぱく【緊迫】
tension.→英和
〜する grow strained.→英和
〜した strained <situation> .
緊那羅
きんなら 【緊那羅】
〔仏〕
〔梵 Kiṃnara〕
仏教を守護する八部衆の一。音楽・舞踊の神。緊那羅王。
緋
あけ [0] 【朱・緋】
(1)赤い色。緋色(ヒイロ)・朱色・紅色などを含む。
(2)馬の毛色の名。赤毛。
(3)「緋衣(アケゴロモ)」の略。
緋
ひ【緋(の)】
scarlet.→英和
緋
ひ [0] 【緋】
濃く明るい赤色。深紅色。「―の衣」
緋の衣
あけのころも 【緋の衣】
⇒あけごろも(緋衣)
緋の衣
ひのころも [0] 【緋の衣】
(1)僧正の位にある者が着けた緋色の衣。
(2)僧がエビをいう隠語。
緋の袴
ひのはかま [5] 【緋の袴】
深紅色の精好(セイゴウ)織りで仕立てた袴。主として宮中で女官が着用した。紅(クレナイ)の袴。
緋の装束
ひのしょうぞく 【緋の装束】
四位・五位の者が着用した緋色の装束。ひのそうぞく。「―をしたるものから/栄花(楚王の夢)」
緋寒桜
ひかんざくら [4] 【緋寒桜】
ヒザクラの別名。
緋文字
ひもんじ 【緋文字】
〔原題 The Scarlet Letter〕
ホーソンの長編小説。1850年刊。姦通の罪により緋色の A の文字を胸につけさせられて暮らす人妻と,苦悶しつつ,ついには告白して死んでいく相手の牧師とをめぐる人間関係を通して,愛と悪と信仰の問題を追求する。
緋木瓜
ひぼけ [2] 【緋木瓜】
バラ科ボケの一品種。緋紅色の花をつける。
緋桃
ひもも [0] 【緋桃】
花が濃い紅色の桃。ひとう。
緋桃
ひとう [0] 【緋桃】
「ひもも(緋桃)」に同じ。
緋桐
ひぎり [1] 【緋桐】
クマツヅラ科の落葉低木。東南アジア・インド原産。観賞用に暖地で栽培。葉は大きく,形はキリの葉に似る。夏から秋に,枝頂に大形の円錐花序を立て朱赤色の花を多数つける。トウギリ。漢名,赬桐。
緋桜
ひざくら [2] 【緋桜】
バラ科の落葉高木。台湾や中国南部に自生し,暖地に栽植される。一〜三月,緋紅色の五弁花をつける。花弁は平開しない。緋寒桜。薩摩緋桜。
緋水鶏
ひくいな [2] 【緋水鶏・緋秧鶏】
ツル目クイナ科の鳥。全長22センチメートル内外。背面は暗褐色,腹面は濃い赤紫色。日本には夏鳥として渡来し,湿地や水辺の草むらで繁殖。夜間キョッキョッと鳴く。日本古典文学に現れるクイナはこの種で,鳴き声が戸をたたくように聞こえることから,鳴くことを「たたく」といった。ナツクイナ。[季]夏。
緋目高
ひめだか [2] 【緋目高】
メダカの飼育品種。黒い色素を欠くため全身が淡い黄赤色。観賞用,また実験用。[季]夏。《―の小さなるほどせはしなや/星野立子》
緋秧鶏
ひくいな [2] 【緋水鶏・緋秧鶏】
ツル目クイナ科の鳥。全長22センチメートル内外。背面は暗褐色,腹面は濃い赤紫色。日本には夏鳥として渡来し,湿地や水辺の草むらで繁殖。夜間キョッキョッと鳴く。日本古典文学に現れるクイナはこの種で,鳴き声が戸をたたくように聞こえることから,鳴くことを「たたく」といった。ナツクイナ。[季]夏。
緋綸子
ひりんず [2] 【緋綸子】
緋色の綸子。
緋縅
ひおどし [2][0] 【緋縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。クチナシやキハダで下染めした上から紅で染めた紐(ヒモ)・革緒などで縅すもの。
〔「緋威」「火縅」「氷魚縅」とも書く〕
緋縅蝶
ひおどしちょう [4] 【緋縅蝶】
タテハチョウ科のチョウ。前ばねの開長約7センチメートル。はねの上面は橙赤色で黒斑があり,外縁は黒い。下面は黒褐色。幼虫はヤナギやエノキなどの葉を食う。九州以北の日本各地と東アジアに分布する。
緋縮緬
ひぢりめん [2][0] 【緋縮緬】
緋色にそめた縮緬。多く婦人の長襦袢(ジバン)・腰巻などに用いる。
緋色
ひいろ [0] 【緋色】
(1)深紅色。スカーレット。あけ。
(2)銅器につける鮮やかな鳶(トビ)色。
緋衣
あけごろも 【緋衣・緋袍】
■一■ (名)
緋色(ヒイロ)の袍(ホウ)。五位の朝服。転じて,五位の異名。あけ。あけのころも。
■二■ (枕詞)
同音の「明け」にかかる。「―明けなば人をよそにこそ見め/後撰(雑一)」
緋衣
ひい [1] 【緋衣】
緋色の衣服。赤い着物。
緋衣草
ひごろもそう [0] 【緋衣草】
サルビアの異名。
緋袍
あけごろも 【緋衣・緋袍】
■一■ (名)
緋色(ヒイロ)の袍(ホウ)。五位の朝服。転じて,五位の異名。あけ。あけのころも。
■二■ (枕詞)
同音の「明け」にかかる。「―明けなば人をよそにこそ見め/後撰(雑一)」
緋連雀
ひれんじゃく [2] 【緋連雀】
スズメ目レンジャク科の鳥。全長18センチメートルほど。体は葡萄(ブドウ)色で,頭上に冠羽がある。尾羽の先端および翼の一部は真紅色。日本にはシベリアなどから冬鳥として渡来する。[季]秋。《―一斉に立つてもつれもなし/阿波野青畝》
緋金錦
ひごんき [2] 【緋金錦】
金糸を使った緋色の錦。金襴の類。
緋錦
ひごん 【緋錦・秘錦】
「緋金錦(ヒゴンキ)」の略。
緋鮒
ひぶな [0][1] 【緋鮒】
フナの突然変異したもの。黒色色素胞を欠くため全身が橙赤色。北海道の湖沼に野生する。
緋鯉
ひごい【緋鯉】
a red carp.
緋鯉
ひごい [0] 【緋鯉】
コイのうち,体色が赤または白を基調とするものの総称。普通,橙赤色。観賞用。
→錦鯉(ニシキゴイ)
緋鳥鴨
ひどりがも [4] 【緋鳥鴨】
カモ目カモ科の鳥。全長50センチメートルほど。雄の頭部と胸部は赤褐色,頭頂は黄色で体の背面と側面は灰色。雌は暗褐色が主色。日本には冬鳥として各地の湖沼・河口などに渡来。ヒガモ。アカガシラ。
緌
おいかけ [0] 【老懸・緌】
武官の正装用の冠の左右につける飾り。馬の尾の毛で編み,もとを束ね半月形にひらいたもの。ほおすけ。
老懸[図]
総
ふさ [2] 【総・房】
(1)多くの糸をたばね,その先端を散らして垂らしたもの。「紐(ヒモ)の―」
(2)花や実などの,多く集まって,枝から垂れ下がっているもの。「ブドウの―」
(3)ミカンなどの果実の中身の袋の一つ一つ。
総
そう 【総】 (接頭)
名詞に付いて,すべてがその状態にある,そのすべてを含むなどの意を表す。「―収入」「―入れ歯」「―掛かり」「―ルビ」
総ぐるみ
そうぐるみ [3] 【総ぐるみ】
全体をひっくるめること。例外なく,全部が含まれること。「官民―」
総ざらい
そうざらい【総ざらい】
a general review (復習); <make> a (dress) rehearsal (芝居の).
総じて
そうじて【総じて】
generally;→英和
in general;on the whole.→英和
総じて
そうじて [0][1] 【総じて】 (副)
(1)全体に。一般に。だいたい。「今年は―豊作である」
(2)全部。すべて。「皇大后宮は―唐装束/大鏡(藤氏物語)」
総すかん
そうすかん [4][3] 【総すかん】
〔「すかん」は「好かん」〕
すべての人から嫌われること。「―を食う」
総て
すべて [1] 【凡て・総て・全て】
〔動詞「統(ス)ぶ」の連用形に助詞「て」の付いたもの〕
■一■ (名)
全部。みんな。「関係者―が賛成した」「事件の―を詳しく報道する」
■二■ (副)
(1)ことごとく。一つも残さず。全部。「問題は―解決された」
(2)一般的にいって。大体。総じて。「―これはもろもろにまさりていみじう時めき給へば/栄花(花山)」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。一向に。「山にこもり水に入りて―人を近づけず候/著聞 12」
総なめにする
そうなめ【総なめにする】
win a sweeping victory <over> .
総ぬ
ふさ・ぬ 【総ぬ】 (動ナ下二)
まとめてたばねる。すべてをまとめる。総括する。「さまざまにたな心なる誓ひをば南無(ナモ)のことばに―・ねたるかな/山家(百首)」
総べる
す・べる [2] 【統べる・総べる】 (動バ下一)[文]バ下二 す・ぶ
(1)ひとつにまとめて支配する。統率する。「帝王が国を―・べる」
(2)一つにまとめる。たばねる。「池のはちす葉に玉ゆり―・ぶる風の涼しさ/玉葉(夏)」
総まくり
そうまくり【総まくり】
<give> a general survey <of> .
総トン
そうトン [1] 【総―】
「総トン数」に同じ。
総トン数
そうトンすう【総トン数】
gross tonnage.
総トン数
そうトンすう [3][5] 【総―数】
(1)船舶の大きさをその積量によって表したものの一。船内の総容積から,二重底と,上甲板上にある航海・機関・炊事・衛生などのための諸室を除いた容積。三五三分の1000立方メートル(または100立方フィート)を1トンとする。タンカーには用いない。グロス-トン。
→排水トン数
(2)トン数全部の合計。
総ルビ
そうルビ [0] 【総―】
文中の漢字全部に振り仮名をつけること。
⇔ぱらルビ
総並
そうなみ 【総並・惣並】
(1)全部が一様であること。全部。「会津を―に立ちのき/浮世草子・武家義理物語 2」
(2)世間一般の傾向。「軽薄らしき事,ここの―なれば/浮世草子・胸算用 4」
総中
そうちゅう [0] 【総中・惣中】
〔「そうじゅう」とも〕
「そう(惣)」に同じ。「―御訴訟申し上ぐべし/浮世草子・新可笑記 3」
総主語
そうしゅご [3] 【総主語】
述語節の中に主述関係があるとき,その述語節に対する主語をいう。例えば「象は鼻が長い」という文における「象」または「象は」をさす。総主。題目語。主題。提題の主語。
総二階
そうにかい [3] 【総二階】
一階の上に同じ大きさで二階の部分がある建物。
総仕舞
そうじまい [3] 【総仕舞(い)】 (名)スル
(1)すべて終わること。すべて片付けること。「年末の―」
(2)全部を買い切ること。また,全部を売り切ること。「冬物を―する」
(3)遊郭で,その妓楼の遊女を全部呼ぶこと。総揚げ。
総仕舞い
そうじまい [3] 【総仕舞(い)】 (名)スル
(1)すべて終わること。すべて片付けること。「年末の―」
(2)全部を買い切ること。また,全部を売り切ること。「冬物を―する」
(3)遊郭で,その妓楼の遊女を全部呼ぶこと。総揚げ。
総代
そうだい【総代】
a representative;→英和
a deputy (代理);→英和
a delegate (会議の);→英和
a spokesman (代弁者);→英和
a valedictorian (卒業生などの).→英和
総代
そうだい [0] 【総代】
それに関係する者全部の代表・代理。「卒業生―」「檀徒―」
総仮名
そうがな [0] 【総仮名】
漢字をまぜないで,全部仮名で記すこと。
総会
そうかい [0] 【総会】
ある団体に属する構成員が集まって開く全体会議。普通,その団体の最高議決機関となる。「株主―」
総会
そうかい【総会】
a <regular,an extraordinary> general meeting <of shareholders> .‖総会屋 a fixer at a stockholders' meeting.
総会屋
そうかいや [0] 【総会屋】
いくつもの会社の株を少しずつもち,それぞれの株主総会に出席し,会社や経営者の弱みにつけ込んで総会の議事を妨害したり誘導したりして,会社に金品などを要求する悪質な株主。商法により禁止されている。
総体
そうたい [0] 【総体】
■一■ (名)
全体。すべて。「それで居て身体―が緊つて来る/三四郎(漱石)」
■二■ (副)
だいたいにおいて。一般に。総じて。「―いまのわかい芸者しゆうはふざけてゐるはね/安愚楽鍋(魯文)」
総体
そうたい【総体】
the whole (body);→英和
all.→英和
〜的にみると in general;on the whole;generally speaking.
総作
そうさく 【総作・惣作】
江戸時代,耕作者のいなくなった田畑を,村全体で耕作し,年貢を納めること。
総元締
そうもとじめ【総元締】
a general controller.
総元締め
そうもとじめ [3] 【総元締め】
仕事や人員の全体を管理する中心人物。
総入れ歯
そういれば【総入れ歯】
<wear> a full set of false teeth.
総入れ歯
そういれば [3] 【総入れ歯】
自分の歯が全くない場合に用いる,上下それぞれ一続きになった義歯。総義歯。
総兵
そうへい [0] 【総兵】
すべての兵。総軍。総勢。
総出
そうで [0] 【総出】
全員が出ること。「一家―で出迎える」
総出で
そうで【総出で】
all together.一家〜で all the family <went hiking> .→英和
総判
そうはん [0] 【総判】 (名)スル
(1)広い視野から物事を判断すること。
(2)江戸時代,大坂の歌舞伎役者が一二月六日の夜,そろって役所へ集まり御法度(ゴハツト)の主旨を聞かされ,印判を押して翌朝帰った行事。
総別
そうべつ [0] 【総別・惣別】
■一■ (副)
およそ。だいたい。「西洋支那も―女はもも引のごときものをはいてゐるゆゑ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
■二■ (名)
一般的なことと個別のこと。すべての事。万事。「―につけて歎きおぼしめせども/平家 3」
総則
そうそく [0] 【総則】
全体に共通して適用される原則。基本となる規則。
→細則
総則
そうそく【総則】
general rules[provisions].
総力
そうりょく [1][0] 【総力】
持っているすべての力。全力。また,組織などの総体の力。「―を結集する」
総力戦
そうりょくせん [0] 【総力戦】
その国や団体の蔵しているあらゆる面の能力をすべて注ぎ込んで行う戦い。
総力戦
そうりょくせん【総力戦】
a total war.
総力戦研究所
そうりょくせんけんきゅうじょ 【総力戦研究所】
1940年(昭和15)に創立された,戦時体制の研究と官吏再教育のための内閣直属機関。
総動員
そうどういん【総動員】
<effect> a general mobilization.
総動員
そうどういん [3] 【総動員】 (名)スル
ある目的のために全部の人や物を集めること。「社員を―して販売する」
総勘定
そうかんじょう [3] 【総勘定】
収支を全部計算すること。また,その総計。
総勘定元帳
そうかんじょうもとちょう [7] 【総勘定元帳】
簿記で,その企業のすべての勘定を記録する元帳。
総務
そうむ [1] 【総務】
組織全体に関する事務を扱う職。「党の―を選出する」「―部長」
総務
そうむ【総務】
general affairs.‖総務長官 a secretary-general.総務部 the general affairs department.総務部長 a general manager.
総務庁
そうむちょう [3] 【総務庁】
総理府の外局の一。人事行政,行政機関の機構・定員・運営,他の行政機関に属さない施策・事務の総合調整,行政機関の業務の監察,恩給・統計に関する事務を一体的に行うことを任務とする。1984年(昭和59)設置。長官には国務大臣があてられる。
総勢
そうぜい【総勢】
the whole number[army].〜50名 fifty men in all.
総勢
そうぜい [0] 【総勢】
(1)すべての軍勢。
(2)ある集団に属する全部の人。総員。
総包
そうほう [0] 【総包・総苞】
花序の基部に多数の包が密集したもの。キク科の頭状花序などにみられる。
総包み
そうづつみ [3] 【総包み・惣包み】
組香の香包みをまとめて入れる包み。
総参り
そうまいり [3] 【総参り】
氏子や信者の全員がそろって参詣すること。
総収
そうしゅう [3] 【総収】
すべての収入。総収入。
総収入
そうしゅうにゅう【総収入】
the total income.
総司令官
そうしれいかん [4] 【総司令官】
全軍を掌握し指揮する司令官。総大将。
総司令部
そうしれい【総司令部】
the General Headquarters <GHQ> .総司令官 the supreme commander;the commander in chief.
総合
そうごう [0] 【総合・綜合】 (名)スル
(1)ばらばらのものを一つにまとめあげること。
⇔分析
「みんなの話を―して判断する」
(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Synthese〕
(ア)弁証法において,互いに矛盾する,定立の「正」と反定立の「反」の,契機を統一すること。合(ゴウ)。ジンテーゼ。
→定立
(イ)ある対象に別のものを結び合わせて,一つの全体的統一を構成すること。
⇔分析
総合
そうごう【総合】
putting together;synthesis.→英和
〜的な synthetic;→英和
composite;→英和
all-(a)round.〜する put together;synthesize.→英和
‖総合競技 all-(a)round games.総合雑誌 an all-(a)round magazine.総合大学 a university.総合病院 a general hospital.
総合主義
そうごうしゅぎ [5] 【総合主義】
⇒サンテティスム
総合保養地域整備法
そうごうほようちいきせいびほう 【総合保養地域整備法】
⇒リゾート法
総合判断
そうごうはんだん [5] 【総合判断】
〔(ドイツ) synthetisches Urteil〕
〔哲〕 カントの用語。主語の概念(例えば「物体」)に含まれていない新しい述語(例えば「重い」)を結びつける判断(例えば「物体は重い」)。この判断では認識は拡張されるから拡張的判断ともいう。このうち 7+5=12 のような数学的判断は総合判断であるとともにアプリオリ(経験を超えて普遍妥当的)であるから,先天的総合判断と呼ぶ。
⇔分析判断
総合制高等学校
そうごうせいこうとうがっこう [11] 【総合制高等学校】
普通科目・職業科目の枠をはずして選択科目を設け,生徒が自らの希望に応じて学習系列を組み履修する教育課程をもつ高校のこと。総合選択制高校。
総合収支
そうごうしゅうし [5] 【総合収支】
経常収支に資本収支を加えたもの。一国の国際収支の均衡状態を判断する基準となる。
総合口座
そうごうこうざ [5] 【総合口座】
普通預金と定期預金を一冊の通帳にまとめた預金口座。普通預金の残高不足の際,定期預金を担保に借り入れができる。
総合哲学
そうごうてつがく [6][5] 【総合哲学】
スペンサーの哲学体系。進化と解体の過程によって諸科学を集大成し,知識体系を統一的に説明する。
総合商社
そうごうしょうしゃ [5] 【総合商社】
多種多様な商品を取り扱い,国の内外にわたる広範な取引市場を有する大規模な商社。流通の各段階に多角的に関与することが多く,さらに金融・投資・資源開発なども行う。日本の商社に特有の形態といわれる。
総合大学
そうごうだいがく [5] 【総合大学】
いくつかの学部と研究施設を備えた大学。
⇔単科大学
総合学科
そうごうがっか [5] 【総合学科】
高等学校の学科の一。単位制で,生徒は必修科目と選択科目から修得内容を選んで学習することができる。高等学校設置基準の改正により,1994年(平成6)より設置。
総合学習
そうごうがくしゅう [5] 【総合学習】
学校教育におけるカリキュラムの一形態。教科の枠組みを超えて総合的に学習を進めること。
総合安全保障
そうごうあんぜんほしょう [9] 【総合安全保障】
非軍事的側面をも含めて国家の安全保障を総合的にとらえようとする考え方。食料・エネルギーの安定確保のための外交・経済協力なども重視される。
総合工事業者
そうごうこうじぎょうしゃ [8] 【総合工事業者】
〔英 main contractor; 米 general contractor〕
土木一式工事を請け負う土木総合工事業者と,建築一式工事を請け負う建築総合工事業者の総称,または日本標準産業分類における総合工事を請け負う業者をいう。総合業者。総合建設業者。ゼネコン。
総合技術教育
そうごうぎじゅつきょういく [8] 【総合技術教育】
⇒ポリテクニズム
総合指数
そうごうしすう [6][5] 【総合指数】
複数の個別の指数を平均した指数。
総合消費税
そうごうしょうひぜい [7] 【総合消費税】
⇒支出税(シシユツゼイ)
総合無線通信士
そうごうむせんつうしんし [10] 【総合無線通信士】
電波法に基づき,無線通信の操作,設備の調整などを行う免許を有する者。旧称,無線通信士。
総合的
そうごうてき [0] 【総合的】 (形動)
ある体系によって全体が一つにまとめられているさま。「―に考える」
総合研究大学院大学
そうごうけんきゅうだいがくいんだいがく 【総合研究大学院大学】
国立の大学院大学の一。1988年(昭和63)設立。独立したキャンパスをもたず,国内の大学共同利用機関と連携して研究教育を行う。本部は横浜市緑区。
総合社会学
そうごうしゃかいがく [6] 【総合社会学】
特殊個別科学としての社会学の立場に対して,社会全体の総合的・統一的認識をめざす社会学。
総合編集
そうごうへんしゅう [5] 【総合編集】
新聞の編集法で,各部で作成した記事材料を一系統のもとに選択総合して編集すること。現在最も広く行われている。
総合職
そうごうしょく [3] 【総合職】
コース別雇用管理制度の一。日常的業務以外の,企画の立案など総合的判断を要する業務を行う職務。管理職につながるコースと位置づける。
→一般職
総合芸術
そうごうげいじゅつ [5] 【総合芸術】
〔ドイツの音楽家リヒャルト=ワグナーが,自作の楽劇につけた名称から〕
各種の芸術を総合した芸術としての,楽劇・演劇・オペラ・映画など。
総合設計制度
そうごうせっけいせいど [9] 【総合設計制度】
敷地内に公開空地を設置するなど,市街地の環境整備に貢献する良好な建築計画に対して,容積率などの制限を超えた設計を許可する制度。
総合課税
そうごうかぜい [5] 【総合課税】
納税義務者の各種の所得または収益の総計に対して課税する方法。
⇔分離課税
総合農協
そうごうのうきょう [5] 【総合農協】
営農,生活にかかわる種々の事業を行う農協を一般農協というのに対し,そのなかで信用事業を併せて行う農協のこと。
総合開発
そうごうかいはつ [5] 【総合開発】
国家的見地から国土の計画的・総合的な開発・整備を進め,産業の振興や災害の防止をはかること。
総合雑誌
そうごうざっし [5] 【総合雑誌】
政治・経済・文化・思想などの広い分野にわたる論文・報道・創作を載せる雑誌。
総合馬術
そうごうばじゅつ [5] 【総合馬術】
馬術競技の一。馬場馬術・障害・耐久の三つの競技を行い,馬の総合的な能力を競い合う。同じ人馬の組み合わせで三日間連続して競技を行う。三日競技。
総合鳥居
そうごうどりい [5] 【総合鳥居】
「山王(サンノウ)鳥居」に同じ。
総同盟
そうどうめい 【総同盟】
(1)「日本労働総同盟」の略称。1921年(大正10)友愛会を前身として成立した戦前の労働組合の全国組織。最初は戦闘的であったが,のち左派組合を除名して右翼的な立場をとり40年(昭和15)解散。
(2)「日本労働組合総同盟」の略称。46年(昭和21)旧総同盟系を中心に結成された労働組合の全国組織。50年分裂し左派は総評へ参加。右派は全労会議への加盟を経て,64年同盟に発展解消した。
総同盟罷業
そうどうめいひぎょう [7] 【総同盟罷業】
⇒ゼネラル-ストライキ
総名
そうみょう [0] 【総名】
「総称(ソウシヨウ)」に同じ。
総名代
そうみょうだい [3] 【総名代】
仲間の者全体の代表。総代。
総和
そうわ【総和】
the sum total.
総和
そうわ 【総和】
茨城県西部,猿島郡の町。利根川北岸の台地に位置する。
総和
そうわ [0] 【総和】
全部を加えた数。総計。
総員
そういん [0] 【総員】
ある集団に属する全部の人。全員。
総員
そういん【総員】
the entire strength (兵力);all hands (船の).〜50名 fifty (members) in all.
総嘗め
そうなめ [0] 【総嘗め】
(1)全体をおおうこと。「戦火は村を―にした」
(2)すべてのものを打ち負かすこと。「横綱・大関陣を―にする」
総国
ふさのくに 【総国】
古代,上総(カズサ)・下総(シモウサ)・安房(アワ)の三か国を含む地域の国名。
総国分寺
そうこくぶんじ 【総国分寺】
〔全国に置かれた国分寺を総括したところから〕
東大寺の別称。
総国分尼寺
そうこくぶんにじ 【総国分尼寺】
奈良の法華寺のこと。
総圧
そうあつ [0] 【総圧】
運動している流体の圧力。静圧と動圧の和。
→静圧
→動圧
総在庁
そうざいちょう [3] 【総在庁】
〔仏〕 諸大寺で,総法務の下にあって,法会(ホウエ)のとき,衆僧を導き,指揮する僧職。
総地頭
そうじとう [3] 【総地頭・惣地頭】
(1)鎌倉時代,領地を分割支配した数人の小地頭職を統轄した者。普通,一門の総領が任ぜられ,領地を総体的に支配した。総領地頭。大総領。
(2)鎌倉初期,西国の一定地域の小地頭(名主)を統轄するため,幕府から派遣された地頭。
総堀
そうぼり [0] 【総堀】
(1)城や市街の周囲にめぐらした堀。外堀。
(2)周囲が堀で囲まれていること。
総壁
そうかべ [0] 【総壁】
経(タテ)糸・緯(ヨコ)糸ともに壁糸を用いた絹織物。
総大将
そうたいしょう【総大将】
a commander in chief.
総大将
そうだいしょう [3] 【総大将】
全軍の大将。総指揮官。
総奏
そうそう [0] 【総奏】
⇒トゥッティ
総嫁
そうか 【総嫁・惣嫁】
江戸時代,京坂地方で夜,街頭に立って客を引いた下級の娼婦。辻君(ツジギミ)。そうよめ。
総嫁
そうよめ 【総嫁・惣嫁】
⇒そうか(総嫁)
総官
そうかん 【総官】
(1)太政官(ダイジヨウカン)の別名。
(2)宣旨によって荘園を管理した職。
総容
そうよう 【総様】 ・ ―ヨウ 【総容】
その座にいる一同。全体。「―の名代に,又助何とぞ了簡せよ/咄本・露が咄」
総尾類
そうびるい [3] 【総尾類】
総尾目の昆虫の総称。体長1センチメートル前後。体は細長く,はねを欠く。変態はしない。シミ・イシノミなどの類で,かなり下等な昆虫とされる。
総局
そうきょく [1] 【総局】
いくつかの局を統括する大きな局。
総崩れ
そうくずれ [3] 【総崩れ】
戦闘などで,陣立てが乱れて統制がとれなくなること。また,試合などで,そのメンバーの全員が負けること。「投手陣が―になる」
総崩れ
そうくずれ【総崩れ】
(a) rout;→英和
《株》a crash.→英和
〜になる be routed.
総州
そうしゅう 【総州】
下総(シモウサ)・上総(カズサ)の両国の総称。
総工会
そうこうかい ソウコウクワイ 【総工会】
⇒中華全国総工会(チユウカゼンコクソウコウカイ)
総帥
そうすい【総帥】
the leader;→英和
the commander.→英和
総帥
そうすい [0] 【総帥】
全軍の指揮をとる人。総大将。最高指揮官。「陸海空三軍の―」
総年寄
そうどしより [3] 【総年寄・惣年寄】
「町年寄」の大坂・岡山などにおける呼称。
総当たり
そうあたり [3] 【総当(た)り】
参加するすべてのチーム・人と試合をする方式。「部屋別―制」
総当り
そうあたり [3] 【総当(た)り】
参加するすべてのチーム・人と試合をする方式。「部屋別―制」
総当り戦
そうあたり【総当り戦】
a round robin (相撲などの).
総後架
そうこうか [3] 【総後架】
江戸時代,長屋の住人が共同で使う便所。総雪隠(ソウセツチン)。
総意
そうい【総意】
consensus;→英和
the general will.
総意
そうい [1] 【総意】
全員の意見や意思。「会員の―をもって決定する」
総手折り
ふさたおり 【総手折り】 (枕詞)
木の枝をたばねて手折りたわめる意の「たむ」から,同音の地名「多武」に掛かる。「―多武の山霧繁み/万葉 1704」
総手的共有
そうしゅてききょうゆう [6] 【総手的共有】
〔法〕「合有」に同じ。
総括
そうかつ [0][1] 【総括】 (名)スル
(1)ばらばらのものを整理して,一つにまとめること。全体を見渡してまとめること。「各部の予算を―する」
(2)政治運動・組合運動などで,以後の運動のため,それまで行なってきた運動の方針や成果を自ら評価・検討すること。「一年間の活動を―する」
総括
そうかつ【総括】
generalization;a summary.→英和
〜する sum up;summarize.→英和
〜的 summary;general.→英和
〜して言えば to sum up;generally speaking.‖総括質問 a general[over-all]interpellation (議会での).
総括主宰者
そうかつしゅさいしゃ [6] 【総括主宰者】
公職選挙立候補者の選挙運動に関する事務を総括し,選挙活動を指揮する最高責任者。
→連座制
総括原価主義
そうかつげんかしゅぎ [8] 【総括原価主義】
全部原価に一定の利益を加算して価格を決定する考え方。全部原価法,資本利益率法などがある。電気・電話・ガスなどの公共料金を決定する際に用いられている。
総括的
そうかつてき [0] 【総括的】 (形動)
全体を一つにまとめるさま。個別にではなく,全般にわたるさま。「―な規定」「―な批評」
総括質問
そうかつしつもん [5][6] 【総括質問】
国会の委員会で,審議する案件に対してなされる全般的な質問。
総持
そうじ [1] 【総持】
〔仏〕
〔梵 dhāraṇī「陀羅尼(ダラニ)」の漢訳〕
記憶して忘れないこと。
→陀羅尼
総持寺
そうじじ ソウヂ― 【総持寺】
横浜市鶴見区にある曹洞宗の本山。山号,諸嶽山。もと石川県櫛比(クシビ)村(現門前町)にあった行基開創と伝える密教系の寺。1321年に住持が瑩山紹瑾(ケイザンジヨウキン)に帰依し曹洞宗に改め,以後長く永平寺と本末を争い,徳川家康の調停でともに本山となる。1898年(明治31)火災にあい,明治末に現在地に移建された。
総指揮
そうしき [3] 【総指揮】
すべての集団を掌握して指揮すること。「―をとる」
総指揮
そうしき【総指揮】
<take> the supreme command <of> .
総捲り
そうまくり [3] 【総捲り】 (名)スル
(1)すべてまくること。
(2)知られていないことや秘密などを残らず人に知らせること。すべて明らかにすること。「政界―」
総排出腔
そうはいしゅつこう [6] 【総排出腔】
動物の消化管の末端開口部と泌尿生殖器官の開口部とが同一となった腔所。硬骨魚類・哺乳類を除く脊椎動物に多くみられる。総排泄腔。排出腔。
総掘り
そうぼり [0] 【総掘り】
建築の基礎工事で,建坪全面にわたって掘ること。べた掘り。
→布掘り
→壺掘り
総掛かり
そうがかり [3] 【総掛(か)り】
(1)全員で協力して一つの事に当たること。「家中―で注文をこなす」
(2)全軍で攻撃すること。総攻撃。
(3)かかった費用の合計。
総掛り
そうがかり [3] 【総掛(か)り】
(1)全員で協力して一つの事に当たること。「家中―で注文をこなす」
(2)全軍で攻撃すること。総攻撃。
(3)かかった費用の合計。
総掛りで
そうがかり【総掛りで】
with combined efforts;all together.
総揚
そうあげ [4][0] 【総揚(げ)】 (名)スル
その家の芸者・遊女などを全部呼んで遊ぶこと。「芸者を―して大散財をする」
総揚げ
そうあげ [4][0] 【総揚(げ)】 (名)スル
その家の芸者・遊女などを全部呼んで遊ぶこと。「芸者を―して大散財をする」
総攬
そうらん [0] 【総攬】 (名)スル
(政治・人心などを)掌握して治めること。「国政を―する」
総支出
そうししゅつ【総支出】
gross expenditure.
総支配人
そうしはいにん [4] 【総支配人】
すべての営業所の責任者を統括する支配人。
総支配人
そうしはいにん【総支配人】
a general manager.
総攻め
そうぜめ [0] 【総攻め】
全軍で攻撃すること。総攻撃。
総攻撃
そうこうげき [3] 【総攻撃】 (名)スル
全員が一斉に相手を攻撃すること。また,その攻撃。「敵陣を―する」
総攻撃
そうこうげき【総攻撃】
<make> a general attack.
総数
そうすう【総数】
the total (number).→英和
〜で in all.〜100になる amount to 100.
総数
そうすう [3] 【総数】
全部を合計した数。全体の数。
総暈渲
そうぐま [0] 【総隈・総暈渲】
日本画で,画面の調子を整えるために,素描のあと,着色をする前に主な形の周辺に,淡墨などを薄く塗ること。
総曲輪
そうぐるわ [3] 【総曲輪】
⇒総構(ソウガマ)え
総有
そうゆう [0] 【総有】
共同所有の一形態。財産の管理処分の権能は共同所有者が形成した団体に属し,使用収益の権能は各構成員に属する形態。入会(イリアイ)権がその例。
→共有
→合有
総本家
そうほんけ【総本家】
the head family;the originator.→英和
総本家
そうほんけ [3] 【総本家】
多くの分家の分かれ出たおおもとの本家。
総本山
そうほんざん【総本山】
the head temple <of a Buddhist sect> .
総本山
そうほんざん [3] 【総本山】
(1)〔仏〕 ある宗派の諸本山を統括する寺院。一宗を統括する寺。
→本山
(2)組織的な活動の中心。「財界の―」
総本店
そうほんてん【総本店】
the head office.
総枠
そうわく [0] 【総枠】
ある事柄の全体の範囲・条件。「支出の―がきめられている」
総柄
そうがら [0] 【総柄】
布地などの全体に模様をつけたもの。
総桐
そうぎり [0] 【総桐】
全体が桐材で作ってあること。「―の箪笥(タンス)」
総桜
ふさざくら [3] 【総桜】
フサザクラ科の落葉高木。山中に生える。葉は広卵形で鋭い鋸歯がある。早春,葉に先立ち開花。花は花被片がなく,線形,赤色の葯(ヤク)が房になってつく。果実は上端に翼がある。タニグワ。
総検校
そうけんぎょう [3] 【総検校】
検校の最上位。
(1)当道座の最高位。当道座所属の盲人を統轄した。
(2)寺務を総轄する職。
(3)国衙(コクガ)・荘園の,在地の最高責任者。
総楊枝
ふさようじ [3] 【総楊枝】
柳の小片を箸(ハシ)のように削り,先端を叩いて総のようにした楊枝。打ち楊枝。
総構え
そうがまえ [3] 【総構え】
城・砦(トリデ)などの一番外側の囲い。また,その内部。総曲輪(ソウグルワ)。
総様
そうよう 【総様】 ・ ―ヨウ 【総容】
その座にいる一同。全体。「―の名代に,又助何とぞ了簡せよ/咄本・露が咄」
総模様
そうもよう [3] 【総模様】
着物の全体に模様があること。
総横目
そうよこめ 【総横目】
戦国時代,武田氏・上杉氏などの大名家におかれた職名。横目の最上位。新帰属の国に派遣し,将士の動勢を監察した。
総武本線
そうぶほんせん 【総武本線】
JR 東日本の鉄道線。東京および御茶ノ水と銚子とを結ぶ。124.8キロメートル(御茶ノ水と錦糸町間4.3キロメートルを含む)。
総毛立つ
そうけだつ【総毛立つ】
have goose flesh;feel one's hair stand on end.〜ような thrilling <story> .→英和
総毛立つ
そうけだ・つ [4] 【総毛立つ】 (動タ五[四])
〔「そうげだつ」とも〕
恐ろしくて,全身に鳥肌が立つ。身の毛がよだつ。「あまりのむごたらしさに―・った」
〔「寒気(サムケ)だつ」の転とも〕
総水銀
そうすいぎん [3] 【総水銀】
環境基準の一。有機水銀・無機水銀・金属水銀を合わせた,水銀およびその化合物の全体をいう語。
総決算
そうけっさん [3] 【総決算】
(1)一定期間の全収入,全支出を決算すること。
(2)ある期間続けてきたことに結着をつけること。また,その結末。しめくくり。「高校生活の―」
総法務
そうほうむ [3] 【総法務】
僧職の一。僧綱所の長官。多くは親王が就いた。
総浚い
そうざらい [3] 【総浚い】 (名)スル
(1)それまでに学んだり習ったりしたことを全部復習すること。総復習。「この一年の研究成果を―してみる」
(2)演劇・舞踊などで,本式の衣装はつけないが,本番のとおりにする最後の段階の稽古。総稽古。
総湯
そうゆ [0] 【総湯】
温泉地で,共同で入浴する浴場。
総点
そうてん [0][1] 【総点】
得点の合計。総得点。
総熱量不変の法則
そうねつりょうふへんのほうそく ソウネツリヤウフヘン―ハフソク 【総熱量不変の法則】
「ヘスの法則」に同じ。総熱量保存の法則。
総物
そうぶつ 【総物・惣物】
盆・暮れに主人が奉公人に与える衣類など。お仕着せ。惣物物(ソウブツモノ)。[日葡]
総状
そうじょう [0] 【総状】
ふさのような状態。
総状花序
そうじょうかじょ [5] 【総状花序】
無限花序の一。比較的節間の伸びた主軸に柄のある花を多数つけた花序。フジなど。
→花序
総理
そうり [1] 【総理】 (名)スル
(1)「内閣総理大臣」の略。
(2)すべての事務をとりまとめて管理すること。また,その人。「国務を―する」
総理
そうり【総理】
the Prime Minister;the Premier;the president (統轄者).→英和
総理府 the Prime Minister's Office.
総理大臣
そうりだいじん [4] 【総理大臣】
⇒内閣総理大臣(ナイカクソウリダイジン)
総理府
そうりふ [3] 【総理府】
国の行政機関の一。各行政機関の事務の総合調整,他の行政機関に属さない種々の事務を担当する。外局として,経済企画庁・総務庁・科学技術庁・宮内庁・防衛庁・国土庁・環境庁・北海道開発庁・沖縄開発庁・公正取引委員会・国家公安委員会・公害等調整委員会が置かれている。長は内閣総理大臣。
総理府令
そうりふれい [4] 【総理府令】
内閣総理大臣が総理府の行政事務に関して発する命令。旧憲法下の閣令にあたる。
総理衙門
そうりがもん 【総理衙門】
〔「総理各国事務衙門」の略〕
中国清朝末期の外交をつかさどった役所。大臣若干名の合議によった。1861年創設。1901年廃止。
総画
そうかく [0] 【総画】
一つの漢字を構成する線や点の合計。
総画索引
そうかくさくいん [5] 【総画索引】
漢字辞典などで,画数で検索できるように,所載の漢字を画数順に並べた索引。
総皮の
そうがわ【総皮の】
(full,whole) leather;→英和
full-bound (製本).
総監
そうかん【総監】
a superintendent[an inspector]general.
総監
そうかん [0] 【総監】
軍隊・警察など大きな組織で,全体を統率し監督する官職。「警視―」
総監督
そうかんとく [3] 【総監督】
個々の監督者・責任者の上にいて,全体を取り締まる役。また,その人。
総目
そうもく [0] 【総目】
全体の目録。また,全体の箇条。
総目付
そうめつけ [3] 【総目付】
江戸幕府の職名の一。1632年設置後,直ちに大目付(オオメツケ)と改称。
総目次
そうもくじ [3] 【総目次】
雑誌・叢書(ソウシヨ)などの全体の目次。
総目録
そうもくろく [3] 【総目録】
ある主題・事柄の全体にわたる目録。「国書―」
総目録
そうもくろく【総目録】
a general catalog[list].
総督
そうとく【総督】
a governor-general.総督府 the government-general.
総督
そうとく [0] 【総督】 (名)スル
(1)全体をまとめ監督すること。また,その役。特に,軍隊を率いる最高の司令官。「軍中に推されて威氏軍務を―す/経国美談(竜渓)」
(2)植民地を統轄する長官。
(3)中国,明・清代に省内の民政・軍政を統轄した地方長官。
総督府
そうとくふ [4][3] 【総督府】
日本の旧植民地で,総督が政務を執った役所。
総礼
そうれい [0] 【総礼】
(1)全員が同時に敬礼をすること。
(2)古代,仏事・法会などで,参列の僧あるいは貴族がいっせいに仏を礼拝すること。
総社
そうじゃ 【総社】
岡山県南部,岡山平野の北西部にある市。古く,備中国府および総社宮が置かれた。作山(ツクリヤマ)古墳がある。近年,繊維・食品・機械金属工業が立地。
総社
そうしゃ [1] 【総社】
〔「そうじゃ」とも〕
その地域の数社の祭神を一か所に総合して勧請(カンジヨウ)した神社。また,平安末・鎌倉時代,国司が一の宮・二の宮など国内の有力社を国府の近傍に合祀(ゴウシ)した神社。
総称
そうしょう [0] 【総称】 (名)スル
いくつかの物を一つにまとめて呼ぶこと。また,その呼び名。総名。「弁護士・作家などを―して自由業という」
総称
そうしょう【総称】
a generic term.〜する name[call]generically.
総稽古
そうげいこ [3] 【総稽古】
「そうざらい(総浚){(2)}」に同じ。
総穂花序
そうすいかじょ [5] 【総穂花序】
⇒無限花序(ムゲンカジヨ)
総立ち
そうだち [0] 【総立ち】
(1)全員が一斉に立ち上がること。
(2)全員が出発すること。「いざ―と大臣末社召連れられ/浮世草子・風流曲三味線」
総立ちになって騒ぐ
そうだち【総立ちになって騒ぐ】
<All the boys> stand up and make a row.→英和
総管
そうかん [0] 【総管】
(1)全体を総轄・管理すること。また,その職。
(2)奈良時代,畿内に置かれた臨時の官。治安維持や国司・郡司の治績状況の報告などにあたった。
総籬
そうまがき [3] 【総籬】
江戸吉原で,最も格の高い娼家。大籬。大見世。
総索引
そうさくいん【総索引】
a general index.
総索引
そうさくいん [3] 【総索引】
(1)雑誌・全集などの全体にわたって用語や事項が検索できる総合的な索引。
(2)ある文献に用いられているすべての単語の索引。
総絞り
そうしぼり [3] 【総絞り】
羽織・着物などで,全体が絞り染めの技法だけで染めてあること。
総統
そうとう【総統】
the generalissimo;→英和
the president.→英和
総統
そうとう [0] 【総統】
(1)全体を統治すること。また,その人。
(2)1947年公布の中華民国憲法で設置された国家元首の名称。初代には蒋介石が就任。
→大総統
(3)〔(ドイツ) Führer〕
ナチス-ドイツの最高指導者。1934年ヒンデンブルク大統領の死後,ヒトラーが大統領・首相・党首の全権を掌握し,この称号を用いた。フューラー。
総総
ふさふさ [2][1] 【総総・房房】 (副)スル
ふさのように多く集まって垂れ下がっているさま。「―(と)した髪」「―と絡(マト)つた緋の花纐纈(ハナシボリ)の帯揚は/多情多恨(紅葉)」
総総
そうぞう [0] 【総総・惣惣】
みんな。全員。全部。「何の彼んのと―で六七両がものはある/破垣(魯庵)」
総締め
そうじめ [0][4] 【総締め】
〔「そうしめ」とも〕
(1)全体をまとめて計算すること。総計。総和。合計。
(2)全体を統率すること。また,その人。元締め。
総罷業
そうひぎょう [3] 【総罷業】
⇒ゼネラル-ストライキ
総翅目
そうしもく [3] 【総翅目】
昆虫の分類上の一目。総じて体長は1,2ミリメートル前後。はねは細長く周縁が長いふさ毛でおおわれるが,はねを欠く種類もある。
→薊馬(アザミウマ)
総胆管
そうたんかん [3] 【総胆管】
胆管のうち,肝臓から出た左右の肝管が合流した総肝管と胆嚢(タンノウ)管が合流したところから十二指腸開口部までの部分。
総花
そうばな [0] 【総花】
(1)遊女屋・料理屋などで,客がその家の全員に配る心付け。
(2)関係者すべてに利益・恩恵を与えるやり方。多く,否定的な意をこめて用いられる。「―的に予算を配分する」「―式の人事」
総花的に
そうばな【総花的に】
all (a)round;for everybody.総花政策 an all-(a)round policy.
総苞
そうほう [0] 【総包・総苞】
花序の基部に多数の包が密集したもの。キク科の頭状花序などにみられる。
総菜
そうざい [0] 【総菜・惣菜】
日常の食事の副食物。ふだんのおかず。
総菜
そうざい【総菜】
daily dishes.
総裁
そうさい [0] 【総裁】
(1)政党・公団などの団体の長として全体を治める職。また,その人。
(2)王政復古により置かれた明治新政府の官職名。有栖川宮熾仁親王が就任したが,1868年(明治1)閏四月の官制改定により廃止。
総裁
そうさい【総裁】
a president;→英和
a governor.→英和
総裁政府
そうさいせいふ [5] 【総裁政府】
フランス革命終末期の政権(1795-1799)。五人の総裁が行政権を執行。ブルジョア共和主義の政策をとったが,社会不安を克服できず,ナポレオンのクーデターで倒された。
総裏
そううら [0] 【総裏】
洋服で,身頃(ミゴロ)・袖などの全体に,裏地をつけること。また,その洋服。
総見
そうけん [0] 【総見】 (名)スル
全員で見物すること。また,芝居・相撲などの興行を支援するために,団体などの全員が見物すること。「初日に後援会全員で―する」
総見院
そうけんいん 【総見院】
京都大徳寺にある塔頭(タツチユウ)の一。豊臣秀吉が織田信長の菩提(ボダイ)を弔うために創建。
総覧
そうらん [0] 【総覧・綜覧】 (名)スル
(1)初めから終わりまで全体に目を通すこと。「全国の道路状況を―する」
(2)ある事についてすべてがわかるようにまとめた本・図など。「大学―」
総観気候学
そうかんきこうがく ソウクワン― [6] 【総観気候学】
気候学の一分野。ある地域の気候を,天気ないし天候の集合として,分布図や天気図などにより総合的に記述・解析する。
総観解析
そうかんかいせき ソウクワン― [5] 【総観解析】
一定時間ごとの天気図を順に並べて概観し,動きと変化の激しい大気の状態を解析すること。気象学の研究方法の一つで,天気予報に利用。
総角
あげまき [2] 【総角・揚巻】
(1)古代の少年の髪形。頭髪を中央から二分し,耳の上で輪の形に束ね,二本の角のように結ったもの。また,その髪形の少年。角髪(ツノガミ)。
(2)「揚巻結び」の略。
(3)鎧(ヨロイ)の背や兜(カブト)の鉢の後ろの環につけた,揚巻結びの緒。
→大鎧(オオヨロイ)
(4)海産の二枚貝。殻長約10センチメートルの,両端の開いた円筒形。殻の表面は黄土色の殻皮でおおわれる。水管は{(1)}に似ている。食用。有明海,瀬戸内海などの浅瀬に分布。アゲマキガイ。
(5)明治初期の女性の髪形。束髪の一種。髪を全部頭頂にまとめて巻き込み,ピンでとめる。
(6)(「総角」と書く)源氏物語の巻名。第四七帖。宇治十帖の一。
総角
チョンガー [1] 【総角】
〔朝鮮語〕
独身の男子。独り者。
〔もと朝鮮で丁年前の男子の髪形の名。丁年を過ぎても未婚でいる男性の蔑称として用いられた〕
総角
そうかく [0] 【総角】
(1)「あげまき(総角){(1)}」に同じ。つのがみ。
(2)子供の頃。幼時。「―の好(ヨシ)み」「風聞によれば―の頃に早く怙恃(コジ)を失ひ/浮雲(四迷)」
総角付の板
あげまきつけのいた [0][1] 【総角付の板】
鎧(ヨロイ)の部分の名。胴の背の二枚目の板。環を打って総角の緒をつけるところからいう。逆板(サカイタ)。
総計
そうけい [0] 【総計】 (名)スル
全体をまとめて計算すること。全部を加えた合計。「得点を―する」
→小計
総計
そうけい【総計】
the total amount <of> ;the (sum) total;→英和
the grand total.〜する sum up;total.〜で in all;all told.〜で…になる total;amount to.
総計予算
そうけいよさん [5] 【総計予算】
すべての収入を歳入とし,すべての支出を歳出として計上する予算の方式。日本の国家予算はこの方式による。
→純計予算
総記
そうき [1] 【総記】
(1)全体についての記述。
(2)図書の十進分類法による区分の一。すべての類にまたがるもの,またはどの類にも属さないものをおさめる。百科事典・新聞・雑誌など。
総評
そうひょう 【総評】
「日本労働組合総評議会」の略称。1950年(昭和25)左翼系組合の産別会議・全労連に対抗して,民同系が結集し,GHQ の支持の下に発足した労働組合の全国組織。以後,労働運動での中心的役割を果たした。89年(平成1),連合{(3)}の発足により解散。
総評
そうひょう【総評】
<make> a general comment <on> .
総評
そうひょう [0] 【総評】 (名)スル
全般にわたって批評すること。「今年の演劇界を―する」
総説
そうせつ [0] 【総説】 (名)スル
(1)全体にわたって総括的に論ずること。また,その論。総論。「序章で―する」
(2)著書・論文などで,全体の要旨を述べた部分。
総論
そうろん【総論】
an introduction;→英和
general remarks.
総論
そうろん [0] 【総論】
全体にわたって展開した論。
⇔各論
総譜
そうふ【総譜】
《楽》a score.→英和
総譜
そうふ [0] 【総譜】
スコア{(2)}に同じ。
総資金利鞘
そうしきんりざや [6] 【総資金利鞘】
金融機関が取り扱うすべての資金の運用利回りと調達利回りとの差。経営実態を表す指標の一。
総踊り
そうおどり [3] 【総踊り】
一座全員が舞台に出て踊ること。また,その踊り。大踊り。
総身
そうみ [0][1] 【総身】
からだ全体。全身。「大男―に知恵がまわりかね」
総身
そうしん [0] 【総身】
からだじゅう。全身。満身。そうみ。
総身にしみ渡る
そうみ【総身にしみ渡る】
go through the whole length of one's body.
総軍
そうぐん [0] 【総軍】
(1)全体の軍勢。全軍。
(2)旧日本陸軍で,方面軍よりさらに上の陸軍部隊組織。
総轄
そうかつ [0] 【総轄】 (名)スル
全体を取り締まること。「―責任者」「事務を―する」
総轄する
そうかつ【総轄する】
superintend;→英和
have general control <over> .
総辞職
そうじしょく [3] 【総辞職】 (名)スル
(1)ある役職にあるものが全員一緒に辞職すること。
(2)総理大臣とすべての国務大臣がそろって辞職すること。内閣総辞職。「不信任案が可決されて内閣は―した」
総辞職
そうじしょく【総辞職】
general resignation.〜する resign in a body[en masse].→英和
総追捕使
そうついぶし [5] 【総追捕使】
1185年,源頼朝が義経・行家の追討を名目に諸国および荘園においた職。のち鎌倉幕府の諸国支配の先兵として位置づけられ,国の総追捕使は守護・守護職と改称された。なお,荘園内の職名としての総追捕使は,その後も残された。
総退却
そうたいきゃく【総退却】
<make> a general retreat.⇒総崩れ.
総選挙
そうせんきょ [3] 【総選挙】
衆議院議員の任期満了または議会解散により,議員全員を新たに選出する選挙。
総選挙
そうせんきょ【総選挙】
a general election.
総重量
そうじゅうりょう [3][5] 【総重量】
風袋(フウタイ)などを含めた全体の重量。
総量
そうりょう【総量】
gross weight.
総量
そうりょう [3][0] 【総量】
全体の数量・重量。
総量規制
そうりょうきせい [5] 【総量規制】
公害防止にあたって,排気・排水中の汚染物質の濃度ではなく,一定地域あたりの排出される総量を規制すること。
→濃度規制
総釣
そうづり 【総釣】
元禄時代(1688-1704)に流行した髪の結い方の一。投げ島田に結い,鬢(ビン)・髱(タボ)の分け目をつけず,笄(コウガイ)で髷の部分をつり上げたもの。
総録
そうろく [0][1] 【総録】
江戸時代,江戸における当道の座次の最高位者。関八州およびその周辺を支配した。
総長
そうちょう [1] 【総長】
(1)全体を管理する職。「検事―」「事務―」
(2)一部の総合大学における学長の通称。
総長
そうちょう【総長】
the president[chancellor](of a university).→英和
事務総長 the secretary-general.
総門
そうもん [0] 【総門】
(1)屋敷の外囲いにある大門。正門。
(2)禅宗寺院で,一番外側にある正面の門。
総隈
そうぐま [0] 【総隈・総暈渲】
日本画で,画面の調子を整えるために,素描のあと,着色をする前に主な形の周辺に,淡墨などを薄く塗ること。
総集
そうしゅう [0] 【総集】 (名)スル
(1)すべて集めること。また,すべて集まること。
(2)漢籍の分類法の一。多くの人の詩文を一つに集めたもの。
総雪隠
そうせっちん [3] 【総雪隠】
「総後架(ソウコウカ)」に同じ。主に京坂での称。
総需要管理政策
そうじゅようかんりせいさく ソウジユエウクワンリ― [9] 【総需要管理政策】
政府が財政・金融政策を適切に用いて総需要を管理し,景気の調整,完全雇用,国際収支の均衡,安定成長などの経済目標の達成をめざす政策。ケインズの有効需要の原理に基づく。ケインズ政策。
→有効需要の原理
総面
そうめん [0] 【総面】
面頬(メンポオ)の一。額・頬・顎など顔全体をおおう鉄または革の面。
総面[図]
総革
そうがわ [0] 【総革】
全体が革で作られていること。
総領
そうりょう [0][1] 【総領・惣領】
(1)家を継ぐ子。あととり。
(2)長男または長女。
(3)上代の地方行政官。筑紫・吉備(キビ)などの要地に置かれ数か国を統治した。大宝令施行により大宰府(筑紫総領)以外は廃止された。すべおさ。すぶるおさ。
(4)中世,特に鎌倉時代,武家社会における一族の長。一族の祭祀の中心となり,一族・庶子を統率し,御家人として鎌倉殿に奉仕した。
(5)すべてを支配すること。全部を領有すること。「将軍があとをば母堂の二位の尼―して/愚管 6」
総領
そうりょう【総領】
an heir;→英和
one's eldest child.
総領事
そうりょうじ【総領事】
a consul general;総領事館 a consulate general.
総領事
そうりょうじ [3] 【総領事】
領事のうち,最上級のもの。
総領分
そうりょうぶん [3] 【総領分】
総領制で,総領の支配する所領。
総領制
そうりょうせい [0] 【総領制】
鎌倉時代の武家社会にみられる,総領を中心とした一族の結合形態。家督を継承する総領が,分割相続によって分立した一族・庶子を統轄するもの。室町時代には嫡子単独相続制に移行した。
総領地頭
そうりょうじとう [5] 【総領地頭】
総領で,地頭である者。総地頭。大総領。
総領娘
そうりょうむすめ [5] 【総領娘】
一番上の女子。長女。
総領嫁
そうりょうよめ [3] 【総領嫁】
総領息子の嫁。
総領孫
そうりょうまご [3] 【総領孫】
家督を継ぐべき孫。嫡孫。
総領息子
そうりょうむすこ [5] 【総領息子】
家督を継ぐべき長男。嫡男。
総領筋
そうりょうすじ [3][5] 【総領筋】
総領の家筋。本家の家柄。嫡流。
総領除き
そうりょうのき 【総領除き】
江戸時代,家督相続者を長男から別の子に変えること。主君の許可を必要とした。廃嫡。
総額
そうがく【総額】
⇒総計.
総額
そうがく [0] 【総額】
全部を合計した金額。全額。
総願
そうがん [0] 【総願】
⇒四弘誓願(シグゼイガン)
総飾り
そうかざり [3] 【総飾り】
茶道で,点前(テマエ)が終わったのち,使用した道具類をすべて飾ること。
総高
そうだか [0][3][1] 【総高】
総額。総計。
総髪
そうごう 【総髪】
(1)〔「そうがみ」の転〕
「そうはつ(総髪)」に同じ。「前髪の首を―にして渡さうとは/浄瑠璃・千本桜」
(2)兜(カブト)の一種。鉢に総髪状の植毛をしたもの。
総髪
そうはつ [0] 【総髪・惣髪】
(1)男子の結髪の一。月代(サカヤキ)を剃(ソ)らず,伸ばした髪の毛全部を頭頂で束ねて結ったもの。近世,主に儒者・医者や山伏などが結った髪形。そうごう。そうがみ。
(2)束ねたり,剃(ソ)ったりしないで,髪の毛を全部後ろへなでつけて垂れ下げたもの。
総髪(1)[図]
総髪
そうがみ [0] 【総髪】
(1)「そうはつ(総髪){(1)}」に同じ。
(2)女性の,かもじを使わずに全部自分の毛で結うもの。
総髭
そうひげ [0] 【総髭】
顔中に生やした髭。また,それを模した付け髭。
総鰭類
そうきるい [3] 【総鰭類】
古生代のデボン紀に現れた魚類群の一。現生種ではシーラカンスがある。魚類と両生類との中間的性質をもつ。
緑
みどり【緑(の)】
green.→英和
緑の週間 Arbor Week.緑の窓口 a ticket-office for super-express passengers.
緑
みどり [1] 【緑・翠】
(1)色の名。光の三原色の一。青色と黄色との中間の色。春・夏の木の葉や草の色。古くは,緑色から青色に至る広い範囲の色をさした。みどりいろ。「木々の―」
(2)緑色の木や草。新緑をいうことが多い。[季]夏。「―の季節」「―滴る野山」
緑なす
みどりなす 【緑なす】 (連語)
(1)木や草の葉が茂った。「―山々」
(2)黒くてつやのある。「―黒髪」
緑のおばさん
みどりのおばさん 【緑のおばさん】
小学生の登下校時に,緑色の制服で通学路の交通整理にあたる婦人の通称。
緑の党
みどりのとう 【緑の党】
1980年に結成されたドイツの政党。反核・環境保護・女性解放・底辺民主主義・非暴力を唱えて活動。
緑の国勢調査
みどりのこくせいちょうさ 【緑の国勢調査】
自然環境保全基礎調査の俗称。自然環境保全法(1972年制定)に基づき,動植物・地形・地質・生態系などを対象におよそ五年ごとに行われる。
緑の林
みどりのはやし [1] 【緑の林】
〔「緑林(リヨクリン)」の訓読〕
⇒緑林(2)
緑の洞
みどりのほら 【緑の洞】
〔仙人の住む所の意から〕
上皇の御所。仙洞(センドウ)。「―花かうばしきあした/新古今(仮名序)」
緑の窓口
みどりのまどぐち 【緑の窓口】
特急券・寝台券・座席指定券などを発売する,JR の駅の窓口。
緑の糸
みどりのいと 【緑の糸】
柳の細い若枝。「青柳の―をくりかへしいくらばかりの春を経ぬらむ/拾遺(賀)」
緑の衣
みどりのころも 【緑の衣】
緑色の衣。律令制で六位の人が着る袍(ホウ)。りょくい。
緑の袖
みどりのそで 【緑の袖】
〔緑の衣を六位の者が着ていたことから〕
六位の異名。「かの―の名残,あなづらはしきにことつけて/源氏(夕霧)」
緑の週間
みどりのしゅうかん 【緑の週間】
毎年4月23日から一週間行われる国土緑化運動。
緑の革命
みどりのかくめい 【緑の革命】
〔green revolution〕
1960年代に推進された,稲・小麦などの多収穫品種開発をはじめとする農業技術の革新と,その発展途上国への導入のこと。
緑の髪
みどりのかみ 【緑の髪】
〔「りょくはつ(緑髪)」を訓読した語〕
緑の黒髪。
緑の黒髪
みどりのくろかみ 【緑の黒髪】
女性の髪をほめていう語。つやつやとした美しい黒髪。
緑マンガン鉱
りょくマンガンこう [5] 【緑―鉱】
マンガンの酸化物の一。化学式 MnO� 立方晶系。普通,粒状・塊状,まれに八面体・六面体の結晶。翠緑(スイリヨク)色を呈するが,容易に酸化して黒褐色になる。最高品位のマンガン鉱石。
緑一色
リューイーソー [3] 【緑一色】
〔中国語〕
麻雀の役満貫の名。緑発(リユーフア)と索子(ソーズ)の二,三,四,六,八の牌(パイ)から成る手。牌がすべて緑色なのでいう。オール-グリーン。
緑亀
みどりがめ [3] 【緑亀】
イシガメ科のアカミミガメの子ガメの通称。キバラガメ・ミシシッピアカミミガメやフロリダガメの子を含めていうこともある。南北アメリカに産し,甲が美しい緑色を呈する。ペットとして飼育される。
緑便
りょくべん [0] 【緑便】
乳児の排出した緑色の便。緑色はビリルビンが酸化されて生じる。母乳栄養児の通常便に見られ,また消化不良症の際にも見られる。
緑光
りょっこう リヨククワウ [0] 【緑光】
太陽の出没する瞬間,水平線上の太陽の上辺部が,一瞬,緑色に輝く現象。太陽光線の色による屈折率の違いによって生ずる。緑閃光。
緑児
みどりご [3] 【緑児・嬰児】
〔「新芽のような子」の意から。古くは「みどりこ」〕
生まれたばかりの子供。あかんぼう。「いとけない―」
緑児
りょくじ [1] 【緑児】
大宝令で,三歳以下の男児の称。
→緑女
緑内障
りょくないしょう【緑内障】
《医》glaucoma.→英和
緑内障
りょくないしょう [0][3] 【緑内障】
眼圧が上昇して視機能に異常をきたす病気。頭痛・吐き気を伴い,重症では失明する。視力を失った瞳孔の色が青く見えるのでこの名がある。あおそこひ。グラウコーマ。
緑化
りょっか リヨククワ [0] 【緑化】 (名)スル
樹木を植え,国土の緑を多くし美しくすること。「国土を―する」
緑化
りょくか [0] 【緑化】 (名)スル
⇒りょっか(緑化)
緑化する
りょくか【緑化する】
plant trees <in> .緑化運動 a tree-planting campaign[movement].
緑化運動
りょっかうんどう リヨククワ― [4] 【緑化運動】
植樹などにより国土の緑を豊かにする運動。植樹祭・緑の週間・緑の羽根などの取り組みがある。
緑十字
みどりじゅうじ [4] 【緑十字】
⇒りょくじゅうじ(緑十字)
緑十字
りょくじゅうじ [3] 【緑十字】
白地に緑色で描いた十字のしるし。国土緑化運動のシンボル。みどりじゅうじ。
緑啄木鳥
あおげら アヲ― [0] 【緑啄木鳥】
キツツキ目キツツキ科の鳥。全長約30センチメートル。背は緑色で,雄は頭頂から後頸(雌は後頭部のみ)が鮮紅色。アリを捕食,時には木の実なども採食。日本特産種で,本州以南に分布。
緑営
りょくえい [0] 【緑営】
中国,清朝の正規軍の一。漢人を主体とし,軍旗に緑色を用いて漢人の八旗と区別した。平時には治安・警察の任にあたった。緑旗。
緑園
りょくえん [0] 【緑園】
緑の庭園。緑の生い茂った庭。
緑土
りょくど [1] 【緑土】
草木の青々と茂った土地。
緑地
りょくち [0] 【緑地】
草木の茂っている土地。
緑地帯
りょくちたい [0] 【緑地帯】
都市計画で都市の美観・環境保持のために指定または設置された緑地。グリーン-ベルト。
緑地帯
りょくちたい【緑地帯】
a greenbelt.→英和
緑女
りょくじょ [1] 【緑女】
大宝令で,三歳以下の女児の称。
→緑児
緑小灰蝶
みどりしじみ [4] 【緑小灰蝶】
シジミチョウ科のチョウ。開張約4センチメートル。雄のはねの表面は金緑色で美しい。雌は黒地に紫斑がある。日本各地に分布。
緑旗兵
りょっきへい リヨクキ― [3] 【緑旗兵】
清代に漢人で編制した緑営の兵員。
→緑営
緑林
りょくりん [0] 【緑林】
(1)みどりの色濃い林。
(2)〔漢の王匡・王鳳などが反乱し,湖北省の緑林山にこもり盗賊となったという「後漢書(劉玄伝)」の記事から〕
盗賊。「山路には山賊有て,旅客―の陰を過ぎ得ず/太平記 39」
緑柱玉
りょくちゅうぎょく [3] 【緑柱玉】
エメラルドのこと。
緑柱石
りょくちゅうせき [3] 【緑柱石】
ベリリウムとアルミニウムとのケイ酸塩鉱物。六方晶系に属し,緑色の六角柱状結晶。ガラス光沢がある。ペグマタイト中に産し,ベリリウムの主要原料である。翠緑色透明なものはエメラルド(宝石,五月の誕生石),藍青色透明なものはアクアマリン(三月の誕生石)として珍重される。ベリル。
緑樹
りょくじゅ [1] 【緑樹】
青葉の茂った木。
緑毛
みどりげ [3] 【緑毛】
緑藻類ミドリゲ目の海藻。本州の太平洋側から南海にかけて分布,潮間帯の潮溜(シオダマ)りなどに生育する。藻体は緑色,糸状であるが手ざわりは硬く,海綿様。
緑水
りょくすい [0] 【緑水】
みどり色の水。青い色の水。
緑波
りょくは [1] 【緑波】
みどりの波。青波。
緑泥
りょくでい [0] 【緑泥】
緑色の泥。大陸斜面や,それ以深の海底の堆積物。軽石を伴い,海緑石に富む。
緑泥片岩
りょくでいへんがん [5] 【緑泥片岩】
緑泥石を多く含む結晶片岩。広域変成帯の比較的変成度の低い部分に産する。
緑泥石
りょくでいせき [3] 【緑泥石】
粘土鉱物の一。黒雲母・角閃石(カクセンセキ)・輝石などが変質して生成した二次鉱物。普通,微小な緑色の片状で,火成岩・変成岩・堆積岩など各種岩石中に産する。
緑玉
りょくぎょく [0] 【緑玉】
(1)みどり色の玉。
(2)エメラルド。
緑玉石
りょくぎょくせき [4][3] 【緑玉石】
エメラルドのこと。
緑眼
りょくがん [0] 【緑眼】
青い目。西洋人の目。碧眼(ヘキガン)。
緑石
みどりいし [3] 【緑石】
サンゴ礁を形成するイシサンゴの一種。群体をつくり,多数の短い枝が突出し,平盤状に広がる。房総以南の暖帯・熱帯海域に分布。
緑礬
りょくばん [0] 【緑礬】
硫酸第一鉄の通称。
→硫酸鉄
緑竹
りょくちく [0] 【緑竹】
青々とした竹。みどり色の竹。
緑簾石
りょくれんせき [3] 【緑簾石】
アルミニウム・カルシウム・鉄などを含んだケイ酸塩鉱物の一。暗緑色でガラス光沢をもつ。変成岩中に産出。
緑綬褒章
りょくじゅほうしょう [4] 【緑綬褒章】
褒章の一。徳行が卓越している者に緑色の綬の記章とともに授与される。
緑肥
りょくひ [1][0] 【緑肥】
鮮緑な植物の葉や茎を田畑にすきこんで腐食させ肥料とするもの。
緑肥
りょくひ【緑肥】
green manure.
緑肥作物
りょくひさくもつ [5] 【緑肥作物】
緑肥としてすきこむために栽培する作物。ゲンゲ・ウマゴヤシ・ルーサンなど。
緑膿菌
りょくのうきん [0] 【緑膿菌】
グラム陰性の桿菌で,化膿症の病原菌。一〜三本の鞭毛をもち,自然界に広く分布する。膿汁が青緑色を呈するのでこの名がある。
緑色
りょくしょく [0] 【緑色】
みどりいろ。
緑色凝灰岩
りょくしょくぎょうかいがん [7] 【緑色凝灰岩】
変質して緑色をおびた凝灰岩。北海道南西部,東北日本の日本海側,フォッサ-マグナ地域などに分布。新第三紀中新世の海底火山活動によると考えられている。グリーン-タフ。
緑色片岩
りょくしょくへんがん [5] 【緑色片岩】
角閃石・緑泥石・緑簾石(リヨクレンセキ)・白雲母・曹長石・石英などの組み合わせからなる結晶片岩の総称。
緑苔
りょくたい [0] 【緑苔】
みどり色のこけ。青苔(セイタイ)。あおごけ。
緑茶
りょくちゃ【緑茶】
green tea.
緑茶
りょくちゃ [0] 【緑茶】
チャの若芽を蒸気で蒸して酸化酵素の働きを失わせ,緑色を保たせた茶。発酵させない茶。煎茶(センチヤ)・抹茶(マツチヤ)など,日本で普通に飲まれる茶。
→紅茶
緑草
りょくそう [0] 【緑草】
みどり色の草。
緑葉
りょくよう [0] 【緑葉】
みどり色の葉。青葉。
緑葉甘藍
りょくようかんらん [5] 【緑葉甘藍】
キャベツの一変種。観賞用に栽培。葉は結球せず,縮緬(チリメン)状。葉の色はみどり色ときに帯紫色となる。羽衣甘藍。
緑蔭
りょくいん [0] 【緑陰・緑蔭】
木の青葉が茂ってできるひかげ。こかげ。「―に憩う」[季]夏。《―や矢を獲ては鳴る白き的/竹下しづの女》
緑蕪
りょくぶ [1] 【緑蕪】
青々と生い茂った草。
緑藻植物
りょくそうしょくぶつ リヨクサウ― [6] 【緑藻植物】
植物分類上の一門。クロロフィル a と b とを含む色素体を有する緑色の藻類。体の構造や生殖法は多様で,淡水に多いが海水にも生育する。単細胞のもの(クロレラ)・糸状のもの(アオミドロ・ホシミドロ)・多細胞のもの(アオサ・カワノリ)などがある。緑藻類。
緑蘿
りょくら 【緑蘿】
青々としたつたかずら。「―の牆(カキ),翠黛(スイタイ)の山,絵にかくとも筆も及びがたし/平家(灌頂)」
緑虫
みどりむし [3] 【緑虫】
ユーグレナ属に属する鞭毛虫の総称。多くの種類が知られており,いずれも体長0.5ミリメートル以下。原生動物だが体内にクロロフィルがあって光合成を行うので,植物としても取り扱われる。多くは淡水産で,春・夏に溝や池で大増殖し,水を緑色に変え,「水の華(ハナ)」の現象を起こすことがある。
緑虫[図]
緑衣
りょくい [1] 【緑衣】
「緑の衣(コロモ)」に同じ。「供の宮人おしなべて,―の袖をぞ絞りける/平家 7」
緑衫
ろうそう 【緑衫・緑袗】
〔「ろくさん」の転〕
(1)六位の官人が着る緑色の袍(ホウ)。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紺,裏は蘇芳(スオウ)または紫。
緑衫
ろくさん 【緑衫】
⇒ろうそう(緑衫)
緑袍
りょくほう [0] 【緑袍】
緑色の袍(ホウ)。律令制では,六位・七位の官人の朝服とされた。
緑袗
ろうそう 【緑衫・緑袗】
〔「ろくさん」の転〕
(1)六位の官人が着る緑色の袍(ホウ)。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紺,裏は蘇芳(スオウ)または紫。
緑被
りょくひ [0][1] 【緑被】
土地が樹木や草で覆われること。
緑被地
りょくひち [3] 【緑被地】
樹木や草で覆われた土地。
緑被率
りょくひりつ [3] 【緑被率】
対象となる地域の面積に対して緑被地が占める割合。平面的な緑の量を把握するための指標となり,都市計画などに用いられる。
緑豆
りょくとう [0] 【緑豆】
マメ科の一年草。インド原産。インド・中国・東南アジア・アメリカなどで栽培。高さ約50センチメートル。豆果は長さ約10センチメートルで,豆はアズキより小さくみどり色または褐色。もやしやはるさめの原料とする。リョクズ。ヤエナリ。ブンドウ。
緑豆
りょくず [1] 【緑豆】
植物リョクトウの別名。
緑道
りょくどう [0] 【緑道】
緑地帯の道。
緑酒
りょくしゅ [1] 【緑酒】
酒の美称。「紅灯―」
緑酢
みどりず [3] 【緑酢】
合わせ酢におろしたキュウリを加えた和え衣。
緑釉
りょくゆう [0] 【緑釉】
陶器の釉(ウワグスリ)の一。鉛を含む低火度釉で,銅を呈色剤とし,鮮やかな緑色を発する。また,緑釉を施した製品(緑釉陶)をさすこともある。
緑野
りょくや [1] 【緑野】
草木の青々と茂った野原。
緑門
りょくもん [0] 【緑門】
⇒アーチ(2)
緑閃石
りょくせんせき [3] 【緑閃石】
角閃石類の一。カルシウム・マグネシウム・鉄を含んだケイ酸塩鉱物で,単斜晶系。しばしば針状結晶が放射状に集合する。緑色でガラス状光沢がある。変成岩中に産する。緻密なものは軟玉(ナンギヨク)として装飾に用いる。アクチノ閃石。陽起石。
緑陰
りょくいん [0] 【緑陰・緑蔭】
木の青葉が茂ってできるひかげ。こかげ。「―に憩う」[季]夏。《―や矢を獲ては鳴る白き的/竹下しづの女》
緑陰
りょくいん【緑陰】
the shade of trees.
緑雨
りょくう [1] 【緑雨】
新緑の頃に降る雨。
緑雨
りょくう 【緑雨】
⇒斎藤(サイトウ)緑雨
緑青
ろくしょう【緑青】
<form> green rust.
緑青
ろくしょう [3] 【緑青】
銅の表面にできる緑色の錆(サビ)。空気中の水分と二酸化炭素との作用によって生ずるものは,化学式 CuCO�・Cu(OH)� 水に不溶。孔雀石の主成分。顔料に用いる。普通みられる銅の錆は二酸化硫黄や硫化水素などの作用によって生じる CuSO�・3Cu(OH)� が主成分。あおさび。銅青。
緑青色
ろくしょういろ [0] 【緑青色】
緑青のようなくすんだ緑色。
緑風
りょくふう [0] 【緑風】
青葉を吹き渡る初夏の風。薫風。
緑風会
りょくふうかい 【緑風会】
1947年(昭和22)第一回の参議院選挙で当選した無所属議員が結成した院内政治団体。参議院の政党化により衰退,65年に消滅。
緑餌
りょくじ [1] 【緑餌】
ニワトリなど家禽(カキン)にえさとして与える生草。微量栄養素や繊維質などの補給に用いられる。
緑髪
りょくはつ [0] 【緑髪】
つやのある黒髪。みどりの黒髪。
緑鳩
あおばと アヲ― [0] 【緑鳩・青鳩】
ハト目ハト科の鳥。全長約33センチメートル。背面は暗緑色,胸は黄緑色。混交林にすみ,木の実を食べる。海水を飲む変わった習性もある。アジアの東部・南部に分布し,北海道では夏鳥,四国・九州では冬鳥として渡来するものが多い。尺八鳩。
緑黄色
りょくおうしょく リヨクワウ― [3] 【緑黄色】
みどりがかった黄色。
緑黄色野菜
りょくおうしょくやさい リヨクワウ― [7] 【緑黄色野菜】
⇒有色野菜(ユウシヨクヤサイ)
緒
しょ [1] 【緒】
物事の初め。いとぐち。ちょ。
緒
ちょ [1] 【緒】
〔「ちょ」は「緒(シヨ)」の慣用音〕
物事のはじめ。いとぐち。端緒(タンチヨ)。しょ。
緒
いとぐち [2] 【糸口・緒】
(1)糸巻き・綛(カセ)などの糸の端。
(2)物事の始まり。手がかり。「事件解決の―」「話の―」
緒
お【緒】
a cord (細引);→英和
a string (ひも);→英和
a thong (革の).→英和
緒
お ヲ [1] 【緒】
(1)糸やひもなど,細長いもの。「羽織の―」
(2)履物につけて,足にかけるひも。「―をすげる」「鼻―」
(3)楽器や弓の弦。「琴の―」
(4)長く続くもの。「あらたまの年の―長く逢はざれど/万葉 3775」
(5)魂をつなぐもの。いのち。玉の緒。「己が―を凡(オオ)にな思ひそ/万葉 3535」
緒につく
ちょ【緒につく】
be started;be under way.
緒につく
しょ【緒につく】
be started;get under way.
緒合はせ
おあわせ ヲアハセ 【緒合はせ】
琴・琵琶などの弦楽器を調弦すること。また,合奏すること。「琵琶を引き寄せ弾じ給へばまた玉琴の―に/謡曲・千手」
緒太
おぶと ヲ― [0] 【緒太】
(1)草履・下駄などの鼻緒の太いもの。
(2)鼻緒を藺(イ)で太く作った,裏をつけない草履。うらなし。藺金剛(イコンゴウ)。
緒太(2)[図]
緒巻
おまき ヲ― [0] 【緒巻(き)】
「榺(チキリ){(1)}」に同じ。
緒巻き
おまき ヲ― [0] 【緒巻(き)】
「榺(チキリ){(1)}」に同じ。
緒戦
ちょせん [0] 【緒戦】
「しょせん(緒戦)」の慣用読み。
緒戦
しょせん [0] 【緒戦】
戦争・競技・試合などのはじめの段階。また,はじめの戦い。ちょせん。「―は優勢に展開する」
緒方
おがた ヲガタ 【緒方】
姓氏の一。
緒方塾
おがたじゅく ヲガタ― 【緒方塾】
⇒適塾(テキジユク)
緒方正規
おがたまさのり ヲガタ― 【緒方正規】
(1853-1919) 医学者。肥後熊本の人。東大教授。ドイツに留学後,日本の衛生学・細菌学の基をひらいた。
緒方洪庵
おがたこうあん ヲガタ― 【緒方洪庵】
(1810-1863) 江戸後期の蘭学者・医者・教育者。備中の人。名は章。江戸・長崎で蘭学を学ぶ。1838年大坂に蘭学塾(適塾)を開き,大村益次郎・福沢諭吉・橋本左内らを育てる。62年江戸に出て,幕府奥医師兼西洋医学所頭取。種痘の普及に尽力,蘭学の発展に貢献した。訳書「病学通論」のほか著書多数。
緒方知三郎
おがたともさぶろう ヲガタトモサブラウ 【緒方知三郎】
(1883-1973) 病理学者。東京生まれ。唾液腺分泌・ビタミン B 欠乏症・老人病を研究。東大教授・東京医大学長などを歴任。
緒方竹虎
おがたたけとら ヲガタ― 【緒方竹虎】
(1888-1956) ジャーナリスト・政治家。山形県生まれ。早大卒。朝日新聞社副社長。第二次大戦後,国務大臣。吉田茂のあとを受け自由党総裁。
緒留
おどめ ヲ― [0][3] 【緒留(め)】
(1)「緒締(オジ)め」に同じ。
(2)琴・箏(ソウ)の弦の端に付ける小さな竹。林鹿(リンロク)。
緒留め
おどめ ヲ― [0][3] 【緒留(め)】
(1)「緒締(オジ)め」に同じ。
(2)琴・箏(ソウ)の弦の端に付ける小さな竹。林鹿(リンロク)。
緒絶の橋
おだえのはし ヲダエ― 【緒絶の橋】
宮城県古川市にあったという橋。((歌枕))「陸奥(ミチノク)の―や是ならむふみみふまずみ心まどはす/後拾遺(恋三)」
〔男女の仲が「絶え」る意をかけ,不安定な恋のたとえに用いられた〕
緒総
おぶさ ヲ― 【緒総・綬】
(1)佩物(オビモノ)の下に垂らした飾りの紐。
(2)虹(ニジ)をたとえていう。「さらにまた反(ソリ)橋渡す心ちして―かかれる葛城のみね/聞書残集」
緒締め
おじめ ヲ― [0][3] 【緒締め】
袋物の緒を束ねて通し,口を締めるための穴のあいた玉。緒止め。
緒言
ちょげん [0] 【緒言】
「しょげん(緒言)」の慣用読み。
緒言
しょげん【緒言】
a preface;→英和
a foreword.→英和
緒言
しょげん [0] 【緒言】
(1)論説の言い初めの言葉。
(2)前書き。序文。ちょげん。
緒論
ちょろん [0][1] 【緒論】
「しょろん(緒論)」の慣用読み。
緒論
しょろん【緒論】
an introduction.→英和
緒論
しょろん [0] 【緒論】
本論の前に述べ,本論の手がかりとなる論。序論。ちょろん。
緘
かん [1] 【緘】
とじ目。封じ目。また,封筒のとじ目に書きつける文字。
緘する
かん・する [3] 【緘する】 (動サ変)[文]サ変 かん・す
(1)封をする。閉じる。
(2)「口を緘する」の形で,口を閉じる,発言させないの意を表す。箝(カン)する。「口を―・して語らず」
緘口
かんこう [0] 【緘口】
「かんこう(箝口){(2)}」に同じ。
緘黙
かんもく [0] 【緘黙】 (名)スル
口を閉じてものを言わないこと。だんまり。「石の動かざる如く―した/婦系図(鏡花)」
緘黙症
かんもくしょう [0] 【緘黙症】
失語症でもなく発音機能の障害もないのにしゃべらない状態。精神分裂病やうつ病の際の病状の一。無言症。
線
せん【線】
a line;→英和
a route (航路);→英和
a track (駅の);→英和
a wire (電線).→英和
…の〜に沿って along the line <of> ; <be conducted> in line with.(人が)〜の太(細)い broad-minded (delicate).〜をなして in a line.‖幹(支)線 a main (branch) line.38度線 the 38th Parallel.
線
せん [1] 【線】
(1)糸のように長く連続したすじ。
(ア)細長いすじ。「グラウンドに―を引く」
(イ)数学で,幾何学の対象の一。{
(ア)}を抽象化したもの。曲線と直線とがある。
(ウ)電線や電話線。「風で―が切れる」
(エ)交通機関の路線。「ローカル―」
(2)ものの輪郭。「柔らかな腰の―」
(3)物事を進める上での方向・道筋。「協力する―で話を進める」「物取りの―が強い」
→いい線
(4)そのものをほかのものと区別する仕切り。「公人として超えてはならない―」
(5)人の言動から受ける印象。「―の細い人」
線スペクトル
せんスペクトル [4] 【線―】
原子のエネルギー準位間の遷移により放射または吸収される光のスペクトル。特定の波長のところに離散的に現れる。放射の場合,特に輝線スペクトルともいう。
→帯(タイ)スペクトル
→連続スペクトル
線上
せんじょう [0] 【線上】
(1)線の上。
(2)ある状態にあるかないか,すれすれのところ。「当落―にある候補者」
線分
せんぶん [0][1] 【線分】
〔数〕 両端が限られている直線の一部分。有限直線。
線分AB
せんぶん【線分AB】
the given straight line AB.
線区
せんく [1] 【線区】
鉄道やバスの路線の,ある一定の区間。
線号
せんごう [3][0] 【線号】
針金の太さを表す標準番号。
線図
せんず [0] 【線図】
線画で示された図面。
線型
せんけい [0] 【線形・線型】
(1)線のように細長い形。線状。
(2)〔生〕 葉の形態の一。付け根から先までの幅がほぼ同じ広さで,全体が細長いもの。リュウノヒゲの葉など。
(3)〔数〕 ベクトルの集合に対してその要素の定数倍と加法で特徴づけられる数式,すなわち一次式。
⇔非線形
(4)〔物〕 重ね合わせの原理が成り立つ現象を線形であるという。この現象は線形微分方程式の解で記述される。
線型加速器
せんけいかそくき [7] 【線型加速器】
高エネルギー実験用の加速器の一。多数の円筒形の電極を一直線に配置して高周波電圧をかけ,そこを通る電子またはイオンを加速する装置。X 線発生装置として医療用・工業用にも用いる。リニア-アクセレレーター。
線密度
せんみつど [3] 【線密度】
単位長さ当たりの質量。
→密度
線審
せんしん [0] 【線審】
テニス・サッカーなどで,ボールが線を越えたかどうかを判定する審判員。ラインズマン。
線審
せんしん【線審】
《球技》a linesman.→英和
線対称
せんたいしょう [3] 【線対称】
⇒対称(タイシヨウ)(3)
(イ)
線引き
せんびき [0] 【線引き】 (名)スル
(1)線を引くこと。線を引いて区分けすること。
(2)都市計画法で,都市計画区域を市街化区域と市街化調整区域とに分けることを俗にいう語。
線引小切手
せんびきこぎって [6] 【線引小切手】
振出人または所持人が表面に二条の平行線を引いた小切手。受領資格を制限し,不正な所持人への支払いを防止することを目的とする。横線(オウセン)小切手。筋引小切手。
線引小切手
せんびき【線引小切手】
a crossed check.
線形
せんけい [0] 【線形・線型】
(1)線のように細長い形。線状。
(2)〔生〕 葉の形態の一。付け根から先までの幅がほぼ同じ広さで,全体が細長いもの。リュウノヒゲの葉など。
(3)〔数〕 ベクトルの集合に対してその要素の定数倍と加法で特徴づけられる数式,すなわち一次式。
⇔非線形
(4)〔物〕 重ね合わせの原理が成り立つ現象を線形であるという。この現象は線形微分方程式の解で記述される。
線形代数学
せんけいだいすうがく [7] 【線形代数学】
代数学の一分野。ベクトル・行列・行列式・線形空間・線形写像などを対象とする。
線形写像
せんけいしゃぞう [5] 【線形写像】
線形空間から線形空間への写像で,ある一定の条件を満たすもの。
→写像
線形動物
せんけいどうぶつ [5] 【線形動物】
袋形(タイケイ)動物のうち,線虫類・針金虫類・鉤頭虫(コウトウチユウ)類の総称。体は一般に細長く,円筒状か糸状で,体長0.1〜30センチメートル。体節がなく,体の横断面は円形に近い。動植物に寄生し,害を与えるものが多い。円形動物。かつて独立した門として扱われた。
線形微分方程式
せんけいびぶんほうていしき [10] 【線形微分方程式】
未知関数を一次の形のみで含む微分方程式。解の線形結合もまた一つの解である。
線形空間
せんけいくうかん [5] 【線形空間】
〔数〕 ベクトルの集合 � において加法および数との積という二つの演算が定められ,これらの演算がある一定の法則を満たしているとき,集合 � を線形空間またはベクトル空間という。
線形結合
せんけいけつごう [5] 【線形結合】
いくつかのベクトル,あるいは関数があるとき,それぞれを定数倍し和をとった式。一次結合。
線形計画法
せんけいけいかくほう [0][8] 【線形計画法】
一次不等式で表された制限条件の中で,目的の達成度を最大にする最適の方法を求める数学的技法。経営計画・輸送計画などに利用。リニア-プログラミング。LP 。
線描
せんびょう [0] 【線描】
物の形を線だけで描くこと。せんがき。
線描き
せんがき [0] 【線描き】
(1)物の形を線で描き表すこと。
(2)特に,日本画で,物の形などをすべて線で描き表す技法。また,その絵。
線描画
せんびょうが [0] 【線描画】
「線画(センガ)」に同じ。
線文字A
せんもじエー [5] 【線文字 A 】
⇒ミノア文字(モジ)
線文字B
せんもじビー [5] 【線文字 B 】
〔Linear script B〕
クレタ島のクノッソス宮殿跡やギリシャ本土のピロス宮殿跡で発見された粘土板に記されている文字。ミケーネ文字とも。1952年イギリス人ベントリスが暗号解読の方法によって解読に成功。初期のギリシャ語を表記した音節文字であることがわかった。
→ミノア文字
線材
せんざい [0] 【線材】
太さが5ミリメートルほどの,断面が円形の鋼材。針金などの素材となる。
線条
せんじょう [0] 【線条】
すじ。線。
線条体
せんじょうたい [0] 【線条体】
大脳白質の深部にあり,尾状核とレンズ核とからなる。錐体外路系の中枢の一つ。
線状
せんじょう [0] 【線状】
細長い線の形をなしていること。
線状性
せんじょうせい [0] 【線状性】
〔linearity〕
言語の単位が時間軸に沿って,単一の線分のように連続体を成していること。例えば「みかん」という語では m-i-k-a-n という順に音が連続していて,k と n を同時に発音することはできない。これに対し,写真・地図などは線状性をもたない表現である。
線状都市
せんじょうとし [5] 【線状都市】
(宿場町などのように)線状に発展した都市。線形都市。帯状都市。
線状高分子
せんじょうこうぶんし [7] 【線状高分子】
⇒鎖状(サジヨウ)高分子
線画
せんが [0] 【線画】
色を塗らず,線だけで描(カ)いた画(エ)。線描画(センビヨウガ)。
線画
せんが【線画】
line drawing.
線番
せんばん [0] 【線番】
針金・電線などの太さを示す番号。線番号。
線膨張
せんぼうちょう [3] 【線膨張】
物体の長さが温度変化によって増減する現象。
線膨張率
せんぼうちょうりつ [5] 【線膨張率】
固体の熱膨張による長さの増加の割合を温度差で割った値。
線虫類
せんちゅうるい [3] 【線虫類】
線虫綱の袋形動物の総称。体は細長く,断面は円形。体表は平滑で厚い角皮でおおわれる。多くは動植物に寄生し,回虫・鉤虫(コウチユウ)・住血糸状虫など人畜に害を与えるものも多い。円虫類。ネマトーダ。
線装
せんそう [0] 【線装】
和本の製本形式の一。書いたものまたは印刷した紙を重ねて,糸やひもで綴(ト)じる方法。
線路
せんろ [1] 【線路】
(1)鉄道車両を走らせるための軌道。路盤・道床・枕木・レールから成る。
(2)有線電信・電話のための電線の経路。
線路
せんろ【線路】
<lay> a (railway) line; <米> a (railroad) track.線路作業員 <米> a trackman; <英> a platelayer[lineman].→英和
線輪
せんりん [0] 【線輪】
⇒コイル
線量
せんりょう [3][0] 【線量】
放射線照射の度合いを表す量。照射された物質の中で起こった作用の原因となる量として用いる。照射線量・吸収線量・線量当量などがある。放射線量。
線量当量
せんりょうとうりょう [5] 【線量当量】
同じ吸収線量でも放射線の種類により生物体への影響が異なることを,放射線ごとに定められた線質係数を吸収線量に乗じるなどして表した量。放射線防護の分野で用いられる。SI 単位はシーベルト。旧単位はレム。
線量計
せんりょうけい [0] 【線量計】
放射線量を測定する装置。フィルム-バッジや電離箱など。
線金
せんきん [0] 【線金】
針金(ハリガネ)。
線鞋
せんがい [0] 【線鞋】
平安時代の沓(クツ)の一。麻などで作り,ひもで結ぶもの。中国から伝来し,子供・婦人が用いた。
線香
せんこう【線香】
<offer> an incense stick.〜をたく burn incense.‖線香立て an incense holder.線香花火(のような) toy fireworks (short-lived).
線香
せんこう [1] 【線香】
(1)丁子(チヨウジ)や白檀などの香料の粉を線状に練り固めたもの。火をつけて仏前に供える。
(2)「線香代」の略。
線香代
せんこうだい [0][3] 【線香代】
(1)霊前に供える金銭。香典。
(2)芸者・娼妓の揚げ代。線香一本の燃えつきる時間を単位として計算したことからいう。玉代(ギヨクダイ)。花代。
線香立て
せんこうたて [3] 【線香立て】
火をつけた線香を立てる器具。
線香花火
せんこうはなび [5] 【線香花火】
(1)花火の一種。こよりに火薬をひねり込んだもの。火玉から花のような閃光をいっとき出してすぐ燃え尽きる。手花火。花火線香。[季]秋。《もちかへし―のゆれてをる/虚子》
(2)最初は勢いがいいが,すぐに衰えてしまうことのたとえ。「―のようなブーム」
緝輯
しゅうしゅう シフシフ [0] 【集輯・緝輯】 (名)スル
とりあつめて編集すること。
緞子
どんす [0][1] 【緞子】
〔「どん」「す」ともに唐音〕
繻子(シユス)織りの一。経(タテ)繻子の地にその裏組織の緯(ヨコ)繻子で文様を表した光沢のある絹織物。室町中期,中国から渡来。
緞子
どんす【緞子】
damask (silk).→英和
緞帳
どんちょう【緞帳】
a drop curtain.
緞帳
どんちょう [0] 【緞帳】
(1)現代の劇場で,舞台と客席とを仕切る,地の厚い絵入りや模様入りの上下に開閉する幕。緞帳幕。
→引き幕
(2)江戸時代,引き幕の使用が許されなかった小芝居や臨時の小屋掛け芝居で用いた,上下に開閉する粗末な幕。
(3)厚地の模様入りの布。帳(トバリ)などに用いる。
(4)「緞帳芝居」「緞帳役者」の略。
緞帳役者
どんちょうやくしゃ [5] 【緞帳役者】
緞帳芝居に出る役者。下級な役者。
緞帳芝居
どんちょうしばい [5] 【緞帳芝居】
〔引き幕の使用を許されず,緞帳幕を用いたところから〕
歌舞伎で,「小芝居(コシバイ)」の別名。また,格調の低い芝居・演技をさげすんでいう語。
緞通
だんつう [3][0] 【緞通・段通】
〔中国語「毯子(タンツ)」から〕
敷物の一。地よこ糸のほかに,たて糸に結び付けたパイル糸で厚みと模様を出したもの。中近東から中国を経て室町時代に伝来,長崎・堺などで織られた。
締まらない
しまら∘ない 【締まらない】 (連語)
きりっとしたところがない。しまりがない。かっこうがわるい。「―∘ない顔」「―∘ない話だ」
締まり
しまり [1] 【締(ま)り】
(1)ゆるみなくしまっていること。「口元に―がない」
(2)気持ちや態度などがひきしまっていること。「生活に―が出る」
(3)戸締まり。「―を厳重にする」
(4)倹約。節約。しまつ。
(5)物事のけじめ。しめくくり。「何事にも―をつける」
(6)囲碁で,星周辺の隅の石から,一間,二間または桂馬などに打つ守りの手。
締まり屋
しまりや [0] 【締(ま)り屋】
倹約家。けち。「大変な―だ」
締まり嵌め
しまりばめ [0] 【締(ま)り嵌め】
軸の嵌め合いの一。部材を取り付ける穴に,その穴の直径よりほんの少し太い棒を押し込んで固定する方法。力嵌め。
締まり雪
しまりゆき [3] 【締(ま)り雪】
小さな氷の粒が網目状につながったような状態の積雪。積雪が自身の重さで圧縮され密度が高くなったもの。
締まる
しまる【締まる】
(1)[閉じる](be) shut;→英和
(be) close(d);→英和
be locked.(2)[気持]become sober[steady];be tight[firm];reform (改心).→英和
(3)[倹約]be thrifty.締まった compact;→英和
firm <muscles> ;→英和
well-knit <mouth> .
ひとりでに〜 shut of itself.
締まる
しま・る [2] 【締(ま)る・閉(ま)る】 (動ラ五[四])
(1)ゆるみなく,かたくしめられる。《締》「ねじがよく―・っている」「帯ガ―・ル/日葡」
(2)顔つきや体つきなどがたるんだところがなくきりっとした状態になる。《締》「スポーツで鍛えた―・った体」
(3)気持ちがしっかりする。緊張する。《締》「大役をおおせつかり身が―・る思いだ」「最終回だ。―・っていこうぜ」
(4)倹約する。節約する。「倹約家(シマリヤ)の母がいかに―・つてみても/足跡(啄木)」
(5)(戸などが)しめられる。とざされる。とじられる。
⇔ひらく
⇔あく
「ドアが―・る」
(6)終業する。
⇔あく
「銀行は三時で―・る」
(7)(取引で)相場が堅実になる。《締》
⇔だれる
(8)成立する。整う。「大方談合―・りて/浮世草子・武道伝来記 8」
〔「しめる」に対する自動詞〕
→しまらない
締む
し・む 【締む・絞む】 (動マ下二)
⇒しめる(締)
⇒しめる(絞)
締め
しめ 【締め】
■一■ [2] (名)
(1)しめること。「―が弱い」
(2)合計。総計。「今月の―を出す」
(3)手紙の封じ目などに書く「〆」のしるし。
■二■ (接尾)
〔「〆」とも書く〕
助数詞。
(1)半紙・ちり紙など,紙一〇束,すなわち一〇〇帖,二〇〇〇枚を単位として数えるのに用いる。
(2)木綿・材木など,たばねたものを数えるのに用いる。
締めて
しめて [1] 【締めて】 (副)
〔「〆て」とも書く〕
合計すると。総計で。「―五万円になる」
締めて
しめて【締めて】
altogether;→英和
in all;all told.
締める
しめる【締める】
(1)[結ぶ]tie (up);→英和
tighten.→英和
(2)[閉じる]shut;→英和
close.→英和
(3)[節約]save;→英和
economize.→英和
(4)[合計する]add up.(5)[取り締まる]tighten the control <of> ;→英和
rebuke (責める).→英和
締める
し・める [2] 【締める・閉める】 (動マ下一)[文]マ下二 し・む
(1)まわりから強くおさえる。《締》
(ア)周囲にあるひもを強く引っぱり固く結ぶなどして,ゆるまないようにする。
⇔ゆるめる
「運動靴のひもを―・める」「勝って兜(カブト)の緒を―・めよ」「財布のひもを―・める(=出費ヲオサエル)」
(イ)体や物の周囲にひも状・帯状のものを巻きつける。「鉢巻きを―・める」「帯を―・める」「ネクタイを―・める」
(2)ひねったりして,ゆるみや空きがないようにする。《締》
(ア)ひねって固くする。
⇔ゆるめる
「ねじをきつく―・めすぎた」
(イ)鍵などを回して出入りを止める。
⇔あける
「ガスの元栓を―・める」「鍵を―・める」
(3)開口部をふさぐ。とじる。
(ア)戸・窓・門などを動かしてとざす。
⇔あける
⇔ひらく
「戸を―・める」
(イ)その日の営業を終える。また,廃業する。
⇔あける
⇔ひらく
「店を―・める」
(ウ)ふたなどをとじる。「びんの口を―・める」「ふたを―・める」
(4)心や行動のたるみをなくす。《締》
(ア)自分の気持ちのたるみをなくす。緊張させる。「―・めてかからないと負けてしまう」
(イ)たるんだ人々を緊張させる。「社内の規律を―・める」
(ウ)むだな出費がないように努める。「家計を―・める」
(5)(「〆る」とも書く)料理で,魚の肉などが固くひきしまるようにする。《締》「鯖(サバ)を酢で―・める」
(6)その時点で一区切りとして,それまでの収支の合計を計算する。《締》「月末に帳簿を―・める」
→締めて
(7)物事の結着がついたことを祝って,当事者がそろって手を打つ。手じめをする。《締》「手を―・める」
(8)取り決める。話などをまとめる。「内証の跡先しやんと―・めてある/浄瑠璃・鑓の権三」
〔「しまる」に対する他動詞〕
[慣用] 箍(タガ)を―・手綱を―
締め上げる
しめあ・げる [4][0] 【締(め)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しめあ・ぐ
(1)強く締める。「のど元を―・げる」
(2)気持ちや生活のだらけているのを,きつく引き締める。管理・監督を厳しくする。やかましく取り締まる。「生徒を―・げる生活指導の先生」
(3)厳しく追及する。強く責める。「―・げて泥を吐かせる」
(4)決算をする。「一刻を千金づつに―・げて六万両の春の曙/蜀山百首」
締め付け
しめつけ [0] 【締(め)付け】
(1)強くしめること。「ボルトの―が十分でない」
(2)言葉・態度などで圧迫すること。「上層部からの―が厳しい」
締め付ける
しめつ・ける [4][0] 【締(め)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しめつ・く
(1)(動いたりしないように)力を入れて固くしめる。しっかりと結びつける。「帯で胸が―・けられて苦しい」
(2)束縛して苦しめる。圧迫する。「金融面できびしく―・けられる」
締め付け島田
しめつけしまだ [5] 【締(め)付け島田】
江戸時代,女性の髪形の一。髷(マゲ)の真ん中に元結を掛けて引き締めたもの。髷は前後が同じ長さになる。引き締め島田。
締め具
しめぐ [2] 【締(め)具】
締めつけて物を固定するための道具。
締め出し
しめだし [0] 【締(め)出し】
しめだすこと。「門限に遅れて―を食った」「反対派の―をはかる」
締め出す
しめだす【締め出す】
shut[lock]out;shut the door <on a person> .→英和
締め出す
しめだ・す [0][3] 【締(め)出す・閉(め)出す】 (動サ五[四])
(1)門や戸を閉めて,外にいる者が中に入れないようにする。「寮の門限に遅れて―・された」
(2)ある集団に加わらせない。また,ある社会で活動ができないようにする。「会議は報道陣を―・して行われた」「芸能界から―・される」
[可能] しめだせる
締め切り
しめきり [0] 【締(め)切り】
〔動詞「しめきる」の連用形から〕
(1)(「閉め切り」とも書く)戸や窓などを閉じたままにすること。「部屋を―にする」
(2)(「〆切」とも書く)物事を打ち切って終わりにすること。特に,期日・時限などを定めて,事務の取り扱いなどを打ち切ること。また,その期日・時限。「募集の―の日」
締め切る
しめきる【締め切る】
close[shut]up (戸を);keep closed;close (原稿を).→英和
締め切る
しめき・る [3][0] 【締(め)切る・閉(め)切る】 (動ラ五[四])
(1)窓・戸などを,ぴったりしめる。また,しめたままにしておく。「風雨が強まったので雨戸を―・る」「北側の窓は冬の間は―・っている」
(2)河川などの工事で,今までの流水経路を閉じる。「仮排水路を―・る」
(3)(「〆切る」とも書く)期限が終わりになったり,定数がいっぱいになったりして,その取り扱いを打ち切る。きりをつける。《締切》「今日の受け付けはもう―・りました」「日記で,寝る前に日々の記事をきちんと―・るのである/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
締め太鼓
しめだいこ [3] 【締(め)太鼓】
太鼓の一。鼓(ツヅミ)のように,張った皮を緒で胴に固定し,張りを強めたりゆるめたりして調子を合わせるもの。台に置き,二本の撥(バチ)で打つ。能楽・歌舞伎などの囃子(ハヤシ)に用いる。
締め太鼓[図]
締め技
しめわざ [0] 【締(め)技】
柔道で,腕を使って相手の首を絞めつける技。送り襟絞め・並十字絞め・裸絞めなど。
締め括り
しめくくり [0] 【締め括り】
これまでやってきた話や仕事などにまとまりをつけること。結末をつけること。総括。「仕事の―をつける」
締め括る
しめくくる【締め括る】
bind;→英和
[監督]superintend;→英和
manage.→英和
締め括る
しめくく・る [0][4] 【締め括る】 (動ラ五[四])
(1)袋の口などをしめて,固くしばる。
(2)話や仕事のまとまりをつける。結末をつける。「会議を―・る」
(3)取り締まりをする。監督(カントク)をする。「部下を―・る役職」
[可能] しめくくれる
締め木
しめぎ [0][2] 【搾め木・締(め)木】
菜種や大豆などをしめつけて油をしぼりとるのに使う木製の道具。責め木。「―にかけられるような思い」
締め焼き
しめやき [0] 【締(め)焼き】
陶器の素地(キジ)を堅く焼き締めること。そのあと釉(ウワグスリ)をかけ,低温度で焼く。焼き締め。
締め笑い
しめわらい [0][3] 【締(め)笑い】
声をこらえて笑うこと。忍び笑い。「壺々口の―にも愛嬌をくくんで/浮雲(四迷)」
締め緒
しめお [0][3] 【締(め)緒】
結んで,固定するためのひも。笠(カサ)についているひもなど。
締め込み
しめこみ [0] 【締(め)込み】
力士が相撲を取るときに締めるふんどし。まわし。
締め込む
しめこ・む [0][3] 【締(め)込む】 (動マ五[四])
(1)帯などを,固く締める。しっかり身に着ける。「力士がまわしを―・む」
(2)肉体関係を結ぶ。「与四郎はいい娘を―・んだなあ/歌舞伎・宇都宮紅葉釣衾」
(3)物事をうまく運ぶ。「自己(オイラ)の家の家名(イエナ)を付た石塔があるから―・んだりとまづ掃除をし/滑稽本・七偏人」
締め金
しめがね [0] 【締(め)金】
「尾錠(ビジヨウ)」に同じ。
締め高
しめだか [2][0] 【締(め)高】
〔「〆高」とも書く〕
合計した数量。総額。
締め鯖
しめさば [2] 【締め鯖】
〔「〆鯖」とも書く〕
三枚におろした鯖に塩をふり,さらに酢に浸したもの。刺身や鮨(スシ)の種にする。
締り
しまり [1] 【締(ま)り】
(1)ゆるみなくしまっていること。「口元に―がない」
(2)気持ちや態度などがひきしまっていること。「生活に―が出る」
(3)戸締まり。「―を厳重にする」
(4)倹約。節約。しまつ。
(5)物事のけじめ。しめくくり。「何事にも―をつける」
(6)囲碁で,星周辺の隅の石から,一間,二間または桂馬などに打つ守りの手。
締りのある
しまり【締りのある】
tight;→英和
firm.→英和
〜のない loose;→英和
lax;→英和
slovenly.→英和
締り屋
しまりや【締り屋】
a thrifty person;a stingy[closefisted]person.
締り屋
しまりや [0] 【締(ま)り屋】
倹約家。けち。「大変な―だ」
締り嵌め
しまりばめ [0] 【締(ま)り嵌め】
軸の嵌め合いの一。部材を取り付ける穴に,その穴の直径よりほんの少し太い棒を押し込んで固定する方法。力嵌め。
締り雪
しまりゆき [3] 【締(ま)り雪】
小さな氷の粒が網目状につながったような状態の積雪。積雪が自身の重さで圧縮され密度が高くなったもの。
締る
しま・る [2] 【締(ま)る・閉(ま)る】 (動ラ五[四])
(1)ゆるみなく,かたくしめられる。《締》「ねじがよく―・っている」「帯ガ―・ル/日葡」
(2)顔つきや体つきなどがたるんだところがなくきりっとした状態になる。《締》「スポーツで鍛えた―・った体」
(3)気持ちがしっかりする。緊張する。《締》「大役をおおせつかり身が―・る思いだ」「最終回だ。―・っていこうぜ」
(4)倹約する。節約する。「倹約家(シマリヤ)の母がいかに―・つてみても/足跡(啄木)」
(5)(戸などが)しめられる。とざされる。とじられる。
⇔ひらく
⇔あく
「ドアが―・る」
(6)終業する。
⇔あく
「銀行は三時で―・る」
(7)(取引で)相場が堅実になる。《締》
⇔だれる
(8)成立する。整う。「大方談合―・りて/浮世草子・武道伝来記 8」
〔「しめる」に対する自動詞〕
→しまらない
締上げる
しめあ・げる [4][0] 【締(め)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しめあ・ぐ
(1)強く締める。「のど元を―・げる」
(2)気持ちや生活のだらけているのを,きつく引き締める。管理・監督を厳しくする。やかましく取り締まる。「生徒を―・げる生活指導の先生」
(3)厳しく追及する。強く責める。「―・げて泥を吐かせる」
(4)決算をする。「一刻を千金づつに―・げて六万両の春の曙/蜀山百首」
締付け
しめつけ [0] 【締(め)付け】
(1)強くしめること。「ボルトの―が十分でない」
(2)言葉・態度などで圧迫すること。「上層部からの―が厳しい」
締付ける
しめつ・ける [4][0] 【締(め)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しめつ・く
(1)(動いたりしないように)力を入れて固くしめる。しっかりと結びつける。「帯で胸が―・けられて苦しい」
(2)束縛して苦しめる。圧迫する。「金融面できびしく―・けられる」
締付け島田
しめつけしまだ [5] 【締(め)付け島田】
江戸時代,女性の髪形の一。髷(マゲ)の真ん中に元結を掛けて引き締めたもの。髷は前後が同じ長さになる。引き締め島田。
締具
しめぐ [2] 【締(め)具】
締めつけて物を固定するための道具。
締出し
しめだし【締出し】
shutting out;a lockout (労働争議の).→英和
〜をくう be shut out.
締出し
しめだし [0] 【締(め)出し】
しめだすこと。「門限に遅れて―を食った」「反対派の―をはかる」
締出す
しめだ・す [0][3] 【締(め)出す・閉(め)出す】 (動サ五[四])
(1)門や戸を閉めて,外にいる者が中に入れないようにする。「寮の門限に遅れて―・された」
(2)ある集団に加わらせない。また,ある社会で活動ができないようにする。「会議は報道陣を―・して行われた」「芸能界から―・される」
[可能] しめだせる
締切り
しめきり【締切り】
closing;→英和
<掲示> Closed (Up).締切り期日 the closing date;the deadline.→英和
締切り
しめきり [0] 【締(め)切り】
〔動詞「しめきる」の連用形から〕
(1)(「閉め切り」とも書く)戸や窓などを閉じたままにすること。「部屋を―にする」
(2)(「〆切」とも書く)物事を打ち切って終わりにすること。特に,期日・時限などを定めて,事務の取り扱いなどを打ち切ること。また,その期日・時限。「募集の―の日」
締切る
しめき・る [3][0] 【締(め)切る・閉(め)切る】 (動ラ五[四])
(1)窓・戸などを,ぴったりしめる。また,しめたままにしておく。「風雨が強まったので雨戸を―・る」「北側の窓は冬の間は―・っている」
(2)河川などの工事で,今までの流水経路を閉じる。「仮排水路を―・る」
(3)(「〆切る」とも書く)期限が終わりになったり,定数がいっぱいになったりして,その取り扱いを打ち切る。きりをつける。《締切》「今日の受け付けはもう―・りました」「日記で,寝る前に日々の記事をきちんと―・るのである/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
締太鼓
しめだいこ [3] 【締(め)太鼓】
太鼓の一。鼓(ツヅミ)のように,張った皮を緒で胴に固定し,張りを強めたりゆるめたりして調子を合わせるもの。台に置き,二本の撥(バチ)で打つ。能楽・歌舞伎などの囃子(ハヤシ)に用いる。
締め太鼓[図]
締技
しめわざ [0] 【締(め)技】
柔道で,腕を使って相手の首を絞めつける技。送り襟絞め・並十字絞め・裸絞めなど。
締括りをつける
しめくくり【締括りをつける】
bring to a finish;→英和
complete.→英和
締木
しめぎ [0][2] 【搾め木・締(め)木】
菜種や大豆などをしめつけて油をしぼりとるのに使う木製の道具。責め木。「―にかけられるような思い」
締焼き
しめやき [0] 【締(め)焼き】
陶器の素地(キジ)を堅く焼き締めること。そのあと釉(ウワグスリ)をかけ,低温度で焼く。焼き締め。
締盟
ていめい [0] 【締盟】
同盟や条約を結ぶこと。「―国」
締着
ていちゃく [0] 【締着】
しめてつけること。「―材」
締立
ていりつ [0] 【締立】 (名)スル
条約などを結ぶこと。締結。「改めて新約を―するを得べきなり/明六雑誌 7」
締笑い
しめわらい [0][3] 【締(め)笑い】
声をこらえて笑うこと。忍び笑い。「壺々口の―にも愛嬌をくくんで/浮雲(四迷)」
締約
ていやく [0] 【締約】 (名)スル
契約・条約などを結ぶこと。「条約を―する」
締約強制
ていやくきょうせい [5] 【締約強制】
法律によって特定の契約の締結が強制されていること。医師や公証人などの公益的職務者や電気・ガス・鉄道などの独占的公益事業者が契約申し込みに対して応需義務を有するのがその例。契約強制。
締結
ていけつ [0] 【締結】 (名)スル
(1)固く結ぶこと。
(2)条約・協定などを結ぶこと。「不可侵条約を―する」
締結する
ていけつ【締結する】
conclude <a treaty> .→英和
締緒
しめお [0][3] 【締(め)緒】
結んで,固定するためのひも。笠(カサ)についているひもなど。
締込み
しめこみ [0] 【締(め)込み】
力士が相撲を取るときに締めるふんどし。まわし。
締込む
しめこ・む [0][3] 【締(め)込む】 (動マ五[四])
(1)帯などを,固く締める。しっかり身に着ける。「力士がまわしを―・む」
(2)肉体関係を結ぶ。「与四郎はいい娘を―・んだなあ/歌舞伎・宇都宮紅葉釣衾」
(3)物事をうまく運ぶ。「自己(オイラ)の家の家名(イエナ)を付た石塔があるから―・んだりとまづ掃除をし/滑稽本・七偏人」
締金
しめがね [0] 【締(め)金】
「尾錠(ビジヨウ)」に同じ。
締金
しめがね【締金】
a buckle;→英和
a clasp;→英和
a clamp.→英和
締高
しめだか [2][0] 【締(め)高】
〔「〆高」とも書く〕
合計した数量。総額。
緡
さし 【緡】
(1)銭の穴に通す細い縄。普通,九六文を一差しとし,百文として扱った。さしなわ。
(2)百本のこより,または細い縄を束ねて根元をくくったもの。神仏への百度参りのとき,数を数えるのに用いた。百度緡。「おその下女にてお百度の―を持ち/歌舞伎・お染久松色読販」
緡売り
さしうり 【緡売り】
(1)江戸時代,緡を売り歩いた人。武家屋敷の中間(チユウゲン)などが内職として作り,押し売りをすることも多かった。
(2)押し売り。
緡縄
さしなわ 【緡縄】
「さし(緡){(1)}」に同じ。
緡縄
さしなわ サシナハ 【緡縄】
狂言の一。「縄綯(ナワナイ)」に同じ。
編
ふ 【節・編】
垣や薦(コモ)などの編み目・結い目。ふし。「大君のみこの柴垣八―じまり/古事記(下)」
編
へん【編】
(1)[章]a chapter;→英和
[巻]a book;→英和
a volume.→英和
(2)[編集]…〜(の) edited[compiled]by….
編
へん 【編・篇】
■一■ [1] (名)
(1)書物や文章などを内容からいくつかに分けたときに設けられる区分。章・節などより大きい区分。「三―に分かれた小説」
(2)原稿を集め整理して一冊の書物を作ること。また,その編集。編纂。「その道の大家による―」
(3)首尾の整った詩歌・文章。
■二■ (接尾)
〔促音・撥音のあとに付くとき「ぺん」となる〕
助数詞。
(1)詩歌・文章,また書物などを数えるのに用いる。「一―の詩」
(2)書物を内容からいくつかに部分けしたとき,その部分の数,あるいは順序を示すのに用いる。「浮世風呂全四―」「第三―」
編み上げる
あみあ・げる [4][0] 【編(み)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あみあ・ぐ
(1)編み物を編み終える。「セーターを―・げる」
(2)本などを編集しおえる。「アンソロジーを―・げる」
編み上げ靴
あみあげぐつ [4] 【編(み)上げ靴】
靴のひもを編み上げて,足首や脛(スネ)を締めるようにしてはく半長靴。軍靴など。編上靴(ヘンジヨウカ)。あみあげ。
編み出す
あみだ・す [3][0] 【編(み)出す】 (動サ五[四])
(1)編みはじめる。
(2)工夫して新しい物事や方法を考え出す。「新戦術を―・す」
[可能] あみだせる
編み出す
あみだす【編み出す】
think[work]out;devise;→英和
invent.→英和
編み戸
あみど [2] 【編(み)戸】
薄板・竹・葦(アシ)などを編んで作った戸。
編み捨て籠
あみすてかご [4] 【編(み)捨て籠】
竹籠の一種。中央を編んで周囲は編まないままにしたもの。魚などを形を崩さず煮るのに用いる。
編み棒
あみぼう [2] 【編(み)棒】
「棒針(ボウバリ)」に同じ。
編み機
あみき [2] 【編(み)機】
編み物をする機械。
編み物
あみもの [2][3] 【編(み)物】
毛糸やレース糸などを編んで,セーターなどの衣類やテーブル掛けなどの装飾品を作ること。また,編んで作ったもの。手編みと機械編みがある。
編み目
あみめ [3][0] 【編(み)目】
(1)編み物・竹細工などで,編んだりからめたりしたところ。また,その形・構造。「―が美しい」
(2)編んだものの,すき間。
編み笠
あみがさ【編み笠】
a braided hat.
編み笠
あみがさ [3] 【編み笠】
藁(ワラ)・菅(スゲ)・藺草(イグサ)などを編んで作った笠。[季]夏。
編み笠茶屋
あみがさぢゃや 【編み笠茶屋】
江戸時代,遊里に通う客に顔をかくすための編み笠を貸した茶屋。「泥町の―に一歩/浮世草子・諸艶大鑑 2」
編み笠餅
あみがさもち [4] 【編み笠餅】
糝粉(シンコ)を練って編み笠の形に作り,中に餡(アン)を入れた菓子。編み笠団子。
編み込む
あみこ・む [3] 【編(み)込む】 (動マ五[四])
糸・籐(トウ)・髪などを編む時に,異なる色や素材のものを一緒にして編む。また,別の色のもので模様を表す。「花模様を―・む」
編み針
あみばり [2][3] 【編(み)針】
毛糸などを手編みにする時に用いる針。棒針・鉤(カギ)針・アフガン針などがある。編み棒。
編む
あ・む [1] 【編む】 (動マ五[四])
(1)糸・竹・髪の毛など細長い物を,結び合わせたりからみ合わせたりして,一つの形ある物を作り上げる。「毛糸を―・む」「竹でかごを―・む」
(2)文章を集めて本を作る。編集する。「論集を―・む」
(3)いくつかの物をまとめて一つに組織化する。編成する。「軍団を―・み,将校を撰ましめ/経国美談(竜渓)」
[可能] あめる
編む
あむ【編む】
(1) knit;→英和
crochet (かぎ針で);→英和
net (網状に);→英和
braid (さなだ状に).→英和
(2)[編集]compile.→英和
編上げ
あみあげ【編上げ(靴)】
lace boots.
編上げる
あみあ・げる [4][0] 【編(み)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あみあ・ぐ
(1)編み物を編み終える。「セーターを―・げる」
(2)本などを編集しおえる。「アンソロジーを―・げる」
編上げ靴
あみあげぐつ [4] 【編(み)上げ靴】
靴のひもを編み上げて,足首や脛(スネ)を締めるようにしてはく半長靴。軍靴など。編上靴(ヘンジヨウカ)。あみあげ。
編上靴
へんじょうか ヘンジヤウクワ [3] 【編上靴】
編み上げぐつ。特に,旧陸軍で兵用の軍靴をいった語。
編修
へんしゅう [0] 【編修】 (名)スル
資料を集め精選し,書物にまとめあげること。編纂(ヘンサン)。「辞書を―する」
編入
へんにゅう【編入】
admission;→英和
incorporation.〜する admit <a person into> ;→英和
incorporate <into> (併合).→英和
‖編入試験 an examination for admission into <the second year> class.
編入
へんにゅう [0] 【編入】 (名)スル
団体や組織などにあとから組み入れること。「―試験」「市に―する」
編出す
あみだ・す [3][0] 【編(み)出す】 (動サ五[四])
(1)編みはじめる。
(2)工夫して新しい物事や方法を考え出す。「新戦術を―・す」
[可能] あみだせる
編制
へんせい [0] 【編制】 (名)スル
個々のものを組織して,軍隊・団体などまとまったものにすること。「戦時―」「部隊を―する」
編制権
へんせいけん [3] 【編制権】
旧憲法下での天皇の大権の一。陸海軍の編制および常備兵額を定める権限。
編尾
へんび [1] 【編尾・篇尾】
一編の終わり。編末。
編年
へんねん [0] 【編年】
年代の順を追って編むこと。
編年体
へんねんたい [0] 【編年体】
歴史記述の一形式。年代の順を追って記述するもので,中国では「春秋」に始まる。日本では「日本書紀」「日本政紀」などがこの形式。
→紀伝体
→紀事本末体
編年史
へんねんし [3] 【編年史】
編年体で記述された歴史。
編年史
へんねんし【編年史】
a chronicle.→英和
編成
へんせい [0] 【編成】 (名)スル
個々のものを集めて一つのまとまったものにすること。「八両―の電車」「予算を―する」
編成原
へんせいげん [3] 【編成原】
⇒形成体(ケイセイタイ)
編成[制]
へんせい【編成[制]】
organization;→英和
formation.→英和
〜する organize;→英和
form.→英和
十両編成の列車 a ten-coach train.
編戸
あみど [2] 【編(み)戸】
薄板・竹・葦(アシ)などを編んで作った戸。
編捨て籠
あみすてかご [4] 【編(み)捨て籠】
竹籠の一種。中央を編んで周囲は編まないままにしたもの。魚などを形を崩さず煮るのに用いる。
編曲
へんきょく [0] 【編曲】 (名)スル
ある楽曲をその曲本来の編成から他の演奏形態に適するように書き改めること。アレンジ。アレンジメント。「交響曲をピアノ曲に―する」
編曲
へんきょく【編曲】
《楽》arrangement.→英和
〜する arrange.→英和
編木
びんざさら [3] 【編木・拍板】
田楽(デンガク)などに用いる楽器。数十枚の札状の小さな板をつづり合わせたもの。両端の取っ手を握って動かすと,板同士が打ち合って音が鳴る。ささら。ささらぎ。
〔「簓(ササラ)」とは別物〕
編木[図]
編板
おうだ アウダ 【箯輿・編板】
⇒あんだ(箯輿)
編棒
あみぼう【編棒】
a knitting needle (毛糸の);a netting needle (刺しゅう用の).
編棒
あみぼう [2] 【編(み)棒】
「棒針(ボウバリ)」に同じ。
編機
あみき [2] 【編(み)機】
編み物をする機械。
編機
あみき【編機】
a knitting machine.
編次
へんじ [1] 【編次・篇次】 (名)スル
順序を追って編集すること。また,編集された書物の内容の順序。
編物
あみもの [2][3] 【編(み)物】
毛糸やレース糸などを編んで,セーターなどの衣類やテーブル掛けなどの装飾品を作ること。また,編んで作ったもの。手編みと機械編みがある。
編物
あみもの【編物(をする)】
(do) knitting.→英和
編目
あみめ [3][0] 【編(み)目】
(1)編み物・竹細工などで,編んだりからめたりしたところ。また,その形・構造。「―が美しい」
(2)編んだものの,すき間。
編目
へんもく [0] 【編目・篇目】
(1)書物などの,編・章の題目。
(2)箇条書きにされたものの各条。また,箇条書きの文書。「今日起請文の―を定めらる/東鑑(文暦二)」
(3)決まり。また,前例。「かかる―もない事をしたぞ/史記抄 4」
編章
へんしょう [0] 【篇章・編章】
(1)詩文の篇と章。
(2)転じて,文章。書籍。
編笠百合
あみがさゆり [4] 【編笠百合】
ユリ科の多年草。中国原産。高さ約50センチメートル。葉は広線形。晩春,茎頂に淡黄緑色で鐘形の花を下向きに数個つける。花の内面に紫色の網状の紋がある。鱗茎を煎(セン)じて咳止めに用いる。貝母(バイモ)。古名ハハクリ。
編笠百合[図]
編笠茸
あみがさたけ [4] 【編笠茸】
子嚢菌(シノウキン)類チャワンタケ目のきのこ。五月頃庭先などに生える。高さ約10センチメートル。頭部は淡褐色で,球形または卵形。表面一面に網目状のくぼみがある。柄は太く頭部とともに中空。欧米では食用とする。
編笠茸[図]
編笠草
あみがさそう [0] 【編笠草】
エノキグサの別名。
編籍
へんせき [0] 【編籍】
戸籍を作ること。
編組
へんそ [1] 【編組】
作戦の必要に応じて数個の部隊・艦隊を適宜組み合わせて編制すること。
編綴
へんてつ [0] 【編綴】 (名)スル
(1)文章などをまとめつづること。
(2)とじること。とじあわせること。
編纂
へんさん [0] 【編纂】 (名)スル
いろいろな材料を集めて整理し書物をつくること。編修。「国史を―する」
編纂
へんさん【編纂】
⇒編集.
編者
へんしゃ [1] 【編者】
〔「へんじゃ」とも〕
書物を編集する人。「辞典の―」
編著
へんちょ [1] 【編著】
編集と著作。また,編集しかつ著述した書物。
編製
へんせい [0] 【編製】 (名)スル
一覧することができるように形式を整えて名簿などを作成すること。「戸籍の―」「選挙人名簿を―する」
編訳
へんやく [0] 【編訳】 (名)スル
(1)編集すること。編纂すること。[ヘボン]
(2)翻訳して編集すること。
編輯
へんしゅう [0] 【編集・編輯】 (名)スル
一定の方針のもとに,いろいろな材料を集めて新聞・雑誌・書物などを作ること。また,その仕事。映画フィルム・録音テープなどを一つの作品にまとめることにもいう。「―部」「雑誌を―する」「テープを―する」
編輿
へんよ [1] 【編輿】
網代(アジロ)で編んだ輿(コシ)。
編込む
あみこ・む [3] 【編(み)込む】 (動マ五[四])
糸・籐(トウ)・髪などを編む時に,異なる色や素材のものを一緒にして編む。また,別の色のもので模様を表す。「花模様を―・む」
編述
へんじゅつ [0] 【編述】 (名)スル
文章をつづり書籍にまとめること。「英文日本歴史を―せらるる/思出の記(蘆花)」
編針
あみばり【編針】
⇒編棒.
編針
あみばり [2][3] 【編(み)針】
毛糸などを手編みにする時に用いる針。棒針・鉤(カギ)針・アフガン針などがある。編み棒。
編鐘
へんしょう [0] 【編鐘】
古代中国の打楽器。音律の異なる鐘(シヨウ)をいくつか並べて架にかけたもの。鐘の数は不定。
編鐘[図]
編隊
へんたい【編隊(で)】
(in) a formation.→英和
編隊飛行 a formation flight.
編隊
へんたい [0] 【編隊】
二機以上の飛行機などがある隊形をとっていること。また,その隊形。「―飛行」「―を組む」
編集
へんしゅう [0] 【編集・編輯】 (名)スル
一定の方針のもとに,いろいろな材料を集めて新聞・雑誌・書物などを作ること。また,その仕事。映画フィルム・録音テープなどを一つの作品にまとめることにもいう。「―部」「雑誌を―する」「テープを―する」
編集
へんしゅう【編集】
editing;compilation.〜する edit;→英和
compile.→英和
〜上の editorial.→英和
‖編集後記 the editor's comment.編集者 an editor.編集部 the editorial staff.
編集人
へんしゅうにん [0] 【編集人】
編集について法的責任を負う者。編集名義人。
編集後記
へんしゅうこうき [5] 【編集後記】
雑誌・書籍などで,編集者が記すあとがき。
編集権
へんしゅうけん [3] 【編集権】
新聞・雑誌の編集上の方針を決め,それを実施する権利。
編集者
へんしゅうしゃ [3] 【編集者】
出版物の編集をする人。
編集著作権
へんしゅうちょさくけん [6][7] 【編集著作権】
いくつもの著作物の選択・配列によって創作性を有する編集物について,それを編集した者に,認められる著作権。ただし,要素となった個々の著作物の著作権はもとの著作者に属する。
編集長
へんしゅうちょう [3] 【編集長】
編集の仕事を統轄する人。
編首
へんしゅ [1] 【篇首・編首】
文章・詩歌などの最初の部分。
緩
ゆる 【緩】 (形動ナリ)
(1)ゆるやか。ゆっくり。「花さそふ風―に吹ける夕暮に,花雪のごとく降れるに/宇津保(国譲下)」
(2)ゆるがせにするさま。おろそかにするさま。「いかに者共,いくさをば―に仕(ツカマツ)るぞ/平家 8」
(3)ゆるいさま。「琴の緒もいと―に張りて/源氏(若菜上)」
緩
かん クワン [1] 【緩】 (形動)[文]ナリ
ゆるやかなさま。のろいさま。「―にして穏固なる人/西国立志編(正直)」
緩い
ゆるい【緩い(く)】
loose(ly);→英和
slow(ly) (速力);→英和
generous(ly) (寛大);→英和
gentle(-tly) (傾斜など).→英和
緩い
ゆる・い [2] 【緩い】 (形)[文]ク ゆる・し
(1)物の締まり方が足りない。きつくない。
⇔かたい
「ベルトが―・い」「ねじが―・い」
(2)行動に対する規制が弱い。きびしくない。「規制が―・い」「取り締まりが―・い」
(3)水分が多くて固さが足りない。軟らかい。「絵の具を―・く溶かす」「大便が―・い」
(4)速度がゆっくりしている。また,勢いが弱い。「―・いテンポ」「三月ばかりの夕暮に―・く吹きたる雨風/枕草子 197」
(5)曲がり方や傾斜度が少ない。急でない。「勾配が―・い」
(6)心の緊張が足りない。だらけている。「心―・く懈怠ならん人/発心 7」
(7)寛大である。心がゆったりしている。「―・くしてやはらかなる時は,一毛も損ぜず/徒然 211」
[派生] ――さ(名)
緩い
なる・い 【緩い】 (形)
(1)〔近世語〕
なまぬるい。「―・くいふとつきあがつて/滑稽本・続膝栗毛(七上)」
(2)ゆるやかである。なだらかである。
〔主に西日本で用いられる〕
緩か
ゆるか 【緩か】 (形動ナリ)
「ゆるやか(緩)」に同じ。「たもとにさえし風―なり/夫木 1」
緩かしい
ゆるかし・い 【緩かしい】 (形)[文]シク ゆるか・し
〔「ゆるがしい」とも。近世語〕
寛大である。ゆとりがある。ゆったりしている。「かく―・きお暮しなら都の事も思し召し/浄瑠璃・千本桜」「催促も質屋のするは―・い/柳多留(初)」
緩し
ゆる・し 【緩し】 (形ク)
⇒ゆるい
緩び
ゆるび 【緩び】
〔動詞「ゆるぶ」の連用形から〕
ゆるくなること。「世に心―なく,うしと思ひつるを/蜻蛉(中)」
緩ふ
ゆら・う ユラフ 【緩ふ】 (動ハ下二)
(1)その場所にとどまる。控える。「その日は寄せで―・へたり/平家 1」
(2)控えとどめる。ささえ保つ。「守,つはもの等を―・へんがため,せめ討たず/今昔 25」
緩ぶ
ゆる・ぶ 【緩ぶ・弛ぶ】
■一■ (動バ四)
〔「緩し」「許す」と同源。古くは「ゆるふ」〕
(1)ゆるむ。ゆるくなる。「箏の御琴は―・ぶとなけれど/源氏(若菜下)」
(2)心がゆるむ。おこたる。「いみじう思ふ人も,かばかりになりぬれば,おのづから―・ぶ気色もあるを/源氏(夕霧)」
(3)おおらかである。ゆったりしている。「おぼし沈みつる年頃の名残なき御有様にて心―・び給ふ事もおほかるに/源氏(蛍)」
(4)氷などがとける。「うは氷あはにむすべる紐なればかざす日かげに―・ぶばかりを/枕草子 90」
(5)寒さなどがやわらぐ。「昼になりてぬるく―・びもていけば/枕草子 1」
■二■ (動バ下二)
(1)ゆるやかにする。ゆるめる。「少し(調伏ノ手ヲ)―・べ給へや/源氏(葵)」
(2)気持ちをゆるめる。気をゆるくする。「むげにうち―・べ見放ちたるも,心やすくらうたきやうなれど/源氏(帚木)」
緩まる
ゆるま・る [3] 【緩まる】 (動ラ五[四])
ゆるくなる。おだやかになる。「規制が―・る」
緩み
ゆるみ [3] 【緩み・弛み】
ゆるむこと。また,その程度。「気の―」「風紀の―」
緩み
ゆるみ【緩み】
looseness;→英和
relaxation;→英和
relief (安堵).→英和
緩む
ゆるむ【緩む】
loosen;→英和
become[get]loose;abate (寒さなどが);→英和
relax (気が).→英和
緩む
ゆる・む [2] 【緩む・弛む】
〔「ゆるぶ」の転〕
■一■ (動マ五[四])
(1)強く締めつけられた状態にあったものなどが,たるんでゆるくなる。ゆるぶ。「ロープが―・んで積み荷がくずれ落ちた」「桶(オケ)のたがが―・む」「靴のひもが―・む」[日葡]
(2)普通の固さよりもやわらかくなる。「長雨で地盤が―・む」「きのうから少しおなかが―・んでいる」
(3)(「口もとがゆるむ」の形で)きちんとつぐんでいた口があいて,笑い顔になる。「口もとが思わず―・んだ」
(4)精神の緊張が弱くなる。たるむ。「気が―・んだせいか,疲れがどっと出た」「夏休みの間は気持ちが―・みがちだ」
(5)規制・取り締まり・警戒のしかたが弱くなる。ゆるくなる。「規制が―・む」「党の綱紀が―・む」
(6)気候のきびしさが弱まる。「寒さもようやく―・んできた」
(7)しっかりしていた相場・値段が安くなる。
■二■ (動マ下二)
⇒ゆるめる
[慣用] 箍(タガ)が―・螺子(ネジ)が―
緩め
ゆるめ [0] 【緩め】 (名・形動)[文]ナリ
少しゆるいと思われる・こと(さま)。「ひもを―に結ぶ」「―のふたをかぶせる」
緩める
ゆる・める [3] 【緩める・弛める】 (動マ下一)[文]マ下二 ゆる・む
(1)強く締めつけていたものなどの力を弱める。ゆるくする。
⇔しめる
「ねじを―・める」「少し縄を―・める」
(2)精神の緊張を弱くする。「相手をあなどって気を―・める」
(3)規制・取り締まりなどを弱くする。緩和する。ゆるくする。「交通規制を―・める」「警戒を―・める」
(4)速度を弱める。「スピードを―・める」
緩める
ゆるめる【緩める】
loosen;→英和
unfasten;→英和
relax (気を);→英和
slow down (速度を);ease (楽にする).→英和
緩やか
ゆるやか [2] 【緩やか】 (形動)[文]ナリ
(1)物の締まり方がきつくなくゆとりのあるさま。「―な衣服」
(2)速度がゆっくりしているさま。「―な川の流れ」
(3)行動に対する規制が厳重でないさま。「取り締まりが―になる」
(4)曲がり方や傾斜度が少ないさま。「―な坂道」
[派生] ――さ(名)
緩やかな
ゆるやか【緩やかな】
loose (緩んだ);→英和
mild (穏やかな);→英和
[寛大な]generous;→英和
lenient;→英和
slow (のろい);→英和
gentle (坂などが).→英和
緩らか
ゆるらか 【緩らか】 (形動ナリ)
(1)「ゆるやか{(1)}」に同じ。「紺地の袴のくくり―に寄せさせ/曾我 9」
(2)「ゆるやか{(2)}」に同じ。「―に幾尺の水晶の念珠を引くときは,ムルデの河もしばし流をとどむべく/文づかひ(鴎外)」「白虹日を貫けり,太子おぢたりといと―にうちずしたるを/源氏(賢木)」
(3)(髪が)ゆたかなさま。「髪のうちたたなはりて―なる程,長さおしはかられたるに/枕草子 36」
緩り
ゆるり [2][3] 【緩り】 (副)
(多く「と」を伴って)
(1)くつろいでいるさま。らくに。「ご―とお休み下さい」
(2)いそがず,ゆっくりしたさま。「―と参ろう」
緩るか
ゆるるか 【緩るか】 (形動ナリ)
「ゆるらか」に同じ。「髪―にいと長く,めやすき人なめり/源氏(若紫)」
緩下剤
かんげざい【緩下剤】
a laxative.→英和
緩下剤
かんげざい クワンゲ― [3][0] 【緩下剤】
作用が中程度の下剤。大黄(ダイオウ)などが使われる。緩下薬。
→峻下剤(シユンゲザイ)
緩効性肥料
かんこうせいひりょう クワンカウセイヒレウ [7] 【緩効性肥料】
効果がゆっくりあらわれ,長続きするように工夫された肥料。徐々に溶け出すように,水に溶けにくい成分を使用したものや,粒状にした肥料を小さな穴のあいた被覆材でくるんだりしたものがある。
→速効性肥料
→遅効性肥料
緩勾配
かんこうばい クワン― [3] 【緩勾配】
ゆるやかな斜面。
⇔急勾配
緩和
かんわ クワン― [0] 【緩和】 (名)スル
きびしい状態をやわらげたりゆるめたりすること。また,やわらぐこと。「制限を―する」「緊張―」「混雑が―する」「寒さが―する」
緩和
かんわ【緩和】
relief;→英和
mitigation.〜する ease <a traffic jam> ;→英和
lighten <the burden> ;→英和
relieve <the situation> ;→英和
relax <the restrictions> .→英和
‖緩和剤《医》a palliative.緩和策 a neutralizing measure.
緩和現象
かんわげんしょう クワン―シヤウ [4] 【緩和現象】
温度・圧力・電場などの外的条件の変化によって平衡状態からのずれを生じた系が,時間的遅れをもって新たな,あるいはもとの平衡状態に達すること。また,その過程。
緩徐
かんじょ クワン― [1] 【緩徐】 (形動)[文]ナリ
動作・調子などが,ゆるやかなさま。「―楽章」「―なる傾斜/肉弾(忠温)」
緩怠
かんたい クワン― [0] 【緩怠】 (名・形動)[文]ナリ
(1)なまける・こと(さま)。なおざり。「来では叶はざる十兵衛見えぬか―なり/五重塔(露伴)」
(2)過失。科(トガ)。「今死ぬるお人にちよつと見廻に行つたとて,科・―に成ならば/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
(3)無作法。無礼。「伯父に向つて―至極/浄瑠璃・平家女護島」
緩急
かんきゅう クワンキフ [1][0] 【緩急】
(1)おそいことと,はやいこと。ゆるやかなことと,きびしいこと。「―自在」「―よろしきを得る」「蓋し時勢の―を察し/文明論之概略(諭吉)」
(2)〔「緩」には意味はない〕
危険や災難のさしせまった場合。「いったん―あるときは」
緩急よろしきを得る
かんきゅう【緩急よろしきを得る】
be flexible in dealing <with a matter,people> .いったん〜あれば in an emergency.→英和
緩急記号
かんきゅうきごう クワンキフ―ガウ [5] 【緩急記号】
⇒速度標語(ソクドヒヨウゴ)
緩急車
かんきゅうしゃ クワンキフ― [3] 【緩急車】
通常,貨物列車の最後部に連結し,車掌弁・手ブレーキなどをもつ鉄道車両。
緩慢
かんまん クワン― [0] 【緩慢】 (名・形動)[文]ナリ
(1)動作がゆっくりしていて,のろい・こと(さま)。「―な動き」
(2)処置などが手ぬるい・こと(さま)。「―な対応」
[派生] ――さ(名)
緩慢な
かんまん【緩慢な】
slow;→英和
slack;→英和
dull;→英和
lax.→英和
緩手
かんしゅ クワン― [1][0] 【緩手】
囲碁・将棋などで,急所をはずしたり,不急の箇所に打つ手。緩着(カンチヤク)。
緩染剤
かんせんざい クワンセン― [3][0] 【緩染剤】
染色で,染めむらを防ぐため染着をゆるやかにする薬剤。
緩歩
かんぽ クワン― [1] 【緩歩・寛歩】 (名)スル
ゆっくり歩くこと。
緩歩動物
かんぽどうぶつ クワン― [4] 【緩歩動物】
緩歩動物門に属する微小な動物の総称。環形動物と節足動物をつなぐもので,節足動物へ進化する途中で退化した動物群と考えられている。体長1ミリメートル以下。体は短紡錘形で,四対の歩脚をもつ。湿地や水中にすみ,乾燥するとボール状になり,仮死状態で数年以上も生き続ける。長命虫。クマムシ。
緩流
かんりゅう クワンリウ [0] 【緩流】
ゆるやかな流れ。
緩球
かんきゅう クワンキウ [0] 【緩球】
野球で,スロー-ボール。
⇔速球
緩着
かんちゃく クワン― [0] 【緩着】
「緩手(カンシユ)」に同じ。
緩緩
ゆるゆる 【緩緩】
■一■ [1][3] (副)スル
(1)急がずゆっくり動くさま。「行列が―と進む」
(2)のんびりくつろいださま。急がないさま。「今日は濁り酒で―やりましょう」「心ノ―トシタ人ヂャ/日葡」
(3)やわらかくなるさま。「彼の堅かりける物―となりて/沙石 7」
(4)髪の毛がふさふさしたさま。「髪のひまなうこりあひて,裳の裾に―とひかれたるさまなど/寝覚 3」
(5)物が伸び広がるさま。「庭のまま―生ふる夏草を分けてばかりにこむ人もがな/和泉式部集」
■二■ [0] (形動)[文]ナリ
(1)ゆるんでいるさま。「―のズボン」「やせて今までの洋服が―になる」
(2)おだやかなさま。「世間の―な時は,文人がよい/史記抄 10」
緩緩
かんかん クワンクワン [0] 【緩緩】 (ト|タル)[文]形動タリ
ゆっくりしたさま。ゆったりしたさま。「悠々―として/真善美日本人(雪嶺)」
緩行
かんこう クワンカウ [0] 【緩行】 (名)スル
ゆっくり進むこと。列車・電車が各駅に停車すること。「―電車」
緩衝
かんしょう クワン― [0] 【緩衝】
二つの物の間に起こる衝突や衝撃をやわらげること。また,その物。
緩衝器
かんしょうき クワン― [3] 【緩衝器】
⇒緩衝装置(カンシヨウソウチ)
緩衝器
かんしょう【緩衝器】
a buffer (汽車の);→英和
a bumper (自動車の).→英和
‖緩衝国(地帯) a buffer state (zone).緩衝装置 a shock absorbing device.
緩衝国
かんしょうこく クワン― [3] 【緩衝国】
強国と強国との間に位置し,両国の衝突の危険性を緩和している国家。
緩衝在庫
かんしょうざいこ クワン― [5] 【緩衝在庫】
景気変動による需要の急増などに備え企業が保有する在庫。品切れによる信用低下といった危険は回避できるが,在庫保有のコストは増える。
緩衝地帯
かんしょうちたい クワン― [5][6] 【緩衝地帯】
対立する国と国との間にあって,衝突の危険性を緩和する役割を果たす中立地帯。
緩衝液
かんしょうえき クワン― [3] 【緩衝液】
外部から酸や塩基を加えても,その pH 値が大きくは変化しない性質をもつ溶液。普通は弱酸とその塩,または弱塩基とその塩との混合溶液。生化学・医学・化学分析において,pH 値を一定に保つために広く用いられる。緩衝溶液。
緩衝緑地
かんしょうりょくち クワン― [5] 【緩衝緑地】
大気汚染・騒音などの公害防止やコンビナート地帯などの災害防止を図ることを目的として設けた緑地。
緩衝装置
かんしょうそうち クワン―サウ― [5] 【緩衝装置】
急激な機械的衝撃を緩和するための装置。ゴム・ばね・空気・油などの弾性を利用して,衝撃の運動エネルギーを吸収する。車両・銃砲など各種機械装置に組み込まれる。自動車のバンパーもこの一種。緩衝器。ダンパー。
緩褌
ゆるふん [0] 【緩褌】
〔「ふん」は「ふんどし(褌)」の略〕
(1)ふんどしの締め方のゆるいこと。特に,相撲でまわしの締め方のゆるいこと。
(2)(転じて)心構えのいいかげんなこと,気持ちのたるんでいること。また,その人。
緩解
かんかい クワン― [0] 【緩解・寛解】 (名)スル
病気の症状が軽減またはほぼ消失し,臨床的にコントロールされた状態。治癒とは異なる。白血病・バセドー病・精神分裂病などの病気のときに用いる。
緩速
かんそく クワン― [0] 【緩速】
ゆっくりとした速度。
緩降機
かんこうき クワンカウ― [3] 【緩降機】
火災時の避難用具の一。滑車にロープをかけ窓などからの脱出に用いる。
緩頬
かんきょう クワンケフ [0] 【緩頬】
(1)顔色を和らげること。また,婉曲に話すこと。
(2)〔「緩頬を煩わす」の略〕
人に託して伝えてもらうこと。「わがその群に入ることを得つるは,恐らくは小尼公の―に由れるなるべし/即興詩人(鴎外)」
緬甸
めんでん 【緬甸】
明代以後,中国でビルマをいった語。
緬羊
めんよう [0] 【綿羊・緬羊】
羊(ヒツジ)の別名。
緬邈
めんばく [0] 【綿邈・緬邈】
はるかに遠いこと。
緯
い ヰ [1] 【緯】
(1)織物のよこ糸。また,横。
(2)緯書(イシヨ)。
緯
ぬき [0] 【緯】
〔「ぬき(貫)」と同源〕
織物のよこ糸。ぬきいと。
⇔経(タテ)
緯
よこいと [0] 【緯糸・緯】
織物の幅の方向に通っている糸。ぬきいと。ぬき。よこ。
⇔経(タテ)糸
緯度
いど ヰ― [1] 【緯度】
経度とともに地球上の位置を示す赤道に平行な座標。ある地点の天頂の方向と赤道面とのなす角度で表す。赤道をゼロ度とし,南北へそれぞれ南緯・北緯と測り,両極で九〇度に至る。
⇔経度
緯度
いど【緯度】
<be in[at]high[low]> latitude.→英和
緯度線 a parallel.→英和
緯度変化
いどへんか ヰドヘンクワ [3] 【緯度変化】
地球上各地の緯度が約一四か月の周期で,〇・二秒くらいの振幅で変化する現象。
→極運動
緯度観測所
いどかんそくじょ ヰドクワンソクジヨ [1] 【緯度観測所】
緯度の変化を観測して地球の回転と変形とを調べる機関。岩手県水沢市(北緯三九度八分)にあり,極運動の国際観測事業の中央局になっている。初代所長は木村栄(ヒサシ)。
緯書
いしょ ヰ― [1] 【緯書】
中国の漢代に経書(ケイシヨ)に付会して人事を神秘的に予言した書物。騶衍(スウエン)らの五行説の影響をうけて盛んに作られた。七緯(詩緯・易緯・書緯・礼緯・楽緯・春秋緯・孝経緯)は孔子の作と伝えられるが偽書。
緯武経文
いぶけいぶん ヰブ― [1][1][0] 【緯武経文】
〔武を緯(ヨコ)糸とし,文を経(タテ)糸とする〕
文武を兼ね備えること。経文緯武。
緯白
ぬきじろ [0] 【緯白】
よこ糸が白である織地。狭義には,たて糸が紫,よこ糸が白であるものをいう。
緯糸
よこいと [0] 【緯糸・緯】
織物の幅の方向に通っている糸。ぬきいと。ぬき。よこ。
⇔経(タテ)糸
緯糸
ぬきいと [3] 【緯糸】
織物のよこ糸。
緯経
よこたて [2] 【横縦・緯経】
(1)横と縦。たてよこ。
(2)緯(ヨコ)糸と経(タテ)糸。たてぬき。
緯線
いせん ヰ― [0] 【緯線】
地球上の位置をきめるために,赤道に平行に地球表面にひいた,緯度を示す仮想の線。
⇔経線
緯錦
ぬきにしき [3] 【緯錦】
単色の経(タテ)糸に何色もの緯(ヨコ)糸を使って文様を織り出す錦。和銅(708-715)年間に唐から伝わった技法。多くの色で大きな文様を自由に織り出すことができる。よこにしき。いきん。
緯錦
いきん ヰ― [0][1] 【緯錦】
⇒ぬきにしき(緯錦)
練ず
れん・ず 【練ず】 (動サ変)
なれている。熟練している。巧みである。「おりたち―・じたる心ならねばにや/源氏(宿木)」
練ね墨
こねずみ [2] 【練ね墨】
まゆずみに使用する練った墨。
練り
ねり [2] 【練り・錬り・煉り】
(1)ねること。ねってねばりを出すこと。「―が足りない」「―羊羹(ヨウカン)」
(2)繊維・金属などから不純物を除いて,良質のものにすること。精練。
(3)「練絹(ネリギヌ)」に同じ。「絹縮に―の白裏付て/浮世草子・禁短気」
(4)よく考えがめぐらされていること。「諸弟(モロト)らが―の言葉は我は頼まじ/万葉 774」
練り上げる
ねりあ・げる [4] 【練(り)上げる・錬り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねりあ・ぐ
(1)十分練って仕上げる。「餡(アン)を―・げる」
(2)計画・文章などを何度も修正してよいものに仕上げる。「十分―・げた文章」
練り付け
ねりつけ [0] 【練(り)付け】
薄板を心(シン)になる板などに接着すること。
練り供養
ねりくよう [3] 【練(り)供養・邌り供養】
来迎会(ライゴウエ)の行事。来迎の諸菩薩に扮して練り歩く行列を中心とする。奈良の当麻寺(タイマデラ)で中将姫の忌日とされる五月一四日に行われるものが有名。[季]夏。
練り出づ
ねりい・ず 【練り出づ】 (動ダ下二)
静かに歩み出る。おもむろに歩み出る。「束帯正しき老者が,もとどりはなて―・でたりければ/平家 3」
練り切り
ねりきり [0] 【練(り)切り・煉り切り】
白餡(アン)に求肥(ギユウヒ)を加えて練った餡。また,その餡で細かい細工をした菓子。
練り合せる
ねりあわ・せる [5][0] 【練り合(わ)せる・煉り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねりあは・す
二種以上の物を練って,混じり合うようにする。
練り合わせる
ねりあわ・せる [5][0] 【練り合(わ)せる・煉り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねりあは・す
二種以上の物を練って,混じり合うようにする。
練り味噌
ねりみそ [0] 【練(り)味噌・煉り味噌】
砂糖・酒などを加えて加熱しながら練った味噌。田楽などに用いる。
練り回る
ねりまわ・る [4] 【練(り)回る・邌り回る】 (動ラ五[四])
列などをつくってゆっくりと歩きまわる。また,行列を整えて歩きまわる。「おみこしが町内を―・る」
練り固める
ねりかた・める [0][5] 【練(り)固める・煉り固める】 (動マ下一)[文]マ下二 ねりかた・む
練ったものを乾かして固める。「朱泥を―・めた人形の様に/吾輩は猫である(漱石)」
練り土
ねりつち [0] 【練(り)土・煉り土】
土に石灰や小砂利・にがりを混ぜてこねた壁土。土塀・土蔵などに用いる。
練り塀
ねりべい [2][0] 【練(り)塀・煉り塀】
平瓦と練り土とを交互に積み重ねて築いた塀。上を瓦で葺(フ)く。
練り山椒
ねりざんしょう [3] 【練(り)山椒・煉り山椒】
和菓子の一。求肥(ギユウヒ)に山椒の粉または汁を加えて練ったもの。
練り帽子
ねりぼうし [3] 【練(り)帽子】
近世,婦人のかぶり物の一。白の練絹をそのまま,あるいは紅裏(モミウラ)を付けて用いた。
練り木
ねりぎ 【練(り)木】
トロロアオイの根・ふのりなどで製した白い粉末。男色で閨房薬として用いた。通和散。「是なん衆道の―といふ物なるべし/浮世草子・五人女 5」
練り染め
ねりぞめ [0] 【練(り)染め】
生糸や絹布を精練してから染めること。また精練と同時に染色をすること。
練り柿
ねりがき 【練り柿】
渋を抜いた柿。[日葡]
練り歩く
ねりあるく【練り歩く】
parade <the street> .→英和
練り歩く
ねりある・く [4] 【練(り)歩く・邌り歩く】 (動カ五[四])
列になって,ゆっくりと歩く。また,行列がうねるようにして進む。「大通りを―・く」
練り歯磨き
ねりはみがき [4] 【練(り)歯磨き・煉り歯磨き】
歯磨き粉に界面活性剤・グリセリン・香料・甘味料などを加えて練り合わせ,ペースト状にしたもの。
練り減り
ねりべり [0] 【練(り)減り】
生糸または絹織物を練る際,セリシンがとけて目方が減ること。また,減った量。
練り湯
ねりゆ [2] 【練(り)湯】
懐石の終わりに出す飲み物。香煎・いり米などに湯を注ぎ,塩味をつけたもの。
練り牛
ねりうし 【練り牛】
ゆっくりと歩く牛。遅牛(オソウシ)。
練り物
ねりもの [2] 【練(り)物・邌り物】
祭礼などにねり歩く,行列・山車(ダシ)・踊り屋台など。
練り物
ねりもの [0][2][3] 【練(り)物・煉り物】
(1)ねり固めて珊瑚(サンゴ)や宝石などに似せたもの。
(2)加熱しながら練りあげて作る金団(キントン)や羊羹(ヨウカン)など。
(3)「練り製品」に同じ。
練り白粉
ねりおしろい [3] 【練り白粉】
粉白粉にグリセリン・脂肪などを加えて泥状に練ったもの。水でといて塗る。
練り直し
ねりなおし [0] 【練(り)直し】 (名)スル
練りなおすこと。また,そのもの。「プランの―」
練り直す
ねりなお・す [4][0] 【練(り)直す】 (動サ五[四])
(1)練ったものを,もう一度練る。「餡(アン)を―・す」
(2)計画・文章などを,検討し直して,さらに良いものにする。「計画を―・す」
[可能] ねりなおせる
練り積み
ねりづみ [0] 【練(り)積み】
目地(メジ)にモルタルを使って,石や煉瓦(レンガ)などを積み上げること。
⇔空(カラ)積み
練り築地
ねりついじ [3] 【練り築地・煉り築地】
練り土と平瓦とを交互に積み重ねてつくった築地。
練り紅
ねりべに [2][0] 【練(り)紅・煉り紅】
色素を油蝋(ユロウ)またはコールド-クリームを基剤として練った泥状の口紅・頬紅。
練り羊羹
ねりようかん [3] 【練(り)羊羹・煉り羊羹】
寒天に水・砂糖を加えて煮立て,餡(アン)を入れて練りながら煮詰め,型に流し込んでつくる羊羹。
練り色
ねりいろ 【練(り)色】
薄い黄色を帯びた白色。淡黄色。「―の衣の強(コワ)らかなるを着て/今昔 22」
練り菓子
ねりがし [3] 【練(り)菓子】
和生菓子のうち,練って製した菓子。練り切り・求肥(ギユウヒ)など。
練り薬
ねりぐすり [3] 【練(り)薬・煉り薬】
種々の薬を,蜂蜜(ハチミツ)・水飴(ミズアメ)などで練り固めたもの。また,練って作った外用薬。ねりやく。
練り薬
ねりやく [2] 【練(り)薬・煉り薬】
⇒ねりぐすり(練薬)
練り衆
ねりしゅ 【練り衆】
祭礼などで,行列を作って練り歩く人々。「祭の―か気違ひか/浄瑠璃・天の網島(上)」
練り行く
ねりゆ・く [0][3] 【練(り)行く・邌り行く】 (動カ五[四])
静かに歩いて行く。また,行列を整えて行く。「招牌(カンバン)を押し立て街上を―・く者あり/八十日間世界一周(忠之助)」
練り製品
ねりせいひん [3] 【練(り)製品・煉り製品】
魚のすり身を練って加工した食品。かまぼこ・はんぺんなど。練り物。
練り足
ねりあし [2][0] 【練(り)足・邌足】
殿上人が,儀式などで練って歩くときの歩き方。ゆっくりした足取り。
練り踊り
ねりおどり [3] 【練(り)踊り・邌り踊り】
行列を作って踊りながら進むこと。また,その踊り。
練り酒
ねりざけ [2] 【練(り)酒・煉り酒】
白酒の一。蒸した米に酒と麹(コウジ)をいれて熟成させ,石臼(イシウス)でひき,漉(コ)したもの。博多の名産であった。練貫(ネリヌキ)酒。
練り金
ねりきん [0] 【練(り)金・錬金】
切り金(キン)の一。砂金を薄い板状に練りあげたもの。
練り雲丹
ねりうに [0][3] 【練り雲丹】
塩蔵したウニの生殖巣をすりつぶし,調味料を加えて練り,密封して熟成した食品。
練り雲雀
ねりひばり [3] 【練り雲雀】
陰暦六月頃の,毛の抜けかわった雲雀。
練り革
ねりかわ [0] 【練(り)革・煉り革】
「撓(イタ)め革」に同じ。
練り餌
ねりえ [0] 【練り餌・煉り餌】
(1)糠(ヌカ)・魚粉・青菜などを水で練った小鳥の餌。
(2)ふかし芋・蛹粉(サナギコ)・小麦粉などを練り合わせた釣り餌。ねり。
練り餡
ねりあん [0] 【練り餡・煉り餡】
生餡(ナマアン)に砂糖を加えて加熱しながら練った餡。
練り麹
ねりこうじ [3] 【練り麹・煉り麹】
塩と煮つめた酒を入れた麹。貯蔵用。
練り麻
ねりそ [0] 【練り麻】
木の小枝や藤蔓(フジヅル)などをたたいたりして柔らかくしたもの。薪などを束ねるのに用いる。
練る
ねる【練る】
(1)[粉を]knead.→英和
(2)[絹などを]gloss.→英和
(3)[金属を]temper.→英和
(4)[文章などを]polish (up);→英和
improve <on> .→英和
(5)[訓練する]train.→英和
練る
ね・る [1] 【練る・錬る・煉る】
■一■ (動ラ五[四])
□一□(他動詞)
(1)餡(アン)などを火にかけて,こね固める。《練・煉》「餡を―・る」
(2)膏薬(コウヤク)・糊(ノリ)・土などをこねまぜてねばらせる。「粘土を―・る」「御飯つぶを―・って糊にする」
(3)繊維を灰汁(アク)などで煮て柔らかくする。《練》「生糸を―・る」
(4)金属を焼いてきたえる。《練・錬》「鉄ヲ―・ル/ヘボン(三版)」
(5)よりよいものとするために十分考えて修正を加える。《練》「よく―・られた文章」「構想を―・る」「対策を―・る」「想を―・る」
(6)学問・技芸などを練磨する。修養・経験などを積む。《練・錬》「技を―・る」「精神を―・る」
(7)皮を撓(イタ)める。なめし革にする。《練・煉》「皮を―・る」
(8)ひねる。ねじる。「焼大刀の手(タ)かみ押し―・り/万葉 1809」
(9)木の枝や蔓(ツル)などをたたき柔らかくして曲げる。「かの岡に萩かるをのこ縄をなみ―・るやねりそのくだけてぞ思ふ/拾遺(恋三)」
□二□(自動詞)
(「邌る」とも書く)
(1)列をつくって,ゆっくり進む。「提灯行列が大通りを―・って行く」
(2)あっちへ行ったりこっちへ行ったりして進む。「みこしが街中(マチナカ)を―・って行く」
(3)静かに歩く。ゆっくり歩く。おもむろに行く。「銀(シロガネ)の目貫の太刀をさげ佩(ハ)きて奈良の都を―・るは誰が子ぞ/神楽歌」
[可能] ねれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ねれる
練れける
ねれ・ける 【練れける】 (動カ下一)
〔近世語〕
物事を続けて疲れてくる。また,疲れてのろのろする。「角兵衛じし―・けてくると仕廻也/柳多留 10」
練れる
ね・れる [2] 【練れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ね・る
(1)よく練った状態になる。練られてちょうどよい状態になる。「餡(アン)が―・れる」「セメントが―・れる」
(2)修行・経験を重ねて人柄が円満になる。「余程気の―・れた者でなければ,如彼(アア)は行かぬ/平凡(四迷)」
(3)修業・経験を積んで上手になる。「技術が―・れる」
練れ者
ねれもの [2] 【練れ者】
多くの経験を積んだ人。老練な人。
練上げる
ねりあ・げる [4] 【練(り)上げる・錬り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねりあ・ぐ
(1)十分練って仕上げる。「餡(アン)を―・げる」
(2)計画・文章などを何度も修正してよいものに仕上げる。「十分―・げた文章」
練丹
れんたん [1] 【練丹・煉丹】
(1)昔の中国で,道士が辰砂(シンシヤ)を練って不老不死の妙薬を作り出したこと。また,その薬。
(2)心身修練法の一。体内の気を丹田に集めるというもの。
(3)ねり薬。
練乳
れんにゅう [0] 【練乳・煉乳】
牛乳を煮つめて濃縮したもの。加糖練乳と無糖練乳がある。コンデンス-ミルク。
練乳
れんにゅう【練乳】
condensed milk.
練付け
ねりつけ [0] 【練(り)付け】
薄板を心(シン)になる板などに接着すること。
練供養
ねりくよう [3] 【練(り)供養・邌り供養】
来迎会(ライゴウエ)の行事。来迎の諸菩薩に扮して練り歩く行列を中心とする。奈良の当麻寺(タイマデラ)で中将姫の忌日とされる五月一四日に行われるものが有名。[季]夏。
練修
れんしゅう [0] 【練修】 (名)スル
学問や技芸などをねりおさめること。修練。「乱暴狼藉の―に余念なく/吾輩は猫である(漱石)」
練兵
れんぺい [0] 【練兵】
兵隊を訓練すること。調練。
練兵
れんぺい【練兵】
(a) military drill.練兵場 a parade ground.
練兵場
れんぺいじょう [0] 【練兵場】
練兵をする所。れんぺいば。
練切り
ねりきり [0] 【練(り)切り・煉り切り】
白餡(アン)に求肥(ギユウヒ)を加えて練った餡。また,その餡で細かい細工をした菓子。
練味噌
ねりみそ [0] 【練(り)味噌・煉り味噌】
砂糖・酒などを加えて加熱しながら練った味噌。田楽などに用いる。
練回る
ねりまわ・る [4] 【練(り)回る・邌り回る】 (動ラ五[四])
列などをつくってゆっくりと歩きまわる。また,行列を整えて歩きまわる。「おみこしが町内を―・る」
練固める
ねりかた・める [0][5] 【練(り)固める・煉り固める】 (動マ下一)[文]マ下二 ねりかた・む
練ったものを乾かして固める。「朱泥を―・めた人形の様に/吾輩は猫である(漱石)」
練土
ねりつち [0] 【練(り)土・煉り土】
土に石灰や小砂利・にがりを混ぜてこねた壁土。土塀・土蔵などに用いる。
練塀
ねりべい [2][0] 【練(り)塀・煉り塀】
平瓦と練り土とを交互に積み重ねて築いた塀。上を瓦で葺(フ)く。
練山椒
ねりざんしょう [3] 【練(り)山椒・煉り山椒】
和菓子の一。求肥(ギユウヒ)に山椒の粉または汁を加えて練ったもの。
練帽子
ねりぼうし [3] 【練(り)帽子】
近世,婦人のかぶり物の一。白の練絹をそのまま,あるいは紅裏(モミウラ)を付けて用いた。
練度
れんど [1] 【練度】
訓練を積み重ねて得られる,熟練の程度。
練思
れんし [1] 【練思】
思想をねりきたえること。
練成
れんせい [0] 【練成・錬成】 (名)スル
心・体・技術などをきたえること。「心身を―する」「―道場」
練成する
れんせい【練成する】
train.→英和
練成所 a training institute[camp].
練木
ねりぎ 【練(り)木】
トロロアオイの根・ふのりなどで製した白い粉末。男色で閨房薬として用いた。通和散。「是なん衆道の―といふ物なるべし/浮世草子・五人女 5」
練条機
れんじょうき レンデウ― [3] 【練条機】
紡績工程で,スライバー(篠(シノ))を均一にする機械。
練染め
ねりぞめ [0] 【練(り)染め】
生糸や絹布を精練してから染めること。また精練と同時に染色をすること。
練武
れんぶ [1] 【練武】
武術を鍛練すること。「―場」
練歩
れんぽ [1] 【練歩】
昔,節会(セチエ)などの際,かかとを一定の場所にふみかためながら歩く歩き方。
→徐歩
練歩く
ねりある・く [4] 【練(り)歩く・邌り歩く】 (動カ五[四])
列になって,ゆっくりと歩く。また,行列がうねるようにして進む。「大通りを―・く」
練歯磨
ねりはみがき【練歯磨】
toothpaste;→英和
dental cream.
練歯磨き
ねりはみがき [4] 【練(り)歯磨き・煉り歯磨き】
歯磨き粉に界面活性剤・グリセリン・香料・甘味料などを加えて練り合わせ,ペースト状にしたもの。
練減り
ねりべり [0] 【練(り)減り】
生糸または絹織物を練る際,セリシンがとけて目方が減ること。また,減った量。
練湯
ねりゆ [2] 【練(り)湯】
懐石の終わりに出す飲み物。香煎・いり米などに湯を注ぎ,塩味をつけたもの。
練炭
れんたん【練炭(火鉢)】
a briquet(te) (brazier).
練炭
れんたん [1] 【練炭・煉炭】
固体燃料の一。無煙炭・木炭などの粉末を混ぜて粘結剤で練り固めたもの。普通,円筒形で縦に一〇本前後の穴がある。[季]冬。
練熟
れんじゅく [0] 【練熟】 (名)スル
ねれてたくみなこと。熟練。「夜間飛行に―しているパイロット」
練物
ねりもの [2] 【練(り)物・邌り物】
祭礼などにねり歩く,行列・山車(ダシ)・踊り屋台など。
練物
ねりもの [0][2][3] 【練(り)物・煉り物】
(1)ねり固めて珊瑚(サンゴ)や宝石などに似せたもの。
(2)加熱しながら練りあげて作る金団(キントン)や羊羹(ヨウカン)など。
(3)「練り製品」に同じ。
練白粉
ねりおしろい【練白粉】
paste powder.
練直し
ねりなおし [0] 【練(り)直し】 (名)スル
練りなおすこと。また,そのもの。「プランの―」
練直す
ねりなお・す [4][0] 【練(り)直す】 (動サ五[四])
(1)練ったものを,もう一度練る。「餡(アン)を―・す」
(2)計画・文章などを,検討し直して,さらに良いものにする。「計画を―・す」
[可能] ねりなおせる
練磨
れんま [1] 【練磨・錬磨】 (名)スル
きたえてみがきあげること。「精神を―する」
練磨する
れんま【練磨する】
drill;→英和
train.→英和
練積み
ねりづみ [0] 【練(り)積み】
目地(メジ)にモルタルを使って,石や煉瓦(レンガ)などを積み上げること。
⇔空(カラ)積み
練粉
ねりこ【練粉】
dough.→英和
練糸
ねりいと [0] 【練糸】
生糸を精練してセリシンを除いた,光沢のあるしなやかな糸。
練紅
ねりべに [2][0] 【練(り)紅・煉り紅】
色素を油蝋(ユロウ)またはコールド-クリームを基剤として練った泥状の口紅・頬紅。
練絹
ねりぎぬ [3][0] 【練絹】
〔古くは「ねりきぬ」〕
生糸で織ったあと精練した絹布。また,練糸で織った絹織物。ねり。
練緯
ねりぬき [0] 【練貫・練緯】
(1)生糸をたて糸,練糸をよこ糸にした絹織物。ねり。
(2)「練貫酒(ザケ)」の略。
練織物
ねりおりもの [3][4] 【練織物】
練糸で織った絹織物。甲斐絹(カイキ)・御召(オメシ)・銘仙の類。
⇔生(キ)織物
練羊羹
ねりようかん [3] 【練(り)羊羹・煉り羊羹】
寒天に水・砂糖を加えて煮立て,餡(アン)を入れて練りながら煮詰め,型に流し込んでつくる羊羹。
練習
れんしゅう【練習】
practice;→英和
training;→英和
(an) exercise;→英和
(a) rehearsal (劇の).→英和
〜する practice <the piano,speaking English> ;train <for a race> ;→英和
exercise;rehearse.→英和
〜を積んでいる be well trained[drilled,practiced] <in> .〜不足である(になる) be (become) out of practice.‖練習機(船) a training plane (ship).練習曲 an <a piano> exercise;a practice piece.練習試合 a practice game.練習所 a training school.練習生 a trainee;an apprentice (商船学校の).練習帳 an exercise book; <米> a workbook.練習問題 exercises <in grammar> .
練習
れんしゅう [0] 【練習】 (名)スル
技能・芸事などが上達するように同じことを繰り返しならうこと。「ピアノを―する」「―用の器具」
練習曲
れんしゅうきょく [3] 【練習曲】
⇒エチュード
練習生
れんしゅうせい [3] 【練習生】
練習をする生徒。見習い。
練習船
れんしゅうせん [0] 【練習船】
商船大学・水産大学などで,船舶の操船その他,海上勤務の実地訓練をさせるための船。
練胆
れんたん [0] 【練胆】
精神力をきたえること。胆力を練ること。「―術」
練色
ねりいろ 【練(り)色】
薄い黄色を帯びた白色。淡黄色。「―の衣の強(コワ)らかなるを着て/今昔 22」
練若
れんにゃ 【練若】
〔仏〕
〔梵 āraṇya の音訳「阿練若」の略〕
「あらんにゃ(阿蘭若)」に同じ。「北には城中に―あり,数十の堂塔甍を双べ/太平記 24」
練菓子
ねりがし [3] 【練(り)菓子】
和生菓子のうち,練って製した菓子。練り切り・求肥(ギユウヒ)など。
練薬
ねりやく [2] 【練(り)薬・煉り薬】
⇒ねりぐすり(練薬)
練薬
れんやく [1][0] 【練薬・煉薬】
ねりぐすり。
練薬
ねりぐすり [3] 【練(り)薬・煉り薬】
種々の薬を,蜂蜜(ハチミツ)・水飴(ミズアメ)などで練り固めたもの。また,練って作った外用薬。ねりやく。
練行く
ねりゆ・く [0][3] 【練(り)行く・邌り行く】 (動カ五[四])
静かに歩いて行く。また,行列を整えて行く。「招牌(カンバン)を押し立て街上を―・く者あり/八十日間世界一周(忠之助)」
練袴
ねりばかま [3] 【練袴】
練絹で作った袴。
練製品
ねりせいひん [3] 【練(り)製品・煉り製品】
魚のすり身を練って加工した食品。かまぼこ・はんぺんなど。練り物。
練貫
ねりぬき [0] 【練貫・練緯】
(1)生糸をたて糸,練糸をよこ糸にした絹織物。ねり。
(2)「練貫酒(ザケ)」の略。
練貫水
ねりぬきみず 【練貫水】
近江国大津の大練寺に湧く泉。古来名水として名高い。「―の大津酒/浄瑠璃・反魂香」
練貫縅
ねりぬきおどし [5] 【練貫縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。練貫を細く畳んだ緒で縅したもの。
練貫酒
ねりぬきざけ 【練貫酒】
「練り酒」に同じ。「うへさに人の打ちかづく,―のしわざかや/閑吟集」
練足
ねりあし [2][0] 【練(り)足・邌足】
殿上人が,儀式などで練って歩くときの歩き方。ゆっくりした足取り。
練踊り
ねりおどり [3] 【練(り)踊り・邌り踊り】
行列を作って踊りながら進むこと。また,その踊り。
練達
れんたつ [0] 【練達】 (名)スル
熟練してじょうずなこと。「―の士」「水泳に―する」
練達の士
れんたつ【練達の士】
an expert <in,at> ;→英和
a veteran <of> .→英和
練酒
ねりざけ [2] 【練(り)酒・煉り酒】
白酒の一。蒸した米に酒と麹(コウジ)をいれて熟成させ,石臼(イシウス)でひき,漉(コ)したもの。博多の名産であった。練貫(ネリヌキ)酒。
練金
ねりきん [0] 【練(り)金・錬金】
切り金(キン)の一。砂金を薄い板状に練りあげたもの。
練鉄
れんてつ [0][1] 【錬鉄・練鉄】
(1)よくきたえた鉄。
(2)炭素を0〜0.1パーセントほど含む極軟鋼。主に銑鉄を半溶融状態で繰り返し鍛錬して製する。鉄線・釘などの原料。鍛鉄。
練鐔
ねりつば [3] 【練鐔・煉鐔】
何枚も重ねた革を膠(ニカワ)で固めて作った,刀の鐔。練革鐔。
練革
ねりかわ [0] 【練(り)革・煉り革】
「撓(イタ)め革」に同じ。
練革鐔
ねりかわつば [5] 【練革鐔】
⇒練鐔(ネリツバ)
練香
ねりこう [2] 【練香・煉香】
「薫物(タキモノ){(1)}」に同じ。
練馬
ねりま 【練馬】
東京都二三区の一。区部の北西端,武蔵野台地上にある。第二次大戦後,急速に宅地化。
練馬大根
ねりまだいこん [4] 【練馬大根】
ダイコンの一品種。根は円柱形で長い。東京都練馬区付近に多産した。
緻密
ちみつ [0] 【緻密】 (名・形動)[文]ナリ
(1)きめの細かい・こと(さま)。「磁器の―な肌」
(2)細かくくわしいこと。細かい所まで行き届いていること。また,そのさま。「―な研究」「―な頭脳の持ち主」
(3)細工が細かくこみ入っている・こと(さま)。「其製法甚だ拙くして―ならざるゆへ/新聞雑誌 5」
[派生] ――さ(名)
緻密な
ちみつ【緻密な】
minute;→英和
fine;→英和
close;→英和
elaborate;→英和
precise.→英和
〜に(調べる) (examine) minutely[closely].→英和
縁
えにし [1][0] 【縁】
〔「えに(縁)」に副助詞「し」の付いたものから〕
えん。関係。つながり。特に,男女の間のえん。「―の糸」
縁
えに 【縁】
〔「縁(エン)」の「ん」を「に」で表記したもの〕
えん。ゆかり。「夕露にひもとく花は玉ぼこのたよりに見えし―こそありけれ/源氏(夕顔)」
縁
ふち【縁】
an edge;→英和
a brink (がけなどの);→英和
a brim (茶わん・帽子などの);→英和
a rim (めがねなどの);→英和
a hem (布の).→英和
〜なしの brimless;rimless.→英和
〜までいっぱいに <fill a cup> to the brim.
縁
えん【縁】
(1)[巡り合せ]fate;→英和
karma.→英和
(2)[関係](blood) relation;→英和
connection;→英和
ties.(3)[偶然]chance.→英和
(4)[知合い]acquaintance.→英和
(5)[縁側]a veranda.〜を結ぶ form a connection <with> ;marry <a person> .→英和
〜を切る sever relations;divorce.→英和
〜の遠い(近い) be distantly (closely) related.〜遠い女 a woman with little chance of marriage.〜もゆかりもない be a perfect stranger <to> ;have nothing to do <with> .
縁
へり [2] 【縁】
(1)海・川・湖・穴などのふち。きわ。「池の―に立つ」
(2)物のはし。物のふち。また,そこに付けた飾り。「本の―がいたむ」「カーテンに―をつける」「―をとる(=縁ニ装飾ヲホドコス)」
(3)畳や薄縁(ウスベリ)などのふちにつけた布。「―が切れる」
縁
へり【縁】
⇒縁(ふち).
縁
ふち [2] 【縁】
物の端の,他との境界になる部分。へり。はし。また,そこを取り囲む枠など。「花びらの―」「眼鏡の―」「―をとる」
縁
よすが【縁】
a means (手段);→英和
a reminder (記念).→英和
縁
よすが [1][0] 【縁・因・便】
〔寄す処(カ)の意。古くは清音〕
(1)物事をするのに,たよりとなること。よりどころ。てがかり。「一葉の写真を思い出の―とする」
(2)たのみとする人。夫や妻また,子など。「もとよりの―などもあれば,しげくも見えぬを/枕草子 292」
縁
えん [1] 【縁】
(1)人と人を結ぶ,人力を超えた不思議な力。巡り合わせ。「こうなったのも何かの―」「ご―があったら,また会いましょう」
(2)親子・夫婦・親戚などの間柄。「親子の―」
(3)知り合いの間柄。交わり。縁故。「友達の―を切る」「―を頼って上京する」
(4)関係。つながり。「学問には―がない」「日本と―の深い国」
(5)関係のできるきっかけ。「これが―で結ばれる」
(6)〔仏〕 結果を生ずるための間接的原因や条件。「他生の―」
→因(イン)
(7)(「椽」とも書く)和風建築で,部屋の外側につけた板張りの細長い床の部分。入り側(ガワ)・榑(クレ)縁・木口縁(切り目縁)・簀子(スノコ)縁・濡れ縁などの種類がある。えんがわ。「―に腰をおろす」
(8)母屋(モヤ)の庇(ヒサシ)の端。
縁
ゆかり [0] 【縁】
(1)何かのつながりや関係があること。縁。縁故。「岡崎は家康―の地だ」「縁(エン)も―もない人」
(2)血のつながる者。親類縁者。「国の内は,守(カミ)の―のみこそ畏きことにはすめれど/源氏(須磨)」
(3)赤紫蘇の葉を乾燥させ粉末にしたもの。
(4)菓子の一種。柚(ユズ)の香りをつけ,砂糖でくるんだあられ。
縁かいな節
えんかいなぶし 【縁かいな節】
俗曲の一。1873年(明治6)頃にできた「四季の縁」の一部が,明治20年代に高座で歌われ座敷歌として流行したもの。終句「玉屋がとりもつ縁かいな」が名の由来。
縁かがり
ふちかがり [3] 【縁かがり】
布の端を糸でかがること。
縁の下
えんのした [3] 【縁の下】
縁側の下。ゆかした。
縁の下の力持になる
えんのした【縁の下の力持になる】
do a thankless task.
縁の綱
えんのつな 【縁の綱】
(1)寺の開帳のとき,本尊から堂前の供養塔に張る白木綿の綱。これに触れれば,本尊に触れたのと同じ功徳があるという。
(2)「善(ゼン)の綱{(2)}」に同じ。
縁の色
ゆかりのいろ 【縁の色】
〔「古今集(雑上)」にある和歌「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る」による〕
紫色。「花散りてかたみ恋しき我が宿に―の池の藤波/新勅撰(春下)」
縁の鉢巻
ゆかりのはちまき 【縁の鉢巻】
歌舞伎の「助六」などで用いる紫色の鉢巻。
縁る
ゆか・る 【縁る】 (動ラ四)
〔「ゆかり」の動詞化〕
縁がある。縁ができる。ちなむ。「この筋に満仲なんども語らはれけるにや,武士にて―・りつつかはれて/愚管 4」
縁付く
えんづく【縁付く】
be[get]married <to> .
縁付く
えんづ・く [3] 【縁付く】
■一■ (動カ五[四])
嫁に行く。とつぐ。また,婿入りする。「娘が―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒えんづける
縁付ける
えんづ・ける [4] 【縁付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 えんづ・く
嫁または婿に行かせる。「娘を商家に―・ける」
縁付ける
えんづける【縁付ける】
marry <one's daughter to a man,into a family> .→英和
縁係
ゆかりかかり 【縁係】
つながり。関係。類似の語を重ねて「ゆかり」を強めた言い方。「―はなけれども/浄瑠璃・夏祭」
縁側
えんがわ [0] 【縁側】
(1)家の座敷の外側に設けた,細長い板敷きの部分。えん。
(2)魚のひれの基部にある骨。その付近の肉をもいう。「ひらめの―」
縁側
えんがわ【縁側】
a veranda;a porch.→英和
縁先
えんさき【縁先】
(the edge of) a veranda;a porch.→英和
縁先
えんさき [0][4] 【縁先】
縁側の,庭に近い端。「―に腰を下ろす」
縁先手水鉢
えんさきちょうずばち [7] 【縁先手水鉢】
手水鉢の扱いの一形式。縁の外側に据え,立ったまま手水を扱わせるのが一般的。縁の下への水を防ぐ蟄石(カガミイシ),給水時に乗るための水揚げ石などの役石と組み合わせる。
縁切り
えんきり [0][4] 【縁切り】 (名)スル
夫婦・親子・兄弟・主従などの関係を断って,他人になること。絶縁。
縁切り
えんきり【縁切り】
⇒離婚.
縁切り寺
えんきりでら [0] 【縁切り寺】
江戸時代,夫のことで苦しむ女などが駆け込み,足掛け三年在寺すれば離婚できるという特権を有していた寺。鎌倉の東慶寺,上野(コウズケ)国新田郡の満徳寺が有名。駆け込み寺。
縁取り
へりとり [4][0] 【縁取り】
(1)へりをつけること。また,へりをつけた物。
(2)布のへりをつけたござ。薄縁(ウスベリ)。
(3)花びらの周辺だけが色が異なること。また,その花びら。
縁取り
ふちどり [0][4] 【縁取り】 (名)スル
縁を彩ったり,細工を施したりすること。また,その彩りや細工。「赤く―する」
縁取り
ふちとり,ふちどり【縁取り】
bordering;hemming;edging.→英和
縁取りレース fancy lace.
縁取る
へりど・る [3] 【縁取る】 (動ラ五[四])
へりを付ける。ふちどる。「玉石で―・った池」
縁取る
ふちど・る [3] 【縁取る】 (動ラ五[四])
縁取りをする。「レースで―・られたカーテン」
縁台
えんだい [0] 【縁台】
庭や露地などに置いて,休憩や夕涼みなどに用いる細長い腰掛け。木・竹などでつくる。
縁台
えんだい【縁台】
a bench;→英和
a stool.→英和
縁台将棋
えんだいしょうぎ [5] 【縁台将棋】
(夕涼みがてら)縁台でする将棋。
縁合
えんあい [0] 【縁合(い)】
(1)親類の関係,縁続きの間柄。
(2)人と人とのつながりや結びつき。
縁合い
えんあい [0] 【縁合(い)】
(1)親類の関係,縁続きの間柄。
(2)人と人とのつながりや結びつき。
縁坐
えんざ [1] 【縁座・縁坐】 (名)スル
犯罪人の親族・縁者が連帯責任で罪を負い罰せられること。大宝律から行われ,時代によって異なるが明治初年まで続いた。
→連座
縁塗り
へりぬり [0] 【縁塗り】
(1)物のへりを塗ること。また,塗ったもの。
(2)「縁塗り烏帽子」の略。
縁塗烏帽子
へりぬりえぼし [5] 【縁塗烏帽子】
へりを漆で塗り固めた烏帽子。へりぬり。
縁定め
えんさだめ [3] 【縁定め】
夫婦などの縁組みを取り決めること。
縁家
えんか [1] 【縁家】
血筋のつながりのある家。親類。
縁座
えんざ [1] 【縁座・縁坐】 (名)スル
犯罪人の親族・縁者が連帯責任で罪を負い罰せられること。大宝律から行われ,時代によって異なるが明治初年まで続いた。
→連座
縁座敷
えんざしき [3] 【縁座敷】
畳敷きの入り側(カワ)。座敷と縁側との間に設けられた細長い畳敷き。幅は普通,一間くらい。ひさしのま。
→入り側
縁引き
えんびき 【縁引き】
(1)親類関係にあること。縁故のあること。縁続き。
(2)縁によってひいきすること。「―手引を以つてたばからば/浄瑠璃・津国女夫池」
縁成
えんじょう [0] 【縁成】
〔仏〕
〔因縁所成の意〕
すべての事物・現象が因縁によって成り立っていること。
縁戚
えんせき [0] 【縁戚】
親類。親戚。「―関係」
縁故
えんこ [1] 【縁故】
(1)血縁や姻戚などによるつながり。また,その人。「一人の―もいない土地」
(2)人と人とのつながり。よしみ。縁。関係。「同窓の―で便宜をはからってもらった」
縁故
えんこ【縁故】
[関係]relation;→英和
connection;→英和
<話> a pull;→英和
a relative (人).→英和
〜採用する employ a person through personal connection.
縁故債
えんこさい [3] 【縁故債】
縁故募集により発行される債券。
→私募債
縁故募集
えんこぼしゅう 【縁故募集】
(1)求人に際して,経営者や従業員とつながりのある者だけを対象として募集すること。
(2)社債や株式を募集する際,不特定多数を対象とせず発行者の縁故者(取引先・企業役員・従業員など)から募集すること。第三者割当。私募。
→公募
縁故疎開
えんこそかい [4] 【縁故疎開】
集団疎開に対し,親戚や知人を頼ってする疎開。
縁故米
えんこまい [0] 【縁故米】
親戚や友人の農家から無料で,あるいは廉価で融通してもらう米。無料の場合は贈答米ともいう。
縁日
えんにち [1] 【縁日】
〔有縁(ウエン)の日の意〕
特定の神仏に縁のある日。その日に参詣すると,特別な功徳があるという。参詣人相手に市が開かれることも多い。地蔵菩薩の二四日,薬師如来の八日と一二日など。
縁日
えんにち【縁日】
a fair[fete].→英和
縁日の店 a fete-day stall.
縁暈
えんうん [0] 【縁暈】
〔fringe〕
へり。
縁書
えんしょ [1] 【縁書】
縁故を頼って差し出す頼みの手紙。
縁束
えんづか [0] 【縁束】
縁側の下の縁葛(エンカズラ)を支える短い柱。
縁板
えんいた [3] 【縁板】
縁側に張る板。
縁柱
えんばしら [3] 【縁柱】
縁側の外側にある柱。縁側柱。
縁桁
えんげた [0] 【縁桁】
(1)縁側のふち。
(2)縁側の屋根を受けるために,縁先の柱の上に設けた横木。
縁框
えんがまち [3] 【縁框】
縁板の外端に取り付け,縁束(エンヅカ)で支えた横木。雨戸を設ける場合は,上部に溝をつける。
縁海
えんかい [0] 【縁海】
大陸の外縁にあって,半島や島などで囲まれていて,外洋との流通が自由な海。日本海・ベーリング海・黄海・北海など。
→付属海
縁涼み
えんすずみ [3] 【縁涼み】
夏の夕方,縁に出て涼むこと。[季]夏。
縁無し
ふちなし [0] 【縁無し】
縁をつけてないこと。また,そのもの。「―眼鏡」
縁生
えんしょう [0] 【縁生】
〔仏〕 万物が因と縁によって生じていること。因縁生。
→縁起(エンギ)
縁由
えんゆう [0] 【縁由】
(1)物事がそうなった訳やきっかけ。原因・理由・由来など。えんゆ。
(2)〔法〕 ある法律行為または意思表示をなすに至る動機。
縁由
えんゆ [1] 【縁由】
⇒えんゆう(縁由)
縁甲板
えんこういた エンカフ― [5] 【縁甲板】
〔「えんこいた」とも〕
長手(ナガテ)方向を実矧(サネハ)ぎした板。床・壁・天井に使用される。
縁睦び
ゆかりむつび 【縁睦び】
(1)血縁のある者が互いになれ親しくすること。「げに,ことなることなき―にぞあるべけれど/源氏(蜻蛉)」
(2)血縁のある者どうしが結婚すること。近親結婚。「―,ねぢけがましきさまにて/源氏(乙女)」
縁石
へりいし [2] 【縁石】
家の塀(ヘイ)や道のへりに使われる石。ふちいし。えんせき。
縁石
えんせき【縁石】
<米> a curb;→英和
<英> a kerb.
縁石
ふちいし【縁石】
⇒縁石(えんせき).
縁石
ふちいし [2] 【縁石】
(1)歩道や安全地帯と車道を区別したり,花壇の境界を示すために置く石またはコンクリートブロック。えんせき。
(2)庭園の園路などで左右の仕切りと装飾を兼ねて据え並べる石。えんせき。
縁石
えんせき [0] 【縁石】
⇒ふちいし(縁石)
縁紅弁慶
ふちべにべんけい [5] 【縁紅弁慶】
ベンケイソウ科の常緑木本植物。南アフリカ原産。高さは1〜3メートルに達する。葉は肉厚で円形。俗に「金のなる木」と呼ばれる。
縁組
えんぐみ [0][3] 【縁組(み)】 (名)スル
夫婦・養子・養女などの関係を結ぶこと。法律上は養子縁組をいう。「―が整う」
縁組
えんぐみ【縁組】
a marriage;→英和
a match;→英和
adoption (養子).〜する marry <into a family> ;→英和
form an alliance.→英和
縁組み
えんぐみ [0][3] 【縁組(み)】 (名)スル
夫婦・養子・養女などの関係を結ぶこと。法律上は養子縁組をいう。「―が整う」
縁結び
えんむすび [3] 【縁結び】
(1)男女の縁を結ぶこと。縁組。
(2)遊びの一種。多くの男女の名をそれぞれの紙に書き,適宜に一枚ずつ取って,その組み合わせをたのしむもの。宿世(スクセ)結び。
(3)願かけの一種。結ばれたいと思う男女が,名前と年齢を書いてこよりにし,社寺の格子や木に結びつけ,結ばれることを願うもの。
縁結びの神
えんむすびのかみ 【縁結びの神】
(1)結婚の縁組をつかさどる神。出雲(イズモ)の神。
(2)仲人の称。
縁結びの神
えんむすび【縁結びの神】
a god of marriage.
縁続き
えんつづき [3] 【縁続き】
(1)親類として,縁がつながっていること。「遠い―の者」
(2)部屋や家屋が縁側でつながっていること。「―の離れ」
縁縫い
ふちぬい【縁縫い】
hemming.〜する hem.→英和
縁者
えんじゃ [1] 【縁者】
縁続きの人。親戚。「親類―」
〔近世では親戚と区別して,姻戚(インセキ)だけをさすことがあった〕
縁葛
えんかずら [3] 【縁葛】
縁板の一方を受けるための縁束(エンヅカ)と縁束の間に渡した横木。
縁行道
えんぎょうどう 【縁行道】 (名)スル
(1)念仏・経文などを唱えながら,仏堂の縁側などを巡り歩くこと。「上人,大谷の庵室に―し給ひけるが/盛衰記 9」
(2)経文を唱えながら,または物思いしながら,廊下などを行ったり来たりすること。「西行は…―して案じ/正徹物語」
縁覚
えんがく [0] 【縁覚】
〔仏〕 仏の教えによらず,ひとりで悟りをひらき,それを他人に説こうとしない聖者。声聞(シヨウモン)とともに二乗といい,小乗の修行者とする。独覚。辟支仏(ビヤクシブツ)。
縁覚乗
えんがくじょう [4] 【縁覚乗】
〔仏〕 三乗・五乗の一。自分ひとりで悟りをひらこうとする縁覚の立場の教法。
縁語
えんご [0] 【縁語】
修辞法の一。和歌や散文の中などで,一つの言葉に意味上縁のある言葉を使って表現に面白みを出すこと。また,その縁のある一組の言葉。例えば,「青柳の糸よりかくる春しもぞ乱れて花のほころびにける/古今(春上)」では,「より(縒り)」「乱れ」「ほころび」がともに「糸」の縁語となる。
縁談
えんだん [0] 【縁談】
結婚や養子縁組などの話。結婚話。「娘の―がもち上がる」「―がまとまる」
縁談
えんだん【縁談】
a marriage proposal.〜がある have a proposal of marriage.〜に応じる(を断わる) accept (decline) an offer.→英和
〜をまとめる make a match.→英和
〜を申し込む propose <to> .→英和
縁起
えんぎ【縁起】
(1)[由来]the history[origin].→英和
(2)[前兆]an omen;→英和
luck.→英和
〜直しに for better luck.→英和
〜の良い(悪い) (un)lucky;→英和
(in)auspicious.→英和
〜をかつぐ believe omens;be superstitious.
縁起
えんぎ [0] 【縁起】
(1)物事の吉凶の前兆。きざし。前ぶれ。「―がよい」
(2)社寺の起源・由来や霊験などの言い伝え。また,それを記した文献。「石山寺―」
(3)事物の起源や由来。
(4)〔仏〕 因縁によってあらゆるものが生ずること。
縁起担ぎ
えんぎかつぎ [4] 【縁起担ぎ】
縁起をかつぐこと。
縁起棚
えんぎだな [3][0] 【縁起棚】
芸者や芸人の家,あるいは商家・劇場など客商売のところで,商売繁盛を祈るために作った神仏混淆(コンコウ)の神棚。
縁起物
えんぎもの [0] 【縁起物】
縁起を祝う品物。正月のしめ飾り・門松,神仏の参詣人に売られる熊手(クマデ)やだるまなどの品。
縁起状
えんぎじょう [0] 【縁起状】
社寺建立の由来などを記した文書。縁起。縁起文(ブミ)。
縁起直し
えんぎなおし [4] 【縁起直し】
縁起の悪いのがよい方へ転じるように祝い直すこと。「―に一杯やろう」
縁起絵巻
えんぎえまき [4] 【縁起絵巻】
社寺建立の由来や神仏の霊験を描いた絵巻物。
縁辺
えんぺん [0] 【縁辺】
(1)まわり。周辺。「―諸国」
(2)縁続きの人。ゆかりのある人。
(3)夫婦の縁を結ぶこと。縁組。「たがいにおもしろづくの御―/浮世草子・一代男 6」
縁辺労働力
えんぺんろうどうりょく [7] 【縁辺労働力】
労働市場への参入と引退を短期間で繰り返す不安定な労働力。パートタイマー・派遣労働者・臨時工,また,結婚・出産により退職を余儀なくされている女性従業員などをいう。
縁遠い
えんどお・い [3][4] 【縁遠い】 (形)[文]ク えんどほ・し
(1)結婚の相手がみつからず,独身でいる。なかなか縁談がまとまらない。「気立てがいいのに―・い」
(2)ほとんど関係がない。関係が薄い。「学問とは―・い生活」
[派生] ――さ(名)
縁長押
えんなげし [3] 【縁長押】
(1)縁側に面して設けた長押。
(2)切目(キリメ)長押。
縁頭
ふちがしら [3] 【縁頭】
⇒柄頭(ツカガシラ)
縁類
えんるい [1] 【縁類】
結婚・縁組,あるいは同じ主君に仕えるなどの縁でつながっている人。縁者。親類。
縁飾り
ふちかざり [3] 【縁飾り】
衣服などの縁に飾りをつけること。また,その飾り。
縁高
ふちだか [0][2] 【縁高】
折敷(オシキ)の一種。菓子などを盛る,5センチメートルほどの縁をつけた方形・円形の盆。
縄
なわ【縄】
a rope;→英和
a cord (細引).→英和
〜をかける bind with a rope.〜をほどく untie the rope.〜を張る stretch a rope.〜にかかる be arrested.
縄
なわ ナハ [2] 【縄】
(1)植物の繊維や茎をより合わせて細長く作ったもの。普通,綱よりは細く,ひもよりは太いものをいう。材料は多くは稲藁(イナワラ)。シュロやアサのものは丈夫で水に強い。物を縛るときやつなぐときなどに用いる。「―を綯(ナ)う」「―でゆわえる」
(2)とりなわ。捕縄(ホジヨウ)。
縄三寸
なわさんずん ナハ― 【縄三寸】
「三寸縄」に同じ。
縄付き
なわつき ナハ― [0][4] 【縄付き】
罪を犯し,縄でしばられること。また,その人。罪人。「家から―を出す」
縄入れ
なわいれ ナハ― [4][0] 【縄入れ】
間縄(ケンナワ)で田畑を測量すること。
縄取り
なわとり ナハ― 【縄取り】
縛った罪人などが逃げないように縄の端を持つこと。また,その人。「大納言殿―に引かへられて中門へ出で給ふ/太平記 13」
縄墨
じょうぼく [0] 【縄墨】
(1)すみなわ。
(2)規則。軌範。標準。
縄尺
じょうしゃく [0] 【縄尺】
〔「縄」はすみなわ,「尺」はものさし〕
物事の規準。規則。縄矩(ジヨウク)。
縄尻
なわじり ナハ― [0] 【縄尻】
縄のはし。特に,罪人を縛った縄を少し残した部分。引き立てる役人が握る。「―をとる」
縄帯
なわおび ナハ― [3] 【縄帯】
縄を帯の代用としたもの。
縄帳
なわちょう ナハチヤウ 【縄帳】
⇒検地帳(ケンチチヨウ)
縄床
じょうしょう [0] 【縄床】
尻を乗せるところや背もたれの部分を,縄を張って作った椅子。禅僧などが用いた。
縄床[図]
縄延び
なわのび ナハ― [0] 【縄延び】
江戸時代,間縄(ケンナワ)などが検地に際して延びること。その結果,土地の実際の面積が測量面積より広いこと。竿(サオ)延び。
縄張
なわばり ナハ― [0] 【縄張(り)】
(1)縄を張りめぐらして境界を定めること。特に,建物などを建てるとき,敷地に縄を張って建物の位置を定めること。縄打ち。
(2)城の曲輪(クルワ)・堀・石垣などの配置。また,配置を定めること。経始(ケイシ)。「総曲輪の―」
(3)博徒(バクト)・暴力団などの親分の勢力範囲。「暴力団の―争い」
(4)ある者の勢力範囲。領分。「人の―を荒らす」
(5)動物の個体・集団などが捕食・生殖などのため,他の個体や集団の侵入を許さない占有区域。テリトリー。
縄張
なわばり【縄張】
(1) a rope(d)-off place.〜をする enclose with a rope.→英和
(2)[勢力範囲]one's domain[territory];a jurisdiction (管轄).→英和
〜を荒す break into a person's territory.〜を争う quarrel over a person's territory.‖縄張争い a jurisdiction dispute (官庁などの);a quarrel over a sphere of influence (暴力団などの).
縄張り
なわばり ナハ― [0] 【縄張(り)】
(1)縄を張りめぐらして境界を定めること。特に,建物などを建てるとき,敷地に縄を張って建物の位置を定めること。縄打ち。
(2)城の曲輪(クルワ)・堀・石垣などの配置。また,配置を定めること。経始(ケイシ)。「総曲輪の―」
(3)博徒(バクト)・暴力団などの親分の勢力範囲。「暴力団の―争い」
(4)ある者の勢力範囲。領分。「人の―を荒らす」
(5)動物の個体・集団などが捕食・生殖などのため,他の個体や集団の侵入を許さない占有区域。テリトリー。
縄律
じょうりつ [0] 【縄律】
規則。きまり。
縄手
なわて ナハ― [0] 【畷・縄手】
(1)田の中の細道。あぜ道。なわてじ。なわて道。
(2)まっすぐな長い道。
縄打ち
なわうち ナハ― [4][0] 【縄打ち】
(1)「縄張り{(1)}」に同じ。
(2)縄入れすること。
縄文
じょうもん [0] 【縄文】
土器の表面に縄を押しつけたり回転させたりして施した文様。
縄文土器
じょうもんどき [5] 【縄文土器】
縄文時代に製作・使用された土器。表面に縄文のあるものが多い。焼成温度が低いため黒褐色や赤褐色を呈するが,時期・地域による型式の差は大きい。縄文式土器。
縄文土器[図]
縄文字
なわもじ ナハ― [3] 【縄文字】
縄の結び方や結び目を利用して,数や出来事を表したもの。古代中国に結縄(ケツジヨウ)として文献にみえるほか,古代ペルーやメキシコ・台湾・沖縄などにもみられる。結縄文字。
縄文文化
じょうもんぶんか [5] 【縄文文化】
縄文時代の文化。狩猟・漁労・採集を行う採集経済の段階にあり,社会階級は未分化。主に竪穴(タテアナ)住居に住み,土器のほか,石器・骨角器などを用いた。
縄文時代
じょうもんじだい [5] 【縄文時代】
日本の考古学上の時代区分。縄文土器を製作・使用した時代。旧石器時代の後,弥生時代の始まる紀元前三世紀頃まで続く。土器の型式の発達に基づき,草創・早・前・中・後・晩の六期に区分する。
縄文時代
じょうもん【縄文時代】
the Jōmon Period.
縄文杉
じょうもんすぎ [3] 【縄文杉】
特別天然記念物屋久スギ原始林にあり,樹齢二千年以上(推定),根回り43メートルの老巨樹の名称。
→屋久杉
縄文海進
じょうもんかいしん [5] 【縄文海進】
更新世末から始まる汎世界的な間氷期の海面上昇により,縄文早期末から前期前半(約6400〜5500年前)に引き起こされた海進。関東地方では,この海進による深い入江に沿って貝塚が分布。有楽町海進。
縄文農耕
じょうもんのうこう [5] 【縄文農耕】
縄文時代に原始的な農耕があったとする説。大山柏・藤森栄一の中期農耕論,賀川光夫の晩期農耕説,佐々木高明の雑穀根栽型焼畑農耕論がある。栽培植物は縄文前期から発見され,西日本の後期に稲作は開始されていることから,弥生稲作以前の農耕は確実となった。
縄暖簾
なわのれん ナハ― [3] 【縄暖簾】
(1)縄を幾筋も結び垂らして作ったのれん。
(2)〔多く(1)を下げていることから〕
居酒屋,一膳飯屋などをいう語。
縄暖簾
なわのれん【縄暖簾】
a rope curtain;a tavern (居酒屋).→英和
縄梯子
なわばしご【縄梯子】
a rope ladder.
縄梯子
なわばしご ナハ― [3] 【縄梯子】
縄で作ったはしご。一端に鈎(カギ)をつけ高いところにかけて用いる。縄梯(ジヨウテイ)。
縄海苔
なわのり ナハ― 【縄海苔】
ひも状の海藻。ウミソウメンかという。「わたつみの沖に生ひたる―の/万葉 3080」
縄海苔の
なわのりの ナハ― 【縄海苔の】 (枕詞)
縄海苔の切れやすいことから男女の間の比喩として,「引けば絶ゆ」にかかる。「―引けば絶ゆとや/万葉 3302」
縄目
なわめ【縄目】
bonds.〜を解く release <a person> .→英和
〜にかかる be arrested.
縄目
なわめ ナハ― [0][3] 【縄目】
(1)縄の結び目。「―がゆるむ」
(2)土器などの表面に残る,縄の筋目。
(3)捕らえられて縄で縛られること。「―に掛かる」
縄矩
じょうく [1] 【縄矩】
墨縄と差し金。転じて,規律・標準。
縄筵
なわむしろ ナハ― [3] 【縄筵】
縄を編んで作ったむしろ。
縄節
なわぶし ナハ― [0] 【縄節】
縄の結び目。縄目。
縄簾
なわすだれ ナハ― [3] 【縄簾】
(1)一本の横竹に縄を幾筋も並べ垂らして,簾の代用としたもの。縄暖簾(ナワノレン)。
(2)茶器の胴面に,{(1)}を掛け連ねたような彫り模様のあるもの。南蛮縄簾が著名。
縄索
じょうさく [0] 【縄索】
縄。つな。
縄組
なわぐみ ナハ― [0] 【縄組(み)】
箱などの板の組み方の一。隅の外側を弧にして,互い違いに切り欠いて組み合わせる。
縄組み
なわぐみ ナハ― [0] 【縄組(み)】
箱などの板の組み方の一。隅の外側を弧にして,互い違いに切り欠いて組み合わせる。
縄綯
なわない ナハナヒ 【縄綯】
狂言の一。博打(バクチ)の賭け物として某家へやられた太郎冠者は,言を左右にして仕事をしないのでもとの家に戻される。太郎冠者は縄をないながら某家の悪口を語りだすが,いつのまにか現れた某家の主に追い回される。緡縄(サシナワ)。
縄編み
なわあみ ナハ― [0] 【縄編み】
棒針編みで,目を交差させて,縄のようなねじれた模様を作る編み方。ケーブル編み。
縄纓
なわえい ナハ― [0][3] 【縄纓】
縄と,黒布または麁絹(アラギヌ)とを縒(ヨ)り合わせて作った黒と黄の二本の纓。天皇が父母の喪に服するときに用いる。
縄脱け
なわぬけ ナハ― [4][0] 【縄脱け】 (名)スル
しばられている罪人などが自分で縄をほどいてぬけ出すこと。また,その人。
縄蓆文
じょうせきもん [4] 【縄蓆文】
土器の表面にみられる蓆(ムシロ)の編み目のような文様。縄を巻き付けた板でたたいて素地(キジ)を締め,器形を整える際にできるもの。
→縄文
縄襷
なわだすき ナハ― [3] 【縄襷】
縄を襷の代用としたもの。
縄規
じょうき [1] 【縄規】
〔「縄」は墨縄(スミナワ),「規」はぶんまわし〕
のり。きまり。規則。
縄跳び
なわとび ナハ― [3][4] 【縄跳び・縄飛び】
(1)左右の手で縄の両端を持ち,前後に回しながら,縄にふれないように上下に跳ぶ遊戯。また,二人で縄の両端を持って回転させ,他の者がその中にくぐりはいって縄にふれないように跳ぶ遊戯。
(2)横に張りわたした縄を跳び越す遊戯。
縄隠し
なわかくし ナハ― [3] 【縄隠し】
土蔵の壁塗りのとき,巻き込んだ棕櫚(シユロ)縄を漆喰(シツクイ)と土砂とで塗り隠すこと。
縄飛び
なわとび ナハ― [3][4] 【縄跳び・縄飛び】
(1)左右の手で縄の両端を持ち,前後に回しながら,縄にふれないように上下に跳ぶ遊戯。また,二人で縄の両端を持って回転させ,他の者がその中にくぐりはいって縄にふれないように跳ぶ遊戯。
(2)横に張りわたした縄を跳び越す遊戯。
縄飛び
なわとび【縄飛び】
skipping; <米> jump rope.〜のひも <米> a jump[ <英> skipping]rope.〜をする skip[jump]rope.
縅
おどし ヲドシ [0] 【縅】
〔動詞「縅す」の連用形から。「縅」は国字〕
鎧(ヨロイ)の札(サネ)を革や糸でつづり合わせること。また,そのもの。
縅す
おど・す ヲドス [0] 【縅す】 (動サ五[四])
〔「緒(オ)を通す」の意。「縅」は国字〕
鎧(ヨロイ)の札(サネ)を革・糸でつづり合わせる。「牛千頭が膝の皮を取り,―・したりければ/保元(上・古活字本)」
縅毛
おどしげ ヲドシ― [3] 【縅毛】
鎧を縅した糸や革ひも。毛。
縅衣
おどしぎぬ ヲドシ― [4] 【縅衣】
鎧の袖・草摺(クサズリ)の裏に張る布または革。
縉紳
しんしん [0] 【搢紳・縉紳】
〔笏(シヤク)を紳(オオオビ)に搢(ハサ)む者の意〕
官位・身分の高い人。
縊く
わな・く 【絞く・縊く】 (動カ四)
〔「わな」の動詞化〕
首をくくる。縊死(イシ)する。「―・きて死(マカ)らくのみ/日本書紀(垂仁訓)」
縊り殺す
くびりころ・す [5][2][0] 【縊り殺す】 (動サ五[四])
首をしめて殺す。しめ殺す。「怪物の老婦を―・したるならん/竜動鬼談(勤)」
縊る
くび・る [0][2] 【縊る】
〔「首」の動詞化〕
■一■ (動ラ五[四])
(1)首をしめて殺す。しめ殺す。「人ヲ―・ッテ殺ス/ヘボン」
(2)絞首刑にする。「有間皇子を藤白坂に―・らしむ/日本書紀(斉明訓)」
(3)(物の中ほどを)しっかりにぎる。「笏(サク)取り―・りてぞ,練り出でにたりし/宇津保(蔵開上)」
■二■ (動ラ下二)
⇒くびれる
縊れる
くび・れる [0][3] 【縊れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くび・る
首をくくって自殺する。「―・れて死んでいた」
縊刑
いけい [0] 【縊刑】
絞首刑。絞罪。
縊死
いし [1] 【縊死】 (名)スル
首をくくって死ぬこと。
縊死
いし【縊死】
suicide by hanging.
縊殺
いさつ [0] 【縊殺】 (名)スル
首をしめて殺すこと。
縊痕
いこん [0] 【縊痕】
首をくくった縄のあと。
縊首
いしゅ [1] 【縊首】 (名)スル
首をくくること。首くくり。
縋り
つがり 【連り・鎖り・縋り】
〔動詞「つがる(連)」の連用形から。「つかり」とも〕
(1)くさり。「鉄(クロガネ)の―を以て酒の君を縛(ユワ)ひて/日本書紀(仁徳訓)」
(2)糸で結びつないだもの。「ふぢばかま玉ぬく露の―しつらん/新撰六帖 6」
(3)口の部分に通した緒を引いたりゆるめたりすることで開閉するようにした袋。茶入れなどを包むのに用いる。[日葡]
縋り付く
すがりつ・く [4] 【縋り付く】 (動カ五[四])
体を支える物として,また頼れる人として物や人に懸命に取り付く。「杖(ツエ)に―・いて歩く」「子どもが母親に―・いて泣く」
[可能] すがりつける
縋り付く
すがりつく【縋り付く】
⇒縋る.人の袖に〜 cling to a person's sleeve.
縋る
すが・る [0][2] 【縋る】 (動ラ五[四])
(1)頼みとしてしっかりとつかまる。しがみつく。「母の腕に―・る」「手すりに―・って階段をのぼる」「松に―・りて危うき厓下を行く事少時/ふところ日記(眉山)」
(2)たのみとする。たよる。「仏様のお慈悲に―・る」
[可能] すがれる
縋る
すがる【縋る】
cling[hold on] <to a rope> ;→英和
hang <on> ;→英和
[哀願]entreat;→英和
implore.→英和
人の情に〜 appeal to <a person> for mercy.杖に縋る lean on a stick.→英和
縋破風
すがるはふ [4] 【縋破風】
本屋根からさらに片流れの屋根を葺(フ)き下ろしたとき,その部分に現れる破風。社寺建築で前面に向拝(縋向拝)を取り付けたとき,切妻屋根の妻側に庇(ヒサシ)を設けたときなどに見られる。
縑
かとり 【縑】
〔「固織(カタオリ)」の転〕
織り目を密に,固く織った絹布。「―にうす物重ねて/宇津保(吹上・上)」
→絁(アシギヌ)
縑の衣
かとりのきぬ 【縑の衣】
縑で仕立てた衣服。夏の初めに用いる。
縑素
けんそ [1] 【縑素】
白地の目の細かい絹。書画をかくのに用いる。
縒り
より [2] 【縒り・撚り】
よること。また,よったもの。「―の甘い糸」
縒り
より【縒り】
a twist.→英和
〜を戻す untwist (糸の);get reconciled[make up] <with> (仲直りする).腕に〜をかける do one's best.
縒り合せる
よりあわ・せる [5][0] 【縒り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 よりあは・す
糸をよって一本にする。「糸を―・せて強いひもをつくる」
縒り合わせる
よりあわ・せる [5][0] 【縒り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 よりあは・す
糸をよって一本にする。「糸を―・せて強いひもをつくる」
縒り戻し
よりもどし [0] 【縒り戻し】
⇒猿環(サルカン)
縒り独活
よりうど [3] 【縒り独活】
ウドを用いた飾り切りの一。桂剥きしたものを細く斜めに切り水に放ち,らせん状にしたもの。
縒り糸
よりいと [3][0] 【撚り糸・縒り糸】
よりをかけた糸。また,より合わせた糸。
縒り金
よりきん [0] 【撚り金・縒り金】
金箔(キンパク)を細く切って絹糸に撚り付けたもの。
→金糸
縒る
よ・る [1] 【縒る・撚る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)糸状のものをひねる。また,数本の細い糸などをひねってからみ合わせ,一本の紐などを作る。「こよりを―・る」「糸を―・る」「女の髪すじを―・れる綱には,大象もよくつながれ/徒然 9」
(2)ねじって回す。よじる。《撚》「掻竦(カイスク)むやうに脊筋を―・る/歌行灯(鏡花)」
[可能] よれる
■二■ (動ラ下二)
⇒よれる
縒る
よる【縒る】
twist;→英和
twine.→英和
縒れる
よれる【縒れる】
be[get]twisted.縒れた twisted.
縒れる
よ・れる [2] 【縒れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よ・る
よった状態になる。よじれる。ねじれる。「糸が―・れる」
縕袍
うんぽう [0] 【縕袍】
わたいれ。どてら。おんぽう。
縕袍
おんぽう ヲンパウ 【縕袍】
〔「おんぼう」とも〕
綿入れ。どてら。また,粗末な衣服。「―を着ても恥ぢず/仮名草子・伊曾保物語」
縕袍
わんぼう 【縕袍】
〔「おんぽう(縕袍)」の転〕
綿入れの着物。また,粗末な衣服。人の衣服をけなしても言う。「この―は兵吉に貴殿よりの御仕着せ/浄瑠璃・本朝三国志」
縕袍
どてら [0] 【褞袍・縕袍】
〔「ててら」の転〕
厚く綿を入れた広袖の着物。寝具にも使う。丹前。[季]冬。《病み坐る人や―に顔嶮し/虚子》
縛
ばく [1] 【縛】
(1)しばること。しばられること。縄目。「―に就く」
(2)〔仏〕 煩悩(ボンノウ)の異名。
縛する
ばく・する [3] 【縛する】 (動サ変)[文]サ変 ばく・す
(1)縄でくくる。しばる。「われを鞍に―・せし男のいふやう/即興詩人(鴎外)」
(2)自由を奪う。「貧時には貧に―・せられ/吾輩は猫である(漱石)」
縛め
いましめ [0] 【縛め】
〔「戒め」と同源〕
しばること。また,しばった縄やひも。「―を解く」
縛り
しばり [3] 【縛り】
(1)しばること。また,しばるもの。
(2)制限。期限。くぎり。「親会社からの―がきつい」「高利貸より三月―とて十円かりし/大つごもり(一葉)」
(3)一部ずつの返還は許可しない銀行の定期貸付金。
(4)将棋で,待ち駒のこと。
縛り上げる
しばりあ・げる [5][0] 【縛り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しばりあ・ぐ
厳重に縛る。「高手小手に―・げる」
縛り付ける
しばりつ・ける [5] 【縛り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しばりつ・く
(1)あるものに縛って,離れないようにする。くくりつける。「体を柱に―・ける」
(2)自由がきかないようにする。拘束する。「規則規則で―・ける」
縛り網
しばりあみ [3] 【縛り網】
巻き網の一。網の両翼を袖状に交差させて魚を包囲し,中央の袋網に追い込んで漁獲する。瀬戸内海で鯛網(タイアミ)として使用。
縛り貫
しばりぬき [3] 【縛り貫】
建築で,床束(ユカヅカ)をつなぐための貫。
縛り首
しばりくび [3] 【縛り首】
(1)縄で首を絞めて殺す刑。絞首刑。
(2)武家時代の刑罰の一。罪人の両手を後ろで縛り,首を差し出させて切った刑。
縛る
しば・る [2] 【縛る】 (動ラ五[四])
(1)ひもや縄などを巻きつけて結び,離れたり,動いたりしないようにする。「小包をひもで―・る」「傷口を―・る」
(2)自由に行動することを制限する。束縛する。「義理に―・られる」「時間に―・られる」「学則で生徒を―・る」
(3)捕らえて縄などをかけ,動けないようにする。「―・りて光遠がもとへ具して行きぬ/宇治拾遺 13」
[可能] しばれる
縛る
しばる【縛る】
bind;→英和
tie;→英和
fasten;→英和
arrest (捕縛).→英和
縛られる be fettered <to one's task> ;be bound <by a rule> .
縛帯
ばくたい [0] 【縛帯】
傷口などをしばる幅のせまい布。
縛日羅
ばさら [0] 【伐折羅・跋折羅・縛日羅】
〔仏〕
〔梵 vajra 金剛(コンゴウ)と訳す〕
(1)金剛また金剛石のこと。
(2)金剛杵(コンゴウシヨ)のこと。
(3)「伐折羅大将」の略。
縛着
ばくちゃく [0] 【縛着】 (名)スル
ロープや綱で結びつけること。「釣床(ハンモツク)を―して/此一戦(広徳)」
縞
しま [2] 【縞・島】
筋によって構成された模様の総称。特に,二色以上の色糸を経(タテ)あるいは緯(ヨコ),また経緯(タテヨコ)に配してさまざまな筋を表した織物。近世後期,南方諸島から渡来した布の意である島渡り物に,筋文様が多かったことからの呼称。大名縞・子持ち縞・滝縞・矢鱈縞(ヤタラジマ)・棒縞・万筋・横縞・蹣跚縞(ヨロケジマ)など。
→筋■一■□一□(1)
(イ)
縞[図]
縞
しま【縞】
stripes.〜の striped <clothes,shirts> .→英和
‖縞模様 stripe pattern.縞模様横断歩道 <英> a zebra (crossing).
縞伊佐木
しまいさき [3] 【縞伊佐木】
スズキ目の海魚。全長30センチメートルに達する。体は長卵形で側扁する。体色は灰緑色で,体側に数本の灰褐色の縦帯がある。沿岸にすみ,河口域にも集まる。うきぶくろを伸縮して音を出す。食用。本州中部以南に分布。ウタウタイ。スミヤキ。
縞合い
しまあい [0][3] 【縞合い】
縞の模様の色合い。
縞味
しまあじ [2] 【縞味】
カモ目カモ科の水鳥。全長約38センチメートル。雄は頭部がチョコレート色で目の上から後頭部にかけて太い白条がある。日本には主に春と秋の渡りの時期に渡来する。
縞啄木鳥
しまげら [0] 【縞啄木鳥】
羽に縞模様のある,コゲラ・アカゲラなどキツツキ類の総称。
縞帖
しまちょう [0] 【縞帖】
縞模様の端切れを貼り並べた見本帳。縞柄を織るときの参考にする。縞手本。
縞手本
しまでほん [3] 【縞手本】
「縞帖(シマチヨウ)」に同じ。
縞曹以
しまそい [0] 【縞曹以】
カサゴ目の海魚。全長約35センチメートル。ソイの一種,体は長卵形で側扁する。黄褐色の地に暗色の縦縞(タテジマ)が側線の上下に沿って走り,目の周辺に放射状の縞模様がある。卵胎生。食用にして美味。北海道から東北地方と朝鮮半島などの岩礁域に分布。
縞柄
しまがら [0] 【縞柄】
縞織物の柄。縞模様。「―のスーツ」
縞染
しまぞめ [0] 【縞染(め)】
白地に縞模様を染め出した布。
縞染め
しまぞめ [0] 【縞染(め)】
白地に縞模様を染め出した布。
縞栗鼠
しまりす [0] 【縞栗鼠】
リス科の哺乳類。頭胴長15センチメートル,尾長10センチメートルほどの小形のリス。背に五本の黒色のたて縞がある。口内に頬袋があり,食糧をその中に入れて運ぶ。一〇月から三月頃まで地中の穴で冬眠。東ヨーロッパからアジア北東部に分布。日本では北海道に産する。
縞模様
しまもよう [3] 【縞模様】
縞の模様。
縞河豚
しまふぐ [0] 【縞河豚】
フグ目の海魚。体長55センチメートル程度。体の背側は暗青色,腹側は白色。白色線が体側の背部を斜めに走る。卵巣と肝臓は強毒,腸は弱毒。筋肉・皮膚・精巣は無毒。相模湾以南から東シナ海,黄海まで分布。
縞泥鰌
しまどじょう [3] 【縞泥鰌】
コイ目の淡水魚。全長10センチメートルほど。体は細長く,淡黄褐色で体側に黒い斑紋が並ぶ。ひげは六本。観賞用にする。北海道と九州の西部を除く水のきれいな河川に分布。スナムグリ。ギリメ。
縞牛の舌
しまうしのした [5] 【縞牛の舌】
カレイ目の海魚。全長約30センチメートル。ウシノシタ類の一種で,体は卵形で扁平し,両眼は右側にある。有眼側は青緑色の地に暗褐色の太い横縞(ヨコジマ)が多数ある。練り製品の原料。本州中部以南に広く分布。ツルマキ。シマガレイ。シマシタビラメ。
縞物
しまもの [0] 【縞物】
縞のある織物。縞織物。
〔「島物」とも書く〕
縞瑪瑙
しまめのう [3] 【縞瑪瑙】
縞模様の特にはっきりした瑪瑙。
縞目
しまめ [0][3] 【縞目】
縞になっている色と色との境。
縞絵
しまえ [2][0] 【島絵・縞絵】
南蛮の島から渡来した絵。また,それに似せた絵。一説に陰影や濃淡を塗りつぶさず,縞模様のように何本もの細線で表した絵。
縞絽
しまろ [2] 【縞絽】
縞模様を織り出した絽。
縞縮緬
しまちりめん [3][0] 【縞縮緬】
(1)〔山繭糸は,よく染まらず,縞ができるところから〕
山繭糸を縞に入れて織り,あとから染めた縮緬。
(2)〔古く,縮緬の柄は縞であったことから〕
縞の御召(オメシ)縮緬。
縞織
しまおり [0] 【縞織(り)】
「縞織物」の略。
縞織り
しまおり [0] 【縞織(り)】
「縞織物」の略。
縞織物
しまおりもの [3] 【縞織物】
たて,またはよこに縞を織り出した織物。しまおり。
縞繻子
しまじゅす [0] 【縞繻子】
縞模様のある繻子。女帯地などに用いる。
縞葉枯れ病
しまはがれびょう [0] 【縞葉枯れ病】
ウイルスが病原のイネの病害。早期栽培のイネの葉に黄白色のたて縞が現れる。東北・北海道を除く全国に発生。
縞葦
しまよし [0] 【縞葦】
クサヨシの変種。観賞用。葉に白いたて縞がある。シマガヤ。リボングラス。
縞蚊
しまか [0][2] 【縞蚊】
ヤブカ属シマカ亜属のカの総称。体長5ミリメートル内外。体は黒色で白帯がある。ヒトスジシマカ・ヤマダシマカ・ミスジシマカなど。
縞蚯蚓
しまみみず [3] 【縞蚯蚓】
貧毛綱の環形動物。体長10センチメートル内外。淡赤色で各体節の中央に紫褐色の環状の縞がある。再生力が強い。キジの名で魚釣りの餌(エサ)にする。世界各地に分布。
縞蛇
しまへび [0] 【縞蛇】
ヘビの一種。体長1メートル内外。背面は緑がかった黄褐色で,胴体に四本の黒褐色の縦縞がある。無毒。平地や山地で普通に見られ,カエル・トカゲ・ネズミなどを食べる。北海道から九州にかけて分布。まれに全身黒色の黒変種が現れ,カラスヘビと呼ぶ。ナメラ。
縞蛇
しまへび【縞蛇】
a striped snake.
縞蟹
しまがに [0] 【縞蟹】
タカアシガニの別名。
縞蠅
しまばえ [2] 【縞蠅・大麻蠅】
(1)双翅目シマバエ科の昆虫の総称。小形のハエで,幼虫は腐った植物質中で育ち,成虫は林の中などで見られる。キイロシマバエ・ヤブクロバエなど。
(2)ニクバエの別名。
縞馬
しまうま [0] 【縞馬・斑馬】
ウマ科の哺乳類。肩高1.2〜1.5メートルほど。体の地色は白ないし淡い黄土色で,黒色ないし濃褐色の明瞭(メイリヨウ)な縞がある。多くは草原に群れをなしてすむ。アフリカに分布。
縞馬
しまうま【縞馬】
《動》a zebra.→英和
縞鯛
しまだい [2] 【縞鯛】
イシダイの異名。
縞鰈
しまがれい [3] 【縞鰈】
シマウシノシタの別名。
縞鰹
しまがつお [3] 【縞鰹】
スズキ目の海魚。全長約60センチメートルに達する。体は楕円形で,著しく側扁する。頭部は丸みをもち,目と胸びれが大きい。全体に銀白色であるが,死後すぐに黒ずむ。相模湾周辺では釣りの対象魚。食用。深海性で大洋に広く分布。エチオピア。テツビン。
縞鰺
しまあじ [2] 【縞鰺】
スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。アジ類の一種。体は長卵形で体高が高く,著しく側扁している。体側の中央部に黄色の縦帯が走り,ぜんごは体の後半部にある。背面は青緑色,腹面は青みを帯びた銀白色。夏は特に美味。磯釣りの対象魚。本州中部以南の太平洋とインド洋に分布。
縟礼
じょくれい [0] 【縟礼】
細かなことにまで及んだわずらわしい礼儀作法。「繁文―」
縠織
こめおり [0] 【縠織(り)】
からみ織りの一種。粟粒のような点で文様を表す。薄くて透けた夏用の布。こめ。
縠織り
こめおり [0] 【縠織(り)】
からみ織りの一種。粟粒のような点で文様を表す。薄くて透けた夏用の布。こめ。
縢
かな 【縢】
糸。糸すじ。「人の心を―引きてみん/七十一番職人歌合」
縢り
かがり [0] 【縢り】
(1)裁縫で,布の裁ち目がほつれぬように,糸で巻くようにして止めること。縢り縫い。絡(カラ)げ縫い。
(2)製本で,折り丁を糸で絡げて綴じる作業。糸綴じ。
縢る
かが・る [0] 【縢る】 (動ラ五[四])
かがり縫いをする。「裁ち目を―・る」
[可能] かがれる
縦
たとい タトヒ 【仮令・縦・縦令】 (副)
(1)「とも」「ども」「せよ」などと呼応して,逆接仮定条件を表す。「たとえ(仮令)」に同じ。「―時うつり,ことさり,たのしびかなしびゆきかふとも,このうたのもじあるをや/古今(仮名序)」
(2)「ば」などと呼応して,順接仮定条件を表す。もし。かりに。「―梵王の請を受けて一乗を説かば,損有りて益無からむといふことをいふ/法華義疏(長保点)」
(3)かりに想像してみると。たとえば。「―壮士の臂項の屈申する如く/弥勒上生経賛(平安初期点)」
〔古くは漢文訓読に多く用いられた〕
縦
ほしいまま [2] 【縦・恣・擅】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ほしきまま」の転〕
やりたいままに振る舞うこと。自分の思いどおりに事を行うこと。また,そのさま。「―の悪業」「一国の政治を―にする」
縦
たて【縦】
length (長さ);→英和
height (高さ).→英和
〜の(に) vertical(ly);→英和
perpendicular(ly);→英和
lengthwise.→英和
〜2フィート横30フィート two feet by thirty.
縦
よし [1] 【縦】 (副)
〔「可(ヨ)し」と仮に許す意〕
(1)(下に仮定の言い方を伴う)好ましくないことであっても…だ,の意を表す。たとえ。かりに。万一。「―命を失おうとも悔いはしない」「―其れが出来難いにせよ/武蔵野(独歩)」
(2)不満足だがまあしかたがない,それはそれでまあいい,などの気持ちを表す。ままよ。「人皆は萩を秋と言ふ―我は尾花が末(ウレ)を秋とは言はむ/万葉 2110」
縦
ほしきまま 【縦・恣・擅】 (形動ナリ)
「ほしいまま」に同じ。「巧みにして,―なるは,失のもとなり/徒然 187」
縦
たて [1] 【縦・竪・経】
(1)(水平に対して)上下の方向。垂直の方向。また,その長さ。「―に線を引く」「―長」
(2)(左右に対して)前後への方向。また,その長さ。「―に並ぶ」
(3)(比喩的に)同僚との関係ではなく,上司と部下との関係。「―の人間関係」
(4)南北の方向。また,その距離。
(5)「経(タテ)糸」に同じ。「―もなく緯(ヌキ)も定めず娘子(オトメ)らが織るもみち葉に霜な降りそね/万葉 1512」
⇔横
縦
たとえ タトヘ [0][2] 【仮令・縦】 (副)
〔「たとい」の転か〕
「ても」「とも」「せよ」などと呼応して,逆接仮定条件を表す。かりに。よしんば。たとい。「―わが身がどうなろうとも,助け出さなければ」「―行ったとしても,会えないだろう」
縦さ
たたさ 【縦さ】
〔「さ」は接尾語〕
たての方。たて。たたし。「―にもかにも横さも奴とそ我(アレ)はありける/万葉 4132」
縦し
たたし 【縦し】
たて。たたさ。「東西を日の―とし,南北を日の横(ヨコシ)とす/日本書紀(成務訓)」
縦も
よしも 【縦も】 (副)
〔「も」は助詞〕
たとえ。かりに。「霰降り遠つ大浦に寄する波―寄すとも/万葉 2729」
縦や
よしや [1] 【縦や】 (副)
〔副詞「よし(縦)」に助詞「や」の付いたもの〕
(1)たとえ。かりに。「―心配があつたからつて/当世書生気質(逍遥)」
(2)不満足ではあるがやむをえないさま。まあいい。ままよ。「―,命だにとて,夜のおましにいり給ひぬ/源氏(若紫)」
縦ゑ
よしえ 【縦ゑ】 (副)
〔副詞「よし」に助詞「ゑ」の付いたもの〕
ええよい。ままよ。よしや。「たらちねの母に知らえず我(ア)が持てる心は―君がまにまに/万葉 2537」
縦ゑやし
よしえやし 【縦ゑやし】 (副)
〔「や」「し」ともに助詞〕
「よし」「よしゑ」を強めたもの。
(1)たとえ。かりに。「―浦はなくとも―潟はなくとも/万葉 131」
(2)しかたがない。ままよ。「―恋ひじとすれど秋風の寒く吹く夜は君をしそ思ふ/万葉 2301」
縦んば
よしんば【縦んば】
⇒仮令(たとえ).
縦んば
よしんば [2] 【縦んば】 (副)
たとえそうであったとしても。かりに。「―来たとしても,私は会わない」
縦令
たとい タトヒ 【仮令・縦・縦令】 (副)
(1)「とも」「ども」「せよ」などと呼応して,逆接仮定条件を表す。「たとえ(仮令)」に同じ。「―時うつり,ことさり,たのしびかなしびゆきかふとも,このうたのもじあるをや/古今(仮名序)」
(2)「ば」などと呼応して,順接仮定条件を表す。もし。かりに。「―梵王の請を受けて一乗を説かば,損有りて益無からむといふことをいふ/法華義疏(長保点)」
(3)かりに想像してみると。たとえば。「―壮士の臂項の屈申する如く/弥勒上生経賛(平安初期点)」
〔古くは漢文訓読に多く用いられた〕
縦列
じゅうれつ【縦列】
a column;→英和
a file.→英和
縦列行進をする defile.→英和
縦列
じゅうれつ [0] 【縦列】
たてに並ぶこと。また,その列。
縦割
たてわり [0] 【縦割(り)】
(1)たてに割ること。
(2)ある組織の中の上下関係に基づいて組織編成すること。
⇔横割り
「―行政」
縦割り
たてわり [0] 【縦割(り)】
(1)たてに割ること。
(2)ある組織の中の上下関係に基づいて組織編成すること。
⇔横割り
「―行政」
縦割り保育
たてわりほいく [5] 【縦割(り)保育】
教育的効果をねらい,年齢の異なる子供で,クラスや活動のグループを構成して行う保育形態。
→混合保育
縦割保育
たてわりほいく [5] 【縦割(り)保育】
教育的効果をねらい,年齢の異なる子供で,クラスや活動のグループを構成して行う保育形態。
→混合保育
縦四方固め
たてしほうがため タテシハウ― [6] 【縦四方固め】
柔道の抑え込み技の一。あお向けに倒した相手と同じ向きでその上になり,足を相手の足にからめて抑え込むもの。
縦地
たてじ [0] 【縦地】
織物で,たて糸の通った方向。布地の,耳に平行な側。
縦坑
たてこう [0] 【竪坑・縦坑・立て坑】
地表から垂直または垂直に近い傾斜で掘り下げた坑道。通路や通風に使用。
縦坑
たてこう【縦坑】
a shaft.→英和
縦帆
じゅうはん [0] 【縦帆】
帆柱の片側にのみ展張する帆。一般のヨットの帆やスクーナーの帆などがこれで,横風・送風時の帆走性能がよい。
⇔横帆
「―船」
縦恣
じゅうし [1] 【縦恣】 (名)スル
ほしいままに振る舞うこと。
縦扁
じゅうへん [0] 【縦扁】 (名)スル
魚類などで,腹背の高さ(体高)に比べて左右の幅(体幅)が大きい体形を表す語。腹背に扁平な,コチ・アンコウなどの体形。
縦挽き
たてびき [0] 【縦挽き】
(1)鋸(ノコギリ)で木材をその繊維方向に平行に挽くこと。
(2)製材所などで,固定された帯鋸や丸鋸に向かい,木材をその繊維方向に平行に送って挽くこと。
(3)「縦挽き鋸」の略。
縦挽き鋸
たてびきのこぎり [5] 【縦挽き鋸】
木材を縦挽きするための鋸。たてびきのこ。たてびき。
縦揺れ
たてゆれ [0] 【縦揺れ】 (名)スル
(1)船や航空機などでたてにゆれること。ピッチング。「船が―する」
(2)地震で,垂直にゆれること。
⇔横揺れ
縦断
じゅうだん [0] 【縦断】 (名)スル
(1)縦(タテ)に断ち切ること。
⇔横断
「―面」
(2)縦または南北に通り抜けること。「台風が九州を―する」「日本列島―キャンペーン」
縦断する
じゅうだん【縦断する】
run through (土地を);traverse.→英和
縦断面《数》a vertical section.
縦断面
じゅうだんめん [3] 【縦断面】
物を縦に断ち切った切り口。
⇔横断面
縦方
たたさま 【縦方】 (形動ナリ)
(1)立てたさま。たて。「琵琶の御琴を―に持たせ給へり/枕草子 94」
(2)遠く続いているさま。「ながながと―に行けば/枕草子 223」
縦書
たてがき【縦書】
vertical writing.〜にする write vertically[down the page].
縦書き
たてがき [0] 【縦書き】
文章などを書く時,文字を上から下へ縦に書くこと。
⇔横書き
縦材
じゅうざい [0] 【縦材】
⇒縦通材(ジユウツウザイ)
縦桟
たてざん [0] 【竪桟・縦桟】
建具の縦方向に組まれている桟。
縦棒
たてぼう [0] 【縦棒】
(1)縦方向に取り付けた棒。縦向きの棒。
(2)漢字の,縦に引いた線。
⇔横棒
縦様
たてざま [0] 【縦様】
〔古くは「たてさま」〕
たての方向。たて。「衝(ツ)と―に引立てる/歌行灯(鏡花)」
縦樋
たてどい [2] 【竪樋・縦樋】
(1)軒から地面までの,垂直の雨樋。
(2)溜め池の埋め樋に竪に仕込み,用水の調整に用いる尺八形の樋。三,四寸ほどの穴を数か所に開け,水の増減によって穴栓を上下に抜きさしする。
縦横
じゅうおう [3][0] 【縦横】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)たてとよこ。南北と東西。「市街地を―につらぬく大通り」
(2)四方八方。いたるところ。「―に張りめぐらされた通信網」
(3)自分の思いどおりに振る舞う・こと(さま)。自由自在。「―に活躍する」「機略―」「羅馬(ローマ)を亡ぼし欧土に―せし日耳曼(ゼルマン)の夷狄は/明六雑誌 14」
(4)合従(ガツシヨウ)と連衡(レンコウ)。しょうおう。
縦横
たてよこ【縦横】
length and breadth.〜十文字に crosswise.→英和
縦横
たてよこ [1] 【縦横・経緯】
(1)たてとよこ。じゅうおう。「―十文字」
(2)たて糸とよこ糸。たてぬき。
縦横に
じゅうおう【縦横に】
(1) lengthwise and crosswise;in all directions (四方八方に).
(2)[存分に]freely;at will.国内を〜に throughout the country.→英和
問題を〜に論じる discuss a problem from all angles.
縦横家
じゅうおうか [0] 【縦横家】
(1)中国,戦国時代の諸子百家の一。合従(ガツシヨウ)と連衡(レンコウ)の策を諸侯に説いてまわった一派。蘇秦(ソシン)・張儀(チヨウギ)など。しょうおうか。
→合従連衡
(2)策略を好んで用いる人。策士。
縦横無尽
じゅうおうむじん [3][0] 【縦横無尽】 (名・形動)
自由自在に物事を行うさま。思うぞんぶん。「―に臆せず萎(ヒル)まず/いさなとり(露伴)」
縦横無礙
じゅうおうむげ [5] 【縦横無礙】 (名・形動)
妨げるものがなく,自由自在である・こと(さま)。「叫(オメ)き喚んで―に切つて廻りける間/太平記 22」
縦波
たてなみ [0] 【縦波】
媒質の振動の方向と波の進行方向とが同じである波。空気中の音波や地震の際の P 波などは縦波である。疎密度。
⇔横波
縦波
じゅうは [1] 【縦波】
たてなみ。
縦深
じゅうしん [0] 【縦深】
軍隊で,最前線から後方に至るまでの縦の線。「―陣地」
縦皺
たてじわ [0] 【縦皺】
縦方向にできるしわ。
縦社会
たてしゃかい [3] 【縦社会】
身分の上下関係を重くみる社会。
⇔横社会
縦穴
たてあな [0] 【竪穴・縦穴】
たてに掘った穴。地面から下に向けて掘った穴。
⇔横穴
縦穴
たてあな【縦穴】
a pit;→英和
a shaft (縦坑).→英和
縦笛
たてぶえ [0][2] 【縦笛・竪笛】
(1)縦にして吹く笛。篳篥(ヒチリキ)・尺八・クラリネット・オーボエなど。
⇔横笛
(2)特に,リコーダーのこと。
縦糸
たていと【縦糸】
warp.→英和
縦組
たてぐみ [0] 【縦組(み)】
文字組版で,各行が縦書きになるように活字を並べた組み方。
⇔横組み
縦組み
たてぐみ [0] 【縦組(み)】
文字組版で,各行が縦書きになるように活字を並べた組み方。
⇔横組み
縦結び
たてむすび [3] 【縦結び】
結んだ紐(ヒモ)の先が紐と平行にならず,十の字になる結び方。
縦線
じゅうせん【縦線】
a vertical line;《楽》a bar.→英和
縦線
じゅうせん [0] 【縦線】
(1)たてに引いた線。たての線。
⇔横線
(2)〔音〕 小節を区切る楽譜の垂直線。
縦縞
たてじま【縦縞】
vertical stripes.〜の vertically-striped.
縦縞
たてじま [0] 【縦縞・竪縞】
縦方向の縞模様。
⇔横縞
縦縦
よしよし 【縦縦】 (副)
〔副詞「よし(縦)」を重ねて強調したもの〕
どうでもよい。ままよ。「―,また仰せられかくる事もぞ侍る/枕草子 8」
縦繁
たてしげ [0] 【縦繁・竪繁】
障子や格子の竪桟(タテザン)を通常より狭く組んだもの。
縦裂
じゅうれつ [0] 【縦裂】 (名)スル
たてに裂けること。また,その裂け目。
縦覧
じゅうらん【縦覧】
(general) inspection;reading (本を).→英和
〜する inspect;→英和
read.→英和
〜に供する exhibit;→英和
throw open to the public.→英和
‖縦覧者 a visitor.縦覧随意(謝絶) <掲示> Admission Free (Closed to the Public).
縦覧
しょうらん [0] 【縦覧】
⇒じゅうらん(縦覧)
縦覧
じゅうらん [0] 【縦覧】 (名)スル
自由に見ること。思うままに閲覧すること。しょうらん。「選挙人名簿を―する」
縦谷
じゅうこく [0] 【縦谷】
山脈の延長方向に平行する谷。
⇔横谷
縦貫
じゅうかん [0] 【縦貫】 (名)スル
たて,または南北に貫くこと。「九州を―する高速道路」
縦貫する
じゅうかん【縦貫する】
run through;traverse <from one end to the other> .→英和
縦走
じゅうそう [0] 【縦走】 (名)スル
(1)縦方向に連なること。
(2)登山で,尾根伝いにいくつかの山頂をきわめ歩くこと。「奥秩父を―する」
縦走する
じゅうそう【縦走する】
traverse;→英和
climb the length <of the Japan Alps> .→英和
縦走筋
じゅうそうきん [3][0] 【縦走筋】
脊椎動物の腸管壁や環形動物の体壁などにある筋肉層の中で,縦方向にある筋繊維。
→環状筋
縦軸
たてじく【縦軸】
(座標の) the vertical axis;the y-axis.
縦軸
たてじく [0][2] 【縦軸】
〔数〕 平面上の直交座標で,縦方向にとった座標軸。� 軸。
→横軸
縦通材
じゅうつうざい [3][0] 【縦通材】
航空機の機体や船舶の船体で,ほとんどその全長にわたって前後に通し,強度を保たせる材。縦材。
縦遊
しょうゆう [0] 【縦遊】
あちこち,思うままに遊ぶこと。
縦長
たてなが [0] 【縦長】 (名・形動)[文]ナリ
縦に長い・こと(さま)。
⇔横長
「―の封筒」「紙を―に切る」
縦陣
じゅうじん [0] 【縦陣】
軍艦などの,進行方向に縦に一直線に並ぶよう配置した陣形。
⇔横陣
縦隊
じゅうたい【縦隊】
a column;→英和
<form> a file.→英和
一列縦隊 <march in> a single file.
縦隊
じゅうたい [0] 【縦隊】
前後に長く並んだ隊形。
⇔横隊
縦隔
じゅうかく [0] 【縦隔】
左右の肺によってはさまれた部分。上方は頸部(ケイブ)に続き,下方は横隔膜でふさがれる。
縦題
たてだい [0] 【縦題】
漢詩・和歌・連歌に共通して詠まれる正式な題。雪・月・花・鶯・柳など。たてのだい。
⇔横題
縦鼻横目
じゅうびおうもく [4] 【縦鼻横目】
〔鼻が縦に並び目が横に並んでいることから〕
人間のこと。横目縦鼻。
縫い
ぬい【縫い】
[裁縫]sewing.→英和
縫い
ぬい ヌヒ [2][0] 【縫い】
(1)縫うこと。縫う方法。
(2)縫い目。「我衣の―はいと細やかに/浴泉記(喜美子)」
(3)(「繍」とも書く)縫いとり。刺繍(シシユウ)。「派出(ハデ)な―をした半襟の模様を/明暗(漱石)」
(4)「縫殿寮(ヌイドノリヨウ)」の略。
縫いぐるみ
ぬいぐるみ【縫いぐるみ】
a stuffed toy (おもちゃ);a rag doll (人形);a teddy bear (小熊).
縫い上がる
ぬいあが・る ヌヒ― [0][4] 【縫い上(が)る】 (動ラ五[四])
全部縫って出来上がる。「着物が―・った」
縫い上げ
ぬいあげ ヌヒ― [0] 【縫(い)揚げ・縫(い)上げ】
着物の肩や腰の部分に揚げをすること。また,その揚げ。肩揚げや腰揚げ。
縫い上げる
ぬいあ・げる ヌヒ― [0][4] 【縫(い)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ぬひあ・ぐ
縫って仕上げる。縫い終える。「浴衣を一枚―・げる」
縫い上る
ぬいあが・る ヌヒ― [0][4] 【縫い上(が)る】 (動ラ五[四])
全部縫って出来上がる。「着物が―・った」
縫い仏
ぬいぼとけ ヌヒ― [3] 【縫(い)仏】
刺繍(シシユウ)で表した仏像・曼荼羅(マンダラ)。繍仏(シユウブツ)。
縫い付ける
ぬいつ・ける ヌヒ― [4][0] 【縫(い)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬひつ・く
縫ってつける。「ゼッケンを胸に―・ける」
縫い付ける
ぬいつける【縫い付ける】
sew on <a button> .
縫い付け紋
ぬいつけもん ヌヒツケ― [4] 【縫(い)付け紋】
別の布に描いて(衣服に)縫いつけた紋。
縫い代
ぬいしろ ヌヒ― [0][2] 【縫(い)代】
縫い合わせるために,布の端に余分に用意しておく部分。
縫い入れる
ぬいい・れる ヌヒ― [0][4] 【縫(い)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ぬひい・る
(1)刺繍(シシユウ)をする。「上着にネームを―・れる」
(2)中に物を入れて縫う。縫い込む。
縫い初め
ぬいぞめ ヌヒ― [0] 【縫(い)初め】
新年になって,その年初めての縫い物をすること。初針(ハツハリ)。[季]新年。
縫い包み
ぬいぐるみ ヌヒ― [0] 【縫い包み】
(1)中に物を入れ,包み込むように周囲を縫ったもの。特に,綿などを中に詰め,動物や人形をかたどった玩具をいう。「―の熊」
(2)芝居で,俳優が動物などの役をするときに着る特殊な衣装。
縫い取り
ぬいとり ヌヒ― [0] 【縫(い)取り】 (名)スル
(1)「刺繍(シシユウ)」に同じ。「頭文字を―する」
(2)模様の部分にだけ別の緯(ヨコ)糸を入れて織ること。また,その織物。
縫い取る
ぬいと・る ヌヒ― [3][0] 【縫(い)取る】 (動ラ五[四])
刺繍(シシユウ)する。「金糸で花鳥を―・った着物」
縫い合せる
ぬいあわ・せる ヌヒアハセル [5][0] 【縫い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ぬひあは・す
縫ってつなげる。「傷口を―・せる」
縫い合わせる
ぬいあわ・せる ヌヒアハセル [5][0] 【縫い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ぬひあは・す
縫ってつなげる。「傷口を―・せる」
縫い合わせる
ぬいあわせる【縫い合わせる】
sew together (布を);sew[stitch]up (傷を).
縫い子
ぬいこ ヌヒ― [0] 【縫(い)子】
雇われて衣服を縫う女子。針子。
縫い師
ぬいし ヌヒ― [2] 【縫(い)師】
縫い物や刺繍(シシユウ)を業とする人。
縫い揚げ
ぬいあげ ヌヒ― [0] 【縫(い)揚げ・縫(い)上げ】
着物の肩や腰の部分に揚げをすること。また,その揚げ。肩揚げや腰揚げ。
縫い方
ぬいかた ヌヒ― [3] 【縫い方】
(1)縫う方法。
(2)縫う係の人。
縫い物
ぬいもの ヌヒ― [3][4] 【縫(い)物】 (名)スル
(1)衣服などを縫うこと。裁縫。また,縫った物,縫うべき物。
(2)(「繍」とも書く)縫い取りをした物。刺繍(シシユウ)。「あをのつきづきしき―/源氏(関屋)」
縫い物師
ぬいものし ヌヒ― [4] 【縫(い)物師】
裁縫または刺繍を業とする人。
縫い目
ぬいめ ヌヒ― [3] 【縫(い)目】
(1)布を縫い合わせた糸目。針目。「―が細かい」
(2)布と布を糸で縫い合わせた,その部分。
縫い直し
ぬいなおし ヌヒナホシ [0] 【縫(い)直し】 (名)スル
縫い直すこと。また,縫い直したもの。
縫い直す
ぬいなおす【縫い直す】
remake <one's clothes> .→英和
縫い直す
ぬいなお・す ヌヒナホス [4][0] 【縫(い)直す】 (動サ五[四])
一度縫ったものをほどいて,改めて縫う。縫い返す。「浴衣を―・す」
[可能] ぬいなおせる
縫い糸
ぬいいと ヌヒ― [1][3] 【縫(い)糸】
衣服を縫うのに用いる糸。
縫い紋
ぬいもん ヌヒ― [1] 【縫(い)紋】
刺繍(シシユウ)で表した紋。
→染め抜き紋
→書き紋
縫い絞り
ぬいしぼり ヌヒ― [3] 【縫(い)絞り】
最も一般的な絞り染め技法。模様の輪郭などを縫い,その糸を引き締めて染める。
縫い込み
ぬいこみ ヌヒ― [0] 【縫(い)込み】
縫い込まれた部分。特に衣服で,成長を見込んで丈や幅を大きく裁ち,脇・ウエスト・袖口などで縫い込んでおいた部分。
縫い込む
ぬいこむ【縫い込む】
sew up;tuck in.
縫い込む
ぬいこ・む ヌヒ― [3][0] 【縫(い)込む】 (動マ五[四])
(1)中に物を入れ込んで縫いとじる。「襟にお守りを―・む」
(2)縫い代(シロ)として必要な分量以上に残した布を,裏や内側に隠れるように入れて縫う。
[可能] ぬいこめる
縫い返し
ぬいかえし ヌヒカヘシ [0] 【縫(い)返し】
縫い返すこと。また,縫い返した衣服。「―の着物」
縫い返す
ぬいかえ・す ヌヒカヘス [3][0] 【縫(い)返す】 (動サ五[四])
衣服をほどいて改めて縫う。縫い直す。「襦袢(ジバン)を―・す」
縫い釘
ぬいくぎ ヌヒ― [1] 【縫い釘】
板をはぎ合わせて長大な板材を作るとき,はぎ目に打ち込む鉄釘。和船の建造に用いられる。おとし。
縫い針
ぬいはり ヌヒ― [1] 【縫(い)針】
衣服を縫う技(ワザ)。針仕事。おはり。
縫い針
ぬいばり ヌヒ― [3][1] 【縫(い)針】
衣服を縫うのに用いる針。
縫う
ぬう【縫う】
sew;→英和
stitch.→英和
ほころびを〜 sew up a rip.→英和
傷を〜 stitch up a wound.→英和
縫う
ぬ・う ヌフ [1] 【縫う】 (動ワ五[ハ四])
(1)糸を通した針を布などに繰り返し刺して,布をつぎ合わせる。つづり合わせる。「ほころびを―・う」
(2)糸を通した針を用いて衣服などを作る。「着物を―・う」「人皆の笠に―・ふと言ふ有間菅/万葉 3064」
(3)体の傷口などを針と糸でとじあわせる。縫合(ホウゴウ)する。「八針も―・う大けが」
(4)人々や事物の間を,衝突しないように曲折しながら進む。「人波を―・うようにして進む」「木々の間を―・って小道が続く」「仕事の合間を―・って来客と会う」
(5)(「繍う」とも書く)縫い取りをする。刺繍(シシユウ)する。「練貫(ネリヌキ)に鶴―・うたる直垂(ヒタタレ)/平家 9」
(6)(槍や矢で鎧(ヨロイ)などを)刺し貫いてとめる。「鳩尾骨(ムナボネ)砕いてぐさと射とほし,鏃(ヤジリ)あまりて榎の幹へ…―・うたりける/読本・弓張月(前)」
[可能] ぬえる
縫はる
ぬわ・る ヌハル 【縫はる】 (動ラ下二)
まわりのものにまぎれるように隠れる。「草しげみ沢に―・れて伏す鴫(シギ)のいかによそだつ人の心ぞ/山家(雑)」
縫ひ様
ぬいさま ヌヒ― 【縫ひ様】 (名・形動ナリ)
〔「ぬいざま」とも〕
(1)縫ってある具合。縫い方。また,縫う様子。「袿・葡萄染の浮紋のかたぎの紋を織りたる,―さへかどかどし/紫式部日記」
(2)縫ったようなさま。「鎧の障子の板を―にしたたかにぞ射とどめたる/保元(中)」
縫上げ
ぬいあげ ヌヒ― [0] 【縫(い)揚げ・縫(い)上げ】
着物の肩や腰の部分に揚げをすること。また,その揚げ。肩揚げや腰揚げ。
縫上げる
ぬいあ・げる ヌヒ― [0][4] 【縫(い)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ぬひあ・ぐ
縫って仕上げる。縫い終える。「浴衣を一枚―・げる」
縫仏
ぬいぼとけ ヌヒ― [3] 【縫(い)仏】
刺繍(シシユウ)で表した仏像・曼荼羅(マンダラ)。繍仏(シユウブツ)。
縫付ける
ぬいつ・ける ヌヒ― [4][0] 【縫(い)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬひつ・く
縫ってつける。「ゼッケンを胸に―・ける」
縫付け紋
ぬいつけもん ヌヒツケ― [4] 【縫(い)付け紋】
別の布に描いて(衣服に)縫いつけた紋。
縫代
ぬいしろ ヌヒ― [0][2] 【縫(い)代】
縫い合わせるために,布の端に余分に用意しておく部分。
縫入れる
ぬいい・れる ヌヒ― [0][4] 【縫(い)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ぬひい・る
(1)刺繍(シシユウ)をする。「上着にネームを―・れる」
(2)中に物を入れて縫う。縫い込む。
縫初め
ぬいぞめ ヌヒ― [0] 【縫(い)初め】
新年になって,その年初めての縫い物をすること。初針(ハツハリ)。[季]新年。
縫取り
ぬいとり【縫取り】
embroidery.〜をする embroider.→英和
〜をした embroidered.
縫取り
ぬいとり ヌヒ― [0] 【縫(い)取り】 (名)スル
(1)「刺繍(シシユウ)」に同じ。「頭文字を―する」
(2)模様の部分にだけ別の緯(ヨコ)糸を入れて織ること。また,その織物。
縫取る
ぬいと・る ヌヒ― [3][0] 【縫(い)取る】 (動ラ五[四])
刺繍(シシユウ)する。「金糸で花鳥を―・った着物」
縫司
ぬいのつかさ ヌヒ― 【縫司】
律令制で,後宮十二司の一。中務省縫殿寮の指示で,宮中所用および賞賜用の衣服・帯・紐(ヒモ)の類を製作した。
縫合
ほうごう【縫合】
《医》a suture.→英和
〜する suture.
縫合
ほうごう [0] 【縫合】 (名)スル
(1)縫い合わせること。特に,外科手術などで,切断された組織を回復させるために患部を縫い合わせること。「傷口を―する」
(2)骨のつながり方の一。結合部分に鋸の歯のような凸凹があり,互いにかみ合ってつながっているもの。頭蓋骨のみに見られる。
縫女部
ぬいめべ ヌヒメ― 【縫女部】
律令制で,縫部司(ヌイベノツカサ)で縫製の実務にあたった女工集団。京内の婦女を使役してこれにあてることもあった。
縫子
ぬいこ ヌヒ― [0] 【縫(い)子】
雇われて衣服を縫う女子。針子。
縫工筋
ほうこうきん [0] 【縫工筋】
腰骨の前上隅に始まり,大腿の前面を下内方に斜めに走り,脛骨上部につく帯状の筋。膝関節の屈曲,大腿の外転・外旋などをつかさどる。縫匠(ホウシヨウ)筋。
縫師
ぬいし ヌヒ― [2] 【縫(い)師】
縫い物や刺繍(シシユウ)を業とする人。
縫懸鞘
ぬいかけざや ヌヒカケ― 【縫懸鞘】
革などで包んで縫い込めた刀剣の鞘。
縫成
ほうせい [0] 【縫製・縫成】 (名)スル
縫って洋服などをつくること。「―工場」
縫揚げ
ぬいあげ ヌヒ― [0] 【縫(い)揚げ・縫(い)上げ】
着物の肩や腰の部分に揚げをすること。また,その揚げ。肩揚げや腰揚げ。
縫殿
ぬいどの ヌヒ― 【縫殿】
「縫殿寮(ヌイドノリヨウ)」に同じ。「中宮などには,―より御くす玉とて色々の色を組み下げて/枕草子 39」
縫殿寮
ぬいどののつかさ ヌヒ― 【縫殿寮】
⇒ぬいどのりょう(縫殿寮)
縫殿寮
ぬいどのりょう ヌヒ―レウ 【縫殿寮】
律令制で,中務省に属し女官の考課や宮中所用の衣服の縫製などをつかさどった役所。ぬいどの。ぬいどののつかさ。
縫物
ぬいもの ヌヒ― [3][4] 【縫(い)物】 (名)スル
(1)衣服などを縫うこと。裁縫。また,縫った物,縫うべき物。
(2)(「繍」とも書く)縫い取りをした物。刺繍(シシユウ)。「あをのつきづきしき―/源氏(関屋)」
縫物
ぬいもの【縫物】
sewing;→英和
needlework.→英和
〜をする sew.→英和
縫物師
ぬいものし ヌヒ― [4] 【縫(い)物師】
裁縫または刺繍を業とする人。
縫目
ぬいめ ヌヒ― [3] 【縫(い)目】
(1)布を縫い合わせた糸目。針目。「―が細かい」
(2)布と布を糸で縫い合わせた,その部分。
縫目
ぬいめ【縫目】
a seam;→英和
a suture (傷の).→英和
〜なしの seamless.→英和
縫直し
ぬいなおし ヌヒナホシ [0] 【縫(い)直し】 (名)スル
縫い直すこと。また,縫い直したもの。
縫直す
ぬいなお・す ヌヒナホス [4][0] 【縫(い)直す】 (動サ五[四])
一度縫ったものをほどいて,改めて縫う。縫い返す。「浴衣を―・す」
[可能] ぬいなおせる
縫箔
ぬいはく ヌヒ― [0] 【縫箔・繍箔】
刺繍(シシユウ)と摺箔(スリハク)の技法を併用して文様を表すこと。また,そのもの。
縫箔屋
ぬいはくや ヌヒ― [0] 【縫箔屋】
縫箔を業とする人。また,その店。
縫糸
ぬいいと ヌヒ― [1][3] 【縫(い)糸】
衣服を縫うのに用いる糸。
縫糸
ぬいいと【縫糸】
a sewing thread.
縫紋
ぬいもん ヌヒ― [1] 【縫(い)紋】
刺繍(シシユウ)で表した紋。
→染め抜き紋
→書き紋
縫絞り
ぬいしぼり ヌヒ― [3] 【縫(い)絞り】
最も一般的な絞り染め技法。模様の輪郭などを縫い,その糸を引き締めて染める。
縫腋
ほうえき [0] 【縫腋】
(1)衣服の両わきを縫い合わせてあるもの。
⇔闕腋(ケツテキ)
(2)「縫腋の袍」の略。
縫腋の袍
ほうえきのほう [6] 【縫腋の袍】
脇を縫い,裾に襴(ラン)を付けた袍。天皇や文官,四位以上の武官が着用。まつわしのうえのきぬ。
縫腋の袍[図]
縫腋袍
まつわしのうえのきぬ マツハシ―ウヘノキヌ 【縫腋袍】
「ほうえきのほう(縫腋袍)」に同じ。[和名抄]
縫腋袍
まとわしのうえのきぬ マトハシ―ウヘノキヌ 【縫腋袍】
⇒ほうえきのほう(縫腋袍)
縫製
ほうせい [0] 【縫製・縫成】 (名)スル
縫って洋服などをつくること。「―工場」
縫製
ほうせい【縫製】
sewing.→英和
縫製工 a seamstress.→英和
縫込み
ぬいこみ【縫込み】
a tuck.→英和
〜を出す let out a tuck.→英和
縫込み
ぬいこみ ヌヒ― [0] 【縫(い)込み】
縫い込まれた部分。特に衣服で,成長を見込んで丈や幅を大きく裁ち,脇・ウエスト・袖口などで縫い込んでおいた部分。
縫込む
ぬいこ・む ヌヒ― [3][0] 【縫(い)込む】 (動マ五[四])
(1)中に物を入れ込んで縫いとじる。「襟にお守りを―・む」
(2)縫い代(シロ)として必要な分量以上に残した布を,裏や内側に隠れるように入れて縫う。
[可能] ぬいこめる
縫返し
ぬいかえし ヌヒカヘシ [0] 【縫(い)返し】
縫い返すこと。また,縫い返した衣服。「―の着物」
縫返す
ぬいかえ・す ヌヒカヘス [3][0] 【縫(い)返す】 (動サ五[四])
衣服をほどいて改めて縫う。縫い直す。「襦袢(ジバン)を―・す」
縫部
ぬいべ ヌヒ― 【縫部】
(1)「縫部司(ヌイベノツカサ)」の略。
(2)律令制で,縫部司に属した伴部(トモノミヤツコ)。縫女部(ヌイメベ)を率いて縫製をつかさどった。
縫部司
ぬいべのつかさ ヌヒ― 【縫部司】
律令制で,大蔵省に属し官給の衣服の縫製をつかさどった官司。808年,中務省縫殿寮(ヌイドノノツカサ)に併合。
縫針
ぬいばり【縫針】
a needle.→英和
縫針
ぬいばり ヌヒ― [3][1] 【縫(い)針】
衣服を縫うのに用いる針。
縫針
ぬいはり ヌヒ― [1] 【縫(い)針】
衣服を縫う技(ワザ)。針仕事。おはり。
縬
しじら [0] 【縬】
経(タテ)糸の張り方を不均衡にしたり,太さの違う糸や織り方の違う組織をまぜて,表面にしぼを表した織物。しじら織り。
縬間道
しじらかんとう [4] 【縬間道】
名物裂の一。白の縬地に黒か紺の格子縞の真田織が入る裂。
縮
しゅく 【縮】
■一■ (名)
鎧(ヨロイ)を着ること。
→一縮(イツシユク)
■二■ (接尾)
助数詞。鎧の数を数えるのに用いる。領(リヨウ)。「只今為立(シタ)てたる鎧一―/太平記 33」
縮かまる
ちぢかま・る [0] 【縮かまる】 (動ラ五[四])
「ちぢこまる」に同じ。「背中を円(マル)くして,膝を合せて―・ると/高野聖(鏡花)」
縮かむ
ちぢか・む [0] 【縮かむ】 (動マ五[四])
寒さなどのために,手足などがちぢんで,動きが不活発になる。「指先が―・む」
縮く
ちぢ・く 【縮く】 (動カ下二)
⇒ちぢける
縮くれる
ちぢく・れる [0] 【縮くれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ちぢく・る
ちぢれている。「―・れた髪の毛」
縮ける
ちぢ・ける [0] 【縮ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ちぢ・く
ちぢまる。ちぢこまる。「この寒さにすっかり―・ける」
縮こまる
ちぢこま・る [0][4] 【縮こまる】 (動ラ五[四])
体をまるめて小さくなる。ちぢまる。「寒さでからだが―・る」
縮こまる
ちぢこまる【縮こまる】
curl[huddle]oneself up;be benumbed <with cold> .
縮こめる
ちぢこ・める [0] 【縮こめる】 (動マ下一)
ちぢめた状態にする。ちぢめる。「思わず首を―・める」
縮まる
ちぢまる【縮まる】
⇒縮む.
縮まる
ちぢま・る [0] 【縮まる】 (動ラ五[四])
ちぢんだ状態になる。間隔などが短くなる。「寿命が―・る」「差が―・った」
縮み
ちぢみ【縮み】
shrinkage;→英和
[生地]cotton crepe.縮みのシャツ a crepe (under)shirt.
縮み
ちぢみ [0] 【縮み】
(1)ちぢむこと。「伸び―」「―具合」
(2)「縮織り」の略。
縮み上がる
ちぢみあが・る [5] 【縮み上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)ひどくちぢむ。「霜にあたって植木の葉が―・る」
(2)寒さや恐ろしさで,体をすくめて小さくなる。「おどされて―・る」
縮み上る
ちぢみあが・る [5] 【縮み上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)ひどくちぢむ。「霜にあたって植木の葉が―・る」
(2)寒さや恐ろしさで,体をすくめて小さくなる。「おどされて―・る」
縮み昆布
ちぢみこぶ [4] 【縮み昆布】
トロロコンブ{(2)}の別名。ちぢみこんぶ。
縮み込む
ちぢみこ・む [4] 【縮み込む】 (動マ五[四])
ちぢんで中に入りこむ。はなはだしくちぢむ。「―・む程蹴つけられ/浄瑠璃・油地獄(上)」
縮む
ちぢむ【縮む】
shrink <in the wash> ;→英和
wrinkle;→英和
shrivel;→英和
be shortened (短くなる);contract (収縮する).→英和
縮み上がる be scared <of> .
縮む
しじ・む 【蹙む・縮む】
■一■ (動マ四)
ちぢむ。小さくなる。[日葡]
■二■ (動マ下二)
(1)ちぢめる。「人の袴のたけ・狩衣の裾まで伸べ―・め給ひけるを/栄花(見はてぬ夢)」
(2)減らす。「御飯を日ごろよりは少し―・められ候ひて/著聞 18」
縮む
ちぢ・む [0] 【縮む】
■一■ (動マ五[四])
〔「しじむ」の転か〕
(1)すきまが詰まったり,中身が少なくなったりして,面積や体積が小さくなる。「ウールは水で洗うと―・む」
(2)長さが短くなる。「バネが伸びたり―・んだりする」「ズボンの丈が―・む」
(3)のびやかでなくなる。畏縮する。「恐ろしさに身の―・む思いをした」「おかげで命が十年も―・んだよ」
(4)収縮する。「尾髪あくまで―・みたるに/曾我 1」
〔「縮める」に対する自動詞〕
■二■ (動マ下二)
⇒ちぢめる
縮める
ちぢめる【縮める】
(1) shorten;→英和
cut down;abridge.→英和
(2) duck <one's head> ;→英和
draw in <one's legs> ;squeeze <oneself into a car> ;→英和
take in <one's sleeves> .
縮める
ちぢ・める [0] 【縮める】 (動マ下一)[文]マ下二 ちぢ・む
(1)しわを寄せたり,すきまを詰めたりして,面積や体積を小さくする。「ひだをとって幅を―・める」
(2)一部を切り取ったりして,全体の長さを短くする。「端の方を切って長さを―・める」
(3)長さ・期間・所要時間などを短くする。「文章を半分に―・める」「むりが続いて寿命を―・める」「会期を二日―・める」「湯みるといふのは…を―・めた言葉で/滑稽本・七偏人」
(4)体を小さくする。すくめる。「首を―・める」「恐れに身を―・める」
〔「縮む」に対する他動詞〕
縮らす
ちぢら・す [0] 【縮らす】 (動サ五[四])
ちぢれるようにする。ちぢらせる。「髪を―・した人」
縮らす
ちぢらす【縮らす】
curl[wave (波形に),frizzle (細かく)] <one's hair> .→英和
縮らせる
ちぢら・せる [0] 【縮らせる】 (動サ下一)
「ちぢらす(縮)」に同じ。
縮る
ちぢ・る 【縮る】 (動ラ下二)
⇒ちぢれる
縮れ
ちぢれ [0] 【縮れ】
ちぢれること。ちぢれていること。「―髪」
縮れる
ちぢれる【縮れる】
[髪が]be curled;have curly[frizzled]hair;[しわがよる]wrinkle;→英和
be wrinkled.
縮れる
ちぢ・れる [0] 【縮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ちぢ・る
うねったり巻いたりする。「髪の毛が―・れる」「葉が―・れる」
縮れ毛
ちぢれげ【縮れ毛】
curly[frizzled (細かく縮れた)]hair.
縮れ毛
ちぢれげ [0] 【縮れ毛】
ちぢれた毛。
縮写
しゅくしゃ [0] 【縮写】 (名)スル
原形より小さくちぢめてうつすこと。また,うつしたもの。「図面を―する」
縮写
しゅくしゃ【縮写】
copying on a smaller scale;reduction (写真の).→英和
〜する make a reduced copy <of> ;draw[copy]on a smaller scale.百分の一に〜する draw on a scale of one to a hundred.→英和
縮刷
しゅくさつ【縮刷(版)】
a smaller-size[reduced-size]edition.
縮刷
しゅくさつ [0] 【縮刷】 (名)スル
印刷物を原版よりちぢめて印刷すること。また,そのもの。「文庫版に―する」
縮刷版
しゅくさつばん [0] 【縮刷版】
縮刷して作った本や印刷物。
縮合
しゅくごう [0] 【縮合】 (名)スル
二個またはそれ以上の分子(特に有機化合物の分子)が反応し,簡単な分子(水・アルコールなど)を脱離して安定な新しい分子をつくること。または,その反応。
→重合
縮合重合
しゅくごうじゅうごう [5] 【縮合重合】
縮合反応の繰り返しによって重合体を生じ,高分子化合物になること。ナイロン六・六はアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの縮合重合により製造される。縮重合。重縮合。
縮図
しゅくず シユクヅ 【縮図】
小説。徳田秋声作。1941年(昭和16)より発表。思想統制にあい未完。芸者銀子の生活を中心に,庶民生活の各層を客観的に描く。自然主義文学の代表作の一。
縮図
しゅくず【縮図】
a reduced drawing;a miniature copy.人生の〜 an epitome of life.
縮図
しゅくず [0] 【縮図】
(1)実物を小さくちぢめて写した図面。
(2)幅広い物事をその本筋を中心に簡略にしたもの。「人生の―」
縮図器
しゅくずき [3] 【縮図器】
⇒写図器(シヤズキ)
縮図法
しゅくずほう [0] 【縮図法】
図面を一定の比率で縮小して描く方法。
縮地
しゅくち [0] 【縮地】
〔中国,後漢の費長房が地脈をちぢめて千里先の地を現前せしめたという「神仙伝」の故事から〕
仙術によって土地をちぢめて距離を近くする法。
縮売り
ちぢみうり [3] 【縮売り】
縮織りを売って歩いた行商。近世,越後からのものが多かった。「江戸へ出てのばして帰る―/柳多留 157」
縮小
しゅくしょう【縮小】
(a) reduction;→英和
a cut;→英和
(a) curtailment.→英和
〜する reduce <business> ;→英和
curtail <expenses> ;→英和
cut down.
縮小
しゅくしょう [0] 【縮小】 (名)スル
ものの大きさや規模を小さくしてちぢめること。
⇔拡大
「軍備―」「事業を―する」
縮小再生産
しゅくしょうさいせいさん [7] 【縮小再生産】
生産の結果生まれる資本の蓄積分が資本の減耗分よりも小さいために,縮小された規模で行われる再生産。
→拡大再生産
→単純再生産
縮小均衡
しゅくしょうきんこう [5] 【縮小均衡】
経済規模の縮小によって,需要と供給の不均衡などの経済問題を解決すること。
⇔拡大均衡
縮小解釈
しゅくしょうかいしゃく [5] 【縮小解釈】
語句や文章の意味を狭義にしたがって厳格に解釈すること。制限解釈。
⇔拡大解釈
縮尺
しゅくしゃく [0] 【縮尺】 (名)スル
(1)地図・設計図などで,実際よりちぢめて書くこと。「一〇分の一に―する」
(2)地図上の距離と地表上の実際の距離との比。普通,比の形,あるいは分子を 1 とする分数で示され,それに対応した距離目盛りを添える。縮尺を示す分数の値が大きい(分母の値が小さい)方を大縮尺,小さい方を小縮尺という。
縮尺
しゅくしゃく【縮尺】
a (reduced) scale.縮尺5万分の1 a scale of 1:50,000.‖縮尺図 a map on a reduced scale.
縮屋新助
ちぢみやしんすけ 【縮屋新助】
歌舞伎「八幡祭小望月賑(ハチマンマツリヨミヤノニギワイ)」の通称。世話物。河竹黙阿弥作。1860年江戸市村座初演。深川八幡祭の混雑で永代橋が落ちた事件と,呉服屋甚之助が深川芸者おみのを殺した事件を脚色。
縮帷子
ちぢみかたびら [4] 【縮帷子】
縮織りで作った帷子。
縮景
しゅくけい [0] 【縮景】
自然の風景(多くは名所や四季絵)を模して庭園内に作られた風景。平安時代から江戸時代にいたるまで多用された技法。
縮景園
しゅくけいえん 【縮景園】
広島市上流川町にある浅野氏の旧邸宅にある庭園。浅野長晟(ナガアキラ)入封の折,上田宗箇が作庭。一三二〇〇坪の池泉回遊式庭園。しゅっけいえん。
縮毛
しゅくもう [0] 【縮毛】
緬羊(メンヨウ)の毛など,波状にちぢれている毛。
縮減
しゅくげん [0] 【縮減】 (名)スル
ちぢめたりへらしたりすること。「予算を大幅に―する」
縮減する
しゅくげん【縮減する】
decrease.→英和
縮照本
しゅくしょうぼん シユクセウ― [0] 【縮照本】
拓本などを写真で原寸以下に縮小して製版した本。
縮率
しゅくりつ [0][2] 【縮率】
地図・設計図などを,実物よりちぢめて書くときの割合。縮小比。縮小率。縮尺。
縮瞳
しゅくどう [0] 【縮瞳】
瞳孔がちぢむこと。また,そのような状態。
⇔散瞳
縮砂
しゅくしゃ [0] 【縮砂】
ショウガ科の多年草。南アジア原産。高さ約2メートル。芳香のある白花をつける。日本には江戸末期渡来し,観賞用に栽培される。種子は局方生薬で,芳香性健胃剤とする。
縮笹
ちぢみざさ [3] 【縮笹】
イネ科の多年草。各地の山野の木陰に生える。高さ10〜30センチメートル。茎は細く,節が多い。葉は互生し,ササに似た披針形で縁が波状に縮む。
縮約
しゅくやく [0] 【縮約】 (名)スル
ちぢめて簡潔にすること。「二巻本を―して一巻本にする」
縮絨
しゅくじゅう [0] 【縮絨】 (名)スル
毛織物の仕上げ工程の一。水で湿らせて熱・圧力を加え,長さと幅を縮めて組織を密にすること。
縮線綾
しゅくせんりょう [3] 【縮線綾】
たてしぼの縬(シジラ)地に文様を織り出した綾。固文と浮文がある。
縮緬
ちりめん【縮緬】
crepe.→英和
〜じわ fine wrinkles.
縮緬
ちりめん [0] 【縮緬】
(1)一面に細かなしぼを出した絹織物。たて・よこともに生糸を用い,よこに右撚(ヨ)りと左撚りの強撚糸(キヨウネンシ)を交互に織り込んで平織にした後,ソーダをまぜた石鹸(セツケン)液で煮沸して縮ませたもの。
(2)「ちりめんじわ」の略。
縮緬ゴロ
ちりめんゴロ [5] 【縮緬―】
〔ゴロはゴロフクレンの略〕
縮緬を模した毛織物。
縮緬楓
ちりめんかえで [5] 【縮緬楓】
カエデ科の落葉小高木。ヤマモミジの園芸品。枝は垂れる。葉は緑色で全裂し,裂片の縁はさらに細かく裂ける。
縮緬皺
ちりめんじわ [0] 【縮緬皺】
縮緬のような細かなしわ。
縮緬紙
ちりめんがみ [0][3] 【縮緬紙】
縮緬のようにしわをよせた紙。クレープ-ペーパー。
縮緬絵
ちりめんえ [3] 【縮緬絵】
錦絵の一種。刷り上がった浮世絵の紙を押し縮めて縮緬のように小じわをよせたもの。
縮緬菜
ちりめんな [3] 【縮緬菜】
タカナの栽培品種。葉は大形で羽状によく切れこみ,多少辛味がある。
縮緬雑魚
ちりめんざこ [5] 【縮緬雑魚】
カタクチイワシ・マイワシ・シロウオ・イカナゴなどの稚魚を煮て干した食品。ちりめんじゃこ。
縮緬雑魚
ちりめんじゃこ [5] 【縮緬雑魚】
⇒ちりめんざこ(縮緬雑魚)
縮縫
いせ [0] 【縮縫】
(1)裁縫で,布を縮めて,ふくらみや丸みを出す技法。細かくぐし縫いをしてアイロンなどで形作る。洋服の袖山・後ろ肩,足袋(タビ)のつま先などに用いる。ぬいしめ。いせこみ。
(2)網地を縁綱に取りつけるとき,広がりをもたせるために縁綱より長い網地を取りつけること。縮結(シユツケツ)。
縮織
ちぢみおり [0] 【縮織(り)】
布面に細かい皺(シボ)を表した織物の総称。特に,緯(ヨコ)糸に強撚糸を用いて織り上げたのち,湯に浸してもみ,皺を表したもの。綿・麻・絹などを材料とする。夏用。越後縮・明石縮など
→縬(シジラ)
縮織り
ちぢみおり [0] 【縮織(り)】
布面に細かい皺(シボ)を表した織物の総称。特に,緯(ヨコ)糸に強撚糸を用いて織り上げたのち,湯に浸してもみ,皺を表したもの。綿・麻・絹などを材料とする。夏用。越後縮・明石縮など
→縬(シジラ)
縮退
しゅくたい [0] 【縮退】
(1)恐縮してしりぞくこと。
(2)〔物〕
〔degeneration〕
対称性などのため自由度が減少すること。特に,量子力学において,一つのエネルギー準位に対し,二つ以上の状態が存在すること。縮重。
縮重
しゅくじゅう [0] 【縮重】
⇒縮退(シユクタイ)(2)
縮重合
しゅくじゅうごう [3] 【縮重合】
⇒縮合重合(シユクゴウジユウゴウ)
縮閉線
しゅくへいせん [0] 【縮閉線】
一つの曲線 C� が曲線 C� の伸開線であるとき,曲線 C� を曲線 C� の縮閉線という。エボリュート曲線。
→伸開線
縲囚
るいしゅう [0] 【纍囚・累囚・縲囚】
囚人。
縲紲
るいせつ [0] 【縲絏・縲紲】
〔「縲」は黒縄,「絏」「紲」はしばる意〕
罪人をしばる縄。また,獄につながれること。「―の辱めを受けて獄中にあるや/妾の半生涯(英子)」
縲絏
るいせつ [0] 【縲絏・縲紲】
〔「縲」は黒縄,「絏」「紲」はしばる意〕
罪人をしばる縄。また,獄につながれること。「―の辱めを受けて獄中にあるや/妾の半生涯(英子)」
縵面
なめ 【縵面】
銭(ゼニ)の裏の,文字がなくてなめらかな面。
⇔形(カタ)
[俚言集覧]
縵面形
なめかた 【縵面形】
銭を投げて,なめ(裏)が出るか,かた(表)が出るかを当てて勝ち負けを争う賭博。
縷々
るる【縷々】
<explain> in detail.
縷紅草
るこうそう [0] 【縷紅草・留紅草】
ヒルガオ科のつる性一年草。南アメリカ原産。観賞用に栽培し,アーチなどにからませる。葉は羽状に細かく深裂。夏,腋生の細い花柄上に,細い筒状で上方が浅く五裂する鮮紅色の花をつける。カボチャアサガオ。[季]夏。
縷紅草[図]
縷縷
るる [1] 【縷縷】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)こまごまと話すさま。綿綿。多く副詞的に用いる。「―事情を説明する」「身の振方を依頼して来た趣を―咄し出したが/浮雲(四迷)」
(2)細く絶えずに続くさま。「煙―として立上り/自然と人生(蘆花)」
縷縷綿綿
るるめんめん [1] 【縷縷綿綿】 (ト|タル)[文]形動タリ
事細かに長々と述べるさま。
縷言
るげん [0] 【縷言】
細かな点までくわしく述べること。また,その言葉。縷述。「―を要しない」
縷説
るせつ [0] 【縷説】 (名)スル
「縷述(ルジユツ)」に同じ。
縷述
るじゅつ [0] 【縷述】 (名)スル
詳細に述べること。縷説。「倭歌は支那文学より来たる事を―せられ/筆まかせ(子規)」
縷陳
るちん [0] 【縷陳】 (名)スル
詳しく述べること。縷述。
縹
はなだ [0] 【縹】
(1)「縹色」の略。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに縹色。
(3)〔女房詞〕
海鼠(ナマコ)。
縹帽子
はなだもうす [4] 【縹帽子】
天台・真言二宗の高僧が法会の際にかぶった頭巾。のち,垂れを長くして,両肩にかける形のものとなり,一般の僧も用いるようになった。諸公帽子(シコモス)。
縹渺
ひょうびょう ヘウベウ [0] 【縹渺・縹緲・縹眇】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)かすかではっきりしないさま。「神韻―」「―とした雪明りが天地を領し/飇風(潤一郎)」
(2)果てしなく広いさま。「―たる原野」
縹眇
ひょうびょう ヘウベウ [0] 【縹渺・縹緲・縹眇】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)かすかではっきりしないさま。「神韻―」「―とした雪明りが天地を領し/飇風(潤一郎)」
(2)果てしなく広いさま。「―たる原野」
縹緲
ひょうびょう ヘウベウ [0] 【縹渺・縹緲・縹眇】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)かすかではっきりしないさま。「神韻―」「―とした雪明りが天地を領し/飇風(潤一郎)」
(2)果てしなく広いさま。「―たる原野」
縹縅
はなだおどし [4] 【縹縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。縹色で縅したもの。縹色縅。
縹色
ひょうしき ヘウ― 【縹色】
⇒はなだいろ(縹色)
縹色
はなだいろ [0] 【縹色】
薄い藍色。花色。
縹草
はなだぐさ [3] 【縹草】
ツユクサの異名。
縺る
もつ・る 【縺る】 (動ラ下二)
⇒もつれる
縺れ
もつれ [3] 【縺れ】
(1)糸・髪などがもつれること。「糸の―を解く」「―毛」
(2)もめごと。ごたごた。「感情の―」
(3)自由に動かないこと。「舌の―」
縺れ
もつれ【縺れ】
a tangle (糸などの);→英和
[紛糾]complication;difficulty.→英和
縺れる be (en)tangled;be disheveled (髪が);be[become]complicated (事柄が).
縺れる
もつ・れる [3] 【縺れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 もつ・る
(1)糸や髪の毛などがからみ合ってほどけなくなる。「釣り糸が―・れる」「髪の毛が―・れる」
(2)言語・動作が思い通りにできなくなる。「舌が―・れる」「足が―・れる」
(3)感情や事情がこみいって収拾がつかなくなる。こじれる。紛糾する。「交渉が―・れる」「話が―・れる」
縺れ合う
もつれあ・う [4] 【縺れ合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いにもつれる。からみあう。「蝶(チヨウ)が―・いながら舞う」
(2)物事が互いに入り乱れる。
縺れ込む
もつれこ・む [4] 【縺れ込む】 (動マ五[四])
物事の決着がつかないまま,次の段階にはいり込む。「同点のまま延長戦に―・む」
縺れ髪
もつれがみ [3] 【縺れ髪】
もつれた髪。乱れ髪。
績む
う・む 【績む】 (動マ五[四])
青麻(アオソ)を湿しながら指先で細く裂き,よってつなぐ。「針も持ちます,苧(オ)も―・みます/草枕(漱石)」
績麻
うみお [2] 【績麻】
青麻(アオソ)を裂いてつなぎ,糸としたもの。うみそ。
績麻
うみそ 【績麻】
⇒うみお(績麻)
績麻なす
うみおなす 【績麻なす】 (枕詞)
長いことから,「長柄(ナガラ)」などにかかる。「―長柄の宮に/万葉 928」
繁々
しげしげ【繁々(と)】
[度々]very often;[じっと] <look,gaze> hard[closely,fixedly].→英和
繁い
しげ・い 【繁い】 (形)
〔文語形容詞「しげし」の口語形。中世後期以降用いられるようになった。現代語では連用形「しげく」はひろく用いられるが,終止・連体形「しげい」はほとんど用いられない〕
(1)草木が密に生い茂っている。「―・い植え込み」
(2)数量や回数が多い。ひんぱんである。絶え間がない。「ひとしきり虫の音の際立ちて―・く/うらおもて(眉山)」「人―・イトコロ/日葡」
(3)密集している。こみあっている。「―・く立ち並んだビル」
(4)煩わしい。うるさい。「宮仕ひは―・いもの/田植草紙」
→しげし(形ク)
繁く
しげく [1] 【繁く】 (副)
〔文語形容詞「しげし」の連用形から〕
回数が多いさま。しばしば。「―通う」
繁し
しげ・し 【繁し】 (形ク)
(1)「しげい(繁){(1)}」に同じ。「今日見れば木立―・しも/万葉 4026」
(2)「しげい(繁){(2)}」に同じ。「上なども―・う渡らせ給ふに/栄花(初花)」「蛍―・くとびまがひて/源氏(帚木)」
(3)「しげい(繁){(3)}」に同じ。「隣の,―・く,咎むる里人多く侍らむ時に/源氏(夕顔)」
(4)「しげい(繁){(4)}」に同じ。「人言の―・き時には/万葉 2852」「―・かりしうき世の事も忘られず/更級」
→しげい(形)
繁に
しじに 【繁に】 (副)
すき間なくたくさん。密に。しげく。「五百枝(イオエ)さし―生ひたるつがの木の/万葉 324」
繁み
しげみ [0][3] 【茂み・繁み】
草木の茂っている所。
繁みに
しみに 【繁みに】 (副)
茂く。しみみに。「梅の花み山と―ありともやかくのみ君は見れど飽かにせむ/万葉 3902」
繁みみに
しみみに 【繁みみに】 (副)
茂く。たわわに。しみに。「秋萩は枝も―花咲きにけり/万葉 2124」
繁り
しげり [3] 【茂り・繁り】
樹木が鬱蒼(ウツソウ)と繁茂すること。また,その場所。[季]夏。《光りあふ二つの山の―かな/去来》
繁る
しげ・る [2] 【茂る・繁る】 (動ラ五[四])
〔形容詞「繁し」と同源〕
草木の枝や葉が勢いよく伸びて,重なり合う。また,草木が密に生え出る。「若葉が―・る」「夏草が―・る」
繁冗
はんじょう [0] 【煩冗・繁冗】 (名・形動)[文]ナリ
複雑でわずらわしい・こと(さま)。「文字の―を避けたものである/北条霞亭(鴎外)」
繁分数
はんぶんすう [3] 【繁分数】
分子・分母の一方または両方が分数から成っている分数。複分数。
繁劇
はんげき [0] 【繁劇】 (名・形動)[文]ナリ
きわめていそがしい・こと(さま)。繁忙。「事務の愈々―なるに従て/民約論(徳)」
繁務
はんむ [1] 【繁務・煩務】
わずらわしく忙しいつとめ。
繁吹
しぶき [3][1] 【飛沫・繁吹(き)】
(1)細かな粒となって飛び散る水。「―を上げて飛び込む」「波の―をかぶる」
(2)吹きつける雨。斜雨。[ヘボン]
繁吹き
しぶき [3][1] 【飛沫・繁吹(き)】
(1)細かな粒となって飛び散る水。「―を上げて飛び込む」「波の―をかぶる」
(2)吹きつける雨。斜雨。[ヘボン]
繁吹き雨
しぶきあめ [4] 【繁吹(き)雨】
激しく吹きつける雨。
繁吹く
しぶ・く [2] 【繁吹く・重吹く】 (動カ五[四])
しぶきが飛びちる。また,雨まじりの強い風が吹きつける。「波が―・く」「雨が―・いて,とても歩けない」「―・く風こそげにはものうき/山家(雑)」
繁吹雨
しぶきあめ [4] 【繁吹(き)雨】
激しく吹きつける雨。
繁垂木
しげだるき [3] 【繁垂木・繁棰】
垂木の割り付け方の一。垂木を密に並べるもの。また,そのように並べられた垂木。
⇔疎(マバ)ら垂木(ダルキ)
繁多
はんた [1] 【繁多】 (名・形動)[文]ナリ
物事が多くてわずらわしいこと。用事が多くて忙しいこと。また,そのさま。「―な政務」「業務―」
繁太夫節
しげたゆうぶし シゲタイフ― 【繁太夫節】
上方浄瑠璃の一。元文・寛保(1736-1744)頃,宮古路豊後掾の門人豊美(トヨミ)繁太夫の始めたもの。大坂島の内の遊里に流行し,現在は地歌の繁太夫物として伝えられている。
繁密
はんみつ [0] 【繁密】 (名・形動)[文]ナリ
非常に複雑でわずらわしい・こと(さま)。繁雑。「人事益々―に赴くが故に/経国美談(竜渓)」
繁忙
はんぼう【繁忙】
⇒忙しい.
繁忙
はんぼう [0] 【繁忙・煩忙】 (名・形動)[文]ナリ
用事が多くて忙しい・こと(さま)。「―を極める」「―期」「―なる事業に従はしむべし/春(藤村)」
繁慶
はんけい 【繁慶】
安土桃山・江戸初期の刀工。三河の人。本名,野田善四郎清尭。駿府で徳川家の鉄砲鍛冶となりのち武州八王子・江戸で作刀に専念。大乱の独特な刃文と茎(ナカゴ)の仕立てに特色がある。しげよし。生没年未詳。
繁慶
しげよし 【繁慶】
⇒はんけい(繁慶)
繁文
はんぶん [0] 【繁文】
(1)わずらわしいほどの飾り。また,そのような文章。
(2)規則などが多くてわずらわしいこと。
繁文
しげもん [0] 【繁文】
密に配置した模様。
⇔遠文(トオモン)
繁文縟礼
はんぶんじょくれい [0] 【繁文縟礼】
規則や礼儀などが,こまごまとしてわずらわしいこと。繁縟。
繁昌
はんじょう [1] 【繁盛・繁昌】 (名・形動)スル[文]ナリ
にぎわいさかえる・こと(さま)。はんせい。「商売―」「店が―する」「交易商売の―なるは比類なく/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
繁栄
はんえい [0] 【繁栄】 (名)スル
勢いがよくて栄えること。「町が―する」「御一家の御―を祈ります」
繁栄
はんえい【繁栄】
prosperity.→英和
〜する be prosperous;go well;be successful.
繁桟
こみざん [0] 【繁桟・込(み)桟】
細い桟をたくさん入れてあること。また,そのもの。
繁棰
しげだるき [3] 【繁垂木・繁棰】
垂木の割り付け方の一。垂木を密に並べるもの。また,そのように並べられた垂木。
⇔疎(マバ)ら垂木(ダルキ)
繁殖
はんしょく [0] 【繁殖・蕃殖】 (名)スル
動物・植物が生まれふえること。生殖により生物の個体がふえること。「ネズミが―する」「―力」
繁殖
はんしょく【繁殖】
propagation;multiplication;→英和
increase (増殖).→英和
〜する propagate;→英和
increase.‖繁殖期 a breeding season.
繁殖期
はんしょくき [4] 【繁殖期】
動物が求愛・交尾・産卵し繁殖する時期。婚姻色が現れたり,生殖器官に変化が生ずるものもある。季節と関連して周期的に訪れる。
繁生
はんせい [0] 【繁生】 (名)スル
おいしげること。「熱帯植物,而かも能く此間に―し/日本風景論(重昂)」
繁用
はんよう [0] 【繁用】
用事が多くて忙しいこと。繁多。
繁盛
はんじょう【繁盛】
prosperity;→英和
success.→英和
〜する prosper;→英和
be prosperous;thrive.→英和
繁盛
はんせい [0][1] 【繁盛】 (名・形動)スル[文]ナリ
「はんじょう(繁盛)」に同じ。「各般の工事場,益々―なりけるが/西国立志編(正直)」「咽喉の地なり故に漸に―し/西洋道中膝栗毛(魯文)」
繁盛
はんじょう [1] 【繁盛・繁昌】 (名・形動)スル[文]ナリ
にぎわいさかえる・こと(さま)。はんせい。「商売―」「店が―する」「交易商売の―なるは比類なく/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
繁目結
しげめゆい [0] 【滋目結・繁目結】
鹿の子絞りの総絞り。「―の直垂(ヒタタレ)に洗革の鎧着て/平治(上)」
繁簡
はんかん [0] 【繁簡】
繁雑であることと簡略であること。「記事に精疎あり―あり/小説神髄(逍遥)」
繁籐
しげどう [2] 【重籐・滋籐・繁籐】
弓の束(ツカ)を籐で密に巻いたもの。籐の巻き方や位置などによって村重籐・塗籠(ヌリゴメ)籐・追重籐・白重籐などの種類がある。
重籐[図]
繁縟
はんじょく [0] 【繁縟】
(1)種々様々の彩りのあること。
(2)「繁文縟礼(ハンブンジヨクレイ)」の略。
繁縷
はこべら [0] 【繁縷】
ハコベの別名。[季]春。
繁縷
はこべ [0] 【繁縷・蘩蔞】
ナデシコ科の越年草。日当たりのよい草地・畑などに多い。茎の下部は地をはい,よく分枝する。葉は対生し,卵円形。春,枝のつけ根に白色のごく小さな五弁花をつける。小鳥の餌(エサ)とする。春の七草の一。ハコベラ。アサシラゲ。[季]春。
繁縷[図]
繁縷
はこべ【繁縷】
《植》a chickweed.→英和
繁縷塩
はこべじお [3] 【繁縷塩】
干したハコベに塩を加えて煎(イ)った粉。近世,歯を磨くのに用いた。
繁繁
しげしげ [1] 【繁繁】 (副)
〔「しけしけ」「しけじけ」とも〕
(1)何度も。たびたび。ひんぱんに。「その店に―(と)通う」
(2)よくよく。じっと。「横顔を―(と)見る」
繁茂
はんも [1] 【繁茂】 (名)スル
草木が生い茂ること。「夏草の―する野原」
繁茂する
はんも【繁茂する】
grow thick[wild].→英和
〜した thick <with weeds> ;luxuriant.→英和
繁華
はんか [1] 【繁華】 (名・形動)[文]ナリ
人が多く集まってにぎやかな・こと(さま)。「祭礼などの―なるを見ることを好めり/渋江抽斎(鴎外)」
[派生] ――さ(名)
繁華な
はんか【繁華な】
flourishing;busy.→英和
‖繁華街 a busy street;a business[shopping]center.
繁華街
はんかがい [3] 【繁華街】
商店や飲食店が立ち並び,人通りの多いにぎやかな地域。盛り場。
繁蕪
はんぶ [1] 【繁蕪】
(1)雑草などが生い茂っていること。繁茂。
(2)文章などのくだくだしいこと。
繁衍
はんえん [0] 【繁衍・蕃衍】 (名)スル
しげり広がること。繁殖。「松の枝葉が―する」「一族郎党が―する」
繁貫く
しじぬ・く 【繁貫く】 (動カ四)
たくさん貫く。特に,櫂(カイ)を船べりからたくさん突き出す。「大舟にま梶―・き海原を漕ぎ出て渡る月人をとこ/万葉 3611」
繁野
しげの 【繁野】
草木の茂った野。「馬並めてみ狩そ立たす春の―に/万葉 926」
繁閑
はんかん [0] 【繁閑】
忙しいことと暇なこと。繁忙と閑暇。「季節による―の差が激しい」
繁雑
はんざつ [0] 【繁雑】 (名・形動)[文]ナリ
物事が多くてごたごたしている・こと(さま)。煩雑。「―な業務」「独逸(ドイツ)文法の無趣味で―なことは堪へられぬ程である/俳諧師(虚子)」
[派生] ――さ(名)
繁霜
はんそう [0] 【繁霜】
(1)きびしい霜。「―雪の如し/日乗(荷風)」
(2)真っ白になった毛髪のたとえ。
繁骨
しげぼね [0] 【繁骨】
(1)障子の桟の目の細かいもの。
(2)提灯(チヨウチン)の骨の目の細かいもの。
繃帯
ほうたい ハウ― [0] 【包帯・繃帯】
傷口や腫れ物などを保護するために巻く,ガーゼ・木綿などの布。
繊
せん [1] 【繊】
(1)「繊蘿蔔(センロフ)」の略。
(2)数の単位。微(ビ)の一〇分の一,すなわち一千万分の一。[塵劫記]
繊六本
せんろっぽん [3] 【千六本・繊六本】
〔繊蘿蔔(センロフ)の中国字音の転。蘿蔔とは大根のこと〕
大根を千切りにすること。人参(ニンジン)などにもいう。せんぎり。
繊切り
せんぎり [0][4] 【千切り・繊切り】
大根などを細長く刻むこと。また,刻んだもの。繊。繊蘿蔔(センロフ)。
繊密
せんみつ [0] 【繊密】 (名・形動)[文]ナリ
こまかくくわしい・こと(さま)。「―な描写」
繊巧
せんこう [0] 【繊巧】 (名・形動)[文]ナリ
こまやかでたくみな・こと(さま)。「―にして奇創なる者あり/獺祭書屋俳話(子規)」
繊度
せんど [1] 【繊度】
繊維の太さを表す語。繊維の一定の長さに対する質量の割合,または一定の質量に対する長さの割合で示され,前者をデニール,後者を番手で表す。
繊度計
せんどけい [0] 【繊度計】
一定の長さの糸の重さからデニール数を読み取る装置。
繊弱
ひわず ヒハヅ 【繊弱】 (形動ナリ)
弱々しいさま。ひよわなさま。「いと若う,―なり/源氏(竹河)」
繊弱
せんじゃく [0] 【繊弱】 (名・形動)[文]ナリ
弱々しい・こと(さま)。きゃしゃ。孱弱(センジヤク)。「神経質で―な子供」
繊弱やか
ひわやか ヒハ― 【繊弱やか】 (形動ナリ)
弱々しいさま。なよなよとして上品なさま。「宮いみじう―にめでたくて入らせ給ふ/栄花(音楽)」
繊手
せんしゅ [1] 【繊手】
かぼそくたおやかな女の手。
繊月
せんげつ [1] 【繊月】
細い形の月。三日月などをいう。
繊条
せんじょう [0] 【繊条】
(1)金属の細い線。
(2)細い糸。
(3)フィラメントのこと。
繊毛
せんもう [0] 【繊毛】
(1)細い毛。
(2)原生動物の繊毛虫類の体表,多くの後生動物の繊毛上皮の細胞などに見られる運動性のある微小な毛状物。基本的構造は鞭毛(ベンモウ)と同じであるが,運動の様式は異なる。
繊毛
せんもう【繊毛】
thin hair;《動》cilium.
繊毛上皮
せんもうじょうひ [5] 【繊毛上皮】
上皮組織の一つで繊毛細胞が集まってできたもの。哺乳類の気管・気管支や輸卵管などの内表面,カエルの口内上皮などに見られる。
繊毛虫類
せんもうちゅうるい [5] 【繊毛虫類】
繊毛虫綱の原生動物の総称。単細胞で卵形または楕円形。体長0.01〜3ミリメートル。体表には一生あるいは一時期,繊毛があり,これで運動する。一般に淡水産で遊泳生活をするが,海産の種や動物に寄生する種もある。分裂や出芽による無性生殖と,接合による有性生殖を行う。ゾウリムシ・ツリガネムシ・ラッパムシなどや吸管虫類を含む。有毛虫類。滴虫類。
繊毛運動
せんもううんどう [5] 【繊毛運動】
繊毛虫類や繊毛上皮などにある繊毛の運動。一定の方向に毎秒数回から数十回繰り返される。摂食・呼吸のために水流を起こしたり,動物体の移動や,排出物・生殖産物の移送などに役立つ。
繊毫
せんごう [0] 【繊毫】
(1)細い毛。
(2)きわめてわずかなこと。また,非常に小さいことのたとえ。
繊細
せんさい [0] 【繊細】 (名・形動)[文]ナリ
(1)細く美しい・こと(さま)。「―な指」
(2)感情や感覚がこまやかなこと。微妙なこと。また,そのさま。デリケート。「―な感受性」「―な神経の持ち主」
[派生] ――さ(名)
繊細な
せんさい【繊細な】
delicate;→英和
nice;→英和
slender.→英和
繊細の精神
せんさいのせいしん 【繊細の精神】
〔(フランス) esprit de finesse〕
〔哲〕 パスカルの考えた人間精神の類型の一。多数のこまかな原理を一挙にとらえるしなやかな精神。
⇔幾何学的精神
繊維
せんい【繊維】
a fiber.→英和
〜質の fibrous.→英和
‖繊維工業 the textile industry.繊維製品 textile goods.
繊維
せんい [1] 【繊維】
微細な糸状物質。動物体を構成する神経繊維・筋繊維・弾性繊維,植物体を構成する靭皮(ジンピ)繊維などがあり,鉱物繊維に石綿(イシワタ)がある。また,人工的にも合成される。植物繊維の多くは紡績繊維や紙などの原料となる。
〔医学関係では「線維」の字を用いるとされる〕
→繊維[表]
繊維作物
せんいさくもつ [5] 【繊維作物】
繊維をとるために栽培する作物の総称。ワタ・アサ・ミツマタ・コウゾ・イなど。
繊維壁
せんいかべ [3] 【繊維壁】
軟質多孔性の軽量繊維材料を塗った壁。繊維系材料・色土・パーライトなどに混和材料を混ぜて練る。
繊維工業
せんいこうぎょう [4] 【繊維工業】
綿糸・毛糸・麻糸・生糸・化学繊維などの紡績および織物の工業。
繊維強化プラスチック
せんいきょうかプラスチック [10] 【繊維強化―】
⇒エフ-アール-ピー( FRP )
繊維板
せんいばん [0] 【繊維板】
繊維を加熱圧縮してつくった板。ファイバーボード。
繊維状蛋白質
せんいじょうたんぱくしつ [9] 【繊維状蛋白質】
分子の形が細長いタンパク質の総称。球状タンパク質に対するもので,水や他の溶剤に溶けにくい。コラーゲン・フィブロイン・ケラチン・エラスチンなど。
→球状蛋白(タンパク)質
繊維素
せんいそ [3] 【繊維素】
(1)セルロースに同じ。
(2)フィブリンに同じ。
繊維素原
せんいそげん [4] 【繊維素原】
⇒フィブリノーゲン
繊維細胞
せんいさいぼう [4] 【繊維細胞】
(1)植物の厚壁細胞のうち細長いもの。繊維組織をつくる。
(2)動物の繊維性結合組織の主要な構成要素である扁平な細胞。繊維芽細胞。
繊維組織
せんいそしき [4] 【繊維組織】
繊維細胞が集まってできた組織。維管束,その他種々の部分に見られる。
繊維製品
せんいせいひん [4] 【繊維製品】
繊維を原料として製造した品物。織物・衣料など。
繊繊
せんせん [0] 【繊繊】 (ト|タル)[文]形動タリ
ほっそりとしているさま。かぼそいさま。「―たる細腰に軽綺の長裾を曳き/佳人之奇遇(散士)」
繊美
せんび [1] 【繊美】 (形動)[文]ナリ
繊細で美しいさま。繊麗。
繊翳
せんえい [0] 【繊翳】
少しのかげり。わずかなくもり。「春天霽静―も無く/文華秀麗(下)」
繊肉
せんにく [0] 【繊肉】
牛・豚などのヒレ肉。
繊芥
せんかい 【繊芥】
(1)細かいごみ。転じて,ごくわずかなことにいう。「将軍兄弟こそ誠に―の隔もなく/太平記 30」
(2)心中のわずかなわだかまり。
繊蘿蔔
せんろふ 【繊蘿蔔】
〔「蘿蔔」は大根の意〕
大根を細く薄く刻んだもの。[日葡]
繊麗
せんれい [0] 【繊麗】 (名・形動)[文]ナリ
ほっそりとして美しいこと。しなやかで美しいさま。「他の部分の―な割合に下顎骨の発達した/或る女(武郎)」
繋かり場
かかりば 【繋かり場】
船が停泊する場所。船をつなぐ所。[日葡]
繋かり船
かかりぶね 【繋かり船】
停泊している船。「笘(トマ)葺きたる―の中に入りて/浮世草子・一代女 6」
繋がり
つながり [0] 【繋がり】
(1)関係。関連。「医学と生物学とは密接な―がある」
(2)血縁関係。きずな。「親子の―」
繋がり
つながり【繋がり】
a connection;→英和
a relation.→英和
〜がある be related <to,with> ;be connected <with> .
繋がる
つなが・る [0] 【繋がる】 (動ラ五[四])
(1)離れているものが一続きのものになる。「四国と本州が橋で―・る」「電話が―・る」
(2)間が離れずに続く。つらなる。「自動車が―・ってくる」
(3)関係がある。かかわりがある。結びつく。「仕事の上で―・る」「敗北に―・る失策」
(4)血縁関係がある。「血の―・った人」
(5)つなぎとめられる。「情に―・る」
繋がる
つながる【繋がる】
[連結]be connected <with> ;be linked[joined]together;come through (電話が);be related[connected] <with> (関係).
繋ぎ
つなぎ [0] 【繋ぎ】
(1)物と物とをつなぐこと。また,つなぐもの。「数珠(ジユズ)―」
(2)次の事柄が生じるまでの間を埋めるために仮に行う物事。なかつぎ。「―に一曲歌う」「―の仕事」
(3)粘りのないものやくずれやすいものを固めるために混ぜこむもの。そばに入れるうどん粉や卵など。
(4)芝居や演劇で引き返し幕のとき,二つずつ続け打ちに拍子木を打ったり,音楽を演奏したりすること。
(5)ヘッジに同じ。
(6)上着とズボンがつながった作業用の衣服。一般の衣服としても用いられる。
繋ぎに
つなぎ【繋ぎに】
to fill up the gap[time].→英和
繋ぎ取引
つなぎとりひき [4][5] 【繋ぎ取引】
「繋ぎ売買」に同じ。
繋ぎ合わせる
つなぎあわせる【繋ぎ合わせる】
link[join] <A to B,together> ;→英和
connect <A with B> ;→英和
piece together (糸を).
繋ぎ城
つなぎじろ [3] 【繋ぎ城】
二つの城の連絡をとるため,その中間の要害の地に築いた城。
繋ぎ売買
つなぎばいばい [4] 【繋ぎ売買】
⇒ヘッジ
繋ぎ止める
つなぎと・める [5] 【繋ぎ止める】 (動マ下一)[文]マ下二 つなぎと・む
(1)離れないようにつなぐ。「船を―・める」
(2)ある関係が切れないように保つ。「恋人の関心を―・める」
繋ぎ止める
つなぎとめる【繋ぎ止める】
⇒繋ぐ;(barely) save one's life (命を).
繋ぎ目
つなぎめ [0] 【繋ぎ目】
二つのものをつなぎ合わせた部分。つぎめ。「レールの―」
繋ぎ糸織
つなぎいとおり [4][5] 【繋ぎ糸織(り)】
糸織りの一種。よこ糸に短い絹糸をつないだものを用いて平織りにした節の多い織物。
繋ぎ糸織り
つなぎいとおり [4][5] 【繋ぎ糸織(り)】
糸織りの一種。よこ糸に短い絹糸をつないだものを用いて平織りにした節の多い織物。
繋ぎ船
つなぎぶね [4] 【繋ぎ船】
港や河岸(カシ)につなぎとめた船。けいせん。もやい船。
繋ぎ融資
つなぎゆうし [4] 【繋ぎ融資】
近い将来に予定されている入金時までのつなぎのために行われる一時的な融資。
繋ぎ資金
つなぎしきん [4][5] 【繋ぎ資金】
事業の運転資金が一時ゆきづまったときに,予定される入金を担保として一時的に借り入れる資金。
繋ぎ銭
つなぎぜに 【繋ぎ銭】
緡(サシ)に通して,つないである銭。「袂より―取出し/浮世草子・諸艶大鑑 5」
繋ぎ馬
つなぎうま [3] 【繋ぎ馬】
(1)綱でつなぎとめた馬。
(2)家紋の一。杭(クイ)につないだ馬の姿を図案化したもの。
繋く
か・く 【掛く・懸く・繋く】
■一■ (動カ四)
(1)かける。つなぐ。「馬にこそふもだし―・くもの/万葉 3886」
(2)構える。組む。編む。「八重の組垣―・かめども/日本書紀(武烈)」
(3)結ぶ。締める。「黒き色には赤き物をたふさきに―・き/宇治拾遺 1」
(4)賭けをする。「押し出して―・きたりければ,はやくかきおほせて/著聞 12」
■二■ (動カ下二)
⇒かける
繋ぐ
つなぐ【繋ぐ】
[結ぶ]tie;→英和
fasten;→英和
chain (鎖で);→英和
hitch (馬を);→英和
keep <a dog> on a leash (犬を);→英和
moor (船を);→英和
[連結]connect;→英和
link;→英和
join.→英和
繋ぐ
つな・ぐ [0] 【繋ぐ】
〔「つな(綱)」の動詞化〕
■一■ (動ガ五[四])
(1)離れているもの,切れているものを一続きのものに結びつける。「手を―・いで歩く」「糸を―・ぐ」「電話を―・ぐ」
(2)ひも状のもので結びとめて離れないようにする。「犬は―・いでおくこと」「ボートを岸に―・ぐ」
(3)拘禁する。自由をうばう。「獄に―・ぐ」
(4)切れないように保たせる。持ちこたえるようにする。「一縷(イチル)の望みを―・ぐ」「なんとか話を―・いでおく」「信用を―・ぐ」
(5)(あるものを頼りに)あとをたどる。あとを追う。「男の帰らん時しるしを付けて行かん方を―・いで見よ/平家 8」
[可能] つなげる
■二■ (動ガ下二)
⇒つなげる
繋げる
つな・げる [0] 【繋げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つな・ぐ
結びつけて一続きにする。「二本のひもを―・げて長くする」
繋争
けいそう [0] 【係争・繋争】 (名)スル
当事者間で争うこと。特に,訴訟を起こして法廷で争うこと。「―中の事件」
繋囚
けいしゅう [0] 【繋囚】
捕らえられて獄に入れられた人。
繋属
けいぞく [0] 【係属・繋属】 (名)スル
(1)つながりがつくこと。つなぎつけること。「後事相ひ―する長久の鏈/西国立志編(正直)」
(2)〔法〕
〔「訴訟係属」の略〕
訴訟が起こされ,判決のための手続きが現になされていること。
繋岸
けいがん [0] 【係岸・繋岸】 (名)スル
船を岸壁につなぐこと。
繋束
けいそく [0] 【繋束】 (名)スル
(1)つなぎしばること。
(2)束縛すること。
繋泊
けいはく [0] 【係泊・繋泊】 (名)スル
船舶をつなぎとめること。「錨地(ビヨウチ)に―する」
繋温泉
つなぎおんせん 【繋温泉】
岩手県盛岡市,北上川支流の雫石(シズクイシ)川中流南岸,湯ノ館山(ユノタテヤマ)南西麓にある単純硫黄泉。小岩井農場に近く,盛岡市郊外の保養・行楽地。
繋牧
けいぼく [0] 【繋牧】
家畜を綱でつないで行動範囲を制限する放牧。
繋留
けいりゅう [0] 【係留・繋留】 (名)スル
綱などでつなぎとめること。「船を岸壁に―する」「―索(サク)」
繋索
けいさく [0] 【繋索】
(1)物をつなぎ留める綱。
(2)つなぎ留めること。
繋縛
けばく [0] 【繋縛】
(1)〔仏〕 煩悩(ボンノウ)などが心の自由を奪っていること。また,煩悩のこと。
(2)しばって自由を奪うこと。けいばく。「トガニ―セラルル/日葡」
繋縛
けいばく [0] 【繋縛】 (名)スル
しばって自由を奪うこと。
→けばく(繋縛)
繋船
けいせん [0] 【係船・繋船】 (名)スル
(1)船舶を港などにつなぎとめること。また,その船。「岸壁に―する」
(2)不況などのために,所有船を使用しないで港につなぎとめておくこと。また,その船。
繋辞
けいじ [0] 【繋辞】
(1)周易の卦(ケ)を詳しく説明した言葉。
(2)〔論〕
〔copula〕
命題の主語と述語とを結びつける語。「人間は動物である」という命題における「である」の類。連語。連辞。コプラ。
繋辞伝
けいじでん 【繋辞伝】
「易経」に付された解説書「十翼」の編名。上下二編。成立は秦・漢の頃か。周易を儒家の立場から体系的・統一的に把握。孔子の作ともいうが疑わしい。
繋駕
けいが [1] 【繋駕】 (名)スル
(1)車に馬をつなぐこと。
(2)車を馬にひかせて競走すること。特に,軽い一人乗りの二輪車を馬にひかせて行う競走。「―レース」
繋驢橛
けろけつ [2] 【繋驢橛】
〔仏〕 驢馬(ロバ)をつないでおく杙(クイ)のこと。禅宗で,精神の自在を奪って,向上を妨げるもの,無意味なもの,無価値なもののたとえとして使われる。
繍仏
しゅうぶつ シウ― [0] 【繍仏】
布地に刺繍(シシユウ)で縫いあらわした仏像。縫い仏(ボトケ)。
繍帳
しゅうちょう シウチヤウ [0] 【繍帳】
刺繍(シシユウ)のある華やかなとばり。「天寿国曼荼羅―」
繍箔
ぬいはく ヌヒ― [0] 【縫箔・繍箔】
刺繍(シシユウ)と摺箔(スリハク)の技法を併用して文様を表すこと。また,そのもの。
繍腸
しゅうちょう シウチヤウ [0] 【繍腸】
〔にしきの心の意〕
詩歌・文章の才能が豊かなこと。
繍花
しゅうか シウクワ [1] 【繍花】
(1)花模様の刺繍。
(2)中国の磁器で,原型に施した彫刻によって現された模様。
繍衣
しゅうい シウ― [1] 【繍衣】
刺繍(シシユウ)をした美しい衣服。
繍衾
しゅうきん シウ― [0] 【繍衾】
刺繍で飾りをした豪華な夜具。
織
おり [2] 【織(り)】
糸を布に織ること。また,織った物。織り具合。「手―」「―がしっかりしている」
織り
おり【織り】
fabric;→英和
texture.→英和
織り
おり [2] 【織(り)】
糸を布に織ること。また,織った物。織り具合。「手―」「―がしっかりしている」
織りネーム
おりネーム [3] 【織り―】
文字・紋様を現した標識用の織物。織りマーク。
織り一重
おりひとえ 【織(り)一重】
桔梗(キチコウ)・紅・蘇芳(スオウ)・女郎花(オミナエシ)・紫苑(シオン)など襲(カサネ)の色目に織り出した単衣(ヒトエ)。
織り上がる
おりあが・る [4] 【織り上(が)る】 (動ラ五[四])
織って仕上がる。「注文した帯が―・ってきた」
織り上げる
おりあ・げる [4] 【織り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 おりあ・ぐ
織って仕上げる。「一年かけて―・げた帯」
織り上る
おりあが・る [4] 【織り上(が)る】 (動ラ五[四])
織って仕上がる。「注文した帯が―・ってきた」
織り乱る
おりみだ・る 【織り乱る】 (動ラ四)
こみいった模様に織る。模様を散らして織る。「藤の折り枝おどろおどろしく―・りて/枕草子 83」
織り交ぜる
おりま・ぜる [4][0] 【織(り)交ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 おりま・ず
(1)模様などをまぜて織り込む。「黒地に花柄を―・ぜた帯地」
(2)ある物事の中に別のものを入れ込む。「虚実を―・ぜて話す」
織り付け
おりつけ [0] 【織(り)付け】
布の織り始めの試験的な操作。
織り元
おりもと [0][4] 【織(り)元】
織物生産にあたる業者。織物の製造元。
織り出す
おりだ・す [0][3] 【織(り)出す】 (動サ五[四])
(1)織って作り出す。「縞模様(シマモヨウ)を―・す」
(2)織り始める。
織り地
おりじ [0] 【織(り)地】
織物の地の質。地あい。
織り女
おりめ 【織(り)女】
機(ハタ)織りの女。織り子。
織り姫
おりひめ [2][0] 【織(り)姫】
(1)機(ハタ)を織る女性。紡績工場の女子工員にもいう。
(2)織姫星のこと。[季]秋。
織り姫星
おりひめぼし [4] 【織(り)姫星】
「織女(シヨクジヨ){(2)}」に同じ。織り姫。
織り子
おりこ [0] 【織(り)子】
機(ハタ)を織る女子の工員。織工。
織り尻
おりじり [0] 【織り尻】
織(オ)り留(ド)め。
織り屋
おりや [2][0] 【織(り)屋】
織物製造を業とする家。また,その人。機屋(ハタヤ)。
織り工
おりこう [0] 【織(り)工】
織物を織る工員。しょっこう。
織り底
おりぞこ [0] 【織(り)底】
「石底(イシゾコ)」に同じ。
織り延ふ
おりは・う 【織り延ふ】 (動ハ下二)
織って長くする。長く続ける。連用形が副詞的に用いられる。「立田姫今やこずゑの唐錦―・へ秋の色ぞしぐるる/続拾遺(秋下)」
織り延べ
おりのべ 【織り延べ】
「織り延べ絹」の略。
織り延べ絹
おりのべぎぬ 【織り延べ絹】
北国産の絹織物。普通のものより丈が長く織ってあったものかという。
織り延べ衣
おりのべごろも 【織り延べ衣】
織り延べ絹で作った衣。
織り懸く
おりか・く 【織り懸く】 (動カ下二)
織って一面にかけわたす。「竜田川錦―・く神無月/古今(冬)」
織り成す
おりな・す [3] 【織(り)成す】 (動サ五[四])
〔「なす」は強調の接尾語〕
(1)糸で織る。美しい模様に織りあげる。「錦―・す秋の紅葉」
(2)様々なものを組み合わせて描きだす。「下町の男女が―・す人間模様」
織り手
おりて 【織(り)手】
(1)機(ハタ)で布を織る人。
(2)平安時代,織部司(オリベノツカサ)に属して機織りの仕事をした者。
織り模様
おりもよう [3] 【織(り)模様】
織りによって表した模様。
織り留め
おりどめ [0] 【織(り)留め】
(1)織物の織り終わりの部分。織り尻(ジリ)。
(2)物事の最後の部分。「今ぞ一期の―と/浄瑠璃・薩摩歌」
織り目
おりめ【織り目】
texture.→英和
〜があらい be open in weave.
織り目
おりめ [3][0] 【織(り)目】
織物の表面に表れた組織。
織り糸
おりいと [0] 【織(り)糸】
布を織る材料になる糸。
織り糸
おりいと【織り糸】
yarn.→英和
織り紅梅
おりこうばい [3] 【織(り)紅梅】
たて糸を紫色の糸,よこ糸を紅色の糸で織った織物。紅梅織り。
織り紋
おりもん [2] 【織(り)紋】
織って表した紋柄。
織り紺
おりこん [0] 【織(り)紺】
たて糸もよこ糸も紺の木綿糸を使って織った無地の織物。めくらじま。青じま。
織り締め
おりしめ [0] 【織(り)締め】
絣糸の防染技法の一。織締機(オリシメバタ)を用いて,絣を織る糸を緯(ヨコ)糸,太い木綿糸を経(タテ)糸として平織りにして染めること。経緯(タテヨコ)の交点は染まらず,白く残る。大島紬などで用いる。
織り色
おりいろ [0] 【織(り)色】
(1)経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸の色を違えて織った織物の色合い。
(2)経緯(タテヨコ)ともに染め糸で織った織物。
織り葡萄
おりえび [0] 【織り葡萄】
赤と紫の糸で織り出したえび色。また,その織物。
織り詰まり
おりづまり [0] 【織(り)詰まり】
織り上がった織物の長さが,もとのたて糸の長さより短くなること。また,その差。
織り込み済み
おりこみずみ [0] 【織(り)込み済み】
(1)計画や予算などに,ある事柄や条件などを検討のうえすでに取り入れてあること。「その件は予算に―だ」
(2)取引相場で,好材料・悪材料が反映した状態にあること。
織り込む
おりこ・む [3][0] 【織(り)込む】 (動マ五[四])
(1)織物で,地とは異なる糸などを織物の中へまぜて織り,模様などを作る。「金糸を―・む」
(2)一つの物事の中に,他の物事をふくめる。盛り込む。「その費用は予算に―・んである」
(3)取引相場で,好材料・悪材料を反映させる。
[可能] おりこめる
織り込む
おりこむ【織り込む】
interweave <A with B> ;→英和
weave <into> .→英和
織り鞦
おりしりがい [3] 【織り鞦】
糸を織って作ったしりがい。
織る
おる【織る】
weave.→英和
織る
お・る [1] 【織る】 (動ラ五[四])
(1)経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸を一定の規則で交差させ布を作る。「機(ハタ)を―・る」「帯を―・る」
(2)藺(イ)・竹・わらなどを縦横に組んで布状のものを作る。「筵(ムシロ)を―・る」
(3)いろいろなものを組み合わせ,一つのものを作り上げる。「物語を―・る」
[可能] おれる
織一重
おりひとえ 【織(り)一重】
桔梗(キチコウ)・紅・蘇芳(スオウ)・女郎花(オミナエシ)・紫苑(シオン)など襲(カサネ)の色目に織り出した単衣(ヒトエ)。
織交ぜる
おりま・ぜる [4][0] 【織(り)交ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 おりま・ず
(1)模様などをまぜて織り込む。「黒地に花柄を―・ぜた帯地」
(2)ある物事の中に別のものを入れ込む。「虚実を―・ぜて話す」
織付け
おりつけ [0] 【織(り)付け】
布の織り始めの試験的な操作。
織元
おりもと【織元】
a textile manufacturer.
織元
おりもと [0][4] 【織(り)元】
織物生産にあたる業者。織物の製造元。
織出す
おりだ・す [0][3] 【織(り)出す】 (動サ五[四])
(1)織って作り出す。「縞模様(シマモヨウ)を―・す」
(2)織り始める。
織地
おりじ [0] 【織(り)地】
織物の地の質。地あい。
織女
おりめ 【織(り)女】
機(ハタ)織りの女。織り子。
織女
しょくじょ【織女】
a weaver;《天》Vega.→英和
織女
しょくじょ [1] 【織女】
(1)機(ハタ)を織る女。はたおりめ。
(2)琴座のアルファ星ベガの漢名。天の川を隔てて牽牛と対する。織姫(オリヒメ)。七夕姫。織女星。[季]秋。
→ベガ
織女星
しょくじょせい [3] 【織女星】
「織女{(2)}」に同じ。
織姫
おりひめ [2][0] 【織(り)姫】
(1)機(ハタ)を織る女性。紡績工場の女子工員にもいう。
(2)織姫星のこと。[季]秋。
織姫星
おりひめぼし [4] 【織(り)姫星】
「織女(シヨクジヨ){(2)}」に同じ。織り姫。
織子
おりこ [0] 【織(り)子】
機(ハタ)を織る女子の工員。織工。
織屋
おりや [2][0] 【織(り)屋】
織物製造を業とする家。また,その人。機屋(ハタヤ)。
織工
おりこう [0] 【織(り)工】
織物を織る工員。しょっこう。
織工
しょっこう シヨク― [0] 【織工】
織物製造に従事する工員。
織布
しょくふ [0] 【織布】
織ってつくった布。
織底
おりぞこ [0] 【織(り)底】
「石底(イシゾコ)」に同じ。
織成す
おりな・す [3] 【織(り)成す】 (動サ五[四])
〔「なす」は強調の接尾語〕
(1)糸で織る。美しい模様に織りあげる。「錦―・す秋の紅葉」
(2)様々なものを組み合わせて描きだす。「下町の男女が―・す人間模様」
織手
おりて 【織(り)手】
(1)機(ハタ)で布を織る人。
(2)平安時代,織部司(オリベノツカサ)に属して機織りの仕事をした者。
織文
しょくもん [0] 【織文】
織物の,織り出した模様。また,模様織りの織物。
織文図会
しょくもんずえ 【織文図会】
有職故実書。六巻。松岡辰方(トキカタ)著。本間百里補,1817〜25年刊。装束の色目や文様を考証し,彩色で版行した図絵集。
織模様
おりもよう [3] 【織(り)模様】
織りによって表した模様。
織機
おりき [2] 【織機】
⇒しょっき(織機)
織機
しょっき シヨク― [0][1] 【織機】
布を織る機械。おりき。はた。
織物
おりもの【織物】
cloth;→英和
textile goods;fabrics.‖織物工業 the textile industry.織物類 <米> dry goods; <英> drapery.
織物
おりもの [2][3] 【織物】
(1)たて糸とよこ糸を組み合わせて,機(ハタ)で織った布。原料により綿織物・絹織物・毛織物など。「―業」
(2)種々の地紋・浮き紋を織り出した絹織物。また,それで仕立てた衣服。「―の唐衣(カラギヌ)とも/枕草子 104」
織物(1)[図]
織物屋
おりものや [4] 【織物屋】
織物{(1)}を製造する,またはあきなう店。また,その人。
織田
おだ 【織田】
姓氏の一。藤原氏の一流とも,平重盛の子資盛の子孫ともいう。越前国丹生郡織田荘に住んで織田氏を称し,室町時代,斯波氏に仕えて尾張国守護代についた。信長の代には尾張一国を平定,さらに上洛して室町幕府を滅ぼし,全国統一を図ったが,その途上信長は本能寺の変にたおれた。
織田作之助
おださくのすけ 【織田作之助】
(1913-1947) 小説家。大阪市生まれ。三高中退。「夫婦善哉」で大阪の下町に生きる人々を描いて注目され,戦後は反逆とデカダンスで人気を博したが早逝。小説「世相」「土曜夫人」,評論「可能性の文学」など。
織田信孝
おだのぶたか 【織田信孝】
(1558-1583) 安土桃山時代の武将。信長の三男。本能寺の変後,豊臣秀吉とともに明智光秀を討つ。のち柴田勝家と結んで,秀吉および異母兄信雄と対立して敗れ自刃。
織田信忠
おだのぶただ 【織田信忠】
(1557-1582) 安土桃山時代の武将。信長の長男。秋田城介。岐阜城主。本能寺の変に,二条城で明智光秀の軍と戦い自刃した。
織田信秀
おだのぶひで 【織田信秀】
(1510-1551) 戦国時代の武将。信長の父。尾張守護代清洲織田家三奉行の一人。今川義元・斎藤道三と対峙。道三の娘を信長にめとり,和睦。
織田信長
おだのぶなが 【織田信長】
(1534-1582) 戦国時代の武将。信秀の三男。1560年,今川義元を桶狭間(オケハザマ)に破って勢威をつけ,以後諸群雄を攻め従え,73年将軍足利義昭を追放し室町幕府を滅亡させた。安土城を築いて全国統一に乗り出す。寺社など中世的権威を破壊する一方,貿易の奨励,楽市・楽座の設置など革新的諸事業を断行したが,雄図半ばで明智光秀の急襲を受け,本能寺で自刃。
織田信雄
おだのぶかつ 【織田信雄】
〔「のぶお」とも〕
(1558-1630) 安土桃山・江戸初期の武将。信長の次男。本能寺の変後,尾張清洲城主。小牧・長久手に豊臣秀吉と対戦。のち秀吉と和解。大坂の陣後,家康より大和に五万石を与えられた。
織田有楽斎
おだうらくさい 【織田有楽斎】
(1547-1621) 安土桃山・江戸前期の武将・茶人。信長の弟。関ヶ原の戦いでは東軍に与(クミ)したが,大坂夏の陣後は京都東山に隠棲し,茶道の有楽流の祖となる。江戸の屋敷跡が現在の有楽町(ユウラクチヨウ),数寄屋を構えた近くが数寄屋橋である。
織田秀信
おだひでのぶ 【織田秀信】
(1580-1605) 安土桃山時代の武将。幼名,三法師。信忠の長男,信長の孫。清洲会議で織田家の後嗣となる。関ヶ原の戦いで西軍に属し,敗れて高野山に入る。
織田純一郎
おだじゅんいちろう 【織田純一郎】
(1851-1919) 翻訳家・評論家。京都生まれ。「花柳春話」を訳刊,「日本民権真論」などで政治評論を展開。「大阪朝日新聞」「寸鉄」主筆として活躍。
織留め
おりどめ [0] 【織(り)留め】
(1)織物の織り終わりの部分。織り尻(ジリ)。
(2)物事の最後の部分。「今ぞ一期の―と/浄瑠璃・薩摩歌」
織目
おりめ [3][0] 【織(り)目】
織物の表面に表れた組織。
織糸
おりいと [0] 【織(り)糸】
布を織る材料になる糸。
織紅梅
おりこうばい [3] 【織(り)紅梅】
たて糸を紫色の糸,よこ糸を紅色の糸で織った織物。紅梅織り。
織紋
おりもん [2] 【織(り)紋】
織って表した紋柄。
織紺
おりこん [0] 【織(り)紺】
たて糸もよこ糸も紺の木綿糸を使って織った無地の織物。めくらじま。青じま。
織締め
おりしめ [0] 【織(り)締め】
絣糸の防染技法の一。織締機(オリシメバタ)を用いて,絣を織る糸を緯(ヨコ)糸,太い木綿糸を経(タテ)糸として平織りにして染めること。経緯(タテヨコ)の交点は染まらず,白く残る。大島紬などで用いる。
織色
おりいろ [0] 【織(り)色】
(1)経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸の色を違えて織った織物の色合い。
(2)経緯(タテヨコ)ともに染め糸で織った織物。
織襖
おりあお 【織襖】
浮き織りや二重(フタエ)織物で作った狩衣(カリギヌ)。
織詰まり
おりづまり [0] 【織(り)詰まり】
織り上がった織物の長さが,もとのたて糸の長さより短くなること。また,その差。
織豊時代
しょくほうじだい [5] 【織豊時代】
織田信長・豊臣秀吉の時代。安土桃山時代。
織込み済み
おりこみずみ [0] 【織(り)込み済み】
(1)計画や予算などに,ある事柄や条件などを検討のうえすでに取り入れてあること。「その件は予算に―だ」
(2)取引相場で,好材料・悪材料が反映した状態にあること。
織込む
おりこ・む [3][0] 【織(り)込む】 (動マ五[四])
(1)織物で,地とは異なる糸などを織物の中へまぜて織り,模様などを作る。「金糸を―・む」
(2)一つの物事の中に,他の物事をふくめる。盛り込む。「その費用は予算に―・んである」
(3)取引相場で,好材料・悪材料を反映させる。
[可能] おりこめる
織部
おりべ 【織部】
(1)古田織部重然(シゲナリ)のこと。
(2)「織部焼」の略。
(3)「織部杯」の略。「あかりこの椀を―になずらへて/仮名草子・仁勢物語」
織部
おりべ 【織部】
(1)「織部司(オリベノツカサ)」の略。
(2)織部司の職員。
織部司
おりべのつかさ 【織部司】
律令制で,大蔵省に所属する役所。錦(ニシキ)・綾(アヤ)などの織物や染め物のことをつかさどった。
織部床
おりべどこ [3] 【織部床】
古田織部が好んだ床の間の様式。天井の回縁(マワリブチ)の下に幅15〜18センチメートルほどの化粧板をつけ,それに折れ釘(クギ)を打って,掛物を掛けるようにしたもの。
織部形
おりべがた [0] 【織部形】
(1)石灯籠の形式の一。織部流茶道の祖古田織部の墓にあった石灯籠の形。茶庭に用いられ,雅趣に富む。
(2)「織部杯(オリベサカズキ)」に同じ。「取出したる一品は昔蒔絵の―/人情本・梅児誉美 4」
織部形(1)[図]
織部本
おりべぼん [0] 【織部本】
天保年間(1830-1844)観世流の大夫,観世織部が発行した謡の本。現行観世流謡本の底本。
織部杯
おりべさかずき [4] 【織部杯】
非常に浅くて開いた形の杯。古田織部の創製という織部焼の杯。おりべ。
織部棚
おりべだな [3] 【織部棚】
古田織部の好みに合わせて,幸阿弥(コウアミ)が蒔絵を施した厨子(ズシ)棚。
織部正
おりべのかみ 【織部正】
律令制で,織部司(オリベノツカサ)の長官。正六位下相当。
織部流
おりべりゅう 【織部流】
茶道流派の一。古田織部を開祖とする。利休流をもととし,武人好みの茶風。のち,遠州流などの流派を生み出す。
織部焼
おりべやき [0] 【織部焼】
美濃系の窯で産する陶器の一。天正年間(1573-1592)に古田織部の指導により創始。形・文様の斬新さで知られる。青織部・黒織部・志野織部などがある。織部。
織部窓
おりべまど [4] 【織部窓】
茶室の床の間の脇壁の上の方に明けられた下地窓。床の間の照明を目的にした窓で,古田織部の創始と伝えられる。掛物窓。墨蹟窓。花明窓。
織部饅頭
おりべまんじゅう [4] 【織部饅頭】
薯蕷(シヨヨ)饅頭の一種。皮に織部焼の釉(ウワグスリ)のような緑色をつけ,井桁(イゲタ)や梅鉢などの焼き印を押す。
織金
おりきん [0] 【織金】
⇒金襴(キンラン)
繕い
つくろい【繕い】
repair(s);→英和
mending;darning (靴下の).
繕い
つくろい ツクロヒ [3][0] 【繕い】
修理や修繕をすること。
繕い物
つくろいもの ツクロヒ― [0][6] 【繕い物】
衣類を繕うこと。また,繕いを必要とする衣類。「―をする」
繕う
つくろう【繕う】
repair;→英和
mend;→英和
patch (up);→英和
darn (靴下を);→英和
save[keep up] <appearances> (体裁を).→英和
繕う
つくろ・う ツクロフ [3] 【繕う】 (動ワ五[ハ四])
〔動詞「作る」に接尾語「ふ」の付いた「つくらふ」の転〕
(1)破れたりこわれたりしている所をなおす。修理する。修繕する。「靴下を―・う」
(2)見ておかしくないように外見をととのえる。乱れをなおす。「髪を―・う」「身なりを―・う」
(3)失敗などがわからないようにうわべをととのえる。「その場を―・って言い逃れる」「世間体を―・う」
(4)病気や傷を治療する。手当てする。「とかく―・ひたれど,足の裏動かれず/源氏(玉鬘)」
[可能] つくろえる
繕ふ
つくら・う ツクラフ 【繕ふ】 (動ハ四)
「つくろう(繕)」に同じ。「清七の誤も,五十両有ば―・はるる/浄瑠璃・夏祭」
繕ふ
つた・う ツタフ 【繕ふ】 (動ハ四)
悪い所をなおす。つくろう。「月ごろよく―・へば,やうやう躍りありく/宇治拾遺 3」
繕る
つづく・る 【綴る・繕る】 (動ラ四)
(1)衣類をつくろう。器物の修繕をする。「主(ヌシ)がしれねえから―・つて持つのよ/滑稽本・浮世風呂(前)」
(2)詩歌や文章をつくる。つづる。「さて漢文を―・る方(スベ)をおぼえ/古道大意」
繕写
ぜんしゃ [1] 【繕写】 (名)スル
誤りなどを正して写し直すこと。「―しなば,わが孫子らに見せよかし/蘭学事始」
繖形花序
さんけいかじょ [5] 【散形花序・繖形花序】
無限花序の一。花序の軸の先端に花柄のある多数の花が放射状につくもの。ニンジン・ラッキョウ・ヤツデなどにみられる。
→花序
繖房花序
さんぼうかじょ サンバウクワジヨ [5] 【散房花序・繖房花序】
無限花序の一。花軸の下方の花ほど花柄が長くなり,花がほぼ一平面上に並ぶもの。アブラナ科の若い花序にみられる。
繙く
ひもと・く [3] 【繙く・紐解く】 (動カ五[四])
(1)〔巻物のひもをほどいて広げる意〕
書物を読む。ひもどく。《繙》「史書を―・く」
(2)衣の下紐(シタヒモ)を解く。男女が共寝する。「にこ草の花つ妻なれや―・かず寝む/万葉 3370」
(3)つぼみが開く。「御前の梅,やうやう―・きて/源氏(初音)」
繙書
はんしょ [1] 【繙書】 (名)スル
書物をひもとくこと。読書。
繙読
はんどく [0] 【繙読】 (名)スル
書物をひもとくこと。「西史を―する者の/経国美談(竜渓)」
繙閲
はんえつ [0] 【繙閲】 (名)スル
書物を読み調べること。「茶山(チヤザン)の集を―すれば/伊沢蘭軒(鴎外)」
繚乱
りょうらん レウ― [0] 【繚乱・撩乱】 (ト|タル)[文]形動タリ
入り乱れること。花などが咲き乱れる・こと(さま)。「百花―として,春まさにたけなわ」
繚繞
りょうじょう レウゼウ [0] 【繚繞】 (名)スル
まつわりめぐること。また,くねくねと湾曲すること。「白雲は漸く下降して山腹以下に―するを/日本風景論(重昂)」
繞
にょう ネウ [1] 【繞】
漢字の構成部分の名称。「道」の「辶(しんにょう)」,「廷」の「廴(えんにょう)」など,主に字の左から下部に続く形のもの。
繞く
しま・く 【繞く】 (動カ四)
取り巻く。また,巻き付く。「彼の鯉は今に竹夫嶋を―・きて有り/今昔 31」
繞仏
にょうぶつ ネウ― [0] 【繞仏】
〔仏〕 衆僧が読経しながら仏像の周りを右回りに巡り歩くこと。
→繞堂
繞堂
にょうどう ネウダウ [0] 【繞堂】
〔仏〕 衆僧が読経しながら仏堂や仏像の周りを右回りに巡り歩くこと。
→繞仏
繧繝
うげん 【繧繝】
「うんげん」の撥音「ん」の無表記。
繧繝
うんげん [0] 【繧繝・暈繝】
ぼかしによらず,同系統の色を淡色から濃色に並列して色彩の濃淡の変化をあらわす彩色法。紅・青・緑・紫などの色を多く使う。朝鮮の古墳壁画などに見られ,奈良前期に日本に伝来,建築・工芸・仏画などに用いられた。繧繝彩色(ウンゲンザイシキ)。
繧繝縁
うんげんべり [0] 【繧繝縁】
繧繝錦で作った畳のへり。また,それをつけた畳。上等の畳で,皇室・神社の内陣などに用いられる。うんげんばし。
繧繝縁
うんげんばし [0] 【繧繝縁】
⇒うんげんべり
繧繝錦
うんげんにしき [5] 【繧繝錦】
赤・黄・緑・紫・青などの色を用いて細い横段を織り,その中に菱形・花菱縞などの模様を織り出したもの。
繧繝錦[図]
繧繝雲形
うんげんくもがた [6][5] 【繧繝雲形】
繧繝の手法で彩色した雲形。
繭
まゆ【繭】
a cocoon.→英和
繭
まゆ [1] 【繭】
(1)動物,特に昆虫の活動停止状態にある卵・幼虫・蛹(サナギ)を保護するもの。動物が分泌した糸が主な材料であるが,糞(フン)・小石・葉など生活環境や種によってさまざま。
(2)特に,蚕のつくる白い俵形の繭。生糸の原料となる。[季]夏。《よき蚕ゆゑ正しき―を作りたる/虚子》
繭
まよ 【繭】
「まゆ(繭)」の古形。「筑波嶺の新桑―の衣はあれど君が御衣(ミケシ)しあやに着欲しも/万葉 3350」
繭団子
まゆだんご [3] 【繭団子】
「繭玉(マユダマ)」に同じ。
繭玉
まゆだま [0] 【繭玉】
柳などの枝に繭の形に丸めた餅や米の粉のだんごを多数つけたもの。繭の豊収を祈って小正月に作った。のち,正月の縁起物として商家などでも飾る。まいだま。繭餅。繭団子。[季]新年。《―や店ひろ��と船問屋/村上鬼城》
→餅花(モチバナ)
繭玉掻き
まゆだまかき [4] 【繭玉掻き】
小正月のあと,繭玉を下ろして食べる行事。繭ねり。
繭籠り
まゆごもり 【繭籠り】
〔「まよごもり」の転〕
(1)蚕が繭の中にこもること。
(2)人が家の中にこもること。「この事の煩はしさにこそ,―も心苦しう思ひ聞こゆれ/源氏(常夏)」
繭籠り
まよごもり 【繭籠り】
「まゆごもり(繭籠)」に同じ。「たらつねの母が養(カ)ふ蚕(コ)の―/万葉 2495」
繭糸
けんし [1] 【繭糸】
(1)繭と糸。
(2)繭からとった糸。
繭紬
けんちゅう [1] 【絹紬・繭紬】
柞蚕糸(サクサンシ)を経緯(タテヨコ)に用いた薄地の平織物。
繰り
くり [2] 【繰り】
〔動詞「繰る」の連用形から〕
(1)察し。勘繰り。「きやつは―の早い女ぢやによつて/狂言・花子(三百番集本)」
(2)謡曲で,最も高い音階の名。また,その音を含む小段。
繰り上がる
くりあが・る [4][0] 【繰り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)上方または前方に順に送られる。「位がひとつ―・る」「―・って当選になる」
(2)期日などが予定よりも早くなる。「出発日が一週間―・る」
(3)数を足して,ある位の数が二桁(ケタ)以上になったとき,そのうちの上の桁の数がひとつ上の位に移る。
繰り上げ
くりあげ [0] 【繰(り)上げ】
(1)くり上げること。
(2)歌舞伎で,演出の型の一。口論・問答などで詰めよる際に,台詞(セリフ)の調子を段々上げていくこと。「さあさあさあ」とも。
繰り上げる
くりあげる【繰り上げる】
advance <the date> .→英和
繰り上げる
くりあ・げる [4][0] 【繰(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くりあ・ぐ
(1)上または前に順に移す。「次点を―・げて当選とする」「硝子戸を―・げて/金色夜叉(紅葉)」
(2)期日を予定より早くする。「予定を一週間―・げて帰国する」
⇔繰り下げる
繰り上げ償還
くりあげしょうかん [5] 【繰(り)上げ償還】
(1)据置期間経過後の公社債を満期日前に償還すること。国債や金融債には行われない。
(2)投資信託で,信託期間満了前に残存額を全額償還すること。
繰り上げ当選
くりあげとうせん [5] 【繰(り)上げ当選】
選挙後,当選人の死亡などにより欠員が生じた場合に,改めて選挙を行わず次点者を当選人とすること。繰り上げ補充。
繰り上る
くりあが・る [4][0] 【繰り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)上方または前方に順に送られる。「位がひとつ―・る」「―・って当選になる」
(2)期日などが予定よりも早くなる。「出発日が一週間―・る」
(3)数を足して,ある位の数が二桁(ケタ)以上になったとき,そのうちの上の桁の数がひとつ上の位に移る。
繰り下がる
くりさが・る [4][0] 【繰り下(が)る】 (動ラ五[四])
(1)順にさがる。順ぐりに下方または後方へ移る。「順位が―・る」
(2)予定の日時が遅くなる。「出発は一週間―・った」
⇔繰り上がる
繰り下げる
くりさげる【繰り下げる】
move down <the date> ;put off <till> .
繰り下げる
くりさ・げる [4][0] 【繰(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くりさ・ぐ
(1)順にさげる。順ぐりに下またはあとへ移す。「順位を―・げる」
(2)日時を予定より遅くする。「開演を一時間―・げる」
⇔繰り上げる
繰り下る
くりさが・る [4][0] 【繰り下(が)る】 (動ラ五[四])
(1)順にさがる。順ぐりに下方または後方へ移る。「順位が―・る」
(2)予定の日時が遅くなる。「出発は一週間―・った」
⇔繰り上がる
繰り入れる
くりいれる【繰り入れる】
transfer[add] <to> .→英和
繰入金 money transferred.
繰り入れる
くりい・れる [4][0] 【繰(り)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くりい・る
(1)長いものを順々にたぐって引き入れる。
⇔繰り出す
「釣り糸を―・れる」
(2)ある枠組みの中のものを他の枠組みの中に移し入れる。編入する。組み入れる。「余剰金を本年度の補正予算に―・れる」
繰り出し
くりだし [0] 【繰(り)出し】
(1)くりだすこと。順々に引き出すこと。また,そのようになっているもの。「―の釣り竿」
(2)遊女が置屋から揚屋までの道中を歩み進むこと。「素足道中―の浮歩(ウケアユミ)/浮世草子・一代女 1」
繰り出し歩み
くりだしあゆみ 【繰り出し歩み】
繰り出し{(2)}の際の,遊女の独特の歩き方。上体を動かさず,足で八の字を描くように歩く。「島原風の八文字,―豊かにて/歌舞伎・壬生大念仏」
繰り出す
くりだす【繰り出す】
draw out (糸など);send out (軍隊を);sally forth (出かける).繰り出し梯子(はしご) an extension ladder.
繰り出す
くりだ・す [3][0] 【繰(り)出す】 (動サ五[四])
(1)(糸・ひも・綱などを)順に操って出す。
⇔繰り入れる
「ザイルを―・す」
(2)手もとにあるものを次々と送り出す。「ベテランから新人まで―・す」
(3)手もとから前方へ出す。押し出す。
⇔繰り込む
「槍をしごいて―・す」
(4)大勢そろって勢いこんで出かける。「花見に―・す」「御輿(ミコシ)が―・す」
[可能] くりだせる
繰り出す
くりいだ・す 【繰り出す】 (動サ四)
「くりだす(繰出)」に同じ。「糸の畢(ハテ)―・されぬれば/今昔 26」「隊伍整整と―・すは江戸流の盆踊/滑稽本・浮世風呂 4」
繰り合す
くりあわ・す [0][4] 【繰り合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「くりあわせる{(2)}」に同じ。「大体(タイテイ)なら―・して来る気だが/人情本・娘節用」
■二■ (動サ下二)
⇒くりあわせる
繰り合せる
くりあわ・せる [5][0] 【繰り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 くりあは・す
(1)時間などを工夫して都合をつける。うまくやり繰りする。「うまく―・せれば全員出席できるだろう」
(2)糸を繰って巻き取る。「糸―・せなど手毎にす/宇津保(吹上・上)」
繰り合わす
くりあわ・す [0][4] 【繰り合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「くりあわせる{(2)}」に同じ。「大体(タイテイ)なら―・して来る気だが/人情本・娘節用」
■二■ (動サ下二)
⇒くりあわせる
繰り合わせる
くりあわせる【繰り合わせる】
make[arrange]time;arrange matters.繰り合わせて(…する) find time (to do).
繰り合わせる
くりあわ・せる [5][0] 【繰り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 くりあは・す
(1)時間などを工夫して都合をつける。うまくやり繰りする。「うまく―・せれば全員出席できるだろう」
(2)糸を繰って巻き取る。「糸―・せなど手毎にす/宇津保(吹上・上)」
繰り回し
くりまわし [0] 【繰(り)回し】
金銭などをやりくりすること。「稼の―が何うにか附いて/歌行灯(鏡花)」
繰り回す
くりまわ・す [4][0] 【繰(り)回す】 (動サ五[四])
金銭などをやりくりする。また,家庭内を切り回す。「大屋敷,如何なる事して―・すや/露小袖(乙羽)」
[可能] くりまわせる
繰り寄せる
くりよ・せる [0][4] 【繰(り)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 くりよ・す
(1)たぐって手もとに引き寄せる。たぐりよせる。「碇(イカリ)の綱を―・せる」
(2)順々につめよせる。
繰り広げる
くりひろ・げる [5][0] 【繰(り)広げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くりひろ・ぐ
(1)巻いてある物や,一まとまりの物を次々に広げてみせる。「絵巻物を―・げる」
(2)ある事柄・場面などを次々に展開する。多く受け身の言い方で用いる。「悲惨な情景が―・げられる」「連日熱戦が―・げられる」
繰り延べ
くりのべ [0] 【繰(り)延べ】 (名)スル
(1)期日や期限を延ばすこと。
(2)取引の決済を延期すること。「支払いを―する」
繰り延べ
くりのべ【繰り延べ】
postponement.→英和
〜る postpone;→英和
put off.
繰り延べる
くりの・べる [4][0] 【繰(り)延べる】 (動バ下一)[文]バ下二 くりの・ぶ
決めた日時をずらしてあとにのばす。延期する。「返済期日を一か月―・べてもらう」
繰り懸く
くりか・く 【繰り懸く】 (動カ下二)
(1)糸をたぐって引っかける。「見渡せば佐保の河原に―・けて風によらるる青柳の糸/山家(春)」
(2)繰り返してかける。何度もかける。「木芙蓉の花に呪文を―・くれば/浄瑠璃・国性爺後日」
繰り戸
くりど [2][0] 【繰(り)戸】
戸袋から一枚ずつ一本の溝に繰り出し,また繰り入れる形式の戸。雨戸など。
繰り戻す
くりもど・す [4][0] 【繰(り)戻す】 (動サ五[四])
順ぐりにもとの方へもどす。「話の岐路(ワキミチ)に外れてしまふのをば幾度(タビ)となく―・す/ふらんす物語(荷風)」
[可能] くりもどせる
繰り替え
くりかえ [0] 【繰(り)替え】
繰り替えること。交換。転用。
繰り替える
くりか・える [4][3][0] 【繰(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 くりか・ふ
(1)他の物と入れかえる。振り替える。
(2)繰り替え払いをする。「国庫金を―・えて鉄道材料を買入れて/社会百面相(魯庵)」
繰り替え払い
くりかえばらい [5] 【繰(り)替え払い】
使途の決まった金銭を,一時他の用途に繰り替えて支払うこと。
繰り矢
くりや [0] 【繰(り)矢】
近世の競技用の矢。遠矢に用いる。細く焦篦(コガシノ)を用い,羽は鴨の第一羽を使う。
繰り糸
くりいと [0][3] 【繰(り)糸】
糸を繰ること。また,繰った糸。
繰り網
くりあみ [0] 【繰(り)網】
引き網の一。水底にいる魚をとるための小規模のもの。手繰(テグ)り網・打た瀬網など。
繰り綿
くりわた [2] 【繰(り)綿】
綿繰り車にかけて種を取り去っただけで精製していない綿。
繰り言
くりごと【繰り言】
a tedious talk;a complaint.→英和
〜を言う harp on the same string;complain.→英和
繰り言
くりごと [0] 【繰(り)言】
同じこと,特に愚痴(グチ)などを何度も繰り返して言うこと。また,その言葉。「老の―」
繰り言葉
くりことば [3] 【繰(り)言葉】
言いにくい文句を早口に誤りなく繰り返し,その度数の多い方を勝ちとする遊び。
繰り越し
くりこし [0] 【繰(り)越し】
(1)くりこすこと。
(2)会計勘定を次期の会計に組み入れること。
(3)簿記で,計算の結果を次ページに書き送ること。
(4)襟を抜いて着るために,女物の長着・襦袢(ジバン)の襟肩明きを肩山から後身頃(ミゴロ)にずらすこと。また,ずらした寸法。
繰り越す
くりこす【繰り越す】
transfer <to,from> ;→英和
carry forward <to> (次期へ);bring forward <from> (前期から).
繰り越す
くりこ・す [0][3] 【繰(り)越す】 (動サ五[四])
順に次に送る。「残金は次期に―・す」
[可能] くりこせる
繰り込み
くりこみ [0] 【繰(り)込み】
くりこむこと。
繰り込み理論
くりこみりろん [5] 【繰(り)込み理論】
電子と電磁場の相互作用を量子電磁力学によって扱うとき,理論上は無限大となる電子の質量と電荷を有限な観測値に置き換え,矛盾のない理論体系を確立しようとする理論。朝永振一郎,アメリカのシュウインガー,ファインマンがそれぞれ独立に提唱し,これによって量子電磁力学は一応の完成をみた。
→量子電磁力学
繰り込む
くりこむ【繰り込む】
transfer <to> (繰り入れる);→英和
march[stream]in[into](進入).
繰り込む
くりこ・む [3][0] 【繰(り)込む】 (動マ五[四])
(1)多数の人が次々に入りこむ。「みんなでビヤ-ホールに―・む」
(2)(糸・ひも・綱などを)手元にたぐり寄せる。
⇔くりだす
「釣り糸を―・む」
(3)ある枠組みの中に入れる。組み入れる。くりいれる。「通信費は雑費の中に―・む」「日程に―・む」
(4)端数を切り上げて上の位に入れる。
(5)多数の人を入りこませる。「敵の寄せざる先に我が兵隊を―・まんと/近世紀聞(延房)」
[可能] くりこめる
繰り返し
くりかえし【繰り返し】
repetition;→英和
a refrain (歌の).→英和
繰り返し
くりかえし [0] 【繰(り)返し】
繰り返すこと。反復。副詞的にも用いる。「―練習する」
繰り返し符号
くりかえしふごう [6] 【繰(り)返し符号】
同じ文字や語句の繰り返しを示す符号。仮名の「ゝ」「��」,漢字の「々」「�」などがある。踊り字。重ね字。畳字。重点(ジユウテン)。
繰り返す
くりかえ・す [3][0] 【繰(り)返す】 (動サ五[四])
(1)同じことを何度もする。反復する。「おじぎを―・す」「―・し,―・し説明する」
(2)糸など一度繰ったものをもう一度繰る。「いにしへのしづのをだまき―・し昔を今になすよしもがな/伊勢 32」
[可能] くりかえせる
繰り返す
くりかえす【繰り返す】
do <a thing> over again;→英和
repeat.→英和
繰り返して repeatedly;→英和
(over) again.
繰る
く・る [1] 【繰る】 (動ラ五[四])
(1)綱・糸など,長いものを引いて手元に寄せる。また,そうして巻き取る。たぐる。「糸を―・る」「ま葛原何時かも―・りて我が衣に着む/万葉 1346」
(2)紙や布などを,順にめくる。「ページを―・る」
(3)順に送り動かす。「数珠を―・る」「雨戸を―・る」
(4)順に一つずつ数える。「日を―・って思い出す」
(5)謡曲で,繰り節で高音にうたう。
(6)綿繰り車に掛けて,綿の種を取る。
[可能] くれる
繰る
くる【繰る】
turn over (ページなどを);reel <thread> ;→英和
wind (巻く);→英和
spin (つむぐ);→英和
gin (cotton);→英和
look up (辞書を).
繰上げ
くりあげ [0] 【繰(り)上げ】
(1)くり上げること。
(2)歌舞伎で,演出の型の一。口論・問答などで詰めよる際に,台詞(セリフ)の調子を段々上げていくこと。「さあさあさあ」とも。
繰上げる
くりあ・げる [4][0] 【繰(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くりあ・ぐ
(1)上または前に順に移す。「次点を―・げて当選とする」「硝子戸を―・げて/金色夜叉(紅葉)」
(2)期日を予定より早くする。「予定を一週間―・げて帰国する」
⇔繰り下げる
繰上げ償還
くりあげしょうかん [5] 【繰(り)上げ償還】
(1)据置期間経過後の公社債を満期日前に償還すること。国債や金融債には行われない。
(2)投資信託で,信託期間満了前に残存額を全額償還すること。
繰上げ当選
くりあげとうせん [5] 【繰(り)上げ当選】
選挙後,当選人の死亡などにより欠員が生じた場合に,改めて選挙を行わず次点者を当選人とすること。繰り上げ補充。
繰下げる
くりさ・げる [4][0] 【繰(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くりさ・ぐ
(1)順にさげる。順ぐりに下またはあとへ移す。「順位を―・げる」
(2)日時を予定より遅くする。「開演を一時間―・げる」
⇔繰り上げる
繰入れる
くりい・れる [4][0] 【繰(り)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くりい・る
(1)長いものを順々にたぐって引き入れる。
⇔繰り出す
「釣り糸を―・れる」
(2)ある枠組みの中のものを他の枠組みの中に移し入れる。編入する。組み入れる。「余剰金を本年度の補正予算に―・れる」
繰出し
くりだし [0] 【繰(り)出し】
(1)くりだすこと。順々に引き出すこと。また,そのようになっているもの。「―の釣り竿」
(2)遊女が置屋から揚屋までの道中を歩み進むこと。「素足道中―の浮歩(ウケアユミ)/浮世草子・一代女 1」
繰出す
くりだ・す [3][0] 【繰(り)出す】 (動サ五[四])
(1)(糸・ひも・綱などを)順に操って出す。
⇔繰り入れる
「ザイルを―・す」
(2)手もとにあるものを次々と送り出す。「ベテランから新人まで―・す」
(3)手もとから前方へ出す。押し出す。
⇔繰り込む
「槍をしごいて―・す」
(4)大勢そろって勢いこんで出かける。「花見に―・す」「御輿(ミコシ)が―・す」
[可能] くりだせる
繰回し
くりまわし [0] 【繰(り)回し】
金銭などをやりくりすること。「稼の―が何うにか附いて/歌行灯(鏡花)」
繰回す
くりまわ・す [4][0] 【繰(り)回す】 (動サ五[四])
金銭などをやりくりする。また,家庭内を切り回す。「大屋敷,如何なる事して―・すや/露小袖(乙羽)」
[可能] くりまわせる
繰子錐
くりこぎり [3] 【繰子錐】
コの字形の曲がり柄を回転させて穴を開けるドリル。クリックボール。
繰子錐[図]
繰寄せる
くりよ・せる [0][4] 【繰(り)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 くりよ・す
(1)たぐって手もとに引き寄せる。たぐりよせる。「碇(イカリ)の綱を―・せる」
(2)順々につめよせる。
繰広げる
くりひろ・げる [5][0] 【繰(り)広げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くりひろ・ぐ
(1)巻いてある物や,一まとまりの物を次々に広げてみせる。「絵巻物を―・げる」
(2)ある事柄・場面などを次々に展開する。多く受け身の言い方で用いる。「悲惨な情景が―・げられる」「連日熱戦が―・げられる」
繰延べ
くりのべ [0] 【繰(り)延べ】 (名)スル
(1)期日や期限を延ばすこと。
(2)取引の決済を延期すること。「支払いを―する」
繰延べる
くりの・べる [4][0] 【繰(り)延べる】 (動バ下一)[文]バ下二 くりの・ぶ
決めた日時をずらしてあとにのばす。延期する。「返済期日を一か月―・べてもらう」
繰延勘定
くりのべかんじょう [5] 【繰延勘定】
実際には費用であるものを分割して償却するため,一時的に資産として計上し処理すること。
繰延資産
くりのべしさん [5] 【繰延資産】
支出された費用の効果が後年度にも及ぶ場合,損益計算上その費用を単年度の負担とせず数年度にわたり分割して償却するため,資産として計上するもの。商法上,創業費・試験研究費・開発費・社債発行費などがこれにあたる。
繰形
くりかた [0] 【繰形・刳形】
(1)建具などに装飾的に用いるくりぬいた板。多く,ある形を連続して用い,模様をつくる。
(2)「モールディング」に同じ。
繰戸
くりど [2][0] 【繰(り)戸】
戸袋から一枚ずつ一本の溝に繰り出し,また繰り入れる形式の戸。雨戸など。
繰戻す
くりもど・す [4][0] 【繰(り)戻す】 (動サ五[四])
順ぐりにもとの方へもどす。「話の岐路(ワキミチ)に外れてしまふのをば幾度(タビ)となく―・す/ふらんす物語(荷風)」
[可能] くりもどせる
繰替え
くりかえ [0] 【繰(り)替え】
繰り替えること。交換。転用。
繰替える
くりか・える [4][3][0] 【繰(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 くりか・ふ
(1)他の物と入れかえる。振り替える。
(2)繰り替え払いをする。「国庫金を―・えて鉄道材料を買入れて/社会百面相(魯庵)」
繰替え払い
くりかえばらい [5] 【繰(り)替え払い】
使途の決まった金銭を,一時他の用途に繰り替えて支払うこと。
繰矢
くりや [0] 【繰(り)矢】
近世の競技用の矢。遠矢に用いる。細く焦篦(コガシノ)を用い,羽は鴨の第一羽を使う。
繰糸
くりいと [0][3] 【繰(り)糸】
糸を繰ること。また,繰った糸。
繰糸
そうし サウ― [1] 【繰糸】 (名)スル
糸を繰(ク)ること。繭から糸を引き出し,数本引きそろえて一本の糸にすること。
繰網
くりあみ [0] 【繰(り)網】
引き網の一。水底にいる魚をとるための小規模のもの。手繰(テグ)り網・打た瀬網など。
繰綿
くりわた [2] 【繰(り)綿】
綿繰り車にかけて種を取り去っただけで精製していない綿。
繰締の緒
くりじめのお [6] 【繰締の緒】
甲冑(カツチユウ)の胴の下端にあって,胴を身体に密着させるために結ぶ緒。引き合わせの緒。
→大鎧
繰締の鐶
くりじめのかん [6] 【繰締の鐶】
甲冑(カツチユウ)の胴の右後方下端にある鐶。普通,金属製で,半月状の管が多い。繰締の緒をくぐらせて結ぶ。
繰言
くりごと [0] 【繰(り)言】
同じこと,特に愚痴(グチ)などを何度も繰り返して言うこと。また,その言葉。「老の―」
繰言葉
くりことば [3] 【繰(り)言葉】
言いにくい文句を早口に誤りなく繰り返し,その度数の多い方を勝ちとする遊び。
繰越し
くりこし [0] 【繰(り)越し】
(1)くりこすこと。
(2)会計勘定を次期の会計に組み入れること。
(3)簿記で,計算の結果を次ページに書き送ること。
(4)襟を抜いて着るために,女物の長着・襦袢(ジバン)の襟肩明きを肩山から後身頃(ミゴロ)にずらすこと。また,ずらした寸法。
繰越し
くりこし【繰越し】
transfer.→英和
前(次)期繰越高 the balance brought (carried) forward from the previous term (to the next term).
繰越す
くりこ・す [0][3] 【繰(り)越す】 (動サ五[四])
順に次に送る。「残金は次期に―・す」
[可能] くりこせる
繰越注文
くりこしちゅうもん [5] 【繰越注文】
⇒バックオーダー
繰越金
くりこしきん [0] 【繰越金】
決算の結果,次の会計年度に繰り越される剰余金または欠損金。
繰込み
くりこみ [0] 【繰(り)込み】
くりこむこと。
繰込み理論
くりこみりろん [5] 【繰(り)込み理論】
電子と電磁場の相互作用を量子電磁力学によって扱うとき,理論上は無限大となる電子の質量と電荷を有限な観測値に置き換え,矛盾のない理論体系を確立しようとする理論。朝永振一郎,アメリカのシュウインガー,ファインマンがそれぞれ独立に提唱し,これによって量子電磁力学は一応の完成をみた。
→量子電磁力学
繰込む
くりこ・む [3][0] 【繰(り)込む】 (動マ五[四])
(1)多数の人が次々に入りこむ。「みんなでビヤ-ホールに―・む」
(2)(糸・ひも・綱などを)手元にたぐり寄せる。
⇔くりだす
「釣り糸を―・む」
(3)ある枠組みの中に入れる。組み入れる。くりいれる。「通信費は雑費の中に―・む」「日程に―・む」
(4)端数を切り上げて上の位に入れる。
(5)多数の人を入りこませる。「敵の寄せざる先に我が兵隊を―・まんと/近世紀聞(延房)」
[可能] くりこめる
繰返し
くりかえし [0] 【繰(り)返し】
繰り返すこと。反復。副詞的にも用いる。「―練習する」
繰返し符号
くりかえしふごう [6] 【繰(り)返し符号】
同じ文字や語句の繰り返しを示す符号。仮名の「ゝ」「��」,漢字の「々」「�」などがある。踊り字。重ね字。畳字。重点(ジユウテン)。
繰返す
くりかえ・す [3][0] 【繰(り)返す】 (動サ五[四])
(1)同じことを何度もする。反復する。「おじぎを―・す」「―・し,―・し説明する」
(2)糸など一度繰ったものをもう一度繰る。「いにしへのしづのをだまき―・し昔を今になすよしもがな/伊勢 32」
[可能] くりかえせる
繹史
えきし 【繹史】
中国,清(シン)の史学者馬驌(バシユク)の編した史料集。一六〇巻。上代から秦(シン)末までの古書を渉猟,抽出した史料を類別編次し,その異同訛誤(カゴ)を正し論断を加えたもの。清朝の経史考訂の学に大きな影響を残した。
繻子
しゅす【繻子(の)】
satin.→英和
繻子
しゅす [1] 【繻子】
繻子織りにした織物。絹を用いた本繻子のほか,綿繻子・毛繻子などの種類がある。天正年間(1573-1592)に京都で中国の製法にならって初めて織られた。サテン。
繻子織
しゅすおり [0] 【繻子織(り)】
織物の基本組織の一。たて糸とよこ糸の交わる点を少なくし,布面にたて糸あるいはよこ糸のみが現れるようにした織物。布面に,たてまたはよこのうきが密に並び,光沢があって肌ざわりがよい。
繻子織り
しゅすおり [0] 【繻子織(り)】
織物の基本組織の一。たて糸とよこ糸の交わる点を少なくし,布面にたて糸あるいはよこ糸のみが現れるようにした織物。布面に,たてまたはよこのうきが密に並び,光沢があって肌ざわりがよい。
繻子蘭
しゅすらん [2] 【繻子蘭】
ラン科の多年草。山林内に自生。茎は地をはい斜上して,高さ約10センチメートルになる。葉は長卵形,暗紫緑色で中央に白線がある。葉面に繻子のような光沢がある。夏,花穂に淡褐色の小花を一〇個内外つける。ビロード蘭。
繻子鬢
しゅすびん [2] 【繻子鬢】
(1)毛筋を透かさず,繻子のようにつやを出してなでつけた鬢。江戸時代,安永(1772-1781)頃の男子に流行した。
(2)江戸時代,売春をする比丘尼の異名。繻子の頭巾(ズキン)をかぶっていた。
繻珍
しゅちん [0] 【繻珍・朱珍】
〔中国語「七糸鍛」から〕
繻子(シユス)織りの一種。地糸のほかに種々の色糸を用いて模様が浮き出るように織った織物。多く女帯に用いる。シチン。シッチン。
繽紛
ひんぷん [0] 【繽紛】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)細かいものが多く入り乱れるさま。「前後錯乱して脚色(スジ)整はず事序―として情通ぜず/小説神髄(逍遥)」
(2)花や雪などが乱れ散るさま。「落花自ら―たり/太平記 15」
纂修
さんしゅう [0] 【纂修】
「纂輯(サンシユウ)」に同じ。
纂要
さんよう [0] 【纂要】
要点だけを抜き出してしるすこと。また,その書物。
纂訳
さんやく [0] 【纂訳】 (名)スル
(いろいろな書物を)翻訳し,編集して一つの書物にまとめること。「矢野文雄大人(ウシ)の―せられし経国美談といへる書/小説神髄(逍遥)」
纂輯
さんしゅう [0] 【纂輯】
材料を集めて書物をつくること。編纂。「或は数多の奇事を―し/日本開化小史(卯吉)」
纂述
さんじゅつ [0] 【纂述】 (名)スル
材料を集めて文章に述べること。「市史を―する」
纂録
さんろく [0] 【纂録】 (名)スル
集めて記録すること。集録。
纇節
らいせつ [0] 【纇節】
生糸(キイト)にある,こぶ状の節(フシ)。
纈
ゆはた 【纈・結繒】
〔「ゆいはた」の転〕
しぼり染め。くくり染め。目結(メユイ)。[和名抄]
纈草
けっそう [0] 【纈草】
カノコソウの異名。
纈草根
けっそうこん [3] 【纈草根】
⇒吉草根(キツソウコン)
纈革
ゆはたがわ 【纈革】
纈(ユハタ)に染めた革。目結(メユイ)革。
纍囚
るいしゅう [0] 【纍囚・累囚・縲囚】
囚人。
纏
てん [1] 【纏】
〔仏〕 人の心にまといついて,善に向かうのを妨げるもの。煩悩(ボンノウ)。
纏
まとい マトヒ [0] 【纏】
(1)まとうこと。まとうもの。
(2)馬印(ウマジルシ)の一。竿(サオ)の先に作り物をつけ,その下に馬簾(バレン)を垂らしたもの。
(3)江戸時代以降,火消しが各組のしるしとして用いた{(2)}に似たもの。
纏
まとい【纏】
a fireman's standard.
纏い付く
まといつ・く マトヒ― [4] 【纏い付く】 (動カ五[四])
からみつく。まつわりつく。「蔓(ツル)が木に―・く」「猫が足に―・く」
纏う
まと・う マトフ [2] 【纏う】 (動ワ五[ハ四])
(1)身につける。巻きつけるように着る。「晴れ着を身に―・う」「一糸―・わぬ姿」
(2)つきまとう。「業障に―・はれたるはかなものなり/源氏(夕霧)」
(3)まきつく。からみつく。「法衣自然に身に―・つて肩にかかり/平家 6」
[可能] まとえる
纏う
まとう【纏う】
[着る]put on;wear.→英和
纏き寝
まき・ぬ 【纏き寝・枕き寝】 (動ナ下二)
互いの腕を枕として寝る。共寝する。「玉釧(クシロ)―・寝し妹を/万葉 3148」
纏く
ま・く 【枕く・婚く・纏く】 (動カ四)
〔「巻く」と同源〕
(1)枕(マクラ)にする。枕として寝る。「宮の我が背は大和女の膝―・くごとに我(ア)を忘らすな/万葉 3457」
(2)〔中世以降「まぐ」とも〕
共寝をする。情交する。結婚する。「若草の妻をも―・かず/万葉 4331」
纏はす
まつわ・す マツハス 【纏はす】 (動サ四)
(1)まといつく。からみつく。「ただ同じさまなる物のみ来つつ,―・し聞ゆ/源氏(明石)」
(2)絶えずそばに付き添わせる。まとわす。「この子を―・し給ひて,内裏にも率て参りなどし給ふ/源氏(帚木)」
纏はる
まとわ・る マトハル 【纏はる】
■一■ (動ラ四)
「纏(マツ)わる」に同じ。「犬ののそ��と近づき来て…―・るも/いさなとり(露伴)」
■二■ (動ラ下二)
「纏(マツ)わる」に同じ。「仏の説法し給ふを,草の根に―・れて聞く時に/沙石 2」
纏ふ
まつ・う マツフ 【纏ふ】 (動ハ四)
巻きつかせる。「平原に人の屍あり。蔓草骨に―・へり/十訓 9」
纏べる
まつ・べる 【集べる・纏べる】 (動バ下一)[文]バ下二 まつ・ぶ
〔「まつめる」の転。近世語〕
まとめて一つにする。集める。「沓(クツ)見―・べて腰につけ/浄瑠璃・丹波与作(上)」
纏まった
まとまった【纏まった】
a (good) round <sum> (金);definite <idea> (定まった).→英和
纏まり
まとまり【纏まり】
(1)[統一]unity;→英和
coherence (文章・論理などの);harmony (調和).→英和
(2)[解決](a) settlement;→英和
a conclusion.→英和
〜のない incoherent;→英和
loose.→英和
〜をつける ⇒纏める.
〜がつく ⇒纏まる.
纏まり
まとまり [0] 【纏まり】
まとまること。また,まとまり具合。「―のよいグループ」「なんとか―がつく」
纏まる
まとまる【纏まる】
(1)[決定・合意]be decided.(2)[考えが]get one's thoughts[ideas]into shape.(3)[集まる]be collected.(4)[解決する]be settled;be finished[completed](完結する).
…ということに話が〜 come to the conclusion that…;it is agreed that….
纏まる
まとま・る [0] 【纏まる】 (動ラ五[四])
(1)ばらばらであったものが集まって一つになる。また,統一のある集まりとなる。「意見が―・る」「―・って行動する」「クラスが―・る」
(2)望ましい形に落ち着く。ととのう。完成する。「構想が―・る」「交渉が―・る」「契約が―・る」「縁談が―・る」
(3)細かい物が集まって,意味のあるものになる。「―・った金額」「―・った考え」
〔「まとめる」に対する自動詞〕
[可能] まとまれる
纏む
まと・む 【纏む】 (動マ下二)
⇒まとめる
纏め
まとめ [0] 【纏め】
まとめること。また,まとめたもの。「調査の―を発表する」「討議の―にはいる」
纏め
まとめ【纏め】
⇒要約.
纏める
まとめる【纏める】
(1)[ととのえる]adjust;→英和
arrange.→英和
(2)[集める]collect;→英和
get together.(3)[解決する]settle <a dispute> ;→英和
[完結する]finish;→英和
complete <one's study> .→英和
考えを〜 get one's ideas into shape.纏めて払う pay in the lump.→英和
纏める
まと・める [0] 【纏める】 (動マ下一)[文]マ下二 まと・む
(1)ばらばらの物を集めて一つにする。また,統一のある集まりとする。「部下を―・める」「荷物を―・める」「会費を―・めて払う」
(2)整理したり,折り合いをつけたりして,望ましい形に落ち着かせる。形をととのえる。「考えを―・める」「報告書を―・める」「調査の結果を論文に―・める」「交渉を―・める」「契約を―・める」
〔「まとまる」に対する他動詞〕
纏める
まつ・める 【集める・纏める】 (動マ下一)[文]マ下二 まつ・む
まとめる。あつめる。「藁を―・めろ/破戒(藤村)」[日葡]
纏め役
まとめやく【纏め役】
a mediator;a coordinator.
纏め役
まとめやく [0] 【纏め役】
ものごとをまとめる役目。また,その役の人。
纏り付く
まつわりつ・く マツハリ― [5] 【纏り付く】 (動カ五[四])
(1)物が巻くようにつく。からみつく。「裾が足もとに―・く」「子供が母親に―・く」
(2)絶えず離れないでくっついている。つきまとう。「悲しげな声が耳に―・く」
纏り絎
まつりぐけ [0] 【纏り絎】
布端の始末のしかたの一。三つ折りにした折り山から裏側に針を出し,表地の織り糸を一本程度すくって表地と裏地の間を通して再び折り山から針を出すことを繰り返してとめつける。まつり縫い。
纏り縫い
まつりぬい [3] 【纏り縫い】
「纏り絎(グケ)」に同じ。
纏る
まつわ・る マツハル [3] 【纏る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)巻きつくようにからまる。「海藻が足に―・る」
(2)絶えず離れないでいる。つきまとう。「彼の一言が頭に―・って離れない」「お豊は泣きつつ猶武男に―・りつ/不如帰(蘆花)」
(3)深い関連がある。からむ。「この沼に―・る悲しい伝説」「国有地の払い下げに―・る疑惑」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「唐衣なれば身にこそ―・れめ/古今(恋五)」
〔古くは下二段活用で「まつう」に対する自動詞。平安末期から四段活用が現れ,他動詞形は「まつわす」が普通になる〕
纏る
まつ・る [0][2] 【纏る】 (動ラ五[四])
まつりぐけをする。「裾(スソ)を―・る」
[可能] まつれる
纏わす
まとわ・す マトハス [3] 【纏わす】 (動サ五[四])
(1)まつわりつくようにする。まつわす。
(2)身近にいるようにさせる。つきまとわせる。「助(スケ)をあけくれ呼び―・せば,つねにものす/蜻蛉(下)」
纏わり付く
まとわりつ・く マトハリ― [5] 【纏わり付く】 (動カ五[四])
「まつわりつく」に同じ。「子犬が―・いて離れない」
纏わる
まつわる【纏わる】
(1)[巻き付く]⇒巻き付く.
(2)[付きまとう]follow about <a person> ;be related <to> ;be connected <with> .
纏向山
まきむくやま 【纏向山・巻向山】
奈良県桜井市北部にある山。海抜567メートル。南東の弓月ヶ岳を含めても呼ぶ。
纏持
まといもち マトヒ― [2] 【纏持(ち)】
火消しの,その組の纏{(3)}を持つ役。また,その役をつとめる者。
纏持ち
まといもち マトヒ― [2] 【纏持(ち)】
火消しの,その組の纏{(3)}を持つ役。また,その役をつとめる者。
纏着
てんちゃく [0] 【纏着】 (名)スル
まといつくこと。纏繞(テンジヨウ)。
纏綿
てんめん [0] 【纏綿】
■一■ (名)スル
まつわりつくこと。からみつくこと。「憂患の胸間に―するあり/佳人之奇遇(散士)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)まつわりついて離れないさま。「お前を庇ふ心持が始終自分の心に―としてゐたものだから/疑惑(秋江)」
(2)情愛のこまやかなさま。「情緒―」
纏縛
てんばく [0] 【纏縛】
(1)まといつき,しばること。束縛。
(2)妻子・眷族(ケンゾク)。係累。
(3)〔仏〕 煩悩(ボンノウ)のこと。
纏繞
てんじょう [0] 【纏繞】 (名)スル
まといつくこと。からまりついて邪魔をすること。「筆端に―して,厭ふべき拘束を加へようとするであらう/渋江抽斎(鴎外)」
纏足
てんそく【纏足】
bound feet.
纏足
てんそく [0] 【纏足】
中国の旧習の一。女子の第一指を除く足指を幼児から足裏に曲げて布で固く縛り成長させないもの。小さい足が美人の条件とされ,南宋の頃から流行。清初に禁令が出されたが効果はなかった。二〇世紀に入り旧習打破の運動と婦人の自覚により急速にすたれた。
纏頭
はな [2] 【纏頭】
⇒はな(花)❸(3)
纏頭
てんとう [0] 【纏頭】
〔「てんどう」とも〕
(1)当座の祝儀として与える金品。はな。チップ。
(2)歌舞・演芸などをした者に褒美として与える金品。もと,衣服を与え,受けた者は頭に纏(マト)ったという。被(カズ)け物。「いかでかくばかりの事に―参らせざらんとて/著聞 11」
纐纈
こうけち カウ― [0] 【纐纈】
奈良時代に行われた絞り染めの名。布を糸でくくり,模様を染め出すもの。こうけつ。
纑
おがせ ヲ― 【麻桛・苧桛・纑】
(1)麻をよって糸にし,枠にかけて巻き取ったもの。また,その枠。「月ばた日ばたをおつた―を返せといふて下されい/狂言・吃(虎寛本)」
(2)乱れもつれるさまのたとえ。「恋に心を捻(ヒネ)り麻(ソ)の―乱いた胸のうち/浄瑠璃・丹波与作(中)」
纓
えい [1] 【纓】
(1)冠の後ろに突き出ている巾子(コジ)の根もとをしめた紐(ヒモ)の余りを背に垂れ下げたもの。
(2)巾子の背面下部の付属具。骨を入れ薄絹に薄く漆をかける。形により,立纓(リユウエイ)・垂纓・巻纓・細纓などがある。{(1)}を装飾的に変化させたもの。
(3)冠がぬげないように顎(アゴ)の下で結ぶ紐。
纓(2)[図]
纔か
わずか ワヅカ 【僅か・纔か】 (名・形動)[文]ナリ
(1)数量・程度・度合・価値などのきわめて少ない・こと(さま)。ほんの少し。単独で副詞的にも用いる。「―の費用で済む」「―な日数で完成する」「―に覚えている」「―な事で争う」「―三人しか集まらなかった」
(2)みすぼらしいさま。貧弱なさま。「―なる板びさしをかりてしのび住ひ/浮世草子・五人女 5」
纔かに
わずかに ワヅカ― [1] 【僅かに・纔かに】 (副)
かろうじて。やっとのことで。「―身をかわすことができた」
纔着
さいじゃく 【纔着】
〔「纔」はわずかの意〕
装束の裾(スソ)や下襲(シタガサネ)の裾(キヨ)をわずかに地につくほどの長さに仕立てること。
纛
とう タウ [1] 【纛】
竿の先端につけた黒い毛房飾り。犛牛(ヤク)。馬の尾の毛を束ねたもの。竜像などの幡(ハタ)を懸け,儀仗用とする。「―の旗を建,幔の坐を布て/太平記 25」
→纛幡(トウバン)
纛幡
とうばん タウ― [0] 【纛幡・纛旛】
(1)平安時代,戦陣に将軍の標識として立てた旗。のち儀式などにも立てた。
(2)宮中で,即位・儀式などの際に立てた旗。竜などの模様のある長方形のもの。
纛旛
とうばん タウ― [0] 【纛幡・纛旛】
(1)平安時代,戦陣に将軍の標識として立てた旗。のち儀式などにも立てた。
(2)宮中で,即位・儀式などの際に立てた旗。竜などの模様のある長方形のもの。
纜
ともづな [0] 【纜・艫綱】
(船尾の方から出して)船をつなぎとめる綱。もやい綱。
纜
ともづな【纜】
a hawser.
纜ひ
むやい ムヤヒ 【舫ひ・纜ひ】
「もやい(舫)」に同じ。「千余艘(ソウ)がとも綱・へづなをくみあはせ,中に―を入れ/平家 8」
纜ふ
むや・う ムヤフ 【舫ふ・纜ふ】 (動ハ四)
「もやう(舫)」に同じ。「湊川苫に雪ふく友舟は―・ひつつこそ夜を明かしけれ/山家(百首)」
纜船
むやいぶね ムヤヒ― 【舫船・纜船】
「もやいぶね(舫船)」に同じ。
缶
カン 【缶(罐)・鑵】
〔(オランダ) kan; 英 can 漢字は当て字。「罐・鑵」の歴史的仮名遣いは「くわん」〕
■一■ [1] (名)
(1)金属,特にブリキ製の入れ物。「お茶の―」「ドラム―」
(2)「缶詰め」の略。「鮭(サケ)―」
■二■ (接尾)
助数詞。缶にはいった物を数えるのに用いる。「灯油二―」
缶
ほとぎ [0] 【缶】
〔古くは「ほとき」〕
(1)昔,湯や水などを入れるのに用いた,胴が太く口が小さい土器。「大きなる―に大姫君御覧ぜよ,と書きつけたり/宇津保(国譲中)」
(2)湯殿で産湯(ウブユ)に用いた,かめ。「きよい子の命婦・播磨とりつぎて,うめつつ,女房ふたり,大木工(オオモク)・馬くみわたして,御―十六に余れば,入る/紫式部日記」
缶
かん【缶】
<米> a can;→英和
<英> a tin;→英和
a drum (ドラム缶);→英和
a canister (お茶などの).→英和
缶ビール a canned[ <英> tinned]beer.
缶
かま [0] 【釜・窯・缶・罐・竈】
(1)火にかけて,中に入れた物を加熱する器具。《釜》
(ア)主として炊飯に用いる金属製の器。鍋よりも深くて,普通かまどにのせかけるための鍔(ツバ)が付いている。はがま。
(イ)茶の湯で湯を沸かす道具。茶釜。鑵子(カンス)。
(ウ)醸造・製塩・製茶などに用いる加熱用の器具。
(2)高温を保って物を加熱し,溶かしたり化学変化を起こさせたりする装置。陶磁器・ガラス・セメントなどの製造に用いる。《窯》
(3)水を熱して蒸気を発生させる装置。ボイラー。汽缶。《缶・罐》
(4)かまど。《竈》「人の家に逃入りて―のしりへにかがまりて/大和 148」
(5)ミシンの部品の一。上糸と下糸を交差させて 縫い目を 形成する。
(6)火口湖。お釜。
(7)尻。また,男色。おかま。
(8)自分の領分。仲間。味方。「こつちの―にすると又よきことあり/洒落本・傾城買四十八手」
釜(1)
(ア)[図]
釜(1)
(イ)[図]
缶偏
ほとぎへん [0] 【缶偏】
漢字の偏の一。「罐」「罎」などの「缶」の部分。壺(ツボ)に関する文字を作る。
缶切り
かんきり【缶切り】
a can[ <英> tin]opener.
缶切り
カンきり [3][1] 【缶切り】
缶詰めを切って開ける道具。
缶桃
かんとう [0] 【缶桃】
缶詰用のモモ。
缶焚き
かまたき [0][4][3] 【缶焚き・竈焚き】 (名)スル
かまの火をたくこと。また,その人。
缶石
かんせき [0] カン― 【缶石】 ・ クワン― 【罐石】
水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの塩類がボイラーの内壁に固着したもの。熱伝導を悪くし,ボイラーの寿命を短くする。
缶詰
かんづめ【缶詰】
canned[ <英> tinned]food.〜にする can;→英和
tin;→英和
confine <in a room> (人を).→英和
‖缶詰業(者) the packing[canning]industry (a canner[packer]).
缶詰
カンづめ [3][4] 【缶詰(め)】
(1)食品を缶に詰めて密封し,加熱殺菌して長期間保存できるようにしたもの。
(2)人を一定の場所に閉じ込めること。仕事の促進や秘密保持のために行う。また,思いがけない場所に閉じ込められること。「著者をホテルに―にする」「停電で列車に―になる」
缶詰め
カンづめ [3][4] 【缶詰(め)】
(1)食品を缶に詰めて密封し,加熱殺菌して長期間保存できるようにしたもの。
(2)人を一定の場所に閉じ込めること。仕事の促進や秘密保持のために行う。また,思いがけない場所に閉じ込められること。「著者をホテルに―にする」「停電で列車に―になる」
缶蹴り
カンけり [3][4] 【缶蹴り】
隠れん坊の一種。缶を一個立てた陣地に鬼が一人残り,近くに隠れた子供たちが鬼の目を盗んで缶を蹴飛ばす遊び。
罅
ひび [2] 【罅】
〔「ひび(皹)」と同源〕
(1)陶器・ガラス・壁・骨などにできる細かな割れ目。ひびり。
(2)人間関係が気まずくなること。
(3)身体に故障が起こること。
罅
ひびれ 【罅】
裂け目。割れ目。ひび。「―ガイル/ヘボン(三版)」
罅
ひびり [0][3] 【罅】
「ひび(罅)」に同じ。
罅ぜる
は・ぜる [2] 【爆ぜる・罅ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 は・ず
満ちて勢いよく裂ける。また,割れてとびちる。はじける。破裂する。「栗が―・ぜる」
罅る
ひわ・る ヒハル 【罅る】 (動ラ下二)
ひびが入る。割れ目ができる。[新撰字鏡]
罅る
ひは・る 【罅る】 (動ラ下二)
⇒ひわる
罅れる
ひび・れる [3] 【罅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ひび・る
ひびがはいる。割れ目ができる。
罅入
かにゅう [0] 【罅入】
「貫乳(カンニユウ)」に同じ。
罅割れ
ひびわれ [0] 【罅割れ】 (名)スル
ひびわれること。また,それによってできた割れ目。「柱が―する」
罅割れる
ひびわ・れる [4][0] 【罅割れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ひびわ・る
ひびが入る。「―・れた茶碗」
罅塗
ひびぬり [0] 【罅塗(り)】
表面に細かいひびを浮き出させた漆器の塗り方。漆が生乾きのとき卵白を刷毛で塗り,乾燥して細かい亀裂が生じた上に蝋(ロウ)色仕上げをする。
罅塗り
ひびぬり [0] 【罅塗(り)】
表面に細かいひびを浮き出させた漆器の塗り方。漆が生乾きのとき卵白を刷毛で塗り,乾燥して細かい亀裂が生じた上に蝋(ロウ)色仕上げをする。
罅焼
ひびやき [0] 【罅焼(き)】
貫乳の入った焼き物。収縮率が素地と異なる釉を施して釉面にひびを生じさせる。薩摩焼・粟田焼など。
罅焼き
ひびやき [0] 【罅焼(き)】
貫乳の入った焼き物。収縮率が素地と異なる釉を施して釉面にひびを生じさせる。薩摩焼・粟田焼など。
罅裂
かれつ [0] 【罅裂】
ひびがはいること。また,ひびわれ。
罅隙
こげき [0] 【罅隙】
氷河や雪渓(セツケイ)の割れ目。クレバス。
罌粟
けし [0] 【芥子・罌粟】
(1)ケシ科の大形二年草。東ヨーロッパ原産。高さ約1メートル。葉は緑白色で基部は茎を抱く。初夏,茎頂に紅・紅紫・白などの大きな四弁花を単生し,球形の果実を結ぶ。種子は小さく黒または白で多数あり,芥子油をとるほか,パンや和菓子の飾りに用いる。未熟の果実から阿片がとれるので,一般の栽培は禁止されている。
〔「芥子の花」は [季]夏。《己れ毒と知らで咲きけり―の花/虚子》〕
(2)ケシ科ケシ属の草花の総称。ヒナゲシ・オニゲシなど。
(3)カラシナの古名。特に,その種子。食用・薬用とするほか,仏寺で護摩をたくのに用いる。
(4)「芥子玉(ケシダマ)」に同じ。
(5)鎧(ヨロイ)の飾り。こまかい鋲(ビヨウ)を飾りに打ちつけたもの。
(6)「芥子坊主(ケシボウズ){(2)}」に同じ。
(7)(名詞の上に付いて)きわめて小さいの意を添える。「―粒」「―本」
芥子(1)[図]
罌粟科
けしか [0] 【芥子科・罌粟科】
双子葉植物離弁花類の一科。北半球の温帯に多く,世界に四七属約七〇〇種ある。草本で,しばしば乳汁をもつ。葉は互生。花は両性。果実は蒴果(サクカ)。コマクサ属・キケマン属は花に距(キヨ)または苞(ホウ)があり角果を結ぶので別科とすることがある。ケシ・ヒナゲシ・タケニグサ・クサノオウ・コマクサ・キケマンなど。
罍
らい [1] 【罍】
中国古代の青銅器。酒器などに用いた。
罍子
らいし [1] 【櫑子・罍子】
高坏(タカツキ)の上部に似て縁の高い器をいう。果物などを盛るのに用いた。「この筍(タコウナ)の―に何とも知らず立ち寄りて/源氏(横笛)」
罐
かま [0] 【釜・窯・缶・罐・竈】
(1)火にかけて,中に入れた物を加熱する器具。《釜》
(ア)主として炊飯に用いる金属製の器。鍋よりも深くて,普通かまどにのせかけるための鍔(ツバ)が付いている。はがま。
(イ)茶の湯で湯を沸かす道具。茶釜。鑵子(カンス)。
(ウ)醸造・製塩・製茶などに用いる加熱用の器具。
(2)高温を保って物を加熱し,溶かしたり化学変化を起こさせたりする装置。陶磁器・ガラス・セメントなどの製造に用いる。《窯》
(3)水を熱して蒸気を発生させる装置。ボイラー。汽缶。《缶・罐》
(4)かまど。《竈》「人の家に逃入りて―のしりへにかがまりて/大和 148」
(5)ミシンの部品の一。上糸と下糸を交差させて 縫い目を 形成する。
(6)火口湖。お釜。
(7)尻。また,男色。おかま。
(8)自分の領分。仲間。味方。「こつちの―にすると又よきことあり/洒落本・傾城買四十八手」
釜(1)
(ア)[図]
釜(1)
(イ)[図]
罐焚き
かまたき【罐焚き】
a stoker; <米> a fireman.→英和
罐石
かんせき [0] カン― 【缶石】 ・ クワン― 【罐石】
水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの塩類がボイラーの内壁に固着したもの。熱伝導を悪くし,ボイラーの寿命を短くする。
罔象
みずは ミヅハ 【罔象】
〔「みつは」とも〕
水の神・精。
→みずち
罔頭
あみがしら [3] 【網頭・罔頭】
漢字の頭(カシラ)の一。「罕」の「�」,「罪」「署」などの「罒」の部分。網の種類・状態などを表す文字を作る。
罠
わな [1] 【罠・羂】
(1)縄や竹などを輪の形にし,その中に餌(エサ)などを置いて動物をおびきよせ,中にはいった動物を捕らえる仕掛け。また,一般に,落とし穴や網などを含め,鳥獣を生け捕りにする仕掛けの総称。
(2)人をだましておとしいれるはかりごと。計略。「敵を―にかける」
(3)ひも・糸などをまるく輪状にしたもの。「二すぢの中より,―の頭をよこさまに引き出す/徒然 208」
罠をかける
わな【罠をかける】
set a trap.→英和
〜にかかる be caught in a trap.
罨法
あんぽう [0] 【罨法】 (名)スル
炎症や充血を除いたり痛みを軽くするために,水・湯や薬にひたした布などで,患部を冷やしたり温めたりする療法。「冷―」
罨法
あんぽう【罨法】
《医》fomentation.〜を施す foment;→英和
apply a poultice <to> .→英和
罪
つみ [1] 【罪】
■一■ (名)
(1)法律的・道徳的・宗教的な規範に反する行為。「―を犯す」
(2){(1)}に対して負うべき責任。また,それに対して科される制裁。刑罰。「―に服する」「―を償う」「―に問われる」「人の―をかぶる」
(3)ある行為から生ずる,他人に対する負い目や責任。「無沙汰の―を許されたい」「我はおん身等に対して何の―をもおかししことなし/即興詩人(鴎外)」
(4)特に,宗教の教えに反する行為。キリスト教では神の意志に背く行為をいい,仏教では法に背く行為と戒律を犯す行為をいう。罪業。「―の意識」
(5)禁忌を破ること。「生け剥ぎ・逆剥ぎ・屎戸(クソヘ),許多(ココダク)の―を天つ罪と法り別けて/祝詞(六月晦大祓)」
(6)欠点。短所。「それを―と見なされ給はず/狭衣 3」
■二■ (形動)
無慈悲なさま。思いやりがないさま。「―なことをする」
罪
つみ【罪】
[犯罪]a crime;→英和
an offense;→英和
guilt;→英和
a sin (道徳上の);→英和
a fault (過失).→英和
〜な guilty;→英和
sinful.→英和
〜のない innocent;→英和
harmless.〜を犯す commit a crime[sin];sin.〜に問われる be charged with[accused of] <theft> .〜を免れる escape punishment.〜をなすり合う recriminate.→英和
〜をとがめる call <a person> to account;accuse <a person> of a fault.
罪する
つみ・する [3] 【罪する】 (動サ変)[文]サ変 つみ・す
罪を責めて刑罰を与える。罰する。「讒言せしもの等を―・せんとし玉ひけるに/二宮尊徳(露伴)」
罪と罰
つみとばつ 【罪と罰】
〔原題 (ロシア) Prestuplenie i nakazanie〕
ドストエフスキーの長編小説。1866年刊。貧しい学生ラスコーリニコフは,非凡人には犯罪さえも許されるとの観念をいだき,金貸しの老婆とその妹を殺すが,予期せぬ孤絶感に脅かされ,娼婦ソーニャのキリスト教的愛に触れて自首をし,流刑地シベリアに赴く。
罪なふ
つみな・う 【罪なふ】
■一■ (動ハ四)
罪に処する。罰する。「法を犯さしめて,それを―・はん事,不便のわざなり/徒然 142」
■二■ (動ハ下二)
{■一■}に同じ。「義(コトワリ)の兵を挙けて,汝が逆(サカウル)に―・へむとす/日本書紀(崇神訓)」
罪人
つみびと [0] 【罪人】
罪のある人。ざいにん。とがにん。
罪人
つみびと【罪人】
a criminal;→英和
a sinner.→英和
罪人
ざいにん [0][3] 【罪人】
罪を犯した者。「―扱い」
罪人
ざいにん【罪人】
a criminal;→英和
an offender;→英和
a sinner (宗教・道徳上の).→英和
罪代
つみしろ 【罪代】
罪のつぐない。「かかる御なからひにまじり侍る―には/宇津保(嵯峨院)」
罪体
ざいたい [0] 【罪体】
犯罪事実または犯罪の対象である物体(殺害された死体,焼かれた家など)。
罪作り
つみつくり [3] 【罪作り】 (名・形動)[文]ナリ
(1)純真な人をだましたり困らせたりするような行為をする・こと(さま)。「子供をだますとは―な話だ」
(2)仏道にそむく行為をすること。人・生き物を殺したり傷つけたりするなど,非人間的な行為をすること。
罪作りな
つみつくり【罪作りな】
sinful;→英和
cruel;→英和
mischievous.→英和
〜ことをする commit a sin;→英和
do a cruel thing;do mischief.
罪刑法定主義
ざいけいほうていしゅぎ [9] 【罪刑法定主義】
いかなる行為が犯罪となるか,それにいかなる刑罰が科せられるかは既定の法律によってのみ定められるとする主義。刑罰権の恣意(シイ)的な行使を防ぐ人権保障の表れで,近代自由主義刑法の基本原則。
罪名
ざいめい [0] 【罪名】
(1)犯罪の名称。
(2)罪があるという世間でのうわさ。「―をすすぐ」
罪名
ざいめい【罪名】
the name of a crime;→英和
<on a> charge <of> .→英和
罪咎
ざいきゅう [0] 【罪咎】
つみととが。罪科。
罪囚
ざいしゅう [0] 【罪囚】
牢獄につながれた罪人。囚人。
罪因
ざいいん [0] 【罪因】
罪を犯すことになった原因。
罪垢
ざいく 【罪垢】
〔罪悪を垢(アカ)にたとえていう〕
罪によるけがれ。罪科。「其の益(ヤク)―を洗ひぬべし/盛衰記 26」
罪報
ざいほう [0] 【罪報】
悪業のむくい。罪のむくい。
罪悪
ざいあく【罪悪】
<commit> a crime (犯罪)[a sin (宗教・道徳上の)].→英和
罪悪
ざいあく [1] 【罪悪】
にくむべき罪。道徳や宗教の教えなどに反する悪いおこない。とが。
罪悪感
ざいあくかん [4][3] 【罪悪感】
悪いこと,非難されるべきことをおかしたという気持ち。「―にさいなまれる」
罪戻
ざいれい [0] 【罪戻】
〔「戻」は人道にもとる意〕
つみ。罪過。
罪数
ざいすう [3] 【罪数】
犯罪の個数。
罪根
ざいこん [0] 【罪根】
〔仏〕
(1)深く根ざして抜き去ることのできない罪。
(2)罪の根源。
罪業
ざいごう [0] 【罪業】
〔仏〕 罪の原因となる業(ゴウ)。
罪業妄想
ざいごうもうそう [5] 【罪業妄想】
自分の行為や内面的な心の動きに罪悪感をもち,自分自身を責める妄想。鬱病(ウツビヨウ)において典型的にみられる。
罪深い
つみぶかい【罪深い】
sinful;→英和
guilty.→英和
罪深い
つみぶか・い [4] 【罪深い】 (形)[文]ク つみぶか・し
罪が深い。道徳に反している。「―・い事をする」
[派生] ――さ(名)
罪滅ぼし
つみほろぼし [3] 【罪滅ぼし】 (名)スル
善行を積んで過去の罪の償いをすること。「せめてもの―」
罪滅ぼしをする
つみほろぼし【罪滅ぼしをする】
atone for one's sins;make amends <for the past> .〜のために in atonement for <one's sins> .
罪状
ざいじょう [0] 【罪状】
罪を犯したときの状況。犯罪の内容。「取り調べの結果―は明白だ」
罪状
ざいじょう【罪状】
(the nature of) a crime;→英和
<inquire into a person's> guilt.→英和
〜を自白する confess one's crime.罪状認否《法》(an) arraignment.→英和
罪状認否
ざいじょうにんぴ [5] 【罪状認否】
刑事裁判の冒頭に,被告人が起訴状に記載された公訴事実を認めるかどうかについて行う答弁。
罪福
ざいふく [0] 【罪福】
〔仏〕 悪い行為(罪)と善い行為(福)。また,その行為がもたらす善悪の報い。
罪科
ざいか【罪科】
an offence;→英和
a crime.→英和
罪科
ざいか [1] 【罪科】
(1)法律・道徳などに背いた罪。また,その罪の程度。
(2)罪に対する刑罰。しおき。とがめ。
罪科
つみとが [1] 【罪科】
つみととが。罪悪。罪過。
罪累
ざいるい [0][1] 【罪累】
(1)罪を重ねること。
(2)罪に連座すること。
罪苦
ざいく [1] 【罪苦】
罪ある者が受ける苦しみ。
罪証
ざいしょう [0] 【罪証】
犯罪の証拠。
罪証隠滅罪
ざいしょういんめつざい [8] 【罪証隠滅罪】
⇒証拠(シヨウコ)隠滅罪
罪責
ざいせき [0] 【罪責】
犯罪を犯した責任。
罪質
ざいしつ [0] 【罪質】
刑法が定める各犯罪のもつ,法益の異同などの刑事学的性質。
罪跡
ざいせき [0] 【罪跡】
犯罪の証拠となる痕跡(コンセキ)。
罪跡隠滅罪
ざいせきいんめつざい [8] 【罪跡隠滅罪】
〔法〕
⇒証拠(シヨウコ)隠滅罪
罪過
ざいか [1] 【罪過】
(1)つみとあやまち。法律や道徳に背いた行為。
(2)罰すること。「―に処する」
罪避り所
つみさりどころ 【罪避り所】
罪からのがれるところ。多く,打ち消しの語を伴って用いられる。「わが過ちのいとほしさも,例の―なく/狭衣 4」
罪障
ざいしょう [0][3] 【罪障】
〔仏〕 往生の妨げとなる罪業(ザイゴウ)。
罪魁
ざいかい [0] 【罪魁】
犯罪の首謀者。罪を犯した張本人。
罫
けい【罫】
a (ruled) line.→英和
〜のある(ない) ruled (unruled).〜を引く draw a line.
罫
けい [1] 【罫】
(1)紙に縦または横に一定の間隔で引いた線。罫線。「―の入った便箋」
(2)碁・将棋盤などの面に引いた縦横の線。
(3)活字組版で,版面の輪郭・仕切りなどに用いる薄い金属板。細い線の表罫,その裏を使った太い線の裏罫などがある。
罫引
けいびき [0][4] 【罫引】
「けびき(罫引)」に同じ。
罫引
けびき [0] 【罫引】
木材の側面に刃先で平行な線をつけたり,ある幅で割ったりするための道具。筋罫引,割り罫引などがあり,建具職・指物職などが使う。けいびき。
罫引[図]
罫引
けいびき【罫引】
ruling;→英和
a ruler (道具).→英和
〜の ruled.
罫引紙
けびきがみ [3] 【罫引紙】
⇒けいし(罫紙)
罫描き
けがき [1] 【罫書き・罫描き】 (名)スル
工作物の加工に必要な線や点を,罫引や罫書き針などを用いて材にしるすこと。
罫書き
けがき [1] 【罫書き・罫描き】 (名)スル
工作物の加工に必要な線や点を,罫引や罫書き針などを用いて材にしるすこと。
罫紙
けいし [1][0] 【罫紙】
罫を引いた用紙。けがみ。けびきがみ。
罫紙
けいし【罫紙】
ruled[lined]paper.
罫紙
けがみ [0] 【罫紙】
⇒けいし(罫紙)
罫線
けいせん【罫線】
a ruled line.
罫線
けいせん [0] 【罫線】
(1)「罫{(1)}」に同じ。
(2)「罫線表」に同じ。
罫線表
けいせんひょう [0] 【罫線表】
株価を予想するため,過去の相場・株価の動きをグラフ化したもの。足取り表。罫線。
置
おき 【置(き)】
■一■ [0] (名)
(1)「置き浄瑠璃」の略。
(2)「置き唄」の略。
■二■ (接尾)
時間・距離・数量などを表す語に付いて,それだけの間隔をおくことを表す。「三時間―」「二メートル―」「一人―」
置いてきぼり
おいてきぼり [0] 【置いてきぼり】
〔「おいてけぼり」の転〕
仲間を見捨てて行くこと。置きざりにすること。おいてけぼり。「―を食う」
置いてきぼりをくう
おいてきぼり【置いてきぼりをくう(にする)】
be left behind (leave <a person> behind).
置いてけ堀
おいてけぼり [0] 【置いてけ堀】
(1)江戸本所七不思議の一。夕方,魚籠(ビク)を提げて通りかかると,堀の中から「置いてけ,置いてけ」という声が聞こえ,魚籠の魚がなくなっているという。錦糸堀・亀戸東方の堀など諸説がある。
(2)「おいてきぼり」に同じ。「―にされる」
置き
おき 【置(き)】
■一■ [0] (名)
(1)「置き浄瑠璃」の略。
(2)「置き唄」の略。
■二■ (接尾)
時間・距離・数量などを表す語に付いて,それだけの間隔をおくことを表す。「三時間―」「二メートル―」「一人―」
置きっ放し
おきっぱなし [0] 【置きっ放し】
置いたまま,ほうってあること。放置。「自転車を外に―にする」
置きに
−おき【−置きに】
at intervals of <five feet> .一行〜に <write> on every other line.二日〜に every third day[three days].
置きゃあがれ
おきゃあがれ 【置きゃあがれ】 (連語)
〔動詞「置く」に助動詞「やがる」の命令形が付いたもの〕
やめてくれ。ばか言うな。よせやい。「いまいましい―/浄瑠璃・神霊矢口渡」
置き付け
おきつけ [0] 【置(き)付け】
他に移さず常にその場に置いたままにしてあること。置きすえ。「―のテーブル」
置き傘
おきがさ [0][3] 【置(き)傘】
不意の雨に備えて,学校・勤め先などに置いておく傘。
置き千木
おきちぎ [3] 【置(き)千木】
神社建築の千木で,棟の上に置く形式のもの。破風(ハフ)や垂木(タルキ)が突き出した本来の千木に対していう。
→千木
置き去り
おきざり [0] 【置(き)去り】
そこに残したまま行ってしまうこと。おきずて。「―を食う」「連れに―にされる」
置き去りにする
おきざり【置き去りにする】
leave <a person> behind;desert.→英和
置き口
おきぐち 【置き口】
〔「おきくち」とも〕
箱のふたの縁(フチ)や婦人の衣服の袖口・裾などに金や銀で縁飾りをすること。「袖口に―をし/紫式部日記」
置き合せ
おきあわせ [0] 【置き合(わ)せ】
茶道などで,調和を考えて道具を配置すること。また,その道具。「―がいい」
置き合わせ
おきあわせ [0] 【置き合(わ)せ】
茶道などで,調和を考えて道具を配置すること。また,その道具。「―がいい」
置き唄
おきうた [0] 【置き唄】
歌舞伎の下座唄や歌舞伎舞踊の伴奏の長唄で,場面展開や人物の登場の前にうたわれる序奏的部分。おき。
置き土
おきつち [0] 【置(き)土】
客土の一種。耕土が浅い田畑,あるいはくぼんだ畑などに土を置き加えるもの。
置き土産
おきみやげ [3] 【置(き)土産】
(1)立ち去るときにあとに残しておく贈り物。
(2)亡くなった人や前任者が残した業績や負債。「前政権の―」
置き型
おきがた [0] 【置(き)形・置(き)型】
布などに型紙を置いて染め出した模様。
置き場
おきば [0] 【置(き)場】
(1)物を置くための場所。「自転車―」
(2)心や身体を落ち着かせる所。置き所。「身の―がない」
置き墨
おきずみ 【置き墨】
顔だちを整えるために,髪の生えぎわや眉などを墨で化粧すること。また,その墨。「眉剃りて―濃く/浮世草子・一代女 1」
置き字
おきじ [0] 【置(き)字】
(1)漢文を訓読する際,習慣として読まない助字。「焉(エン)」「乎(コ)」など。
(2)手紙の文章で,「抑(ソモソモ)」「将又(ハタマタ)」「又」など副詞や接続詞に用いる文字。
置き尺
おきじゃく [0] 【置(き)尺】
布などの寸法を測るのに,布を下に置いて測ること。
⇔持ち尺
置き床
おきどこ [0] 【置(き)床】
床の間の代用とする移動できる台。付け床。
置き座
おきざ [0] 【置(き)座】
涼み台。おきえん。腰掛け台。
置き座
おきくら 【置き座】
物を置く台。台。「千座(チクラ)の―に置き足(タラ)はして/祝詞(六月晦大祓)」
置き引き
おきびき [0] 【置(き)引き】 (名)スル
置いてある他人の荷物などを,盗み去ること。また,その者。「―にあう」
置き形
おきがた [0] 【置(き)形・置(き)型】
布などに型紙を置いて染め出した模様。
置き忘れ
おきわすれ [0] 【置(き)忘れ】
置き忘れること。「傘の―」
置き忘れる
おきわす・れる [5][0] 【置(き)忘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おきわす・る
物を置いたまま持ち帰るのを忘れる。また,置いた場所を忘れる。「ノートを教室に―・れた」
置き忘れる
おきわすれる【置き忘れる】
leave <a thing> behind;forget[leave] <one's umbrella in the train> .→英和
置き惑はす
おきまどわ・す 【置き惑はす】 (動サ四)
(1)露や霜が置いて他と見分けにくいようにする。「心あてに折らばや折らむ初霜の―・せる白菊の花/古今(秋下)」
(2)置き忘れて見失う。「かぎを―・し侍りて/源氏(夕顔)」
置き戸
おきど 【置き戸】
〔「ど」は所の意〕
罪やけがれをはらいつぐなわせるために科する品物を置く台。また,その品物。「速須佐男命(ハヤスサノオノミコト)に千座(チクラ)の―を負(オオ)せ/古事記(上訓)」
置き所
おきどころ [0] 【置(き)所】
(1)物を置く場所。置き場。「―に困る」
(2)心や身体を落ち着ける所。「身の―がない」
置き所
おきどころ【置き所】
⇒置場(おきば).
置き手拭い
おきてぬぐい [3] 【置(き)手拭い】
(1)手拭いをたたんで頭または肩に載せておくこと。また,その手拭い。
(2)兜(カブト)の鉢の一種。戦国時代に流行した形で,鉢の後ろに鍔(ツバ)が突き出ていて,手拭いを置いたようにみえる。
置き手拭い(1)[図]
置き手紙
おきてがみ [3] 【置(き)手紙】 (名)スル
相手に会えないときなどに,用件を書き残しておくこと。また,その手紙。「―して外出する」
置き捨て
おきずて [0] 【置(き)捨て】
(1)ものを置いたままにしておくこと。
(2)「置き去り」に同じ。「途中で―にされた」
置き据え
おきすえ 【置き据え】
物事をある状態のままにして手をつけないこと。すえおき。「一両の工面も出来ぬといふからそんならそれは―で/歌舞伎・日月星享和政談」
置き換え
おきかえ [0] 【置(き)換え・置(き)替え】
(1)おきかえること。
(2)精神分析の用語。ある特定の対象に向けられていた感情や態度がほかの対象に向けられたり,また,別の形で行動に表されたりすること。防衛機制の一つ。転位。
(3)〔「おきがえ」とも〕
掛け売りの方法の一。保証金を取って掛け売りをし,売掛金が保証金よりも大きくなれば,保証金を追加徴収する。「―の約束も年々かさみて/浮世草子・永代蔵 5」
置き換える
おきか・える [4][3] 【置(き)換える・置(き)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 おきか・ふ
(1)物を現在ある場所から他の場所に移し置く。「机を明るい場所に―・える」
(2)現在ある物をどけて,あとに別の物を置く。「テレビと茶だんすを―・える」「� を � に―・える」
置き換える
おきかえる【置き換える】
rearrange (並べ換え);→英和
replace <A with B> ;→英和
substitute <B for A> .→英和
置き文
おきぶみ [0] 【置(き)文】
(1)書き置き。遺書。
(2)置き手紙。
(3)古文書の一。現在および将来にわたって守るべき規式を定めた文書。鎌倉・室町時代に多く用いられた。
置き時計
おきどけい [3] 【置(き)時計】
棚や机の上などに置いて使う型の時計。
置き替え
おきかえ [0] 【置(き)換え・置(き)替え】
(1)おきかえること。
(2)精神分析の用語。ある特定の対象に向けられていた感情や態度がほかの対象に向けられたり,また,別の形で行動に表されたりすること。防衛機制の一つ。転位。
(3)〔「おきがえ」とも〕
掛け売りの方法の一。保証金を取って掛け売りをし,売掛金が保証金よりも大きくなれば,保証金を追加徴収する。「―の約束も年々かさみて/浮世草子・永代蔵 5」
置き替える
おきか・える [4][3] 【置(き)換える・置(き)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 おきか・ふ
(1)物を現在ある場所から他の場所に移し置く。「机を明るい場所に―・える」
(2)現在ある物をどけて,あとに別の物を置く。「テレビと茶だんすを―・える」「� を � に―・える」
置き柄杓
おきびしゃく [3] 【置き柄杓】
茶道で,柄杓の扱い方の一。風炉(フロ)で釜に柄杓を置く際,親指を上,人差し指を下にして柄の節より少し下がった所を持って置く置き方。
置き楯
おきだて [0] 【置き楯】
据えておく楯。
⇔持ち楯
置き歌
おきうた [0] 【置(き)歌】
「空札(カラフダ)」に同じ。
置き水屋
おきみずや [3] 【置(き)水屋】
茶の湯で用いる移動可能な水屋。普通の水屋が設けられない席で用いる。
置き注ぎ
おきつぎ [0] 【置き注ぎ】
置いたままの杯に酒をつぐこと。
置き浄瑠璃
おきじょうるり [3] 【置(き)浄瑠璃】
常磐津(トキワズ)・清元など歌舞伎の舞踊劇の浄瑠璃で,曲の冒頭,踊り手が登場する前に演奏される部分。おき。
置き灯籠
おきどうろう [3] 【置(き)灯籠】
足元の照明とする据え置き式の小型の灯籠。石造品が多く,庭の景色ともなる。
置き炬燵
おきごたつ [3] 【置き炬燵】
やぐらの内に炉を入れた,移動できるこたつ。[季]冬。
→掘り炬燵
置き生け
おきいけ [0] 【置(き)生け】
下に据えた花器にいけた生け花の総称。
置き石
おきいし [0] 【置(き)石】
(1)風趣をそえるため,庭などに据える石。
(2)囲碁で,両者の力量に差があるときに,弱い方の人があらかじめ星の上に二子(ニシ)以上置く黒石。
置き碁
おきご [0] 【置(き)碁】
囲碁で,両者の力量に差のあるとき,弱い方の人があらかじめ星の上に二子(ニシ)以上の石を置いて打つこと。
置き筒
おきつつ [0] 【置(き)筒】
つったり掛けたりせず,据え置いたまま用いる筒形の花器。
置き網
おきあみ [0] 【置(き)網】
⇒待(マ)ち網(アミ)
置き綿
おきわた 【置(き)綿】
綿帽子の一種。真綿を広げて作ったかぶりもの。初めは老女の防寒用だったが,延宝(1673-1681)頃から若い女性にもひろがり,染め綿も用いられた。
置き舞台
おきぶたい [3] 【置(き)舞台】
(1)舞台の上に置き,その上で舞楽を演じる一丈八尺(約5.4メートル)四方の台。
(2)「所作(シヨサ)舞台」に同じ。
置き花
おきばな [0] 【置(き)花】
華道で,床の間や卓上に飾る花。
→釣り花
→掛け花
置き薬
おきぐすり [3] 【置(き)薬】
行商人が常備薬として家庭に預ける薬。一定期間ののち,使った分の代金と引きかえに,薬を補充する。富山の薬売りのものが著名。配置薬。
置き迷う
おきまよ・う 【置き迷う】 (動ワ五[ハ四])
(1)置き場所を迷う。
(2)(露や霜が)置いたのかと見まがう。「宵の間に―・ふ色は山の端の月/新古今(秋下)」
置き違える
おきちがえる【置き違える】
misplace;→英和
put <a thing> in a wrong place.
置き針
おきばり [0] 【置(き)針】
川魚の釣り方の一。夕方に,餌(エサ)をつけた釣り針を川に入れておき,翌朝あげて魚をとる法。ウナギやナマズなどに用いる。
置き銭
おきせん 【置き銭】
(1)宿立ちなどの時,茶代として置く金銭。おきぜに。
(2)〔遊里からでた近世大坂の俗語〕
情人。愛人。また,そのような関係。「―といふ事…江戸で云ふ馴染や色事のことだとさ/洒落本・船頭深話」
置き頭巾
おきずきん [3][4] 【置(き)頭巾】
置き手拭(テヌグ)いのように,たたんだ布を頭にのせて頭巾としたもの。
置き餌
おきえ [0][2] 【置き餌】
ネズミ・ゴキブリなどを駆除するために仕掛ける餌(エサ)。
置き鼓
おきつづみ [3] 【置(き)鼓】
(1)能楽の囃子(ハヤシ)の一。笛と小鼓で演奏される。「翁(オキナ)」のあとの脇能で,ワキが登場する際などに用いる。笛と小鼓を同時に演奏せず,笛を吹いている間は,小鼓の手をおくところからこの名がある。
(2)歌舞伎の下座音楽の一。{(1)}から転じたもの。
置く
お・く [0] 【置く・措く】 (動カ五[四])
(1)物や人をある場所に据える。
(ア)物にある場所を占めさせる。その場所にあるようにする。「眼鏡(メガネ)を机の上に―・く」「通路に物を―・くな」「困難な状況に―・かれている」
(イ)設備・機関・役職などを設ける。「大阪に支社を―・く」「各階に喫煙室を―・く」「組合に書記を二名―・く」
(ウ)自分の家にある人を住まわせて生活させる。また,他人を雇って住み込ませる。「二階に弟夫婦を―・く」「下宿人を―・く」「別荘に留守番を―・く」
(エ)人や物に役割を与えて機能させる。「秘書を―・く」「未知数を � と―・く」
(オ)(「擱く」とも書く)(手に持って使っていた道具を下に置く意から)その道具を用いて行なっていた動作をやめる。「筆を―・く」「箸(ハシ)を―・く」「巻(カン)を―・く」(カ)ある数値を表すように算盤(ソロバン)・算木(サンギ)や計算機のキーを操作する。「初めに一万と―・く」(キ)他者を支配した状態にする。「多数の会社を支配下に―・く」「近隣諸国をその影響下に―・いている」(ク)目標点や中心をある場所に定める。「目標をどこに―・くかによって方法は変わってくる」「座標軸をここに―・く」
(2)その物だけを他とは別にする。
(ア)物や人をある場所に残したままそこを離れる。「身ぐるみ脱いで―・いていけ」「書類を事務所に―・いてくる」「妻子を東京に―・いて札幌に単身赴任する」
(イ)(多く「措く」と書く)その状態のままにして活用・考慮の対象としない。ほうっておく。「彼のような有能な人物をこのままで―・くのは惜しい」「費用のことはひとまず―・くとして,先に日取りを決めよう」「聞き―・く」「捨て―・く」
(ウ)(多く「措く」と書く)除外する。「会社の発展を図るには,今を―・いて機会はない」「この仕事には彼を―・いてほかに適任者はいない」
(3)間隔を設ける。間をあける。「一軒―・いて隣の家」「少し冷却期間を―・いた方がいい」
(4)(「…に信を置く」などの形で)…の気持ちをもつ。「全幅の信頼を―・く」「信用の―・ける人物」
(5)露や霜が葉や地面に生ずる。おりる。「葉に―・いた露」「秋されば―・く露霜にあへずして都の山は色づきぬらむ/万葉 3699」
(6)(補助動詞)
動詞の連用形に接続助詞「て(で)」を添えた形に付く。
(ア)動作の結果がきちんと残るようにする意を表す。「メモして―・く」「いいのを選んで―・く」
(イ)その状態をそのまま続ける意を表す。「故障した自転車をほうって―・いたらさびついてしまった」「蔵にしまって―・く」
(ウ)その状態を認めて,そのままにする意を表す。「悪口を言う奴には勝手に言わせて―・け」「私のことはほって―・いて下さい」
(エ)あとに起こる事柄を予想して,前もって…する意を表す。「話をする前にあらかじめ原稿に目を通して―・く」「訪問する前に電話をして―・こう」「一通り読んで―・きなさい」
(オ)当座の処置としてひとまず…する意を表す。「もう締め切りは過ぎているが一応あずかるだけあずかって―・く」
→とく(連語)
[可能] おける
[慣用] 一目―・重きを―・霜を―・算盤(ソロバン)を―・念頭に―・野に―/風上に置けない・眼中に置かない・気が置けない・下にも置かない・隅に置けない
置く
おく【置く】
put;→英和
place;→英和
lay (down);→英和
leave (残して);→英和
leave <it as it is> (放置);keep <a servant> (雇う);→英和
post <a sentinel> ;→英和
take in <boarders> ;pawn (質に).→英和
置く露の
おくつゆの 【置く露の】 (枕詞)
(1)露の性質と関連の深い「たま」「あだ」「ふか」などの音を含む地名にかかる。「―玉造江(タマツクリエ)に茂るてふ/玉葉(恋一)」
(2)露がかかるということから,「かかる」にかかる。「―かかるものとは思へども/後撰(恋二)」
置付け
おきつけ [0] 【置(き)付け】
他に移さず常にその場に置いたままにしてあること。置きすえ。「―のテーブル」
置傘
おきがさ [0][3] 【置(き)傘】
不意の雨に備えて,学校・勤め先などに置いておく傘。
置千木
おきちぎ [3] 【置(き)千木】
神社建築の千木で,棟の上に置く形式のもの。破風(ハフ)や垂木(タルキ)が突き出した本来の千木に対していう。
→千木
置去り
おきざり [0] 【置(き)去り】
そこに残したまま行ってしまうこと。おきずて。「―を食う」「連れに―にされる」
置土
おきつち [0] 【置(き)土】
客土の一種。耕土が浅い田畑,あるいはくぼんだ畑などに土を置き加えるもの。
置土産
おきみやげ【置土産】
a keepsake;→英和
a parting present.
置土産
おきみやげ [3] 【置(き)土産】
(1)立ち去るときにあとに残しておく贈り物。
(2)亡くなった人や前任者が残した業績や負債。「前政権の―」
置型
おきがた [0] 【置(き)形・置(き)型】
布などに型紙を置いて染め出した模様。
置場
おきば [0] 【置(き)場】
(1)物を置くための場所。「自転車―」
(2)心や身体を落ち着かせる所。置き所。「身の―がない」
置場
おきば【置場】
a place <for> ;→英和
a depository;a shed.→英和
置字
おきじ [0] 【置(き)字】
(1)漢文を訓読する際,習慣として読まない助字。「焉(エン)」「乎(コ)」など。
(2)手紙の文章で,「抑(ソモソモ)」「将又(ハタマタ)」「又」など副詞や接続詞に用いる文字。
置尺
おきじゃく [0] 【置(き)尺】
布などの寸法を測るのに,布を下に置いて測ること。
⇔持ち尺
置屋
おきや [0] 【置屋】
芸者や遊女などを抱えていて,求めに応じて茶屋・料亭などに差し向けることを業とする店。
→揚屋(アゲヤ)
置床
おきどこ [0] 【置(き)床】
床の間の代用とする移動できる台。付け床。
置座
おきざ [0] 【置(き)座】
涼み台。おきえん。腰掛け台。
置引き
おきびき [0] 【置(き)引き】 (名)スル
置いてある他人の荷物などを,盗み去ること。また,その者。「―にあう」
置引犯人
おきびき【置引犯人】
a luggage thief.
置形
おきがた [0] 【置(き)形・置(き)型】
布などに型紙を置いて染め出した模様。
置忘れ
おきわすれ [0] 【置(き)忘れ】
置き忘れること。「傘の―」
置忘れる
おきわす・れる [5][0] 【置(き)忘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おきわす・る
物を置いたまま持ち帰るのを忘れる。また,置いた場所を忘れる。「ノートを教室に―・れた」
置所
おきどころ [0] 【置(き)所】
(1)物を置く場所。置き場。「―に困る」
(2)心や身体を落ち着ける所。「身の―がない」
置手拭い
おきてぬぐい [3] 【置(き)手拭い】
(1)手拭いをたたんで頭または肩に載せておくこと。また,その手拭い。
(2)兜(カブト)の鉢の一種。戦国時代に流行した形で,鉢の後ろに鍔(ツバ)が突き出ていて,手拭いを置いたようにみえる。
置き手拭い(1)[図]
置手紙
おきてがみ [3] 【置(き)手紙】 (名)スル
相手に会えないときなどに,用件を書き残しておくこと。また,その手紙。「―して外出する」
置手紙をする
おきてがみ【置手紙をする】
leave a message[note] <for a person> .→英和
置捨て
おきずて [0] 【置(き)捨て】
(1)ものを置いたままにしておくこと。
(2)「置き去り」に同じ。「途中で―にされた」
置換
ちかん [0] 【置換】 (名)スル
(1)置き換えること。
(2)〔数〕 相異なる � 個のものの順列を,他の順列に移す操作。また,一般に一つの集合 � から � 自身の上への一対一の写像のこと。
(3)〔化〕 ある化合物の原子または原子団を,他の原子または原子団で置き換えること。また,その反応。置換反応。
置換
ちかん【置換】
substitution;replacement.→英和
置換え
おきかえ [0] 【置(き)換え・置(き)替え】
(1)おきかえること。
(2)精神分析の用語。ある特定の対象に向けられていた感情や態度がほかの対象に向けられたり,また,別の形で行動に表されたりすること。防衛機制の一つ。転位。
(3)〔「おきがえ」とも〕
掛け売りの方法の一。保証金を取って掛け売りをし,売掛金が保証金よりも大きくなれば,保証金を追加徴収する。「―の約束も年々かさみて/浮世草子・永代蔵 5」
置換える
おきか・える [4][3] 【置(き)換える・置(き)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 おきか・ふ
(1)物を現在ある場所から他の場所に移し置く。「机を明るい場所に―・える」
(2)現在ある物をどけて,あとに別の物を置く。「テレビと茶だんすを―・える」「� を � に―・える」
置文
おきぶみ [0] 【置(き)文】
(1)書き置き。遺書。
(2)置き手紙。
(3)古文書の一。現在および将来にわたって守るべき規式を定めた文書。鎌倉・室町時代に多く用いられた。
置時計
おきどけい [3] 【置(き)時計】
棚や机の上などに置いて使う型の時計。
置時計
おきどけい【置時計】
a table clock.
置替え
おきかえ [0] 【置(き)換え・置(き)替え】
(1)おきかえること。
(2)精神分析の用語。ある特定の対象に向けられていた感情や態度がほかの対象に向けられたり,また,別の形で行動に表されたりすること。防衛機制の一つ。転位。
(3)〔「おきがえ」とも〕
掛け売りの方法の一。保証金を取って掛け売りをし,売掛金が保証金よりも大きくなれば,保証金を追加徴収する。「―の約束も年々かさみて/浮世草子・永代蔵 5」
置替える
おきか・える [4][3] 【置(き)換える・置(き)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 おきか・ふ
(1)物を現在ある場所から他の場所に移し置く。「机を明るい場所に―・える」
(2)現在ある物をどけて,あとに別の物を置く。「テレビと茶だんすを―・える」「� を � に―・える」
置歌
おきうた [0] 【置(き)歌】
「空札(カラフダ)」に同じ。
置水屋
おきみずや [3] 【置(き)水屋】
茶の湯で用いる移動可能な水屋。普通の水屋が設けられない席で用いる。
置浄瑠璃
おきじょうるり [3] 【置(き)浄瑠璃】
常磐津(トキワズ)・清元など歌舞伎の舞踊劇の浄瑠璃で,曲の冒頭,踊り手が登場する前に演奏される部分。おき。
置灯籠
おきどうろう [3] 【置(き)灯籠】
足元の照明とする据え置き式の小型の灯籠。石造品が多く,庭の景色ともなる。
置物
おきもの【置物】
an ornament <for the alcove> ;→英和
a figurehead (比喩的).→英和
置物
おきもの [0] 【置物】
(1)床の間や机の上などに,装飾のため据え置く物。
(2)形だけで実際には役に立たない人。
(3)神仏の前に置いて供える物。「此より始めて厳瓮(イツヘ)の―有り/日本書紀(神武訓)」
(4)衣服につけて,飾りにする物。「上着・唐衣には,花結び,ぬひもの,―,かねをのべ/たまきはる」
置生け
おきいけ [0] 【置(き)生け】
下に据えた花器にいけた生け花の総称。
置目
おきめ [0] 【置目】
(1)蒔絵(マキエ)の下絵を漆面に転写する方法。美濃紙に描いた下絵の輪郭を,裏から胡粉(ゴフン)などでなぞり,これを器面に押しあてて転写する。
(2)中世・近世,領主などが作った法令や規定。
→掟書(オキテガキ)
(3)仕置き。処刑。「盗みをさせて―にあふ/浄瑠璃・丹波与作(中)」
置石
おきいし [0] 【置(き)石】
(1)風趣をそえるため,庭などに据える石。
(2)囲碁で,両者の力量に差があるときに,弱い方の人があらかじめ星の上に二子(ニシ)以上置く黒石。
置碁
おきご [0] 【置(き)碁】
囲碁で,両者の力量に差のあるとき,弱い方の人があらかじめ星の上に二子(ニシ)以上の石を置いて打つこと。
置筒
おきつつ [0] 【置(き)筒】
つったり掛けたりせず,据え置いたまま用いる筒形の花器。
置籍船
ちせきせん [0] 【置籍船】
⇒便宜置籍船(ベンギチセキセン)
置網
おきあみ [0] 【置(き)網】
⇒待(マ)ち網(アミ)
置綿
おきわた 【置(き)綿】
綿帽子の一種。真綿を広げて作ったかぶりもの。初めは老女の防寒用だったが,延宝(1673-1681)頃から若い女性にもひろがり,染め綿も用いられた。
置舞台
おきぶたい [3] 【置(き)舞台】
(1)舞台の上に置き,その上で舞楽を演じる一丈八尺(約5.4メートル)四方の台。
(2)「所作(シヨサ)舞台」に同じ。
置花
おきばな [0] 【置(き)花】
華道で,床の間や卓上に飾る花。
→釣り花
→掛け花
置薬
おきぐすり [3] 【置(き)薬】
行商人が常備薬として家庭に預ける薬。一定期間ののち,使った分の代金と引きかえに,薬を補充する。富山の薬売りのものが著名。配置薬。
置酒
ちしゅ [1] 【置酒】 (名)スル
酒宴を開くこと。さかもり。「火炉を擁して而して―する者あり/世路日記(香水)」
置酒高会
ちしゅこうかい [1] 【置酒高会】
盛大な酒宴。
置針
おきばり [0] 【置(き)針】
川魚の釣り方の一。夕方に,餌(エサ)をつけた釣り針を川に入れておき,翌朝あげて魚をとる法。ウナギやナマズなどに用いる。
置閏法
ちじゅんほう [0] 【置閏法】
暦法で,閏(ウルウ)月・閏日(現代では閏秒も)を置く決まりのこと。太陰太陽暦で19年に七回の閏月を置く19年七閏法その他,各種の暦によって独特の方法がある。
置頭巾
おきずきん [3][4] 【置(き)頭巾】
置き手拭(テヌグ)いのように,たたんだ布を頭にのせて頭巾としたもの。
置鼓
おきつづみ [3] 【置(き)鼓】
(1)能楽の囃子(ハヤシ)の一。笛と小鼓で演奏される。「翁(オキナ)」のあとの脇能で,ワキが登場する際などに用いる。笛と小鼓を同時に演奏せず,笛を吹いている間は,小鼓の手をおくところからこの名がある。
(2)歌舞伎の下座音楽の一。{(1)}から転じたもの。
罰
ばつ [1] 【罰】
社会的規範を犯した者や倫理的・宗教的規範に背いた者に対して与えられる制裁。こらしめ。しおき。「―を受ける」「なまけた―だ」
罰
ばち [2] 【罰】
〔呉音〕
神仏が下す,悪事をこらしめるための報い。たたり。「―があたる」「―をこうむる」
→ばつ
罰
ばつ【罰】
(a) punishment;(a) penalty.→英和
〜する punish.→英和
罰
ばち【罰】
(divine) punishment.〜があたる be punished;receive punishment.
罰する
ばっ・する [0][3] 【罰する】 (動サ変)[文]サ変 ばつ・す
罰を与える。こらしめる。「法律によって―・する」「神が―・する」
罰する
ばっする【罰する】
punish;→英和
chastise (こらしめる).→英和
罰すべき punishable.→英和
罰俸
ばっぽう [0] 【罰俸】 (名)スル
もと官吏に対する懲戒処分として,俸給の全額または一部を役所に納めさせたこと。
罰則
ばっそく【罰則】
penal regulations.
罰則
ばっそく [0] 【罰則】
違法行為に対して,刑罰・過料を科することを定める法律の規定。
罰当たり
ばちあたり [3] 【罰当(た)り】 (名・形動)[文]ナリ
罰が当たるのが当然と思われること。またそのようなさまや人。「―な行い」「この―め」
罰当り
ばちあたり [3] 【罰当(た)り】 (名・形動)[文]ナリ
罰が当たるのが当然と思われること。またそのようなさまや人。「―な行い」「この―め」
罰杯
ばっぱい [0] 【罰杯】
宴席で,遅参者や勝負に負けた者に,罰として無理に酒を飲ませること。また,その酒。
罰点
ばってん [3] 【罰点】
(1)誤り・不可などの意を示す「×」のしるし。「―をもらう」
(2)ゲーム・スポーツなどで,減点。
罰点
ばってん【罰点(をつける)】
(give) a black mark <for> .
罰酒
ばっしゅ [1] 【罰酒】
「罰杯(バツパイ)」に同じ。
罰金
ばっきん [0] 【罰金】
(1)罰として取り立てる金。制裁金。「―を払う」
(2)刑法の定める刑罰の一。一万円以上。科料より重い財産刑。
罰金
ばっきん【罰金】
a fine;→英和
a penalty.→英和
〜を科する fine <a person for a breach of…> .〜を科せられる be fined <1,000 yen> .
署
しょ【署】
an office;→英和
a station;→英和
a department (機構).→英和
署
しょ [1] 【署】
(1)役所。特に,警察署。
(2)書き記すこと。名前を記すこと。「其の官の―を取るに各一行を書きて/今昔 7」
署する
しょ・する [2] 【署する】 (動サ変)[文]サ変 しよ・す
自分の氏名を書く。署名する。「名を―・する筈/社会百面相(魯庵)」
署内
しょない [1] 【署内】
警察署・税務署・消防署など,「署」という名のついた役所の中。
署名
しょめい [0] 【署名】 (名)スル
文書上に自己の氏名を記載すること。また,その記載された氏名。本来は自署である。「契約書に―する」
→記名
署名
しょめい【署名】
a signature;→英和
an autograph.→英和
〜する sign <a letter,one's name to> ;→英和
autograph.‖署名運動 a signature-obtaining campaign.署名者 a signer;a signatory (署名国).
署名捺印
しょめいなついん [0] 【署名捺印】
本人が自らその氏名を書いて,自分の印を押すこと。
署名記事
しょめいきじ [4] 【署名記事】
記者の名を明記した記事。
署名運動
しょめいうんどう [4] 【署名運動】
特定の問題に対し多数の署名を集めることで,理解を広め,またその結着の方向に影響を与えようとする運動。
署員
しょいん [1] 【署員】
警察署・税務署など「署」と名の付く役所に勤務する人。
署長
しょちょう [0] 【署長】
警察署・税務署・消防署など「署」という名のついた役所の長。
署[所]長
しょちょう【署[所]長】
the head[chief] <of police> ;→英和
the superintendent (工場).
罵り
ののしり [4] 【罵り】
(1)ののしること。「―をあびる」
(2)騒ぎ立てること。「この兄殿の御―にかかりて/大鏡(道隆)」
罵り合ふ
のりあ・う 【罵り合ふ】 (動ハ四)
ののしり合う。「下ざまの人は―・ひ,いさかひて/徒然 175」
罵る
ののしる【罵る】
abuse;→英和
revile;→英和
scold (しかる).→英和
罵る
の・る 【罵る】 (動ラ四)
悪口を言う。ののしる。「三人の尼をば打ち凌(リヨウ)じ,―・りはづかしめて/三宝絵詞(中)」
罵る
ののし・る [3] 【罵る】 (動ラ五[四])
(1)大声で非難する。どなってしかる。「人前かまわず―・る」
(2)口汚く悪口を言う。「役立たずめと犬を―・る」
(3)声高にものを言う。やかましく騒ぎ立てる。「日しきりにとかくしつつ,―・るうちに夜更けぬ/土左」
(4)大きな音がする。「響き―・る水の音を聞くにも…/源氏(蜻蛉)」
(5)世間の評判になる。また,やかましくうわさする。善悪ともにいう。「この世に―・り給ふ光源氏/源氏(若紫)」
[可能] ののしれる
罵倒
ばとう [0] 【罵倒】 (名)スル
口ぎたなくののしること。また,その言葉。「相手を―する」「―を浴びせる」
罵倒
ばとう【罵倒】
abuse;→英和
denunciation.→英和
〜する abuse;→英和
denounce.→英和
罵声
ばせい [0] 【罵声】
大声で悪口を言う声。「―を浴びせる」
罵声
ばせい【罵声(を浴せる)】
abuse.→英和
罵殺
ばさつ [0] 【罵殺】 (名)スル
ひどくののしり,けなすこと。罵倒。「天下の豪傑を―せんとす/くれの廿八日(魯庵)」
罵言
ばげん [0] 【罵言】
ののしる言葉。悪口。「―を浴びせる」
罵詈
ばり【罵詈】
⇒罵倒.
罵詈
ばり [1] 【罵詈】 (名)スル
〔「罵」も「詈」も悪口を言う意〕
きたない言葉で悪口を言うこと。また,その言葉。ののしり。「―を浴びせる」「―雑言(ゾウゴン)」「彼程(アレホド)貴君(アナタ)に―されても腹も立てずに/浮雲(四迷)」
罵詈讒謗
ばりざんぼう [1] 【罵詈讒謗】 (名)スル
ありとあらゆる悪口を言ってののしり,そしること。また,その言葉。「口をきわめて―する」「―を浴びせる」
罵詈雑言
ばりぞうごん [1] 【罵詈雑言】
ありとあらゆる口ぎたない,ののしりの言葉。「―を浴びせる」
罷く
ま・く 【任く・罷く】
■一■ (動カ下二)
(1)官職に任ずる。任命してさし遣わす。「土師職(ハジノツカサ)に―・けたまふ/日本書紀(垂仁訓)」
(2)命じて退出させる。しりぞける。「姉は醜しとおもほして,めさずして―・けたまふ/日本書紀(神代下訓)」
〔「罷(マカ)る」に対する他動詞〕
■二■ (動カ四)
{■一■}に同じ。「大君の遠の朝廷(ミカド)と―・きたまふ官(ツカサ)のまにま/万葉 4113」
〔平安時代の補修が明らかな万葉集巻一八に二例のみ見える。いずれも連用形で,原表記に「末気」などとあったものを誤読してできた語か〕
罷づ
まか・ず マカヅ 【罷づ・罷出づ】 (動ダ下二)
〔「まかりいづ」の転。「まかんず」とも〕
(1)「出る」「去る」の謙譲語。
(ア)貴人のもとから退出する。「参る人々も皆,立ちながら―・づれば/源氏(夕顔)」
(イ)お暇をいただいて,去る。「暇許させ給はぬを,強ひて申してあからさまに―・でぬ/宇津保(忠こそ)」
(2)「出る」「行く」の丁寧語。出かける。「かく京にも―・でねば,頼もし所に籠りて物し侍るなり/源氏(若紫)」
(3)「下げる」の謙譲語。お下げする。「つとめてこの箱を―・でさせ給へるにぞ/源氏(葵)」
罷づ
まか・づ 【罷づ】 (動ダ下二)
⇒まかず(罷)
罷む
や・む [0] 【止む・已む・罷む】
■一■ (動マ五[四])
(1)それまで続いていたことが,切れて続かなくなる。「雨が―・む」「騒ぎが―・む」
(2)しないですませる。実行されずに終わる。「御発展を願って―・みません」「及ばざる時はすみやかに―・むを知といふべし/徒然 131」
(3)物事の決まりがついて,終わりになる。「倒れてのち―・む」「撃(ウ)ちてし―・まむ/古事記(中)」
(4)感情・痛みなどがおさまる。「あふ日ならでは―・む薬なし/拾遺(恋一)」
〔「止める」に対する自動詞〕
■二■ (動マ下二)
⇒やめる(止)
⇒やめる(辞)
罷める
や・める [0] 【辞める・罷める】 (動マ下一)[文]マ下二 や・む
〔「止(ヤ)める」と同源〕
就いていた職や地位などを退く。退職する。辞職・辞任する。「都合で会社を―・める」「責任をとって会長を―・める」
罷り
まかり 【罷り】
〔動詞「罷る」の連用形から〕
(1)行くこと。貴人などの前から退出すること。
(2)貴人の食膳を下げること。また,その膳。「御―に候ふ人は,御―たべ候ひなん/宇治拾遺 9」
罷り出づ
まかりい・ず 【罷り出づ】 (動ダ下二)
(1)「出づ」の謙譲語。貴人のもとや貴所から出る。退出する。「人々―・でてしめやかなる夕暮なり/源氏(蜻蛉)」
(2)居所を出て他へ行く意の謙譲語。出かける。出て参る。「菓(コノミ)・蓏(クサノミ)を拾はんが為に山野に―・でたらん間/今昔 5」
(3)「出づ」の丁寧語。現れ出る。参上する。「―・でたる者は東国に隠れもない大名です/狂言・入間川」
→罷り出る
罷り出る
まかり・でる [2][4] 【罷り出る】 (動ダ下一)
(1)「出る」の謙譲語。退いて帰る。退出する。「御前を―・でる」
(2)「出る」の丁寧語。人の前に出る。参上する。また,厚かましく人前に出る。「挨拶に―・でました」「師弟の契約をしたい心得で―・でました/真景累ヶ淵(円朝)」
罷り在り
まかりあ・り 【罷り在り】 (動ラ変)
「あり」「おり」の謙譲語・丁寧語。あります。おります。「恋闕の至情にたへず―・り候/近世紀聞(延房)」
罷り寄る
まかりよ・る 【罷り寄る】 (動ラ四)
「寄る」の謙譲語。
(1)立ち寄る。「小野に侍りつる尼どもあひとひ侍らむとて,―・りたりしに/源氏(手習)」
(2)年をとる。「年―・りて,風重く成て/宇治拾遺 12」
罷り成らぬ
まかりなら∘ぬ 【罷り成らぬ】 (連語)
〔「成らぬ」を強めていう語〕
決してしてはいけない。重々しい禁止の表現として用いる。「口答えすることは―∘ぬ」
罷り成る
まかりな・る 【罷り成る】 (動ラ四)
「成る」の謙譲語。ある状態にいたる。「法師に―・らんと思ひ侍れど/宇治拾遺 12」
罷り申し
まかりもうし 【罷り申し】
別れの挨拶(アイサツ)をすること。特に,国司などの地方官が任地に赴任する際,参内していとまごいをすること。「―せし人のもとに言ひたりける/平中 35」
罷り申す
まかりもう・す 【罷り申す】 (動サ四)
貴人に別れの挨拶(アイサツ)を言う。いとまごいをする。「倭姫命に―・して曰はく/日本書紀(景行訓)」「神に―・し給ふ/源氏(須磨)」
罷り越す
まかりこ・す [2] 【罷り越す】 (動サ五[四])
「行く」の謙譲語。まいる。参上する。「一緒に逗子に―・し/不如帰(蘆花)」
罷り通る
まかりとお・る [4] 【罷り通る】 (動ラ五[四])
(1)「通る」を強めていう。
(ア)堂々と通る。
(イ)良くない物が世間に通用する。また,悪い行為が堂々と行われる。「粗悪な時計が高級時計として―・る」「無法が―・る世の中」
(2)「通る」の謙譲語。「さあらば逆縁ながらとぶらうて―・らうずるにて候/狂言・蛸」
罷り道
まかりじ 【罷り道】
死者があの世へと行く道。よみじ。「楽浪(ササナミ)の志賀津の児らが―の川瀬の道を見ればさぶしも/万葉 218」
罷り間違う
まかりまちが・う [6][2] 【罷り間違う】 (動ワ五[ハ四])
「間違う」を強めていう。
(1)(「まかりまちがえば」「まかりまちがうと」などの形で)万一まちがえると。うっかりすると。「―・えば命にかかわる」
(2)(「まかりまちがっても」の形で)どんなにまちがえても。どんなことがあっても。「―・っても借金だけはするな」
罷る
まか・る [2] 【罷る】 (動ラ四)
(1)朝廷などの意向を受けて,地方または他所へ行く。「勅旨(オオミコト)戴き持ちて唐(モロコシ)の遠き境に遣はされ―・りいませ/万葉 894」
(2)許可を得て,宮廷または貴人の所から離れる。退出させていただく。おいとまをいただく。「憶良らは今は―・らむ子泣くらむそれその母も我(ワ)を待つらむそ/万葉 337」
(3)「行く」の謙譲語。貴所から他所へ,また,都から地方へ行く。「人のもとに―・れりける夜/古今(秋上詞)」「雁の声を聞きて,越(コシ)に―・りける人を思ひてよめる/古今(春上訓)」
(4)「行く」の丁寧語。参る。「花見に―・れりけるに,早く散過にければ/徒然 137」
(5)「死ぬ」の謙譲語。「身―・る」「妾―・るといふとも/日本書紀(垂仁訓)」
(6)他の動詞の上に付いて,
(ア)謙譲・丁寧の意を表す。「―・り出づ」「―・り越す」
(イ)意味を強める。「―・り通る」「―・り間違う」
〔「任(マ)く」に対する自動詞〕
罷免
ひめん [0] 【罷免】 (名)スル
公務員をその意に反してやめさせること。「大臣を―する」
罷免
ひめん【罷免】
dismissal.→英和
〜する dismiss;→英和
remove <a person from> .→英和
罷免権
ひめんけん [2] 【罷免権】
罷免する権利。憲法上,内閣総理大臣が,任意に国務大臣を罷免しえる権利。
罷出づ
まか・ず マカヅ 【罷づ・罷出づ】 (動ダ下二)
〔「まかりいづ」の転。「まかんず」とも〕
(1)「出る」「去る」の謙譲語。
(ア)貴人のもとから退出する。「参る人々も皆,立ちながら―・づれば/源氏(夕顔)」
(イ)お暇をいただいて,去る。「暇許させ給はぬを,強ひて申してあからさまに―・でぬ/宇津保(忠こそ)」
(2)「出る」「行く」の丁寧語。出かける。「かく京にも―・でねば,頼もし所に籠りて物し侍るなり/源氏(若紫)」
(3)「下げる」の謙譲語。お下げする。「つとめてこの箱を―・でさせ給へるにぞ/源氏(葵)」
罷出音声
まかでおんじょう [4] 【退出音声・罷出音声】
雅楽で,舞人の退場音楽。また,参集者の退出の際の奏楽。後者には通常「長慶子(チヨウゲイシ)」の曲が奏される。
⇔参人(マイリ)音声
罷工
ひこう [0] 【罷工】
罷業(ヒギヨウ)。ストライキ。
罷業
ひぎょう [1][0] 【罷業】
(1)仕事をしないこと。業務をやめること。
(2)「同盟罷業」の略。
罷業権
ひぎょうけん [2] 【罷業権】
ストライキ権のこと。
罷買同盟
ひばいどうめい [4] 【非買同盟・罷買同盟】
特定の売り手の商品を買わない約束をした同盟。ボイコット。
罹る
かかる【罹る】
fall[be taken]ill (病気に);suffer <from a disease> ;→英和
have an attack <of flu> ;→英和
catch <the measles> (感染).→英和
罹る
かか・る [2] 【罹る】 (動ラ五[四])
〔「掛かる」と同源〕
ある病気になる。「重い病気に―・る」「マラリアに―・る」
罹患
りかん [0] 【罹患】 (名)スル
病気にかかること。罹病。「悪疫に―する」
罹患率
りかんりつ [2] 【罹患率】
一定期間に発生した特定の疾病の新患者数の,その疾病にかかる危険にさらされた人口に対する比率。普通人口一〇万人当たりの数値で示す。罹病率。疾病率。
→有病率
罹災
りさい [0] 【罹災】 (名)スル
火事・水害・地震などの災害にあうこと。被災。「―した人々に救援物資を送る」「―者」
罹災する
りさい【罹災する】
suffer <from> .→英和
‖罹災者 a sufferer[victim].罹災地 the affected districts[area].
罹病
りびょう [0] 【罹病】 (名)スル
病気にかかること。
罹病する
りびょう【罹病する】
contract a disease.→英和
‖罹病者 a patient;a case <of> .罹病率 the rate of occurrence;the incidence <of> .
罹病率
りびょうりつ [2] 【罹病率】
⇒罹患率(リカンリツ)
罽賓
けいひん 【罽賓】
漢から唐までの史書にみえるインド北部の地名。カシミール地方に当たるとされる。
羂
わな [1] 【罠・羂】
(1)縄や竹などを輪の形にし,その中に餌(エサ)などを置いて動物をおびきよせ,中にはいった動物を捕らえる仕掛け。また,一般に,落とし穴や網などを含め,鳥獣を生け捕りにする仕掛けの総称。
(2)人をだましておとしいれるはかりごと。計略。「敵を―にかける」
(3)ひも・糸などをまるく輪状にしたもの。「二すぢの中より,―の頭をよこさまに引き出す/徒然 208」
羂索
けんさく [0] 【羂索】
〔仏〕
〔本来は猟具として使う罠(ワナ)〕
青・黄・赤・白・黒の五色の糸をなって作る縄状の仏具。端に半形の金剛杵(コンゴウシヨ)や鐶(カン)をつける。不動明王・不空羂索観音などが持ち,衆生済度の象徴とする。
羅
うすもの [0] 【薄物・羅】
薄く織った織物。薄く,透けて見えるような布地。特に,羅(ラ)・紗(シヤ)・絽(ロ)などの類。[季]夏。《―にすはまの紋のうす��と/虚子》
羅
ら [1] 【羅】
(1)薄く織った絹布の総称。うすぎぬ。うすもの。
(2)搦(カラ)み織りの技法を用いて織った目の粗い絹織物。
(3)陰茎。魔羅(マラ)。
羅什
らじゅう ラジフ 【羅什】
鳩摩羅什(クマラジユウ)の略称。
羅切
らせつ [0] 【羅切】
淫欲(インヨク)を断つために摩羅(マラ),すなわち陰茎を切ること。らぎり。
羅列
られつ [0] 【羅列】 (名)スル
連ね並べること。連なり並ぶこと。「美辞麗句を―する」「単なる文字の―にすぎない」
羅列する
られつ【羅列する】
enumerate <instances> ;→英和
(make a) list (of).→英和
羅利粉灰
らりこっぱい [3][1] 【乱離骨灰・羅利粉灰】 (名・形動)
めちゃめちゃになる・こと(さま)。さんざん。乱離。「こいつめが亭主を―にしやあがる/滑稽本・膝栗毛(発端)」
羅刹
らせつ [1] 【羅刹】
〔梵 rākṣasa 可畏・足失鬼と訳す〕
人の肉を食う凶暴な悪鬼。のちに仏教に入り,羅刹天とされる。
羅刹国
らせつこく [3] 【羅刹国】
羅刹の住んでいる国。食人鬼の国。
羅刹天
らせつてん 【羅刹天】
仏教の守護神である十二天の一。西南を守るとされる。
羅刹女
らせつにょ [3] 【羅刹女】
女の羅刹。凶暴だが,美貌であるとされる。羅刹私。
羅刹日
らせつにち [3] 【羅刹日】
陰陽家で大凶日とする日。
羅国
らこく [1] 【羅国】
香道で用いる香木の一種。六国(リツコク)の一。名は暹羅(シヤム)国に由来するという。
羅城
らじょう [1] 【羅城】
都城の外郭。
羅城門
らじょうもん 【羅城門】
平城京・平安京の都城の正門。朱雀大路の南端に位置し,北端の朱雀門と相対する。平城京の羅城門跡は大和郡山市にあり基壇西端が確認された。平安京のそれは京都市東寺西大門近くにあり,門の構造は重閣の瓦屋造,屋上に鵄尾(シビ)を上げ,南北に各五階の石階があった。羅生門(ラシヨウモン)。
羅宇
ラウ [2][1] 【羅宇】
〔ラオス産の竹を用いたことから〕
キセルの雁首(ガンクビ)と吸い口とをつなぐ竹の管。ラオ。
羅宇
ラオ [2][1] 【羅宇】
⇒ラウ(羅宇)
羅宇屋
ラウや [0] 【羅宇屋】
ラウのすげ替えを職業とする人。
羅布
らふ [1] 【羅布】
(1)うすぎぬ。紗。
(2)つらなり並ぶこと。また,あまねく行きわたること。
羅常培
らじょうばい 【羅常培】
(1889-1958) 中国の言語学者。中国語の音韻・方言音・少数民族語を研究。著「漢語音韻学導論」「唐五代西北方言」など。ルオ=チャンペイ。
羅府
らふ 【羅府】
⇒ロサンゼルス
羅拝
らはい [0] 【羅拝】 (名)スル
とり囲んでおがむこと。
羅振玉
らしんぎょく 【羅振玉】
(1866-1940) 中国の考証学者。字(アザナ)は叔言。号は雪堂。浙江省の人。敦煌文書の収集,金石甲骨文の研究に従事,辛亥革命で女婿の王国維とともに日本に亡命。満州国建国に際し監察院長。著「殷墟書契」「三代吉金文存」など。ルオ=チェンユイ。
羅文
らもん [1] 【羅文・羅紋】
(1)羅(ウスギヌ)の,網目状にからみ合っている織り目。羅の織り文。
(2)立蔀(タテジトミ)・透垣(スイガイ)などの上部に,細い木や竹を二本ずつ菱(ヒシ)形に組んで飾りとしたもの。らんもん。羅門。「透垣の―/枕草子 130」
羅欽順
らきんじゅん 【羅欽順】
(1465-1547) 中国,明中期の学者。江西省の人。字(アザナ)は允升,号は整菴。正統朱子学を標榜し,王陽明と論争。著「困知記」
羅氈
らせん [0] 【羅氈】
〔羅紗(ラシヤ)の毛氈の意〕
紡毛糸を用いて平織りにしたあと,縮絨(シユクジユウ)して毛氈に似せたもの。模様を染め付けてテーブル掛けなどに用いる。
羅氈絞り
らせんしぼり [4] 【羅氈絞り】
絞り染めの一。つまんだ布の根もとを巻きくくり,さらに先端との中央を巻きくくって染料に浸し同心円の染め模様を現すもの。らっせんしぼり。
羅氈草
らせんそう [0] 【羅氈草】
シナノキ科の一年草。暖地の畑地などに自生。高さ約1メートル。葉は柄が長く,卵形で鋸歯がある。秋,葉腋(ヨウエキ)に黄色の小花を密生。蒴果(サクカ)は丸くかぎ状の毛におおわれ,手ざわりが羅氈に似る。
羅津
らしん 【羅津】
朝鮮民主主義人民共和国の北東部,日本海に面する港湾都市。ラジン。
羅漢
らかん 【羅漢】
〔梵 arhat の音訳「阿羅漢」の略〕
「阿羅漢(アラカン)」に同じ。
羅漢
らかん【羅漢】
Buddha's disciples.
羅漢台
らかんだい [2] 【羅漢台】
江戸時代の芝居小屋の最下等の観客席。舞台奥下手に設けられた桟敷(サジキ)のような席で,並んだ客が五百羅漢像のように見えるところからの称。
羅漢回し
らかんまわし [4] 【羅漢回し】
遊戯の一。大勢が車座になり,滑稽な表情や身振りなどをして順にまねていくもの。まねできなかった人が負けとなる。
羅漢寺
らかんじ 【羅漢寺】
大分県本耶馬渓町にある曹洞宗の寺。山号,耆闍崛(ギジヤクツ)山。暦応年間(1338-1342)円龕昭覚がこの地の石窟に十六羅漢の石像を安置し,智剛寺と称したことに始まる。1359年には中国僧逆流建順が来山し,ともに五百羅漢像ほか多くの仏像を作り,将軍足利義満から現寺号を賜った。
羅漢松
らかんしょう [2] 【羅漢松】
ラカンマキの別名。
羅漢柏
らかんはく [2] 【羅漢柏】
アスナロの異名。
羅漢槙
らかんまき [2] 【羅漢槙】
イヌマキの変種。庭園などに植える。低木状で,斜上する枝をもち,葉は扁平な針形で密に互生。種子は球形で緑色に熟す。種子の下に大きな赤い果托があり,食べられる。ラカンショウ。マキ。
羅漢講
らかんこう [0] 【羅漢講】
十六羅漢・五百羅漢をすぐれた修行者として供養・讃歎する法会。曹洞宗で重んずる。羅漢供。羅漢会。
羅牌
らはい [0] 【羅牌】
磁気コンパスにおいて,方位目盛り盤をいう。コンパス-カード。
羅生門
らしょうもん ラシヤウ― 【羅生門】
(1)「羅城門(ラジヨウモン)」に同じ。
(2)小説。芥川竜之介作。1915年(大正4)「帝国文学」に発表。「今昔物語」に材を得,平安末期の京都を舞台に,極限に追いつめられた人間の心理を描く。
(3)能の一。五番目物。観世小次郎信光作。切能物。渡辺綱が,鬼が出るという噂(ウワサ)を聞いて羅生門へ行き,格闘のすえ,鬼の片腕を切り落とすというもの。
(4)羅生門河岸にいた遊女。
羅生門河岸
らしょうもんがし ラシヤウ― 【羅生門河岸】
江戸吉原の東河岸の異称。切見世が並び,客を無理やり引き込むところから,鬼が出没した羅生門になぞらえていわれた。
羅盆
らぼん [0] 【羅盆】
磁気コンパスにおいて,方位を示す羅牌(ラハイ)を収めている容器。バウル。
羅盤
らばん [0] 【羅盤】
⇒羅針盤(ラシンバン)
羅睺星
らごしょう [2] 【羅睺星】
九曜星の一。らごせい。
→九曜星
羅睺羅
らごら 【羅睺羅】
〔梵 Rāhula〕
釈迦の子。悟りを開いて帰郷した釈迦について出家,二〇歳で具足戒を受け,十大弟子の一人となり,密行(細かな点まで戒律にかなった修行をすること)第一と称される。
羅睺阿修羅王
らごあしゅらおう 【羅睺阿修羅王】
四種阿修羅の一。天と戦闘するとき,手で日月を取りその光をさえぎるという。羅睺。
羅竜王
らりょうおう ラリヨウワウ 【蘭陵王・羅竜王・羅陵王】
⇒陵王(リヨウオウ)
羅紋
らもん [1] 【羅文・羅紋】
(1)羅(ウスギヌ)の,網目状にからみ合っている織り目。羅の織り文。
(2)立蔀(タテジトミ)・透垣(スイガイ)などの上部に,細い木や竹を二本ずつ菱(ヒシ)形に組んで飾りとしたもの。らんもん。羅門。「透垣の―/枕草子 130」
羅紗
ラシャ【羅紗】
woolen cloth.
羅網
らもう [0] 【羅網】
(1)鳥をとるあみ。とりあみ。
(2)〔仏〕 浄土や天界にあるとされる,宝珠を網状に連ねたもの。仏前などの装飾の一つ。
羅綾
らりょう [0] 【羅綾】
うすぎぬとあやぎぬ。美しい衣服。
羅致
らち [1] 【羅致】 (名)スル
(網で鳥を捕らえるように)多くの人を招き集めること。「頗る多く名流を―してゐた/渋江抽斎(鴎外)」
羅臼
らうす 【羅臼】
北海道東部,根室支庁の町。知床半島の東半を占める。水産業が盛ん。知床岬を中心とする観光地。
羅臼岳
らうすだけ 【羅臼岳】
北海道東部,知床半島の中央にある火山。山頂付近は溶岩円頂丘。海抜1660メートル。オホーツク海や千島列島の眺望は雄大。知床国立公園に属する。
羅衣
らい [1] 【羅衣】
薄絹(ウスギヌ)で仕立てた着物。
羅袖
らしゅう [0] 【羅袖】
うすものの袖(ソデ)。
羅貫中
らかんちゅう 【羅貫中】
中国,元末の小説家。姓名は羅本。貫中は字(アザナ)。生没年・経歴は不明。編著「三国志演義」「水滸伝(スイコデン)」「平妖伝(ヘイヨウデン)」「残唐五代史演義」など。
羅越
らえつ ラヱツ 【羅越】
中国の唐代に,マレー半島南部にあったという国。九世紀,平城天皇の皇子,高岳(タカオカ)親王が中国からインドに向かう途中客死した地。
羅針
らしん [0] 【羅針】
「磁針(ジシン)」に同じ。
羅針儀
らしんぎ [2] 【羅針儀】
「羅針盤(バン)」に同じ。
羅針子午線
らしんしごせん [5] 【羅針子午線】
磁石の示す南北方向に沿った子午線。地磁気線の方向に沿った子午線。
羅針方位
らしんほうい [4] 【羅針方位】
羅針盤で測定した方位。地磁気の偏差と計器自体の器差とがはたらくので,真方位との間には誤差が生じる。
羅針盤
らしんばん [0] 【羅針盤】
磁石を用いて方角を知る計器。船や飛行機などで用いる。羅針儀。羅盤。コンパス。
羅針盤座
らしんばんざ [4] 【羅針盤座】
〔(ラテン) Pyxis〕
三月下旬の宵に南中する星座。天の川の一部を含む。アルゴ座を四分割して設けられたものの一つ。
→アルゴ座
羅針盤[儀]
らしんばん【羅針盤[儀]】
a compass.→英和
羅門
らもん [0] 【羅門】
⇒羅文(ラモン)(2)
羅陵王
らりょうおう ラリヨウワウ 【蘭陵王・羅竜王・羅陵王】
⇒陵王(リヨウオウ)
羅馬字会
ローマじかい 【羅馬字会】
1885年(明治18)に外山正一・鳩山和夫・矢田部良吉・チェンバレンらが結成した団体。漢字・仮名を廃してローマ字を国字に,との主張をかかげ,同年,ローマ字による日本語のつづり方「羅馬字にて日本語の書き方」を発表。
→ヘボン式ローマ字つづり
羅鱶
らぶか [0] 【羅鱶】
カグラザメ目の海魚。全長2メートルに達する。体は細長く,側扁し,暗褐色を帯びる。口が前端近くにある。鰓孔(エラアナ)は六対。卵胎生。サメ類の中で原始的な種とされる。相模湾・駿河湾や東部太平洋・オーストラリア・東部大西洋の深海に分布。
羆
ひぐま [0][1] 【羆】
大形のクマ。頭胴長1.8〜2.8メートル。体は褐色・赤褐色からほとんど黒色まで変化に富む。冬は穴の中で冬眠する。ヨーロッパからシベリア・アラスカまで広く分布し,日本には北海道に一亜種エゾヒグマがいる。森林や高山にすみ,性質は荒い。ひ。
羆
ひぐま【羆】
《動》a brown bear.
羇寓
きぐう [0] 【羇寓】
旅ずまい。旅泊。
羇愁
きしゅう [0] 【羇愁】
旅のうれい。旅愁。客愁(カクシユウ)。
羇旅
きりょ [1] 【羈旅・羇旅】
〔「羈」「羇」ともに旅の意〕
(1)「羇旅歌」の略。また和歌・俳句の部立ての一。
(2)たび。旅行。
羇旅歌
きりょか [2] 【羇旅歌】
旅に関する感想を詠んだ和歌。
羈
おもがい 【面繋・羈】
〔「おもがき」の転〕
馬具の一。馬の轡(クツワ)を頭と首につなぎとめる組紐。おもづら。[日葡]
→三繋(サンガイ)
羈
おもづら 【羈】
馬具の一種。「面繋(オモガイ)」に同じ。
羈旅
きりょ [1] 【羈旅・羇旅】
〔「羈」「羇」ともに旅の意〕
(1)「羇旅歌」の略。また和歌・俳句の部立ての一。
(2)たび。旅行。
羈束
きそく [0] 【羈束】 (名)スル
(1)しばりつなぐこと。
(2)強制的に束縛し,自由にさせないこと。羈絆(キハン)。拘束。「他人に強逼―せらるべきの理なし/西国立志編(正直)」
羈束力
きそくりょく [3] 【羈束力】
裁判がそれを言い渡した裁判所を拘束すること。その裁判所は,原則として自らその裁判を取り消し撤回することができず,その内容を尊重しなければならない。
→既判力
羈束行為
きそくこうい [4] 【羈束行為】
行政庁の行為のうち,自由裁量の余地のない行為。法の規定が一義的であって,行政庁はそれをそのまま執行しなければならない行為。
⇔裁量行為
羈絆
きはん [0] 【羈絆】
〔「羈」も「絆」も牛馬をつなぎとめるものの意〕
行動する者の妨げになるものや事柄。きずな。ほだし。束縛。「かかる浮世の浅ましき―を受くるに厭果(アキハテ)たれば/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
羈縛
きばく [0] 【羈縛】 (名)スル
つなぎしばること。束縛。「倫理道徳は人間を―する墨縄に過ぎざるか/文学史骨(透谷)」
羈縻
きび [1] 【羈縻】
〔「羈」は馬のおもがい,「縻」は牛の鼻づな〕
(1)つなぎとめること。また,そのもの。束縛。「圧制―する所の本国/民約論(徳)」
(2)中国の歴代王朝が異民族を支配する際に採用した一方法。武力を用いずに有力者を懐柔し,自治を許し,間接に統治した。羈縻政策。
羈軛
きやく [0] 【羈軛】
〔牛馬をつなぎとめる「羈(オモガイ)」と「軛(クビキ)」の意から〕
束縛すること。「不正不公の―を脱して別に一世界を開き/文明論之概略(諭吉)」
羊
ひつじ [0] 【羊】
偶蹄目ウシ科の哺乳類。ヤギに似るが,角は渦巻形。角のないものもある。細く柔らかいちぢれた毛が全身に密生する。性質は温和で,常に群れをつくる。草食性。毛(羊毛)・毛皮・肉・乳を利用するため,古くから世界各地で飼われる。メリノ・コリデール・カラクールなど品種が多い。緬羊(メンヨウ)。
羊
ひつじ【羊】
a sheep;→英和
a ram (雄);→英和
a ewe (雌);→英和
a lamb (子羊).→英和
〜の毛(肉) wool (mutton).→英和
‖羊飼い a shepherd.
羊偏
ひつじへん [0] 【羊偏】
漢字の偏の一。「羚(レイ)」などの「羊」の部分。
羊斑
ようはん ヤウ― [0] 【羊斑】
太陽表面を水素が発する赤色光で見た時に現れる不規則なまだら模様。彩層白斑。羊毛斑。
羊栖菜
ひじき [1] 【鹿尾菜・羊栖菜】
褐藻類ヒバマタ目の海藻。北海道南部から九州までの沿岸の潮間帯下部の岩上に生育。主枝は円柱形で,長さ20センチメートル〜1メートル。長さ3〜4センチメートルの小枝を多く出す。根は繊維状根。春から初夏,繁茂し,採集乾燥して食用とする。[季]春。
羊歯
ようし ヤウ― 【羊歯】
⇒しだ(羊歯)
羊歯
しだ [1] 【羊歯・歯朶】
(1)シダ植物の一綱。シダ植物の大半を占める。植物体の形は種々であるが,葉は大きく,縁または裏に胞子嚢(ノウ)をつける。ヘゴ・ウラジロ・ワラビ・シノブ・サンショウモなど世界に約九千種。花も種子もなく増殖するため,ヨーロッパでは古くから魔法の草とされ,常緑で茂ることから繁栄と長寿を願う正月の飾り物に使われる。大葉類。羊歯類。[季]新年。
→羊歯植物
(2)ウラジロの別名。
(3)家紋の一。{(2)}を図案化したもの。穂長(ホナガ)。
羊歯
しだ【羊歯】
《植》a fern.→英和
羊歯植物
しだしょくぶつ [4] 【羊歯植物】
植物界の一門。コケ植物と種子植物の間に位置する。古生代,特に石炭紀に栄え化石として出土。世代交代を行う。無性世代は大形で茎・葉・根に分化するものが多く,減数分裂によって胞子をつくる。胞子は発芽してきわめて小形だが独立した前葉体をつくり,これにできた精虫と卵が受精して再び無性世代となる。世界に約一万種あり,マツバラン・ヒカゲノカズラ・トクサ・シダの四綱に大別。羊歯類。シダ。
羊歯類
しだるい [2] 【羊歯類】
⇒羊歯植物(シダシヨクブツ)
羊毛
ようもう【羊毛】
wool.→英和
〜の woolen.→英和
羊毛
ようもう ヤウ― [0] 【羊毛】
ヒツジ・ヤギから刈り取った毛。毛糸・毛織物の原料となる。縮れがあり,弾性・吸湿性・保温性に富む。ウール。
羊毛斑
ようもうはん ヤウ― [3] 【羊毛斑】
⇒羊斑(ヨウハン)
羊毛猿
ようもうざる ヤウ― [5] 【羊毛猿】
ウーリー-モンキーの別名。
羊毛脂
ようもうし ヤウ― [3] 【羊毛脂】
⇒ラノリン
羊水
ようすい【羊水】
《医》amniotic fluid;the water.→英和
羊水
ようすい ヤウ― [0] 【羊水】
脊椎動物羊膜類の羊膜の中を満たす液。胎児・臍帯(サイタイ)などが圧迫されるのを防ぎ,外界から加わった衝撃をやわらげる。羊膜液。
羊水検査
ようすいけんさ ヤウ― [5] 【羊水検査】
胎児や羊水の異常を検出することを目的に行う羊水の検査。
羊水診断
ようすいしんだん ヤウ― [5] 【羊水診断】
出生前診断法の一。染色体異常,代謝性疾患の有無などを,羊水中の胎児由来の細胞から調べる。
羊皮
ようひ ヤウ― [0][1] 【羊皮】
(1)シープ-スキン。
(2)羊皮紙。
羊皮
ようひ【羊皮】
sheepskin;→英和
roan (製本用).→英和
羊皮紙 parchment;→英和
vellum.→英和
羊皮
ヤンピー [1] 【羊皮】
〔中国語〕
羊や山羊の皮。手袋・衣料・手工芸などに用いる。
羊皮紙
ようひし ヤウ― [3] 【羊皮紙】
羊・山羊・牛などの皮から毛・肉を除いて水洗いし,乾燥させたもの。古代から中世まで,書写に用いられた。パーチメント。
羊群
ようぐん ヤウ― [0] 【羊群】
羊のむれ。転じて,臆病者のむれ。
羊群岩
ようぐんがん ヤウ― [3] 【羊群岩】
基盤岩が氷食で削られて丸みを帯びた瘤(コブ)状突起群。表面には擦痕(サツコン)が刻まれ,上流側は研磨され,下流側は破断されて,氷河の流動方向を示す。氷食谷の谷底にみられ,羊が群がっているさまに似るのでこの名がある。羊背岩。
羊羹
ようかん【羊羹】
sweet jelly made from bean jam.〜色の rusty;→英和
faded;discolored.
羊羹
ようかん ヤウ― [1] 【羊羹】
〔「かん」は唐音〕
餡(アン)を用いた,代表的な和菓子。古くは蒸し羊羹であったが,室町後期から寒天を用いる練り羊羹が作り出され,現在では後者が主。
羊羹紙
ようかんがみ ヤウ― [3] 【羊羹紙】
褐色の光沢のある,厚い油紙。タバコ入れなどにした。
羊羹色
ようかんいろ ヤウ― [0] 【羊羹色】
(1)淡い赤みの紫黒色。
(2)黒・紫などの衣類があせて赤茶けた色。
羊肉
ようにく【羊肉】
mutton.→英和
羊肉
ようにく ヤウ― [0] 【羊肉】
羊(ヒツジ)の肉。
羊背岩
ようはいがん ヤウハイ― [3] 【羊背岩】
⇒羊群岩(ヨウグンガン)
羊脂
ようし ヤウ― [1] 【羊脂】
羊(ヒツジ)または山羊(ヤギ)の脂肉から採取した脂肪。石鹸(セツケン)製造に用いる。
羊腸
ようちょう ヤウチヤウ [0] 【羊腸】
■一■ (名)
ヒツジの腸。乾燥してひも状にしたものを楽器の弦などに用いる。ガット。
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
ヒツジの腸のように道などの幾重にも折れ曲がっている・こと(さま)。つづらおり。「―の小径」「―たる小道/あめりか物語(荷風)」
羊膜
ようまく ヤウ― [1][0] 【羊膜】
胚膜のうち最も胚に近い膜。胚を直接おおう。脊椎動物羊膜類(爬虫類・鳥類・哺乳類)および無脊椎動物昆虫類で見られる。羊膜類では中に羊水を満たす。
羊膜類
ようまくるい ヤウ― [4] 【羊膜類】
脊椎動物のうち,羊膜をもつ,爬虫類・鳥類・哺乳類の総称。一般に陸上生活に適し,肺呼吸を行う。有羊膜類。
羊蹄
しのね 【羊蹄】
ギシギシの古名。また,その根。[新撰字鏡] [本草和名]
羊蹄
ようてい ヤウ― [0] 【羊蹄】
ギシギシの漢名。また,その根からつくった皮膚病薬や緩下剤。
羊蹄
ぎしぎし [0] 【羊蹄】
タデ科の多年草。原野に自生。茎は太く高さ約80センチメートル。根葉は狭長楕円形で長い柄がある。夏,茎上の花穂に多数の緑色の小花をつける。根を「しのね」といい,皮膚病の薬にする。
〔「羊蹄の花」は [季]夏〕
羊蹄山
ようていざん ヤウテイ― 【羊蹄山】
北海道南西部にある円錐火山。海抜1898メートル。広大な裾野では寒冷地野菜栽培が行われる。蝦夷(エゾ)富士。
羊雲
ひつじぐも [4] 【羊雲】
羊の群れのように見える雲。高積雲(コウセキウン)。
羊頭
ようとう ヤウ― [0] 【羊頭】
羊(ヒツジ)の頭。
羊頭を懸げて狗肉を売る
ようとう【羊頭を懸(かか)げて狗肉(くにく)を売る】
cry wine,and sell vinegar.
羊頭狗肉
ようとうくにく ヤウ― [5][0] 【羊頭狗肉】
〔「無門関」から。古く「晏子春秋」に「猶�懸�牛首于門�,而売�馬肉于内�也」とみえる〕
看板には羊の頭を掲げながら,実際には犬の肉を売る意。見かけと実質とが一致しないことのたとえ。見掛け倒し。羊頭を掲げて狗肉を売る。
羊飼い
ひつじかい [3] 【羊飼い】
羊を飼い育てる人。また,放牧された羊の番をする人。
羌
きょう キヤウ 【羌】
青海を中心に中国西北辺境に住んだチベット系遊牧民。漢代には西羌と呼ばれ,五胡十六国時代には姚(ヨウ)氏が後秦を建てた。唐代には党項(タングート)などの名で知られたが,吐蕃(トバン)に圧迫され,一部はその支配下に入り,他は寧夏方面に移って西夏を建てた。
美
び [1] 【美】 (名・形動)[文]ナリ
(1)形・姿・色などがうつくしいこと。きれいなこと。また,そのさま。「―を追求する」「調和の―」「自然の―」「顔(ガン)の―なるのみならず/花柳春話(純一郎)」
(2)りっぱなこと。「有終の―を飾る」「性質を試験せしに最も―なり/新聞雑誌 50」
(3)〔哲〕
(ア)真や善とならぶ最高価値の一つ。美意識によりとらえられた対象のもつ性質。また,美しいものを美しくしている根拠。
(イ)美的快の感情をひきおこす対象。
(4)食べ物の味がよいさま。うまいさま。「味はひ,殊に―なる事たぐひなし/今昔 17」
美
び【美】
beauty;→英和
grace (優美).→英和
美い
うっつ・い 【美い】 (形)
〔「美しい」の転。近世語〕
きれいだ。「今に―・い姉さんがお出だよ/滑稽本・浮世床(初)」
美し
うまし 【美し・甘し】
(形容詞「うまし」から)
美し
いつく・し 【厳し・美し】 (形シク)
(1)いかめしい。おごそかだ。「皇神(スメカミ)の―・しき国/万葉 894」
(2)尊く立派だ。大切だ。重々しく格式がある。「―・しうもてかしづきたてまつり給ふ/増鏡(おどろの下)」
(3)美しい。「―・しくかたじけなきものに思ひはぐくむ/源氏(若菜下)」
美し
うま・し 【旨し・甘し・美し】
■一■ (形シク)
満足すべき状態だ。十分で申し分ない。「かく物を思ひたるさまにて見たまふぞ。―・しき世に/竹取」
■二■ (形ク)
⇒うまい
〔■一■■二■ とも中古以降「むまし」と表記されることが多い〕
美し
くわ・し クハシ 【細し・美し】 (形シク)
こまやかに美しい。うるわしい。「走り出の宜(ヨロ)しき山の出立の―・しき山ぞ/万葉 3331」
美し
い・し 【美し】 (形シク)
〔中世・近世には口語形「いしい」も用いられた〕
(1)よい。好ましい。「鞠(マリ)は―・しいものかな/弁内侍日記」
(2)巧みだ。上手だ。「『この御馬はかさ驚きやし侍らん』と申せば,―・しく相したりとて/中務内侍日記」
(3)けなげだ。殊勝だ。「―・しくも宣ひたり/太平記 9」
(4)〔中世女性語。のち「お」を付けて「おいしい」となる〕
美味だ。うまい。「―・しい酒でおりやる/狂言・比丘貞」
美しい
うつくし・い [4] 【美しい】 (形)[文]シク うつく・し
□一□
(1)視覚的・聴覚的にきれいで心をうつ。きれいだ。
⇔醜い
「―・い絵」「―・い音色」「容姿が―・い」
(2)精神的に価値があって人の心をうつ。心に深い感動をよびおこす。清らかだ。「―・い友情」「心の―・い人」
□二□
(1)(肉親に対して)しみじみとした深い愛情を感ずるありさま。いとしい。「妻子(メコ)見ればめぐし―・し/万葉 800」
(2)(特に小さなもの・幼いものなどについて)小さくて愛らしい。かわいらしい。「―・しきもの,瓜にかきたるちごの顔/枕草子 151」
(3)細部まできれいに整っている。申し分がない。「大学の君その日の文―・しう作り給ひて進士になり給ひぬ/源氏(乙女)」
(4)(連用形を副詞的に用いて)
(ア)心や行動がさっぱりしているありさまを表す。きれいさっぱり。「お前は岺さんに―・しく別れて/人情本・英対暖語」
(イ)穏やかに。静かに。「―・しう頼まんしたらば/歌舞伎・助六」
〔□二□(1)が原義。□二□(1)(2)は「愛し」とも書く。→きれい〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
美しい
うつくしい【美しい】
beautiful;→英和
pretty;→英和
sweet <voice> ;→英和
[愛らしい]lovely;→英和
charming;[美貎の]handsome;→英和
goodlooking;[心が]noble-minded;pure in heart.
美しい水車小屋の娘
うつくしいすいしゃごやのむすめ 【美しい水車小屋の娘】
〔原題 (ドイツ) Die schöne Müllerin〕
シューベルトの連作歌曲集。全二〇曲。1823年完成。ドイツの詩人 W =ミュラーの詩による。美しき水車屋の娘。
美しくも
いしくも 【美しくも】 (連語)
〔形容詞「美(イ)し」の連用形に助詞「も」が付いた語〕
(1)見事に。けなげにも。「―申され候ものかな/義経記 5」
(2)よくも。ひどくも。「―一茶は我をたばかりける哉/父の終焉日記」
美しく青きドナウ
うつくしくあおきドナウ 【美しく青き―】
〔原題 (ドイツ) An der schönen, blauen Donau〕
ヨハン=シュトラウス二世の最も有名なウインナ-ワルツ。はじめ男声合唱曲として作曲(1867年),のち,管弦楽用に編曲。
→「美しく青きドナウ」(J=シュトラウス)[音声]
美し国
うましくに 【美し国】
よい国。美しい国。「―そ蜻蛉島(アキヅシマ)大和の国は/万葉 2」
美し女
くわしめ クハシ― 【美し女】
容姿の美しい女。美女。「―を有りと聞こして/古事記(上)」
美ヶ原
うつくしがはら 【美ヶ原】
長野県松本市の東方にある筑摩(チクマ)山地南部の溶岩台地。海抜2000メートル前後の高原で,展望にすぐれた行楽地。レンゲツツジの群生地。
美丈夫
びじょうふ [2] 【美丈夫】
美しく立派な男。
美事
みごと [1] 【見事・美事】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)すばらしいさま。大変立派なさま。「―な菊の花」「―な出来ばえ」「何(ドウ)も大層お―な御普請で/緑簑談(南翠)」
(2)手ぎわのよいさま。巧みなさま。「―に片を付ける」「―なボールさばき」
(3)(反語的に)完全なさま。すっかり。「ものの―に落第する」「―なはげ頭」
[派生] ――さ(名)
■二■ (副)
(1){■一■(2)}に同じ。「―飛び越える」
(2){■一■(3)}に同じ。「―失敗する」
■三■ (名)
見るべき価値のある事柄。みもの。「―いとおそし。そのほどは桟敷不用なり/徒然 137」
〔■三■が原義。「美事」はあて字〕
美事
びじ [1] 【美事】 (名・形動)[文]ナリ
美しい事柄。ほめるべき行為。また,美しいさま。「髪は飽まで黒くして額際(ハエギワ)の―なるは/蜃中楼(柳浪)」
美人
びじん【美人】
a beautiful woman[girl];a beauty.→英和
美人コンクール(優勝者) a beauty contest (winner).
美人
びじん [1][0] 【美人】
美しい容貌の女性。美女。麗人。
〔古くは,男子もさした。「玉のやうなる―,…もらひまして聟にいたします/浮世草子・胸算用 2」〕
美人局
つつもたせ【美人局】
<米俗> a badger game.
美人局
つつもたせ [3] 【美人局】
男が妻や情婦にほかの男を誘惑させ,それを種に相手の男から金品をゆすりとること。なれあい間男。
〔もと博徒の語で,「筒持たせ」の意かという。「美人局」の字は「武林旧事」などに見え,中国,元の頃,娼妓を妻妾と偽って少年などを欺いた犯罪をいったのにはじまる〕
美人画
びじんが [0] 【美人画】
女性の美しさを主眼にした絵。特に日本画で,浮世絵やその伝統を受け継いだ作品。
美人草
びじんそう [0] 【美人草】
ヒナゲシの別名。
美人蕉
びじんしょう [2] 【美人蕉】
バショウ科の多年草。中国南部・インドシナ原産。観賞用に温室で栽培。葉は長さ約1メートルの長楕円形。偽茎は直立し,高さ1,2メートル。花苞(カホウ)は濃橙紅色の舟形で,十数枚が重なり合って付く。姫芭蕉。
美人薄命
びじんはくめい [0] 【美人薄命】
「佳人(カジン)薄命」に同じ。
美作
みまさか 【美作】
旧国名の一。岡山県北東部に相当。作州。
美作女子大学
みまさかじょしだいがく 【美作女子大学】
私立大学の一。1915年(大正4)創立の津山高等裁縫学校を源とし,67年(昭和42)設立。本部は津山市。
美俗
びぞく [1] 【美俗】
美しくよい風俗。「醇風―」
美保の関
みおのせき ミホ― 【美保の関】
⇒みほのせき(美保関)
美保神社
みほじんじゃ 【美保神社】
島根県美保関町にある神社。祭神は事代主神(コトシロヌシノカミ)・三穂津姫神(ミホツヒメノカミ)。海上の守護神・商業神として知られる。
美保関
みほのせき 【美保関】
島根県北東部の町。島根半島の先端に位置し,北陸水路の古くからの要港で,隠岐(オキ)に渡る海関が置かれていた。美保神社や関の五本松で知られた五本松公園がある。
美僧
びそう [0] 【美僧】
姿や容貌の美しい僧。美男の僧。
美化
びか [1] 【美化】 (名)スル
(1)美しくすること。「町内の―に努める」
(2)実際以上に美しいと考えたり,表現したりすること。「恋愛を―して考える」
美化する
びか【美化する】
make <a town> beautiful;idealize (理想化).→英和
美原
みはら 【美原】
大阪府南東部,南河内郡の町。近郊農業が盛ん。黒姫山古墳がある。
美名
びめい [0] 【美名】
(1)よい評判。名声。
(2)体裁のよい口実。聞こえのいい名目。「―に隠れて悪事を働く」
(3)美しい名前。よい名前。
美名のもとに
びめい【美名のもとに】
under the pretense[veil]of <charity> .
美味
びみ【美味】
a delicious dish (うまいもの).〜の delicious;→英和
nice.→英和
美味
びみ [1] 【美味】 (名・形動)[文]ナリ
(1)うまい味。おいしい物。「山海の―をとりそろえる」
(2)味がよいこと。おいしいこと。また,そのさま。「旬(シユン)の魚は―だ」
美和
みわ 【美和】
(1)愛知県西部,海部(アマ)郡の町。濃尾平野中央部にある。蜂須賀正勝・福島正則の生地。
(2)山口県東部,玖珂(クガ)郡の町。岩国市に北接し,特産物は岩根(ガンネ)栗。
美唄
びばい 【美唄】
北海道中央部,石狩川中流東岸にある市。市街は美唄川の扇状地にある。炭鉱町として発展したが,近年すべての炭坑が閉山した。
美声
びせい [0] 【美声】
美しい声。よい声。
⇔悪声
美声
びせい【美声】
a sweet voice.
美奈和集
みなわしゅう ミナワシフ 【美奈和集】
作品集。森鴎外作・訳。1892年(明治25)刊。「舞姫」「うたかたの記」「文づかひ」の三部作のほか,初期翻訳作品,付録に新声社訳「於母影」を収録。改訂版は「水沫集」。
美女
びんじょ 【美女・便女】
(1)「美女(ビジヨ)」に同じ。「つぼねの中に,まことに気高き―一人おはします/御伽草子・厳島縁起」
(2)〔多く美人を用いたところから。「便女」は当て字〕
召し使いの女。「文持たる―がまゐて,五条大納言どのへとてさしあげたり/平家 4」
美女
びじょ [1] 【美女】
容姿の美しい女性。きれいな女。美人。麗人。
美女桜
びじょざくら [3] 【美女桜】
バーベナの別名。
美妓
びぎ [1] 【美妓】
美しい芸妓。
美妙
びみょう [0] 【美妙】 (名・形動)[文]ナリ
なんともいえないほど美しくすぐれている・こと(さま)。みみょう。「―な楽の音」「―な曲線を長く描いて…開いた眉根/或る女(武郎)」
美妙
びみょう ビメウ 【美妙】
⇒山田(ヤマダ)美妙
美姫
びき [1] 【美姫】
美しい女。
美学
びがく [1] 【美学】
〔aesthetics〕
美の本質や諸形態を,自然・芸術などの美的現象を対象として経験的あるいは形而上学的に研究する学問。現在では芸術学ないし芸術哲学が主であるが,もとは感性的認識を論ずる哲学の一分野であった。
〔明治期には「審美学」ともいった〕
美学
びがく【美学】
aesthetics.→英和
〜の aesthetic.→英和
美容
びよう [0] 【美容】
顔や体つきを美しくすること。「―によい体操」
美容によい
びよう【美容によい】
be good for one's beauty.‖美容院 a beauty parlor[shop,salon].美容師 a beautician.美容術 beauty culture;cosmetology; <米話> a facial.美容食 food for beauty.美容整形(医) (a) cosmetic surgery (surgeon).美容体操 beauty[calisthenic]exercises;calisthenics.
美容体操
びようたいそう [4] 【美容体操】
均整のとれた美しい容姿をつくるための体操。
美容外科
びようげか [4] 【美容外科】
美容を目的とする形成外科の領域。二重まぶた・隆鼻・豊胸などの手術を行う。
美容師
びようし [2] 【美容師】
美容術を施すことを職業とする人。都道府県知事の免許を必要とする。
美容整形
びようせいけい [4] 【美容整形】
容貌や容姿を美しくするために,外科的処置・手術を行うこと。二重まぶた・豊頬(ホウキヨウ)・豊胸・皮下脂肪除去など。
美容術
びようじゅつ [2] 【美容術】
顔や姿を美しくするための術。美顔・美髪・マニキュア・マッサージなど。美容法。
美容院
びよういん [2] 【美容院】
パーマ・結髪・化粧その他の美容術を施し,主に女性の容貌を美しく整えることを業とする施設。美粧院。ビューティー-パーラー。ビューティー-サロン。
美少女
びしょうじょ [2] 【美少女】
顔かたちの美しい少女。
美少年
びしょうねん [2] 【美少年】
顔かたちの美しい少年。「紅顔の―」
美少年
びしょうねん【美少年】
a handsome youth.
美山
みやま 【美山】
(1)福井県足羽(アスワ)郡の町。福井市の南東に接した丘陵地帯。林業が盛ん。足羽川が流れる。
(2)岐阜県西部,山県郡の町。製材業が盛ん。
(3)京都府中部,北桑田郡の町。丹波高地にあり,由良川の上流域を占める。
美幌
びほろ 【美幌】
北海道東部,網走郡の町。屈斜路湖カルデラの北西にあたる。南東に阿寒国立公園の入り口となる美幌峠がある。
美形
びけい [0] 【美形】
美しい顔だち。また,美しい顔だちの人。美人。男についてもいう。「今一たび最後の別れに―を見る事もがな/浮世草子・五人女 1」
美徳
びとく [0] 【美徳】
美しい徳行。道徳の基準にあった性質や行為。
⇔悪徳
「謙譲の―」
美徳
びとく【美徳】
a virtue;→英和
a merit.→英和
美意識
びいしき [2] 【美意識】
美を感じ理解する心の働き。芸術や自然の美を味わうときに働く意識。
美感
びかん [0] 【美感】
美しいと感じること。美に対する感覚。
美感
びかん【美感】
a sense of beauty.
美技
びぎ【美技】
a fine play.
美技
びぎ [1] 【美技】
みごとな技。ファイン-プレー。
美挙
びきょ [1] 【美挙】
ほめるべき立派なおこないや企て。
美文
びぶん [0] 【美文】
(1)美辞麗句をつらね,技巧を凝らした装飾性の高い文章。
(2)明治20〜30年代に流行した大町桂月らの擬古文体。「―調」
美文
びぶん【美文(調)】
(an) elegant prose (style).
美景
びけい [0] 【美景】
(1)美しい風景。きれいな景色。
(2)よい景品。「即吟で―いただく源三位/柳多留 47」
美服
びふく [0][1] 【美服】
美しい服。美衣。
美本
びほん [0] 【美本】
(1)装丁の美しい本。
(2)汚れていなくて保存のよい本。
美材
びざい [0] 【美材】
(1)美しい材木。よい材木。
(2)すぐれた才能。また,その持ち主。
美林
びりん [0] 【美林】
りっぱな林。「ヒノキの―」
美果
びか [1] 【美果】
(1)味のよい果実。
(2)よい結果。「是れ勉強力の漸々に及ぼす所の―なれども/花柳春話(純一郎)」
美校
びこう [0] 【美校】
「美術学校」の略。
美様
びざま [1] 【美様】
「様」の字の草体の一。旁(ツクリ)を「美」の草体のように書くもの。永様(エイサマ)に次いで敬意が高い。
→永様(エイサマ)
→平様(ヒラザマ)
→次様(ツギザマ)
美浜
みはま 【美浜】
(1)愛知県南西部,知多郡の町。知多半島南部に位置し,漁業・観光が盛ん。
(2)福井県西部,三方郡の町。若狭湾に面し,敦賀半島に原子力発電所がある。
(3)和歌山県中西部,日高郡の町。太平洋に面し,西端に日ノ御埼があり,東部は煙樹ヶ浜の海岸。
美浦
みほ 【美浦】
茨城県南部,稲敷郡の村。霞ヶ浦南岸に位置する。日本中央競馬会のトレーニング-センターがある。
美港
びこう [0] 【美港】
美しい景色の港。
美濃
みの 【美濃】
(1)旧国名の一。岐阜県の中部・南部に相当。濃州。
(2)岐阜県中南部の市。もと城下町。長良川の谷口集落から発達。美濃紙の産地。
(3)「美濃紙」の略。
美濃判
みのばん [0] 【美濃判】
「美濃紙判」に同じ。
美濃加茂
みのかも 【美濃加茂】
岐阜県南部の市。近世,中山道の宿場町。木曾川の渡船場であったが,現在は日本ライン下りの乗船地。坪内逍遥の生地。
美濃囲い
みのがこい [3] 【美濃囲い】
将棋の駒組(コマグ)みの一。振り飛車と併用し,飛車の位置に王将を移し囲うもの。
美濃家苞
みののいえづと 【美濃家苞】
注釈書。五巻。本居宣長著。1791年成立。95年刊。新古今集の和歌六九六首の注釈について精細な訓詁注釈を行い,新注の先駆をなした。
美濃干し大根
みのぼしだいこん [5] 【美濃干し大根】
守口(モリグチ)大根を干したもの。美濃・尾張の名産。みのぼし。
美濃彫
みのぼり [0] 【美濃彫】
室町期から美濃国に始まる金工の一派。赤銅・山銅を用いて主に刀装具を作る。赤銅などに金・銀を使用した美麗な作品が多い。古美濃と呼ばれる室町期の作品が尊ばれる。
美濃柿
みのがき [2] 【美濃柿】
ハチヤガキの別名。
美濃派
みのは 【美濃派】
⇒獅子門(シシモン)
美濃焼
みのやき [0] 【美濃焼】
岐阜県南東部,土岐(トキ)・可児(カニ)・恵那(エナ)地方から産する陶磁器。桃山期に志野・織部・黄瀬戸などのすぐれたものが作られた。
美濃物
みのもの [0] 【美濃物】
美濃国の刀匠の鍛えた刀剣類の総称。鎌倉末期から始まり,室町時代には備前長船(オサフネ)と並ぶ日本刀の二大生産地。同国の関が中心地となったため,関物ともいう。
美濃紙
みのがみ [0] 【美濃紙】
楮(コウゾ)で漉(ス)いた和紙。古く奈良時代から用いられた。美濃の武儀郡(現在の美濃市)から多く産出され,中世以降全国に普及。紙質は丈夫で厚く虫食いにも強く,文書の写し・書状の包み・障子紙などに用いる。書院紙。直紙(ジキシ)。みの。
美濃紙判
みのがみばん [0] 【美濃紙判】
美濃紙の大きさ。半紙よりやや大判。美濃判。
美濃絹
みのぎぬ [0][3] 【美濃絹】
岐阜県から産出する絹織物。
美濃縞
みのじま [0] 【美濃縞】
岐阜県羽島付近から産出する綿または絹綿交ぜ織りの縞織物。
美濃衆
みのしゅう [2] 【美濃衆】
江戸時代,美濃国(現在の岐阜県南部)で,領地は一万石以下ではあるが,大名と同じ格式で交代寄合とされていたもの。すなわち,高木修理・高木図書助・高木大内蔵の三家。五年に一度参勤した。
美濃部
みのべ 【美濃部】
姓氏の一。
美濃部亮吉
みのべりょうきち 【美濃部亮吉】
(1904-1984) 経済学者・政治家。東京生まれ。東大卒。達吉の長男。1967年(昭和42)から79年東京都知事を務め,初の革新都知事として福祉政策・公害対策を推進。のち参議院議員。
美濃部達吉
みのべたつきち 【美濃部達吉】
(1873-1948) 憲法・行政法学者。兵庫県生まれ。東大教授。天皇機関説を説き,天皇主権説派である上杉慎吉と論争。1935年(昭和10)国体明徴問題で貴族院議員を辞任に追い込まれ,著書「憲法撮要」などは発禁とされた(天皇機関説事件)。第二次大戦後,憲法問題調査会顧問。
美点
びてん [0] 【美点】
優れている点。よい点。長所。
美点
びてん【美点】
a merit;→英和
a good quality.
美爪術
びそうじゅつ ビサウ― [2] 【美爪術】
美容術の一。手や足の爪などを美しく整え化粧すること。
美玉
びぎょく [1] 【美玉】
(1)美しい玉。
(2)転じて,美人・美妓。
美田
びでん [0] 【美田】
地味の肥えた,作物のよくとれる田地。「児孫のために―を買わず」
美男
びなん [1] 【美男】
(1)容姿の美しい男。美男子。「―美女」
(2)「美男葛{(3)}」に同じ。
美男
びなん【美男】
⇒美男子(びだんし).
美男子
びだんし【美男子】
a good-looking[handsome]man.
美男子
びだんし [2] 【美男子】
容姿の美しい男。びなんし。
美男子
びなんし [2] 【美男子】
「美男{(1)}」に同じ。
美男帽子
びなんぼうし [4] 【美男帽子】
「美男葛(ビナンカズラ){(3)}」に同じ。
美男石
びなんせき [2] 【美男石】
「美男葛(ビナンカズラ){(2)}」に同じ。
美男葛
びなんかずら [4] 【美男葛】
(1)サネカズラの別名。[季]秋。
(2)サネカズラの茎を水に浸してとった,ねばりけのある液。結髪用の油とする。美男石。
(3)狂言で,女性を表す装束。長い白い布を頭にまき,左右に垂らして帯にはさむかぶり物。美男帽子。美男。
美男葛(3)[図]
美的
びてき [0] 【美的】 (形動)
美に関するさま。美学の対象となるさま。「―なセンス」
美的印象
びてきいんしょう [4][0] 【美的印象】
対象から受ける美に関する印象。
美的快感
びてきかいかん [4][0] 【美的快感】
美的対象によってひきおこされる快い感情。
美的感情
びてきかんじょう [4][0] 【美的感情】
美的なものを体験する際に生起する感情。
美的感覚
びてき【美的感覚】
a sense of beauty.
美的感覚
びてきかんかく [0][4] 【美的感覚】
美を感じとる感覚。美的センス。
美的教育
びてききょういく [4][0] 【美的教育】
「美育(ビイク)」に同じ。
美的環境
びてきかんきょう [4][0] 【美的環境】
芸術作品の制作や鑑賞に関係をもつ,自然的・歴史的・社会的環境の総称。芸術的環境。
美的生活
びてきせいかつ [4][0] 【美的生活】
美の追究や美の体験を人生における最高のものとし,それによって慰めや満足を得ることを理想とする生活。
美的範疇
びてきはんちゅう [4][0] 【美的範疇】
美をいくつかの類型によって分けたもの。普通,優美・崇高・悲壮・滑稽などが挙げられるが,日本独特のものとして,あわれ・幽玄・わび・さびなども含められる。
美神
びしん [0] 【美神】
美をつかさどる神。美の神。ビーナス。
美祢
みね 【美祢】
山口県中西部の市。近世,市場町。伊佐売薬・大嶺無煙炭で知られた。石灰石・セメントを産する。
美祢線
みねせん 【美祢線】
JR 西日本の鉄道線。山口県厚狭(アサ)と美祢を経て長門市間(46キロメートル),美祢市の南大嶺(ミナミオオミネ)と大嶺間(2.8キロメートル)を結ぶ。大嶺炭田の積み出し鉄道であった。
美禄
びろく [0][1] 【美禄】
(1)よい給与。「―を食(ハ)む」
(2)〔漢書(食貨志)「酒者天之美禄」〕
酒のこと。
美福門
びふくもん 【美福門】
平安京大内裏の外郭十二門の一。南面し,朱雀門(スザクモン)の東にある。みぶのみかど。
→大内裏
美福門院
びふくもんいん 【美福門院】
(1117-1160) 鳥羽天皇の皇后。藤原長実の娘。近衛天皇の母。名は得子。近衛天皇の死後,崇徳上皇の皇子重仁親王を退けて後白河天皇を即位させ,保元の乱の原因をつくった。みふくもんいん。
美称
びしょう [0] 【美称】
ほめる意味をもつ言葉。「御酒(ミキ)」に対する「豊御酒(トヨミキ)」,「たすき」に対する「玉だすき」など。
美空ひばり
みそらひばり 【美空ひばり】
(1937-1989) 歌手。横浜生まれ。本名加藤和枝。第二次大戦後,少女歌手としてデビュー。歌謡界の女王といわれた。代表曲「悲しき口笛」「東京キッド」「りんご追分」「悲しい酒」「川の流れのように」など。
美童
びどう [0] 【美童】
美少年。また,美しい若衆。
美簀織
みすおり [0] 【美簀織】
簾(スダレ)や襖(フスマ)を張るのに用いる生紗(キシヤ)。京都西陣や福井・石川県小松などの特産。
美粧
びしょう [0] 【美粧】 (名)スル
美しく装うこと。美しい化粧。「―料」
美粧院
びしょういん [2] 【美粧院】
美容院の古い言い方。
美美しい
びびし・い [3] 【美美しい】 (形)[文]シク びび・し
(1)はなやかで美しい。「―・い装い」
(2)立派だ。ふさわしい。「―・しう書き出されよ/源氏(行幸)」
美肌
びき [1] 【美肌】
美しいはだ。
美肌
びはだ [0] 【美肌】
美しい肌。また,肌を美しくすること。
美育
びいく [1] 【美育】
美の鑑賞と創作を通じて美的感覚と情操を養うことにより,人格を形成しようとする教育。知育・徳育・体育と並ぶ語。美的教育。
美肴
びこう [0] 【美肴】
美味な酒のさかな。美味な料理。
美色
びしょく [0][1] 【美色】
(1)美しい色。
(2)美しい容貌。また,その女性。美人。
美艶
びえん [0] 【美艶】 (名・形動)[文]ナリ
容姿が美しくなまめかしい・こと(さま)。「フロレンスは―にして且つ富貴なれば/花柳春話(純一郎)」
美行
びこう [0] 【美行】
よいおこない。善行。
美術
びじゅつ【美術】
art;→英和
the fine arts.〜的な artistic.‖美術館 an art museum[gallery].美術品 a work of art.
美術
びじゅつ [1] 【美術】
美の視覚的・空間的な表現をめざす芸術。絵画・彫刻・建築・工芸など。
〔fine arts の訳語。明治時代には音楽・文学も含んだ〕
美術史
びじゅつし [3] 【美術史】
絵画・彫刻・建築・工芸などの歴史。また,その変遷・発達を研究する学問。
美術品
びじゅつひん [0] 【美術品】
絵画・彫刻・工芸などの美術作品。
美術商
びじゅつしょう [3] 【美術商】
美術品を売買する商店。また,その人。
美術学校
びじゅつがっこう [4] 【美術学校】
絵画・彫刻・工芸などに関する教育・研究をする学校。美校。
美術館
びじゅつかん [3] 【美術館】
美術品を収蔵・展示する施設。
美装
びそう [0] 【美装】
美しく装うこと。また,その装い。盛装。「―をこらす」
美観
びかん【美観】
a fine[beautiful]sight[view].
美観
びかん [0] 【美観】
美しい眺め。美しい風景。「―を損なう」
美観地区
びかんちく [4] 【美観地区】
市街地の美観を維持するために都市計画法により定められる地区。建造物・屋外広告物などが規制される。
美言
びげん [0] 【美言】
巧みな言葉。うまい言葉。美辞。
美談
びだん [1][0] 【美談】
美しい話。感心すべき立派なおこないについての話。
美談
びだん【美談】
a fine episode[anecdote].
美豆
みず ミヅ 【美豆】
現在の京都市伏見区淀美豆町から久世郡久美山(クミヤマ)町にかけての一帯を指した地名。朝廷の牧場があった。((歌枕))「さみだれは―の御牧のまこも草かりほすひまもあらじとぞ思ふ/後拾遺(夏)」
美貌
びぼう [0] 【美貌】
美しい顔かたち。「―を誇る」
美貎
びぼう【美貎】
beauty;→英和
good looks.〜の beautiful;→英和
pretty.→英和
美質
びしつ [0] 【美質】
生まれつきすぐれた性質や容姿。
美辞
びじ [1] 【美辞】
美しく飾った言葉。「―を弄(ロウ)する」「―麗句」
美辞学
びじがく [2] 【美辞学】
修辞学の旧称。
美辞麗句
びじれいく [1] 【美辞麗句】
うわべだけを飾り立てた耳ざわりのよい文句。「―を並べる」
美辞麗句
びじ【美辞麗句】
beautiful[flowery]words.
美道
びどう 【美道】
男色の道。衆道。「され共心中に―前髪の事はやめがたし/浮世草子・五人女 5」
美邸
びてい [0] 【美邸】
りっぱな住宅。
美酒
びしゅ [1] 【美酒】
味のよい酒。うまい酒。うまざけ。「勝利の―に酔う」「―嘉肴(カコウ)」
美醜
びしゅう [0][1] 【美醜】
美しいことと,醜いこと。
美醜
びしゅう【美醜】
⇒容貌.
美野里
みのり 【美野里】
茨城県中部,東茨城郡の町。東茨城台地にあり,水戸街道の旧宿駅。
美音
びおん [0] 【美音】
美しい声や音。
美顔
びがん [0] 【美顔】
美しい顔。
美顔術
びがんじゅつ [2] 【美顔術】
顔の皮膚に適度の刺激を与えて生理機能を整え,健康で美しい皮膚を保たせる美容術。マッサージ・パックなど。
美顔術
びがんじゅつ【美顔術】
beauty culture; <米話> a facial.→英和
美風
びふう【美風】
a good custom.
美風
びふう [0] 【美風】
よいならわし。好ましい風俗。「節倹の―」
美食
びしょく [0] 【美食】 (名)スル
おいしい物ばかりを食べること。また,贅沢(ゼイタク)な食べ物。「―家(カ)」
美食
びしょく【美食】
epicurism.〜する keep a good table;be particular about food (好みがやかましい).‖美食家 an epicure;a gourmet.
美髪
びはつ [0] 【美髪】
美しい頭髪。また,髪を結ってきれいにすること。「―料」
美髯
びぜん [0] 【美髯】
美しく立派なほおひげ。「―を蓄える」
美麗
びれい [0] 【美麗】 (名・形動)[文]ナリ
美しく立派な・こと(さま)。「―な其容貌/小公子(賤子)」「―なる建築」
羗
きょん [1] 【羗】
シカ科の哺乳類。肩高40センチメートルほど。体毛は黄褐色。オスには5センチメートルほどの角があり,上顎犬歯は牙状に伸びる。眼下腺が発達し,目が四つあるように見えることからヨツメジカとも呼ばれる。中国南部・台湾の森林地帯にすむ。
羚羊
れいよう [0] 【羚羊】
偶蹄(グウテイ)目ウシ科の哺乳(ホニユウ)類のうちシカに似た優美な形態をもつものの総称。多く草原や森林にすみ,草食性。一般に胴が細く,足が長く,走行に適する。角は雌雄あるいは雄にだけあり,形状はさまざま。多くはアフリカに分布するが,インド・中央アジアにすむ種類もある。イランド・インパラ・トムソンガゼルなど種類が多い。アンテロープ。
→かもしか
羚羊
かもしか [0][2] 【羚羊・氈鹿】
偶蹄目ウシ科カモシカ属の哺乳類の総称。ヤギに似た姿で,体色は変異に富み,頭胴長1.1〜1.8メートル程。急峻な岩場で生活し,植物の葉や芽を食べる。ヒマラヤから東南アジア,台湾,日本にかけて分布。ニホンカモシカとスマトラカモシカの二種よりなるが,一般には前者を指すことが多い。
〔氈(カモ)(=毛織リノ敷物)を織るのに用いた鹿の意からの名という〕
羚羊
かもしし 【羚羊・氈鹿】
〔「かましし」の転〕
カモシカの古名。「松が枝に枕定むる―の/拾玉集」
羚羊角
れいようかく [3] 【羚羊角】
羚羊の角(ツノ)。漢方薬の一。解熱・鎮静剤とする。
羝羊
ていよう [0] 【羝羊】
牡羊(オヒツジ)。
羞じらい
はじらい ハヂラヒ [0] 【恥じらい・羞じらい】
はじらう気持ち。はじらう態度。「―の色も見えない」
羞じらう
はじら・う ハヂラフ [3] 【恥じらう・羞じらう】 (動ワ五[ハ四])
はずかしがる。「ほおを染めて―・う」「花も―・う美人」
羞天花
しゅうてんか シウテンクワ [3] 【羞天花】
ヒマワリの異名。
羞恥
しゅうち シウ― [1] 【羞恥】
恥ずかしく感じること。はじらい。
羞恥
しゅうち【羞恥(心)】
shyness;→英和
the sense of shame.〜心のない shameless.→英和
羞恥心
しゅうちしん シウ― [3] 【羞恥心】
恥ずかしいと感じる気持ち。
羞悪
しゅうお シウヲ [1] 【羞悪】
自他の不善を恥じ,憎むこと。
羞愧
しゅうき シウ― [1] 【羞愧】 (名)スル
恥に思うこと。「正経の職業は,卑賤と雖ども―すべからざる事/西国立志編(正直)」
羞明
しゅうめい シウ― [0] 【羞明】
まぶしいこと。また,まぶしさのため目をあけていられない病症。「鈍い頭痛がしてゐて,目に―を感じる/青年(鴎外)」
羞渋
しゅうじゅう シウジフ [0] 【羞渋】
はずかしがって態度がはきはきしないこと。
羞花閉月
しゅうかへいげつ シウクワ― [1] 【羞花閉月】
〔その美しさの前には花もはじらい月も隠れる意〕
容姿の美しい女性のたとえ。閉月羞花。
羞辱
しゅうじょく シウ― [0] 【羞辱】 (名)スル
はずかしめること。恥辱。「人より―せられて憤り/西国立志編(正直)」
群
むら [2] 【群・叢・簇】
群がっていること。群がり。群れ。現代語では多く複合語として用いる。「稲―」「草―」
群
ぐん [1] 【群】
(1)多くの同類のものが集まっていること。むれ。むらがり。集まり。
(2)〔数〕
〔group〕
一つの集合において,その,元(要素)の間に算法,例えば乗法が定められ,(1)二つの元 �, � の積 �・� もその集合の元である(2)結合法則(�・�)・�=�・(�・�)が成り立つ(3)すべての元 � に対して �・�=�・�=� となる �(単位元)が存在する(4)各元 � に対して �・�=�・�=� となる元 �=��¹(逆元)が存在する,という四つの条件が満たされている時,この集合はその算法に関して群であるという。特に交換法則 �・�=�・� が成り立つ群をアーベル群または可換群という。群の考えはフランスのガロアなどにより導入され,現代数学の大きな基礎となっている。
群
ぐん【群】
a crowd;→英和
<in> a group;→英和
<in> shoals.〜をなす flock (together);→英和
throng;→英和
swarm.→英和
〜を抜く be well above the common level.
群がす
むらが・す 【群がす】 (動サ四)
群がるようにする。「偃松が,硬い葉を―・して/日本北アルプス縦断記(烏水)」
群がり
むらがり [0][4] 【群がり・叢り・簇り】
群がっていること。群がっているもの。群れ。「白い鳥の―」
群がる
むらがる【群がる】
crowd;→英和
flock (動物など);→英和
swarm (虫など).→英和
群がる
むらが・る [3] 【群がる・叢る・簇る】 (動ラ五[四])
たくさんの人・動物などが,一か所に秩序なく集まる。群れをなす。「蜜蜂が―・る」「売場に―・る人々」
〔古くは下二段にも活用。「桂樹の―・れ生ふること/三蔵法師伝(院政期点)」〕
群る
む・る 【群る】 (動ラ下二)
⇒むれる
群れ
むれ [2] 【群れ】
(1)多くのものが集まっている状態。むらがっている状態。「鳥が―をなす」
(2)仲間。「野盗の―」「―をつくって遊ぶ」
群れ
むれ【群れ】
a group;→英和
a crowd;→英和
a party (一隊);→英和
[獣の]a herd (牛馬など);→英和
a flock (羊・鳥など);→英和
a pack (猟犬など);→英和
a shoal (魚の).→英和
〜をなして in crowds[flocks,shoals,swarms].⇒群がる.
群れらか
むれらか 【群れらか】 (形動ナリ)
群れをなしてまとまっているさま。「物は―に得たるこそよけれ/宇治拾遺 9」
群れる
む・れる [2] 【群れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
〔「群(ムラ)」の動詞化〕
多くのものが一所に集まる。むらがる。「水鳥が浜辺に―・れる」「馬並めて打ち―・れ越え来/万葉 1720」
群れ立つ
むれだ・つ [3] 【群れ立つ】 (動タ五[四])
(1)むらがって立つ。「燃ゆる建物を遠巻にして真黒に―・つたる村人は/自然と人生(蘆花)」
(2)群れになって飛んでゆく。「桃園の花にまがへる照鷽(テリウソ)の―・つ折は散る心地する/山家(雑)」
群れ集う
むれつど・う [4] 【群れ集う】 (動ワ五[ハ四])
むらがって集まる。群れ集まる。
群れ集まる
むれあつま・る [5] 【群れ集まる】 (動ラ五[四])
むらがり集まる。「ひと所に―・る」
群れ飛ぶ
むれと・ぶ [0][3] 【群れ飛ぶ】 (動バ五[四])
むらがって飛ぶ。「カモメが―・ぶ」
群体
ぐんたい [0] 【群体】
分裂や出芽によって生じた個体がそのまま分離せず形成する個体群。普通は,個体(個虫)間に原形質の連絡が見られる場合をいう。植物ではボルボックス・ケイソウなど,動物では海綿動物・腔腸動物などに見られる。合体(ゴウタイ)。コロニー。
→個体
群像
ぐんぞう グンザウ 【群像】
文芸雑誌。1946年(昭和21)創刊。創作欄の充実を編集方針に,純文学の担い手としての声価を得る。
群像
ぐんぞう【群像】
《彫刻》a group.→英和
群像
ぐんぞう [0] 【群像】
(1)絵画・彫刻などで,多くの人間の集団的行動を主題として描いたもの。
(2)多くの人々がそれぞれに生き生きと活躍している姿。「青春の―」
群党
ぐんとう [0] 【群党】
(1)多くの党派。
(2)徒党をなすこと。また,その集団。
群勢
ぐんぜい [0] 【群勢】
たくさんの人の群れ。「彼方(アツチ)の―が加勢したら大事である/坑夫(漱石)」
群千鳥
むらちどり [3] 【群千鳥】
群れている千鳥。むれちどり。[季]冬。《―渚に下りてより見えず/阿部みどり女》
群叢
ぐんそう [0] 【群叢】
⇒群集(グンシユウ)(4)
群婚
ぐんこん [0] 【群婚】
複数の男子が,複数の女子と互いに対等の資格で婚姻する形態。モルガンは著「古代社会」でこれを人類初期の婚姻形態としたが,制度として成立していた証拠はない。集団婚。
群小
ぐんしょう [0] 【群小】
多くの小さなもの。たくさんはあるが小さくて問題にならないもの。「―作家」「豪傑が出て来て他の―を圧倒して仕舞ふ/吾輩は猫である(漱石)」
群居
ぐんきょ [1] 【群居】 (名)スル
群れをなして生活すること。「貧困無産の人は都府に―し/民約論(徳)」
群居する
ぐんきょ【群居する】
live gregariously[in flocks].群居動物 a gregarious animal.
群山
ぐんざん [1] 【群山】
多くの山々。重なり,連なる山々。
群山
むらやま 【群山】
連なり立っている山々。群れ立っている山々。「大和には―あれど/万葉 2」
群峰
ぐんぽう [0] 【群峰】
むらがりそびえる峰々。群山。
群島
ぐんとう [0] 【群島】
比較的狭い海域内にまとまりをもってむらがっている島々。マーシャル群島など。
群島
ぐんとう【群島】
a group of islands;an archipelago.→英和
ハワイ群島 the Hawaiian Islands.
群島理論
ぐんとうりろん [5] 【群島理論】
群島国家の主張する領海に関する理論。フィジーやフィリピンのように近接するいくつかの島によって構成される国家の場合,群島の外端を結ぶ線を群島基線とし,この基線から外に向けて領海や経済水域を設定し,内側の水域を群島国家の主権のもとにおくとするもの。
群星
ぐんせい [0] 【群星】
多くの星。群がっている多数の星。
群書
ぐんしょ [1][0] 【群書】
多くの書籍。群籍。「―を究める」
群書一覧
ぐんしょいちらん 【群書一覧】
図書目録。尾崎雅嘉(マサヨシ)編。六巻。1802年刊。刊本一〇七七部,写本六五二部の図書を三四類に分類し解題を付す。
群書治要
ぐんしょちよう 【群書治要】
中国,唐の魏徴(ギチヨウ)らが太宗の勅命によって編纂した政治参考書。五〇巻。631年成立。古代から晋代までの六七種の文献から,政治に有用な文章を抜粋し,書物別に配列した類書。
群書索引
ぐんしょさくいん 【群書索引】
和漢の書物の記事を件名によって五十音順に配列し,検索できるようにした索引。物集高見(モズメタカミ)編。三巻。1916年(大正5)刊。
群書類従
ぐんしょるいじゅう 【群書類従】
古文献の叢書。正編五三〇巻六六五冊および目録一冊,続編一一五〇巻一一八五冊。塙保己一(ハナワホキノイチ)編。正続合わせて三三七三種に及ぶ日本の古書を神祇・帝王以下二五の部に分類して編纂。正編は1819年刊行完了。続編は1911年(明治44)刊行完了。
群来
ぐんらい [0] 【群来】 (名)スル
むれをなして来ること。「村人―す/伊沢蘭軒(鴎外)」
群来
くき [1] 【群来】
(北海道南部や東北地方で)産卵のためにニシンが大挙しておしよせること。
→鰊(ニシン)群来
群棲
ぐんせい [0] 【群生・群棲】 (名)スル
(1)同一種の動物が生殖・捕食などのため,多数集まって生活すること。《群棲》
(2)同一種の植物が同じ場所に群がって生えていること。《群生》「アカマツの―している丘」
(3)「ぐんじょう(群生)」に同じ。
群民
ぐんみん [0] 【群民】
多くの人民。民衆。
群氷
ぐんぴょう [0] 【群氷】
群をなしている海氷。多くの海氷。
群泳
ぐんえい [0] 【群泳】 (名)スル
魚などが,群れをなして泳ぐこと。また,その群れ。「鰯(イワシ)の―」「―する鰹(カツオ)」
群游
ぐんゆう 【群游・群遊】 (名)スル
(1)むらがりあそぶこと。
(2)むらがり泳ぐこと。「黒潮にのって―する鰹(カツオ)」
群狼
ぐんろう [0] 【群狼】
むれをなす狼(オオカミ)。
群玉の
むらたまの 【群玉の】 (枕詞)
玉のくるくる回る意からか,「枢(クル)」(戸を開閉させる装置)にかかる。「―くるにくぎ鎖し固めとし妹が心は動(アヨ)くなめかも/万葉 4390」
群生
ぐんせい [0] 【群生・群棲】 (名)スル
(1)同一種の動物が生殖・捕食などのため,多数集まって生活すること。《群棲》
(2)同一種の植物が同じ場所に群がって生えていること。《群生》「アカマツの―している丘」
(3)「ぐんじょう(群生)」に同じ。
群生
ぐんじょう [0] 【群生】
〔仏〕 あらゆる生きもの。一切衆生。ぐんせい。
群生[棲]する
ぐんせい【群生[棲]する】
live[grow]gregariously[in flocks].
群発
ぐんぱつ [0] 【群発】
ある期間,同じ区域に集中して起こること。
群発地震
ぐんぱつじしん [5] 【群発地震】
限られた区域に,比較的小さい地震が頻発する現象。震源は浅いことが多い。何年も続くことがある。松代群発地震など。
群発地震
ぐんぱつ【群発地震】
an earthquake swarm.
群盗
ぐんとう 【群盗】
集団をなしている盗賊。
群盲
ぐんもう [0] 【群盲】
(1)多くの盲人。衆盲。
(2)多くの凡人。
群立
ぐんりつ [0] 【群立】 (名)スル
多くのものが群れをなして立つこと。「高層ビルが―する街」
群立ち
むらだち [0] 【群立ち・叢立ち】
群がって生えていること。「栗の林,丈高き月桂の―ある丘陵にて/即興詩人(鴎外)」
群立つ
むらだ・つ [3] 【群立つ・叢立つ】 (動タ五[四])
(1)ひとかたまりになって立っている。「赤松の拗(クネ)つた細い幹が雑木交りに木深く―・つて/青春(風葉)」
(2)群がって飛びたつ。群れだつ。「磯千鳥のむら��ばつと―・てる其影のみぞ/ふところ日記(眉山)」「群鳥の―・ち去(イ)なば/万葉 1785」
群竹
むらたけ [2] 【群竹】
群がり生えている竹。「我がやどのいささ―吹く風の音のかそけきこの夕かも/万葉 4291」
群系
ぐんけい [0] 【群系】
植物群落の分類用語。優占種の生活形により樹林群系・草原群系・荒原群系・浮遊植物群系に分ける。
群緑
ぐんろく [0] 【群緑】
〔「ろく」は呉音〕
日本画の絵の具の一。群青(グンジヨウ)と緑青(ロクシヨウ)とをまぜ合わせたもの。また,その色。群緑青。
群羊
ぐんよう [0] 【群羊】
(1)多くの羊(ヒツジ)。
(2)多くの弱い者。
群群
むらむら [1] 【群群・叢叢】 (副)
(1)あちこちに群がっているさま。「凌霄(ノウゼン)の燃えるやうな花が―と咲いてゐる/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
(2)群れをなして集まったり動いたりするさま。「石橋へ,―と集つて列を作る/偸盗(竜之介)」
(3)雲・煙などの湧き上がるさま。「雲―と立ち渡りつ/自然と人生(蘆花)」
(4)衝動や激しい感情が急に起こるさま。「―と怒りがこみ上げる」「―と悪心がきざす」
群聚
ぐんしゅう [0] ―シフ 【群集】 ・ ―シユウ 【群聚】 (名)スル
〔古くは「くんじゅ」〕
(1)一つの所に多くの人がむらがり集まること。また,その人々。「日本女人を見んとて多人数―したるに/新聞雑誌 30」
(2)社会学・心理学では,共通の関心と目的のもとに(不特定多数の人間が)一時的・非組織的に集合した集団で,日常の行動規範からはずれた行動をとりやすいものをいう。
(3)自然界においていろいろな種類の生物が何らかの意味でまじり合って生活している集まり。
(4)植物の群落を種組成に基づいて分類する時の一単位。クロマツ群集など。群叢。
群肝
むらぎも 【群肝・村肝】
〔「むらきも」とも。群がっている肝の意〕
五臓六腑。臓腑。「おぼえずたちて手たたき,伏して―を刻む(=深イ感銘ヲ受ケル)/奥の細道」
群肝の
むらぎもの 【群肝の・村肝の】 (枕詞)
臓腑に心が宿ると考えたことから,「心」にかかる。「―心を痛みぬえこ鳥/万葉 5」
群臣
ぐんしん [0] 【群臣】
多くの臣下。多くの家来。
群舞
ぐんぶ [1] 【群舞】 (名)スル
(1)大勢がむらがって踊ること。
(2)大勢の踊り手たちによる舞踏。コール-ド-バレエ。
(3)多くの鳥がむらがって舞うこと。「ツルの―」
群落
ぐんらく [0][1] 【群落】
(1)多くの村落。
(2)植生の単位。同一環境に生育している種々の植物が全体として一つの共同体としての特徴を示しているもの。植物群落。植物社会。
群落
ぐんらく【群落】
《生》a colony.→英和
群衆
ぐんしゅう [0] 【群衆】
〔「ぐんしゅ」「ぐんじゅ」とも〕
むらがり集まった多くの人々。また,むらがり集まること。
群衆
くんじゅ [1] 【群集・群衆】 (名)スル
〔「くん」は漢音。「くんじゅう」「ぐんじゅ」とも〕
人が群れをなして集まること。また,その人々。「人多く―したり/平家 2」
群衆[集]
ぐんしゅう【群衆[集]】
a crowd (of people).→英和
群集心理 mob[mass]psychology.
群行
ぐんこう [0] 【群行】
(1)大勢でむらがって行くこと。
(2)斎宮(イツキノミヤ)が野宮(ノノミヤ)で三年の潔斎を終え,その年の九月に伊勢へ下向すること。また,その時に行なった儀式。
群論
ぐんろん [1] 【群論】
群の性質を研究する数学の一部門。
→群(2)
群論
ぐんろん【群論】
《数》the theory of groups.
群議
ぐんぎ [1] 【群議】
多くの人の議論。衆議。
群起
ぐんき [1] 【群起】 (名)スル
(1)多くの人々が立ち上がり,ことを起こすこと。蜂起。「武人地方に―し封建の元素を形成するに及んで/日本開化小史(卯吉)」
(2)いくつもの物事が一時に起こること。
群速度
ぐんそくど [3] 【群速度】
波の速度の一。振動数の異なる波が重なり合ってできた波のかたまりが,時間とともに(形を変えながら)全体として伝わっていく速さ。
群遊
ぐんゆう 【群游・群遊】 (名)スル
(1)むらがりあそぶこと。
(2)むらがり泳ぐこと。「黒潮にのって―する鰹(カツオ)」
群雀
むれすずめ [3] 【群雀】
マメ科の落葉低木。中国原産。江戸時代に渡来。よく分枝し,葉は小葉四個からなる羽状複葉で,長枝に互生,短枝に束生。春,葉腋(ヨウエキ)に黄色の細い蝶(チヨウ)形花が下垂して咲く。漢名,金雀花・錦雞児。
群雀
むらすずめ [3] 【群雀】
群れをなしているすずめ。村雀。
群雄
ぐんゆう [0] 【群雄】
多くの英雄たち。
群雄割拠
ぐんゆうかっきょ [5] 【群雄割拠】 (名)スル
多くの英雄たちが各地に勢力を張り,対立して覇(ハ)を競うこと。
群雄割拠
ぐんゆうかっきょ【群雄割拠】
rivalry of powerful leaders.
群集
ぐんしゅう [0] ―シフ 【群集】 ・ ―シユウ 【群聚】 (名)スル
〔古くは「くんじゅ」〕
(1)一つの所に多くの人がむらがり集まること。また,その人々。「日本女人を見んとて多人数―したるに/新聞雑誌 30」
(2)社会学・心理学では,共通の関心と目的のもとに(不特定多数の人間が)一時的・非組織的に集合した集団で,日常の行動規範からはずれた行動をとりやすいものをいう。
(3)自然界においていろいろな種類の生物が何らかの意味でまじり合って生活している集まり。
(4)植物の群落を種組成に基づいて分類する時の一単位。クロマツ群集など。群叢。
群集
くんじゅ [1] 【群集・群衆】 (名)スル
〔「くん」は漢音。「くんじゅう」「ぐんじゅ」とも〕
人が群れをなして集まること。また,その人々。「人多く―したり/平家 2」
群集劇
ぐんしゅうげき [3] 【群集劇】
主役に当たる人物は特になく,大勢の出演者によって展開される劇。
群集墳
ぐんしゅうふん [3] 【群集墳】
一定地域に多数の小規模な古墳が密集するもの。多くは古墳後期のもので,古墳を築造する階層が増加したことを示すものといわれる。「千塚」「百塚」の名で呼ぶ地域もある。
群集心理
ぐんしゅうしんり [5] 【群集心理】
群集が示す特殊な心理状態。一般に判断力が低下し,興奮性が強くなり,衝動的・無責任的な言動をとる傾向になる。
群集生態学
ぐんしゅうせいたいがく [7] 【群集生態学】
生物群集と環境との関係を対象とする生態学の一分野。群集の発達様式,構成種の生態的機能や相互関係などを研究する。特定の種を対象とする個生態学に対していう。群生態学。生物群集学。
群雨
むらさめ [0] 【群雨・叢雨・村雨】
ひとしきり強く降ってやむ雨。強くなったり弱くなったりを繰り返して降る雨。にわか雨。驟雨(シユウウ)。
群雲
むらくも [0] 【群雲・叢雲】
群がり集まった雲。一群れの雲。「月ニ―花ニ風/ヘボン(三版)」「月のかほに―のかかりて/大鏡(花山)」
群霞
むらがすみ [3] 【群霞】
辺り一面にたちこめる霞。
群青
ぐんじょう [0] 【群青】
青色の無機顔料の一。本来はラピスラズリの粉末であるが,ケイ砂・カオリン・硫黄・炭酸ナトリウムなどを焼成して合成される。絵の具・塗料・印刷インクなどに用いる。ウルトラ-マリン。
群青色
ぐんじょういろ [0] 【群青色】
鮮やかな藍青色(ランセイシヨク)。
群類
ぐんるい 【群類】
多くの生類(シヨウルイ)。もろもろの生き物。「無縁の―をすくはんがために/平家 2」
群飛
ぐんぴ [1] 【群飛】 (名)スル
昆虫や鳥が多数,群れをなして飛ぶこと。昆虫の場合,多くは一種の配偶行動で,シロアリの交尾群飛や蚊柱はその例。
群馬
ぐんま 【群馬】
(1)関東地方北西部の内陸県。かつての上野(コウズケ)国の全域を占める。東・北・西は足尾山地・三国山脈・関東山地などに囲まれる。中央を利根川が南流し,南東部が関東平野に開ける。県庁所在地,前橋市。
(2)群馬県中央部,群馬郡の町。前橋市・高崎市に接する。上野国国分寺跡がある。
群馬事件
ぐんまじけん 【群馬事件】
1884年(明治17),群馬の自由党員らが高崎駅開通式に参列する政府高官らを襲い,政府打倒を企てた事件。式が延期されたため,警察署や高利貸しらを襲撃したが鎮圧され,主謀者は逮捕された。
群馬大学
ぐんまだいがく 【群馬大学】
国立大学の一。桐生工専・前橋医専・群馬師範などが合併して,1949年(昭和24)新制大学となる。本部は前橋市。
群馬県立女子大学
ぐんまけんりつじょしだいがく 【群馬県立女子大学】
公立大学の一。1980年(昭和55)設立。本部は群馬県玉村町。
群鳥
むらとり [2] 【群鳥】
群がっている鳥。群れをなしている鳥。
群鳥の
むらとりの 【群鳥の】 (枕詞)
「群れいぬ」「群立つ」「朝立つ」「出(イデ)立つ」にかかる。「―我が群れ往(イ)なば/古事記(上)」「春花のうつろひ変はり―朝立ち行けば/万葉 1047」
羨し
とも・し 【乏し・羨し】 (形シク)
⇒ともしい(乏)
羨しい
ともし・い [3] 【乏しい・羨しい】 (形)[文]シク とも・し
(1)不足している。少ない。とぼしい。「―・い食料」
(2)貧乏である。まずしい。とぼしい。「―・い家計」
(3)うらやましい。「身のさかり人,―・しきろかも/古事記(下)」
(4)心ひかれる。「あやに―・しき高照らす日の御子/万葉 162」
(5)ひもじい。「食物足つて―・しきことなし/仮名草子・伊曾保物語」
羨しぶ
ともし・ぶ 【乏しぶ・羨しぶ】 (動バ上二)
〔形容詞「ともし」の動詞化〕
うらやましいと思う。「音のみも名のみも聞きて―・ぶるがね/万葉 4000」
羨ましい
うらやましい【羨ましい】
enviable.→英和
羨ましそうに enviously;→英和
with envy.⇒羨む.
羨ましい
うらやまし・い [5] 【羨ましい】 (形)[文]シク うらやま・し
〔動詞「うらやむ」の形容詞化〕
うらやむ気持ちをそそられるさま。人が恵まれていたり,物事が優れていたりするのを見て,自分もそのようになりたいと思うさま。「彼の優雅な生活が―・い」「―・いほどの美貌」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
羨み
うらやみ [0] 【羨み】
(1)うらやむこと。羨望(センボウ)。「―の念を抱く」
(2)不公平だと思うこと。不平・不満を生ずること。「―ありていかでかなど,かたく言ふに/枕草子 92」
羨む
うらやむ【羨む】
envy <a person,a person's luck,a person his luck> ;→英和
be envious <of> ;[そねむ]be jealous <of> .
羨む
うらや・む [3] 【羨む】 (動マ五[四])
〔「心(ウラ)病む」の意という〕
他人が自分より恵まれていたり,優れていたりするのを見て,自分もそうなりたいと願う。また,自分が他人ほど恵まれていないことを不満に思う。「人も―・む仲」「合格した友人を―・む」「花をめで鳥を―・み/古今(仮名序)」
羨慕
せんぼ [1] 【羨慕】 (名)スル
うらやみ,したうこと。羨望。「英国にて共和政治を―するの徒も/天賦人権論(辰猪)」
羨望
せんぼう [0] 【羨望】 (名)スル
うらやましく思うこと。「友人の身の上を―する」「―の的」
羨望
せんぼう【羨望】
envy.→英和
〜する envy;feel envy;be envious <of> .〜の的となる become the envy <of> .
羨道
せんどう [0] 【羨道】
墳墓の入り口から,棺を納める玄室に至るまでの道。えんどう。
羨道
えんどう [0] 【羨道】
⇒せんどう(羨道)
羨門
えんもん [0] 【羨門】
⇒せんもん(羨門)
羨門
せんもん [0] 【羨門】
古墳の石室や横穴などの羨道(センドウ)の入り口。えんもん。
義
ぎ【義】
justice;→英和
righteousness (正義);→英和
faithfulness (信義).→英和
義
ぎ [1] 【義】
(1)儒教における五常(仁・義・礼・智・信)の一。人のおこないが道徳・倫理にかなっていること。「君臣の―」
(2)血縁のない形式的・倫理的な親子・兄弟などの関係。「兄弟の―を結ぶ」
(3)言葉の意味。「斤には,まさかりの―がある」
(4)〔仏〕 教え。教義。
(5)キリスト教で,神・人間がもつ属性としての正しさ。また,両者の関係としての正しさ。
義万
ぎま [1] 【義万】
フグ目の海魚。全長30センチメートルになる。カワハギを細長くしたような魚で,全身細かい鱗(ウロコ)でおおわれ,背びれと腹びれに長いとげがある。体色は背が青灰色で腹は銀白色。皮をはいで食用とし,美味。本州中部以南の沿岸に分布。ギンカワムキ。トゲハゲ。
義人
ぎじん [1][0] 【義人】
義に対して忠実な人。自分を捨てて,正義に殉ずる人。
義仲
よしなか 【義仲】
⇒木曾(キソ)義仲
義仲寺
よしなかでら 【義仲寺】
⇒ぎちゅうじ(義仲寺)
義仲寺
ぎちゅうじ 【義仲寺】
大津市馬場(バンバ)にある寺。もと天台宗寺門派,現在は単立。1553年木曾義仲追福のために創建と伝える。松尾芭蕉の墓がある。よしなかでら。
義侠
ぎきょう [0] 【義侠】
強い者をおさえ,弱い者を助けること。男だて。
義侠
ぎきょう【義侠(心)】
chivalry.→英和
〜的 chivalrous <conduct> .→英和
義侠心
ぎきょうしん [2] 【義侠心】
義侠に富む心。おとこぎ。「―の強い人」
義倉
ぎそう [0] 【義倉】
凶年に備えて,貧富の差に応じて徴収された穀物の倉庫。また,その制度。中国隋代に始まる。日本では奈良・平安時代に設けられ,江戸時代にも幕府・諸藩で三倉の一つとして設置された。
→社倉
→常平倉
義僕
ぎぼく [1][0] 【義僕】
忠義なしもべ。忠僕。
義兄
ぎけい【義兄】
a brother-in-law.
義兄
ぎけい [0] 【義兄】
(1)兄弟の約束を交わして兄貴分になった者。
(2)義理の兄。夫または妻の兄,または姉の夫。
義兄弟
ぎきょうだい [2] 【義兄弟】
(1)互いに交わした約束で兄弟の交わりをする人。
(2)妻や夫の兄弟。義兄や義弟など。義理の兄弟。
義兄弟
ぎきょうだい【義兄弟】
a brother-in-law;one's sworn brother.
義公
ぎこう 【義公】
徳川光圀(ミツクニ)の諡号(シゴウ)。
義兵
ぎへい [0] 【義兵】
正義のために起こす兵。「―を募る」
義兵運動
ぎへいうんどう [4] 【義兵運動】
日清戦争以後,韓国併合前後まで朝鮮各地に繰り広げられた民衆の反日武装闘争。日本勢力の駆逐,国権の回復をめざして闘ったが,1914年頃鎮静化。
義勇
ぎゆう [1] 【義勇】
(1)正義と勇気。
(2)正義を守ろうという気持ちから発する勇気。
義勇
ぎゆう【義勇】
courage;→英和
heroism.→英和
義勇兵(軍) a volunteer (army).→英和
義勇兵
ぎゆうへい [2] 【義勇兵】
戦時に際して,自らの意志により軍事行動に参加する正規の軍人でない兵士。「―を募る」
義勇軍
ぎゆうぐん [2] 【義勇軍】
義勇兵によって編制された戦闘集団。
義勇軍行進曲
ぎゆうぐんこうしんきょく 【義勇軍行進曲】
中華人民共和国の国歌。聶耳(シヨウジ)作曲。もと映画「風雲の子女」の主題歌。抗日歌として歌われ,新中国成立後,国歌となる。
義務
ぎむ【義務】
(a) duty;→英和
an obligation;→英和
duties (職務).〜を果たす(怠る) do (neglect) one's duty.‖義務感[観念]a sense of duty.義務教育 compulsory education.
義務
ぎむ [1] 【義務】
(1)人が人として,あるいは立場上,身分上当然しなければならないこと。責務。
(2)〔哲・倫〕
〔duty〕
道徳的な必然性をもつ原理によって人が課せられる,ある行為をなすべし,またはなすべからずとする強制・拘束。
(3)法律が人に課す拘束。あることをせよとする作為義務と,してはならないとする不作為義務がある。
⇔権利
義務付ける
ぎむづ・ける [4] 【義務付ける】 (動カ下一)
義務としてそれをするようにさせる。「納税を―・ける」
義務倫理学
ぎむりんりがく [5] 【義務倫理学】
〔deontological ethics〕
一定の行為を行うことはそれが招く結果を問わず道徳的義務であるとみなす倫理説。道徳法則への尊敬を唯一の動機として行為することを教えたカントに代表される。
→目的論的倫理学
義務年限
ぎむねんげん [3] 【義務年限】
義務として,ある任務に従事しなければならない年限。
義務感
ぎむかん [2] 【義務感】
義務であると認識する気持ち。
義務教育
ぎむきょういく [3] 【義務教育】
国民が子女に受けさせねばならない普通教育。日本国憲法では,子供が教育を受ける権利を保障する性格をもつ。日本の現行学制では,六歳から一五歳の九年間がその期間。
義務的
ぎむてき [0] 【義務的】 (形動)
義務としてするさま。「―な応対」
義務者
ぎむしゃ [2] 【義務者】
義務を負うべき者。「納税―」
義務費
ぎむひ [2] 【義務費】
法律上,国または地方公共団体に支出の義務があるとされている経費。
義勢
ぎせい [0] 【擬勢・義勢・儀勢】
(1)みせかけの勢い。虚勢。強がり。「国麿は―を示して/照葉狂言(鏡花)」
(2)動物が他の動物をおどすときに見せる姿勢。毛を逆立てたり,体色を変化させたりする。
(3)意気込み。「どの面(ツラ)さげておとつさんに,と思へば出掛てゆく―もなく/当世書生気質(逍遥)」
義和団
ぎわだん 【義和団】
中国清代,山東省を中心とした白蓮(ビヤクレン)教系の秘密結社。義和拳と称する武術を習練。拳匪(ケンピ)。団匪(ダンピ)。
義和団事件
ぎわだんじけん 【義和団事件】
1899〜1900年,列強の進出に抗した中国民衆の排外運動。山東に始まった義和団の運動が華北一帯に波及,北京の列国大公使館区域を包囲攻撃するに及び,日・英・米・露・独・仏・伊・墺(オウ)連合軍の出兵を招き,鎮圧された。北清事変。団匪事件。
義堂周信
ぎどうしゅうしん ギダウシウシン 【義堂周信】
(1325-1388) 南北朝時代の臨済宗の僧。号は空華(クウゲ)道人。土佐の人。夢窓疎石(ムソウソセキ)の弟子。足利義満の帰依(キエ)を得て京都の建仁寺・南禅寺に住す。詩文をよくし,初期の五山文学を代表する一人。著,詩文集「空華集」,日記「空華日工集(クウゲニツクシユウ)」など。
義塚
ぎちょう [0] 【義塚】
弔う縁者のない人の墓。無縁塚。
義塾
ぎじゅく [1] 【義塾】
一般の子弟を平等に教育することを目的に義捐(ギエン)金によって設立された塾や学校。
義士
ぎし [1] 【義士】
(1)節義をかたく守る人。義人。
(2)特に,赤穂義士のこと。
義士
ぎし【義士】
a faithful retainer.
義士伝
ぎしでん 【義士伝】
講談の代表的演目。浅野内匠頭の松の廊下の刃傷より,大石内蔵之助らの吉良邸討入り,泉岳寺引上げまでの経緯を描く「義士本伝」・四十七士各人の伝を述べる「義士銘々伝」・天野屋利兵衛などの義士ならざる人物の伝を述べる「義士外伝」よりなる。
義天
ぎてん 【義天】
(1055-1101) 朝鮮,高麗の僧。文宗王の子。1085年宋に渡って華厳・天台・律などをまなび,帰国後,内外の仏教書を集めて「高麗続蔵経」四千余巻の刊行を進めた。また,「教蔵総録(義天録)」を編纂。大覚国師。
義太
ぎだ 【義太】
「義太夫節(ギダユウブシ)」の略。「―の会二階のすみへ夜具を上げ/柳多留 86」
義太夫
ぎだゆう ギダイフ [0] 【義太夫】
(1)竹本義太夫。
(2)「義太夫節」の略。
(3)浄瑠璃の異名。
義太夫三味線
ぎだゆうしゃみせん ギダイフ― [5] 【義太夫三味線】
義太夫節の伴奏に使う太棹(フトザオ)の三味線。
義太夫本
ぎだゆうぼん ギダイフ― [0] 【義太夫本】
義太夫節の詞章を収めた本の総称。丸本・段物集・稽古本・床(ユカ)本がある。浄瑠璃本。
義太夫狂言
ぎだゆうきょうげん ギダイフキヤウ― [5] 【義太夫狂言】
人形浄瑠璃から移した歌舞伎狂言。チョボという義太夫語りがつくのが特徴。浄瑠璃狂言。でんでん物。丸本歌舞伎。丸本物。
義太夫節
ぎだゆうぶし ギダイフ― [0] 【義太夫節】
浄瑠璃節の一。初世竹本義太夫が宇治加賀掾(カガノジヨウ)など古浄瑠璃各派の芸風や当代流行の各種音曲を取り入れ,新感覚で統一し,1684年の竹本座旗揚げ公演より語り出したもの。のち門人豊竹若太夫が独立して竹本・豊竹二座に分かれた。大いに盛行し,浄瑠璃といえば義太夫節をさすほどに流布した。義太。
義太夫語り
ぎだゆうかたり ギダイフ― [5] 【義太夫語り】
義太夫節を語るのを職業にしている人。
義妹
ぎまい【義妹】
a sister-in-law.
義妹
ぎまい [0] 【義妹】
(1)義理の妹。弟の妻,また夫や妻の妹。
(2)姉妹の約束を交わして,妹となった女性。
義姉
ぎし【義姉】
a sister-in-law.
義姉
ぎし [1] 【義姉】
(1)義理の姉。兄嫁,または夫や妻の姉。
(2)姉妹の約束を交わして,姉となった女性。
義子
ぎし [1] 【義子】
義理の子。養子や,息子・娘の配偶者など。
義字
ぎじ [1] 【義字】
「意字(イジ)」に同じ。
義学
ぎがく [1] 【義学】
公益のため,有志の義捐(ギエン)によって設立された民間の学校。義塾。
義山
ぎざん 【義山】
(1648-1717) 江戸前期の浄土宗の僧。京都の人。字(アザナ)は良照,号は信阿。円智とともに「円光大師行状画図翼賛」(六〇巻)を著す。
義弘
よしひろ 【義弘】
鎌倉末・南北朝期の越中の刀工と伝える。松倉郷右馬允と称し,義広・善弘とも記し,ただ単に郷(ゴウ)とも呼ばれる。音通であることから,江の字を当てることもある。在銘の作刀は存在せず,正宗の弟子説とともに伝説的存在。生没年未詳。
義弟
ぎてい [0] 【義弟】
(1)義理の弟。夫または妻の弟,妹の夫など。
(2)兄弟の約束を交わして弟となった人。弟分。
⇔義兄
義弟
ぎてい【義弟】
a brother-in-law.
義強
ぎごわ [0] 【義強】 (形動)[文]ナリ
頑固で融通のきかないさま。「―な片意地な処もお有なすつて/金色夜叉(紅葉)」
義強い
ぎづよ・い 【義強い】 (形)
〔近世語〕
信義を大切にする心が強い。「御当地のお人様は―・うてとつと人気(ジンキ)が勇しいな/滑稽本・浮世床(初)」
義徒
ぎと [1] 【義徒】
義のために立ち上がった人々。
義心
ぎしん [1] 【義心】
正義を通そうとする心。
義憤
ぎふん [0] 【義憤】
道義にはずれたことに対して感ずるいきどおり。「―を覚える」
義憤
ぎふん【義憤】
<burn with> (righteous) indignation.→英和
義戦
ぎせん [0] 【義戦】
正義のための戦い。
義手
ぎしゅ【義手】
an artificial arm[hand].
義手
ぎしゅ [1][0] 【義手】
失われた手の機能を補うためにつける人工の手。
→補装具
義挙
ぎきょ [1] 【義挙】
正義のために起こす企てや行動。
義捐
ぎえん [0] 【義捐】 (名)スル
慈善のため,また不幸や災害にあった人に対して,金品を寄付すること。「窮民を救済すべき諸院へ―せんが為めに/緑簑談(南翠)」
〔「義援」とも書く〕
義捐金
ぎえんきん [0] 【義捐金】
義捐のために出す金銭。
義捐[援]金
ぎえんきん【義捐[援]金】
a contribution;→英和
<raise> a subscription <for> .→英和
義旗
ぎき [1] 【義旗】
正義の戦いに揚げる旗印。「―を翻す」
義枝
ぎし [1] 【義枝】
⇒接(ツ)ぎ穂(ホ)
義校
ぎこう [0] 【義校】
明治初年,民間の寄付金により設立された初等学校。愛知県・岐阜県で多数設立された。学制制定後は公立小学校となる。
義歯
ぎし [1] 【義歯】
入れ歯。
義歯
ぎし【義歯】
an artificial[a false]tooth.
義母
ぎぼ【義母】
a mother-in-law;a stepmother (継母);→英和
a foster mother (養母).
義母
ぎぼ [1] 【義母】
義理の母。養母,また妻や夫の母など。
義民
ぎみん [0][1] 【義民】
義のため,一身を投げ出して尽くす人。特に江戸時代,百姓一揆の指導者として処罰され,民衆に敬慕された人をいう。義人。
義気
ぎき [1] 【義気】
正義を重んじようとする心。義侠心。
義治式目
よしはるしきもく 【義治式目】
⇒六角氏式目(ロツカクシシキモク)
義浄
ぎじょう ギジヤウ 【義浄】
(635-713) 中国,唐代の僧。671年法顕・玄奘(ゲンジヨウ)のあとを慕ってインドに渡り,四百余の仏書を洛陽に持ち帰った。のち華厳経の新訳に加わり,また多数の仏典を漢訳し三蔵の号を受ける。著に当時のインドなどの生活を記した旅行記「南海寄帰内法伝」のほか「大唐西域求法高僧伝」などがある。
義淵
ぎえん 【義淵】
(?-728) 奈良時代の法相宗の僧。大和の人。唯識を学び,竜蓋寺(岡寺)を開く。僧正となり,その門下から玄昉(ゲンボウ)・行基・良弁(ロウベン)などが輩出した。
義満
よしみつ 【義満】
⇒足利(アシカガ)義満
義演准后日記
ぎえんじゅごうにっき 【義演准后日記】
醍醐寺座主義演の日記。六二冊。1596年から1626年までの記録で,秀吉・家康との関係など当時の社会情勢を伝える。
義烈
ぎれつ [0][1] 【義烈】
義を守る心が非常に強いこと。
義爪
ぎそう [0] 【義爪】
⇒ピック(3)
義父
ぎふ [1] 【義父】
義理の父親。養父,また妻や夫の父など。
義父
ぎふ【義父】
a father-in-law;a stepfather (継父);→英和
a foster father (養父).
義玄
ぎげん 【義玄】
⇒臨済(リンザイ)
義理
ぎり【義理】
<be under> an obligation <to do> ;→英和
(a) duty.→英和
〜がたい have a strong sense of duty.〜知らずの ungrateful.→英和
〜を立てる(欠く) do one's duty <by a person> (fail in one's duty <to a person> ).お〜に from a mere sense of duty.‖義理の兄 a brother-in-law.
義理
ぎり [2] 【義理】
(1)物事の正しい道筋。人間のふみおこなうべき正しい道。道理。
(2)対人関係や社会関係の中で,守るべき道理として意識されたもの。道義。「―を欠く」「―と人情の板挟み」「今さら頼めた―ではない」
(3)他人との交際上やむを得ずしなければならないこと。「お―で顔を出す」
(4)意味。わけ。「苗代(ナワシロ)の代といふは,かはるといふ―也/三冊子」
(5)直接血縁関係のない者の間にある,血縁同様の関係。「―の父」
義理人情
ぎりにんじょう [3] 【義理人情】
義理と人情。「―にしばられる」
義理合い
ぎりあい [0][3] 【義理合い】
義理によるつきあい。交際上の関係。義理。
義理堅い
ぎりがた・い [4] 【義理堅い】 (形)[文]ク ぎりがた・し
義理を大切にする。律義(リチギ)だ。「―・く盆暮れの挨拶(アイサツ)を欠かさない」
[派生] ――さ(名)
義理尽く
ぎりずく [0][4] 【義理尽く】
義理を立て通すこと。義理立て。「―で他人からしていただくんでは胸がつかへますから/或る女(武郎)」
義理尽くめ
ぎりずくめ [3] 【義理尽くめ】
義理にしばられて身動きがとれないこと。
義理張る
ぎりば・る [3] 【義理張る】 (動ラ五[四])
過度に義理を立てる。「小夜は生(ナ)さない中だからと―・つて,小夜の為ばかしを言つちや/其面影(四迷)」
義理張るより頬張(ホオバ)れ
義理張るより頬張(ホオバ)れ
義理で出費するよりも,自分の利益を心がけろ。
義理強い
ぎりづよ・い 【義理強い】 (形)[文]ク ぎりづよ・し
〔近世語〕
義理がたい。「―・いは傾城のならひ/浄瑠璃・会稽山」
義理攻め
ぎりぜめ [0] 【義理攻め】
義理にからめて,ある事を無理にさせること。義理づめ。
義理立て
ぎりだて [0][4] 【義理立て】 (名)スル
義理を立てること。義理を重んじて行動をとること。
義理義理しい
ぎりぎりし・い 【義理義理しい】 (形)
〔近世語〕
極端に義理がたい。「心遣い成し下されな。兵衛殿の―・い/浄瑠璃・菅原」
義理詰め
ぎりづめ [0] 【義理詰め】
(1)義理をたてにして,そうせざるを得ないように迫ること。義理ぜめ。「『いつそ死んでくれぬか』『ああ死にましよ』とひくにひかれぬ―に/浄瑠璃・天の網島(上)」
(2)理屈や道理で迫ること。
義甲
ぎこう [0] 【義甲】
箏(コト)・三線(サンシン)・マンドリンなどの撥弦(ハツゲン)楽器の演奏の際に,指先にはめ,または指先に持って,弦を弾ずるための爪形の小さな道具。琴爪・ピック・プレクトラムなど。つめ。
義疏
ぎそ [1] 【義疏】
注釈書。特に,経典・経論などの意義・内容を解説した書。ぎしょ。
義疏
ぎしょ [1] 【義疏】
⇒ぎそ(義疏)
義県万仏堂
ぎけんばんぶつどう 【義県万仏堂】
中国遼寧省義県の西郊にある北魏(ホクギ)時代の仏教石窟(セツクツ)群。東西の二群に分かれる。
義真
ぎしん 【義真】
(781-833) 平安前期の天台宗の僧。延暦寺第一世座主。相模の人。最澄に師事。入唐の際には通訳を務める。最澄の死後戒壇院設立の勅許を得て戒和上となった。修禅和尚。著「天台法華宗義集」ほか。
義眼
ぎがん [0] 【義眼】
人工の眼球。入れ目。
義眼
ぎがん【義眼】
an artificial[a false]eye.
義経
よしつね 【義経】
⇒源(ミナモトノ)義経
義経伝説
よしつねでんせつ [5] 【義経伝説】
源義経に関する英雄伝説。壇ノ浦合戦における八艘(ハツソウ)飛び,静御前をはじめとする女性とのこと,平泉の合戦で逃げのびて蝦夷(エゾ)から大陸に渡って成吉思汗(ジンギスカン)になったなどがある。
義経千本桜
よしつねせんぼんざくら 【義経千本桜】
人形浄瑠璃。時代物。竹田出雲・三好松洛・並木千柳作。1747年初演。都落ちをする源義経を中心に,鮨(スシ)屋の弥助となっている平維盛,渡海屋の主人真綱銀平となっている平知盛を登場させ,静を守る狐忠信を活躍させて各段を構成する。「鮨屋」「渡海屋・大物浦」「河連法眼館」の場は現在でもたびたび上演され,人形浄瑠璃や歌舞伎の代表作。
義経袴
よしつねばかま [5] 【義経袴】
白羽二重(シロハブタエ)の腰ひもを付け,裾に細いくくりひもを通した袴。江戸時代に武士が旅行の際などに用い,江戸末期には,兵士が調練などをするときに用いた。源義経が陣中で用いたということからいう。
義経記
ぎけいき 【義経記】
軍記物語。八巻。作者未詳。室町前期に成立。源義経の悲劇的生涯を描いた一代記。義経伝説を多く含み,後世の文学・演劇に豊富な素材を与えた。判官物語(ホウガンモノガタリ)。牛若物語。義経(ヨシツネ)物語。よしつねき。
義絶
ぎぜつ [0] 【義絶】 (名)スル
親子・兄弟などの関係を絶つこと。「―するも勘当するも,子は則ち子にして/福翁百余話(諭吉)」
〔律令制下では強制的に妻を離縁すること,中世では親子またはそれに準ずるものの関係を絶つこと,近世では親族の関係を絶つことの意に用いられた〕
義義
ぎぎ [1] 【義義】
(1)〔胸びれのとげとその付け根の骨をこすり合わせて,ギーギーと音を立てることから〕
ナマズ目の淡水魚。全長20センチメートル内外。体は細長く,四対の口ひげをもつ。灰褐色で,暗色の不規則な斑紋がある。背びれと胸びれに一本ずつとげをもち,刺されると非常に痛む。食用。本州中部以南と四国に分布する。ハゲギギ。ググ。
(2)ゴンズイの異名。
義者
ぎしゃ [1] 【義者】
義をかたく守る人。義士。「―のいさめにしたがうて,いかりを押へて座し給ふ/太平記 17」
義者張る
ぎしゃば・る 【義者張る】 (動ラ四)
律義に振る舞う。りきむ。「田舎もんでござるから,―・つて/滑稽本・膝栗毛(発端)」
義肢
ぎし [1] 【義肢】
手や足の一部を失った人が,失われた部分の機能を補うためにつける人工の器具。義足や義手。
→補装具
義肢装具士
ぎしそうぐし [5] 【義肢装具士】
義肢装具士法に基づき,医師の指示の下に義肢および装具の設計製作,調整を行う者。
義胆
ぎたん [0] 【義胆】
正義を重んじ守る精神。また,行う気力。「勇魂―」
義臣
ぎしん [1][0] 【義臣】
忠義の心のあつい家臣。
義蜂
ぎばち [1] 【義蜂】
ナマズ目ギギ科の淡水魚。全長20センチメートル程度。体は細長く,口ひげが四対ある。胸びれと付け根の骨をこすり合わせて,ギーギーと音を出す。ギギとよく似るが,尾びれが二つに分かれないことで区別される。背びれと胸びれのとげに刺されると痛む。関東・東北に分布。九州産ギバチと呼ばれるものは別種アリアケギバチのこと。ギュウタ。ギンギョ。ギギュウ。ゲンギョ。
義解
ぎげ [1] 【義解】
文章などの意義を明らかにすること。ぎかい。「令(リヨウ)の―」
義解
ぎかい [0] 【義解】
⇒ぎげ(義解)
義訓
ぎくん [0] 【義訓】
上代文献,特に万葉集における用字法の一。本来の訓によってではなく,語の表す意味によって漢字をあてるもの。「乍(ツツ)」のようにのちに正訓として固定したものもあるが,「金(アキ)」「黄変(モミツ)」「数多(アマネシ)」など,多くは個人的あるいはその場限りの用字である。なお,近世以降の「糸瓜(ヘチマ)」「煙草(タバコ)」,明治以後の「阿兄(ニイサン)」「硝子(ビードロ)」なども一種の義訓である。
義認
ぎにん [0] 【義認】
キリスト教における救済の中心的概念。現実に義でない者をキリストのあがないにより神が義と認めるというプロテスタントの解釈と,神が人間を現実に義と化していくというカトリック教会の解釈とがある。カトリック教会では,成義,または義化という。
義賊
ぎぞく [1][0] 【義賊】
金持ちから金品を奪い,困っている者に分け与える盗賊。
義足
ぎそく [0] 【義足】
足を失った人が,代わりにつける人工の足。義肢。
→補装具
義足
ぎそく【義足】
an artificial leg.
義軍
ぎぐん [0][1] 【義軍】
正義のために起こす戦い。また,軍勢。
義金
ぎきん [0] 【義金】
「義捐金(ギエンキン)」に同じ。
義須
ぎす [1] 【義須】
カライワシ目の海魚。全長50センチメートルに達する。体は細長く,吻(フン)は突き出し口は小さい。背びれの基底部は長く,ほぼ背の全面にわたる。背部は暗褐色,腹部は白色。かまぼこの原料となる。北海道から本州にかけて分布し,やや深い所にすむ。ダボギス。
羯
けつ 【羯】
中国,五胡の一。匈奴系の一種族。山西省楡社県の羯に居住していたことによる名という。後趙(コウチヨウ)(319-351)を建てた石勒(セキロク)はその出身。
羯磨
かつま [1] 【羯磨】
〔梵 karman〕
〔仏〕
〔天台宗・浄土宗など一般には「かつま」と読むが,真言宗・南都諸宗では「こんま」と読む〕
(1)行為。業(ゴウ)。所作。
(2)受戒・懺悔の作法。
(3)「羯磨金剛」の略。
羯磨曼荼羅
かつままんだら 【羯磨曼荼羅】
四種曼荼羅の一。仏のはたらきの姿や菩薩の行為を示したもの。
羯磨金剛
かつまこんごう [4] 【羯磨金剛】
三叉(サンサ)の金剛杵(シヨ)を二本,十文字に組み合わせた密教の法具。
羯磨金剛[図]
羯鼓
かっこ [1][0] 【羯鼓】
〔五胡の一つ羯族の用いた鼓〕
(1)雅楽で用いる太鼓の一種。左方楽の主要打楽器。台の上に横にして据えた鼓を両手に持った桴(バチ)で両面からたたく。両杖鼓(リヨウジヨウコ)。
(2)能の舞事(マイゴト)の一。羯鼓の作り物を胸下に付けて打ちつつ軽快なリズムで舞うもの。「自然居士」「花月」などにある。
(3)狂言の囃子(ハヤシ)事の一。羯鼓を打ちつつ舞うもので,笛だけで囃(ハヤ)す。
(4)歌舞伎の下座で用いる,{(1)}同様の楽器。王朝物の宮殿の場などで使う。
(5)能・歌舞伎で用いる,{(1)}を模した小道具。
羯鼓(1)[図]
羯鼓踊り
かっこおどり [4] 【羯鼓踊り】
羯鼓を腹につけ,神籬(ヒモロギ)を背負った一団を中心に踊る民俗芸能。雨乞(ゴ)いのために踊ることが多い。
羲和
ぎか 【羲和】
(1)中国古代伝説上の人物,羲氏と和氏。ともに尭帝の下で暦象をつかさどる官にあった。
(2)太陽の馬車の御者。転じて,日月をいう。
羶肉
せんにく [0][1] 【羶肉】
生ぐさい肉。また,羊の肉。
羶血
せんけつ [0][1] 【羶血】
〔「羶」は羊の生肉〕
なまぐさい血。また,肉を食する人。
羸る
みつ・る 【羸る】 (動ラ下二)
疲れ果ててやせる。やつれる。「かくばかり―・れに―・れ片思ひをせむ/万葉 719」
羸弱
るいじゃく [0] 【羸弱】 (名・形動)[文]ナリ
からだが弱いこと。衰弱すること。また,そのさま。「其―なる者をして農に就かしめたりとあり/文明論之概略(諭吉)」
羸痩
るいそう [0] 【羸痩】
(1)はなはだしくやせること。疲れやせること。やせすぎ。
(2)皮下脂肪の減少により徐々にあるいは急激にやせていく状態。バセドー病・糖尿病などの内分泌障害,精神病などによる食欲不振,悪性腫瘍による消耗などで起こる。削痩。
羸馬
るいば [1] 【羸馬】
やせて疲れた馬。
羹
あつもの [0] 【羹】
〔熱い物の意〕
野菜や魚肉などを入れて作った熱い吸い物。
羹
かん 【羹】
(1)あつもの。[節用集(文明本)]
(2)雑煮。「若水を汲み―をすゆれども/咄本・醒睡笑」
(3)和菓子の類。[日葡]
羹
あつもの【羹】
broth;→英和
hot soup.羹にこりて膾(なます)を吹く <諺> A burnt child dreads the fire.→英和
羹箸
かんばし [3] 【羹箸】
「雑煮箸(ゾウニバシ)」に同じ。
羽
わ ハ 【羽】 (接尾)
助数詞。鳥やうさぎを数えるのに用いる。「すずめが二―飛んでゆく」「獲物はうさぎ一―」
〔撥音のあとでは「ば」,促音のあとでは「ぱ」になる〕
羽
はね [0] 【羽・羽根】
(1)鳥の体表に生えている毛。表皮の変形したもの。羽毛(ウモウ)。
(2)鳥・昆虫類の飛ぶための器官。「―をひろげる」
〔昆虫類では「翅」とも書く〕
(3)飛行機の翼。
(4)矢の本(モト)につけてある鳥の毛。やばね。《羽根》
(5)「はご(羽子)」に同じ。《羽根》「―をつく」[季]新年。《大空に―の白妙とゞまれり/虚子》
(6)バドミントンのシャトルのこと。
(7)流体を受けたり,流体に圧力を加えたりするための板。水車・風車,船や飛行機の推進器,タービンなどの回転軸に取り付ける。
(8)家紋の一。{(5)}を図案化したもの。
羽
ぱ 【羽】 (接尾)
「わ(羽)」(接尾)に同じ。「小鳥十―」
羽
はね【羽】
a feather;→英和
a plume;→英和
down (羽毛);→英和
plumage (全体);→英和
a wing (翼).→英和
〜を伸ばす kick up one's heels.
羽
は [0] 【羽】
(1)鳥が空を飛ぶために使うはね。つばさ。「鴿(ハト)の子漸(ヨウヤ)く勢長じて,未だ―生ひ定まらざるに/今昔 7」
(2)鳥の全身をおおう毛。羽毛。はね。「水鳥の鴨の―色の/万葉 4494」
(3)飛ぶ虫のはね。「蝉の―よりも軽げなる直衣(ノウシ)指貫(サシヌキ),生絹(スズシ)のひとへなど/枕草子 33」
(4)矢につける鳥のはね。矢ばね。「其の矢の―は/古事記(上訓)」
羽
う [1] 【羽】
中国・日本の音楽理論でいう五音(ゴイン)のうち,低い方から数えて五番目の音。
→五音
羽
ば 【羽】 (接尾)
「わ(羽)」(接尾)に同じ。「にわとり三―」
羽ぐくもる
はぐくも・る 【羽ぐくもる】 (動ラ四)
ひな鳥が親鳥の羽につつまれている。大切にされている。「武庫の浦の入江の渚鳥(スドリ)―・る君を離れて恋に死ぬべし/万葉 3578」
羽ばたき
はばたき【羽ばたき】
a flutter.→英和
〜する flutter.
羽ぶくら
はぶくら 【羽ぶくら】
矢の,矢羽(ヤバネ)の付いている所。はぶさ。「喉の下まで―責めてぞ立ちたりける/太平記 15」
羽並
はなみ [0] 【羽並(み)】
鳥の羽の並び具合。羽ぶり。
羽並み
はなみ [0] 【羽並(み)】
鳥の羽の並び具合。羽ぶり。
羽二重
はぶたえ [1][2] 【羽二重】
経(タテ)・緯(ヨコ)糸に撚(ヨ)りをかけない生糸を用いて平織りにした,あと練りの絹織物。柔らかく上品な光沢がある。着尺・羽尺・胴裏地などに用いる。
羽二重カナキン
はぶたえカナキン [5][6] 【羽二重―】
たて・よこともに綿の細糸で密に織った薄地の綿織物。裏地に用いる。ガス金巾(カナキン)。
羽二重肌
はぶたえはだ [3][5] 【羽二重肌】
色が白くきめ細かで滑らかな肌。もちはだ。「七難を隠くすといふ雪白(ユキジロ)の―/浮雲(四迷)」
羽二重餅
はぶたえもち [3] 【羽二重餅】
(1)羽二重のように白く滑らかについた餅。
(2)羽二重のように柔らかく製した求肥菓子。福井市産の銘菓。
羽交い
はがい [0] 【羽交い】
(1)鳥の左右の羽の,畳んだときに重なる部分。「葦辺行く鴨(カモ)の―に霜降りて/万葉 64」
(2)はね。つばさ。「片―を射切つて/太平記 16」
羽交い締め
はがいじめ [0] 【羽交い締め】
背後から相手の脇の下に差し入れた両手を,相手の首の後ろで組んで強く締め付けること。
羽交締めにする
はがいじめ【羽交締めにする】
pinion.→英和
羽仁
はに 【羽仁】
姓氏の一。
羽仁もと子
はにもとこ 【羽仁もと子】
(1873-1957) 教育家。青森県生まれ。明治女学校卒。主婦の立場から家庭生活の合理化を主張した雑誌「婦人之友」を創刊。また,キリスト教的自由主義に基づく自由学園を創立し,生活中心の女子教育を行なった。
羽仁五郎
はにごろう 【羽仁五郎】
(1901-1983) 歴史家。群馬県生まれ。東大卒。もと子の娘婿。三木清らと雑誌「新興科学の旗の下に」を創刊。また「日本資本主義発達史講座」の明治維新史を執筆。この間二度逮捕・拘留。第二次大戦後参議院議員。著「ミケルアンヂェロ」「都市の論理」など。
羽休め
はねやすめ [3] 【羽休め】 (名)スル
鳥が枝などにとまって羽を休めること。
羽倉学
はぐらがく [3] 【羽倉学】
荷田春満(カダノアズママロ)の提唱した国学の一派。古道精神の復興を唱道。賀茂真淵・本居宣長に継承された。春満の本姓が羽倉氏であったことからいう。
羽刻み
はきざみ [2] 【羽刻み】
下見板張りにする壁などの押し縁(ブチ)にぎざぎざの刻み目をつけること。
羽前
うぜん 【羽前】
旧国名の一。山形県のほぼ全域に相当。
羽化
うか [1] 【羽化】 (名)スル
(1)昆虫が幼虫または蛹(サナギ)から変態して成虫になること。
〔養蚕では化蛾(カガ)という〕
→孵化(フカ)
→蛹化(ヨウカ)
(2)人間に羽が生え,空中を飛べる仙人となること。うけ。「―して登仙(トウセン)するの想あらん/真善美日本人(雪嶺)」
→羽化登仙
羽化
うか【羽化】
emergence.〜する emerge.→英和
羽化登仙
うかとうせん ウクワ― [1] 【羽化登仙】
〔蘇軾(ソシヨク)の「前赤壁賦」などにみえる語〕
中国古来の神仙思想などで,人間に羽が生えて仙人になり天に昇ること。また,酒に酔ってよい気分になることのたとえ。
羽口
はぐち [1] 【羽口】
(1)堤防の斜面。
(2)溶鉱炉などに熱風を吹き込んだり溶解した鋼を取り出す口。
羽口芝
はぐちしば [3] 【羽口芝】
堤防の斜面に植えつける芝。
羽合温泉
はわいおんせん ハアヒヲンセン 【羽合温泉】
鳥取県中部,東伯(トウハク)郡羽合町,東郷池西岸にある単純泉。水郷情緒豊かな温泉。浅津温泉。
羽咋
はくい ハクヒ 【羽咋】
石川県中部,日本海に面する市。気多(ケタ)神社が鎮座。繊維・金属工業や瓦(カワラ)の製造業が盛ん。
羽団扇
はうちわ [3][2] 【羽団扇】
鳥の羽根でつくったうちわ。「天狗の―」
羽団扇楓
はうちわかえで [5] 【羽団扇楓】
カエデ科の落葉高木。山地に生え,庭木ともされる。葉は大形で,掌状に浅く八〜一一裂して重鋸歯がある。メイゲツカエデ。
羽団扇豆
はうちわまめ [4] 【羽団扇豆】
ルピナスの別名。
羽太
はた [0] 【羽太】
スズキ目ハタ科のユカタハタ属・マハタ属などに属する海魚の総称。全長20〜100センチメートル。体は長楕円形で側扁し,頭部と口がやや大きい。日本近海に約六〇種が知られ,水産上重要な種も多い。マハタ・クエ・アカハタ・ホウキハタなど,多くは食用となる。温帯から熱帯の岩礁域に広く分布。
羽子
はご [2] 【羽子】
ムクロジの種に穴をあけ,鳥の小羽を三本から六本ほどさし込んだもの。羽子板でついて遊ぶ。はね。おいばね。はごのこ。
羽子の木
はごのき [3] 【羽子の木】
ツクバネ{(2)}の異名。
羽子板
はごいた [2] 【羽子板】
羽根をつく用具。普通,先の開いた長方形の板に持ち手をつけてある。押し絵などを施した装飾用の大形のものもある。胡鬼板(コギイタ)。[季]新年。《―の重きが嬉し突かで立つ/長谷川かな女》
羽子板
はごいた【羽子板】
a battledore.→英和
羽子板ボルト
はごいたボルト [5] 【羽子板―】
穴のあいた平たい鉄板をつけた羽子板状のボルト。柱と梁(ハリ)を緊結するためなどに用いる。羽子板金物。
羽子板市
はごいたいち [4] 【羽子板市】
年の暮れに羽子板を売る市。東京都台東区の浅草寺の歳(トシ)の市のものが有名。[季]冬。
羽子突き
はねつき [4][2] 【羽根突き・羽子突き】 (名)スル
羽子板で羽根を突き合うこと。また,その遊び。[季]新年。
羽客
うかく 【羽客】
仙人・道士など空を飛ぶことのできる人。羽人。「―は霞に乗りて至り/宴曲集」
羽尺
はじゃく [0] 【羽尺】
羽織に仕立てるために織られた布。着尺(キジヤク)より丈が短く,羽織向きの柄のものが多い。
→着尺
羽尺地
はじゃくじ [0] 【羽尺地】
「羽尺」に同じ。
羽島
はしま 【羽島】
岐阜県南西部,木曾川と長良川との間にある市。近世,市場町・機業町。近年,毛織物・紡績工場が集積。都市化が進む。
羽州
うしゅう 【羽州】
出羽(デワ)国の別名。
羽州探題
うしゅうたんだい 【羽州探題】
室町幕府の職名。出羽国の軍事・民政を総管する。奥州探題斯波家兼の死後,二男兼頼が出羽を分掌したのに始まる。出羽大将。
羽州街道
うしゅうかいどう 【羽州街道】
奥州街道の脇街道。福島県伊達(ダテ)郡桑折(コオリ)で奥州街道から分岐し,出羽の主要地を結んで青森に至る。秋田街道。おおむね国道一三号と七号に相当。
羽差
はざし [0] 【羽指・羽差】
近世,西南日本の沿岸捕鯨で,勢子舟を指揮した責任者。鯨に銛(モリ)を打ち込む任務ももつ。
羽布
はふ [1] 【羽布】
グライダーなどの翼・胴体に張る,軽く密に織った麻布。
羽布団
はねぶとん [3] 【羽布団】
鳥の羽毛を入れた布団。[季]冬。
羽後
うご 【羽後】
(1)旧国名の一。秋田県の大部分と山形県の北部の一部とに相当。
(2)秋田県南東部,雄勝(オガチ)郡の町。雄物(オモノ)川西岸に位置。藩政期から商業・軍事・交通上の要地。現在も九斎市が開かれ,盆踊りも有名。
羽房
はぶさ 【羽房】
「はぶくら」に同じ。「経忠が鎧の引き合はせ―までこそ射こうたれ/平家(一八・長門本)」
羽扇
うせん [0][1] 【羽扇】
鳥の羽根で作った扇。
羽抜け鳥
はぬけどり [3] 【羽抜け鳥】
羽毛が抜け変わる頃の鳥。また,羽毛が抜け落ちた鳥。[季]夏。
〔「羽抜鶏」とも書く〕
羽指
はざし [0] 【羽指・羽差】
近世,西南日本の沿岸捕鯨で,勢子舟を指揮した責任者。鯨に銛(モリ)を打ち込む任務ももつ。
羽振
はぶり [0] 【羽振(り)】
(1)世間における地位・勢力・人望。主に金力や権力などにいう。「―がよい」
(2)鳥が羽を振ること。「夜もすがら沖のすず鴨―して/夫木 17」
羽振く
はぶ・く 【羽振く】 (動カ四)
鳥や虫が羽を振る。羽ばたきする。「池の鳥どもの夜もすがら,声々―・き騒ぐ音のするに/更級」
羽振り
はぶり [0] 【羽振(り)】
(1)世間における地位・勢力・人望。主に金力や権力などにいう。「―がよい」
(2)鳥が羽を振ること。「夜もすがら沖のすず鴨―して/夫木 17」
羽振りが良い
はぶり【羽振りが良い】
be influential[prosperous,successful].
羽振る
はふ・る 【羽振る・翥る】 (動ラ四)
鳥が羽を振る。勢いよく飛ぶ。はばたく。「…嬰児(ミドリコ)の女有り。中庭に匍匐(ハラバ)ふを,鷲擒(ト)りて…東を指して―・りいぬ/霊異記(上訓注)」
羽挵り
はぜせり 【羽挵り】 (名)スル
羽づくろい。「さて鳶(トビ)と申すものは―するものぢやが/狂言・柿山伏(天正本)」
羽掛かり
はがかり [2] 【羽掛(か)り】
板などの重なり合う部分。
羽掛り
はがかり [2] 【羽掛(か)り】
板などの重なり合う部分。
羽搏き
はばたき [2][4] 【羽撃き・羽搏き】 (名)スル
はばたくこと。「鳥の―」「雄鶏(オンドリ)が―をして時をつくる」
羽搏く
はばた・く [3] 【羽撃く・羽搏く】 (動カ五[四])
(1)鳥が翼を広げて上下に動かす。「大空に―・く鳥」
(2)人が成長して社会人として活躍し始める。また,自由に行動する。「力強く未来へ―・け」
[可能] はばたける
羽搏つ
はう・つ [2] 【羽搏つ・羽撃つ】 (動タ五[四])
鳥がはばたく。「鳶(トビ)一羽…ぱた��と―・つては駛(ハ)せ/自然と人生(蘆花)」
羽撃き
はばたき [2][4] 【羽撃き・羽搏き】 (名)スル
はばたくこと。「鳥の―」「雄鶏(オンドリ)が―をして時をつくる」
羽撃き
はたたき [2] 【羽撃き】
〔「はだたき」とも〕
はばたき。「雁が鳴きつつ―をして/雁(鴎外)」
羽撃く
はたた・く [3] 【羽撃く】 (動カ五[四])
はばたく。「鶏の羽さへ―・くに懶げで/婦系図(鏡花)」
羽撃く
はばた・く [3] 【羽撃く・羽搏く】 (動カ五[四])
(1)鳥が翼を広げて上下に動かす。「大空に―・く鳥」
(2)人が成長して社会人として活躍し始める。また,自由に行動する。「力強く未来へ―・け」
[可能] はばたける
羽撃つ
はう・つ [2] 【羽搏つ・羽撃つ】 (動タ五[四])
鳥がはばたく。「鳶(トビ)一羽…ぱた��と―・つては駛(ハ)せ/自然と人生(蘆花)」
羽斑蚊
はまだらか [4] 【羽斑蚊】
ハマダラカ亜科に属する蚊の総称。体長約5ミリメートル。はねに黒色斑紋があるものが多い。静止するときは尾を上げる。マラリア病原虫を媒介する重要衛生害虫。日本にはシナハマダラカ・ヤマトハマダラカなど十余種がいるが,現在マラリアの発生はない。
羽旄
うぼう [0] 【羽旄】
雉(キジ)の羽と旄牛(ボウギユウ)の尾とを竿頭(カントウ)につけて飾った幢(ハタホコ)。
羽曳野
はびきの 【羽曳野】
大阪府中南部にある市。近世,市場町として発達し,現在は住宅地化が進む。山麓や丘陵地で,ブドウ・モモなどの果樹栽培。古市古墳群がある。
羽替え
はがえ [0] 【羽替え】 (名)スル
鳥の羽が抜け替わること。「―期」
羽村
はむら 【羽村】
東京都西部の市。多摩川をせき止めた羽村堰は玉川上水の取水口。都市化が進行。
羽束師の森
はつかしのもり 【羽束師の森】
京都市伏見区の羽束師神社の森。「恥づかし」を掛けて和歌に詠まれる。((歌枕))「忘られて思ふなげきの繁るをや身を―といふらむ/後撰(恋二)」
羽板
はいた [0] 【羽板】
(1)和船の舵の利きをよくするため,身木(ミキ)の下部に取り付けて面積を広くする板。はねいた。
(2)「鎧板(ヨロイイタ)」に同じ。
羽林
うりん [0] 【羽林】
〔漢書(百官公卿表)〕
(1)天子の宿衛をつかさどる官。
(2)近衛府の唐名。特に近衛府の中将・少将の唐名。
(3)星の名。天軍をつかさどる将星。羽林星。
羽林家
うりんけ [2] 【羽林家】
公卿(クギヨウ)の家格の一。近衛府の少・中将から参議,中・大納言まで昇進する家格で,大臣家に次ぐもの。飛鳥井(アスカイ)・中山・四条・四辻・冷泉(レイゼイ)・六条・山科などの諸家。
羽柄物
はがらもの [0] 【羽柄物・端柄物】
〔主要材を挽いた残り材からつくる意〕
四分板・貫(ヌキ)・垂木・鴨居などの造作用に製材された材の総称。羽柄材。やまひきもの。
羽柴
はしば 【羽柴】
姓氏の一。秀吉が豊臣姓を名乗るまでの姓。丹羽長秀と柴田勝家の姓の一字ずつを取ったもの。
羽柴秀長
はしばひでなが 【羽柴秀長】
(1541-1591) 安土桃山時代の武将。豊臣秀吉の異父弟。秀吉に従って軍功をたて大和郡山城主となった。温和な性格が衆望を集め,よく秀吉の天下統一を補佐した。
羽根
はね [0] 【羽・羽根】
(1)鳥の体表に生えている毛。表皮の変形したもの。羽毛(ウモウ)。
(2)鳥・昆虫類の飛ぶための器官。「―をひろげる」
〔昆虫類では「翅」とも書く〕
(3)飛行機の翼。
(4)矢の本(モト)につけてある鳥の毛。やばね。《羽根》
(5)「はご(羽子)」に同じ。《羽根》「―をつく」[季]新年。《大空に―の白妙とゞまれり/虚子》
(6)バドミントンのシャトルのこと。
(7)流体を受けたり,流体に圧力を加えたりするための板。水車・風車,船や飛行機の推進器,タービンなどの回転軸に取り付ける。
(8)家紋の一。{(5)}を図案化したもの。
羽根
はね【羽根】
a shuttlecock.→英和
〜つきをする play shuttlecock.
羽根の禿
はねのかむろ 【羽根の禿】
歌舞伎舞踊の一。長唄。五変化舞踊「春昔由縁英(ハルムカシユカリノハナブサ)」の一曲。作者未詳。1785年,江戸桐座で三世瀬川菊之丞が初演。初春の郭での禿の羽根突きを舞踊化したもの。
羽根ポンプ
はねポンプ [3] 【羽根―】
⇒ウイング-ポンプ
羽根突き
はねつき [4][2] 【羽根突き・羽子突き】 (名)スル
羽子板で羽根を突き合うこと。また,その遊び。[季]新年。
羽根車
はねぐるま [3] 【羽根車】
水車・タービンなどの回転軸に羽根を取り付けたもの。水や蒸気などをこれに受け,その力を利用して車を回転させる。
羽楊枝
はねようじ [3] 【羽楊枝】
細長い柄の頭に羽をつけた楊枝。鉄漿(カネ)または薬などをつけるのに用いる。
羽檄
うげき [0][1] 【羽檄】
〔中国で,国家有事の時に急いで徴兵する場合などに用いる檄文。木簡に書いて,鳥の羽根をつけて急を要する意を示したことから〕
急ぎの告知文。急ぎの徴兵のふれぶみ。羽書。飛檄(ヒゲキ)。
羽毛
うもう【羽毛】
feathers;down.→英和
羽毛
うもう [0] 【羽毛】
鳥類の体の表面に生える毛の一種。表皮の変形したもので,皮膚の保護や保温に役立ち,一年に一,二回抜けかわる。
羽瀬
はぜ [1] 【羽瀬】
「簀(ス)立て」に同じ。
羽爵
うしゃく 【羽爵】
酒杯。羽觴(ウシヨウ)。「―人を催(ウナガ)して九曲流る/万葉(巻一七漢詩)」
羽片
うへん [0] 【羽片】
(1)一片の羽毛。
(2)羽状複葉の裂片の各片。
羽状
うじょう [0] 【羽状】
鳥の羽根のような状態・形。
羽状脈
うじょうみゃく [2] 【羽状脈】
網状脈の一種。葉の中央の主脈から左右に支脈の出る様子が鳥の羽毛のつき方に似ているのでいう。クリ・サクラなどにみられる。
羽状複葉
うじょうふくよう [4] 【羽状複葉】
葉の形態の一。主脈の左右に小葉が羽状に並んでいるもの。頂子葉の有無によって,奇数複葉(バラ・サンショウ・ヌルデなど)と偶数複葉(サイカチ・ソラマメなど)の二型がある。一回羽状複葉。羽状葉。
→複葉
羽生
はにゅう ハニフ 【羽生】
埼玉県北部,利根川中流南岸にある市。伝統的な青縞から転じ,足袋・学生服・肌着などの衣料を生産。田山花袋の「田舎教師」の舞台。
羽田
はねだ 【羽田】
姓氏の一。
羽田
はねだ 【羽田】
東京都大田区南東端,多摩川(六郷川)河口北岸に沿う工業地区。東京国際空港がある。
羽田亨
はねだとおる 【羽田亨】
(1882-1955) 東洋史学者。京都生まれ。京大総長。西域史専攻。主著「西域文明史概論」「西域文化史」
羽田空港
はねだくうこう 【羽田空港】
⇒東京国際(トウキヨウコクサイ)空港
羽白鴨
はじろがも [4] 【羽白鴨】
ホシハジロ・キンクロハジロなど,翼に白色部を有するカモ類の通称。はじろ。
羽目
はめ [2] 【羽目】
(1)建物などの板張りで,板を平坦に張ったもの。また,その板。板羽目。
→下見(シタミ)
(2)(「破目」とも書く)好ましくない,または追いつめられた状況・事態。「世話役を引き受ける―になった」「のっぴきならない―に陥る」
羽目
はめ【羽目】
[羽目板]a panel;→英和
a wainscot (腰羽目).→英和
苦しい〜に陥る get into a difficulty.→英和
〜をはずして騒ぐ make merry.
羽目板
はめいた [0] 【羽目板】
羽目に張った板。はめ。
羽箒
はぼうき 【羽箒】
(1)鳥の羽で作った小さなほうき。はねぼうき。鳥ぼうき。
(2)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。違い羽箒・抱き羽箒などがある。
羽箒
はねぼうき [3] 【羽箒】
「はぼうき(羽箒)」に同じ。
羽節
はぶし [0][1] 【羽節】
羽の茎。羽茎(ハグキ)。
羽糸
はいと [0] 【羽糸】
(1)よりをかけない生糸。
(2)
⇒単糸(タンシ)
羽織
はおり【羽織】
a haori;a kimono coat.〜袴で in formal dress.
羽織
はおり [0] 【羽織】
(1)和服で,長着の上に着る丈の短い外衣。裾は引き返しにし両脇に襠(マチ)を入れる。襟を折り返し,胸もとで紐(ヒモ)を結んで着る。
(2)「羽織芸者」の略。「―にしやせうか,男芸者にしやせうか/洒落本・辰巳之園」
羽織(1)[図]
羽織る
はお・る [2] 【羽織る】 (動ラ五[四])
〔「はおり(羽織)」の動詞化〕
着物の上からちょっと掛けて着る。また,袖を通さないで着る。「カーディガンを―・る」
[可能] はおれる
羽織下
はおりした [0] 【羽織下】
羽織の下に着るもの。多くは袖なしで,防寒用。
羽織破落戸
はおりごろつき [4] 【羽織破落戸】
服装は立派なのに,ごろつきのように恐喝(キヨウカツ)などをする者。はおりごろ。
羽織紐
はおりひも [3] 【羽織紐】
羽織の胸のあたりに付けて結び止めるひも。
羽織芸者
はおりげいしゃ [4] 【羽織芸者】
〔客の席に羽織を着て出たことから〕
江戸深川の芸者の異名。羽織。「―の多き中/人情本・梅児誉美 3」
→辰巳(タツミ)芸者
羽織落し
はおりおとし [4] 【羽織落(と)し】
歌舞伎の演出・演技の型で,二枚目の男が,恋のため魂が抜けてしまったさまを表すもの。気付かないうちに羽織が脱げ落ちるしぐさ。
羽織落とし
はおりおとし [4] 【羽織落(と)し】
歌舞伎の演出・演技の型で,二枚目の男が,恋のため魂が抜けてしまったさまを表すもの。気付かないうちに羽織が脱げ落ちるしぐさ。
羽織袴
はおりはかま [6][5] 【羽織袴】
羽織と袴。また,それを身につけた改まった服装。「―でかしこまる」
羽繕い
はねづくろい [3] 【羽繕い】
(1)「はづくろい(羽繕)」に同じ。
(2)身じたくすること。「もはや立たんと,―せしに/咄本・醒睡笑」
羽繕い
はづくろい [2] 【羽繕い】 (名)スル
鳥などが羽を整えること。はねづくろい。
羽翮
うかく [0] 【羽翮】
鳥の翼。また,鳥。
羽翼
うよく [0][1] 【羽翼】 (名)スル
(1)はねとつばさ。
(2)植物などの一器官で左右に翼状に広がっているもの。
(3)天子などをたすけること。また,その人。補佐。「上は国宗を―し/新聞雑誌 50」
羽色
はいろ [0] 【羽色】
鳥などの羽の色。
羽落ち
はおち [0] 【羽落ち】
茶釜の腰をめぐる羽(煙返し)を欠き落とした跡。釜の見所の一。
羽蒲[布]団
はねぶとん【羽蒲[布]団】
a down quilt.
羽虫
はむし [0] 【羽虫】
(1)ハジラミの別名。
(2)ハアリの通称。
羽虱
はじらみ [2] 【羽虱】
食毛目の昆虫の総称。体長は1〜2ミリメートルのものが多い。シラミに似る。鳥や獣の体表に寄生し,羽毛・毛・皮膚などを食べる。羽虫。
羽蝶蘭
うちょうらん ウチヤウ― [2] 【羽蝶蘭】
ラン科の多年草。深山の湿った岩地に生える。茎は高さ15センチメートル内外。初夏,茎頂に数個の花を総状につける。花は紅紫色で,唇弁は円の後方に距(ケヅメ)がある。栽培もされる。イワラン。
羽蟻
はあり【羽蟻】
a winged ant.
羽蟻
はねあり [0] 【羽蟻】
⇒はあり(羽蟻)
羽蟻
はあり [0] 【羽蟻】
交尾期に羽が生じたアリやシロアリ。はねあり。[季]夏。《わきいでゝ風に乗りゆく―かな/野村喜舟》
羽衣
はごろも 【羽衣】
能の一。三番目物。漁師白竜は三保の松原の松に不思議な衣をみつけて持ち帰ろうとする。そこへ天人が現れ自分の羽衣なので返してほしいと懇願されて衣を返す。天人はその礼に舞を舞って昇天する。
羽衣
はごろも [0] 【羽衣】
(1)天人が着る,天上を飛行する霊力のある衣。鳥の羽で作るという薄い衣。
(2)鳥・虫などのはね。
(3)半翅目ハゴロモ科または近縁の科に属する昆虫の総称。ウンカに近縁。前ばねは三角形で静止する時は折りたたむ。多く熱帯に産し,生息環境に似た色や模様のものが多い。植物に寄生し,幼虫は白蝋状分泌物におおわれる。日本にはベッコウハゴロモ・アオバハゴロモなどがいる。
羽衣
うい [1] 【羽衣】
(1)鳥類の体をおおう羽毛。
(2)天人・仙女が空を飛ぶときに着るという衣。はごろも。「霓裳(ゲイシヨウ)―」
羽衣
はごろも【羽衣】
a robe of feathers.
羽衣の松
はごろものまつ 【羽衣の松】
静岡県三保の松原の,御穂神社の南東にある松。謡曲「羽衣」の松と伝えられる。
羽衣伝説
はごろもでんせつ [5] 【羽衣伝説】
天女が地上で水浴中,羽衣を男に隠されてやむなく妻となるが,やがて羽衣を取り返して天に昇るという伝説。白鳥処女説話の変形。中国・朝鮮などにも広く分布する。
羽衣草
はごろもそう [0] 【羽衣草】
ノコギリソウの別名。[季]夏。
羽衣草
はごろもぐさ [4] 【羽衣草】
バラ科の多年草。高山の草地に生える。根葉は柄が長く,心円形で掌状に浅裂。花茎は高さ約30センチメートルで,七,八月,枝先に黄緑色の小花を密生する。
羽衣藻
はごろもも [4] 【羽衣藻】
スイレン科の水草。葉は線形に細裂して水中の茎につく。夏,白色の小花を水面上に開く。キンギョモ。
羽裏
はうら [0] 【羽裏】
(1)鳥の羽の裏。
(2)羽織の裏地とする布。
羽角
うかく [0] 【羽角】
フクロウ科などの一部の鳥の頭部に見られる左右一対の羽毛の束。
→ミミズク
羽触り
はふり 【羽触り】
⇒はぶれ(羽触)
羽触れ
はぶれ 【羽触れ】
はばたいた羽が触れること。はふり。「―に散らす藤波の/万葉 4192」
羽觴
うしょう 【羽觴】
〔もと雀にかたどって翼の形をつけたところから〕
酒杯。さかずき。羽爵(ウシヤク)。
羽越
うえつ 【羽越】
出羽国(羽前・羽後)と越(コシ)国(越前・越中・越後)。
羽越本線
うえつほんせん 【羽越本線】
JR 東日本の鉄道線。新津・秋田間(鶴岡・酒田経由),271.7キロメートル。奥羽・信越・北陸本線とともに,日本海側縦貫線を形づくる。
羽車
はぐるま [2] 【羽車】
御神体の移動などに用いられる輿(コシ)。おはぐるま。
羽軸
うじく [0][1] 【羽軸】
羽毛の中央の軸。
羽重ね
はがさね [2] 【羽重ね】
(1)鳥の一方の羽が他方の羽の上に重なって畳まれていること。
(2)板の張り方で,一端が他の板の端に重なるように張るもの。
羽釜
はがま 【羽釜・歯釜】
かまどにかけるのに適するように,胴の周りにつばをつけた,炊飯用の釜。
羽隠
はねかくし [3] 【羽隠・隠翅虫】
ハネカクシ科に属する甲虫の総称。体長0.5〜25ミリメートル。体は細長く扁平なものが多い。上ばねが短く,後ろばねをその下にたたんでいるため,背面の大部分が裸出する。世界中に分布し,日本では約一〇〇〇種が知られる。
羽音
はおと [0] 【羽音】
(1)鳥や虫の羽ばたきの音。はねおと。
(2)矢羽が風を切って飛ぶ音。
羽音
はおと【羽音】
the fluttering <of birds> .〜をたてる flutter (鳥が);→英和
buzz (虫が).→英和
羽音
はねおと [0] 【羽音】
⇒はおと(羽音)
羽風
はかぜ [0][1] 【羽風】
飛んでいる鳥や虫のはねが起こす風。
羽黒山
はぐろさん 【羽黒山】
山形県北西部にある山。海抜414メートル。月山(ガツサン)・湯殿山とともに出羽三山の一。山頂付近に出羽神社がある。修験道の霊山。
羽黒派
はぐろは 【羽黒派】
修験道の一派。山形県羽黒山の羽黒権現に奉仕した山伏。
羽黒蜻蛉
はぐろとんぼ [4] 【羽黒蜻蛉】
カワトンボ科のトンボ。体長約55ミリメートル。はねは黒色で,静止時は直立させる。体は普通のトンボより細く,雄は金緑色,雌は黒褐色。夏,平地の小川の水面近くをゆるやかに飛ぶ。本州以南,朝鮮半島・中国に分布。オハグロトンボ。
羽黒蜻蛉[図]
羽黒街道
はぐろかいどう 【羽黒街道】
山形県鶴岡市から羽黒山に至る道。江戸時代には,白衣を着た三山道者の往来で賑わった。
羿
げい 【羿】
中国の古伝説上の弓の名人。尭(ギヨウ)の時代,太陽が一〇個も昇り,暑くて人々が苦しんだとき,命を受けて九つの太陽を射落としたとされる。
翁
おう【翁】
an old man.佐藤翁 old Mr.Sato.
翁
おきな [0][1] 【翁】
(1)年とった男。おじいさん。
⇔おうな
「竹取の―」
(2)男の老人を親しんで呼ぶ語。また,老人の尊敬語。
(3)老人が自分をへりくだっていう語。「―の申さむ事は聞き給ひてむや/竹取」
翁
おう ヲウ [1] 【翁】
■一■ (名)
(1)男の老人。おきな。
(2)老人を敬っていう語。「―の業績」
■二■ (代)
一人称。年配の男性が,へりくだる気持ちで用いる。「―も此所まで罷越し待合すべし/蘭学事始」
■三■ (接尾)
老年の男子の名に付けて敬意を表すのに用いる。「芭蕉―」「沙―(=シェークスピア)」
翁
おきな 【翁】
能の一。翁・千歳(センザイ)・三番叟(サンバソウ)の三役による祭儀的な歌舞で構成され,天下泰平・国土安穏・五穀豊穣を寿(コトホ)ぐ。古来神聖な曲として他の曲と別種に扱われ,現在でも特別に儀礼的な演能には,脇能物の前に付けて最初に演じられる。種々の秘事口伝があり,演者は別火精進などして役に臨む。翁役は白色尉(ハクシキジヨウ)という白い翁面,三番叟役は黒色尉(コクシキジヨウ)という黒い翁面をつける。式三番(シキサンバ)。
翁[図]
翁さぶ
おきなさ・ぶ 【翁さぶ】 (動バ上二)
老人らしくなる。老人らしく振る舞う。「―・び人な咎(トガ)めそ/伊勢 114」
翁ぶ
おきな・ぶ 【翁ぶ】 (動バ上二)
年寄りくさくなる。年寄りじみる。「―・びたる声にぬかづくぞ聞ゆる/源氏(夕顔)」
翁人
おきなびと 【翁人】
年とった男。老人。「―ひとり/土左」
翁媼
おうおう ヲウアウ [0][1] 【翁媼】
おじいさんとおばあさん。
翁忌
おきなき [3] 【翁忌】
松尾芭蕉の忌日。陰暦一〇月一二日。芭蕉忌。桃青忌。時雨(シグレ)忌。翁の忌。[季]冬。
翁恵比須
おきなえびす [4] 【翁恵比須】
海産の巻貝。貝殻は円錐形で,殻高・殻径とも10センチメートル内外。殻口に深い切れ込みがある。殻表は赤橙色の模様が美しく,珍重される。この類は古生代に栄え,多数の化石種が知られる。現生種は原始的な特徴をもち,学術的に重視される。相模湾・房総沖以南に分布。長者貝。切れ目貝。西王母。
翁恵比須[図]
翁格子
おきなごうし [4] 【翁格子】
太い格子の中に,さらに細い格子を交差させた格子縞。
翁汁粉
おきなじるこ [4] 【翁汁粉】
白餡(アン)を使い,きび餅・白玉・葛(クズ)すいとんなどを入れた汁粉。
翁渡
おきなわたし [4] 【翁渡】
江戸時代,歌舞伎の顔見世(カオミセ)の初日から三日間,正月の仕初(シゾメ),劇場の新築落成などの際に行われた式三番(シキサンバ)。
翁焼
おきなやき [0] 【翁焼(き)】
鯛(タイ)の切り身を味醂(ミリン)で溶かした白味噌に漬けておき,焼いたのち再び味噌をつけて軽くあぶったもの。
翁焼き
おきなやき [0] 【翁焼(き)】
鯛(タイ)の切り身を味醂(ミリン)で溶かした白味噌に漬けておき,焼いたのち再び味噌をつけて軽くあぶったもの。
翁百合
おきなゆり [3] 【翁百合】
カノコユリの別名。
翁草
おきなぐさ 【翁草】
随筆。二〇〇巻。神沢貞幹著。前半一〇〇巻は1772年成稿。後年さらに一〇〇巻を加える。中古より江戸寛政期(1789-1801)頃までの伝説・世話・記事・異聞などを諸書から抜き書きし,著者の見聞をあわせて記録したもの。
翁草
おきなぐさ [3] 【翁草】
(1)キンポウゲ科の多年草。日当たりのよい山地に自生。全体に白毛が密生する。葉は根生し,羽状複葉。春,高さ20センチメートル内外の花茎上に鐘状の花を一個下向きにつける。萼片(ガクヘン)は花弁状で外面は白い絹毛が密生,内面は暗紫褐色。和名は,花後,羽毛状にのびた白色の花柱を老人の白髪にみたてたもの。根を乾かしたものを白頭翁(ハクトウオウ)とよび漢方薬とする。
(2)キクの異名。「―二百十日も恙なし(蔦雫)/続猿蓑」
(3)マツの異名。
(4)書名(別項参照)。
翁草(1)[図]
翁行灯
おきなあんどん [4] 【翁行灯】
江戸時代,歌舞伎の顔見世(カオミセ)興行の際に,左右の大臣柱に掛けた方形の行灯。
翁言
おきなごと 【翁言】
老人の言うような言葉。年寄りじみた物言い。「いとけざやかなる―憎く侍り/源氏(蜻蛉)」
翁飴
おきなあめ [3] 【翁飴】
水飴に寒天などを加えみじん粉をまぶし乾燥させた飴。上越市の名産。
翅
つばさ [0] 【翼・翅】
(1)鳥類の空中を飛ぶための器官。前肢が変形したもので,風切り羽(飛羽)・雨覆(アマオオ)い羽・小翼羽などから成る。
(2)飛行機の翼(ヨク)。
(3)鳥類。「はるかの沖より,目馴ぬ―の飛来つて/浮世草子・諸艶大鑑 1」
(4)主君を補佐するもの。「彼等二人は―の臣/浄瑠璃・用明天皇」
翅果
しか [1][2] 【翅果】
⇒翼果(ヨクカ)
翅脈
しみゃく [0] 【翅脈】
昆虫類の翅(ハネ)に見られる分岐した条脈。中空のキチン膜からなり,翅の補強に役立つほか,体液が流れ,気管や神経が分布して代謝をつかさどる。また,分類学上の重要な目安となる。
翅餅
チービン [1] 【翅餅】
〔中国語〕
フカの鰭(ヒレ)をもどしてほぐし,型に入れて干したもの。中国料理に用いる。
翅鳥
しちょう [0][1] 【翅鳥】
(1)空を飛びかける鳥。飛鳥。「―の翔(カケ)り」
(2)「しちょう(征)」に同じ。
翌
よく [0][1] 【翌】
その次,の意。年月など時に関する名詞の上に付いて複合語をつくり,ある基準になる日時の次の日時である意を表す。「事件のあった―朝」「―八九年に完成した」
翌々日
よくよく【翌々日(年)】
two days (years) later.
翌冬
よくとう [0] 【翌冬】
翌年の冬。
翌夏
よくか [1] 【翌夏】
翌年の夏。
翌夕
よくせき [0] 【翌夕】
翌日の夕方。
翌夜
よくや [0] 【翌夜】
翌日の夜。翌晩。
翌年
よくとし [0] 【翌年】
「よくねん(翌年)」に同じ。
翌年
よくねん [0] 【翌年】
その年の次の年。よくとし。
翌年度
よくねんど [3] 【翌年度】
次の年度。次年度。「―に繰り越す」
翌日
よくじつ [0] 【翌日】
その日の次の日。あくる日。
翌旦
よくたん [0] 【翌旦】
翌日の朝。翌暁。あくるあさ。
翌春
よくしゅん [0] 【翌春】
翌年の春。
翌春
よくはる [0] 【翌春】
次の年の春。翌春(ヨクシユン)。
翌晩
よくばん [0] 【翌晩】
翌日の夜。翌夜。
翌暁
よくぎょう [0] 【翌暁】
あくる日のあけがた。
翌月
よくげつ [0] 【翌月】
その月の次の月。あくる月。
翌朝
よくあさ [0] 【翌朝】
その日の次の日の朝。よくちょう。
翌朝
よくちょう [0] 【翌朝】
「よくあさ(翌朝)」に同じ。
翌朝
よく−【翌朝(晩,日,月,年)】
the next[following]morning (evening,day,month,year).
翌檜
あすなろ [0] 【翌檜】
ヒノキ科の常緑高木。日本特産。山地に生え,庭園にも植えられる。大きいものは,高さ30メートル,直径1メートルにもなる。葉はヒノキより大きく,鱗状(リンジヨウ)で重なり合う。雌雄同株。材は淡黄色で建築材・船材・家具・枕木などに,樹皮は縄などに用いる。木曾五木の一。羅漢柏。アスハヒノキ。アスヒ。ヒバ。
〔名の由来を「明日はヒノキになろう」の意からとする俗説がある〕
翌秋
よくしゅう [0] 【翌秋】
翌年の秋。
翌翌
よくよく 【翌翌】
〔「よく(翌)」を重ねたもの〕
次のまた次,の意。年月など,時に関する名詞の上に付いて,ある基準になる日時の次の次の日時である意を表す。
翌翌年
よくよくねん [0][4] 【翌翌年】
次の次の年。さらいねん。
翌翌日
よくよくじつ [0][4] 【翌翌日】
次の次の日。あさって。
翌翌月
よくよくげつ [0][4] 【翌翌月】
次の次の月。さらいげつ。
翌週
よくしゅう [0] 【翌週】
その週の次の週。
習い
ならい ナラヒ [2] 【習い】
(1)繰り返して慣れること。しきたりとなること。習わし。習慣。「江戸時代からの村の―」「当時の―で,払いは盆暮れの二回であった」
(2)世間によくあること。世の常(ツネ)。「有為転変は世の―」
(3)学ぶこと。学んだこと。「仙の法を習ひて行ひき,其の―今に忘れず/今昔 10」
(4)秘事などを習得すること。また,習得した秘伝など。「是にも―が御ざる/狂言・鎧(虎寛本)」
(5)言い伝え。由緒。「この御社の獅子の立てられやう,定めて―あることに侍らん/徒然 236」
習い
ならい【習い】
⇒習慣.
習い事
ならいごと ナラヒ― [0][5] 【習い事】
ならう事柄。稽古事。「―に通う」
習い性
ならいしょう ナラヒシヤウ [3] 【習い性】
身についた習慣。習性。
習い物
ならいもの ナラヒ― [5][4] 【習い物】
(1)習うべき物事。
(2)能などの古典芸能や茶道・華道などの芸事で,習得に特別の伝授を必要とし,芸能の場合,家元の許しがなければ上演できないもの。
習う
なら・う ナラフ [2] 【習う】 (動ワ五[ハ四])
〔「ならう(慣・倣)」と同源〕
(1)知識や技術を他人から教わる。「ピアノを―・う」「車の運転を―・う」
(2)繰り返し練習・学習する。「テープで歌を―・う」
[可能] ならえる
習う
ならう【習う】
learn;→英和
take lessons <in> ;study.→英和
習うより慣れよ
習うより慣れよ
物事は,人から習うよりも実際に経験して慣れたほうがよく覚えられる。
習す
なら・す 【習す】 (動サ四)
〔「ならす(慣・馴)」と同源〕
習わせる。「十余日と定めて舞ども―・し/源氏(若菜下)」
習はし物
ならわしもの ナラハシ― 【習はし物】
ならわしとなるもの。なれてしまうもの。「人の身も―をあはずして/古今(恋一)」
習わし
ならわし【習わし】
a custom;→英和
a practice;→英和
(a) convention;→英和
tradition.→英和
習わし
ならわし ナラハシ [0] 【習わし・慣わし】
(1)これまでの習慣となっていること。しきたり。ならい。風習。「毎月一回集まるのが―だ」「世の―」
(2)ならわすこと。なれさせること。練習。「郭公(ホトトギス)羽―に枝うつりせよ/伊勢集」
習わす
ならわ・す ナラハス [3] 【習わす・慣わす】 (動サ五[四])
(1)ならわせる。学習させる。「ピアノを―・す」
(2)(動詞の連用形に付いて)いつも…する。…する習慣である。「読み―・す」「呼び―・す」
(3)習慣となるようにさせる。なれさせる。「かくたいだいしくやは―・すべき/竹取」
(4)こらしめる。いましめる。ならわかす。「いで―・さんとてつと立つ。あは,事出で来たりとて犇(ヒシメ)く/義経記 3」
習わぬ経(キヨウ)は読めぬ
習わぬ経(キヨウ)は読めぬ
学んだことのない物事は,やろうとしてもできるものではない。
習作
しゅうさく【習作】
a study;→英和
an étude.
習作
しゅうさく シフ― [0] 【習作】
美術・音楽・文芸などで,練習のために作った作品。エチュード。
習俗
しゅうぞく シフ― [1] 【習俗】
ある社会内で,習慣となった生活様式。風俗。風習。ならわし。
習俗
しゅうぞく【習俗】
manners and customs;usage(s);→英和
folkways.
習合
しゅうごう シフガフ [0] 【習合】 (名)スル
異なる二つ以上の教義などを折衷すること。「神仏―」
習合神道
しゅうごうしんとう シフガフ―タウ [5] 【習合神道】
神道の一派。神・儒・仏の三教を習合したもの。
習字
しゅうじ【習字】
<practice> penmanship.→英和
〜の先生 a writing master.‖習字帳 a copybook.英習字 English penmanship.
習字
しゅうじ シフ― [0] 【習字】
手本をもとにして,文字を習うこと。また,文字を美しく正しく書く練習。書き方。もと小・中学校における国語科の一分野。今は書写という。
習学
しゅうがく シフ― [0] 【習学】 (名)スル
学問をまなぶこと。「勉強努力して―せざるを得ず/明六雑誌 10」
習弊
しゅうへい シフ― [0] 【習弊・襲弊】
昔からの悪いならわし。「徐々に―を脱するに至る可し/福翁百話(諭吉)」
習得
しゅうとく【習得】
learning;acquirement.→英和
〜する learn <French> ;→英和
acquire <an art> .→英和
習得
しゅうとく シフ― [0] 【習得】 (名)スル
経験を通して習い覚えること。「実務を―する」
習得曲線
しゅうとくきょくせん シフ― [5] 【習得曲線】
⇒学習曲線(ガクシユウキヨクセン)
習得観念
しゅうとくかんねん シフ―クワン― [5] 【習得観念】
〔哲〕 経験によって後天的に得た観念。
⇔生得(セイトク)観念
習志野
ならしの 【習志野】
千葉県北西部,東京湾奥に面する市。湾岸は住宅・工業団地が発達。
習性
しゅうせい シフ― [0] 【習性】
(1)動物の行動に現れる,その種に特有な性質。
(2)習慣によって身についた性質。くせ。ならい。「夜ふかしが―となる」
習性
しゅうせい【習性】
a habit.→英和
習慣
しゅうかん シフクワン [0] 【習慣】
(1)長い間繰り返し行われていて,そうすることが決まりのようになっている事柄。また,繰り返し行うこと。「早寝・早起きの―をつける」「悪い―」「この目にて―せしことは,憶(オモ)ひ出して/西国立志編(正直)」
(2)ならわし。しきたり。風習。慣習。
(3)〔心〕 学習により後天的に獲得され,繰り返し行われた結果,比較的固定化するに至った反応様式。
習慣
しゅうかん【習慣】
a custom;→英和
a habit;→英和
a practice (常習);→英和
usage (慣用).→英和
…する〜がある be in the habit of doing.〜がつく form[develop]a habit;→英和
fall into the habit of doing.〜で…する <do a thing> from habit.〜を改める cure oneself of a <bad> habit.〜を守る keep to <old> customs.〜をやめる break off a habit.
習慣性
しゅうかんせい シフクワン― [0] 【習慣性】
何回も繰り返して起こる,また行う性質。「―脱臼」
習慣法
しゅうかんほう シフクワンハフ [0][3] 【習慣法】
⇒慣習法(カンシユウホウ)
習業
しゅうぎょう シフゲフ [0] 【習業】 (名)スル
学問・技芸を習うこと。
習気
しゅうき シフ― [1] 【習気】
身についたならわし。習慣。
習気
じっけ [0] 【習気】
〔仏〕 煩悩が心に残す影響。煩悩がなくなっても,残り香のように残っているものとされる。
習熟
しゅうじゅく シフ― [0] 【習熟】 (名)スル
習い覚えて,よく通じていること。「仕事に―する」「―度別学級編成」
習熟する
しゅうじゅく【習熟する】
master;→英和
become proficient <in> .
習癖
しゅうへき【習癖】
a habit.→英和
⇒癖.
習癖
しゅうへき シフ― [0] 【習癖】
習慣となってしまった動作・行動。くせ。「悪い―」
習礼
しゅうらい シフ― 【習礼】
重大な儀式があるとき,その礼式の予行練習を行うこと。「白馬節会の―ありけり/著聞 3」
習練
しゅうれん シフ― [1] 【習練】 (名)スル
習い慣れること。練習。「言語の法を―し/西国立志編(正直)」
習習
しゅうしゅう シフシフ [0] 【習習】 (ト|タル)[文]形動タリ
風がそよそよと吹くさま。「―として渡り来る風の涼き/自然と人生(蘆花)」
習風
しゅうふう シフ― [0] 【習風】
習慣や風俗。風習。
翔
かけり [3] 【翔】
(1)能楽の囃子(ハヤシ)の一種。緩急に富み,ダイナミックな趣がある。修羅道の苦悶や,女物狂いの夫や子への慕情のたかまりなどを表現する。
(2)下座音楽の一。物狂いの出入りや,時代狂言で,人物の急な登場,合戦の立ち回りなどに奏する。駆け入り。
翔ける
かける【翔ける】
fly;→英和
soar.→英和
翔け鳥
かけどり 【翔け鳥】
〔「かけとり」とも〕
(1)空を飛ぶ鳥。「―ヲ射タ/日葡」
(2)空を飛ぶ鳥を射ること。「―などあらがうて,三つに二つは必ず射落とす物で候/平家 11」
翔る
かけ・る [2] 【翔る・駆ける】 (動ラ五[四])
(1)空をとぶ。「大空を―・ける」「二上の山飛びこえて雲隠り―・り去(イ)にき/万葉 4011」
(2)速く走る。《駆》「家からずっと―・って来た」
翔んでる
とんでる 【翔んでる】 (連語)
〔「翔んでいる」の転〕
俗に,世間の常識にとらわれず,思い通りに自由に行動するさまをいう。「―おじいちゃん」
翔破
しょうは シヤウ― [1] 【翔破】 (名)スル
鳥や飛行機などが,目的地まで長い距離を飛びきること。
翔鸞楼
しょうらんろう シヤウラン― 【翔鸞楼】
平安京大内裏朝堂院の四楼の一。応天門外西南方に突き出た方四間で,栖鳳(セイホウ)楼に対する。瓦葺(カワラブ)きで,屋背に鴟尾(シビ)をのせる。
翕如
きゅうじょ キフ― [1] 【翕如】 (ト|タル)[文]形動タリ
音楽の声調や楽器の音がよく合うさま。「管絃鐘鼓,頗る―の妙を尽せしもの/真善美日本人(雪嶺)」
翕然
きゅうぜん キフ― [0] 【翕然】 (ト|タル)[文]形動タリ
多くのものが一つに集まり合うさま。「えらい人があれば天下―としてその旗下にあつまる/吾輩は猫である(漱石)」
翟
てき [1] 【翟】
キジの尾羽。また,中国の舞楽で,舞人が右手に持つキジの尾羽。
翠
みどり [1] 【緑・翠】
(1)色の名。光の三原色の一。青色と黄色との中間の色。春・夏の木の葉や草の色。古くは,緑色から青色に至る広い範囲の色をさした。みどりいろ。「木々の―」
(2)緑色の木や草。新緑をいうことが多い。[季]夏。「―の季節」「―滴る野山」
翠嵐
すいらん [0] 【翠嵐】
山に立ちこめるみどりの気。
翠嶺
すいれい [0] 【翠嶺】
みどりの山の峰。翠峰。
翠巒
すいらん [0] 【翠巒】
みどりの山。みどり色の連山。
翠帳
すいちょう [0] 【翠帳】
みどり色のとばり。
翠帳紅閨
すいちょうこうけい [0] 【翠帳紅閨】
緑のとばりとくれないの寝室。貴婦人の寝室。「―に枕を並べし妹背も/謡曲・江口」
翠影
すいえい [0] 【翠影】
青葉の茂った木のかげ。
翠微
すいび [1] 【翠微】
(1)山の中腹,八合目あたり。「―に登ること三曲二百歩にして/幻住庵記」
(2)遠くに青く見える山。「かやつりて―つくらん家の内/蕪村句集」
翠松
すいしょう [0] 【翠松】
みどりの松。青々とした松。「磯より数十軒の間近に其―の枝を翳(カザ)し/帰去来(独歩)」
翠柳
すいりゅう [0] 【翠柳】
青々と茂ったやなぎ。
翠楼
すいろう [0] 【翠楼】
〔昔,中国でその建物をみどり色に塗ることが多かったことから〕
妓楼。遊女屋。
翠烟
すいえん [0] 【翠煙・翠烟】
(1)みどり色の煙。
(2)みどりのもや。遠く緑樹などにかかるかすみ。
翠煙
すいえん [0] 【翠煙・翠烟】
(1)みどり色の煙。
(2)みどりのもや。遠く緑樹などにかかるかすみ。
翠玉
すいぎょく [0] 【翠玉】
エメラルドのこと。
翠眉
すいび [1] 【翠眉】
(1)みどり色のまゆ。美人のまゆ。
(2)柳の葉が,細長く青々としているようす。
翠簾
すいれん [0] 【翠簾】
緑色のすだれ。青竹のすだれ。
翠簾内
みすうち [0] 【御簾内・翠簾内】
(1)垂れ下げた御簾の中。
(2)人形浄瑠璃や歌舞伎で,浄瑠璃やチョボを語る御簾を垂れた狭い部屋。また,そこで語ること。舞台上手の上方にある。また,修業中のものは御簾内で語るので未熟な義太夫語りの称。河東節・一中節などは御簾内で演奏するのが原則。
⇔出語り
翠緑
すいりょく [1][0] 【翠緑】
みどりいろ。濃いみどり。
翠緑玉
すいりょくぎょく [4] 【翠緑玉】
エメラルド。
翠色
すいしょく [0] 【翠色】
みどりいろ。みどり。
翠花
すいか [1] 【翠花・翠華】
〔中国で,天子の旗を翡翠(カワセミ)の羽で飾ったことから〕
天子の旗。
翠苔
すいたい [0] 【翠苔】
みどり色のこけ。緑苔。
翠華
すいか [1] 【翠花・翠華】
〔中国で,天子の旗を翡翠(カワセミ)の羽で飾ったことから〕
天子の旗。
翠蓋
すいがい [0] 【翠蓋】
〔「すいかい」とも〕
みどり色のかさ。葉の茂った木の枝をたとえていう。「松は墓標の上に―を翳(カザ)して/不如帰(蘆花)」
翠雨
すいう [1] 【翠雨】
青葉に降りそそぐ雨。緑雨。
翠霞
すいか [1] 【翠霞】
みどり色のかすみ。
翠黛
すいたい [0] 【翠黛】
(1)みどりの眉墨(マユズミ)。また,それを施した美しい眉。「―紅顔の色やうやうおとろへ/平家 8」
(2)緑にかすむ山のたとえ。「緑蘿の牆(カキ),―の山/平家(灌頂)」
翡翠
かわせみ カハ― [0] 【川蝉・翡翠・魚狗】
(1)ブッポウソウ目カワセミ科の鳥の総称。日本にはカワセミ・アカショウビン・ヤマセミなど数種がいる。
(2){(1)}の一種。全長17センチメートル内外。飛ぶと瑠璃(ルリ)色の背が光り,腹面は栗色で美しい。嘴(クチバシ)が大きい。水辺にすみ,川魚・カエル・昆虫などを食べる。ユーラシア・アフリカに分布。日本では全国で見られる。ヒスイ。ショウビン。[季]夏。《はっきりと―色にとびにけり/中村草田男》
川蝉(2)[図]
翡翠
しょうびん 【翡翠】
カワセミの別名。
翡翠
ひすい【翡翠】
jade (宝石).→英和
翡翠
ひすい [0][1] 【翡翠】
(1)カワセミの別名。[季]夏。
〔「翡」は雄,「翠」は雌〕
(2)カワセミの羽。また,その羽のように青々として光沢のあるもの。「佳人晨糀(シンソウ)を飾りし弘徽殿の前には,―の御簾半より絶えて/太平記 14」
(3)髪の毛が美しく光沢のあること。また,そのような髪の毛。みどりの黒髪。ひすいのかんざし。「御髪はゆらゆらと,―とはこれをいふにやと見えて/寝覚 5」
(4)硬玉(コウギヨク)と軟玉(ナンギヨク)との総称。その神秘的な深い色合いから,古来,中国で珍重された。ジェード。
(5)鳥の尾にある長い羽。[色葉字類抄]
翡翠の髪状
ひすいのかんざし 【翡翠の髪状】
「翡翠{(3)}」に同じ。「―ゆりかけて歩ませ給ふ御姿/御伽草子・鉢かづき」
翡翠煮
ひすいに [0] 【翡翠煮】
〔出来上がりが翡翠{(4)}のような緑色になることから〕
空豆・グリーン-ピースなどを,青色を損なわないように塩・砂糖・だしなどで煮たもの。
翡翠輝石
ひすいきせき [4] 【翡翠輝石】
輝石の一種。ナトリウム・アルミニウムのケイ酸塩からなる。単斜晶系に属し,白色・青緑色・紫色で,半透明。高圧を受けてできた変成岩中に産する。
→硬玉
翥る
はふ・る 【羽振る・翥る】 (動ラ四)
鳥が羽を振る。勢いよく飛ぶ。はばたく。「…嬰児(ミドリコ)の女有り。中庭に匍匐(ハラバ)ふを,鷲擒(ト)りて…東を指して―・りいぬ/霊異記(上訓注)」
翩翩
へんぺん [0][3] 【翩翩】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)軽やかにひるがえるさま。ひらひら。「浩さんの旗が…―と翻つて居るに違ない/趣味の遺伝(漱石)」
(2)かるがるしいさま。「蝶の花に戯るるが如き,―たる汝が嬌態も/肖像画(四迷)」
(3)きらめくさま。[日葡]
翩翻
へんぽん [0] 【翩翻】 (ト|タル)[文]形動タリ
旗などが風にひるがえるさま。ひらひら。はたはた。「旗が―とひるがえる」
翩翻と翻っている
へんぽん【翩翻と翻(ひるがえ)っている】
be fluttering[waving] <in the wind> .
翫び
もてあそび [0] 【弄び・玩び・翫び】
(1)相手にして遊ぶこと。また,遊び相手。おもちゃ。「この宮ばかりをぞ―に見たてまつり給ふ/源氏(幻)」
(2)観賞や風流の対象とすること。また,その物。「五葉・紅梅・桜・藤・山吹・岩つつじなどやうの春の―をわざとは植ゑて/源氏(乙女)」
翫ぶ
もてあそ・ぶ [4][0] 【弄ぶ・玩ぶ・翫ぶ】 (動バ五[四])
〔「持て遊ぶ」の意〕
(1)手で持って遊ぶ。いじくる。「髪を―・ぶ」
(2)人をなぐさみものにする。「女を―・ぶ」
(3)思うままにあやつる。弄(ロウ)する。「政治を―・ぶ」「他人の運命を―・ぶ」
(4)心のなぐさみとして愛する。観賞して楽しむ。「詩文を―・ぶ」「茶山は…月を―・んだ/伊沢蘭軒(鴎外)」
(5)人をなぐさみの対象とする。寵愛(チヨウアイ)する。「楊貴妃夜る昼る―・び給ける程に/今昔 10」
[可能] もてあそべる
翫具
がんぐ グワン― [1] 【玩具・翫具】
もて遊ぶ道具。遊び道具。おもちゃ。「―店(テン)」
〔明治期につくられた語〕
翫味
がんみ グワン― [1] 【玩味・翫味】 (名)スル
(1)食物をかみわけて十分に味わうこと。「―して食べる」
(2)物事の意義をよく考え味わうこと。含味。「熟読―する」
翫弄
がんろう グワン― [0] 【玩弄・翫弄】 (名)スル
おもちゃにし,もてあそぶこと。慰みものにすること。愚弄。「那様(アナイ)な女は関係者(カマイテ)が無いから―してやる方が功徳になる/社会百面相(魯庵)」
翫賞
がんしょう グワンシヤウ [0] 【翫賞】 (名)スル
風景・美術品などを味わい楽しむこと。鑑賞。「庭園の趣を―する」
翫香
がんこう グワンカウ [0] 【翫香・玩香】
楽しむための香。薫物(タキモノ)合わせ・香合わせ・一炷聞(イツチユウギキ)・炷継(タキツギ)香・組香など。
→供香(グコウ)
→空香
翰墨
かんぼく [0] 【翰墨】
(1)筆と墨。
(2)書画・詩文を書くこと。また,詩文や書画。
(3)文芸に関すること。文事。
翰墨城
かんぼくじょう 【翰墨城】
手鑑(テカガミ)。一帖三一一葉。大聖武(オオジヨウム)・高野切(コウヤギレ)・石山切などの古筆名物切を所収。国宝。
翰墨場
かんぼくじょう [0] 【翰墨場】
書画や詩文を書いたり発表したりするところ。また,その仲間。翰墨の場。
翰林
かんりん [0] 【翰林】
〔「翰」は筆,「林」は多いことの意〕
(1)学者の仲間。文人の仲間。
(2)「翰林院」「翰林学士」の略。
翰林学士
かんりんがくし [5] 【翰林学士】
(1)中国で,翰林院の官。主に詔書の起草に当たった。唐・宋代には,ここから宰相となる者も多かった。翰林博士。翰林。
(2)文章博士(モンジヨウハカセ)の唐名。翰林主人。翰林。
翰林院
かんりんいん [3] 【翰林院】
(1)中国,唐中期以降,主に詔書の起草に当たった役所。738年に設けられた翰林学士院は皇帝直属機関として,唐・宋代を通じて政治的重要性をもった。元・明・清代では,官撰史書の編集などに当たった。学士院。翰苑。
→画院
(2)文章院(モンジヨウイン)の唐名。
(3)アカデミーの訳語。
翰苑
かんえん [1] 【翰苑】
(1)文章や手紙。
(2)「翰林院」に同じ。
翰藻
かんそう [0] 【翰藻】
詩歌や文章。
翰長
かんちょう [0][1] 【翰長】
「官長{(2)}」に同じ。
翰鳥
かんちょう 【翰鳥】
空高く飛ぶ鳥。「只―の繳(ゲキ)を出て,轍魚(テツギヨ)の水を得たるごとくにて/太平記 29」
翳
かげ [1] 【陰・蔭・翳】
(1)光がさえぎられて当たらない所。「ビルの―になって日当たりが悪い」
(2)物などにより視線がさえぎられ見えない所。「電柱の―に隠れる」「草葉の―」
(3)人の目のとどかない所。「―の人」「―で悪口をいう」
(4)表面にあらわれない所。物事の裏面。「勝利の―にはたゆみない努力がある」「犯罪の―には女あり」
(5)はっきりとはしないが,どこか暗い感じがすること。「―のある表情」
(6)「陰祭(カゲマツ)り」の略。
(7)恩恵を与えること。また,その人。「たれを頼む―にて,ものし給はむとすらむ/源氏(若菜上)」
→御蔭(オカゲ)
翳
は 【翳】
「さしば(翳)」に同じ。「玉の―を差し隠して/今昔 10」
翳
えい [1] 【翳】
さしば。きぬがさ。
翳
さしば [0] 【翳・刺羽・指羽】
羽毛や絹布などを張ったうちわ形のものに,長柄をつけたもの。貴人に左右からさしかざして,その顔を隠す。天皇の即位・朝賀などの際用いた。かざしのは。は。
翳[図]
翳し
かざし [0] 【翳し】
(1)頭上に掲げて,覆ったり陰を作ったりすること。また,その物。
(2)能で,扇を高くかざす型。遠くを見る表現などに使う。翳し扇。
(3)(「茀」と書く)外からの視線をさえぎるために設けた塀や,塀の外の樹木・土手など。城や武家屋敷・御所などに見られる。
(4)「翳し文句(モンク)」の略。
翳しの羽
かざしのは 【翳しの羽】
⇒翳(サシバ)
翳し文句
かざしもんく 【翳し文句】
謡曲中の文句が当座に差し障りがある時,その部分を別の文句に替えて謡うこと。また,その文句。かざし。
翳し詞
かざしことば 【翳し詞】
正月三が日の間,使用を忌み嫌い,呼び替えていう語。特に俳諧において用い,「鼠」を「よめが君」,「雨」を「おさがり」とする類。
翳す
かざす【翳す】
hold up <a thing> over one's head;hold aloft.
翳す
かざ・す [0][2] 【翳す】 (動サ五[四])
(1)手に持って頭上に高くかかげる。「団旗を―・して進む」
(2)物の上方におおいかけるように手をさしだす。「火鉢に手を―・す」
(3)光などをさえぎるために,手などを額のあたりに持っていっておおう。「小手を―・す」
翳む
かす・む [0] 【霞む・翳む】
■一■ (動マ五[四])
(1)霞(カスミ){(1)}がかかる。また,物がぼやけて見えなくなる。《霞》「山が―・む」
(2)(多く「翳む」と書く)視力が衰えたり,涙が出たりして,ぼやけて見えなくなる。「目が―・む」
(3)他の,より目立つものに負けて,存在感がうすくなる。《霞》「ゲストが豪華なので,主賓が―・んでしまった」
■二■ (動マ下二)
⇒かすめる
翳める
かす・める [0] 【翳める】 (動マ下一)[文]マ下二 かす・む
形や音声などをぼやけさせる。「―・めた声に力を入れて云ったのである/雁(鴎外)」「黒煙,天を―・めたり/太平記 10」
翳り
かげり [3] 【陰り・翳り】
(1)日や月がかげること。「空は一点の―もなく澄み渡り/春潮(花袋)」
(2)かげのあるようす。暗さ。「表情に―がある」「心の―」
(3)好ましくない傾向・様相。「輸出に―が見え始めた」
翳る
かげ・る [2] 【陰る・翳る】 (動ラ五[四])
(1)物の陰になって光が当たらなくなる。「庭が―・る」
(2)太陽や月の光が弱くなる。特に夕方,日差しが弱くなる。「日が―・ってきた」
(3)状態が悪くなる。表情が暗くなる。「病人の容態を聞いて表情が―・る」「景気が―・る」
翳目
かすみめ [0][3] 【翳目】
物がかすんではっきりと見えない目。またはそのような眼病。
翹望
ぎょうぼう ゲウバウ [0] 【翹望】 (名)スル
〔「翹」はあげる意〕
首を長くして望み待つこと。渇望。切望。「岸に望みて―せる婦幼に及び/即興詩人(鴎外)」
翹楚
ぎょうそ ゲウ― [1] 【翹楚】
〔多くの雑木の中で,特に高く伸びた木の意〕
大勢の中でとびぬけてすぐれていること。また,その人。
翺翔
こうしょう カウシヤウ [0] 【翺翔】 (名)スル
(1)鳥が空高く飛ぶこと。「日本に―する禽鳥/日本風景論(重昂)」
(2)人中に立ちまじって,得意げに振る舞うこと。
翻す
ひるがえ・す ヒルガヘス [3] 【翻す】 (動サ五[四])
(1)ひらりと裏を出す。ひるがえるようにする。「手のひらを―・す」「身を―・して逃げる」
(2)風が旗などをひらめかせる。「優勝旗を―・す」「反旗を―・す」「赤旗三流,松の嵐に―・して/太平記 5」
(3)それまでの態度や発言と反対のことをしたり言ったりする。「前言を―・す」
〔「翻る」に対する他動詞〕
[可能] ひるがえせる
翻す
ひるがえす【翻す】
turn up (手などを);change <one's mind> (変える).→英和
身を〜 turn aside quickly.
翻って
ひるがえって ヒルガヘツ― [3] 【翻って】 (副)
今までとは違った立場や方面からみると。反対に。「―考えると」
翻る
ひるがえ・る ヒルガヘル [3] 【翻る】 (動ラ五[四])
(1)ひらりと裏がえる。「木の葉が風に―・る」
(2)旗などが高く上がってひらひらと動く。「校旗が―・る」
(3)今までの態度や言動が急に変わる。「悪心たちまち―・りて/仮名草子・伊曾保物語」
〔「翻す」に対する自動詞〕
翻る
ひるがえる【翻る】
wave[flutter] <in the wind> .→英和
翻って考えると on reflection.
翻刻
ほんこく [0] 【翻刻】 (名)スル
(1)写本や刊本を,そのままの内容で,新たに木版または活版で刊行すること。翻印。
(2)外国の刊本を,そのままの内容で新たに刊行すること。
翻刻する
ほんこく【翻刻する】
reprint.→英和
翻刻書 a reprint.→英和
翻刻本
ほんこくぼん [0] 【翻刻本】
翻刻して刊行した本。
翻印
ほんいん [0] 【翻印】
「翻刻(ホンコク)」に同じ。
翻字
ほんじ [0] 【翻字】 (名)スル
〔transliteration〕
ある文字で書かれている語句や文章を,別の文字に書き改めること。「ローマ字文を漢字仮名まじり文に―する」
翻弄
ほんろう [0] 【翻弄】 (名)スル
思いのままにもてあそぶこと。「船が風波に―される」「敵を―する」
翻弄する
ほんろう【翻弄する】
trifle with;make fun of.波に〜される be tossed by the waves.
翻心
ほんしん [0] 【翻心】 (名)スル
「翻意」に同じ。
翻意
ほんい [1] 【翻意】 (名)スル
決心を変えること。「やっとのことで―させた」「―をうながす」
翻本
はんぽん [0] 【翻本】
翻刻(ホンコク)した書物。翻刻本。
翻案
ほんあん [0] 【翻案】 (名)スル
小説・戯曲などの,原作を生かし,大筋は変えずに改作すること。「ハムレットを江戸時代の話に―する」「―小説」
翻案
ほんあん【翻案】
(an) adaptation <of> .→英和
〜する adapt.→英和
翻波式
ほんぱしき [0] 【翻波式】
木彫りの仏像の衣のひだの表現法。大小の波が翻転するような形に彫ったもの。大和室生寺をはじめ,平安前期の仏像に多い。
翻然
ほんぜん [0] 【翻然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)旗などがひるがえるさま。「―としてはためく校旗」
(2)突然心を改めるさま。「死に直面して―と悟る」
翻筋斗
もんどり [0][3] 【翻筋斗】
〔「もどり(翻筋斗)」の転〕
とび上がって空中で一回転すること。宙返り。とんぼ返り。
翻筋斗打つ
もんどりう・つ [5] 【翻筋斗打つ】 (動タ五[四])
もんどりを打つ。「―・って倒れる」
翻訳
ほんやく【翻訳】
(a) translation.〜する translate <a story into Japanese> ;→英和
decipher (暗号を).→英和
〜可能な translatable.‖翻訳家[者]a translator.
翻訳
ほんやく [0] 【翻訳】 (名)スル
(1)ある言語で表現されている文を,他の言語になおして表現すること。また,そのなおされた文。「トルストイの小説を―する」「―家」
→反訳
(2)〔生〕 転移 RNA が,伝令 RNA の指定する順序にアミノ酸を配列し,タンパク質を組み立てる過程。細胞質にあるリボソームで行われる。
→転写
翻訳借用
ほんやくしゃくよう [5] 【翻訳借用】
〔loan translation〕
新しい語を外国語から導入するときに,原語の語構造を生かしながら各要素をことごとく自国語で訳した形で取り入れること。英語の dumbbell(物言わぬ+鈴)を「亜鈴」と訳したことなどがその例。
翻訳名義集
ほんやくみょうぎしゅう 【翻訳名義集】
中国,南宋の梵漢辞典。七巻。あるいは二〇巻。法雲編。1143年成立。仏典の梵語二千余語を六四編にわけて漢訳を付し,解説したもの。
翻訳方
ほんやくかた 【翻訳方】
江戸幕府の職名。安政年間(1854-1860)におかれたもので外国奉行および海軍所頭取の下で外国語の翻訳にあたった。
翻訳書
ほんやくしょ [0][5] 【翻訳書】
外国語から翻訳した書物。訳本。
翻訳権
ほんやくけん [4][3] 【翻訳権】
著作物を外国語に翻訳する権利。著作権の内容の一つで,著作権者が専有する。
翻訳調
ほんやくちょう [0] 【翻訳調】
外国語を日本語に直訳したような独特の表現。また,そのような文体の作品。
翻身
ほんしん [0] 【翻身】 (名)スル
(1)身をひるがえすこと。「―して投石をよける」
(2)〔仏〕 迷いの境地を捨てて,悟りの境地にはいること。「―の儀いまだしといへども/正法眼蔵」
翻車魚
まんぼう マンバウ [1] 【翻車魚】
フグ目の海魚。全長3メートルを超え,体重1.5トンに達する。体は卵形で,著しく側扁し,背びれ・尻びれとひだ状の舵びれが体の後端にあり,胴が途中で切れたような特異な体形をしている。背面は暗灰色,腹面は白色。外洋の中層にすみ,時に海面に浮かんでいたりする。クラゲ類を食べる。食用。温・熱帯海域に広く分布。ウキ。ウキギ。
翻車魚[図]
翼
つばさ [0] 【翼・翅】
(1)鳥類の空中を飛ぶための器官。前肢が変形したもので,風切り羽(飛羽)・雨覆(アマオオ)い羽・小翼羽などから成る。
(2)飛行機の翼(ヨク)。
(3)鳥類。「はるかの沖より,目馴ぬ―の飛来つて/浮世草子・諸艶大鑑 1」
(4)主君を補佐するもの。「彼等二人は―の臣/浄瑠璃・用明天皇」
翼
つばさ【翼】
a wing.→英和
翼
よく 【翼】
■一■ [1] (名)
(1)つばさ。はね。
(2)中心となるところから左右に張り出したもの。
(3)褶曲(シユウキヨク)した地層の向斜部と背斜部との間の部分。
(4)二十八宿の一。南方の星宿。翼宿。たすきぼし。
■二■ (接尾)
助数詞。鳥のはね,また,鳥の数を数えるのに用いる。「羽二―,鹿の角四頭/延喜式(神祇一)」
翼
よく【翼】
a wing (つばさ);→英和
a flank (陣形).→英和
翼下
よくか [1] 【翼下】
⇒よっか(翼下)
翼下
よっか ヨク― [1] 【翼下】
(1)飛行機の翼の下。
(2)支配力の及ぶ範囲内。保護下。傘下(サンカ)。
翼宿
たすきぼし [3] 【襷星・翼宿】
二十八宿の翼宿の和名。コップ座あたりの星宿。
翼帯
よくたい [0] 【翼帯】
鳥の翼に見られる帯状の模様。飛翔時に顕著であるため,野外での識別に用いられる。
翼廊
よくろう [0] 【翼廊】
教会堂で,内陣の手前に身廊と十字に交差して設けた廊下の左右に突き出た袖の部分。袖廊(ソデロウ)。トランセプト。
→身廊(シンロウ)
→側廊(ソクロウ)
翼弁
よくべん [0] 【翼弁】
蝶形花冠の五花弁のうち中間にある左右一対の花弁。翼弁の上部一枚は旗弁(キベン),下部二枚は竜骨弁という。
→蝶形花
翼式
よくしき [0] 【翼式】
鳥の初列風切羽の長さを比較するときに用いる式。各羽に番号を付し,等号や不等号で示す。分類に用いられる。
翼成
よくせい [0] 【翼成】 (名)スル
助けて成就させること。力を添えて仕事を成し遂げさせること。「人間は此福(サイワイ)を犠牲にして,纔(ワズ)かに世界の進化を―してゐる/妄想(鴎外)」
翼手竜
よくしゅりゅう [3] 【翼手竜】
⇒翼竜(ヨクリユウ)
翼手類
よくしゅるい [3] 【翼手類】
翼手目に属する哺乳類の総称。コウモリ類。
翼果
よっか ヨククワ [0] 【翼果】
乾果中の閉果の一種。果皮が伸びて翼(ツバサ)状となり,風により散布される。翅果(シカ)。カエデ・トネリコ・ニレなどの果実の類。
→果実
翼果
よくか [0] 【翼果】
⇒よっか(翼果)
翼然
よくぜん [0] 【翼然】 (ト|タル)[文]形動タリ
つばさのように左右にひろがっているさま。「眼下に瓦葺の大家根の,―として峙(ソバダ)つてゐるのが視下される/浮雲(四迷)」
翼状
よくじょう [0] 【翼状】
鳥がつばさを広げたような形。
翼竜
よくりゅう [0][2] 【翼竜】
翼竜目に属する爬虫類の総称。ジュラ紀に出現し,白亜紀末に絶滅。吻(フン)はくちばし状に長い。前肢第四指がのび,ここに飛膜が発達して鳥のように飛行した。魚類を捕食するものや昆虫を捕食するものがいたらしい。翼手竜と嘴口(シコウ)竜とに分ける。
翼端
よくたん [0] 【翼端】
飛行機の翼の端。
翼網
つばさあみ [3] 【翼網】
「袖網(ソデアミ)」に同じ。
翼翼
よくよく [0] 【翼翼】 (ト|タル)[文]形動タリ
慎重にするさま。びくびくするさま。「小心―とした男」
翼賛
よくさん [0] 【翼賛】 (名)スル
力をそえてたすけること。補佐すること。「朕が意を体し―する所あれ/新聞雑誌 7」
翼賛政治会
よくさんせいじかい 【翼賛政治会】
1942年(昭和17)5月,翼賛選挙の結果当選した議員全員と各界代表が参加して結成された唯一の政治結社。東条英機内閣の御用党的役割を果たした。45年3月改組されて大日本政治会となる。
翼賛選挙
よくさんせんきょ [5] 【翼賛選挙】
1942年(昭和17)4月の第二一回総選挙。東条英機首相招請の各界代表が結成した翼賛政治体制協議会による推薦候補者三八一名が当選,全議席の八割余を占めた。
翼鏡
よくきょう [0] 【翼鏡】
カモ類などの翼にある顕著な,または金属光沢のある色の部分。
翼長
よくちょう [0] 【翼長】
鳥類の,つばさの付け根から末端までの長さ。
翼開長
よくかいちょう [3] 【翼開長】
鳥が翼を完全に広げたときの,両翼の端から端までの長さ。
耀う
かがよ・う カガヨフ [3] 【耀う】 (動ワ五[ハ四])
(1)きらきらと光りかがやく。きらめきゆれる。「朧ろに―・ふ絢爛の様/竹沢先生と云ふ人(善郎)」
(2)見え隠れする。「すきかげに,ただ一人―・ひて/枕草子(二七・能因本)」
耀かしい
かがやかし・い [5] 【輝かしい・耀かしい・赫かしい】 (形)[文]シク かがやか・し
〔動詞「かかやく」の形容詞形。近世初期まで清音で「かかやかし」〕
(1)光り輝くように素晴らしい。非常に見事だ。立派だ。華々しい。「―・い成功」「―・い業績を残す」
(2)まぶしいほどに光り輝いている。きらきらしている。「御前のたちしは…―・しきまでに見ゆるに/讃岐典侍日記」
(3)恥ずかしい。面はゆい。「独り身をえ心にまかせぬほどこそ,さやうに―・しきもことわりなれ/源氏(末摘花)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
耀かす
かがやか・す [4] 【輝かす・耀かす・赫かす】 (動サ五[四])
〔近世初期まで「かかやかす」〕
(1)かがやくようにする。きらめかす。「目を―・して話を聞く」
(2)威光・威力などを示す。「母校の名誉を―・す」
(3)きらびやかにする。まぶしいほど立派にする。「扇など,みめには,おどろおどろしく―・さで,よくなからぬさまにしたり/紫式部日記」
耀き
かがやき [0][4] 【輝き・耀き・赫き】
〔近世初期まで「かかやき」〕
光りかがやくこと。「宝石の―」「才能の―」
耀く
かがや・く [3] 【輝く・耀く・赫く】 (動カ五[四])
〔近世初期まで「かかやく」〕
(1)それ自体が強い光を出したり,他から強い光を受けたりして,まぶしい光をはなつ。「ギラギラ―・く真夏の太陽」「ロビーにはシャンデリアが―・いている」「夕日に―・く海」
(2)生き生きとした様子・態度をみなぎらせる。「生徒たちの目は―・いていた」「彼女の顔は喜びに―・いた」
(3)名誉・名声などを得て光っているようにみえる。「優勝の栄誉に―・く」「通産大臣賞に―・く発明」
(4)強い光のため目がちかちかする。「目も―・き惑ひ給ふ/源氏(鈴虫)」
(5)恥ずかしがる。てれる。「女,扇を以て顔にさしかくして―・くを/今昔 27」
老
ろう ラウ [1] 【老】
■一■ (名)
(1)年をとること。また,年寄り。「生(シヨウ)・―・病・死の移り来(キタ)ること/徒然 155」
(2)律令制で,六一歳から六五歳まで(のち六〇歳から六四歳まで)の者の称。
■二■ (代)
一人称。老人が自分のことを卑下していう語。「稚(ワカ)き女子(オンナゴ)の矢武におはするぞ,―が物見たる中のあはれなりし/読本・雨月(浅茅が宿)」
■三■ (接尾)
自分より年とった人の名に付けて敬称として用いる。「吉田―」
〔■三■ は,古くは必ずしも老人に対してだけ用いるものではなく,もとは主に僧侶に対して用いられた〕
老
ろう【老】
[年老いた]old;→英和
aged.→英和
老い
おい [1][2] 【老い】
(1)老いること。「―を感じさせない人」
(2)年をとった人。としより。「―も若きも」
老い
おい【老い】
old age;the aged (老人).→英和
〜も若きも both young and old.
老いさびる
おいさ・びる [4] 【老いさびる】 (動バ上一)[文]バ上二 おいさ・ぶ
老人らしくなる。年月を経て,古びる。「―・びた松」
老いさらばえる
おいさらば・える [6] 【老いさらばえる】 (動ア下一)
年老いてやせ衰える。「すっかり―・えて昔の面影もない」
老いさらぼふ
おいさらぼ・う 【老いさらぼふ】 (動ハ四)
「おいさらばえる」に同じ。「いかに―・ひて有るにや,将(ハタ)死にけるにや/奥の細道」
老いす
おい・す 【老いす】 (動サ変)
老いる。「露ながら折りてかざさむ菊の花―・せぬ秋の久しかるべく/古今(秋下)」
老いせぬ門(カド)
老いせぬ門(カド)
〔漢代の宮門「不老門」を詠みこんだ和漢朗詠集の「長生殿の裏(ウチ)には春秋富めり,不老門の前には日月遅し」から〕
(1)皇居の門を祝っていう語。
(2)長寿を願っていう語。「年ふれど―をいく千代か/夫木 31」
老いたる馬は路(ミチ)を忘れず
老いたる馬は路(ミチ)を忘れず
〔「韓非子(説林上)」による。道に迷ったとき,老馬を放ってあとからついて行けば道がわかるということから〕
経験を積んだ者は,自分のとるべき道を誤らない。老馬の智。
老いてはますます壮(サカン)なるべし
老いてはますます壮(サカン)なるべし
〔後漢書(馬援伝)〕
年はとっても気持ちは若く,ますます意気盛んでなければならない。
老いては子に従(シタガ)え
老いては子に従(シタガ)え
〔大智度論 99〕
年老いてのちは,何事も子に任せ,子の言うことに従うのがよい。
老いて再び児(チゴ)になる
老いて再び児(チゴ)になる
人は老いると子供にかえる。
老いの一徹
おいのいってつ [0][1] 【老いの一徹】
老人の,自分の考えに執着し,どこまでも押し通そうとする頑固さ。
老いの僻目
おいのひがめ [0][1] 【老いの僻目】
年をとって視力が衰え,見間違いの多いこと。また,僻んだ見方をすること。
老いの僻耳
おいのひがみみ [0][1] 【老いの僻耳】
年をとって聴力が衰え,聞き違いの多いこと。また,僻んだ解釈をすること。
老いの入舞
おいのいりまい 【老いの入舞】
年老いてから,最後の一花を咲かせること。また,老後の安楽。「そのまま人の嫌ふ事をも知らで―をし損ずるなり/花鏡」
→入舞
老いの坂
おいのさか [5][1] 【老いの坂】
次第に年をとることを,坂道を上るのにたとえた語。
老いの寝覚め
おいのねざめ 【老いの寝覚め】
老人の眠りが浅く,目ざめがちなこと。「長き夜を―に恋ひつつぞなく/著聞 20」
老いの春
おいのはる 【老いの春】
(1)年老いて迎えた春。「いつまでか雲井の桜かざしけむ折り忘れたる―かな/続拾遺(雑春)」
(2)年老いて新春を迎えるのを祝っていう語。「ほうらいの山まつりせむ―/蕪村句集」
老いの波
おいのなみ 【老いの波】
年が寄るのを,寄せる波にたとえた語。おいなみ。
老いの繰り言
おいのくりごと [0][1] 【老いの繰(り)言】
老人が,言っても甲斐のないことを繰り返してくどくど言うこと。
老いの繰言
おいのくりごと [0][1] 【老いの繰(り)言】
老人が,言っても甲斐のないことを繰り返してくどくど言うこと。
老いばむ
おいば・む 【老いばむ】 (動マ四)
年老いた様子になる。「―・みたる者こそ火桶のはたに足をさへもたげて/枕草子 28」
老いらく
おいらく [0] 【老いらく】
〔「老ゆ」のク語法「老ゆらく」の転〕
(1)年をとること。老年。「―の恋」「―の来むと知りせば門さして/古今(雑上)」
(2)〔「老楽」と書く。(1)から転じた用法〕
老後の楽しみ。老後の安楽な生活。「母は―,幸あるものと,近きわたりの人々に羨れしは/読本・八犬伝 4」
老いらくの恋
おいらく【老いらくの恋】
love in old age.
老いる
おいる【老いる】
grow old.老いてますます盛んである be hale and hearty.
老いる
お・いる [2] 【老いる】 (動ア上一)[文]ヤ上二 お・ゆ
(1)年をとる。年をとって心身が衰える。年よる。「―・いてなお盛ん」「―・いぬればさらぬ別れのありといへば/伊勢 84」
(2)(動植物が)盛りを過ぎる。「―・いた松」
(3)季節が終わりに近づく。「―・いぬとて春をば惜しむ頃しもぞ/宇津保(国譲下)」
老い先
おいさき [0] 【老い先】
老人に残された生涯。余生。「―短い老母に孝養を尽くす」
老い入れ
おいいれ 【老い入れ】
年をとること。また,年をとってからの境遇。老後。おいれ。「―の栄華まで,此の頃思案しめ置いた/浄瑠璃・栬狩」
老い就く
おいづ・く 【老い就く】 (動カ四)
年をとる。老人になる。「かく恋ひば―・く我が身けだし堪(ア)へむかも/万葉 4220」
老い屈まる
おいかがま・る 【老い屈まる】 (動ラ四)
年をとって腰がまがる。「―・りて室(ムロ)の外(ト)にもまうでず/源氏(若紫)」
老い成る
おいな・る 【老い成る】 (動ラ四)
年をとる。「いと見にくく―・りて/源氏(浮舟)」
老い木
おいき [0] 【老い木】
年を経た木。老木(ロウボク)。老樹。
老い朽ちる
おいく・ちる [4] 【老(い)朽ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 おいく・つ
年をとって役に立たなくなる。衰える。「面白くなく―・ちるのかと思ふと/くれの廿八日(魯庵)」
老い松
おいまつ [1][2] 【老い松】
長い年月を経た松。ろうしょう。
老い武者
おいむしゃ [3][0] 【老い武者】
(1)年老いた武者。
⇔若武者
(2)老練な武者。「信玄は―と申し度々の合戦になれたる人なり/三河物語」
老い痴らふ
おいしら・う 【老い痴らふ】
■一■ (動ハ四)
年老いてもうろくする。おいぼれる。「女房などの,院の御時よりさぶらひて―・へるどもは/源氏(明石)」
■二■ (動ハ下二)
{■一■}に同じ。「―・へたる声したる人/浜松中納言 3」
老い痴る
おいし・る 【老い痴る】 (動ラ下二)
年老いてもうろくする。「われのみ貧しく―・れにたるや/宇津保(藤原君)」
老い緑
おいみどり [3] 【老い緑】
灰色を帯びたにぶい緑色。
老い老いし
おいおい・し 【老い老いし】 (形シク)
年寄りめいている。「御息所も清げにおはすれど,もの―・しく/栄花(月の宴)」
老い耄く
おいほ・く 【老い耄く】 (動カ下二)
老いぼれる。「中納言は―・け給へる上に,物思ひのみして/落窪 2」
老い耄れ
おいぼれ [0] 【老い耄れ】
〔古くは「おいほれ」とも〕
年をとってぼけること。また,その人。老人を侮蔑的にいう。また,老人が自らを卑下していうときに用いることもある。
老い耄れる
おいぼ・れる [0][4] 【老い耄れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おいぼ・る
〔古くは「おいほる」とも〕
年をとって心身の働きがにぶくなる。年をとってぼける。「わしも―・れたものだ」
老い込む
おいこ・む [3][0] 【老(い)込む】 (動マ五[四])
まったく老人のようになる。「―・むにはまだ早い」
老い込む
おいこむ【老い込む】
grow old.
老い鶯
おいうぐいす [4] 【老い鶯】
夏に鳴くウグイス。ろうおう。残鶯(ザンオウ)。晩鶯(バンオウ)。夏鶯。[季]夏。
老く
ふ・く 【老く・化く】 (動カ下二)
⇒ふける(老・化)
老ける
ふける【老ける】
grow old.老けて見える look older than one's age;look old for one's age.
老ける
ふ・ける [2] 【老ける・化ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふ・く
〔「ふける(更)」と同源〕
(1)年をとる。また,年よりじみる。「母もここ二,三年で,急に―・けた」「年のわりに―・けて見える」「年ガ―・ケタ/日葡」
(2)古くなって品質が悪くなる。「苗木でも―・けた土では育たぬものぢや/思出の記(蘆花)」
老け役
ふけやく [0] 【老け役】
演劇で,老人の役柄。また,老人役を得意とする俳優。ふけ。
老け役を演じる
ふけやく【老け役を演じる】
play the part of an old man[woman].
老け込む
ふけこ・む [0] 【老け込む】 (動マ五[四])
すっかり年をとった様子になる。「まだ―・む年齢ではない」
老する
ろう・する ラウ― [3] 【老する】 (動サ変)[文]サ変 らう・す
年をとる。年老いる。「―・して屈強なるに非ず/福翁百話(諭吉)」
老ゆ
お・ゆ 【老ゆ】 (動ヤ上二)
⇒おいる
老ゆらく
おゆらく 【老ゆらく】
〔「老ゆ」のク語法〕
老いること。おいらく。「君が日にけに―惜しも/万葉 3246」
老ノ坂
おいのさか 【老ノ坂】
京都市と亀岡市の境にある峠。山陰道の要地。大江の坂。
老丁
ろうてい ラウ― [0] 【老丁】
律令制の課口区分の一。六一〜六五歳(のち六〇〜六四歳)の男子。調・庸は正丁の二分の一,兵役は課せられなかった。
→老耆(ロウキ)
老中
ろうちゅう ラウ― [1] 【老中】
⇒ろうじゅう(老中)
老中
ろうじゅう ラウヂユウ [1] 【老中】
江戸幕府の職制で最高の地位・資格をもつ執政官。将軍に直属。定員は四または五名。二万五千石以上の譜代大名から選ばれ,月ごとに担当者を定め,江戸城中の御用部屋に詰めて幕政一般を統轄した。
老中並
ろうじゅうなみ ラウヂユウ― [0] 【老中並】
江戸幕府の職名。老中の定員以外に任命され,老中に準じた取り扱いを受けたもの。老中格。
老中格
ろうじゅうかく ラウヂユウ― [3] 【老中格】
「老中並(ロウジユウナミ)」に同じ。
老人
ろうじん【老人】
an old man;the aged[old](総称).→英和
‖老人病 the diseases of the aged.老人学 gerontology (老人問題研究);geriatrics (老人病[医]学).老人クラブ an old people's club.老人性痴呆症《医》senile dementia.老人ホーム a home for the aged;an old people's home.
老人
ろうじん ラウ― [0] 【老人】
年をとった人。年寄り。
老人と海
ろうじんとうみ ラウジン― 【老人と海】
〔原題 The Old Man and the Sea〕
ヘミングウェーの小説。1952年刊。キューバの老漁師は長い不漁ののち巨大なマカジキを苦闘の末仕留めるが,帰港の途中獲物はサメに襲われ,骨だけを持ち帰る。誇り高い人間の栄光と悲劇を簡潔な文体で描く。
老人ホーム
ろうじんホーム ラウ― [5] 【老人―】
高齢者が入所して暮らすための施設の総称。
→特別養護老人ホーム
→養護老人ホーム
→軽費老人ホーム
→有料老人ホーム
老人保健施設
ろうじんほけんしせつ ラウ― [8] 【老人保健施設】
病状が安定期にあり,リハビリテーションを中心とする医療を必要としている高齢者のための医療提供施設。
老人保健法
ろうじんほけんほう ラウ―ハフ 【老人保健法】
高齢者を対象とする医療および成人・高齢者への保健医療施策の推進を定めた法律。1982年(昭和57)制定。
老人医療
ろうじんいりょう ラウ―レウ [5] 【老人医療】
高齢者に関する医療。狭義には健康保険に加入している人のうち,七〇歳以上または六五歳以上で寝たきりなどの状態にある人に対し,老人保健法により給付される医療をいう。
老人性痴呆
ろうじんせいちほう ラウ―チハウ [7] 【老人性痴呆】
⇒老年痴呆(ロウネンチホウ)
老人星
ろうじんせい ラウ― [3] 【老人星】
南極星の別名。
老人病
ろうじんびょう ラウ―ビヤウ [0] 【老人病】
高齢者に多くみられる疾患の総称。老年痴呆・変形性関節炎・白内障などのほか,壮年期に発症したいわゆる成人病とよばれる慢性疾患が老年期まで持ち越されているものなどをいう。
老人病院
ろうじんびょういん ラウ―ビヤウヰン [5] 【老人病院】
老人保健法に基づく,主として慢性疾患の高齢者を対象とする病院。六五歳以上の患者が入院患者の六〜七割以上を占めるものをいう。
老人福祉センター
ろうじんふくしセンター ラウ― [8] 【老人福祉―】
老人福祉法に基づく施設。地域の高齢者の相談,機能回復訓練などを行うほか,教養の向上や余暇活用のための活動拠点となる。
老人福祉施設
ろうじんふくししせつ ラウ― [8] 【老人福祉施設】
老人福祉法に基づく,高齢者の福祉のための施設。養護老人ホーム・特別養護老人ホームなどの入所施設と老人福祉センター・デー-サービス-センターなどの通所による利用施設とがある。
老人福祉法
ろうじんふくしほう ラウ―ハフ 【老人福祉法】
高齢者の福祉を図るため,その心身の健康の保持と生活の安定に必要な措置について定めた法律。1963年(昭和38)制定。
老体
ろうたい ラウ― [0][1] 【老体】
(1)年をとって衰えた体。また,老人。
(2)老人を敬っていう語。「御―をわずらわす」
(3)軍体・女体とともに,猿楽(サルガク)の基礎となる三体の一。老人の風姿。
老体をおして
ろうたい【老体をおして】
in spite of one's advanced age.
老健
ろうけん ラウ― [0] 【老健】
年老いても健康なこと。
老僕
ろうぼく ラウ― [0] 【老僕】
年とった下男。
老僧
ろうそう ラウ― [0] 【老僧】
■一■ (名)
年をとった僧。老年の僧。
■二■ (代)
一人称。年をとった僧が自分をさしていう語。
老儒
ろうじゅ ラウ― [1] 【老儒】
年老いた学識豊かな儒者。
老優
ろうゆう ラウイウ [0] 【老優】
(1)老年の俳優。
(2)年をとり,多年の経験からすぐれた演技を示す俳優。
老兄
ろうけい ラウ― [0][1] 【老兄】
(1)年をとった兄。年老いた兄。
(2)年上の友人を敬っていう語。
老先生
ろうせんせい ラウ― [5] 【老先生】
(1)年をとった先生。
(2)親子あるいは同学の二代の学者などの,年長のほうをいう語。「―と若先生」
老入れ
おいれ 【老入れ】
〔「おいいれ」の転〕
老後。晩年。「六郎兵衛さんもいい―だ/滑稽本・浮世風呂(前)」
老公
ろうこう ラウ― [1] 【老公】
年老いた貴人を敬っていう語。「水戸(ミト)―」
老兵
ろうへい ラウ― [0] 【老兵】
(1)年をとった兵。「―は死なず,ただ消え去るのみ」
(2)熟達した兵。ふるつわもの。
老冠
おいかんむり [3] 【老冠】
漢字の冠の一。「老」「考」などの「耂」,また「耆」「耄」などの「老」の部分。老頭(オイガシラ)。
老功
ろうこう ラウ― [0] 【老功】 (名・形動)[文]ナリ
経験を積んでいて物事に熟練している・こと(さま)。「この―な教育者の為に茶話会を開きたいと言出した/破戒(藤村)」
老化
ろうか ラウクワ [0] 【老化】 (名)スル
(1)年をとること。年をとって体の機能が低下すること。
(2)生物あるいは物質の機能や性質が,時間の経過に伴って衰える現象。生物体の老年性変化,ゴム・プラスチックなどの経年劣化など。加齢。劣化。エイジング。
(3)糊化(コカ)されたアルファデンプンが,放置されることによって再びベータデンプンの状態に近づくこと。ベータ化。
⇔糊化
老化現象
ろうかげんしょう ラウクワ―シヤウ [4] 【老化現象】
(人間が)年をとることに起因する一連の現象。臓器や器官の機能減退,適応力の減退,記憶力の低下など。
老化現象
ろうか【老化現象】
symptoms of aging[senility].
老匠
ろうしょう ラウシヤウ [0] 【老匠】
すぐれた高齢の職人や芸術家。
老友
ろうゆう ラウイウ [0] 【老友】
年をとった友人。
老台
ろうだい ラウ― [0] 【老台】 (代)
二人称。年長の人を敬っていう語。書簡文に用いる。
老君
ろうくん ラウ― [1][0] 【老君】
(1)臣下が隠居した主君をいう語。
(2)老人を敬っていう語。
老境
ろうきょう【老境】
one's old age.〜に入る grow old;be advanced in life[years].
老境
ろうきょう ラウキヤウ [0] 【老境】
年老いた境遇。老年。「―に入る」
老壮
ろうそう ラウサウ [0] 【老壮】
年寄りと若者。
老大
ろうだい ラウ― [0] 【老大】 (名・形動)[文]ナリ
老人になること。年をとって盛りを過ぎること。また,そのさま。「縦令(タトイ)君,―なるも妾の心は固(モ)と一つのみ/花柳春話(純一郎)」
老大人
ろうたいじん ラウ― [3] 【老大人】
(1)年をとった男の人を敬っていう語。
(2)他人の老父を敬っていう語。
老大国
ろうたいこく ラウ― [3] 【老大国】
昔は大きな力をもっていたが現在は力の衰えた国。
老大家
ろうたいか ラウ― [3] 【老大家】
年をとり,多年の経験を積んでその道にすぐれ,権威・風格のある人。「文壇の―」
老大家
ろうたいか【老大家】
an old authority <on> .
老夫
ろうふ ラウ― [1] 【老夫】
老年の男性。
老女
ろうじょ【老女】
an old[aged]woman.
老女
ろうじょ ラウヂヨ [1] 【老女】
(1)年とった女性。
(2)武家や貴族の家で,侍女の筆頭である年長の女。
老女房
おいにょうぼう [3] 【老女房】
夫より年上の妻。姉さん女房。姉女房。「―年の十四五も違ふべし/浮世草子・胸算用 3」
老女方
ふけおやま [3] 【老女方】
(1)「花車方(カシヤガタ)」に同じ。
(2)文楽人形の首(カシラ)の名。中年の女性に用いるもの。
老女物
ろうじょもの ラウヂヨ― [0] 【老女物】
老女を主人公とする能。「関寺小町」「檜垣(ヒガキ)」「姨捨(オバステ)」「鸚鵡(オウム)小町」「卒塔婆(ソトワ)小町」の五曲をさす。
老妓
ろうぎ ラウ― [1] 【老妓】
年をとった芸妓。年寄りの芸者。
老妻
ろうさい ラウ― [0] 【老妻】
年老いた妻。
老婆
ろうば ラウ― [1] 【老婆】
年をとった女性。老女。
老婆
ろうば【老婆】
an old woman.〜心から <I am saying this> out of kindness[for your (own) good].
老婆心
ろうばしん ラウ― [3] 【老婆心】
〔仏語。年とった女性が必要以上に気を遣うことから〕
自分の心遣いを,度を越しているかもしれないが,とへりくだっていう語。老婆心切。「―ながら申し上げます」
老婆心切
ろうばしんせつ ラウ― [4] 【老婆心切】
「老婆心」に同じ。「其方(ソチラ)の身の上に就いて善かれと計ひたい―/金色夜叉(紅葉)」
老婢
ろうひ ラウ― [1] 【老婢】
年をとった下女。
老婦
ろうふ ラウ― [1] 【老婦】
老年の女性。
老媼
ろうおう ラウアウ [3][0] 【老媼】
年をとった女。老婆。
老嫗
ろうう ラウ― [1] 【老嫗】
年をとった女。老婆。老媼(ロウオウ)。
老嬢
ろうじょう ラウヂヤウ [0][1] 【老嬢】
結婚しないまま年をとった女性。オールド-ミス。
老子
ろうし【老子】
Lao-tse.〜の教え Taoism.→英和
老子
ろうし ラウ― [1] 【老子】 (代)
二人称。対等またはそれ以下の年輩者に対していう語。「―が薬にて最後迄の唇をうるほし候半/芭蕉翁追善日記」
老子
ろうし ラウシ 【老子】
(1)中国,春秋戦国時代の楚(ソ)の思想家。周に仕えて守蔵室(図書館)の史になったといわれる。道家の開祖。姓は李(リ),名は耳(ジ),字(アザナ)は伯陽,諡(オクリナ)は耼(タン)。儒家の人為的な仁義道徳思想に対し,宇宙の根本を道や無と名づけ,これに適合する無為自然への復帰を人間のあるべき姿と説く。後漢末に道教が成立すると,その開祖と仰がれ,唐の高宗からは玄元皇帝の尊号を贈られた。生没年未詳。
(2)老子の著書と伝えられる道家の経典。二巻,八一章。戦国時代初期から中期頃成立。現象界を相対化してとらえ,現象の背後にある絶対的本体を道とし,それから付与される本性を徳とし,無為自然の道とそれに即した処世訓や政治論を説く。道徳経。老子道徳経。
老実
ろうじつ ラウ― [0] 【老実】 (名・形動)[文]ナリ
老練で堅実な・こと(さま)。「書生の頃放蕩なりし者が,却つて―なる実際家となるあり/当世書生気質(逍遥)」
老害
ろうがい ラウ― [0] 【老害】
企業や政治の指導者層の高齢化が進み,円滑な世代の交代が行われず,組織の若返りがはばまれる状態。
老将
ろうしょう ラウシヤウ [0] 【老将】
(1)老年の将軍。
(2)年をとり,経験を積んで戦術にたくみな将軍。
老少
ろうしょう ラウセウ [0] 【老少】
老人と若者。老若。
老少不定
ろうしょうふじょう ラウセウ―ヂヤウ [5][0] 【老少不定】
人の生命は予測しがたいもので,年齢の大小にかかわりがないということ。
老尼
ろうに ラウ― [1] 【老尼】
年寄りの尼。年をとった尼。
老巧
ろうこう ラウカウ [0] 【老巧】 (名・形動)[文]ナリ
経験を積み,物事に巧みな・こと(さま)。また,そのような人。老練。「―な手さばき」
[派生] ――さ(名)
老巧な
ろうこう【老巧な】
experienced;→英和
expert.→英和
老師
ろうし ラウ― [1] 【老師】
年をとった師匠。老年の先生。
老年
ろうねん【老年】
old[advanced]age.
老年
ろうねん ラウ― [0] 【老年】
年をとって,肉体的・精神的な衰えが目立ってくる年頃。老齢。
老年医学
ろうねんいがく ラウ― [5] 【老年医学】
老化現象により発生する疾患や諸症状を医学面から研究する学問。
老年学
ろうねんがく ラウ― [3] 【老年学】
〔gerontology〕
老化現象を生物学・医学・社会科学・心理学的に研究する学問。老人学。ジェロントロジー。
老年期
ろうねんき ラウ― [3] 【老年期】
年をとって,肉体的・精神的な衰えが種々な形であらわれる時期。
老年期地形
ろうねんきちけい ラウ― [6] 【老年期地形】
地形輪廻(リンネ)の後期に現れる地形。壮年期地形がさらに開析され,山は丸みを帯び,谷は傾斜が緩やかになり,川は広い氾濫原を蛇行して流れる。全体になだらかで起伏が小さい。
老年痴呆
ろうねんちほう ラウ―ハウ [5] 【老年痴呆】
大脳の老人性変化や萎縮(イシユク)などによって生じる痴呆。記憶障害や人格の変化などが認められる。老人性痴呆。
老幹
ろうかん ラウ― [0] 【老幹】
老木の幹。「天を封ずる―の亭々と/虞美人草(漱石)」
老幼
ろうよう【老幼】
young and old.
老幼
ろうよう ラウエウ [0] 【老幼】
老人と子供。
老廃
ろうはい ラウ― [0] 【老廃・老癈】 (名)スル
年をとったり,古くなったりして役に立たなくなること。老朽。「―した物品」
老廃物
ろうはいぶつ【老廃物】
waste matter.
老廃物
ろうはいぶつ ラウ― [3] 【老廃物】
生体内で生成された代謝産物で生体にとって不必要となったもの。二酸化炭素・尿素・尿酸・クレアチニンなどの含窒素有機物,種々の有機酸・無機塩などで,呼気・尿・汗・糞便などに混じって排出される。
老弱
ろうじゃく ラウ― [0] 【老弱】 (名・形動)[文]ナリ
(1)年寄りと幼児。老人と子供。
(2)年老いて弱い・こと(さま)。「―な身」
老後
ろうご ラウ― [0] 【老後】
年をとってのち。「―の保障」
老後に備える
ろうご【老後に備える】
provide for one's old age.
老悴
ろうすい ラウ― [0] 【老悴】 (名)スル
年をとってやつれること。
老憊
ろうはい ラウ― [0] 【老憊】 (名)スル
年とって,疲れ衰えること。
老懸
おいかけ [0] 【老懸・緌】
武官の正装用の冠の左右につける飾り。馬の尾の毛で編み,もとを束ね半月形にひらいたもの。ほおすけ。
老懸[図]
老成
ひね [1] 【陳・老成】
(1)古くなること。また,そのもの。
(2)古くなった穀物や野菜。特に,一年以上前にとれた穀物。《陳》「―米」「―しょうが」
(3)老熟していること。ませていること。また,その人。
(4)おくての稲。晩稲。[和名抄(一〇巻本)]
老成
ろうせい ラウ― [0] 【老成】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)おとなびること。「年の割に―している」
(2)経験を積み,物事に慣れてじょうずである・こと(さま)。「―した筆さばき」「此―なる代言人は,生来冷淡で/小公子(賤子)」
老成した
ろうせい【老成した】
mature(d);→英和
experienced.→英和
老手
ろうしゅ ラウ― [1] 【老手】
老練な手なみ。また,その人。
老措大
ろうそだい ラウ― [3] 【老措大】
年をとった書生。老書生。自分を謙遜していう場合にも用いる。
老斑
ろうはん ラウ― [0] 【老斑】
老人に見られる皮膚の染み。
老曾森
おいそのもり 【老蘇森・老曾森】
滋賀県蒲生(ガモウ)郡安土(アヅチ)町奥石(オイソ)神社の森。ホトトギスの名所。((歌枕))「あづまぢの思い出にせむほととぎす―のよはの一声/後拾遺(夏)」
老木
ろうぼく ラウ― [0] 【老木】
長い年数を経た木。老樹。古木。
老朽
ろうきゅう ラウキウ [0] 【老朽】 (名)スル
(1)老いて役立たなくなること。「さては―しても流石(サスガ)はまだ職に堪へるものか/浮雲(四迷)」
(2)使い古したりして役に立たなくなること。「―建造物」
老朽ちる
おいく・ちる [4] 【老(い)朽ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 おいく・つ
年をとって役に立たなくなる。衰える。「面白くなく―・ちるのかと思ふと/くれの廿八日(魯庵)」
老朽の
ろうきゅう【老朽の】
old;→英和
timeworn;→英和
decrepit.→英和
老朽化
ろうきゅうか ラウキウクワ [0] 【老朽化】 (名)スル
使い古したりして役に立たなくなること。「―したビル」
老杉
ろうさん ラウ― [0] 【老杉】
年を経た杉(スギ)の木。
老来
ろうらい ラウ― [0][1] 【老来】 (副)
年をとってから。老年になってのち。「―根気がなくなった」
老松
おいまつ 【老松】
(1)能の一。脇能(ワキノウ)物。世阿弥(ゼアミ)作。老松の精が御代の栄えをことほぐ。
(2)三味線音楽の曲名。御祝儀曲。能の「老松」による。常磐津(トキワズ)・長唄・富本・一中にある。
(ア)常磐津。1747年,常磐津節創立の際,佐佐木市蔵が作曲。演奏会の終わりに奏される。
(イ)長唄。1820年,四世杵屋(キネヤ)六三郎作曲。お座敷長唄の先駆け。
老松
ろうしょう ラウ― [0] 【老松】
年をへた松。おいまつ。古松。
老松堂日本行録
ろうしょうどうにほんこうろく ラウシヨウダウニホンカウロク 【老松堂日本行録】
朝鮮官人宋希璟の日本紀行記。一巻。成立年未詳。1420年室町幕府からの使節派遣の回礼使として来日,当時の日本の社会情勢と各地の見聞を記録したもの。
老松色
おいまついろ [0] 【老松色】
染め色の名。老い松の葉のような濃い緑色。老緑色。
老桜
ろうおう ラウアウ [0] 【老桜】
年を経た桜。桜の老木。
老梅
ろうばい ラウ― [0] 【老梅】
長い年月を経た梅の木。
老樹
ろうじゅ ラウ― [1] 【老樹】
年をとった木。古木。老木。
老次
おいなみ 【老次】
老年。「事もなく生きこしものを―にかかる恋をも吾(アレ)はあへるかも/万葉 559」
老死
ろうし ラウ― [0] 【老死】 (名)スル
年をとって自然に死ぬこと。老衰で死ぬこと。
老残
ろうざん ラウ― [0] 【老残】
年をとってむなしく生きながらえること。「―の身をさらす」
老残遊記
ろうざんゆうき ラウザンイウキ 【老残遊記】
中国,清末の長編小説。二〇回。劉鶚(リユウガク)著。1906年刊。老残と号する医者が山東各地の見聞録の形で,清末の官界の内幕を描いたもの。清廉(セイレン)な役人がかえって良民に害を与えることを指摘。
老母
ろうぼ ラウ― [1] 【老母】
年をとった母親。
老海鼠
ほや [1] 【海鞘・老海鼠】
海鞘(ホヤ)綱の原索動物の総称。すべて海産。単体または群体をなす。単体のものは球形または卵形で硬い被嚢(ヒノウ)でおおわれ,体の下端で岩などに固着する。上端に入水孔と出水孔があり,食物を水とともに吸入する。雌雄同体。幼生はオタマジャクシに似て浮游生活をし,尾に脊索がある。単体で,食用とするマボヤ・アカホヤ,群体をなすイタボヤなど多くの種類がある。
老涙
ろうるい ラウ― [0] 【老涙】
年をとって,もろく出やすい涙。
老漢
ろうかん ラウ― [0] 【老漢】
■一■ (名)
年老いた男。
■二■ (代)
一人称。年をとった男子が自らを卑下していう語。
老熟
ろうじゅく ラウ― [0] 【老熟】 (名)スル
経験を積み,物事になれて上手になること。円熟。
老熟した
ろうじゅく【老熟した】
mature;→英和
experienced;→英和
veteran.→英和
老父
ろうふ ラウ― [1] 【老父】
年をとった父親。
老爺
ろうや ラウ― [1] 【老爺】
老年の男性。高齢の男性。
老犬
ろうけん ラウ― [0] 【老犬】
年老いた犬。
老獪
ろうかい ラウクワイ [0] 【老獪】 (名・形動)[文]ナリ
経験を積んでいて,非常にわるがしこい・こと(さま)。「―な手口」「―な政治家」「―ぶりを発揮する」
[派生] ――さ(名)
老獪な
ろうかい【老獪な】
crafty;→英和
cunning;→英和
foxy.
老生
ろうせい ラウ― [0][1] 【老生】
■一■ (名)
(1)年寄り。老人。
(2)年をとった書生。
■二■ (代)
一人称。年をとった男子が自分をへりくだっていう語。野老。「―の念願」
老男
およしお 【老男】
〔「およし」は「老ゆ」から派生した形容詞形〕
年取った男。老人。「かく行けば人に憎まえ―はかくのみならし/万葉 804」
老疾
ろうしつ ラウ― [0] 【老疾】
(1)年老いて病気になること。
(2)年老いたことと病気にかかること。
老病
ろうびょう ラウビヤウ [0] 【老病】
老衰で起こる病気。老衰病。
老癈
ろうはい ラウ― [0] 【老廃・老癈】 (名)スル
年をとったり,古くなったりして役に立たなくなること。老朽。「―した物品」
老眼
ろうがん ラウ― [0] 【老眼】
(1)水晶体の屈折能力が年をとるとともに衰え,近くのものが見えにくくなった目。老視。
(2)老人の目。
老眼
ろうがん【老眼】
《医》presbyopia;→英和
longsightedness (遠視).〜になる One's sight deteriorates with age.‖老眼鏡 spectacles for the aged.
老眼鏡
ろうがんきょう ラウ―キヤウ [0] 【老眼鏡】
老眼を矯正するための,凸レンズを用いた眼鏡。
老練
ろうれん ラウ― [0] 【老練】 (名・形動)[文]ナリ
経験を多く積み,物事によく慣れていて巧みである・こと(さま)。老巧。「反対尋問にも動揺しない―な弁護士」「―な職人」
老練な
ろうれん【老練な】
experienced;→英和
veteran.→英和
老練家 a veteran <of> ;an expert <of> ;→英和
an old hand <at> .
老翁
ろうおう ラウヲウ [3][0] 【老翁】
年をとった男性。老年の男性。
老翁
おじ ヲヂ 【老翁】
年とった男。翁(オキナ)。爺(ジジ)。「山羊(カマシシ)の―/日本書紀(皇極)」
老老
ろうろう ラウラウ [0] 【老老】 (形動タリ)
年をとっているさま。「景家が母―として庭に杖つき走り出で/盛衰記 31」
老耄
おいぼれ【老耄】
dotage (状態);→英和
a dotard (人).→英和
〜る become decrepit.
老耄
ろうもう ラウ― [0] 【老耄】 (名)スル
〔「老」は七〇歳,「耄」は八,九〇歳の老人〕
おいぼれること。また,その人。「異聞奇譚を,―せずに覚えて居てくれればいい/趣味の遺伝(漱石)」
老者
ろうしゃ ラウ― [1] 【老者】
年寄り。老人。
老耆
ろうき ラウ― 【老耆】
老人。律令制では,六一〜六五歳を老丁とし課役を負担させ,六六歳以上を耆とした。
老臣
ろうしん ラウ― [0] 【老臣】
(1)年をとった家臣。
(2)主だった家臣。重臣。
老舎
ろうしゃ ラウシヤ 【老舎】
(1899-1966) 中国の小説家。北京生まれ。本名は舒慶春。字(アザナ)は舎予,老舎は筆名。ユーモア作家として出発,のち悲惨な運命をたどる車夫を描いた「駱駝(ラクダ)の祥子(シヤンツ)」を発表。文化大革命中に自殺したといわれる。作「四世同堂」,戯曲「茶館」。ラオショー。
老舗
しにせ [0] 【老舗】
〔動詞「しにす(仕似)」の連用形から〕
(1)代々同じ商売を続けている店。由緒正しい古い店。
(2)長年商売をして得た店の信用。「商人は只―が大事ぞかし/浮世草子・永代蔵 5」
(3)先祖代々の家業を継ぐこと。「かみは正直,商売は所がらなり―なり/浄瑠璃・天の網島(中)」
老舗
しにせ【老舗】
a shop of old standing.
老舗
ろうほ ラウ― [1] 【老舗・老鋪】
古くから何代も続いた由緒ある商店。しにせ。「江戸時代からの―」
老若
ろうにゃく【老若】
young and old.〜男女を問わず regardless of age or sex.
老若
ろうじゃく ラウ― [0][1] 【老若】
⇒ろうにゃく(老若)
老若
ろうにゃく ラウ― [0][1] 【老若】
老人と若者。ろうじゃく。
老若男女
ろうにゃくなんにょ ラウ― [5] 【老若男女】
老人も若者も男も女も。年齢や男女の別なくすべての人々。ろうじゃくだんじょ。
老荘
ろうそう ラウサウ [0] 【老荘】
老子と荘子。「―の学」
老荘思想
ろうそうしそう ラウサウ―サウ [5] 【老荘思想】
中国,道家の説に基づき三,四世紀の魏晋(ギシン)時代に流行した思想。社会不安と儒家に対する反動から,老子・荘子を尊び超俗的な説を展開,清談の風を生じた。のち道教の要素となる。
老莱子
ろうらいし ラウライシ 【老莱子】
中国,春秋時代の楚(ソ)の隠士。七〇歳になってもなお幼児のまねをして親を楽しませたという。その賢を聞き楚王が召そうとしたが応じなかった。一説に,老子のことだという。生没年未詳。
老菊
ろうぎく ラウ― [1][0] 【老菊】
盛りを過ぎて色あせた菊。
老蘇森
おいそのもり 【老蘇森・老曾森】
滋賀県蒲生(ガモウ)郡安土(アヅチ)町奥石(オイソ)神社の森。ホトトギスの名所。((歌枕))「あづまぢの思い出にせむほととぎす―のよはの一声/後拾遺(夏)」
老衰
ろうすい ラウ― [0] 【老衰】 (名)スル
老いて心身が衰えること。
老衰した
ろうすい【老衰した】
old and weak;senile;→英和
decrepit.→英和
〜で死ぬ die of old age.
老衲
ろうのう ラウナフ [0] 【老衲】
〔「衲」は僧衣の意〕
■一■ (名)
年老いた僧。老僧。
■二■ (代)
一人称。年をとった僧が自らをさしていう語。「―もしこの鬼を教化して本源(モト)の心にかへらしめなば/読本・雨月(青頭巾)」
老視
ろうし ラウ― [0] 【老視】
⇒老眼(ロウガン)(1)
老親
ろうしん ラウ― [1] 【老親】
年をとった親。年老いた親。
老賢人
ろうけんじん ラウ― [3] 【老賢人】
〔old wise man〕
ユング心理学の元型の一。父なるもの,倫理,権威,秩序などを表す。
老足
ろうそく ラウ― [0] 【老足】 (名)
老人の足。老人のあゆみ。
老身
ろうしん ラウ― [0] 【老身】
年をとったからだ。老体。老躯(ロウク)。
老躯
ろうく ラウ― [1] 【老躯】
老人のからだ。年をとって衰えたからだ。老体。「―をひっさげて出馬する」
老躯をひっさげて
ろうく【老躯をひっさげて】
⇒老体(をおして).
老輩
ろうはい ラウ― [0] 【老輩】
(1)年寄りたち。老人たち。
(2)老人である自分を謙遜していう語。
老農
ろうのう ラウ― [0] 【老農】
(1)年老いた農民。
(2)特に明治期,経験に富み,指導的役割を果たした篤農。
老込む
おいこ・む [3][0] 【老(い)込む】 (動マ五[四])
まったく老人のようになる。「―・むにはまだ早い」
老酒
ろうしゅ ラウ― [1] 【老酒】
(1)古くなった酒。
(2)ラオチュー。
老酒
ラオチュー [2] 【老酒】
〔中国語〕
中国で作られる醸造酒の総称。糯米(モチゴメ)・糯粟(モチアワ)・糯黍(モチキビ)などを原料とする。古くなるほど味・香りがよくなる。紹興酒など。黄酒(ホアンチユー)。ラオチウ。
老醜
ろうしゅう ラウシウ [0] 【老醜】
年をとって容貌(ヨウボウ)などがみにくくなること。「―をさらす」
老醜
ろうしゅう【老醜】
ugliness of old age.
老鋪
ろうほ ラウ― [1] 【老舗・老鋪】
古くから何代も続いた由緒ある商店。しにせ。「江戸時代からの―」
老雄
ろうゆう ラウ― [0] 【老雄】
年をとり,経験を積んだ英雄。
老頭
おいがしら [3] 【老頭】
(1)兜(カブト)の一種。兜の鉢の上に老人の頭のように白毛をかぶせたもの。ろうとう。
(2)「老冠(オイカンムリ)」に同じ。
老頭児
ロートル [0] 【老頭児】
〔中国語〕
年寄り。老人。ロウトル。
老顔
ろうがん ラウ― [0] 【老顔】
年老いて衰えた顔かたち。
老馬
ろうば ラウ― [1] 【老馬】
年をとった馬。
老騏
ろうき ラウ― [1] 【老驥・老騏】
(1)年老いた駿馬。
(2)年老いた豪傑。
老驥
ろうき ラウ― [1] 【老驥・老騏】
(1)年老いた駿馬。
(2)年老いた豪傑。
老骨
ろうこつ ラウ― [0] 【老骨】
年をとった体。老身。老体。老躯(ロウク)。「―にむち打つ」
老鶯
ろうおう ラウアウ [0] 【老鶯】
夏に鳴いているウグイス。声は大きく流麗である。晩鶯。残鶯。おいうぐいす。[季]夏。
老麺
ラーメン [1] 【老麺・拉麺】
〔中国語。本来は引き伸ばして製する麺(メン)のこと〕
中国風の,梘水(カンスイ)麺を用いた汁そば。焼き豚・メンマなどを具に添えた醤油仕立てのものが普通。支那そば。中華そば。
老齢
ろうれい【老齢】
old age.‖老齢化社会 an aging society.老齢年金 the old-age pension.
老齢
ろうれい ラウ― [0] 【老齢】
年をとっていること。また,その年齢。老年。「―に達する」
老齢年金
ろうれいねんきん ラウ― [5] 【老齢年金】
一定の高齢に達したことを事由として支給される年金。
老齢福祉年金
ろうれいふくしねんきん ラウ― [8] 【老齢福祉年金】
旧国民年金法の福祉年金の給付の一。七〇歳以上の低所得者に対して,法改正(1985年)後も支給されている。
考え
かんがえ カンガヘ [3] 【考え】
考えること。また,考えた内容,考えて得た結論・決意など。「そのことを―に入れておく」「―がまとまらない」「良い―がある」「父の―を聞く」
考え
かんがえ【考え】
(1) thinking (思考);→英和
(a) thought (思想).→英和
(2) an idea[a notion,conception](観念・思いつき).→英和
(3) one's opinion[view](意見).
(4) intention (意図);→英和
a view;→英和
a motive (動機).→英和
〜がはずれる be disappointed of one's expectations.〜に入れる(ない) take (leave) <a matter> into (out of) consideration.〜のある(ない) thoughtful (thoughtless).→英和
〜もつかない unimaginable;unthinkable.→英和
考える
かんが・える カンガヘル [4][3] 【考える・勘える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かんが・ふ
〔古くは「かむがふ」とも表記〕
(1)物事について,論理的に筋道を追って答えを出そうとする。思考する。「いくら―・えても解けない問題」
(2)さまざまなことを材料として結論・判断・評価などを導き出そうとする。「転勤の件は少々―・えさせて下さい」「子供の将来を―・えて厳しく育てる」
(3)(形容詞・形容動詞の連用形に付いて)それが…である,という感情や評価をもつ。…だと感ずる。「あまり堅苦しく―・えないで下さい」「一度の失敗を重大に―・えなくてもよい」
(4)結論を出すための材料の一つとみなす。「相手の都合を―・えると無理は言えない」「道の混雑を―・えて早めに出る」
(5)計画する。意図する。「人員削減を―・えている」
(6)工夫して新しいものを作る。「この機械を―・えた人は天才だ」「いいことを―・えた」
(7)罪を問いただす。処罰する。「(閻魔(エンマ)ノ庁デ)―・へられつる事ども,ありつる有様/宇治拾遺 8」
(8)比較検討や占いの結果に基づいて判断する。「宿曜の賢き,道の人に―・へさせ給ふにも/源氏(桐壺)」
考える
かんがえる【考える】
(1) think <of,about> ;→英和
consider;→英和
suspect (ではないかと思う).→英和
(2) intend[mean] <to do> ;→英和
think <of doing> (意図).
(3) expect (予期);→英和
hope (希望);→英和
fear (不安).→英和
(4) imagine;→英和
suppose (想像).→英和
考えてみると when one comes to think of it.
考える葦(アシ)
考える葦(アシ)
パスカルの「パンセ」の中の言葉。「人間は自然のうちで最も弱い葦の一茎にすぎない,だがそれは考える葦である」として,自然において脆弱(ゼイジヤク)だが思考する存在としての人間の本質を表現したもの。
考え事
かんがえごと カンガヘ― [0][5][6] 【考え事】
(1)ある事について思案すること。「ちょっと―をしていた」
(2)心にかかる事。心配事。
考え事
かんがえごと【考え事】
something to think about;concern (気がかり).→英和
〜をする think <about something> .→英和
考え付く
かんがえつ・く カンガヘ― [5] 【考え付く】 (動カ五[四])
ある考えが頭に浮かぶ。思いつく。「名案を―・く」
考え付く
かんがえつく【考え付く】
⇒思い付く.
考え出す
かんがえだす【考え出す】
(1) think out (案出);hit upon <a plan> .
(2) begin to think <of> (考え始める).
(3) call to mind (想起).
考え出す
かんがえだ・す カンガヘ― [5][0] 【考え出す】 (動サ五[四])
考えて新しい着想をうみ出す。考案する。「新しい企画を―・す」
考え及ぶ
かんがえおよ・ぶ カンガヘ― [6] 【考え及ぶ】 (動バ五[四])
考えがそこまで行く。そこまで考える。「凡人には―・ばない」
考え当たる
かんがえあたる【考え当たる】
occur <to one> (思いつく);→英和
be reminded <of a matter> (思い出す).
考え抜く
かんがえぬ・く カンガヘ― [5][0] 【考え抜く】 (動カ五[四])
十分に考える。「―・いた末の結論」
考え方
かんがえかた【考え方】
one's way of thinking;one's point of view (見解);how to solve <a problem> (解き方).
考え方
かんがえかた カンガヘ― [5][6] 【考え方】
(1)思考の傾向。思想。「それは危険な―だ」
(2)考える方法。思考の順序。「独特の―をする男」
考え様
かんがえよう【考え様】
⇒考え方.物は〜 It depends upon how you look at it.
考え深い
かんがえぶか・い カンガヘ― [6] 【考え深い】 (形)
考え方が慎重である。思慮深い。「―・そうな顔つき」
[派生] ――げ(形動)
考え物
かんがえもの カンガヘ― [0][6] 【考え物】
よく考える必要がある事柄。どうかと思われる事柄。「値段だけで選ぶのは―だ」
考え物
かんがえもの【考え物】
a puzzle (なぞ);→英和
a question (問題).→英和
〜だ be debatable.
考え直す
かんがえなお・す カンガヘナホス [6] 【考え直す】 (動サ五[四])
(1)もう一度考える。再考する。「ほかによい案がないか―・す」
(2)今までの考えを変える。「―・して,行くことにした」
考え直す
かんがえなおす【考え直す】
reconsider.→英和
考え直して on second thought(s).
考え落ち
かんがえおち カンガヘ― [0] 【考え落ち】
落語のおちの一。理詰めに仕組んであるため,聞いてもすぐには分からず,伏線や状況をよく考えて初めて納得できるもの。「あたま山」「千両みかん」など。
考え込む
かんがえこむ【考え込む】
brood <over> ;→英和
be lost[absorbed]in thought.
考え込む
かんがえこ・む カンガヘ― [5][0] 【考え込む】 (動マ五[四])
ある事について深刻に考える。「すっかり―・んでしまった」
考え違い
かんがえちがい カンガヘチガヒ [5] 【考え違い】
物事に対する誤った考え。心得違い。「―もはなはだしい」
考え違い
かんがえちがい【考え違い】
⇒勘(かん)違い.
考ふ
こうが・う カウガフ 【考ふ・勘ふ】 (動ハ下二)
〔「かんがふ」の「ん」を「う」と表記したもの〕
(1)先例・暦などに照らして考える。勘案する。「ちかう又よき日なしと―・へ申しけるうちに/源氏(行幸)」
(2)責めとがめる。勘当する。「いみじう腹立ち叱りて,―・へて/枕草子 56」
考ふ
かんが・う カンガフ 【考ふ・勘ふ】 (動ハ下二)
⇒かんがえる
考信録
こうしんろく カウシン― 【考信録】
中国,古代の史実・伝説に対して文献批判を試みた書。三六巻。清(シン)の崔述(サイジユツ)の著。没後,1824年「崔東壁(サイトウヘキ)先生遺書」として刊行。
考古
こうこ カウ― [1] 【考古】
遺跡・遺物によって過去の文化を研究すること。「―資料」
考古学
こうこがく カウ― [3] 【考古学】
〔archaeology〕
遺跡・遺構・遺物を考察することにより過去の人類の文化を研究する学問。
→先史学
考古学
こうこがく【考古学】
arch(a)eology.〜の arch(a)eologic(al).‖考古学者 an arch(a)eologist.
考古画譜
こうこがふ カウコグワフ 【考古画譜】
日本の古画の作品目録。黒川春村の遺稿を黒川真頼らが増補,1910年(明治43)刊の訂正増補本が流布。古画研究の重要資料。
考妣
こうひ カウ― [1] 【考妣】
先考と先妣。亡き父母。
考定
こうてい カウ― [0] 【考定】 (名)スル
考えてはっきりさせること。また,その考え。「律法を―せば/明六雑誌 16」
考察
こうさつ カウ― [0] 【考察】 (名)スル
物事を明らかにするために,十分に考えること。「経済情勢について―する」
考察
こうさつ【考察】
consideration;→英和
(a) study.→英和
〜する consider;→英和
study.
考思
こうし カウ― [1] 【考思】 (名)スル
「思考」に同じ。「先づ双方の所説を聞きて―するを常とす/希臘思潮を論ず(敏)」
考慮
こうりょ【考慮】
consideration;→英和
careful thought.〜する consider.→英和
〜しない disregard.→英和
〜に入れる(入れない) take into (leave out of) consideration.〜中である[事が主語]be under consideration.
考慮
こうりょ カウ― [1] 【考慮】 (名)スル
判断・行動の前に,いろいろな要素を考えあわせること。思いめぐらすこと。考え。「―を払う」「―に入れる」「相手の立場を―する」
考拠
こうきょ カウ― [1] 【考拠】 (名)スル
ある事をよりどころとして考えること。また,そのよりどころ。「事実を―せんも/西洋道中膝栗毛(魯文)」
考査
こうさ【考査】
a test;→英和
an examination.→英和
〜する examine;→英和
test.
考査
こうさ カウ― [1] 【考査】 (名)スル
(1)(能力や性格などを)調べて判断すること。「人物を―する」
(2)学校で生徒の学習到達度を調べるために行われる試験。「学期末の―」
考案
こうあん【考案】
a design;→英和
a plan;→英和
a device.→英和
〜する design;plan;devise.→英和
‖考案者 a designer;deviser.
考案
こうあん カウ― [0] 【考案】 (名)スル
工夫をめぐらし,考え出すこと。「―者」「新製品を―する」
考状
こうじょう カウジヤウ 【考状】
律令制で,官吏の勤務成績や能力などを記した上申書。
考現学
こうげんがく カウゲン― [3] 【考現学】
〔考古学に対する造語〕
現代の社会の風俗を,場所・時間を定めて組織的に研究し,分析・解説しようとする学問。1930年(昭和5),今和次郎らが提唱。モデルノロジー。
考究
こうきゅう カウキウ [0] 【考究】 (名)スル
深く考え研究すること。「英国にて―する人道学/明六雑誌 16」
考義録
こうぎろく カウギ― 【考義録】
善行者の表彰事例集。全五〇冊。1801年幕府が刊行。慶長から寛政期に至る全国八千以上の事例を登載。
考覈
こうかく カウ― [0] 【考覈】 (名)スル
考え調べること。「地形,其の他の状況を―する/此一戦(広徳)」
考訂
こうてい カウ― [0] 【考訂】 (名)スル
考えて訂正すること。「工芸の精粗を比較―する/西洋道中膝栗毛(魯文)」
考証
こうしょう【考証】
investigation;(historical) research.→英和
〜する investigate.→英和
考証
こうしょう カウ― [0] 【考証】 (名)スル
古い事物について,文献・遺物などによって,実証的に研究すること。「元禄の風俗を―する」「時代―」
考証学
こうしょうがく カウ― [3] 【考証学】
中国,明末におこり,清代に盛行した実証的・文献学的な学問。宋・明代の理学・心学に対して,漢代の訓詁を重視する古典の研究方法を継承・発展させたもの。清初の黄宗羲(コウソウギ)・顧炎武(コエンブ),中期の戴震(タイシン)・段玉裁(ダンギヨクサイ)・王念孫(オウネンソン)らが代表的。江戸後期の皆川淇園(キエン)・太田錦城・松崎慊堂(コウドウ)・狩谷掖斎(エキサイ)・渋江抽斎(シブエチユウサイ)などに影響を与えた。
考試
こうし カウ― [1] 【考試】
学力・能力などを試験して,合否・及落を判定すること。試験。
考課
こうか カウクワ [1] 【考課】
(1)官吏・従業員・学生などの仕事ぶりや成績を調査して報告すること。「―表」「人事―」
(2)律令制で,毎年各官司の長官が官吏の勤務成績を評価すること。
考課状
こうかじょう カウクワジヤウ [0] 【考課状】
(1)官吏の考課に関する報告書。
(2)銀行・会社などの事業報告書。
考量
こうりょう カウリヤウ [0] 【考量】 (名)スル
あれこれ考え合わせて判断すること。「あらゆる要素を―する」
耄く
ほお・く ホホク 【惚く・耄く】 (動カ下二)
⇒ほうける
耄く
ほう・く 【惚く・耄く】 (動カ下二)
⇒ほうける
耄け
ほうけ [3] 【惚け・耄け】
ほうけること。また,その人。あほう。
耄ける
ほう・ける [3] 【惚ける・耄ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ほう・く
(1)知覚がにぶってぼんやりする。ぼける。「遊びに―・けて/たけくらべ(一葉)」「病み―・ける」
(2)動詞の連用形の下に付いて,夢中になって…する,とことんまで…するの意を表す。「遊び―・ける」「高名の古ばくちにて,うち―・けてすべてまけ/著聞 12」
(3)草や毛髪などがほつれ乱れる。そそける。ほおける。「蕗の薹背戸の垣根に―・け/いさなとり(露伴)」
〔「惚(ホ)く」の転。「ほほく」の転ともいう〕
耄れる
ほ・れる [0] 【惚れる・恍れる・耄れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ほ・る
(1)ある異性がたまらなく好きになる。…に恋をする。「おれはあのこに―・れちまったんだ」「人ニ―・ルル/日葡」
(2)人柄や技能などのすぐれていることに心をひかれる。心酔する。「社長は君の度胸のよさに―・れたのだ」
(3)(他の動詞の下に付いて)ある一つのことをよいと感じて夢中になって,他を忘れるほどになる。心を奪われる。「聞き―・れる」「見―・れる」
(4)頭がぼんやりする。また,年をとって頭がぼける。耄碌(モウロク)する。「いかなる事出で来む,と思ひ嘆きて,頬杖(ツラヅエ)をつきて―・れてゐたるを/落窪 1」
耄れ者
ほれもの 【耄れ者】
おろか者。ばか者。「さて��そちどもは―や/咄本・醒睡笑」
耄碌
もうろく [1] 【耄碌】 (名)スル
年をとって心身のはたらきが鈍くなること。おいぼれること。「おやじもだいぶ―してきた」
耄碌した
もうろく【耄碌した(する)】
(become) senile;→英和
(be) in one's dotage.
耄碌頭巾
もうろくずきん [5][6] 【耄碌頭巾】
〔老人がよくかぶることから〕
焙烙頭巾(ホウロクズキン)の別名。「―に首をつつみて/五重塔(露伴)」
耄耄
もうもう 【耄耄】 (形動ナリ)
老いぼれたさま。「―に耳もおぼおぼしかりければ/源氏(若菜上)」
者
しゃ 【者】
〔「其者(ソレシヤ)」の略〕
その道の者。玄人(クロウト),特に芸者・遊女。「客人(マロウド)この―の名を知らずは,婦多川通とは言ふべからず/人情本・梅児誉美 3」
者
もの [2] 【者】
〔「もの(物)」と同源〕
人。古来,単独で用いられることはごくまれで,多く連体修飾語を伴って用いられる。「家の―を迎えにやる」「若い―」「おまえのような―は勘当だ」「だれか試してみる―はいないか」「―は極(イミジ)き臆病の―よ/今昔 28」
〔「人」に比べて卑下したり軽視したりするような場合に用いられることが多い〕
者
もの【者】
a person.→英和
…という者 a man called….
者共
ものども [2] 【者共】
■一■ (代)
二人称複数。目下の人々に呼びかけるときに用いる。お前たち。その方ども。「―,続け」
■二■ (名)
多くの人たち。人々。「―皆,具足して/平家 12」
者流
しゃりゅう [0] 【者流】
漢語の下に付いて接尾語的に用い,その仲間の者,そのたぐいの人であることを表す。連中。「長袖(チヨウシユウ)―」
耆儒
きじゅ [1] 【耆儒】
老年の儒者。年とった学者。
耆婆
ぎば 【耆婆】
〔梵 Jīvaka〕
釈迦の弟子で侍医。古来名医として,中国の扁鵲(ヘンジヤク)と並び称せられる。
耆婆扁鵲
ぎばへんじゃく [1] 【耆婆扁鵲】
〔「耆婆」は古代インドの名医,「扁鵲」は中国の戦国時代の名医〕
世にもまれな名医。
耆宿
きしゅく [0] 【耆宿】
〔「耆」は老,「宿」は旧の意〕
経験・徳望のある老人。経験豊かな老大家。宿老。「演劇界の―」
耆徳
きとく [0] 【耆徳】
〔「耆」は老人の意〕
徳の高い老人。宿徳。
耆旧
ききゅう [0] 【耆旧】
〔「耆」は六〇歳の称〕
年寄り。老人。
耆老
きろう [0] 【耆老】
〔「礼記(曲礼上)」による。「耆」は六〇歳,「老」は七〇歳をいう〕
老人。年寄り。
耆闍崛山
ぎじゃくっせん 【耆闍崛山】
〔梵 Gṛdhrakūṭa〕
霊鷲山(リヨウジユセン)の別名。
而して
しかして [2] 【然して・而して】 (接続)
〔副詞「しか」に動詞「す」の連用形「し」,助詞「て」の付いた語〕
そうして。こうして。それから。文章に用いる。「大いに破壊して―改修せざるべからざるもの多々あるなり/偽悪醜日本人(雪嶺)」
而して
しこうして シカウ― [2] 【而して】 (接続)
〔「しかくして」の転,また「しかして」の転とも。漢文訓読に用いられた語〕
そうして。しかして。「春秋の志と言ふは正に高麗に起るなり。―先づ百済に声(キ)かしめむ/日本書紀(天智訓)」「然り―人の心は其本人の善悪邪正に論なく/福翁百話(諭吉)」
而も
しかも [2] 【然も・而も】 (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
前述の事柄にさらに後述の事柄がつけ加わる意を表す。その上に。さらに。「最初で,―最後の機会」「さんざん待たせて,―平然としている」「彼様(アンナ)猥褻な席に連つてゐる。…―一所に成つて巫山戯(フザケ)てゐる/浮雲(四迷)」
而るを
しかるを [2] 【然るを・而るを】 (接続)
それなのに。それにもかかわらず。「是を三代将軍と号す。―頼家の卿は実朝の為に討たれ/太平記 1」
而立
じりつ [1] 【而立】
〔論語(為政)「三十而立」から〕
三〇歳の異名。
耐える
た・える タヘル [2] 【堪える・耐える】 (動ア下一)[文]ハ下二 た・ふ
(1)苦しさ・悲しさなどに屈せず我慢する。こらえる。「苦痛に―・える」「孤独に―・える」
(2)他から加えられる力に負けずにもちこたえる。「風雪に―・える」「命さへ―・へ給はずなりにし後/源氏(夕顔)」
(3)負担や任務に対応できる。《堪》「屋外で使用に―・える」「その任に―・えない」
(4)それをするだけの値打ちがある。…に値する。《堪》「批評に―・える論文」
(5)(多く「勝ふ」と当てる)すぐれている。秀でている。「そのみちに―・へたらんはといふことあれば/宇治拾遺 2」
→堪えない
耐え忍ぶ
たえしの・ぶ タヘ― [4][0] 【堪(え)忍ぶ・耐(え)忍ぶ】 (動バ五[四])
つらさ・苦しさ・悲しさ・怒りなどを,じっと我慢する。こらえる。「痛さを―・ぶ」
[可能] たえしのべる
耐ふ
た・う タフ 【堪ふ・耐ふ】 (動ハ下二)
⇒たえる
耐久
たいきゅう [0] 【耐久】
長い間もちこたえること。「―性」
耐久
たいきゅう【耐久】
endurance.→英和
‖耐久消費財 consumer durables.耐久試験 an endurance test.耐久性 durability.耐久力 durability;stamina (気力).耐久力がある be durable;last long.
耐久力
たいきゅうりょく [3] 【耐久力】
長くもちこたえられる力。持久力。
耐久消費財
たいきゅうしょうひざい [7] 【耐久消費財】
長期の使用に耐える消費財。家具・家庭用電気製品・ミシンなど。耐久財。
耐久競技
たいきゅうきょうぎ [5] 【耐久競技】
スキーの競技で,30〜50キロメートルの長距離を走るもの。耐久競走。耐久レース。
耐乏
たいぼう [0] 【耐乏】
とぼしさにたえること。「―生活」
耐乏生活をする
たいぼう【耐乏生活をする】
bear a hard life;rough it.
耐候性
たいこうせい [0] 【耐候性】
建築材料などを屋外に放置したときの耐性。
耐力
たいりょく [1] 【耐力】
物体に働く外力が増加して永久ひずみを生じるときの応力。
→降伏点(コウフクテン)
耐力壁
たいりょくへき [4] 【耐力壁】
建築物の主体構造として,荷重や外力に対して有効にはたらく壁。間仕切り壁などの非耐力壁に対していう。たいりょくかべ。
耐圧
たいあつ [0] 【耐圧】
圧力に耐えること。「―力」
耐寒
たいかん [0] 【耐寒】
寒さに耐えること。
⇔耐暑
「―訓練」
耐寒の
たいかん【耐寒の】
coldproof.‖耐寒訓練 training in the cold season.耐寒植物 a hardy plant.
耐寒性
たいかんせい [0] 【耐寒性】
作物などが寒さに耐える性質。
耐忍
たいにん [0] 【耐忍】 (名)スル
たえしのぶこと。我慢。忍耐。「いざ��―して読書沈思に入らん/欺かざるの記(独歩)」
耐忍ぶ
たえしの・ぶ タヘ― [4][0] 【堪(え)忍ぶ・耐(え)忍ぶ】 (動バ五[四])
つらさ・苦しさ・悲しさ・怒りなどを,じっと我慢する。こらえる。「痛さを―・ぶ」
[可能] たえしのべる
耐性
たいせい [0] 【耐性】
(1)環境条件の変化に耐えうる生物の性質。耐熱性・耐寒性など。
(2)薬物の反復使用によって薬効が低下する現象。また,細菌などの病原体が化学療法剤や抗生物質の連用に対して得た抵抗性。
耐性菌
たいせいきん [0] 【耐性菌】
(1)抗生物質や薬物に対して強い耐性を獲得した細菌。サルファ剤に対する赤痢菌の類。
(2)物理的影響・バクテリオファージなどに対して感受性の低い菌。
耐暑
たいしょ [1] 【耐暑】
暑さに耐えること。
⇔耐寒
耐水
たいすい [0] 【耐水】
水を通したり,水によって変質したりしないこと。
耐水の
たいすい【耐水の】
waterproof;→英和
watertight.→英和
耐水性
たいすいせい [0] 【耐水性】
水を吸ったり,水によって変質したりしない,水に対して強い性質。
耐水紙
たいすいし [3] 【耐水紙】
紙にメラミン樹脂・尿素樹脂などで加工を施し,水にぬれてもすぐに強度が落ちないようにした紙。地図や包装紙に用いる。
耐波性
たいはせい [0] 【耐波性】
船舶が波浪の衝撃に耐える性能。凌波性(リヨウハセイ)。
耐湿
たいしつ [0] 【耐湿】
湿気に強いこと。「―性」
耐火
たいか [0] 【耐火】
火の熱に強いこと。燃えにくいこと。
耐火ペイント
たいかペイント [4] 【耐火―】
⇒防火塗料(ボウカトリヨウ)
耐火壁
たいかへき [3] 【耐火壁】
耐火材料で作った壁。
耐火建築
たいかけんちく [4] 【耐火建築】
主要構造部分を耐火構造とし,さらに延焼を防止するための防火設備を備えた建築。
耐火建築
たいか【耐火建築】
a fireproof building.耐火煉瓦(れんが) a firebrick.→英和
耐火性
たいかせい [0] 【耐火性】
火の熱に耐える性質。燃えにくい性質。
耐火性能
たいかせいのう [4] 【耐火性能】
室内火災に対する材料・部材,建物などの耐久性や安全性。等級区分により性能が表示される。
耐火材料
たいかざいりょう [4] 【耐火材料】
耐火性のある建築材料。コンクリート・石材・煉瓦(レンガ)・ブロックなど。耐火材。
耐火構造
たいかこうぞう [4] 【耐火構造】
建物の主要部分をブロックや鉄筋コンクリートなどの耐火材料とし,火災による焼失・類焼を防止する構造。
耐火煉瓦
たいかれんが [4] 【耐火煉瓦】
高温に耐える煉瓦。アルミナ・ケイ酸などを主成分とする耐火粘土で作る。主に工業窯炉用。白煉瓦。
耐火粘土
たいかねんど [4] 【耐火粘土】
高熱でも溶解しにくい粘土。耐火煉瓦・坩堝(ルツボ)などに用いる。
耐火被覆
たいかひふく [4] 【耐火被覆】
火災時の温度上昇を防ぐことを目的とした被覆。鉄骨の柱・梁などの構造材に施す。
耐炎
たいえん [0] 【耐炎】
火がついても,炎を上げて燃えないこと。「―繊維」
耐熱
たいねつ [0] 【耐熱】
熱に耐えること。また,その性質。「―性」
耐熱の
たいねつ【耐熱の】
heatproof.耐熱試験 a heat test.
耐熱ガラス
たいねつガラス [5] 【耐熱―】
急熱・急冷に耐えるガラスの総称。アルカリ分を減らしてホウ酸を含ませたホウケイ酸ガラス,純粋な二酸化ケイ素でできた石英ガラスなどがある。
耐熱合金
たいねつごうきん [5] 【耐熱合金】
耐熱性が高く,酸化・硫化などの化学作用によく耐える合金の総称。ニッケル-クロム鋼や,それにモリブデン・タングステン・バナジウムなどの高融点金属を添加したものなど,種類が多い。
耐熱材料
たいねつざいりょう [5] 【耐熱材料】
耐熱性をもつ固体材料の総称。有機または無機高分子,金属・合金,セラミックスなどがある。エンジン・ボイラーなどのほか,原子炉などに利用される。
耐用
たいよう [0] 【耐用】
使用に耐えること。役に立つこと。
耐用年数
たいよう【耐用年数】
durable years.
耐用年数
たいようねんすう [5][7] 【耐用年数】
機械設備など企業の固定資産が物理的・経済的に使用可能な年数。法令で定められ,減価償却期間算定の基準となる。耐久年数。
耐蝕
たいしょく [0] 【耐食・耐蝕】
金属などが腐食しにくいこと。「―性」
耐酸
たいさん [0] 【耐酸】
酸におかされにくいこと。「―性」
耐量
たいりょう [0] 【耐量】
中毒を起こすが死には至らない,薬物摂取の最大量。
耐雪
たいせつ [0] 【耐雪】
降雪や積雪に対して強いこと。「―構造」「―設計」
耐電圧
たいでんあつ [3] 【耐電圧】
電気機器などの端子間や端子ケース間に電圧をかけるとき,絶縁破壊を起こさずに一定時間耐えられる電圧。
耐震
たいしん [0] 【耐震】
地震に耐えられること。地震に強いこと。「―性」「―建築」
耐震の
たいしん【耐震の】
earthquake-proof;aseismatic <structure> .
耐震壁
たいしんへき [3] 【耐震壁】
地震の時,構造的に有効な壁。鉄筋コンクリート製・鋼板製などがある。
耐震構造
たいしんこうぞう [5] 【耐震構造】
かなり大きな地震にも耐えられるように設計された建築物の構造。剛構造と柔構造とがある。
→免震構造
耐風
たいふう [0] 【耐風】
強い風に耐えること。「―構造」
耐食
たいしょく [0] 【耐食・耐蝕】
金属などが腐食しにくいこと。「―性」
耒
らいすき [0] 【耒】
⇒耒偏(スキヘン)
耒偏
すきへん [0] 【耒偏】
漢字の偏(ヘン)の一。「耕」「耗」などの「耒」の部分。農具・耕作などに関する文字を作る。らいすき。
耕
たがやし [4][0] 【耕(し)】
種をまいたり苗を植えたりするために,田や畑の土をすき返すこと。[季]春。
耕し
たがやし [4][0] 【耕(し)】
種をまいたり苗を植えたりするために,田や畑の土をすき返すこと。[季]春。
耕す
たがや・す [3] 【耕す】 (動サ五[四])
〔「たかへす」の転〕
犂(スキ)や鍬(クワ)を入れて田畑を掘り返し,土を軟らかくする。耕作する。「田を―・す」
[可能] たがやせる
耕す
たがやす【耕す】
till;→英和
plow;→英和
cultivate.→英和
耕す
たがえ・す 【耕す】 (動サ四)
〔「田反(カエ)す」の意。「たがやす」の古形〕
田畑を耕作する。たがやす。「此の頃のしづが―・すからすきの/土御門院御集」
耕三寺
こうさんじ カウサン― 【耕三寺】
広島県瀬戸田町にある浄土真宗本願寺派の寺。山号,潮声山。金本耕三が1936年(昭和11)より建立。有名寺院の建物を模した堂舎から成り,山門が東照宮陽明門を模していることから,俗に「西日光」という。
耕人
こうじん カウ― [0] 【耕人】
たがやす人。特に春先,田畑の土をすき返す者をいう。百姓。農夫。[季]春。
耕作
こうさく カウ― [0] 【耕作】 (名)スル
田畑を耕し,作物を作ること。「農地を―する」
耕作
こうさく【耕作】
cultivation;farming.→英和
〜する cultivate;→英和
farm.→英和
〜に適する(適しない) (un)arable.→英和
‖耕作機 a <powered,manual> cultivator[tiller].耕作地 arable[cultivated]land.耕作物 farm products.
耕作権
こうさくけん カウ― [4][3] 【耕作権】
農民が農地を耕作する権利。普通,小作権をさす。
耕作限界
こうさくげんかい カウ― [5] 【耕作限界】
⇒耕境(コウキヨウ)
耕具
こうぐ カウ― [1] 【耕具】
農耕に用いる道具。
耕土
こうど カウ― [1] 【耕土】
「作土(サクド)」に同じ。
耕地
こうち カウ― [1] 【耕地】
耕作して農作物をつくる土地。田畑として利用している土地。
耕地
こうち【耕地】
arable land;a cultivated area[field].耕地面積 cultivated acreage.
耕地整理
こうちせいり カウ― [4] 【耕地整理】
土地の農業上の利用を増進するため,統合・分合・区画変更・開墾・干拓・灌漑などの方法で耕地を整理すること。
耕境
こうきょう カウキヤウ [0] 【耕境】
ある農作物の耕作が地理的・経済的に可能な限界にある土地。耕作限界。栽培限界。
耕夫
こうふ カウ― [1] 【耕夫】
田畑をたがやす男。農夫。
耕牛
こうぎゅう カウギウ [0] 【耕牛】
田畑を耕すのに使う牛。[季]春。
耕田
こうでん カウ― [0] 【耕田】
耕作する田地。
耕種
こうしゅ カウ― [1] 【耕種】
田畑を耕し,作物をつくること。「―養畜」
耕種方式
こうしゅほうしき カウ―ハウ― [4] 【耕種方式】
⇒作付(サクヅ)け方式(ホウシキ)
耕稼
こうか カウ― [1] 【耕稼】
田畑を耕し農作物を植えること。
耕稼春秋
こうかしゅんじゅう カウカシユンジウ 【耕稼春秋】
農学書。加賀の人,土屋又三郎著。全七巻。1707年成立。金沢周辺の農業を体験をもとに詳細に記す。
耕織
こうしょく カウ― [0] 【耕織】
農耕と機(ハタ)織り。
耕耘
こううん カウ― [0] 【耕耘】 (名)スル
〔「耘」は草をとる意〕
田畑をたがやすこと。農作すること。「新たに―したる地/月世界旅行(勤)」
耕耘機
こううんき【耕耘機】
<drive,run> a (power) cultivator.
耕耘機
こううんき カウ― [3] 【耕耘機・耕運機】
土をすき起こし,土くれを砕くのに用いる農業機械。
耕起
こうき カウ― [1] 【耕起】 (名)スル
耕地の土を掘り起こして耕すこと。鋤(ス)き起こし。「―具」
耕運機
こううんき カウ― [3] 【耕耘機・耕運機】
土をすき起こし,土くれを砕くのに用いる農業機械。
耕鋤
こうじょ カウ― [1] 【耕鋤】 (名)スル
田畑を耕し,土を掘りおこすこと。農事をすること。
耕雲
こううん カウウン 【耕雲】
⇒花山院長親(カザンインナガチカ)
耕馬
こうば カウ― [1] 【耕馬】
耕作に使う馬。[季]春。
耖耙
しょうは セウ― [1] 【耖耙】
種まきや移植のために,土壌を細かく砕き表面をならす作業。
耗り
へり [0] 【減り・耗り】
減ること。また,その程度。「靴の―が早い」「酒の―具合」
耗損
こうそん カウ― [0] 【耗損】 (名)スル
使いへらすこと。また,使いつぶすこと。消耗。「徒に天物を―す/新聞雑誌 54」
耘る
くさぎ・る 【耘る】 (動ラ四)
〔「くさきる」とも〕
雑草を取る。[日葡]
耡ふ
うな・う ウナフ 【耡ふ】 (動ハ四)
田畑を耕し畝(ウネ)を作る。耕す。「荒れ畑をよく―・つて帰りましたが/歌舞伎・時桔梗」
耨耕
じょくこう [0] 【耨耕】
主に鍬(クワ)を手にして行う耕作。じょっこう。
→犂耕(リコウ)
耨耕
どうこう [0] 【耨耕】
熱帯地方などで,手鍬による農耕。
→犂耕(リコウ)
耨耕
じょっこう ジヨクカウ [0] 【耨耕】
⇒じょくこう(耨耕)
耳
みみ [2] 【耳】
(1)脊椎動物の頭部にあって聴覚と平衡覚をつかさどる器官。左右一対あり,哺乳類と一部の鳥類では外耳・中耳・内耳の三部から成る。また,外耳のうち外から見える耳殻や外耳道をさす場合がある。魚類は内耳のみ,両生類・爬虫類は内耳と中耳をもつ。
(2)音を聞いたり聞きわけたり情報を集めたりする力。聴力。「―が遠い」「―が早い」「地獄―」
(3)織物・紙・食パンなどの端の方の部分。「パンの―」「織物の―」
(4)耳に似た形のもの。特に器物の取っ手。「なべの―」
(5)本の部分の名。本製本で,表紙の平と背の境目のやや隆起した部分。
→製本
(6)のれん・わらじ・針などのひもを通すための輪。乳(チ)。
(7)江戸時代,兜(カブト)の吹き返しの俗称。
(8)大判・小判のへり。転じて,その枚数。「千両の小判,―が欠けてもならぬ/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
耳(1)[図]
耳
みみ【耳】
an ear;→英和
an edge (端);→英和
a selvage (織物の).→英和
〜が遠い be hard of hearing.〜が痛い have an earache;→英和
[比喩的]be ashamed to hear….〜が肥えている(いない) have an (no) ear <for music> .〜を貸す lend one's ear <to> ;give ear <to> .〜を貸さない turn a deaf ear.〜をつんざくような earsplitting;deafening.→英和
〜を揃えて pay in full.〜に入る come to a person's knowledge.
耳を聾するばかりの
ろうする【耳を聾するばかりの】
deafening;→英和
earsplitting.
耳下腺
じかせん [0][2] 【耳下腺】
外耳道の前下方にある唾液腺中最も大きい腺。導管が口腔に開口する。
耳下腺
じかせん【耳下腺】
《解》the parotid (gland).→英和
耳下腺炎 parotitis;→英和
mumps.→英和
耳下腺炎
じかせんえん [3] 【耳下腺炎】
ウイルス・細菌などによって起こる耳下腺の炎症。患部が腫れて痛む。おたふくかぜもこの一種。
耳介
じかい [0] 【耳介】
「耳殻(ジカク)」に同じ。
耳付き
みみつき [0] 【耳付き】
(1)耳がついていること。また,そのもの。「―のたらい」
(2)耳の形やかっこう。
(3)製材品で丸太外縁部のついた材。
耳偏
みみへん [0] 【耳偏】
漢字の偏の一。「聡」「職」などの「耳」。
耳元
みみもと [0][3] 【耳元・耳許】
耳のすぐ近く。耳のすぐそば。「―でささやく」
耳喧し
みみかしま・し 【耳喧し・耳囂し】 (形シク)
うるさい。耳うるさい。「合点せい合点せいと道ならぬ事―・しく/浄瑠璃・生玉心中(上)」
耳囂し
みみかしま・し 【耳喧し・耳囂し】 (形シク)
うるさい。耳うるさい。「合点せい合点せいと道ならぬ事―・しく/浄瑠璃・生玉心中(上)」
耳土器
みみがわらけ [3] 【耳土器】
箸(ハシ)を置くために使用する,耳の形に似た小さな焼き物。耳皿。
耳坏
じはい [0] 【耳坏】
左右に耳のような形の取っ手のある楕円形の浅い容器。土器・漆器・青銅器などがある。中国戦国時代から魏(ギ)晋にかけて用いられた。
耳坏[図]
耳垂れ
みみだれ【耳垂れ】
<have> running ears.
耳垂れ
みみだれ [0] 【耳垂れ】
⇒耳漏(ジロウ)
耳垢
じこう [0] 【耳垢】
耳あか。
耳垢
みみあか【耳垢】
earwax.→英和
〜をとる clean one's ears.
耳垢
みみあか [0][4] 【耳垢】
耳のあなにたまる垢。みみくそ。
耳垢栓塞
じこうせんそく [4] 【耳垢栓塞】
耳あかが多量にたまって外耳道を塞(フサ)いだ状態。耳痛・難聴・めまいの原因ともなる。
耳埵
みみたぶ [3][0] 【耳朶・耳埵】
(1)耳の下部の垂れ下がった柔らかい肉の部分。みみたぼ。じだ。
(2)〔(1)の肉付きのいいのは福の相という俗説から〕
幸運なこと。「梓客(ハンモト)の―作者のまぐれ当り/西洋道中膝栗毛(魯文)」
耳塚
みみづか [2][0] 【耳塚】
昔,敵を討ち取った証拠として首の代わりに切りとった耳を埋めた塚。豊臣秀吉が,文禄・慶長の役の際,京都に築いたものが有名。
耳塞ぎ
みみふたぎ 【耳塞ぎ】
耳につけて飾りとする珠玉。[和名抄]
耳外
にがい 【耳外】
聞き入れないこと。聞き捨てにすること。「山門是れを―に処せず/太平記 24」
耳孔
じこう [0] 【耳孔】
耳のあな。
耳学
じがく [1] 【耳学】
「耳学問(ミミガクモン)」に同じ。
耳学問
みみがくもん [4][3] 【耳学問】
自分で学んだのではなく,他人の話だけから得た知識。聞きかじりの知識。耳学(ジガク)。
耳学問
みみがくもん【耳学問】
learning by the ear.→英和
耳孫
じそん [1] 【耳孫】
(1)玄孫の子。
(2)遠い子孫。
耳安し
みみやす・し 【耳易し・耳安し】 (形ク)
聞いて安心する。聞きにくくない。「―・きものから,さすがにねたく思ふことこそあれ/源氏(若菜上)」
耳寄り
みみより [0] 【耳寄り】 (名・形動)[文]ナリ
聞いて知っておくとよいこと。聞くに値すること。また,そのさま。「それは―な話だ」「―の情報」
耳寄りな話
みみより【耳寄りな話】
good[welcome]news.
耳小骨
じしょうこつ [2] 【耳小骨】
中耳腔にある小形の骨。哺乳類では三骨から成り,その形態から槌(ツチ)骨・砧(キヌタ)骨・鐙(アブミ)骨と呼ばれる。関節により連結。鼓膜の振動を内耳に伝え,また鼓膜の緊張や耳内圧を調節する。鼓室小骨。聴小骨。
耳巧者
みみごうしゃ 【耳巧者】 (名・形動ナリ)
耳学問で知っていること。また,そのさま,そのような人をいう。「万(ヨロズ)上京と下京の違ひありと―なる人のいへり/浮世草子・一代女 1」
耳年増
みみどしま [3] 【耳年増】
(性などについての)聞きかじりの知識が豊富な若い女。
耳底
じてい [0] 【耳底】
耳の奥。「悲鳴が今も―に残る」
耳底記
じていき 【耳底記】
歌論書。三巻。細川幽斎の口述を烏丸光広が筆録したもの。1598年8月4日から1602年12月30日までの七三回の口述を,和歌に関する釈義や故実を中心に談話風に記す。にていき。
耳底記
にていき 【耳底記】
⇒じていき(耳底記)
耳当
じとう [0] 【耳当・耳璫】
⇒耳栓(ジセン)
耳当て
みみあて [3][2] 【耳当て】
防寒のため耳にあてる毛糸・毛皮などの製品。
→耳袋
耳慣れる
みみな・れる [4] 【耳慣れる・耳馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みみな・る
たびたび聞いて,めずらしくない。聞き慣れる。「―・れない外国語」
耳慣れる
みみなれる【耳慣れる】
⇒聞き慣れる.
耳成山
みみなしやま 【耳成山】
奈良県橿原(カシハラ)市,藤原京跡の北にある小丘。海抜140メートル。大和三山の一。((歌枕))「香具山と―とあひし時立ちて見に来(コ)し印南国原(イナミクニハラ)/万葉 14」
耳打ち
みみうち [0][3][4] 【耳打ち】 (名)スル
相手の耳に口を近づけて,そっとささやくこと。「そっと―する」
耳打ちする
みみうち【耳打ちする】
whisper to a person[into a person's ear].→英和
耳打つ
みみう・つ 【耳打つ】 (動タ四)
耳打ちをする。「忠兵衛がことにつき,―・つておくことがある/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
耳払い
みみはらい [3] 【耳払い】
耳あかを払いさる道具。鳥の柔らかい毛を集めて柄をつけたもの。
耳折り表紙
みみおりひょうし ミミヲリヘウシ [5] 【耳折(り)表紙】
あまり厚くない紙で製本する場合,小口を保護するために横幅に余裕をもたせて,折り込むように仕立てた表紙。
耳折表紙
みみおりひょうし ミミヲリヘウシ [5] 【耳折(り)表紙】
あまり厚くない紙で製本する場合,小口を保護するために横幅に余裕をもたせて,折り込むように仕立てた表紙。
耳抜き
みみぬき [3] 【耳抜き】
潜水時に,鼓膜内部の圧力を,外部の水圧と同じにすること。鼻をつまんで耳管から空気を送る。
耳挟み
みみはさみ 【耳挟み】
女が額髪の下がったのを左右の耳の後ろにかきやって挟むこと。忙しく立ち働く時のしぐさでたしなみのないこととされた。「白き綾の御衣を奉りて,―をして惑ひおはす/宇津保(蔵開上)」
耳挟み[図]
耳掃除
みみそうじ [3] 【耳掃除】
耳あかを取り去って,耳孔を清潔にすること。
耳掘り
みみほり [3] 【耳掘り】
「耳かき」に同じ。
耳掻き
みみかき【耳掻き】
an earpick.
耳掻き
みみかき [3][4] 【耳掻き】
耳の孔(アナ)をかいたり耳あかをとったりする,小さな杓子(シヤクシ)形の道具。
耳掻草
みみかきぐさ [4] 【耳掻草】
タヌキモ科の多年草。湿地に生える小形の食虫植物。泥土中に捕虫袋をつけた白い糸状の茎があり,所々に線形の葉をつける。夏から秋に,花茎を立て黄色の小花を開く。残存する萼片(ガクヘン)が耳掻き形なのでこの名がある。
耳擦り
みみこすり [3] 【耳擦り】 (名)スル
(1)そっとささやくこと。耳打ち。「二人の悪漢(ワルモノ)は,互に顔を見合せ―して/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)あてこすり。皮肉。「揚屋の男目が―いふは/浮世草子・一代女 2」
耳新しい
みみあたらし・い [6] 【耳新しい】 (形)[文]シク みみあたら・し
はじめて聞く内容である。聞いて新鮮である。「―・い話」「―・い専門語」
[派生] ――さ(名)
耳早い
みみばや・い [4] 【耳早い】 (形)[文]ク みみばや・し
物事を早く聞きつける。早耳である。耳はしこい。「―・い芸能記者」
耳易し
みみやす・し 【耳易し・耳安し】 (形ク)
聞いて安心する。聞きにくくない。「―・きものから,さすがにねたく思ふことこそあれ/源氏(若菜上)」
耳朶
じだ【耳朶】
an earlobe;→英和
ears (耳).〜に触れる reach one's ears.
耳朶
みみたぶ【耳朶】
a lobe.→英和
耳朶
じだ [1] 【耳朶】
(1)耳たぶ。
(2)耳。「悲鳴を―にする」
耳朶
みみたぶ [3][0] 【耳朶・耳埵】
(1)耳の下部の垂れ下がった柔らかい肉の部分。みみたぼ。じだ。
(2)〔(1)の肉付きのいいのは福の相という俗説から〕
幸運なこと。「梓客(ハンモト)の―作者のまぐれ当り/西洋道中膝栗毛(魯文)」
耳朶
みみたぼ [3] 【耳朶】
「みみたぶ(耳朶)」に同じ。
耳栓
じせん [0] 【耳栓】
縄文時代の滑車形・臼形をした土製耳飾り。耳たぶに孔をあけて用いた。縄文後・晩期には透彫文様のある大きな滑車形耳栓が盛行。耳当(ジトウ)。
耳栓
みみせん [0] 【耳栓】
防水・防音のために耳につめる栓。
耳根
にこん [0] 【耳根】
〔「に」は呉音〕
〔仏〕 五根・六根の一。聴覚器官である耳,およびその聴覚能力。
耳標
じひょう [0] 【耳標】
豚・羊などの個体識別をたやすくするために家畜の耳につける標識。
耳殻
じかく [0] 【耳殻】
外耳の最外部。軟骨とそれをおおう皮膚から成り,集音器の役を果たす。哺乳類のみにあり,人間では貝殻状。耳介。耳翼。耳。
耳滓
みみかす [3] 【耳滓】
耳垢(ミミアカ)。みみくそ。
耳漏
じろう [0] 【耳漏】
外耳道から排出される異常な分泌物の総称。中耳炎,外耳炎などでみられる。みみだれ。
耳烏賊
みみいか [2] 【耳烏賊】
イカの一種。胴長約5センチメートル,腕は胴よりも長い。ひれは丸みをおびた耳形。体は暗褐色。発光バクテリアを共生させて,発光する。食用。本州東北以南の浅海に広く分布。ダンゴイカ。ヒドコイカ。
耳玉
みみだま [2] 【耳玉】
(1)小さな玉を糸に通した耳飾り。
(2)海女が潜水する時,耳に水が入るのを防ぐための栓。
耳璫
じとう [0] 【耳当・耳璫】
⇒耳栓(ジセン)
耳環
じかん [0] 【耳環】
⇒みみわ(耳環)
耳環
みみわ [0] 【耳環】
耳たぶにつける装身具。イヤリング。耳かざり。耳環(ジカン)。
耳疾
じしつ [0] 【耳疾】
耳の疾病。
耳疾し
みみと・し 【耳疾し・耳聡し】 (形ク)
耳が鋭い。耳が早い。「さすがに―・く聞きつけて/堤中納言(貝あはせ)」
耳痛
じつう [0] 【耳痛】
耳の痛み。
耳癈
みみしい 【耳癈・聾】
耳が聞こえないこと。また,その人。[和名抄]
耳盥
みみだらい [3] 【耳盥】
左右に耳状の柄のついている盥。多く漆器で,口をすすぎ手を洗うのに用いた。
→角盥(ツノダライ)
耳盥[図]
耳目
じもく [1] 【耳目】
(1)耳と目。見聞。
(2)人々の注意・注目。「世の―をひく」「―を驚かす」
(3)自分の見聞したことを知らせ,その人を補佐すること。また,補佐する人。「総理の―となる」
耳目に触れる
じもく【耳目に触れる】
come under one's notice.耳目をひく attract public attention.
耳目の官
じもくのかん 【耳目の官】
(1)〔孟子(告子上)〕
耳と目のはたらき。
(2)〔書経(冏命)〕
天子の耳目となって監察をつかさどる官。御史大夫のこと。
耳目の欲
じもくのよく [1] 【耳目の欲】
〔孟子(離婁下)〕
聞きたい見たいと思う欲望。すなわち,物質に対する欲望。
耳目鳥
みみめどり [3] 【耳目鳥】
ウグイスの異名。
耳相談
みみそうだん [3] 【耳相談】
耳もとでひそひそとする相談。
耳石
じせき [0][1] 【耳石】
⇒平衡石(ヘイコウセキ)
耳石
みみいし [2] 【耳石】
「袖石(ソデイシ)」に同じ。
耳科
じか【耳科】
otology.→英和
耳科医 an ear specialist.
耳立つ
みみだ・つ [3] 【耳立つ】
〔「みみたつ」とも〕
■一■ (動タ五[四])
(1)音がうるさくて気にさわる。耳ざわりになる。「騒音が―・つ」「松毬(マツボツクリ)のぽとり地に落ちるのが―・つて/青春(風葉)」
(2)聞こえて注意を引かれる。耳にとまる。「人の―・つべきことにもあらず/寝覚 1」
■二■ (動タ下二)
注意して聞く。耳をとめる。「あやしうなど―・てて聞けば/枕草子 25」
耳管
じかん [0] 【耳管】
中耳の鼓室から咽頭壁に通じる扁平な管。平常は閉鎖しているが,嚥下(エンゲ)・あくびの時に開き,中耳内の気圧を調節する。エウスタキオ管。欧氏管。
耳糞
みみくそ [0][2] 【耳糞】
耳のあなにたまる垢(アカ)。みみあか。
耳糸
みみいと [3] 【耳糸】
織物の耳の部分に使われるたて糸。
耳絎
みみぐけ [0] 【耳絎】
布端が耳になっている場合の始末のし方。表に一目,裏に二目出してとめる。
耳翼
じよく [1][0] 【耳翼】
⇒耳殻(ジカク)
耳聡い
みみざと・い [4] 【耳聡い】 (形)[文]ク みみざと・し
聴覚がするどい。早耳である。「―・く聞きつける」
[派生] ――さ(名)
耳聡し
みみと・し 【耳疾し・耳聡し】 (形ク)
耳が鋭い。耳が早い。「さすがに―・く聞きつけて/堤中納言(貝あはせ)」
耳聾
じろう [0] 【耳聾】
耳が聞こえないこと。
耳苦しい
みみぐるし・い [5] 【耳苦しい】 (形)[文]シク みみぐる・し
聞きぐるしい。聞くに耐えない。「―・い話」
耳蝉
みみずく [2] 【耳蝉】
(1)半翅目ミミズク科の昆虫の総称。体形はややセミに似る。頭部は扁平で幅が広く,前方に突出する。アジア南部からオーストラリアにかけて多く,わが国にも数種いる。
(2)ミミズク科の昆虫。体長18ミリメートルほど。前胸背両側に大きな耳状の突起がある。全体が暗褐色で樹皮様の斑紋がある。本州以南の日本とアジア東部に産する。
耳袋
みみぶくろ 【耳袋】
随筆。二巻本・五巻本・一〇巻本などがある。根岸鎮衛(ヤスモリ)著。1814年成立。佐渡奉行・勘定奉行・町奉行を務めた著者の見聞きした風俗・習慣・奇談,医術などの故実について記したもの。
耳袋
みみぶくろ [3] 【耳袋】
防寒のため耳にかぶせる,毛皮や毛糸で作った袋。耳おおい。耳掛け。耳カバー。[季]冬。《―とりて物音近きかも/虚子》
耳覆い
みみおおい【耳覆い】
earmuffs.
耳触り
みみざわり [3] 【耳触り】
聞いた時の感じ。「―がよい」
耳許
みみもと [0][3] 【耳元・耳許】
耳のすぐ近く。耳のすぐそば。「―でささやく」
耳訴訟
みみそしょう 【耳訴訟】
人の耳もとでささやくこと。耳打ち。「のせて来た旦那へ―して/滑稽本・続膝栗毛」
耳語
じご [1] 【耳語】 (名)スル
相手の耳もとでささやくこと。ひそひそ話。「妻君が,ふと,時雄に―した/蒲団(花袋)」
耳識
にしき [0] 【耳識】
〔仏〕 六識の一。耳で聞いて識別する心のはたらき。
耳貝
みみがい [2] 【耳貝】
海産の巻貝。殻は細長い耳形で,殻長12センチメートル内外。暗緑色か橙褐色の地に暗褐色の大小の斑紋がある。肉は食用。奄美大島以南に分布。
耳輪
みみわ【耳輪】
an earring.→英和
耳近し
みみちか・し 【耳近し】 (形ク)
(1)聞きなれている。日常的に聞き知っている。「―・きたとひにひきまぜ/源氏(橋姫)」
(2)耳の近くにある。近くに聞こえる。「いかなれば,かく―・き程ながら,かくて別れぬらむ/源氏(若菜上)」
耳遠
みみどお [0] 【耳遠】 (名・形動)[文]ナリ
(1)耳がよく聞こえない・こと(さま)。「年をとって―になる」
(2)聞き慣れていないさま。わかりにくいさま。「漢文調で―な表現」
耳遠い
みみどお・い [3][4] 【耳遠い】 (形)[文]ク みみどほ・し
(1)耳がよく聞こえない。「―・くなる」
(2)聞きなれない。耳なれない。「政論などは寧ろ―・い方であつた/思出の記(蘆花)」
耳金
みみがね 【耳金】
耳たぶにつける金属性の装飾品。
耳鎖
みみくさり 【耳鏁・耳鎖】
金属環に鎖をつけ,その端に金銀の細工物を下げた耳飾り。[和名抄]
耳鏁
みみくさり 【耳鏁・耳鎖】
金属環に鎖をつけ,その端に金銀の細工物を下げた耳飾り。[和名抄]
耳鏡
じきょう [0] 【耳鏡】
外耳道・鼓膜などの観察に用いる金属製の漏斗状をした器具。外耳道に挿入し,反射鏡で光を射入し検査を行う。
耳鐘
みみがね 【耳鐘】
耳鳴りを,耳中の鐘にたとえた語。「気の減る事聞いて,今に―打つ心地/浮世草子・好色産毛」
耳門
じもん [1][0] 【耳門】
(1)耳のあなの口。
(2)くぐり戸。
耳障り
みみざわり [3] 【耳障り】 (形動)
聞いて不愉快またはうるさく感ずるさま。「―な音」「―なうわさ話」
耳障りな
みみざわり【耳障りな】
unpleasant (to the ear);→英和
jarring <sound> .
耳隠し
みみかくし [3] 【耳隠し】
前髪をふくらませず,分け目やウエーブをつけて耳をおおい隠し,髷(マゲ)を後ろで低く結った髪形。大正末期に流行。
耳隠し[図]
耳順
じじゅん [0] 【耳順】
〔論語(為政)「六十而耳順」〕
六〇歳の異名。
耳食
じしょく [0] 【耳食】
〔「史記(六国表)」による。聞いただけで物の味を判断する意〕
人の説を聞いて,自分ではその是非を考えずに従うこと。
耳飾り
みみかざり [3] 【耳飾り】
耳たぶにつける装飾品。イヤリング。
耳香
みみこう [0] 【耳香】
小箱あるいは筒の中に豆を入れて耳もとで振り,音から豆の数を聞き分ける遊び。江戸中期に発生し,組香にならった遊び方をした。聞推(モンスイ)香。
耳馴れる
みみな・れる [4] 【耳慣れる・耳馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みみな・る
たびたび聞いて,めずらしくない。聞き慣れる。「―・れない外国語」
耳鳴
じめい [0] 【耳鳴】
「耳鳴(ミミナ)り」に同じ。
耳鳴り
みみなり [0][4] 【耳鳴り】
外界に音源がないのに雑音が聞こえる状態。耳の疾患やアルコール中毒・高血圧症などが原因。神経系が侵されると高調音が持続的に,伝音系が侵されると低調音が断続的に聞こえる。耳鳴(ジメイ)。
耳鳴りがする
みみなり【耳鳴りがする】
have a buzzing in one's ears.
耳鼻
じび【耳鼻】
the nose and ears.耳鼻咽喉科 otorhinolaryngology.耳鼻咽喉科病院 an ear,nose and throat hospital.耳鼻科 otorhinology.
耳鼻咽喉科
じびいんこうか [0][1] 【耳鼻咽喉科】
医学の一分科。耳・鼻・咽頭・喉頭の疾患を扱う。
耳鼻科
じびか [0] 【耳鼻科】
医学の一分科。耳・鼻の疾患を扱う。
→耳鼻咽喉科(ジビインコウカ)
耶律
やりつ 【耶律】
契丹(キツタン)族の姓の一。
耶律大石
やりつたいせき 【耶律大石】
(1087-1143) 西遼(セイリヨウ)の建国者(在位 1132-1143)。字(アザナ)は重徳,廟号は徳宗。遼の王族の子孫。遼が金に滅ぼされると,自立して西進,東カラハン朝を滅ぼしてその領土を支配し,1132年皇帝に即位。さらに東西トルキスタンを領有した。
耶律楚材
やりつそざい 【耶律楚材】
(1190-1244) モンゴル帝国初期の功臣。字(アザナ)は晋卿,諡(オクリナ)は文正。遼(リヨウ)の王族の子孫で,初め金に仕えたが,チンギス-ハンに重用され,オゴタイ-ハンの宰相となり,帝国財政の基盤を確立。著「湛然(タンゼン)居士集」
耶律阿保機
やりつあぼき 【耶律阿保機】
(872-926) 中国,遼(リヨウ)の建国者(在位 907-926)。廟号(ビヨウゴウ)は太祖。唐末に契丹(キツタン)族のハン位につき,漢人を登用,916年皇帝と称した。渤海(ボツカイ)国を滅ぼし,中国東北部・モンゴル高原を支配した。
耶蘇
やそ 【耶蘇】
(1)イエス-キリスト。
(2)転じて,キリスト教。また,キリスト教徒。「―者曰く,天は円なり,地もまた円なり/排耶蘇」
〔イエスの中国音訳「耶蘇」の音読み。イエズス会士らによる漢文布教書の流入により,教会外で用いられ始めた〕
耶蘇会
やそかい 【耶蘇会】
イエズス会の中国での呼称。
耶蘇宗
やそしゅう [2] 【耶蘇宗】
キリスト教。
耶蘇教
やそきょう [0] 【耶蘇教】
キリスト教の異名。
耶輸陀羅
やしゅだら 【耶輸陀羅】
〔梵 Yaśodharā〕
王子時代の釈迦の正妃。羅睺羅(ラゴラ)の母。釈迦が悟りを開いて五年目に,釈迦族の五〇〇人の女性と一緒に出家したという。
耶馬台国
やまたいこく 【邪馬台国・耶馬台国】
「魏書(東夷伝)」倭の条(いわゆる「魏志倭人伝」)から知られる,二世紀後半から三世紀にかけての日本に存在した国。二世紀後半の倭国大乱は,女王卑弥呼(ヒミコ)を倭王に共立することによって鎮まったという。魏と交通した。その位置については九州北部説と畿内大和説とがある。やばたいこく。
→卑弥呼
耶馬日田英彦山国定公園
やばひたひこさんこくていこうえん 【耶馬日田英彦山国定公園】
大分・福岡・熊本の三県にまたがる国定公園。耶馬渓・英彦山から万年山(ハネヤマ)一帯と日田盆地を含む。日本最大の溶岩台地と渓流美を特色とする。
耶馬渓
やばけい 【耶馬渓】
大分県北西部,山国川上・中流の渓谷。溶岩台地と集塊岩山地の浸食によってできた景勝地。本耶馬渓・裏耶馬渓・深耶馬渓などからなる。
耽る
ふけ・る [2] 【耽る】 (動ラ五[四])
〔「ふける(更)」と同源〕
(1)ある一つの事に夢中になる。熱中する。「思索に―・る」「物思いに―・る」「酒色に―・る」「財マタハ欲ニ―・ル/日葡」
(2)動詞の連用形の下に付いて,熱心に…するという意を表す。「マンガ本に読み―・る」「小説を読み―・る」
耽る
ふける【耽る】
(1)[おぼれる]indulge <in> ;→英和
be addicted <to> .
(2)[没頭する]be absorbed <in> ;devote oneself <to> .
耽楽
たんらく [0] 【耽楽】 (名)スル
酒色などの快楽にふけること。楽しみにふけること。
耽湎
たんめん [0] 【耽湎】
酒色におぼれること。耽溺(タンデキ)。
耽溺
たんでき [0] 【耽溺・酖溺】 (名)スル
一つのことに夢中になってほかを顧みないこと。多くよくないことに熱中することにいう。「酒色に―する」「放逸遊惰に―せる懦弱(ダジヤク)の輩(ヤカラ)では御座らぬか/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
耽溺
たんでき 【耽溺】
小説。岩野泡鳴作。1909年(明治42)発表。作者が体験した田舎芸者との耽溺生活を主観的に描写。初期自然主義文学の代表作。
耽溺する
たんでき【耽溺する】
indulge (oneself) in;give oneself up to.
耽美
たんび [1] 【耽美】
美を最も価値のあるものと考え,美を求め,熱中すること。
耽美主義
たんびしゅぎ [4] 【耽美主義】
〔aestheticism〕
美を唯一最高の理想とし,美の実現を人生の至上の目的とする生活および芸術上の立場。一九世紀末,フランス・イギリスを中心に起こった。唯美主義。
耽美派
たんびは [0] 【耽美派】
耽美主義を信奉する,芸術上の一派。ボードレール・ペーター・ワイルド・ポーなど。日本では明治末に森鴎外・上田敏らによって紹介され,雑誌「スバル」「三田文学」「新思潮」などで,永井荷風・谷崎潤一郎らによって醸成された。唯美派。新浪漫主義。
耽美的
たんび【耽美的】
aesthetic.→英和
耽美主義(者) aestheticism (an aesthete).
耽読
たんどく [0] 【耽読】 (名)スル
書物を夢中になって読むこと。読みふけること。「推理小説を―する」
耽読する
たんどく【耽読する】
pore over <a book> ;be fond of (reading) <novels> .
耿然
こうぜん カウ― [0] 【耿然】 (ト|タル)[文]形動タリ
明るく光るさま。「―たる陽光」「空幃には灯(トモシビ)のみ―とあり/山陽遺稿」
耿耿
こうこう カウカウ [0] 【耿耿】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)明るいさま。ひかり輝くさま。「―たる銀河/日本風景論(重昂)」
(2)心が安らかでないさま。思うことがあってうれえるさま。「一片―たる神州男児の丹心/天うつ浪(露伴)」
聆し
と・し 【敏し・聆し】 (形ク)
〔「とし(利)」と同源〕
(1)行動がすばしこい。敏捷(ビンシヨウ)だ。「鷦鷯と隼といづれか―・き/日本書紀(仁徳訓)」
(2)鋭敏だ。さとい。「大蔵卿ばかり耳―・き人はなし/枕草子 275」「心―・き者にて/源氏(葵)」
聊か
いささか [0][2] 【聊か・些か】
■一■ (副)
(1)少し。幾らか。「これには―驚いた」「―の悔恨とともに思い出される」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)少しも。全然。現代語では「いささかも」の形をとる。「確信は―も揺るがない」「此の世には,―思ひ慰むかたなくて/源氏(総角)」
■二■ (形動)[文]ナリ
数量・程度がわずかであるさま。重大でないさま。「―なりともお役に立ちたい」「―な金で御心配遊ばすのが/魔風恋風(天外)」
聊けし
いささけ・し 【聊けし】 (形ク)
小さい。少しばかりである。わずかである。「―・き事は是軽し/日本書紀(推古訓)」
聊斎志異
りょうさいしい レウサイシイ 【聊斎志異】
〔「聊斎」は著者の書斎の名〕
中国,清代の怪異小説集。1766年刊。一六巻,四三一編。蒲松齢(ホシヨウレイ)著。神仙・狐鬼(コキ)・妖怪変化などの怪異界と人間界との交錯した夢幻的な世界を現出。
聊爾
りょうじ レウ― [1] 【聊爾】 (名・形動)[文]ナリ
(1)失礼なこと。ぶしつけなこと。また,そのさま。「―ながら」「―をめされて,後日に迷惑めされな/狂言・禁野(虎清本)」
(2)軽はずみなこと。考えなしにすること。また,そのさま。「誰か―に処せん/太平記 24」
聊頼
りょうらい レウ― [0] 【聊頼】 (名)スル
安心してたよること。
聖
せい [1] 【聖】
■一■ (名)
(1)
(ア)ひじり。聖人。
(イ)
〔Saint〕
聖人の名に付ける語。「―ヨハネ」
(2)非日常的で冒しがたい宗教独自の価値。神聖。日常的・一般的現象の価値である「俗」と対置される。
(3)清酒。中国で濁酒を「賢」というのに対していう。
■二■ (形動)[文]ナリ
けがれがなく,清らかで尊いさま。「―なる土地」
聖
ひじり [0] 【聖】
〔「日知(シ)り」の意〕
(1)高徳の僧。高僧。また,一般に僧の敬称。
(2)寺院に属さず,遁世(トンセイ)して修行に励む仏教者。また,特に妻帯しない修行者。
(3)高野聖・遊行聖・勧進聖など,布教や勧進を行うため,各地を遍歴する僧。多くは下級の僧で,民衆の信仰と結びついていた。
(4)徳の高い人。聖人。
(5)ある方面についての知識・技量がひときわすぐれている人。「柿本人麿なむ,歌の―なりける/古今(仮名序)」
(6)天皇の尊称。「玉だすき畝傍(ウネビ)の山の橿原の―の御代ゆ/万葉 29」
(7)〔中国で清酒を「聖人」と称したことから〕
清酒の異名。「酒の名を―と負せし古の大き聖の言の宜しさ/万葉 339」
(8)〔笈(オイ)を負った高野聖に姿が似るところから〕
呉服の行商人。聖方。
聖
ひじり【聖】
a sage (哲人);→英和
a saint (聖僧).→英和
聖しこの夜
きよしこのよる 【聖しこの夜】
〔原題 (ドイツ) Stille Nacht, heilige Nacht〕
クリスマスの賛美歌。1818年作。作曲はオーストリアの F = X =グルーバー。民謡風の旋律が親しみやすく,世界中に広まっている。
聖なる
せいなる 【聖なる】 (連体)
〔文語形容動詞「聖(なり)」の連体形から〕
神聖な。「―教え」
聖なる
せい【聖なる】
holy;→英和
sacred;→英和
saint.→英和
聖る
ひじ・る 【聖る】 (動ラ四)
〔名詞「聖(ヒジリ)」の動詞化〕
聖らしくする。戒律を守る。「若うより―・りて侍りしかば/沙石 4」
聖カタリナ女子大学
せいカタリナじょしだいがく 【聖―女子大学】
私立大学の一。1925年(大正14)創立の松山美善女学校を源とし,88年(昭和63)設立。本部は北条市。
聖バルテルミーの虐殺
せいバルテルミーのぎゃくさつ 【聖―の虐殺】
⇒サン=バルテルミーの虐殺(ギヤクサツ)
聖マリアンナ医科大学
せいマリアンナいかだいがく 【聖―医科大学】
私立大学の一。1971年(昭和46)東洋医科大学として設立,73年現名に改称。本部は川崎市宮前区。
聖上
せいじょう [0] 【聖上】
天子を敬っていう語。
聖世
せいせい [0] 【聖世】
聖天子の治める世。聖代。聖時。
聖主
しょうじゅ シヤウ― [1] 【聖衆・聖主】
〔仏〕 仏・菩薩など多くの聖なる存在。特に,臨終の際,阿弥陀仏とともに浄土への迎えとしてやってくる聖者たち。
聖主
しょうしゅ シヤウ― [1] 【聖主】
(1)徳の高い君主。
(2)「しょうじゅ(聖衆)」に同じ。
聖主
せいしゅ [1] 【聖主】
聖徳のある君主。聖君。
聖人
せいじん [0] 【聖人】
(1)人格・徳行にすぐれ,理想的な人物として尊崇される人。特に儒教で,尭(ギヨウ)・舜(シユン)・孔子などをいう。
(2)〔Saint〕
信徒の崇敬の対象とするため,カトリック教会などが与える称号。すなわち,殉教や徳行によって列聖された人物。聖徒。
(3)清酒の異名。濁酒を賢人というのに対する。
聖人
せいじん【聖人】
a saint;→英和
a sage.→英和
聖人
しょうにん シヤウ― [1] 【聖人】
(1)仏・菩薩のこと。
(2)仏教の基本的真理である四諦(シタイ)を理解して,悟りの道へ進む人。見道(ケンドウ)以上の人。聖者。
(3)高僧の尊称。上人(シヨウニン)。ひじり。
(4)浄土宗で法然,浄土真宗で法然と親鸞(シンラン),日蓮宗で日蓮に対する敬称。
聖人君子
せいじんくんし [5] 【聖人君子】
知識・徳望のすぐれた理想的な人物。
聖代
せいだい [1] 【聖代】
聖天子が治めている時代。聖世。
聖体
せいたい【聖体】
《カト》the Eucharist.→英和
聖体
せいたい [0] 【聖体】
(1)天皇の体。玉体。
(2)カトリック教会で,聖別されキリストの体となったパン。また,聖体の秘跡のこと。
聖体拝領
せいたいはいりょう [5] 【聖体拝領】
カトリック教会で,聖体を受けること。聖体の秘跡。
→聖餐(セイサン)
→陪餐
聖俗
せいぞく [1] 【聖俗】
(1)聖人と俗人。
(2)宗教的なことと世俗的なこと。
聖像
せいぞう [0] 【聖像】
(1)聖人,特に孔子の肖像。
(2)天子の肖像。
(3)
⇒聖画像(セイガゾウ)
聖像禁止令
せいぞうきんしれい [7] 【聖像禁止令】
⇒聖画像(セイガゾウ)禁止令
聖僧
しょうそう シヤウ― [0] 【聖僧】
(1)徳の高いすぐれた僧。高僧。
(2)禅宗では僧堂の中央,他の宗派では食堂(ジキドウ)の上座に安置される仏像。一般には,文殊菩薩(モンジユボサツ)が多い。上座。
聖公会
せいこうかい 【聖公会】
(1)イギリス国教会を母教会とする,世界各地にある教会。
(2)「日本聖公会」の略。
聖公会
せいこうかい【聖公会】
the Anglican Church; <米> the (Protestant) Episcopal Church.
聖典
せいてん【聖典】
a sacred book.
聖典
せいてん [0] 【聖典】
(1)聖人の書いた書物。また,聖人の言行録。
(2)宗教の基本的教説を記した書物。仏教の諸経典,キリスト教の聖書,イスラム教のコーランなど。
聖別
せいべつ [0] 【聖別】 (名)スル
キリスト教で,聖なる使用にあてるため,人や物を儀礼的にきよめ,世俗的使用から区別すること。
聖勅
せいちょく [0] 【聖勅】
天子の言葉。みことのり。聖詔。
聖務日課
せいむにっか [4] 【聖務日課】
⇒時課(ジカ)
聖化
せいか [1] 【聖化】 (名)スル
(1)キリスト教で,聖霊によって人間の罪や汚れがきよめられ,キリストの徳をめざして倫理的・信仰的により高い次元へ上昇すること。また,その過程。カトリックでは成聖という。
(2)帝王の徳化。
聖句
せいく [1] 【聖句】
神聖な文句。特に聖書の中の言葉。
聖史劇
せいしげき [3] 【聖史劇】
〔(フランス) mystère〕
中世末期,ヨーロッパに流行した宗教劇。キリストの生誕・受難・復活などを劇に仕組んだもの。初めは教会内で行われたが,やがて街の広場で上演されるようになった。神秘劇。
聖君
せいくん [0] 【聖君】
徳のすぐれた君主。聖主。
聖告
せいこく [0] 【聖告】
⇒受胎告知(ジユタイコクチ)
聖和大学
せいわだいがく 【聖和大学】
私立大学の一。1941年(昭和16)創立の聖和女学院を源とし,64年聖和女子大学として設立。81年現名に改称。本部は西宮市。
聖哲
せいてつ [0] 【聖哲】
知徳に優れ,道理に明るい人。
聖善
せいぜん [0] 【聖善】
〔詩経(邶風,凱風)〕
母。慈母。
聖地
せいち [1] 【聖地】
(1)聖人・教祖などに関係ある神聖な土地。
(2)山・川・森などの自然のうちで,特に神聖と信じられている地域。
聖地
せいち【聖地】
a sacred ground;the Holy Land (パレスチナ).
聖地巡礼
せいちじゅんれい [1] 【聖地巡礼】
信者が聖地を参拝して巡り歩くこと。聖地巡拝。
→巡礼
聖域
せいいき【聖域】
a sanctuary.→英和
聖域
せいいき [0] 【聖域】
(1)神聖な場所・区域。
(2)侵してはならないとされる所,また事柄。「予算削減に―なし」
→サンクチュアリ
聖堂
せいどう [0] 【聖堂】
(1)孔子をまつった堂。聖廟(セイビヨウ)。文廟。
(2)東京都文京区湯島にある,孔子その他の聖賢をまつった廟。1632年江戸上野忍岡の林羅山の家塾に建てられたものを,90年五代将軍綱吉が湯島に移した。数度火災にあい,現存のものは1933年(昭和8)に復興。湯島聖堂。
(3)キリスト教の教会堂。司教座の置かれたものを司教座聖堂,または大聖堂と呼ぶ。カテドラル。
聖堂
せいどう【聖堂】
a temple of Confucius (孔子の);a sanctuary.→英和
聖壇
せいだん [0] 【聖壇】
神をまつる祭壇。神聖な壇。
聖壇
せいだん【聖壇】
an altar (祭壇);→英和
a pulpit (説教壇).→英和
聖変化
せいへんか [3] 【聖変化】
パンと葡萄酒が実体的にキリストの体と血に変化すること。
→化体説(カタイセツ)
聖夜
せいや [1] 【聖夜】
クリスマス-イブのこと。[季]冬。
聖夜
せいや【聖夜】
Christmas Eve.
聖天
しょうてん シヤウ― 【聖天】
〔「しょうでん」とも〕
「大聖歓喜自在天(ダイシヨウカンギジザイテン)」の略。
→歓喜天
聖天
しょうでん シヤウ― [1] 【聖天】
(1)「しょうてん(聖天)」に同じ。
(2)歌舞伎の下座音楽の一。祭り囃子(バヤシ)を取り入れたもので,祭礼の場面などに用いる。
聖天供
しょうてんぐ シヤウ― [3] 【聖天供】
聖天を供養して,息災・招善・調伏を祈る法。
聖天子
せいてんし [3] 【聖天子】
徳の高い天子。
聖女
せいじょ [1] 【聖女】
(1)けがれを知らない清い女性。神聖な女性。
(2)カトリック教会で,聖人に列せられた女性。
聖婚神話
せいこんしんわ [5] 【聖婚神話】
神々の,あるいは神と人間との結婚について語る神話。宇宙の創造や大地の豊穣と結びつくことが多い。
聖学
せいがく [0] 【聖学】
聖人の説いた学問。特に儒学をいう。
聖学院大学
せいがくいんだいがく セイガクヰン― 【聖学院大学】
私立大学の一。1903年(明治36)創立の聖学院神学校を源とし,87年(昭和62)設立。本部は上尾市。
聖宝
しょうぼう シヤウボウ 【聖宝】
(832-909) 平安初期の真言宗の僧。光仁天皇の子孫。諡(オクリナ)は理源大師。醍醐寺開山。貞観寺座主(ザス)。東寺長者。諸宗を学び,また役小角(エンノオヅノ)を慕い金峰山(キンプセン)で修行した。真言修験道中興の祖,真言宗小野流の祖師とされる。著「大日疏鈔」など。
聖家族
せいかぞく [3] 【聖家族】
幼児イエスと,その両親マリア・ヨセフの家族。画題として著名。地上における三位一体を象徴する。神聖家族。
聖寵
せいちょう [0] 【聖寵】
⇒恩寵(オンチヨウ)(2)
聖寿
せいじゅ [1] 【聖寿】
天子の年齢・寿命をいう語。
聖帝
せいてい [0] 【聖帝】
徳の高い天子。また,天子の尊称。
聖帝造り
しょうていづくり シヤウテイ― [5] 【聖帝造り】
⇒日吉造(ヒエヅク)り
聖廟
せいびょう [0] 【聖廟】
(1)孔子をまつった廟。聖堂。
(2)菅原道真をまつった廟。特に京都の北野天満宮をいう。
聖徒
せいと【聖徒】
a saint;→英和
[弟子]a disciple;→英和
an apostle.→英和
聖徒
せいと [1] 【聖徒】
(1)「聖人{(2)}」に同じ。
(2)キリスト教徒。
聖徒の交わり
せいとのまじわり 【聖徒の交わり】
⇒通功(ツウコウ)
聖徳
せいとく [0] 【聖徳】
(1)天子の徳。
(2)最高の徳。
聖徳大学
せいとくだいがく 【聖徳大学】
私立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は松戸市。
聖徳太子
しょうとくたいし シヤウトク― 【聖徳太子】
(1)(574-622) 用明天皇の皇子。母は穴穂部間人(アナホベノハシヒト)皇后。名は厩戸豊聡耳(ウマヤドノトヨトミミ)皇子。上宮太子(ウエノミヤノミコ)・法大王(ノリノオオキミ)・上宮聖王などとも呼ばれた。聖徳太子は諡号(シゴウ)。推古天皇の摂政として冠位十二階・十七条憲法を制定。小野妹子(イモコ)を隋に派遣して国交を開いた。また,広く学問に通じ,深く仏教に帰依(キエ)して,法隆寺・四天王寺ほか多くの寺院を建立するなど仏教振興に尽くした。著「三経義疏」
(2)かつて聖徳太子の肖像が印刷されていた紙幣の俗称。一万円札,それ以前は千円札をさした。
聖徳学園岐阜教育大学
しょうとくがくえんぎふきょういくだいがく シヤウトクガクヱンギフケウイク― 【聖徳学園岐阜教育大学】
私立大学の一。1972年(昭和47)設立。本部は岐阜県柳津町。
聖心会
せいしんかい 【聖心会】
1800年フランスに創設されたカトリック教会の女子修道会。日本では聖心女子学院などを経営。イエズスの聖心会。
聖心女子大学
せいしんじょしだいがく 【聖心女子大学】
私立大学の一。1908年(明治41)聖心会によって創設された聖心女子学院を源とし,48年(昭和23)新制大学となる。本部は東京都渋谷区。
聖応大師
しょうおうだいし シヤウオウ― 【聖応大師】
⇒良忍(リヨウニン)
聖恩
せいおん [0] 【聖恩】
天子の恩恵。天皇の恵み。
聖意
せいい [1] 【聖意】
(1)天子の御意。聖慮。
(2)聖人の意思。
聖愛
せいあい [0] 【聖愛】
きよらかな愛。「或は―,或は痴情/熱意(透谷)」
聖慮
せいりょ [1] 【聖慮】
天子の考え。叡慮(エイリヨ)。
聖戦
せいせん [0] 【聖戦】
宗教的に神聖とみなされる目的のために戦われる戦争。また,正義の戦い。
聖戦
せいせん【聖戦】
a holy war.
聖所
せいじょ [1] 【聖所】
聖書で,聖櫃(セイヒツ)の置かれた幕屋,または神殿。
→至聖所
聖教
しょうぎょう シヤウゲウ [1] 【聖教】
(1)釈迦の説いた教えやそれをしるした経典・書物。
(2)仏教の経典の尊称。
聖教
せいきょう [0] 【聖教】
(1)聖人の教え。特に孔子の教え。儒教。
(2)神聖な教え。特にキリスト教。
→聖教(シヨウギヨウ)
聖教序
しょうぎょうじょ シヤウゲウ― 【聖教序】
玄奘(ゲンジヨウ)の仏典漢訳をたたえた,唐の太宗の序文と高宗の記を王羲之の行書から集字して672年に石刻したもの。集王聖教序。
聖教要録
せいきょうようろく セイケウエウロク 【聖教要録】
山鹿素行著。三巻。1665年成立。当時の中心的儒学であった朱子学を批判し,自らの古学の立場を明らかにしたもの。これにより素行は翌年赤穂に配流された。
聖文
せいぶん [0] 【聖文】
天子の文徳。
聖文神武
せいぶんしんぶ [5] 【聖文神武】
文武両道にひいでていること。天子の文徳と武徳をほめたたえていう語。
聖断
せいだん [0] 【聖断】
天子の裁断。「―が下る」
聖方
ひじりかた 【聖方】
(1)〔仏〕 高野三方(コウヤサンカタ)の一。初め高野山の念仏修行者をいったが,平安中期以降,諸国に勧進を行い,高野山に対する信仰を広めた。高野聖。
(2)「ひじり{(8)}」に同じ。
聖日
せいじつ [0] 【聖日】
キリスト教で,日曜日。主日。
聖旨
せいし [1] 【聖旨】
天子の意見。帝王の考え。
聖明
せいめい [0] 【聖明】 (名・形動)[文]ナリ
天子が知徳にすぐれている・こと(さま)。「我が―なる天皇陛下/花間鶯(鉄腸)」
聖明王
せいめいおう 【聖明王】
(?-554) 百済(クダラ)第二六代の王(在位523-554)。中国南朝の梁や日本と親交を結び,国家体制の整備につとめた。釈迦仏像や経典を初めて日本に伝えたといわれる。新羅(シラギ)と戦って敗死した。聖王。
聖書
せいしょ【聖書】
the (Holy) Bible;the Scriptures.〜の Biblical.‖新(旧)約聖書 the New (Old) Testament.
聖書
せいしょ [1] 【聖書】
(1)キリスト教の正典。新約聖書と旧約聖書の総称。バイブル。
(2)聖人の書いた書物。聖典。
聖書考古学
せいしょこうこがく [6] 【聖書考古学】
聖書の記事の時代背景を解明するため,関連する遺跡の発掘調査を行う,考古学の一分野。
聖朝
せいちょう [0] 【聖朝】
当代の朝廷を敬っていう語。
聖杯
せいはい [0] 【聖杯】
(1)神聖なさかずき。
(2)キリストが最後の晩餐(バンサン)で用いたさかずき。
(3)聖餐で用いられるさかずき。
聖杯伝説
せいはいでんせつ [5] 【聖杯伝説】
キリストが最後の晩餐に用い,アリマタヤのヨセフが十字架上のキリストが流した血を受けたという聖杯を騎士達が探求する中世ヨーロッパの伝説。聖杯探求譚。
→アーサー王伝説
聖林寺
しょうりんじ シヤウリン― 【聖林寺】
奈良県桜井市にある真言宗の寺。山号,霊園山。藤原鎌足の長子定彗の開基。寺宝の十一面観音像(国宝)は,明治維新時の神仏分離により大神(オオミワ)神社の神宮寺から遷座されたもので,天平乾漆仏像中の秀作。
聖業
せいぎょう [0] 【聖業】
(1)天子の事業。
(2)神聖な職業。
聖楽
せいがく [0] 【聖楽】
キリスト教の宗教音楽。
聖樹
せいじゅ [1] 【聖樹】
クリスマス-ツリーの別名。[季]冬。
聖櫃
せいひつ [0] 【聖櫃】
(1)聖書で,モーセの十戒の刻まれた石板を納めた箱。契約の箱。アーク。
(2)カトリック教会で,ミサの後,病者のために聖別されたパンを保存する箱。
聖歌
せいか [1] 【聖歌】
(1)神や仏をたたえるための歌。宗教歌。
(2)キリスト教で,典礼に用いられる歌。ローマ-カトリック教会のグレゴリオ聖歌,東方正教会のビザンツ聖歌など。
→賛美歌
聖歌
せいか【聖歌】
a sacred song;a hymn.→英和
聖歌隊 a choir.→英和
聖歌隊
せいかたい [0] 【聖歌隊】
教会の礼拝で聖歌を歌う合唱団。
聖武天皇
しょうむてんのう シヤウムテンワウ 【聖武天皇】
(701-756) 第四五代天皇(在位 724-749)。名は首(オビト)。文武天皇の第一皇子。光明皇后とともに仏教を厚く信仰。全国に国分寺・国分尼寺を置き,東大寺を建立して大仏を造立した。その書「雑集」は,繊細な筆致の名筆。
聖殿
せいでん [0] 【聖殿】
神聖な殿堂。神仏をまつる建物。
聖母
せいぼ [1] 【聖母】
(1)聖人の生母。
(2)イエスの母マリアの尊称。
聖母マリア
せいぼ【聖母マリア】
the Virgin Mary[Holy Mother].
聖母子
せいぼし [3] 【聖母子】
マリアとその子イエスの尊称。「―像」
聖母被昇天
せいぼひしょうてん [1][2] 【聖母被昇天】
〔Assumption〕
聖母マリアが復活して昇天したというキリスト教の教義。それを記念する祝日はカトリック教会では八月一五日,ギリシャ正教会では八月二七日。
聖水
せいすい [0] 【聖水】
ローマ-カトリック教会および正教会などで,洗礼・祝福・ミサなどに用いる聖別した水。
聖油
せいゆ [1] 【聖油】
カトリック教会で,聖別された香油。聖香油。
→聖別
聖浄
しょうじょう シヤウジヤウ [0] 【聖浄】
〔仏〕 聖道門と浄土門。
聖火
せいか [1] 【聖火】
(1)神にささげる神聖な火。
(2)オリンピックのとき,ギリシャのオリンピアで採火して競技場へ伝える神聖な火。1936年のベルリン大会で初めて採用。「―リレー」
聖火
せいか【聖火】
sacred fire;the Olympic Torch.聖火リレー the sacred-fire[Torch]relay.
聖牛
ひじりうし [3] 【聖牛】
河川の水勢を緩和させるための装置。雑木を棟木のように結び,その間に柵を設け,蛇籠(ジヤカゴ)を数本並べたもの。
聖猷
せいゆう [0] 【聖猷】
天子のはかりごと。
聖王
せいおう [3] 【聖王】
徳が高く,立派な政治をする君主。
聖画
せいが [1] 【聖画】
「聖画像」に同じ。
聖画像
せいがぞう [3] 【聖画像】
聖書の人物,キリスト,マリア,聖人などの像。しばしば崇敬の対象とされた。聖画。聖像。
聖画像禁止令
せいがぞうきんしれい [8] 【聖画像禁止令】
730年にビザンツ帝国皇帝レオ三世が発した,聖画像崇敬を禁じる勅令。神学上の理由と修道院弾圧が目的。教会分裂の一因となった。聖像禁止令。
聖痕
せいこん [0] 【聖痕】
「傷痕(シヨウコン){(2)}」に同じ。
聖皇
せいこう [0] 【聖皇】
天皇の尊称。聖帝。
聖目
ひじりめ 【聖目】
「聖目(セイモク)」を訓読みした語。「ここなる―を直(スグ)に弾けば立てたる石必ず当る/徒然 171」
聖目
せいもく [0] 【井目・聖目・星目】
(1)碁盤の上に記した九つの黒い点。
(2)囲碁で,対戦する両者の間に相当の力の差がある時,下手(シタテ)があらかじめ{(1)}の九点に石を置くこと。また,その対局。
聖礼典
せいれいてん [3] 【聖礼典】
⇒サクラメント
聖祖
せいそ [1] 【聖祖】
(1)天子の祖先。また,すぐれた祖先。
(2)清の第四代皇帝康煕帝の廟号(ビヨウゴウ)。
聖祚
せいそ [1] 【聖祚】
天子の位。帝位。宝祚。
聖祭
せいさい [0] 【聖祭】
カトリック教会で,ミサ。
聖福寺
しょうふくじ シヤウフク― 【聖福寺】
福岡市博多区御供所町にある臨済宗妙心寺派の寺。山号,安国山。1195年源頼朝の開基,栄西を開山とする。日本最初の禅寺。
聖窓
ひじりまど [4] 【聖窓】
箱形の格子付きの出窓。江戸時代,町屋の入り口脇あるいは遊郭の局見世(ツボネミセ)などに設けた。
聖立つ
ひじりだ・つ 【聖立つ】 (動タ四)
聖らしく見える。高僧のようである。「―・つ人,才ある法師などは/源氏(橋姫)」
聖算
せいさん [0] 【聖算】
(1)天子の年齢。宝算。聖寿。
(2)天子のはかりごと。聖謨(セイボ)。
聖紫花
せいしか [3] 【聖紫花】
ツツジ科の常緑低木。石垣島・西表島,台湾の山地に生える。三,四月,枝先に径6,7センチメートルの淡紅紫色の花をつける。
聖経
せいきょう [0] 【聖経】
(1)聖人の教えが述べられた書物。せいけい。
(2)(キリスト教で)聖書。「人の死するを聞くや,或は―の章句を引用し/基督信徒の慰(鑑三)」
聖経
せいけい [0] 【聖経】
聖人の述作した書。また,聖人の言行の記録。聖典。
聖経賢伝
せいけいけんでん [5] 【聖経賢伝】
聖人述作の書と,これに基づいて賢人が説明・叙述した書。
聖者
しょうじゃ シヤウ― [1] 【聖者】
〔仏〕 四諦の真理を悟った見道以上の人。小乗では預流向(ヨルコウ)以上,大乗では初地の菩薩以上をいう。
⇔凡夫
聖者
せいじゃ【聖者】
a saint.→英和
聖者
せいじゃ [1] 【聖者】
信仰心があつく,すぐれた修行を積んだ信者。聖人。
聖職
せいしょく【聖職】
<take> holy orders.
聖職
せいしょく [0] 【聖職】
神聖な職業。
聖職者
せいしょくしゃ [4][3] 【聖職者】
聖職にある者。神官・僧侶・主教・司祭など。
聖菓
せいか [1] 【聖菓】
(俳句で) クリスマス-ケーキのこと。[季]冬。
聖衆
しょうじゅ シヤウ― [1] 【聖衆・聖主】
〔仏〕 仏・菩薩など多くの聖なる存在。特に,臨終の際,阿弥陀仏とともに浄土への迎えとしてやってくる聖者たち。
聖衆
しょうじゅう シヤウ― [0] 【聖衆】
⇒しょうじゅ(聖衆)
聖衆来迎
しょうじゅらいごう シヤウ―ガウ [1] 【聖衆来迎】
〔仏〕 人の臨終のとき,聖衆が浄土より人を迎えに訪れてくること。
聖行
しょうぎょう シヤウギヤウ [0] 【聖行】
〔仏〕 涅槃経(ネハンギヨウ)の説く菩薩の五行の一。菩薩が修する戒・定(ジヨウ)・慧(エ)の三学。
聖行灯
ひじりあんどん [4] 【聖行灯】
〔形が高野聖の笈(オイ)に似ているからとも,聖窓(ヒジリマド)の軒に掛けるからともいう〕
江戸時代,遊廓の局見世(ツボネミセ)の格子,あるいは風呂屋の軒に掛けて看板に代えた掛け行灯。ひじりあんどう。
聖裁
せいさい [0] 【聖裁】
天子の下す決定。聖断。上裁。
聖覧
せいらん [0] 【聖覧】
天子が見ること。天覧。「―に供す」
聖観世音
しょうかんぜおん シヤウクワンゼオン 【聖観世音】
七観音・六観音の一。本来の姿の観音。宝冠に阿弥陀の化仏(ケブツ)をつけ,左手に蓮華を持つ姿などに表す。聖観音。
聖観世音[図]
聖観音
しょうかんのん シヤウクワンオン 【聖観音】
「聖観世音」に同じ。
聖言
せいげん [0] 【聖言】
聖人の言葉。また,天子の言葉。
聖訓
せいくん [0] 【聖訓】
(1)聖人のおしえ。
(2)天子のさとし。
聖詔
せいしょう [0] 【聖詔】
天子の言葉。みことのり。
聖誕
せいたん [0] 【聖誕】
天子や聖人の誕生日。
聖誕祭
せいたんさい [3] 【聖誕祭】
クリスマスのこと。聖誕節。[季]冬。
聖譚曲
せいたんきょく [3] 【聖譚曲】
⇒オラトリオ
聖護院
しょうごいん シヤウゴヰン 【聖護院】
(1)京都市左京区聖護院にある本山修験宗の総本山。平安初期,円珍の開創と伝える。寛治年間(1087-1094)に増誉が現寺号に改称。後白河天皇の皇子静恵法親王の入山以来,法親王の入室が慣例化し,住持は園城寺長吏と熊野三山の別当を兼ねた。1613年より修験宗本山として山伏を直管。
(2)京都市左京区の地名。聖護院を中心とする文教地区。京都大学の諸施設がある。
(3)ショウゴインダイコンに同じ。
聖護院大根
しょうごいんだいこん シヤウゴヰン― [6] 【聖護院大根】
ダイコンの一品種。京都の聖護院町の原産という。根は径約15センチメートルの球形で白く,茎に近い部分は緑色。軟らかくて甘く,煮物に適する。聖護院。
聖護院蕪菁
しょうごいんかぶら シヤウゴヰン― [6] 【聖護院蕪菁】
カブの一品種。京都付近で多く栽培される。根は白く,平球形で径約20センチメートルとなる。軟らかくて甘みがあり,千枚漬けに用いられ,また煮物に適する。
聖賢
せいけん [0] 【聖賢】
(1)聖人と賢人。
(2)清酒と濁酒。
聖跡
せいせき [0] 【聖跡・聖蹟】
(1)神聖な遺跡。
(2)天子に関係ある史跡。天皇行幸の地や旧都趾など。
聖路加看護大学
せいろかかんごだいがく 【聖路加看護大学】
私立大学の一。1921年(大正10)創立の聖路加看護学校を母体に,27年(昭和2)専門学校,54年短期大学を経て,64年設立。本部は東京都中央区。
聖蹟
せいせき [0] 【聖跡・聖蹟】
(1)神聖な遺跡。
(2)天子に関係ある史跡。天皇行幸の地や旧都趾など。
聖躬
せいきゅう [0] 【聖躬】
天子の身体。玉体。
聖週間
せいしゅうかん [3] 【聖週間】
教会暦で,復活祭前の一週間。聖週。受難週。
聖運
せいうん [0] 【聖運】
天子の運。皇運。
聖道
しょうどう シヤウダウ [0] 【聖道】
〔仏〕
(1)聖なる道,すなわち仏道。「―の修行ならば,凡聖元より二なし/盛衰記 9」
(2)「聖道門」の略。また,聖道門の僧。
聖道
せいどう [0] 【聖道】
聖人の道。
聖道門
しょうどうもん シヤウダウ― [3] 【聖道門】
〔仏〕 自ら菩薩の道を実践・修行し,悟りを完成することをめざす教門。浄土教の立場から,それ以外の仏教を総称したもの。自力(ジリキ)聖道門。
⇔浄土門
聖遷
せいせん [0] 【聖遷】
⇒ヒジュラ
聖遺物
せいいぶつ [3] 【聖遺物】
カトリック教会で,聖人の遺骨や着衣などの遺物の尊称。崇敬の対象とされる。
聖都
せいと [1] 【聖都】
神聖な都。「―エルサレム」
聖門
せいもん [0] 【聖門】
(1)聖人の教え。特に,孔子の教え。
(2)孔子の門下。
聖隷クリストファー看護大学
せいれいクリストファーかんごだいがく 【聖隷―看護大学】
私立大学の一。1991年(平成3)設立。本部は浜松市。
聖霊
せいれい【聖霊】
the Holy Ghost[Spirit].聖霊降臨祭 Whitsunday;→英和
Pentecost.→英和
聖霊
しょうりょう シヤウリヤウ [1][0] 【精霊・聖霊】
〔仏〕
(1)死者の霊魂。
→せいれい
(2)「精霊祭(シヨウリヨウマツリ)」の略。
聖霊
せいれい [0] 【聖霊】
〔Holy Spirit〕
キリスト教で,三位一体(父・子・聖霊)の第三位格。原始キリスト教では,治癒・奇跡・預言などの特別の能力を与えるものと信じられたが,のちには,信徒に働きかけ力を与えて支え導き,神の業を遂行するものとされる。御霊(ミタマ)。
聖霊会
しょうりょうえ シヤウリヤウヱ 【聖霊会】
(1)聖徳太子の忌日の陰暦二月二二日に行われる法会(ホウエ)。法隆寺・四天王寺で行われる。正霊会。上宮太子会。
(2)「盂蘭盆(ウラボン)」に同じ。精霊会。
聖霊降臨祭
せいれいこうりんさい [7] 【聖霊降臨祭】
イエス-キリストの復活後五〇日目に,集まっていた弟子たちに聖霊が降臨し,教会が生まれたことを記念する祝祭日。ペンテコステ。
聖顔
せいがん [0] 【聖顔】
天子の顔。竜顔。
聖餐
せいさん【聖餐】
the Holy Communion.聖餐台(杯) a Communion table (cup).
聖餐
せいさん [0] 【聖餐】
イエスが最後の晩餐でパンと葡萄(ブドウ)酒をとり「これはわたしの身体わたしの血である」と言い,新しい契約(新約)として弟子たちに分け与えたことに基づく儀式。パンと葡萄酒を会衆に分かつ(二種陪餐)。聖体拝領。聖餐式。ユーカリスト。
聖餐式
せいさんしき [3] 【聖餐式】
「聖餐」に同じ。
聖駕
せいが [1] 【聖駕】
天子の乗り物。乗輿。車駕。
聘
へい [1] 【聘】
礼をあつくして招きむかえること。「玄機は…李の―に応じたのである/魚玄機(鴎外)」
聘する
へい・する [3] 【聘する】 (動サ変)[文]サ変 へい・す
礼を尽くして人を迎える。また,単に招き寄せる。「時としては楽師などを―・することも有ります/片恋(四迷)」
聘ふ
あと・う アトフ 【誂ふ・聘ふ】 (動ハ下二)
〔「あとらふ」と同源〕
(1)結婚を申し込む。「―・ふること既に訖(オワリ)て/日本書紀(履中訓)」
(2)誘う。「武彦を廬城河に―・へ率(タシ)ひて/日本書紀(雄略訓)」
(3)頼む。あつらえる。あとらう。「ほととぎす春を鳴けとも―・ふとも/古今六帖 4」
聘問
へいもん [0] 【聘問】 (名)スル
礼物を持って訪問すること。
聘物
へいもつ [0] 【聘物】
贈り物。幣物(ヘイモツ)。
聘礼
へいれい [0] 【聘礼】
(1)人を招くときの贈り物。
(2)婚約が成立したしるしとして贈る物。結納。
聚光院
じゅこういん ジユクワウヰン 【聚光院】
京都市北区にある大徳寺の塔頭(タツチユウ)の一。三好義継が1566年に創建。開山は笑嶺宗訴。千利休が帰依(キエ)し,千家の墓所や茶席閑隠席がある。また,狩野永徳筆と伝える襖絵(フスマエ)や桃山時代の蓬莱(ホウライ)枯山水庭園でも知られる。
聚分韻略
しゅうぶんいんりゃく シユウブンヰンリヤク 【聚分韻略】
韻書。虎関師錬著。五巻。1307年刊。漢字を韻によって一一三類に分け,さらに意味によって一二門に分けて配列し,漢文で簡単な注を付す。作詩のために編まれたもの。写本・版本ともに多く,江戸時代まで広く用いられた。
聚合
しゅうごう [0] 【聚合】 (名)スル
「集合{(1)}」に同じ。
聚散
しゅうさん [0] 【聚散】 (名)スル
「集散」に同じ。
聚斂
しゅうれん [0] 【聚斂】 (名)スル
(1)集めて取り込むこと。
(2)きびしく租税を取り立てること。
聚楽
じゅらく 【聚楽】
「聚楽第」の略。
聚楽壁
じゅらくかべ [3] 【聚楽壁】
京都付近に産する土を仕上げに用いた土壁。現在では,きめの細かい上質の砂状仕上げの土壁をいう。
聚楽焼
じゅらくやき [0] 【聚楽焼】
「らくやき(楽焼){(1)}」に同じ。
聚楽第
じゅらくだい 【聚楽第】
豊臣秀吉が京都に造営した城郭風の邸宅。1587年完成。荘厳・華麗をきわめ,桃山文化の代表的建造物であったが甥の秀次の死後破却された。じゅらくてい。
聚珍版
しゅうちんばん [0] 【聚珍版】
活字版の異名。中国清代に,乾隆帝が四庫全書中の善本の活字版にこの名を与えたのに始まる。
聚落
しゅうらく [0][1] シフ― 【集落】 ・ シユウ― 【聚落】
(1)人が集まって生活している所。人家が集まっている所。村落。
(2)地理学で,人間の居住の形態。家屋だけでなく耕地なども含む。また,村落のみならず広義には都市をも含む。
(3)バクテリアが固体培養基の上に作った集団。コロニー。
聚落
じゅらく [1] 【聚落】
人の集まった村落。集落。
聞いたか坊主
きいたかぼうず [5] 【聞いたか坊主】
歌舞伎で,幕あきに,「聞いたか聞いたか」「聞いたぞ聞いたぞ」と言い合いながら登場し,狂言の荒筋・経過を観客に知らせる数人の小坊主姿の役。能楽の「間語(アイガタ)り」にならった演出法で,「道成寺」「鳴神」などに用いる。
聞いて千金(センキン)見て一文(イチモン)
聞いて千金(センキン)見て一文(イチモン)
聞いたことと実際とは大きな差があるというたとえ。
聞いて呆(アキ)れる
聞いて呆(アキ)・れる
(言うことと実際が離れすぎていて)まじめに聞けない。「名人が―・れる」
聞いて極楽(ゴクラク)見て地獄(ジゴク)
聞いて極楽(ゴクラク)見て地獄(ジゴク)
聞くと見るとは非常に差があるというたとえ。
聞え
きこえ【聞え】
reputation;→英和
notoriety (悪評);→英和
sonority (音の).→英和
〜が高い be famous <for one's learning> ;be notorious (悪名).〜が良い(悪い) sound well (bad).
聞え
きこえ [0] 【聞(こ)え】
(1)音が聞こえること。
(2)うわさ。評判。「名医の―が高い」
(3)世間の思惑。外聞。「世間の―が悪い」
(4)交際。「ふるめかしき心なればにや,―たえむ事のいとあはれにおぼえて/和泉式部日記」
聞えた
きこえた 【聞(こ)えた】 (連語)
広く知られた。有名な。評判の。「音(オト)に―書道の大家」「世に―名作」
聞えよがし
きこえよがし [4][0] 【聞(こ)えよがし】
〔動詞「聞こえる」の命令形に接尾語「がし」が付いたもの〕
悪口や皮肉をわざと当人に聞こえるように言うこと。「―の悪口」
聞える
きこ・える [0] 【聞(こ)える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 きこ・ゆ
〔動詞「聞く」に自発の助動詞「ゆ」の付いた「聞かゆ」の転〕
(1)音や声が耳で感じられる。「雷鳴が―・える」「耳が―・えなくなる」
(2)広く知れわたる。評判になる。「名声世に―・える」「―・え候ふ名馬を見候はばや/平家 4」
→聞こえた
(3)話が,ある人にまで伝わる。「悪いうわさが親にまで―・える」
(4)ある意味に解釈される。理解される。「その言葉は私への皮肉に―・えた」
(5)お手紙を差し上げる。「御前より御消息―・え給へり/源氏(須磨)」
(6)名前あるいは地位などを…とお呼びする。…と申し上げる。「世の人光る君と―・ゆ/源氏(桐壺)」
→聞こゆ
聞かす
きか∘す 【聞かす】 (連語)
〔動詞「聞く」の未然形に,尊敬の助動詞「す」の付いたもの〕
お聞きになる。きこす。「賢(サカ)し女を有りと―∘して/古事記(上)」
聞かす
きか・す [0] 【聞かす】
■一■ (動サ五[四])
「聞かせる{(1)}」に同じ。「その話は何度も―・された」
■二■ (動サ下二)
⇒きかせる
聞かせる
きかせる【聞かせる】
(1) read to <a person> ;play for <a person> (音楽を);sing for <a person> (歌って).
(2) tell;→英和
let <a person> know.
聞かせる
きか・せる [0] 【聞かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 きか・す
(1)相手に音が聞こえるようにする。「歌を―・せる」
(2)相手が理解したり,納得したりするように言う。「諄々(ジユンジユン)と説いて―・せる」
(3)話や歌・音楽が上手で,人を聞き入らせる。耳を傾けさせる。「彼の話はなかなか―・せるね」
聞かない
きか∘ない 【聞かない・利かない】 (連語)
〔「聞き入れない」の意から〕
(子どもが)人に負けたり,人の言いなりになったりするのを嫌う,強情な性格だ。「―∘ない子だな」
→きく(利)
→きく(聞)
聞かぬ気
きかぬき [0] 【聞かぬ気・利かぬ気】
⇒きかんき(聞かん気・利かん気)
聞かん坊
きかんぼう [0] 【聞かん坊・利かん坊】 (名・形動)
〔「きかん」は「きかぬ」の転。「きかんぼ」とも〕
負けず嫌いで,人の言うことをきかない子供。また,そのような性質であるさま。「この子は―でこまります」
聞かん気
きかんき [0] 【聞かん気・利かん気】 (名・形動)
〔「きかぬき(聞かぬ気)」の転〕
人に負けたり言いなりになるのを嫌うさま。また,そのような性質。「―な子供」
聞か猿
きかざる [3] 【聞か猿】
三猿(サンエン)の一。両耳を手でふさいで,ものを聞くまいとしている猿の像。
→三猿
聞がゆ
かが・ゆ 【香がゆ・聞がゆ】 (動ヤ下二)
香りがただよい香る。「丁子の香極(イミ)じく早う―・ゆ/今昔 30」
聞き
きき 【聞き・聴き】
(1)聞くこと。また,聞こえる音。「百鳥(モモトリ)の来居て鳴く声春されば―のかなしも/万葉 4089」
(2)聞こえ。風聞。評判。「誉れを愛するは,人の―をよろこぶなり/徒然 38」
(3)(「利き」とも書く)酒・茶などの味を試みること。鑑定。「―酒」
(4)香道で,香りを識別すること。また,その結果。
聞きかじり
ききかじり【聞きかじり】
<have> a smattering[superficial knowledge] <of> .→英和
聞きしに勝(マサ)る
聞きしに勝(マサ)・る
実態は,聞いて予想していた以上の程度である。「―・る惨状」
聞きたがる
ききたがる【聞きたがる】
be anxious[curious]to hear;be inquisitive.
聞きとも無い
ききともな・い 【聞きとも無い】 (形)[文]ク ききともな・し
〔「ききたくもない」から転じた語。近世語〕
聞くのも嫌だ。聞き苦しい。「―・くとも小判の響きで聞かせて見せう/浄瑠璃・天の網島(上)」
聞き上手
ききじょうず [3] 【聞(き)上手】
話し手が話しやすいように,じょうずに受け答えしながら話を聞くこと。また,その人。聞き巧者(ゴウシヤ)。
⇔聞き下手(ベタ)
「―の話しべた」
聞き下手
ききべた [0] 【聞(き)下手】
受け答えがへたで,相手に気楽に,また十分に話させることができないこと。また,その人。
⇔聞き上手(ジヨウズ)
聞き付く
ききつ・く 【聞き付く】
■一■ (動カ四)
耳を傾けて聞く。聞き入る。「物の音に―・いて立てるに/源氏(末摘花)」
■二■ (動カ下二)
⇒ききつける
聞き付ける
ききつける【聞き付ける】
(1) hear;→英和
catch <the sound> .→英和
(2) ⇒聞き慣れる.
聞き付ける
ききつ・ける [4] 【聞(き)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ききつ・く
(1)一般には知られていなかったことを聞き出して知る。聞きこむ。「新聞記者が―・ける」
(2)音や声を聞いて気がつく。「騒ぎを―・けて人が集まる」
(3)聞きなれている。「愚痴は―・けている」
聞き伝え
ききつたえ [0] 【聞(き)伝え】
〔「ききづたえ」とも〕
人づてに聞くこと。伝聞。
聞き伝える
ききつた・える [5][0] 【聞(き)伝える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ききつた・ふ
人から伝え聞く。「評判を―・えて入門者が殺到する」
聞き做し
ききなし [0] 【聞(き)做し】
鳥のさえずりを,「てっぺんかけたか((ホトトギス))」などと,人の言葉に置き換えて聞くこと。
聞き做す
ききな・す [3] 【聞(き)做す】 (動サ五[四])
聞いて…だと思う。強いてそれとして聞く。「水を切る櫂(カイ)の響が…床(ユカ)しく―・される/ふらんす物語(荷風)」
聞き入る
ききい・る [3] 【聞(き)入る・聴(き)入る】
■一■ (動ラ五[四])
熱心に聞く。身を入れて聞く。「演奏に―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒ききいれる
聞き入る
ききいる【聞き入る】
listen attentively <to> .
聞き入れる
ききい・れる [4] 【聞(き)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ききい・る
(1)要求や願いなどを聞いて,承諾する。「要求を―・れる」
(2)心にとめて聞く。「耳にも―・れざりければ/竹取」
聞き入れる
ききいれる【聞き入れる】
comply <with a person's request> ;→英和
accept <a proposal> .→英和
聞き出す
ききだ・す [3] 【聞(き)出す】 (動サ五[四])
(1)隠していることなどをたずねて,知る。「明日の予定を―・す」
(2)聞き始める。「ラジオ講座を―・す」
[可能] ききだせる
聞き出す
ききだす【聞き出す】
hear;→英和
find out;get wind of (うわさなどを).
聞き分く
ききわ・く 【聞き分く】
■一■ (動カ四)
聞いて判別する。「春やとき花やおそきと―・かむ鶯だにも鳴かずもあるかな/古今(春上)」
■二■ (動カ下二)
⇒ききわける
聞き分け
ききわけ [0] 【聞(き)分け】
話を聞いて納得すること。多く子供が大人にさとされ,納得して従うことにいう。「―のよい子」
聞き分ける
ききわける【聞き分ける】
(1) listen to reason (道理を).
(2) tell <the difference> by hearing (区別).
聞き分けのよい(ない) (un-)reasonable.→英和
聞き分ける
ききわ・ける [4] 【聞(き)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ききわ・く
(1)聞いて相違を区別する。「 r と l の音を―・ける」
(2)聞いてその意を理解する。また,納得して従う。「あるじの君よく―・けて給へ/読本・雨月(蛇性の婬)」
聞き及び
ききおよび [0] 【聞(き)及び】
すでに聞いて知っていること。
→お聞き及び
聞き及ぶ
ききおよ・ぶ [4] 【聞(き)及ぶ】 (動バ五[四])
人づてに聞いて知る。以前から聞いて知っている。「おうわさはかねがね―・んでおります」
聞き取り
ききとり [0] 【聞(き)取り・聴(き)取り】
(1)聞いて理解すること。聞いて知ること。「―調査」
(2)外国語を聞いて理解すること。ヒアリング。「―のテスト」
聞き取り
ききとり【聞き取り】
⇒ヒヤリング.
聞き取り学問
ききとりがくもん [6] 【聞(き)取り学問】
自分で読んだり考えたりせず,人の話や説の聞いたままを覚えた学問。耳学問。
聞き取り法門
ききとりほうもん [5] 【聞(き)取り法門】
聞きかじっただけの,いい加減な教義の知識。一般に,いい加減な知識。他人の見解などの受け売り。聞き取り傍問(ボウモン)。「生禅僧の―,何々ぞ。話頭・言句は多けれども/御伽草子・鴉鷺合戦」
聞き取る
ききとる【聞き取る】
catch <a person's words> .→英和
聞き取れない inaudible.→英和
聞き取る
ききと・る [3] 【聞(き)取る・聴(き)取る】 (動ラ五[四])
(1)音声や話を聞いてはっきり理解する。「雑音がひどくてよく―・れない」
(2)事情がわかるように聞く。「関係者からそのときの様子を―・る」
(3)聞いてよく記憶する。「しばしも弾き給はなむ,―・る事もや/源氏(常夏)」
[可能] ききとれる
聞き古した
ききふるした【聞き古した】
stale;→英和
hackneyed.→英和
聞き合す
ききあわ・す [4] 【聞き合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「聞き合わせる」に同じ。「先方に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒ききあわせる
聞き合せる
ききあわ・せる [5] 【聞き合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ききあは・す
(1)何人かの人に問い合わせる。「電話で―・せる」
(2)あれこれ聞いて,考え合わせる。「今宵の御物語に―・すれば/源氏(明石)」
聞き合わす
ききあわ・す [4] 【聞き合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「聞き合わせる」に同じ。「先方に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒ききあわせる
聞き合わせる
ききあわせる【聞き合わせる】
make inquiries.⇒照会.
聞き合わせる
ききあわ・せる [5] 【聞き合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ききあは・す
(1)何人かの人に問い合わせる。「電話で―・せる」
(2)あれこれ聞いて,考え合わせる。「今宵の御物語に―・すれば/源氏(明石)」
聞き咎める
ききとが・める [5] 【聞き咎める】 (動マ下一)[文]マ下二 ききとが・む
(1)人の話の誤りや問題点などに気づく。また,それに注意したり非難したりする。「彼のひとりごとを―・めた刑事は…」
(2)聞いて心にとめる。「なく鳥のねを―・めずぞ行きすぎにける/後撰(雑二)」
聞き咎める
ききとがめる【聞き咎める】
find fault with <a person's words> .
聞き喪
ききも [2][0] 【聞(き)喪】
「聞き忌み」に同じ。
聞き外す
ききはず・す [4][0] 【聞(き)外す】 (動サ五[四])
(1)聞きもらす。聞きおとす。「一句でも巫女(クチヨセ)のいふことを―・すまいと/土(節)」
(2)最後まで聞かずに,途中でやめる。「―・して胸ぐら取り/浄瑠璃・大職冠」
聞き届ける
ききとど・ける [5] 【聞(き)届ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ききとど・く
(1)要求や願いなどを聞いて,それを認め許す。聞き入れる。「願いを―・ける」
(2)事実を聞いて確かめる。「北条家の様子を見て見届け,聞きて―・け/甲陽軍鑑(品一三)」
聞き届ける
ききとどける【聞き届ける】
⇒聞き入れる.
聞き巧者
ききごうしゃ [3] 【聞(き)巧者】
「聞き上手(ジヨウズ)」に同じ。
聞き役
ききやく [0] 【聞(き)役】
(1)もっぱら人の話を聞く方の人。聞き手。「―にまわる」
(2)江戸時代,外敵の襲来など急を知らせるために長崎に置かれた役。九州・中国の各藩から二名ずつ派遣された。聞番(キキバン)。
(3)江戸幕府の目付(メツケ)の別名。
聞き忌み
ききいみ [0] 【聞(き)忌み】
遠方の親類の死を聞いて,忌みにこもること。聞き喪。
聞き忘れる
ききわす・れる [5] 【聞(き)忘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ききわす・る
(1)聞いておくべきことを,忘れて聞かぬままにする。「名前を―・れる」
(2)聞いたことを忘れる。
聞き応え
ききごたえ [0] 【聞き応え】
聞くに値する値打ち。「―のある講演」
聞き惚れる
ききほれる【聞き惚れる】
be charmed[enraptured] <with the conversation> ;be absorbed <in music> .
聞き惚れる
ききほ・れる [4] 【聞き惚れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ききほ・る
心を奪われてうっとりと聞き入る。「美声に―・れる」
聞き慣れる
ききなれる【聞き慣れる】
become familiar <with a person's voice> .→英和
聞き慣れた(慣れない) familiar (strange).
聞き所
ききどころ [0] 【聞(き)所】
聞く価値のあるところ。「この曲の―」
聞き手
ききて [0] 【聞(き)手・聴(き)手】
話を聞く方の人。
⇔話し手
聞き挿む
ききはさ・む 【聞(き)挿む】
■一■ (動マ五[四])
聞くとはなしに聞く。「小耳に―・む」「―・んだる刀の行方/歌舞伎・お染久松色読販」
■二■ (動マ下二)
{■一■}に同じ。「見むと思はばとあるを―・めて/蜻蛉(上)」
聞き捨て
ききずて [0] 【聞(き)捨て】
聞いたことを心にとめないこと。
聞き捨てる
ききす・てる [4] 【聞(き)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ききす・つ
聞いても問題にせずほうっておく。聞き流す。「妻の言葉を―・てて,三吉は出て行つた/家(藤村)」
聞き損ない
ききそこない [0] 【聞(き)損ない】
まちがって聞くこと。
聞き損なう
ききそこなう【聞き損なう】
⇒聞き違える,聞き漏らす.
聞き損なう
ききそこな・う [5] 【聞(き)損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)聞いてはいても相手の言うことをまちがえて聞く。聞きあやまる。「話の趣旨を―・う」
(2)聞く機会をのがす。「演奏会の実況放送を―・う」
聞き方
ききかた [0] 【聞(き)方・聴(き)方】
(1)聞く方法。聞く態度。「―が悪い」
(2)国語教育の一分野。話を聞いて正しく理解するための訓練。
(3)聞く側の人。ききて。「―にまわる」
(4)連句などの味わい方。「師,―宜しといへり/三冊子」
聞き旧す
ききふる・す [4] 【聞き旧す】 (動サ五[四])
聞きなれて新鮮味をなくす。「―・した話」
聞き書
ききしょ [0][3] 【聞(き)書】
香道の書。組香の組み方,名目,香の炷(タ)き出し方,記録見本などを記したもの。
聞き書き
ききがき [0] 【聞(き)書き】 (名)スル
(1)聞いた話を書き留めること。また,その記録。古くは間接的な見聞を書き留めたものもいった。
(2)口授・講義などを筆録したもの。
(3)除目の叙位任官の理由を書いた文書。「源以仁・頼政法師父子追討の賞とぞ―にはありける/平家 4」
聞き果てる
ききは・てる [4] 【聞(き)果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ききは・つ
終わりまで聞く。「私は畏(カシコマ)つて―・てると/高野聖(鏡花)」
聞き様
ききよう [0] 【聞(き)様】
聞く方法。聞く態度。
聞き流す
ききながす【聞き流す】
take no notice <of> ;pay no attention <to> .
聞き流す
ききなが・す [4] 【聞(き)流す】 (動サ五[四])
聞いただけで心にとめない。聞いただけにしておく。「他人事と―・す」
[可能] ききながせる
聞き添ふ
ききそ・う 【聞き添ふ】 (動ハ下二)
(1)聞いた上にさらに聞く。「めづらしき事どもを―・ふるかな/源氏(関屋)」
(2)聞くことによって思いが加わる。「をかしかりける人の御心ばへかなとのみいとど―・へ給ふ/源氏(宿木)」
聞き済み
ききずみ [0] 【聞(き)済み】
聞きいれること。承諾。「どうぞお―を願ひたい/塩原多助一代記(円朝)」
聞き済む
ききず・む [3] 【聞(き)済む】 (動マ五[四])
聞きいれる。承諾する。「どうぞ家内だけの祝言を―・んで下さい/怪談牡丹灯籠(円朝)」
聞き渡す
ききわた・す 【聞き渡す】 (動サ四)
辺り一帯の音を聞く。「砧の音もかすかに,こなたかなた―・され/源氏(夕顔)」
聞き漏らす
ききもら・す [4] 【聞(き)漏らす】 (動サ五[四])
(1)聞くべきことを聞かないでしまう。聞き落とす。「肝心な点を―・した」
(2)聞いてほかへもらす。「次々に―・しつつ/源氏(真木柱)」
聞き漏らす
ききもらす【聞き漏らす】
fail to hear[catch];miss <a word> .→英和
聞き澄ます
ききすま・す [4] 【聞(き)澄ます】 (動サ五[四])
耳を澄まして注意して聞く。静かに聞きいる。「屋根を打つ雨の音をば―・して居る/あめりか物語(荷風)」
聞き煩ふ
ききわずら・う 【聞き煩ふ】 (動ハ四)
聞いてつらく思う。「母北の方をせめ奉れば―・ひ給ひて/源氏(竹河)」
聞き物
ききもの [0] 【聞(き)物】
聞く価値のあるもの。「今回の―」
聞き留める
ききと・める [4] 【聞(き)留める】 (動マ下一)[文]マ下二 ききと・む
聞いて心にとめる。「内容をしっかりと―・める」
聞き直す
ききなおす【聞き直す】
listen again;ask[inquire]again.
聞き直す
ききなお・す [4] 【聞(き)直す】 (動サ五[四])
(1)一度聞いたことをもう一度聞く。聞き返す。「録音テープを―・す」
(2)聞いて考えなおす。聞いてまちがいを改める。「まことならばこそあらめ,おのづから―・し給ひてむ/枕草子 82」
[可能] ききなおせる
聞き知る
ききし・る [3] 【聞(き)知る】 (動ラ五[四])
聞いて知る。聞いて理解する。「その件は―・っている」
聞き穿る
ききほじ・る [4] 【聞き穿る】 (動ラ五[四])
あれこれと細かいことまでたずねる。「根掘り葉掘り―・る」
聞き糺す
ききただす【聞き糺す】
inquire <about> ;→英和
ascertain.→英和
聞き糺す
ききただ・す [4] 【聞き糺す・聞き質す】 (動サ五[四])
物事の不明な点などを質問して確かめる。「改めて―・す」
聞き納め
ききおさめ [0] 【聞(き)納め】
聞くことの最後。二度と聞けなくなること。「あの演奏が―となった」
聞き継ぐ
ききつ・ぐ [3] 【聞(き)継ぐ】 (動ガ五[四])
次々に伝え聞く。人づてに聞く。「後の代の―・ぐ人も/万葉 4211」
聞き置く
ききお・く [3][0] 【聞(き)置く】 (動カ五[四])
(1)目上の者が目下の者の言うことを聞くだけにして,返事や意見を言わないでおく。「今日のところは―・くだけにする」
(2)聞いて覚えておく。「思ひあがれる気色に―・き給へる女なれば/源氏(帚木)」
聞き置く
ききおく【聞き置く】
keep[bear]in mind.
聞き習ふ
ききなら・う 【聞き習ふ】 (動ハ四)
(1)いつも聞いていて,耳なれる。「間遠に―・ひ給へる御耳に/源氏(夕顔)」
(2)聞いて学ぶ。[日葡]
聞き耳
ききみみ [0] 【聞(き)耳】
(1)注意を集中させて聞くこと。
(2)人聞き。外聞。「世の―もいかが/源氏(竹河)」
聞き苦しい
ききぐるし・い [5] 【聞(き)苦しい】 (形)[文]シク ききぐる・し
(1)聞き取りにくい。聞きづらい。「雑音が入って―・い」
(2)(話の内容や話し方が)聞くに堪えない。「―・い中傷」「お―・い点はお許し下さい」
[派生] ――さ(名)
聞き苦しい
ききぐるしい【聞き苦しい】
disagreeable to hear;offensive to the ear.→英和
聞き茶
ききちゃ [0] 【利(き)茶・聞(き)茶】
(1)「嗅(カ)ぎ茶」に同じ。
(2)茶の味を飲みわけること。
聞き落す
ききおと・す [4] 【聞き落(と)す】 (動サ五[四])
(1)聞くべきことをうっかり聞かないでしまう。聞きもらす。「肝心なことを―・した」
(2)聞いて心の中でけなす。「あへなくあはつけきやうにや―・し給ひけむ/源氏(若菜下)」
聞き落とす
ききおと・す [4] 【聞き落(と)す】 (動サ五[四])
(1)聞くべきことをうっかり聞かないでしまう。聞きもらす。「肝心なことを―・した」
(2)聞いて心の中でけなす。「あへなくあはつけきやうにや―・し給ひけむ/源氏(若菜下)」
聞き落とす
ききおとす【聞き落とす】
⇒聞き漏らす.
聞き蕩れる
ききと・れる [4] 【聞き蕩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ききと・る
一心に聞き入って,心を奪われる。ききほれる。「芳江は瞬(マタタキ)もせず―・れて居たが/魔風恋風(天外)」
聞き覚え
ききおぼえ【聞き覚え】
〜のある(ない) familiar (strange).→英和
聞き覚え
ききおぼえ [0] 【聞(き)覚え】
(1)前に聞いた覚えのあること。「―のある声」
(2)耳で聞いて学んだこと。耳学問。
聞き覚える
ききおぼ・える [5][4] 【聞き覚える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 ききおぼ・ゆ
(1)前に聞いて記憶している。
(2)耳で聞いて覚える。聞いているうちに自然に覚える。「―・えた歌」
聞き覚える
ききおぼえる【聞き覚える】
learn by hearing;pick up.
聞き触る
ききふ・る 【聞き触る】 (動ラ下二)
聞きなれている。「是にかぎらず毎度―・れし事ぞかし/浮世草子・一代男 6」
聞き誤る
ききあやま・る [5] 【聞き誤る】 (動ラ五[四])
相手の言うことをまちがえて聞く。聞きちがえる。「日時を―・る」
聞き負ふ
ききお・う 【聞き負ふ】 (動ハ四)
自分の身の上のことと思って聞く。「女,人の心をうらみて,…と常のことぐさにいひけるを,―・ふ男/伊勢 108」
聞き質す
ききただ・す [4] 【聞き糺す・聞き質す】 (動サ五[四])
物事の不明な点などを質問して確かめる。「改めて―・す」
聞き辛い
ききづら・い [4][0] 【聞(き)辛い】 (形)[文]ク ききづら・し
(1)聞き取りにくい。「声が小さくて―・い」
(2)聞くにたえない。聞き苦しい。「いやなうわさ話は―・い」
聞き込み
ききこみ [0] 【聞(き)込み】
(1)聞いて知ること。
(2)刑事などが犯罪捜査のためにあちこち聞いてまわること。
聞き込む
ききこむ【聞き込む】
[人が主語]learn;→英和
be informed <of> ;[事が主語]reach one's ears;come to one's knowledge.
聞き込む
ききこ・む [3] 【聞(き)込む】 (動マ五[四])
聞いて情報を得る。聞いて知る。「耳よりなうわさを―・んだ」
聞き返す
ききかえ・す [3] 【聞(き)返す】 (動サ五[四])
(1)一度聞いたことを繰り返して聞く。「録音を―・す」
(2)聞こえなかったり,理解できなかったりして,問い返す。「不明な点を―・す」
(3)相手から聞かれたことについて,逆にこちらから聞く。「君の考えはと,―・す」
[可能] ききかえせる
聞き逃す
ききのが・す [4] 【聞(き)逃す】 (動サ五[四])
聞こうと思っていたことを聞きそこなう。「大事なことを―・す」
聞き通す
ききとお・す [3] 【聞(き)通す】 (動サ五[四])
始めから終わりまで聞く。「ラジオの英語講座を一年間―・した」
聞き過ごす
ききすご・す [4] 【聞き過(ご)す】 (動サ五[四])
聞いても心にとめないでおく。聞き流す。ききすぐす。「―・すことのできない話」
[可能] ききすごせる
聞き過す
ききすご・す [4] 【聞き過(ご)す】 (動サ五[四])
聞いても心にとめないでおく。聞き流す。ききすぐす。「―・すことのできない話」
[可能] ききすごせる
聞き違い
ききちがい [0] 【聞(き)違い】
まちがって聞くこと。聞きあやまり。ききちがえ。ききまちがい。
聞き違う
ききちが・う [4][0] 【聞(き)違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
「聞き違える」に同じ。「日を―・う」
■二■ (動ハ下二)
⇒ききちがえる
聞き違え
ききちがえ [0] 【聞(き)違え】
「ききちがい」に同じ。
聞き違える
ききたが・える [5][4] 【聞(き)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ききたが・ふ
「ききちがえる」に同じ。
聞き違える
ききちが・える [5] 【聞(き)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ききちが・ふ
人の言葉を聞いて,他の言葉として受け取る。「話を―・える」
聞き違える
ききちがえる【聞き違える】
hear[get] <a matter> wrong[amiss].
聞き酒
ききざけ [0] 【聞(き)酒・利(き)酒】 (名)スル
酒を味わってよしあしを鑑定すること。また,そのための酒。
聞き開く
ききひら・く 【聞き開く】 (動カ四)
聞いてその意味を理解する。「汝が申す所,一一に―・きぬ/曾我 10」
聞き間違い
ききまちがい [0] 【聞(き)間違い】
(1)まちがって聞くこと。聞き違い。
(2)相手の意図をとりちがえて聞くこと。
聞き難い
ききにくい【聞き難い】
(1) difficult[hard]to hear.(2) <It would be> rude to ask.
聞き難い
ききにく・い [4] 【聞き難い】 (形)[文]ク ききにく・し
(1)聞き取りにくい。「声が小さくて―・い」
(2)聞いて不愉快に感じる。聞き苦しい。「人の悪口は―・い」
(3)質問しにくい。「むずかしい人なので気楽に―・い」
[派生] ――さ(名)
聞き飽きる
ききあきる【聞き飽きる】
be[get]tired[sick]of hearing.
聞き飽きる
ききあ・きる [4] 【聞き飽きる】 (動カ上一)
たびたび聞いてもう十分だという気になる。「彼の自慢話は―・きた」
聞き香
ききこう [0] 【聞(き)香】
香をかぎ味わうこと。また,その香りをかぎ分けること。もんこう。ぶんこう。
聞き香炉
ききごうろ [3] 【聞(き)香炉】
手に取って香を聞くのに用いる香炉。煙返しのついていないもの。嗅(カ)ぎ香炉。
聞き馴らす
ききなら・す 【聞き馴らす】 (動サ四)
常に聞いて耳にならす。「この―・したる琴をさへや/源氏(明石)」
聞き馴れる
ききな・れる [4] 【聞き馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ききな・る
いつも聞いて耳になれている。「―・れた曲」
聞き齧り
ききかじり [0] 【聞き齧り】
聞きかじること。聞きかじった事柄。「―の知識」
聞き齧る
ききかじ・る [4] 【聞き齧る】 (動ラ五[四])
話をちょっと聞いて,部分的・表面的な知識をもつ。「―・っただけの知識」
聞く
き・く [0] 【聞く・聴く】 (動カ五[四])
(1)音・声を耳で感じとる。耳に感じて,知る。「雨の音を―・く」「講義を―・く」「この近くと―・いて来た」
(2)心を落ち着け注意して耳に入れる。傾聴(ケイチヨウ)する。《聴》「音楽を―・く」
(3)人の言うことを理解して,受け入れる。また,従う。ききいれる。「親の言うことなどちっとも―・かない」「願いを―・く」「内に入りてそそのかせど女はさらに―・かず/源氏(明石)」
(4)(「訊く」とも書く)たずねて,答えを求める。問う。「名前を―・く」「自分の胸に―・く」
(5)においをかぐ。鑑賞したり調べたりする。「香を―・く」
(6)(「利く」とも書く)酒を味わって優劣などを判定する。
(7)釣りで,当たりがあったかどうか確かでないときに軽く竿(サオ)をあげて合わせてみる。
[可能] きける
聞くならく
きくならく 【聞くならく】 (連語)
〔「ならく」は伝聞の助動詞「なり」のク語法。「聞道」「聞説」の訓読から生じた語〕
聞くところによると。「―春色園中に遍(アマネ)しと/文華秀麗(下)」
聞くは=一時(イツトキ)
聞くは=一時(イツトキ)(=一旦(イツタン))の恥(ハジ)、聞かぬは=末代(マツダイ)(=一生)の恥
知らないことを聞くのはそのとき恥ずかしい思いをするだけだが,聞かずに知らないままで過ごせば一生恥ずかしい思いをする。問うは一度の恥。
聞く耳持たぬ
聞く耳持たぬ
これ以上聞く気はない。
聞く聞く
きくきく 【聞く聞く】 (副)
聞きながら。聞きつつ。「いり給ふをも―ねたるやうにてものし給ふなるべし/源氏(横笛)」
聞けば気の毒、見れば目の毒
聞けば気の毒、見れば目の毒
何事でも見たり聞いたりすると,欲望が起こって心身の害となる。
聞けば聞き腹
聞けば聞き腹
聞かなければ知らないから平気だが,聞けば腹立たしくなるということ。
聞ける
き・ける 【聞ける】 (動カ下一)
〔中世後期から近世江戸語へかけての語〕
聞かせる。「わしがにやあ読みづれえ。よんで―・けさつしやれ/洒落本・道中粋語録」
聞こえ
きこえ [0] 【聞(こ)え】
(1)音が聞こえること。
(2)うわさ。評判。「名医の―が高い」
(3)世間の思惑。外聞。「世間の―が悪い」
(4)交際。「ふるめかしき心なればにや,―たえむ事のいとあはれにおぼえて/和泉式部日記」
聞こえごつ
きこえご・つ 【聞こえごつ】 (動タ四)
〔「聞こえ言(ゴト)」を活用させた語〕
言葉に出して申し上げる。「あしかめり。…,と―・つ人々もをかし/枕草子 104」
聞こえさす
きこえさ・す 【聞こえさす】 (動サ下二)
〔「言う」の謙譲語「聞こゆ」に助動詞「さす」が付いて謙譲の意をさらに強めた語から〕
(1)「言う」の謙譲語。申し上げる。「いと切に―・すべきことありて/大和 171」
(2)「たよりをする」の意の謙譲語。(手紙などを)差し上げる。「御消息―・せむときこゆるを/源氏(若菜下)」
(3)「願う」の意の謙譲語。お願い申し上げる。「忍びて渡させ給ひてむやと―・せばや/源氏(宿木)」
(4)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,謙譲の意を添える。お…申し上げる。「世の人,しか思ひ―・するに/源氏(絵合)」
聞こえた
きこえた 【聞(こ)えた】 (連語)
広く知られた。有名な。評判の。「音(オト)に―書道の大家」「世に―名作」
聞こえよがし
きこえよがし [4][0] 【聞(こ)えよがし】
〔動詞「聞こえる」の命令形に接尾語「がし」が付いたもの〕
悪口や皮肉をわざと当人に聞こえるように言うこと。「―の悪口」
聞こえよがしに
きこえよがし【聞こえよがしに】
in a person's hearing.
聞こえる
きこえる【聞こえる】
(1) (can) hear;→英和
catch;→英和
[音が主語]be heard[audible].(2) sound (響く).→英和
変に〜 sound strange.(3) be (well) known[famed].
聞こえる
きこ・える [0] 【聞(こ)える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 きこ・ゆ
〔動詞「聞く」に自発の助動詞「ゆ」の付いた「聞かゆ」の転〕
(1)音や声が耳で感じられる。「雷鳴が―・える」「耳が―・えなくなる」
(2)広く知れわたる。評判になる。「名声世に―・える」「―・え候ふ名馬を見候はばや/平家 4」
→聞こえた
(3)話が,ある人にまで伝わる。「悪いうわさが親にまで―・える」
(4)ある意味に解釈される。理解される。「その言葉は私への皮肉に―・えた」
(5)お手紙を差し上げる。「御前より御消息―・え給へり/源氏(須磨)」
(6)名前あるいは地位などを…とお呼びする。…と申し上げる。「世の人光る君と―・ゆ/源氏(桐壺)」
→聞こゆ
聞こえ合はす
きこえあわ・す 【聞こえ合はす】 (動サ下二)
「言い合わす」の謙譲語。お話し申し上げる。御相談申し上げる。「はかなき世の有様を―・せてなむ過ぐさまほしき/源氏(総角)」
聞こえ止す
きこえさ・す 【聞こえ止す】 (動サ四)
「言い止す」の謙譲語。「人々まゐれば,―・しつ/源氏(玉鬘)」
聞こし召す
きこしめ・す [4] 【聞こし召す】 (動サ五[四])
〔「聞く」の尊敬語「きこす」に「見る」の尊敬語から転じた「めす」の複合したもの〕
(1)酒を飲むことをしゃれていう語。「先生,今晩は一杯―・して御帰館と見える」
(2)
(ア)「聞く」の尊敬語。お聞きになる。「かぐや姫かたちの世に似ずめでたき事をみかど―・して/竹取」
(イ)「聞き入れる」の尊敬語。お聞き入れになる。「上達部(カンダチメ)御前に召さむ,と啓し給ふ。―・すとあれば/栄花(初花)」
(3)「飲む」「食う」「治める」「行う」などの尊敬語。
(ア)お飲みになる。お食べになる。「きたなき所の物―・したれば御心ち悪しからむ物ぞ/竹取」
(イ)お治めになる。政治をなさる。「難波の海おしてる宮に―・すなへ/万葉 4361」
(ウ)催しなさる。「ことしは節―・すべしとて,いみじうさわぐ/蜻蛉(上)」
(4)〔近世語〕
うまくだます。一杯食う。「うまうまと―・したるをかしさよ/浄瑠璃・百日曾我」
聞こし食す
きこしお・す 【聞こし食す】 (動サ四)
〔「聞く」の尊敬語「きこす」と,「食う」の尊敬語「おす」の複合したもの〕
(1)召し上がる。お飲みになる。「日の御子の―・す御食(ミケ)つ国/万葉 3234」
(2)お治めになる。「皇祖(スメロキ)の神の命の―・す国のまほらに/万葉 4089」
聞こす
きこ・す 【聞こす】 (動サ四)
〔「聞く」に尊敬の助動詞「す」の付いた「聞かす」の転〕
(1)「聞く」の尊敬語。お聞きになる。「麗女(クワシメ)を有りと―・して/古事記(上)」
(2)「言う」の尊敬語。おっしゃる。「な寝(イ)ねそと母―・せども/万葉 3289」
聞こふ
きこ・う キコフ 【聞こふ】 (動ハ下二)
〔「きこゆ」の転。中世後期以降の語〕
「きこえる」に同じ。「その身―・ふる大力大剛のつはものなり/御伽草子・秋道」
聞こゆ
きこ・ゆ 【聞こゆ】 (動ヤ下二)
〔動詞「聞く」に自発の助動詞「ゆ」の付いた「聞かゆ」の転〕
□一□「きこえる」に同じ。
□二□
(1)「言う」の謙譲語。申す。申し上げる。「息も絶えつつ,―・えまほしげなる事はありげなれど/源氏(桐壺)」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,謙譲の意を添える。…申し上げる。「わが女御子たちと,同じ列(ツラ)に思ひ―・えむ/源氏(桐壺)」
聞一多
ぶんいった 【聞一多】
(1899-1946) 中国の詩人・文学者。湖北省出身。アメリカ留学ののち,「死水」などの象徴詩集を発表。抗日戦争中は古代文学や神話の民俗学的研究に専念した。戦後は民主運動に活躍したため国民党に暗殺された。ウェン=イートゥオ。
聞上手
ききじょうず [3] 【聞(き)上手】
話し手が話しやすいように,じょうずに受け答えしながら話を聞くこと。また,その人。聞き巧者(ゴウシヤ)。
⇔聞き下手(ベタ)
「―の話しべた」
聞下手
ききべた [0] 【聞(き)下手】
受け答えがへたで,相手に気楽に,また十分に話させることができないこと。また,その人。
⇔聞き上手(ジヨウズ)
聞付ける
ききつ・ける [4] 【聞(き)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ききつ・く
(1)一般には知られていなかったことを聞き出して知る。聞きこむ。「新聞記者が―・ける」
(2)音や声を聞いて気がつく。「騒ぎを―・けて人が集まる」
(3)聞きなれている。「愚痴は―・けている」
聞伝え
ききつたえ【聞伝え】
hearsay.→英和
〜る hear <of something> from others;know by hearsay.→英和
聞伝え
ききつたえ [0] 【聞(き)伝え】
〔「ききづたえ」とも〕
人づてに聞くこと。伝聞。
聞伝える
ききつた・える [5][0] 【聞(き)伝える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ききつた・ふ
人から伝え聞く。「評判を―・えて入門者が殺到する」
聞做し
ききなし [0] 【聞(き)做し】
鳥のさえずりを,「てっぺんかけたか((ホトトギス))」などと,人の言葉に置き換えて聞くこと。
聞做す
ききな・す [3] 【聞(き)做す】 (動サ五[四])
聞いて…だと思う。強いてそれとして聞く。「水を切る櫂(カイ)の響が…床(ユカ)しく―・される/ふらんす物語(荷風)」
聞入る
ききい・る [3] 【聞(き)入る・聴(き)入る】
■一■ (動ラ五[四])
熱心に聞く。身を入れて聞く。「演奏に―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒ききいれる
聞入れる
ききい・れる [4] 【聞(き)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ききい・る
(1)要求や願いなどを聞いて,承諾する。「要求を―・れる」
(2)心にとめて聞く。「耳にも―・れざりければ/竹取」
聞出す
ききだ・す [3] 【聞(き)出す】 (動サ五[四])
(1)隠していることなどをたずねて,知る。「明日の予定を―・す」
(2)聞き始める。「ラジオ講座を―・す」
[可能] ききだせる
聞分け
ききわけ [0] 【聞(き)分け】
話を聞いて納得すること。多く子供が大人にさとされ,納得して従うことにいう。「―のよい子」
聞分ける
ききわ・ける [4] 【聞(き)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ききわ・く
(1)聞いて相違を区別する。「 r と l の音を―・ける」
(2)聞いてその意を理解する。また,納得して従う。「あるじの君よく―・けて給へ/読本・雨月(蛇性の婬)」
聞及び
ききおよび [0] 【聞(き)及び】
すでに聞いて知っていること。
→お聞き及び
聞及ぶ
ききおよ・ぶ [4] 【聞(き)及ぶ】 (動バ五[四])
人づてに聞いて知る。以前から聞いて知っている。「おうわさはかねがね―・んでおります」
聞取り
ききとり [0] 【聞(き)取り・聴(き)取り】
(1)聞いて理解すること。聞いて知ること。「―調査」
(2)外国語を聞いて理解すること。ヒアリング。「―のテスト」
聞取り学問
ききとりがくもん [6] 【聞(き)取り学問】
自分で読んだり考えたりせず,人の話や説の聞いたままを覚えた学問。耳学問。
聞取り法門
ききとりほうもん [5] 【聞(き)取り法門】
聞きかじっただけの,いい加減な教義の知識。一般に,いい加減な知識。他人の見解などの受け売り。聞き取り傍問(ボウモン)。「生禅僧の―,何々ぞ。話頭・言句は多けれども/御伽草子・鴉鷺合戦」
聞取る
ききと・る [3] 【聞(き)取る・聴(き)取る】 (動ラ五[四])
(1)音声や話を聞いてはっきり理解する。「雑音がひどくてよく―・れない」
(2)事情がわかるように聞く。「関係者からそのときの様子を―・る」
(3)聞いてよく記憶する。「しばしも弾き給はなむ,―・る事もや/源氏(常夏)」
[可能] ききとれる
聞喪
ききも [2][0] 【聞(き)喪】
「聞き忌み」に同じ。
聞外す
ききはず・す [4][0] 【聞(き)外す】 (動サ五[四])
(1)聞きもらす。聞きおとす。「一句でも巫女(クチヨセ)のいふことを―・すまいと/土(節)」
(2)最後まで聞かずに,途中でやめる。「―・して胸ぐら取り/浄瑠璃・大職冠」
聞届ける
ききとど・ける [5] 【聞(き)届ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ききとど・く
(1)要求や願いなどを聞いて,それを認め許す。聞き入れる。「願いを―・ける」
(2)事実を聞いて確かめる。「北条家の様子を見て見届け,聞きて―・け/甲陽軍鑑(品一三)」
聞巧者
ききごうしゃ [3] 【聞(き)巧者】
「聞き上手(ジヨウズ)」に同じ。
聞役
ききやく [0] 【聞(き)役】
(1)もっぱら人の話を聞く方の人。聞き手。「―にまわる」
(2)江戸時代,外敵の襲来など急を知らせるために長崎に置かれた役。九州・中国の各藩から二名ずつ派遣された。聞番(キキバン)。
(3)江戸幕府の目付(メツケ)の別名。
聞忌み
ききいみ [0] 【聞(き)忌み】
遠方の親類の死を聞いて,忌みにこもること。聞き喪。
聞忘れる
ききわす・れる [5] 【聞(き)忘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ききわす・る
(1)聞いておくべきことを,忘れて聞かぬままにする。「名前を―・れる」
(2)聞いたことを忘れる。
聞所
ききどころ【聞所】
the essential point;the most interesting part.
聞所
ききどころ [0] 【聞(き)所】
聞く価値のあるところ。「この曲の―」
聞手
ききて【聞手】
a hearer[listener];→英和
the audience (聴衆).→英和
聞手
ききて [0] 【聞(き)手・聴(き)手】
話を聞く方の人。
⇔話し手
聞挿む
ききはさ・む 【聞(き)挿む】
■一■ (動マ五[四])
聞くとはなしに聞く。「小耳に―・む」「―・んだる刀の行方/歌舞伎・お染久松色読販」
■二■ (動マ下二)
{■一■}に同じ。「見むと思はばとあるを―・めて/蜻蛉(上)」
聞捨て
ききずて [0] 【聞(き)捨て】
聞いたことを心にとめないこと。
聞捨てにする
ききずて【聞捨てにする】
ignore <a person's advice> ;→英和
pay no attention <to> .〜ならぬ unpardonable.
聞捨てる
ききす・てる [4] 【聞(き)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ききす・つ
聞いても問題にせずほうっておく。聞き流す。「妻の言葉を―・てて,三吉は出て行つた/家(藤村)」
聞損ない
ききそこない [0] 【聞(き)損ない】
まちがって聞くこと。
聞損なう
ききそこな・う [5] 【聞(き)損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)聞いてはいても相手の言うことをまちがえて聞く。聞きあやまる。「話の趣旨を―・う」
(2)聞く機会をのがす。「演奏会の実況放送を―・う」
聞方
ききかた [0] 【聞(き)方・聴(き)方】
(1)聞く方法。聞く態度。「―が悪い」
(2)国語教育の一分野。話を聞いて正しく理解するための訓練。
(3)聞く側の人。ききて。「―にまわる」
(4)連句などの味わい方。「師,―宜しといへり/三冊子」
聞書
ききしょ [0][3] 【聞(き)書】
香道の書。組香の組み方,名目,香の炷(タ)き出し方,記録見本などを記したもの。
聞書き
ききがき [0] 【聞(き)書き】 (名)スル
(1)聞いた話を書き留めること。また,その記録。古くは間接的な見聞を書き留めたものもいった。
(2)口授・講義などを筆録したもの。
(3)除目の叙位任官の理由を書いた文書。「源以仁・頼政法師父子追討の賞とぞ―にはありける/平家 4」
聞果てる
ききは・てる [4] 【聞(き)果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ききは・つ
終わりまで聞く。「私は畏(カシコマ)つて―・てると/高野聖(鏡花)」
聞様
ききよう [0] 【聞(き)様】
聞く方法。聞く態度。
聞法
もんぼう [0] 【聞法】
〔仏〕 仏法を聴聞すること。「見仏―」
聞法値遇
もんぼうちぐ [5] 【聞法値遇】
〔仏〕 直接に仏法を聞く機会にめぐり会うこと。
聞流す
ききなが・す [4] 【聞(き)流す】 (動サ五[四])
聞いただけで心にとめない。聞いただけにしておく。「他人事と―・す」
[可能] ききながせる
聞済み
ききずみ [0] 【聞(き)済み】
聞きいれること。承諾。「どうぞお―を願ひたい/塩原多助一代記(円朝)」
聞済む
ききず・む [3] 【聞(き)済む】 (動マ五[四])
聞きいれる。承諾する。「どうぞ家内だけの祝言を―・んで下さい/怪談牡丹灯籠(円朝)」
聞漏らす
ききもら・す [4] 【聞(き)漏らす】 (動サ五[四])
(1)聞くべきことを聞かないでしまう。聞き落とす。「肝心な点を―・した」
(2)聞いてほかへもらす。「次々に―・しつつ/源氏(真木柱)」
聞澄ます
ききすま・す [4] 【聞(き)澄ます】 (動サ五[四])
耳を澄まして注意して聞く。静かに聞きいる。「屋根を打つ雨の音をば―・して居る/あめりか物語(荷風)」
聞物
ききもの【聞物】
a feature;→英和
the highlights <of the program> .〜である be worth hearing.
聞物
ききもの [0] 【聞(き)物】
聞く価値のあるもの。「今回の―」
聞留める
ききと・める [4] 【聞(き)留める】 (動マ下一)[文]マ下二 ききと・む
聞いて心にとめる。「内容をしっかりと―・める」
聞番
ききばん [0] 【聞番】
(1)江戸時代の大名家の役職。公儀の用向きを聞いて取り次ぐ。聞番役。留守居役。
(2)「聞き役{(2)}」に同じ。
聞直す
ききなお・す [4] 【聞(き)直す】 (動サ五[四])
(1)一度聞いたことをもう一度聞く。聞き返す。「録音テープを―・す」
(2)聞いて考えなおす。聞いてまちがいを改める。「まことならばこそあらめ,おのづから―・し給ひてむ/枕草子 82」
[可能] ききなおせる
聞睹
ぶんと [1] 【聞睹】 (名)スル
聞いたり見たりすること。見聞。「時俗の廃頽するを―する毎に/社会百面相(魯庵)」
聞知
ぶんち [1] 【聞知】 (名)スル
聞いて知ること。「変事を―し手早く逮捕の手配を為さんには/経国美談(竜渓)」
聞知る
ききし・る [3] 【聞(き)知る】 (動ラ五[四])
聞いて知る。聞いて理解する。「その件は―・っている」
聞筋
ききすじ [0] 【聞筋】
香道で,香炉の正面を指定するためにつける,灰の箸目の太めの筋。聞口。
聞筋[図]
聞納め
ききおさめ [0] 【聞(き)納め】
聞くことの最後。二度と聞けなくなること。「あの演奏が―となった」
聞継ぐ
ききつ・ぐ [3] 【聞(き)継ぐ】 (動ガ五[四])
次々に伝え聞く。人づてに聞く。「後の代の―・ぐ人も/万葉 4211」
聞置く
ききお・く [3][0] 【聞(き)置く】 (動カ五[四])
(1)目上の者が目下の者の言うことを聞くだけにして,返事や意見を言わないでおく。「今日のところは―・くだけにする」
(2)聞いて覚えておく。「思ひあがれる気色に―・き給へる女なれば/源氏(帚木)」
聞耳
ききみみ [0] 【聞(き)耳】
(1)注意を集中させて聞くこと。
(2)人聞き。外聞。「世の―もいかが/源氏(竹河)」
聞耳を立てる
ききみみ【聞耳を立てる】
prick up one's ears <to> ;be all ears;listen <for footsteps> .→英和
聞苦しい
ききぐるし・い [5] 【聞(き)苦しい】 (形)[文]シク ききぐる・し
(1)聞き取りにくい。聞きづらい。「雑音が入って―・い」
(2)(話の内容や話し方が)聞くに堪えない。「―・い中傷」「お―・い点はお許し下さい」
[派生] ――さ(名)
聞茶
ききちゃ [0] 【利(き)茶・聞(き)茶】
(1)「嗅(カ)ぎ茶」に同じ。
(2)茶の味を飲みわけること。
聞見
ぶんけん [0] 【聞見】 (名)スル
実際に聞いたり見たりすること。見聞。「文明の事物を―する者は/文明論之概略(諭吉)」
聞覚え
ききおぼえ [0] 【聞(き)覚え】
(1)前に聞いた覚えのあること。「―のある声」
(2)耳で聞いて学んだこと。耳学問。
聞診
ぶんしん [0] 【聞診】
漢方で,四診の一。患者の音声,咳(セキ)・呼吸・腹鳴などの音,およびにおいによる診察法。
聞辛い
ききづら・い [4][0] 【聞(き)辛い】 (形)[文]ク ききづら・し
(1)聞き取りにくい。「声が小さくて―・い」
(2)聞くにたえない。聞き苦しい。「いやなうわさ話は―・い」
聞込み
ききこみ【聞込み】
information <about> ;→英和
a tip.→英和
〜をする interview.→英和
‖聞込み捜査 <話> legwork.
聞込み
ききこみ [0] 【聞(き)込み】
(1)聞いて知ること。
(2)刑事などが犯罪捜査のためにあちこち聞いてまわること。
聞込む
ききこ・む [3] 【聞(き)込む】 (動マ五[四])
聞いて情報を得る。聞いて知る。「耳よりなうわさを―・んだ」
聞返す
ききかえ・す [3] 【聞(き)返す】 (動サ五[四])
(1)一度聞いたことを繰り返して聞く。「録音を―・す」
(2)聞こえなかったり,理解できなかったりして,問い返す。「不明な点を―・す」
(3)相手から聞かれたことについて,逆にこちらから聞く。「君の考えはと,―・す」
[可能] ききかえせる
聞逃す
ききのが・す [4] 【聞(き)逃す】 (動サ五[四])
聞こうと思っていたことを聞きそこなう。「大事なことを―・す」
聞通す
ききとお・す [3] 【聞(き)通す】 (動サ五[四])
始めから終わりまで聞く。「ラジオの英語講座を一年間―・した」
聞達
ぶんたつ [0] 【聞達】
世間に名高くなること。有名になること。「―を求めず」
聞違い
ききちがい [0] 【聞(き)違い】
まちがって聞くこと。聞きあやまり。ききちがえ。ききまちがい。
聞違う
ききちが・う [4][0] 【聞(き)違う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
「聞き違える」に同じ。「日を―・う」
■二■ (動ハ下二)
⇒ききちがえる
聞違え
ききちがえ [0] 【聞(き)違え】
「ききちがい」に同じ。
聞違える
ききたが・える [5][4] 【聞(き)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ききたが・ふ
「ききちがえる」に同じ。
聞違える
ききちが・える [5] 【聞(き)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ききちが・ふ
人の言葉を聞いて,他の言葉として受け取る。「話を―・える」
聞酒
ききざけ [0] 【聞(き)酒・利(き)酒】 (名)スル
酒を味わってよしあしを鑑定すること。また,そのための酒。
聞間違い
ききまちがい [0] 【聞(き)間違い】
(1)まちがって聞くこと。聞き違い。
(2)相手の意図をとりちがえて聞くこと。
聞香
もんこう [0] 【聞香】
⇒ぶんこう(聞香)
聞香
ききこう [0] 【聞(き)香】
香をかぎ味わうこと。また,その香りをかぎ分けること。もんこう。ぶんこう。
聞香
ぶんこう [0][1] 【聞香】
香をかぐこと。香をかぎわけること。もんこう。ききこう。かぎこう。
聞香炉
ききごうろ [3] 【聞(き)香炉】
手に取って香を聞くのに用いる香炉。煙返しのついていないもの。嗅(カ)ぎ香炉。
聞香炉
かぎこうろ 【聞香炉】
「ききごうろ(聞香炉)」に同じ。
聞[聴]く
きく【聞[聴]く】
(1)[聞こえる]hear;→英和
be heard;[聞き知る]hear <of> ;learn;→英和
listen (in) <to the radio> .→英和
(2)[従う]obey <one's parents> ;→英和
follow <a person's advice> ;→英和
grant (願いを);→英和
comply <with> (要求を);→英和
hear (訴えを).
(3)[尋ねる]ask;→英和
inquire;→英和
make reference <to> .
言うことを聞かない〔形〕unyielding;→英和
disobedient.→英和
…と言って聞かない insist <on> .→英和
聟
むこ [1] 【婿・壻・聟】
(1)(親からみて)娘の夫。
(2)娘の夫として家に迎える男。「―にはいる」「―を取る」
(3)結婚する相手の男。はなむこ。
⇔嫁
聟島目黒
むこじまめぐろ [5] 【聟島目黒】
メグロの亜種。ハハジマメグロよりやや小さく,淡色の小鳥。小笠原諸島聟島列島に分布していたが,1930年(昭和5)以降個体数が激減し,絶滅したとされる。
聡い
さとい【聡い】
[賢い]clever;→英和
smart;→英和
[鋭い]sharp;→英和
keen;→英和
quick <of hearing> .→英和
聡い
さと・い [2] 【聡い・敏い】 (形)[文]ク さと・し
〔「悟る」と同源〕
理解が早く,判断が確かである。また,敏感である。「耳が―・い」「利に―・い」「世に知らず―・う賢くおはすれば/源氏(桐壺)」
聡し
さと・し 【聡し】 (形ク)
⇒さとい
聡察
そうさつ [0] 【聡察】
かしこくて,物事に明るいこと。
聡悟
そうご [1] 【聡悟】
〔「聡明穎悟(エイゴ)」の略〕
さとくかしこいこと。さとりのはやいこと。
聡慧
そうけい [0] 【聡慧】 (名・形動)[文]ナリ
きわめてかしこいこと。聡明。「比爾(ビール)は,―にして遠識ある人なり/西国立志編(正直)」
聡敏
そうびん [0] 【聡敏】 (名・形動)[文]ナリ
賢くて物わかりが早いこと。また,そのさま。明敏。「生まれながら―な人」
聡明
そうめい [0] 【聡明】 (名・形動)[文]ナリ
〔耳がよく聞こえ,目がよく見える意〕
(1)理解力・判断力がすぐれている・こと(さま)。かしこい・こと(さま)。「―な君主」
(2)祭りのとき,神に供える肉など。ひもろぎ。そうめ。
[派生] ――さ(名)
聡明な
そうめい【聡明な】
wise;→英和
bright;→英和
sagacious;→英和
intelligent.→英和
聡智
そうち [1] 【聡知・聡智】
かしこくて知恵のあること。
聡知
そうち [1] 【聡知・聡智】
かしこくて知恵のあること。
聡耳
そうじ [1] 【聡耳】
よく聞こえる耳。転じて,よく理解する能力。
聢と
しっかと [3] 【確と・聢と】 (副)
〔「しかと」の促音添加〕
しっかりと。「―手を握る」
聢り
しっかり [3] 【確り・聢り】 (副)スル
(1)基礎や構成が堅固で,容易にぐらついたり崩れたりしないさま。「―(と)した造りの建物」「―(と)した研究」「財政的基盤が―(と)している」
(2)人の性質や考え方が堅実で危なげないさま。「若いのに―(と)している」
(3)頭脳や肉体が健全で機能をよく果たしているさま。「気を―(と)もて」「足腰もまだ―(と)している」
(4)動作・行為を着実・真剣に行うさま。「もっと―(と)歩け」「英語を―(と)勉強しておきなさい」
(5)固くくっついて離れないようにするさま。「手に―(と)握りしめる」
(6)〔経〕 相場に活気があり,上昇傾向であるさま。
(7)数量の多いさま。たくさん。「葛籠(ツヅラ)に―たまりました/滑稽本・浮世風呂 2」
(8)程度のはなはだしいさま。非常に。「あい,ゆふべは丁度九つさ。何でも―酔つて/滑稽本・浮世床(初)」
聯
れん 【聯】
■一■ [1] (名)
(1)書や絵を書いたり彫刻したりして,柱や壁板などに左右相対して掛けて飾りとする細長い板。対聯。
(2)漢詩で,律詩の中の二句ずつをいう。
■二■ (接尾)
「れん(連){■二■}」に同じ。
聯亙
れんこう [0] 【連亘・聯亙】 (名)スル
連なりわたること。長く連なり続くこと。「榛名山…伊香保温泉場の西南に―す/日本風景論(重昂)」
聯句
れんく [0] 【連句・聯句】
(1)俳諧体の連歌,すなわち俳諧のこと。俳諧の発句(第一句目の長句)が独立して俳句と呼ばれるようになった明治以降,特に連歌や俳句と区別してこの呼称を用いる。原則として複数で五七五の長句と七七の短句とを交互に付け連ねるもの。歌仙(三六句)・世吉(ヨヨシ)(四四句)・百韻(一〇〇句)などの形式がある。
(2)中国の古詩の一体。何人かの人が一,二句ずつ作り,集めてつないで一編の詩とするもの。起源は,漢の武帝の柏梁台詩(ハクリヨウダイシ)を初めとするなど諸説ある。聯詩。
(3){(2)}に日本の連歌が結びついたもの。漢詩の一句(普通五言または七言)に連歌の一句(五・七・五または七・七)を交互に付け連ねる形式をとる。室町時代に盛行。発句(第一句目)が和句に始まるものを和漢連句,漢句のものを漢和(カンナ)連句という。
(4)律詩の中の対句。聯。
聯合
れんごう [0] 【連合・聯合】 (名)スル
(1)二つ以上のものが組み合わさって一つのグループになること。「―して関ケ原の戦を起せしも/日本開化小史(卯吉)」
(2)〔心〕
〔association〕
感覚面・感情面・思考面におけるさまざまの心的要素が,お互いに結びつくこと。観念連合。
→連想
(3)「日本労働組合総連合会」の略称。1987年(昭和62)に民間主要単産を中心として発足した全日本民間労働組合連合会(この組織も「連合」と略称)に,89年官公労組が加わって発足した日本最大のナショナル-センター。
聯弾
れんだん [0] 【連弾・聯弾】 (名)スル
一台のピアノで,二人が分担して一つの曲を演奏すること。
〔二台を二人で弾くのは連奏という〕
聯想
れんそう [0] 【連想・聯想】 (名)スル
ある観念につれて,それと関連のある他の観念が頭に浮かぶこと。また,その観念。「哲学者というとカントを―する」
聯珠
れんじゅ [0][1] 【連珠・聯珠】
(1)玉をつなぎ並べること。また,つなぎ並べた玉。
(2)五目並べのルールを整備した盤上遊戯。先手は三三・四四・長連(一列に六目以上並べること)が禁手。縦横各一五本の線を描いた連珠盤(一五道盤)を用いる。
(3)漢文の文体の名。真珠を連ねたような美文。数句の対句から構成され,風諭を主とする。
聯盟
れんめい [0] 【連盟・聯盟】
共同の目的のために同一の行動をとることを誓うこと。また,そのことを誓ってできた団体。「野球―」「国際―」
聯碁
れんご [0][1] 【連碁・聯碁】
数人ずつ二組みに分かれ,一局の碁をかわるがわる一手もしくは数手ずつ打つこと。また,その囲碁。
聯立
れんりつ [0] 【連立・聯立】 (名)スル
いくつかのものが並び立つこと。「有力候補が―する」
聯絡
れんらく [0] 【連絡・聯絡】 (名)スル
(1)互いにつながり・関連があること。また,つながり・関連をつけること。また,そのつながり・関連。「二つの物事の間に―を見出す」
(2)関係の人に情報などを知らせること。「―がとだえる」「警察に―する」「―をとる」
(3)交通機関が,ある一つのところで接続していること。「この電車は終点でバスと―している」
聯綴
れんてい 【連綴・聯綴】 (名)スル
つらなり続くこと。また,つらねてとじること。「驚天動地の奇談,…抜山倒河の言行,巧みに之を―して/雪中梅(鉄腸)」
聯繋
れんけい [0] 【連係・連繋・聯繋】 (名)スル
物事と物事,あるいは人と人との間のつながり。また,つながりをつけること。つながっていること。「緊密な―を取る」「―を保つ」「事は北条氏の不幸に―してゐる/伊沢蘭軒(鴎外)」
聯落ち
れんおち [0] 【聯落ち】
画仙紙・唐紙などの,全紙の四分の三の大きさのもの。また,それに書かれた書画。
聯詩
れんし [0] 【連詩・聯詩】
「連句(レンク){(2)}」に同じ。
聯邦
れんぽう [0] 【連邦・聯邦】
複数の州または国家が結合し,全体を包括する一つの国家として形成されたもの。内政には相互に独立性の高い自治的権能を有し,外交・軍事には連合して一主権を構成する。アメリカ合衆国・スイス・ユーゴスラビアなど。連邦国家。合衆国。
聯関
れんかん [0] 【連関・聯関】 (名)スル
(1)つながりがあること。かかわりあいがあること。関連。「互いに―した問題」
(2)「連鎖{(3)}」に同じ。
聯隊
れんたい [0] 【連隊・聯隊】
軍隊の編制単位の一。師団または旅団と大隊との中間の規模。独立して一方面の戦争遂行能力を有する。
聳える
そび・える [3] 【聳える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 そび・ゆ
(1)山・建物などがひときわ高く立つ。そそりたつ。「眼前に―・えるアルプスの山々」「大木が―・える」
(2)背丈が高くすらりとしている。「宣旨の君は,ささやけ人の,いとほそやかに―・えて/紫式部日記」
聳える
そびえる【聳える】
tower;→英和
rise;→英和
soar.→英和
雲に〜 tower above the clouds.
聳き物
そびきもの [0] 【聳き物】
連歌・俳諧で,天象のうち雲・霞(カスミ)・煙など,そびえたなびくものの称。三句隔つべきものとする。
聳く
そび・く 【聳く】 (動カ四)
(1)そびえる。「丹波太良が―・く昼時(之道)/江鮭子」
(2)雲・霞(カスミ)・煙などがたなびく。「黒雲空に―・きて甘露の雨降ること/今昔 7」
聳つ
そばだ・つ [3] 【峙つ・聳つ】
■一■ (動タ五[四])
〔古くは「そばたつ」と清音。稜(ソバ)立つ,の意〕
岩・山などが,ほかよりひときわ高くそびえる。「山ガ―・ツ/ヘボン」「緑蔭水畔を彩り危巌四岸に―・ち/日本風景論(重昂)」
〔「そばだてる」に対する自動詞〕
■二■ (動タ下二)
⇒そばだてる(攲)
聳やか
そびやか 【聳やか】 (形動ナリ)
ほっそりしているさま。すらりとして背が高いさま。「御さま,たけ―にけだかきものから/宇津保(蔵開上)」
聳やかす
そびやかす【聳やかす】
draw[perk]up <the shoulders> .
聳やかす
そびやか・す [4] 【聳やかす】 (動サ五[四])
高くする。肩などをいからせる。「肩を―・す」
聳やぐ
そびや・ぐ 【聳やぐ】 (動ガ四)
すらりとしている。「いたう―・き給へりしが/源氏(松風)」
聳ゆ
そび・ゆ 【聳ゆ】 (動ヤ下二)
⇒そびえる
聳り立つ
そそりた・つ [4] 【聳り立つ】 (動タ五[四])
(1)目立って高くそびえる。「―・つ摩天楼」
(2)心が浮かれる。「うかれうかされ大将・雑兵―・ち/浄瑠璃・本朝三国志」
聳動
しょうどう [0] 【聳動】 (名)スル
恐れて動揺すること。驚かし動かすこと。「世間の耳目を―する」
聳峙
しょうじ [1] 【聳峙】 (名)スル
そびえたつこと。
聳然
しょうぜん [0] 【聳然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)高くそびえるさま。「―として屹立(キツリツ)する」
(2)恐れすくむさま。
聳立
しょうりつ [0] 【聳立】 (名)スル
ひときわ高くそびえ立つこと。「高崇たる山脈の―するを以て/日本風景論(重昂)」
聴き
きき 【聞き・聴き】
(1)聞くこと。また,聞こえる音。「百鳥(モモトリ)の来居て鳴く声春されば―のかなしも/万葉 4089」
(2)聞こえ。風聞。評判。「誉れを愛するは,人の―をよろこぶなり/徒然 38」
(3)(「利き」とも書く)酒・茶などの味を試みること。鑑定。「―酒」
(4)香道で,香りを識別すること。また,その結果。
聴き入る
ききい・る [3] 【聞(き)入る・聴(き)入る】
■一■ (動ラ五[四])
熱心に聞く。身を入れて聞く。「演奏に―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒ききいれる
聴き取り
ききとり [0] 【聞(き)取り・聴(き)取り】
(1)聞いて理解すること。聞いて知ること。「―調査」
(2)外国語を聞いて理解すること。ヒアリング。「―のテスト」
聴き取り書き
ききとりがき [0] 【聴(き)取り書き】
(1)聞き取ったことを書き記すこと,また,書き記したもの。
(2)聴取書(チヨウシユシヨ)。
聴き取る
ききと・る [3] 【聞(き)取る・聴(き)取る】 (動ラ五[四])
(1)音声や話を聞いてはっきり理解する。「雑音がひどくてよく―・れない」
(2)事情がわかるように聞く。「関係者からそのときの様子を―・る」
(3)聞いてよく記憶する。「しばしも弾き給はなむ,―・る事もや/源氏(常夏)」
[可能] ききとれる
聴き手
ききて [0] 【聞(き)手・聴(き)手】
話を聞く方の人。
⇔話し手
聴き方
ききかた [0] 【聞(き)方・聴(き)方】
(1)聞く方法。聞く態度。「―が悪い」
(2)国語教育の一分野。話を聞いて正しく理解するための訓練。
(3)聞く側の人。ききて。「―にまわる」
(4)連句などの味わい方。「師,―宜しといへり/三冊子」
聴く
き・く [0] 【聞く・聴く】 (動カ五[四])
(1)音・声を耳で感じとる。耳に感じて,知る。「雨の音を―・く」「講義を―・く」「この近くと―・いて来た」
(2)心を落ち着け注意して耳に入れる。傾聴(ケイチヨウ)する。《聴》「音楽を―・く」
(3)人の言うことを理解して,受け入れる。また,従う。ききいれる。「親の言うことなどちっとも―・かない」「願いを―・く」「内に入りてそそのかせど女はさらに―・かず/源氏(明石)」
(4)(「訊く」とも書く)たずねて,答えを求める。問う。「名前を―・く」「自分の胸に―・く」
(5)においをかぐ。鑑賞したり調べたりする。「香を―・く」
(6)(「利く」とも書く)酒を味わって優劣などを判定する。
(7)釣りで,当たりがあったかどうか確かでないときに軽く竿(サオ)をあげて合わせてみる。
[可能] きける
聴し
ゆるし [3] 【許し・赦し・聴し】
(1)許可すること。承知すること。認可。「親の―を得る」
(2)罪や過失などをゆるすこと。大目にみてとがめないこと。容赦。「―を請う」
(3)茶の湯・生け花などの芸道で,師匠が弟子にその道の奥義を授けること。「―を取る」「奥―」
聴し色
ゆるしいろ 【許し色・聴し色】
中古,だれでも自由に着用できた衣服の色で,紅色や紫色の淡い色。許しの色。「―のいみじくかうばしきに/落窪 2」
→禁色(キンジキ)
聴す
ゆる・す [2] 【許す・赦す・聴す】 (動サ五[四])
〔「緩(ユル)し」「緩ふ」と同源〕
(1)罪や過失を,とがめだてしないことにする。また,服役中の人を放免する。《許・赦》「今度だけは―・してやる」「子供をだますなんて絶対に―・せない」
(2)願い・申し出などをききいれて,願いどおりにさせる。認める。許可する。《許・聴》「大学へ行きたかったのだが,父が―・さなかった」「医者から一時帰宅を―・された」
(3)ある行為を,さしつかえないと認める。《許》「屋敷への出入りを―・される」
(4)義務や負担を免除する。《許・赦》「税を―・す」
(5)相手のはたらきかけに対し,思いどおりにさせる。《許》「敵の侵入を―・す」「肌を―・す」
(6)他に対する警戒心をゆるめる。《許》「気を―・す」「心を―・す」
(7)その人をとりまく状況が,ある事を可能にする。《許》「時間が―・すならもう少し述べたいことがある」「予算が―・せばもっと広い家を買いたかった」「延期は状況が―・さない」
(8)すぐれた存在であると認める。《許》「第一人者として自他ともに―・す」
(9)ある水準に達したと認める。《許・赦》「免許皆伝を―・す」
(10)強く締めたり,引いたりしたものをゆるめる。「猫の綱―・しつれば/源氏(若菜上)」
(11)手放す。自由にする。「夕狩に千鳥踏み立て追ふごとに―・すことなく/万葉 4011」
[可能] ゆるせる
聴入る
ききい・る [3] 【聞(き)入る・聴(き)入る】
■一■ (動ラ五[四])
熱心に聞く。身を入れて聞く。「演奏に―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒ききいれる
聴力
ちょうりょく【聴力】
(the power of) hearing.→英和
聴力計 an audiometer.→英和
聴力
ちょうりょく チヤウ― [1] 【聴力】
音を聞きとる能力。「―検査」
聴取
ちょうしゅ チヤウ― [1] 【聴取】 (名)スル
(1)事情や状況などをききとること。「被害者から事情を―する」
(2)ラジオなどをきくこと。
聴取する
ちょうしゅ【聴取する】
listen to <the radio> ;hear <a speech on[over]the radio> .→英和
‖ラジオ聴取者 a (radio) listener.聴取率 an audience rating.
聴取り
ききとり [0] 【聞(き)取り・聴(き)取り】
(1)聞いて理解すること。聞いて知ること。「―調査」
(2)外国語を聞いて理解すること。ヒアリング。「―のテスト」
聴取り書き
ききとりがき [0] 【聴(き)取り書き】
(1)聞き取ったことを書き記すこと,また,書き記したもの。
(2)聴取書(チヨウシユシヨ)。
聴取る
ききと・る [3] 【聞(き)取る・聴(き)取る】 (動ラ五[四])
(1)音声や話を聞いてはっきり理解する。「雑音がひどくてよく―・れない」
(2)事情がわかるように聞く。「関係者からそのときの様子を―・る」
(3)聞いてよく記憶する。「しばしも弾き給はなむ,―・る事もや/源氏(常夏)」
[可能] ききとれる
聴取書
ちょうしゅしょ チヤウ― [0][3] 【聴取書】
犯罪の捜査に当たり,検察官または司法警察職員が,被疑者その他の関係者の述べることをききとり記録した書類。
聴取率
ちょうしゅりつ チヤウ― [3] 【聴取率】
あるラジオ番組がどのくらい聞かれているかを示す割合。
聴取者
ちょうしゅしゃ チヤウ― [3] 【聴取者】
ラジオを聞く人。
聴叫
ちんきょう [0] 【聴叫】
〔「ちん」は唐音〕
禅寺で,住持のそばに仕え,命令を諸寮に伝える童子。聴呼(チンコ)。
聴唖
ちょうあ チヤウ― [1] 【聴唖】
聴力や知能に重度の障害がないのにほとんど話すことができず,言語の発達のみ著しく遅れている状態。特発性言語発達遅滞。
聴問会
ちょうもんかい【聴問会】
a public hearing.
聴器
ちょうき チヤウ― [1] 【聴器】
「聴覚器(チヨウカクキ)」に同じ。
聴官
ちょうかん チヤウクワン [0][1] 【聴官】
⇒聴覚器(チヨウカクキ)
聴容
ちょうよう チヤウ― [0] 【聴容】
ききいれること。聴許。
聴容
ていよう [0] 【聴容】
〔「てい」は「聴」の漢音〕
ききいれること。ゆるすこと。ちょうよう。聴許。
聴従
ちょうじゅう チヤウ― [0] 【聴従】 (名)スル
他人の意見を聞き入れて従うこと。「命令に雷同―するのみ/新聞雑誌 60」
聴手
ききて [0] 【聞(き)手・聴(き)手】
話を聞く方の人。
⇔話し手
聴方
ききかた [0] 【聞(き)方・聴(き)方】
(1)聞く方法。聞く態度。「―が悪い」
(2)国語教育の一分野。話を聞いて正しく理解するための訓練。
(3)聞く側の人。ききて。「―にまわる」
(4)連句などの味わい方。「師,―宜しといへり/三冊子」
聴牌
テンパイ [0][1] 【聴牌】 (名)スル
〔中国語〕
麻雀で,あと一枚必要な牌がくればあがることのできる状態。
聴神経
ちょうしんけい【聴神経】
the auditory nerve.
聴神経
ちょうしんけい チヤウ― [3] 【聴神経】
内耳より聴覚と平衡覚を脳に伝える感覚神経。内耳の聴器より発する蝸牛(カギユウ)神経と前庭や半規管より発する前庭神経とからなる。第八脳神経。内耳神経。
聴納
ちょうのう チヤウナフ [0] 【聴納】 (名)スル
願いなどをききいれること。「他人種々の意見を―し/自由之理(正直)」
聴罪
ちょうざい チヤウ― [0] 【聴罪】 (名)スル
カトリック教会の用語。司祭が信者の罪の告白をきき指導を与えること。
→ゆるしの秘跡
聴者
ちょうしゃ チヤウ― [1] 【聴者】
聞く人。聞きて。
聴聞
ちょうもん チヤウ― [0] 【聴聞】 (名)スル
(1)(「聴問」とも書く)行政機関が国民の権利・利益に影響を及ぼす行政行為を行う場合,利害関係者などの意見をきくこと。
(2)説教や演説などをきくこと。「―者」「幾十人余等の前後を環囲(トリマキ)して―す/浮城物語(竜渓)」
聴聞会
ちょうもんかい チヤウ―クワイ [3] 【聴聞会】
行政機関が行政処分,規則の制定・改定などを行う前に,利害関係者などの意見をきくために開く会。
→公聴会
聴能訓練士
ちょうのうくんれんし チヤウノウ― [7] 【聴能訓練士】
〔auditory trainer〕
聴覚障害者に対して,耳鼻科医の指導のもとに聴力検査・機能評価・補聴器の選択および装用指導などを行う専門家。AT 。
聴衆
ちょうじゅ チヤウ― 【聴衆】
〔「ちょうしゅ」とも〕
〔仏〕
(1)説法や講説を聞く人々。「ある時には又行幸もあり―法用寺々に分かち召し/三宝絵詞(下)」
(2)法華八講などの講会(コウエ)に参列する僧衆の中で,講師と,講師に質問する問者以外の者。「―二十人講師三十人召し集めて/栄花(疑)」
聴衆
ちょうしゅう【聴衆】
an audience;→英和
an attendance.→英和
〜は少な(多)かった There was a small (large) audience[attendance].
聴衆
ちょうしゅう チヤウ― [0] 【聴衆】
講演・音楽などを聞いている人人。ききて。
→ちょうじゅ(聴衆)
聴視
ちょうし チヤウ― [1] 【聴視】 (名)スル
聞いたり見たりすること。視聴。「―者」
聴視者
ちょうし【聴視者】
a (TV) viewer;a televiewer.→英和
聴視覚
ちょうしかく チヤウ― [3] 【聴視覚】
聴覚と視覚。視聴覚。
聴覚
ちょうかく【聴覚】
(the sense of) hearing;→英和
the auditory sense.聴覚神経 the auditory nerve.
聴覚
ちょうかく チヤウ― [1][0] 【聴覚】
音を感じる感覚。昆虫類と脊椎動物にみられ,後者のうち鳥類・哺乳類では,音波が鼓膜を振動させることに始まり,内耳の渦巻管に達することで生じる。
聴覚中枢
ちょうかくちゅうすう チヤウ― [5] 【聴覚中枢】
聴覚をつかさどる神経中枢。大脳半球の皮質,側頭葉の上面にある。
聴覚器
ちょうかくき チヤウ― [4][3] 【聴覚器】
音の刺激を受ける感覚器官。昆虫類の聴毛・鼓膜器・弦音器や脊椎動物の耳など。聴器。聴官。音受容器。
聴覚性言語中枢
ちょうかくせいげんごちゅうすう チヤウ― [10] 【聴覚性言語中枢】
⇒ウェルニッケ領(リヨウ)
聴覚障害
ちょうかくしょうがい チヤウ―シヤウ― [5] 【聴覚障害】
聴機能が永続的に低下している状態。
→聾(ロウ)
→難聴
聴覚障害者
ちょうかくしょうがいしゃ チヤウ―シヤウガイ― [7] 【聴覚障害者】
聴覚に障害をもつ人。
聴許
ちょうきょ チヤウ― [1] 【聴許】 (名)スル
聞き入れて許すこと。ききとどけること。ていきょ。「其の身体を償還するを―せり/経国美談(竜渓)」
聴診
ちょうしん チヤウ― [0] 【聴診】 (名)スル
体内に発する音を聴きとり診断をすること。心音・呼吸音・胸膜音・腸音などが対象となる。「胎児の心音を―する」
聴診
ちょうしん【聴診】
《医》auscultation.→英和
聴診器 <examine with> a stethoscope.→英和
聴診器
ちょうしんき チヤウ― [3] 【聴診器】
聴診するための器具。1816年フランスのラエネクが発明。現在では集音部から音をゴム管で導き両耳で聴く双耳型が多く用いられるが,他に胎児の心音を聴く木製管状のもの,集音部にマイクロホンをつけて電気的に増幅して聞くものなどある。
聴話器
ちょうわき チヤウワ― [3] 【聴話器】
「補聴器」に同じ。
聴講
ちょうこう チヤウカウ [0] 【聴講】 (名)スル
講義を聴くこと。「一回も休まず―する」
聴講する
ちょうこう【聴講する】
attend <a lecture> ;→英和
<米> audit <a course> .→英和
〜者が多い(少ない) There is a large (small) audience[attendance].‖聴講生 an auditor.聴講無料 <掲示> Attendance Free.
聴講生
ちょうこうせい チヤウカウ― [3] 【聴講生】
大学などで,学生としての籍はないが,特に聴講の資格を与えられた者。
聴音
ちょうおん チヤウ― [1][0] 【聴音】
音を聞きとること。音を聞き分けること。
聴音機
ちょうおんき チヤウ― [3] 【聴音機】
あるものから発する音を聞き分けて,その位置・種類などを探知する機器。対潜水艦用の水中聴音機(ソナー)など。
聴香
ちょうこう チヤウカウ [0] 【聴香】
香をかぎ分けること。聞香(モンコウ)。
聶う
ひ・う 【聶う】 (動ワ下二)
削り取る。そぐ。へぐ。「立ちそばの実の無けくをこきし―・ゑね/古事記(中)」
聶耳
じょうじ デフ― 【聶耳】
(1912-1935) 中国の作曲家。本名守信。民族の危機と労働者の抵抗を主題にした歌を作曲。日本亡命中に神奈川県鵠沼(クゲヌマ)海岸で溺死。代表作「義勇軍行進曲」は中華人民共和国の国歌になった。ニエ=アル。
職
しき [2] 【職】
(1)律令制で,省に属し,寮・司の上に位する役所。中宮職・大膳職・京職など。
(2)「職の曹司(ゾウシ)」の略。「―へなむ参る/枕草子 83」
(3)荘園制において,職務に付随した権益または土地の用益権などをいう。私財化して譲与の対象となった。領家職・守護職・地頭職・名主職など。
職
そく 【職】
〔「しょく」の直音表記〕
官職。職務。「さやうの事繁き―にはたへずなむとて/源氏(澪標)」
職
しょく【職】
employment;a position;→英和
a situation;→英和
a job;→英和
an office (官公職);→英和
one's duties (職務).〜に(あり)つく take (get) employment.〜についている be in a situation.〜のない unemployed.→英和
〜を与える give work.〜を失う lose one's job.〜を変える switch jobs.〜を捜す look for a job.〜を免ぜられる be dismissed.⇒職業.
職
しょく [0] 【職】
(1)担当する役目。職務。「駅長の―」
(2)生活を支えるための仕事。また,その手段となる技能。「新しい―を求める」「手に―をつける」
職の曹司
しきのぞうし 【職の曹司】
中宮職の一局。内裏の東北,左近衛府の西,梨本の南にあり,皇后・中宮の移御のほか,内裏焼失の際などには天皇の渡御があった。職の御曹司。
→大内裏
職事
しょくじ [1] 【職事】
職として従事する仕事。「朋友と共に―を勉め/西国立志編(正直)」
→しきじ
職事
しきじ [0] 【職事】
(1)律令制で,官位相当を有する官。または,それに任ぜられている者。職事官。
⇔散位
(2)蔵人所(クロウドドコロ)の頭(トウ)と,五位・六位の蔵人の総称。
(3)親王・女院・摂関家などの蔵人所・侍所の職員。
(4)組織・団体において,実務を担当する者。
職事官
しきじかん [3] 【職事官】
「職事(シキジ){(1)}」に同じ。
職人
しょくにん【職人】
a workman;→英和
a craftsman;→英和
an artisan.→英和
職人気質 an artisan spirit.
職人
しょくにん [0] 【職人】
大工・左官・飾り職・植木屋などのように,身につけた技術によって物を作り出したりする職業の人。
職人尽くし絵
しょくにんづくしえ [7] 【職人尽(く)し絵】
種々の職人の姿を絵にかいて集めたもの。歌を添えて歌合(ウタアワセ)の形式にするものもあり,鎌倉時代の作と伝える「東北院職人尽歌合」が最も古い。
職人尽し絵
しょくにんづくしえ [7] 【職人尽(く)し絵】
種々の職人の姿を絵にかいて集めたもの。歌を添えて歌合(ウタアワセ)の形式にするものもあり,鎌倉時代の作と伝える「東北院職人尽歌合」が最も古い。
職人歌仙
しょくにんかせん 【職人歌仙】
歌合(ウタアワセ)。一巻。烏丸(カラスマル)光広作。成立年未詳。医師・陰陽師(オウヨウジ)・傘張りなど三六の職人に関する和歌を左右一八番につがえて,三十六歌仙を模したもの。
職人歌合
しょくにんうたあわせ [7] 【職人歌合】
歌合の一。さまざまな職人の立場でよんだ歌を歌合形式にしたもの。
職人気質
しょくにんかたぎ [5] 【職人気質】
職人に多い気質。自分の技術に自信をもち,安易に妥協したり,金銭のために節を曲げたりしないで,納得できる仕事だけをするような傾向。
職人芸
しょくにんげい [3] 【職人芸】
すぐれた職人でなければできないような,みごとなできばえ。また,その技術。
職位
しょくい [1] 【職位】
官職と官位。「行政部総統官の―に即かしめけり/経国美談(竜渓)」
職住
しょくじゅう [1] 【職住】
職場と住居と。「―近接」
職住一体
しょくじゅういったい [1][0] 【職住一体】
職場と生活の場が同じ場所にあること。自営業・農家など。
職写田
しきしゃでん [3] 【職写田】
平安時代,計帳を出さぬ戸の田を左右京職が没収して設定した不輸租田。京職はこれを賃租させてその地子を計帳の筆写料にあてた。
→国写田
職分
しょくぶん [2][0] 【職分】
職務上の当然のつとめ。役目。本分。
職分
しょくぶん【職分】
<do> one's duty.
職分田
しょくぶんでん 【職分田】
⇒しきぶんでん(職分田)
職分田
しきぶんでん [3] 【職分田】
律令制で,大納言以上,在外諸司(大宰府官人・国司)・郡司に官職に応じて支給された田。大宝令では在外諸司のものを公廨田(クゲデン),他を職田といって区別したが,養老令で職分田に統一した。
職分資人
しきぶんしじん [5] 【職分資人】
律令制で,官職に応じて支給された従者。
→資人
職制
しょくせい【職制】
the organization of an office.→英和
職制
しょくせい [0] 【職制】
(1)職場の管理組織・職務分担・命令系統などに関する制度。
(2)職場で労働者を管理する立場の人。役付き。管理職。
職務
しょくむ【職務】
a duty;→英和
work.→英和
〜を行なう (怠る) conduct (neglect) one's duties.〜を果たす discharge one's duties.〜上の official.→英和
‖職務規定 office regulations.職務給 a service allowance.職務質問 a police checkup;an ex-officio examination.
職務
しょくむ [1] 【職務】
つとめとしてめいめいが受け持っている仕事。担当の任務。つとめ。役目。「―に忠実な人」
職務分析
しょくむぶんせき [4] 【職務分析】
特定の職務に必要な知識や経験および環境条件などを分析し,職務内容を明確に位置づけること。人員の採用・配置・訓練などのために行われる。
職務命令
しょくむめいれい [4] 【職務命令】
上司が部下の公務員の職務を指揮するために出す命令。原則として,拒むことができない。民間の組織の場合は業務命令と呼ばれることが多い。
職務権限
しょくむけんげん [4][6] 【職務権限】
公務員等がその職務上有する権限。
職務犯罪
しょくむはんざい [4] 【職務犯罪】
公務員が,その職務に関して行う犯罪。職権濫用罪・収賄罪など。
職務給
しょくむきゅう [3] 【職務給】
勤続年数などによらず,仕事の内容と責任の度合によって職務に一定の序列を設け,それに応じて支払われる給与。
職務評価
しょくむひょうか [4] 【職務評価】
企業内での各職務の相対的価値を決めること。これに基づき,職務給の算出や従業員の配置が行われる。
職務質問
しょくむしつもん [4][5] 【職務質問】 (名)スル
犯罪に関係していると認められる者に対して,警察官が挙動不審な者などを呼び止めて行う質問。答弁の強制,身体の拘束,連行などは許されない。警察官職務執行法による。
職匠歌人
しょくしょうかじん シヨクシヤウ― [5] 【職匠歌人】
⇒マイスタージンガー
職印
しょくいん [0] 【職印】
職務上用いる印。官職を表す印。
職印
しきいん [0] 【職印】
律令制の識(シキ)の官印。
職原鈔
しょくげんしょう 【職原鈔】
有職書。二巻。北畠親房著。1340年成立。官位の沿革・補任・昇進の次第などについて漢文で記す。官職沿革史として最初の書。
職司
しょくし [1] 【職司】
職務として担当するつとめ。職掌。
職名
しょくめい [0] 【職名】
職務・職業上の資格や立場を表す名称。
職員
しょくいん [2] 【職員】
学校・官庁・会社などで職務を担当する人。
職員
しょくいん【職員】
<a member of> the staff;→英和
the personnel;→英和
the faculty (大学の).→英和
‖職員会議 a teachers'[faculty]conference.職員組合 a faculty union;a teachers' union.職員室 a teachers' room.職員録 a list of government officials.
職員団体
しょくいんだんたい [5] 【職員団体】
国営・地方公営企業の職員と警察・消防など特定の職員を除いた一般職の公務員が,勤務条件の維持・改善を目的として組織する団体。また,その連合体。人事院・人事委員会などへの登録により,勤務条件および付帯する社交的・厚生的活動に関する交渉権を有する。
職員録
しょくいんろく [3] 【職員録】
官庁や会社で,職員の職名・姓名などを印刷した名簿。
職域
しょくいき [0] 【職域】
(1)職業・職務の範囲。
(2)職業についている場所。職場。
職域
しょくいき【職域】
one's occupation.
職場
しょくば【職場】
one's post.〜を守る stick to one's post.〜を放棄する desert one's job; <米> walk out.‖職場大会 <hold> a workshop rally.職場放棄 job desertion; <米> a walkout.
職場
しょくば [0][3] 【職場】
勤め先で,仕事をする場所。「―結婚」
職場闘争
しょくばとうそう [4] 【職場闘争】
末端の生産職場で,労働者の身近な要求を掲げて行う労働運動。
職安
しょくあん【職安】
⇒職業(安定所).
職安
しょくあん [0] 【職安】
「職業安定所」の略。
職封
しきふ [0] 【職封】
律令制で,食封(ジキフ)の一。官職に応じて与えられた封戸(フコ)。大宝令では大納言以上,のちには参議以上に支給された。
職屋敷
しょくやしき [3] 【職屋敷】
当道の制において,全国の座中の盲人の管理監督にあたった機関。京都にあって,総検校以下一〇名の検校の合議によって運営された。
職工
しょっこう シヨク― [0] 【職工】
(1)工場の労働者をいった語。工員。
(2)職人。
職工
しょっこう【職工】
a workman;→英和
a worker;→英和
a (factory) hand.職工長 a foreman.→英和
職工事情
しょっこうじじょう シヨクコウジジヤウ 【職工事情】
日本の産業資本主義確立期の工場労働事情の調査報告書。五巻。農商務省商工局編。1903年(明治36)刊。工場法制定の基礎資料として行なった調査結果で,日本資本主義初期の工場労働者の過酷な労働実態を明らかにする貴重な資料。
職工義友会
しょっこうぎゆうかい シヨク―ギイウクワイ 【職工義友会】
日本初の労働運動推進団体。アメリカで労働運動の影響を受けた高野房太郎らによって,1890年(明治23)サンフランシスコで設立。97年4月東京で再建,同年7月労働組合期成会に改組。労働講演会を開いて啓蒙活動を行なった。
職掌
しょくしょう【職掌】
(official) duties.〜柄 in view of one's position;as a matter of duty.
職掌
しきしょう [0] 【職掌】
(1)平安時代,中宮職・大膳職などの職で雑務に当たった下級の官吏。
(2)中世,社寺で神楽を演ずる役を務めた者。
(3)1869年(明治2)皇太后宮職・皇后宮職に置かれた判任官。77年廃止。
職掌
しょくしょう [0] 【職掌】
担当する役目・仕事。
職掌柄
しょくしょうがら [0] 【職掌柄】
つとめの関係上。役目がら。
職方
しょくかた [0] 【職方】
建築関係などで,特定の技術をもっている作業者。職人。
職服
しょくふく [0] 【職服】
(1)職務を行うために着る服。制服。
(2)作業服。仕事着。
職業
しょくぎょう [2] 【職業】
生計を維持するために日常している仕事。生業。職。
職業
しょくぎょう【職業】
an occupation;→英和
a calling;→英和
a trade;→英和
a profession;→英和
a vocation.→英和
…を〜とする be <a doctor> by profession;be <a printer> by trade.‖(公共)職業安定所 an (a public) employment security office.職業案内欄 wanted columns.職業教育 vocational education.職業病 an occupational disease.職業婦人 a working[career]woman.職業別組合 a craft union.職業別電話帳 a classified telephone directory.
職業別組合
しょくぎょうべつくみあい [7] 【職業別組合】
同一の職種・職能にある労働者が,産業・企業の枠をこえて組織する労働組合。職種別組合。職能別組合。クラフト-ユニオン。
〔労働組合の初期段階で,職人的熟練工を中心に組織された〕
→産業別組合
職業団体
しょくぎょうだんたい [5] 【職業団体】
同種類の職業の人によって組織された団体。医師会・弁護士会の類。
職業婦人
しょくぎょうふじん [5] 【職業婦人】
社会に出て職業に就いている女性が少なかった時代に,職業に就いている女性をいった語。
職業安定所
しょくぎょうあんていじょ [0][9] 【職業安定所】
公共職業安定所のこと。
職業安定法
しょくぎょうあんていほう [0] 【職業安定法】
各人に職業に就く機会を与えることによって産業に必要な労働力を供給し,職業の安定と経済の興隆を図ることを目的とする法律。1947年(昭和22)制定。
職業意識
しょくぎょういしき [5] 【職業意識】
それぞれの仕事をしている人に特有の考え方・感じ方。また,職業や職務に対する自覚・責任感。
職業教育
しょくぎょうきょういく [5] 【職業教育】
職業に従事するために必要な知識・技能を習得させる目的で行われる教育。
→産業教育
職業柄
しょくぎょうがら [0] 【職業柄】
その職業の性質上。「―顔が広い」
職業案内
しょくぎょうあんない [5] 【職業案内】
求職者のための情報を集め掲げたもの。
職業病
しょくぎょうびょう [0] 【職業病】
従事している職業の特性や職場環境により起こる疾病の総称。鉱山労働者の珪肺(ケイハイ)や炭肺,水銀やカドミウムを使う工業に従事する人の中毒,タイピストの腱鞘炎など。
職業紹介所
しょくぎょうしょうかいじょ [0][9] 【職業紹介所】
公共職業安定所の前身。1921年(大正10)職業紹介法により設置。
職業能力開発大学校
しょくぎょうのうりょくかいはつだいがっこう 【職業能力開発大学校】
職業訓練指導員の養成や,職業訓練についての調査研究を行う労働省所管の学校。修業年限は四年。1961年(昭和36)職業訓練大学校として設立。93年(平成5)現名に改称。所在地は相模原市。
職業訓練
しょくぎょうくんれん [5] 【職業訓練】
労働者および求職者に対して職業に必要な技能を習得させること。未就職者・失業者を対象に行う公共職業訓練と,雇用労働者を対象に行う事業内職業訓練とがある。職業輔導。
職業訓練大学校
しょくぎょうくんれんだいがっこう 【職業訓練大学校】
⇒職業能力開発大学校
職業訓練指導員
しょくぎょうくんれんしどういん [10][2][6] 【職業訓練指導員】
職業能力開発促進法に基づき,職業訓練施設において準則訓練を行う者。
職業語
しょくぎょうご [0] 【職業語】
同一の職業集団の中でのみ使われる特殊な言葉。また,言葉づかい。ジャーゴン。
職業譫妄
しょくぎょうせんもう [5] 【職業譫妄】
精神病的な意識障害があり,意識が混濁した状態で職業的に慣れた動作を行うこと。作業譫妄。
職業軍人
しょくぎょうぐんじん [5] 【職業軍人】
(応召などによる軍人に対して)職業として軍務に就いている人。
職業適性検査
しょくぎょうてきせいけんさ [9] 【職業適性検査】
個人がどのような職業に適した素質・能力をもっているかを測定するテスト。体力・知能・興味・性格などを測定して,適職を調べる。
職業選択の自由
しょくぎょうせんたくのじゆう 【職業選択の自由】
自分が従事したい職業を任意に選択でき,その職業に就くことについて差別されない自由。憲法第二二条で保障されている。
職業野球
しょくぎょうやきゅう [5] 【職業野球】
プロ野球。
職権
しょっけん シヨク― [0] 【職権】
その職務に基づく正当なものとして,一定の行為をなす権限や権能。特に,公の機関や公務員に与えられたものをいう。
職権
しょっけん【職権】
official power(s);authority.→英和
〜を行使(乱用)する exercise (abuse) one's authority.→英和
〜をもって in virtue of one's office.‖職権乱用 misfeasance.
職権主義
しょっけんしゅぎ シヨク― [5] 【職権主義】
〔法〕 訴訟手続に関して,裁判所に各種の権限を集中する原則。
⇔当事者主義
職権命令
しょっけんめいれい シヨク― [5] 【職権命令】
行政機関が,法律・勅令等により与えられた一般的な命令制定権に基づいて制定した命令。
→委任命令
職権斡旋
しょっけんあっせん シヨク― [5] 【職権斡旋】
⇒斡旋(アツセン)
職権濫用罪
しょっけんらんようざい シヨク― [7] 【職権濫用罪】
公務員が職権を濫用して人に義務のないことを行わせ,または権利を妨害する犯罪。公務員職権濫用罪。準起訴手続の対象となる。
職歴
しょくれき [0] 【職歴】
職業や職務についての経歴。
職歴
しょくれき【職歴】
one's business[professional]career.
職田
しきでん [2][0] 【職田】
⇒職分田(シキブンデン)
職田
しょくでん 【職田】
⇒職分田(シキブンデン)
職由
しょくゆう [0] 【職由】 (名)スル
そのことが,主な原因になっていること。「其開化が其異同に―すといふが如きは/真善美日本人(雪嶺)」
職種
しょくしゅ [0][1] 【職種】
職業や職務の種類。
職級
しょっきゅう シヨクキフ [0] 【職級】
職務をその種類や責任によって段階的に分類し格付けしたもの。
職給
しょっきゅう シヨクキフ [0] 【職給】
職務に対して支払われる給料。
職能
しょくのう [0][2] 【職能】
(1)職務を果たす能力。
(2)社会・企業などの大きな枠組みの中で,その職業・職務の果たす役割。
(3)もののはたらき。あるものの中で果たす役割。「下院としての―」「文法上の―」
職能
しょくのう【職能】
function.→英和
職能給 wages on job evaluation.職能代表 vocational representation.
職能代表制
しょくのうだいひょうせい [0][2] 【職能代表制】
職業別団体から代表を選出して議会に送る代議制度。ワイマール憲法下のドイツの経済会議,第四共和制憲法下のフランスの経済評議会など。
→地域代表制
職能別組合
しょくのうべつくみあい [7] 【職能別組合】
「職業別組合」に同じ。
職能制
しょくのうせい [0] 【職能制】
企業において,資材調達・生産・販売など各職能を単位とした,専門化の原則を重視する組織編成。事業範囲が多品目・多地域になるに従い事業部制組織に移行した。
→事業部制
職能団体
しょくのうだんたい [5] 【職能団体】
(医師会・弁護士会など)特殊技能や資格を必要とする職業ごとに組織された団体。
職能給
しょくのうきゅう [3] 【職能給】
従業員の職務遂行能力に基づいて決められる給与。
職蜂
しょくほう [0] 【職蜂】
働き蜂(バチ)。
職蟻
しょくぎ [1] 【職蟻】
⇒働(ハタラ)き蟻(アリ)
職衆
しきしゅ [2] 【職衆・色衆】
〔仏〕 法会(ホウエ)の際,金剛杵(コンゴウシヨ)を持ったり,散華(サンゲ)などの職務をつとめる僧衆。
職親
しょくおや [0] 【職親】
(1)保証人がいない年少者の就職の際,親の資格で保証人となって就労の世話をする人。
(2)知的障害者の生活指導や職業指導を引き受ける者。
職責
しょくせき [0] 【職責】
職務上の責任。「―を全うする」
職責
しょくせき【職責】
<perform> one's duties;(official) responsibility.→英和
職過ぎる
しょくす・ぎる 【職過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ上二 しよくす・ぐ
〔近世江戸語〕
身分不相応である。立派すぎる。「元来,内唄女(ウチゲイシヤ)には―・ぎた女なりと/人情本・英対暖語」
職長
しょくちょう [0][2] 【職長】
職場の長。また,職工の長。
職階
しょっかい シヨク― [0] 【職階】
職務を,種類・内容・責任の軽重などによって分けて定めた階級。職務上の階級。
職階制
しょっかいせい シヨク― [0] 【職階制】
職階を設け,それに基づいて人事管理を行う制度。
職階給
しょっかいきゅう シヨク―キフ [3] 【職階給】
職階に基づいて決定される給与。
聾
ろう [1] 【聾】
両耳の聴覚が重度に障害されている状態。
聾
つんぼ [1] 【聾】
耳が聞こえないこと。また,その人。
→ろう(聾)
聾
みみしい 【耳癈・聾】
耳が聞こえないこと。また,その人。[和名抄]
聾
つんぼ【聾】
deafness (疾患).→英和
〜の deaf.→英和
〜になる become deaf.‖聾桟敷(さじき)に置かれる be completely ignored.
聾する
ろう・する [3] 【聾する】 (動サ変)[文]サ変 ろう・す
耳が聞こえなくなる。耳を聞こえなくさせる。「耳を―・する爆音」
聾児
ろうじ [1] 【聾児】
耳の聞こえない児童。
聾唖
ろうあ [1] 【聾唖】
耳が聞こえず,話しことばが話せない状態。先天性あるいは乳幼児期から高度の難聴があって音声言語の習得ができなかったことによる。
聾唖の
ろうあ【聾唖の(者)】
(a) deaf-mute;(a) deaf-and-dumb (person).聾唖学校 a deaf-and-dumb school.
聾唖学校
ろうあがっこう [4] 【聾唖学校】
聾学校の旧称。
聾学校
ろうがっこう [3] 【聾学校】
聴覚障害者に対して普通教育に準ずる教育を施し,併せてその障害を補うために必要な知識・技能を授ける学校。
聾学校
ろうがっこう【聾学校】
a school for the deaf.→英和
聾桟敷
つんぼさじき [4] 【聾桟敷】
(1)江戸時代の歌舞伎小屋で,二階正面桟敷の最後部にある最下級席。舞台から最も遠く,台詞(セリフ)がよく聞こえないところからの称だが,見巧者(ミゴウシヤ)が集まった。今の三階席,立見席にあたる。大向こう。百桟敷。
(2)必要な事柄を知らされないでいる,疎外された立場。「―に置かれる」
聾盲
ろうもう [0] 【聾盲】
耳の聞こえないことと目の見えないこと。また,その人。
聾者
ろうしゃ [1] 【聾者】
耳の聞こえない人。
聿旁
ふでづくり [3] 【聿旁】
漢字の旁(ツクリ)の一。「肄」「肆」などの「聿」の部分。
肆
し [1] 【四・肆】
数の名。三より一つ多い数。よ。よつ。よっつ。よん。
〔「肆」は大字として用いられる〕
肆
いちくら [0] 【肆・市座】
〔後に「いちぐら」とも〕
古代から中世に,市で商品を並べた所。後の見世棚にあたる。
肆店
してん [0] 【肆店・肆廛】
みせ。商店。店舗。
肆廛
してん [0] 【肆店・肆廛】
みせ。商店。店舗。
肆意
しい [1] 【恣意・肆意】
(1)その時々の気ままな思いつき。自分勝手な考え。「会長の―によって方針が左右される」
(2)物事の関係が偶然的であること。「言語の―性」
肇国
はつくに 【肇国・初国】
初めにできあがった状態の国。国家の最初の段階。「―小さく作らせり/出雲風土記」
肇国
ちょうこく テウ― [0] 【肇国】 (名)スル
はじめて国を建てること。建国。
肇造
ちょうぞう テウザウ [0] 【肇造】 (名)スル
(国などを)はじめてつくること。創造。「国家を―する」
肉
にく [2] 【肉】
(1)動物の,皮膚におおわれ骨に付着する柔らかい部分。一般に,皮下組織と筋肉をいう。「肩に―がつく」「頬(ホオ)の―がおちる」
(2)食用とするため切り取られた鳥・獣・魚介類の体の柔らかい部分。魚介類を除いた,鳥獣類の肉についていうことが多い。しし。「―を焼く」
(3)果実の皮と種子の間の部分。果肉。「このメロンは―が厚い」
(4)物の厚み。厚さ。「―の薄い鋳物」
(5)物事の骨組みや大筋につけ加わって,厚みやふくらみとなる部分。
(6)霊に対して,肉体。「血わき―おどる」
(7)肉欲。性欲。「―の誘惑」
(8)印肉。
肉
にく【肉】
(1) flesh;→英和
meat (食用肉);→英和
beef (牛肉);→英和
pork (豚肉);→英和
muscles (筋肉);the flesh (肉体).
(2)[印肉]an ink pad.〜がつく(落ちる) gain (lose) flesh.〜の厚い(薄い) thick (thin).→英和
肉
しし 【肉・宍】
にく。人体の肉。「我が―はみ膾(ナマス)はやし/万葉 3885」[和名抄]
肉エキス
にくエキス [3] 【肉―】
肉の煮出し汁をこして,濃縮したもの。ペースト状・粉末状で,スープのだしなどに用いる。
肉ジバン
にくジバン [3] 【肉―】
〔「肉ジュバン」とも〕
肌にぴったりつくように作った肉色の下着。演劇で,からだの入れ墨を現したり,太っているように見せるために着る。
肉ジャガ
にくジャガ [0] 【肉―】
牛肉や豚肉とジャガイモ・玉ネギなどの野菜を甘辛く煮込んだ煮物。
肉ジュバン
にくジュバン [3] 【肉―】
⇒肉ジバン
肉串ろ
ししくしろ 【肉串ろ】 (枕詞)
串に刺して焼いた獣肉がうまいことから,「熟睡(ウマイ)」に,また良味(ヨミ)と同音の「黄泉(ヨミ)」にかかる。「―熟睡寝し間(ト)に/日本書紀(継体)」「―黄泉に待たむと/万葉 1809」
肉交
にくこう [0] 【肉交】
男女の肉体の交わり。
肉交
にっこう ニクカウ [0] 【肉交】
⇒にくこう(肉交)
肉付き
ししつき [0] 【肉付き】
肉づき。ししおき。
肉付き
にくづき [0] 【肉付き】
(1)肉のついていること。
(2)身体に肉のついている程度。太り具合。「―のいい人」
肉付きの良い
にくづき【肉付きの良い】
plump;→英和
fleshy.→英和
〜の悪い thin;→英和
lean.→英和
肉付きの面
にくづきのめん 【肉付きの面】
説話の一。心の邪悪な老婆が,般若(ハンニヤ)の面をつけて嫁をおどすが,面が顔からとれなくなるというもの。越前吉崎観音の霊験譚として知られ,種々の文芸や,浄瑠璃・歌舞伎に取り入れられた。
肉付く
にくづ・く [3] 【肉付く】 (動カ五[四])
からだに肉がつく。太る。「頬のあたりがふつくりと―・いた/田舎教師(花袋)」
肉付け
にくづけ [0][4] 【肉付け】 (名)スル
(1)肉をつけて厚みをつけること。また,その肉付きの具合。
→モデリング
(2)大体の構成ができてから,細かい点に手を加えて内容を充実させること。「構想に―して仕上げる」
肉付けする
にくづけ【肉付けする】
amplify;→英和
make substantial.
肉体
にくたい【肉体】
the body;→英和
the flesh.→英和
〜の bodily;→英和
physical.→英和
‖肉体美 physical beauty.肉体労働(者) (a) physical labor(er)[work(er)].
肉体
にくたい [0] 【肉体】
なまみの体。
肉体の悪魔
にくたいのあくま 【肉体の悪魔】
〔原題 (フランス) Le Diable au corps〕
ラディゲの長編小説。1923年刊。第一次大戦で夫を戦地に送り出した若き人妻と早熟な高校生との微妙な恋愛心理を,簡潔な古典的文体で描く。
肉体労働
にくたいろうどう [5] 【肉体労働】
肉体をつかってする労働。筋肉労働。
⇔精神労働
肉体文学
にくたいぶんがく [5] 【肉体文学】
第二次大戦敗戦直後,肉体のみが唯一の信頼しうる現実であるとした風俗小説の一傾向。田村泰次郎の「肉体の門」など。
肉体的
にくたいてき [0] 【肉体的】 (形動)
肉体にかかわるさま。
⇔精神的
「―に圧倒される」「―な疲労」「―な衰え」
肉体美
にくたいび [3] 【肉体美】
肉体の美しさ。
肉体関係
にくたいかんけい [5] 【肉体関係】
男女の性的な関係。
肉入れ
にくいれ [4][0] 【肉入れ】
印肉を入れるもの。肉池。
肉冠
にくかん [0] 【肉冠】
とさかの異名。
肉切り
にくきり [0][4][3] 【肉切り】
(1)獣肉などを切ること。
(2)「肉切り包丁」の略。
肉切り包丁
にくきりぼうちょう [5] 【肉切り包丁】
獣肉などを切るのに用いる包丁。
肉刑
にっけい ニク― [0] 【肉刑】
⇒にくけい(肉刑)
肉刑
にくけい [0] 【肉刑】
入れ墨・指切り・足切り・耳そぎなど,肉体の一部を損傷・欠落させる刑罰。
肉刺
まめ [2] 【肉刺】
手足の皮膚が他の物とこすれてできる水ぶくれ。
肉刺
まめ【肉刺】
a blister (水ぶくれ);→英和
a corn (うおの目,底豆).→英和
〜ができる have a blister[corn] <on one's foot> .
肉刺
にくさし [4][3] 【肉刺(し)】
〔江戸後期から明治期にかけての語〕
フォーク。肉叉(ニクサ)。「小匙,―,小刀の大なる小なる/ふらんす物語(荷風)」
肉刺し
にくさし [4][3] 【肉刺(し)】
〔江戸後期から明治期にかけての語〕
フォーク。肉叉(ニクサ)。「小匙,―,小刀の大なる小なる/ふらんす物語(荷風)」
肉南蛮
にくなんばん [3] 【肉南蛮】
肉・ねぎを入れた,そばやうどん。にくなん。
肉厚
にくあつ [0] 【肉厚】 (形動)[文]ナリ
肉の厚いさま。「―の唇」
肉叉
にくさ [1] 【肉叉】
〔江戸後期から明治期にかけての語〕
フォーク。肉刺し。
肉叢
ししむら [0] 【肉叢】
肉のかたまり。肉塊。また,肉体。「かくもわが血は君が―を慕ひにき/ふらんす物語(荷風)」
肉合
ししあい [0] 【肉合(い)】
肉のつき具合。ししおき。
肉合い
ししあい [0] 【肉合(い)】
肉のつき具合。ししおき。
肉合い彫
ししあいぼり [0] 【肉合い彫(り)】
主に彫金で,模様の周囲を彫り沈めて,浮き彫りの効果を出す技法。模様の面は地の面より高くならない。日本では杉浦乗意(1701-1761)が始めたとされる。
肉合い彫り
ししあいぼり [0] 【肉合い彫(り)】
主に彫金で,模様の周囲を彫り沈めて,浮き彫りの効果を出す技法。模様の面は地の面より高くならない。日本では杉浦乗意(1701-1761)が始めたとされる。
肉合い蒔絵
ししあいまきえ [5][6] 【肉合い蒔絵】
蒔絵技法の一。高蒔絵と研ぎ出し蒔絵とが併用された立体的な感じを与えるもの。肉合い研ぎ出し蒔絵。
肉団
にくだん [0] 【肉団】
(1)肉のかたまり。肉塊。「魂もなき―のみ/露団々(露伴)」
(2)〔仏〕 六根の一つ,意根の宿るところ。すなわち心臓のこと。八弁の肉葉から成るという。肉団心。「胸の間に八分の―あり/百座法談」
肉団子
にくだんご [3] 【肉団子】
⇒ミート-ボール
肉団子
にくだんご【肉団子】
a meat ball.
肉垂れ
にくだれ [0] 【肉垂れ】
⇒肉髯(ニクゼン)
肉塊
にっかい【肉塊】
a lump of flesh[meat].
肉塊
にくかい [0] 【肉塊】
肉のかたまり。ししむら。
肉塊
にっかい ニククワイ [0] 【肉塊】
⇒にくかい(肉塊)
肉声
にくせい [0] 【肉声】
マイクなどを通さない,人間の口から出たそのままの音声。
肉声
にくせい【肉声】
a (natural) voice.
肉太
にくぶと [0] 【肉太】 (名・形動)[文]ナリ
文字が太く書いてある・こと(さま)。
⇔肉細
「―な文字」
肉太の
にくぶと【肉太の】
thick <letters> .→英和
〜に書く write (in a) thick (hand).
肉屋
にくや【肉屋】
a butcher (人);→英和
[店]a butcher's;a meat shop.
肉屋
にくや [2] 【肉屋】
牛・豚・鶏などの肉を販売する店。また,その人。
肉屏風
にくびょうぶ [3] 【肉屏風】
「肉障(ニクシヨウ)」に同じ。
肉山脯林
にくざんほりん [5][0] 【肉山脯林】
〔「帝王世紀」の夏の桀(ケツ)王の故事による。「脯」は干し肉の意〕
生肉の山と干し肉の林。豪華きわまる宴会のたとえ。
肉布団
にくぶとん [3] 【肉布団】
同衾(ドウキン)する婦人を布団に見たてていう語。
肉弾
にくだん [0] 【肉弾】
〔桜井忠温(タダヨシ)の戦記文学の題名からできた語〕
肉体を弾丸として,敵陣に突入すること。「奮(フル)つて―となつて敵塁を撃つた/肉弾(忠温)」
肉弾戦
にくだん【肉弾戦】
a hand-to-hand fighting.
肉情
にくじょう [0] 【肉情】
肉体的な欲望。特に,性欲。
肉感
にっかん【肉感】
sexual feeling.〜を挑発する have a strong sex appeal.〜的な voluptuous <charms> ;→英和
sexy.→英和
肉感
にくかん [0] 【肉感】
(1)性欲に訴えるような感じ。「―をそそる」
(2)肉体に起こる感じ。
肉感
にっかん ニク― [0] 【肉感】
⇒にくかん(肉感)
肉感的
にくかんてき [0] 【肉感的】 (形動)
性欲を刺激するさま。「―なポーズを取る」「―描写」
肉挽器
にくひき【肉挽器】
a mincing machine.
肉月
にくづき [2] 【肉月】
〔日月の「月」の字と区別していう〕
漢字の偏の一。「肝」「肥」などの「月」の部分。からだに関する文字を作る。
〔「肉」が偏になるときの形で,本来「月偏」とは別のものだが,現在は同じ字形となっている〕
肉林
にくりん [0] 【肉林】
盛大な宴会のたとえ。
→酒池(シユチ)肉林
肉柱
にくちゅう [0] 【肉柱】
貝柱(カイバシラ)のこと。
肉桂
にっけい ニク― [0][1] 【肉桂】
(1)中国南部,インドシナ半島産の東京(トンキン)肉桂のこと。古来,生薬として用いられる。カシア。
(2)セイロンニッケイのこと。
(3)クスノキ科の常緑高木。暖地で栽培,庭木ともする。葉は革質で狭卵形。夏,淡黄緑色の小花を開き,液果は楕円形で黒く熟す。インドシナ原産。江戸時代中国を経て渡来。根皮は辛く香味があって健胃・発汗などの薬用とし,また菓子の香料に使う。
(4){(3)}の根皮を乾燥したもの。香辛料・健胃薬とする。にっき。にっけ。
肉桂(3)[図]
肉桂
にっけい【肉桂】
《植》a cinnamon.→英和
肉桂油
にっけいゆ ニク― [3] 【肉桂油】
⇒桂皮油(ケイヒユ)
肉桂色
にっけいいろ ニク― [0] 【肉桂色】
ニッケイの類の樹皮や根皮のような,くすんだ黄赤色。
肉欲
にくよく【肉欲】
sexual[carnal]desire[appetite,pleasures];lust.→英和
肉欲
にくよく [0] 【肉欲】
男女間の肉体上の欲望。性欲。色欲。
肉欲的
にくよくてき [0] 【肉欲的】 (形動)
肉欲をそそるさま。
肉汁
にくじゅう [0] 【肉汁】
(1)肉を煮出した汁。スープ。
(2)肉から搾り取った汁。肉漿(ニクシヨウ)。
肉汁
にくじゅう【肉汁】
gravy;→英和
broth.→英和
肉池
にくち [0][1] 【肉池】
朱肉を入れる容器。肉入れ。
肉漿
にくしょう [0] 【肉漿】
肉を圧搾器にかけて搾り取った液。肉汁。
肉片
にくへん [0] 【肉片】
肉の切れはし。
肉牛
にくぎゅう [0] 【肉牛】
食肉生産のために飼う牛。
肉牛
にくぎゅう【肉牛】
a beef;→英和
beef cattle <複数扱い> .
肉用
にくよう [0] 【肉用】
食肉として用いること。
肉用種
にくようしゅ [3] 【肉用種】
食用の肉をとるための,牛・豚・鶏などの品種。
肉界
にくかい [0] 【肉界】
肉体に関係する世界。現実の世界。
⇔霊界
肉畜
にくちく [0] 【肉畜】
食肉用とするために飼育する家畜。
肉瘤
にくりゅう [0] 【肉瘤】
(1)こぶ。肉腫(ニクシユ)。
(2)たくましく盛り上がった筋肉。
肉的
にくてき [0] 【肉的】 (形動)
肉体・肉欲にかかわるさま。
⇔霊的
「―な欲望」
肉眼
にくがん【肉眼】
<with> the naked eye.
肉眼
にくげん [0] 【肉眼】
〔「げん」は呉音〕
〔仏〕 五眼の一。肉体にそなわっている普通の目。
肉眼
にくがん [0] 【肉眼】
眼鏡・望遠鏡・顕微鏡などを用いない,生来の視力。「―では見えない」
→にくげん(肉眼)
肉穂花序
にくすいかじょ [5] 【肉穂花序】
穂状花序の一型。太い肉質の中軸の周囲に無柄の小花が密生しているもの。サトイモ科・パイナップル科の花序に見られる。
→花序
肉筆
にくひつ [0] 【肉筆】
印刷や複製ではなく,本人自身が書くこと。また,その書画や筆跡。「―のサイン」
肉筆
にくひつ【肉筆】
an autograph;→英和
one's own handwriting.〜の autographic;in one's own handwriting.
肉粉
にくふん [0] 【肉粉】
獣肉や魚肉を干して粉にしたもの。
肉細
にくぼそ [0] 【肉細】 (名・形動)[文]ナリ
文字が細く書いてある・こと(さま)。
⇔肉太
「―に書く」
肉縁
にくえん [0] 【肉縁】
肉親の関係。血続きの縁。血縁。
肉置き
ししおき [0] 【肉置き】
肉のつき具合。ししあい。「―豊かに,目なざし燃ゆる如くなれば/即興詩人(鴎外)」
肉腫
にくしゅ【肉腫】
《医》a sarcoma.→英和
肉腫
にくしゅ [0][1] 【肉腫】
上皮組織以外の組織から発生する悪性腫瘍。癌腫よりも若年層に多くみられ,増殖が速い。
→悪性腫瘍
肉色
にくいろ【肉色(の)】
flesh color(ed).
肉色
にくいろ [0] 【肉色】
(1)皮膚の色。肌色。
(2)黄色がかった淡紅色。
肉色
にくしょく [0] 【肉色】
⇒にくいろ(肉色)
肉芽
にくが [0][1] 【肉芽】
(1)「肉芽組織」の略。
(2)「むかご」に同じ。
肉芽組織
にくがそしき [4] 【肉芽組織】
毛細血管・繊維芽細胞などから成る増殖力の盛んな若い結合組織。傷の治癒,外界から体内に入った異物処理などに際し,重要な役割を果たす。肉芽。
肉芽腫
にくがしゅ [3] 【肉芽腫】
肉芽組織からなる炎症性の腫瘍・腫瘤(シユリユウ)。
肉蒲団
にくぶとん 【肉蒲団】
中国,清代の好色小説。六巻二〇回。李漁作。未央生(ミオウセイ)という青年が色道遍歴の末,仏門に帰依する物語。性描写と趙子昂(チヨウスゴウ)の春画によって知られる。別名,覚後禅。
肉蓯蓉
にくしょうよう [3] 【肉蓯蓉】
植物オニクの漢方での名。
肉薄
にくうす [0] 【肉薄】 (形動)[文]ナリ
肉付きの薄いさま。
肉薄
にくはく [0] 【肉薄】 (名)スル
(1)身をもって攻めること。鋭く相手に迫ること。「敵陣に―する」「鋭い質問で―する」「蘭軒は此日債鬼に―せられ/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)相手に接するほど迫ること。「首位に―する」
肉薄する
にくはく【肉薄する】
press <the enemy> hard;press <a person> hard <with a question> ;run <a person> close (競走で).
肉蠅
にくばえ [2] 【肉蠅】
ニクバエ科のハエの総称。体長1センチメートル前後。体は灰白色で,胸部背面に黒色の縦条があり,腹部には市松模様がある。卵胎生をする。シマバエ。
肉袒
にくたん [0] 【肉袒】
〔左氏伝(宣公十二年)〕
片肌を脱いで体の一部を現すこと。昔,中国で謝罪の意を示す一つの方法で,打たれる覚悟を表したもの。「―負荊」
肉製品
にくせいひん [3] 【肉製品】
⇒食肉加工品
肉親
にくしん [0] 【肉親】
親子・兄弟などのように,自分と血縁関係にある者。「―の情」
肉親
にくしん【肉親】
one's near relatives.〜の true[real](実の).→英和
肉豆蔲
にくずく [2] 【肉豆蔲】
ニクズク科の常緑高木。東南アジア原産。香料植物として熱帯地方で広く栽植。雌雄異株。葉腋に白色の小花を数個ずつつけ,球形の核果を結ぶ。種子は赤色網状の殻があり,全体をナツメグ,仮種皮をメースの名で香味料とする。また仁(ジン)は芳香健胃薬とする。古名,シシズク。
肉豆蔲油
にくずくゆ [4] 【肉豆蔲油】
ニクズク科の樹木の種子を蒸留して得た油。微黄色で,強い芳香を有するので芳香剤とするほか,薬用ともする。
肉質
にくしつ [0] 【肉質】
(1)肉の多い性質。「―の葉」
(2)肉の質。
肉質類
にくしつるい [4] 【肉質類】
原生動物門の一綱。微小な単細胞動物。細胞は裸かもしくは被殻をもつ。原形質流動によるかまたは仮足を出して移動。分裂によって無性的に繁殖する。太陽虫・放散虫・アメーバ・粘菌の類。肉質虫類。
肉身
にくしん [0] 【肉身】
肉体。なまみのからだ。生身(シヨウジン)。「醜い魂と,美しい―を持つた人間は/偸盗(竜之介)」
肉醤
にくしょう [0] 【肉醤】
肉の塩漬け。ししびしお。
肉醤
ししびしお 【肉醤・醢】
肉を用いた,塩辛のような食品。にくしょう。[和名抄]
肉鍋
にくなべ [0] 【肉鍋】
(1)肉料理用の鍋。
(2)鳥獣の肉類を鍋で煮て食べる料理。牛鍋・鳥鍋など。
肉陣
にくじん [0] 【肉陣】
「肉障(ニクシヨウ)」に同じ。
肉障
にくしょう [0] 【肉障】
〔「開元天宝遺事」に載る楊国忠の故事による〕
大勢の妓女を並べて,風をさえぎり,寒さ防ぎとするもの。肉陣。肉屏風(ニクビヨウブ)。
肉離れ
にくばなれ [3] 【肉離れ】 (名)スル
疾走・跳躍などの動作中に,大腿部や下腿部の筋肉に突然激痛が走り,運動不能となる状態。筋繊維の一部が切れたものと考えられる。
肉離れする
にくばなれ【肉離れする】
tear a muscle.→英和
肉類
にくるい [2] 【肉類】
食用にする肉の総称。
肉食
にくしょく [0] 【肉食】 (名)スル
(1)鳥獣の肉を食べること。にくじき。
⇔菜食
(2)動物が他の動物を食べて生きていくこと。
⇔草食
肉食
にくじき [0] 【肉食】 (名)スル
鳥獣や魚の肉を食べること。にくしょく。「開化に赴き―するもの日々多し/新聞雑誌 52」
肉食する
にくしょく【肉食する】
eat meat.‖肉食動物 a carnivorous animal.肉食鳥(獣) a bird (beast) of prey.
肉食動物
にくしょくどうぶつ [5] 【肉食動物】
肉食性の動物。
肉食妻帯
にくじきさいたい [0] 【肉食妻帯】
(禁欲生活を送るべき)僧が魚肉を食べ,妻をもつこと。
肉食性
にくしょくせい [0] 【肉食性】
動物の食性の一。日常の食物の種類が動物質のもの。食肉性。
肉食鳥
にくしょくちょう [0] 【肉食鳥】
ワシタカ類など,小動物を捕食する鳥。猛禽類。
肉饅
にくまん [0] 【肉饅】
豚のひき肉を調理して小麦粉の皮に包んで蒸し上げた中華饅頭(マンジユウ)。肉饅頭。
肉饅頭
にくまんじゅう [3] 【肉饅頭】
⇒肉饅(ニクマン)
肉髯
にくぜん [0] 【肉髯】
一部の鳥類の雄の頬(ホオ)から首にかけて垂れる肉質の隆起。羽毛を欠く。肉垂れ。
肉髻
にっけい ニク― 【肉髻】
⇒にくけい(肉髻)
肉髻
にくけい [0] 【肉髻】
〔梵 uṣṇīṣa〕
〔仏〕 仏の三十二相の一。頭頂部にある髻(モトドリ)に似た一段高い盛り上がりをいう。烏瑟膩沙(ウシチニシヤ)。仏頂。
肋
あばら [0] 【肋】
「あばらぼね」の略。
肋
あばら【肋】
the side;→英和
the ribs.肋骨(を折る) (break) a rib.→英和
肋
ろく [1] 【肋】
あばら。あばら骨。
肋
ばら [1] 【肋】
「肋肉(バラニク)」の略。
肋木
ろくぼく [0] 【肋木】
器械体操用具の一。柱の間に等間隔に多数の丸い横木を取り付けたもの。
肋木
ろくぼく【肋木】
Swedish[wall]bars.
肋板
ろくばん [0] 【肋板】
船底部を強化するため,肋骨の間に挿入する鋼板。
肋肉
ばらにく [2][0] 【肋肉】
〔肋(アバラ)についた肉の意〕
牛・豚の腹側の肉。肉と脂肪が層をなしている。三枚肉。ばら。
→牛肉
→豚肉
肋膜
ろくまく【肋膜】
the pleura.→英和
肋膜炎 pleurisy.→英和
肋膜
ろくまく [0] 【肋膜】
⇒胸膜(キヨウマク)
肋膜炎
ろくまくえん [0][4] 【肋膜炎】
⇒胸膜炎(キヨウマクエン)
肋間
ろっかん ロク― [0] 【肋間】
あばら骨の間。肋骨と肋骨の間。
肋間神経
ろっかんしんけい ロク― [5] 【肋間神経】
胸椎から出て肋骨の下に沿って胸部の筋群および皮膚に分布する脊髄神経。左右一二対ある。
肋間神経痛
ろっかん【肋間神経痛】
intercostal neuralgia.
肋間神経痛
ろっかんしんけいつう ロク― [0][7] 【肋間神経痛】
肋間神経の疼痛(トウツウ)。肋間神経が圧迫・癒着などの影響を受けると,神経の走っている部分に沿って痛みが起こる。
肋骨
あばらぼね [0] 【肋骨】
肋骨(ロツコツ)のこと。
肋骨
ろっこつ【肋骨】
a rib;→英和
a frame (船の).→英和
肋骨
ろっこつ ロク― [0] 【肋骨】
(1)背骨と胸骨とに付いて胸郭を形成する弓形の長骨。左右一二対あり,胸部の器官を保護する。あばらぼね。
(2)船体の外形を形作る肋骨状の骨組み。
(3)旧陸軍の軍服の胸の部分に付けた飾りひも。
肌
はだえ [0][3] 【肌・膚】
(1)皮膚。はだ。「―は雪の如くにて/朱雀日記(潤一郎)」
(2)刀剣の表面。
肌
はだ [1] 【肌・膚】
(1)人のからだの表皮。皮膚。はだえ。「―が荒れる」
(2)物の表面。きめ。「木の―」
(3)性質。気質。気性。「学者―」
肌
はだ【肌】
the skin.→英和
〜が合う(合わない) can(not) get on well <with> (気質);(do not) like.→英和
〜をぬぐ strip oneself to the waist.→英和
‖詩人肌 <be> something of a poet.
肌の帯
はだのおび 【肌の帯】
ふんどし。下帯。肌帯。
肌ジバン
はだジバン [3] 【肌―】
和装で,一番下に着るジバン。はだジュバン。
肌付き
はだつき [0] 【肌付き】
(1)皮膚のようす。肌の感じ。「ざらざらした―」
(2)じかに肌につけること。「―の胴巻」
(3)肌着。はだつけ。「空色の御―/浮世草子・一代男 6」
肌付け
はだつけ [2] 【肌付け】
(1)「肌付き{(3)}」に同じ。
(2)馬具の一。二枚重ねの下鞍の,下のもの。
⇔切っ付け
肌刀
はだがたな 【肌刀】
懐中に持っている守り刀。懐刀(フトコロガタナ)。「喧嘩と言へば一番駈け,―差いた様な人/浄瑠璃・夏祭」
肌合
はだあい【肌合】
⇒性格.
肌合
はだあい [0] 【肌合(い)】
(1)物の表面の感じ。肌ざわり。「磁器のような―」
(2)その人を特徴づけている気質。また,人や作品から受ける感じ。「兄弟の中では一人だけ―が違う」
(3)威勢がよいこと。勇み肌。「あの人も―なしやうばいをしてゐるから/安愚楽鍋(魯文)」
肌合い
はだあい [0] 【肌合(い)】
(1)物の表面の感じ。肌ざわり。「磁器のような―」
(2)その人を特徴づけている気質。また,人や作品から受ける感じ。「兄弟の中では一人だけ―が違う」
(3)威勢がよいこと。勇み肌。「あの人も―なしやうばいをしてゐるから/安愚楽鍋(魯文)」
肌吉紙
はだよしがみ [4] 【肌吉紙】
甲斐国(今の山梨県)で抄造した糊入奉書紙。武田家の御用紙。
肌寂しい
はださびし・い [5] 【肌寂しい】 (形)
ひとり寝のため,異性の肌のぬくもりが恋しい。
[派生] ――さ(名)
肌寒
はださむ [0] 【肌寒】
秋が深まって肌寒く感じること。秋冷え。[季]秋。《―も残る寒さも身一つ/虚子》
肌寒い
はださむ・い [4] 【肌寒い・膚寒い】 (形)[文]ク はださむ・し
〔「はだざむい」とも〕
(1)秋になって,肌に寒さを感じる。「朝夕は―・く感じる」
(2)なんとなく恐ろしくて,鳥肌が立つような感じだ。「―・い光景」
[派生] ――さ(名)
肌寒い
はだざむい【肌寒い】
chilly.
肌布団
はだぶとん [3] 【肌布団】
肌に直接かけて寝る,薄くて柔らかい掛け布団。肌掛け。肌掛け布団。
肌帯
はだおび [3] 【肌帯】
肌に直接する帯。ふんどしのこと。
肌性
はだしょう [3] 【肌性】
肌の性質。
肌掛け布団
はだがけぶとん [5] 【肌掛(け)布団】
〔「はだかけぶとん」とも〕
「肌布団(ハダブトン)」に同じ。
肌掛布団
はだがけぶとん [5] 【肌掛(け)布団】
〔「はだかけぶとん」とも〕
「肌布団(ハダブトン)」に同じ。
肌焼
はだやき [0] 【肌焼(き)】
熱処理により表面の炭素を多くし,焼き入れした鋼。表面が硬く,内部はねばりがあり,耐摩耗性を要する部品に用いる。肌焼き入れ。
肌焼き
はだやき [0] 【肌焼(き)】
熱処理により表面の炭素を多くし,焼き入れした鋼。表面が硬く,内部はねばりがあり,耐摩耗性を要する部品に用いる。肌焼き入れ。
肌理
きり [2] 【肌理】
(1)皮膚のきめ。きめ。
(2)木材などの,材のもつ質感。きめ。
肌理
きめ [2] 【木目・肌理】
(1)もくめ。木理。《木目》「―の通った木材」
(2)皮膚や物の表面の細かいあや。「―の細かな肌」
(3)物事をする際の心くばり。「―の細かい配慮」
肌理細か
きめこまか [3] 【木目細か・肌理細か】 (形動)[文]ナリ
〔「きめごまか」とも〕
(1)皮膚や物の表面がなめらかなさま。「―な肌」
(2)気くばりがこまやかなさま。丁寧で緻密なさま。「―な筆致」「―な対応」
肌着
はだき【肌着】
an underwear;→英和
an undershirt.→英和
肌着
はだぎ [3][0] 【肌着】
肌にじかにつける衣類。下着。はだぎぬ。
肌砂
はだずな [0][2] 【肌砂】
鋳物の表面を滑らかにするために鋳型の表面に用いる砂。細かく,耐火度の高いものを使用する。
肌肥
はだごえ [0][2] 【肌肥】
「種肥(タネゴエ)」に同じ。
肌脱ぎ
はだぬぎ [0][4] 【肌脱ぎ】
和服の袖から腕を抜き,上半身の肌をあらわすこと。片肌脱ぎと両(モロ)肌脱ぎがある。[季]夏。
肌脱ぐ
はだぬ・ぐ 【肌脱ぐ】 (動ガ四)
片袖または両袖をぬいで,肌をあらわす。
肌膚
きふ [1] 【肌膚】
はだ。皮膚。
肌色
はだいろ [0] 【肌色】
(1)人の肌のような色。やや赤みを帯びた薄い黄色。
(2)器物の地肌の色。
肌薄
はだうす [0] 【肌薄・膚薄】 (形動)[文]ナリ
やせて肉が薄いさま。また,薄着なさま。「―な胸を透かして/歌行灯(鏡花)」
肌衣
はだぎぬ [3] 【肌衣】
「肌着」に同じ。
肌袴
はだばかま 【肌袴】
膝あたりまでの丈の,肌に直接つける袴。下袴。「鎧脱ぎ置き―をかき/盛衰記 35」
肌触り
はだざわり [3] 【肌触り】
肌に触れた感じ。「―がよい」
肌触り
はだざわり【肌触り】
the touch;→英和
the feel.→英和
〜が柔らかい feel soft.
肌身
はだみ [1][2] 【肌身】
はだ。体。身体。
肌身離さず持つ
はだみ【肌身離さず持つ】
carry <a thing> with one.
肌骨
きこつ [0] 【肌骨】
はだとほね。
肖ゆ
あ・ゆ 【肖ゆ】 (動ヤ下二)
似る。あやかる。「鞆(ホムタ)を負(ハ)きたまへるに―・えたまへり/日本書紀(応神)」「その,たなばたの裁ち縫ふ方をのどめて,長き契りにぞ―・えまし/源氏(帚木)」
肖り者
あやかりもの [0][6] 【肖り者】
他の人があやかりたいとうらやむほど幸せな人。果報者。「世の人―とて舛掻(マスカキ)をきらせける/浮世草子・永代蔵 1」
肖る
あやか・る [3] 【肖る】 (動ラ五[四])
(1)好ましい状態にある人の影響が及んで,自分も同じような状態になる。「あなたの幸運に―・りたい」
(2)物事に触発されて,動揺する。揺れ動く。「風はやみみねのくず葉のともすれば―・りやすき人の心か/拾遺(雑恋)」
[可能] あやかれる
肖似
しょうじ セウ― [1] 【肖似】 (名)スル
よく似ていること。酷似。
肖像
しょうぞう【肖像】
a portrait;→英和
a likeness.→英和
〜をかかす have one's portrait painted.‖肖像画 a portrait.肖像画家 a portrait painter.
肖像
しょうぞう セウザウ [0] 【肖像】
人物の顔・姿などを描きうつした絵や彫刻。
肖像権
しょうぞうけん セウザウ― [3] 【肖像権】
自分の顔や姿を無断で写真・絵画などに写しとられたり,それを展示されたりすることを拒否する権利。人格権の一部とみなされる。
肖像画
しょうぞうが セウザウグワ [0] 【肖像画】
ある人物の肖像を描いた絵。
肖柏
しょうはく セウハク 【肖柏】
⇒牡丹花(ボタンカ)肖柏
肖物
あえもの 【肖物・肖者】
〔「あえ」は動詞「肖(ア)ゆ」の連用形から〕
似たいと願う対象。手本。あやかりもの。「めやすき―にし給へるを/源氏(夕霧)」
肖者
あえもの 【肖物・肖者】
〔「あえ」は動詞「肖(ア)ゆ」の連用形から〕
似たいと願う対象。手本。あやかりもの。「めやすき―にし給へるを/源氏(夕霧)」
肘
ひじ【肘】
an elbow.→英和
〜をつく rest one's elbow(s) <on> .〜を張る spread out one's elbows.〜で押す elbow.
肘
ひじ ヒヂ [2] 【肘・肱・臂】
(1)上腕と前腕とをつなぐ関節。また,その折り曲げたときの外側の部分。「―をつく」
(2){(1)}の形に曲がって突き出ているもの。
(3)「肘鉄砲」に同じ。
肘内障
ちゅうないしょう チウナイシヤウ [3] 【肘内障】
橈骨(トウコツ)小頭が環状靭帯(ジンタイ)から亜脱臼を起こしたものをいう。幼児の手や手首を急に強く引っ張った時に起こる。
肘壺
ひじつぼ ヒヂ― [2][0] 【肘壺】
戸を開閉させるために柱や戸の枠にとりつける金具。壺のような形につくり,肘金(ヒジガネ)を差し込むようにしたもので,両者一対で蝶番(チヨウツガイ)と同様の働きをする。壺金。
肘巻
ひじまき ヒヂ― 【肘巻】
「くしろ(釧)」に同じ。[和名抄]
肘布団
ひじぶとん ヒヂ― [3] 【肘布団】
「肘突き」に同じ。
肘張る
ひじば・る ヒヂ― 【肘張る】 (動ラ四)
(1)肘を張り出す。肘を横に突き出す。
(2)意地を張る。意気を示す。「―・らせ給ふもあはれに見奉る/栄花(本の雫)」
肘当て
ひじあて ヒヂ― [0] 【肘当て】
洋服の肘の部分に,補強と装飾を兼ねて付ける当て布。
肘掛
ひじかけ ヒヂ― [0][4] 【肘掛(け)】
(1)椅子などの肘をもたせかける部分。
(2)肘を置いて,よりかかり,体を楽にするための道具。脇息。
肘掛け
ひじかけ ヒヂ― [0][4] 【肘掛(け)】
(1)椅子などの肘をもたせかける部分。
(2)肘を置いて,よりかかり,体を楽にするための道具。脇息。
肘掛け椅子
ひじかけいす【肘掛け椅子】
an armchair.→英和
肘掛け椅子
ひじかけいす ヒヂ― [4] 【肘掛け椅子】
肘掛けのついた椅子。アームチェア。
肘掛け窓
ひじかけまど ヒヂ― [5] 【肘掛け窓】
座ったときに肘がかけられるほどの高さの窓。手窓。
肘木
ひじき ヒヂ― [0] 【肘木】
(1)社寺建築で,斗(マス)とともに斗栱(トキヨウ)を構成する腕木状の水平材。斗,または桁(ケタ)を受ける。位置や施された彫刻によってさまざまな種類がある。
(2)碾(ヒ)き臼(ウス)の取っ手。
肘木(1)[図]
肘枕
ひじまくら ヒヂ― [3] 【肘枕】 (名)スル
自分の肘を曲げて枕代わりにして横になること。「松の許なる据置の腰掛に,長く成つて,―して/婦系図(鏡花)」
肘枕をする
ひじまくら【肘枕をする】
make a pillow of one's arm.
肘突き
ひじつき ヒヂ― [2][4] 【肘突き】
読み書きをする時に,机の上の肘のあたる部分に敷く小さい布団。肘布団。
肘笠
ひじかさ ヒヂ― 【肘笠】
(1)肘を頭の上に伸ばして笠のかわりにすること。「難波女の被く袖笠―の/謡曲・蘆刈」
(2)笠の一種か。形状未詳。「田の中には早乙女どもおりたち,田蓑・―着て/仮名草子・東海道名所記」
肘笠雨
ひじかさあめ ヒヂ― 【肘笠雨】
にわか雨。肘雨。袖笠雨。「―ふり,神鳴りひらめきて落ちかかりなむとする時に/宇津保(菊の宴)」
肘金
ひじがね ヒヂ― [2][0] 【肘金】
(1)肘壺(ヒジツボ)に差し込んで用いる突起のある金物。扉の開閉のために用いる。ひじかなもの。
→肘壺
(2)鎧(ヨロイ)の籠手(コテ)の肘の所に付ける金具。
肘鉄
ひじてつ ヒヂ― [0] 【肘鉄】
「肘鉄砲」の略。「―を食う」「―を食わせる」
肘鉄砲
ひじでっぽう ヒヂデツパウ [3] 【肘鉄砲】
(1)腕を曲げ,肘で突きのけること。
(2)他人の誘いや申し込みを強く断ること。特に,女が男の誘いをはねつけること。ひじてつ。
肘鉄砲を食わす
ひじでっぽう【肘鉄砲を食わす】
reject;→英和
snub;→英和
kick <a person's proposal> (求婚者に).→英和
肚皮
とひ [1] 【肚皮】
(1)腹の皮。
(2)心の中。腹の中。「一―の憤恨猛火よりも烈しく騰上し来るを/不如帰(蘆花)」
肚裏
とり [1] 【肚裏・肚裡】
〔「肚」は胃の意〕
腹の中。心のうち。
肚裡
とり [1] 【肚裏・肚裡】
〔「肚」は胃の意〕
腹の中。心のうち。
肛門
こうもん【肛門】
the anus.→英和
肛門病 an anal disease.
肛門
こうもん カウ― [0] 【肛門】
消化器官の末端,直腸の終わる所で,大便を排泄する孔(アナ)。尻の孔。
肛門括約筋
こうもんかつやくきん カウ―クワツヤク― [0] 【肛門括約筋】
肛門をとりまいて,その開閉を調節する輪状の筋肉。随意筋・不随意筋の両者がある。
肛門期
こうもんき カウ― [3] 【肛門期】
精神分析で,小児性欲の発達段階の第二。排泄など,肛門による快感をもっぱらとする時期。生後一八か月ぐらいから四歳頃までとされる。
肛門裂創
こうもんれっそう カウ―サウ [5] 【肛門裂創】
⇒切(キ)れ痔(ジ)
肝
きも【肝】
[胆] the liver (肝臓);→英和
courage;→英和
pluck (度胸).→英和
〜の太い bold;→英和
daring.→英和
〜の小さい timid;→英和
cowardly.〜に銘じる be deeply impressed <by,with> .〜をつぶす be frightened (out of one's wits).〜を冷やす be scared[frightened].
肝
かん [1] 【肝】
(1)五臓の一。肝臓。肝の臓。
(2)〔古く,魂のあるところと考えられたことから〕
こころ。「―ヲクダク/日葡」
肝
きも [2] 【肝】
(1)肝臓。
(2)気力。胆力。度胸。「―が太い」
(3)五臓六腑(ロツプ)。「我(ア)が―もみ膾(ナマス)はやし/万葉 3885」
(4)工夫。思案。「あまりに―過ぎてしてけるにこそ/沙石(七・古活字本)」
肝っ玉
きもったま【肝っ玉】
⇒肝(きも).
肝っ玉
きもったま [4][5] 【肝っ玉・肝っ魂】
「きもだま」を強めていう語。「―が太い」
肝っ魂
きもったま [4][5] 【肝っ玉・肝っ魂】
「きもだま」を強めていう語。「―が太い」
肝ジストマ病
かんジストマびょう [0] 【肝―病】
肝吸虫の寄生による疾患。コイなどの淡水魚を生で食べて感染することが多く,肝臓のはれ,消化器障害,黄疸,夜盲症などの症状をおこす。慢性化すると肝硬変に至る。肝臓ジストマ病。肝吸虫症。
→肝吸虫
肝不全
かんふぜん [3] 【肝不全】
肝臓の機能が著しく低下した状態。劇症肝炎による急性のものと,肝硬変・肝臓癌などによる慢性のものがある。意識障害を伴う場合は肝性脳症,昏睡(コンスイ)におちいった場合は肝性昏睡という。
肝入
きもいり [0] 【肝入(り)・肝煎】
(1)あれこれ世話や斡旋をすること。また,その人。取りもち。
(2)江戸時代,名主・庄屋の異名。
(3)江戸幕府の職制で高家(コウケ)や旗本の寄合の上席。高家肝煎・寄合肝煎など。
(4)奉公人・遊女などを周旋すること。また,それを業とする人。
肝入り
きもいり [0] 【肝入(り)・肝煎】
(1)あれこれ世話や斡旋をすること。また,その人。取りもち。
(2)江戸時代,名主・庄屋の異名。
(3)江戸幕府の職制で高家(コウケ)や旗本の寄合の上席。高家肝煎・寄合肝煎など。
(4)奉公人・遊女などを周旋すること。また,それを業とする人。
肝向かふ
きもむかう 【肝向かふ】 (枕詞)
〔向かい合っている内臓の意からか〕
「心」にかかる。「―心をだにか/古事記(下)」
肝吸い
きもすい [2][0] 【肝吸い】
ウナギの肝を入れた吸い物。
肝吸虫
かんきゅうちゅう [3][0] 【肝吸虫】
吸虫綱の扁形動物。成虫は体長約2センチメートル,幅約3ミリメートルの細長い葉形で,哺乳類の肝臓に寄生する。卵は第一中間宿主マメタニシに食べられてその体内で幼虫になって水中に泳ぎ出し,第二中間宿主のコイ科の魚の皮膚から侵入して成長し,この魚肉とともに食べられて終宿主のヒト・イヌ・ネコなどの胆管に入って成虫となる。胆管炎・黄疸などの症状を起こす。肝臓ジストマ。
肝和え
きもあえ [3][0] 【肝和え】
(1)タラや鳥の肝,アワビの腸(ワタ)などをすりまぜた味噌で,魚や野菜を和えた料理。
(2)アンコウの肝を酒や調味料を加えてすりのばし,アンコウの魚肉や野菜を和えた料理。
肝心
かんじん [0] 【肝心・肝腎】 (名・形動)[文]ナリ
〔肝臓と心臓,あるいは肝臓と腎臓は,人体にとってきわめて重要な部位であることから〕
特に大切なこと。非常に重要なこと。また,そのさま。肝要。「何よりも基本が―だ」「―な事を忘れていた」
肝心
きもこころ 【肝心】
〔「きもごころ」とも〕
肝と心。心。「そこばくの人―を砕きておぼすなかに/宇津保(菊の宴)」
肝心な
かんじん【肝心な】
important;→英和
essential;→英和
vital.→英和
肝心要
かんじんかなめ [0] 【肝心要・肝腎要】 (名・形動)[文]ナリ
〔「肝心」を強調した語〕
特に大切である・こと(さま)。「―のご本人が欠席してしまった」
肝所
かんどころ [0][3] 【勘所・肝所・甲所】
(1)物事の重要な部分。肝要なところ。急所。つぼ。「―をはずさぬ批評」「―を心得ている」
(2)三味線・琴・琵琶などで,一定の音を出すために指先で押さえる弦の一点。
肝文
かんもん 【肝文】 (名・形動ナリ)
(1)肝要な文句。
(2)大切な・こと(さま)。肝要。「人は盗人,火は焼木(タキギ)の始末と,朝夕気をつけるが胸算用の―なり/浮世草子・胸算用 3」
肝斑
かんぱん [0] 【肝斑】
顔面にできる褐色の色素斑。多く,成人女子に現れる。褐色斑。しみ。
肝木
かんぼく [0] 【肝木】
スイカズラ科の落葉低木。山地に自生し,高さ約3メートル。葉は掌状に三裂する。初夏,枝頂にガクアジサイに似た花をつける。花被は五裂して白色。材は楊枝(ヨウジ)にする。
肝木[図]
肝油
かんゆ【肝油】
cod-liver oil.
肝油
かんゆ [0] 【肝油】
タラやサメなどの新鮮な肝臓から得た脂肪油。黄色で透明。ビタミン A ・ D を多量に含む。夜盲症や発育期などの栄養補給に用いる。
肝潰し
きもつぶし [3] 【肝潰し】
非常に驚くこと。
肝炎
かんえん【肝炎】
《医》hepatitis.→英和
肝炎
かんえん [1] 【肝炎】
肝臓の炎症性疾患の総称。病因によってウイルス性・中毒性・自己免疫性に分かれ,また,経過により急性と慢性に分かれる。肝臓炎。
肝炎ウイルス
かんえんウイルス [6] 【肝炎―】
肝炎を起こすウイルスの総称。経口感染をする A 型,おもに血液から感染する B 型,C 型などがある。
肝煎
きもいり [0] 【肝入(り)・肝煎】
(1)あれこれ世話や斡旋をすること。また,その人。取りもち。
(2)江戸時代,名主・庄屋の異名。
(3)江戸幕府の職制で高家(コウケ)や旗本の寄合の上席。高家肝煎・寄合肝煎など。
(4)奉公人・遊女などを周旋すること。また,それを業とする人。
肝煎り
きもいり【肝煎り】
<through the> good[kind]offices <of> ; <under the> auspices <of> ;a promotor (人).
肝煎る
きもい・る 【肝煎る】 (動ラ五[四])
世話をする。取りもちをする。周旋する。「お吉に立派な聟がねを―・つて恩報じを仕ようと/くれの廿八日(魯庵)」
肝煎宿
きもいりやど 【肝煎宿】
口入れ屋。「あなたこなたの―を頼みしに/浮世草子・武道伝来記 6」
肝玉
きもだま [4] 【肝玉・肝魂】
〔「きもたま」とも〕
肝と魂。転じて,気力。胆力。きもだましい。きもったま。
肝硬変
かんこうへん【肝硬変】
《医》cirrhosis.→英和
肝硬変
かんこうへん [3] 【肝硬変】
慢性肝障害が長時間持続して肝細胞が破壊され,かわりに間質の繊維が増殖して肝臓が硬化した状態。悪化すれば,腹水・脾腫(ヒシユ)・黄疸・昏睡などの症状をきたす。肝硬変症。
肝管
かんかん [0] 【肝管】
肝臓で生成された胆汁を運ぶ管。左右両葉から出て肝門で合流して総肝管となる。
肝精
きもせい 【肝精】
骨折り。心尽くし。尽力。「死なれた母の―で物も書き縫針綿もつむ/浄瑠璃・生玉心中(上)」
肝繊維症
かんせんいしょう [5] 【肝繊維症】
肝臓障害により肝細胞が破壊され結合組織の繊維が増殖した状態で,肝硬変まで進展していないもの。原因は,慢性肝炎・循環系障害・日本住血吸虫症など多岐にわたる。
肝胆
かんたん [0][1] 【肝胆】
(1)肝(キモ)と胆(イ)。
(2)心の中。真心。
肝胆相照らす
かんたん【肝胆相照らす】
be on intimate terms <with each other> .
肝脳
かんのう [1][0] 【肝脳】
肝臓と脳髄(ノウズイ)。また,肉体と精神。
肝腎
かんじん [0] 【肝心・肝腎】 (名・形動)[文]ナリ
〔肝臓と心臓,あるいは肝臓と腎臓は,人体にとってきわめて重要な部位であることから〕
特に大切なこと。非常に重要なこと。また,そのさま。肝要。「何よりも基本が―だ」「―な事を忘れていた」
肝腎要
かんじんかなめ [0] 【肝心要・肝腎要】 (名・形動)[文]ナリ
〔「肝心」を強調した語〕
特に大切である・こと(さま)。「―のご本人が欠席してしまった」
肝膾
きもなます 【肝膾】
肝を膾(ナマス)に作ること。内臓を切りきざむこと。「わが心にかなはば,用ひん。かなはずは―につくらん/宇治拾遺 15」
肝膿瘍
かんのうよう [3] 【肝膿瘍】
細菌・赤痢アメーバの感染などが原因で起こる肝臓の化膿性疾患。疼痛・高熱などの症状を呈する。肝臓膿瘍。
肝臓
かんぞう【肝臓】
the liver.→英和
‖肝臓炎 hepatitis.肝臓病 a liver disease.
肝臓
かんぞう [0] 【肝臓】
腹腔の右上,横隔膜のすぐ下に接する赤褐色の内臓器官。人体最大の分泌器官で,左右二葉に分かれ,その間に胆嚢(タンノウ)がある。胆汁をつくり余分の炭水化物をグリコーゲンに変えて貯蔵し,また有毒物を解毒するなど重要なはたらきをする。きも。
肝臓[図]
肝臓ジストマ
かんぞうジストマ [5] 【肝臓―】
⇒肝吸虫(カンキユウチユウ)
肝臓ジストマ病
かんぞうジストマびょう [0] 【肝臓―病】
⇒肝(カン)ジストマ病(ビヨウ)
肝臓炎
かんぞうえん [3] 【肝臓炎】
⇒肝炎(カンエン)
肝臓癌
かんぞうがん [3] 【肝臓癌】
肝臓にできる癌腫。原発性のものと,続発性(転移性)のものとがある。肝癌。
肝臓膿瘍
かんぞうのうよう [5] 【肝臓膿瘍】
⇒肝膿瘍(カンノウヨウ)
肝臓茸
かんぞうたけ [3] 【肝臓茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。シイ・ナラなどの幹に生える。径10〜20センチメートル。赤く肉厚で,肝臓に似る。食用。ウシノシタ。ビフテキタケ。
肝臓製剤
かんぞうせいざい [5] 【肝臓製剤】
動物の肝臓を凍結乾燥して製した粉末。貧血治療や強壮剤に用いられる。
肝萎縮症
かんいしゅくしょう カンヰシユクシヤウ [0][5] 【肝萎縮症】
肝組織の急激な壊死により,肝臓が萎縮する病気。しばしば急性肝炎から移行し,死に至ることが多い。
肝蛭
かんてつ [0] 【肝蛭】
扁形動物吸虫綱の寄生虫。体は木の葉状で,体長2〜3センチメートル,幅1センチメートル内外。卵は水中で孵化し,ヒメモノアラガイの体内で変態・増殖して水中に戻る。草などに付着して被嚢幼虫となり,草とともに草食動物に食われると肝臓・胆管に寄生して成虫となる。家畜に被害を与え,まれに人間にも寄生する。世界各地に分布。
肝要
かんよう [0] 【肝要】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
非常に大切な・こと(さま)。肝心。「―な点」「忍耐が―だ」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
{■一■}に同じ。「―と思う」「唯修業―たるべし/新聞雑誌 55」
肝要な
かんよう【肝要な】
important;→英和
of vital importance.
肝試し
きもだめし [3] 【肝試し】
墓場のようなこわい場所へ行かせて恐ろしさに耐える力を試すこと。
肝酢
きもず [2] 【肝酢】
アンコウ・アワビ・鶏の肝(キモ)をゆでて裏ごしし,合わせ酢でのばしたもの。和え物などに用いる。
肝門脈
かんもんみゃく [3] 【肝門脈】
⇒門脈(モンミヤク)
肝魂
きもだま [4] 【肝玉・肝魂】
〔「きもたま」とも〕
肝と魂。転じて,気力。胆力。きもだましい。きもったま。
肝魂
きもだましい 【肝魂】
〔「きもたましい」とも〕
(1)「きもだま」に同じ。「かかる中にいづくに―ありて案じつづけけるにか/著聞 12」
(2)心。「見る人きくもの―をいたましめずといふ事なし/平家 9」
股
もも【股】
the thigh (股・もも);→英和
the round (牛肉の).→英和
股
もも [1] 【股・腿】
足のひざより上部の腰に連なる部分。大腿(ダイタイ)。
股
また【股】
the groin;→英和
the thigh (もも);→英和
a fork (叉).→英和
股を広げて with one's feet[legs,knees]apart.
股
また [2] 【股・叉・胯】
(1)胴から足の分かれる所。両足のつけ根の部分。またぐら。「―を広げて座る」
(2)一つのもとから二つ以上のものが分かれている所。また,そのような形。「二(フタ)―」「木の―」
股がる
またが・る [3] 【跨がる・股がる】 (動ラ五[四])
(1)両足を開いて乗る。「馬に―・る」
(2)一方から他方に至る。わたる。「一都三県に―・るプロジェクト」「其の宮…北の方洛浜に―・れり/大慈恩寺三蔵法師伝(承徳点)」
[可能] またがれる
股ずれ
またずれ【股ずれ】
a thigh sore.
股上
またがみ [0] 【股上】
ズボンや袴(ハカマ)などで,股の分かれ目から上。また,その丈。
⇔股下
「―が浅い」
股下
またした [0] 【股下】
ズボンや袴(ハカマ)などで,股の分かれ目から下。また,その丈。
⇔股上(マタガミ)
股下
またした【股下】
the inside leg.
股分
こぶん [1] 【股分】
〔法〕「持ち分」に同じ。
股割
またわり [0] 【股割(り)】
相撲の稽古で,十分に開脚姿勢がとれるようにするための,股関節を中心にした柔軟運動。
股割り
またわり [0] 【股割(り)】
相撲の稽古で,十分に開脚姿勢がとれるようにするための,股関節を中心にした柔軟運動。
股動脈
こどうみゃく [2] 【股動脈】
ふとももの内側にあり,下肢に血液をおくる動脈。
股座
またぐら [0] 【股座・胯座】
両股の間。股間(コカン)。また。
股座
またぐら【股座】
⇒股.
股座膏薬
またぐらごうやく [5] 【股座膏薬】
「内股(ウチマタ)膏薬」に同じ。
股引
ももひき [0] 【股引】
〔「ももはばき」の転〕
(1)保温のためにズボンの下などにはく男子用下着。
(2)男子用下衣。後ろで左右の股上が重なり,脚部が細い。近世以降,半纏(ハンテン)と組み合わせて,商人や職人が用いた。[季]冬。
股慄
こりつ [0] 【股栗・股慄】 (名)スル
恐ろしさでももがわなわなと震えること。「藤田は―した/渋江抽斎(鴎外)」
股掌
こしょう [1] 【股掌】
(1)ももと,てのひら。
(2)手足となって働く人。「―の臣」
股擦れ
またずれ [0][4] 【股擦れ】 (名)スル
太股(フトモモ)の内側がすれあって,皮膚がすりむけること。また,その傷。
股旅
またたび [0] 【股旅】
近世,博徒・遊び人・芸者などが諸国を股にかけて渡り歩くこと。
股旅物
またたびもの [0] 【股旅物】
各地を渡り歩く博徒・侠客を主人公とした,時代劇・通俗小説・映画など。
股木
またぎ [2][0] 【叉木・股木】
二またに分かれた枝。
股栗
こりつ [0] 【股栗・股慄】 (名)スル
恐ろしさでももがわなわなと震えること。「藤田は―した/渋江抽斎(鴎外)」
股火
またび [2] 【股火】
火鉢・行火(アンカ)などに,またがるようにしてあたること。
股火鉢
またひばち [3] 【股火鉢】
火鉢にまたがるようにして暖をとること。
股白蝙蝠
ももじろこうもり [5] 【股白蝙蝠】
翼手目ヒナコウモリ科の哺乳類。頭胴長約5センチメートル,前腕長約4センチメートル。後ろ足が大きい。体の背面は黒褐色,腹面は灰褐色で,下腹部から後ろ足にかけて白色の毛を生ずる。洞窟(ドウクツ)や古い坑道などにすみ,昆虫を食べる。日本に広く分布する。
股眼鏡
まためがね [3] 【股眼鏡】
上体を前にかがめ,自分の股の間から後方をのぞいて見ること。
股立
ももだち [0] 【股立】
袴(ハカマ)の左右の腰の両側のあきを縫い止めた所。
股肉
ももにく [2] 【股肉・腿肉】
食用肉のうち,脚上部から腰にかけての部分の肉。もも。
股肱
ここう [1] 【股肱】
〔「股」は足のもも,「肱」は手のひじ〕
自分の手足のように信頼している忠義な家来。腹心。「―の臣」「妾は磯山が―の者なり/妾の半生涯(英子)」
股脛巾
ももはばき 【股脛巾】
「股引{(1)}」に同じ。
股鍬
またぐわ [0] 【股鍬】
歯の部分が二つ以上に分かれている鍬。二股・三股などがある。
股間
こかん [0] 【胯間・股間】
またの間。またぐら。
股関節
こかんせつ【股関節】
a hip joint.
股関節
こかんせつ [2] 【股関節】
骨盤と大腿骨(ダイタイコツ)とを接続する関節。髀臼(ヒキユウ)関節。「―脱臼(ダツキユウ)」
肢
え 【肢】
〔身体の枝の意〕
手足。「来目部をして夫と婦の四の―を木に張りて/日本書紀(雄略訓)」
肢体
したい【肢体】
the limbs.〜の不自由な disabled;physically handicapped.
肢体
したい [0] 【肢体】
手足。また,手足とからだ。
肢体不自由
したいふじゆう [5] 【肢体不自由】
上肢・下肢・体幹の運動機能の障害をいう語。その原因・症状・程度は多様である。
肢帯
したい [0] 【肢帯】
脊椎動物の四肢の骨格の一部で,四肢を脊柱に結合させる役をなすもの。上肢帯(肩帯)と下肢帯(腰帯)とに分けられる。
肢端
したん [0] 【肢端】
手足の末端。
肢端肥大症
したんひだいしょう [0] 【肢端肥大症】
⇒末端巨大症(マツタンキヨダイシヨウ)
肢骨
しこつ [0] 【肢骨】
手足の骨。
肥
こえ【肥】
manure;→英和
a fertilizer;night soil (人糞(ぷん)).〜をやる manure;→英和
fertilize.→英和
肥
こえ [2] 【肥】
こやし。肥料。また,肥料に用いる糞尿(フンニヨウ)。「―を汲み取る」「基(モト)―」
肥えらか
こえらか 【肥えらか】 (形動ナリ)
肥えふとっているさま。「―にゆゆしき僧の着座したれば/五代帝王物語」
肥える
こえる【肥える】
grow fat[stout];→英和
put on flesh;grow fertile[rich](土地が).→英和
10ポンド〜 gain ten pounds.肥えた fat;stout;→英和
fertile (土地が).耳(目)が肥えている have a trained ear (eye) <for> .
肥える
こ・える [2] 【肥える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 こ・ゆ
(1)肉がついて丸みを帯びた体つきになる。太る。現代では人の場合は「太る」を用いることが多い。
⇔やせる
「よく―・えた子豚」「抜ける茅花そ食(メ)して―・えませ/万葉 1460」
(2)土地が肥料分を多く含み,作物の生育によい状態になる。地味がよくなる。
⇔やせる
「よく―・えた土」
(3)経験を積んでよいわるいを識別する能力がたかくなる。「目が―・えている」「耳が―・えている」「舌が―・えている」
(4)(比喩的に)財産などがふえる。「ふところが―・える」
肥え太る
こえふと・る [4] 【肥え太る】 (動ラ五[四])
まるまると太る。肉づきよく太る。
肥やし
こやし【肥やし】
⇒肥(こえ).
肥やし
こやし [3] 【肥やし】
(1)土壌の養分として施すもの。肥料。こえ。
(2)すぐには役に立たないが,やがて人間として大きく成長する底力となるもののたとえ。「失敗を―にする」
肥やす
こや・す [2] 【肥やす】 (動サ五[四])
(1)肥料を与えて,地味をよくする。「土地を―・す」
(2)物の価値を判断する力を高める。「舌を―・す」「目を―・す」「耳を―・す」
(3)(不当な手段で)財産を殖やす。「私腹を―・す」「懐を―・す」
(4)栄養を与えて太らせる。「やせ衰へたる牛などを…色々の草葉をもつて飼ひ―・し/狂言・牛博労」
(5)満ち足りた気持ちにする。喜ばせる。「一時が目を―・して何にかはせむ/更級」
[可能] こやせる
肥やす
こやす【肥やす】
fertilize;→英和
fatten (ふとらす);→英和
enrich (富ます).→英和
私腹を〜 line one's pocket(s).
肥ゆ
こ・ゆ 【肥ゆ】 (動ヤ下二)
⇒こえる(肥)
肥る
ふと・る [2] 【太る・肥る】 (動ラ五[四])
〔形容詞「太し」の動詞化〕
(1)人や動物が肉や脂肪がついて体が太く,重くなる。こえる。
⇔やせる
「赤ん坊がまるまると―・る」
(2)ふえる。大きく,または多くなる。「財産が―・る」「頭の髪あらば―・りぬべき心地するに/源氏(手習)」
[可能] ふとれる
肥人
こまひと 【肥人】
古代,中部九州・肥前・肥後に住んでいた人。球磨(クマ)地方(熊本県)の人の意の「くまひと」の転じた語か。「―の額髪(ヌカガミ)結へる染木綿(シメユウ)の/万葉 2496」
肥人書
ひじんしょ 【肥人書】
上代,肥人の用いたという文字。また,それによって書かれたもの。肥人は肥前・肥後の人ともまた隼人(ハヤト)ともいわれるが未詳。
肥代
こえだい [2][0] 【肥代】
(1)肥料を買い入れる代金。
(2)糞尿(フンニヨウ)を汲み取ってもらったことに対して払う料金。もとは汲み取る方が払った。
肥前
ひぜん 【肥前】
旧国名の一。佐賀県と壱岐(イキ)・対馬を除く長崎県に当たる。
肥前国風土記
ひぜんのくにふどき 【肥前国風土記】
713年の詔により作られた風土記の一。一巻。732年以後数年の間の成立か。現存本は肥前国一一郡のうち一〇郡の地誌の抄録である。主に地名の由来を記す。
肥前座
ひぜんざ 【肥前座】
江戸の操り人形座。江戸堺町にあった。
(1)杉山肥前掾が興行し,寛文(1661-1673)の頃が全盛であった。
(2)豊竹肥前掾が{(1)}の櫓を受け継いで,元文年間(1736-1741)に興した操り人形座。豊竹肥前掾座。
肥前物
ひぜんもの [0] 【肥前物】
肥前国の刀工忠吉(タダヨシ)やその流れをくむ者の作った新刀の総称。
肥前節
ひぜんぶし 【肥前節】
(1)江戸浄瑠璃の一。寛文(1661-1673)頃,杉山肥前掾の語り始めた曲節。
(2)歌舞伎の下座音楽の一。時代狂言で,武将の物語の間などに奏される{(1)}の手法を転用した大鼓・小鼓を加えた三味線曲。
肥効
ひこう [0] 【肥効】
肥料のききめ。肥料が農作物に与える効果。「―率」
肥厚
ひこう [0] 【肥厚】 (名)スル
ある部位または器官の体積が腫瘍形成によらず増大すること。
肥厚性鼻炎
ひこうせいびえん [6] 【肥厚性鼻炎】
慢性鼻炎の一種。鼻腔粘膜の肥厚を特徴とする。
肥取り
こえとり [3][2] 【肥取り】
便所の大小便をくみ取ること。また,その人。
肥国
ひのくに 【肥国・火国】
肥前・肥後両国の古称。
肥土
こえつち [2] 【肥土】
地味の肥えた土。沃土(ヨクド)。
肥土
ひど [1] 【肥土】
よく肥えて農作に適した土地。沃土(ヨクド)。
肥培
ひばい [0] 【肥培】 (名)スル
肥料をやって作物を栽培すること。
肥培管理
ひばいかんり [4] 【肥培管理】
作物を栽培するとき,施肥・水やり・中耕・土寄せ・害虫の駆除などを総合的に管理すること。
肥壮
ひそう 【肥壮】 (名・形動ナリ)
太っていて元気がよい・こと(さま)。「―多力の鉄牛一頭出来つて/太平記 24」
肥壺
こえつぼ [0][2] 【肥壺】
便所にすえて大小便をためる壺。
肥大
ひだい [0] 【肥大】 (名)スル
(1)太って大きくなること。「ますます―する情報産業」
(2)生物の正常に発達した細胞・組織・臓器などの体積が大きくなること。運動家の筋・骨の肥大や妊娠時の子宮の肥大など生理的なものと,心臓肥大・前立腺肥大など病的なものがある。
(3)形成層のはたらきにより,植物の茎や根が太っていくこと。
肥大した
ひだい【肥大した】
fat;→英和
enlarged.心臓肥大 enlargement of the heart.→英和
肥大生長
ひだいせいちょう [4] 【肥大生長】
茎や根の形成層の細胞分裂により軸の直角方向に行われる生長。その結果,木部や師部が新しく生ずる。二次生長。二次肥大生長。
肥州
ひしゅう 【肥州】
肥前(ヒゼン)国・肥後(ヒゴ)国の総称。
肥後
ひご 【肥後】
旧国名の一。熊本県全域に当たる。
肥後
ひご 【肥後】
平安後期の歌人。肥後守藤原定成の女(ムスメ)。初め京極関白師実家に,のち二条太皇大后宮令子内親王に仕えた。「堀河百首」の詠者の一人。「金葉和歌集」以下の勅撰集に入集。生没年未詳。家集「肥後集」
肥後の守
ひごのかみ [3] 【肥後の守】
小刀の一種。鞘(サヤ)に「肥後守」の銘があり,柄も鉄製で,刃を折り込むようになっている。
肥後彫
ひごぼり [0] 【肥後彫】
肥後鐔(ツバ)に施した彫刻。また,その技法。梅・桐などを透かし彫りにしたものが多い。
肥後芋茎
ひごずいき [3] 【肥後芋茎】
肥後産の蓮芋(ハスイモ)の茎を乾燥させたもの。食用。また,淫具としても用いる。
肥後鍔
ひごつば [0][3] 【肥後鐔・肥後鍔】
江戸時代,肥後で作られた刀の鐔。
→肥後彫
肥後鐔
ひごつば [0][3] 【肥後鐔・肥後鍔】
江戸時代,肥後で作られた刀の鐔。
→肥後彫
肥担桶
こえたご [0] 【肥担桶】
「こえおけ(肥桶)」に同じ。
肥料
ひりょう【肥料】
(a) fertilizer;manure.→英和
〜を施す fertilize.→英和
‖化学肥料 (a) chemical fertilizer.
肥料
ひりょう [1] 【肥料】
土壌をこやし,植物の生育に役立って増収をもたらす効果をもつ土壌・植物に施す物質。窒素・リン・カリウムは肥料の三要素と呼ばれ重要である。こやし。こえ。
→肥料[表]
肥料木
ひりょうぼく [2] 【肥料木】
根粒を持ち,土壌養分を増加させるので造林地に混植される樹木の総称。ニセアカシア・ネムノキなどのマメ科植物のほかハンノキ・ヤシャブシ・ヤマモモなどがある。
肥柄杓
こえびしゃく [3] 【肥柄杓】
大小便をくみ取る,柄(エ)の長いひしゃく。
肥桶
こえおけ [3][0] 【肥桶】
糞尿(フンニヨウ)を運ぶおけ。こえたご。
肥沃
ひよく [0] 【肥沃】 (名・形動)[文]ナリ
土地が肥えていて作物がよくできる・こと(さま)。「―な土地」
肥沃な
ひよく【肥沃な】
fertile;→英和
rich.→英和
肥沃土
ひよくど [3] 【肥沃土】
よく肥えた土。肥沃な土壌。
肥満
ひまん【肥満】
obesity.〜する grow fat.→英和
〜した fat;plump;→英和
stout;→英和
obese.→英和
‖肥満型 a stout size (洋服の).肥満児 an overfed[a fat]child.
肥満
ひまん [0] 【肥満】 (名)スル
(1)体が肥えふとること。「―しやすい体質」
(2)〔医〕 体脂肪が体重の30パーセント以上を占める状態。一般に,体重が標準体重より10〜30パーセント多い場合をいうことが多い。
肥満型
ひまんがた [0] 【肥満型】
(1)太った体つき。
(2)〔心〕 クレッチマーの分類による体型の一。身体が肥満しているタイプで,躁鬱(ソウウツ)気質の者が多いとされる。
肥満症
ひまんしょう [0][2] 【肥満症】
体脂肪が過剰に蓄積された状態。体重が標準体重より30パーセント以上多い場合をいう。成人病を合併しやすい。肥胖(ヒハン)症。脂肪過多症。
肥満細胞
ひまんさいぼう [4] 【肥満細胞】
細胞体内に好塩基性の多数の顆粒を有する細胞で,皮膚・漿膜・血管周囲・粘膜周辺に広く分布。ヒスタミンなどアレルギーを引き起こす物質を生産する。肥胖細胞。マスト細胞。
肥溜め
こえだめ [0] 【肥溜め】
肥料にする糞尿(フンニヨウ)をためておく所。こやしだめ。
肥痩
ひそう [0] 【肥痩】
肥えていることと,やせていること。肥瘠(ヒセキ)。
肥瘠
ひせき [0] 【肥瘠】
「ひそう(肥痩)」に同じ。
肥立ち
ひだち [0] 【肥立ち】
日に日に成長すること。また,日に日に健康が回復すること。「産後の―」
肥立ち
ひだち【肥立ち】
(1)[発育]growth.→英和
(2)[病後の]recovery.産後の〜が良い be doing well after one's confinement.
肥立つ
ひだ・つ 【肥立つ】 (動タ四)
〔「日経つ」の意〕
(1)時日が経過するに従って育つ。「アカンボガダンダン―・ツ/ヘボン」
(2)(病気が)日がたつにつれてよくなる。産後の経過がよくなる。回復する。「疵養生から後々の―・つやうにと医者よ薬と丹精をするものかえ/歌舞伎・与話情」
肥筑
ひちく [0] 【肥筑】
肥前・肥後・筑前・筑後の四か国の総称。
肥育
ひいく [0] 【肥育】 (名)スル
家畜の肉量・肉質を良くするため,運動を制限し,良質の飼料を与えて飼育すること。
肥胖
ひはん [0] 【肥胖】 (名・形動)[文]ナリ
肥え太っている・こと(さま)。「福格斯(フヲツクス)は,―なる人なりしが/西国立志編(正直)」
肥胖症
ひはんしょう [0] 【肥胖症】
⇒肥満症(ヒマンシヨウ)
肥胖細胞
ひはんさいぼう [4] 【肥胖細胞】
⇒肥満細胞(ヒマンサイボウ)
肥薩線
ひさつせん 【肥薩線】
JR 九州の鉄道線。熊本県八代・人吉・鹿児島県吉松・隼人間,124.2キロメートル。八代平野から球磨川に沿い,国見山地を越えて鹿児島湾岸に至る,かつての鹿児島本線のルート。八代・吉松間はえびの高原線とも呼ぶ。
肥饒
ひじょう [0] 【肥饒】 (名・形動)[文]ナリ
地味が肥えてゆたかな・こと(さま)。肥沃。「―にして人少なき土地に在ては其思慮を農事に致して/民約論(徳)」
肥馬
ひば [1] 【肥馬】
肥え太った馬。
肩
かた [1] 【肩】
(1)首の付け根から腕の付け根に至るまでの胴体の上側の部分。「―に担ぐ」「―が張る」「―を寄せ合う」
(2)動物の前肢・翼などが胴体に接続する部分の上側。
(3)衣服の{(1)}に当たる部分。
(4)山・道などの人の{(1)}に似た部分。
(ア)山の頂上から少し下がった平らな部分。「山の―」
(イ)道の谷側の端。「路―」
(5)文字や物の,上のかどの部分。「表紙の右―」
(6)物を投げる力。「―がいい」「鉄砲―」
(7)担ぐ力。転じて,責任。負担。「―代わり」
(8)〔肩に倶生神(グシヨウジン)が宿っていて人の運命を支配するという俗信から〕
運。「―のよい者の幸せ見よ/浄瑠璃・万年草(中)」
肩
かた【肩】
the shoulder.→英和
〜にする[かつぐ]shoulder <a thing> .〜で息をする pant.→英和
〜で風を切る strut along.〜がこる have stiff shoulders;feel uneasy (比喩的).…の〜を持つ support <a person> .→英和
〜が広い(狭い) be broad-(narrow-)shouldered.
肩くま
かたくま 【肩くま】
〔「肩駒(カタコマ)」の転か〕
肩車。「―にのせたる娘も/浮世草子・一代男 8」
肩ぐ
かた・ぐ 【担ぐ・肩ぐ】 (動ガ下二)
⇒かたげる
肩げる
かた・げる [3] 【担げる・肩げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かた・ぐ
(1)肩に載せる。かつぐ。になう。「鍬を―・げる」「猟銃―・げ行く/金色夜叉(紅葉)」
(2)身に引き受ける。しょい込む。「一本―・げ,恥かこより/浄瑠璃・二枚絵草紙(上)」
肩す
かた・す 【肩す】 (動サ変)
駕籠(カゴ)かきが,担ぐ棒を息杖(イキヅエ)に乗せて肩を休める。「先へ急ぐは駕籠の足,せめて―・して止めもせず/浄瑠璃・寿の門松」
肩ならし
かたならし【肩ならし】
warm(ing)-up.
肩上
わたがみ [0] 【綿上・肩上・綿噛】
(1)鎧(ヨロイ)の前面と背面とをつなぎ,左右の肩にかけて全体をつるす部分。
→大鎧
(2)後頭部。うしろ髪。「―つかんで,えいやえいやと組みころんで/謡曲・夜討曾我」
肩上がり
かたあがり [3] 【肩上(が)り】
書いた文字の右の方が上がっていること。右肩上がり。右上がり。
肩上げ
かたあげ [2] 【肩揚(げ)・肩上げ】 (名)スル
子供の着物の裄(ユキ)を合わせ,長さを調節するために肩にとった揚げ。
肩上り
かたあがり [3] 【肩上(が)り】
書いた文字の右の方が上がっていること。右肩上がり。右上がり。
肩下がり
かたさがり [3] 【肩下(が)り】
文字の右側が下がるように書く書き癖。
肩下り
かたさがり [3] 【肩下(が)り】
文字の右側が下がるように書く書き癖。
肩付き
かたつき [2] 【肩付き】
肩のかっこう。肩のようす。
肩代り
かたがわり [3] 【肩代(わ)り・肩替(わ)り】 (名)スル
(1)他の人が負っていた負担や負債を,代わりに負うこと。「借金を―する」
(2)駕籠(カゴ)などの担ぎ手が交代すること。
肩代わり
かたがわり [3] 【肩代(わ)り・肩替(わ)り】 (名)スル
(1)他の人が負っていた負担や負債を,代わりに負うこと。「借金を―する」
(2)駕籠(カゴ)などの担ぎ手が交代すること。
肩先
かたさき [0] 【肩先】
肩の腕の付け根に近い部分。肩口(カタグチ)。
肩先
かたさき【肩先】
<receive a cut on> the shoulder.→英和
肩入れ
かたいれ [0][4] 【肩入れ】 (名)スル
(1)ひいきにしたり,援助したりすること。肩を入れること。「歌舞伎役者に―する」
(2)着物の肩の部分を別布で仕立てること。また,その布。
(3)芝居で肩をいかつく見せるためや,駕籠(カゴ)を担いで肩を痛めないために,役者が肩の所に入れる布団。
(4)「肩入れ奉公」の略。
肩入れする
かたいれ【肩入れする】
back <a person> up.
肩入れ奉公
かたいれぼうこう [5] 【肩入れ奉公】
奉公人が独立したあとも,もとの主家に通って奉公すること。肩入れ。
肩凝り
かたこり [2] 【肩凝り】
肩の筋肉が固くこわばり,不快感を伴う状態。
肩助け
かただすけ 【肩助け】
手助け。助力。「随分稼いで親達の―と心願立てさんせ/浄瑠璃・油地獄(上)」
肩取
かたどり [2] 【肩取】
「肩取縅(オドシ)」の略。
肩取縅
かたどりおどし [5] 【肩取縅】
鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の一。袖の一の板・二の板,また胴の上部二段を,基調と異なる色で縅したもの。かたどり。
肩口
かたぐち [2] 【肩口】
肩の,腕の付け根に近い部分。肩先。「―から入ってくるカーブ」
肩叩き
かたたたき [3] 【肩叩き】 (名)スル
(1)肩のこりをほぐすために肩を軽く続けてたたくこと。また,その道具。
(2)相手の肩をぽんとたたいて気持ちを和らげ,頼みにくいことを頼むこと。特に,退職を勧奨すること。
肩台
かただい [2] 【肩台】
肩線の誇張や補整のために,洋服の肩の部分に入れる当てもの。肩パッド。
肩回し
かたまわし [3] 【肩回し】
和船の積石数を算出するための近似計算法。�(カワラ)の長さ,肩の幅,深さの三者を掛け合わせ一〇で割る方式が多く用いられた。肩回し算法。
肩固め
かたがため [3] 【肩固め】
柔道の抑え込み技の名。あお向けになっている相手の片腕と頸部を一緒に抱きかかえるようにして抑え込むもの。
肩山
かたやま [0] 【肩山】
(1)衣服の肩のいちばん高い所。
(2)駕籠(カゴ)かきが肩の位置を変えること。また,その時に掛ける掛け声。「―ぢゃ,合点ぢゃ/常磐津・戻駕」
肩巾
ひれ [0][2] 【領巾・肩巾】
(1)薄く細長い布。古代に害虫・毒虫などの難をのがれる呪力があると信じられたもの。
(2)奈良時代から平安時代にかけて,盛装した婦人が肩にかけて左右に長くたらした薄い布。「浜菜摘む海人娘子らがうながせる―も照るがに/万葉 3243」
(3)儀式のときに,矛(ホコ)などにつけた小さい旗。「―かくる伴の男/祝詞(六月晦大祓)」
(4)鏡立てに鏡を掛けるとき,下に掛ける装飾用の布。
領巾(2)[図]
肩布団
かたぶとん [3] 【肩布団】
寝るとき,冷えないように肩を包む細長い小さなふとん。[季]冬。
肩帯
けんたい [0] 【肩帯】
脊椎動物の前肢の肢帯。上肢帯。
肩幅
かたはば【肩幅】
the breadth of one's shoulders;(a) shoulder length (洋裁).〜の広い(狭い) broad-(narrow-)shouldered.
肩幅
かたはば [2] 【肩幅】
(1)肩の一方の端から他方の端までの幅。
(2)和服の背縫いから袖付けまでの幅。また,洋服の襟ぐり線から肩さきまでの幅。
(3)世間に対しての面目。肩身。「其方(ソナタ)等は此辺の村々にも―広く/経国美談(竜渓)」
肩当
かたあて【肩当】
a shoulder pad.
肩当て
かたあて [0] 【肩当て】
(1)裁縫で,単(ヒトエ)の長着や夜着の肩から背に,補強と汚れを防ぐために当てる布。
(2)寝るとき,肩に当てて,寒さを防ぐ布。
(3)重い物や硬い物を担ぐとき肩に当てる敷物。
(4)鎧(ヨロイ)の綿上(ワタガミ)の下に当てるもの。
肩当て(4)[図]
肩息
かたいき [3][0] 【片息・肩息】
大層苦しそうに息を吐くこと。また,その息。「―をつく」
肩慣らし
かたならし [3] 【肩慣らし】 (名)スル
(1)野球などで,ボールを軽く投げて肩の調子を整えること。
(2)転じて,本格的に物事をする前の下準備。
肩抜きの占
かたぬきのうら 【肩抜きの占】
古代の占法の一。鹿の肩の骨を抜き取って,波波迦(ハハカ)の木で焼き,表面にできた亀裂(キレツ)によって吉凶を占ったもの。鹿占(シカウラ)。
→太占(フトマニ)
肩抜け
かたぬけ [0] 【肩抜け】
負担や責任などがなくなり楽になること。「それからは謙作も幾らか気持に―が出来た/暗夜行路(直哉)」
肩持ち
かたもち [0][4] 【肩持ち】
肩をもつこと。ひいきすること。
肩持ち顔
かたもちがお 【肩持ち顔】
ひいきするような素振り。「主の―/浄瑠璃・菅原」
肩掛
かたかけ [2] 【肩掛(け)】
主に外出のとき,防寒・装飾などのために肩にかける婦人用の衣料。ショール。[季]冬。
肩掛
かたかけ【肩掛】
<wear> a shawl.→英和
肩掛け
かたかけ [2] 【肩掛(け)】
主に外出のとき,防寒・装飾などのために肩にかける婦人用の衣料。ショール。[季]冬。
肩揚
かたあげ [2] 【肩揚(げ)・肩上げ】 (名)スル
子供の着物の裄(ユキ)を合わせ,長さを調節するために肩にとった揚げ。
肩揚げ
かたあげ [2] 【肩揚(げ)・肩上げ】 (名)スル
子供の着物の裄(ユキ)を合わせ,長さを調節するために肩にとった揚げ。
肩摩
けんま [1] 【肩摩】 (名)スル
道が混雑して肩と肩が触れ合うこと。「四方は人―し,錐を立べき余地だになし/慨世士伝(逍遥)」
肩摩轂撃
けんまこくげき [1] 【肩摩轂撃】
〔「轂撃」は車の轂(コシキ)と轂が打ち合う意〕
人や車で往来が混雑するさま。
肩書
かたがき【肩書】
a title;→英和
a <doctor's> degree (学位).→英和
〜のある(ない) (un)titled.
肩書き
かたがき [0] 【肩書き】
(1)名刺などで,氏名の右上に書かれる職名・地位など。
(2)人の社会的地位や身分を示す職業・役職名など。「―が物をいう」
肩書き付き
かたがきつき [0][4] 【肩書き付き】
(1)肩書きがついていること。また,その人。
(2)悪事などの前歴をもっていること。ふだつき。
肩替り
かたがわり [3] 【肩代(わ)り・肩替(わ)り】 (名)スル
(1)他の人が負っていた負担や負債を,代わりに負うこと。「借金を―する」
(2)駕籠(カゴ)などの担ぎ手が交代すること。
肩替りする
かたがわり【肩替りする】
take over;transfer <stocks> .→英和
肩替わり
かたがわり [3] 【肩代(わ)り・肩替(わ)り】 (名)スル
(1)他の人が負っていた負担や負債を,代わりに負うこと。「借金を―する」
(2)駕籠(カゴ)などの担ぎ手が交代すること。
肩灼
かたやき 【肩灼】
古代の占法の一。鹿の肩甲骨を焼いて,そのひびわれの形で吉凶を占うこと。太占(フトマニ)。鹿占(シカウラ)。
肩点
かたてん [2] 【肩点】
歌などの右肩にうつ評点
→合点(ガツテン)
肩甲
かたよろい [3] 【肩鎧・肩甲】
古墳時代に用いた鎧の付属具で,肩と上膊(ジヨウハク)部を保護するためのもの。短甲(タンコウ)では湾曲した鉄板を革紐(カワヒモ)で綴(ツヅ)ったものを,また挂甲(ケイコウ)は小札(コザネ)を綴り合わせたものを用いた。
肩甲骨
けんこうこつ ケンカフ― [3] 【肩甲骨・肩胛骨】
上背部に左右一対ある逆三角形の扁平な板状の骨。上肢と体幹を連結する要(カナメ)で,上肢の運動を補強する。かいがら骨。肩骨。
肩痛
かたつう [0] 【肩痛】
肩の痛み。
肩癖
けんぺき 【痃癖・肩癖】
〔「けんべき」「けんびき」とも〕
(1)肩凝りのこと。また,頸から肩にかけてのあたり。「眼の病は―の凝りよりも起こるといへば/読本・八犬伝 8」
(2)肩が凝るほどの心配ごと。「よし町の―に成るいろは茶屋/柳多留 6」
(3)〔肩凝りを治すところから〕
あんま。「艾(モグサ)も―も大掴みにやつてくれ/浄瑠璃・新版歌祭文」
肩白
かたじろ [0] 【肩白】
鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の一。肩取縅で,袖・胴の上二段を白糸で縅したもの。
肩章
かたじるし [3] 【肩章】
⇒けんしょう(肩章)
肩章
けんしょう【肩章】
a shoulder strap;an epaulet.
肩章
けんしょう [0] 【肩章】
制服や礼服の肩につけて,官職・階級などを示す飾章。かたじるし。
肩箱
かたばこ [2] 【肩箱・形箱】
山伏が笈(オイ)の上につける小箱。中に経文や仏具を入れる。
肩肘
かたひじ [0][2] 【肩肘・肩肱】
肩と肘。
肩肘張る
かたひじ【肩肘張る】
swagger.→英和
肩肱
かたひじ [0][2] 【肩肘・肩肱】
肩と肘。
肩背
かたせ 【肩背】
肩や背。
肩胛骨
けんこうこつ ケンカフ― [3] 【肩甲骨・肩胛骨】
上背部に左右一対ある逆三角形の扁平な板状の骨。上肢と体幹を連結する要(カナメ)で,上肢の運動を補強する。かいがら骨。肩骨。
肩胛骨
けんこうこつ【肩胛骨】
the shoulder blade.
肩脱ぎ
かたぬぎ [4][3] 【肩脱ぎ】 (名)スル
(1)衣服の腰から上の部分を脱ぐこと。
(2)節会などの宴席で,装束の袍(ホウ)を肩脱いでくつろぐこと。
(3)能装束の着付けの一。法被(ハツピ){(3)}や長絹などの上衣の右袖(または左袖)を脱ぐこと。
肩脱ぐ
かたぬ・ぐ [3] 【肩脱ぐ】 (動ガ五[四])
(1)上衣の片方の肩を脱いで,下衣の肩をあらわす。「薄紅の素袍(スオウ)に右の袖を―・ぎ/滝口入道(樗牛)」
(2)衣服の腰から上を脱いで,肌をあらわに出す。はだ脱ぐ。「男の―・ぎて/著聞 11」
肩衝
かたつき [2] 【肩衝】
茶入れの形の一。肩がはっきりとついているもの。
肩衝[図]
肩衣
かたぎぬ [2] 【肩衣】
(1)袖無しの上衣。「布―有りのことごと着襲(キソ)へども/万葉 892」
(2)素襖(スオウ)の袖や胸紐を略した形の上衣。初め下位の武士が用いたが,室町末期には上位の武士も用いた。
→肩衣袴
肩衣(2)[図]
肩衣袴
かたぎぬばかま [5] 【肩衣袴】
小袖に肩衣と袴をつけた姿。室町末期には武士の正装となる。近世の裃(カミシモ)の前身。
肩裾
かたすそ [1] 【肩裾】
(1)肩と裾。
(2)小袖の模様の置き方。直線や曲線・雲形・州浜形などで区切った肩と裾だけに模様を置いたもの。
肩見出し
かたみだし [3] 【肩見出し】
新聞の大見出しの前に付ける小さい見出し。
肩越し
かたごし [0] 【肩越し】
(多く「に」を伴って)人の肩の上を越して物事をすること。「―にのぞきこむ」「―に渡す」
肩越しに
かたごし【肩越しに】
<look at a person> over one's shoulder.
肩身
かたみ [1] 【肩身】
(1)肩と身。からだ。
(2)他人に対する面目。体面。「姉の―を思ひやりて/大つごもり(一葉)」
肩身が広い
かたみ【肩身が広い(狭い)】
feel proud (small).
肩車
かたぐるま [3] 【肩車】
(1)両肩に人をまたがらせて担ぐこと。肩馬。
(2)柔道で,相手を自分の肩へ横にわたしかけて担ぎ投げる技。
肩車に乗る
かたぐるま【肩車に乗る】
ride on a person's shoulders.
肩輿
かたこし [2] 【肩輿】
轅(ナガエ)を肩に載せて担ぐ輿。けんよ。
肩輿
けんよ [1] 【肩輿】
肩にかつぐ乗り物。手輿(タコシ)のようなものにも駕籠(カゴ)にもいう。
肩辷り
かたすべり [3] 【肩辷り】
すべりがよいように,単(ヒトエ)のコートや羽織の肩に付けた裏布。
肩透かし
かたすかし [3] 【肩透かし】
(1)相撲の決まり手の一。相手が押してくる時に,差し手で相手を抱え込み体を開くと同時に他方の手で相手の肩口をはたいて引き落とす技。
(2)勢い込んで向かってくる相手の気勢をそぐこと。「―を食わせる」
肩透かしを食わせる
かたすかし【肩透かしを食わせる】
parry <a question> .→英和
肩鎧
かたよろい [3] 【肩鎧・肩甲】
古墳時代に用いた鎧の付属具で,肩と上膊(ジヨウハク)部を保護するためのもの。短甲(タンコウ)では湾曲した鉄板を革紐(カワヒモ)で綴(ツヅ)ったものを,また挂甲(ケイコウ)は小札(コザネ)を綴り合わせたものを用いた。
肩馬
かたうま [2] 【肩馬】
「かたぐるま(肩車){(1)}」に同じ。
肩骨
けんこつ [1] 【肩骨】
⇒肩甲骨(ケンコウコツ)
肯にす
かえに・す カヘ― 【肯にす】 (動サ変)
〔下二段動詞「かふ」に打ち消しの助動詞「ず」の連用形の古形「に」の付いたものにさらにサ変動詞「す」が付いたもの〕
…することができない。…しようとしない。「我が所説の法を信受し―・せむ/地蔵十輪経(元慶点)」
〔漢文訓読に多く用いられる〕
→がえんずる
肯ふ
うけが・う 【肯ふ】 (動ハ四)
承知する。引き受ける。「雀部いとやすく―・ひて/読本・雨月(浅茅が宿)」
肯ふ
か・う カフ 【肯ふ】 (動ハ下二)
承知する。うけがう。「即ち使を遣して喚(メ)す。而(シカ)るを来(モウキ)―・へず/日本書紀(斉明訓)」
肯んじる
がえん・じる ガヘンジル [4] 【肯んじる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「がえんずる」の上一段化〕
「がえんずる」に同じ。
肯んず
がえん・ず ガヘンズ 【肯んず】 (動サ変)
⇒がえんずる
肯んずる
がえん・ずる ガヘンズル [4] 【肯んずる】 (動サ変)[文]サ変 がへん・ず
〔「かえにす」の転。漢文訓読に由来する語〕
(1)聞き入れる。承諾する。肯定する。「医師の忠告を―・ぜず/ふらんす物語(荷風)」
(2)「かえにす(肯)」に同じ。[色葉字類抄]
肯定
こうてい【肯定】
affirmation.〜する affirm;→英和
acknowledge.→英和
〜的 affirmative.→英和
‖肯定文《文》an affirmative sentence.
肯定
こうてい [0] 【肯定】 (名)スル
(1)物事を,正しいとか妥当であるとかと認めること。積極的に意義を認めること。同意。是認。「相手の主張を―する」「自分の人生を―する」
(2)〔論〕 提示された命題を真であるとすること。
⇔否定
〔affirmation の訳語〕
肯定判断
こうていはんだん [5] 【肯定判断】
⇒肯定命題
肯定命題
こうていめいだい [5] 【肯定命題】
〔論〕 主語に対し述語が否定辞を交えずに結びついている命題。例えば「 S は P である」という形式の命題。肯定判断。
⇔否定命題
肯定文
こうていぶん [0][3] 【肯定文】
文を性質・内容の面から分類したときの一。「日本の首都は東京である」というように,肯定の内容を表す文。
⇔否定文
肯定的
こうていてき [0] 【肯定的】 (形動)
物事を,その通りだ,それでよいと認める・こと(さま)。「―な返事」「―な生き方」
肯定的概念
こうていてきがいねん [7] 【肯定的概念】
〔論〕 ある性質の存在を肯定的に示す概念。例えば,知識・意味など。これに対して,無知・無意味などは否定的概念である。積極的概念。肯定概念。
⇔否定的概念
肯綮
こうけい [0] 【肯綮】
〔「肯」は骨についている肉,「綮」は筋と肉とのつなぎめ〕
物事の急所。
肯諾
こうだく [0] 【肯諾】 (名)スル
承諾すること。「嘗て其―せざる所の法に屈従せざる/民約論(徳)」
肱
かいな カヒナ 【腕・肱】
■一■ [1][0] (名)
肩からひじまで。二の腕。あるいは,肩から手首までの間。うで。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)舞の手を数えるのに用いる。「二―三―舞ひ翔つて/盛衰記 3」
(2)円柱状の物の太さを両手にかかえて計るのに用いる。
肱
ひじ ヒヂ [2] 【肘・肱・臂】
(1)上腕と前腕とをつなぐ関節。また,その折り曲げたときの外側の部分。「―をつく」
(2){(1)}の形に曲がって突き出ているもの。
(3)「肘鉄砲」に同じ。
育する
いく・する [3] 【育する】 (動サ変)[文]サ変 いく・す
そだてる。「草を―・する日光の威徳を知り/希臘思潮を論ず(敏)」
育ち
そだち【育ち】
upbringing;→英和
breeding;→英和
growth (成育).→英和
〜が良い(悪い) well-bred (ill-bred).都会(田舎)〜の town-bred (country-bred).
育ち
そだち [3] 【育ち】
(1)育つこと。また,成長のぐあい。「作物の―がよい」
(2)成長するときの環境。育ち方。育てられ方。「氏より―」「―がよい」
(3)他の語の下に付いて「…として育つ」「…で育つ」また「…として育った人」「…で育てられた人」の意を表す。「坊ちゃん―」「田舎―」
育ち柄
そだちがら [0] 【育ち柄】
育ち方。素性(スジヨウ)。
育ち盛り
そだちざかり [4] 【育ち盛り】
子供のからだがめざましく成長する時期。小学校高学年から中高生ぐらいの年頃。伸び盛り。
育つ
そだ・つ [2] 【育つ】
■一■ (動タ五[四])
(1)生物が成熟に向かって進む。大きくなる。成長する。「立派な青年に―・つ」「親がなくとも子は―・つ」「稲が―・つ」「海辺で―・った」「みなし子の―・つ行方の無慙さよ/曾我 3」
(2)(技能などを身につけて)一人前になってゆく。「若手が―・つ」「後継者が―・たない」
(3)大きな規模にまで発展する。「愛情が―・つ」
〔「育てる」に対する自動詞〕
■二■ (動タ下二)
⇒そだてる
育つ
そだつ【育つ】
grow (up);→英和
be brought up.母乳(人工栄養)で育った be breast-(bottle-)fed.
育て
そだて [3] 【育て】
育てること。
育ての親
そだてのおや [6] 【育ての親】
(1)実の親ではないが養育してくれた親。養父母。養い親。「生みの親より―」
(2)ある物事の育成に力のあった人。「両国友好関係の―」
育ての親
そだて【育ての親】
a foster parent[father,mother].
育てる
そだ・てる [3] 【育てる】 (動タ下一)[文]タ下二 そだ・つ
(1)生き物が成長するよう世話をする。「子供を―・てる」「雛(ヒナ)を―・てる」「稲を―・てる」「いかにもして―・てて人になして見せ給へ/平家 6」
(2)次第に大きくなるようにする。「みんなの力で会社をここまで―・ててきた」「愛情を―・てる」
(3)能力・資質をのばすように教え導く。一人前になるようにしこむ。「後継者を―・てる」「弟子を―・てる」
(4)おだててそそのかす。「強い男と―・つれ共/浄瑠璃・聖徳太子」
〔「育つ」に対する他動詞〕
育てる
そだてる【育てる】
bring up;nurse;→英和
foster;→英和
train (教育する);→英和
[動・植物を]rear;→英和
raise;→英和
cultivate.→英和
育て上げる
そだてあ・げる [5] 【育て上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 そだてあ・ぐ
育てて,一人前にする。立派に成長させる。「女手一つで三人の子供を―・げる」
育む
はぐく・む [3] 【育む】 (動マ五[四])
〔「羽(ハ)含(クク)む」の意〕
(1)親鳥が雛(ヒナ)を自分の羽で抱きかかえて守り育てる。「雛を―・む」「我(ア)が子―・め天の鶴群(タズムラ)/万葉 1791」
(2)養い育てる。「両親に―・まれる」「豊かな大地に―・まれる」
(3)大切に守り,大きくする。「愛を―・む」「子供の夢を―・む教育」
育む
はぐくむ【育む】
(1)[養育]bring up;nurse.→英和
(2)[育成]foster;→英和
cultivate.→英和
(3)[ひなを]brood <on,over> .→英和
育む
はごく・む 【育む】 (動マ四)
「育(ハグ)くむ」に同じ。「―・みし君を雲ゐになしてより/重之集」
育休
いくきゅう [0] 【育休】
「育児休業」の略。
育児
いくじ [1] 【育児】 (名)スル
乳幼児を育てること。
育児
いくじ【育児】
child care;nursing.→英和
‖育児休暇 child-care leave.育児室(院) a nursery (an orphanage).育児食 infant food.
育児休業
いくじきゅうぎょう [4] 【育児休業】
育児休業法に基づき,労働者がその一歳に満たない子を養育するためにする休業。事業主は原則として拒むことはできない。国家公務員・地方公務員にも同様の育児休業が認められている。
育児休業法
いくじきゅうぎょうほう 【育児休業法】
正式名称は「育児休業等に関する法律」,1991年(平成3)制定。労働者から育児休業の申請があった場合の事業主の義務,子の養育を容易にするため勤務時間等について事業主の講ずべき措置等を定める。育休法。
育児嚢
いくじのう [3] 【育児嚢】
カンガルーなど有袋目の哺乳類の雌の下腹部にある,育児のための袋。皮膚のひだによって形成され,中に数個の乳頭がある。
育成
いくせい [0] 【育成】 (名)スル
立派に育て上げること。「子弟の―に努める」「健康な青少年を―する」
育成する
いくせい【育成する】
bring up;promote (助成).→英和
育成種
いくせいしゅ [3] 【育成種】
利用価値を高めるために改良された品種。育成品種。
育林
いくりん [0] 【育林】
木材生産・治山・防風・景観維持などを目的として森林を育てること。
育毛
いくもう [0] 【育毛】
(髪の)毛を発育させること。「―剤」
育王山
いくおうざん イクワウ― 【育王山】
⇒阿育王山(アイクオウザン)
育種
いくしゅ [0] 【育種】 (名)スル
生物のもつ遺伝的性質を利用して,利用価値の高い作物や家畜の新種を人為的に作り出したり,改良したりすること。淘汰法(選択法)・交雑法・突然変異法やバイオ-テクノロジーの利用などの方法がある。品種改良。
育苗
いくびょう [0] 【育苗】 (名)スル
苗を育てること。
育英
いくえい [0] 【育英】
〔孟子(尽心上)〕
すぐれた才知をもつ青少年を教育すること。特に,学資などを助けて学業にいそしませること。「―事業」「―資金」
育英
いくえい【育英】
educational work.‖育英資金 a scholarship.
育英会
いくえいかい [3] 【育英会】
経済的援助を必要とする学生に学費を貸与して人材を育成する目的でつくられた団体。
→日本育英会
育蚕
いくさん [0] 【育蚕】
カイコを飼うこと。養蚕。
育雛
いくすう [0] 【育雛】 (名)スル
卵からかえした雛(ヒナ)を成禽(セイキン)に育てること。
育養
いくよう [0] 【育養】 (名)スル
そだてやしなうこと。養育。「職業を勤めて,児子を―し/西国立志編(正直)」
肴
さかな [0] 【魚・肴】
〔「酒菜(サカナ)」で酒のおかずの意〕
(1)酒を飲むときに添えて食べる物。《肴》「酒の―」
(2)〔本来は「食料とする魚」の意〕
うお。魚類の総称。《魚》「―とり」「―売り」「―料理」
(3)酒を飲むときに興を添える歌や踊り,面白い話題など。座興。《肴》「旅の話を―に酒を酌む」
肴
な 【肴】
野菜や魚・鳥獣の肉など,酒や飯に添える副食物の総称。さい。「前妻(コナミ)が―乞はさば,立柧棱(タチソバ)の実の無けくを/古事記(中)」
肴
さかな【肴】
a relish (taken with wine);→英和
a side dish.
肴奉行
さかなぶぎょう [4] 【肴奉行】
(1)江戸幕府の賄方(マカナイカタ)の役職の一。大奥の食事の肴の調達にあたった。
(2)富家の肴の買い出し役。
肴核
こうかく カフ― [0] 【肴核】
酒のさかなと果物。転じて料理。
肴舞
さかなまい [0] 【肴舞】
(1)床上げの祝いに演ずる舞。
(2)酒宴に興を添えるための舞。
肴荒らし
さかなあらし [4] 【肴荒らし】
酒席で,肴を食べ荒らすこと。また,その人。
肺
はい【肺(臓)】
the lungs.〜が悪い have a weak chest.‖肺癌 lung cancer.肺結核 (pulmonary) tuberculosis.
肺
はい [0] 【肺】
両生類以上の脊椎動物の空気呼吸を行う器官。胸腔に左右一対ある。中に無数の肺胞があり,肺胞とこれをとりまく毛細血管との間でガス交換(外呼吸)が行われる。魚類の鰾(ウキブクロ)と相同の器官。肺臓。
肺ジストマ
はいジストマ [3] 【肺―】
⇒肺吸虫(ハイキユウチユウ)
肺ペスト
はいペスト [3] 【肺―】
ペスト菌を吸い込んだために発病するペスト。気管支肺炎を起こして血痰(ケツタン)を出し,呼吸困難となる。
→ペスト
肺労
はいろう [0] 【肺労・肺癆】
肺結核の旧称。
肺動脈
はいどうみゃく [3] 【肺動脈】
心臓から静脈血を肺に運ぶ動脈。
肺吸虫
はいきゅうちゅう [3] 【肺吸虫】
哺乳類の肺に寄生する吸虫。成虫は体長約1センチメートル,幅約5ミリメートルの楕円形。雌雄同体。卵は約二〇日で幼虫になり,第一中間宿主のカワニナの体内にはいって成長し,第二中間宿主のモクズガニ・サワガニなどの体内に移り,これを生で食べた哺乳類の肺に寄生して成虫となる。イヌ・ネコや野生動物のほかヒトにも寄生する。肺臓ジストマ。肺ジストマ。
肺呼吸
はいこきゅう [3] 【肺呼吸】
外呼吸の一。呼吸器系によって行われる空気の出入りおよび肺における吸気と血液との間のガス交換。
肺塞栓
はいそくせん [3] 【肺塞栓】
手術・けが・伝染病などによって生じた血栓や気泡などが,血流によって運ばれて肺の血管をふさいだ状態。太い動脈に生じると激しい胸痛を訴え,ショック状態に陥る。
肺塵埃症
はいじんあいしょう [5][0][0] 【肺塵埃症】
⇒塵肺(ジンハイ)
肺壊疽
はいえそ [3] 【肺壊疽】
腐敗菌の混合感染により,肺組織が化膿・壊死(エシ)する病気。多く肺炎に続発。肺化膿症。
肺尖
はいせん [0] 【肺尖】
肺臓の上部。肺が肩の方へのびている先端。
肺尖カタル
はいせんカタル [5] 【肺尖―】
肺尖部の炎症。特に,結核性の炎症。肺結核の初期と考えられていた。肺尖炎。
肺循環
はいじゅんかん [3] 【肺循環】
右心室から肺動脈を通り毛細血管網および肺胞でガス交換を行なったのち肺静脈に入り,左心房へ帰る血液循環。小循環。
→体循環
肺性心
はいせいしん [3] 【肺性心】
肺気腫・肺結核などの肺疾患に伴って発症する心臓障害。右心室が機能不全に陥り,呼吸困難・心悸亢進が見られる。
肺患
はいかん [0] 【肺患】
肺の疾患。肺病。
肺書
はいしょ [0][1] 【肺書】
⇒書肺(シヨハイ)
肺気腫
はいきしゅ [3] 【肺気腫】
終末細気管支より末梢の肺胞壁が異常に拡大した状態。肺胞壁の破壊を伴う。咳・息切れ・呼吸困難などが見られる。
肺気腫
はいきしゅ【肺気腫】
emphysema.→英和
肺水腫
はいすいしゅ [3] 【肺水腫】
心疾患の代償不全,有毒ガスの吸入などにより肺が鬱血し,肺胞内に液体がたまった状態。強い呼吸困難をきたし,泡沫状の痰(タン)が多量に出る。
肺活量
はいかつりょう [4] 【肺活量】
肺が空気を出入りさせうる最大量。できるだけ深く息を吸い込んだのちに吐き出す空気の量で測定する。成人で3000〜4500ミリリットル程度。
肺活量
はいかつりょう【肺活量】
the breathing capacity (of the lungs).‖肺活量計 a spirometer.
肺活量計
はいかつりょうけい [0] 【肺活量計】
肺活量を測る装置。水中に沈めたドラム,または水中で回転するようにしたドラムに呼気を吹き込み,ドラムの上昇量または回転量で測定する。
→スパイロメーター
肺浸潤
はいしんじゅん [3] 【肺浸潤】
(1)胸部 X 線写真で,境界不鮮明な陰影がみられること。肺結核・肺炎などの肺疾患によって起こる。
(2)肺結核の古い呼称。
肺浸潤
はいしんじゅん【肺浸潤】
《医》infiltration of the lungs.
肺炎
はいえん【肺炎】
pneumonia.→英和
肺炎
はいえん [0] 【肺炎】
肺炎球菌などの細菌やマイコプラズマ・ウイルスなどの感染により,肺に起きる炎症。発熱・咳・喀痰・胸痛・呼吸困難などを呈する。化学物質やアレルギーによって起こる場合もある。
肺炎双球菌
はいえんそうきゅうきん [0] 【肺炎双球菌】
ヒトの大葉性肺炎・気管支肺炎・化膿性炎症の起因菌。グラム陽性の小球菌で,通常対をなし莢膜(キヨウマク)に包まれている。肺炎球菌。
肺疫
はいえき [0] 【肺疫】
家畜法定伝染病の一。牛が急性・慢性の肺炎・肋膜炎を起こす病気。牛肺疫。
肺疾
はいしつ [0] 【肺疾】
肺の病気。特に,肺結核のこと。
肺病
はいびょう [0] 【肺病】
(1)肺の疾病。
(2)肺結核のこと。
肺病
はいびょう【肺病】
consumption.→英和
⇒肺.
肺癆
はいろう [0] 【肺労・肺癆】
肺結核の旧称。
肺癌
はいがん [0] 【肺癌】
肺にできる癌。大部分が気管支の粘膜上皮から発生する。頑固な咳・痰(タン)・胸痛などが見られるが,癌の部位によっては進行してもかなりの期間無症状のことがある。
肺癕
はいよう [0] 【肺癰・肺癕】
「肺膿瘍(ハイノウヨウ)」に同じ。
肺癰
はいよう [0] 【肺癰・肺癕】
「肺膿瘍(ハイノウヨウ)」に同じ。
肺真菌症
はいしんきんしょう [5][0][0] 【肺真菌症】
真菌類が肺に感染して起こす疾患。カンジダ・アスペルギルス・クリプトコッカス・ムコールなどによる。
肺空洞
はいくうどう [3] 【肺空洞】
肺結核・肺膿瘍(ノウヨウ)・肺癌などで病巣が壊死(エシ)に陥った結果生じた空洞。
肺結核
はいけっかく [3] 【肺結核】
結核菌の吸入により肺に起こる伝染病。患者の咳や痰(タン)から伝染し,多くは慢性に経過。微熱・咳・痰などを呈するが,初期には自覚症状のないことが多い。進むと,肺に空洞が形成され,またリンパ管や血行中に菌が入り,他の臓器に転移して病変を起こす。肺疾。労咳(ロウガイ)。
肺繊維症
はいせんいしょう [5][0] 【肺繊維症】
肺に繊維性結合組織が増殖した状態。多くは肺炎の一種である間質性肺炎の結果として起こり,肺機能が低下する。
肺肝
はいかん [0] 【肺肝】
(1)肺臓と肝臓。
(2)心の奥底。心底。
肺胞
はいほう [0] 【肺胞】
気管支の最終枝に葡萄(ブドウ)の房状についている袋。肺胞壁を介して呼吸ガスと血液内ガスの交換が行われる。
肺腑
はいふ [0] 【肺腑】
(1)肺。肺臓。
(2)心の奥底。心底。「―を抉(エグ)るような痛切な叫び」
肺腑をえぐる
はいふ【肺腑をえぐる】
cut <a person> to the quick.→英和
〜をえぐるような penetrating;→英和
heartbreaking.→英和
肺膿瘍
はいのうよう [3] 【肺膿瘍】
化膿菌・アメーバ・真菌などにより,肺組織に化膿・壊死(エシ)性の腫瘤が形成された状態。肺化膿症。肺癰(ハイヨウ)。
肺臓
はいぞう [0] 【肺臓】
「肺」に同じ。
肺臓ジストマ
はいぞうジストマ [5] 【肺臓―】
⇒肺吸虫(ハイキユウチユウ)
肺葉
はいよう [0] 【肺葉】
哺乳類の肺を大きく区分したときの各部分の称。ヒトでは,左肺は二つ(上肺葉・下肺葉)に,右肺では三つ(上肺葉・中肺葉・下肺葉)に分かれる。
肺門
はいもん [0] 【肺門】
左右の肺の内側のほぼ中央部で気管支・肺動脈・肺静脈が出入りする部位。多数のリンパ節がある。
肺門リンパ節
はいもんリンパせつ [7] 【肺門―節】
肺門部気管支の周囲に密着して分布するリンパ節の総称。肺結核の初期に反応を示す。
肺静脈
はいじょうみゃく [3] 【肺静脈】
肺で酸素を受容し二酸化炭素を放出した動脈血を心臓へ運ぶ静脈。
肺魚
はいぎょ [1] 【肺魚】
硬骨魚綱肺魚亜綱に属する淡水魚の総称。全長40〜180センチメートル。体は細長く,胸びれと腹びれはむち状または葉状。鰾(ウキブクロ)に相当する器官が肺のような構造となり,乾季には空気呼吸をする。古生代中期から中生代にかけて栄えた。原始的な形質をそなえ,現在はオーストラリア・南アメリカ・アフリカの三大陸に数種が分布。
肺魚[図]
胃
い【胃】
a stomach.→英和
〜が痛い have a stomachache.→英和
‖胃カメラ a gastro-camera.胃鏡 a gastroscope.
胃
い ヰ [0] 【胃】
(1)消化管の一部で,食道に続く部分がふくらみ,器官としての機能をもつもの。食物を一時たくわえ,消化を行う。ヒトの胃は食道と十二指腸の間にあって一室から成り,胃液を分泌して主にタンパク質を分解する。鳥類では二室,哺乳類の反芻(ハンスウ)類では四室に分かれる。胃袋。「―がもたれる」
(2)二十八宿の一。西方の星宿。胃宿。えきえぼし。
胃(1)[図]
胃の腑
いのふ ヰ― [0] 【胃の腑】
〔「腑」は内臓の意〕
胃袋。胃。「酒が―にしみわたる」
胃アトニー
いアトニー【胃アトニー】
gastric atony.
胃アトニー
いアトニー ヰ― [2] 【胃―】
〔(ドイツ) Magenatonie〕
胃の筋肉の緊張力が低下し,蠕動(ゼンドウ)運動が不活発になる状態。食物が長く胃にとどまり吐き気やもたれを起こす。胃筋無力症。
胃カタル
いカタル ヰ― [2] 【胃―】
⇒胃炎(イエン)
胃カタル
いカタル【胃カタル】
《医》catarrh of the stomach;→英和
gastritis.→英和
胃カメラ
いカメラ ヰ― [2] 【胃―】
(1)柔軟な管の先端に極小カメラをつけたもの。胃の中に入れて他端から操作し,内壁を撮影する。日本で発明。早期胃癌の発見に威力を発揮。
→ファイバースコープ
(2)「上部消化管内視鏡」の俗称。
胃下垂
いかすい【胃下垂】
《医》gastroptosis.
胃下垂
いかすい ヰ― [2] 【胃下垂】
胃の位置が,異常に下方にさがった状態。
胃壁
いへき ヰ― [0] 【胃壁】
胃を形づくる組織。内から外へ粘膜・粘膜筋板・粘膜下層・筋層・漿膜(シヨウマク)下層・漿膜からなる。
胃宿
えきえぼし エキヘ― 【胃宿】
二十八宿の胃(イ)宿の和名。牡羊(オヒツジ)座東部の三星をさす。
胃弱
いじゃく ヰ― [0] 【胃弱】
慢性的に胃が弱いこと。
胃弱
いじゃく【胃弱】
《医》dyspepsia.→英和
胃拡張
いかくちょう【胃拡張】
《医》gastric dilatation.
胃拡張
いかくちょう ヰクワクチヤウ [2] 【胃拡張】
胃壁が緊張を失い,胃が異常に広がったままになる疾患。胃の運動機能が低下し,嘔吐(オウト)を繰り返す。薬物中毒などによる急性のものと,幽門狭窄(キヨウサク)などで起こる慢性のものとがある。
胃散
いさん ヰ― [0] 【胃散】
胃の活性をうながす粉末状の薬剤。重曹が主成分。健胃散。
胃歯
いし ヰ― [1] 【胃歯】
(1)ある種の甲殻類の胃の内面にあるキチン質の硬い突起。食物を砕く役割をする。
(2)軟体動物のアメフラシなどの胃壁にある十数個の硬い粒状体。食物を砕くとともに,消化酵素を供給する。
胃洗浄
いせんじょう ヰセンジヤウ [2] 【胃洗浄】
口から胃へゴム管を通して洗浄液を注入し,胃の内容物を繰り返し逆流させて取り除く方法。毒物の誤飲や胃出血,胃の病気による内容物の異常蓄積などの際行う。
胃液
いえき【胃液】
gastric juices.
胃液
いえき ヰ― [0] 【胃液】
胃から分泌される消化液。ペプシンや塩酸を含み,主にタンパク質の消化や,食物とともに胃内に入った病原菌の殺菌を行う。
胃潰瘍
いかいよう ヰクワイヤウ [2] 【胃潰瘍】
胃の粘膜に潰瘍のできる疾患。心窩(シンカ)部の痛みを感じ,ひどくなると吐血や下血(ゲケツ)を起こし,胃壁に穴があく(胃穿孔(センコウ))ことがある。精神的ストレスやアルコールの過飲などが原因。
胃潰瘍
いかいよう【胃潰瘍】
《医》a stomach ulcer.
胃炎
いえん ヰ― [0] 【胃炎】
胃粘膜の炎症の総称。急性と慢性がある。急性のものは暴飲暴食,刺激物の誤飲や薬物の摂取,病原菌の毒素,ストレスなどによって起こる。胃カタル。
胃炎
いえん【胃炎】
⇒胃カタル.
胃病
いびょう【胃病】
a stomach trouble[disorder].
胃病
いびょう ヰビヤウ [0] 【胃病】
胃の病気。胃炎・胃潰瘍・胃下垂・胃拡張など。
胃痙攣
いけいれん ヰ― [2] 【胃痙攣】
上腹部に起こる発作(ホツサ)性の痛みの総称。胃潰瘍(イカイヨウ)・胆石(タンセキ)症・虫垂炎(チユウスイエン)などに付随して起こる症状で,単一の疾患ではない。
〔俗には胃の急激な痛みをいう〕
胃痙攣
いけいれん【胃痙攣】
《医》gastralgia; <have> a cramp in the stomach.→英和
胃痛
いつう【胃痛】
a stomachache.→英和
胃痛
いつう ヰ― [0] 【胃痛】
胃の痛み。
胃癌
いがん ヰ― [0][1] 【胃癌】
胃の上皮から発生する悪性腫瘍。ごく初期には全く症状がないが,次第に胃部の痛み・膨満感,はきけ・食欲不振・胸やけなど不定の胃症状が自覚され,吐く物や大便に血液が混じることがある。
胃癌
いがん【胃癌】
a cancer of the stomach.→英和
胃石
いせき ヰ― [0] 【胃石】
ザリガニ・アカテガニなど汽水から淡水域にすむ甲殻類の胃中にある白色の結石。主として炭酸カルシウムからなり二個ある。ザリガニの胃石は古くは眼病薬とされた。
→オクリ-カンキリ
胃穿孔
いせんこう ヰ― [2] 【胃穿孔】
胃壁に穴があくこと。胃潰瘍が進行し起こることが多い。胃の内容物が腹腔に漏れ出すため急性腹膜炎を起こし,救急手術が必要となる。
胃腔
いこう ヰカウ [0] 【胃腔】
(1)後生動物の胃の内部の空所。
(2)海綿動物において,体壁に包まれた空所。体壁の無数の小孔から水が入り,上端の大孔から流出する。
胃腸
いちょう【胃腸】
the stomach and intestines.〜が弱い(じょうぶ) have a weak (good) digestion.‖胃腸薬 a medicine for the stomach and bowels.
胃腸
いちょう ヰチヤウ [0] 【胃腸】
胃と腸。食物の消化・吸収が行われる器官。「―薬」「―が弱い」
胃腺
いせん ヰ― [0] 【胃腺】
胃壁の粘膜にある分泌腺の総称。噴門腺・胃底腺・幽門腺があり,胃液を分泌する。
胃袋
いぶくろ ヰ― [2] 【胃袋】
胃のこと。「―を満たす」
胃酸
いさん【胃酸】
acid in the stomach.→英和
胃酸過多症《医》hyperacidity.→英和
胃酸
いさん ヰ― [0] 【胃酸】
胃液に含まれる酸。塩酸が主成分。
→胃液
胃酸欠乏症
いさんけつぼうしょう ヰ―ケツボフシヤウ [6] 【胃酸欠乏症】
⇒無酸症(ムサンシヨウ)
胃酸減少症
いさんげんしょうしょう ヰ―ゲンセウシヤウ [6] 【胃酸減少症】
⇒低酸症(テイサンシヨウ)
胃酸過多症
いさんかたしょう ヰ―クワタシヤウ [5] 【胃酸過多症】
⇒過酸症(カサンシヨウ)
胃鏡
いきょう ヰキヤウ [0] 【胃鏡】
ゴム管の中に多くのレンズと反射鏡を組み合わせて入れた管状の医療器具。口から胃内に挿入し,胃粘膜を直接観察する。初期は金属管,現在ではグラス-ファイバー製が用いられる。
→胃カメラ
胄子
ちゅうし チウ― [1] 【胄子】
跡継ぎの子。長子。総領。
胆
たん [1] 【胆】
(1)きも。
(2)きもったま。度胸。「―が落ち着き/幇間(潤一郎)」
胆
い [1][0] 【胆】
胆嚢(タンノウ)。きも。「熊の―」
胆力
たんりょく [1] 【胆力】
物事に簡単に驚いたり恐れたりしない気力。度胸。「―のある人」
胆力
たんりょく【胆力】
<foster> courage.→英和
〜のある courageous;→英和
bold.→英和
胆勇
たんゆう [0] 【胆勇】
大胆で勇気のあること。「―の士」
胆嚢
たんのう【胆嚢】
《解》the gall(bladder).→英和
胆嚢
たんのう [0] 【胆嚢】
肝臓の下側にある袋状の器官。胆汁を一時蓄え濃縮する。十二指腸内に食物が入ると収縮して胆汁を排出する。
胆嚢炎
たんのうえん [3][0] 【胆嚢炎】
細菌感染・胆汁酸や膵液(スイエキ)の化学的刺激,アレルギー反応などによる胆嚢の炎症。多くは胆石症に併発。症状も胆石症に似るが,慢性胆嚢炎では右上腹部に持続的な疼痛(トウツウ)をきたすものがある。
胆大
たんだい [0] 【胆大】
胆力の大きいこと。大胆。
胆大小心録
たんだいしょうしんろく タンダイセウシンロク 【胆大小心録】
随筆。三巻。上田秋成著。1808年成立。作者一生の回想録で,秋成の世界観・思想などの総決算というべき作品。
胆大心小
たんだいしんしょう [0] 【胆大心小】
〔旧唐書(孫思貌伝)「胆欲�大,心欲�小」〕
(1)大胆で事に動ぜず,しかも細心であるべきこと。
(2)文章を作るときには,大胆かつ細心であるべきこと。
胆振
いぶり 【胆振】
(1)北海道旧一一か国の一。胆振支庁の全域,上川・石狩・後志(シリベシ)・渡島各支庁の一部を含む地域。
(2)北海道南西部の支庁。支庁所在地,室蘭市。
胆気
たんき [1] 【胆気】
ものおじしない気力。事をおしきってする意気。「―をやしなう」
胆汁
たんじゅう【胆汁】
《医》bile;→英和
gall.→英和
胆汁質 choleric[bilious]temperament.
胆汁
たんじゅう [0] 【胆汁】
脊椎動物の肝臓でつくられる褐色の液。胆嚢(タンノウ)に一時蓄えられたのち,十二指腸へ分泌される。胆汁酸を含むほか,胆汁色素・コレステロール・肝代謝産物などが主な成分。胆液。
胆汁色素
たんじゅうしきそ [6] 【胆汁色素】
動物の胆汁中に含まれる赤黄色のビリルビン,緑色のビリベルジンなどの有色物質。ヒトではほとんど前者のみ。ヘモグロビンの分解産物。胆汁色素が何らかの原因で血液中に多量に現れると黄疸(オウダン)となる。
胆汁質
たんじゅうしつ [3] 【胆汁質】
ヒポクラテスの体液説に基づく気質の四類型の一。激情的で怒りっぽい気質。胆液質。
胆汁酸
たんじゅうさん [0] 【胆汁酸】
胆汁中に含まれる主な有機成分の一。肝臓でコレステロールから生成され,脂肪を乳化して消化吸収に重要な役割を果たす。
胆沢
いさわ イサハ 【胆沢】
岩手県南西部,胆沢郡の町。胆沢川の扇状地は散村集落で,水田の広がる穀倉地帯。
胆沢城
いさわじょう イサハジヤウ 【胆沢城】
岩手県水沢市にあった古代の城柵(ジヨウサク)。802年坂上田村麻呂が築く。のち,鎮守府が多賀城からここに移され,蝦夷(エゾ)対策の拠点となる。柱脚遺構などが発掘されている。
胆液
たんえき [1] 【胆液】
⇒胆汁(タンジユウ)
胆液質
たんえきしつ [4] 【胆液質】
⇒胆汁質(タンジユウシツ)
胆略
たんりゃく [1] 【胆略】
大胆で知略に富んでいること。
胆石
たんせき [1][0] 【胆石】
胆嚢および胆道内で形成される結石。胆汁の成分が何らかの原因で結晶または沈殿したもの。胆石症を起こすことが多い。
胆石
たんせき【胆石】
a gallstone;→英和
a bilestone.→英和
胆石症 cholelithiasis.
胆石症
たんせきしょう [0] 【胆石症】
胆嚢および胆道系に結石が存在する状態。腹痛・発熱・嘔吐・黄疸(オウダン)などの症状を呈することがあるが,無症状に経過する場合が少なくない。
胆礬
たんばん [0] 【胆礬】
〔「たんぱん」とも〕
銅の硫酸塩鉱物。三斜晶系に属し,青色,半透明。化学的には,結晶水を五分子もった硫酸銅の結晶。板状または塊状・葡萄(ブドウ)状などを呈する。銅鉱山などに産する。
胆管
たんかん [0] 【胆管】
肝細胞から分泌された胆汁を十二指腸に輸送する管。肝内胆管が肝門部で合一し総肝管となり,さらに胆嚢からくる胆嚢管が合流して総胆管となり十二指腸に開口する。輸胆管。
背
そびら 【背】
〔「背(ソ)平」の意〕
背。背中。「―には千入(チノリ)の靫(ユギ)を負ひ/古事記(上)」
背
せな [1] 【背】
せ。背中。
背
せい【背】
stature;→英和
height.→英和
〜が伸びる grow taller.〜の高(低)い tall (short).→英和
〜の順に in order of height.→英和
〜を測る measure one's height.→英和
背
せ 【背・脊】
(1) [0][1]
動物の胴体の,背骨のある側で,胸や腹と反対の面。せなか。「壁に―をもたせかける」「馬の―」
(2) [0][1]
うしろ。背面。「山を―にして立つ」「椅子(イス)の―」
(3) [1]
身長。せたけ。せい。「―の高い男」
(4)山の尾根(オネ)。「山の―」
(5)本の部分の名。製本で,本の中身を糸などで綴じた部分。また,その部分をくるんだ表紙の部分。
→製本
背
そ 【背】
〔「せ(背)」の交代形〕
せなか。せ。複合語として用いることが多い。「―がい(背向)」「―びら」
背
せい [1] 【背・脊】
身のたけ。身長。せ。「―くらべ」
背
せ 【兄・夫・背】
(1)女性から見て,同腹の男の兄弟をいう語。年上にも年下にもいう。「言問はぬ木すら妹と―とありといふをただ独り子にあるが苦しさ/万葉 1007」
(2)女性が,自分の恋人や夫をいう語。「事しあらば小泊瀬(オハツセ)山の石城(イワキ)にも隠らば共にな思ひ我が―/万葉 3806」
(3)一般に,男性を親しんで呼ぶ称。「岩根踏み山越え野行き都辺に参ゐし我が―を/万葉 4116」
⇔妹(イモ)
背
せ【背】
the back;→英和
height (身長);→英和
a ridge (山の).→英和
〜に腹はかえられぬ Necessity is a hard master.〜を伸ばす stretch oneself.〜をみせる turn tail.
背き
そむき 【背き】
〔動詞「背く」の連用形から〕
(1)出家すること。「多うは思ひなり給ひにし,御世の―なれば/源氏(鈴虫)」
(2)うしろ。背面。「なきすみのふなせを過ぎて今みれば―に霞むあはの島山/夫木 23」
背き様
そむきざま 【背き様】 (形動ナリ)
反対になるさま。「ゆだけの片の身を縫ひつるが,―なるを見つけで,とぢめもしあへず/枕草子 95」
背き背き
そむきそむき 【背き背き】 (形動ナリ)
互いにそむきあっているさま。べつべつ。「あやしく―にさすがなる御諸恋なり/源氏(藤裏葉)」
背く
そむく【背く】
(1)[反する]disobey;→英和
go against;break <a promise> ;→英和
violate <the law> .→英和
(2)[反逆する]rise[revolt] <against> ;→英和
betray <one's country> .→英和
親の意に背いて against one's parents' wishes.期待に〜 be contrary to a person's expectations.
背く
そむ・く [2] 【背く・叛く】
■一■ (動カ五[四])
〔「背(ソ)向く」の意で(6) が原義〕
(1)人の意志にしたがわない。命令や意向に反する。「師の教えに―・く」「国王の仰ごとを―・かば,はや殺し給ひてよかし/竹取」
(2)裏切る。反逆する。「主君に―・く」
(3)(世間・人などから)はなれる。すてる。「世を―・く(=出家スル)」
(4)決まりなどに違反する。反する。「約束に―・く」「法に―・く」「掟ヲ―・ク/ヘボン」
(5)予想される結果と反対になる。「期待に―・く」「横綱の名に―・かぬ取り口」
(6)うしろを向く。背中を向ける。「伯爵夫人は寝返りして,横に―・かむとしたりしが/外科室(鏡花)」「明カリニ―・イテ立ツ/ヘボン」
〔「背ける」に対する自動詞〕
[可能] そむける
■二■ (動カ下二)
⇒そむける
背ける
そむ・ける [3] 【背ける】 (動カ下一)[文]カ下二 そむ・く
〔「背(ソ)向ける」の意〕
(1)背を向ける。そらす。「顔を―・ける」「あまりの惨状に思わず目を―・ける」
(2)(明かりなどを)反対のほう,うしろのほうに向ける。「火ほのかに壁に―・け/源氏(帚木)」
(3)心を離す。離反する。「督は,日にそへて人にも―・けられゆくに/増鏡(新島守)」「主人ニ心ヲ―・ケテイル/日葡」
〔「背く」に対する他動詞〕
背ける
そむける【背ける】
avert <one's eyes from> ;→英和
turn <one's face> away.
背の君
せのきみ [1] 【背の君・兄の君・夫の君】
「せ(兄)」の敬称。特に,「夫」をさしていう。「我が―はなでしこが花にもがもな/万葉 4010」
背丁
せちょう [0] 【背丁】
製本で,丁合いの便のため折り丁の背に刷りこむ,書名と順番を示す数字。
→背標(セヒヨウ)
背丈
せいたけ [1] 【背丈】
⇒せたけ(背丈)
背丈
せたけ [1] 【背丈】
(1)背の高さ。身長。せい。
(2)洋裁で,後ろ首の付け根からウエストまでの長さ。
背丈
せたけ【背丈】
⇒背(せい).
背中
せなか [0] 【背中】
(1)背の中央。背骨のあたり。また,背。
(2)物の後ろにあたる部分。「本の―」
背中
せなか【背中】
the back.→英和
〜を向ける turn one's back <on> .〜合せに back to back.
背中合せ
せなかあわせ [4] 【背中合(わ)せ】
(1)二人の人が,また物と物とが背と背を合わせて,互いに後ろ向きになっていること。「―に座る」「―に建つ家」
(2)背と腹のように互いに裏表(ウラオモテ)の関係にあること。「死生は―」
(3)仲が悪いこと。「夫婦は何処迄行つても―の儘で暮した/道草(漱石)」
背中合わせ
せなかあわせ [4] 【背中合(わ)せ】
(1)二人の人が,また物と物とが背と背を合わせて,互いに後ろ向きになっていること。「―に座る」「―に建つ家」
(2)背と腹のように互いに裏表(ウラオモテ)の関係にあること。「死生は―」
(3)仲が悪いこと。「夫婦は何処迄行つても―の儘で暮した/道草(漱石)」
背任
はいにん [0] 【背任】 (名)スル
任務にそむくこと。特に,役職・地位を利用して自分の利益を図り,会社などに財産上の損害を与えること。
背任
はいにん【背任(罪)】
breach of trust.
背任罪
はいにんざい [3][0] 【背任罪】
他人に委託されて,ある事務処理を担当する者が,自己または第三者の利益を図るため,あるいは委託者に損害を加えるために,その任務にそむく行為をし,委託者に財産上の損害を与えることにより成立する罪。
背伏せ
せぶせ [0] 【背伏せ】
和服の単(ヒトエ)長着で,背縫い代を絹薄地で包んで始末すること。また,その包む布。上質の物や薄物に用いる。
背伸び
せのび [1][2] 【背伸び】 (名)スル
(1)つま先立ちになって,背筋を伸ばし,背丈を高くすること。「―して見る」
(2)自分の実力以上のことをしようとすること。
背伸びする
せのび【背伸びする】
stretch oneself;stand on tiptoe.
背低
せびく [0] 【背低】
背が低いこと。また,背の低い人。
背信
はいしん [0] 【背信】
信頼を裏切ること。信義にそむくこと。裏切り。
背信
はいしん【背信】
bad faith;betrayal.→英和
〜的 unfaithful.→英和
背信行為
はいしんこうい [5] 【背信行為】
(1)信義を裏切る行為。
(2)戦争において,味方の利益のため,休戦旗・赤十字旗を不当に使用するなどして,敵の信頼を裏切りその行動を誤らせる行為。戦時国際法上,違法とされる。
背光性
はいこうせい ハイクワウ― [0] 【背光性】
植物器官が光の来る方向と反対方向に曲がる性質。負の屈光性。背日性。
→屈性
背凭れ
せもたれ [2] 【背凭れ】
椅子(イス)の,背中をもたせかける部分。
背刳り
せぐり [0] 【背刳り】
一木造りの仏像で,干割(ヒワ)れを防ぐために,背面を刳(ク)り取ること。また,その内刳り。
背割
せわり [0] 【背割(り)】
(1)魚の背を切り裂くこと。「魚ノ―ヲスル/ヘボン」
(2)男物の羽織で,背縫いを裾(スソ)まで縫い合わせないで,裾の方を開けておくこと。
(3)柱などに乾燥に伴う割れの生ずるのを防ぐために,裏になる側にあらかじめ鋸(ノコギリ)で割れ目を入れておくこと。
背割り
せわり [0] 【背割(り)】
(1)魚の背を切り裂くこと。「魚ノ―ヲスル/ヘボン」
(2)男物の羽織で,背縫いを裾(スソ)まで縫い合わせないで,裾の方を開けておくこと。
(3)柱などに乾燥に伴う割れの生ずるのを防ぐために,裏になる側にあらかじめ鋸(ノコギリ)で割れ目を入れておくこと。
背割具足
せわりぐそく [4] 【背割具足】
近世の具足の一種。桶側胴(オケガワドウ)などで背中に合わせ目がくるようになっているもの。
背割羽織
せわりばおり [4] 【背割羽織】
⇒打裂羽織(ブツサキバオリ)
背勢
はいせい [0] 【背勢】
相対する二本の縦画が互いに背を向け合うように書かれた書風。「九成宮醴泉銘」はその代表的なもの。
⇔向勢
背反
はいはん [0] 【背反・悖反】 (名)スル
(1)相反すること。相いれないこと。「二律―」「その言語と相ひ―するものは/西国立志編(正直)」
(2)命令などにそむくこと。「或は―するあらん/花柳春話(純一郎)」
背叛
はいはん [0] 【背叛】 (名)スル
そむきさからうこと。反逆。
背叛罪
はいはんざい [3] 【背叛罪】
外患罪の旧称。
背向
はいこう [0] 【背向】
そむくことと従うこと。向背。
背向
そがい [0] 【背向】
(1)後ろ向き。背中合わせ。「椽側の方へ―になり/薄命のすず子(お室)」
(2)後ろの方。後方。背後。「雑賀野(サイカノ)ゆ―に見ゆる沖つ島/万葉 917」
背嚢
はいのう【背嚢】
a knapsack.→英和
背嚢
はいのう [0] 【背嚢】
背に負う方形のかばんで,毛皮またはズックで作ったもの。将兵などが用いる。
背圧
はいあつ [0] 【背圧】
蒸気機関や内燃機関の排気の圧力。この圧力が高いと,機関の効率は悪くなる。バック-プレッシャー。
背圧タービン
はいあつタービン [5] 【背圧―】
動力と作業用蒸気が必要な場合に用いる背圧が大気圧以上である蒸気タービン。これで得た排気(蒸気)を,工場内の作業に用いる。
背地性
はいちせい [0] 【背地性】
植物の茎が重力にさからって,上方に向かって屈曲する性質。負の屈地性。
→屈性
背子
はいし [1] 【背子】
(1)奈良時代,女性が礼装の際着用した袖のない短い上衣。短い袖をつけたものもある。中国から伝わったもので,唐衣(カラギヌ)の前身。
(2)唐衣の別名。
背子
せこ 【夫子・兄子・背子】
〔「こ」は親愛の気持ちを表す接尾語〕
(1)女性が夫や恋人を呼ぶ語。「我が―が来べきよひなり/日本書紀(允恭)」
(2)女性が同母の兄弟を呼ぶ語。「我が―を大和へ遣るとさ夜ふけて暁(アカトキ)露に我が立ち濡れし/万葉 105」
(3)男性が親しい男性を呼ぶ語。「我が―と二人し居らば…里には月は照らずともよし/万葉 1039」
背守
せもり [0] 【背守(り)】
⇒せまもり(背守)
背守り
せもり [0] 【背守(り)】
⇒せまもり(背守)
背守り
せまもり [2] 【背守り】
幼児の着物の背に魔除けとして縫いつけた飾り。ぬいぐるみやアズキなどを入れた小袋を下げたり,刺繍(シシユウ)をすることもある。せもり。
背宍
そしし 【背宍】
〔「そじし」とも〕
背の肉。背筋(セスジ)の肉。[新撰字鏡]
背宍の空国
そししのむなくに 【背宍の空国】
やせた土地。豊かでない土地。「―を頓丘(ヒタオ)から国まぎとほりて/日本書紀(神代下訓)」
背山
せやま [1] 【背山・兄山】
相対する二つの山を男女に見たてた場合,男性・夫にあたる山。
→妹背山(イモセヤマ)
背布団
せなぶとん [3] 【背布団】
ひもをつけて背中に負う防寒用の小さい布団。[季]冬。
背幅
せはば [0][1] 【背幅】
背中の幅。洋裁では,左の腕の付け根から右の腕の付け根までの寸法をいう。
背広
せびろ【背広】
<米> a business suit; <英> a lounge suit.
背広
セビロ [0] 【背広】
〔「背広」は当て字〕
男子が平服として用いる洋服。共布で作った上着とズボンが一組となったもの(さらに共布のチョッキを加えたものは「三つ揃い」という)で,前ボタンが一列のシングルと,二列のダブルの別がある。スーツ。
〔語源については (1)英語の civil clothes(市民服)から,(2)これを売り出した Savile Row から,(3)背幅が広かったから,など諸説ある〕
背張鱒
せっぱります [4] 【背張鱒】
カラフトマスの別名。
背後
はいご【背後】
the back;→英和
the rear.→英和
…の〜に behind…;→英和
at the back of….〜を襲う attack <a person> in the rear[from behind].
背後
はいご [1] 【背後】
(1)物のうしろ。背中の方。後方。「―に回る」
(2)物事の表面に現れていない陰の部分。「―から操る」
背後関係
はいごかんけい [4] 【背後関係】
物事の表面には現れない裏面でのかかわりあい。「事件の―を洗う」
背徳
はいとく [0] 【背徳・悖徳】
道徳にそむきもとること。「―者」「―的」
背徳
はいとく【背徳】
immorality;corruption.→英和
〜の immoral;→英和
corrupt.→英和
背徳者
はいとくしゃ 【背徳者】
〔原題 (フランス) L'Immoraliste〕
ジードの長編小説。1902年刊。官能の喜びを知った考古学者が,惑溺(ワクデキ)の果てに,妻を死に追いやる。究極の自由を得た魂の,何なるかを問う。
背恰好
せかっこう [2] 【背恰好】
背の高さや体つき。せいかっこう。「―がそっくりだ」
背恰好
せいかっこう [3] 【背恰好】
⇒せかっこう(背恰好)
背戸
せど [1][2] 【背戸】
家の裏口。また,裏手。「―の竹藪(タケヤブ)」
背戸口
せどぐち [2] 【背戸口】
家の裏側の出入り口。うらぐち。
背戸家
せどや [2] 【背戸家】
他の家の後ろ側にある家。うらだな。
背戸松
せどまつ [2] 【背戸松】
背戸口に立てる正月の松飾り。
背戻
はいれい [0] 【背戻・悖戻】 (名)スル
道理にそむくこと。「実に社会の本性に―するものと云ふべきなり/民約論(徳)」
背抜き
せぬき [0][3] 【背抜き】
洋服の上着の,背の部分に裏地をつけない仕立て方。また,その上着。
背抜きの
せぬき【背抜きの】
unlined <coat> .→英和
背振るい
せぶるい [2] 【背振るい】
獣などが背をふるわせること。
背教
はいきょう [0] 【背教】
(1)教えにそむくこと。
(2)キリスト教で,信仰を捨てて他宗教に改宗したり,無宗教になること。棄教。
背教者
はいきょうしゃ【背教者】
a renegade.→英和
背文字
せもじ [0] 【背文字】
洋装本の背に入れた,書物の標題や著者名などの文字。
背斜
はいしゃ [0] 【背斜】
地層が褶曲して山形になっている部分。
⇔向斜
背斜谷
はいしゃこく [3] 【背斜谷】
背斜の部分に沿って生じた谷。背斜部には張力が働くため割れ目ができやすく,そこが浸食されて谷になる。
背旗
せばた [0] 【背旗】
昔,戦場で武士が背に差した小さい旗。
背日性
はいじつせい【背日性】
《植》negative heliotropism.
背日性
はいじつせい [0] 【背日性】
⇒背光性(ハイコウセイ)
背景
はいけい [0] 【背景】
〔background〕
(1)絵画や写真で,主要な題材の背後の光景。後景。バック。「―に森を描く」
(2)舞台正面の奥などに描いた景色。書き割り。
(3)物事の背後にひそんでいる事情。「事件の―」
(4)背後にあって物事を支えている事柄。「強大な経済力を―とした圧力」
背景
はいけい【背景】
a background;→英和
a setting (舞台の);→英和
backing (後援).→英和
…を〜にして against <the sky> .→英和
背条露虫
せすじつゆむし セスヂ― [5] 【背条露虫】
キリギリス科の昆虫。体長約13ミリメートル。ツユムシに似るがやや小さく,背面に褐色の線がある。本州以南・東南アジアに分布。
背板
せいた [0] 【背板】
(1)材木から板や角材をひき割った残りの,片面に丸みのある板。
(2)腰掛けなどで,人の背のあたる部分につけられた板。
(3)鎧(ヨロイ)の腹巻の背中の,引合(ヒキアワセ)のすき間をおおうもの。仕立ては胴に準じ,草摺(クサズリ)一間(イツケン)を下げる。臆病板(オクビヨウイタ)。
背格好
せかっこう【背格好】
stature;→英和
height.→英和
背梅花皮
せかいらぎ [2] 【背梅花皮・背鰄】
背筋に大きな粒が頭から尾まで通っている鮫(サメ)の皮。刀の柄(ツカ)・鞘(サヤ)などを巻くのに用いる。せかいらげ。
背標
せひょう [0] 【背標】
製本で,丁合いのために折り丁の背の部分に印刷した目印。丁合いが正しいと階段状にならぶ。
→背丁(セチヨウ)
背比べ
せいくらべ [3] 【背比べ】
身長を比べること。
背比べ
せくらべ [2] 【背比べ】
「せいくらべ」に同じ。
背比べする
せいくらべ【背比べする】
measure oneself with another.
背水
はいすい [0] 【背水】
(1)川や湖などを背にすること。「韓信が嚢砂(ノウシヤ),―の謀りごと/太平記 19」
(2)バック-ウオーターに同じ。
背水の陣
はいすいのじん [6] 【背水の陣】
〔「史記(淮陰侯伝)」による。漢の韓信が,川を背に陣立てし,味方に必死の覚悟を固めさせて,趙(チヨウ)の軍勢を破った故事から〕
一歩もあとにはひけないせっぱ詰まった状況・立場。また,そういう状況に身を置いて,必死の覚悟で事にあたること。「―をしく」「―で事に臨む」
背水の陣を敷く
はいすい【背水の陣を敷く】
burn one's boats.
背泳
はいえい [0] 【背泳】
泳法の一。あお向けの姿勢で,両腕を頭上から体の側面に沿って交互に回転させて水を掻(カ)き,ばた足で泳ぐ泳ぎ方。せおよぎ。バック-ストローク。
背泳
はいえい【背泳】
the backstroke.→英和
〜をする swim on one's back[with the backstroke].
背泳ぎ
せおよぎ [2] 【背泳ぎ】
⇒はいえい(背泳)
背理
はいり【背理】
absurdity.〜の absurd.→英和
背理
はいり [1] 【背理・悖理】 (名)スル
道理にもとること。理屈に合わないこと。
背理法
はいりほう [0] 【背理法】
⇒帰謬法(キビユウホウ)
背甲
せごう [0] 【背甲】
背。背中。
背甲
はいこう [0] 【背甲】
亀類の背中にある甲羅。
背番号
せばんごう【背番号】
a uniform[player's]number.
背番号
せばんごう [2] 【背番号】
野球選手などのユニホームの背中に識別のためにつける番号。
→ゼッケン
背痛
はいつう [0] 【背痛】
背中の痛み。
背白浮塵子
せじろうんか [4] 【背白浮塵子】
半翅目ウンカ科の昆虫。体長ははねの先端までが2.5〜4.5ミリメートルほど。体は普通,淡黄色で黒斑がある。稲作の大害虫。全世界の熱帯地方に広く分布し,日本全土に見られる。
→うんか
背皮
せがわ [0] 【背革・背皮】
洋装本の表紙の背にはる革。また,その革を用いた本。
背皮の
せがわ【背皮の】
leather-backed.〜とじ quarter binding.
背礼
はいれい [0] 【背礼・悖礼】
礼儀・作法に反していること。
背筋
せすじ [0][1] 【背筋】
背中を縦に走る中心線。背骨とその両側の部分。「―を伸ばす」
背筋
はいきん [0] 【背筋】
首筋・背部・腰部にある筋肉の総称。浅層にある筋肉は主に上腕の運動を,深層にある筋肉は主に肋骨(ロツコツ)・脊柱の運動を行う。「―力」
背筋
せすじ【背筋】
the spine;→英和
the line of the backbone (体の);→英和
the seam down the back (服の).→英和
〜がひやりとする feel a chill run down one's spine.
背節
せぶし [0] 【背節】
鰹(カツオ)の背側の肉で作った鰹節。雄節。
背約
はいやく [0] 【背約】 (名)スル
約束にそむくこと。違約。
背紋
せもん [0] 【背紋】
紋服の背につけた紋。
背継ぎ
せつぎ [0] 【背継ぎ】
踏み台。
背縫い
せぬい [0] 【背縫い】
衣服の,背の中心の縫い目。
背美
せみ [0] 【背美】
「背美鯨(セミクジラ)」の略。
背美鯨
せみくじら [3] 【背美鯨】
ヒゲクジラの一種。全長17メートルほど。全身黒色で,体の下面に白斑が見られるものが多い。太平洋・大西洋に分布するが,生息数が減少した。
背脂
せあぶら [2] 【背脂】
豚のロース肉の上側にある脂身。
背腸
みなわた 【背腸・皆腸】
魚の中骨の内側にある灰黒色の軟らかな髄。塩辛などに作る。せわた。[和名抄]
背腸
せわた [0] 【背腸】
(1)エビの背にある黒い筋状の腸。
(2)サケの背骨の下にある腎臓。また,それで作った塩辛である「めふん」のこと。
背臨
はいりん [0] 【背臨】
書道で,手本を伏せて見ないで書くこと。手本を見て書く臨書に対していう。
背表紙
せびょうし [2] 【背表紙】
本の表紙のうち,中身をとじ合わせた側を包む部分。背。
背裂羽織
せさきばおり [4] 【背裂羽織】
「ぶっさき羽織」に同じ。
背負い上げ
しょいあげ シヨヒ― [0] 【背負い上げ】
「帯揚(オビア)げ」に同じ。
背負い子
しょいこ シヨヒ― [0] 【背負い子】
荷物をくくりつけて背負う木の枠。枠に縄などを巻きつけて背あてとする。背負い梯子(バシゴ)。
背負い子[図]
背負い投げ
しょいなげ シヨヒ― [0] 【背負い投げ】
⇒せおいなげ(背負投)
背負い投げ
せおいなげ セオヒ― [0] 【背負い投げ】
柔道の技の名。相手を背負うようにして肩越しに投げる手技。相手の片腕をとって投げるのは一本背負いという。しょいなげ。
背負い投げ
せおいなげ【背負い投げ】
a shoulder throw.〜で投げる throw <a person> over one's shoulder.
背負い籠
しょいご シヨヒ― [0] 【背負い籠】
背負うためのひもを取りつけてある籠(カゴ)。しょいかご。
背負い込み
しょいこみ シヨヒ― [0] 【背負い込み】
しょいこむこと。やっかいなことや迷惑なことを引き受けること。
背負い込む
しょいこ・む シヨヒ― [3] 【背負い込む】 (動マ五[四])
(1)背中に重い物をせおう。「重い荷物を―・んで,山に登る」
(2)面倒なことや過重な責任・義務などを負担する。「妹の子供の世話まで―・んだ」
[可能] しょいこめる
背負い込む
せおいこ・む セオヒ― [4] 【背負い込む】 (動マ五[四])
負担となるようなことを引き受ける。しょいこむ。「大任を―・む」
背負い込む
しょいこむ【背負い込む】
be saddled <with a debt> ;burden oneself <with> .
背負う
せお・う [2] 【背負う】 (動ワ五[ハ四])
(1)物や人などを背中にのせる。しょう。「赤ん坊を―・う」「荷ヲ―・ウ/日葡」
(2)苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。しょう。「借金を―・って苦しむ」
(3)あるものが背後になるような位置に場所を占める。背にする。「屏風(ビヨウブ)を―・って座る」
[可能] せおえる
背負う
しょ・う シヨフ [0] 【背負う】 (動ワ五[ハ四])
〔「せおう」の転〕
(1)せなかにのせる。「かごを―・う」
(2)厄介なことや重大なことを,自分の責任として引き受ける。「政界を―・って立つ」
→しょってる
[可能] しょえる
背負う
しょう【背負う】
⇒せおう.背負ってる think highly of oneself;be (self-)conceited.
背負う
せおう【背負う】
carry on one's back;bear on one's shoulders;shoulder.→英和
背負わせる shoulder;saddle <a person with> .→英和
背負ってる
しょっ・てる [0] 【背負ってる】 (動タ下一)
〔「しょっている」の転〕
うぬぼれている。いい気になっている。「ずいぶん―・てるわねえ」
背負って立つ
しょってた・つ 【背負って立つ】 (連語)
社会や組織の中で,課せられた仕事を責任をもって引き受ける。中心となって働く。「次代を―・つ若者」
背負投げを食わす
しょいなげ【背負投げを食わす】
throw a person over one's shoulder;betray a person's trust (比喩的).
背走
はいそう [0] 【背走】 (名)スル
(野球で,ボールを捕るため)本塁側に背を向けて,守備位置後方へ走ること。また,前を向いたまま後方へ走ること。「―して好捕する」
背越し
せごし [0] 【背越し】
アユなど,骨の柔らかい魚を薄い筒切りにする,刺身の作り方の一。酢味噌・蓼酢(タデズ)などで食べる。背越し鱠(ナマス)。[季]夏。
背返し
せがえし [2] 【背返し】
古着を縫い直す時,前身頃(マエミゴロ)の縫い込みを背中にまわして縫うこと。
背進
はいしん [0] 【背進】 (名)スル
後ろの方へ進むこと。後退。「僕は…舌を捲いて,奥へ―した/思出の記(蘆花)」
背部
はいぶ [1] 【背部】
背の部分。せなか。また,うしろの方。
背開き
せびらき [2] 【背開き】
魚を背の方から切り開き,腹の皮をつけて両側に開くこと。せわり。
背離
はいり [1] 【背離】 (名)スル
そむき,離れること。「人心が―する」
背面
そとも 【背面・外面】
〔「背(ソ)つ面(オモ)」の転〕
(1)山の,日の当たらない面。物の背面。裏手。また,北。
⇔影面(カゲトモ)
「耳梨の青菅山は―の大き御門/万葉 52」
(2)外側。外部。「―の笹戸を音信(オトズレ)し嵐の松かなど聞耳立つるに/浮世草子・武家義理物語 3」
背面
はいめん【背面】
⇒背後.‖背面攻撃 a rear attack.背面跳び a (Fosbury) flop.
背面
はいめん [0][3] 【背面】
(1)後ろの方。後ろの側。「―から攻撃を受ける」
(2)物事の表面にあらわれない別の面。「―のいきさつ」
背面跳び
はいめんとび [0][3] 【背面跳び】
走り高跳びの跳び方の一。踏み切りと同時に体をひねり,仰(アオ)向けの姿勢でバーを跳び越える。
背革
せがわ [0] 【背革・背皮】
洋装本の表紙の背にはる革。また,その革を用いた本。
背馳
はいち [0][1] 【背馳】 (名)スル
(1)〔(2)の意から〕
くいちがうこと。合わないこと。理にそむくこと。「人倫に―する」「多くの点に於て正に相―するのであるから/黒潮(蘆花)」
(2)背を向けて走り去ること。「汽船―すること益々遠く/佳人之奇遇(散士)」
背馳する
はいち【背馳する】
be contrary <to> ;run counter <to> .
背骨
せぼね [0] 【背骨】
「脊柱(セキチユウ)」に同じ。
背骨
せぼね【背骨】
the backbone;→英和
the spine.→英和
背高
せいたか [0] 【背高】
身長が普通の人よりも高いこと。またその人。「―のっぽ」
背高泡立草
せいたかあわだちそう [0] 【背高泡立草】
キク科の多年草。北アメリカ原産の帰化植物で,空地などに群生。高さ2〜3メートルとなる。秋,茎頂に黄色の頭花を多数つける。
背高泡立草[図]
背高鷸
せいたかしぎ [5] 【背高鷸】
(1)チドリ目セイタカシギ科の鳥の総称。脚が非常に長く,水辺にすむ。
(2)セイタカシギ{(1)}の一種。脚がきわめて長く,全長約38センチメートルのうち三分の二をこえる。背面は光沢ある黒色,腹面は白色,脚は淡紅色。日本へは旅鳥として春秋に少数が渡来。近年,愛知県・千葉県で繁殖。
背鰄
せかいらぎ [2] 【背梅花皮・背鰄】
背筋に大きな粒が頭から尾まで通っている鮫(サメ)の皮。刀の柄(ツカ)・鞘(サヤ)などを巻くのに用いる。せかいらげ。
背鰭
せびれ【背鰭】
a dorsal fin.
背鰭
せびれ [0] 【背鰭】
水生の脊椎動物の背の中央にあるひれ。はいき。
背黄青鸚哥
せきせいいんこ [5] 【背黄青鸚哥】
オウム目インコ科の飼い鳥。体長20センチメートル内外。オーストラリア原産。野生種の羽色は緑色が多いが,飼い鳥には黄・青・紫・白など種々の羽色の品種がつくられている。くちばしの付け根の蝋膜の青いものが雄,青くないのが雌。よく繁殖する。
背黒
せぐろ [0] 【背黒】
(1)(動物などの)背の黒いこと。
(2)セグロイワシの略。
背黒鰯
せぐろいわし [4] 【背黒鰯】
カタクチイワシの別名。せぐろ。
背黒鰺刺
せぐろあじさし [4] 【背黒鰺刺】
チドリ目カモメ科の海鳥。全長40センチメートル内外。頭上から背・尾にかけて黒く,腹面は白色。主に熱帯海域の海上で生活する。日本では小笠原・琉球諸島で繁殖。
背黒鴎
せぐろかもめ [4] 【背黒鴎】
チドリ目カモメ科の海鳥。全長60センチメートル内外。背面は淡青灰色,翼端は黒く白斑がある。ユーラシア・北アメリカ北部の沿岸で繁殖,日本には冬鳥として渡来し,河口や港に多い。
背黒鶺鴒
せぐろせきれい [4] 【背黒鶺鴒】
スズメ目セキレイ科の小鳥。全長20センチメートルほどで,尾が長く,盛んに上下に振る。頭・胸・背にかけて黒く,他は白色。顔に白い眉(マユ)線がある。日本固有種。全国の河原に見られる。
胎
たい [1] 【胎】
母体の子の宿るところ。子宮。
胎中
たいちゅう [0][1] 【胎中】
はらの中。胎内。
胎中天皇
たいちゅうてんのう 【胎中天皇】
応神天皇の異名。神功皇后が三韓征討の際,その胎中にあったという。
胎位
たいい [1] 【胎位】
子宮内における胎児の位置。
胎便
たいべん [0] 【胎便】
胎児の便。粘稠性で色は青黒く,分娩後二〜四日ほどに排出される。かにばば。かにくそ。胎屎(タイシ)。
胎児
たいじ【胎児】
an embryo (8週間まで);→英和
a fetus (8週以後).→英和
胎児
たいじ [1] 【胎児】
哺乳類の母胎内で発育中の幼体。ヒトの場合は受胎後八週間以降をいう。民法では,母の胎内にあってまだ出生していない子をいう。損害賠償・相続・遺贈に関しては,すでに生まれたものとみなされる。
胎内
たいない [1] 【胎内】
母親の腹の中。
胎内の[で]
たいない【胎内の[で]】
in the womb.→英和
胎内仏
たいないぶつ [3] 【胎内仏】
仏像の胎内に納められた小さな仏像。
胎内潜り
たいないくぐり [5] 【胎内潜り】
(1)人間がやっとくぐれるほどの山間の洞穴や石室。また,それをくぐること。
(2)精進潔斎のために大仏などの胎内に潜り入ること。
胎動
たいどう [0] 【胎動】 (名)スル
(1)母胎内で胎児が動くこと。また,その動き。
(2)内部で新しい物事が動き出すこと。内面の新しい動き。「新時代の―」「新しい気運が―する」
胎動
たいどう【胎動】
quickening (胎児の);a sign[an indication] <of> (兆し).→英和
胎卵湿化
たいらんしっけ [5] 【胎卵湿化】
〔仏〕 四生(シシヨウ)のこと。胎生・卵生・湿生・化生の総称。
胎土
たいど [1] 【胎土】
陶磁器の素地(キジ)となる土。
胎孕
たいよう [0] 【胎孕】
みごもること。妊娠。
胎屎
たいし [1] 【胎屎】
⇒胎便(タイベン)
胎座
たいざ [0] 【胎座】
めしべの一部で,胚珠がついている所。
胎教
たいきょう【胎教】
prenatal care[training].
胎教
たいきょう [0] 【胎教】
妊娠中に,妊婦が精神的安定と修養につとめ,胎児によい感化を与えようとすること。
胎毒
たいどく [1] 【胎毒】
小児の体にできる皮膚病の通称。母胎内で受けた毒が発したと考えていわれた。
胎毒
たいどく【胎毒】
congenital syphilis.
胎毒下し
たいどくくだし [5] 【胎毒下し】
新生児にマクリ(カイニンソウ)などの薬を飲ませること。
胎生
たいせい【胎生】
《生》viviparity.胎生動物 a viviparous animal.
胎生
たいせい [0] 【胎生】
子が母胎内で胎盤によって栄養や酸素の補給を受けながらある程度まで育ち,個体として生まれること。単孔類を除く哺乳類に主に見られる。
⇔卵生
→卵胎生
胎生
たいしょう [0] 【胎生】
〔仏〕 四生(シシヨウ)の一。ほとんどの哺乳類のように母胎から生まれること。
胎生動物
たいせいどうぶつ [5] 【胎生動物】
胎生である動物の総称。卵生である単孔類を除く,すべての哺乳動物をさす。
胎生種子
たいせいしゅし [5] 【胎生種子】
母体上で発芽し,根や葉を伸ばしてから地上に落ちて独立する種子。マングローブの類。
胎生魚
たいせいぎょ [3] 【胎生魚】
胎生の魚類。ウミタナゴ・イタチウオ・カダヤシ・シュモクザメ・シロザメなど。
胎盤
たいばん【胎盤】
《解》the placenta.→英和
胎盤
たいばん [0] 【胎盤】
妊娠の際,子宮内にできる円盤状の組織塊。胎児がへその緒を介して物質交換を行う。また,胎盤ホルモンを分泌して妊娠の維持に重要な役割をする。
胎膜
たいまく [1] 【胎膜】
胎児を包んでいる膜の総称。胎児付属膜。胚膜。
胎芽
たいが [1] 【胎芽】
(1)ヒトでは受精後八週間未満の発育中の生体。胎児になる以前をいう。
→胎児
(2)
⇒零余子(ムカゴ)
胎蔵
たいぞう [0] 【胎蔵】
「胎蔵界」の略。
胎蔵界
たいぞうかい [3] 【胎蔵界】
〔仏〕 密教で説く両部の一。大日如来を本来的な悟りである理性(リシヨウ)の面から見ていう語で,理性が胎児のように慈悲に包まれてはぐくまれていることから,こう名づける。
⇔金剛界
胎蔵界曼荼羅
たいぞうかいまんだら [7] 【胎蔵界曼荼羅】
〔仏〕 胎蔵界を図示したもの。「大日経」の説に基づく。大悲胎蔵生曼荼羅。
⇔金剛界曼荼羅
胎衣
たいい [1] 【胎衣】
⇒えな(胞衣)
胎金
たいこん [0] 【胎金】
⇒金胎(コンタイ)
胎金両部
たいこんりょうぶ [5] 【胎金両部】
⇒金胎両部(コンタイリヨウブ)
胙
ひもろぎ [0] 【神籬・胙・膰】
〔古くは「ひもろき」〕
(1)神事をとりおこなう際,臨時に神を招請するため,室内や庭に立てた榊(サカキ)。しめ縄を張って神聖なところとする。古くは,祭りなどの際に,周囲に常磐木(トキワギ)を植えて神座とした場所をいい,のちには神社をもいう。神座。ひぼろぎ。《神籬》「神なびに―立てていはへども/万葉 2657」
(2)神にそなえる米・餅・肉などの供物。ひぼろぎ。ひぼろけ。ひもろけ。《胙・膰》
神籬(1)[図]
胚
はい [1] 【胚】
多細胞生物の個体発生初期のもの。動物では受精卵に含まれている卵黄を消費して発生しつつある状態のもの。胚の時期に基礎的な体制はきまる。植物では受精卵がある程度発達した幼い胞子体。種子植物では種子の中の発芽前の幼体をいい,幼芽・子葉・胚軸・幼根からなる。胚子。
胚
はい【胚】
《植》an embryo.→英和
胚乳
はいにゅう【胚乳】
《植》albumen.→英和
胚乳
はいにゅう [0] 【胚乳】
種子の中にあって発芽のための養分を貯蔵した組織。被子植物では胚嚢内の二個の極核と花粉管からもたらされた精核との受精によって生じる。裸子植物では胚嚢細胞が増殖したもの。内乳。
胚嚢
はいのう [0] 【胚嚢】
種子植物の胚珠の中にある雌性配偶体。
胚子
はいし [1] 【胚子】
⇒胚(ハイ)
胚珠
はいしゅ [1] 【胚珠】
種子植物の子房内にあって卵細胞を内蔵し,受精後種子に発達する部分。被子植物では心皮に包まれ,裸子植物では裸出している。シダ植物の大胞子嚢(ノウ)に相当する。
胚盤
はいばん [0] 【胚盤】
(1)鳥類・爬虫類・魚類・頭足類の端黄卵の動物極付近の原形質の多い部分。将来,胚形成のもととなる。
(2)イネ科植物にみられる,胚の胚乳に接する面に生じ,発芽の際に胚乳から養分を吸収する組織。
胚移植
はいいしょく [3] 【胚移植】
胚を他の個体,あるいは他の種子の胚乳に移植すること。受精卵を他の個体の子宮に移すことなど。
胚種
はいしゅ【胚種】
a germ.→英和
胚胎
はいたい [0] 【胚胎】 (名)スル
〔子をはらむ意〕
物事の起こる原因を含みもつこと。「固より文明の種はここに―すと云ふと雖ども/文明論之概略(諭吉)」
胚胎する
はいたい【胚胎する】
originate <in> .→英和
胚膜
はいまく [0] 【胚膜】
哺乳類・鳥類・爬虫類の発生途上の胚を包む膜。胚組織の一部から形成されたもので,羊膜・漿膜・尿膜・卵黄嚢をさす。胚の保護・ガス交換・排出などの役割をする。胎膜。
胚芽
はいが【胚芽】
⇒胚.胚芽米 rice with germs.
胚芽
はいが [0][1] 【胚芽】
植物の種子の中にあって,生長すると芽になる部分。胚。
胚芽油
はいがゆ [3] 【胚芽油】
トウモロコシなどの胚芽から製造した食用油。
胚芽米
はいがまい [0] 【胚芽米】
胚芽部分を残して精米した米。ビタミン B�・ビタミン E ・カルシウムなどを含む。
胚葉
はいよう [0] 【胚葉】
後生動物の胚発生過程の嚢胚(ノウハイ)期に形態形成運動によって形成される細胞層。外側から順に外胚葉・中胚葉・内胚葉に区別され,それぞれ特定の器官となる。
胚軸
はいじく [0] 【胚軸】
種子植物の胚にできる円柱形の部位。茎の原型で上端は子葉と幼芽に,下端部は幼根になる。
胛
かいがね 【胛】
肩胛骨(ケンコウコツ)。かいがらぼね。「―より乳の下へかけずふつと射とほさるると思ひて/太平記 33」
胝
たこ [1] 【胼胝・胝】
絶えず機械的刺激を受けたために,皮膚の表面が角質化して厚く固くなったもの。胼胝(ベンチ)。「ペン―」「座り―」
→耳に胼胝ができる
胞
え 【胞】
胎盤。胞衣(エナ)。「同じ―にして双(フタゴ)に生(ア)れませり/日本書紀(景行訓)」
胞子
ほうし【胞子】
《植》a spore.→英和
胞子
ほうし ハウ― [1] 【胞子】
植物が無性生殖を行うために形成する生殖細胞。普通,単細胞で単独に発芽して新世代または新個体を生ずる。シダ植物・コケ植物の胞子,キノコの分生子など全数細胞から減数分裂の結果生じる真正胞子と,カビの分生子のように植物体の一部がそのまま分離してできる栄養胞子がある。芽胞。
胞子体
ほうしたい ハウ― [0] 【胞子体】
世代交代をする植物の,無性世代の植物体。胞子をつくってふえる。造胞体。
⇔配偶体
胞子嚢
ほうしのう ハウ―ナウ [3] 【胞子嚢】
胞子を生じ,それを収めている嚢状の生殖器官。子嚢菌類・蘚類およびシダ植物にみられる。子嚢菌類では子嚢,蘚類では蒴(サク)という。
胞子嚢群
ほうしのうぐん ハウ―ナウ― [4] 【胞子嚢群】
シダ植物の葉の裏面や辺縁部に生じた数個以上の胞子嚢の集まり。嚢堆。
胞子葉
ほうしよう ハウ―エフ [3] 【胞子葉】
胞子を生じて生殖にあずかる葉。狭義にはシダ植物類の胞子をつける葉をいうが,広義には被子植物の雌しべ・雄しべもこれに含めていう。実葉。
⇔栄養葉
胞子虫類
ほうしちゅうるい ハウ― [4] 【胞子虫類】
胞子虫綱の原生動物の総称。微小な単細胞動物で口・偽足・鞭毛などを欠く。すべて寄生性。無性生殖と有性生殖を繰り返す複雑な生活史を営み,その一時期に胞子をつくる。マラリア原虫など,動物の病原となるものが多い。
胞状奇胎
ほうじょうきたい ハウジヤウ― [5] 【胞状奇胎】
妊娠初期に胎盤を形成する絨毛膜の絨毛が病的に増殖し,葡萄(ブドウ)状の嚢胞(ノウホウ)になって子宮腔を満たすもの。大出血を伴って流産したり,癌が発生する確率が高い。俗に「ぶどう子」と呼ばれる。葡萄状鬼胎。
胞胚
ほうはい ハウ― [0] 【胞胚】
多細胞動物の初期発生の一時期に見られる胚。割球は無脊椎動物では一層に,脊椎動物では多層に排列し,中に胞胚腔という腔所をつくる。
胞衣
えな [0][1] 【胞衣】
胎児が生み出されたのち,排出された胎盤・卵膜など。後産(アトザン)。ほうい。胎衣。
胞衣
えな【胞衣】
《解》the placenta.→英和
胞衣
ほうい ハウ― [1] 【胞衣】
〔「ほうえ」とも〕
えな。
胞衣刀
えながたな [3] 【胞衣刀】
胞衣を切るのに用いた竹の刀。刃物を使うのを避けるためのもの。
胞衣桶
えなおけ [3][2] 【胞衣桶】
古く,胞衣を入れて土中に埋めるのに用いた容器。押し桶。
胞衣着
えなぎ [0] 【胞衣着】
宮参りのとき,赤児の産衣(ウブギ)の上に着せる衣類。白の羽二重(ハブタエ)または晒(サラシ)で作り,紅絹(モミ)の襟をつける。
胞衣納め
えなおさめ [3] 【胞衣納め】
産後,吉日に恵方(エホウ)を選び,胞衣を桶または壺に入れて土中に埋める儀式。
胡
こ 【胡】
中国で,漢以前には北方の匈奴(キヨウド)の称。のちには西域民族の総称。えびす。
→五胡(ゴコ)
胡乱
うろん [0] 【胡乱】 (名・形動)[文]ナリ
〔「う」「ろん」ともに唐音〕
(1)疑わしく怪しい・こと(さま)。胡散(ウサン)。「―な男」
(2)不確実であること。あやふやなこと。また,そのさま。胡散。「―の言辞」
(3)みだりがわしいこと。勝手気ままなさま。乱雑。「―に扁舟を把(ト)つて繋住す/山中人饒舌」
〔昔,胡(エビス)が中国に侵入したとき,住民があわてふためいて避難したことから生じた語という〕
胡乱な
うろん【胡乱な】
suspicious(-looking).→英和
胡乱座
うろんざ 【胡乱座】
〔仏〕 禅宗の法会(ホウエ)などで,僧侶が席次によらず勝手に座ること。
胡乱者
うろんもの 【胡乱者】
怪しい人間。「やあ,いよいよ―,なかなか大抵では白状いたすまい/浄瑠璃・忠臣蔵」
胡人
こじん [1] 【胡人】
胡の人。古代,中国北方・西方の異民族の人をいう。こひと。
→胡
胡兵
こへい [1] 【胡兵】
胡の兵。異民族の兵。
胡国
ここく [1] 【胡国】
(1)(中国の)胡の国。
→胡
(2)野蛮な国。未開の国。
胡地
こち [1] 【胡地】
胡人の住む土地。転じて,未開・野蛮の地。
胡坐
こざ [1] 【胡坐】 (名)スル
あぐらをかくこと。あぐら。
胡坐
あぐら [0] 【胡坐・胡床】
〔足(ア)座(クラ),の意〕
(1)両ひざを左右に開き,両足首を組み合わせて座る座り方。「―を組む」
(2)寝所や座席とするため,高く大きく設けた席。「やすみししわが大君のしし待つと―に坐(イマ)し/古事記(下)」
(3)一人用の椅子(イス)・床几(シヨウギ)の類。腰掛け。「かりに―どもを召したり/源氏(胡蝶)」
(4)高い所に登るために,材木を組み立てて作ったもの。足場。「―を結(ユ)ひて上げて窺はせむに/竹取」
胡坐
あぐみ [0] 【足組み・胡坐】
足を組んで座ること。あぐら。「丈六―の像」
胡坐をかく
あぐら【胡坐をかく】
[組む]sit with one's legs crossed;sit cross-legged;rest on one's laurels(努力を怠る).
胡坐鍋
あぐらなべ [4] 【胡坐鍋】
(1)あぐらをかき,鍋で物を煮ながら食べること。また,その鍋。
(2)書名(別項参照)。
胡坐鼻
あぐらばな【胡坐鼻(だ)】
(have) a pug[snub]nose.
胡坐鼻
あぐらばな [3] 【胡坐鼻】
(あぐらをかいたように)低くて横に広い鼻。
胡安国
こあんこく 【胡安国】
(1074-1138) 中国,宋代の学者。字(アザナ)は康侯,号は武夷。高宗のとき中書舎人となり,侍講を兼ねた。著「春秋伝」など。
胡床
こしょう [0] 【胡床・胡牀】
一人用のこしかけ。床机(シヨウギ)。あぐら。
〔中国北方,胡の国から伝えられたという〕
胡床
あぐら [0] 【胡坐・胡床】
〔足(ア)座(クラ),の意〕
(1)両ひざを左右に開き,両足首を組み合わせて座る座り方。「―を組む」
(2)寝所や座席とするため,高く大きく設けた席。「やすみししわが大君のしし待つと―に坐(イマ)し/古事記(下)」
(3)一人用の椅子(イス)・床几(シヨウギ)の類。腰掛け。「かりに―どもを召したり/源氏(胡蝶)」
(4)高い所に登るために,材木を組み立てて作ったもの。足場。「―を結(ユ)ひて上げて窺はせむに/竹取」
胡床居
あぐらい 【胡床居】
胡床{(2)}の上に座っていること。「―の神の御手もち弾く琴に/古事記(下)」
胡弓
こきゅう [0] 【胡弓・鼓弓】
日本の擦弦楽器。三味線を小さくした形で,馬尾の弓で擦奏する。三弦と四弦の二種があり,独奏のほか三味線や箏(コト)との合奏に用いる。中国や朝鮮の同類の楽器をさしていうこともある。
胡弓[図]
胡徳楽
ことくらく 【胡徳楽】
舞楽の一。右方高麗楽(コマガク)。高麗壱越(イチコツ)調。襲(カサネ)装束。六人舞。酒宴の有り様を舞曲化したもので,喜劇的性格をもつ。
胡徳楽[図]
胡散
うさん [0] 【胡散】 (形動)[文]ナリ
〔「う」は唐音〕
怪しいさま。不審なさま。胡乱(ウロン)。「此奴(コイツ)―だと引捉(ヒツトラ)へて見ると/義血侠血(鏡花)」
[派生] ――げ(形動)
胡散らし
うさんら・し 【胡散らし】 (形シク)
怪しい。うさん臭い。「―・しく吉田屋の内をのぞいて/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」
胡散臭い
うさん【胡散臭い】
suspicious(-looking).→英和
胡散臭い
うさんくさ・い [5] 【胡散臭い】 (形)
見た様子がなんとなく怪しくて油断できない。疑わしい。「得体の知れぬ―・い人物」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
胡服
こふく [1] 【胡服】
中国の北方遊牧民,胡人が着た衣服。筒袖・左衽(サジン)の上衣とズボンを組み合わせたもの。
胡桃
くるみ [0][3] 【胡桃】
クルミ科クルミ属の落葉高木または低木の総称。果実の核は球形・鈴形などできわめて堅い。中の子葉は食用。また,油脂をとる。古くから樹皮や果皮の煎汁を染料にした。普通,山地に自生するオニグルミや栽培するテウチグルミをさす。[季]秋。《―割る夜のまどゐに加はりし/虚子》
胡桃
ことう [0] 【胡桃】
クルミの漢名。
胡桃
くるみ【胡桃】
a walnut.→英和
胡桃割
くるみわり [3][0] 【胡桃割(り)】
クルミの実をはさんで殻を割る道具。
胡桃割り
くるみわり [3][0] 【胡桃割(り)】
クルミの実をはさんで殻を割る道具。
胡桃割り人形
くるみわりにんぎょう 【胡桃割り人形】
〔原題 (ロシア) Shchelkunchik〕
チャイコフスキー作曲のバレエ音楽。二幕三場。1892年初演。ホフマンの童話「胡桃割り人形と廿日鼠の王様」による。
→「胡桃割り人形」より花のワルツ(チャイコフスキー)[音声]
胡桃油
くるみあぶら [4] 【胡桃油】
クルミの果実の中の子葉を圧縮してとる油。食用とするほか,塗料・油絵の具の材料などに用いる。胡桃油(クルミユ)。
胡桃油
くるみゆ [3] 【胡桃油】
⇒くるみあぶら(胡桃油)
胡桃科
くるみか [0] 【胡桃科】
双子葉植物離弁花類の一科。主に温帯に分布し,世界に六属約五〇種ある。葉は互生し羽状複葉。雌雄同株。花は穂状花序につく。果実は核果・堅果または翼果。オニグルミ・サワグルミ・ノグルミなど。
胡桃色
くるみいろ [0] 【胡桃色】
(1)クルミの樹皮の煎汁で染めた青黒い色。
(2)紙の色の一種。表は香(コウ)色,厚いものは裏が白。「(返歌ヲ)―の紙に書きて/蜻蛉(中)」
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は香色,裏は青。
胡桃豆腐
くるみどうふ [4] 【胡桃豆腐】
クルミの実をすりつぶし葛粉(クズコ)と水を加えて煮立てたものを,冷やして固めたもの。椀種(ワンダネ)などとする。
胡桃足
くるみあし [3] 【胡桃足】
〔「胡桃足膳」の略〕
四隅にクルミの実を二つ割りにしたような形の足をつけた粗末な膳。
胡桃餅
くるみもち [3] 【胡桃餅】
クルミの実をすりつぶし砂糖・醤油で調味した餡(アン)をまぶした餅。
胡椒
こしょう【胡椒】
<sprinkle> pepper <on> .→英和
胡椒入れ a pepper shaker.
胡椒
こしょう [2] 【胡椒】
コショウ科のつる性常緑低木。熱帯アジア原産。熱帯各地で栽培。茎には節があり,卵円形の葉を互生する。夏,長い花穂を葉に対生してつける。花後,径5,6ミリメートルの球形の液果を結ぶ。果実を乾燥して香辛料とする。
胡椒[図]
胡椒頭巾
こしょうずきん 【胡椒頭巾】
袋頭巾に胡椒を入れたもので,盗賊などが目つぶしに用いたという。
胡椒鯛
こしょうだい [2] 【胡椒鯛】
スズキ目の海魚。全長約60センチメートル。体は楕円形で,側扁し,体高は高い。体色は淡い灰褐色で,体側に三条の紫灰色の帯が斜めに走る。背部と背びれ・尾びれに黒色斑が点在する。食用。本州中部以南の沿岸に分布。コダイ。
胡楽
こがく [1] 【胡楽】
中国,唐代の音楽のうち,周辺の諸民族に起源をもつものの総称。西域楽を主体とする。
胡歌
こか [1] 【胡歌】
古く中国北方の胡人の歌。えびすの歌。
胡沙
こさ 【胡沙】
〔アイヌ語のフサ(口から吐く息の意)から。「胡沙」は当て字〕
蝦夷(エゾ)の人の吐く息。蝦夷の人は吐く息で邪神や病魔などを払うといわれた。「―吹かば曇りもぞするみちのくのえぞには見せじ秋の夜の月/夫木 13」
〔(1)夫木集の「こさ」は,中国大陸からの,黄塵を含む春の季節風ともいわれる。(2)のちに,蝦夷の人の吹く笛と解されて和歌で詠まれた〕
胡漢民
こかんみん 【胡漢民】
(1879-1936) 中国の政治家。広東省の人。中国革命同盟会組織の確立に活躍。辛亥(シンガイ)革命に参加。南京国民政府の立法院長。のち蒋介石(シヨウカイセキ)と対立。フー=ハンミン。
胡牀
こしょう [0] 【胡床・胡牀】
一人用のこしかけ。床机(シヨウギ)。あぐら。
〔中国北方,胡の国から伝えられたという〕
胡狄
こてき [1] 【胡狄】
古く中国で,北方辺境の異民族。野蛮人。えびす。「―の一足となれり/平家 2」
→胡
→狄
胡獱
とど [1] 【胡獱】
アシカ科の哺乳類。アシカ類中最大で,雄は体長3メートル,体重1トンに達し,雌はやや小さく2.5メートルほど。体は黄褐色ないし暗褐色。主に魚を捕食する。北太平洋で繁殖し,春には北海道付近まで回遊してくる。漁業に損害を与えることがある。
胡琴
こきん [0][1] 【胡琴】
(1)琵琶の古称。
(2)中国の弓奏弦楽器(いわゆる胡弓)の類の総称。二胡(ニコ)・京胡(キヨウコ)・板胡(ハンコ)・椰胡(ヤコ)・高胡(コウコ)・椀琴(ワンキン)・提琴(テイキン)・四胡(シコ)など,材質・形状・音域などの差異により多種多様。場合(時代・地域など)によってはその中の特定の一種を胡琴と呼ぶ。
→胡琴[音声]
胡瓜
そばうり 【胡瓜】
キュウリの古名。[和名抄]
胡瓜
きうり [1] 【胡瓜・黄瓜】
⇒きゅうり(胡瓜)
胡瓜
きゅうり【胡瓜】
a cucumber.→英和
胡瓜
きゅうり キウリ [1] 【胡瓜・黄瓜】
ウリ科のつる性一年草。南アジア原産とされる。重要な野菜の一つ。雌雄同株。葉は掌状に浅裂しざらつく。夏,黄色の花をつけ,長さ15〜30センチメートルの緑色の果実を結ぶ。熟すと黄色になる。生食するほか,漬物などとする。キウリ。[季]夏。
胡瓜揉み
きゅうりもみ キウリ― [3][0] 【胡瓜揉み】
キュウリを小口から薄く刻んで塩で揉み,三杯酢をかけた食べ物。[季]夏。
胡瓜草
きゅうりぐさ キウリ― [3] 【胡瓜草】
ムラサキ科の一,二年草。原野に生える。全草にキュウリに似た香りがある。高さは20センチメートル内外。根葉は卵円形で長い柄(エ)があり,茎葉は狭卵形。春,茎頂に淡青色の小花をつける。
胡瓜遣
きゅうりづかい キウリヅカヒ 【胡瓜遣】
滑稽本。仮名垣魯文作。1872年(明治5)刊。福沢諭吉「窮理図解」を滑稽化した作。文明開化期の東京風俗が読みとれる。
胡瓜魚
きゅうりうお キウリウヲ [3] 【胡瓜魚】
サケ目の海魚。全長20センチメートルほど。シシャモと近縁種で,体は紡錘(ボウスイ)形。背面は淡い黄緑色。腹部は銀白色。沿岸性だが産卵は川で行う。食用。鮮魚はキュウリに似た香りがする。北海道以北に分布。
胡瓶
こへい [0] 【胡瓶】
西域風の瓶(ヘイ)。注ぎ口に鳥の頭を象(カタド)り,取っ手がある。中国,唐代に流行。日本でも奈良・平安時代に朝儀・法会などに用いられた。
胡瓶[図]
胡盞
うさん [0][1] 【烏盞・胡盞】
〔「う(胡)」は唐音〕
黒の釉(ウワグスリ)をかけた天目(テンモク)茶碗。献茶に用いる。
胡盧鯛
ころだい [2] 【胡盧鯛】
スズキ目の海魚。全長60センチメートルほど。体は楕円形で側扁し,体高は高い。幼魚は灰青色の地色に二,三条の灰黒色の縦帯があるが,成魚では縦帯は消え,黄褐色の小斑点が多数散在する。食用。南日本からインド洋にかけて分布。
胡竹
こちく [1] 【胡竹】
竹の一種。外来の竹か。また,それで作った笛。呉竹。
胡笳
こか [1] 【胡笳】
(1)古く中国北方の胡人が吹いた葦(アシ)の葉の笛。哀調深いものとして詩文に詠み込まれる。
(2)篳篥(ヒチリキ)の類の別名。
(3)七弦琴の曲名。{(1)}の調べを模したものと伝える。
胡簶
ころく [1] 【胡簶・胡籙】
⇒やなぐい(胡籙)
胡簶
やなぐい [0] 【胡簶・胡籙】
矢を入れて携行する道具。右腰につける。靫(ユギ)から発達したと思われる筒状の壺胡簶,箙(エビラ)に似て扁平な平胡簶などがある。奈良時代に盛行したが,平安時代に箙が出現すると,公家が儀仗(ギジヨウ)に用いる以外は衰退した。ころく。
胡籙
やなぐい [0] 【胡簶・胡籙】
矢を入れて携行する道具。右腰につける。靫(ユギ)から発達したと思われる筒状の壺胡簶,箙(エビラ)に似て扁平な平胡簶などがある。奈良時代に盛行したが,平安時代に箙が出現すると,公家が儀仗(ギジヨウ)に用いる以外は衰退した。ころく。
胡籙
ころく [1] 【胡簶・胡籙】
⇒やなぐい(胡籙)
胡粉
ごふん [0] 【胡粉】
白色の顔料。貝殻を焼き,砕いて粉末にしたもの。成分は炭酸カルシウム。室町時代以降用いられる。
胡粉地
ごふんじ [2] 【胡粉地】
胡粉を塗った漆塗りの下地。
胡粉絵
ごふんえ [2] 【胡粉絵】
地に胡粉を塗り,その上に墨・丹(ニ)・緑青(ロクシヨウ)・黄土などで描(カ)いた絵。
胡耀邦
こようほう 【胡耀邦】
(1915-1989) 中国の政治家。湖南省出身。1981年華国鋒にかわって共産党総書記に就任したが,87年民主化要求の学生運動に同情的であったとして辞任に追い込まれた。89年心臓病で急死したが,その直後彼の名誉回復を求めて大規模な学生運動が起こった(天安門事件)。フー=ヤオパン。
胡臭
わきが [0][2] 【腋臭・狐臭・胡臭】
腋臭(エキシユウ)症の俗称。腋の下から不快な臭気を放つ症状。また,その臭気。アポクリン腺の分泌物が皮膚表面上の細菌で分解され生じる。
胡荽
こすい [0] 【胡荽】
植物コエンドロの漢名。
胡葱
あさつき [2][0] 【浅葱・胡葱】
ユリ科の多年草。高さ約30センチメートル。葉は細い筒状。ネギ類に属し,各地の山野に自生するが,野菜として栽培され,葉や鱗茎を食用とする。せんぼんわけぎ。[季]春。
胡蘿蔔
こらふ [0] 【胡蘿蔔】
ニンジンの漢名。
胡虜
こりょ [1] 【胡虜】
中国で,北方または西方の異民族。また,異民族をののしっていう語。
胡蜂
すずめばち [3] 【雀蜂・胡蜂】
(1)スズメバチ科のハチの総称。日本産は七種類ある。
(2){(1)}の一種。日本産のハチ類中最大で,働き蜂の体長は約27ミリメートル。黒色で腹部に黄帯があり,頭部も黄色。土中,樹木の空洞などに大形の巣を作る。ミツバチなどの昆虫を襲うほか,樹液や果実も好む。時に人畜を攻撃することもある。クマンバチともいうが,クマバチとは別種。オオスズメバチ。
雀蜂(2)[図]
胡蝶
こちょう [1] 【胡蝶・蝴蝶】
(1)蝶のこと。[季]春。
(2)家紋の一。羽を開いた蝶を真上から描いたもの。
(3)「胡蝶楽(コチヨウラク)」の略。
(4)源氏物語の巻名。第二四帖。
胡蝶の夢
こちょうのゆめ 【胡蝶の夢】
〔荘子が,蝶となり百年を花上に遊んだと夢に見て目覚めたが,自分が夢で蝶となったのか,蝶が夢見て今自分になっているのかと疑ったという「荘子(斉物論)」の故事による〕
(1)夢と現実との境が判然としないたとえ。
(2)この世の生のはかないたとえ。「春の夜のひと時,―の戯れに/謡曲・船橋」
胡蝶の舞
こちょうのまい [1] 【胡蝶の舞】
「胡蝶楽(コチヨウラク)」に同じ。
胡蝶楽
こちょうらく 【胡蝶楽】
舞楽の一。右方高麗楽。高麗壱越(イチコツ)調。童舞。四人舞。背に胡蝶の羽をつけ,山吹の挿頭(カザシ)のある天冠をかぶり手に山吹の花枝を持って舞う。胡蝶の舞。胡蝶。蝶。
胡蝶楽[図]
胡蝶結び
こちょうむすび [4] 【胡蝶結び】
ひもや水引などの結び方の一。胡蝶が羽をひろげた形に結ぶもの。祝儀の袋飾りなどに用いる。
胡蝶綴じ
こちょうとじ [0] 【胡蝶綴じ】
和本を胡蝶装(コチヨウソウ)の形式で綴じること。また,その本。
胡蝶菫
こちょうすみれ [4] 【胡蝶菫】
三色菫(サンシキスミレ)の別名。
胡蝶蘭
こちょうらん [2] 【胡蝶蘭】
ラン科の常緑多年草。洋蘭の一種で,観賞用に栽培される。樹木や岩に根を張って生育し,葉は長楕円形で厚い。夏,長い花茎を下垂し,白色の花を数個円錐状につける。[季]夏。
胡蝶装
こちょうそう [0] 【胡蝶装】
〔広げた形が蝶がはねを開いたように見えることから〕
和本の綴(ト)じ方の一。紙を中央で二つ折りにして重ね,折り目の外側に糊(ノリ)をつけて貼り合わせ,表紙を付けたもの。中国では片面だけに文字があり,日本では両面に文字がある。粘葉(デツチヨウ)装。
胡蝶装[図]
胡蝶骨
こちょうこつ [2] 【胡蝶骨】
⇒蝶形骨(チヨウケイコツ)
胡角
こかく [1][0] 【胡角】
古く中国北方の胡人が吹いた,哀切な響きをもつ角笛。「―一声霜の後の夢/和漢朗詠(雑)」
胡豆
ことう [0] 【胡豆】
エンドウの異名。
胡越
こえつ [0] 【胡越】
古代中国の,北方の胡の国と南方の越の国。転じて,互いに遠く隔たっているのをたとえる語。「永く―を隔つる思ひをなすべし/太平記 26」
胡適
こてき 【胡適】
〔「こせき」とも〕
(1891-1962) 中国の文学者。上海生まれ。アメリカでデューイに学ぶ。1917年に口語による文学を提唱,新文化革命の先導者の一人となる。のちマルクス主義に反対し,伝統思想擁護(ヨウゴ)の立場に移った。48年,アメリカに亡命。著「白話文学史」「中国哲学史大綱」など。フーシー。
胡鉄梅
こてつばい 【胡鉄梅】
(1848-1899) 中国清末の画家。名は璋。来日し名古屋・神戸に居住。ことに水墨画は文人趣味があふれ,すぐれていた。
胡銅
こどう [0] 【胡銅】
〔古くは「ことう」とも〕
青銅。また,それで作った器など。[日葡]
胡銅器
さはり [0] 【響銅・胡銅器・砂張】
銅・スズ・鉛の合金。また,それを用いた,仏具や種々の器物。
〔朝鮮の食器サバルも合金であり,その音転ともいわれる〕
胡錦鳥
こきんちょう [0] 【胡錦鳥】
スズメ目カエデチョウ科の小鳥。全長13センチメートル内外。背は緑,胸は紫,腹は黄。オーストラリア北部に分布。飼い鳥とされる。
胡雁
こがん [1] 【胡雁】
〔中国で,北方の胡の地からくるのでいう〕
雁のこと。
胡頽子
ぐみ [1] 【茱萸・胡頽子】
〔古くは「くみ」とも〕
グミ科グミ属の植物の総称。落葉または常緑の低木または小高木。全体に星状毛があり,葉は全縁。花は白色または淡黄色で小さく,葉腋(ヨウエキ)に少数束生して下垂する。果実は赤く熟し,渋みのあるものが多いが食用になる。ナワシログミ・アキグミ・ツルグミ・トウグミなど。[季]秋。
胡頽子
こたいし [2] 【胡頽子】
ナワシログミの漢名。
胡頽子
ぐみ【胡頽子】
《植》a silverberry.
胡頽子袋
ぐみぶくろ 【茱萸袋・胡頽子袋】
重陽(チヨウヨウ)の節句に,邪気払いに身につけたり,身近に掛けたりするグミを入れた袋。
胡頽子酒
ぐみざけ [2] 【茱萸酒・胡頽子酒】
熟したグミの果実を干し,液汁を搾りとり,発酵させてつくった果実酒。
胡風
こふう 【胡風】
(1904?-1985) 中国の文芸批評家。本名は張光人。日本留学後,左翼作家連盟で活躍。1955年批判され投獄されたが,80年名誉回復。フー=フォン。
胡飲酒
こんじゅ 【胡飲酒】
舞楽の一。左方・唐楽。壱越(イチコツ)調。古楽の一人舞で走舞。別装束で胡人風の大面をつけ,桴(バチ)を持ち,酔った態を舞う。酔胡楽。宴飲楽。こいんず。こんず。
胡飲酒[図]
胡馬
こば [1] 【胡馬】
胡の地に産した馬。
胡髯
こぜん [0] 【胡髯】
〔「胡」はあごの垂れた肉〕
あごひげ。
胡鬼の子
こぎのこ 【胡鬼の子】
(1)はねつきのはね。羽子(ハゴ)。つくばね。
(2)ツクバネの異名。また,その実。
胡鬼板
こぎいた [2] 【胡鬼板】
「羽子板(ハゴイタ)」に同じ。[季]新年。
胡麻
うごま 【胡麻】
ごま。「―は油に絞りて/宇津保(藤原君)」
胡麻
ごま【胡麻】
《植》sesame.→英和
(人に)〜をする flatter;→英和
<米話> apple-polish.‖胡麻油 sesame oil.胡麻塩 salt and sesame.胡麻塩頭 gray hair.胡麻すり(人) a flatterer;an apple-polisher.
胡麻
ごま [0] 【胡麻】
(1)ゴマ科の一年草。東アフリカの原産とされ,日本でも古くから栽培される。高さ約80センチメートル,全体に軟毛が密生する。茎は四角柱状で直立し,葉は長楕円形。夏,葉腋(ヨウエキ)に筒状の白い花をつける。蒴果(サクカ)は円柱状で,多数の小種子を含む。種子の色は品種により白・黒・淡黄色などがあり,ごま塩・ごまあえなどとして食用とし,またごま油を搾る。ウゴマ。[季]秋。
〔「胡麻の花」は [季]夏〕
(2)黒い小さな点や粒。
(3)「胡麻点(ゴマテン)」の略。
胡麻(1)[図]
胡麻の灰
ごまのはい [0] 【護摩の灰・胡麻の灰】
旅人を脅したり,だましたりして金品をまき上げる者。もと,高野聖(コウヤヒジリ)のいで立ちで,有り難い護摩の灰と称して押し売りをした者のあったことからの名という。
〔「胡麻の蠅」とも書く〕
胡麻の葉草
ごまのはぐさ [4] 【胡麻の葉草】
ゴマノハグサ科の多年草。原野に自生。茎は高さ1.5メートルに達する。葉は長卵形でゴマの葉に似る。夏,茎頂に黄緑色のつぼ形の小花が,細長い円錐花序につく。漢方で根を解熱薬として用いる。
胡麻の葉草科
ごまのはぐさか [0] 【胡麻の葉草科】
双子葉植物合弁花類の一科。世界に約二二〇属三〇〇〇余種あって,多くは草本,時に小高木。多く,花は両性の左右対称花。有毒植物を含む。ジギタリス・キンギョソウ・イヌノフグリ・キリなど。
胡麻の蠅
ごまのはえ [0] 【胡麻の蠅】
⇒護摩(ゴマ)の灰
胡麻味噌
ごまみそ [0] 【胡麻味噌】
炒った胡麻をすって味噌に入れ,味醂・酒を加えて練り合わせたもの。
胡麻和え
ごまあえ [0] 【胡麻和え・胡麻韲え】
ゴマをいってすり調味したもので野菜などをあえた料理。ごまよごし。
胡麻垂れ
ごまだれ [0] 【胡麻垂れ】
すった胡麻を,醤油・味醂・砂糖で作った垂れでのばしたもの。
胡麻塩
ごましお [0] 【胡麻塩】
(1)炒った黒胡麻と焼き塩をまぜた調味料。
(2)髪や髭(ヒゲ)に白毛のまじっていること。
胡麻塩頭
ごましおあたま [5] 【胡麻塩頭】
髪に白髪のまじった頭。
胡麻幹
ごまがら [0] 【胡麻幹】
ゴマの実を取り去ったあとの蒴果(サクカ)のからのついた茎。
胡麻幹決り
ごまがらじゃくり [5] 【胡麻幹決り】
柱などの表面に,縦に平行にほどこした溝彫り。
胡麻幹決り[図]
胡麻擂り
ごますり [0][4] 【胡麻擂り】
他人に気に入られるように振る舞って,自分の利益を得ようとすること。また,その人。
胡麻斑天牛
ごまだらかみきり [5] 【胡麻斑天牛】
カミキリムシの一種。体長約3センチメートル。体は黒色で白斑が散在する。触角が長い。幼虫は樹木を食害する。日本各地と台湾・中国に分布。
胡麻斑海豹
ごまふあざらし [5] 【胡麻斑海豹】
アザラシ科の海生哺乳類。体長1.8メートル内外。体は灰褐色ないし銀灰色で,ゴマを散らしたような白・黒の小斑がある。幼獣は美しい白色。北半球北部に分布。トッカリ。
胡麻斑蝶
ごまだらちょう [4] 【胡麻斑蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張約7センチメートル。はねは黒色で白斑が散在する。幼虫はエノキの葉を食べ,成虫は樹液に集まる。九州以北の日本各地と朝鮮・中国に分布。
胡麻汚し
ごまよごし [3][0] 【胡麻汚し】
「胡麻和(ゴマア)え」に同じ。
胡麻油
ごまあぶら [3] 【胡麻油】
ゴマの種子を圧搾して製した半乾性油。食用・医薬用などに用いる。白ゴマから製したものは髪油としても用いる。
胡麻点
ごまてん [0] 【胡麻点】
〔形がゴマ粒に似ることから〕
(1)平曲・謡曲などの日本の声楽の記譜で,旋律を示すために詞章各文字の右傍に付けられた小さな記号。
(2)読点(トウテン)・傍点の別名。
胡麻焼
ごまやき [0] 【胡麻焼(き)】
胡麻をつけて焼いた食品。
胡麻焼き
ごまやき [0] 【胡麻焼(き)】
胡麻をつけて焼いた食品。
胡麻竹
ごまだけ [2] 【胡麻竹】
クロチクの一品種。幹はやや黒色を帯び,外面に紫黒色の小斑点がある。
胡麻胴乱
ごまどうらん [3] 【胡麻胴乱】
(1)駄菓子の一。小麦粉に胡麻をまぜて焼きふくらましたもの。中が空洞になっている。
(2)外見だけで内容の伴わないもの。みかけだおし。「―めがむしやうにうぬぼれ/滑稽本・当世阿多福仮面」
胡麻豆腐
ごまどうふ [3] 【胡麻豆腐】
白ゴマをいってよくすり,葛粉(クズコ)に加えて練り合わせ,型に流して冷した料理。
胡麻酢
ごまず [0] 【胡麻酢】
ゴマを炒ってすり,二杯酢または三杯酢でのばしたもの。魚介類・野菜のあえ物に用いる。
胡麻韲え
ごまあえ [0] 【胡麻和え・胡麻韲え】
ゴマをいってすり調味したもので野菜などをあえた料理。ごまよごし。
胡麻鯖
ごまさば [2] 【胡麻鯖】
スズキ目の海魚。全長40センチメートル内外。体は紡錘形で,マサバより丸みがある。背面は青緑色,腹面は銀白色で不規則な小黒点が多数ある。食用。本州中部以南の沿岸に分布。マルサバ。
→鯖
胤を宿す
たね【胤を宿す】
be with child <by a person> .
胤変り
たねがわり [3] 【種変(わ)り・胤変(わ)り】
「種違(タネチガ)い」に同じ。
胤変わり
たねがわり [3] 【種変(わ)り・胤変(わ)り】
「種違(タネチガ)い」に同じ。
胤腹
たねはら 【種腹・胤腹】
種と腹。実の両親。「知つての通り,―一つの兄もあり,妹もあれど/浄瑠璃・氷の朔日(中)」
胤裔
いんえい [0] 【胤裔】
血筋を引いた者。後裔。末孫。
胤違い
たねちがい [3] 【種違い・胤違い】
兄弟姉妹で,母は同じで父が異なること。たねがわり。異父。
→腹違い
胥吏
しょり [1] 【胥吏】
(1)地位の低い役人。小役人。
(2)中国,官僚機構の末端で実務を担当した非公式の官吏。俸給はなく,人民との直接の実務を遂行し,役得により収入を得ていた。宋以後,特に発達し,明・清代には土着勢力として力を振るうようになった。吏胥。書吏。
胯
また [2] 【股・叉・胯】
(1)胴から足の分かれる所。両足のつけ根の部分。またぐら。「―を広げて座る」
(2)一つのもとから二つ以上のものが分かれている所。また,そのような形。「二(フタ)―」「木の―」
胯下
こか [1] 【胯下・跨下】
またの下。
胯座
またぐら [0] 【股座・胯座】
両股の間。股間(コカン)。また。
胯越ゆ
またこ・ゆ 【胯越ゆ】 (動ヤ下二)
またいで越える。「蛇を―・えて猶行でます/日本書紀(景行訓)」
胯間
こかん [0] 【胯間・股間】
またの間。またぐら。
胴
どう【胴】
the trunk (からだの);→英和
the body (着物の);→英和
the plastron (よろいなどの);→英和
the frame (太鼓などの).→英和
胴
どう [1] 【胴】
(1)動物の頭・手足・尾を除いた,体の中心をなす部分。胴体。
(2)特に,腹部のあたり。「―まわり」「―抜き」
(3)
(ア)胸・腹部をおおう鎧(ヨロイ)または剣道の防具。
(イ)剣道で,決まり手の一。{(3)
(ア)}の部位を打つもの。
(4)太鼓・三味線などで,音が反響するように,中空にした部分。筒(ドウ)。
(5)和船の腹部。
→胴の間(マ)
(6)きも。度胸。
胴の間
どうのま [0] 【胴の間】
和船の間取りで,船の中央の部分。人が乗ったり荷を積んだりする所。
胴上げ
どうあげ [0][4] 【胴上げ】 (名)スル
(1)喜びや祝福を表すために,大勢の人間が祝福される人の体を抱え上げて何度も空中に投げ上げること。「優勝監督を―する」
(2)江戸時代,年末の媒(スス)払いなどに祝儀と称して{(1)}と同様のことをしたこと。また,制裁としても行われた。
胴上げする
どうあげ【胴上げする】
toss <a person> .→英和
〜される get a tossup.
胴中
どうなか [4][0][3] 【胴中】
(1)体の胴の中ほどの部分。体の中ほど。
(2)物のまんなかあたり。中央の部分。
(3)物事をしている最中。「胸算用の―へ/浄瑠璃・夏祭」
胴丸
どうまる [0] 【胴丸・筒丸】
鎧(ヨロイ)の一。胴を円く囲み,右脇で重ね合わせる簡略なもの。草摺(クサズリ)は歩行に便利なように,八枚に分かれている。平安時代から用いられ,主として歩卒が使用したが,室町時代以後は次第に大鎧に取って代わった。中世以前はこの形式の鎧を腹巻と呼んでいた。
胴丸[図]
胴乱
どうらん [0] 【胴乱】
(1)植物採集用の円筒形や長方形の入れ物。
(2)薬・印・銭・煙草などを入れて腰に下げる革製の袋。もと,鉄砲の弾丸・早合(ハヤゴウ)・火薬などを入れるのに用いたもの。
胴乱(2)[図]
胴乱
どうらん【胴乱】
a vasculum (植物採集箱).
胴亀
どうがめ [0] 【胴亀】
スッポンの別名。
胴人形
どうにんぎょう [3] 【胴人形】
(1)血管や内臓の様子がわかるように作った,張子の人形。江戸時代,薬屋が看板がわりに店頭に置いた。「売薬見世の―/黄表紙・造化夢」
(2)歌舞伎の小道具の一。等身大の人形で,役者のかわりに用いて,投げたりする。投げ人形。
胴付き
どうづき [0] 【胴付き】
(1)枘(ホゾ)の根元周りの平面部分。どうつき。
(2)「胴付き鋸(ノコ)」の略。
胴付き鋸
どうづきのこ [5] 【胴付き鋸】
組手を精密に加工したり胴付きをひいたりするための鋸。鋸の身が薄く,歯振(アサリ)も少なく,折れ曲がりやすいため,背金(セガネ)がはめられる。胴付き。
胴体
どうたい [1] 【胴体】
胴の部分。胴。
胴体
どうたい【胴体】
the body[trunk];→英和
the hull (船の);→英和
the fuselage (飛行機の).→英和
胴体着陸 <make> a belly landing.
胴体着陸
どうたいちゃくりく [5] 【胴体着陸】
飛行機が,故障などで車輪による通常の着陸が不可能な時,胴体をそのまま地につけて行う着陸方法。
胴元
どうもと【胴元】
a bookmaker;→英和
<俗> a bookie.→英和
胴元
どうもと [0] 【胴元・筒元】
(1)〔采(サイ)の筒(ドウ)を振るところから〕
賭博(トバク)などの親。また,賭場を開帳して,寺銭をとる者。胴親。
(2)物事をまとめしめくくる人。元締め。
胴先
どうさき [0][4] 【胴先】
鎧(ヨロイ)の前面の最下端。胴尻。
胴切り
どうぎり [4][0] 【胴切り】 (名)スル
胴のところを横に切ること。つつぎり。輪切り。
胴割れ米
どうわれまい [0] 【胴割れ米】
粒に割れ目を生じた米。
胴取
どうとり [4][0] 【胴取・筒取】
博打(バクチ)の席を貸して,その上がり高に応じて歩合を取ること。また,その人。胴元。
胴回り
どうまわり【胴回り】
<measure 3 feet> in girth[around the waist].
胴回り
どうまわり [3] 【胴回り】
胴のまわり。また,その長さ。ウエスト。
胴囲
どうい [1] 【胴囲】
胴まわり。ウエスト。
胴声
どうごえ [3] 【胴声】
太く濁った声。どうま声。
胴差
どうざし [4][0] 【胴差】
通し柱をつないで,建物の胴体を固めるとともに二階の床梁(ユカバリ)を支える横木。
胴巻
どうまき【胴巻】
a sack belt.
胴巻
どうまき [3][4] 【胴巻(き)】
金銭や貴重な物を入れ,腹に巻きつける帯状の袋。
胴巻き
どうまき [3][4] 【胴巻(き)】
金銭や貴重な物を入れ,腹に巻きつける帯状の袋。
胴張
どうばり [0] 【胴張(り)】
(1)方形の箱の側面につけられたふくらみ。
(2)円柱につけたふくらみ。
(3)印刷機,特に円圧凸版印刷機の圧胴に紙・布またはゴム-ブランケットを巻きつけて圧を調整すること。また,そうして巻きつけたもの。
(4)強情っぱり。意地っぱり。「ハテあつた執拗い―女郎(メロウ)/浄瑠璃・道成寺現在蛇鱗」
胴張り
どうばり [0] 【胴張(り)】
(1)方形の箱の側面につけられたふくらみ。
(2)円柱につけたふくらみ。
(3)印刷機,特に円圧凸版印刷機の圧胴に紙・布またはゴム-ブランケットを巻きつけて圧を調整すること。また,そうして巻きつけたもの。
(4)強情っぱり。意地っぱり。「ハテあつた執拗い―女郎(メロウ)/浄瑠璃・道成寺現在蛇鱗」
胴当て
どうあて [0] 【胴当て】
「胴掛(ドウガ)け」に同じ。
胴忘れ
どうわすれ 【胴忘れ】
「度忘れ」に同じ。「ああ,―を致しました/滑稽本・浮世風呂」
胴抜き
どうぬき [0][3] 【胴抜き】
和服の下着で,裾・袖・襟などに表着に合わせた布を用い,胴の部分は別布とした仕立て方。また,その下着。
胴掛
どうがけ [0] 【胴掛(け)】
三味線の胴の片側にかける布製の覆い。胴当て。
胴掛け
どうがけ [0] 【胴掛(け)】
三味線の胴の片側にかける布製の覆い。胴当て。
胴擦
どうずり [0] 【胴擦(り)】
漆器・蒔絵(マキエ)を塗り上げたのち,木炭で磨くこと。
胴擦り
どうずり [0] 【胴擦(り)】
漆器・蒔絵(マキエ)を塗り上げたのち,木炭で磨くこと。
胴敷
どうしき [0] ドウ― 【胴敷】 ・ ダウ― 【堂敷】
博打(バクチ)をやる座敷。ばくち場。ばくち宿。
胴服
どうぶく [0] 【胴服】
武将などが衣服の上にはおった丈の短い上着。袖のないものもある。のちに羽織となった。
胴木
どうぎ [3] 【胴木】
(1)太い木材。
(2)上から落として敵を防ぐために城壁の上に備えた丸太。どうづき。
胴束
どうづか [0] 【胴束】
違い棚の中の重に飾られる立華型の生け花。下の重に飾られる砂の物と対応するように構成する。
胴枯れ病
どうがれびょう [0] 【胴枯れ病】
樹木の病害の一。幹や枝に生じた病斑(ビヨウハン)がその部分を取り巻くと,そこから上が枯死するもの。普通,子嚢(シノウ)菌によるものをいう。クワ・クリに多い。腐爛病。
胴欲
どうよく [0] 【胴欲】 (名・形動)[文]ナリ
〔「貪欲(ドンヨク)」の転〕
(1)非常に欲の深い・こと(さま)。「―な男」「―者」
(2)むごいさま。無情。苛酷。「妻とは思(オボ)し召さねばこそ,さやうにお包み遊ばすか,そりやお―/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
[派生] ――さ(名)
胴殻
どうがら [0] 【胴殻】
(1)〔胴は胴体,殻は骨,の意〕
肉を取り去ったあとの骨。がら。あら。「雁(ガン)の―鯉のわた/浮世草子・織留 5」
(2)からだをののしっていう語。どんがら。
胴殻
どんがら [0] 【胴殻】
「どうがら(胴殻)」の転。
胴炭
どうずみ [0] 【胴炭】
茶の湯の炉または風炉(フロ)で用いる炭で,置き炭の中心となるもの。長胴。
胴着
どうぎ【胴着】
an undergarment (下着).→英和
胴着
どうぎ [3][0] 【胴着】
腰までの丈の綿入れ衣服。普通,防寒用として上着と肌着の間に着る。胴衣。[季]冬。
胴突き
どうづき [0][4] 【胴突き】
(1)杭を打ったり地盤を突き固めること。また,それに用いる道具。たこ胴突き・棒胴突きなどがある。
(2)「胴突き釣り」の略。
胴突き釣
どうづきづり [0] 【胴突き釣(り)】
最下端におもりをつけ,仕掛けの幹糸の部分に何本も鉤(ハリ)を結びつけて釣る釣り方。胴突き。
胴突き釣り
どうづきづり [0] 【胴突き釣(り)】
最下端におもりをつけ,仕掛けの幹糸の部分に何本も鉤(ハリ)を結びつけて釣る釣り方。胴突き。
胴立
どうたて [0][4] 【胴立】
鎧(ヨロイ)をかけておく台。
胴締め
どうじめ [0][4] 【胴締め】
(1)胴をしめつけること。また,それに用いる紐(ヒモ)・皮など。
(2)レスリングの締め技の一。両足で相手の胴を締め付けるもの。ボディー-シザース。
胴締め
どうじめ【胴締め】
a belt (バンド);→英和
a chestlock (柔道の).
胴縁
どうぶち [0] 【胴縁】
壁・塀・垣などで板を打ち止める下地として,柱と柱に渡す幅の狭い横木。
胴肩衣
どうかたぎぬ [3] 【胴肩衣】
袖のない胴服。
胴脹ら
どうぶくら 【胴脹ら】
(1)両端が狭く,中央がふくらんでいること。
(2)真っ最中。最高潮。「悲しゆてならぬ―に,あた聞きともない/浄瑠璃・反魂香」
胴衣
どうい [1] 【胴衣】
「胴着(ドウギ)」に同じ。
胴裏
どううら [0] 【胴裏】
袷(アワセ)の長着の裏布のうち,裾廻(スソマワ)しを除いた部分。奥裏(オクウラ)。
胴親
どうおや [0] 【胴親・筒親】
「胴元(ドウモト){(1)}」に同じ。
胴貫
どうぬき [0][4] 【胴貫】
建物・垣・門などの腰の部分に差し入れた貫。腰ぬき。
胴部
どうぶ [1] 【胴部】
胴の部分。胴のあたり。
胴金
どうがね [0] 【胴金】
刀のつかや鞘(サヤ),また槍の柄の先の方などにはめる金属の輪。合わせ目などが割れるのを防ぐ。
胴金
どうがね【胴金】
a metal clasp.
胴長
どうなが [0] 【胴長】
(1)体の他の部分に比べて,胴が長いこと。「―短足」
(2)胸当て・ズボン・靴が一体となったつなぎ形のゴム製の衣服。釣り人などが着用。
胴長の
どうなが【胴長の】
high-torsoed.
胴間声
どうまごえ [4] 【胴間声】
調子はずれの太く濁った下品な声。胴張り声。どうまんごえ。「―をはりあげる」
胴震い
どうぶるい [3] 【胴震い】 (名)スル
寒さや恐怖・緊張・興奮などのために体が震えること。
胴骨
どうぼね [0][4] 【胴骨】
(1)胴体の骨。背骨やあばら骨。
(2)度胸。胆力。肝っ玉。「此いや風にて揚屋町に入事,大かたの―にてはなるまじ/浮世草子・諸艶大鑑 6」
胴鳴り
どうなり [0] 【胴鳴り】
山や海が鳴動すること。また,その音。雪が降る前触れという。
胸
むね [2] 【胸】
(1)体の前面で,首と腹との間の部分。哺乳類では胴部の頭に続く部分で,肋骨に囲まれ,前肢があり,他方は腹部に続く。内部も胸腔は横隔膜により腹腔と仕切られ,呼吸器や循環器がおさまっている。「―を張る」
(2)(女性の)乳房。「―を隠す」「―が小さい」
(3)心臓。「―がどきどきする」「―がときめく」
(4)肺。「―を病む」
(5)胃。「―が焼ける」
(6)心。また,心の中。「―のうちを語る」「―に思い描く」「採否は彼の―ひとつだ」
(7)衣服の胸もと。えもん。
胸
むな 【胸】
「むね(胸)」の転。多く他の語の上に付いて複合語として用いられる。「―板」「―毛」「―苦しい」
胸
むね【胸】
(1) the breast;→英和
the chest.→英和
(2)[心臓]the heart.→英和
(3)[心中]one's heart (情);one's mind (意).
(4) ⇒肺.
〜がいっぱいになる feel like weeping (泣きそうになる);feel a lump in one's throat (のどが詰まる).
〜がどきどきする One's heart beats fast.〜がはずむ One's heart flutters.〜が焼ける have heartburn.〜が悪くなる feel sick.〜の大きな bosomy <woman> .→英和
〜に秘める keep <a matter> to oneself.〜を張る throw[stick]out one's chest.〜をなでおろす feel relieved.
胸づはらし
むなづわら・し 【胸づはらし】 (形シク)
〔「むなつまらし」の転か〕
悲しみや不安で胸がつまるようだ。「顔をつれづれながむれば,梅川いとど―・しく/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
胸に一物ある
いちもつ【胸に一物ある】
have something up one's sleeve.
胸三寸
むねさんずん [3] 【胸三寸】
胸の中。また,その中にある考え。「―におさめる」「事の成否は彼の―にある」
胸中
きょうちゅう [1][0] 【胸中】
心の中。また,心のうちに思っていること。「―を吐露する」「―を察する」
胸中の[に]
きょうちゅう【胸中の[に]】
in one's mind[heart].〜を察する sympathize <with> .→英和
胸乳
むなち 【胸乳】
〔「むなぢ」とも〕
ちぶさ。「すなはちその―をあらはにかきたて/日本書紀(神代下訓)」
胸倉
むなぐら [0] 【胸倉・胸座】
着物を着たとき,左右の襟の重なり合うあたり。むながらみ。「―をつかむ」
胸倉をつかむ
むなぐら【胸倉をつかむ】
seize <a person> by the coat lapels.
胸像
きょうぞう [0] 【胸像】
人の頭部から胸部ないし肩までの彫像または絵画。
胸像
きょうぞう【胸像】
a bust.→英和
胸元
むなもと【胸元】
⇒胸,鳩尾(みぞおち).
胸元
むなもと [0] 【胸元・胸許】
胸のあたり。胸の前。むなさき。「―にピストルを突きつける」「―をはだける」
胸先
むなさき [0] 【胸先・胸前】
胸のみぞおちのあたり。むなもと。「短刀を―に突きつける」
胸分く
むなわ・く 【胸分く】 (動カ下二)
胸で草木を押し分ける。「さ雄鹿の―・け行かむ秋野萩原/万葉 4320」
胸分け
むねわけ 【胸分け】
「むなわけ(胸分)」に同じ。「妻どふ鹿の―にあたらま萩の花散りにけり/長秋詠藻」
胸分け
むなわけ 【胸分け】
(1)胸で草を押し分けて進むこと。むねわけ。「さ雄鹿の―にかも秋萩の散り過ぎにける盛りかも去ぬる/万葉 1599」
(2)胸のはば。むねはば。「―の広き我妹(ワギモ)/万葉 1738」
胸前
むなさき [0] 【胸先・胸前】
胸のみぞおちのあたり。むなもと。「短刀を―に突きつける」
胸勘定
むなかんじょう [3] 【胸勘定】 (名)スル
「胸算用(ムナザンヨウ)」に同じ。「商法個(アキユウド)の―/安愚楽鍋(魯文)」
胸叩き
むねたたき [3] 【胸叩き】
物乞(ゴ)いの一種。歳末に編み笠をかぶり裸身で胸をたたきながら新春を迎える祝言を述べて銭を乞い歩いた者。
胸呼吸
きょうこきゅう [3] 【胸呼吸】
⇒胸式呼吸(キヨウシキコキユウ)
胸囲
きょうい【胸囲】
the girth of the chest.→英和
〜をはかる measure the chest;measure one's bust (婦人).
胸囲
きょうい [1] 【胸囲】
乳首の下で測った胸回りの長さ。女子の場合は,乳房隆起の上端で測る。胸回り。
胸囲り
むねまわり [3] 【胸囲り】
「きょうい(胸囲)」に同じ。
胸墻
きょうしょう [0] 【胸墻】
敵の射撃をよけ,味方の射撃の便のために土を胸の高さほどに積み上げたもの。胸壁。
胸壁
きょうへき [0] 【胸壁】
(1)「胸墻(キヨウシヨウ)」に同じ。
(2)パラペットに同じ。
(3)胸部の外壁。
胸壁
きょうへき【胸壁】
a parapet (城の).→英和
胸声
きょうせい [0] 【胸声】
人間の声の低・中・高の三声区のうち,胸腔(キヨウコウ)に響かせる低音の声。
→声区
胸奥
きょうおう [0] 【胸奥】
心の奥底。
胸宇
きょうう [1] 【胸宇】
心の中。胸のうち。胸中。
胸尽くし
むなづくし 【胸尽くし】
むなぐら。むなもと。「返答が聞きたいと,―をひつつかむ/浄瑠璃・嫗山姥」
胸幅
むねはば [2] 【胸幅】
胸のはば。洋裁では,右の腕の付け根から左の腕の付け根までの胸のはば。
胸底
むなそこ [0] 【胸底】
心のうち。心底(シンテイ)。きょうてい。
胸底
きょうてい [0] 【胸底】
心の奥底。胸の底。「―に秘めた思い」
胸座
むなぐら [0] 【胸倉・胸座】
着物を着たとき,左右の襟の重なり合うあたり。むながらみ。「―をつかむ」
胸式呼吸
きょうしきこきゅう [5] 【胸式呼吸】
胸筋の働きに基づく胸郭の運動による呼吸。女子に多く,一般に安静時にみられる。横隔膜の動きが制約された場合にも行われる。胸呼吸。
→腹式呼吸
胸当て
むなあて [0][4] 【胸当て】
「むねあて(胸当)」に同じ。
胸当て
むねあて [0][4] 【胸当て】
〔「むなあて」とも〕
(1)汚れなどを防ぐために胸のあたりに当てる布。作業衣や子供の服などにつけることが多い。
(2)胸のところにつける鎧(ヨロイ)。日本の鎧にはない。胸甲。
(3)火事装束の部分の称。胸をおおうもの。
(4)推量すること。心当て。「思ひの外―の違ひ/浮世草子・新色五巻書」
胸当て
むねあて【胸当て】
a breastplate.→英和
胸当て錐
むねあてぎり [5] 【胸当て錐】
⇒むなあてぎり(胸当錐)
胸当て錐
むなあてぎり [5] 【胸当て錐】
錐の一種。工作物に直角になるように胸でおさえ,片手で支えハンドルを持ち,もう一方の手で回転ハンドルを回して穴をあけるもの。胸当てドリル。胸ボール。むねあてぎり。
胸悪
むねわる [0] 【胸悪】 (名・形動)
(1)気分が悪くなる・こと(さま)。「―な空気」
(2)意地が悪い・こと(さま)。またそのような人。「―な公家衆が梅の花を出し/雑俳・川柳評万句合」
胸懐
きょうかい [0] 【胸懐】
心の中。胸襟(キヨウキン)。
胸板
むないた [0] 【胸板】
(1)胸部の平たいところ。「―が厚い」
(2)鎧(ヨロイ)の前立挙(マエタテアゲ)の上につける鉄板。
→大鎧
胸板
むないた【胸板】
the breast[chest].→英和
胸椎
きょうつい [1] 【胸椎】
脊椎の一部。頸椎(ケイツイ)に続いて一二個の椎骨からなり,肋骨と連結する。
→椎骨
胸毛
むなげ【胸毛】
hair on the chest;→英和
<a man with> a hairy chest.
胸毛
むなげ [0] 【胸毛】
(1)胸のあたりに生える毛。
(2)鳥の胸のあたりの毛。
胸気
むなけ 【胸気】 (名・形動)
「むねき(胸気)」に同じ。
胸気
むねき 【胸気】 (名・形動)
不愉快なこと。気にさわること。また,そのさま。むなけ。「誰だつて余り―な事を云はれるとぐうつと癪に触つて/くれの廿八日(魯庵)」
胸水
きょうすい [0] 【胸水】
胸膜腔にたまる液。胸膜炎の場合に多くみられる。
→胸膜
胸泳
きょうえい [0] 【胸泳】
平泳ぎ。
胸液
きょうえき [1] 【胸液】
胸膜腔内にある少量の液体。壁側と臓側二葉の胸膜の間の摩擦を減少させる働きをする。肋膜(ロクマク)の水。
胸焼け
むなやけ [0][4] 【胸焼け】
「むねやけ(胸焼)」に同じ。
胸焼け
むねやけ [0][4] 【胸焼け】 (名)スル
前胸部から心窩(シンカ)部にかけて焼けつくような感じや痙攣(ケイレン)性の鈍い痛みのような感覚が起こること。食道や胃の疾患,心臓疾患などのときに起こる。むなやけ。
胸焼け
むねやけ【胸焼け】
<have> heartburn.→英和
胸甲
きょうこう [0] 【胸甲】
(1)鎧(ヨロイ)の胸当て。
(2)鞅(ムナガイ)。
胸痛
きょうつう [0] 【胸痛】
病気やけがのための胸の痛み。
胸積もり
むなづもり [3] 【胸積(も)り】 (名)スル
「胸算用(ムナザンヨウ)」に同じ。
胸積り
むなづもり [3] 【胸積(も)り】 (名)スル
「胸算用(ムナザンヨウ)」に同じ。
胸突き
むなつき [0] 【胸突き】
山や坂の傾斜が急なこと。また,その場所。「―坂」
胸突き八丁
むなつきはっちょう [5] 【胸突き八丁】
(1)〔富士山の頂上付近のけわしい八丁(872メートル)をいったことから〕
急な登り道。
(2)転じて,目標に達する直前の最も苦しいところ。「日米交渉は―にさしかかった」
胸章
きょうしょう [0] 【胸章】
着衣の胸につける記章。
胸筋
きょうきん [0] 【胸筋】
胸壁にある筋肉群。浅胸筋・深胸筋・横隔膜をいう。上肢の運動・呼吸運動・腹圧に関与する。
胸算
むなざん [0] 【胸算】 (名)スル
「胸算用(ムナザンヨウ)」の略。「彼は―で自分の懐にある紙入の中を勘定して見た/明暗(漱石)」
胸算
きょうさん [0] 【胸算】 (名)スル
心の中で見積もること。胸の中での計算。胸算用(ムナザンヨウ)。「勝を制せんと―する/八十日間世界一周(忠之助)」
胸算用
むなざんよう [3] 【胸算用】 (名)スル
〔古くは「むねざんよう」〕
事をなす前に頭の中でざっと計算すること。むなづもり。むなかんじょう。心算。むなざん。「―をたてる」「利益は大きいと―している」
胸算用
むなざんよう【胸算用】
calculation;expectation (期待).→英和
〜する expect.→英和
胸算用
むねざんよう [3] 【胸算用】 (名)スル
⇒むなざんよう(胸算用)
胸管
きょうかん [0] 【胸管】
爬虫類以上の脊椎動物にあって,リンパ液を血管に送る役目を担うリンパ管の主幹。ヒトでは腹部に始まり下半身および左上半身のリンパ液を集め,上胸部で左鎖骨下静脈につながる。
胸簾
むなすだれ [3] 【胸簾】
あばら骨。肋骨。また,あばら骨がはっきり見えるほどやせていること。
胸糞
むねくそ [0][4] 【胸糞】
「むなくそ(胸糞)」に同じ。
胸糞
むなくそ [0] 【胸糞】
胸を卑しめていう語。むねくそ。
胸糞が悪い
むなくそ【胸糞が悪い】
[対象が主語]be disgusting;[人が主語]be[feel]disgusted <at,by,with> .
胸紐
むねひも [2][0] 【胸紐】
「むなひも(胸紐)」に同じ。
胸紐
むなひも [2][0] 【胸紐】
(1)着物や羽織の胸の部分につける紐。付け紐。むねひも。
(2)胸紐のついた着物を着る年頃。幼少の頃。幼時。
胸繋
むながい [0] 【胸繋・鞅】
〔「むなかき」の転〕
馬具の一。胸から鞍橋(クラボネ)を通し,前輪の鞖(シオデ)に結ぶ紐(ヒモ)。革・組緒(クミオ)などで作られる。
→三繋(サンガイ)
胸背
きょうはい [0] 【胸背】
胸と背。前と後ろ。「―の敵」
胸脇苦満
きょうきょうくまん キヨウケフ― [0][5] 【胸脇苦満】
漢方の腹診で用いられる用語。胸の脇にものがつまったような感じで,肋骨の下のあたりが重苦しく,抵抗や圧痛があること。肝臓や胆嚢(タンノウ)などの病気のときに現れる症状。
胸腔
きょうこう [0] 【胸腔】
肋骨(ロツコツ)・胸椎(キヨウツイ)・胸骨・横隔膜によって囲まれた空間。内部に心臓・肺・大動脈・食道などがある。きょうくう。
胸腺
きょうせん [0] 【胸腺】
脊椎動物のリンパ組織の一。ヒトでは胸骨上部の後ろ側にあり,リンパ球と網状の上皮細胞からなる葉状の器官。リンパ球の分化増殖に関与。ここで生成されたリンパ球を T 細胞と呼び免疫機能の中枢的役割を担う。思春期まで増大を続けるが,その後退縮して脂肪組織に置換される。
胸膈
きょうかく [0][1] 【胸膈】
(1)胸と腹との間。また,胸部。「―を前へ出して/草枕(漱石)」
(2)心の中。「不肖の臣が―を苦しめ砕くは/浄瑠璃・近江源氏」
胸膜
きょうまく [0][1] 【胸膜】
横隔膜によって胸腔と腹腔が分かれている高等脊椎動物において,肺の表面と胸壁の内面をおおう膜。この二重の膜で形成される腔所を胸膜腔という。肋膜。
胸膜
きょうまく【胸膜】
《解》the pleura.→英和
胸膜炎 pleurisy.→英和
胸膜炎
きょうまくえん [4] 【胸膜炎】
胸膜の炎症。一般に,発熱・咳(セキ),吸気時に強くなる胸痛などの症状をみる。胸膜腔に滲出液(シンシユツエキ)がたまる湿性胸膜炎と滲出液をみない乾性胸膜炎がある。肋膜(ロクマク)炎。
胸臆
きょうおく [0] 【胸臆】
(1)胸。
(2)心の中。「余が―を開いて物語りし不幸なる閲歴を聞きて/舞姫(鴎外)」
胸苦しい
むなぐるしい【胸苦しい】
feel oppressed in the chest.→英和
胸苦しい
むなぐるし・い [5] 【胸苦しい】 (形)[文]シク むなぐる・し
胸が押さえられているような感じで息が苦しい。「―・くて寝つかれない」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
胸裏
きょうり [1] 【胸裏・胸裡】
心の中。胸中。
胸裡
きょうり [1] 【胸裏・胸裡】
心の中。胸中。
胸裡に秘める
きょうり【胸裡に秘める】
keep <a secret> to oneself.
胸襟
きょうきん [0] 【胸襟】
心の中。胸中。
胸襟を開く
きょうきん【胸襟を開く】
unbosom oneself <to> ;confide <in> .→英和
胸許
むなもと [0] 【胸元・胸許】
胸のあたり。胸の前。むなさき。「―にピストルを突きつける」「―をはだける」
胸走り
むねはしり 【胸走り】 (名)スル
胸がどきどきすること。胸騒(ムナサワ)ぎ。「かたはらいたしと思ひつつ,さすがに―するを/蜻蛉(中)」
胸走り火
むねはしりび 【胸走り火】
胸騒(ムナサワ)ぎがして落ち着かないさまを,火にたとえていう語。「人にあはむ月のなきには思ひおきて―に心やけをり/古今(雑体)」
胸部
きょうぶ【胸部】
the breast;→英和
the chest (胸郭).→英和
胸部疾患 a chest disease[trouble].
胸部
きょうぶ [1] 【胸部】
(1)体の胸の部分。
(2)呼吸器。「―疾患」
胸部大動脈
きょうぶだいどうみゃく [6] 【胸部大動脈】
心臓から躯幹(クカン)・下肢に血液を送る下行大動脈のうち,胸部を走行する部分の称。
→大動脈
胸郭
きょうかく [0] 【胸郭】
胸部の骨格。ヒトでは一二個の胸椎(キヨウツイ)と一二対の肋骨,一個の胸骨からなり,籠状をなす。心臓・肺・食道などを保護し,胸筋により運動して呼吸を助ける。
→胸腔(キヨウコウ)
胸郭成形術
きょうかくせいけいじゅつ [7] 【胸郭成形術】
肋骨を切り取ることにより,結核性空洞や胸腔内の死腔をおしつぶす外科的治療法。結核の化学療法が有効になるまでは盛んに行われた。胸郭形成術。
胸金物
むなかなもの [3] 【胸金物】
鎧(ヨロイ)の胸板に打った金物。
胸鎖関節
きょうさかんせつ [4] 【胸鎖関節】
胸骨と鎖骨との間の球状関節。上肢と体幹の連絡をする唯一の関節。
胸間
きょうかん [0] 【胸間】
(1)胸のあたり。
(2)胸のうち。心中。胸裡(キヨウリ)。胸中。「―に去来する思い」
胸騒ぎ
むなさわぎ [3] 【胸騒ぎ】
心配や不吉な予感などのために胸がどきどきすること。不安で心が落ち着かないこと。「―をおぼえる」「なんとなく―がする」
胸騒ぎ
むなさわぎ【胸騒ぎ】
uneasiness.〜がする feel uneasy;have a presentiment.→英和
胸骨
きょうこつ [1] 【胸骨】
胸郭の前面中央にある扁平な骨。側縁は七対の肋軟骨と一対の鎖骨と連結。その骨髄は終生造血活動を営むので,骨髄検査に用いられる。むねぼね。
胸骨
きょうこつ【胸骨】
《解》the sternum;→英和
the breastbone.→英和
胸骨
むなぼね [0] 【胸骨】
胸の骨。きょうこつ。
胸骨
むねぼね [0] 【胸骨】
⇒きょうこつ(胸骨)
胸高
むなだか [0] 【胸高】
帯を胸のあたりに締めること。「―に締める」「―帯」
胸高直径
きょうこうちょっけい キヨウカウチヨクケイ [5] 【胸高直径】
成人の胸の高さの位置における立木の直径。材積測定に用い,日本では地面から一・二ないし1.3メートルを採用。
→目通り(4)
胸鬚
むなひげ 【胸鬚】
胸毛。「―がさはればかぶり振り給ふ/柳多留 149」
胸鰭
むなびれ [0] 【胸鰭】
魚類の体の両側にあるひれのうち,前方にある一対。
胸黒
むなぐろ [0] 【胸黒】
チドリ目チドリ科の鳥。全長24センチメートルほど。夏羽は背面が黄金色と黒のまだら,腹面は黒色で美しい。冬羽では腹面の黒みがなくなる。北極圏で繁殖し,温帯・亜熱帯で越冬する。日本では春秋の渡りのとき,干潟や田などに多数見られる。
胼
ひび [2] 【皹・皸・胼】
〔「ひみ(皹)」の転〕
寒さのために,手足などの露出した部分の皮膚が乾燥して,小さなさけ目を生じたもの。ひびり。[季]冬。《―の頬を相寄せたりし母子かな/虚子》
→ひび(罅)
胼胝
たこ [1] 【胼胝・胝】
絶えず機械的刺激を受けたために,皮膚の表面が角質化して厚く固くなったもの。胼胝(ベンチ)。「ペン―」「座り―」
→耳に胼胝ができる
胼胝
たこ【胼胝】
<have,get> a callosity[corn (足の)].→英和
耳に〜ができる be sick of hearing <something> .
胼胝
べんち [1] 【胼胝】
⇒たこ(胼胝)
胼胝体
べんちたい [0] 【胼胝体】
⇒脳梁(ノウリヨウ)
胼胝擦れ
たこずれ 【胼胝擦れ】
皮膚にたこができること。また,そのたこ。
能
のう【能】
(1)[能力]ability;→英和
talent (才能).→英和
(2)[能楽]a No(h) play.
能
のう 【能】
□一□ [1]
(1)物事を成し遂げることのできる力。はたらき。「―もなければ芸もない」「―無し」
(2)得意とすること。自慢とすること。「しゃべるだけが―じゃない」
(3)ききめ。効能。「―書き」
(4)わざ。技芸。芸能。「―ある遊び法師ども/徒然 54」
□二□ [0][1]
(1)日本の中世芸能で,舞踊と劇の要素を含んだもの。猿楽能・田楽能・延年能など。
(2){(1)}のうち,特に猿楽能のこと。南北朝・室町時代に観阿弥・世阿弥父子が将軍足利義満の保護を受けて大成した歌舞劇で,江戸時代は幕府の式楽として栄えた。明治以降は能楽ともいうが,この場合広義には狂言を含む。舞(マイ)と謡(ウタイ)と囃子(ハヤシ)の三要素から成り,囃子は笛・小鼓・大鼓・太鼓の四楽器で奏される。主人公を演じるのはシテ方,その相手役を演じるのはワキ方,楽器を演奏するのは囃子方と,それぞれの役が専門職として分化している。それぞれに流派があり,現在シテ方には観世・宝生・金春(コンパル)・金剛・喜多の五流がある。謡の詞章は謡曲といい,題材は源氏物語や平家物語など古典からとられることが多く,現在上演可能な作品として約二三五番を伝えている。これらは五番立てで演じられる際の上演順によって,脇能物(初番目物)・修羅(シユラ)物(二番目物)・鬘(カズラ)物(三番目物)・雑物(四番目物)・切能(五番目物)に分類され,俗に,神男女狂鬼(シンナンニヨキヨウキ)という。
能
え 【得・能】 (副)
〔動詞「う(得)」の連用形から〕
(1)下に否定の表現を伴って,不可能の意を表す。…できない。全く…しない。「帝,はた,まして―忍びあへ給はず/源氏(桐壺)」
(2)下に肯定の表現を伴って可能の意を表す。できる。「其の暴浪(アラナミ)自(オノズカ)らなぎて,御船―進みき/古事記(中訓)」
能う
あた・う アタフ [2][0] 【能う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ある動作をすることができる。
(ア)(特定の動詞を受けないで)できる。なしうる。「―・う限りの援助をする」「神に―・わざるはなし」
(イ)(動詞を受けて)その動作をすることができる。接続のしかたは,「…することあたわず」「…するあたわず」「…するにあたわず」「…しあたわず」の四通りがあった。「看過すること―・わず」「感嘆措(オ)く―・わず(=感嘆セズニハイラレナイ)」「平常なし―・はざる所のものを為し―・ふ/吾輩は猫である(漱石)」「大きに楽しむに―・はず/方丈記」
(2)それに適合する。ふさわしい。「十徳なからん人は判者に―・はず/十訓 1」「人はただわが身に―・はぬ事を願ふ事なかれ/仮名草子・伊曾保物語」
(3)合点がゆく。「翁は泣き歎く,―・はぬ事なり/竹取」
〔古くは打ち消しの形でだけ使われたが,明治以後は肯定の形でも使われ,「あたわ」「あたう」の両形が見られる。「あたう」は「アトー」と発音されることが多い〕
能う
よう [1] 【良う・善う・能う】 (副)
〔「よく」のウ音便〕
(1)十分に。巧みに。上手に。「まだ―は書かずとて/源氏(若紫)」
(2)大層。はなはだ。「いと―似給へり/源氏(桐壺)」
(3)しばしば。たびたび。「おめえたちやあ―喧嘩あするぜえなあ/滑稽本・浮世風呂(前)」
(4)下に推量または反語の語句を伴って,容易にあり得ないことの意を表す。どうして。なかなか。「―,われがやうな者が,ゆるさうわいな/狂言記・胸突」
(5)下に打ち消しの語句を伴って,不可能の意を表す。…することができない。「これほどの所を―飛ばいで,あのなりは/狂言記・飛越新発意」
能う
あと・う アタフ [2] 【能う】 (動ワ五[ハ四])
⇒あたう(能)
能う限り
能う限り
可能な限り。できるかぎり。「―の援助」
能く
よく [1] 【良く・能く・善く】 (副)
〔形容詞「よい」の連用形から〕
(1)十分に。念を入れて。手落ちなく。ていねいに。「―調べる」「―洗えば落ちる」
(2)非常に。大変に。「―晴れた日」「―できる人」「―食べる奴だ」「―走る」
(3)たびたび。しばしば。「―忘れる」「―言うところの他人の空似だ」
(4)困難なことをしたものだという気持ちを表す。
(ア)そのおこないをほめるとき使う。けなげにも。よくぞ。「こんな日に―来られたね」「―ぞやった」
(イ)逆説的に,そのおこないを非難する意味で使う。ぬけぬけと。ずうずうしくも。あきれたことに。「―そんなことが言えるね」「―もやったな」
(5)うれしい,ありがたいという気持ちを表す。「―いらっしゃいました」「―ぞ言ってくれました」
〔「こそ」の上に来ると「ようこそ」となることがある〕
(6)事にあたって能力を立派に発揮するさまを表す。じょうずに。みごとに。「―文学を解する」「―困難に勝つ」
能くする
よく・する [1] 【善くする・能くする】 (動サ変)[文]サ変 よく・す
(1)巧みにする。上手にする。「詩を―・する」
(2)することができる。なしうる。「凡人の―・するところではない」
(3)(「よくしたものだ」「よくしたもので」の形で)都合よくいくものだ。「世の中は―・したもので,楽あれば苦ありさ」
(4)もれなくする。十分にする。「家思ふと心進むな風まもり―・していませ荒しその道/万葉 381」
能く能く
よくよく [0] 【善く善く・能く能く】 (副)
〔「よく」を重ねて意味を強めた語〕
(1)念には念を入れて。十分に。「―考えてみれば,自分が悪かった」
(2)程度がはなはだしいさま。「―困って訪ねて来たのだろう」「―のお人好し」「―詰らないだらう/虞美人草(漱石)」
(3)他にどうしようもなくやむをえぬさま。よっぽど。「―のことでもなければ来ない」
能っ引く
よっぴ・く 【能っ引く】 (動カ四)
〔「よく引く」の転〕
弓を十分に引きしぼる。「与一鏑(カブラ)を取てつがひ,―・いてひやうど放つ/平家 11」
能わず
あたわ∘ず アタハズ 【能わず】 (連語)
…できない。「看過する―∘ず」
→あたう(能)(1)
(イ)
能久親王
よしひさしんのう 【能久親王】
(1847-1895) 北白川宮第二代。伏見宮邦家親王第九王子。輪王寺門跡となったが維新後還俗(ゲンゾク)。日清戦争には近衛師団長として出征。戦後,台湾守備を命じられ,出兵中病没。陸軍大将。
能事
のうじ [1] 【能事】
なすべきこと。なしとげるべき事柄。
能仁
のうにん 【能仁・能忍】
〔「能仁寂黙」の略〕
釈迦のこと。
能仁寂黙
のうにんじゃくもく 【能仁寂黙】
釈迦のこと。
能代
のしろ 【能代】
秋田県北西部,米代(ヨネシロ)川河口にある市。秋田杉の集散地で,製材業が盛ん。
能代塗
のしろぬり [0] 【能代塗】
「能代春慶」に同じ。
能代春慶
のしろしゅんけい [4] 【能代春慶】
能代に産する春慶塗。淡黄色で,木目が透いて見える。能代塗。秋田春慶。
能会
のうかい [0] 【能会】
能楽を演じる会。演能の会。
能作書
のうさくしょ 【能作書】
世阿弥元清の著作。1423年に成立。「風姿花伝」で述べたことをさらに規範化した能作に関する著作。種・作・書の能作書条々に,老・女・軍の三体作書条々の二編その他より成る。三道(サンドウ)。
能働代理
のうどうだいり [5] 【能働代理】
本人に代わって意思表示を行う代理。
⇔受働代理
能力
のうりき 【能力】
寺で力仕事をする者。寺男。「鞍馬の西谷の寺に仕へ申す―にて候/謡曲・鞍馬天狗」
能力
のうりょく【能力】
ability;→英和
capacity.→英和
〜ある able;→英和
capable.→英和
…する〜がある be able to do;be capable of doing.‖能力別編成 grouping according to ability; <米> tracking; <英> streaming.
能力
のうりょく [1] 【能力】
(1)物事を成し遂げることのできる力。「―の限界を超える」「月産一〇〇〇台の―をもつ工場」
(2)法律上,ある事柄に関して当事者として要求される資格。
能力給
のうりょくきゅう [4][3] 【能力給】
労働者の労働に対する能力に応じて支払われる給与。
→年齢給
能力表
のうりょくひょう [0] 【能力表】
児童生徒の各科目における能力を分析し,その発達の基準を各学年ごとに表にしたもの。
能力頭巾
のうりきずきん [5][6] 【能力頭巾】
能・狂言で用いる頭巾。能では寺男が,狂言では旅僧などがかぶる。強師頭巾(ゴウシズキン)。
能動
のうどう [0] 【能動】
自分の作用を他に及ぼすこと。はたらきかけ。
⇔受動
⇔所動
能動免疫
のうどうめんえき [5] 【能動免疫】
病気にかかったあとやワクチンの接種により生体自身が抗体を作り出して獲得する免疫。自動免疫。
→受動免疫
能動態
のうどうたい [0] 【能動態】
文法で,動詞の態の一。その動作の働きかけが主語から他へ及ぶことを表す動詞の文法形式。
⇔受動態
能動的
のうどうてき [0] 【能動的】 (形動)
自分から他に積極的に働きかけるさま。自分の方から他に作用を及ぼすさま。
⇔受動的
「―に行動を起こす」
能動的
のうどう【能動的】
active.→英和
能動態《文》the active voice.
能動輸送
のうどうゆそう [5] 【能動輸送】
生体膜を通じて,濃度勾配・電位勾配などに逆らって代謝エネルギーを消費しながら物質を移動させる過程。例えば,赤血球にみられる,ATP の分解を伴う Na� の排出と K� の取り込みなど。
能勢
のせ 【能勢】
大阪府北西端の町。古くから栗を産出。妙見山には能勢妙見堂がある。
→能勢妙見堂
能勢妙見堂
のせみょうけんどう 【能勢妙見堂】
大阪府能勢町の妙見山頂にある日蓮宗の堂。妙見菩薩をまつり,真如寺に属す。平安中期の創建だが,慶長年間(1596-1615)に日乾を開祖とし,日蓮宗の仏堂として再興された。
能化
のうげ [1] 【能化】
〔古く「のうけ」とも〕
〔仏〕
(1)師として人を教え導く者。衆生(シユジヨウ)を教化する仏・菩薩をいう。
⇔所化(シヨケ)
「其の世界の―の仏,此を見て,御弟子の比丘等に告げて宣はく/今昔 3」
(2)諸宗で,職位の名称。真宗本願寺派で学頭,高野山で宝性院・無量寿院の門主。
能取湖
のとろこ 【能取湖】
北海道北東部,網走市にある潟(セキ)湖。面積58平方キロメートル。湖の北東部が開口してオホーツク海に通じる。コマイ・ホタテガイなどを産し,北岸の砂州には原生花園がある。
能吏
のうり [1] 【能吏】
事務処理にすぐれた役人。有能な役人。
能否
のうひ [1] 【能否】
できることとできないこと。能力のあるなし。
能囃子
のうばやし [3] 【能囃子】
(1)能楽の囃子方が奏する笛・小鼓(コツヅミ)・大鼓(オオツヅミ)・太鼓の音楽。
(2)能と囃子。
能因
のういん 【能因】
(988-?) 平安中期の歌人。俗名,橘永愷(ナガヤス)。出家して摂津古曾部(コソベ)に住んだので古曾部入道と呼ばれた。藤原長能(ナガヨシ)((ナガトウ))に和歌を学び,これが歌道師承の先蹤(センシヨウ)といわれる。諸国を行脚,歌枕を訪ねた。「後拾遺和歌集」以下の勅撰集に六七首入集。著「能因歌枕」,私撰集「玄々集」,家集に「能因法師集」がある。
能士
のうし [1] 【能士】
才能のある人。能力のある人。
能天気
のうてんき [3] 【能天気・能転気・脳天気】 (名・形動)
のんきで,安直なこと。また,そのような人やさま。「―なやつだ」
能太夫
のうだゆう 【能太夫】
能を演ずる役者のうち,相当の家柄の者。江戸時代では四座一流の家元などをいう。転じて,能を舞う者一般をいう。
能奉行
のうぶぎょう [3] 【能奉行】
江戸時代,宮中で能の催しがあるとき,これをつかさどった臨時の役職。
能州
のうしゅう 【能州】
能登国の別名。
能平
のっぺい [0] 【能平・濃餅】
(1)油揚げ・大根・里芋・椎茸(シイタケ)・人参(ニンジン)などを刻んで煮込み,葛粉(クズコ)でとろみをつけた料理。地方によって作り方に多少の違いがあるが,とろみのあることが共通している。のっぺ。ぬっぺい。ぬっぺり。[季]冬。
(2)とろみのある料理につける名。「―うどん」
能平
のっぺ [0] 【能平・濃餅】
「のっぺい{(1)}」に同じ。[季]冬。
能平汁
のっぺいじる [5] 【能平汁・濃餅汁】
「のっぺい」と同様の料理で,汁の多いもの。[季]冬。
能弁
のうべん【能弁】
eloquence.〜な eloquent.→英和
‖能弁家 an eloquent speaker.
能弁
のうべん [0] 【能弁】 (名・形動)[文]ナリ
話が上手で,よくしゃべる・こと(さま)。
⇔訥弁(トツベン)
「―な男」「―家」
能役者
のうやくしゃ [3] 【能役者】
能楽を演ずる役者。シテ方・ワキ方のほか,囃子方(ハヤシカタ)・狂言方も含む。能楽師。
能忍
のうにん 【能仁・能忍】
〔「能仁寂黙」の略〕
釈迦のこと。
能所
のうじょ [1] 【能所】
〔仏〕 能動と受動。行為の主体と客体。
能才
のうさい [0] 【能才】
物事を成し遂げるすぐれた才能。また,その才能をもっている人。
能掛かり
のうがかり [3] 【能掛(か)り】
(1)能の様式にならった芝居の演技・脚本。
(2)能の風体。また,それで分類した能の種類。
能掛り
のうがかり [3] 【能掛(か)り】
(1)能の様式にならった芝居の演技・脚本。
(2)能の風体。また,それで分類した能の種類。
能文
のうぶん [0] 【能文】
文章が巧みなこと。また,その文章。
能書
のうしょ [0] 【能書】
〔「のうじょ」とも〕
文字を書くのが上手なこと。また,上手な人。能筆。「―家」
能書き
のうがき [0][4] 【能書き】
(1)薬などの効能を書き記した文書。効能書き。
(2)自分のすぐれた点を並べ立てた言葉。自己宣伝の言葉。「―をたれる」
能書き
のうがき【能書き】
a statement of virtues (薬の);self-advertisement (自慢).〜を並べる dwell on the merits <of> .
能本
のうほん [0] 【能本】
能の脚本の古称。謡曲。
能格
のうかく [0] 【能格】
〔ergative case〕
他動詞の主語だけに用いられる格。例えば,バスク語では,自動詞の主語は主格,他動詞の主語は能格,目的語は主格で表される。
能楽
のうらく 【能楽】
のらりくらりと遊んで暮らすこと。また,その人。のらくら。「―者(モノ)」「知らで問ひ来る五六人,同じはたけの―連中/滑稽本・続々膝栗毛」
能楽
のうがく [0] 【能楽】
「能{□二□(2)}」に同じ。広義には狂言をも含める。
能楽五流
のうがくごりゅう [5] 【能楽五流】
能楽の五流派。観世・宝生・金春(コンパル)・金剛・喜多の五つ。江戸時代には四座(観世・宝生・金春・金剛)一流(喜多)といった。観世・宝生を上掛(カミガカリ),金春・金剛・喜多を下掛(シモガカリ)という。
→四座
能楽堂
のうがくどう [0] 【能楽堂】
能舞台と観覧席とを設けてある建物。
能楽師
のうがくし [4][3] 【能楽師】
能楽を演ずる人。シテ方・ワキ方・狂言方・囃子方(ハヤシカタ)(大鼓・小鼓・笛・太鼓)の別があり,それぞれが専門職として技芸を伝承している。能役者。
能無し
のうなし [0][4] 【能無し】
何のとりえもないこと。役にたたないこと。また,そのような人。
能無しの
のうなし【能無しの】
worthless;useless.→英和
能狂言
のうきょうげん [3][5] 【能狂言】
(1)能と狂言。
(2)能楽の狂言。歌舞伎狂言に対していう。
能率
のうりつ [0] 【能率】
(1)一定の時間内にすることのできる仕事の割合。仕事のはかどり具合。効率。「仕事の―を上げる」「―よく働く」
(2)〔物〕 モーメント{(3)}に同じ。
能率
のうりつ【能率】
efficiency.→英和
〜をあげる(さげる) improve (lower) the efficiency.→英和
〜の良い(悪い) (in)efficient.→英和
‖能率給 an efficiency pay.
能率的
のうりつてき [0] 【能率的】 (形動)
むだなく仕事がはかどるさま。能率のよいさま。「―に仕事を進める」「非―なやり方」
能率給
のうりつきゅう [4] 【能率給】
一定時間内における出来高・作業量に応じて支払われる賃金形態。
→固定給
→生活給
能登
のと 【能登】
旧国名の一。石川県の北部能登半島を占める。能州。
能登上布
のとじょうふ [3] 【能登上布】
石川県能登地方で織られる上質の麻織物。能登縮。阿部屋縮。
能登半島
のとはんとう 【能登半島】
石川県北部,日本海に突出する半島。東側の富山湾側を内浦,西側の日本海側を外浦という。沖を流れる対馬暖流の影響で暖地性の植物もみられる。
能登半島国定公園
のとはんとうこくていこうえん 【能登半島国定公園】
石川・富山両県にまたがり,能登半島沿岸を占める国定公園。舳倉(ヘグラ)島・七ッ島も含む。海食崖(ガイ)・沈水海岸などの景勝地や史跡・温泉に恵まれる。
能登川
のとがわ ノトガハ 【能登川】
滋賀県中東部,神崎郡の町。琵琶(ビワ)湖東岸で,愛知(エチ)川下流南岸を占める。西部は大中之湖の干拓地。
能登縮
のとちぢみ [3] 【能登縮】
⇒能登上布(ノトジヨウフ)
能相
のうそう [0] 【能相】
文法で,動詞の相の一。動詞の動作・作用がその主体に発する相。能動。
能立
のうりゅう [0] 【能立】
〔仏〕 因明(インミヨウ)で,論証されるべき命題に対して,論証する側の諸要素をいう。
能笛
のうてき [0] 【能笛】
⇒能管(ノウカン)
能筆
のうひつ【能筆】
good penmanship;a good penman (人).
能筆
のうひつ [0] 【能筆】
文字を書くのが巧みなこと。また,巧みな人。能書。
能管
のうかん [0] 【能管】
能の囃子(ハヤシ)で用いる横笛。七孔で長さは約39センチメートル。外見は雅楽の竜笛(リユウテキ)に似るが,音は強く鋭い。歌舞伎囃子でも用いられる。能笛。管。
能管[図]
能組
のうぐみ [0] 【能組】
能の上演番組。また,演目と演者を記した番組表。
能縁
のうえん [0] 【能縁】
〔仏〕 心に認識が成立する際,対象に働きかける側をいう。認識主体。
⇔所縁
能者
のうしゃ [1] 【能者】
(1)才能のある人。一芸に秀でた人。能士。
(2)能役者。「まことに得たらん―ならば/風姿花伝」
能舞台
のうぶたい [3] 【能舞台】
能・狂言の専用舞台。舞台・後座・橋懸かり・鏡の間などから成る。舞台は太い四本の柱に囲まれ,三方をあけ放した三間四方の竪板張りの建築で,屋根がある。正面前方には階段があり,右方は勾欄(コウラン)をめぐらす。左手楽屋から舞台に通じる廊下を橋懸かりといい,その出入り口に揚げ幕をつり,板張りの鏡の間と隔てる。床下には足踏みの音を共鳴させるために瓶(カメ)を置く。
能舞台=1[図]
能舞台=2[図]
能芸
のうげい [0] 【能芸】
(1)身につけた芸。芸能。技芸。「―優長にして/保元(下・古活字本)」
(2)田楽・猿楽・狂言などの芸能。
能衣装
のういしょう [3] 【能衣装】
⇒能装束(ノウシヨウゾク)
能装束
のうしょうぞく [3] 【能装束】
能で演者が身に着ける衣装。帽子・冠や足袋などまでを含めていう。小袖類では唐(カラ)織り・厚板(アツイタ)・摺箔(スリハク)・縫箔(ヌイハク)・熨斗目(ノシメ)・白綾(シラアヤ)など,広袖類では直衣(ノウシ)・狩衣(カリギヌ)・法被(ハツピ)・長絹(チヨウケン)・水衣(ミズゴロモ)・舞衣(マイギヌ),袴(ハカマ)類では大口(オオクチ)・半切(ハンギリ)・指貫(サシヌキ),裃(カミシモ)類では素袍(スオウ)・直垂(ヒタタレ)などがあり,他に袖のない上着の側次(ソバツギ),帯・鬘帯(カズラオビ)などがある。能衣装。
能記
のうき [1] 【能記】
〔ソシュールの言語理論を翻訳する際に小林英夫の用いた語〕
シニフィアン((フランス) signifiant)の訳語。
→所記
能詮
のうせん [0] 【能詮】
〔仏〕 教えなどを表す言語・文字。
⇔所詮
能転気
のうてんき [3] 【能天気・能転気・脳天気】 (名・形動)
のんきで,安直なこと。また,そのような人やさま。「―なやつだ」
能間
のうあい [0] 【能間】
⇒間狂言(アイキヨウゲン)
能阿弥
のうあみ 【能阿弥】
(1397-1471) 室町中期の連歌師・画家。真能とも。もと朝倉家の武士。将軍足利義教・義政の同朋衆(ドウボウシユウ)。連歌七賢の一人。子の芸阿弥,孫の相阿弥とともに三阿弥と呼ばれる。著「君台観左右帳記」(伝),句集「能阿句集」など。
能面
のうめん [0] 【能面】
能楽で用いる仮面。二〇〇種以上あり,鬼神の面,老人の尉面(ジヨウメン),男面,女面などに分けられる。おもて。
能面打ち
のうめんうち [3] 【能面打ち】
能面を作る人。めんうち。
脂
やに [2] 【脂・膠】
(1)木から出るねばねばした液体や,それが固まったもの。樹脂。「松の―」
(2)タバコから出て,煙管・パイプなどにたまる粘液。
(3)目やに。
脂
あぶら [0] 【油・脂・膏】
(1)動物の組織や植物の種子あるいは石油・石炭などの鉱物から抽出される,水に溶けにくく燃えやすい物質。食用・灯火・減摩剤・燃料など多くの用途がある。
(2)特に,動植物の脂肪・油脂。一般に各種の高級脂肪酸のグリセリン-エステルからなる。
〔常温で液体のものを「油」,固体のものを「脂」,特に肉の脂肪を「膏」と書く〕
(3)活動の原動力となるもの。「―が切れた」
(4)人の皮膚から分泌される脂肪。《脂》「疲労のため顔に―が浮く」
(5)おだてること。おせじ。おべっか。「おほほほほほ。えらい―言ひなます/滑稽本・膝栗毛 8」
脂
やに【脂】
resin (木の);→英和
nicotine (タバコの);→英和
gum (目の).→英和
脂ぎる
あぶらぎ・る [4] 【脂ぎる】 (動ラ五[四])
(1)あぶらが表面にういていてぎらぎらしている。「―・った顔」
(2)精力的で,どぎつい感じである。「―・った中年男」
脂ぎる
あぶらぎる【脂ぎる】
become oily[greasy].→英和
脂ぎった oily <face> ;greasy.
脂っこい
あぶらっこ・い [5] 【脂っこい・油っこい】 (形)
(1)食品が脂を多く含んでいる。「―・い食べ物」
(2)性質がしつこい。濃厚である。「―・い言い回し」「お礼参りは二人連か,ちつと―・いの/人情本・梅児誉美 3」
[派生] ――さ(名)
脂っこい
やにっこ・い [4] 【脂っこい】 (形)
「やにこい」の転。「―・い男」
[派生] ――さ(名)
脂下がり
やにさがり [0] 【脂下(が)り】
やにさがること。また,そのさま。「腹の中は―でつん��然たる事あきらけし/洒落本・名所拝見」
脂下がる
やにさがる【脂下がる】
be complacent;chuckle to oneself.
脂下がる
やにさが・る [4][0] 【脂下がる】 (動ラ五[四])
(1)雁首を上に向けて,反(ソ)り気味にキセルをくわえる。「半分灰になつた紙莨を―・りながら/社会百面相(魯庵)」
(2)得意になってにやにやする。気取る。「女性に囲まれて―・っている」
脂下り
やにさがり [0] 【脂下(が)り】
やにさがること。また,そのさま。「腹の中は―でつん��然たる事あきらけし/洒落本・名所拝見」
脂付く
あぶらづ・く 【脂付く】 (動カ四)
脂肪がついて,肌の色つやがよくなる。「はだへなどのきよらに肥え―・きたらんは/徒然 8」
脂取り
あぶらとり [3] 【脂取り】
化粧をした顔の表面に浮きだしてくる脂をぬぐい取ること。また,そのための紙。
脂垢
あぶらあか [0][3] 【油垢・脂垢】
脂肪分がしみついた衣服の垢。
脂太り
あぶらぶとり [4] 【脂太り】
体に脂肪がつきすぎて太っていること。また,その人。脂肪太り。
脂性
あぶらしょう [0] 【脂性】
皮膚にあぶら気の多い体質。
⇔荒れ性
脂手
あぶらで [0] 【油手・脂手】
脂肪分の分泌が多く,てのひらがあぶらぎっている手。
脂気
あぶらけ [0] 【油気・脂気】
〔「あぶらっけ」とも〕
(1)あぶらを成分として含んでいること。
(2)あぶらを多く含んで,つやつやしているさま。あぶらっぽいこと。「―のないぼさぼさの髪」
脂汗
あぶらあせ【脂汗(をかく)】
(be in a) greasy sweat.
脂汗
あぶらあせ [4][3] 【脂汗・膏汗】
(1)苦しい時などに出る,脂肪分のまじった汗。「―を流す」
(2)暑い時,じっとりと体ににじみ出る汗。
脂溶性ビタミン
しようせいビタミン [6] 【脂溶性―】
油脂に溶ける性質をもつビタミン。発育・生殖機能などの生体維持に必須である。体内に蓄積ができる。ビタミン A ・ D ・ E ・ K など。油溶性ビタミン。
→水溶性ビタミン
脂漏
しろう [0] 【脂漏】
皮脂の分泌が過剰な状態。顔面,特に鼻や額に見られる油性脂漏と,被髪頭部に見られる乾性脂漏の二型がある。皮脂漏。
脂燭
しそく [3][1] 【紙燭・脂燭】
小形の照明具の一種。松の木を長さ45センチメートル,太さ9ミリメートルぐらいに丸く削り,先端を焦がして油を塗り,手元を紙屋紙(コウヤガミ)で巻いたもの。紙や布を細く巻いてよった上に油を染み込ませたものもある。夜間の儀式や室内照明に用いた。ししょく。「まづ―さして来/竹取」
紙燭[図]
脂燭
ししょく [3][1] 【紙燭・脂燭】
⇒しそく(紙燭)
脂燭色
しそくいろ [0] 【脂燭色】
(1)織り色の名。経(タテ)糸は紫,緯(ヨコ)糸は紅(クレナイ)。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紫,裏は濃紅。四季通用。
脂環式化合物
しかんしきかごうぶつ シクワンシキクワガフブツ [7] 【脂環式化合物】
炭素環式化合物のうち,芳香族化合物に属さないものの総称。性質は鎖式化合物に似ている。
脂目
やにめ [2] 【脂目】
目やにのついた目。また,目やにの出やすい目。
脂粉
しふん [0] 【脂粉】
(1)紅とおしろい。「濃い―の装い」
(2)(転じて)なまめかしい女の化粧。
脂粉の巷
しふんのちまた 【脂粉の巷】
色町。花柳街。
脂粉の香
しふんのか 【脂粉の香】
化粧のにおい。「―が漂う」「―に迷う」
脂肝
しかん [0] 【脂肝】
異常に多量の脂肪が肝臓に蓄積され変性を起こした状態。脂肪の過食,低タンパク食,糖尿病・アルコール中毒などの際に起こる。
脂肪
しぼう [0] 【脂肪】
脂肪酸とグリセリンのエステルのうち,常温で固体のもの。生物体に含まれる。動物では,皮下・筋肉・肝臓などに貯蔵され,エネルギー源となる。「―太り」「豚肉には―分が多い」
→油脂
→中性脂肪
脂肪
しぼう【脂肪】
fat;→英和
grease;→英和
lard (豚の).→英和
〜の多い fatty.→英和
〜太りの obese.→英和
〜がつく(をとる) put on (reduce) fat.‖脂肪組織 adipose[fatty]tissue.脂肪過多 adiposity.
脂肪の塊
しぼうのかたまり シバウ― 【脂肪の塊】
〔原題 (フランス) Boule de Suif〕
モーパッサンの中編小説。1880年刊。普仏戦争を背景に,乗合馬車に乗り合わせた,「脂肪の塊」と呼ばれる一娼婦の純真な愛国心と,ブルジョア階級の醜悪さを描く。
脂肪太り
しぼうぶとり [4] 【脂肪太り】
「脂(アブラ)太り」に同じ。
脂肪族化合物
しぼうぞくかごうぶつ [7] 【脂肪族化合物】
有機化合物のうち,炭素原子が鎖状につながった化合物の総称。このような構造の化合物が脂肪の中に存在することから命名された。炭化水素のほか,これから誘導されるアルコール・アルデヒド・ケトン・アミン・カルボン酸などが多数存在する。鎖式化合物。
脂肪油
しぼうゆ [2] 【脂肪油】
脂肪酸とグリセリンのエステルのうち,常温で液体のもの。油(アブラ)。
脂肪種子
しぼうしゅし [4] 【脂肪種子】
貯蔵物質として多量の脂肪を含む種子。トウゴマ・アブラナ・ゴマ・ココヤシ・ツバキなど。
脂肪細胞
しぼうさいぼう [4] 【脂肪細胞】
中性脂肪を含んだ細胞。組織間に散在することもあるが,脂肪組織を形成することが多い。
脂肪組織
しぼうそしき [4] 【脂肪組織】
主として脂肪細胞から成る結合組織。皮下組織・眼窠(ガンカ)や臀部(デンブ)の周囲などによく発達し,体の間隙の充填,栄養物の貯蔵,諸臓器の保護,保温などのはたらきがある。
脂肪肝
しぼうかん [2] 【脂肪肝】
肝臓に中性脂肪が異常に蓄積した状態。飲酒過剰・栄養過多・糖尿病などにみられる。
脂肪腫
しぼうしゅ [2] 【脂肪腫】
脂肪細胞が限局的に増殖した良性腫瘍の一。肩・頸部・背部・大腿部などに発生する。一般には単独で発生するが,まれに多発する。
脂肪質
しぼうしつ [2] 【脂肪質】
(1)脂肪から成る物質の総称。
(2)脂肪の多い体質。
脂肪過多症
しぼうかたしょう [5] 【脂肪過多症】
⇒肥満症(ヒマンシヨウ)
脂肪酸
しぼうさん [0] 【脂肪酸】
一価のカルボン酸で鎖式構造をもつもの。パルミチン酸・ステアリン酸・オレイン酸など。これらのグリセリン-エステルは脂質の主成分を成す。一般式は R・COOH( R はアルキル基)で,R が飽和形のものを飽和脂肪酸,不飽和形のものを不飽和脂肪酸という。また,R の炭素数が一二個以上を高級脂肪酸,それ以下を低級脂肪酸という。
脂腺
しせん [0] 【脂腺】
皮膚の表面に皮脂を分泌する腺。毛根近くにあって,その導管は毛包の上部に開口する。てのひら・足の裏を除く全身に分布。皮脂腺。
脂膏
しこう [0] 【脂膏】
動物のあぶら。脂肪。
脂薬
あぶらぐすり [4] 【脂薬・膏薬】
脂肪油類に種々の薬物を加えて作った外用薬。こうやく。
脂蝋
やにろう [0] 【脂蝋】
松脂(マツヤニ)でつくった蝋燭(ロウソク)。松蝋燭。ばか蝋燭。
脂質
ししつ [1] 【脂質】
生物体内に存在して,水に不溶,有機溶媒に可溶の有機化合物の総称。脂肪酸と各種アルコールとのエステルである単純脂質(中性脂肪あるいは油脂,蝋(ロウ)),脂肪酸・アルコール・リン酸・糖などから成る複合脂質(リン脂質・糖脂質など),および以上二者の加水分解生成物で水に不溶の物質(脂肪酸・高級アルコール・ステロールなど)やテルペン・脂溶性ビタミンなどの誘導脂質に分類される。リピド。
脂足
あぶらあし [3] 【脂足】
脂肪の分泌が多く,足の裏があぶらぎっている足。
脂身
あぶらみ [3] 【脂身】
脂肪の多い肉。肉の脂肪の多い部分。
脂身
あぶらみ【脂身】
fat.→英和
脂鰭
あぶらびれ [3] 【脂鰭】
サケ・マス・アユ・イワナなどの背びれと尾びれとの間に小さく突き出た肉質状のひれ。
脅える
おび・える [0][3] 【怯える・脅える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 おび・ゆ
怖がってびくびくする。また,恐ろしくて声をたてる。「―・えたような目つき」「物におそはるる心地して,や,と―・ゆれど/源氏(帚木)」
脅かし
おどかし [0] 【脅かし】
おどかすこと。おどし。
脅かす
おびやかす【脅かす】
threaten;→英和
frighten[intimidate] <a person into doing> .→英和
脅かす
おびやか・す [4] 【脅かす】 (動サ五[四])
(1)相手が恐怖や不安を感じるようにする。おびえさせる。「拳銃をちらつかせて―・す」「貝を吹き,鼓を打て鹿を―・して/今昔 5」
(2)今ある好ましい状態が存続しがたいようにする。あやうくする。「地位を―・す」「安全が―・される」
[可能] おびやかせる
脅かす
おどか・す [0][3] 【脅かす・嚇かす】 (動サ五[四])
(1)びっくりさせる。おどろかす。「うしろからわっと言って―・す」
(2)言葉や動作などで相手をこわがらせる。おどす。脅迫(キヨウハク)する。威嚇(イカク)する。「試験がむつかしいと―・された」
[可能] おどかせる
脅し
おどし [0] 【脅し・嚇し・威し】
(1)おどすこと。恐喝。脅迫。「―をきかす」「そんな―にはのらない」
(2)田畑を荒らす鳥獣をおどして追い払うもの。かかしなどの類。おどろかし。
脅し付ける
おどしつ・ける [5] 【脅し付ける・嚇し付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 おどしつ・く
ひどくおどかす。「鼻先に刀をつきつけて―・ける」
脅し取る
おどしと・る [4] 【脅し取る】 (動ラ五[四])
脅迫して金品を奪い取る。「金品を―・る」
脅し文句
おどしもんく [4] 【脅し文句】
人をおどし,恐れさせる言葉。「―を並べたてる」
脅す
おど・す [0][2] 【脅す・嚇す・威す】 (動サ五[四])
(1)恐れさせて自分に従わせようとする。また,こわがらせる。「ナイフで―・す」
(2)おどろかす。びっくりさせる。「上にさぶらふ御猫は…ねぶりてゐたるを,―・すとて/枕草子 9」
〔「おじる」に対する他動詞〕
[可能] おどせる
脅ゆ
おび・ゆ 【怯ゆ・脅ゆ】 (動ヤ下二)
⇒おびえる
脅嚇
きょうかく [0] ケフ― 【脅嚇】 ・ キヨウ― 【恐嚇】 (名)スル
おびやかしおどすこと。「短銃を擬しなどして,其等を―する/鬼啾々(夢柳)」
脅威
きょうい【脅威】
a menace[threat] <to> .→英和
脅威
きょうい ケフヰ [1] 【脅威】 (名)スル
おびやかすこと。また,おびやかされ,おどされることで感じるおそれ。「―を感ずる」「―を与える」「平和と安全の維持を―するもの」
脅従
きょうしょう ケフ― [0] 【脅従】 (名)スル
おびやかして服従させること。「先づ是の二邦を―せば/経国美談(竜渓)」
脅迫
きょうはく ケフ― [0] 【脅迫】 (名)スル
(1)他人にあることを行わせようとおどしつけること。「―して金をまきあげる」「―状」
(2)刑法上,相手に恐怖心を生じさせるために,生命・身体・自由・名誉・財産などに害を加えることを通告すること。
→強迫(2)
脅迫
きょうはく【脅迫】
a threat;→英和
a menace;→英和
intimidation.〜する threaten;→英和
menace;intimidate <a person> into <doing> .〜されて under threats of violence.〜的な threatening;→英和
menacing.‖脅迫者(罪) an intimidator (intimidation).脅迫状(電話) a threatening letter (call).
脅迫罪
きょうはくざい ケフ― [4][0] 【脅迫罪】
本人またはその親族の生命・身体・自由・名誉または財産に対し,害を加えることを告知することによって成立する罪。
脆い
もろい【脆い】
fragile;→英和
brittle;→英和
tenderhearted (情に).脆く(も) easily.→英和
脆い
もろ・い [2] 【脆い】 (形)[文]ク もろ・し
外からの圧力や影響に対して抵抗する力が乏しい。
(1)こわれやすい。くだけやすい。「―・い岩」
(2)持ちこたえる力が弱い。粘りが足りない。あっけない。「不意をつかれると意外に―・いものだ」
→もろくも
(3)心を動かされやすい。「情に―・い」「よろづについて涙―・く覚ゆ/蜻蛉(上)」
[派生] ――さ(名)
脆くも
もろくも [1] 【脆くも】 (副)
簡単に。あっけなく。「―初戦で敗退した」
脆さ
もろさ [1] 【脆さ】
⇒脆性(ゼイセイ)
脆し
もろ・し 【脆し】 (形ク)
⇒もろい
脆化
ぜいか [0] 【脆化】
金属やプラスチックが可塑性や延性を失うこと。
脆弱
ぜいじゃく [0] 【脆弱】 (名・形動)[文]ナリ
もろくて弱い・こと(さま)。「―な構造」「―な身体」
[派生] ――さ(名)
脆弱な
ぜいじゃく【脆弱な】
fragile;→英和
tender;→英和
brittle.→英和
脆性
ぜいせい [0] 【脆性】
物体が外力による変形を起こさないうちに,またはわずかに変形しただけで破壊されてしまう性質。もろさ。
→延性
脇
わき【脇】
(1)[かたわら]the side.→英和
(2)[よそ]another[some other]place;somewhere else.(3)[能の]⇒脇役.
〜に[そばに]by;→英和
by[at]the side of;by one's side;beside;→英和
near;→英和
close to.〜に寄る step aside.〜を見る[向く]look aside[away,the other way].
脇
かたわら [0] 【傍ら・旁・側・脇】
(1)端に片寄った所。はし。わき。「森の―に泉がある」「道の―で休む」
(2)すぐ近くのあたり。そば。「母屋の―に茶室を建てる」
(3)(接続助詞的に用いて)…しながら,また一方で。「勤めの―,絵をかく」「勉強に精出す―,体も鍛える」
(4)〔(3)から転じて〕
(副詞的に用いて)ある動作をしながら,また一方で。「関西に旅行し,―旧友を訪ねる」
(5)物の横側。脇腹(ワキバラ)。「大蛇頭毎に各石松あり。ふたつの―に山あり/日本書紀(神代上訓)」
脇
わき 【脇】
徳島県中北部,美馬(ミマ)郡の町。吉野川中流北岸にあり,阿波藍(アワアイ)の集散地として発達した。
脇
わき [2] 【脇・腋・掖】
(1)胸の左右の側面の,腕が体から分かれ出るあたり。脇の下。「―に体温計をはさむ」
(2)衣服の袖から下の側面部分。「―のほころびをつくろう」
(3)(「傍」「側」とも書く)物のかたわら。横。そば。「先生の―にすわる」
(4)本筋をはずれた方。主要でない方。よその方。「話を―にそらす」「―の門」
(5)二の次。また,あと回し。「その件は―へおく」
(6)(普通「ワキ」と書く)能で,シテの相手役。亡霊や精霊がシテの場合,旅の僧であることが多い。
(7)平安時代,相撲で最上位である最手(ホテ)の次位の者。今の関脇にあたる。ほてわき。
(8)連歌・俳諧で,脇句のこと。「―を付ける」
(9)「脇語(ワキガタ)り」の略。
脇の下
わきのした [3] 【脇の下・腋の下】
腕の付け根の下側のくぼんだ所。腋窩(エキカ)。「体温計を―に挟む」
脇丈
わきたけ [2] 【脇丈】
ズボンなどの脇での,ウエスト-ラインからすそまでの寸法。
脇三味線
わきじゃみせん [3] 【脇三味線】
長唄・浄瑠璃などで,二人以上の三味線方が一緒に演奏する場合の,第二席の奏者。立て三味線(首席奏者)の隣に座る。
脇五体
わきごてい [3] 【脇五体】
連歌・連句で,脇句の基本的な五つの付け方。相対(アイタイ)付(発句「梅」に対し「松」と付ける類)・打添(ウチソエ)付(発句の風情に対し打ち添えるように付けるもの)・違(チガイ)付(発句の「東」に対し「西」と付ける類)・心付(発句の風韻に対し,詞の縁にたよらず,心を通わすように付けるもの)・頃留り(発句の時節を違えずに,その日・その時刻などを付ける類)。
脇付
わきづけ [0] 【脇付】
手紙で,あて名の左下に書き添えて,敬意を表す語。侍史・机下・玉案下などの類。返書には貴酬・尊答などとも書く。脇書き。
脇侍
きょうじ ケフ― [1] 【脇侍・脇士・夾侍・挟侍】
本尊の両脇または周囲に侍して教化を助けるもの。釈迦如来の文殊(モンジユ)と普賢(フゲン),もしくは迦葉(カシヨウ)と阿難,阿弥陀如来の観音と勢至,不動明王の制吒迦(セイタカ)と矜羯羅(コンガラ)など。脇侍(ワキジ)。脇立(ワキダチ)。
脇侍
わきじ [0] 【脇士・脇侍】
⇒きょうじ(脇侍)
脇備え
わきぞなえ [3] 【脇備え】
本陣の左右に置く軍勢。
脇刀
わきがたな [3] 【脇刀】
腰に差した短刀。腰刀。
脇句
わきく [2][3] 【脇句】
連歌・連句で,第二句のこと。客の詠む挨拶(アイサツ)の発句に内容・季などが相応じるように,一座の亭主が付ける。脇。
脇坂
わきさか 【脇坂】
姓氏の一。
脇坂安治
わきさかやすはる 【脇坂安治】
(1554-1626) 安土桃山・江戸初期の武将。近江の人。豊臣秀吉に仕え,賤ヶ岳七本槍の一人。淡路洲本三万石を領し,水軍を率いる。関ヶ原の戦いでは東軍につき,伊予大洲五万三千石に移封。
脇坂義堂
わきさかぎどう 【脇坂義堂】
(?-1818) 江戸後期の心学者。京都の人。手島堵庵・布施松翁について心学を修める。江戸の人足寄場の教諭方として活動するとともに,各地で心学布教をした。著「おしえの小槌」など多数。
脇塞ぎ
わきふさぎ [3][4] 【脇塞ぎ】
「脇詰(ワキヅ)め」に同じ。
脇士
わきじ [0] 【脇士・脇侍】
⇒きょうじ(脇侍)
脇士
きょうじ ケフ― [1] 【脇侍・脇士・夾侍・挟侍】
本尊の両脇または周囲に侍して教化を助けるもの。釈迦如来の文殊(モンジユ)と普賢(フゲン),もしくは迦葉(カシヨウ)と阿難,阿弥陀如来の観音と勢至,不動明王の制吒迦(セイタカ)と矜羯羅(コンガラ)など。脇侍(ワキジ)。脇立(ワキダチ)。
脇売り
わきうり 【脇売り】
中世の座や近世の株仲間などの営業区域内に自分の店を持たない者が,許可を得ずにその区域内で行商すること。また,その人。
脇壺
わきつぼ [0] 【脇壺・腋壺】
(1)脇の下のくぼんだ所。腋窩(エキカ)。「治部の法眼が射ける矢に―射られて失せにけり/義経記 5」
(2)「脇楯(ワイダテ)」に同じ。
脇寺
わきでら [0] 【脇寺】
本寺に付属する寺。
脇屋
わきや 【脇屋】
姓氏の一。
脇屋義助
わきやよしすけ 【脇屋義助】
(1307-1342) 南北朝時代の武将。新田義貞の弟。建武新政府の武者所寄人。足利尊氏の離反後義貞に従い各地に転戦,義貞死後も南朝方として活躍した。伊予に没。
脇屋蘭室
わきやらんしつ 【脇屋蘭室】
(1764-1814) 江戸後期の儒学者。豊後の人。名は長之,字は子善,号は愚山など。熊本藩儒。三浦梅園に学び,中井竹山に師事した。朱子学者。著「蘭室集略」など。
脇差
わきざし [0] 【脇差・脇指】
(1)〔大刀の脇に差す刀の意〕
大刀とともに腰に差す小刀。
(2)腰刀。まもりがたな。
(3)「腰挿し{(2)}」に同じ。
(4)「道中差し」に同じ。
脇差
わきざし【脇差】
a short sword.
脇師
わきし [2][3] 【脇師】
(1)能楽で,ワキの役を演ずる者。脇太夫(タユウ)。
(2)歌舞伎で,脇役をもっぱらとする役者。
脇座
わきざ [0] 【脇座】
(1)脇の座席。
(2)能舞台の,舞台の向かって右側,脇柱の外側の正面寄りの所の称。ワキが着座する。
→能舞台
脇引
わきびき [0] 【脇引・腋引】
甲冑(カツチユウ)の付属具。肩からつるして両脇の下をまもるもの。わきあて。
脇当
わきあて [0] 【脇当】
⇒脇楯(ワイダテ)
脇役
わきやく【脇役】
[能の]the supporting[second]player.〜をつとめる play a supporting part[role].
脇役
わきやく [0] 【脇役・傍役】
映画・演劇で,主役を助ける役。また,物事の副次的な役割。バイプレーヤー。
⇔主役
脇往還
わきおうかん [3] 【脇往還】
江戸時代,五街道などの本街道以外の支街道。水戸街道・中国路など。脇街道。
脇心
わきごころ 【脇心】
他に心を動かすこと。浮気心。「こちや是がすきにて身に替ての―/浮世草子・五人女 3」
脇息
きょうそく【脇息】
<lean on> an arm[elbow]rest.
脇息
きょうそく ケフ― [0] 【脇息】
座ったときに肘(ヒジ)をかけ,体をもたせかけて休める道具。ひじかけ。
脇息[図]
脇戸
わきど [2] 【脇戸・腋戸】
門の脇に設けた小さな出入り口。また,中央の扉の脇に設けた小さな戸。
脇手
わきて [0][3] 【脇手・腋手】
〔「わきで」とも〕
(1)側面。脇の方。「―を攻める」
(2)相撲で,関脇の古称。ほてわき。
脇指
わきざし [0] 【脇差・脇指】
(1)〔大刀の脇に差す刀の意〕
大刀とともに腰に差す小刀。
(2)腰刀。まもりがたな。
(3)「腰挿し{(2)}」に同じ。
(4)「道中差し」に同じ。
脇挟む
わきばさ・む [4] 【脇挟む】 (動マ五[四])
(1)わきに挟んで持つ。わきにかかえる。「杖(ステツキ)を―・んで/婦系図(鏡花)」
(2)心にとどめる。心にいだく。「社稷(クニ)を闚�(ウカカ)ふ権(ハカリコト)を―・み/日本書紀(皇極訓)」
脇方
わきかた [0] 【脇方】
ワキ・ワキヅレをつとめる能役者。下掛(シモガカリ)宝生・高安・福王の三流がある。
⇔仕手方
〔普通「ワキ方」と書く〕
脇明き
わきあき【脇明き】
a placket (スカートなどの).→英和
脇明け
わきあけ 【脇明け】
(1) [4][0]
「闕腋(ケツテキ)」に同じ。
(2) [2]
和服で,八つ口をあけること。また,その和服。近世,女子の場合は未婚の証ともなった。
脇書き
わきがき [0] 【脇書き】
(1)脇に書き添えること。また,その書いたもの。
(2)脇付。
脇本陣
わきほんじん [3] 【脇本陣】
江戸時代,宿駅の本陣に次ぐ宿舎。本陣に空きのない場合の予備にあてられた。
脇机
わきづくえ [3] 【脇机】
机の横におく補助の机。そばづくえ。
脇板
わきいた [0] 【脇板】
鎧(ヨロイ)の金具回(カナグマワ)りの一。脇の下をまもる鉄板。
→大鎧
脇柱
わきばしら [3] 【脇柱】
能舞台正面の,向かって右側,ワキ座のそばにある柱。大臣柱。
→能舞台
脇楫
わいかじ [0] 【脇舵・脇楫】
(1)和船で,横風を受けた時に舷側で用いる,横流れを防ぐ舵。わきかじ。
(2)「脇艪(ワキロ)」に同じ。
脇楯
わいだて [0] 【脇楯】
〔「わきだて」の転〕
大鎧(オオヨロイ)の胴の右脇のすき間に当てるもの。鉄製絵革張りの壺板に草摺(クサズリ)一間をさげる。わきあて。わきつぼ。
→大鎧
脇楯
わきだて [0] 【脇楯】
⇒わいだて(脇楯)
脇正面
わきじょうめん [3] 【脇正面】
能舞台の見所(ケンシヨ)(=観客席)のうち,向かって左側の,横からみる部分。
脇毛
わきげ [0][2] 【脇毛・腋毛】
わきの下に生える毛。
脇注
わきちゅう [0] 【脇注・脇註】
書物で,ページの右または左に付けた注釈。
脇狂言
わききょうげん [3] 【脇狂言】
(1)五番立ての演能で脇能の次に演じる狂言。「末広がり」「福の神」「宝の槌」などめでたい曲が多い。
(2)江戸時代の歌舞伎興行で,三番叟(サンバソウ)と次の狂言の間に演じた狂言の総称。祝言性の濃い儀礼的なものであった。
脇百姓
わきびゃくしょう 【脇百姓】
中世,名主より一段低い身分の百姓。近世では本百姓に比して経営規模の劣小などにより,身分的に下位におかれた農民。
脇目
わきめ [3][2] 【脇目】
(1)よそを見ること。よそみ。わきみ。
(2)よそから見ること。おかめ。「―にさへ余る物/浄瑠璃・大職冠」
脇目もふらずに働く[勉強する]
わきめ【脇目もふらずに働く[勉強する]】
work very hard;devote oneself to one's work.
脇目遣い
わきめづかい [4] 【脇目遣い】
横目を使うこと。目をそらしてそれとなく見ること。
脇窯
わきがま [2] 【脇窯】
楽焼きの一派。楽本家以外の手になる楽焼き。
⇔本窯
脇立
わきだち [0] 【脇立】
⇒脇侍(キヨウジ)
脇立
わきだて [0] 【脇立】
兜(カブト)の立物の一。兜の鉢の左右に立てて装飾としたもの。
脇筋
わきすじ【脇筋】
a subplot (小説などの).→英和
脇絵
わきえ [0] 【脇絵】
(1)三幅対の掛け物で,両脇にかける絵の称。「本尊,―,花瓶…盆に至るまで,一様に皆置き調へて/太平記 37」
(2)絵の中心になる主題的なもののそばに描(カ)き添える絵。
脇能
わきのう [2] 【脇能】
能の曲目分類の一。神格を持ったものをシテとする,めでたい祝言の能。「高砂」「老松」「白髭(シラヒゲ)」「三輪」など。正式な五番立てでは,「翁(オキナ)」に続いて最初に演ぜられるので,初番目物ともいう。神事物。
脇腹
わきばら【脇腹】
one's side.〜が痛む have a pain in one's side.
脇腹
わきばら [0] 【脇腹】
(1)腹の横側。横腹。「―が痛む」
(2)本妻以外の女性から生まれた子。めかけばら。妾腹。
⇔本腹
脇膳
わきぜん [2] 【脇膳】
正式の日本料理で,本膳以外に品数によって添えられる汁のつかない膳。
脇舵
わきかじ [2] 【脇舵】
⇒わいかじ(脇舵)
脇舵
わいかじ [0] 【脇舵・脇楫】
(1)和船で,横風を受けた時に舷側で用いる,横流れを防ぐ舵。わきかじ。
(2)「脇艪(ワキロ)」に同じ。
脇艪
わきろ [0] 【脇艪】
(1)艫艪(トモロ)の補助として,舷(フナベリ)に取り付けた艪。わいかじ。
(2)手助け。助勢。「此書の―といふは,清元延津賀の校合のみ/人情本・辰巳園 3」
脇花瓶
わきかびん [3] 【脇花瓶】
床の間の脇絵の前に置かれる壺型や丸型の花瓶。
脇街道
わきかいどう 【脇街道】
⇒脇往還(ワキオウカン)
脇見
わきみ【脇見】
⇒余所(よそ)見.
脇見
わきみ [3][2] 【脇見】 (名)スル
よそみ。「―運転」
脇註
わきちゅう [0] 【脇注・脇註】
書物で,ページの右または左に付けた注釈。
脇詰め
わきつめ [0] 【脇詰め】
近世,成人になった男女の和服の八つ口を縫いふさぎ,袖を短く切ったこと。また,その衣服。わきふさぎ。
脇語り
わきがたり [3] 【脇語り】
浄瑠璃の一座で首席である太夫(タユウ)に次ぐ第二席のもの。わき。脇太夫。
脇起し
わきおこし [3] 【脇起し】
連句で,古人の句・夢想の句など,一座していない人の句を立句(タテク)として,脇の句から作り始めること。
脇路
わきみち [0][2] 【脇道・脇路】
(1)本道から分かれた道。枝道。また,間道。
(2)物事の本筋からそれた方向。「話が―にそれる」
脇連
わきづれ [0] 【脇連】
〔「わきつれ」とも〕
能で,ワキに連れ添って演ずる役。
〔普通「ワキヅレ」と書く〕
脇道
わきみち【脇道】
a bypath;→英和
a branch road.話が〜へそれる wander[get]away from the subject[point];→英和
digress.→英和
脇道
わきみち [0][2] 【脇道・脇路】
(1)本道から分かれた道。枝道。また,間道。
(2)物事の本筋からそれた方向。「話が―にそれる」
脇鉋
わきがんな [3] 【脇鉋】
敷居の溝または小穴の側面を削るのに用いるかんな。
脇門
わきもん [2] 【脇門・掖門】
大門の脇にある小さな門。
脇門跡
わきもんぜき [3] 【脇門跡】
「准門跡(ジユンモンゼキ)」に同じ。
脇障子
わきしょうじ [3] 【脇障子】
神社や書院などで,縁を仕切る板戸や板壁。多く側縁の行き止まりになった所に立てられ,絵をかいたり浮き彫りを施したりする。
脇骨
わきぼね [0] 【脇骨】
あばら骨。肋骨(ロツコツ)。
脇鼓
わきつづみ [3] 【脇鼓】
能楽・長唄の囃子(ハヤシ)における小鼓の補助演奏者。
脈
みゃく [2] 【脈】
(1)脈拍。「―をうつ」
(2)細長く続いているもの。「山―」
(3)鉱脈。「同じ―をそれ以上掘る徒労を省いた/明暗(漱石)」
(4)生物の,体液が通る管。血管。
(5)将来の見込み。望み。「彼はまだ―がある」
脈
みゃく【脈】
a vein (血管);→英和
a pulse (脈拍);→英和
pulsation (脈動);[希望]⇒見込み,望み.〜をとる feel a person's pulse.〜打つ beat;→英和
pulsate.→英和
脈動
みゃくどう [0] 【脈動】 (名)スル
(1)脈拍のような,周期的・律動的な動き。また,そのように動くこと。「若い血潮が―する」
(2)地震以外の自然的原因で,地面が数秒の周期で振動する現象。高倍率の地震計に記録される微動で,低気圧・寒冷前線・台風などの接近・通過に伴って観測される。
(3)恒星が収縮・膨張を規則的に繰り返すこと。「―変光星」
脈動
みゃくどう【脈動】
⇒脈.
脈圧
みゃくあつ [0] 【脈圧】
心臓収縮期の血圧(最高血圧)と弛緩期の血圧(最低血圧)との差。
脈岩
みゃくがん [2] 【脈岩】
岩脈をつくる火成岩。
→岩脈
脈所
みゃくどころ [3] 【脈所】
(1)脈拍をはかる所。手首の内側など。
(2)物事の肝心な点。勘所。急所。「―をつかむ」
脈打つ
みゃくう・つ [3] 【脈打つ・脈搏つ】 (動タ五[四])
(1)心臓の鼓動に従って,血管が律動する。
(2)内部にあって生き生きと流れる。「時代の精神が―・っている」
脈拍
みゃくはく【脈拍】
⇒脈.
脈拍
みゃくはく [0] 【脈搏・脈拍】
心臓の拍動によって生じる動脈壁の振動が末梢血管に伝播されたもの。動脈が体表近くを通る部位で触れることができ,心臓の拍動とほとんど一致するため,脈拍の遅速・硬軟・整不整などで心臓の状態がわかる。脈拍数は成人では一分間六〇〜八〇,小児ではこれより多い。
脈搏
みゃくはく [0] 【脈搏・脈拍】
心臓の拍動によって生じる動脈壁の振動が末梢血管に伝播されたもの。動脈が体表近くを通る部位で触れることができ,心臓の拍動とほとんど一致するため,脈拍の遅速・硬軟・整不整などで心臓の状態がわかる。脈拍数は成人では一分間六〇〜八〇,小児ではこれより多い。
脈搏つ
みゃくう・つ [3] 【脈打つ・脈搏つ】 (動タ五[四])
(1)心臓の鼓動に従って,血管が律動する。
(2)内部にあって生き生きと流れる。「時代の精神が―・っている」
脈波
みゃくは [2] 【脈波】
心臓の拍動に伴う末梢血管系内の血圧・体積の変化。通常,指先において測定し,心臓疾患や末梢動脈疾患の診断に用いられる。
脈流
みゃくりゅう [0] 【脈流】
(1)流れの向きが一定で流量が周期的に変化する流れ。
(2)交流成分を含んだ直流電流。大きさは時間とともに変化するが,向きは変わらない。
脈無し病
みゃくなしびょう [0] 【脈無し病】
頸動脈および手首の動脈の脈拍が消失する疾患。若い女性に多く,原因は不明。大動脈とその主要分枝に病変が起き,脈消失のほかめまい・視力障害・高血圧症などがみられる。特定疾患の一。高安病。大動脈炎症候群。
脈理
みゃくり [1] 【脈理】
(1)ガラス製品の欠陥の一。組成の違いなどからガラスのある部分の屈折率が周囲の正常な屈折率と異なっている現象。
(2)物事のつながり。筋道。
脈石
みゃくせき [0] 【脈石】
鉱床・鉱石に含まれている経済的価値のない鉱物の総称。その個々の鉱物を脈石鉱物といい,経済的に回収・利用される場合は鉱石となる。
脈窠
すかり [0] 【脈窠】
鉱脈内にできた空洞。この中に鉱物の結晶を産することが多い。
脈管
みゃっかん ミヤククワン [0] 【脈管】
⇒みゃくかん(脈管)
脈管
みゃくかん [0] 【脈管】
動物の体内で体液を通している管。血管・リンパ管など。みゃっかん。
脈管系
みゃくかんけい [0] 【脈管系】
⇒循環系(ジユンカンケイ)
脈絡
みゃくらく【脈絡】
connection;→英和
coherence.〜のない incoherent;→英和
irrelevant.→英和
脈絡
みゃくらく [0] 【脈絡】
(1)一貫した筋道。すじ。つづき。「前後の―がない話」
(2)血液の流れる管。[書言字考節用集]
脈絡膜
みゃくらくまく [4] 【脈絡膜】
眼球の後部を形成する膜の一。強膜の内側,網膜の外側にある。血管と色素細胞に富み,黒褐色を呈する。光を遮断して眼球内を暗箱のようにし,また眼球の栄養をつかさどる。
脈絡膜炎
みゃくらくまくえん [6] 【脈絡膜炎】
一般に網膜炎・虹彩毛様体炎を伴って起きる脈絡膜の炎症。梅毒・結核・腎炎・糖尿病・近視などが原因。視力障害・視野狭窄(キヨウサク),色覚・光覚異常が起きる。
脈翅目
みゃくしもく [3] 【脈翅目】
昆虫の分類上の一目。はねは薄い膜状で幅が広く,細かい網状の翅脈が発達する。完全変態を行い,幼虫は陸生・水生の両方があり,肉食性で,顎(アゴ)がよく発達する。ヘビトンボ・カマキリモドキ・ツノトンボ・クサカゲロウ・ウスバカゲロウなどが属する。
脈脈
みゃくみゃく [0] 【脈脈】 (ト|タル)[文]形動タリ
途絶えずに力強く続くさま。「伝統が―と息づいている」「―たる山並み」
脈診
みゃくしん [0] 【脈診】
漢方で,切診の一。患者の脈に触れて疾病の状態を把握する診察法。
脈釣
みゃくづり [0] 【脈釣(り)】
浮きを使わないで,目印をつけた道糸の変化,竿(サオ)先・指先へのあたりなどで釣る釣り方。
脈釣り
みゃくづり [0] 【脈釣(り)】
浮きを使わないで,目印をつけた道糸の変化,竿(サオ)先・指先へのあたりなどで釣る釣り方。
脊
せい [1] 【背・脊】
身のたけ。身長。せ。「―くらべ」
脊
せ 【背・脊】
(1) [0][1]
動物の胴体の,背骨のある側で,胸や腹と反対の面。せなか。「壁に―をもたせかける」「馬の―」
(2) [0][1]
うしろ。背面。「山を―にして立つ」「椅子(イス)の―」
(3) [1]
身長。せたけ。せい。「―の高い男」
(4)山の尾根(オネ)。「山の―」
(5)本の部分の名。製本で,本の中身を糸などで綴じた部分。また,その部分をくるんだ表紙の部分。
→製本
脊振山
せふりさん 【脊振山】
福岡県と佐賀県の境にある山。海抜1055メートル。脊振山地の主峰。山頂に背振神社の上宮があり,古く,最澄・空海などが渡唐の際祈願したことで有名。
脊柱
せきちゅう [0] 【脊柱】
脊椎動物の骨格の一。頭骨に続き,体幹の中軸をなす。中に脊柱管がある。背骨。
→椎骨
脊柱
せきちゅう【脊柱】
《解》the spine;→英和
the spinal column.
脊柱側彎症
せきちゅうそくわんしょう [0] 【脊柱側湾症・脊柱側彎症】
正常な脊柱は前後方向にごくゆるやかな S 字形に湾曲しているが,側方に強度に湾曲する疾患。痛みはなく徐々に進行するが,内臓圧迫その他種々の障害を起こす。原因不明の突発性のものは,思春期女子に多く見られる。側湾症。脊椎側湾症。
脊柱側湾症
せきちゅうそくわんしょう [0] 【脊柱側湾症・脊柱側彎症】
正常な脊柱は前後方向にごくゆるやかな S 字形に湾曲しているが,側方に強度に湾曲する疾患。痛みはなく徐々に進行するが,内臓圧迫その他種々の障害を起こす。原因不明の突発性のものは,思春期女子に多く見られる。側湾症。脊椎側湾症。
脊柱彎曲
せきちゅうわんきょく [5] 【脊柱湾曲・脊柱彎曲】
脊柱が病的に湾曲している状態。後湾・前湾・側湾がある。脊椎(セキツイ)湾曲。
脊柱湾曲
せきちゅうわんきょく [5] 【脊柱湾曲・脊柱彎曲】
脊柱が病的に湾曲している状態。後湾・前湾・側湾がある。脊椎(セキツイ)湾曲。
脊柱管
せきちゅうかん [0] 【脊柱管】
椎骨の椎孔が上下に連なってできた管状の空洞。中に脊髄をおさめる。
脊梁
せきりょう [0] 【脊梁】
背骨。脊柱。せすじ。
脊梁山脈
せきりょうさんみゃく [5] 【脊梁山脈】
ある地域を分断して長く連なり,主要な分水嶺となる山脈。
脊椎
せきつい【脊椎】
the backbone;→英和
the spinal column.‖脊椎カリエス vertebra caries.脊椎動物 a vertebrate.
脊椎
せきつい [0][2] 【脊椎】
⇒椎骨(ツイコツ)
脊椎カリエス
せきついカリエス [5] 【脊椎―】
脊椎骨の結核性炎症。肺結核に続発することが多く,脊柱の鈍痛,脊柱の変形および運動制限,結核性膿瘍の形成,下肢の麻痺などを呈する。脊椎結核。
脊椎側彎症
せきついそくわんしょう [7][0] 【脊椎側湾症・脊椎側彎症】
⇒脊柱側湾症(セキチユウソクワンシヨウ)
脊椎側湾症
せきついそくわんしょう [7][0] 【脊椎側湾症・脊椎側彎症】
⇒脊柱側湾症(セキチユウソクワンシヨウ)
脊椎分離症
せきついぶんりしょう [0] 【脊椎分離症】
椎骨が椎体を中心とする前部と棘突起を中心とする後部に分離している状態。第五・第四腰椎に多く見られる。
脊椎動物
せきついどうぶつ [5] 【脊椎動物】
脊椎動物門に属する動物の総称。体の中軸として骨質の脊椎があり,体を支持する動物群。体は左右相称で,普通,頭・胴・尾・四肢の別があるが,外見的には魚類や鯨類などのように頸(クビ)をもたないもの,蛇類のように四肢のないもの,無尾類・人類のように尾のないものなどがある。脳は中枢で,重要な部分である。無顎類・魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類などに分ける。
⇔無脊椎動物
脊椎彎曲
せきついわんきょく [5] 【脊椎湾曲・脊椎彎曲】
⇒脊柱湾曲(セキチユウワンキヨク)
脊椎湾曲
せきついわんきょく [5] 【脊椎湾曲・脊椎彎曲】
⇒脊柱湾曲(セキチユウワンキヨク)
脊椎炎
せきついえん [3] 【脊椎炎】
脊椎の炎症。脊椎カリエス・慢性関節リューマチなどがある。
脊椎辷り症
せきついすべりしょう [0] 【脊椎辷り症】
脊椎分離症を起こしている腰椎で,上位の椎体が下位にある椎体より前方に滑り出た状態。第四・第五腰椎に多く起こり,腰痛・運動障害・座骨神経圧迫症状などをきたす。
脊椎骨
せきついこつ [3] 【脊椎骨】
⇒椎骨(ツイコツ)
脊索
せきさく [0] 【脊索】
脊椎動物と原索動物の発生途中に背部にできる支持器官。神経管に沿って中胚葉から形成される。ナメクジウオや円口類では終生見られるが,魚類以上の脊椎動物では軟骨性または骨性の脊椎骨に代置され,脊索は退化する。
脊索動物
せきさくどうぶつ [5] 【脊索動物】
脊椎動物と原索動物の総称。発生初期あるいは一生を通じて脊索をもつ。
脊髄
せきずい [2][0] 【脊髄】
脊柱管内にある中枢神経。延髄から続いて細長い円柱状をなし,内側に H 字形をした灰白質があり,その周囲を白質がとりまいている。脊髄膜で覆われ,さらに脊椎骨で保護されている。中枢神経と末梢神経との刺激伝達の中継と反射機能をつかさどる。
脊髄
せきずい【脊髄】
the spinal cord.‖脊髄炎 myelitis.脊髄神経 spinal nerves.脊髄注射 a spinal injection.
脊髄反射
せきずいはんしゃ [5] 【脊髄反射】
脊髄が中枢となって起こる,最も単純な反射の総称。例えば膝蓋腱(シツガイケン)反射,アキレス腱反射,発汗反射など。
脊髄小脳変性症
せきずいしょうのうへんせいしょう [5][0] 【脊髄小脳変性症】
脊髄・小脳に変性をきたす疾患。運動失調・知覚障害などが現れる。
脊髄性小児麻痺
せきずいせいしょうにまひ [10] 【脊髄性小児麻痺】
⇒急性灰白髄炎(カイハクズイエン)
脊髄損傷
せきずいそんしょう [5] 【脊髄損傷】
椎骨(ツイコツ)の骨折・脱臼や外傷により脊髄が損傷を受けること。下肢の麻痺や呼吸麻痺・排尿障害などを伴う。
脊髄炎
せきずいえん [3] 【脊髄炎】
細菌ウイルスなどの病原体による脊髄の炎症性疾患および変性疾患の総称。
脊髄癆
せきずいろう [3] 【脊髄癆】
梅毒に起因する中枢神経系統の慢性疾患。主として脊髄の後根と後索が変性し,下肢の激痛,腱反射消失,瞳孔障害が現れる。さらに進むと運動失調・知覚障害・筋萎縮(イシユク)などをきたす。
脊髄神経
せきずいしんけい [5] 【脊髄神経】
脊髄から出て,四肢・躯幹(クカン)に左右対称に分布する末梢神経。人間には三一対があり,各々は脊髄の両側から前後の二根として起こり,前根には運動神経繊維,後根には感覚神経繊維が含まれる。
脊髄神経節
せきずいしんけいせつ [7] 【脊髄神経節】
脊髄神経の後根に存在する神経節。
脊髄膜
せきずいまく [3] 【脊髄膜】
脊髄を包む被膜。脳膜と連結しているので合わせて脳脊髄膜とも,略して髄膜とも呼ぶ。
脚
きゃく [1] 【脚】
■一■ (名)
「あし{(2)
(ウ)}」に同じ。「偏傍冠―」
■二■ (接尾)
助数詞。椅子(イス)などあしのある器具を数えるのに用いる。「椅子一〇―」
脚
あし [2] 【足・脚】
(1)動物の胴に付属していて,歩行や体を支えるのに用いる部分。特に足首から先の部分をさすこともある。「―を組んで椅子に座る」「―に合わない靴」
〔哺乳動物には「肢」,昆虫には「脚」を多く用い,ヒトの場合は足首からつま先までを「足」,足首から骨盤までを「脚」と書き分けることもある〕
(2)形態が{(1)}のようなもの。
(ア)物の下方にあってそれを支えている部分。「机の―」
(イ)本体から分かれて出ている部分。「かんざしの―」「旗の―を見て/盛衰記 35」
(ウ)漢字の構成部分の名称。「想」「然」などの漢字の下部にある「心」「灬」など。脚(キヤク)。
〔多く「脚」と書く〕
(エ)船や櫓(ロ)の水中に入る部分。
(オ)〔数〕 垂線が直線または平面と交わる点。「垂線の―」
(3)
(ア)歩くこと。行ったり来たりすること。「―を止める」「―を伸ばす」
(イ)歩行の速さ・能力。「君の―なら五分で行ける」「―が強い」
(ウ)交通の手段。「―の便が悪い」
(エ)物事の動きや推移を,動物の足の動きや歩みに見立てていう。「雨―」「日―」
(4)銭。おあし。《足》
〔中国,晋の魚褒の「銭神論」に「翼なくして飛び,足なくして走る」とあることからという〕
(5)(餅などの)ねばり。腰。
(6)「足金物」に同じ。一の足・二の足がある。
脚の気
あしのけ 【脚の気】
脚気(カツケ)の古名。「―起りて/落窪 3」
脚下
きゃっか キヤク― [1] 【脚下】
足もと。「―を見下ろす」
脚下照顧
きゃっかしょうこ キヤク―セウ― [1][1] 【脚下照顧】
〔「脚下を照顧せよ」という禅家の標語から〕
他に対して理屈を言う前に自分の足もとをよく見ろ。自己反省を促す意で用いられる。照顧脚下。
脚光
きゃっこう キヤククワウ [0] 【脚光】
舞台前端の床に一列に取り付け,俳優を足もとから照らす照明。フット-ライト。
脚光
きゃっこう【脚光】
the footlights.→英和
〜を浴びる be staged (劇が);be in[get into]the limelight (人が).→英和
脚力
かくりき [2][0] 【脚力】
駅制で,物資や手紙の運搬をした人夫。飛脚の前身。「西の国より―にて上りける男ありけり/今昔 27」
脚力
きゃくりき [2] 【脚力】
(1)「きゃくりょく(脚力){(1)}」に同じ。
(2)飛脚。使者。かくりき。きゃくりょく。「宇佐大宮司公通が―とて六波羅に着く/盛衰記 26」
脚力
きゃくりょく [2] 【脚力】
(1)歩いたり走ったり跳んだりする,足の力。
(2)「きゃくりき(脚力){(2)}」に同じ。「水戸より江戸にゆく―二人にゆきあうて/折たく柴の記」
脚半
きゃはん [0] 【脚絆・脚半】
(1)旅や作業をするとき,足を保護し,動きやすくするために臑(スネ)にまとう布。ひもで結ぶ大津脚絆,こはぜでとめる江戸脚絆などがある。脛巾(ハバキ)。
(2)「巻き脚絆」に同じ。
脚絆(1)[図]
脚夫
きゃくふ [1] 【脚夫】
(1)「運脚(ウンキヤク)」に同じ。
(2)郵便配達をする人の古称。
脚布
きゃふ 【脚布】
腰に巻く布。婦人の腰巻。[日葡]
脚摩乳
あしなずち アシナヅチ 【脚摩乳・足名椎】
記紀神話の神。大山祇神(オオヤマツミノカミ)の子。奇稲田姫(クシナダヒメ)の父。手摩乳(テナズチ)はその妻。
脚本
きゃくほん [0] 【脚本】
演劇・映画などの上演のもととなる,台詞(セリフ)・装置,演出上の注意などを記したもの。映画ではシナリオともいう。台本。台帳。
脚本
きゃくほん【脚本】
a play;→英和
a drama;→英和
a scenario (映画の);→英和
a script.→英和
脚本家 a playwright.→英和
脚本家
きゃくほんか [0] 【脚本家】
脚本を書くことを職業とする人。シナリオ-ライター。
脚榻
きゃたつ [0] 【脚立・脚榻】
二つの梯子(ハシゴ)を両側から合わせ,上に板を載せた形の踏み台。
脚気
かっけ【脚気】
beriberi.→英和
脚気衝心 heart failure through beriberi.→英和
脚気
かっけ カク― [3] 【脚気】
ビタミン B� 欠乏による栄養失調症の一。末梢神経が冒されて,足がしびれたり,むくんだりする。脚病(カクビヨウ)。あしのけ。[季]夏。《―病んで国に帰るといとまごひ/虚子》
脚気衝心
かっけしょうしん カク― [4] 【脚気衝心】
脚気に伴う心筋障害。心臓肥大と脈拍数増加が著しく,急性の心不全を起こすこともある。衝心。衝心脚気。
脚注
きゃくちゅう [0] 【脚注・脚註】
書物などの本文の下につけた注釈。フット-ノート。
⇔頭注
脚注
きゃくちゅう【脚注】
<give> footnotes.
脚湯
きゃくとう [0] 【脚湯】
のぼせを防ぎ,発汗を促すため,両足を湯に浸して温めること。また,その湯。あしゆ。
脚湯
あしゆ [0] 【足湯・脚湯】
⇒きゃくとう(脚湯)
脚物
あしもの [0] 【脚物】
椅子・テーブルなど,脚のある家具の総称。
⇔箱物
脚病
かくびょう 【脚病】
脚気(カツケ)。「いざ,かかる所にて―いたはらむ/宇津保(国譲中)」
→乱脚病(ミダリカクビヨウ)
脚立
きゃたつ [0] 【脚立・脚榻】
二つの梯子(ハシゴ)を両側から合わせ,上に板を載せた形の踏み台。
脚立
きゃたつ【脚立】
a stepladder.→英和
脚立釣
きゃたつづり [0] 【脚立釣(り)】
高さ3メートルほどの脚立を浅い海に据えて,その上で魚釣りをすること。また,その釣り方。船影に敏感なアオギスを釣るのに用いられる。
脚立釣り
きゃたつづり [0] 【脚立釣(り)】
高さ3メートルほどの脚立を浅い海に据えて,その上で魚釣りをすること。また,その釣り方。船影に敏感なアオギスを釣るのに用いられる。
脚絆
きゃはん【脚絆】
leggings;→英和
gaiters.
脚絆
きゃはん [0] 【脚絆・脚半】
(1)旅や作業をするとき,足を保護し,動きやすくするために臑(スネ)にまとう布。ひもで結ぶ大津脚絆,こはぜでとめる江戸脚絆などがある。脛巾(ハバキ)。
(2)「巻き脚絆」に同じ。
脚絆(1)[図]
脚結
あゆい 【足結・脚結】
(1)上代,男子が外出や正装のとき,袴の上から膝下あたりで結ぶ紐(ヒモ)。鈴や玉をつけることもあった。あしゆい。あよい。
⇔手結(タユイ)
「宮人の―の小鈴落ちにきと/古事記(下)」
(2)富士谷成章の用いた文法用語。現在の助詞・助動詞・接尾語などに相当する。
→挿頭抄(カザシシヨウ)
足結(1)[図]
脚結抄
あゆいしょう アユヒセウ 【脚結抄】
語学書。富士谷成章著。五巻六冊。1778年刊。脚結(アユイ)(現在の助詞・助動詞・接尾語など)を体系的に分類・整理して,その用法・意義を解説する。また,序論には「装図(ヨソイノカタ)」として用言の活用表が示されている。
→挿頭抄(カザシシヨウ)
脚線
きゃくせん [0] 【脚線】
脚の輪郭を表す線。
脚線美
きゃくせんび【脚線美】
the beauty of leg lines.〜の <a lady> with shapely legs.
脚線美
きゃくせんび [3] 【脚線美】
女性のあしの,すらりとした美しさ。
脚色
きゃくしょく [0] 【脚色】 (名)スル
〔(4)が原義〕
(1)物語・事件などを,芝居・映画などの台本や脚本に作ること。きゃくしき。「伝説を芝居に―する」
(2)事実に色づけして面白くすること。「―が多すぎて信用ならぬ」
(3)中国古典劇で,俳優の役柄また劇の筋書き。
(4)古代中国で,仕官のときに差し出す履歴書。
脚色
きゃくしょく【脚色(者)】
dramatization (a dramatizer).〜する dramatize <a story> ;adapt <a novel> for a play.→英和
脚荷
あしに [0] 【脚荷】
バラスト{(1)}に同じ。
脚註
きゃくちゅう [0] 【脚注・脚註】
書物などの本文の下につけた注釈。フット-ノート。
⇔頭注
脚質
きゃくしつ [0] 【脚質】
競走馬が得意とする走り方。逃げ・先行・差し・追い込みなどに分ける。
脚部
きゃくぶ [1] 【脚部】
あしの部分。下肢。
脚韻
きゃくいん【脚韻】
a rhyme.→英和
脚韻
きゃくいん [0] 【脚韻】
(1)漢詩で,句末や行末を同じ韻にすること。「―を踏む」
(2)ヨーロッパ諸国語で,類音・同音の反復が詩行の最後の音に行われるもの。厳密な意味での韻。頭韻や中間韻と区別する際に用いる。
→頭韻
脚高
あしだか 【足高・脚高】 (名・形動ナリ)
足が長いこと。また,長く見えるさま。「鶏のひなの―に白うをかしげに/枕草子 151」
脛
はぎ [2] 【脛】
ひざから下,くるぶしより上の部分。すね。
脛
すね [2] 【臑・脛】
足の膝(ヒザ)からくるぶしまでの部分。特に,その前面をいう。はぎ。
脛
すね【脛】
the leg;→英和
the shin.→英和
親の〜をかじる hang[sponge]on one's parents.〜に傷をもつ <a man> with a guilty conscience.
脛噛り
すねかじり【脛噛り】
a sponge;→英和
a hanger-on.
脛巾
はばき 【脛巾・行纏】
〔「脛穿(ハギハキ)」の転という〕
脛(スネ)に巻き付けてひもで結び,脚を保護して歩行時の動作をしやすくするために用いたもの。後世の脚絆(キヤハン)に当たる。はばきも。「蹈皮(タビ)―脱がせ足洗うて/太平記 2」
脛巾[図]
脛巾
けいきん [0] 【脛巾】
⇒はばき(脛巾)
脛巾裳
はばきも 【脛巾裳】
「はばき(脛巾)」に同じ。「親王より以下,百寮の諸人,…位冠及び襅(マエモ)・褶(ヒラオビ)・―,着ることなせそ/日本書紀(天武下訓)」
脛当
すねあて【脛当】
leg guards;greaves (鎧の).
脛当て
すねあて [0][3] 【臑当て・脛当て】
(1)運動選手などが臑を保護するためにつける用具。
(2)甲冑(カツチユウ)の付属品で臑に当てるもの。鉄・革で作り,古くは臑のみを守ったが,南北朝頃から,膝頭をおおう立挙(タテアゲ)をつけるようになった。
臑当て(2)[図]
脛楯
はいだて [0] 【佩楯・脛楯・膝甲】
〔「はきだて」の転〕
鎧(ヨロイ)の付属具。小札(コザネ)や鉄・革の小片,鎖などを綴(ト)じ付けた布地で,腰から左右の大腿部に下げ,草摺(クサズリ)の下端からひざ頭までを護るもの。ひざよろい。
佩楯[図]
脛薑
すねはじかみ 【脛薑】
狂言「芥川(アクタガワ)」の別名。
脛骨
けいこつ [1] 【脛骨】
二本の下腿骨のうち内側にあって,下腿の実質上の主幹と向こうずねを成す太い骨。
→腓骨(ヒコツ)
脛骨
けいこつ【脛骨】
the shin bone.
脛高
はぎだか [0] 【脛高】
■一■ (形動ナリ)
すねの上の方まで現れているさま。衣の丈の短いさま。「時に臨みて不思議なる小衣―に着て/沙石 10」
■二■ (名)
茶入れで,釉(ウワグスリ)が上部にのみかかっているもの。
脣
くちびる [0] 【唇・脣】
〔上代は「くちひる」か〕
(1)口のふちの,薄い皮でおおわれた柔らかく感覚の鋭い部分。飲食や言語を発するときに重要な役目をはたす。
(2)花びら。花弁。「花のゑまひの―も見ず/永久百首」
脱がす
ぬが・す [2] 【脱がす】 (動サ五)
他人の着ているものを取る。また,脱ぐようにさせる。脱がせる。
脱がす
ぬがす【脱がす】
take off <a person's clothes> ;undress <a person> .→英和
脱きつ
ぬき・つ 【脱きつ】 (動タ下二)
〔「脱き棄(ウ)つ」の略〕
脱ぎすてる。「うけ沓(グツ)を―・つるごとく踏み脱きて/万葉 800」
脱ぎ下げ
ぬぎさげ [0] 【脱ぎ下げ】
能・歌舞伎などで,上着の唐織り・素襖(スオウ)などの右片袖を脱いで垂らすこと。狂女・船頭などの着付け。ぬぎかけ。
脱ぎ垂る
ぬぎた・る 【脱ぎ垂る】 (動ラ下二)
袍(ホウ)の右肩をぬいで片袖を垂らす。「殿上人の,直衣―・れて/枕草子 92」
脱ぎ捨て
ぬぎすて [0] 【脱(ぎ)捨て】
衣服を脱いだあとたたんだりせず,そのままにしておくこと。
脱ぎ捨てる
ぬぎすてる【脱ぎ捨てる】
throw[cast]off;kick off (靴).
脱ぎ捨てる
ぬぎす・てる [4][0] 【脱(ぎ)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ぬぎす・つ
(1)着物など身につけていたものを脱いでそのままにしておく。また,捨てるように勢いよくぱっと脱ぐ。「羽織を―・てる」
(2)今までもっていた考え方や習慣を捨て去る。「封建的考え方を―・てる」
脱ぎ掛け
ぬぎかけ 【脱ぎ掛け】
(1)肩のあたりまで露出して着ること。また,抜き襟に着る着方。「肌着は残して―して/浮世草子・一代女 5」
(2)「ぬぎさげ(脱下)」に同じ。
脱ぎ掛ける
ぬぎか・ける [0][4] 【脱ぎ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬぎか・く
(1)衣服を脱ぎはじめて途中でやめる。「着物を―・けたところへ電話が鳴った」
(2)脱いだ衣服を,ものに掛ける。「なに人かきて―・けしふぢばかまくる秋ごとにのべをにほはす/古今(秋上)」
(3)衣服を脱いで賞や禄として人に与える。「濡れたる御衣(ゾ)どもは,みなこの人に―・け給ひて/源氏(橋姫)」
(4)着物を肩脱ぎに,また抜き襟に着る。「衣―・けたるやうだい/堤中納言(花桜)」
脱ぎ換える
ぬぎか・える [0][4] 【脱(ぎ)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ぬぎか・ふ
ほかの物に着かえる。「着物を―・える」
脱ぎ散らす
ぬぎちら・す [0][4] 【脱ぎ散らす】 (動サ五[四])
脱いでそのまま散らかす。脱ぎ散らかす。
脱ぎ着
ぬぎき [1] 【脱ぎ着】 (名)スル
脱いだり着たりすること。
脱ぐ
ぬぐ【脱ぐ】
take[put]off.
脱ぐ
ぬ・ぐ [1] 【脱ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
〔上代は「ぬく」と清音〕
身につけていた物を取り去る。また,裸になる。「上着を―・ぐ」「ズボンを―・ぐ」「靴を―・ぐ」「帽子を―・ぐ」「陣の前は笠をだにこそ―・きて渡り侍れ/栄花(浦々の別れ)」
→一肌(ヒトハダ)
[可能] ぬげる
■二■ (動ガ下二)
⇒ぬげる
[慣用] 片肌―・兜(カブト)を―・シャッポを―・草鞋(ワラジ)を―
脱け字
ぬけじ [0] 【抜け字・脱け字】
脱字(ダツジ)。落字。
脱け殻
ぬけがら [0] 【抜け殻・脱け殻】
(1)ヘビ・セミなどの,脱皮したあとの殻。
(2)中身のなくなったあとのもの。
(3)魂が抜けたように,うつろな状態になることのたとえ。「重なる不幸に打ちのめされて―同然になる」
脱け毛
ぬけげ [0] 【抜け毛・脱け毛】
抜け落ちた髪の毛。
脱げる
ぬげる【脱げる】
come off.
脱げる
ぬ・げる [2] 【脱げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ぬ・ぐ
身につけていたものがひとりでに取れる。「靴が―・げてしまった」
脱する
だっする【脱する】
[脱出する]get out <of> ;escape <from> .→英和
脱する
だっ・する [0][3] 【脱する】 (動サ変)[文]サ変 だつ・す
□一□(自動詞)
(1)抜け出る。のがれでる。「会員から自発的に―・する」「敵地から―・する」
(2)抜ける。落ちる。「ホースが蛇口から―・する」
□二□(他動詞)
(1)抜け出す。「危機を―・する」「死地を―・する」
(2)仲間や集団から抜けて出る。「隊列を―・する」「党を―・する」
(3)身につけているものを取る。ぬぐ。「紳士は帽を―・して/義血侠血(鏡花)」
(4)原稿・草案などを書き上げる。脱稿する。「稿を―・する」
脱アミノ反応
だつアミノはんのう [1][4] 【脱―反応】
生体内でアミノ酸からアミノ基がはずれる反応。各種のアミノ酸は各種の有機酸に変化し,またアンモニアができる。有機酸は TCA 回路にはいる。
→TCA 回路
脱サラ
だつサラ [0] 【脱―】 (名)スル
〔「脱サラリーマン」の略〕
サラリーマンをやめ,独立して店や会社を始めること。
脱サラ
だつサラ【脱サラ】
[人]a corporate dropout[refugee].〜する drop out of the corporate system.
脱中心化
だつちゅうしんか [0] 【脱中心化】
〔(フランス)décentralisation〕
〔哲〕 制度や秩序の中心から遠ざかり,逸脱すること。フランスの M =フーコーが現代社会と現代人の行動を特徴づけるために用いた語。
脱乾漆
だっかんしつ [3] 【脱乾漆】
⇒脱活乾漆(ダツカツカンシツ)
脱亜入欧
だつあにゅうおう [1] 【脱亜入欧】
アジアから脱して,欧米諸国の仲間入りをすること。日清戦争前後のアジア観の一つとしていわれた言葉。1885年(明治18)の福沢諭吉の「脱亜論」が代表的。
脱亜論
だつあろん [3] 【脱亜論】
福沢諭吉が1885年(明治18)に「時事新報」に発表した論説。アジアを脱して欧米にならうことを主張した。
脱会
だっかい [0] 【脱会】 (名)スル
属している会を抜けること。「―する者が続く」
脱会する
だっかい【脱会する】
leave[secede from] <a society> ;→英和
quit;→英和
drop out.
脱俗
だつぞく [0] 【脱俗】 (名)スル
世俗の名利を超越すること。俗気を離れること。出俗。「―の士」「―した生き方」
脱俗
だつぞく【脱俗】
unworldliness.→英和
〜的 unworldly.→英和
〜する rise above the world.→英和
脱兎
だっと [0][1] 【脱兎】
逃げて行く兎。転じて,非常に速いもののたとえ。「―の如く飛び出す」「忽ち―の勢いを以て/吾輩は猫である(漱石)」
脱兎のように
だっと【脱兎のように】
as fast as one can.
脱党
だっとう [0] 【脱党】 (名)スル
党員が所属する党から脱退すること。また,仲間から抜けること。「集団で―する」
脱党する
だっとう【脱党する】
leave[ <米> bolt]a party;→英和
withdraw from a party.
脱出
だっしゅつ [0] 【脱出】 (名)スル
抜け出ること。のがれ出ること。抜け出すこと。「危地を―する」「国外―をはかる」
脱出する
だっしゅつ【脱出する】
escape <from> .→英和
(ロケットの)脱出速度 escape velocity.
脱出速度
だっしゅつそくど [5] 【脱出速度】
⇒宇宙速度(ウチユウソクド)
脱刀
だっとう [0] 【脱刀】 (名)スル
(1)腰にさげている刀をはずすこと。
(2)刀剣を身につけることをやめること。
脱分化
だつぶんか [3] 【脱分化】
既に分化した細胞が,未分化の状態に変化すること。植物のカルス,動物の傷口近くの細胞など。
脱剣
だっけん [0] 【脱剣】 (名)スル
腰につけている刀剣をはずすこと。
脱力
だつりょく [2] 【脱力】 (名)スル
体の力がぬけること。
脱力感
だつりょくかん [4] 【脱力感】
体の力がぬけた感覚。
脱化
だっか [0] 【脱化】 (名)スル
(1)昆虫などが殻を抜け出して形を変えること。
(2)新しい形式や状態に変わること。「後者は千載集中の…とあるより―したるものなり/獺祭書屋俳話(子規)」
脱却
だっきゃく [0] 【脱却】 (名)スル
(1)捨て去ること。脱ぎ捨てること。「古い考えを―する」
(2)ぬけ出ること。「赤字財政からの―をはかる」
脱却する
だっきゃく【脱却する】
get rid of;get out of <difficulty> ;free oneself of.
脱原発
だつげんぱつ [3] 【脱原発】
原子力発電は安全性・経済性などに問題があるとして廃止していこうという考え方。
脱去
だっきょ [1] 【脱去】 (名)スル
抜け出ること。逃れ去ること。
脱営
だつえい [0] 【脱営】 (名)スル
兵士が営舎を抜け出して逃げること。脱柵。「―兵」「集団で―する」
脱塩
だつえん [0] 【脱塩】
(1)海水や地下水などの塩分を含んだ水から塩分を除く操作。蒸発法・イオン交換法・逆浸透法などがある。淡水化。
(2)〔化〕 試料の水溶液などに含まれている塩類を限外濾過・透析などの操作により除くこと。
脱塵
だつじん [0] 【脱塵】
世間の煩わしさからのがれること。俗塵から脱すること。脱俗。
脱字
だつじ [0] 【脱字】
書き落とした文字。文の途中で抜けている文字。「誤字―」
脱字
だつじ【脱字】
the omission of a word;→英和
an omitted word (字).
脱屣
だっし [0] 【脱屣】
(1)脱ぎすてたはきもの。
(2)〔孟子(尽心上)「舜視�棄�天下�,猶棄�敝屣�」より。やぶれぐつを脱ぐように執着のない意〕
天子の位を降りること。
脱工業化の
だつこうぎょうか【脱工業化の】
post-industrial <society> .
脱工業化社会
だつこうぎょうかしゃかい [8] 【脱工業化社会】
エネルギーを基礎とする工業に代わって,知識・情報・サービスなどにかかわる産業が重要な役割を果たす社会。D =ベルらによって提唱された語。
脱帽
だつぼう [0] 【脱帽】 (名)スル
(1)帽子をぬぐこと。「―して礼をする」
(2)(帽子をぬいで)敬意を表すこと。また,降参の意を表すこと。シャッポをぬぐこと。「君のねばり強さには―する」「彼の博識には―だ」
脱帽
だつぼう【脱帽】
<号令> Hats off! 〜する take off one's hat[cap].
脱感作
だっかんさ [3] 【脱感作】
アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ次第に増量しながら定期的に注射し過敏性を除去する療法。気管支喘息・蕁麻疹(ジンマシン)・アレルギー性鼻炎などに対して行う。除感作。減感作。
脱捨て
ぬぎすて [0] 【脱(ぎ)捨て】
衣服を脱いだあとたたんだりせず,そのままにしておくこと。
脱捨てる
ぬぎす・てる [4][0] 【脱(ぎ)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ぬぎす・つ
(1)着物など身につけていたものを脱いでそのままにしておく。また,捨てるように勢いよくぱっと脱ぐ。「羽織を―・てる」
(2)今までもっていた考え方や習慣を捨て去る。「封建的考え方を―・てる」
脱換える
ぬぎか・える [0][4] 【脱(ぎ)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ぬぎか・ふ
ほかの物に着かえる。「着物を―・える」
脱文
だつぶん [0] 【脱文】
脱落した文句・文章。
脱柵
だっさく [0] 【脱柵】 (名)スル
(1)家畜が,さくをぬけ出すこと。
(2)軍隊で,脱営のこと。
脱核
だっかく [0] 【脱核】
(1)細胞核の移植に際して,人工的に核を抜き取ること。除核。
(2)赤芽球(赤血球の前段階をなす)が核を放出して網状の赤血球(赤血球の幼若型)になること。
脱構築
だつこうちく [3] 【脱構築】
〔(フランス) déconstruction〕
フランスの哲学者デリダの用語。形而上学の仕組みを解体し,その可能性の要素を抽出して再構築を試みる哲学的思考の方法。デコンストラクション。
脱殻
だっかく [0] 【脱殻】 (名)スル
(1)鳥のひなが卵の殻から抜け出すこと。
(2)穀粒からもみがらを取り去ること。脱穀。
脱毛
だつもう【脱毛】
loss of hair (自然の);depilation (故意の).〜する lose one's hair;depilate.→英和
脱毛剤 depilatory.→英和
脱毛症《医》alopecia.→英和
脱毛
だつもう [0] 【脱毛】 (名)スル
(1)毛が抜け落ちること。
(2)美容などのために毛を抜き取ること。除毛。
脱毛剤
だつもうざい [3][0] 【脱毛剤】
腋下や足にはえた毛を脱毛する薬剤。除毛剤。
脱毛症
だつもうしょう [0] 【脱毛症】
頭全体または一部分の毛髪が抜け落ちて,まばらに,あるいはなくなる状態。先天的なもののほか,老人性・結髪性・粃糠(ヒコウ)性・神経性・薬剤性のものや全身性疾患によるものがある。禿頭(トクトウ)病。
脱気
だっき [0][1] 【脱気】 (名)スル
水溶液中に含まれている気体を取り除くこと。
脱水
だっすい【脱水】
《化》dehydration.〜する dehydrate;→英和
dry.→英和
‖脱水機 a dehydrator;[洗濯機の]a spin-drier.脱水症状 dehydration.
脱水
だっすい [0] 【脱水】 (名)スル
(1)水分を取り除くこと。「洗濯機で―する」
(2)結晶水をもつ結晶から結晶水を除くこと。また化合物を分解して,水分子を取り除いたり,同種または異種の二分子から,水素イオンと水酸化物イオンを水として取り除いて,二分子を縮合させること。
(3)体内の水分が欠乏すること。
脱水剤
だっすいざい [3][0] 【脱水剤】
相手物質から水を奪う物質。乾燥剤の意味を含めていうこともあるが,結晶水を除いたり,特に相手化合物から水素イオン・水酸化物イオンを脱離させて,水分子として除く物質をいう。濃硫酸・五酸化二リン・無水塩化亜鉛など。
脱水機
だっすいき [3] 【脱水機】
水分を取り除く機械。真空式と遠心式とがあり,遠心力を利用したものに,家庭用電気洗濯機がある。
脱水症
だっすいしょう [3][0] 【脱水症】
嘔吐・下痢・高度発汗・多尿などにより,体内の水分や電解質が多量に失われた状態。
脱水症状
だっすいしょうじょう [5] 【脱水症状】
「脱水症(シヨウ)」に同じ。
脱水素
だっすいそ [3] 【脱水素】
有機化合物の分子中から水素原子が脱離すること。酸化反応の一種である。
脱水素酵素
だっすいそこうそ [6] 【脱水素酵素】
⇒デヒドロゲナーゼ
脱法
だっぽう [0] 【脱法】 (名)スル
直接には違法でない方法で,悪い事をすること。法の網をくぐること。
脱法行為
だっぽうこうい【脱法行為】
an evasion of the law.→英和
脱法行為
だっぽうこうい [5] 【脱法行為】
形式的には強行法規に違反してはいないが,実質的にその法規の趣旨に反する行為。
脱活乾漆
だっかつかんしつ ダツクワツ― [5] 【脱活乾漆】
乾漆の一。土や石膏で原型をつくり,その上に麻布を数枚漆で塗り重ね,乾燥したのち,中の原型を抜く方法。奈良興福寺の十大弟子像や阿修羅像など天平時代の仏像に多い。脱乾漆。夾紵(キヨウチヨ)。
脱渋
だつじゅう [0] 【脱渋】
柿の渋味が抜けること。また,渋味を抜くこと。
脱漏
だつろう [0] 【脱漏】 (名)スル
もれ落ちること。あるべきものが抜けていること。「一部に―がある」「―せし所の一論を茲に補充し/民約論(徳)」
脱然
だつぜん [0] 【脱然】 (ト|タル)[文]形動タリ
超脱しているさま。「其心の底を叩けば,自から一片の儒魂を存して―たるを得ず/福翁百話(諭吉)」
脱牢
だつろう [0] 【脱牢】 (名)スル
牢を抜け出すこと。脱獄。
脱獄
だつごく [0] 【脱獄】 (名)スル
囚人が刑務所・牢獄から逃げ出すこと。牢破り。破獄。脱監。「囚人が―する」
脱獄
だつごく【脱獄】
a jailbreak;→英和
prison breaking.〜する break[escape from]prison[jail].脱獄者[囚]a prison[jail]breaker.
脱獄囚
だつごくしゅう [4] 【脱獄囚】
脱獄した囚人。
脱産業社会
だつさんぎょうしゃかい [7] 【脱産業社会】
〔postindustrial society〕
近代社会を特徴づける産業社会に対し,1960年代以降の欧米や日本社会の新しいありようについていう語。知識・情報・サービスを扱う第三次産業が重要な役割を果たすとみなされる。
脱略
だつりゃく [0] 【脱略】 (名)スル
抜かしはぶくこと。また,抜け落ちること。「粗漏―なれば/西国立志編(正直)」
脱疽
だっそ [1] 【脱疽】
⇒壊疽(エソ)
脱疽
だっそ【脱疽】
《医》gangrene.→英和
脱皮
だっぴ [0] 【脱皮】 (名)スル
(1)甲殻類・昆虫類などの,堅いクチクラ層を体表にもった動物が成長につれて今までの表皮を脱ぎ捨てること。また,爬虫類などが皮膚を更新すること。「ヘビが―する」
(2)進歩・発展するために,旧習や古い考え方を捨てること。「精神的―をはかる」
脱皮
だっぴ【脱皮】
《生》ecdysis.→英和
〜する cast off the skin;→英和
slough;→英和
[因習から]get rid of;do away with.
脱皮ホルモン
だっぴホルモン [4] 【脱皮―】
脱皮を促進するホルモン。昆虫類の前胸腺ホルモン,脊椎動物の甲状腺ホルモン,甲殻類の Y 器官(頭部の内分泌腺)のホルモンなど。
脱着
だっちゃく [0] 【脱着】 (名)スル
身に着けたりはずしたりすること。着脱。「チェーンを―する場所」
脱硝
だっしょう [0] 【脱硝】
自動車・ボイラーなどの排ガス中から,光化学スモッグの原因となる窒素酸化物を除去すること。アンモニアなどを用いて還元し,窒素に変えるなどの方法がある。
脱硫
だつりゅう [0] 【脱硫】
物質から硫黄原子または硫黄化合物を除去すること。特に,石油の各留分から大気汚染の一原因となる硫黄化合物を除去すること。「―装置」
脱税
だつぜい【脱税】
tax evasion.〜する evade a tax.→英和
‖脱税者 a tax evader.脱税品 smuggled[black market]goods.
脱税
だつぜい [0] 【脱税】 (名)スル
納税義務者が,納めなければならない税額の一部または全部をのがれること。「長年―していたことが発覚する」
脱税犯
だつぜいはん [3] 【脱税犯】
国または地方公共団体の租税債権を直接に侵害するものとして科刑の対象とされる行為。逋脱(ホダツ)犯・不納付犯などがある。
脱稿
だっこう [0] 【脱稿】 (名)スル
原稿を書き終えること。草稿ができ上がること。
⇔起稿
「博士論文を―する」
脱稿する
だっこう【脱稿する】
finish writing[complete] <a novel> .
脱穀
だっこく [0] 【脱穀】 (名)スル
穀粒を穂から取り離すこと。
脱穀する
だっこく【脱穀する】
thresh.→英和
脱穀機(場) a threshing machine (floor).
脱穀機
だっこくき [3][4] 【脱穀機】
稲や麦・豆などの穀粒を穂・枝から取り離す機械。
脱窒
だっちつ [0] 【脱窒】
(1)一般に,硝酸イオンが生物の作用によって還元されて,窒素に変わること。通常,土壌中の硝酸イオンが土壌微生物によって還元されて窒素に変わり,土壌中から失われること。脱窒素作用。
(2)石油精製で留分から窒素分を除去すること。
脱簡
だっかん [0] 【脱簡】
書物中に編や章の脱落や落丁があること。「此本は―が極て多かつた/渋江抽斎(鴎外)」
脱籍
だっせき [0] 【脱籍】 (名)スル
(1)戸籍から除くこと。また,戸籍から抜け落ちていること。
(2)籍から抜け出ること。「徳川―の賊徒等領内に侵入せし時/近世紀聞(延房)」
脱粟の飯
だつぞくのはん [6] 【脱粟の飯】
〔史記(平津侯伝)〕
籾殻(モミガラ)をとっただけの米でつくった飯。玄米の飯。
脱糞
だっぷん [0] 【脱糞】 (名)スル
大便をすること。
脱線
だっせん [0] 【脱線】 (名)スル
(1)汽車・電車などの車輪が軌道からはずれること。「電車が―する」
(2)話の途中で,横道にそれること。また,常軌を逸した行動をとること。「講義の途中ですぐに―する」
脱線する
だっせん【脱線する】
[列車が]be derailed;run off the track[rails];→英和
[話が]wander[digress] <from the subject> .→英和
脱線(事故) a derailment.→英和
脱肛
だっこう【脱肛】
《医》prolapse of the anus.→英和
脱肛
だっこう [0] 【脱肛】
直腸の下端の粘膜が肛門の外へ出る症状。多くは痔核(ジカク)が原因となる。
脱胎
だったい [0] 【脱胎・奪胎】 (名)スル
(1)詩文を作るのに,先人の作の語句や形式を換えて,独自の意味内容を付与すること。換骨奪胎。「…といふ古句より―したるにや/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)磁器の一種。中国明代に作られた。ほとんど釉(ウワグスリ)だけのように見えるほど胎土が薄く精巧なもの。
脱脂
だっし [0] 【脱脂】 (名)スル
脂肪分を抜き去ること。
脱脂乳
だっしにゅう [3] 【脱脂乳】
牛乳からクリームを分離したもの。脂肪分はほとんどないが,タンパク質・カルシウムなどはそのまま残り,カロリーが低い。種々の食品の加工原料となる。スキム-ミルク。
脱脂大豆
だっしだいず [4] 【脱脂大豆】
油を搾り取ったあとの大豆。タンパク質を多く含み,飼料のほか,醤油・味噌の原料や食品素材に用いる。大豆粕(カス)。
脱脂粉乳
だっしふんにゅう [4] 【脱脂粉乳】
脱脂乳から作った粉乳。各種乳製品や菓子類の原料。
脱脂綿
だっし【脱脂綿】
absorbent cotton.脱脂乳 skim(med) milk.脱脂粉乳 powdered skim milk.
脱脂綿
だっしめん [3] 【脱脂綿】
綿の種子の毛を脱脂・漂白したもの。医療用として用いる。精製綿。
脱腸
だっちょう【脱腸(帯)】
(a) hernia (band).→英和
脱腸
だっちょう [0] 【脱腸】
腹部の内臓が腹壁の裂け目から腹膜に包まれたまま外方にはみ出した状態。
→ヘルニア
脱腸帯
だっちょうたい [0] 【脱腸帯】
脱腸の脱出部を圧迫して治療するバンド。
脱臭
だっしゅう [0] 【脱臭】 (名)スル
におい,特に悪臭を抜き去ること。臭気を消すこと。「いやなにおいを―する」
脱臭する
だっしゅう【脱臭する】
deodorize.→英和
脱臭剤 a deodorizer;a deodorant.→英和
脱臭剤
だっしゅうざい [3][0] 【脱臭剤】
悪臭の原因となる物質を化学作用や吸着などによって除去する物質。さらし粉・フェノールや各種の活性炭,シリカゲルなどが使われる。
脱臼
だっきゅう [0] 【脱臼】 (名)スル
骨の関節がはずれること。ほねちがい。「肩を―する」
脱臼
だっきゅう【脱臼】
dislocation.〜する have <one's arm> dislocated.
脱船
だっせん [0] 【脱船】 (名)スル
乗組員が船長の許可を得ずその船から抜け出して帰船しないこと。
脱色
だっしょく [0] 【脱色】 (名)スル
色を抜き去ること。色抜き。「一度―した布地」
脱色する
だっしょく【脱色する】
bleach (漂白);→英和
decolorize.脱色剤 a decolorant.
脱色剤
だっしょくざい [4][0] 【脱色剤】
色の原因となっている有色物質を吸着・化学変化などによって除去する物質。各種の吸着剤・イオン交換樹脂や次亜塩素酸ナトリウム・ハイドロサルファイト(亜ジチオン酸ナトリウム)など,目的に応じて各種の脱色剤が用いられる。
脱落
だつらく [0] 【脱落】 (名)スル
(1)必要なものが抜け落ちること。
(2)書籍などの印刷物で,あるページや行,ある一節・語句が欠けること。「一行―している」
(3)仲間についていけなくなること。落伍。「―者」
脱落する
だつらく【脱落する】
be omitted[left out](漏れる);fall off (抜け落ちる);drop out (落伍する).脱落者 a dropout.→英和
脱藩
だっぱん [0] 【脱藩】 (名)スル
藩籍を脱すること。江戸時代,武士が藩をぬけ出して浪人となること。
脱蝋
だつろう [0] 【脱蝋】 (名)スル
低温で流動性に富む潤滑油を得るために,石油留分中から蝋分(パラフィン)を除去すること。
脱衣
だつい [0][1] 【脱衣】 (名)スル
衣服を脱ぐこと。
⇔着衣
「―場」
脱衣
だつえ [1] 【脱衣】
(1)江戸時代,僧・尼僧に科した刑の一。僧籍から除くこと。
(2)「だつい(脱衣)」に同じ。
脱衣する
だつい【脱衣する】
take off one's clothes;undress oneself.脱衣所 a dressing room;a bathhouse (海水浴場の).
脱衣所
だついじょ [0] 【脱衣所】
浴場・プールなどで,衣服を着脱する場所。
脱語
だつご [0] 【脱語】
脱落した語。抜け落ちた言葉。
脱誤
だつご [1] 【脱誤】 (名)スル
文字などが抜けていたり誤ったりしていること。
脱走
だっそう [0] 【脱走】 (名)スル
とらわれている所や居るべき所から抜け出して逃げること。逃走。「―兵」「収容所から―する」
脱走する
だっそう【脱走する】
run away[escape] <from> ;desert.→英和
脱走者 a deserter;→英和
a runaway.→英和
脱走兵 a deserter.
脱輪
だつりん [0] 【脱輪】 (名)スル
(1)(走行中の自動車・飛行機などの)車輪が外れること。「―事故」
(2)走行中の自動車などが,路肩などから車輪を踏み外すこと。落輪。
(3)脱線の状況をいう語。「二軸―」
脱農
だつのう [0] 【脱農】 (名)スル
農業をやめて他の職業に転じること。離農。
脱退
だったい [0] 【脱退】 (名)スル
所属していた団体・会などから抜け出ること。「連盟を―する」
脱退する
だったい【脱退する】
leave[withdraw from] <a society> ;→英和
drop out <of> .
脱遁
だっとん [0] 【脱遁】 (名)スル
脱しのがれること。「営舎から―し行方をくらます」
脱遺
だつい [1] 【脱遺】
抜け落ちていること。脱漏(ダツロウ)。
脱酸
だっさん [0] 【脱酸】
金属の製錬の仕上げ期に,混入した酸素を除去すること。鋼の場合は脱酸剤を加えて酸化物として分離する。脱酸剤として,アルミニウムやフェロシリコンなどが用いられる。
脱酸素剤
だつさんそざい [5] 【脱酸素剤】
酸素を吸着する物質。酸化によって変質しやすい食品を長期間保存できるように,容器や包装の中に入れて用いる。
脱隊騒動
だったいそうどう 【脱隊騒動】
1869年(明治2)から翌年にかけて,長州藩の諸隊脱隊兵が藩の常備軍編成に対する不満から反乱を起こした事件。武力により鎮圧された。
脱離
だつり [1][0] 【脱離】 (名)スル
はなれること。はなれのがれること。離脱。「小我の煩熱を―せん/欺かざるの記(独歩)」
脱離反応
だつりはんのう [4] 【脱離反応】
一個の分子中から,二個の原子または原子団が分離する反応。特に有機化合物では,隣り合った炭素原子に結合する二個の原子または原子団が離れて,炭素間の二重結合または三重結合ができる反応。エタノールの脱水によるエチレンの生成は,その例。
脱髄疾患
だつずいしっかん [5] 【脱髄疾患】
神経繊維を覆っている髄鞘,またそれを形成する細胞が脱落する疾患。脂質代謝異常・自己免疫・ウイルス感染などが原因となる。
脱魂
だっこん [0] 【脱魂】
霊魂が本来の場所から離れること。
→憑霊
脳
なずき ナヅキ 【脳・髄】
(1)脳・脳髄・脳蓋などの古称。「独鈷(トツコ)をもて―をつきくだき/平家 8」
(2)(転じて)頭。「百二十日の当たりは近年珍しいと,都人も―を下げぬ/浮世草子・新色五巻書」
脳
のう【脳】
the brain;→英和
brains (知能).〜の cerebral.→英和
脳
のう ナウ [1] 【脳】
(1)中枢神経系の主要な部分を占め,多数の神経細胞が集合し,全身の神経を支配している部分。脊椎動物では発生学的には脊髄の前方が発達して,大脳・間脳・小脳・中脳・橋・延髄に分化している。原索動物の一部は脊椎動物に似た脳をもつが,より原始的。他の無脊椎動物では頭部神経節をいう。脳髄。
(2)記憶したり,判断したりする力。頭脳のはたらき。頭脳。「近頃,―が弱くなった」「―が乱れる」
脳(1)[図]
脳下垂体
のうかすいたい【脳下垂体】
《解》the pituitary body.
脳下垂体
のうかすいたい ナウ― [4][0] 【脳下垂体】
間脳の前下部についている突起状の内分泌腺。前葉・中葉・後葉の三部から成る。主として他の内分泌腺の活動を支配する様々なホルモンを分泌する。下垂体。
脳下垂体中葉ホルモン
のうかすいたいちゅうようホルモン ナウ―チユウエフ― [12][4][5] 【脳下垂体中葉―】
脳下垂体の中葉部から分泌されるホルモン。皮膚の色を黒くする働きがある。メラニン細胞刺激ホルモン。
脳下垂体前葉ホルモン
のうかすいたいぜんようホルモン ナウ―ゼンエフ― [12][4][5] 【脳下垂体前葉―】
脳下垂体の前葉部から分泌されるホルモン。成長ホルモン・生殖腺刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・副腎皮質刺激ホルモン・黄体形成ホルモンがある。
脳下垂体後葉ホルモン
のうかすいたいこうようホルモン ナウ―コウエフ― [12][4][5] 【脳下垂体後葉―】
視床下部で合成され,脳下垂体後葉すなわち神経部に貯蔵され,分泌されるホルモン。神経性脳下垂体ホルモン。抗利尿ホルモンと子宮筋収縮ホルモンがある。
脳中
のうちゅう ナウ― [1][0] 【脳中】
頭の中。心の中。脳裏。「―ひそかに考える」「―に妙案が浮かぶ」
脳充血
のうじゅうけつ【脳充血】
congestion of the brain.→英和
脳内出血
のうないしゅっけつ ナウナイ― [5] 【脳内出血】
⇒脳出血(ノウシユツケツ)
脳内圧
のうないあつ ナウ― [3] 【脳内圧】
頭蓋骨腔内の圧力。通常,髄液の圧をいう。脳圧。頭蓋内圧。
脳内麻薬物質
のうないまやくぶっしつ ナウナイ― [8] 【脳内麻薬物質】
脳内に存在して,麻薬であるモルヒネのような鎮痛作用を示す物質。エンドルフィンなど。
脳出血
のうしゅっけつ【脳出血】
cerebral hemorrhage.⇒脳溢血.
脳出血
のうしゅっけつ ナウ― [3] 【脳出血】
脳の血管が破れて出血したもの。高血圧症や動脈硬化症のある人に,過労や精神興奮,入浴・用便などが誘因となって起こる。部位によって症状が異なるが,多くは回復後も半身麻痺(マヒ)や言語障害などが残る。脳溢血。脳内出血。
脳卒中
のうそっちゅう【脳卒中】
《医》apoplexy.→英和
⇒脳溢血.
脳卒中
のうそっちゅう ナウ― [3] 【脳卒中】
脳の血管の障害により,突然意識を失って倒れ,手足などに麻痺(マヒ)をきたす疾患。脳梗塞・脳出血・蜘蛛膜下(クモマクカ)出血などに見られる。一般には,脳出血と同義に用いられることがある。卒中。
脳味噌
のうみそ ナウ― [3] 【脳味噌】
(1)脳髄また脳の俗な言い方。
(2)頭の働き。知能。あたま。「―が足りない」
脳味噌
のうみそ【脳味噌(をしぼる)】
(rack one's) brains.
脳回
のうかい ナウクワイ [0] 【脳回】
大脳半球および小脳半球における溝と溝の間の隆起の総称。それぞれの脳回は表側に露出した部分と脳溝に隠れている部分から成る。回。
脳圧
のうあつ ナウ― [0] 【脳圧】
⇒脳内圧(ノウナイアツ)
脳塞栓
のうそくせん ナウ― [3] 【脳塞栓】
脳の血管に,脳以外の部位でできた血栓や塞栓が流れてきてつまったもの。心疾患や動脈硬化症に伴って起こることが多い。前ぶれなく突然卒中発作を起こし,運動麻痺(マヒ)・知覚麻痺などを起こす。脳塞栓症。
→脳梗塞(ノウコウソク)
脳外科
のうげか【脳外科】
brain surgery.〜医 a brain surgeon.
脳外科
のうげか ナウゲクワ [3] 【脳外科】
⇒脳神経外科
脳天
のうてん【脳天】
a crown;→英和
<話> a pate.→英和
脳天
のうてん ナウ― [3] 【脳天】
頭のてっぺん。頭頂部。
脳天気
のうてんき [3] 【能天気・能転気・脳天気】 (名・形動)
のんきで,安直なこと。また,そのような人やさま。「―なやつだ」
脳室
のうしつ ナウ― [0] 【脳室】
脳の内部にある腔所。発生初期の神経管の内腔が変化したもので,大脳半球の左右に側脳室,間脳の部分に第三脳室,橋・延髄・小脳の部分に第四脳室があり,第四脳室の下端は脊髄の中心管に続く。四つの脳室は互いに連絡し,髄液で満たされている。
脳幹
のうかん ナウ― [0] 【脳幹】
脳のうち,大脳半球と小脳をのぞく部分。延髄・橋・中脳・間脳をいう。
脳幹死
のうかんし ナウ― [3] 【脳幹死】
生体機能の維持を行う脳幹の機能が停止すること。
→全脳死
→大脳死
脳幹網様体
のうかんもうようたい ナウ―マウヤウ― [0] 【脳幹網様体】
脳幹内にある神経繊維が網目状となった神経系で,中脳・橋・延髄に及ぶ。筋の緊張・運動の協調をつかさどり,意識の水準を維持する。網様体。
脳循環
のうじゅんかん ナウジユンクワン [3] 【脳循環】
大動脈から分かれた内頸動脈・椎骨動脈を経て脳内を循環し,内頸静脈を介して体循環系に戻る脳組織の血液循環。
脳性麻痺
のうせい【脳性(小児)麻痺(ひ)】
cerebral palsy.
脳性麻痺
のうせいまひ ナウセイ― [5] 【脳性麻痺】
〔cerebral palsy〕
胎児期の感染・発育障害,出生時の脳損傷・仮死,新生児期の重症黄疸や髄膜炎などにより,脳の運動中枢がおかされ,運動障害を起こしたものの総称。四肢がこわばり完全に麻痺するものから,動作がぎこちない程度のものまでいろいろあるが,病気は進行しない。機能訓練を主体とした治療が行われる。アテトージス。
→リットル病
脳挫傷
のうざしょう ナウザシヤウ [3] 【脳挫傷】
頭を強打したとき,衝撃が脳の実質にまで及んで器質的な損傷を受けた状態。意識障害・運動麻痺(マヒ)・痙攣(ケイレン)発作などが起き,治癒した場合も麻痺・失語・視力障害など後遺症の残ることが多い。
脳梁
のうりょう ナウリヤウ [0] 【脳梁】
左右の大脳半球の間を前後に走る深い溝の底部にあり,両半球の皮質を結んでいる繊維の束。胼胝体(ベンチタイ)。
脳梅毒
のうばいどく ナウ― [3] 【脳梅毒】
梅毒第三期に,主として神経系がおかされた状態。進行麻痺(マヒ)も俗にこの名で呼ばれる。神経梅毒。脳梅。
脳梗塞
のうこうそく【脳梗塞】
cerebral infarction.
脳梗塞
のうこうそく ナウカウソク [3] 【脳梗塞】
脳血栓と脳塞栓の総称。脳の血管がつまり,その先に血液が流れなくなる疾患。卒中発作と運動麻痺(マヒ)・知覚麻痺・失語症などを呈する。血流の途絶えた部分の脳組織が壊死(エシ)し軟化するので,脳軟化症ともいう。脳梗塞症。
→脳血栓
→脳塞栓
脳橋
のうきょう ナウケウ [0] 【脳橋】
⇒橋(キヨウ)
脳死
のうし ナウ― [1][0] 【脳死】
脳幹を含めた全脳機能が完全に失われ再生不能となった状態。脳死をもって「人間の死」とみなす見解もあるが,一致をみない。
→脳幹死
→大脳死
→全脳死
→心臓死
脳死
のうし【脳死】
brain[cerebral]death.
脳水腫
のうすいしゅ ナウ― [3] 【脳水腫】
⇒水頭症(スイトウシヨウ)
脳油
のうゆ ナウ― [0] 【脳油】
マッコウクジラ・ゴンドウクジラ・イルカなどの頭部からとった油。
脳波
のうは【脳波】
brain waves.
脳波
のうは ナウ― [1] 【脳波】
脳の活動によって起こる電位変動を増幅器で増幅して記録した図。癲癇(テンカン)・脳腫瘍(シユヨウ)・意識障害など脳の疾患の診断の補助として広く応用される。EEG 。「―計」
脳浮腫
のうふしゅ ナウ― [3] 【脳浮腫】
脳組織内の水分が増え,脳の容積が増大した状態。外傷・中毒・血管障害・腫瘍(シユヨウ)などに伴って起こる。
脳溢血
のういっけつ ナウ― [3] 【脳溢血】
⇒脳出血(ノウシユツケツ)
脳溢血
のういっけつ【脳溢血】
(cerebral) apoplexy.→英和
〜を起こす have a fit[stroke]of apoplexy.
脳漿
のうしょう ナウシヤウ [0] 【脳漿】
(1)「髄液(ズイエキ)」に同じ。
(2)転じて,頭脳。脳味噌。
脳炎
のうえん ナウ― [0][1] 【脳炎】
脳実質の炎症性疾患の総称。日本脳炎・エコノモ脳炎などウイルスによる流行性脳炎と,種々の伝染病に続発する続発性脳炎に大別される。
脳炎
のうえん【脳炎】
《医》encephalitis.→英和
脳病
のうびょう ナウビヤウ [0] 【脳病】
脳に関する疾患の総称。
脳病院
のうびょういん ナウビヤウヰン [3] 【脳病院】
精神病院の旧称・俗称。
脳症
のうしょう ナウシヤウ [0] 【脳症】
重篤な疾病や高熱などが原因で,意識障害が起こること。
脳神経
のうしんけい ナウ― [3] 【脳神経】
脳から脊髄を経ず直接末梢に分岐する神経。嗅神経・視神経・動眼神経・滑車神経・三叉神経・外転神経・顔面神経・内耳神経・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経の一二種類の神経が左右一対ずつある。
脳神経
のうしんけい【脳神経】
a cranial nerve.脳神経外科 neurosurgery.→英和
脳神経外科
のうしんけいげか ナウ―クワ [7] 【脳神経外科】
脳・脊髄・末梢神経の疾患を治療する外科の一分科。脳外科。
脳神経節
のうしんけいせつ ナウ― [5] 【脳神経節】
無脊椎動物の頭部にある神経節。頭部神経節。
脳胞
のうほう ナウハウ [0] 【脳胞】
脊椎動物の発生において,神経管の前端にできるふくらみ。脳の初期のもので,浅いくびれによって,前脳・中脳・後脳の三部に分かれる。
→神経管
脳脊髄
のうせきずい ナウ― [4] 【脳脊髄】
中枢神経系を構成する器官で,脳と脊髄の総称。胎生期の神経管から分化して成立。脳は頭蓋腔内に,脊髄は脊柱管内にある。
脳脊髄液
のうせきずいえき ナウ― [5] 【脳脊髄液】
⇒髄液(ズイエキ)
脳脊髄神経
のうせきずいしんけい ナウ― [7] 【脳脊髄神経】
脊椎動物の末梢神経系の一。脳神経と脊髄神経からなり,運動や感覚のような動物性の機能に関係する神経系。動物性神経系。体性神経系。
脳脊髄膜
のうせきずいまく ナウ― [5] 【脳脊髄膜】
⇒髄膜(ズイマク)
脳脊髄膜炎
のうせきずいまくえん ナウ― [8] 【脳脊髄膜炎】
⇒髄膜炎(ズイマクエン)
脳腫瘍
のうしゅよう ナウシユヤウ [3] 【脳腫瘍】
頭蓋腔内の組織に発生した腫瘍の総称。腫瘍のため頭蓋内圧が上がり,頭痛・嘔吐(オウト)などが現れるほか,発生部位により失語・失認・運動障害・性格変化などの症状が現れる。
脳腫瘍
のうしゅよう【脳腫瘍】
a cerebral tumor.
脳膜
のうまく【脳膜】
《解》the meninges.脳膜炎《医》meningitis.→英和
脳膜
のうまく ナウ― [1][0] 【脳膜】
脳を包む被膜。脊髄(セキズイ)膜と連結しているので脳脊髄膜とも,略して髄膜とも呼ぶ。
脳膜炎
のうまくえん ナウ― [4] 【脳膜炎】
髄膜炎(ズイマクエン)の旧称。
脳膿瘍
のうのうよう ナウノウヤウ [3] 【脳膿瘍】
脳の実質内に細菌・原虫・真菌などの感染でできた化膿巣。中耳炎や副鼻腔炎からの炎症の波及や,体内の化膿病巣から血液循環で病原体が運ばれて生ずるものがある。
脳茸
のうたけ ナウ― [0] 【脳茸】
担子菌類腹菌目のきのこ。ホコリタケに近縁であるが高さ5〜10センチメートルになる。倒卵形または洋梨形で,熟すと頭部に皺(シワ)を生じ,動物の脳を連想させる。完熟すると裂け,表皮がはげ落ち,中から茶褐色の胞子を放出する。各地の林下に生える。
脳虚血
のうきょけつ ナウ― [3] 【脳虚血】
脳の循環血液量が減少し,機能障害を生ずる状態。継続すると脳梗塞になる。
脳血栓
のうけっせん【脳血栓】
cerabral thrombosis.
脳血栓
のうけっせん ナウ― [3] 【脳血栓】
脳の血管が血液の塊によりつまったもの。意識障害・半身麻痺(マヒ)・知覚障害などが起こる。高齢者に多い。脳血栓症。
→脳梗塞(ノウコウソク)
脳裏
のうり ナウ― [1] 【脳裏・脳裡】
頭の中。心の中。「―にうかぶ」
脳裡
のうり ナウ― [1] 【脳裏・脳裡】
頭の中。心の中。「―にうかぶ」
脳裡に
のうり【脳裡に】
in one's mind.〜に浮かぶ flash across one's mind;occur to <one> .
脳貧血
のうひんけつ ナウ― [3] 【脳貧血】
脳の血液循環が一時的に悪くなって起こる状態。気分が悪くなり,顔が青ざめ,冷や汗をかき,意識がなくなる。長時間の起立による血圧下降,下痢などで水分を失ったときなどに起こる。
脳貧血
のうひんけつ【脳貧血(を起こす)】
《医》(have an attack of) cerebral anemia.
脳足りん
のうたりん ナウ― [0] 【脳足りん】
〔脳味噌が足りない,の意〕
人をののしっていう語。ばか。うすのろ。
脳軟化症
のうなんかしょう【脳軟化症】
《医》softening of the brain.→英和
脳軟化症
のうなんかしょう ナウナンクワシヤウ [5][0] 【脳軟化症】
⇒脳梗塞(ノウコウソク)
脳震盪
のうしんとう ナウシンタウ [3] 【脳震盪】
頭部に打撲などの衝撃を受け,一時的に意識障害が起きた状態。多くは短時間で意識を回復し,後遺症を残さない。
脳震盪
のうしんとう【脳震盪】
concussion of the brain.→英和
脳頭
のうとう ナウ― 【脳頭】
頭のてっぺん。脳天。「―から台座迄,唐竹割ぢや/歌舞伎・幼稚子敵討」
脳頭蓋
のうとうがい ナウ― [3] 【脳頭蓋】
脳を入れる大きな腔所の上部をおおう半球形の丈夫な骨格。頭蓋骨の大きな部分を占め,前頭骨・頭頂骨・後頭骨などから成る。神経頭蓋。
→頭蓋骨
脳髄
のうずい ナウ― [1] 【脳髄】
⇒脳(ノウ)(1)
脳髄
のうずい【脳髄】
⇒脳味噌.
脹やか
ふくやか [2] 【膨やか・脹やか】 (形動)[文]ナリ
「ふくよか」に同じ。「―な肩と腕/あめりか物語(荷風)」
脹よか
ふくよか [2] 【膨よか・脹よか】 (形動)[文]ナリ
(1)柔らかそうにふっくらとしているさま。ふくやか。ふくらか。「―な顔」「年とともに―になってきた」
(2)豊かな香りを漂わすさま。「―な新茶の香り」
[派生] ――さ(名)
脹ら
ふくら [0] 【膨ら・脹ら】
■一■ (名)
(1)柔らかにふくらんでいること。また,ふくらんでいる物や部分。
(2)物の中心の部分。中央。「物ふかう勢の―を隠し備へし所に/太閤記」
(3)一張りの弓の長さ。一ふくらは七尺五寸(約2.3メートル)。弓場の間(ケン)数を測る時に用いる。
■二■ (形動)[文]ナリ
ふっくらしているさま。ふくよか。ふくらか。「…と云ふ口許こそ―なりけれ/婦系図(鏡花)」
脹らか
ふくらか [2] 【膨らか・脹らか】 (形動)[文]ナリ
「ふくよか(膨)」に同じ。「―な胸を反らして/高野聖(鏡花)」「顔―にて愛敬づき/今昔 17」
脹らかす
ふくらか・す [0] 【膨らかす・脹らかす】 (動サ五[四])
「膨らます」に同じ。「腹を―・す」
脹らす
ふくら・す [0] 【膨らす・脹らす】
■一■ (動サ五[四])
「膨らます」に同じ。「不満で頬を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒ふくらせる
脹らせる
ふくら・せる [0] 【膨らせる・脹らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 ふくら・す
「膨らます」に同じ。「頬を―・せる」
脹らます
ふくらます【脹らます】
swell;→英和
expand;→英和
bulge;→英和
puff out <one's cheeks> .
脹らます
ふくらま・す [0] 【膨らます・脹らます】 (動サ五[四])
ふくらむようにする。ふくらませる。ふくらかす。ふくらす。ふくらせる。ふくらめる。「風船を―・す」「期待に胸を―・す」
脹らみ
ふくらみ [0] 【膨らみ・脹らみ】
ふくらんでいること。また,その部分や程度。「胸の―」
脹らみ
ふくらみ【脹らみ】
a swelling;→英和
expansion.→英和
脹らむ
ふくらむ【脹らむ】
swell (out);→英和
expand;→英和
bulge.→英和
脹らんだ⇒脹れた.
脹らむ
ふくら・む [0] 【膨らむ・脹らむ】
■一■ (動マ五[四])
(1)物が内側から盛り上がって大きくなる。
⇔しぼむ
「ゴム風船が―・む」「つぼみが―・んだ」
(2)計画などの規模が大きくなる。「予算が―・む」「夢が―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒ふくらめる
脹らめる
ふくら・める [0] 【膨らめる・脹らめる】 (動マ下一)[文]マ下二 ふくら・む
「膨らます」に同じ。「頬を―・める」
脹ら煮
ふくらに [0] 【脹ら煮】
アワビ・ナマコ・イカなどをとろ火でふっくらとやわらかく煮たもの。ふくらいり。すっぽう煮。
脹ら脛
ふくらはぎ [3][0] 【脹ら脛】
足の脛(スネ)の後方のふくらんだ部分。こむら。ふくらっぱぎ。
脹る
ふく・る 【膨る・脹る】 (動ラ下二)
⇒ふくれる
脹る
は・る 【腫る・脹る】 (動ラ下二)
⇒はれる
脹れ
はれ [0] 【腫れ・脹れ】
(1)はれること。「顔の―がひく」
(2)むくむこと。むくみ。
脹れた
ふくれた【脹れた】
(1) big;→英和
swollen.→英和
(2)[怒った]sullen;→英和
sulky.→英和
‖脹れっ面 a sulky look;a pout.
脹れっ面
ふくれっつら [0] 【膨れっ面・脹れっ面】
不平・不満などでむっとした顔つき。「―をしてそっぽを向く」
脹れる
ふく・れる [0] 【膨れる・脹れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ふく・る
(1)中に入る物の量がふえて内から外へ盛り上がる。ふくらむ。「腹が―・れる」
(2)(頬を膨らますの意)不平・不満を顔に表す。「注意されると,すぐに―・れる」
(3)胸がいっぱいになる。大きくなる。「喜びに胸が―・れる」「頼み―・れてなむさぶらひつるを/源氏(行幸)」
脹れる
ふくれる【脹れる】
(1) ⇒脹らむ.
(2)[怒る]get[be]sulky.
脹れる
は・れる [0] 【腫れる・脹れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 は・る
(1)炎症や打撲などで,からだの一部が異常にふくれる。「顔が―・れる」
(2)「惚(ホ)れた腫れた」の形で,惚れる意を強め,また茶化していう。「その年で惚れた―・れたもないものだ」
脹満
ちょうまん チヤウ― [1] 【腸満・脹満】
「鼓腸(コチヨウ)」に同じ。
脹雀
ふくらすずめ [4] 【脹雀・福良雀】
(1)肥え太った雀。また,寒気のために羽をふくらましている雀。
(2)家紋・文様の一。{(1)}が羽をのばした姿を図案化したもの。
(3)女性の髪の結い方の一。唐人髷(マゲ)を変形したもので,髷を左右に二つつくる。江戸末期以降,一〇代の少女が結った。{(2)}に似ているところからの名。
(4)女帯の結び方。お太鼓に似て,結びの両端をはねのように出すもの。振袖・訪問着などに用いる。
(5)ヤガの一種。体は太い。はねは褐色で,前ばねには黒斑が,後ろばねには青色の紋がある。日本全土のほかアジアに分布。
(6)日本刀の切っ先の刃がふくらみを帯びているもの。
脹雀(3)[図]
脹雀(4)[図]
脾肉
ひにく [0][1] 【髀肉・脾肉】
ももの肉。
脾脱疽
ひだっそ [2] 【脾脱疽】
⇒炭疽病(タンソビヨウ)
脾腫
ひしゅ [1][2] 【脾腫】
脾臓が大きくなった状態。肝硬変・造血器疾患・感染症・脂質代謝障害などで見られる。
脾腹
ひばら [0][1] 【脾腹】
腹の横側。よこはら。わきばら。
脾臓
ひぞう【脾臓】
《解》the spleen.→英和
脾臓
ひぞう [0] 【脾臓】
脊椎動物のリンパ系器官。ヒトでは腹腔の左上部の後腹壁よりに横隔膜に接してある。赤血球の貯留,古い赤血球や血小板の破壊,リンパ球の産生などを行う。脾。
腊
きたい キタヒ 【腊】
肉を干したもの。「―はやすも/万葉 3886」
腊葉
せきよう [0] 【腊葉】
⇒さくよう(腊葉)
腊葉
さくよう [0] 【腊葉】
〔「せきよう(腊葉)」の慣用読み〕
「押し葉」に同じ。「―集」
腋
わき [2] 【脇・腋・掖】
(1)胸の左右の側面の,腕が体から分かれ出るあたり。脇の下。「―に体温計をはさむ」
(2)衣服の袖から下の側面部分。「―のほころびをつくろう」
(3)(「傍」「側」とも書く)物のかたわら。横。そば。「先生の―にすわる」
(4)本筋をはずれた方。主要でない方。よその方。「話を―にそらす」「―の門」
(5)二の次。また,あと回し。「その件は―へおく」
(6)(普通「ワキ」と書く)能で,シテの相手役。亡霊や精霊がシテの場合,旅の僧であることが多い。
(7)平安時代,相撲で最上位である最手(ホテ)の次位の者。今の関脇にあたる。ほてわき。
(8)連歌・俳諧で,脇句のこと。「―を付ける」
(9)「脇語(ワキガタ)り」の略。
腋の下
わき【腋の下】
the armpit.→英和
〜にかかえる carry <a thing> under one's arm.
腋の下
わきのした [3] 【脇の下・腋の下】
腕の付け根の下側のくぼんだ所。腋窩(エキカ)。「体温計を―に挟む」
腋下
えきか [1] 【腋下】
わきのした。わき。
腋壺
わきつぼ [0] 【脇壺・腋壺】
(1)脇の下のくぼんだ所。腋窩(エキカ)。「治部の法眼が射ける矢に―射られて失せにけり/義経記 5」
(2)「脇楯(ワイダテ)」に同じ。
腋引
わきびき [0] 【脇引・腋引】
甲冑(カツチユウ)の付属具。肩からつるして両脇の下をまもるもの。わきあて。
腋戸
わきど [2] 【脇戸・腋戸】
門の脇に設けた小さな出入り口。また,中央の扉の脇に設けた小さな戸。
腋手
わきて [0][3] 【脇手・腋手】
〔「わきで」とも〕
(1)側面。脇の方。「―を攻める」
(2)相撲で,関脇の古称。ほてわき。
腋毛
わきげ [0][2] 【脇毛・腋毛】
わきの下に生える毛。
腋毛
わきげ【腋毛】
underarm hair.
腋気
えきき [0] 【腋気】
わきの下より悪臭ある汗を分泌する病気。わきが。腋臭。
腋生
えきせい [0] 【腋生】 (名)スル
花や芽などが葉のつけ根(葉腋)から生じること。
腋窩
えきわ [1] 【腋窩】
⇒えきか(腋窩)
腋窩
えきか [1] 【腋窩】
わきの下のへこんだところ。えきわ。
腋臭
わきが【腋臭】
<have> a (strong) body odor.
腋臭
わきが [0][2] 【腋臭・狐臭・胡臭】
腋臭(エキシユウ)症の俗称。腋の下から不快な臭気を放つ症状。また,その臭気。アポクリン腺の分泌物が皮膚表面上の細菌で分解され生じる。
腋臭
えきしゅう [0] 【腋臭】
わきが。腋気。
腋花
えきか [1] 【腋花】
葉のつけ根に咲く花。
⇔頂花
腋芽
えきが [2][0] 【腋芽】
側芽の一。葉腋にでる芽。種子植物では普通にみられる。
⇔頂芽
腎
むらと 【腎】
腎臓(ジンゾウ)の古名。[和名抄]
腎の臓
じんのぞう [1] 【腎の臓】
腎臓のこと。
腎不全
じんふぜん [3] 【腎不全】
腎循環不全,腎実質障害,尿路の閉塞などのため,腎臓が十分に機能しなくなった状態。
腎不全
じんふぜん【腎不全】
《医》renal insufficiency.
腎単位
じんたんい [3] 【腎単位】
脊椎動物の腎臓の機能上の単位。腎小体とこれに続く細尿管とから成り,前者で血液を濾過(ロカ)し,後者でブドウ糖・アミノ酸などを再吸収して尿を生成する。ネフロン。
腎小体
じんしょうたい [3] 【腎小体】
腎臓の皮質を構成する直径0.1〜0.2ミリメートルの球体。糸球体とこれを包むボーマン嚢(ノウ)とから成る。マルピーギ小体。
→腎単位
腎張り
じんばり 【腎張り】
精力旺盛で好色なこと。多淫。じんすけ。すそっぱり。「いたづらなる―の女共/浮世草子・禁短気」
腎水
じんすい 【腎水】
精液。「うなゐこ(=幼児)よりこのかた,―をかえほして/浮世草子・一代男 1」
腎炎
じんえん [1] 【腎炎】
腎臓実質の炎症。急性と慢性がある。多くは扁桃炎や咽頭炎などの感染症に続発し,主に糸球体が侵されて起きる。浮腫(フシユ)・タンパク尿・血尿・高血圧などの症状が現れる。腎臓炎。糸球体腎炎。
腎炎
じんえん【腎炎】
《医》nephritis.→英和
腎盂
じんう [1] 【腎盂】
腎臓の一部。腎臓で作られた尿を集め尿管へ送る嚢(ノウ)状の部分。腎盤。
腎盂炎
じんうえん [3] 【腎盂炎】
腎盂の化膿性炎症。大腸菌などに感染して起こり,発熱・腰痛・膿尿などがみられる。炎症が腎臓実質に及んだものを腎盂腎炎というが実際には炎症はすぐ腎臓実質に及ぶので,腎盂炎と腎盂腎炎はあまり区別せず使われている。
腎盂炎
じんうえん【腎盂炎】
《医》pyelitis.→英和
腎硬化症
じんこうかしょう [1][5] 【腎硬化症】
慢性の腎疾患によって腎臓が硬く小さくなった状態。
腎管
じんかん [0] 【腎管】
無脊椎動物に見られる排出器官。普通は卵や精子を運ぶ生殖輸管の機能ももつ。
腎結石
じんけっせき [3] 【腎結石】
尿中に含まれる塩類が腎臓内で結石を生じた状態。腎臓結石。腎石症。
腎臓
じんぞう [0] 【腎臓】
脊椎動物の泌尿器系臓器の一。左右一対あり,ヒトではソラマメ形。腎単位と呼ばれる機能上の単位が約二百万個ある。体内に生じた不要物質を尿として体外に排出し,体液の組成や量を一定に保つ。
腎臓
じんぞう【腎臓】
the kidney(s).→英和
‖腎臓炎 nephritis.腎臓結石 a renal calculus.腎臓病 a renal disease;kidney trouble.
腎臓炎
じんぞうえん [3][0] 【腎臓炎】
「腎炎」に同じ。
腎臓病
じんぞうびょう [0] 【腎臓病】
腎臓の疾患の総称。
腎臓結石
じんぞうけっせき [5] 【腎臓結石】
「腎結石」に同じ。
腎薬
じんやく [0][1] 【腎薬】
漢方で,精力を増強させる薬。
腎虚
じんきょ [1] 【腎虚】 (名)スル
房事過度などのために衰弱すること。また,その病名。水損(スイソン)。「娼婦(オヤマ)買ひして―した人はなけれど/いさなとり(露伴)」
腎虫
じんちゅう [0] 【腎虫】
線虫綱の袋形動物。イタチ・イヌなどの腎臓や腹腔に寄生する。体長は雄が15〜45センチメートル,雌が20〜100センチメートル。第一中間宿主はヒルミミズ類,第二中間宿主はカジカなど淡水魚。まれに人間に寄生する。
腐す
くさす【腐す】
speak ill of <a person> .
腐す
くさ・す [0][2] 【腐す】 (動サ五[四])
(1)悪意をもって他を悪く言う。こきおろす。けなす。「他人の仕事を―・す」
(2)「くさらす」に同じ。「気ヲ―・ス/日葡」
[可能] くさせる
腐す
くた・す 【腐す】 (動サ四)
(1)くさらせる。だめにする。「卯の花を―・す霖雨(ナガメ)の/万葉 4217」
(2)評判をおとす。名をけがす。「いといみじうからうせめられ給ひて太上天皇の御名は―・させ給ひてき/大鏡(伊尹)」
(3)非難する。「さのみ花月の句を好むべからず。―・して返されぬれば無念也/連理秘抄」
〔「くちる」に対する他動詞〕
腐っても鯛(タイ)
腐っても鯛(タイ)
本来上等なものは,たとえ腐ってもその品格を失わない。
腐らかす
くさらか・す [4] 【腐らかす】 (動サ五[四])
(1)「くさらす{(1)}」に同じ。「温めける卵子すてて―・したるに/袖中抄」
(2)「くさらす{(2)}」に同じ。「気ヲ―・ス/日葡」
腐らす
くさら・す [3] 【腐らす】 (動サ五[四])
(1)くさった状態にする。くさらかす。「肉を―・す」
(2)嫌けがさすようにする。くさらかす。「人を―・すようなことばかりする」
腐らす
くさらす【腐らす】
spoil;→英和
rot;→英和
corrode (腐食).→英和
気を〜 be[feel]depressed.
腐り
くさり 【腐り】
■一■ [3] (名)
(1)くさること。「―が来る」
(2)嫌けがさすこと。くさくさすること。「すでに我が心の―はしるく/暗夜(一葉)」
■二■ (接頭)
名詞に付いて,あざけりののしる意を添える。くされ。「―縁」
腐り縁
くさりえん [3][0] 【腐り縁】
「くされえん(腐縁)」に同じ。
腐り鮨
くさりずし [3] 【腐り鮨】
熟(ナ)れ鮨の一種。サバなどの切り身を飯の上にのせ,アセビの葉で巻いて桶に漬け込んだもの。和歌山県南部の名産。
腐る
くさ・る [2] 【腐る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)食べ物が細菌の作用によって変質し,食べられなくなる。腐敗する。いたむ。「肉が―・る」
(2)動植物の組織が細菌の作用で破壊され,悪臭を発したり,形が崩れたりする。また,うみただれることもいう。「死体が―・る」「倒木が―・る」「指が―・る」
(3)物が変質してだめになる。木や金属などが,ぼろぼろになる。「水が―・る」「釘が―・る」「土台が―・る」
(4)使わないでいるうちに,役立たなくなってしまう。なまる。にぶる。「剣術の腕が―・る」「大事な技術を―・らせる」
(5)人の精神などが堕落する。「根性が―・る」「―・りたる讃岐前司古受領の鼓打ち損なひて/大鏡(伊尹)」
(6)気分がめいって元気を失う。がっかりして気が沈む。「落第して―・っている」「気が―・る」
(7)他の動詞の連用形に付いて,他人の動作をののしっていうのに用いる。「何をし―・る」「さては娘が焼き―・つたか/滑稽本・膝栗毛(初)」
(8)博打(バクチ)で負ける。「夕べ胴が―・つてありたけとられ/咄本・御前男」
(9)水でぬれる。「―・つた着物はしぼつてひきさげ/滑稽本・膝栗毛 3」
■二■ (動ラ下二)
⇒くされる
[慣用] 糠味噌(ヌカミソ)が―/口が腐っても
腐る
くさる【腐る】
(1) rot;→英和
go bad;→英和
decay;→英和
addle (卵);→英和
turn sour (牛乳);putrefy (肉);→英和
become stale (魚・菓子など);→英和
corrode (金属).→英和
(2) be[feel]depressed (気が).腐った rotten;→英和
bad (食品など);corrupt;→英和
stale <fish> ;addled <eggs> .
腐りやすい perishable.→英和
腐らない keep good.
腐る程(ホド)
腐る程(ホド)
使いきれないほど,物がたくさんあることをいう語。「紙なら―ある」
腐れ
くされ [3] 【腐れ】
■一■ (名)
(1)腐ること。腐った物や,その状態。「立ち―」
(2)思うにまかせず,やけをおこして成りゆきに任せること。「ふて―」
→いっそのくされ
(3)月経。また,その期間。「藪入(ヤブイリ)は―をぬいて願ふ也/柳多留 4」
■二■ (感)
〔うそなら,口が腐ってもよいの意〕
誓うときの言葉。下に打ち消し表現を伴う。決して。「仇泣きの空誓文,―さうした事ではない/浮世草子・御前義経記」
■三■ (接頭)
名詞に付いて,あざけりののしる意を添える。「―縁」「―金」「―儒者」
腐れる
くさ・れる [3] 【腐れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くさ・る
腐敗する。くさる。「其処此処には―・れた,見るも情無い死骸が/武蔵野(美妙)」
腐れ合う
くされあ・う [4][0] 【腐れ合う】 (動ワ五[ハ四])
〔「腐れ」は「鏈れ」の意とも〕
男女が不倫な関係を結ぶ。くさりあう。くさりつく。「己(オレ)のやうな素一歩(スイチブ)と―・はうという料簡方だから/婦系図(鏡花)」
腐れ市
くされいち [3] 【腐れ市】
(1)廃物を売買する市。
(2)東京日本橋大伝馬町で毎年10月19日,恵比須講(エビスコウ)の前日の夜開かれた市。懸け鯛・雑貨・植木などの市。
→べったら市
腐れ縁
くされえん【腐れ縁】
a fatal[an unhappy]connection[marriage].
腐れ縁
くされえん [3][0] 【腐れ縁】
離れようとしても離れられない悪縁。好ましくないが切るに切れない関係を批判的あるいは自嘲的にいう。くさりえん。「―が切れない」「昔からの―」
腐れ金
くされがね [3] 【腐れ金】
はした金。また,けがらわしい金。めくされがね。
腐乱
ふらん [0] 【腐乱・腐爛】 (名)スル
腐りただれること。「―した死体」
腐乱病
ふらんびょう [0] 【腐乱病】
果樹などの幹・枝に湿疹状のはれができ,病変部から上が枯れてしまう病気。子嚢菌による。リンゴ・ナシなどに見られる。
腐乳
ふにゅう [0] 【腐乳】
豆腐を発酵させてチーズ状につくった中国の食品。朝食の粥(カユ)によく添えられる。フールー。
腐乳
フールー [1] 【腐乳】
〔中国語〕
⇒ふにゅう(腐乳)
腐儒
ふじゅ [1] 【腐儒】
〔くさった儒学者の意〕
理屈ばかり言っていて役に立たない儒学者や学者をののしっていう語。
腐刑
ふけい [0] 【腐刑】
宮刑(キユウケイ)のこと。
腐心
ふしん【腐心】
⇒苦心.
腐心
ふしん [0] 【腐心】 (名)スル
心を痛め悩ますこと。苦心。心痛。「事業の発展に日夜―する」
腐敗
ふはい [0] 【腐敗】 (名)スル
(1)有機物質が微生物の作用によって分解され,悪臭を放つようになったり有毒物質を生じたりすること。
(2)堕落すること。「政治の―をなげく」
腐敗
ふはい【腐敗】
(1)[物質の]putrefaction;→英和
rot;→英和
decomposition.(2)[精神の]corruption.→英和
〜する (1) rot;→英和
go bad;→英和
decompose.→英和
(2) be(come) corrupted.〜した (1) bad;rotten.→英和
(2) corrupt(ed).→英和
〜しやすい perishable.→英和
腐敗菌
ふはいきん [0] 【腐敗菌】
窒素を含む有機物,特にタンパク質を分解して,アンモニア・アミン・硫化水素などにする細菌の総称。腐敗細菌。
腐朽
ふきゅう [0] 【腐朽】 (名)スル
腐ること。朽ち果てること。「往来に家屋―し/福翁百話(諭吉)」
腐植
ふしょく [0] 【腐植】
(1)土壌中の動植物の遺体が微生物のはたらきによって分解され,その過程でできた有機化合物など,土壌中の有機物の総称。土壌有機物。
(2)土壌に特有な黒色または暗褐色を呈するコロイド状有機高分子化合物群。土壌有機物が複雑に分解・重合を繰り返して生成する。腐植物質。腐植質。
腐植土
ふしょくど【腐植土】
humus.→英和
腐植土
ふしょくど [3] 【腐植土】
腐植に富む土壌。黒色で保水力に富み作物の生育に適する。
腐植栄養湖
ふしょくえいようこ [6] 【腐植栄養湖】
湖沼の一型。水は多量の腐植質を含んで褐色を帯び,プランクトンの生育を妨げる。高山や北方の泥炭地に見られ,次第に高層湿原化する。
腐植質
ふしょくしつ [3] 【腐植質】
「腐植{(2)}」また,腐植を多く含んでいる物質の形容。
腐毫
ふごう [0] 【腐毫】
朽ちた筆。自分の文字や文章をへりくだっていう語。「―ニ能ハズ/日葡」
腐泥
ふでい [0] 【腐泥】
湖底や海底に堆積した生物の遺骸が,酸素の少ない状態で分解してできた黒褐色の泥。
腐熟
ふじゅく [0] 【腐熟】 (名)スル
堆肥(タイヒ)などがよく発酵して腐ること。
腐爛
ふらん [0] 【腐乱・腐爛】 (名)スル
腐りただれること。「―した死体」
腐爛
ふらん【腐爛】
putrefaction;→英和
decomposition.〜する decompose.→英和
‖腐爛死体 a decomposed body.
腐生
ふせい [0] 【腐生】
生物の死体や排出物などを栄養源として生活すること。死物寄生。腐食。
→活物寄生
腐生植物
ふせいしょくぶつ [5] 【腐生植物】
腐生を営む植物。ギンリョウソウ・ムヨウランなど。
腐生菌
ふせいきん [2] 【腐生菌】
腐生を営む細菌および菌類。自然界で物質の分解者として重要。
腐肉
ふにく [0] 【腐肉】
くさった肉。「―にむらがるハイエナ」
腐臭
ふしゅう [0] 【腐臭】
くさったものが発するにおい。
腐草
ふそう 【腐草】
くさった草。
腐草
くちくさ 【腐草】
〔草が腐ってホタルになるという俗説から〕
ホタルの異名。草の蛍。
腐葉土
ふようど フエフ― [2] 【腐葉土】
落ち葉が積もって腐った土。養分に富み,空気の流通・排水が良いので園芸に用いる。
腐葉土
ふようど【腐葉土】
leaf mold.
腐蝕
ふしょく [0] 【腐食・腐蝕】 (名)スル
(1)腐ったり,さびたりして形がくずれること。また,腐らせて形をくずすこと。
(2)金属が環境中の酸素・水などとの化学反応によって変質すること。また,その現象。普通,変質部が酸化物やイオンなどのかたちでその表面から失われ,金属材料としての品質が低下する場合をいう。
腐食
ふしょく [0] 【腐食・腐蝕】 (名)スル
(1)腐ったり,さびたりして形がくずれること。また,腐らせて形をくずすこと。
(2)金属が環境中の酸素・水などとの化学反応によって変質すること。また,その現象。普通,変質部が酸化物やイオンなどのかたちでその表面から失われ,金属材料としての品質が低下する場合をいう。
腐食
ふしょく [0] 【腐食】
⇒腐生(フセイ)
腐食
ふしょく【腐食】
corrosion.→英和
〜する[させる]corrode.→英和
腐食銅板
ふしょくどうばん [4] 【腐食銅板】
⇒エッチング
腐骨
ふこつ [0] 【腐骨】
化膿性の骨髄炎で骨が壊死し,周囲の組織から離脱すること。または,その骨。治療は外科的に腐骨を摘出する。
腑
ふ [0] 【腑】
(1)はらわた。臓腑。「胃の―」
(2)転じて,心。心の底。心根。「―抜け」「それほど我(オレ)は―の無い奴か/五重塔(露伴)」
腑に落ちない
ふ【腑に落ちない】
[人が主語]cannot understand <a thing> .
腑分け
ふわけ [0] 【腑分け】 (名)スル
解剖のこと。「手医師何某といへる者,千寿骨ヶ原にて―いたせるよしなり/蘭学事始」
腑抜け
ふぬけ [0][3] 【腑抜け】 (名・形動)[文]ナリ
(1)肝がすわっていないこと。また,そのさまやそのような人。意気地なし。腰抜け。「―のようになる」
(2)間抜け。たわけ。[ヘボン(二版)]
腑抜ける
ふぬ・ける [3] 【腑抜ける】 (動カ下一)
〔「腑抜け」の動詞化。多く「腑抜けた」の形で用いる〕
気力がなくなる。いくじがなくなる。「―・けたようになってへたり込む」
腑甲斐ない
ふがいない【腑甲斐ない】
[意気地ない]cowardly;unmanly;→英和
worthless (つまらぬ).
腑甲斐無い
ふがいな・い フガヒ― [4] 【腑甲斐無い・不甲斐無い】 (形)[文]ク ふがひな・し
情けないくらいだらしない。意気地がない。「連敗するとは―・い」「われながら―・い」
[派生] ――さ(名)
腓
こむら【腓】
the calf.→英和
腓返り <have> a cramp in the calf[leg].
腓
こむら [0][1] 【腓】
足のすねの後ろ側の,膨らんだ部分。ふくらはぎ。こぶら。
腓
こぶら 【腓】
「こむら(腓)」に同じ。
腓腸筋
はいちょうきん ハイチヤウ― [0] 【腓腸筋】
「ひちょうきん(腓腸筋)」の誤読。
腓腸筋
ひちょうきん ヒチヤウ― [2] 【腓腸筋】
⇒腓腹筋(ヒフクキン)
腓腹筋
ひふくきん [0] 【腓腹筋】
下腿部後面,ふくらはぎの表層にある屈筋。下端は平目(ヒラメ)筋の下端と合わさりアキレス腱となる。こむら。腓腸筋。
腓腹筋痙攣
ひふくきんけいれん [6] 【腓腹筋痙攣】
腓腹筋に起こる痙攣。激しい痛みとともに筋の収縮状態が続く。こむらがえり。腓腸筋痙攣。
腓返り
こむらがえり [4] 【腓返り】
ふくらはぎの筋肉が突然痛みを伴って持続的に収縮する発作。準備運動の不足のほか,種々の神経・筋疾患でみられる。からすなめり。転筋。
腓骨
ひこつ【腓骨】
《解》the fibula.→英和
腓骨
ひこつ [0][2] 【腓骨】
下腿(カタイ)の後ろ外側にあり脛骨(ケイコツ)とならぶ管状の長骨。脛骨に比べ著しく細く,下端の外側は外踝(ソトクルブシ)をなす。
→脛骨
腔綫
こうせん カウ― [0] 【腔綫・腔線】
⇒ライフル
腔線
こうせん カウ― [0] 【腔綫・腔線】
⇒ライフル
腔腸
こうちょう カウチヤウ [0] 【腔腸】
腔腸動物の胃腔。水流は口と胃腔を往復する。
腔腸動物
こうちょうどうぶつ カウチヤウ― [5] 【腔腸動物】
動物分類上の門の一。ヒドロ虫綱・鉢クラゲ綱・花虫綱から成る。原則として体は内胚葉と外胚葉との二層からできており,内部は大きな空所となり,胃腸の働きをするとともに一部の種類では血管の役もする。口・触手・刺胞・感覚器・神経系などの器官をもつ。多くは海産で,無性生殖と有性生殖とを交互に繰り返す種類が多い。従来は,クシクラゲ類も含めたが,現在ではこれを有櫛(ユウシツ)動物門として別に扱う。刺胞動物。
腕
かいな カヒナ 【腕・肱】
■一■ [1][0] (名)
肩からひじまで。二の腕。あるいは,肩から手首までの間。うで。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)舞の手を数えるのに用いる。「二―三―舞ひ翔つて/盛衰記 3」
(2)円柱状の物の太さを両手にかかえて計るのに用いる。
腕
ただむき 【腕】
肘(ヒジ)から手首までの間。うで。「栲綱(タクヅノ)の白き―/古事記(上)」
→かいな(腕)
腕
うで [2] 【腕】
(1)肩から手首までの部分。古くは,ひじから手首までの部分。「―を組む」
(2)物の横に突き出た部分。横木。「―木」「椅子の―に手を置く」
(3)能力・技術。腕前。てなみ。「―が上がる」「―を磨く」「―のある職人」
(4)腕力。力。「―ずく」
腕
うで【腕】
(1) an arm.→英和
(2)[腕前]ability <to do,for> ;→英和
skill <in> .→英和
〜のある[のよい]able;→英和
skillful;skilled.→英和
〜を組んで with one's arms folded;[人と] <walk> arm in arm <with> .
〜をまくる roll[tuck]up one's sleeves.〜を貸す help.→英和
〜をみがく improve one's skill[ability].〜を見せる show[display]one's skill[ability].
腕
たぶさ 【腕・手房】
手。手首。また,腕。「篠(ササ)の葉を―に取りて遊びけらしも/神楽歌」
腕くらべ
うでくらべ 【腕くらべ】
小説。永井荷風作。1916(大正5)〜17年「文明」に連載。新橋芸妓の色恋と金欲の腕くらべを中心に花柳界の風俗を写実的に描く。
腕ずくで
うでずく【腕ずくで】
by force.
腕っ扱き
うでっこき [0][5] 【腕っ扱き】
「うでこき」の促音添加。「―の職人」
腕っ節
うでっぷし [0][5] 【腕っ節】
「うでぶし」の促音添加。「―が強い男」
腕っ節の強い男
うでっぷし【腕っ節の強い男】
a man of great strength.
腕の喜三郎
うでのきさぶろう 【腕の喜三郎】
歌舞伎「茲江戸小腕達引(ココガエドコウデノタテヒキ)」の通称。世話物の一。河竹黙阿弥作。1863年初演。喧嘩をせぬという証(アカ)しに片腕を切り落とした侠客腕の喜三郎は,剣の師から奥義書を盗み,その娘をかどわかして逃げた門弟頭を,誓いを破って大立ち回りの末に討ち果たす。
腕カバー
うでカバー [3] 【腕―】
事務員などが執務する時,服やシャツの袖口の汚れを防ぐためにつける,袖口からひじあたりまでをおおう筒状のカバー。袖カバー。
腕倒し
うでだおし [3] 【腕倒し】
腕ずもう。腕押し。
腕先
うでさき 【腕先】
(1)腕の先の方。「―,膝節打ち欠かれ/浄瑠璃・用明天皇」
(2)腕力に訴えて事をなすこと。腕ずく。「―で取つて見せう/浄瑠璃・曾根崎心中」
腕利き
うできき [0][4] 【腕利き】
能力や技術のすぐれていること。また,その人。「―の職人」
腕利きの[腕のある]
うできき【腕利きの[腕のある]】
⇒腕.
腕前
うでまえ【腕前】
ability;→英和
skill.→英和
⇒腕.
腕前
うでまえ [0][3] 【腕前】
物事をやりこなす能力。手並み。腕。「料理の―」「―が上がる」
腕力
うでぢから [3] 【腕力】
腕の力。わんりょく。
腕力
わんりょく【腕力】
<have great> physical[muscular]strength.〜で by force.〜に訴える use[resort to]violence.
腕力
わんりょく [1][0] 【腕力】
腕の力。特に,自分の希望などを通すために用いる肉体的な力。「―を行使する」「―を振るう」「―に訴える」
腕力沙汰
わんりょくざた [0] 【腕力沙汰】
腕力で物事の決着をつけること。なぐりあい。「ついに―に及ぶ」
腕固め
うでがため [3] 【腕固め】
(1)柔道・レスリングで,相手の片腕を自分の肩におさえつけつつひじの関節を攻める固め技。
(2)武芸などの技を練ること。
腕守り
うでまもり [3] 【腕守り】
腕貫(ウデヌキ){(3)}などに入れて腕につけた,神仏の守り札。主として花柳界などで行われた。
腕尽く
うでずく [0][4] 【腕尽く】
(1)腕力をふるって自分の思うようにすること。「―で取り上げる」
(2)自分の実力だけで物事をすること。「―にて金も名誉(ホマレ)も意の如くに得られるからの奮発出精/当世書生気質(逍遥)」
腕差し
かいなさし カヒナ― 【腕差し】
神前で歌い舞うこと。「御―法楽しまゐらさせ給ひ候ひなば/義経記 6」
腕引き
かいなひき カヒナ― [3] 【腕引き】
刀で腕を切って血を流し,互いにすすり合って誓うこと。衆道(シユドウ)や男女の仲で行われた。
腕引き
うでびき [0] 【腕引き】
二人が腕を曲げひじの内側に手ぬぐいなどの端をはさんで引き合う遊び。
腕弛い
かいだる・い カヒ― 【腕弛い】 (形)[文]ク かひだる・し
〔「かいなだるい」の転。中世・近世語〕
疲れてだるい。かったるい。「頤(オトガイ)の―・い程詫びれども/浄瑠璃・二つ腹帯」
腕弛し
かいたゆ・し カヒ― 【腕弛し】 (形ク)
〔「かひなたゆし」の転という。「かいだゆし」とも〕
疲れてだるい。「何せんに人もすさめぬ言の葉を―・きまでかき集めけん/六帖詠草」
腕扱き
うでこき [4][3] 【腕扱き】
(1)腕力や能力がすぐれていること。また,その人。腕利き。うでっこき。「―の刑事」
(2)腕力の強いのを誇示すること。また,その人。「―止めよかし,神に裂かれぬこそありがたけれ/読本・春雨(樊噌)」
腕押し
うでおし [0][4] 【腕押し】
(1)腕で押すこと。「のれんに―」
(2)「腕相撲(ウデズモウ)」に同じ。[日葡]
腕挙げ
かいなげ カヒナ― 【腕挙げ】
〔「かいなあげ」の転〕
腕をあげること。「捧げてはおろし,や,おろしては捧げ,や,―をするや/神楽歌」
腕捲り
うでまくり [3] 【腕捲り】 (名)スル
袖口をまくり上げて腕を出すこと。意気込んで物事をする様子をいう。「―してがんばる」
腕捲りして
うでまくり【腕捲りして】
with one's sleeves rolled up.
腕捻り
かいなひねり カヒナ― [4] 【腕捻り】
相撲の決まり手の一。相手の腕を両手でとって体を開きながらひねり倒す技。
腕揃い
うでぞろい [3] 【腕揃い】
腕力や腕前のすぐれた人ばかりがそろっていること。
腕時計
うでどけい【腕時計】
a wristwatch.→英和
腕時計
うでどけい [3] 【腕時計】
手首につける小型の時計。
腕木
うでぎ [0] 【腕木】
柱や梁(ハリ)などから横に突き出し,他の部分の支えとする材。
腕木
うでぎ【腕木】
《建》a roof truss (軒などの);a bracket (棚の);→英和
a crossarm (電柱などの).
腕木門
うでぎもん [3] 【腕木門】
門柱の前後に腕木を出し,それぞれの腕木に桁(ケタ)をかけて屋根をつけた門。木戸門。
腕枕
うでまくら [3] 【腕枕】 (名)スル
ねそべって腕を曲げ,枕のかわりにすること。「―してねそべる」
腕次第
うでしだい [3] 【腕次第】
腕前によって物事が決まること。力量次第。「成功するかどうかは君の―だ」
腕比べ
うでくらべ [3] 【腕比べ・腕競べ】 (名)スル
腕前や腕力をくらべること。「碁の―をする」
腕比べをする
うでくらべ【腕比べをする】
compete <with another> .→英和
腕法
わんぽう [0] 【腕法】
書道で,腕のかまえ方。懸腕(ケンワン)・枕腕(チンワン)・提腕など。
→執筆法
腕無し
うでなし [0] 【腕無し】
才腕のない人。
腕白
わんぱく [0][1] 【腕白】 (名・形動)
〔「わんばく」とも〕
子供がいたずらでいうことを聞かないこと。活発に動き回ったりいたずらや悪さをする・こと(さま)。「―な子供」「―盛り」「―坊主」
〔「腕白」は当て字〕
[派生] ――さ(名)
腕白な
わんぱく【腕白な】
naughty;→英和
mischievous.→英和
腕白小僧 a naughty boy.
腕相撲
うでずもう [3] 【腕相撲】
(1)二人が互いに向かい合っててのひらを握り合い,同じ平面にひじを立てて相手の腕を押し倒そうとするもの。腕押し。腕倒し。アーム-レスリング。
(2)技を知らずに,腕力だけでとる相撲。[日葡]
腕相撲
うでずもう【腕相撲(をする)】
(play) arm[Indian]wrestling.
腕立て
うでだて [0] 【腕立て】 (名)スル
腕力の強いことを自慢すること。また,腕力を頼んで人と争うこと。
腕立て伏せ
うでたてふせ [4][6] 【腕立て伏せ】
うつぶせになり,てのひらと足のつまさきでからだを支え,腕を屈伸する体操。
腕立伏せ
うでたてふせ【腕立伏せ】
《体操》 <米> a push-up; <英> a press-up.
腕章
わんしょう【腕章】
an arm band;a brassard (憲兵・審判員などの).→英和
腕章
わんしょう [0] 【腕章】
服の腕に巻いたり付けたりして目印とする記章やしるし。「会場整理員の―を巻く」
腕競べ
うでくらべ [3] 【腕比べ・腕競べ】 (名)スル
腕前や腕力をくらべること。「碁の―をする」
腕節
うでぶし [0][4] 【腕節】
(1)腕の関節。
(2)腕の力。腕力。うでっぷし。
腕組
うでぐみ [3][4] 【腕組(み)】 (名)スル
両腕を胸のあたりで組み合わせること。「―して考える」
腕組み
うでぐみ [3][4] 【腕組(み)】 (名)スル
両腕を胸のあたりで組み合わせること。「―して考える」
腕組をして
うでぐみ【腕組をして】
[腕を組んで]⇒腕.
腕自慢
うでじまん [3] 【腕自慢】 (名)スル
自分の技量や腕力に自信があること。「いずれ劣らぬ―の面々」
腕袋
うでぶくろ [3] 【腕袋】
毛糸などで袋状に編み,腕にはめて暖めるもの。うでぬき。
腕試し
うでだめし [3] 【腕試し】 (名)スル
能力や腕力をためしてみること。力だめし。「―に模試を受ける」
腕試しをする
うでだめし【腕試しをする】
try one's strength[skill,ability] <against> .
腕貫
うでぬき [0][4] 【腕貫】
(1)刀剣の柄頭(ツカガシラ)や鍔(ツバ)につける革緒。手首に通し,手から離れないようにするためのもの。
(2)手首からひじのあたりまでをおおう筒状の布。皮膚を保護したり,袖の汚れを防ぐもの。また,腕袋(ウデブクロ)のこと。
(3)腕にはめる飾り。腕輪。
(4)槍の石突きにある穴。
腕足類
わんそくるい [4] 【腕足類】
腕足綱の触手動物の総称。大部分が海産。体は背腹に付いた二枚の殻でおおわれる。触手をもち,肉質の柄で石などに付着する。雌雄異体。無関節類と有関節類に二大別される。デボン紀に盛栄し,示準化石とされる。ホオズキガイ・シャミセンガイなど。
腕車
わんしゃ [1] 【腕車】
人力車。「高帽(コウボウ)―は到る処剣佩(ケンハイ)馬蹄の響と入り乱れて/不如帰(蘆花)」
腕輪
うでわ【腕輪】
a bracelet.→英和
腕輪
うでわ [0] 【腕輪】
手首や腕にはめる装飾用の輪。ブレスレット。
腕達者
うでだっしゃ [3] 【腕達者】 (名・形動)[文]ナリ
腕前が優れていること。また,その人。
腕金
うでがね [0][2] 【腕金】
金属で作った腕木。
腕釧
わんせん [0] 【腕釧】
仏像の装身具の一。上膊(ジヨウハク)部あるいは手首につける飾り具。
腕飾り
うでかざり [3] 【腕飾り】
腕につける装飾品。腕輪の類。
腕首
うでくび [2] 【腕首】
手首。
腕香
うでごう [2] 【腕香】
(1)腕の上で香をたく荒行。「―なりと,頭香なりともおたきやれ/狂言・花子」
(2)近世,腕に刃物を立てたりして銭を乞(コ)う物乞いや膏薬(コウヤク)売り。
腕香(2)[図]
腕骨
わんこつ [1] 【腕骨】
⇒手根骨(シユコンコツ)
腕骨
うでぼね 【腕骨】
(1)腕の骨。また,腕。「―切つて切り下げん/浄瑠璃・用明天皇」
(2)腕前。腕力。「―試し力試し/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
腟
ちつ [2][1] 【膣・腟】
哺乳類の雌性性器の一部。子宮と外陰部を連絡する管状の器官。交接器や産道となる。
腥
なまぐさ [0] 【生臭・腥】 (名・形動)[文]ナリ
〔形容詞「なまぐさい」の語幹から〕
(1)生臭いこと。また,そのさまや,そのもの。
(2)特に,魚や肉のこと。「―を食す」
(3)「生臭坊主(ボウズ)」の略。
腥い
なまぐさ・い [4] 【生臭い・腥い】 (形)[文]ク なまぐさ・し
(1)生の獣肉や魚に特有のにおいがする。
(2)僧が戒律を守らず,堕落している。
(3)欲望などにとらわれて世俗的である。物事に利害や打算が絡んでいる。「―・い話」「この美談の裏には結構―・いうわさがある」
(4)血のにおいがする。不穏な気配がする。「―・い風が吹いてくる」
(5)あやしげである。うさんくさい。「や,―・い男呼ばり,おけ��おいてくれ/浄瑠璃・寿の門松」
[派生] ――さ(名)――み(名)
腥気
せいき [1] 【腥気】
なまぐさいにおい。臭気。「胸悪き一種の―ありて/金色夜叉(紅葉)」
腥血
せいけつ [0] 【腥血】
なまぐさい血。いきち。
腥風
せいふう [0] 【腥風】
血なまぐさい風。また,殺伐な気。
腫らす
はら・す [0] 【腫らす】 (動サ五[四])
腫れた状態にする。腫れさせる。「のどを―・す」「まぶたを―・す」
腫る
は・る 【腫る・脹る】 (動ラ下二)
⇒はれる
腫れ
はれ [0] 【腫れ・脹れ】
(1)はれること。「顔の―がひく」
(2)むくむこと。むくみ。
腫れ
はれ【腫れ】
swelling;→英和
dropsy (水腫).→英和
〜がひく The swelling goes down.⇒腫れる.
腫れぼったい
はれぼった・い [5][0] 【腫れぼったい】 (形)[文] はれぼつた・し
腫れてふくれている感じである。「寝不足で目が―・い」
[派生] ――さ(名)
腫れぼったい
はれぼったい【腫れぼったい】
swollen <eyes> .→英和
腫れる
は・れる [0] 【腫れる・脹れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 は・る
(1)炎症や打撲などで,からだの一部が異常にふくれる。「顔が―・れる」
(2)「惚(ホ)れた腫れた」の形で,惚れる意を強め,また茶化していう。「その年で惚れた―・れたもないものだ」
腫れる
はれる【腫れる】
swell (up);→英和
become swollen.→英和
腫れた swollen.
腫れ上がる
はれあが・る [4] 【腫れ上(が)る】 (動ラ五[四])
ひどく腫れる。ふくれあがる。「虫歯で頬(ホオ)が―・る」
腫れ上る
はれあが・る [4] 【腫れ上(が)る】 (動ラ五[四])
ひどく腫れる。ふくれあがる。「虫歯で頬(ホオ)が―・る」
腫れ物
はれもの [0] 【腫れ物】
皮膚の一部が,炎症などを起こして腫れたもの。できもの。おでき。「首に―ができる」
腫大
しゅだい [0] 【腫大】 (名)スル
〔医〕 循環障害のために,脳や肝臓などの臓器が腫れて体積を増している状態。
腫物
しゅもつ [1][0] 【腫物】
はれもの。できもの。
腫物
はれもの【腫物】
a swelling;→英和
a boil.→英和
〜にさわるように with utmost care.
腫瘍
しゅよう [0] 【腫瘍】
何らかの要因により,体内で周辺組織とは無関係に過剰な増殖を行う細胞の塊。生命に及ぼす影響の程度から良性(脂肪腫など)と悪性(癌腫や肉腫など)に分ける。
腫瘍
しゅよう【腫瘍】
a tumor;→英和
a growth.→英和
良性(悪性)腫瘍 a benign (malignant) tumor.
腫瘍マーカー
しゅようマーカー [4] 【腫瘍―】
腫瘍細胞で特異的に産生され,尿や血液中で検出される物質。その定量や検出が,癌の診断の補助や臨床経過の判定に利用される。
腫瘍壊死因子
しゅようえしいんし [6] 【腫瘍壊死因子】
リンパ球などの細胞から分泌される,腫瘍細胞を壊死させる物質。ほとんどの悪性細胞に作用するほか,免疫作用を促進。
腫瘤
しゅりゅう [0] 【腫瘤】
はれもの。こぶ。
腫脹
しゅちょう [0] 【腫脹】 (名)スル
炎症や腫瘍(シユヨウ)が原因で身体の一部がはれること。はれ。
腭
がく [1] 【顎・鄂・腭】
動物の口の器官の一部。あご。
腭
あご [2] 【顎・腭・頤】
(1)人や動物の口の上下にある器官。上顎(ジヨウガク)骨と下顎(カガク)骨から成り,後者が側頭骨と関節をつくることによって,物をかむことができ,また言葉を発するのに役立つ。あぎ。あぎと。
(2)したあご。おとがい。「―をなでる」「―がはずれる」
(3)ものいい。おしゃべり。「えらい―ぢやな/滑稽本・膝栗毛 5」
(4)食事や賄いなどのこと。「―のない寄合不参だらけなり/柳多留 10」
(5)食い扶持(ブチ)。「弁慶も―にありつく橋の上/柳多留 50」
腭
あぎ 【顎・腭】
(1)うわあご。[和名抄]
(2)魚のえら。[新撰字鏡]
腮
えら [0] 【鰓・腮・顋】
(1)水生動物の呼吸器官。体長が櫛(クシ)状または格子状に突出し,これに血管が分布していて水中から酸素をとる。排出と浸透圧調節の機能をもつものもある。脊椎動物では両生類の幼生と魚類にある。
(2)人の顎(アゴ)の両はし。「―の張った顔」
腰
こし【腰】
the waist.→英和
〜の低い modest;→英和
polite.→英和
〜の弱い weak-kneed.〜を掛ける sit (down);→英和
take a seat.→英和
〜を据える settle down.〜を抜かす lose one's legs;get scared (おじける).〜を伸ばす stretch oneself.〜を曲げる bend oneself.話の〜を折る interrupt a person.→英和
〜砕けになる weaken in one's attitude.
腰
こし 【腰】
■一■ [0] (名)
(1)人体で,脊柱(セキチユウ)の下部から骨盤のあたり。体の後ろ側で胴のくびれているあたりから,一番張っているあたりまでを漠然とさす。上体を曲げたり回したりするときの軸になり,体を動かしたり姿勢を保ったりするときに重要なところ。人間以外の動物にもこれをあてて言うことがある。「―を下ろす」
(2)袴・裳(モ)などの{(1)}にあたる部分。また,そのあたりに結ぶ紐。
(3)物事の{(1)}とみなされる部分。
(ア)壁・建具などの下半部。特に,構造や仕上げが上部と異なっている部分。
(イ)山の中程より麓(フモト)に近い部分。
(ウ)和歌で,第三句の五文字。
(4)物事の中途で,肝心なところ。「―を折る」
(5)容易に折れたりしないで,元の状態を保とうとする力。練り上げた物のねばり,板・棒などの弾力,糸・布・紙などの張りなどをいう。靭(ジン)性。「―のあるうどん」「―の強い筆」
(6)(他の語の下に付いて)物事をしようとする時の姿勢・態度。「…ごし」と濁る。「にげ―」「けんか―」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)腰に差したり着けたりするものを数えるのに用いる。「袴一(ヒト)―」
(2)箙(エビラ)に盛った一盛りを単位として矢を数えるのに用いる。本数は一定しない。「五十―の矢/平治(上)」
(3)蟇目(ヒキメ)の矢四筋をいう。
腰
よう エウ 【腰】 (接尾)
袴(ハカマ)・帯・太刀など,腰に着けたり差したりするものを数えるのに用いる。
〔「こし」とよむのが普通〕
→こし(腰)■二■
腰だめ
こしだめ [0] 【腰だめ】
(1)銃を腰の辺りに当てて,大まかな見当で撃つこと。
(2)準備や計画が十分整わない状態で,物事を始めること。
腰っ骨
こしっぽね [0] 【腰っ骨】
「こしぼね」の転。
腰の句
こしのく 【腰の句】
和歌の第三句。上の句の終わりの五文字をいう。「いかにも歌は,―の末に,て文字据ゑつるに,はかばかしき事なし/無名抄」
腰の物
こしのもの [5][0] 【腰の物】
(1)腰に差した刀。佩刀(ハイトウ)。
(2)「腰刀(コシガタナ)」に同じ。
(3)印籠(インロウ)や巾着(キンチヤク)など,腰につけるもの。
腰ガラス
こしガラス [3] 【腰―】
障子の腰の部分にガラスをはめてあるもの。また,そのガラス。
腰丈
こしたけ [2][0] 【腰丈】
腰までの高さ,長さ。
腰上げ
こしあげ [0][3] 【腰揚(げ)・腰上げ】
着物の長さを体に合わせるために,着丈から余った分を腰の所で縫い揚げをすること。また,その部分。子供の着物にすることが多い。
腰付き
こしつき [0] 【腰付き】
(1)動作をする時の腰のかっこう。腰の構え。「危なっかしい―」
(2)腰の形。
腰佩
ようはい エウ― [0] 【腰佩】
古代,腰部に付けた装身具。
腰元
こしもと [0] 【腰元】
(1)貴人のそばに仕えて,身の回りの雑用をする女性。侍女。
(2)腰のあたり。
(3)身の回り。身辺。「―にて使ふ小姓/仮名草子・犬枕」
(4)刀の「栗形(クリカタ)」のこと。
腰元彫
こしもとぼり [0] 【腰元彫(り)】
刀剣の付属品を彫ること。また,その彫った金物。彫る職人やそれに使う道具をもいう。
腰元彫り
こしもとぼり [0] 【腰元彫(り)】
刀剣の付属品を彫ること。また,その彫った金物。彫る職人やそれに使う道具をもいう。
腰元金
こしもとがね [4] 【腰元金】
腰刀の胴金(ドウガネ)。栗形と折金(オリガネ)の間の,鞘(サヤ)が腰に当たる部分に巻いてある。
腰兵糧
こしびょうろう 【腰兵糧】
戦陣などで,当座の食糧として腰につけて持つ兵糧。
腰刀
こしがたな [3] 【腰刀】
腰に差す,つばのない短い刀。鞘巻(サヤマキ)などを用いた。腰挿し。腰の物。
腰切り半纏
こしきりばんてん [5] 【腰切り半纏】
腰までの丈の,短い半纏。仕事着などに使われる。
腰印
こしじるし [3] 【腰印】
甲冑(カツチユウ)を着けたとき,腰に差して敵味方の識別に用いたもの。後には足軽だけが用いた。腰小旗の遺風。
腰反り
こしぞり [0] 【腰反り】
刀剣の反りの一種。反りの中心が,柄(ツカ)の方に近いもの。備前反り。
腰取
こしとり 【腰取】
鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の一。袖・草摺(クサズリ)の中央より下の一,二段を他の色と変えて縅したもの。また,衡胴(カブキドウ)では胴尻の縅の色を変えたものをいう。腰取縅。
腰回り
こしまわり [3] 【腰回り】
腰の周囲。また,その寸法。ヒップ。
腰垣
こしがき [2] 【腰垣】
立った人の腰のあたりの高さの垣根。
腰変り
こしがわり 【腰替(わ)り・腰変(わ)り】
小袖などの腰の部分を染めずに白く残してあるもの。また,その部分の色や模様が他の部分と異なっているもの。こしあき。
腰替わり[図]
腰変わり
こしがわり 【腰替(わ)り・腰変(わ)り】
小袖などの腰の部分を染めずに白く残してあるもの。また,その部分の色や模様が他の部分と異なっているもの。こしあき。
腰替わり[図]
腰小旗
こしこばた 【腰小旗】
昔,戦陣で腰に差して敵・味方の識別に用いた小旗。腰挿し。「源氏は大旗・―,みなおしなべて白かりけるが/平治(中・古活字本)」
腰屏風
こしびょうぶ [3] 【腰屏風】
腰ほどの高さの屏風。
腰差
こしざし 【腰挿(し)・腰差(し)】
(1)腰にさすこと。また,腰にさすもの。
(2)ほうびとして賜る巻き絹。退出する際,腰にさす。腰付け。
(3)「腰刀(コシガタナ)」に同じ。
(4)「腰小旗(コシコバタ)」に同じ。
腰差し
こしざし 【腰挿(し)・腰差(し)】
(1)腰にさすこと。また,腰にさすもの。
(2)ほうびとして賜る巻き絹。退出する際,腰にさす。腰付け。
(3)「腰刀(コシガタナ)」に同じ。
(4)「腰小旗(コシコバタ)」に同じ。
腰巻
こしまき [0][3] 【腰巻(き)】
(1)女性の和装用の肌着。腰から脚部にかけてまとう布。湯文字(ユモジ)。二布(フタノ)。
(2)中世以降,女官や武家の夫人の夏の礼装用の衣服。帷子(カタビラ)の上に肩脱ぎに着て,腰に巻きつける小袖に似た着物。近世では形式化した。
(3)能楽の女装束の一。着付けの上から縫箔(ヌイハク)の小袖を腰に巻くようにつけ,手は通さず後ろに垂らすもの。「羽衣」などで用いる。
(4)〔建〕 土蔵の外まわりの下部の,特に厚く土を塗った部分。
(5)兜(カブト)の錏(シコロ)と鉢との接続部分。
(6)「帯紙(オビガミ){(2)}」の俗称。
腰巻(2)[図]
腰巻
こしまき【腰巻】
an underskirt.
腰巻き
こしまき [0][3] 【腰巻(き)】
(1)女性の和装用の肌着。腰から脚部にかけてまとう布。湯文字(ユモジ)。二布(フタノ)。
(2)中世以降,女官や武家の夫人の夏の礼装用の衣服。帷子(カタビラ)の上に肩脱ぎに着て,腰に巻きつける小袖に似た着物。近世では形式化した。
(3)能楽の女装束の一。着付けの上から縫箔(ヌイハク)の小袖を腰に巻くようにつけ,手は通さず後ろに垂らすもの。「羽衣」などで用いる。
(4)〔建〕 土蔵の外まわりの下部の,特に厚く土を塗った部分。
(5)兜(カブト)の錏(シコロ)と鉢との接続部分。
(6)「帯紙(オビガミ){(2)}」の俗称。
腰巻(2)[図]
腰巻羽織
こしまきばおり 【腰巻羽織】
羽織の裾を腰に巻きつけること。また,その姿。
腰巻蓑
こしまきみの 【腰巻蓑】
腰にまとう短いみの。こしみの。
腰巾着
こしぎんちゃく【腰巾着】
one's shadow;a henchman.→英和
腰巾着
こしぎんちゃく [3] 【腰巾着】
(1)腰に下げる巾着。
(2)いつも年長者や目上の人などのそばにまつわりついて離れない人。「社長の―」
腰布
こしぬの [0] 【腰布】
腰にまとう布。
腰布団
こしぶとん [3] 【腰布団】
腰の冷えるのを防ぐため,腰にあてる,紐(ヒモ)のついた小さい布団。[季]冬。
腰帯
こしおび [0] 【腰帯】
(1)「帯」に同じ。
(2)婦人が和服を着る時,着物の丈を調節するために帯の下にしめる細い紐(ヒモ)。腰紐。手細(テボソ)。
(3)石帯(セキタイ)の別名。
(4)宛帯(アテオビ)の別名。
腰帯
ようたい エウ― [0] 【腰帯】
(1)脊椎動物の後肢の服帯。下肢帯。
→肢帯
(2)朝服用の石帯(セキタイ)。飾りの玉や蝋石(ロウセキ)に彫刻のある有文と彫刻のない無文があり,それぞれ官位・儀式の軽重によって着用を異にした。
腰弁
こしべん [0] 【腰弁】
「腰弁当」の略。
腰弁当
こしべんとう [3] 【腰弁当】
(1)腰に弁当をさげて出かけること。腰弁。
(2)〔江戸時代,勤番の下侍が袴(ハカマ)の腰に弁当を結び付けて出仕したことから〕
日々弁当を携えて出勤するような,小役人や地位の低い勤め人。安サラリーマン。腰弁。
腰弱
こしよわ [0] 【腰弱】 (名・形動)[文]ナリ
(1)腰の力の弱いこと。また,その人。
(2)相手に立ち向かう態度が弱い・こと(さま)。また,そのような人。弱腰。「―な態度」
腰張
こしばり [0] 【腰張(り)】
壁や襖(フスマ)の下部に,和紙または布を張ること。また,その張った部分や張ったもの。
腰張り
こしばり [0] 【腰張(り)】
壁や襖(フスマ)の下部に,和紙または布を張ること。また,その張った部分や張ったもの。
腰張り板
こしばりいた [5] 【腰張(り)板】
⇒腰板(コシイタ)(1)
腰張板
こしばりいた [5] 【腰張(り)板】
⇒腰板(コシイタ)(1)
腰強
こしづよ [0] 【腰強】 (名・形動)[文]ナリ
(1)腰の力が強い・こと(さま)。
(2)容易に人に屈しないこと。また,我慢強いこと。忍耐力のあること。また,そのさま。
(3)弾力のあること。粘りの強いこと。また,そのさま。「―な餅」
腰当て
こしあて [2][0] 【腰当て】
(1)すわるときの敷物や保温のため,後ろ腰に当てるもの。
(2)昔,狩りや旅行の際,後ろ腰に当てた毛皮製の敷物。緒で体に結びつける。尻革。引敷(ヒツシキ)。
(3)鎧(ヨロイ)の上から,刀・脇差を身につけるための革帯。革板と緒から成り,鞘(サヤ)をさしはさんで腰にまく。
(4)箙(エビラ)を腰につけるための帯。
(5)和船で,船体の中央よりやや艫(トモ)寄りにある帆柱を立てる位置の称。船の幅や深さの基準寸法はここで測られる。軍船の場合は筒関(ツツセキ)という。
腰当て(3)[図]
腰技
こしわざ [0] 【腰技】
柔道で,主として腰を使って相手を投げ倒す技の総称。はね腰・浮き腰・腰車など。
腰投げ
こしなげ [0] 【腰投げ】
相撲の決まり手の一。相手の体を自分の腰に乗せて,前に落とすようにして投げる技。
腰折る
こしお・る 【腰折る】 (動ラ下二)
和歌が腰折れである。歌が下手(ヘタ)である。「よき若人ども集(ツド)ひ…―・れたる歌合・物語・庚申をし/源氏(東屋)」
腰折れ
こしおれ [0] 【腰折れ】
(1)老人のひどく曲がった腰。また,腰の曲がった老人。
(2)「腰折れ歌」「腰折れ文(ブミ)」の略。
腰折れ屋根
こしおれやね [5] 【腰折れ屋根】
⇒マンサード屋根
腰折れ文
こしおれぶみ 【腰折れ文】
下手(ヘタ)な文章。首尾の整わない文章。また,自分の文章をへりくだっていう語。腰折れ。「わづかなる―作ることなど習ひ侍りしかば/源氏(帚木)」
腰折れ歌
こしおれうた 【腰折れ歌】
和歌で腰の句(第三句)と第四句とがうまく続かない歌。また,自作の歌をへりくだっていう語。腰折れ。「今めきつつ,―好ましげに若やぐ気色どもは,いと後めたう思ゆ/源氏(手習)」
腰抜け
こしぬけ【腰抜け】
a coward;→英和
a weak-kneed person.
腰抜け
こしぬけ [0] 【腰抜け】
(1)腰に力がはいらず,立てないこと。また,その人。
(2)臆病(オクビヨウ)者。いくじなし。弱虫。「―侍」
腰抜け風呂
こしぬけぶろ 【腰抜け風呂】
入浴時間の長いことをののしっていう語。「月消えて―や郭公/五元集」
腰押し
こしおし 【腰押し】
(1)坂道などを登る人の腰の部分を後ろから押すこと。また,その人。「―やかかる岩根の下もみぢ/五元集」
(2)人に力を添えること。そばからそそのかすこと。また,その人。しりおし。「お二人様の―なし/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」
腰挫き
こしくじき [3] 【腰挫き】
「鯖折(サバオ)り」に同じ。
腰挿
こしざし 【腰挿(し)・腰差(し)】
(1)腰にさすこと。また,腰にさすもの。
(2)ほうびとして賜る巻き絹。退出する際,腰にさす。腰付け。
(3)「腰刀(コシガタナ)」に同じ。
(4)「腰小旗(コシコバタ)」に同じ。
腰挿し
こしざし 【腰挿(し)・腰差(し)】
(1)腰にさすこと。また,腰にさすもの。
(2)ほうびとして賜る巻き絹。退出する際,腰にさす。腰付け。
(3)「腰刀(コシガタナ)」に同じ。
(4)「腰小旗(コシコバタ)」に同じ。
腰挿し提灯
こしざしちょうちん [5] 【腰挿し提灯】
長い柄で腰にさすようにした提灯。腰明かり。腰提灯。
腰掛
こしかけ [3][4] 【腰掛(け)】
(1)腰をおろして休むための台。
(2)目標とする仕事・地位などにつくまでの間,とりあえず一時的に勤める仕事や地位。
(3)茶席の露地に設けられた休息所。亭主の迎えや,席入りの合図を待つための場所。腰掛け待合。待合。
腰掛
こしかけ【腰掛】
a seat;→英和
a chair;→英和
a bench;→英和
a stool.→英和
腰掛仕事 a temporary work.
腰掛け
こしかけ [3][4] 【腰掛(け)】
(1)腰をおろして休むための台。
(2)目標とする仕事・地位などにつくまでの間,とりあえず一時的に勤める仕事や地位。
(3)茶席の露地に設けられた休息所。亭主の迎えや,席入りの合図を待つための場所。腰掛け待合。待合。
腰掛ける
こしか・ける [4] 【腰掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 こしか・く
椅子(イス)や台などの上に腰をおろす。腰をかける。「縁側に―・ける」
腰掛ける
こしかける【腰掛ける】
⇒腰.
腰掛け仕事
こしかけしごと [5] 【腰掛(け)仕事】
長く続けるつもりではなく,一時的に行う仕事。
腰掛け待合
こしかけまちあい [5] 【腰掛(け)待合】
「腰掛け{(3)}」に同じ。
腰掛け松
こしかけまつ [5] 【腰掛(け)松】
神とか著名な人が腰を掛けたという伝説をもつ松。「金が崎には義貞の―/浄瑠璃・反魂香」
腰掛け石
こしかけいし [4] 【腰掛(け)石】
神や貴人がかつて腰を掛けたという伝承のある石。
腰掛け茶屋
こしかけぢゃや 【腰掛け茶屋】
近世,よしず張りなどをし腰掛けを用意して,通行人を休ませる茶屋。掛け茶屋。
腰掛け銀
こしかけぎん [0] 【腰掛け銀】
将棋の序盤作戦の一方法。中央の五筋の歩の上に銀を進めて構えとする手。
腰掛仕事
こしかけしごと [5] 【腰掛(け)仕事】
長く続けるつもりではなく,一時的に行う仕事。
腰掛待合
こしかけまちあい [5] 【腰掛(け)待合】
「腰掛け{(3)}」に同じ。
腰掛松
こしかけまつ [5] 【腰掛(け)松】
神とか著名な人が腰を掛けたという伝説をもつ松。「金が崎には義貞の―/浄瑠璃・反魂香」
腰掛石
こしかけいし [4] 【腰掛(け)石】
神や貴人がかつて腰を掛けたという伝承のある石。
腰掛蟻継
こしかけありつぎ [5] 【腰掛蟻継(ぎ)】
木材の継手の一。合欠(アイカキ)と蟻継とを組み合わせたもの。側面からは合欠のように,上からは蟻継のように見える。敷面(シキメン)蟻継ぎ。
腰掛蟻継ぎ
こしかけありつぎ [5] 【腰掛蟻継(ぎ)】
木材の継手の一。合欠(アイカキ)と蟻継とを組み合わせたもの。側面からは合欠のように,上からは蟻継のように見える。敷面(シキメン)蟻継ぎ。
腰提げ
こしさげ [0][4] 【腰提げ】
印籠(インロウ)・煙草(タバコ)入れのように,腰に下げるもの。
腰提灯
こしぢょうちん [3] 【腰提灯】
「腰挿(コシザ)し提灯」に同じ。
腰揚
こしあげ [0][3] 【腰揚(げ)・腰上げ】
着物の長さを体に合わせるために,着丈から余った分を腰の所で縫い揚げをすること。また,その部分。子供の着物にすることが多い。
腰揚げ
こしあげ [0][3] 【腰揚(げ)・腰上げ】
着物の長さを体に合わせるために,着丈から余った分を腰の所で縫い揚げをすること。また,その部分。子供の着物にすることが多い。
腰文
こしぶみ [0] 【腰文】
〔帯封が全体の腰あたりにあるところから〕
奈良時代から江戸時代まで行われた書状の形式。上包みの端を細く中程まで切り込み,それで帯のように上包みを巻いて余りをはさみ,封じ目をつけたもの。切り封じ。切封(キリフウ)。
腰文[図]
腰斬
ようざん エウ― [0] 【腰斬・要斬】
(1)古代中国の刑罰で,腰の部分でからだを切断するもの。
(2)物事が中断すること。「士官次室の話は暫(シバ)し―となりぬ/不如帰(蘆花)」
腰明かり
こしあかり 【腰明かり】
柄を腰にさして用いる提灯(チヨウチン)。腰挿し提灯。腰提灯。「組の捕り手の―/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
腰明き
こしあき 【腰明き】
「腰替(コシガ)わり」に同じ。
腰曲輪
こしぐるわ [3] 【腰曲輪・腰郭】
山城・平山城・丘城などで,斜面の中腹に設けた曲輪。斜面の勾配が比較的緩やかで,そのままでは防御機能が十分でない場合に設ける。
→帯曲輪(オビグルワ)
腰替り
こしがわり 【腰替(わ)り・腰変(わ)り】
小袖などの腰の部分を染めずに白く残してあるもの。また,その部分の色や模様が他の部分と異なっているもの。こしあき。
腰替わり[図]
腰替わり
こしがわり 【腰替(わ)り・腰変(わ)り】
小袖などの腰の部分を染めずに白く残してあるもの。また,その部分の色や模様が他の部分と異なっているもの。こしあき。
腰替わり[図]
腰板
こしいた [0] 【腰板】
(1)壁・障子・垣根などの下部に張った板。腰張り板。
(2)男袴(ハカマ)の後ろ腰に当てる山形の板。
腰板
こしいた【腰板】
paneling;panels.
腰桟
こしざん [0] 【腰桟】
唐戸(カラド)の中程より下側にある横桟。
腰桶
こしおけ [3] 【腰桶】
鬘桶(カズラオケ)の別名。
腰椎
ようつい【腰椎】
the lumbar vertebra.
腰椎
ようつい エウ― [0][1] 【腰椎】
脊柱を構成する椎骨のうち腰部にある五個の椎骨をいう。上は胸椎,下は仙椎に続く。椎体は厚く大形で,棘(キヨク)突起も大きい。
腰椎穿刺
ようついせんし エウ― [5] 【腰椎穿刺】
髄液を採取したり薬液を注入するために,腰椎部で脊髄膜下腔に穿刺針をさし込むこと。
腰椎麻酔
ようついますい エウ― [5] 【腰椎麻酔】
腰椎部の脊髄蜘蛛膜下腔に麻酔薬を注入して,主として下半身を麻酔する方法。下腹部以下の手術に用いる。脊髄麻酔。
腰次
こしつぎ 【腰次・腰継】
丈の短い四幅(ヨノ)の下袴(シタノハカマ)。
腰気
こしけ [0] 【腰気・帯下】
女性生殖器からの分泌物で,血液以外のもの。通常,存在感や不快感を起こす程度に増量したものをいう。帯下(タイゲ)。おりもの。「―が下りる」
腰泥む
こしなず・む 【腰泥む】 (動マ四)
腰が前へ行かない。行き悩む。「浅小竹原(アサジノハラ)―・む空は行かず足よ行くな/古事記(中)」
腰湯
こしゆ [0] 【腰湯】
盥(タライ)などに入れた湯の中に座って,腰から下だけ入浴すること。座浴(ザヨク)。「―を使う」
腰物
こしもの 【腰物】
腰につける物。腰の物。
腰痛
ようつう エウ― [0] 【腰痛】
腰部・臀部(デンブ)に感ずる痛み。脊椎の疾患や外傷,椎間板の異常のほか,妊娠や婦人科的疾患,泌尿器系疾患,神経・筋疾患などが原因となる。
腰痛
ようつう【腰痛】
《医》lumbago;→英和
(a) backache.
腰白
こしじろ 【腰白】
腰の部分の白い,腰替わりの小袖。
腰石
こしいし [0] 【腰石】
建物の土台の根石より上にある石層。
腰砕け
こしくだけ [0][3] 【腰砕け】
(1)相撲の決まり手の一。腰の力が抜け,体が土俵に倒れてしまうもの。
(2)物事を進める途中で気力が抜け,あとが続かなくなってしまうこと。「資金不足で計画は―に終わった」
腰砕けになる
こしくだけ【腰砕けになる】
⇒腰.
腰祈
こしいのり 【腰祈】
狂言の一。山伏が祖父の曲がった腰を治そうと祈るが,行力が強すぎてそりかえってしまう。また,一祈りすると今度は曲がり過ぎて,祖父を怒らせる。
腰窓
こしまど [0] 【腰窓】
部屋や廊下などの,床に接して作られた小さな窓。
腰簑
こしみの【腰簑】
a grass skirt.
腰籠
こしご [0] 【腰籠】
腰に付けて持つ籠(カゴ)。漁師などがとった魚を入れるためのもので,ひょうたん形で口が開いている。びく。
腰紐
こしひも [0] 【腰紐】
(1)婦人が和服を着るときに用いる紐。おはしょりをとめたり形を整えたりする。下締め。
(2)子供の着物に縫いつけて,腰で結ぶ紐。付け紐。
腰細
こしぼそ [0] 【腰細】
(1)腰がほっそりしていること。細腰。「―の美人」
(2)器物などで,人の体ならば腰にあたる部分が細くなっているもの。「―の花瓶」
(3)「腰細蜂(バチ)」の略。
腰細の
こしぼその 【腰細の】 (枕詞)
〔蜾蠃(スガル)(ジガバチの古名)の腰が細いところから〕
「すがる」にかかる。「―すがる娘子(オトメ)の/万葉 1738」
腰細蜂
こしぼそばち [4] 【腰細蜂】
ジガバチの異名。
腰結
こしゆい [3] 【腰結(い)】
(1)和服・袴(ハカマ)などの紐(ヒモ)を腰のところで結ぶこと。また,その結びの部分。
(2)男子の袴着(ハカマギ),女子の裳着(モギ)の式の時,腰紐を結ぶ役。「この御―にはかのおとどになむ御消息きこえ給ひければ/源氏(行幸)」
腰結い
こしゆい [3] 【腰結(い)】
(1)和服・袴(ハカマ)などの紐(ヒモ)を腰のところで結ぶこと。また,その結びの部分。
(2)男子の袴着(ハカマギ),女子の裳着(モギ)の式の時,腰紐を結ぶ役。「この御―にはかのおとどになむ御消息きこえ給ひければ/源氏(行幸)」
腰継
こしつぎ 【腰次・腰継】
丈の短い四幅(ヨノ)の下袴(シタノハカマ)。
腰綱
こしづな [0] 【腰綱】
腰につける綱。また,海女(アマ)などのつける息綱(イキヅナ)。
腰網代
こしあじろ [3] 【腰網代】
駕籠(カゴ)の一種。駕籠の腰の部分のみに網代を張ったもの。
腰縄
こしなわ [0] 【腰縄】
(1)軽い罪の囚人を護送する際などに,腰の部分に縄をかけること。また,その縄や,縄をかけられた人。
(2)腰につけて持ち歩く縄。
腰羽目
こしばめ [0] 【腰羽目】
壁の腰の部分に張った羽目板。
腰蓑
こしみの [0][3] 【腰蓑】
腰にまとう短いみの。
腰衣
こしごろも [3] 【腰衣】
僧尼が腰にまとう黒色の襞(ヒダ)のある裳のようなもの。裙子(クンズ)。
腰裳
こしも 【腰裳】
古代の女子の衣服の一。下半身につける裳。「―きたる少女/古事記(中訓)」
腰貫
こしぬき [0][4] 【腰貫】
建物・門・垣などの中央よりやや下,腰の位置に入れる貫。胴貫。
腰赤燕
こしあかつばめ [5] 【腰赤燕】
スズメ目ツバメ科の鳥。全長17センチメートルほど。普通のツバメに似ているが,腰が赤褐色で腹面に黒褐色の縦斑がある。軒下などに,泥土で徳利(トツクリ)形の巣を作る。集団営巣する。日本ではおもに,本州以南に夏鳥として渡来する。トックリツバメ。
腰越
こしごえ 【腰越】
(1)神奈川県鎌倉市の地名。七里ヶ浜の西に続く海岸。中世,鎌倉入りの宿駅が置かれた所。源義経の「腰越状」起草の地として知られる。
(2)幸若舞(コウワカマイ)の一。平宗盛を生け捕りにした義経一行の東国下りと,腰越状の件(クダリ)を描いたもの。
腰越状
こしごえじょう 【腰越状】
1185年,源義経が相模国腰越から鎌倉の大江広元にあてて出した書状。兄頼朝の不興をかった義経が無実を訴え,そのとりなしを依頼したもの。「吾妻鏡」に収録されているが真偽不詳。
腰車
こしぐるま [3] 【腰車】
(1)柔道の技の名。腰に相手の身体を乗せ,腰を軸に相手の体を回して投げる腰技。
(2)(「輿車」とも書く)轅(ナガエ)の中央部に乗る部分を設けた車。輦車(レンシヤ)。手車(テグルマ)。
(3)刀などで,腰を真横から水平に斬ること。「十方斬り・八方払ひや―/謡曲・烏帽子折」
腰輿
ようよ エウ― [1] 【腰輿】
⇒手輿(タゴシ)
腰輿
たごし [1] 【手輿・腰輿】
輿の一。前後二人で,手で腰のあたりの高さまで持ち上げて運ぶもの。しゅよ。ようよ。てごし。
手輿[図]
腰部
ようぶ【腰部】
the waist.→英和
腰部
ようぶ エウ― [1] 【腰部】
腰の部分。腰のあたり。「―を打つ」
腰郭
こしぐるわ [3] 【腰曲輪・腰郭】
山城・平山城・丘城などで,斜面の中腹に設けた曲輪。斜面の勾配が比較的緩やかで,そのままでは防御機能が十分でない場合に設ける。
→帯曲輪(オビグルワ)
腰銭
こしぜに 【腰銭】
当座の用のため,巾着(キンチヤク)や銭入れに入れ,腰に付けて持ち歩く銭。こしせん。「―の限り喰はせて来い/浮世草子・禁短気」
腰鎧
こしよろい [3] 【腰鎧】
草摺(クサズリ)の異名。
腰長押
こしなげし [3] 【腰長押】
窓の下端や壁の中ほどなど建物の腰の部分にある長押。
腰間
ようかん エウ― [0] 【腰間】
腰のあたり。腰。
腰障子
こししょうじ [3] 【腰障子】
下の方を30センチメートルほど板張りあるいは襖(フスマ)とした明かり障子。
腰離る
こしはな・る 【腰離る】 (連語)
和歌が,腰折れになる。腰折る。「ややもせば―・れぬばかり折れかかりたる歌をよみ出で/紫式部日記」
腰骨
こしぼね【腰骨】
the hucklebone.
腰骨
こしぼね [0] 【腰骨】
(1)腰の部分の骨。
(2)押し通して実行する気力。忍耐する精神力。「それほどの―の強い,黙つて下の方に働いてゐるやうな男が/夜明け前(藤村)」
腰高
こしだか [0] 【腰高】
■一■ (名)
(1)腰の高い器物。高坏(タカツキ)などにいう。
(2)「腰高障子」の略。
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(1)腰を十分に下ろさない,不安定な姿勢である・こと(さま)。「―な構え」
(2)横柄なさま。尊大なさま。「―な言い方」
腰高栄螺
こしだかさざえ [5] 【腰高栄螺】
海産の巻貝。殻高3.5センチメートル内外。殻にはとげがなく,灰黄褐色・赤褐色・緑褐色などの地に,白・黄・褐色の斑紋や線があり,色彩に富む。肉は食べられる。本州中部以南の暖海に分布。ゴシキサザエ。
腰高貝
こしだかがい [4] 【腰高貝】
サラサバテイラの別名。
腰高障子
こしだかしょうじ [5] 【腰高障子】
腰障子の腰板の丈が高い障子。腰高。
腰高雁空
こしだかがんがら [5] 【腰高雁空】
海産の巻貝。殻高・殻径とも3.5センチメートル内外の円錐形。殻は灰褐色。岩礁地の潮間帯に多い。肉は食べられる。北海道南部以南に分布。
腰高饅頭
こしだかまんじゅう [5] 【腰高饅頭】
高くふくらんだ饅頭。
腰鼓
ようこ エウ― [1] 【腰鼓】
伎楽で用いた鼓(ツヅミ)の一種。首からかけたひもで腰のあたりに下げ,両手で打ち鳴らす。呉(クレ)の鼓。こしつづみ。
腰鼓[図]
腰鼓
こしつづみ 【腰鼓】
「ようこ(腰鼓)」に同じ。「波の―ていとうの拍子を打つなりや/謡曲・岩船」
腱
けん【腱】
a tendon.→英和
アキレス腱 Achilles' tendon.
腱
けん [1] 【腱】
筋肉を骨に結合する繊維性組織の束。きわめて強靭で白色を帯び,硬タンパク質に富む。
腱反射
けんはんしゃ [3] 【腱反射】
筋肉の腱を叩くときに筋肉が反射的に収縮する現象。反射の強さは中枢神経障害のある時に亢進し,末梢神経障害のある時に減退・消失するので,神経疾患の診断に用いられる。膝蓋腱反射・アキレス腱反射など。
腱鞘
けんしょう [0] 【腱鞘】
腱を包んでいる,滑液を含んだ袋。
腱鞘炎
けんしょうえん [3] 【腱鞘炎】
腱鞘の炎症。局所の腫脹(シユチヨウ)・疼痛(トウツウ)・運動制限を呈する。
腴
つちすり 【腴】
魚の腹の下の肥えた所。すなずり。[和名抄]
腸
わた [2] 【腸】
内臓。はらわた。「魚の―」
腸
はらわた【腸】
the intestines;the bowels.〜を抜く gut <a fish> .→英和
腸
ちょう チヤウ [1] 【腸】
消化器官の一。胃の幽門に続き,腹腔内を屈曲して肛門に至る。小腸と大腸から成り,小腸は十二指腸・空腸・回腸に,大腸は盲腸・結腸・直腸に区分される。食物の消化・吸収・排泄を行う。腸管。
腸[図]
腸
ちょう【腸】
the intestines;the bowels.〜が悪い have a trouble in the intestines.‖腸潰瘍(よう) an intestinal ulcer.腸チフス ⇒チフス.腸閉塞(そく)(カタル,結核) intestinal obstruction (catarrh,tuberculosis).大(小)腸 the large (small) intestines.
腸
はらわた [3][0][4] 【腸】
(1)大腸・小腸などの総称。また,臓腑(ゾウフ)。古くは,特に大腸をいう。「美酒が―にしみ通る」「杵屋の冴々(サエザエ)した撥音(バチオト)が…―に徹(コタ)ゆるやうに/社会百面相(魯庵)」
(2)動物の内臓。臓腑。わた。「魚の―をとり出す」
(3)こころ。性根(シヨウネ)。根性。精神。
(4)ウリなどの内部の,種子とやわらかな果肉とが混じっている部分。
(5)物の内部に詰め込まれているもの。「―の出た座布団」
腸カタル
ちょうカタル チヤウ― [3] 【腸―】
⇒腸炎(チヨウエン)
腸チフス
ちょうチフス チヤウ― [3] 【腸―】
法定伝染病の一。チフス菌の経口感染により,一〜二週間の潜伏期ののち発病。特有の熱型を示し,発熱・下痢・脾腫・薔薇(バラ)疹などの症状を呈する。
→チフス
腸チフス
ちょうチフス【腸チフス】
⇒チフス.
腸内
ちょうない チヤウ― [1] 【腸内】
腸の中。「―発酵」
腸内細菌
ちょうないさいきん チヤウ― [5] 【腸内細菌】
腸管内に常時存在する細菌。腸球菌・連鎖球菌・大腸菌など一〇〇種を超える。多くは非病原性で,消化の補助,ある種のビタミンの合成,外来菌に対する防御などの役割をしているが,ごく一部は障害の原因になることもある。
腸出血
ちょうしゅっけつ チヤウ― [3] 【腸出血】
腸管から起こる出血。血便,下血として認められる場合と便の潜血反応でみつかる場合がある。潰瘍・悪性腫瘍などの際にみられる。
腸呼吸
ちょうこきゅう チヤウコキフ [3] 【腸呼吸】
ドジョウ・ナマズなどの水生動物が,腸においてガス交換を行うこと。
腸壁
ちょうへき【腸壁】
the intestinal wall.
腸壁
ちょうへき チヤウ― [0] 【腸壁】
腸管を構成している組織。三層から成り,内層は粘膜,中層は輪走筋・縦走筋の筋層,外層は漿膜である。筋層には神経叢が発達している。
腸抜き
わたぬき [0][4] 【腸抜き】 (名)スル
魚などの内臓を抜くこと。また,内臓を抜いた魚など。
腸持ち
わたもち [0][4] 【腸持ち】
〔内臓を持っている意〕
木や石で作ったものに対して,生きているもの。生身(ナマミ)であるもの。「―の弥陀如来(ミダニヨライ)(=美女ノ形容)」
腸捻転
ちょうねんてん【腸捻転】
a twist in the intestines;volvulus.
腸捻転
ちょうねんてん チヤウ― [3] 【腸捻転】
腸閉塞症の一型。腸管が腸間膜を軸として捻転し,腸管の通過障害症状と血行障害を起こしたもの。突然の激しい腹痛・腹部膨満・嘔吐・吐糞などを来たし,短時間のうちに全身状態が悪化してショック状態に陥る。絞扼性(コウヤクセイ)腸閉塞症。
腸樽
わただる [2] 【腸樽】
魚類の腸(ハラワタ)などを入れておく樽。
腸液
ちょうえき チヤウ― [1] 【腸液】
腸腺・腸粘膜上皮より分泌される消化液。普通は空腸・回腸からのものをさす。アルカリ性のやや黄色の透明な液で,ペプチダーゼ・インベルターゼ・マルターゼ・ラクターゼなど各種の酵素を含み,食物を完全に消化する。
腸満
ちょうまん チヤウ― [1] 【腸満・脹満】
「鼓腸(コチヨウ)」に同じ。
腸溶剤
ちょうようざい チヤウヨウ― [3] 【腸溶剤】
酸性の胃液中では崩壊しないで,アルカリ性の腸液中で溶解する薬剤。薬に皮膜を施したり,カプセルをかぶせたりする。腸溶製剤。
腸潰瘍
ちょうかいよう チヤウクワイヤウ [3] 【腸潰瘍】
小腸または大腸に生じた潰瘍。腸結核・赤痢・腸チフス・ベーチェット病・潰瘍性大腸炎などの際にみられる。
腸炎
ちょうえん チヤウ― [1] 【腸炎】
細菌感染や暴飲暴食などによって腹痛・下痢・嘔吐・腹鳴・発熱などがみられる状態に対する臨床上の診断名。急性と慢性があり,多くは急性。腸カタル。
腸炎
ちょうえん【腸炎】
《医》enteritis.→英和
腸炎ビブリオ
ちょうえんビブリオ チヤウ― [6][0] 【腸炎―】
グラム陰性桿菌の一。一本の鞭毛をもつ。3パーセントの食塩の存在下で最もよく発育する好塩菌。一般に,海水中に生育する。魚介類を介してヒトに感染し,細菌性食中毒を起こす。
腸狭窄
ちょうきょうさく チヤウケフサク [3] 【腸狭窄】
腸管内腔が狭まった状態。腸管の悪性腫瘍・腸結核・腸癒着などで起こり,鼓腸・嘔吐・腹痛などの症状を呈する。
腸癌
ちょうがん チヤウ― [1] 【腸癌】
腸粘膜に生じる悪性腫瘍。直腸・結腸に多く発生する。便通異常・出血などの症状がある。
腸石
ちょうせき チヤウ― [1] 【腸石】
⇒糞石(フンセキ)
腸穿孔
ちょうせんこう チヤウ― [3] 【腸穿孔】
腸壁の全層を貫通する孔を生ずること。潰瘍のほか,外傷・悪性腫瘍・腸重積・腸捻転などに伴って起こり,腸内容物が流出してしばしば腹膜炎を併発する。
腸管
ちょうかん チヤウクワン [0] 【腸管】
(1)動物で口腔から肛門に至る管状の器官の総称。食物の摂取・消化・排泄を行う。動物の種類により,区分や名称が異なる。消化管。
(2)「腸」に同じ。
腸粘膜
ちょうねんまく チヤウ― [3] 【腸粘膜】
腸壁の内層を形成している粘膜。細かな突起を多くもち消化された食物成分の吸収を行う。
腸結核
ちょうけっかく チヤウ― [3] 【腸結核】
腸管の結核症。多くは肺結核からの二次感染で,下痢・発熱・腹痛・腸狭窄などの症状を呈する。
腸線
ちょうせん チヤウ― [0] 【腸線】
羊・豚の腸でつくった糸・ひも。外科手術の縫合糸や,弦楽器の弦,ラケットの網に利用される。ガット。
腸胃
ちょうい チヤウヰ [1] 【腸胃】
腸と胃。胃腸。
腸腺
ちょうせん チヤウ― [0][1] 【腸腺】
小腸の粘膜にある微小管状の腺。消化酵素を含む腸液を分泌。リーベルキューン氏腺。
腸詰
ちょうづめ チヤウ― [0][4] 【腸詰(め)】
ソーセージのこと。
腸詰
ちょうづめ【腸詰】
(a) sausage.→英和
腸詰め
ちょうづめ チヤウ― [0][4] 【腸詰(め)】
ソーセージのこと。
腸詰め菌
ちょうづめきん チヤウ― [0] 【腸詰(め)菌】
⇒ボツリヌス菌(キン)
腸詰菌
ちょうづめきん チヤウ― [0] 【腸詰(め)菌】
⇒ボツリヌス菌(キン)
腸重積症
ちょうじゅうせきしょう チヤウヂユウセキシヤウ [6] 【腸重積症】
腸管の一部がそれと続く腸管腔内へ入り込んで,腸管が閉塞され血行が妨げられた状態。乳幼児に多くみられ,発作性の嘔吐と腹痛・粘血便がみられる。
腸閉塞
ちょうへいそく チヤウ― [3] 【腸閉塞】
腹痛・腹部膨満・嘔吐・吐糞(トフン)・ガス排出停止などの腸管通過障害症状を呈する疾患。腸管腔が癒着・捻転・麻痺,腫瘍による圧迫・異物などで閉塞または狭窄状態になって起こる。腸捻転や腸重積症はこの一型で,短時間のうちに全身状態が悪化する。腸閉塞症。イレウス。
腸閉塞
ちょうへいそく【腸閉塞】
intestinal obstruction;ileus.→英和
腸間毒
ちょうかんどく チヤウカン― [3] 【腸間毒】
ブドウ球菌・コレラ菌・大腸菌などが生産して食中毒の原因物質となる,タンパク質性の菌体外毒素。エンテロトキシン。
腸間膜
ちょうかんまく チヤウカン― [3] 【腸間膜】
腹膜の一部で,二枚合わさって腹腔内の腸管を保持している膜。空腸・回腸・十二指腸上部・横行結腸・ S 字結腸・虫垂などにみられ,空腸と回腸の腸間膜が最も長い。腸管に血管と神経を導く。
腸香
わたか [0] 【腸香・黄鯝魚】
コイ目の淡水魚。全長約30センチメートル。体は側扁し,頭部が小さく,目はやや大きい。背面は淡い黒褐色,腹面は銀白色。琵琶湖特産で,他に移植もされている。食用。ウマウオ。ワタコ。
腸骨
ちょうこつ チヤウ― [1] 【腸骨】
寛骨(カンコツ)の上部をしめている扁平骨。上方に向かって広がる部分を腸骨翼,翼の内面のくぼみを腸骨窩(カ)といい,後半は仙骨と癒合する。第五腰椎・仙骨・座骨・恥骨とともに骨盤を形成する。
腸鰓類
ちょうさいるい チヤウサイ― [3] 【腸鰓類】
半索動物の一綱。消化管のはじめの部分の咽頭が数対の鰓孔でつらぬかれている動物群。ギボシムシなど。
腹
はら【腹】
(1) the belly;→英和
the abdomen;→英和
the bowels (腸);the stomach (胃).→英和
〜が痛む have a pain in the abdomen[stomach].〜がすく get hungry.〜が張る feel heavy in the stomach.〜の出た potbellied.(2)[心]heart;→英和
mind.→英和
〜が痛まない have nothing to lose (比喩的).
〜の大きい broad-minded.〜の中では at heart.〜を探る sound <a person> .→英和
〜を立てる get angry.〜を割って話す speak frankly.痛くもない〜を探られる be suspected without cause.
腹
はら 【腹】
■一■ [2] (名)
(1)
(ア)動物の体で,胴の下半部。哺乳類では胸腔(キヨウコウ)と骨盤の間にあって,胃や腸などの内臓を収めるところ。背の反対側となる体の表面をもいう。おなか。「―が痛い」「―をさする」
(イ)消化器,ことに胃腸。「―がすく」「―が減る」「―をこわす」
(ウ)母の胎内。また,その母の胎内から生まれたこと。「一の御子は右大臣の女御の御―にて/源氏(桐壺)」
→腹を痛める
(2)〔腹の中に考えや心の動きが収まっていると考えたことから〕
(ア)(「肚」とも書く)表にあらわさず,心に考えていること。意中。心底。心中。「―のきれいな人」「課長は私を転勤させる―らしい」「そのことは―にしまっておけ」
(イ)気持ち。感情。意趣。「どうにも―が収まらない」
(ウ)(「肚」とも書く)気力。胆力。度胸。また,度量。「元さんはめつぽう―が広大(ヒロイ)から/安愚楽鍋(魯文)」
(3)物の中央部のふくらんだり広くなったりしたところ。「帆の―」「―をさらした難破船」
(4)物の裏面または内側にあたる部分。「悪路で自動車が―をこする」「指の―で押す」
(5)〔物〕 定常波で,振幅の最大な部分。
⇔節
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)魚の腹子(ハラコ)を数えるのに用いる。「たらこ,ひと―」
(2)壺(ツボ)・瓶(カメ)など胴部のふくらんだ容器を数えるのに用いる。「酒八―を醸むべし/日本書紀(神代上訓)」
腹ごなし
はらごなし [3][0] 【腹ごなし】
軽い運動や散歩などをして,食べた物の消化を助けること。「―に散歩する」
腹ごなしに
はらごなし【腹ごなしに】
to aid digestion.
腹の中
はらのなか [4] 【腹の中】
「はらのうち(腹中)」に同じ。
腹の中
はらのうち [0] 【腹の中】
(1)腹の内部。はらのなか。
(2)心のうち。心中。胸中。はらのなか。「―はわからない」
腹の皮
はらのかわ [5] 【腹の皮】
(1)腹の表皮。
(2)「腹の皮が捩(ヨジ)れる」の略。「行儀作法は狗(エノコロ)を屋根へ上げたやうで,さりとは��―/浄瑠璃・忠臣蔵」
腹の虫
はらのむし [0] 【腹の虫】
(1)体内に寄生する虫。回虫など。
(2)人間の機嫌の良し悪しに関係する心中の感情を,虫にたとえた語。
(3)空腹どきの腹鳴りを,腹中の虫の声であるとしていう語。
腹の足し
はらのたし [0] 【腹の足し】
空腹を補うための食べ物。「少しは―になる」
腹ぺこ
はらぺこ [0] 【腹ぺこ】 (名・形動)
非常に腹がすいている・こと(さま)。「昼飯抜きなので―だ」
腹ぺこである
はらぺこ【腹ぺこである】
be famished;be starving.
腹ぼて
はらぼて [0] 【腹ぼて】
みごもって腹が大きくなること。また,その人。
腹一杯
はらいっぱい [3][0] 【腹一杯】
(副詞的にも用いる)
(1)食べた物で腹が十分に満ち足りること。満腹。「―食べる」「―になる」
(2)思っていることの全部。思う存分。「お国が―の我意(ワガママ)を働く間(ウチ)/怪談牡丹灯籠(円朝)」
腹一杯食べる
はらいっぱい【腹一杯食べる】
eat one's fill <of> .
腹上死
ふくじょうし フクジヤウ― [3] 【腹上死】
性交中に,心臓疾患や脳血管障害などが原因で急死すること。
腹下し
はらくだし [3][0] 【腹下し】 (名)スル
(1)下痢(ゲリ)をすること。はらくだり。
(2)下剤。
腹下り
はらくだり [3] 【腹下り】 (名)スル
下痢(ゲリ)。はらくだし。
腹不立
はらたてず 【腹不立】
狂言の一。「腹立てずの正直坊」と名乗った俄(ニワカ)坊主が,「腹ふくれの正月坊」とか「腹焦げの焦熱坊」とかいわれて腹を立ててしまう。
腹中
ふくちゅう [0] 【腹中】
(1)腹の中。
(2)心の中。「―の計」
(3)度量。「大―」
腹八分
はらはちぶ [4] 【腹八分】
腹いっぱい食べずに少し控えめにしておくこと。腹八分目。「―に医者いらず」
腹具合
はらぐあい [3] 【腹具合】
胃や腸の調子。「―が悪い」
腹具合が悪い
はらぐあい【腹具合が悪い】
have trouble with one's bowels[stomach].
腹切り
はらきり [0] 【腹切り】
「せっぷく(切腹)」に同じ。
腹切り刀
はらきりがたな [5] 【腹切り刀】
切腹のための刀。多く九寸五分(クスンゴブ)をいう。「子に死ねといふ―/浄瑠璃・菅原」
腹合せ
はらあわせ [3] 【腹合(わ)せ】
「腹合わせ帯」の略。「―の帯を締めて/雁(鴎外)」
腹合せ帯
はらあわせおび [6] 【腹合(わ)せ帯】
「昼夜(チユウヤ)帯」に同じ。腹合わせの帯。
腹合わせ
はらあわせ [3] 【腹合(わ)せ】
「腹合わせ帯」の略。「―の帯を締めて/雁(鴎外)」
腹合わせ帯
はらあわせおび [6] 【腹合(わ)せ帯】
「昼夜(チユウヤ)帯」に同じ。腹合わせの帯。
腹呼吸
ふくこきゅう [3] 【腹呼吸】
⇒腹式呼吸(フクシキコキユウ)
腹囲
ふくい [2][1] 【腹囲】
腹の周囲の寸法。
腹圧
ふくあつ [0] 【腹圧】
腹腔内の圧力。腹筋・横隔膜の収縮・緊張によって上昇する。
腹塞ぎ
はらふさぎ [3] 【腹塞ぎ】
空腹を一時的にしのぐために少し食べること。また,その食べ物。腹しのぎ。
腹壁
ふくへき [0] 【腹壁】
腹腔の内面の壁。
腹変り
はらがわり [3] 【腹変(わ)り】
「腹違い」に同じ。「広瀬某の落胤(オトシダネ)或は―の姉の復讐(カタキ)なり/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
腹変わり
はらがわり [3] 【腹変(わ)り】
「腹違い」に同じ。「広瀬某の落胤(オトシダネ)或は―の姉の復讐(カタキ)なり/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
腹太
はらぶと [0] 【腹太】 (名・形動)
(1)胆力・度量の大きな・こと(さま)。ふとっぱら。「―な人」「貧乏人の―は昔からあり来(キタ)つた事実がある/思出の記(蘆花)」
(2)「腹太餅(モチ)」の略。「―を一口くつて頬をやき/柳多留 36」
(3)ボラの異名。
腹太餅
はらぶともち 【腹太餅】
近世の,薄皮で中に塩餡(アン)がはいってふっくらとした饅頭(マンジユウ)。
腹子
はらこ [2] 【腹子】
魚類の腹中にある卵塊。また,それを塩漬けなどにしたもの。たらこ・すじこなど。鮞(ハララゴ)。
腹巻
はらまき【腹巻】
a stomach-band.
腹巻
はらまき [2][3] 【腹巻(き)】
(1)腹が冷えるのを防ぐために,腹に巻きつける布,あるいは筒形の編み物など。はらおび。腹当て。「―をして寝る」
(2)鎧(ヨロイ)の一。胴をぐるりと囲み,背中で合わせるようにした簡略なもの。普通,草摺(クサズリ)を七間下げる。鎌倉中期頃から,下卒が用い,室町時代には上級武士も用いるようになった。なお,近世以前は,この形式の鎧を胴丸と呼んでいた。
腹巻き(2)[図]
腹巻き
はらまき [2][3] 【腹巻(き)】
(1)腹が冷えるのを防ぐために,腹に巻きつける布,あるいは筒形の編み物など。はらおび。腹当て。「―をして寝る」
(2)鎧(ヨロイ)の一。胴をぐるりと囲み,背中で合わせるようにした簡略なもの。普通,草摺(クサズリ)を七間下げる。鎌倉中期頃から,下卒が用い,室町時代には上級武士も用いるようになった。なお,近世以前は,この形式の鎧を胴丸と呼んでいた。
腹巻き(2)[図]
腹巻鎧
はらまきよろい [5] 【腹巻鎧】
鎧の一形式。鎌倉時代頃,ごく一部で行われた。脇楯(ワイダテ)がなく,草摺(クサズリ)が細分された腹巻の形式であるが,これに大鎧のように弦走(ツルバシリ)・鳩尾板(キユウビノイタ)・栴檀板(センダンノイタ)・障子板(シヨウジノイタ)などがついている。
腹帯
ふくたい [0] 【腹帯】
「岩田帯(イワタオビ)」に同じ。
腹帯
はらおび [0] 【腹帯】
(1)腹に巻く帯。はらまき。
(2)「岩田帯(イワタオビ)」に同じ。
(3)馬具の一。鞍を馬の背に取りつけるために馬の腹にしめる帯。はるび。
腹帯
はらおび【腹帯】
a maternity belt (妊婦の);a saddle girth (馬の).
腹式呼吸
ふくしきこきゅう【腹式呼吸】
abdominal breathing.
腹式呼吸
ふくしきこきゅう [5] 【腹式呼吸】
横隔膜の上下運動を主とする呼吸の型。腹(フク)呼吸。
→胸式呼吸
腹当
はらあて [0][3][4] 【腹当(て)】
(1)腹掛け。また,腹巻き。寝冷えを防ぐために幼児などが用いる。[季]夏。《―や男のやうな女の子/景山筍吉》
(2)鎧(ヨロイ)の一。胴・草摺(クサズリ)を小さく作り,胸・腹・下腹・大腿上部のみを保護するだけの簡単なもの。多く下卒が用いたが,平時の護身用として,上級武士も衣服の下に付けるなどした。
腹当て(2)[図]
腹当て
はらあて [0][3][4] 【腹当(て)】
(1)腹掛け。また,腹巻き。寝冷えを防ぐために幼児などが用いる。[季]夏。《―や男のやうな女の子/景山筍吉》
(2)鎧(ヨロイ)の一。胴・草摺(クサズリ)を小さく作り,胸・腹・下腹・大腿上部のみを保護するだけの簡単なもの。多く下卒が用いたが,平時の護身用として,上級武士も衣服の下に付けるなどした。
腹当て(2)[図]
腹心
ふくしん [0] 【腹心】
〔腹と胸の意〕
(1)心の奥底。
(2)深く信頼すること。また,そのような人。「―の部下」
腹心の
ふくしん【腹心の】
confidential <friend> .→英和
〜の部下 one's righthand (man).
腹心の病
ふくしんのやまい 【腹心の病】
腹や胸にある重い病気。救い難い憂患。「晋は瘡痏(ソウイ)にして,越は―也/太平記 10」
腹応え
はらごたえ [3] 【腹応え】
物を食べて腹がいっぱいになったという感じ。「―のない弁当」
腹拵え
はらごしらえ [3] 【腹拵え】 (名)スル
事に当たる前にしっかり食事をしておくこと。「―して出かける」
腹持ち
はらもち [0][4] 【腹持ち】
(1)食べごたえがあって,空腹の状態にならないこと。「餅は―がいい」
(2)腹の具合。「―をさんざんにするけんたう使/柳多留 9」
腹掛
はらがけ [0] 【腹掛(け)】
(1)胸から腹までをおおい,背中で細い共布を十文字に交わらせてとめて着用するもの。多く紺木綿(コンモメン)で作り,前面に幅いっぱいの「どんぶり」と呼ぶ物入れをつける。職人などが着用する。
(2)幼児が寝冷えしないように衣服の下に着けるもの。胸・腹をおおい,ひもを結んでとめる。腹当て。
腹掛け(1)[図]
腹掛け
はらがけ [0] 【腹掛(け)】
(1)胸から腹までをおおい,背中で細い共布を十文字に交わらせてとめて着用するもの。多く紺木綿(コンモメン)で作り,前面に幅いっぱいの「どんぶり」と呼ぶ物入れをつける。職人などが着用する。
(2)幼児が寝冷えしないように衣服の下に着けるもの。胸・腹をおおい,ひもを結んでとめる。腹当て。
腹掛け(1)[図]
腹散散
はらさんざん 【腹散散】 (副)
おもう存分に。さんざっぱら。はらさんざ。「―なぐさんで,ただにげるとはあつかましい/滑稽本・膝栗毛 3」
腹時計
はらどけい [3] 【腹時計】
腹のすきぐあいからおよその時刻を推定できることを,時計にたとえた言い方。
腹案
ふくあん【腹案】
a plan;→英和
an idea.→英和
腹案
ふくあん [0] 【腹案】
あらかじめ心の中にもっている考えや計画。「それについては―がある」「―を練る」
腹構え
はらがまえ [3] 【腹構え】
これから何かをしようとする場合の心の準備。「―が出来ていない」
腹水
ふくすい [0] 【腹水】
腹腔内に液体が大量にたまった状態。また,その液。肝硬変・心不全・ネフローゼ症候群・癌性腹膜炎などにみられる。
腹汚し
はらぎたな・し 【腹穢し・腹汚し】 (形ク)
心が素直でなく,意地が悪い。ねじけている。「けしからず,―・くおはしましけり/枕草子 278」
腹痛
ふくつう【腹痛】
<have> a stomachache.→英和
腹痛
ふくつう [0] 【腹痛】
腹が痛むこと。また,その痛み。
腹痛
はらいた [0] 【腹痛】
腹部が痛むこと。ふくつう。「―をおこす」
腹癒
はらいせ【腹癒】
revenge.→英和
〜に out of spite.〜をする ⇒恨み.
腹癒せ
はらいせ [0] 【腹癒せ】
怒り・恨みを他の方面に向けて晴らすこと。「―に缶をけとばす」
〔「腹を居させる」の意からという。そうだとすれば歴史的仮名遣いは「はらゐせ」〕
腹白
はらじろ [0] 【腹白】
(1)腹の白いこと。また,そのもの。
(2)指貫(サシヌキ)の裾の下括りの緒の飾り結び。袴の色と白の組紐(クミヒモ)で裾をしぼり,残りを足の長さくらいの三つ編みにして下げたもの。白を上に組むための名称。場合・年齢による決まりがある。
→ねず緒
腹稿
ふっこう フクカウ [0] 【腹稿】
文字に書き記す前に,あらかじめ心の中で考えておいた案。「同僚の噂咄は我注文書の―と為り/学問ノススメ(諭吉)」
腹積もり
はらづもり [3] 【腹積(も)り】
これからしようとする事のおおよその予定・計画。心づもり。「…という―であったが」
腹積り
はらづもり [3] 【腹積(も)り】
これからしようとする事のおおよその予定・計画。心づもり。「…という―であったが」
腹穢し
はらぎたな・し 【腹穢し・腹汚し】 (形ク)
心が素直でなく,意地が悪い。ねじけている。「けしからず,―・くおはしましけり/枕草子 278」
腹立
ふくりゅう 【腹立】
腹を立てること。立腹(リツプク)。「かつは―しかつは落涙し給へば/平家 3」
腹立たしい
はらだたし・い [5] 【腹立たしい】 (形)[文]シク はらだた・し
おこりだしたくなる気持ちだ。腹が立つのをがまんできない。しゃくにさわる。「事情を聞くうちに―・くなる」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
腹立たしい
はらだたしい【腹立たしい】
provoking;unpleasant;→英和
irritating.
腹立ち
はらだち [0][4] 【腹立ち】
いかること。おこること。「お―はごもっともですが」
腹立ち
はらだち【腹立ち】
anger.→英和
〜まぎれに in (a fit of) anger.→英和
腹立ち紛れ
はらだちまぎれ [5] 【腹立ち紛れ】 (名・形動)
腹が立つのにまかせて,見境もなく行動してしまう・こと(さま)。「―に八つ当たりする」
腹立つ
はらだ・つ [3] 【腹立つ】
■一■ (動タ五[四])
(1)いかる。おこる。立腹する。「無礼なしうちに―・つ思いをする」
(2)腹を立てて責める。けんかする。「何事ぞや。童べと,―・ち給へるか/源氏(若紫)」
■二■ (動タ下二)
{■一■(1)}に同じ。「あなかま,をさなき人な―・てそ/源氏(浮舟)」
腹筋
はらすじ [0][3] 【腹筋】 (名・形動)
(1)腹部の筋肉。ふっきん。
(2)〔「腹筋を縒(ヨ)る」から〕
おかしくてたまらないさま。「甚平から��と笑ひ,ああ―な/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
腹筋
ふっきん【腹筋】
the abdominal muscles.腹筋運動 <do> sit-ups.
腹筋
ふくきん [0] 【腹筋】
⇒ふっきん(腹筋)
腹筋
ふっきん フク― [0] 【腹筋】
腹部の筋。胸部の前下端から恥骨の上縁に付着し,へそをはさんで縦走する筋群の総称。腹直筋・錐体筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋から成る。
腹節
はらぶし [2] 【腹節】
鰹(カツオ)の腹側の肉で作った鰹節。雌節。
腹籠り
はらごもり [3] 【腹籠り】
(1)胎内にあること。みごもること。また,胎児。
(2)仏像などの腹の中に納めてあること。また,納められた経典や宝物など。
(3)父が死んだとき,子が母の胎内にいること。遺腹。忘れがたみ。
腹組
はらぐみ [0] 【腹組(み)】
腹の中での考え。腹案。
腹組み
はらぐみ [0] 【腹組(み)】
腹の中での考え。腹案。
腹背
ふくはい [0] 【腹背】
(1)腹と背。前部と後部。前後。「―に敵を受ける」
(2)心の中でそむくこと。「面従―」
腹腔
ふくくう [0] 【腹腔】
⇒ふっこう(腹腔)
腹腔
ふっこう フクカウ [0] 【腹腔】
哺乳動物の体腔で,横隔膜より下の部分。胃・腸・肝臓・腎臓などが収容されている腹膜腔と,膀胱や子宮などを含む腹膜後腔とからなる。狭義には前者のみをさす。ふくこう。
〔医学では「ふくくう」〕
腹腔
ふくこう [0] 【腹腔】
⇒ふっこう(腹腔)
腹膜
ふくまく【腹膜】
《解》the peritoneum.腹膜炎《医》peritonitis.→英和
腹膜
ふくまく [0] 【腹膜】
(1)腹腔および骨盤腔の内面と諸臓器の表面をおおう漿膜(シヨウマク)。
(2)「腹膜炎」の略。
腹膜炎
ふくまくえん [4][0] 【腹膜炎】
腹膜に生じる炎症。急性のものは,膵炎・虫垂炎・胆嚢炎などの波及,腸管の穿孔(センコウ)が原因となることが多い。発熱・腹痛・腹部膨満・腹水・腸管麻痺などが起こり,治療が遅れると急速に全身状態が悪化する。
腹膜透析
ふくまくとうせき [5] 【腹膜透析】
血液浄化法の一種。腹膜を介して血液と透析液とが存在するときの浸透圧差を利用して,血液中の有害成分を除去する。尿毒症の治療に用いられる。
腹芸
はらげい【腹芸】
a plucky act.
腹芸
はらげい 【腹芸】
(1)演劇で,動作や言葉を押さえて,役の心理・感情を表現する内面的で静的な演技。
(2)心の中のもくろみを,政治力や度胸で実現すること。
(3)腹に顔を描き,いろいろ動かして表情を変えてみせる座興の芸。腹踊り。
(4)あおむけに寝た人の腹の上で,物を切ったり餅をついたりしてみせる曲芸。
腹蔵
ふくぞう [0] 【腹蔵・覆蔵】
心の中に秘め隠すこと。
腹蔵のない
ふくぞう【腹蔵のない】
frank.→英和
〜なく(言うと) frankly (speaking);openly.→英和
腹診
ふくしん [0] 【腹診】
漢方で,切診の一。治療方針を定めるために患者の腹に触れて行う診察法。日本で独自に発達。
腹話術
ふくわじゅつ【腹話術】
ventriloquism.→英和
腹話術師 a ventriloquist.→英和
腹話術
ふくわじゅつ [3] 【腹話術】
口・唇・歯をほとんど動かさずに声を出し,他人や人形などが話しているように思わせる話術。古代ギリシャでは,神託を示すのに用いたといわれる。現在では,主として寄席芸として行われる。
腹赤
はらか 【腹赤・鰚】
〔「はらあか」の転〕
魚,ニベの異名。一説に,マスの異名。「―釣る大曲崎(オオワダサキ)のうけ縄に/山家(雑)」
腹赤の奏
はらかのそう 【腹赤の奏】
中古,元日節会の際,大宰府より献上された腹赤を内膳司が奏する儀式。
腹足動物
ふくそく【腹足動物】
a gastropod.→英和
腹足類
ふくそくるい [4] 【腹足類】
軟体動物門の一綱。大部分が螺旋(ラセン)状の殻をもち,体制は左右相称。頭部には触角・目・口があり,腹面は幅広い足となる。サザエ・アワビ・タニシなどの水産巻貝を含む前鰓(ゼンサイ)類,ウミウシなどの類を含む後鰓類,カタツムリ・ナメクジなどの陸産貝類を含む有肺類の三亜綱に分けられる。
腹這い
はらばい [0] 【腹這い】
はらばうこと。腹を下にして寝そべること。「ベッドに―になる」「―で進む」
腹這いになる
はらばい【腹這いになる】
lie on one's belly.
腹這う
はらば・う [3] 【腹這う】 (動ワ五[ハ四])
(1)腹を下にして寝そべる。「―・って本を読む」
(2)腹を地につけて手足でまたは身をくねらせて進む。「赤駒の―・ふ田居を/万葉 4260」「蛇の―・ひ蟹の横に行く/歌舞伎・浮世物語」
腹違い
はらちがい [3] 【腹違い】
兄弟姉妹で,父は同じで母が異なること。腹変わり。異腹。「―の弟」
→種(タネ)違い
腹違いの
はらちがい【腹違いの】
born of a different mother;half-blooded.〜の兄弟 a half brother.
腹部
ふくぶ【腹部】
the abdomen.→英和
腹部
ふくぶ [2][1] 【腹部】
(1)腹の部分。肋骨下縁より恥骨上縁に至る体部で,へそを中心として上腹部と下腹部に分ける。
(2)物のほぼ中央の部分。
腹開き
はらびらき [3] 【腹開き】
魚を腹側から切り開いておろすこと。干物にする場合は頭を付けたまま開くこともある。
腹面
ふくめん [0] 【腹面】
動物の体の内臓の入っている方の面。普通,背の反対側で地に面している方。腹側。
腹鰭
はらびれ [0] 【腹鰭】
魚類の腹部の両側にある一対のひれで,胸びれよりも後方にあるもの。
腹鳴
ふくめい [0] 【腹鳴】
腸管内のガスと液体が蠕動(ゼンドウ)に伴って移動するときに発する音。グル音。はらなり。
腹鳴り
はらなり [0] 【腹鳴り】
⇒ふくめい(腹鳴)
腹黒
はらぐろ [0] 【腹黒】 (名・形動)
腹黒いこと。「―な人」
腹黒い
はらぐろい【腹黒い】
wicked;→英和
malicious.→英和
腹黒い
はらぐろ・い [4] 【腹黒い】 (形)[文]ク はらぐろ・し
心がねじけている。心の中に悪巧みや陰謀をもっている。「―・い人間」
[派生] ――さ(名)
腹鼓
はらつづみ [3] 【腹鼓】
〔「はらづつみ」とも〕
(1)満腹してふくらんだ腹を鼓のように打ち鳴らすこと。世がよく治まり,食が足りて安楽なさまにいう。鼓腹(コフク)。「―を打つ」
→鼓腹撃壌(ゲキジヨウ)
(2)月夜に狸(タヌキ)が鼓のように腹を打つと言い伝えられていること。
腹鼓を打つ
はらつづみ【腹鼓を打つ】
eat one's fill[to one's heart's content].
腺
せん [1] 【腺】
分泌活動を行う細胞の集まり。普通,分泌物を一時たくわえる腔所を中央にもち,細胞が腔所を囲む構造をとる。分泌様式により外分泌腺と内分泌腺とに分けられる。
→分泌
腺
せん【腺】
《解》a gland.→英和
腺ペスト
せんペスト [3] 【腺―】
ペストの代表的な症例。菌はノミの刺傷から侵入し,高熱・嘔吐・意識障害のほか,刺傷に近いリンパ節に出血性炎症・腫脹(シユチヨウ)・激痛を起こす。
腺毛
せんもう [0] 【腺毛】
植物の表皮細胞から生じた単細胞または多細胞の毛で,多くは先端が球状に膨らみその中に分泌物を含むもの。花の蜜腺の毛,食虫植物の消化液を分泌する毛など。
腺熱リケッチア症
せんねつリケッチアしょう [9] 【腺熱―症】
古くから九州各地で知られる,全身のリンパ節の腫(ハ)れ,発熱,血液中の単核球の増加を主症状とする感染症。分離された病原体はリケッチア-センネツと名付けられた。ヒトからヒトへは感染しない。
腺病質
せんびょうしつ センビヤウ― [3] 【腺病質】
体格が悪く,貧血や湿疹などを起こしやすい病弱な小児の状態。また,一般に体質虚弱で神経質なさまにいう。
腺病質の
せんびょうしつ【腺病質の】
lymphatic <constitution> .
腺癌
せんがん [1] 【腺癌】
癌細胞が,立方状あるいは円柱状に腔所を囲むような腺状の構造をとるような癌。
腺腫
せんしゅ [1] 【腺腫】
腺組織の上皮から発生する良性の腫瘍。脳下垂体・甲状腺・乳腺・卵巣・胃腸などにできやすい。アデノーマ。
腿
つぶし 【腿】
(1)もも。[名義抄]
(2)ひざ。つぶぶし。[日葡]
(3)くるぶし。[節用集(文明本)]
腿
もも [1] 【股・腿】
足のひざより上部の腰に連なる部分。大腿(ダイタイ)。
腿上げ
ももあげ [0] 【腿上げ】
走力を高めるトレーニングの一。その場で大腿部を高く上げ駆け足をするもの。
腿肉
ももにく [2] 【股肉・腿肉】
食用肉のうち,脚上部から腰にかけての部分の肉。もも。
膀胱
ぼうこう バウクワウ [0] 【膀胱】
脊椎動物の排泄器官。排出に先立ち,尿を一時蓄えておく筋性の嚢(ノウ)。ヒトでは小骨盤内にあり,底部左右に尿管が開口,前部が尿道に続く。最大容量は500〜800ミリリットル。
膀胱
ぼうこう【膀胱】
the bladder.→英和
膀胱炎《医》cystitis.→英和
膀胱カタル
ぼうこうカタル バウクワウ― [5] 【膀胱―】
⇒膀胱炎
膀胱炎
ぼうこうえん バウクワウ― [3] 【膀胱炎】
膀胱の炎症。頻尿・排尿痛・尿混濁を主症状とする。大腸菌などの細菌の感染によることが多いが,薬・放射線・アレルギーなどでも起こる。女性に多い。膀胱カタル。
膀胱癌
ぼうこうがん バウクワウ― [3] 【膀胱癌】
膀胱に発生する悪性腫瘍。発癌性の芳香族アミンなどを取り扱う人の職業病として注目されている。
膀胱結石
ぼうこうけっせき バウクワウ― [5] 【膀胱結石】
膀胱内にある結石。大部分は腎・尿管の結石が膀胱に落下して大きくなったものであるが,まれに原発する。膀胱痛や排尿障害,血尿などがみられる。
膀胱腫瘍
ぼうこうしゅよう バウクワウ―ヤウ [5] 【膀胱腫瘍】
膀胱に発生する異常増殖物。乳頭腫・癌腫などがある。血尿・排尿異常などが現れる。
膀胱鏡
ぼうこうきょう バウクワウキヤウ [0] 【膀胱鏡】
尿道を通して膀胱内部に挿入し,膀胱内部の観察や治療に用いる光学装置。検査・手術・処置など目的により種々の型がある。
膂力
りょりょく [1] 【膂力】
筋肉の力。腕の力。
膃肭臍
おっとせい【膃肭臍】
《動》a fur seal.
膈
かく [1] 【膈】
(1)腹部と胸部の間。
(2)吐き気を伴う胃の病い。「定業と見えてやりては―で死に/柳多留拾遺 3」
膈病
かくびょう [0] 【膈病】
⇒膈症(カクシヨウ)
膈症
かくしょう [0] 【膈症】
飲食物が胸に詰まる病気。胃癌・食道癌にあたるという。かくのやまい。「天明の初年,―を患(ウレ)へて千古の人となれり/蘭学事始」
膏
あぶら [0] 【油・脂・膏】
(1)動物の組織や植物の種子あるいは石油・石炭などの鉱物から抽出される,水に溶けにくく燃えやすい物質。食用・灯火・減摩剤・燃料など多くの用途がある。
(2)特に,動植物の脂肪・油脂。一般に各種の高級脂肪酸のグリセリン-エステルからなる。
〔常温で液体のものを「油」,固体のものを「脂」,特に肉の脂肪を「膏」と書く〕
(3)活動の原動力となるもの。「―が切れた」
(4)人の皮膚から分泌される脂肪。《脂》「疲労のため顔に―が浮く」
(5)おだてること。おせじ。おべっか。「おほほほほほ。えらい―言ひなます/滑稽本・膝栗毛 8」
膏光り
あぶらびかり [4] 【油光り・膏光り】
(1)油のために表面が光っていること。
(2)(衣服などが)汗・垢(アカ)・あぶらなどにより光っていること。
膏土
こうど カウ― [1] 【膏土】
肥沃な土地。沃土(ヨクド)。
膏汗
あぶらあせ [4][3] 【脂汗・膏汗】
(1)苦しい時などに出る,脂肪分のまじった汗。「―を流す」
(2)暑い時,じっとりと体ににじみ出る汗。
膏沃
こうよく カウ― [0] 【膏沃】 (名・形動)[文]ナリ
土地が肥えていること。また,その土地。膏腴(コウユ)。
膏沢
こうたく カウ― [0] 【膏沢】
(1)めぐみ。うるおい。恩沢。
(2)肥えてうるおいのある土地。
膏油
こうゆ カウ― [0] 【膏油】
灯火用のあぶら。
膏肓
こうこう カウクワウ [0] 【膏肓】
〔「こうもう」は誤読。「膏」は心臓の下,「肓」は横隔膜の上〕
膏と肓の間に病気がはいり込むと治療しにくく,容易に治らないという所。
→病(ヤマイ)膏肓に入る(「病」の句項目)
膏肓
こうもう カウマウ [0] 【膏肓】
〔「こうこう(膏肓)」を誤って読み慣わした語〕
⇒こうこう(膏肓)
膏腴
こうゆ カウ― [0] 【膏腴】 (名・形動)[文]ナリ
地味が肥えているさま。また,その土地。膏沃。「―なる土壌/日本風景論(重昂)」
膏薬
こうやく【膏薬】
<apply> a plaster <to> ;→英和
a salve (軟膏).→英和
膏薬
あぶらぐすり [4] 【脂薬・膏薬】
脂肪油類に種々の薬物を加えて作った外用薬。こうやく。
膏薬
こうやく カウ― [0] 【膏薬】
あぶらで練り固めた外用薬。紙片や布片に塗り,患部に貼って使用する。硬膏と軟膏とがある。
膏薬代
こうやくだい カウ― [0] 【膏薬代】
〔膏薬の代金の意から〕
相手を傷つけたとき,相手に払う傷害の治療代。
膏薬貼り
こうやくばり カウ― [0] 【膏薬貼り】
障子や襖(フスマ)などの破損した箇所を小さな紙片などをはって補修すること。
膏血
こうけつ カウ― [0] 【膏血】
(1)人のあぶらと血。
(2)人が苦労をして得たもののたとえ。「国民の―をすすり/誕生(潤一郎)」
膏雨
こうう カウ― [1] 【膏雨】
〔「膏」はうるおす意〕
農作物をうるおす雨。よいしめり。滋雨。甘雨。
膕
ひかがみ [0] 【膕・引屈】
〔「ひきかがみ」の転〕
膝の後ろのくぼんでいる所。うつあし。よぼろ。ひっかがみ。
膕
よほろ 【膕】
〔「よぼろ」とも〕
膝(ヒザ)のうしろの凹(クボ)み。ひかがみ。「髪―ばかりにて,いと,ひとしうととのひたる/宇津保(楼上・下)」
膕筋
よほろすじ 【膕筋】
膕にある大きな筋肉。「―を断たれたれば,逃ぐべきやうなし/宇治拾遺 6」
膘
ほばら 【鰾・膘】
魚のうきぶくろ。[和名抄]
膚
はだ [1] 【肌・膚】
(1)人のからだの表皮。皮膚。はだえ。「―が荒れる」
(2)物の表面。きめ。「木の―」
(3)性質。気質。気性。「学者―」
膚
はだえ [0][3] 【肌・膚】
(1)皮膚。はだ。「―は雪の如くにて/朱雀日記(潤一郎)」
(2)刀剣の表面。
膚受
ふじゅ [1] 【膚受】
(1)身に切迫すること。切実なこと。
(2)うわべだけ受け伝えること。十分に理解しないこと。
膚受の愬え
ふじゅのうったえ 【膚受の愬え】
〔論語(顔淵)〕
(1)皮膚を切られるように感じる,痛切な訴え。
(2)知らぬ間に皮膚に垢(アカ)がたまるように,じわじわと人を讒(ザン)すること。
膚寒い
はださむ・い [4] 【肌寒い・膚寒い】 (形)[文]ク はださむ・し
〔「はだざむい」とも〕
(1)秋になって,肌に寒さを感じる。「朝夕は―・く感じる」
(2)なんとなく恐ろしくて,鳥肌が立つような感じだ。「―・い光景」
[派生] ――さ(名)
膚浅
ふせん [0] 【膚浅】 (名・形動)[文]ナリ
〔「膚」は浅い意〕
あさはかな・こと(さま)。浅薄。膚薄。「主公はわが学の―なるを責め給へり/即興詩人(鴎外)」
膚膩
ふに [1] 【膚膩】
皮膚のあぶら。また,あぶらづいたはだ。「―ことごとく爛壊(ランエ)せり/謡曲・安達原」
膚荒れ
はだあれ [0] 【膚荒れ】
皮膚が荒れること。皮膚がかさかさになること。
膚薄
はだうす [0] 【肌薄・膚薄】 (形動)[文]ナリ
やせて肉が薄いさま。また,薄着なさま。「―な胸を透かして/歌行灯(鏡花)」
膜
まく [2] 【膜】
(1)物の表面をおおう薄い皮。「フィルムの表面の―」「目に―がかかる」
(2)生物体内の諸器官をおおい,または境をなしている薄い層。
膜
まく【膜】
a membrane (内臓などの);→英和
a film.→英和
膜平衡
まくへいこう [3] 【膜平衡】
溶媒およびイオンの一部のみを透過させる半透膜によって電解質溶液が仕切られているときに,膜の両側でのイオンの分布が不均一なまま成立する平衡。そのため膜を隔てて電位が生じる。種々のイオン交換膜や生体膜でみられる。
→膜電位
膜性骨
まくせいこつ [3] 【膜性骨】
結合組織が直接に変化してできた骨組織。軟骨をおきかえて生じる置換骨と対比される。前頭骨・頭頂骨・鼻骨・頬骨など。
膜拝
もはい [0] 【膜拝】 (名)スル
両手をあげ,地に伏して拝すること。「却りて―せんと欲せしむるものなり/即興詩人(鴎外)」
膜構造
まくこうぞう [3] 【膜構造】
〔membrane structure〕
膜状の材料を用いた屋根構造。ケーブルなどが構造補強に用いられる。
→空気膜構造
膜状
まくじょう [0] 【膜状】
膜のような状態。
膜翅目
まくしもく [3] 【膜翅目】
昆虫の分類上の一目。双翅(ソウシ)目と並んで最も高等なグループとされる。普通,四枚の膜状のはねをもち,飛ぶときは後ろばねの前縁に並ぶ鉤(カギ)で前後のはねが連なり,同時に動く。腹部第一節と第二節の間が細くくびれる細腰亜目と,くびれない広腰亜目に分ける。前者のなかには産卵管が毒針となるものがある。ハチ・アリなどが含まれ,社会生活を営む種もある。全世界で一二万種以上が知られる。膜翅類。
膜迷路
まくめいろ [3] 【膜迷路】
内耳の骨迷路中にある膜性の管。骨迷路とほぼ同じ形で,卵形嚢(ノウ)・球形嚢・半規管・渦巻管から成る。中には内リンパ液が,骨迷路との間には外リンパ液がある。
→内耳
膜集積回路
まくしゅうせきかいろ [7] 【膜集積回路】
セラミックなど絶縁体の基板上に,真空蒸着や印刷などによって薄膜の回路素子を形成したもの。
膜電位
まくでんい [3] 【膜電位】
膜に隔てられた組成の異なる溶液の間に発生する電位差。普通は生物体の半透性の細胞膜や細胞小器官の内側と外側との間に発生する電位差をいう。
→静止電位
→活動電位
膜骨
まくこつ [2] 【膜骨】
骨組織の生成過程で,軟骨の形成を経ないで繊維性結合組織内に直接つくられる骨組織。頭骨の一部にみられる。結合組織骨。被蓋骨。
膜鳴楽器
まくめいがっき [5] 【膜鳴楽器】
楽器の分類用語。強く張った膜を衝撃(打つ・こする)により振動させて音を発する楽器。大部分は鼓や太鼓の類。
膝
ひざ【膝】
a knee;→英和
a lap.→英和
〜をくずす sit at ease.〜を組む cross one's legs.〜をつく kneel down.
膝
ひざ [0] 【膝】
(1)脚の,ももとすねをつなぐ関節の前面。ひざがしら。
(2)ひざがしらの上の,ももの前面部。「子供を―の上にのせる」「―枕」
膝の皿
ひざのさら [0] 【膝の皿】
〔皿のような形から〕
ひざがしらの骨。膝皿。ひざのかわら。
膝下
しっか [1] 【膝下】
(1)ひざもと。
(2)親や庇護者のもと。「父母の―を離れる」
(3)手紙の脇付の一。父母などにあてる場合に用いる。
膝丸
ひざまる 【膝丸】
(1)源氏累代の鎧(ヨロイ)。千頭分の牛の膝の皮を用いて作ったことから名付けられた。平治の乱で紛失。
(2)源氏累代の宝剣。源満仲が罪人を斬首した際,膝まで斬れたことから名付けられた。同様の逸話から,蜘蛛切(クモキリ),髭切(ヒゲキリ)ともいう。
膝元
ひざもと [0] 【膝元】
(1)膝の近く。「打者の―に食い込むようなシュートがきまる」
(2)身の近く。身のまわり。「親の―を離れて東京に出る」「徳川将軍のお―(=江戸)」
膝元で
ひざもと【膝元で】
under a person's nose (すぐ面前で);under one's parents' care (親の).
膝前
ひざまえ [0] 【膝前】
(1)膝の前の部分。
(2)劇場や乗り物の座席にすわったとき,膝の前にできる空間。
膝口
ひざぐち [0] 【膝口】
膝の先。膝頭(ヒザガシラ)。
膝回し
ひざまわし [3] 【膝回し】
(1)運座の方法の一。季題を記した半紙に連衆各人が順に自句を書いて隣に回し,最後の人が清書,読み上げた後再び回して各人が互選する方法。
→袋回し
(2)運座のこと。
膝回り
ひざまわり [3] 【膝回り】
(1)ひざのまわり。ひざのあたり。
(2)(貴人の前を下がる時など)ひざまずいたまま,体をまわして立ち上がること。つめひらき。
膝坊主
ひざぼうず [3] 【膝坊主】
膝小僧。膝坊。
膝射
しっしゃ [0] 【膝射】
射撃で,片膝(ヒザ)を折り曲げ,そのかかとの上に尻をおろし,もう一方の膝を立てた射撃の姿勢。膝射ち。
→立射
→伏射
膝射ち
ひざうち [0] 【膝射ち】
「膝射(シツシヤ)」に同じ。
膝小僧
ひざこぞう [4][0] 【膝小僧】
膝の関節の外側の部分。ひざがしら。ひざかぶ。ひざっこぞう。
膝当て
ひざあて [0] 【膝当て】
膝を保護するために当てておく物。また,ズボンの膝の部分に当てる布。
膝拍子
ひざびょうし [3] 【膝拍子】
膝をたたいて拍子を取ること。「―を打つ」「―を取る」
膝掛
ひざかけ [0][4] 【膝掛(け)】
防寒などのために,ひざの上にかける布や毛布。
膝掛け
ひざかけ [0][4] 【膝掛(け)】
防寒などのために,ひざの上にかける布や毛布。
膝掛け
ひざかけ【膝掛け】
<米> a lap robe; <英> a rug.→英和
膝枕
ひざまくら [3] 【膝枕】
他人の膝を枕にして横になること。多くは男が女の膝を枕にすることにいう。
膝枕をする
ひざまくら【膝枕をする】
rest one's head on a person's lap.
膝栗毛
ひざくりげ [3] 【膝栗毛】
(1)〔膝を栗毛の馬の代用とする意から〕
徒歩で旅行すること。
(2)十返舎一九作の「東海道中膝栗毛」をはじめとする一連の作品の称。
膝株
ひざかぶ [0] 【膝株】
ひざがしら。
膝甲
はいだて [0] 【佩楯・脛楯・膝甲】
〔「はきだて」の転〕
鎧(ヨロイ)の付属具。小札(コザネ)や鉄・革の小片,鎖などを綴(ト)じ付けた布地で,腰から左右の大腿部に下げ,草摺(クサズリ)の下端からひざ頭までを護るもの。ひざよろい。
佩楯[図]
膝皿
ひざざら [0] 【膝皿】
膝の関節の外側にある皿状の骨。膝蓋骨(シツガイコツ)。
膝皿貝
ひざらがい [3] 【火皿貝・膝皿貝】
(1)多板綱に属する軟体動物の総称。日本にはケムシヒザラガイ・ババガセなど約百種が知られる。ジイガセ。コゴマリ。
(2)ヒザラガイ{(1)}の一種。体は小判形で長さ約6センチメートル。背面には八枚の黒褐色の殻が並び,その周囲をとりまく肉の帯は白黒の横縞と多くの短い棘(トゲ)におおわれる。地方により食用。潮間帯の岩礁上に普通に見られる。
膝直し
ひざなおし [3] 【膝直し】
嫁の初めての里帰り。また,その日,新婦の実家で新郎を招き,新婦の一門と杯をかわす宴。「先日おぎん様―の円山振舞ひの時/浮世草子・娘容気」
膝突き
ひざつき [4] 【膝突き・軾】
(1)宮中の儀式などで,地面にひざまずく時に地上に敷く半畳ほどの敷物。布や薄縁(ウスベリ)で作る。
(2)遊芸を初めて習う時に,師匠に出す入門の謝礼。
膝窩
しっか [1] 【膝窩】
ひざの裏側にあるくぼみ。膝膕(シツカク)。ひかがみ。「―動脈」
膝節
ひざぶし 【膝節】
ひざの関節。また,ひざがしら。「―切れにければ,うつぶさまに落ちにける/保元(中)」
膝組み
ひざぐみ [0][4] 【膝組み】
(1)あぐらをかくこと。
(2)膝をつき合わせて対座すること。「男と男が出あひて,―にて堪忍の成り難き時は/甲陽軍鑑(品一五)」
膝繰り
ひざぐり [0] 【膝繰り】
「膝送り」に同じ。
膝蓋
しつがい [0] 【膝蓋】
ひざがしら。
膝蓋腱
しつがいけん [3] 【膝蓋腱】
大腿(ダイタイ)四頭筋が脛(ケイ)骨に付着する部分の腱。
膝蓋腱反射
しつがいけんはんしゃ [7] 【膝蓋腱反射】
膝蓋腱部を打つと大腿四頭筋が収縮して膝関節が伸展する脊髄反射。脚気(カツケ)・末梢神経炎などのとき減弱ないし消失し,中枢神経障害,例えば脳炎・脳出血などのとき亢進(コウシン)する。
膝蓋骨
しつがいこつ [3] 【膝蓋骨】
膝(ヒザ)の前面にある円板状の骨。膝蓋腱の中にあり,後面は全体が軟骨性関節面となる。膝の皿。
膝蓋骨
しつがいこつ【膝蓋骨】
the kneepan;→英和
the kneecap.→英和
膝行
しっこう [0] 【膝行】 (名)スル
(おそれ敬う気持ちを表すため)神前や貴人の前で,ひざまずいて進退すること。
膝行
いざり ヰ― [0] 【躄・膝行】
〔動詞「躄(イザ)る」の連用形から〕
(1)膝や尻をついて移動すること。
(2)足が立たない人。
膝行る
いざ・る ヰ― [2][0] 【躄る・膝行る】 (動ラ五[四])
〔「居さる」の意〕
(1)座ったまま移動する。足を立てず,膝(ヒザ)をついて前へ進む。「―・って近寄る」
(2)物が置かれた場所からずれ動く。「棚の花瓶が横へ―・る」
(3)舟が浅瀬をのろのろ進む。「川の水なければ,―・りにのみぞ―・る/土左」
膝行三度
しっこうさんど [5] 【膝行三度】
膝行の作法。初めに左膝を,次に右膝を,最後に左膝を進めるもの。
膝詰め
ひざづめ [0] 【膝詰め】
相手と膝を突き合わせるほど接近してつめよること。「―の交渉」
膝詰め談判
ひざづめだんぱん [5] 【膝詰め談判】
要求を押し通すために,相手と直接に向かい合って話し合うこと。
膝詰め談判をする
ひざづめ【膝詰め談判をする】
talk[negotiate]directly <with> .
膝蹴り
ひざげり [0] 【膝蹴り】
(格闘技のわざで)ひざで相手を蹴ること。
膝車
ひざぐるま [3] 【膝車】
(1)ひざがしら。
(2)柔道の技の名。相手の一方の膝頭(ヒザガシラ)に自分の片足をあてて支えながら,相手の上体を引き寄せて投げる足技。
膝退
しったい [0] 【膝退】
ひざまずいたまま,膝頭をつかって退くこと。
→膝行
膝送り
ひざおくり [3] 【膝送り】 (名)スル
空席を作るために,すわったまま膝を動かし体をずらせて,順に席をつめること。ひざくり。「順にお―を願います」
膝鎧
ひざよろい [3] 【膝鎧】
「佩楯(ハイダテ)」に同じ。
膝関節
しっかんせつ【膝関節】
the knee joint.
膝関節
しつかんせつ [3] 【膝関節】
大腿(ダイタイ)骨と脛(ケイ)骨の,および膝蓋(シツガイ)骨の間にある関節。膝(ヒザ)の屈伸にかかわる。
膝隠し
ひざかくし [3] 【膝隠し】
上方落語で,見台の前に置く小さな衝立。
膝頭
ひざがしら [3][0] 【膝頭】
膝の関節の外側の部分。膝小僧。ひざかぶ。ひざぶし。ひざくち。
膝頭
ひざがしら【膝頭】
the kneecap.→英和
膝骨
ひざぼね [0] 【膝骨】
膝をつくっている骨。膝蓋骨(シツガイコツ)。
膠
やに [2] 【脂・膠】
(1)木から出るねばねばした液体や,それが固まったもの。樹脂。「松の―」
(2)タバコから出て,煙管・パイプなどにたまる粘液。
(3)目やに。
膠
にかわ [0] 【膠】
〔煮皮,の意〕
獣・魚類の骨・皮などを石灰水に浸してから煮て濃縮,冷やして固めたもの。粗製のゼラチン。接着剤とし,また,絵の具や画布の製造に用いる。
膠
にかわ【膠(でつける)】
glue.→英和
膠す
にかわ∘す ニカハ― 【膠す】 (連語)
にかわで付けたようにしっかり止まる。「潮退き舟―∘して動かず/日乗(荷風)」
→琴柱(コトジ)に膠(ニカワ)す
膠下地
にかわしたじ [4][5] 【膠下地】
漆器の下地の一。膠の溶液と砥粉(トノコ)を混ぜたものを塗って下地としたもの。万造下地。
膠付け
にかわづけ [0] 【膠付け】
膠で物を接着すること。また,接着したもの。
膠剤
こうざい カウ― [0] 【膠剤】
種々の生薬の浸出液にゼラチンを加えて成形した薬剤。
膠化
こうか カウクワ [1] 【膠化】 (名)スル
コロイド溶液がゾル状態からゲル状態へ変化すること。
膠原病
こうげんびょう【膠原病】
《医》a collagen disease.
膠原病
こうげんびょう カウゲンビヤウ [0] 【膠原病】
人体の全身の結合組織(膠原組織)に広範な炎症と変性を来す疾患群の総称。全身性エリテマトーデス・慢性関節リューマチ・リューマチ熱・皮膚筋炎・強皮症・多発性動脈炎など多くの疾患が含まれる。原因は不明であるが,何らかの免疫現象が関与していると考えられる。
膠原繊維
こうげんせんい カウゲンセンヰ [5] 【膠原繊維】
結合組織の細胞間に見られる繊維。コラーゲンから成る。伸長性に欠けるが,引っ張りには強い。
膠原質
こうげんしつ カウゲン― [3] 【膠原質】
⇒コラーゲン
膠州湾
こうしゅうわん カウシウ― 【膠州湾】
中国,山東半島南岸の黄海に面した湾。1898年ドイツが租借し,東洋艦隊の根拠地とした。第一次大戦で日本が占領,1922年中国に返還された。湾口に青島(チンタオ)がある。チアオチョウ湾。
膠柱
こうちゅう カウ― [0] 【膠柱】
⇒琴柱(コトジ)に膠(ニカワ)す(「琴柱」の句項目)
膠泥
こうでい カウ― [0] 【膠泥】
モルタルのこと。
膠漆
こうしつ カウ― [0] 【膠漆】
(1)にかわとうるし。
(2)転じて,非常に親密で,離れがたいことにいう。「―の交わり」「其情交の密なること―の如くならしむる/小説神髄(逍遥)」
膠状
こうじょう カウジヤウ [0] 【膠状】
膠(ニカワ)のように粘り気がある状態。
膠状の
こうじょう【膠状の】
colloidal <solution> .→英和
膠着
こうちゃく【膠着】
agglutination.〜する agglutinate;→英和
adhere <to> .→英和
〜状態にある be at a deadlock[standstill];→英和
be deadlocked;be in a stalemate (相場が).→英和
‖膠着語 an agglutinative language.
膠着
こうちゃく カウ― [0] 【膠着】 (名)スル
(1)ある物に他の物がくっついて,離れにくくなること。「餅が…椀の底に―して居る/吾輩は猫である(漱石)」
(2)物事がある一つの状態を長期間保っていて変化しないこと。「戦線が―して動かない」「―状態」
膠着語
こうちゃくご カウ― [0] 【膠着語】
言語の形態的類型による分類の一。実質的な意味をもつ単語あるいは語幹に,文法的な機能をもつ要素が次々と結合することによって,文中における文法的な役割や関係の差異を示す言語。朝鮮語・トルコ語・日本語・フィンランド語など。漆着語。粘着語。付着語。
→屈折語
→孤立語
→抱合語
膠砂
こうさ カウ― [1] 【膠砂】 (名)スル
船舶が砂地や泥地に乗り上げること。座礁。こうしゃ。
膠質
にかわしつ [3] 【膠質】
⇒コロイド
膠質
こうしつ カウ― [0] 【膠質】
⇒コロイド
膠質の
こうしつ【膠質の】
gluey;→英和
glutinous.→英和
膣
ちつ [2][1] 【膣・腟】
哺乳類の雌性性器の一部。子宮と外陰部を連絡する管状の器官。交接器や産道となる。
膣
ちつ【膣】
《解》the vagina.→英和
膣トリコモナス症
ちつトリコモナスしょう [8][0] 【膣―症】
膣トリコモナスの感染によって起こる膣炎。黄色の帯下(タイゲ)があり外陰部に掻痒感がある。トリコモナス膣炎。
膣前庭
ちつぜんてい [3] 【膣前庭】
女性の外部生殖器の一部。左右の小陰唇に囲まれた部分で,上方に陰核があり,尿道・膣・大前庭腺(バルトリン腺)の導管が開口する。
膣炎
ちつえん [2] 【膣炎】
細菌・真菌・原虫などの感染,薬剤・異物・温熱の刺激,自浄作用の低下などによる膣の炎症。
→膣トリコモナス症
膣痙攣
ちつけいれん [3] 【膣痙攣】
性交時,膣およびその周囲の筋肉が,疼痛を伴って痙攣・収縮する症状。膣痙。
膨やか
ふくやか [2] 【膨やか・脹やか】 (形動)[文]ナリ
「ふくよか」に同じ。「―な肩と腕/あめりか物語(荷風)」
膨よか
ふくよか [2] 【膨よか・脹よか】 (形動)[文]ナリ
(1)柔らかそうにふっくらとしているさま。ふくやか。ふくらか。「―な顔」「年とともに―になってきた」
(2)豊かな香りを漂わすさま。「―な新茶の香り」
[派生] ――さ(名)
膨ら
ふくら [0] 【膨ら・脹ら】
■一■ (名)
(1)柔らかにふくらんでいること。また,ふくらんでいる物や部分。
(2)物の中心の部分。中央。「物ふかう勢の―を隠し備へし所に/太閤記」
(3)一張りの弓の長さ。一ふくらは七尺五寸(約2.3メートル)。弓場の間(ケン)数を測る時に用いる。
■二■ (形動)[文]ナリ
ふっくらしているさま。ふくよか。ふくらか。「…と云ふ口許こそ―なりけれ/婦系図(鏡花)」
膨らか
ふくらか [2] 【膨らか・脹らか】 (形動)[文]ナリ
「ふくよか(膨)」に同じ。「―な胸を反らして/高野聖(鏡花)」「顔―にて愛敬づき/今昔 17」
膨らかす
ふくらか・す [0] 【膨らかす・脹らかす】 (動サ五[四])
「膨らます」に同じ。「腹を―・す」
膨らし粉
ふくらしこ [0] 【膨らし粉】
パン・まんじゅうなどをふくらませるためにまぜる粉。重曹を主成分とする。ベーキング-パウダー。
膨らす
ふくら・す [0] 【膨らす・脹らす】
■一■ (動サ五[四])
「膨らます」に同じ。「不満で頬を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒ふくらせる
膨らせる
ふくら・せる [0] 【膨らせる・脹らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 ふくら・す
「膨らます」に同じ。「頬を―・せる」
膨らます
ふくらま・す [0] 【膨らます・脹らます】 (動サ五[四])
ふくらむようにする。ふくらませる。ふくらかす。ふくらす。ふくらせる。ふくらめる。「風船を―・す」「期待に胸を―・す」
膨らみ
ふくらみ [0] 【膨らみ・脹らみ】
ふくらんでいること。また,その部分や程度。「胸の―」
膨らむ
ふくら・む [0] 【膨らむ・脹らむ】
■一■ (動マ五[四])
(1)物が内側から盛り上がって大きくなる。
⇔しぼむ
「ゴム風船が―・む」「つぼみが―・んだ」
(2)計画などの規模が大きくなる。「予算が―・む」「夢が―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒ふくらめる
膨らめる
ふくら・める [0] 【膨らめる・脹らめる】 (動マ下一)[文]マ下二 ふくら・む
「膨らます」に同じ。「頬を―・める」
膨ら柴
ふくらしば [3] 【膨ら柴】
ソヨゴの別名。
膨る
ふく・る 【膨る・脹る】 (動ラ下二)
⇒ふくれる
膨れっ面
ふくれっつら [0] 【膨れっ面・脹れっ面】
不平・不満などでむっとした顔つき。「―をしてそっぽを向く」
膨れる
ふく・れる [0] 【膨れる・脹れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ふく・る
(1)中に入る物の量がふえて内から外へ盛り上がる。ふくらむ。「腹が―・れる」
(2)(頬を膨らますの意)不平・不満を顔に表す。「注意されると,すぐに―・れる」
(3)胸がいっぱいになる。大きくなる。「喜びに胸が―・れる」「頼み―・れてなむさぶらひつるを/源氏(行幸)」
膨れ上がる
ふくれあが・る [5] 【膨れ上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)大きくふくれる。ふくれて外に張り出す。「カバンが本で―・る」
(2)数量などが,基準や予想を大きく上まわる。「予算規模が―・る」
膨れ上る
ふくれあが・る [5] 【膨れ上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)大きくふくれる。ふくれて外に張り出す。「カバンが本で―・る」
(2)数量などが,基準や予想を大きく上まわる。「予算規模が―・る」
膨れ織り
ふくれおり [0] 【膨れ織り】
表面に凹凸の文様を表した二重織物。マトラッセ。
膨圧
ぼうあつ バウ― [0] 【膨圧】
植物細胞内に浸透した水によって細胞壁に加わる圧力。
膨圧運動
ぼうあつうんどう バウ― [5] 【膨圧運動】
細胞の膨圧の変化に基づく植物の運動。気孔の開閉,葉枕の運動,ハエジゴクなどの捕虫葉の運動などがこの例。
膨大
ぼうだい バウ― [0] 【膨大】
■一■ (名)スル
ふくれて大きくなること。「種子は水を含むと―する」
■二■ (形動)[文]ナリ
「ぼうだい(厖大)」に同じ。「―な人員をかかえる」
→厖大
[派生] ――さ(名)
膨大な
ぼうだい【膨大な】
enormous;→英和
huge.→英和
膨張
ぼうちょう バウチヤウ [0] 【膨張・膨脹】 (名)スル
(1)ふくれること。ふくれて大きくなること。
⇔収縮
(2)大きく発展すること。また,数量がふえること。「歳出が年々―する」「市街地が―して郊外へのびて行く」
(3)〔物〕 物体の長さ・体積が増大すること。特に,温度の上昇に伴う膨張を熱膨張という。
膨張係数
ぼうちょうけいすう バウチヤウ― [5][7] 【膨張係数】
⇒膨張率(ボウチヨウリツ)
膨張剤
ぼうちょうざい バウチヤウ― [3] 【膨張剤】
食品添加物の一。パンや菓子の製造時にガスを発生させて多孔性にするために用いる。炭酸水素ナトリウム(重曹(ジユウソウ))など。
→酵母
→膨らし粉
膨張宇宙
ぼうちょううちゅう バウチヤウ―チウ [5] 【膨張宇宙】
膨張しつつある宇宙。銀河は,銀河系からの距離に比例する速さで銀河系から遠ざかりつつある,という観測事実に基づく。
→ハッブルの法則
膨張弁
ぼうちょうべん バウチヤウ― [3][0] 【膨張弁】
(1)蒸気機関で,蒸気を効率よく使うための調節弁。
(2)冷凍機で,圧縮した気体を膨張させて低温にする弁。
膨張率
ぼうちょうりつ バウチヤウ― [3] 【膨張率】
熱膨張において,長さまたは体積の増加率の温度変化に対する割合。線膨張率と体膨張率がある。膨張係数。
膨満
ぼうまん バウ― [0] 【膨満】 (名)スル
いっぱいに膨れあがること。「腹部が―する」「―感」
膨潤
ぼうじゅん バウ― [0] 【膨潤】
水分を含んで,膨れること。特に,高分子物質が溶媒を吸収し,体積が膨張すること。膨化。
膨脹
ぼうちょう バウチヤウ [0] 【膨張・膨脹】 (名)スル
(1)ふくれること。ふくれて大きくなること。
⇔収縮
(2)大きく発展すること。また,数量がふえること。「歳出が年々―する」「市街地が―して郊外へのびて行く」
(3)〔物〕 物体の長さ・体積が増大すること。特に,温度の上昇に伴う膨張を熱膨張という。
膨脹
ぼうちょう【膨脹】
expansion;→英和
increase (増大);→英和
swelling.→英和
〜する expand;→英和
increase;swell.→英和
膨隆
ぼうりゅう バウ― [0] 【膨隆】
皮膚・粘膜などの局部的な盛り上がりやふくらみ。
膰
ひもろぎ [0] 【神籬・胙・膰】
〔古くは「ひもろき」〕
(1)神事をとりおこなう際,臨時に神を招請するため,室内や庭に立てた榊(サカキ)。しめ縄を張って神聖なところとする。古くは,祭りなどの際に,周囲に常磐木(トキワギ)を植えて神座とした場所をいい,のちには神社をもいう。神座。ひぼろぎ。《神籬》「神なびに―立てていはへども/万葉 2657」
(2)神にそなえる米・餅・肉などの供物。ひぼろぎ。ひぼろけ。ひもろけ。《胙・膰》
神籬(1)[図]
膳
かしわで カシハ― 【膳・膳夫】
〔古代,カシワの葉に食物を盛ったところから。「で」は「手」で,それをする人の意〕
(1)古代,宮中で,食膳のことをつかさどった人。料理人。「鳥を取りて,―にたまはせけり/著聞 6」
(2)食膳を供えること。また,その食膳。[色葉字類抄]
膳
ぜん【膳】
a (small dining) table;→英和
a tray.→英和
〜をすえる(ひく) lay (clear) the table.〜につく sit down to table.‖箸一膳 a pair of chopsticks.飯一膳 a bowl(ful) of rice.
膳
ぜん 【膳】
■一■ [0] (名)
(1)食器や食べ物を載せる台。特に一人前の食事を載せた台をいう。おぜん。「―にのせて運ぶ」
(2)食事。料理。膳部。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)椀(ワン)に盛ったもの(特にご飯)を数えるのに用いる。「ご飯を二―食べる」
(2)一対の箸(ハシ)を数えるのに用いる。「箸を一―下さい」
膳司
かしわでのつかさ カシハ― 【膳司】
(1)(「膳職」と書く)古代の官司の一。天皇の食膳の調理や朝廷の会食を担当。律令制では,内膳司・大膳職に分かれた。
(2)「ぜんし(膳司)」に同じ。
(3)「主膳監(シユゼンカン)」に同じ。
膳司
ぜんし [1] 【膳司】
律令制で,後宮十二司の一。御膳など,食事のことをつかさどった。かしわでのつかさ。
膳夫
かしわで カシハ― 【膳・膳夫】
〔古代,カシワの葉に食物を盛ったところから。「で」は「手」で,それをする人の意〕
(1)古代,宮中で,食膳のことをつかさどった人。料理人。「鳥を取りて,―にたまはせけり/著聞 6」
(2)食膳を供えること。また,その食膳。[色葉字類抄]
膳夫
ぜんぷ [1] 【膳夫】
食物を調理する人。料理人。かしわで。
膳奉行
ぜんぶぎょう [3] 【膳奉行】
江戸幕府の職名。若年寄に属し,将軍の膳部をつかさどった。御膳奉行。
膳所
ぜぜ 【膳所】
滋賀県大津市内の地名。琵琶湖に臨み,近江八景の一つの,粟津(アワヅ)の晴嵐で知られる。もと城下町。
膳所
ぜんしょ [1] 【膳所】
食膳を調える所。台所。くりや。
膳所焼
ぜぜやき [0] 【膳所焼】
大津市膳所で産する陶器。開窯は慶長年間(1596-1615)頃か。寛永年間(1624-1644),膳所城主石川忠総が命じ,小堀遠州の指導の下に茶器生産が始まる。
膳拵え
ぜんごしらえ [3] 【膳拵え】 (名)スル
料理を膳に並べること。食事の用意をすること。
膳棚
ぜんだな 【膳棚】
(1)膳・椀などの食器をのせておく棚。
(2)大型和船で,上棚と台の間をふさぐ板。櫓櫂張(ロカイバ)り。
膳椀
ぜんわん [1][0] 【膳椀】
膳と椀。また,食器類の総称。「―を調える」
膳椀淵
ぜんわんぶち [3] 【膳椀淵】
⇒椀貸(ワンカ)し伝説(デンセツ)
膳殿
かしわどの カシハ― [0] 【膳殿・柏殿】
(1)神宮・朝廷で食事を用意する所。
(2)大嘗祭(ダイジヨウサイ)の時,神供の酒食を準備する所。
膳番
ぜんばん [0] 【膳番】
料理・食事係の役人。膳部の番人。
膳立て
ぜんだて [4][0] 【膳立て】 (名)スル
(1)膳の上に料理・食器を並べて食事の準備をすること。
(2)(多く上に「お」を伴って)うまく事が運ぶように準備すること。下準備。「お―が整う」「お―しておく」
膳立をする
ぜんだて【膳立をする】
set the table <for dinner> ;→英和
make arrangements[pave the way] <for> (準備).
膳組
ぜんぐみ [0][4] 【膳組(み)】
料理の種類・供する順序などを決めること。
膳組み
ぜんぐみ [0][4] 【膳組(み)】
料理の種類・供する順序などを決めること。
膳羞
ぜんしゅう [0] 【膳羞】
〔「羞」は供えすすめる意〕
食事。ごちそう。
膳越し
ぜんごし [0] 【膳越し】
本膳の向こうにある膳の食べ物を,器を手に取らずに箸(ハシ)で取ること。無作法とされる。
膳部
ぜんぶ [1] 【膳部】
(1)膳にのせる料理。食糧。膳羞(ゼンシユウ)。
(2)食物を調理する人。料理人。調理人。
膳部
かしわでべ カシハ― 【膳部】
大和朝廷の品部で,律令制では,膳司に従って朝廷・天皇の食事の調理をつかさどった官人。
膵
すい [1] 【膵】
膵臓(スイゾウ)。
〔「膵」は宇田川榛斎(シンサイ)の作った国字〕
膵壊死
すいえし [3] 【膵壊死】
⇒膵臓壊死(スイゾウエシ)
膵島
すいとう [0] 【膵島】
⇒ランゲルハンス島(トウ)
膵液
すいえき [1] 【膵液】
膵臓から分泌され十二指腸に排出される消化液。弱アルカリ性で,タンパク質・脂質・炭水化物などを加水分解する酵素を含む。
膵炎
すいえん [1] 【膵炎】
膵臓の炎症の総称。急性と慢性がある。胆石症やアルコール過飲などが誘因と考えられている。膵臓炎。
→膵臓壊死
膵臓
すいぞう【膵臓】
《解》the pancreas.→英和
‖膵臓炎 pancreatitis.
膵臓
すいぞう [0] 【膵臓】
上腹部の左寄り,胃の後方に横たわる灰黄色の臓器。膵液を分泌して十二指腸に排出し,またランゲルハンス島からインシュリン・グルカゴンなどのホルモンを分泌する。膵。
膵臓ホルモン
すいぞうホルモン [5] 【膵臓―】
膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモン。インシュリンとグルカゴン,ほか二種が知られる。
膵臓壊死
すいぞうえし [5] 【膵臓壊死】
重症の急性膵炎で膵液の自己消化のため膵組織に生じた壊死。膵臓壊死が主体となった膵炎を壊死性膵炎という。膵壊死。
膵臓炎
すいぞうえん [3] 【膵臓炎】
⇒膵炎(スイエン)
膵蛭
すいてつ [0] 【膵蛭】
扁形動物吸虫綱の寄生虫。牛・豚・羊などの膵管(スイカン)・胆管に寄生し,まれに人体にも入る。
膺懲
ようちょう [0] 【膺懲】 (名)スル
敵や悪者を打ちこらしめること。「敵を―する」「―の要がある」
膾
なます [0][3] 【膾・鱠】
(1)魚や貝,あるいは獣の生肉を細かく切ったもの。また,それを,調味した酢にひたした料理。
(2)野菜を細かく刻んで三杯酢やゴマ酢などで和えた料理。魚や貝を入れることもある。
(3)情交すること。「此吉原の廓では,抱かれて寝ることを―といひます/浄瑠璃・潤色江戸紫」
膾炙
かいしゃ クワイ― [1] 【膾炙】 (名)スル
〔林嵩「周朴詩集序」。膾(ナマス)と炙(あぶり肉)は味がよく万人に好まれることから〕
広く世の人々に知れわたっていること。「人口に―する」
膿
のう【膿】
pus.→英和
〜を持つ pus gathers <in a wound> .〜を出す discharge pus (傷が).
膿
うみ [2] 【膿】
(1)傷やでき物が膿んだときに出る黄白色の臭い粘液。白血球・病原性微生物・組織の崩壊物質からなる。うみしる。のう。
(2)始末をしないでいると害になるもの。「積年の―を出し,市政を刷新する」
膿
のう [1] 【膿】
うみ。うみしる。
膿む
うむ【膿む】
form pus;fester;→英和
come to a head.→英和
膿む
う・む [1] 【膿む】 (動マ五[四])
傷や腫(ハ)れ物に膿がたまる。化膿(カノウ)する。「おできが―・んで痛い」
膿吸い石
うみすいいし ウミスヒ― [3] 【膿吸い石】
膿を吸い出す効きめがあるとされる碁石状のもの。
膿尿
のうにょう [0] 【膿尿】
膿球(脂肪変性を起こした白血球)が混入している尿。腎・尿管・尿道などの尿路に細菌感染が起こった場合に現れる。
膿毒症
のうどくしょう [0][4][3] 【膿毒症】
敗血症の一。化膿菌が局所の病巣から血中に入り,肺・心・腎・脳・肝・脾などに転移して化膿巣を形成する状態。膿血症。
膿汁
のうじゅう [0] 【膿汁】
うみ。うみしる。
膿漏
のうろう [0] 【膿漏】
膿(ウミ)が体表面に流れ出るような状態。「歯槽(シソウ)―」
膿漏眼
のうろうがん [0][3] 【膿漏眼】
多量の膿性の目やにが出る結膜炎の総称。風眼。
膿疱
のうほう [0] 【膿疱】
水疱が化膿して内容が膿汁になったもの。
膿疱疹
のうほうしん [3] 【膿疱疹】
「飛び火{(4)}」に同じ。
膿痂疹
のうかしん [3] 【膿痂疹】
ブドウ球菌・連鎖球菌などの感染により皮膚に化膿性病変を起こしたもので,膿疱とかさぶたが混在している。とびひはこの一種。
膿瘍
のうよう [0] 【膿瘍】
組織が融解し,中にうみがたまって腫瘤(シユリユウ)状になった状態。細菌や原虫などの感染で生じ,皮膚・肺・腎臓・肝・脳などに好発する。
膿皮症
のうひしょう [3][0] 【膿皮症】
化膿性の皮膚の病変。一般にブドウ球菌や連鎖球菌の感染によって起こる。
膿盆
のうぼん [0] 【膿盆】
医療に用いるそら豆形の容器。ガーゼや包帯,吐物,手術による切除片など,処置に際して汚れたものを受けて入れる。膿盤。
膿胸
のうきょう [0] 【膿胸】
胸膜の化膿性炎症の一。胸膜腔に膿汁が貯留した状態。肺膿瘍に合併することが多く,高熱・胸痛を呈する。
膿腫
のうしゅ [0] 【膿腫】
傷口が化膿して腫(ハ)れること。
膿血
うみち [0][2] 【膿血】
膿と血のまじったもの。
膿血
のうけつ [0] 【膿血】
膿(ウミ)と血のまじったもの。うみち。
臀
いしき ヰ― [0] 【居敷・臀】
(1)座。座席。「草を敷(カ)りて―となせば/日本書紀(神功訓)」
(2)お尻(シリ)。「大きな―を振り廻して/浄瑠璃・神霊矢口渡」
臀
しり 【尻・臀・後】
■一■ [2] (名)
(1)四足動物の胴の後肢の付け根の後方,肛門のあるあたりで,肉が豊かについているところ。臀部(デンブ)。けつ。おいど。いしき。
(2)空間的または時間的に順序をなして続いているものの,最後の部分。後尾。しまい。うしろ。
⇔あたま
「行列の―につく」「言葉の―」
(3)上と下,前とうしろ,本と末,頂と底のあるものの,下・うしろ・末・底の部分。「縄の―」「なべの―」
(4)あとに残った,処理しなくてはならない懸案。あと始末。「不始末の―を持って行く」
(5)(「じり」の形で)名詞の下に付いて複合語をつくる。
(ア)ものの一番終わり,または終わりの部分をいう。「幕―」「帳―」「言葉―」
(イ)「帳尻」の略。「貿易―」
■二■ (接尾)
助数詞。矢羽に用いる鳥の羽を数えるのに用いる。尾羽を用いるところからいう。大ワシは一四枚,小ワシは一二枚,タカは一〇枚で一尻という。「紺の布百反,鷲の羽百―/義経記 7」
臀
いさらい ヰサラヒ 【尻・臀】
〔「いざらい」とも〕
しり。[名義抄]
臀位
でんい [1] 【臀位】
胎児の位置異常の一。逆子(サカゴ)の一種で,分娩時に胎児の臀部が先進するものをいう。
臀呫
となめ 【臀呫】
交尾したトンボの雌雄が,互いに尾をくわえあって輪の形になって飛ぶこと。「内木綿(ウツユウ)の真迮(マサ)き国といへども,蜻蛉(アキツ)の―せる如くしあるか/日本書紀(神武訓)」
臀囲
でんい [1] 【臀囲】
尻の周囲。また,その長さ。腰まわり。
臀部
でんぶ【臀部】
the buttocks;→英和
the hip.→英和
臀部
でんぶ [1] 【臀部】
しりの部分。しりのあたり。しり。
臀鰭
しりびれ [0] 【臀鰭】
魚類の,肛門の後方にあるひれ。
臂
ひじ ヒヂ [2] 【肘・肱・臂】
(1)上腕と前腕とをつなぐ関節。また,その折り曲げたときの外側の部分。「―をつく」
(2){(1)}の形に曲がって突き出ているもの。
(3)「肘鉄砲」に同じ。
臂
たくふら 【手腓・臂】
「たこむら(手腓)」に同じ。「―に虻掻きつきつ,その虻をあきつはや食ひ/日本書紀(雄略)」
臂力
ひりょく [0] 【臂力】
うでの力。力。
臆す
おく・す [2] 【臆す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「臆する」の五段化〕
「臆する」に同じ。「―・すところなく進み出た」
■二■ (動サ変)
⇒おくする
臆する
おく・する [3] 【臆する】 (動サ変)[文]サ変 おく・す
気おくれする。おじけづく。「―・する色もなく意見を述べる」
臆する
おくする【臆する】
fear;→英和
feel[be]shy;hesitate.→英和
臆せず without flinching;fearlessly.
臆度
おくたく [0] 【臆度】 (名)スル
おしはかること。憶測。「その誤解を―して,事の真面目(シンメンモク)を告ざるは/文明論之概略(諭吉)」
臆念
おくねん [0] 【憶念・臆念】
心の中に堅く思いいだいていること。執念。「宇治悪左府の―/平家 3」
臆想
おくそう [0] 【臆想】 (名)スル
推測して想像すること。「或は―を交へて話し/日本開化小史(卯吉)」
臆断
おくだん [0] 【臆断】 (名)スル
確実な根拠もなく,推測で判断すること。また,その判断。「悉(コトゴト)く不正の者と―し/八十日間世界一周(忠之助)」
臆測
おくそく [0] 【憶測・臆測】 (名)スル
確かな根拠もなくいいかげんに推測すること。「彼の処遇についてさまざまに―されている」「―で物を言う」「単なる―にすぎない」
臆病
おくびょう [3] 【臆病】 (名・形動)[文]ナリ
(1)気が弱く,ささいな事をもこわがって,びくびく・すること(さま)。「―な男」「―者」
(2)突然の出来事によって,すっかり慌て驚くこと。「『…あやまちしてけり』と思けるに,よく―しにければ/今昔 28」
〔「憶病」とも書く〕
[派生] ――さ(名)
臆病口
おくびょうぐち [3] 【臆病口】
(1)能舞台正面の鏡板の向かって右わきにある,切り戸口の別称。
→能舞台
(2)歌舞伎で,能舞台を模した装置(松羽目)を施した場合,上手(カミテ)奥にある引き戸の小さい出入り口。古くは上下の大臣柱の後ろの出入り口をいい,黒幕を張ってあった。
臆病板
おくびょういた 【臆病板】
⇒背板(セイタ)(3)
臆病神
おくびょうがみ [3][0] 【臆病神】
とりつくと臆病な心を起こさせるという神。「―にとりつかれる」
臆病窓
おくびょうまど [5] 【臆病窓】
用心のために戸に作りつけてある小窓。開け閉めができ,夜はそこから来客の様子をのぞいたり,商品や金銭の受け渡しをしたりする。
臆病金
おくびょうがね 【臆病金】
室町時代に盛行した大立挙(オオタテアゲ)の臑当(スネア)ての,後ろのすき間に当てる細長い鉄板。
臆病金[図]
臆病風
おくびょうかぜ [3] 【臆病風】
おじけづくこと。臆病な気持ち。「―に吹かれる」
臆見
おっけん オク― [0] 【臆見】
(1)憶測・想像による考え。
(2)〔哲〕 ドクサに同じ。
臆説
おくせつ [0] 【憶説・臆説】
推測や仮定によって立てた意見。「それは―にすぎない」
臆面
おくめん [0] 【臆面】
気おくれした顔つき・様子。「敢て―は無い容子で/婦系図(鏡花)」
臆面もない
おくめん【臆面もない(なく)】
bold(ly);→英和
impudent(ly).→英和
臆高し
おくだか・し 【臆高し】 (形ク)
臆病だ。度胸がない。気が小さい。「―・き者どもは,物も覚えず/源氏(乙女)」
臈
ろう ラフ [1] 【臈】
(1)〔仏〕 僧が受戒後一夏(イチゲ)九旬の間修行して功を積むこと。臈の多いほど僧の位は高くなる。
(2)一般に,年功を積むこと。また,それによって得た身分の上下をいう語。「上臈」「中臈」など。
→臈長(ロウタ)ける
臈たし
ろうた・し ラフタシ 【臈たし】 (形ク)
〔「労(ロウ)たし」の「ろう」を「臈たける」の「ろう(臈)」と解してできた語か〕
かわいらしい。美しく気品がある。臈たける。「―・く生垣から,二階を振仰ぐ/婦系図(鏡花)」
臈次
ろうじ ラフ― [1] 【臈次・臘次】
僧が受戒してから臈を積んだ年数。戒臘。らっし。「わづかに―をかぞへ,空く供養をうくる僧宝になりはてて/沙石 3」
臈次
らっし 【臈次・臘次】
〔「ろうじ(臈次)」の転〕
(1)法臘(ホウロウ)の次第。出家後の年数。ろうじ。「座に就ても―を存上れば上座を敬ず,下れば下座を思はざるなり/雑談 4」
(2)順序。次第。ろうじ。「―ヲミダス/日葡」
臈纈
ろうけち ラフ― [0] 【臈纈・蝋纈】
蝋で防染して模様を表した染色法。蝋を型で押したものが多い。奈良時代に中国から伝来したが,平安時代には廃れた。
→臈纈染(ロウケツゾ)め
臈纈
ろうけつ ラフ― [0] 【臈纈・蝋纈】
「臈纈染め」の略。
臈纈染
ろうけつぞめ ラフ― [0] 【臈纈染(め)】
防染に蝋を用いた染色法。蝋の不規則な割れ目から染液がしみ込み,模様に独特の線が入る。古代に行われた臈纈(ロウケチ)と技法は似るが関連はなく,明治以降ジャワ更紗(サラサ)の影響を受けて始まったもの。蝋置きに筆を用いる描(カ)き染めが多い。蝋染め。
臈纈染め
ろうけつぞめ【臈纈染め】
wax printing;bat(t)ik.
臈纈染め
ろうけつぞめ ラフ― [0] 【臈纈染(め)】
防染に蝋を用いた染色法。蝋の不規則な割れ目から染液がしみ込み,模様に独特の線が入る。古代に行われた臈纈(ロウケチ)と技法は似るが関連はなく,明治以降ジャワ更紗(サラサ)の影響を受けて始まったもの。蝋置きに筆を用いる描(カ)き染めが多い。蝋染め。
臈長ける
ろうた・ける ラフ― [4] 【臈長ける】 (動カ下一)[文]カ下二 らふた・く
(1)(女性が)洗練されて美しくなる。優美である。「―・けた貴婦人」「撥を揚てさしのぞきたる顔つき,いみじく―・けて/太平記 18」
(2)その道の経験を積む。年功を積む。「―・けて来ておいらんの苦労なり/柳多留 13」
臉譜
れんぷ [1] 【臉譜】
〔「臉」は顔の意〕
中国の京劇で,役者の顔に施す化粧法。歌舞伎の隈取(クマド)りに似る。隋・唐舞楽の仮面から転化したもので,色によって人物の性格を表す。
臉譜[図]
臍
ほぞ [1] 【臍】
〔古くは「ほそ」〕
(1)へそ。
(2)心の中。本心。決心。
→ほぞの緒
臍
へそ【臍】
the navel.→英和
臍の緒 the navel string.臍曲がり ⇒旋毛(つむじ)曲がり.
臍
へそ [0] 【臍】
(1)腹部の中央にある,臍の緒のとれたあと。大人は普通,穴のようにへこんでいる。ほぞ。臍窩(サイカ)。
(2)物の中央にある,突起または陥没した部分。「あんパンの―」
(3)石臼(イシウス)・重ね家具などの重なりの部分にある小さな突起。
(4)物の中央にあたる部分。また,最も重要な部分。中心。ポイント。「日本の―」「文章に―がない」
臍の下
へそのした [0] 【臍の下】
(1)下腹。臍下(セイカ)。
(2)男女の陰部。
臍の緒
へそのお [4][0] 【臍の緒】
母胎内にある胎児と母体とを連絡する管状の器官。臍帯(サイタイ)。
臍の緒
ほぞのお [4][0] 【臍の緒】
(1)へその緒。臍帯(サイタイ)。
(2)生まれた子供のへその緒を竹刀で切る儀式。
臍をかむ
ほぞ【臍をかむ】
⇒後悔.
臍ヘルニア
さいヘルニア [3] 【臍―】
乳児では閉鎖不完全な臍輪から,大人ではへその付近の腹壁抵抗の弱い部分から腹部内臓が壁側腹膜におおわれたまま脱出する疾患。俗にいう,でべそはこの一種。
臍下
さいか [1] 【臍下】
⇒せいか(臍下)
臍下
せいか [1] 【臍下】
へその下。下腹。さいか。
臍下丹田
せいかたんでん [1] 【臍下丹田】
へそと恥骨の間の腹中にあり,東洋医学の身体論で,心身の活力の源である気の集まるといわれるところ。丹田。「―に力を入れる」
臍下丹田
さいかたんでん [1] 【臍下丹田】
⇒せいかたんでん(臍下丹田)
臍嚢
さいのう [0] 【臍嚢】
孵化(フカ)したばかりの子魚の腹にある,卵黄のはいっている袋。子魚が自力で餌(エサ)をとれるようになるまで栄養分を供給する。
臍土器
へそかわらけ 【臍土器】
小さな土器(カワラケ)。小重(コジユウ)。
臍帯
せいたい [0] 【臍帯】
⇒さいたい(臍帯)
臍帯
さいたい [0] 【臍帯】
胎児と胎盤をつなぐひも状の器官。内部に二本の臍動脈と一本の臍静脈が通り,母体の血液から胎盤を介して胎児に必要な酸素・栄養物が送られ,炭酸ガス・老廃物が戻される。へそのお。ほぞのお。せいたい。
臍曲がり
へそまがり [0][3] 【臍曲がり】 (名・形動)[文]ナリ
考え方・行動などがひねくれていること。また,その人やさま。「ちょっと―なところがある」「この―め」
臍柑
へそかん [0] 【臍柑】
ネーブルのこと。
臍炎
さいえん [0] 【臍炎】
新生児の臍帯脱落部に細菌感染が起こり,臍(ヘソ)およびその周囲が赤く腫れる状態。
臍猪
へそいのしし [3] 【臍猪】
ペッカリーの異名。
臍窩
さいか [1] 【臍窩】
へそ。
臍繰り
へそくり【臍繰り(金)】
secret savings.
臍繰り
へそくり [0] 【臍繰り】
「臍繰り金(ガネ)」の略。
臍繰り金
ほぞくりがね 【臍繰り金】
〔「ほそくりがね」とも〕
へそくりの金。「女心の―してやり/浮世草子・好色産毛」
臍繰り金
へそくりがね [4] 【臍繰り金】
〔綜麻(ヘソ)を繰ってためた金の意で,「臍」はその当て字という〕
(主に主婦が)内職をしたり倹約したりして,内緒でためた金。ほぞくり金。
臍繰る
へそく・る [3] 【臍繰る】 (動ラ五[四])
へそくりをする。「―・っておいた小金」
臍茶
へそちゃ [0] 【臍茶】
〔「臍で茶を沸かす」の略〕
滑稽なこと。我慢できないほどおかしいこと。
臍落
ほぞち 【臍落】
「ほぞおち(臍落)」に同じ。
臍落ち
ほぞおち [0][4] 【臍落ち・蔕落ち】 (名)スル
〔古くは「ほそおち」〕
(1)果実が熟して自然に落ちること。またその果実。ほぞち。ほぞぬけ。
(2)機が熟すること。時期が来て自然に事が成就すること。「―する迄待つてはゐられぬ/浄瑠璃・右大将鎌倉実記」
(3)納得すること。腑(フ)に落ちること。「段々の教訓に―して,一生あの里へ参るまいとの起請文/浮世草子・好色敗毒散」
(4)へその緒が落ちること。ほぞち。
〔(4)が原義〕
臏
あわた アハタ 【臏】
膝蓋骨(シツガイコツ)の古名。あわたこ。[和名抄]
臑
すね [2] 【臑・脛】
足の膝(ヒザ)からくるぶしまでの部分。特に,その前面をいう。はぎ。
臑噛り
すねかじり [3] 【臑噛り】
親などから生活費をもらって生活すること。また,その人。「親の―」
臑当て
すねあて [0][3] 【臑当て・脛当て】
(1)運動選手などが臑を保護するためにつける用具。
(2)甲冑(カツチユウ)の付属品で臑に当てるもの。鉄・革で作り,古くは臑のみを守ったが,南北朝頃から,膝頭をおおう立挙(タテアゲ)をつけるようになった。
臑当て(2)[図]
臑押し
すねおし [4][0] 【臑押し】
向き合った二人が,臑と臑とをからみ合わせ,押し合って勝負をきめる遊び。
臑洗ひ侍
すねあらいさぶらい スネアラヒサブラヒ 【臑洗ひ侍】
他人の臑を洗うような身分の低い侍。「やい―のばか者/浄瑠璃・井筒業平」
臑疵
すねきず [2] 【臑疵】
「臑に疵を持つ」の略。「―の身」
臑脛
すねはぎ [2] 【臑脛】
すねとはぎ。足のすね。
臓
ぞう ザウ [1] 【臓】
体内の器官。はらわた。「心(シン)の―」「―をもんでせられし異見は/浮世草子・子息気質」
臓器
ぞうき【臓器】
(the) internal organs.‖臓器移植 an organ transplant.
臓器
ぞうき ザウ― [1] 【臓器】
体内のいろいろの器官。
臓器バンク
ぞうきバンク ザウ― [4] 【臓器―】
臓器移植について臓器提供の意思を表示した者を登録する機関。腎バンク・アイ-バンクなど。
臓器感覚
ぞうきかんかく ザウ― [4] 【臓器感覚】
⇒内臓感覚(ナイゾウカンカク)
臓器療法
ぞうきりょうほう ザウ―レウハフ [4] 【臓器療法】
動物の臓器からの抽出物を用いて当該臓器の機能障害あるいは疾病を治療する方法。
臓器移植
ぞうきいしょく ザウ― [4] 【臓器移植】
病気や外傷によって損なわれた臓器や組織の機能を代換させるため,手術によって他から同じ臓器や組織を移植すること。
臓器製剤
ぞうきせいざい ザウ― [4] 【臓器製剤】
動物の臓器から有効成分を抽出して作った薬剤。主としてホルモン剤。
臓物
ぞうもつ ザウ― [0] 【臓物】
はらわた。内臓。もつ。
臓物
ぞうもつ【臓物】
entrails;→英和
giblets (鳥の);pluck (牛や羊の).→英和
臓物料理
ぞうもつりょうり ザウ―レウ― [5] 【臓物料理】
牛・豚・鳥などの内臓料理。もつりょうり。
臓腑
ぞうふ ザウ― [1][0] 【臓腑】
五臓六腑。内臓。はらわた。
臓腑
ぞうふ【臓腑】
entrails;→英和
intestines.〜を抜く disembowel.→英和
臗骨
かんこつ クワン― [1] 【寛骨・臗骨】
骨盤の側壁と前壁をつくる骨。腸骨・坐骨・恥骨が互いに癒合したもの。外側面のくぼみで大腿(ダイタイ)骨と連結する。
臘
ろう ラフ [1] 【臘】
(1)冬至後,第三の戌(イヌ)の日に行う行事。猟の獲物を祖先や神々にまつるもの。
(2)年の暮れ。年末。
臘乾
ラカン [1] 【臘乾】
〔中国語〕
豚のもも肉の塩漬けを薫製にしたもの。
臘八
ろうはち ラフ― [0] 【臘八】
〔「臘月八日」の意〕
一二月八日。釈迦が悟りを開いた成道(ジヨウドウ)の日。諸寺で成道会を行う。また,「臘八会(ロウハチエ)」の略。
臘八会
ろうはちえ ラフ―ヱ [4] 【臘八会】
臘八の日に禅寺で営まれる法会(ホウエ)。成道会(ジヨウドウエ)。臘八。[季]冬。《老僧のだよ��話―/星野立子》
臘八接心
ろうはちせっしん ラフ― [5] 【臘八接心】
禅宗で一二月一日から八日朝まで休むことなく坐禅を行う修行。
臘八粥
ろうはちがゆ ラフ― [0][4] 【臘八粥】
臘八の日に禅家で炊く粥。温糟粥(ウンゾウガユ)。
臘日
ろうじつ ラフ― [0] 【臘日】
一年の最終の日。おおみそか。
臘月
ろうげつ ラフ― [1] 【臘月】
陰暦一二月の異名。
臘梅
ろうばい ラフ― [0] 【蝋梅・臘梅】
ロウバイ科の落葉低木。中国原産。庭木とする。葉は対生し,卵形。一,二月,葉に先立ち枝の節に香りのよい花をつける。花は径約2センチメートルで,多数の花被片があり,外側の花被片は黄色,内側は暗紫色。唐梅(カラウメ)。[季]冬。
蝋梅[図]
臘梅
ろうばい【臘梅】
《植》a Japan allspice.
臘次
ろうじ ラフ― [1] 【臈次・臘次】
僧が受戒してから臈を積んだ年数。戒臘。らっし。「わづかに―をかぞへ,空く供養をうくる僧宝になりはてて/沙石 3」
臘次
らっし 【臈次・臘次】
〔「ろうじ(臈次)」の転〕
(1)法臘(ホウロウ)の次第。出家後の年数。ろうじ。「座に就ても―を存上れば上座を敬ず,下れば下座を思はざるなり/雑談 4」
(2)順序。次第。ろうじ。「―ヲミダス/日葡」
臘雪
ろうせつ ラフ― [0] 【臘雪】
陰暦一二月に降る雪。
臙脂
えんじ【臙脂(色)】
deep red.
臙脂
えんじ [0] 【臙脂・燕脂】
(1)紅(ベニ)。
(2)「臙脂色」の略。
(3)「生臙脂(シヨウエンジ)」に同じ。
臙脂墨
えんじずみ [3] 【臙脂墨】
臙脂に墨を混ぜた絵の具。栗色に似る。
臙脂色
えんじいろ [0] 【臙脂色】
臙脂で染めた紅色。黒みを帯びた濃い紅色。
臙脂虫
えんじむし [3] 【臙脂虫】
半翅目の昆虫。サボテン類に寄生するカイガラムシの一種。メキシコ原産。雄ははねをもつ。雌ははねがなく,体長2ミリメートルほどの赤色卵円形で,白色の蝋(ロウ)質に包まれる。この雌を粉末にしたものをカルミンといい,紅色の染料にする。
臚列
ろれつ [0] 【臚列】 (名)スル
並べること。「半滴の気韻だに帯びざる野卑の言葉を―するとき/虞美人草(漱石)」
臣
やつこらま 【臣・奴・僕】
〔「ら」「ま」はともに接尾語〕
主君に仕える人。下僕。「市辺の天皇が御足末(ミアナスエ)―/播磨風土記」
臣
しん【臣】
a subject (臣下);→英和
a retainer (家来).
臣
しん [1] 【臣】
■一■ (名)
主君に仕えている者。家来。臣下。
⇔君
「股肱(ココウ)の―」
■二■ (代)
一人称。家来が主君に対して自らをへりくだっていう語。「忝(カタジケナ)く―等が曩祖(ノウソ)を思へば/平家 7」
臣
おみ [1] 【臣】
(1)主君に仕える人。臣下。しん。「もののふの―の壮士(オトコ)は/万葉 369」
(2)姓(カバネ)の一。上代には皇別と称する諸氏に与えられ名門とされたが,八色(ヤクサ)の姓の制で有力な者には第二等である朝臣(アソン)の姓が与えられ,臣自体は第六等の姓とされた。
臣
やつこ [0] 【奴・臣】
〔「家(ヤ)つ子」の意〕
■一■ (名)
(1)古代の賤民のうち,もっとも下級の奴隷。また,身分の卑しい者。「住吉の小田を刈らす児―かもなき―あれど妹がみためと私田刈る/万葉 1275」
(2)家来。下僕。「其の家に一人の―あり/今昔 2」
(3)ある物事に執着して心身の自由を奪われることをたとえていう。とりこ。「ますらをの聡き心も今はなし恋の―に我(アレ)は死ぬべし/万葉 2907」
(4)人や物をののしっていう語。やつ。「面忘れだにもえすやと手(タ)握りて打てども懲りず恋といふ―/万葉 2574」
■二■ (代)
一人称。自分をへりくだっていう語。やつがれ。「対へて曰さく,―は是国神なり/日本書紀(神武訓)」
臣下
しんか [1] 【臣下】
君主に仕える者。けらい。臣。
臣下
しんか【臣下】
a subject;→英和
a vassal.→英和
臣事
しんじ [1] 【臣事】 (名)スル
臣下として仕えること。「忠誠を以て神に主として―すべし/求安録(鑑三)」
臣位
しんい [1] 【臣位】
臣下の地位。臣たる身分。
臣僕
しんぼく [1][0] 【臣僕】
家来。しもべ。
臣僚
しんりょう [0] 【臣僚】
多数の臣下。また,多くの役人。
臣妾
しんしょう [0] 【臣妾】
〔家来とめかけの意〕
人に服従する者。「―となり犬馬と化し/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
臣子
しんし [1] 【臣子】
(1)主君や親に仕える身分の者。
(2)臣下。
臣属
しんぞく [1] 【臣属】 (名)スル
臣下として隷属すること。また,その人。臣従。臣下。
臣従
しんじゅう [0] 【臣従】 (名)スル
臣下としてつき従うこと。また,その者。「諸国の武夫は大名小名に―して/日本開化小史(卯吉)」
臣服
しんぷく [0] 【臣服】 (名)スル
臣下として服従すること。
臣民
しんみん [3] 【臣民】
君主国において,君主に支配されるものとしての人民。旧憲法下において,天皇および皇族を除いた国民。臣。
臣民
しんみん【臣民】
a subject.→英和
臣節
しんせつ [0] 【臣節】
臣下として守るべき節義。
臣籍
しんせき [0][1] 【臣籍】
旧憲法下,皇族以外の,臣民としての身分。臣民籍。
臣籍降下
しんせきこうか [5] 【臣籍降下】
旧憲法下,皇族がその身分を離れて臣籍に入ること。
臣籍降嫁
しんせきこうか [5] 【臣籍降嫁】
旧憲法下,皇族女子が勅許を得てその身分を離れ,皇族以外の者に嫁すること。
臣道
しんどう [1] 【臣道】
臣下として守るべき道。
臥さる
ふさ・る [2] 【臥さる・伏さる】 (動ラ五[四])
うつぶせになる。寝る。伏す。「お茶台に茶碗が―・つて居るぢやありませんか/婦系図(鏡花)」
臥し待ち
ふしまち [0] 【臥し待ち】
臥して,遅い月の出を待つこと。また,臥し待ち月。
臥し待ち月
ふしまちづき 【臥し待ち月】
〔月の出が遅いので臥して待つ意〕
「寝待ち月{(1)}」に同じ。ふしまち。ふしまちのつき。[季]秋。
臥し所
ふしど [2][0] 【臥し所】
夜寝るところ。寝床。寝所。
臥し木
ふしき 【伏し木・臥し木】
(1)倒れている木。
(2)(「節木」とも書く)節のところに穴があり中空になっている木。「七八人が程入りぬべき大なる―あり/盛衰記 21」
臥し起き
ふしおき 【臥し起き】 (名)スル
(1)寝ることと起きること。おきふし。「夜は左右に―するも/更級」
(2)毎日の生活。「いとよう―し侍ると思ひやりのはるかに侍らば/蜻蛉(下)」
(3)(副詞的に用いて)常日頃。寝てもさめても。「―恋に沈むころかな/加茂女集」
臥し転ぶ
ふしまろ・ぶ [4] 【臥し転ぶ】 (動バ五[四])
甚だしい悲しみや喜びでころげまわる。「―・びつつ泣きてぞ居る/当世書生気質(逍遥)」「―・び喜びて/宇治拾遺 5」
臥す
こや・す 【臥す】 (動サ四)
〔動詞「臥(コ)ゆ」に上代の尊敬の助動詞「す」の付いたものから〕
病気などで倒れて臥(フ)せていらっしゃる。「しなてる片岡山に飯(イイ)に飢(エ)て―・せるその旅人(タヒト)あはれ/日本書紀(推古)」
臥す
ふ・す [1][2] 【臥す】 (動サ五[四])
〔「伏す」と同源〕
寝床に横になる。寝る。「床(トコ)に―・す」「病(ヤマイ)に―・す」
臥する
が・する グワ― [2] 【臥する】 (動サ変)[文]サ変 ぐわ・す
横になって寝る。「病床に―・する」
臥せる
ふせる【臥せる】
lie down;be ill in bed (病床に).
臥せる
ふせ・る [2] 【臥せる・伏せる】 (動ラ五[四])
横になって寝る。多くは病気で床につく場合にいう。「風邪で―・っております」「月のかたぶくまで―・りて/伊勢 4」
臥ゆ
こ・ゆ 【臥ゆ】 (動ヤ上二)
(1)横たわる。「―・いまろび足ずりしつつ/万葉 1740」
(2)病気などで倒れ臥(フ)す。「床に―・い伏し/万葉 3969」
〔単独の用例は見られない〕
臥る
こや・る 【臥る】 (動ラ四)
臥(フ)す。横たわる。「槻弓(ツクユミ)の―・る―・りも梓弓たてりたてりも/古事記(下)」
臥像
がぞう グワゾウ [0] 【臥像】
横たわったかたちの像。
臥具
がぐ グワ― [1] 【臥具】
(1)寝るときに用いる道具。布団・枕の類。夜具。寝具。
(2)〔仏〕 袈裟(ケサ)の異名。
臥床
がしょう グワシヤウ [0] 【臥床】 (名)スル
(1)床(トコ)につくこと。寝ること。
(2)寝床。[日葡]
臥房
がぼう グワバウ [0] 【臥房】
寝室。ねや。ふしど。
臥梁
がりょう グワリヤウ [0] 【臥梁】
煉瓦造り・ブロック造りなどの組積造(ソセキゾウ)で,壁の頂部をかためる水平のはり。鉄筋コンクリートで作り,階の継ぎ目,屋根の下などに設ける。
臥榻
がとう グワタフ [0] 【臥榻】
〔「榻」は腰掛けの意〕
寝台。ねどこ。
臥機
くつびき 【沓引き・臥機】
織機の付属具。麻縄などでつくり,一端を織る人の足にかけ,足のまげのばしによってあぜを操る。裾緒(スソオ)。「その夜,夢に―と絡垜(タタリ)と,舞ひ遊び出で来て/肥前風土記」
臥煙
がえん グワ― [0] 【臥煙】
(1)江戸時代の火消し人足。とびのもの。
(2)江戸城の見付の警護に当たった中間(チユウゲン)。
(3)〔(1)に乱暴な者が多かったことから〕
無頼漢。ならずもの。
臥煙肌
がえんはだ グワ― [2] 【臥煙肌】
男っぽく乱暴な気質。
臥病
がびょう グワビヤウ [0] 【臥病】
病気で床につくこと。病臥。
臥竜
がりょう グワ― [0] 【臥竜】
〔蜀書(諸葛亮伝)〕
かくれて世に知られないでいる大人物。在野の傑物。
→伏竜(フクリヨウ)
臥竜梅
がりょうばい グワ― [2] 【臥竜梅】
梅の一。幹が低く枝が地上をはった所に根を生じ,竜のふす姿を思わせるもの。
臥竜窟
がりょうくつ グワ― [2] 【臥竜窟】
まだ世に知られないでいる大人物が住んでいる所。
臥竜鳳雛
がりょうほうすう グワ― [0] 【臥竜鳳雛】
⇒伏竜(フクリヨウ)鳳雛
臥薪嘗胆
がしんしょうたん グワシンシヤウタン [1][0] 【臥薪嘗胆】 (名)スル
〔「史記(越王勾践世家)」「呉越春秋」などから。中国の春秋時代,越王勾践(コウセン)に父を討たれた呉王夫差(フサ)は常に薪(タキギ)の上に寝て復讐の志を奮い立たせ,ついに仇を報いた。敗れた勾践は室内に胆(キモ)を掛けてこれを嘗(ナ)め,そのにがさで敗戦の恥辱を思い出してついに夫差を滅ぼしたという故事による〕
敵を討とうとして苦労し,努力すること。目的を達するため苦労を重ねること。肝を嘗(ナ)む。嘗胆。
臥蚕
がさん グワ― [0] 【臥蚕】
脱皮のため眠期にある蚕(カイコ)。
臥蚕眉
がさんび グワ― [2] 【臥蚕眉】
眠期にある蚕のような形をした太い眉。
臥褥
がじょく グワ― [0] 【臥褥】 (名)スル
(病気などで)床(トコ)につくこと。臥床(ガシヨウ)。
臥遊
がゆう グワイウ [0] 【臥遊】
横になりながら風景画などを見て,その地に遊んでいるような楽しみを味わうこと。
臥雲
がうん グワウン 【臥雲】
姓氏の一。
臥雲日件録
がうんにっけんろく グワウン― 【臥雲日件録】
相国寺の瑞渓周鳳の日記。七四冊(現存は一冊)。1446年から73年までの記録で,社会情勢だけでなく禅宗・学芸史料にも富む。
臥雲辰致
がうんたっち グワウン― 【臥雲辰致】
(1842-1900)
〔名は「たつむね」とも〕
紡績技術者。長野県生まれ。1876年(明治9)ガラ紡機を発明。
臨く
のぞ・く [0] 【覗く・覘く・臨く】 (動カ五[四])
〔「のぞむ」と同源〕
□一□(他動詞)
(1)すき間や穴などからこっそりと見る。「鍵穴から中を―・く」
(2)高い所から下を見る。「谷底を―・く」「川近き所にて,水を―・き給ひて/源氏(手習)」
(3)ちょっと立ち寄る。「古本屋を二,三軒―・く」
(4)こっそり見る。また,ちょっと見る。「子供の教科書を―・いてみる」「人の日記を―・く」
(5)望遠鏡・顕微鏡などで見る。「双眼鏡を―・く」
□二□(自動詞)
(1)一部分がちらりと現れ出る。「雲間から月が―・く」「笑うと白い歯が―・く」
(2)物に向かって位置をしめる。のぞむ。《臨》「この平張はかはに―・きてしたりければ,づぶりとおちいりぬ/大和 147」
[可能] のぞける
臨む
のぞむ【臨む】
[面する]face;→英和
front on;look out on <the sea> ;[当面する]face <death> ;meet;→英和
[出席]be present <at> ;attend.→英和
臨む
のぞ・む [0] 【臨む】 (動マ五[四])
(1)向かい合う。建物・土地が,川・海などに面する。「駿河湾に―・む漁村」「国道に―・んで建っている家」
(2)(晴れの集まりなどに)出席する。また,参加する。「授章式に―・む」「国際会議に―・む」「試験に―・む」「試合に―・む」
(3)ある機会・場面にぶつかる。「危機に―・んで全力を尽くす」「お別れに―・んで一言申し上げたい」「漸く年積りて老に―・めば/今昔 15」「時ニ―・ム/日葡」
(4)統治者・支配者として対する。「違法行為に対しては厳罰をもって―・む」「徳をもって民に―・む」
[可能] のぞめる
臨休
りんきゅう [0] 【臨休】
「臨時休業」「臨時休校」の略。
臨写
りんしゃ [0] 【臨写】 (名)スル
手本を見て書くこと。臨書。
臨命終
りんみょうじゅう [3] 【臨命終】
「臨終(リンジユウ)」に同じ。
臨在
りんざい [0] 【臨在】 (名)スル
(神が)その場に臨むこと。そこにおられること。「神の―」
臨地
りんち [1] 【臨地】
実際に現地に臨むこと。
臨場
りんじょう [0] 【臨場】 (名)スル
物事の行われている場所に臨むこと。臨席。
臨場する
りんじょう【臨場する】
visit;→英和
attend;→英和
be present <at> .臨場感 <concert-hall> presence.→英和
臨場感
りんじょうかん [3] 【臨場感】
あたかもその場に臨んでいるような感じ。「―あふれる中継放送」
臨安
りんあん 【臨安】
中国,浙江省杭州市の古名。南宋の高宗時代の都。
臨川
りんせん 【臨川】
中国,江西省中部の県。宋代の王安石の生地。リンチョワン。
臨川寺
りんせんじ 【臨川寺】
京都市右京区嵯峨にある臨済宗天竜寺派の寺。山号,霊亀山。1335年,亀山天皇の離宮川端御所の跡に,夢窓疎石を開山として建てられた。応仁の乱で焼失。現在は天竜寺の一塔頭(タツチユウ)。
臨川寺版
りんせんじばん [0] 【臨川寺版】
五山版の一。室町時代,臨川寺から出版された図書。宋元版の覆刻が多い。
臨川集
りんせんしゅう 【臨川集】
王安石の詩文集。一〇〇巻。1140年刊。臨川先生文集。
臨席
りんせき [0] 【臨席】 (名)スル
その席に臨むこと。会合や式に出ること。出席。「式典に知事が―する」
臨席する
りんせき【臨席する】
attend;→英和
be present <at> .臨席者 those present;an attendance (総称).→英和
臨幸
りんこう [0] 【臨幸】 (名)スル
天子が行幸してその場に臨むこと。
臨床
りんしょう [0] 【臨床】
病床に臨んで実地に患者の診療にあたること。
臨床
りんしょう【臨床(外科)】
clinical (surgery).→英和
‖臨床医学 clinical medicine.臨床家[医]a clinician.
臨床医
りんしょうい [3] 【臨床医】
実地に患者に接して診断・治療を行う医師。
臨床医学
りんしょういがく [5] 【臨床医学】
実地に患者の治療を目的とする医学。内科・外科・小児科・産婦人科をはじめ多数の独立した診療科がある。
⇔基礎医学
臨床尋問
りんしょうじんもん [5] 【臨床尋問】
証人が病床にあり出頭できない場合に,裁判所がそこにおもむいて行う尋問。
臨床工学技士
りんしょうこうがくぎし [9] 【臨床工学技士】
国家試験により免許を受け,医師の指導・監督の下に医療機器の操作および保守点検を行う者。
臨床心理学
りんしょうしんりがく [7] 【臨床心理学】
心理的な問題の解決や適応のため,助言・相談や診断・治療,およびその研究を行う,心理学の応用分野。
臨床検査
りんしょうけんさ [5] 【臨床検査】
病気の診断・治療方針の決定・予後の判定などの資料とするため,患者の血液・尿・便や体の組織の一部などを調べたり,脳波や心電図を測定すること。
臨床検査技師
りんしょうけんさぎし [8] 【臨床検査技師】
国家試験により免許を受け,医師の指導監督のもとに各種の臨床検査を行う者。
臨御
りんぎょ [1] 【臨御】
天子が自ら出向いてその場にのぞむこと。臨幸。「陛下の―を仰ぐ」
臨戦
りんせん [0] 【臨戦】
戦いに臨むこと。戦闘を開始しようとすること。「―態勢をとる」
臨摹
りんも [1] 【臨模・臨摹】 (名)スル
手本を見ながら書くこと。また,手本をすき写しにすること。臨写と模写。りんぼ。
臨摹
りんぼ [1] 【臨模・臨摹】 (名)スル
⇒りんも(臨模)
臨時
りんじ [0] 【臨時】
(1)定まった時ではなく,その時に応じて事をなすこと。定期的でないこと。「―に増発する」「―ニュース」
(2)長く続くものではなく,一時的であること。「―の仕事」
臨時の
りんじ【臨時の(に)】
special(ly);→英和
temporary(-ily).→英和
‖臨時休業 an extra holiday; <掲示> No Business Today.臨時教員 a substitute teacher.臨時国会 an extraordinary session of the Diet.臨時試験 a special examination.臨時増刊 an extra edition[number].臨時ニュース a (news) flash.臨時費 incidental expenses (臨時支出);emergency funds (予備費).臨時雇 a temporary employee.臨時予算 a provisional budget.臨時列車 a special train.
臨時の祭
りんじのまつり 【臨時の祭(り)】
定例の本祭り以外に,臨時に行われる祭り。賀茂神社は陰暦一一月の下の酉(トリ)の日に,石清水神社は陰暦三月の中の午(ウマ)の日に,八坂神社は陰暦六月一五日に行われた。
臨時の祭り
りんじのまつり 【臨時の祭(り)】
定例の本祭り以外に,臨時に行われる祭り。賀茂神社は陰暦一一月の下の酉(トリ)の日に,石清水神社は陰暦三月の中の午(ウマ)の日に,八坂神社は陰暦六月一五日に行われた。
臨時の除目
りんじのじもく 【臨時の除目】
平安時代,春秋の定例の除目以外に行われる臨時の任官式。小除目(コジモク)。
臨時会
りんじかい [3] 【臨時会】
(1)常会・定例の会以外で,必要な場合に開かれる会合。
(2)特に,臨時国会。
臨時列車
りんじれっしゃ [4] 【臨時列車】
季節的・一時的な輸送需要に対応するため,臨時に運転される列車。
臨時国会
りんじこっかい [4] 【臨時国会】
通常国会のほかに,必要に応じて臨時に召集される国会。いずれかの議院の総議員四分の一以上の要求による。
〔法令上は「臨時会」という〕
→通常国会
→特別国会
臨時国語調査会
りんじこくごちょうさかい 【臨時国語調査会】
国語に関する事項を調査するために,1921年(大正10)文部省に設置された機関。常用漢字表・仮名遣改定案・字体整理案などを発表。34年(昭和9),国語審議会の設置に伴い廃止された。
臨時客
りんじきゃく 【臨時客】
中古,正月二日に,摂関家や大臣家が親王・公卿以下を招いて行なった私的な宴。「二日,宮の大饗はとまりて,―ひんがしおもてとりはらひて/紫式部日記」
臨時工
りんじこう [0][3] 【臨時工】
臨時に雇われる工業労働者。
臨時所得
りんじしょとく [4] 【臨時所得】
役務の提供を約することにより一時に取得する契約金など,臨時に発生する所得。平均課税の対象とされる。
臨時政府
りんじせいふ [4] 【臨時政府】
政治的変動により正統政府が崩壊した場合,あらたに正統政府がつくられるまで事態収拾にあたる臨時の政府。
臨時教育会議
りんじきょういくかいぎ 【臨時教育会議】
第一次大戦後の教育改革に関する調査審議を目的として1917年(大正6)から19年まで設置された内閣の諮問機関。その答申により昭和初期までの教育制度の基調がうちだされ,公・私立大学の設置が認められた。
臨時教育審議会
りんじきょういくしんぎかい 【臨時教育審議会】
教育改革のための内閣総理大臣直属の諮問機関。1984年(昭和59)設置。87年最終答申をもって解散。臨教審。
臨時法
りんじほう [0] 【臨時法】
一時の事態に対応するために制定され,有効期間を定めていない法令。
→限時法
臨時行政調査会
りんじぎょうせいちょうさかい 【臨時行政調査会】
行政制度とその運営の改善に関して調査・審議し,内閣総理大臣に意見を述べるなどする国の付属機関。1962年(昭和37)に設置され64年に最終答申を発表したものと,81年に設置された第二次のもの(通称,第二臨調)がある。臨調。
→行革審
臨時記号
りんじきごう [4] 【臨時記号】
楽曲の途中で一つの音の高さを一時的に変化させる記号。種々の変化記号・本位記号がある。
臨時費
りんじひ [3] 【臨時費】
臨時に支出する費用。
⇔経常費
臨時金利調整法
りんじきんりちょうせいほう 【臨時金利調整法】
民間金融機関の預金金利・貸し出し金利の最高限度の決め方を定めた基本法。1947年(昭和22)制定。臨金法。
臨時雇い
りんじやとい [4] 【臨時雇い】
必要に応じて臨時に雇い入れること。また,その人。
臨書
りんしょ [0] 【臨書】 (名)スル
書道で,手本を見てそのとおりに書くこと。また,そうして書いた書。臨写。
⇔自運
臨月
りんげつ [1] 【臨月】
出産の予定の月。うみづき。
臨月
りんげつ【臨月】
the last month of pregnancy.彼女は(今月が)〜だ She is going to have a baby (this month).→英和
臨本
りんぽん [0] 【臨本】
臨写のための,書画などの手本。
臨検
りんけん [0] 【臨検】 (名)スル
(1)その場にのぞんで調べること。「屍体を―した医者は/飇風(潤一郎)」
(2)「立ち入り検査」に同じ。
(3)収税官吏・入国警備官などが犯則や違反の調査のため,必要な場所に立ち入り強制的に検査を行うこと。
(4)国際法上,その船舶を拿捕(ダホ)するか否かを決めるため,立ち入って国籍や海員などについての書類を検査すること。
臨検
りんけん【臨検】
an official inspection;a surprise visit.〜する inspect.→英和
臨模
りんぼ [1] 【臨模・臨摹】 (名)スル
⇒りんも(臨模)
臨模
りんも [1] 【臨模・臨摹】 (名)スル
手本を見ながら書くこと。また,手本をすき写しにすること。臨写と模写。りんぼ。
臨機
りんき [1] 【臨機】
その場その時に応じて適当な処置をとること。「―の処置」「材料の有無に由て―に増減取捨する事/一隅より(晶子)」
臨機の
りんき【臨機(応変)の】
expedient;→英和
emergency.→英和
〜(応変)に according to circumstances.〜(応変)の処置をとる take proper steps to meet the situation.→英和
臨機応変
りんきおうへん [1] 【臨機応変】
その時々の場面や状況の変化に応じて,適切な処置を施すこと。「その辺は―にやりましょう」
臨死
りんし [1][0] 【臨死】
死に直面し,死というものを感知すること。「―体験」
臨池
りんち [1] 【臨池】
〔王羲之の「与�人書」に「張芝臨�池学�書,池水尽黒」とあり,張芝が池に臨んで習字した故事から〕
てならい。習字。書道。
臨河
りんが 【林歌・臨河】
雅楽の一。舞楽にも管弦にも用いられる。右方に属する高麗平調(コマヒヨウジヨウ)の小曲で,同調唯一の現行曲。四人舞。唐楽の移調曲がある。
臨洮
りんとう リンタウ 【臨洮】
中国,秦代におかれた県名で,万里の長城の西の起点。現在の甘粛省岷(ビン)県。
臨海
りんかい [0] 【臨海】
海にのぞむこと。海近くあること。
臨海の
りんかい【臨海の】
seaside.→英和
‖臨海学校 a seaside school.臨海工業地帯 a coastal industrial region.臨海実験所 a marine laboratory.
臨海学校
りんかいがっこう [5] 【臨海学校】
主に夏休みに,海浜で集団生活をしながら,児童・生徒の健康促進などを目的として行われる教育活動。また,そのための施設。
臨海実験所
りんかいじっけんしょ [0][9] 【臨海実験所】
海洋動植物の研究のため臨海地に設置された実験所。
臨海工業地帯
りんかいこうぎょうちたい [9][10] 【臨海工業地帯】
海岸沿いに発展した工業地帯。海外からの原材料の供給や埋め立てなどによる土地取得が容易なため,石油化学・造船・製鉄などの大規模な工場により形成される。
⇔内陸工業地帯
臨海鉄道
りんかいてつどう [5] 【臨海鉄道】
臨海工業地帯の貨物輸送のために敷設された鉄道。
臨淄
りんし 【臨淄】
中国,山東省中部の古都。春秋戦国時代の斉の都。経済・学術の中心として栄えた。
臨済
りんざい 【臨済】
(?-867) 中国,唐代の禅僧。名は義玄。臨済宗の開祖。黄檗(オウバク)希運の法を嗣ぎ,厳しい門弟指導で知られる。中国禅宗のうち,この法系がもっとも振るった。勅諡(チヨクシ)は慧照禅師。臨済禅師と通称。
→臨済宗
臨済宗
りんざいしゅう [3] 【臨済宗】
禅宗の一派。開祖は唐の臨済義玄。のち楊岐・黄竜二派に分かれた。鋭く厳しい宗風をもち,公案の工夫による修行を重視。日本では鎌倉初期に入宋した明庵栄西(ミヨウアンエイサイ)が黄竜派の禅を伝えたのに始まる。その後の伝来は楊岐派の系統が圧倒的。鎌倉・室町時代に大いに興隆し,室町幕府は五山の制をつくって保護した。
臨済寺
りんざいじ 【臨済寺】
静岡市大岩町にある臨済宗妙心寺派の寺。山号,大竜山。1536年今川氏輝の墓所を設け寺として開基。徳川家康は幼時,人質としてここに住み,太原崇孚(タイゲンスウフ)に学んだ。池庭は名園として有名。
臨済禅
りんざいぜん [3] 【臨済禅】
臨済宗の宗風や修行の特質を強調した語。多く修行・教育の方法が厳格で激しいこと,あるいは公案の工夫を重視することをいう。
⇔曹洞禅
臨済録
りんざいろく 【臨済録】
一巻。唐の臨済宗の開祖臨済義玄の語録。弟子の慧然の編集。詳しくは「鎮州臨済慧照禅師語録」
臨済録抄
りんざいろくしょう 【臨済録抄】
抄物の一。「臨済録」を注釈したもの。万里集九(バンリシユウク)(1428-?)のもの(梅庵鈔)や沢庵宗彭(タクアンソウホウ)のものなどがある。
臨港
りんこう [0] 【臨港】
施設などが港の近くにあること。「―工業地帯」
臨港列車
りんこう【臨港列車】
a boat train.臨港鉄道 a harbor railroad.
臨港線
りんこうせん [0] 【臨港線】
船舶の貨物をすぐ貨車に積み替える目的のために,本線から特に埠頭(フトウ)まで引き入れた鉄道線路。臨港鉄道。
臨画
りんが [0] 【臨画】
手本どおりに絵を模写すること。また,手本を見て描いた絵。
→写生画
臨界
りんかい [0] 【臨界】
さかい。境界。特に原子炉で,核分裂が持続的に進行しはじめる境目。「―に達する」
臨界圧力
りんかいあつりょく [6] 【臨界圧力】
臨界状態における圧力。臨界圧。
臨界実験
りんかいじっけん [5] 【臨界実験】
原子炉を本格的に運転する前に,炉心の特性を調べるために核燃料を入れて行う実験。
臨界期
りんかいき [3] 【臨界期】
発達過程において,その時期を過ぎるとある行動の学習が成立しなくなる限界の時期。
臨界温度
りんかいおんど [5] 【臨界温度】
臨界状態の温度。臨界温度以上の温度にある気体は,いくら圧力を加えても液化しない。
臨界点
りんかいてん [3] 【臨界点】
低温相から高温相への相転移において,低温相が存在しうる限界の温度。例えば,液相から気相への相転移における臨界状態,強磁性から常磁性への相転移におけるキュリー温度など。
臨界状態
りんかい【臨界状態(温度,点)】
the critical state (temperature,point).
臨界状態
りんかいじょうたい [5] 【臨界状態】
(1)なんらかの状態の限界。
(2)液体とその蒸気とが共存できる限界の状態。これは,その物質が液相・気相のどちらに属するともいえない状態で,液体として存在しうる限界を示す。
(3)原子炉において,核分裂連鎖反応が一定の割合で継続している状態。
臨界現象
りんかいげんしょう [5] 【臨界現象】
相転移の臨界点の近傍で,ある種の物理量が異常性を示す現象。一般に比熱が異常性を示すほか,例えば強磁性-常磁性の転移では磁化率などにも異常性が現れる。
臨界角
りんかいかく [3] 【臨界角】
光が全反射する際の入射角。光が屈折率の大きい物質から屈折率の小さい物質の界面に入射する時,入射角が臨界角より小さければ屈折率の小さい物質中へ進み,大きければ全反射する。
→全反射
臨界質量
りんかいしつりょう [6] 【臨界質量】
連鎖反応を維持するために最小限必要な核分裂性物質の質量。臨界量。
臨界量
りんかいりょう [3] 【臨界量】
⇒臨界質量(リンカイシツリヨウ)
臨監
りんかん [0] 【臨監】
(1)その場にのぞんで監督または監視すること。また,その人。
(2)第二次大戦前,警官が演説会や興行の場に立ち会って,監視・取り締まりをしたこと。
臨空
りんくう [0] 【臨空】
空港の近くにあること。「―立地」「―工業地帯」
臨終
りんじゅう [0] 【臨終】
死に臨むこと。また,死ぬこと。末期(マツゴ)。臨命終。「―を迎える」「ご―です」
臨終に
りんじゅう【臨終に】
at one's death;on one's deathbed.〜の言葉 one's dying[last]words.
臨終正念
りんじゅうしょうねん [5] 【臨終正念】
臨終の際,心を乱すことなく,阿弥陀仏にひたすら念じて極楽往生を願うこと。
臨説
りんぜつ [0] 【輪説・臨説】
(1)雅楽の楽器(特に箏(ソウ))の特殊な演奏法。通常の演奏の各音型の合間に臨時の装飾的音型を多く挿入するもので,熟達した奏者の腕の見せ場。古くは各楽器にあったが,中世以後は箏のみに残る。
→残り楽
(2)師伝や故実に外れた異端の見解。
臨調
りんちょう リンテウ [1] 【臨調】
⇒臨時行政調査会(リンジギヨウセイチヨウサカイ)
臨風
りんぷう 【臨風】
⇒笹川(ササカワ)臨風
自
ころ 【自】
「それ自身」の意。みずから。他の語に付いて「ころだつ」「ころふす」などの形で用いられた。
自ずから
おのずから【自ずから】
naturally (自然に);→英和
spontaneously (自発的に);→英和
of its own accord (ひとりでに).
自ずから
おのずから [0] 【自ずから・自ら】 (副)
〔「己(オノ)つ(助詞)柄(カラ)」で,他から力を加えることなく,それ自身の力で,が原義〕
(1)自然に。ひとりでに。「弁解しなくとも―分かってもらえる時が来るだろう」「読書百遍義―見(アラワ)る」
(2)(自然の赴く所として)数あるうちにはまれに。長い間にはたまに。「されども―正直の人などかなからん/徒然 85」
(3)いつの間にか。知らず知らずのうちに。「―数年を経ぬ/今昔 6」
(4)たまたま。偶然に。「―はしつかた,局などにゐたらむ時もいへかし/枕草子 8」
(5)(仮定・推測の語とともに用いて)万一。ひょっとしたら。「―後まで忘れぬ御事ならば,召されてまたは参るとも,今日はいとまたまはらん/平家 1」
(6)きっと。たぶん。「乗るべき車なくてえ参らずは,―聞こし召しつけて賜はせもしてむ/枕草子 278」
自ずと
おのずと [0] 【自ずと・自と】 (副)
ひとりでに。自然に。おのずから。「修業を重ねれば―腕も上がる」
自と
おのずと [0] 【自ずと・自と】 (副)
ひとりでに。自然に。おのずから。「修業を重ねれば―腕も上がる」
自ら
みずから【自ら】
oneself;→英和
personally;→英和
in person (自分で).
自ら
おのずから [0] 【自ずから・自ら】 (副)
〔「己(オノ)つ(助詞)柄(カラ)」で,他から力を加えることなく,それ自身の力で,が原義〕
(1)自然に。ひとりでに。「弁解しなくとも―分かってもらえる時が来るだろう」「読書百遍義―見(アラワ)る」
(2)(自然の赴く所として)数あるうちにはまれに。長い間にはたまに。「されども―正直の人などかなからん/徒然 85」
(3)いつの間にか。知らず知らずのうちに。「―数年を経ぬ/今昔 6」
(4)たまたま。偶然に。「―はしつかた,局などにゐたらむ時もいへかし/枕草子 8」
(5)(仮定・推測の語とともに用いて)万一。ひょっとしたら。「―後まで忘れぬ御事ならば,召されてまたは参るとも,今日はいとまたまはらん/平家 1」
(6)きっと。たぶん。「乗るべき車なくてえ参らずは,―聞こし召しつけて賜はせもしてむ/枕草子 278」
自ら
みずから [1] 【自ら】
〔「身つから」の転。「つ」は助詞,「から」は「それ自体」の意〕
■一■ (名)
自分。自分自身。「―をかえりみる」
■二■ (代)
一人称。多く,身分ある女性が使う。古くは男性も用いた。わたくし。「―は九重の内に生ひ出で侍りて/源氏(乙女)」
■三■ (副)
自分から。自分自身で。「―志願する」「社長―指揮をとる」
自主
じしゅ【自主】
independence;→英和
autonomy (自主権).→英和
〜的 independent;→英和
autonomous;→英和
free.→英和
〜的に voluntarily.→英和
‖自主性 independency.自主防衛 self-reliant defense;autonomous defense.
自主
じしゅ [1] 【自主】 (名)スル
〔freedom〕
他人の保護や干渉を受けず,自分の判断で行動すること。「―独立」「二国の政府は,教会より脱して各―することとなりたり/新聞雑誌 60」
自主トレ
じしゅトレ [0] 【自主―】
〔「自主トレーニング」の略〕
(1)スポーツで,選手が自分で計画を立て,自発的に行う練習。
(2)野球で,シーズン-オフ特にチームとしての練習が禁じられる期間に,選手が自主的に行う練習。
自主占有
じしゅせんゆう [3] 【自主占有】
〔法〕 所有の意思をもってする占有。取得時効が成立するためには自主占有である必要がある。
⇔他主占有
自主性
じしゅせい [0] 【自主性】
自分の判断で行動する態度。「―に欠ける」「―を生かす」
自主権
じしゅけん [2] 【自主権】
他から干渉を受けず,自主的に決定することができる権利。「関税―」
自主法
じしゅほう [0] 【自主法】
国以外の団体がその自治権に基づき定める規則・規約などの総称。特に,地方公共団体が制定する条例・規則。
自主流通米
じしゅりゅうつうまい [0] 【自主流通米】
計画流通米のうち,政府を通さず,登録された集荷業者・販売業者を通じて流通する米。
自主独往
じしゅどくおう [1] 【自主独往】
他からの干渉に左右されず,自分の信ずる道を行くこと。
自主的
じしゅてき [0] 【自主的】 (形動)
他人の干渉や保護を受けず,自分から進んで行動するさま。「―な運営」「―に活動する」
自主管理
じしゅかんり [3] 【自主管理】
主体的に決定し実行すること。特に,労働者が組合などを通して企業・工場を運営すること。労働者管理。
自主規制
じしゅきせい [3] 【自主規制】
個人や団体が,他との摩擦や権力の介入を防ぐため,自発的にその活動の一部に制限を加えること。
自主財源
じしゅざいげん [3] 【自主財源】
地方公共団体などが,中央政府に依存しないで独立に調達できる財源。地方税のほか,手数料・使用料・寄付金など。
自乗
じじょう [0] 【自乗・二乗】 (名)スル
⇒二乗(ニジヨウ)
自乗
じじょう【自乗】
《数》a square.→英和
〜する square <5> .‖自乗根 a square root.
自乗数
じじょうすう [2] 【自乗数】
⇒平方数(ヘイホウスウ)
自乗根
じじょうこん [2] 【自乗根】
⇒平方根(ヘイホウコン)
自今
じこん [1] 【自今・爾今】
今からのち。以後。「―は一切禁止する」
自今以後
じこんいご [1][1][4] 【自今以後】
これからのち。今後。
自他
じた【自他】
oneself and others;《哲》subject and object.〜ともに許す be commonly accepted <as> .
自他
じた [1] 【自他】
(1)自分と他人。自分側と他人側。「―の区別」
(2)あれとこれ。あれこれ。「和漢ともに人にすぐれ,礼義を調へ,―の記録にくらからず/保元(上・古活字本)」
(3)自動詞と他動詞。
自任
じにん [0] 【自任】 (名)スル
自分の能力・資質などが,その任務や地位にふさわしいと思い込むこと。「事情通を(もって)―している」
自任する
じにん【自任する】
fancy[regard]oneself <to be> ;consider oneself <as> .
自伏す
ころふ・す 【自伏す】 (動サ四)
ひとりで横たわる。「荒床に―・す君が家知らば/万葉 220」
自伝
じでん【自伝】
an autobiography;→英和
a life story.
自伝
じでん [0] 【自伝】
自分自身について記した伝記。自叙伝。
自伝小説
じでんしょうせつ [4] 【自伝小説】
自らの人生体験を素材に小説として再構築した文学作品。島崎藤村の「春」など。
自体
じたい【自体】
[物自体]the thing itself;[元来]in fact;in itself.
自体
じたい 【自体】
■一■ [1] (名)
そのもの本来の性質。それ自身。地体。多く名詞の下に付いてその意を強める。「制度―が悪いのではない」「考え方それ―に問題がある」
■二■ [0][1] (副)
もともと。元来。地体。「―僕とは性分が違うんだから/社会百面相(魯庵)」
自余
じよ [1] 【自余・爾余】
それ以外。そのほか。「―は想像にまかせる」「松前―の藩兵も/近世紀聞(延房)」
自余
じよ【自余】
the others;the rest;→英和
the remainder.→英和
〜の the other;→英和
the remaining.
自作
じさく [0] 【自作】 (名)スル
(1)自分ひとりで作ること。手作り。自製。
(2)「自作農」の略。
自作
じさく【自作】
one's own work.〜の of one's own (making,growing);one's own.‖自作農 a landed[an independent]farmer.
自作自演
じさくじえん [0] 【自作自演】 (名)スル
(1)脚本を書いた人や作曲した人が,その作品に役者としても出演したり,その曲を自分で演奏したりすること。
(2)準備から実行までのいっさいを自分でやること。「―の計略」
自作農
じさくのう [3] 【自作農】
自分の所有地を自力で耕作する農業経営。また,その農民。自作。
⇔小作農
自作農創設特別措置法
じさくのうそうせつとくべつそちほう 【自作農創設特別措置法】
自作農を創設する目的で1946年(昭和21)に制定された法律。政府が不在地主および一定規模を超える在村地主から農地などを買収して小作農に売り渡す要件と手続きを定める。第二次大戦後の農地改革を推進した。52年廃止。農地法がその趣旨を受け継いだ。
自供
じきょう【自供】
a voluntary confession.〜する confess (to) a crime.→英和
自供
じきょう [0] 【自供】 (名)スル
自分の犯した事柄を自ら述べること。また,その内容。「犯行を―する」「―を翻す」
自信
じしん【自信】
(self-)confidence.→英和
〜のある (self-)confident.→英和
〜を得る(失う) gain (lose) confidence in oneself.‖自信満々 be full of confidence.
自信
じしん [0] 【自信】 (名)スル
自分の才能・価値を信ずること。自分自身を信ずる心。「―がない」「―に満ちた態度」「低級趣味のものではないと―してゐる/それから(漱石)」
自修
じしゅう [0] 【自修】 (名)スル
自ら身を修めること。自ら学び,学問を身につけること。「百般の物事を―する様に致したいのです/一隅より(晶子)」
自傷
じしょう [0] 【自傷】 (名)スル
自分で自分の身体を傷つけること。
自働
じどう [0] 【自動・自働】
(1)他からの力によらず,自分の力で動くこと。「思想の―多きに居りたるなり/文学史骨(透谷)」
(2)機械などで,定められた操作を行うと,動作が機械自身により行われること。オートマチック。
⇔手動
「―装置」
(3)特別な手続きなどをしなくても,効力や権利などが自然になくなったり生じたりすること。
(4)「自動詞」の略。
自儘
じまま [0] 【自儘】 (形動)[文]ナリ
自分の思うままにするさま。気まま。わがまま。「―な暮らし」「両人(フタリ)乗込んで飯島の家を―にしやうと云ふ人非人/怪談牡丹灯籠(円朝)」
自処
じしょ [1] 【自処】
自分で自分のことを処理すること。
自刃
じじん [0] 【自刃】 (名)スル
刃物を使って自らの生命を絶つこと。「―を遂げる」「―して果てる」
自刃
じじん【自刃】
suicide (by a sword).→英和
〜する kill oneself (with a sword).
自分
じぶん [0] 【自分】 (代)
(1)反照代名詞。話し手・聞き手・第三者のいずれにも用いる。その人自身。「―で行くしかないと思った」「―のことは―でやれ」「あの子は―の名前も言えない」
(2)一人称。多く男性が用いる。わたくし。「―の責任であります」「―はそのことについては何も知りません」
自分
じぶん【自分】
(one)self;→英和
I;→英和
myself.→英和
〜の one's own;personal;→英和
private.→英和
〜で by[for]oneself.
自分免許
じぶんめんきょ [4] 【自分免許】
他人が認めないのに,自分ひとりで得意になっていること。ひとりよがり。「―の宗匠」
自分勝手
じぶんかって [4] 【自分勝手】 (名・形動)
〔「じぶんがって」とも〕
他人のことはかまわず,自分の都合だけを考える態度。すべて自分に都合のよいように考え,振る舞うさま。「―なことばかりする」「そんな―は許されない」
自分勝手
じぶんかって【自分勝手】
selfishness;→英和
egoism.→英和
〜な selfish;→英和
egoistic.〜に of one's own accord;as one pleases;of one's own authority.
自分史
じぶんし [2] 【自分史】
自分の人生をみずから書きつづった記録。自伝。
自分商ひ
じぶんあきない 【自分商ひ】
(1)商家の手代などが,主人の指示によらず自分だけの判断でする取引。「見るを見まねに―を仕掛け/浮世草子・永代蔵 1」
(2)奉公を終えて,独立して営む商売。「鯉やが手代,―に少しの米みせ出して/浮世草子・永代蔵 5」
自分持ち
じぶんもち [0] 【自分持ち】
ある負担・費用などを参加者自身が支払うこと。自弁。自前。
自分極め
じぶんぎめ [0] 【自分極め】
自分だけで,かってに決めてしまうこと。ひとりぎめ。「此方に思し召しでもあるやうに―に自惚(ウヌボ)れたがる女中共を/何処へ(白鳥)」
自分自身
じぶんじしん [4] 【自分自身】 (代)
反照代名詞。「自分{(1)}」を強調した語。「変だと思ったら,―で確かめてみなさい」
自分髪
じぶんがみ [2] 【自分髪】
髪結いの手を借りないで自分で結った髪。
自切
じせつ [0] 【自切・自截】
敵に捕らえられた動物が,生命を守るために身体の一部分を自ら切り捨てること。トカゲが尾を,カニが脚を残して逃げるのがその例。自割。
自刎
じふん [0] 【自刎】 (名)スル
自分で自分の首を斬って死ぬこと。自剄(ジケイ)。「孤灯の下憤然として―せし/続千山万水(乙羽)」
自判
じはん [0] 【自判】
(1)自分で印判を押すこと。また,その印判。
(2)自分で花押を書くこと。また,その花押。
(3)歌合・詩合・句会などで,自分の作品に自分で判をすること。また,その判。
(4)上級裁判所が原判決を破棄し,かつ原審へ差し戻さずに,自ら判決すること。破棄自判。
自利
じり [1] 【自利】
(1)自分の利益。私利。
(2)〔仏〕 仏道修行によって自分によい果報をもたらすこと。自分の成仏を目的とすること。
⇔利他
自利利他
じりりた [1][1] 【自利利他】
自利と利他。自らの仏道修行により得た功徳を自分が受け取るとともに,他のための仏法の利益をはかること。自行化他。自他。
自制
じせい [0] 【自制】 (名)スル
感情・欲望などを自分で抑えること。「―心」「募る思いを―することができない」
自制
じせい【自制】
self-control[-restraint].〜する control[restrain]oneself.‖自制力(を失う) (lose) one's self-control.
自剄
じけい [0] 【自剄】 (名)スル
自ら首をはねること。自刎(ジフン)。
自前
じまえ [0] 【自前】
(1)自分の負担で物を調えたり,事をしたりすること。自分持ち。「―の衣装」「交通費は―だ」
(2)職人・芸妓などが独立して営業すること。また,その職人や芸妓。「―になる」
自前で
じまえ【自前で】
at one's own expense.
自割
じかつ [0] 【自割】
⇒自切(ジセツ)
自力
じりょく [0] 【自力】
⇒じりき(自力)
自力
じりき [0] 【自力】
(1)自分自身の力。「―ではいあがる」
(2)〔仏〕 自分に備わっている悟りを開く能力。また,自分の修行によって悟りを開こうとすること。
⇔他力
自力で
じりき【自力で】
by one's own exertions;for oneself.
自力作善
じりきさぜん [4] 【自力作善】
自分の力で宗教上の善を行おうとすること。浄土真宗で誤った態度とされる。
自力回向
じりきえこう [4] 【自力回向】
〔仏〕 浄土真宗で,他力回向に対し,自分の力でなした善によって自己や他者を救おうとすること。
自力宗
じりきしゅう [3][2] 【自力宗】
自力で悟りを得ようとする宗派。浄土宗以外の諸宗。自力門。
⇔他力宗
自力念仏
じりきねんぶつ [4] 【自力念仏】
自ら念仏して,その功徳により極楽浄土に往生しようとすること。
⇔他力念仏
自力救済
じりょくきゅうさい [4] 【自力救済】
〔法〕 権利が侵害される場合に,司法手続によらず直接自らの力で権利を確保すること。自救行為。じりききゅうさい。
自力教
じりききょう [0] 【自力教】
自己の力で修行し,善根を修めて,悟りを得ることを旨とする教法。自力門。聖道門。
⇔他力教
自力更生
じりきこうせい [4] 【自力更生】
他人の援助に頼らず,自分の力で生活を改めること。
自力門
じりきもん [3] 【自力門】
「自力宗」に同じ。
自助
じじょ [1] 【自助】
(1)他の力に依存せず,独力で事をなすこと。「―の精神」
(2)国際法上,国家が復仇・戦争などにより自力で自己の権利を確保すること。自力救済。
自助
じじょ【自助】
self-help.
自助グループ
じじょグループ [4] 【自助―】
同じ問題を抱える者同士が集まって意見を交換し,互いに援助しあう集団およびその活動。アルコール依存症者の断酒会や精神障害者の家族の会などがある。
自助具
じじょぐ [2] 【自助具】
障害者の失われた機能を補って,他人の助けを借りずに自立行動できるように考案された道具。杖(ツエ)など。
自助売却
じじょばいきゃく [3] 【自助売却】
(1)民法上,供託すべき弁済物が供託や保存に適さない物(爆発物・牛馬・魚など)である場合,裁判所の許可を得て弁済者が競売に付すこと。
(2)商法上,商人間の売買で,買い主が目的物の受け取りを拒絶したり目的物を受け取れなかったりする場合,相当の期間を定めて催告したのち,売り主がこれを競売すること。
自助社
じじょしゃ 【自助社】
1874年(明治7)徳島県で小室信夫らにより結成された自由民権結社。翌年政府の弾圧により解散。
自動
じどう [0] 【自動・自働】
(1)他からの力によらず,自分の力で動くこと。「思想の―多きに居りたるなり/文学史骨(透谷)」
(2)機械などで,定められた操作を行うと,動作が機械自身により行われること。オートマチック。
⇔手動
「―装置」
(3)特別な手続きなどをしなくても,効力や権利などが自然になくなったり生じたりすること。
(4)「自動詞」の略。
自動
じどう【自動】
automatic action[motion,operation].〜的 self-moving;automatic.→英和
〜的に automatically.‖自動制御 automatic control.自動制御装置 servomechanism (オートメーションの).自動扉 an automatic door.自動販売機 a slot[vending]machine.自動巻(の) self-winding <watch> .自動列車制御装置 automatic train control <ATC> .自動列車停止装置 automatic train stop <ATS> .
自動ドア
じどうドア [4] 【自動―】
ドアの前に立ったり触れたりすると,自動的に開閉するドア。
自動ピアノ
じどうピアノ [4] 【自動―】
孔(アナ)開きテープを用い,空気の圧力で梃子(テコ)を動かしてハンマーを操作するピアノ。
自動二輪車
じどうにりんしゃ [5] 【自動二輪車】
二輪の自動車。総排気量が五〇 cc を超えるもの。側車付きのものを含む。オートバイ。
自動免疫
じどうめんえき [4] 【自動免疫】
⇒能動免疫(ノウドウメンエキ)
自動列車停止装置
じどうれっしゃていしそうち [10] 【自動列車停止装置】
⇒エー-ティー-エス( ATS )
自動列車制御装置
じどうれっしゃせいぎょそうち [10] 【自動列車制御装置】
⇒エー-ティー-シー( ATC )(1)
自動列車運転装置
じどうれっしゃうんてんそうち [11] 【自動列車運転装置】
⇒エー-ティー-オー( ATO )
自動制御
じどうせいぎょ [4] 【自動制御】
種々の機械装置やプラントの運転・操作を機械を用いて自動的に行うこと。オートメーション。
自動化
じどうか [0] 【自動化】 (名)スル
人手によらず,機械やコンピューターで行うようにすること。
自動変速機
じどうへんそくき [6][7] 【自動変速機】
回転体の負荷の大きさや回転速度に応じ,エンジンと回転体との歯車比を最大トルクが引き出せるように自動的に変化させる変速機。
自動小銃
じどうしょうじゅう [4] 【自動小銃】
弾丸の装填・発射,空薬莢の排出が,引き金を引くだけで自動的に行われる小銃。
自動式
じどうしき [0] 【自動式】
機械などが,人が細かい操作をせずに作動する方式。
自動拳銃
じどうけんじゅう [4] 【自動拳銃】
弾丸の装填・発射,空薬莢の排出が,引き金を引くだけで自動的に行われる拳銃。
自動操縦装置
じどうそうじゅうそうち [8] 【自動操縦装置】
航空機・船舶・鉄道などの航行・走行を自動的に行う装置。オート-パイロット。
自動旋盤
じどうせんばん [4] 【自動旋盤】
切削する部材を取り付けると切削工具が順次部材に対応し,自動的に必要な形状の部品を作製する旋盤。加工物の取り付け,取りはずしまで自動的に行える全自動旋盤もある。
自動楽器
じどうがっき [4] 【自動楽器】
機械仕掛けで楽曲を演奏する仕組みになっている楽器の総称。オルゴール,自動ピアノの類。日本で明治時代に作られたものに紙腔琴(シコウキン)がある。
自動火器
じどうかき [4] 【自動火器】
弾丸の装填(ソウテン)・発射,空薬莢(カラヤツキヨウ)の排出が自動的に行われる火器。機関銃・自動小銃など。
自動焦点
じどうしょうてん [4] 【自動焦点】
写真機やテレビ-カメラで,像焦点を感光面上に自動的に合致させること。また,その機構。自動焦点調節。
自動的
じどうてき [0] 【自動的】 (形動)
ひとりでに動くさま。「―にドアが開く」
自動織機
じどうしょっき [4] 【自動織機】
経(タテ)糸が切れると停止し,緯(ヨコ)糸が切れると自動的に新しい糸を補給する装置のついた織機。
自動翻訳
じどうほんやく [4] 【自動翻訳】
⇒機械翻訳(キカイホンヤク)
自動詞
じどうし [2] 【自動詞】
その表す動作・作用が他に及ばず,主語自身の動きを表す動詞。「戸を開ける」の「開ける」を他動詞と呼ぶのに対して,「戸が開く」の「開く」の類。西欧語では目的語をとらない・とるなど,自他の別がはっきりと表れるが,日本語では必ずしも明確でない。
⇔他動詞
自動詞
じどうし【自動詞】
《文》an intransitive verb.
自動販売機
じどうはんばいき [6] 【自動販売機】
お金を入れて操作すると販売物が自動的に出てくる機械。
自動車
じどうしゃ【自動車】
a car;→英和
<米> an automobile;→英和
<英> a motorcar;→英和
a motorbus (乗合の).〜で行く motor <to> ;→英和
go by[in a]car.‖自動車置場 <米> a parking lot; <英> a car park.自動車会社(工,旅行) a motor company (mechanic,trip).自動車学校 a drivers' school.自動車税 the auto tax.自動車道路 a driveway.
自動車
じどうしゃ [2][0] 【自動車】
原動機の動力で車輪を回転させ,軌条や架線によらないで走る車。特に,乗用車。くるま。
〔一八世紀後半から蒸気機関・ガス-エンジンなどによる自動車が作られたが,一九世紀後半のダイムラーやベンツによるガソリン-エンジン式自動車の発明により実用化,さらにフォードの大量生産方式により大衆化。日本への輸入は1900年(明治33)といわれる〕
自動車
じどうしゃ [2][0] 【自動車】
⇒自動車(独立項目)
自動車レース
じどうしゃレース [5] 【自動車―】
自動車によるスピード・耐久性・経済性・技術性やドライブ-テクニックなどを競う競技の総称。カー-レース。
自動車保険
じどうしゃほけん [5] 【自動車保険】
自動車の所有・使用・管理に関連して生ずる損害を填補(テンポ)するための損害保険。対人賠償保険・自損事故保険・対物賠償保険・車両保険・搭乗者傷害保険等から成る。
自動車取得税
じどうしゃしゅとくぜい [7] 【自動車取得税】
道路に関する費用にあてる目的で,自動車の取得に対し,その自動車の定置場所在の都道府県が,その取得者に課す税。
自動車抵当
じどうしゃていとう [5] 【自動車抵当】
道路運送車両法による登録を受けた自動車を目的とする,自動車抵当法(1951年制定)に基づく抵当権。
自動車損害賠償責任保険
じどうしゃそんがいばいしょうせきにんほけん [2][13] 【自動車損害賠償責任保険】
自動車の所有者に加入義務を課し,交通事故による犠牲者の救済を目的とする保険。1955年(昭和30)制定の自動車損害賠償保障法により規定。自賠責保険。
自動車教習所
じどうしゃきょうしゅうじょ [0][0][2] 【自動車教習所】
運転免許証を取得するのに必要な知識や技能を教える施設。
自動車整備士
じどうしゃせいびし [7] 【自動車整備士】
道路運送車両法に基づき,四輪自動車・二輪自動車の整備点検・調整・修理を行う者。自動車整備士技能検定試験に合格することによって資格を得られる。
自動車税
じどうしゃぜい [4] 【自動車税】
自動車に対し,その所有者に課される都道府県税。軽自動車などには軽自動車税が課される。
自動車道
じどうしゃどう [3] 【自動車道】
道路運送法上,専ら自動車の交通の用に供される道路。道路法上の高速自動車国道や自動車専用道路とは別。
自動車重量税
じどうしゃじゅうりょうぜい [7] 【自動車重量税】
自動車重量税法(1971年制定)に基づき,自動車検査証の交付を受ける自動車,車両番号の指定を受ける軽自動車に対し課される国税。
自動車電話
じどうしゃでんわ [5] 【自動車電話】
電波を用いて自動車内で送受信できる電話。
自動運動
じどううんどう [4] 【自動運動】
〔心〕 暗室内で静止した小光点を凝視すると,その小光点が動いているように見えること。
自動鉄道
じどうてつどう [4] 【自動鉄道】
遊戯施設の一。高低差をつけたレールの上を惰力によって走るようにした車両に人を乗せるもの。
自動電話
じどうでんわ [4] 【自動電話】
公衆電話の旧称。昭和初年ぐらいまで用いられた語。
自反
じはん [0] 【自反】 (名)スル
自己の行為などをみずからかえりみること。自分で反省すること。自省。「何か吾身に落度はなきかと―し/黒潮(蘆花)」
自受法楽
じじゅほうらく [3] 【自受法楽】
〔仏〕 仏が,その悟りの境地を自ら楽しむこと。
自叙
じじょ [1] 【自叙】 (名)スル
自分で自分のことについて述べること。「生涯の履歴を―する」
自叙伝
じじょでん【自叙伝】
⇒自伝.
自叙伝
じじょでん [2] 【自叙伝】
自分で記した自分の伝記。自伝。
自叙体
じじょたい [0] 【自叙体】
小説などで,作中の人物が自ら話す形式で書かれたもの。
自同律
じどうりつ [2] 【自同律】
⇒同一律(ドウイツリツ)
自問
じもん [0] 【自問】 (名)スル
自分で自分に問いかけること。
自問自答
じもんじとう [0] 【自問自答】 (名)スル
自ら疑問を発して自分でそれに答えること。「これでよいのかと―する」
自問自答
じもんじとう【自問自答】
(a) soliloquy.→英和
〜する talk to oneself.
自営
じえい [0] 【自営】 (名)スル
自己の力で経営すること。また,自立して生計を営むこと。「―業」「豆腐屋を―する」
自営の
じえい【自営の】
independent;→英和
self-supporting.〜で on one's own account.
自嘆
じたん 【自歎・自嘆】
自分で自分をほめること。自賛。「和歌読む事を自らも常に―し給ひけりとなん/今昔 24」
自嘲
じちょう【自嘲】
self-scorn.
自嘲
じちょう [0] 【自嘲】 (名)スル
自分で自分をあざけること。「―の笑いを浮かべる」
自噴
じふん [0] 【自噴】 (名)スル
地下水・温泉水・石油などが自然に地中から噴き出すこと。
自噴井
じふんせい [0] 【自噴井】
地下水が地表に噴出する井戸。扇状地の末端,火山の山麓,単斜や向斜の地質構造の地域などに見られる。
自国
じこく【自国】
one's (own,mother) country;one's native land.〜の native;→英和
home.→英和
‖自国語 one's native language[mother tongue].
自国
じこく [0][1] 【自国】
自分の国。
自在
じざい [0] 【自在】 (名・形動)[文]ナリ
(1)心のままであること。思うままになること。また,そのさま。「―に操る」「自由―」
(2)「自在鉤(カギ)」の略。
(3)〔仏〕 仏・菩薩が望むとおりに物事をなしうること。この力を自在力といい,仏・菩薩を自在人という。
自在の
じざい【自在の】
free;→英和
unrestricted.〜に freely;at will.‖自在かぎ a pothook;a pothanger.自在スパナ a monkey wrench.
自在スパナ
じざいスパナ [5] 【自在―】
⇒モンキー-レンチ
自在天
じざいてん 【自在天】
「大自在天」の略。
自在戸
じざいど [2] 【自在戸】
内・外どちらへも開閉できる戸。自由戸。
自在梯子
じざいばしご [4] 【自在梯子】
長さを調節できるようにした繰り出し式の梯子。
自在画
じざいが [0] 【自在画】
定規(ジヨウギ)やコンパスなどを使わずにかく絵。
⇔用器画
自在竹
じざいだけ [2] 【自在竹】
⇒竹自在(タケジザイ)
自在継ぎ手
じざいつぎて [4] 【自在継(ぎ)手】
二軸がある角度をもって連結される場合に用いられる継ぎ手。二軸間の相対的な位置や角度が変化しても伝動に影響を生じない。万能継ぎ手。八方番(ハツポウツガイ)。ユニバーサル-ジョイント。
自在継手
じざいつぎて [4] 【自在継(ぎ)手】
二軸がある角度をもって連結される場合に用いられる継ぎ手。二軸間の相対的な位置や角度が変化しても伝動に影響を生じない。万能継ぎ手。八方番(ハツポウツガイ)。ユニバーサル-ジョイント。
自在鉤
じざいかぎ [2] 【自在鉤】
炉・竈(カマド)などの上から下げつるし,鍋・釜(カマ)・鉄びんなどを掛けるかぎ。掛けたものの高さを自由に変えられる。自在。
自在鉤[図]
自地町人
じちちょうにん [3] 【自地町人】
江戸時代,自分の土地に住居を構えていた町人。
自堕落
じだらく [2][0] 【自堕落】 (名・形動)[文]ナリ
身持ちが悪くふしだらなこと。また,だらしないさま。「―な生活」「帯が―になりましたから白縮緬の湯巻がちら��見える/真景累ヶ淵(円朝)」
[派生] ――さ(名)
自堕落な
じだらく【自堕落な】
slovenly;→英和
untidy.→英和
自堕落女 a slut.→英和
自壊
じかい [0] 【自壊】 (名)スル
外力を受けることなく,自らこわれること。内部から崩壊してしまうこと。「内部抗争によって大帝国は―した」「―作用」
自変数
じへんすう [2] 【自変数】
⇒独立変数(ドクリツヘンスウ)
自大
じだい [0] 【自大】
尊大に構えること。誇り高ぶること。「夜郎(ヤロウ)―」「一毫も矜高―の心なく/西国立志編(正直)」
自失
じしつ [0] 【自失】 (名)スル
我を忘れてぼんやりとすること。「茫然―」「代助は惘然として…―した/それから(漱石)」
自失する
じしつ【自失する】
lose consciousness;be dazed.
自存
じそん [0] 【自存】
(1)自己の生存。
(2)自力で存在すること。
自学
じがく [1][0] 【自学】 (名)スル
人から教わらず,自分の力で学ぶこと。
自学自習
じがくじしゅう [4] 【自学自習】 (名)スル
先生に指導されるのではなく,自分で学習すること。独学。
自宅
じたく [0] 【自宅】
自分の家。私宅。うち。「―から通勤する」
自宅
じたく【自宅】
one's (own) house[home].〜にいる(いない) be (not) at home.‖自宅療法 a home treatment.
自守
じしゅ [1] 【自守】 (名)スル
自分の力で守ること。
自宗
じしゅう [1][0] 【自宗】
自分が属する宗派。
自室
じしつ [0] 【自室】
自分の部屋。
自害
じがい [1][0] 【自害】 (名)スル
自分自らを傷つけて死ぬこと。自殺。自尽。「―して果てる」
自家
じか [1] 【自家】
自分の家。また,自分。「―用」「―中毒」「―の内面的性質/善の研究(幾多郎)」
自家不和合性
じかふわごうせい [0][1] 【自家不和合性】
自家受粉が行われても花粉の不発芽,花粉管の伸長阻害などによって受精が妨げられる現象。リンゴ・サクラソウなどにみられる。
自家中毒
じかちゅうどく【自家中毒】
autointoxication;→英和
self-poisoning.
自家中毒
じかちゅうどく [3] 【自家中毒】
(1)自分の体内でつくられた毒物のために起こる中毒。
(2)これといった原因もないのに,子供の元気が急になくなって食欲不振や頭痛を訴え,やがて嘔吐(オウト)する病気。自律神経の不安定な子供に繰り返し起こりやすい。周期性嘔吐症。アセトン血性嘔吐症。
自家保険
じかほけん [3] 【自家保険】
(1)一部保険の場合に,被保険者が自ら損害を負担すること。
(2)企業者などが不測の損害や支出に備えて,あらかじめ一定の金銭を自ら積み立てておくこと。
自家受粉
じかじゅふん [3] 【自家受粉】
花粉が同じ個体にあるめしべの柱頭につくこと。同一の花の中で起こる場合を自花受粉という。
→他家受粉
自家受精
じかじゅせい [3] 【自家受精】
有性生殖の一。同一株にできためしべとおしべとの間で受精が起こること。ミミズやカタツムリなどの雌雄同体の動物でも例外的に見られる。
→他家受精
自家営業
じかえいぎょう [3] 【自家営業】
自宅で商売すること。
自家採種
じかさいしゅ [3] 【自家採種】
農家や育種家などが自ら生産した作物から種子を採取すること。同一品種で何代も自家採種を繰り返すとその実用形質は劣悪化してくる。
自家撞着
じかどうちゃく [3][1] 【自家撞着】 (名)スル
同じ人の言動や文章が前とあととで矛盾すること。「―に陥る」
自家撞着
じかどうちゃく【自家撞着】
self-contradiction.〜の self-contradictory.
自家汚染
じかおせん [3] 【自家汚染】
養殖で,魚介類の排泄物や餌(エサ)の残滓(ザンシ)などによる海・河川・湖沼の汚染。
自家版
じかばん [0] 【自家版】
⇒私家版(シカバン)
自家用
じかよう [0] 【自家用】
自分の家のために使うこと。また,そのもの。「―に造った果実酒」
自家用の
じかよう【自家用の】
(for) private (use);→英和
for home consumption.自家用車 one's (own) car;a private car.
自家用車
じかようしゃ [3] 【自家用車】
自分の家の用に使うため所有する自動車。マイカー。
自家発電
じかはつでん [3] 【自家発電】
電力会社からの電力供給によらずに,自分の所で自家用の電力を発電すること。
自家発電装置
じかはつでんそうち【自家発電装置】
an independent (electric) power plant.
自家血輸血
じかけつゆけつ [5] 【自家血輸血】
⇒自己血輸血(ジコケツユケツ)
自家製
じかせい [0] 【自家製】
自分の家で作ること。また,そのもの。「―の梅酒」
自家製の
じかせい【自家製の】
homemade.→英和
自尊
じそん [0] 【自尊】
(1)自分で自分を偉いと思い込むこと。「―の念が強い」
(2)自分の人格を尊重し,誇りをもち品位を保つこと。「―自重」「善者は必ず―自謙の心あるを以て/花柳春話(純一郎)」
自尊
じそん【自尊】
self-respect;self-importance.
自尊心
じそんしん【自尊心】
(the spirit of) self-respect;pride.→英和
〜のある self-respecting;proud.→英和
〜を傷つける hurt one's pride.→英和
自尊心
じそんしん [2] 【自尊心】
(1)自分を優秀な者だと思う気持ち。尊大に構える心。プライド。「―が強い」
(2)自分の品位を保とうとする心。プライド。「そんなことは―が許さない」
自小作
じこさく [2] 【自小作】
(1)自作農と小作農。
(2)自作を主とし,小作もする農業。
自尽
じじん [0] 【自尽】 (名)スル
自殺すること。自害。
自差
じさ [1] 【自差】
磁気コンパスの示す南北方向が,船体または機体自体の磁性の影響を受けて生ずる誤差。
自己
じこ [1] 【自己】
(1)おのれ。自分自身。「―批判」「―流」
(2)〔哲・心〕(必ずしも人格に限らず)何らかの同一性・統一性をもった存在自身。
⇔他者
(3)〔心〕 客体としてとらえられた自分自身。「―像」
自己
じこ【自己】
(one)self;→英和
ego.→英和
〜の one's own;personal;→英和
private.→英和
〜中心の egoistic;self-centered.〜流で in one's own way.‖自己暗示(紹介,宣伝,批判,弁護,保存,満足) self-suggestion (introduction,advertisement,criticism,vindication,preservation,satisfaction).
自己中心性
じこちゅうしんせい [1][0] 【自己中心性】
(1)物事を自分を中心にしてとらえ,他人を考慮しないこと。エゴイズムとは異なる。
(2)〔心〕 ピアジェの用語。乳幼児期に特徴的な思考様式で,自我と他我,主観的事実と客観的事実が区別できず同一視してしまうこと。
自己主義
じこしゅぎ [3] 【自己主義】
⇒利己主義(リコシユギ)
自己保存
じこほぞん [3] 【自己保存】
生物が自己の生命を維持・発展させようとすること。「―本能」
自己借地権
じこしゃくちけん [5] 【自己借地権】
土地所有者が自己を借地権者として設定した借地権。借地借家法上,他の者と共に借地権者となる場合に限り認められる。
自己免疫
じこめんえき [3] 【自己免疫】
何らかの原因で自分自身のタンパク質に対する抗体が産生されること。
自己免疫疾患
じこめんえきしっかん [7] 【自己免疫疾患】
自己免疫による疾患。橋本病,後天性溶血性貧血など臓器特異的なものと,慢性関節リューマチ,全身性エリテマトーデスなど全身性のものがある。
自己分解
じこぶんかい [3] 【自己分解】
細胞や組織が,自己のもつ酵素によって分解されること。自己消化。
自己原因
じこげんいん [3] 【自己原因】
〔(ラテン) causa sui〕
他のものに制約されず,自らが自らの原因となって存在するもの。スコラ哲学では神が,スピノザでは実体が自己原因とされた。
自己取引
じことりひき [3][4] 【自己取引】
会社の取締役が,自ら当事者として,または他者の代理人として,会社との間でする取引。商法は,取締役会の承認を必要としている。
自己同一性
じこどういつせい [1][0] 【自己同一性】
⇒同一性(ドウイツセイ)(2)
自己否定
じこひてい [3] 【自己否定】 (名)スル
自己の在り方に矛盾を見いだし,これを自分自身で否定すること。
自己売買
じこばいばい [3] 【自己売買】
証券会社などが自己の計算で顧客あるいは他の業者を相手に有価証券の売買をすること。
→委託売買
自己契約
じこけいやく [3] 【自己契約】
同一人が,契約当事者の一方の代理人になると同時に,自己の資格で相手当事者となって契約を締結すること。民法上,原則として禁止されている。相手方代理。
→双方代理
自己嫌悪
じこけんお [3] 【自己嫌悪】
自分で自分にいや気がさすこと。「―に陥る」
自己実現
じこじつげん [3] 【自己実現】
〔self-realization〕
自己の素質や能力などを発展させ,より完全な自己を実現してゆくこと。T = H =グリーン・ユングなどの説。自我実現。
→個性化
自己弁護
じこべんご [3] 【自己弁護】 (名)スル
周囲からの追及に対し,自分の正当性を主張して自身を守ろうとすること。
自己意識
じこいしき [3] 【自己意識】
〔self-consciousness〕
自己自身についての意識。真実本来の自己を認識し,自己の本質や限界を知る意識。自覚。自意識。自我意識。
自己愛
じこあい [2] 【自己愛】
⇒ナルシシズム
自己感応
じこかんのう [3] 【自己感応】
⇒自己誘導(ジコユウドウ)
自己感情
じこかんじょう [3] 【自己感情】
自分についてもつ,自分自身の感情。優越感や劣等感の類。
自己批判
じこひはん [3] 【自己批判】 (名)スル
自分の誤りを自ら批判すること。「失敗を認めて―する」
自己抗体
じここうたい [3] 【自己抗体】
自分自身の組織タンパク質に対する抗体。病的な状態で生じる。
自己指図手形
じこさしずてがた ジコサシヅ― [6] 【自己指図手形】
振出人が自己を受取人として振り出した手形。自己受手形。
自己放電
じこほうでん [3] 【自己放電】 (名)スル
電池を使用しないのに,時間を経るとともに容量が減少すること。
自己暗示
じこあんじ [3] 【自己暗示】
自分で自分に暗示を与えること。「―に陥る」「―をかける」
自己本位
じこほんい [3] 【自己本位】
物事をすべて自分を中心にして考えること。
自己株式
じこかぶしき [4] 【自己株式】
株式会社が取得・質受けした自社の発行済み株式。商法は原則として禁止している。
自己概念
じこがいねん [3] 【自己概念】
〔心〕 自分自身についてもっている考え。
自己欺瞞
じこぎまん [3] 【自己欺瞞】
自分で自分の心を欺くこと。自分の良心に反する言行をすること。自欺。
自己決定権
じこけっていけん [5] 【自己決定権】
自らの生命や生活に関して,本人自身が決定できる権利。特に,妊娠中絶や出産に関し,その女性が選択できるという女性の自己決定権をいう。
→リプロダクティブ-ライツ
自己流
−りゅう【自己流(で)】
(in) one's own way.アメリカ〜(の考え方) the American way (of thinking).フランス〜の(料理) (dishes) in French style.藤間〜の踊り the Fujima school of dancing.⇒一流,二流.
自己流
じこりゅう [0] 【自己流】
他人の指導を受けずに,自分一人で考え出したやり方。我流。
自己消化
じこしょうか [3] 【自己消化】
⇒自己分解(ジコブンカイ)
自己満足
じこまんぞく [3] 【自己満足】 (名)スル
客観的評価に関係なく,自分自身にまたは自分の行為に自ら満足すること。
自己犠牲
じこぎせい [3] 【自己犠牲】
自分を犠牲にして他のために尽くすこと。
自己疎外
じこそがい [3] 【自己疎外】
⇒疎外(ソガイ)(2)
自己矛盾
じこむじゅん [3] 【自己矛盾】
自分自身の内部で,論理や行動がくいちがうこと。「―をきたす」「―に陥る」
自己破産
じこはさん [3] 【自己破産】
債務者自身が裁判所に申し立てて破産宣告を受けること。
自己紹介
じこしょうかい [3] 【自己紹介】 (名)スル
初めて会う人に,自分で自分の姓名・職業などを述べ告げること。
自己組織化
じこそしきか [0][1][0] 【自己組織化】
〔self-organization〕
生命の発生や社会構造の成立に見られるように,混沌状態から複雑な構造が自律的に形成されてゆくこと。循環や自己言及などの哲学的問題ともかかわりをもつ。
自己融資
じこゆうし [3] 【自己融資】
証券会社が信用取引の顧客に対し,自分で調達した資金を貸付けること。
自己血輸血
じこけつゆけつ [5] 【自己血輸血】
手術前や手術の麻酔後に採血,あるいは手術中の出血を回収することにより自己の血液を輸血する方法。感染症や非適合などの危険を排除できる。自家血輸血。返血法。
自己観察
じこかんさつ [3] 【自己観察】
⇒内観(ナイカン)(3)
自己言及性
じこげんきゅうせい ジコゲンキフ― [0][1][0] 【自己言及性】
〔self-reference〕
自己自身を指示・言及すること。パラドックスを導くものとして数学・論理学の領域で注目され,社会システム理論でも問題とされる。
自己誘導
じこゆうどう [3] 【自己誘導】
電気回路を流れる電流が変化するとき,回路に起電力が誘導される現象。起電力は電流の変化を妨げる向きに生じる。自己感応。
自己資本
じこしほん [3] 【自己資本】
企業が自社内部で調達した資本。内部資本。元入資本。
⇔他人資本
自己資本比率
じこしほんひりつ [6] 【自己資本比率】
総資本に対する自己資本の割合。この比率が高いほど,会社の資本構成がよく,安全性が高い。
自己運動
じこうんどう [3] 【自己運動】
〔(ドイツ) Selbstbewegung〕
弁証法で,外的原因からではなく自らのうちに内在する矛盾が原因となって変化・発展してゆく必然的運動。
自己金融
じこきんゆう [3] 【自己金融】
企業が必要資金を減価償却費や内部留保などの自己資金によって調達すること。
自己顕示
じこけんじ [3] 【自己顕示】
自分の存在を目立たせ,他人の注意をひくこと。また,自分を実際以上に見せかけること。「―欲」
自席
じせき [0] 【自席】
自分の座席。自分の席。
自序
じじょ【自序】
the author's preface.
自序
じじょ [1] 【自序】
著者自身が書いた序文。
自度
じど [1] 【自度】
(1)自己の成仏のみを求める声聞(シヨウモン)・縁覚(エンガク)の修行。自調自度。
(2)「私度(シド)」に同じ。
自弁
じべん [0] 【自弁】 (名)スル
自分で費用を支払うこと。「費用は各自―のこと」「宿泊費は―する」
自弁する
じべん【自弁する】
pay one's own expenses.〜で at one's own expense.
自彊
じきょう [0] 【自彊】 (名)スル
〔「彊」はつとめる意〕
自ら努め励むこと。
自彊術
じきょうじゅつ [2] 【自彊術】
身体強壮法の一。道家の導引と近代の体操を組み合わせ,気力と体力の増進をはかるもの。大正中期頃にはやった。
自形
じけい [0] 【自形】
その鉱物固有の結晶面が発達している場合の鉱物の形を言い表す語。
→他形
自律
じりつ [0] 【自律】
(1)他からの支配や助力を受けず,自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制すること。「学問の―性」
(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Autonomie〕
カント倫理学の中心概念。自己の欲望や他者の命令に依存せず,自らの意志で客観的な道徳法則を立ててこれに従うこと。
⇔他律
自律
じりつ【自律】
autonomy.→英和
〜の autonomous.→英和
‖自律神経 an autonomic nerve.自律神経失調症 autonomic imbalance.
自律神経
じりつしんけい [4] 【自律神経】
脊椎動物の末梢神経系の一。生体の意志と無関係に,内臓・血管・腺などの機能を自動的に調節する神経系。交感神経と副交感神経から成り,多くは一つの器官に対し互いに拮抗(キツコウ)的に作用している。植物性神経系。不随意神経系。
→自立神経[表]
自律神経失調症
じりつしんけいしっちょうしょう [4][0] 【自律神経失調症】
自律神経系の調節異常により現れると考えられる症候群。頭痛・肩凝り・立ちくらみ,便秘や下痢,動悸・冷え・発汗・のぼせなど。
自律訓練法
じりつくんれんほう [0] 【自律訓練法】
精神療法の一。段階的に自己暗示の練習を行うことで,緊張をとりのぞき心身を好ましい状態にする。心身症・神経症などの治療やストレス解消・健康増進などに用いられる。1932年シュルツ(J.H.Schultz)が提唱。
自得
じとく【自得】
self-complacency (満足);understanding;→英和
apprehension.→英和
〜する be self-complacent;understand.→英和
自得
じとく [0] 【自得】 (名)スル
(1)自分の力で会得すること。「操作のこつを―する」
(2)自ら満足すること。「吾れ無為の境に優遊して,是非の外に―す/太平記 1」
(3)自分の身に報いを受けること。「自業―」
自性
じしょう [0][1] 【自性】
〔仏〕
(1)事物をそのものたらしめている本来的な不変の性質。本性。本質。性(シヨウ)。
(2)衆生(シユジヨウ)が本来は持っている真理としての性質。性(シヨウ)。
(3)サーンキヤ学派の主張する根本物質のこと。
自性真如
じしょうしんにょ [4] 【自性真如】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)の自性が真如であること。
自恃
じじ [1] 【自恃】
自分自身をたのみとすること。自負。「―の念」
自恣
じし [1] 【自恣】
(1)自分の思うままにすること。きまま。「猖狂(シヨウキヨウ)―たるの弊あらん/明六雑誌 11」
(2)〔仏〕 夏安居(ゲアンゴ)の最後の日に,集会した僧が互いに期間中の罪過を指摘または懺悔(ザンゲ)して,善に進む行事。
自恣日
じしにち [2] 【自恣日】
〔仏〕 夏安居(ゲアンゴ)の最終日。
→自恣
自悟
じご [1] 【自悟】 (名)スル
みずからさとること。
自惚の強い
うぬぼれ【自惚の強い】
self-conceited.
自惚れ
うぬぼれ [0] 【自惚れ・己惚れ】
うぬぼれる気持ち。「―が強い」
自惚れる
うぬぼれる【自惚れる】
be self-conceited;be too confident <of one's ability> ;flatter oneself <that…> (ひそかに信じる).
自惚れる
うぬぼ・れる [0] 【自惚れる・己惚れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うぬぼ・る
(実際以上に)自分をすぐれていると思って得意になる。「天才だと―・れる」
自惚れ鏡
うぬぼれかがみ [5] 【自惚れ鏡】
日本古来の和鏡に対し,江戸時代の,ガラスに水銀を塗った洋鏡。「所謂浄波犂(ジヨウハリ)の鏡は…我邦に称する―なる物是なり/洒落本・自惚鏡」
自意識
じいしき【自意識】
self-consciousness.〜の強い (keenly) self-conscious.
自意識
じいしき [2] 【自意識】
自分自身についての意識。自我意識。自己意識。「―が強い」
自意識過剰
じいしきかじょう [2] 【自意識過剰】
他人が自分をどう見ているかを気にしすぎる状態。
自愛
じあい [0][1] 【自愛】 (名)スル
(1)自分自身を大切にすること。「御―を祈る」「乞う,―されよ」
(2)〔倫〕 自分の個人的利益や幸福を大事にしようとする自己保存の感情。
(3)自分のものとして珍重すること。「木の下と云ふ名を付けて,―して飼ひける程に/盛衰記 14」
自愛する
じあい【自愛する】
take (good) care of oneself.
自慢
じまん【自慢】
boast;→英和
vanity.→英和
〜する boast <of> ;be proud <of> ;pride oneself <on> ;flatter oneself <that…> .〜らしく proudly;→英和
boastingly.‖自慢話 boastful talk;brag.
自慢
じまん [0] 【自慢】 (名)スル
自分のことや自分に関係のあることを他人に誇ること。「自分の手柄を―する」「息子の―をする」「―ののどを聞かせる」
[派生] ――げ(形動)
自慢たらしい
じまんたらし・い [6] 【自慢たらしい】 (形)
〔「たらしい」は接尾語〕
いかにも自慢そうなようすだ。「―・く娘のことを話す」
自慢臭い
じまんくさ・い [5] 【自慢臭い】 (形)[文]ク じまんくさ・し
自慢したがっているように見える。「―・く聞こえる話」
[派生]――げ(形動)――さ(名)
自慢顔
じまんがお [0] 【自慢顔】
いかにも自慢げな顔つき。「―で話す」
自慰
じい【自慰】
masturbation;→英和
self-abuse.
自慰
じい [1] 【自慰】 (名)スル
(1)自分で自分を慰めること。「―的行為」
(2)手淫(シユイン)。オナニー。
自我
じが [1] 【自我】
〔英 self; (ラテン) ego〕
(1)〔哲〕 自分。自己。意識や行為をつかさどる主体としての私。対象(非我)・他者(他我)から区別されるが,他我もまた一個の自我である。人格や作用の中枢として,認識の根拠・道徳的行為や良心の座となる。
⇔非我
(2)〔心〕
(ア)自分自身に関する主体としての意識の総体。自我意識。
(イ)精神分析で,イド・超自我とともに人格を構成する心的領域。イドと外界の現実や超自我との間で現実原則に従って調整をはかるもの。エゴ。
→イド
→超自我
自我
じが【自我】
self;→英和
ego.→英和
〜の強い egoistic;selfish;→英和
self-centered.
自我同一性
じがどういつせい [1] 【自我同一性】
⇒同一性(ドウイツセイ)(2)
自我実現
じがじつげん [3] 【自我実現】
「自己実現(ジコジツゲン)」に同じ。
自我本能
じがほんのう [3] 【自我本能】
精神分析学の用語。性的本能を抑圧し,自我を社会的環境に適応させる本能。
自我関与
じがかんよ [3] 【自我関与】
ある対象や事態について,「自分の身内」「自分の領分」であるとして自分自身とかかわりのあるものとみなす態度。
自戒
じかい [0] 【自戒】 (名)スル
自分自身をいましめること。
自戒
じかい【自戒】
self-discipline.
自截
じせつ [0] 【自切・自截】
敵に捕らえられた動物が,生命を守るために身体の一部分を自ら切り捨てること。トカゲが尾を,カニが脚を残して逃げるのがその例。自割。
自損
じそん [0] 【自損】
〔不注意・スピード違反など〕
自分の責任で損害を受けたり,けがをしたりすること。
⇔他損
「―事故」
自損行為
じそんこうい [4] 【自損行為】
自殺未遂のこと。
自摸
ツモ [1] 【自摸】
⇒ツーモー
自摸
ツーモー [1] 【自摸】
〔中国語〕
麻雀で,自分の番になって積んである牌の山から牌を持ってくること。また,上がりの牌を山から持ってきて上がること。ツモ。
自撰
じせん [0] 【自撰】 (名)スル
自分の作品の中から自分で選び集めること。
自救権
じきゅうけん ジキウ― [2] 【自救権】
〔法〕 自力救済をすることができる権利。
自救行為
じきゅうこうい ジキウカウヰ [4] 【自救行為】
⇒自力救済(ジリヨクキユウサイ)
自敬
じけい [0] 【自敬】
〔(ドイツ) Selbstachtung〕
人格の尊厳ないし絶対の価値を自己自身に認める意識。カントやリップスは自敬を道徳的動機のただ一つのものとする。自尊。
自文化中心主義
じぶんかちゅうしんしゅぎ ジブンクワ― [9] 【自文化中心主義】
⇒エスノセントリズム
自明
じめい [0] 【自明】 (名・形動)[文]ナリ
証明したり説明したりしなくても,すでにそれ自体ではっきりしていること。「―なこと」
[派生] ――さ(名)
自明の
じめい【自明の】
self-evident;obvious;→英和
axiomatic.自明の理 a self-evident truth;an axiom.→英和
自明の理
じめいのり 【自明の理】
証明するまでもなく明らかな道理。「それは―だ」
自暴
じぼう [0] 【自暴】
自分で自分を損なうこと。自分自身を大切にしないこと。
自暴自棄
じぼうじき [4] 【自暴自棄】
思うようにならないために自分を駄目なものと思い,将来を考えない行動をとること。やけ。「―に陥る」
自暴自棄
じぼうじき【自暴自棄】
desperation;despair.→英和
〜になる become[grow]desperate;abandon oneself to despair.→英和
自書
じしょ [1] 【自書】 (名)スル
自分で書くこと。自筆。「六月後には蘭軒は一首をだに―してゐない/伊沢蘭軒(鴎外)」
自服
じふく [0] 【自服】
亭主が自分で点(タ)てた薄茶を自分で飲むこと。濃茶にはいわない。
自来也
じらいや 【自来也・児雷也】
江戸時代の読本・草双紙・歌舞伎などに現れる怪盗。中国明代の小説に,門扉に「自来也」と書き残す我来也という盗賊があり,これの翻案による人物。蟇(ガマ)の妖術を使う。
自校
じこう [1] 【自校】
自分の所属する学校。
自棄
やけ [1] 【自棄・焼け】 (名・形動)
〔「焼け」と同源〕
思うようにならなくて,なげやりな行動をとる・こと(さま)。すてばち。「―を起こす」「―になる」
→やけに
自棄
じき [1] 【自棄】 (名)スル
自分の身を粗末にして顧みないこと。すてばちになること。「自暴―」「今はわれ吾が欠点をのみ見て―せんとしつつあり/欺かざるの記(独歩)」
自棄っぱち
やけっぱち [0] 【自棄っぱち】 (名・形動)
「やけ」を強めていう語。やけくそ。「―になってとびかかった」
自棄っ腹
やけっぱら [0] 【自棄っ腹】
「やけ腹」を強めていう語。
自棄を起こす
やけ【自棄を起こす】
become desperate[reckless].〜に awfully (ひどく).→英和
〜になって out of despair;desperately.→英和
〜酒を飲む drown one's cares in drink.
自棄糞
やけくそ [0] 【自棄糞】 (名・形動)
「やけ」を強めていう語。「―になる」「―な振る舞い」
自棄腹
やけばら [0] 【自棄腹・焼け腹】
やけになって腹をたてること。やけっぱら。「―をたてる」
自棄酒
やけざけ [0][2] 【自棄酒・焼け酒】
やけになって飲む酒。
自棄酒
やけざけ【自棄酒】
⇒自棄(やけ).
自棄飲み
やけのみ [0] 【自棄飲み】 (名)スル
やけになってむやみに飲むこと。やけ酒を飲むこと。
自業自得
じごうじとく ジゴフ― [0] 【自業自得】
〔仏〕 自分のおこないの結果を自分が受けること。一般には悪い報いを受けることにいう。「―だからやむを得まい」
自業自得
じごうじとく【自業自得】
the consequence of one's (own) deeds.〜だ Serve you right!
自欺
じき [1] 【自欺】 (名)スル
自分の心をあざむくこと。自己欺瞞(ギマン)。
自歌
じか [1] 【自歌】
自分の和歌。自作の和歌。
自歌合
じかあわせ [3] 【自歌合】
歌合の一。自分の和歌を左右に分けて組み合わせ,他人または自分が判詞をつけて歌合形式にまとめたもの。
自歎
じたん 【自歎・自嘆】
自分で自分をほめること。自賛。「和歌読む事を自らも常に―し給ひけりとなん/今昔 24」
自死
じし [1] 【自死】 (名)スル
自殺。
自殖
じしょく [0] 【自殖】
自家受精による生殖。イネ・トマトなどは自殖性の植物。
自殺
じさつ [0] 【自殺】 (名)スル
自分自身の命を絶つこと。
⇔他殺
自殺
じさつ【自殺】
suicide.→英和
〜する kill oneself;commit suicide.→英和
〜的 suicidal.〜を図る attempt suicide.→英和
‖自殺者 a suicide.自殺未遂(者) an attempted suicide.
自殺幇助罪
じさつほうじょざい [6] 【自殺幇助罪】
すでに自殺を決意した者を援助して自殺させる罪。自殺関与罪の一。
自殺点
じさつてん [3] 【自殺点】
⇒オウン-ゴール
自殺的
じさつてき [0] 【自殺的】 (形動)
失敗することがわかりきっているのにあえて事をするさま。「―な行為」
自殺関与罪
じさつかんよざい [6] 【自殺関与罪】
人を教唆もしくは幇助(ホウジヨ)して自殺させ,あるいは当人の嘱託・承諾を得てこれを殺すことにより成立する罪。
自民党
じみんとう【自民党】
⇒自由(民主党).
自民党
じみんとう 【自民党】
自由民主党の略称。
自民族中心主義
じみんぞくちゅうしんしゅぎ [10] 【自民族中心主義】
⇒エスノセントリズム
自決
じけつ【自決】
suicide (自殺);→英和
self-determination (自己決定).〜する commit suicide.
自決
じけつ [0] 【自決】 (名)スル
(1)自分自身に関することを他人の力を借りずに決めること。「民族―」
(2)主義主張を貫いたり責任をとるため自殺すること。自害。
自沈
じちん [0] 【自沈】 (名)スル
自らその乗っている艦船を沈めること。「乗員を上陸せしめ,然る後艦を―せんと決心し/此一戦(広徳)」
自治
じち [1] 【自治】
(1)自分たちのことを自分たちで処理すること。「―の精神」「大学の―」
(2)人民が国の機関によらず自らの手で行政を行うこと。特に,地域団体による地方自治をさすことが多い。
⇔官治
自治
じち【自治】
self-government;autonomy.→英和
〜の self-governing;autonomous.→英和
‖自治会 a student council (学生の).自治権 autonomy.自治省(大臣) the Ministry (Minister) of Home Affairs.(地方)自治体 a (local) self-governing body.自治領 a dominion.
自治会
じちかい [2] 【自治会】
(1)学生が学校生活を自治的に運営していくために作る組織。学生自治会。
(2)町内や団地など同一地域の居住者または民間団体が,自分たちの社会生活を自治的に運営していくために作る組織。
自治体
じちたい [0] 【自治体】
自治の権能をもつ公共団体。自治団体。地方公共団体。「地方―」
自治体警察
じちたいけいさつ [5] 【自治体警察】
1947年(昭和22),市および人口五千人以上の町村に置かれた,地方自治体が管理・運営する警察。54年の警察法改正により廃止され,都道府県警察に再編。
自治区
じちく [2] 【自治区】
(1)戦前に市制において自治を認められた区。東京・京都・大阪の三市の区が勅令で指定されていた。
→特別区
→行政区
(2)民族による自治が認められている一定区域。「チベット―」
自治医科大学
じちいかだいがく 【自治医科大学】
私立大学の一。1972年(昭和47)全国の都道府県が共同で設立。僻地(ヘキチ)医療の確保を目的とし,卒業後学生は出身都道府県に戻って,地域医療に従事する。所在地,栃木県南河内町。
自治団体
じちだんたい [3] 【自治団体】
⇒自治体(ジチタイ)
自治大学校
じちだいがっこう 【自治大学校】
地方公務員に対する高度な研修や,地方自治に関する調査研究を行う自治省の付属機関。所在地は東京都港区。
自治大臣
じちだいじん [3] 【自治大臣】
自治省の長である国務大臣。
自治権
じちけん [2] 【自治権】
地方公共団体がその区域内において自治行政を行いうる権能。
自治省
じちしょう [2] 【自治省】
国の行政機関の一。国と地方公共団体の行政・財政の連絡および調整,地方自治と公職選挙に関する企画・立案・運営の指導を行う。1960年(昭和35)自治庁より昇格。外局として消防庁がある。
自治行政
じちぎょうせい [3] 【自治行政】
(1)国,地方を問わず,公務員によらないで市民が自分自身の手によって行う行政。
(2)地方公共団体の行う行政。地方自治。
自治都市
じちとし [3] 【自治都市】
〔(フランス) commune; (イタリア) comune〕
中世ヨーロッパで,市民階級が封建領主の支配を脱し都市法に基づく自治権を掌握した都市。一二,三世紀に増大した。フランス北部のアラス・ベズレー,イタリアのフィレンツェ・ベネチアなど。自由市。
→自由都市
自治領
じちりょう [2] 【自治領】
形式上はある国家の領土の一部ではあるが,広範囲の自治権をもち,実質上は独立国である領土。独立する前におけるイギリス連邦に属する,カナダ・オーストラリアなど。
自注
じちゅう [0] 【自注・自註】
自分で自分の書いたものに注釈すること。また,その注釈。
自活
じかつ【自活】
self-support.〜する support oneself;earn one's (own) living.〜の道 a means of supporting oneself.
自活
じかつ [0] 【自活】 (名)スル
他の援助を受けず,自分の力だけで生活をすること。「都会に出て―する」
自派
じは [1] 【自派】
自分の一派。自分の属する党派。
自流
じりゅう [0] 【自流】
(1)自分勝手な流儀。自己流。我流。
(2)自分の属する流派。
自浄
じじょう [0] 【自浄】
みずから清らかになること。
自浄作用
じじょう【自浄作用】
self-purification.
自浄作用
じじょうさよう [4] 【自浄作用】
川・海・大気などが流れている間に,自然に汚濁が取り除かれ清らかになるはたらき。沈殿・吸着,生物による分解などによる。
〔比喩的に,組織内部の悪いところを自力で消しさるようなはたらきをもいう〕
自涜
じとく【自涜】
masturbation.→英和
自滅
じめつ【自滅】
self-destruction.〜する ruin[destroy]oneself;perish.→英和
〜的 suicidal.
自滅
じめつ [0] 【自滅】 (名)スル
(1)自分の行動が原因となって,自分が滅びてしまうこと。また,負けてしまうこと。「勝負をあせってミスを重ね,―した」
(2)自然に滅びること。「天罰によつて―する人々の有様見よ/太平記 7」
自演
じえん [0] 【自演】
自分の作品に自ら出演したり,自分の作品を自分で演出すること。「自作―」
自瀆
じとく [0] 【自瀆】 (名)スル
自慰。マスターベーション。
自火
じか [1] 【自火】
自分の家から出した火事。「上条が明治十四年に―で焼けた時/雁(鴎外)」
自炊
じすい [0] 【自炊】 (名)スル
自分で飯を炊くこと。自分で食事を作ること。「アパートで―する」「―生活」
自炊する
じすい【自炊する】
cook for oneself;do one's own cooking.
自然
しぜん [0] 【自然】
■一■ (名)
(1)おのずから存在してこの世界を秩序立てているもの。山・川・海やそこに生きる万物。天地間の森羅万象。人間をはぐくみ恵みを与える一方,災害をもたらし,人間の介入に対して常に立ちはだかるもの。人為によってその秩序が乱されれば人間と対立する存在となる。「―を破壊する」「―の猛威」「―を愛する」
(2)人や物に本来的に備わっている性質。天性。「楽しい時には笑い,悲しい時には泣く,それが人間の―だ」
(3)〔哲〕
〔nature〕
古代ギリシャで,他の力によるのではなく自らのうちに始源をもち生成変化するものの意。ここから人為・作為から区別されたありのままのものの意にもなり,事物に内在する固有の本性ないしは本性的な力の意ともなる。また中世では,被造物一般のことであり,さらに神の恩寵(オンチヨウ)に対して人間が生まれつき具有するものを指す。
■二■ (形動)
行為や態度がわざとらしくないさま。「―な動作」「―な反応」
■三■ (副)
(1)(「に」や「と」を伴うこともある)ひとりでに。おのずと。「―に体が震えてくる」「世の中のことが次第に分るにつれ―と心に合点が行き/谷間の姫百合(謙澄)」「―祖母が一家の実権を握つてゐた/平凡(四迷)」
(2)万一の事態の起こるさま。ひょっとして。「―モ人ニ行キ逢エバ,藁芥(ワラアクタ)ノ中ニ逃ゲ入ッテ隠ルルニモ心安イ/天草本伊曾保」
→じねん(自然)
[派生] ――さ(名)
自然
じねん [0] 【自然】
〔呉音〕
(1)〔仏〕 ある事物や事態が,外部からの影響力によるのではなく,それが本来的に備えている性質によって,一定の状態や特性を生ずること。
→自然法爾(ジネンホウニ)
(2)万物は因果によって生じたのではなく,現在あるがままに存在しているものだとする考え。仏教の因果論を否定する無因論で,外道(ゲドウ)の思想の一つ。
(3)人為が加わらないこと。ひとりでにそうなること。ありのまま。「コレワ別ノ子細デワナイ。タダ天道ノ―ヂャ/天草本伊曾保」
(4)たまたまそうであること。偶然。「衣の内より火出で来て焼けぬ。此れ―の事かと思ひて/今昔 4」
〔古くは「じねん」はありのままの意,「しぜん」は万一の意に使い分けられた〕
自然
しぜん【自然】
nature.→英和
〜な[の]natural;→英和
spontaneous;→英和
unaffected;→英和
automatic.→英和
〜に[と]naturally;→英和
spontaneously;→英和
instinctively;→英和
automatically.〜に親しむ take nature for a friend.→英和
〜にそむく be against nature.→英和
〜の成行きに任す let <a thing> take its natural course.‖自然界 nature.自然科学 natural science.自然休会 automatic adjournment.自然主義 naturalism.自然食品 natural[macrobiotic]foods.自然選択[淘汰]natural selection.自然美 natural beauty.自然保護 protection of natural environment.
自然と人生
しぜんとじんせい 【自然と人生】
随筆・小品集。徳富蘆花作。1900年(明治33)刊。短編小説・評伝・随筆・散文詩を収録。万物に神を見る汎神論(ハンシンロン)的自然観がうかがえる。自然詩人としての名声が高まった作品。
自然に
じねんに 【自然に】 (副)
しぜんに。おのずから。「少しかどあらむ人の耳にも目にもとまること―多かるべし/源氏(帚木)」
自然の事
しぜんのこと 【自然の事】
万一のこと。悪いことをいう場合に用いる。「―のあらん時,物の具して頼朝がのるべき馬なり/平家 9」
自然の光
しぜんのひかり 【自然の光】
〔(ラテン) lumen naturale〕
スコラ哲学で,事物の認識のために神から特別に与えられる恩寵の光に対して,人間に生得的に与えられている事物を認識する能力。
自然の国
しぜんのくに 【自然の国】
〔哲〕
(1)〔(ラテン) regnum naturale〕
キリスト教思想で,物質的自然および世俗的世界。
⇔恩寵(オンチヨウ)の国
(2)〔(ドイツ) Reich der Natur〕
カントでは,「目的の国」に対して,因果律の支配する人間の自由の存在しない自然の世界をさす。
自然の数
しぜんのすう 【自然の数】
自然の成り行き。「固より―である/小説「エイルヰン」の批評(漱石)」
自然の斉一性
しぜんのせいいつせい 【自然の斉一性】
〔uniformity of nature〕
事象が同一の事情のもとでは常に同一の在り方を示すように自然が統一ある秩序を保持していること。特殊から普遍を導く帰納的推理を正当化する根本仮定として J = S =ミルが提唱した。
自然主義
しぜんしゅぎ [4] 【自然主義】
〔naturalism〕
(1)〔哲〕 存在や価値の根本に自然を考える立場の総称。一般に,超自然的なもの(理想・規範・超越者など)の独自性を認めず,自然的なもの(物質・感覚・衝動・生命など)を基盤にして物事をとらえる。
(ア)倫理学で,善や規範を超越的な原理からではなく,感覚的経験から導出する説。また,内的あるいは外的自然に即した生活を旨とする主義。
(イ)宗教上では,汎神(ハンシン)論にほぼ同じ。
(2)一九世紀後半に興った文芸思潮。観察を標榜する近代のリアリズム(写実主義)の延長上に,これを科学的に徹底し,理想化を排し人間の生の醜悪・瑣末(サマツ)な相までをも描出する。フランスのゾラ・モーパッサンなどが代表。この影響のもとに,日本では明治後期に島崎藤村・田山花袋などが輩出した。
(3)美術で,自然の事物を忠実に再現しようとする作画態度。古典ギリシャの美術などにもみられるが,特に一七世紀イタリアのカラバッジョやその後継者たち,さらには一九世紀中頃のテオドール=ルソーらバルビゾン派や一九世紀後半のクールべらの写実主義をさす。
自然人
しぜんじん [2] 【自然人】
(1)社会や文化に束縛されることなく,あるがままに生きる人間。
(2)〔法〕 出生から死亡まで等しく完全な権利能力を認められている個人。法人に対する個人。
自然人類学
しぜんじんるいがく [6] 【自然人類学】
生物としての人類を生物学の立場から研究する学問。人類の進化・変異・適応などが中心課題となる。形質人類学。
自然休会
しぜんきゅうかい [4] 【自然休会】
国会の会期中に,国会の一院が慣例上または各党派の申し合わせによって審議を休むこと。
自然休養村
しぜんきゅうようそん [6] 【自然休養村】
都市生活者が自然に親しみ休養がとれるように整備された区域。市町村が都道府県に申請して指定を受ける。
自然休養林
しぜんきゅうようりん [6] 【自然休養林】
林野庁が1968年(昭和43)以来国民の保健休養のために指定,開放している国有林。
自然体
しぜんたい [0] 【自然体】
(1)柔道で,自然なままで立った基本的な姿勢。右自然体・左自然体がある。
(2)身構えたり,先入観をもったりしないあるがままの態度。「今回の審議には―で臨む」
自然価格
しぜんかかく [4] 【自然価格】
⇒正常価格(セイジヨウカカク)
自然保護
しぜんほご [4] 【自然保護】
人間の社会的活動によって生じる自然の破壊や汚染から,自然環境を保全し,かつ回復・育成すること。「―団体」
自然債務
しぜんさいむ [4] 【自然債務】
〔法〕 債務者が任意に債務を弁済すれば有効な弁済となるが,弁済がない場合に債権者側が履行を強制できない債務。
自然光
しぜんこう [2][0] 【自然光】
(1)太陽などの天然の光。
(2)いろいろな方向の振動面をもった波が均一に混合した光。
⇔偏光(ヘンコウ)
自然免疫
しぜんめんえき [4] 【自然免疫】
ある種の病原体に対し,生体が先天的に持っている抵抗性。先天免疫。先天性免疫。
⇔獲得免疫
自然児
しぜんじ [2] 【自然児】
世俗の風習にとらわれることなく,自分の意のままに生きる者。また,社会の因習にそまっていない純粋な心の持ち主。
自然公園
しぜんこうえん [4] 【自然公園】
自然を保護し,その利用の増進をはかり,国民の保健に資すことを目的として,自然公園法によって指定される景勝地。国立公園・国定公園・都道府県立自然公園がある。
自然公物
しぜんこうぶつ [4] 【自然公物】
〔法〕 河川・海浜などのように,天然の状態で公(オオヤケ)の用に供することができる公物。
⇔人工公物
自然分娩
しぜんぶんべん [4] 【自然分娩】
吸引や人工破膜など人工介助をせずに,陣痛や腹圧など自然の娩出力によって胎児を産み出すこと。
自然分類
しぜんぶんるい [4] 【自然分類】
生物を自然界における類縁関係に従って分類すること。各生物の進化の過程を考えて系統的に分類することを目標とする。
⇔人為分類
自然利子率
しぜんりしりつ [5] 【自然利子率】
実物貯蓄と実物投資を均等にすると想定された利子率。資本の限界生産力に等しい。実物利子率。貨幣貸借における元本に対する利子の比率である貨幣利子率に対していう。
自然力
しぜんりょく [2] 【自然力】
水の力,風の力などの自然界の作用。
自然史
しぜんし [2] 【自然史】
(1)〔哲〕
〔(ドイツ) Naturgeschichte〕
弁証法的に発展する自然を歴史的にとらえるマルクス主義の概念。自然は意識や意志の外に独立して存在し,社会の発展も同様な自然史的過程であるとされる。
(2)〔natural history〕
博物学。ナチュラル-ヒストリー。
自然哲学
しぜんてつがく [5][4] 【自然哲学】
〔(ドイツ) Naturphilosophie〕
広く自然の事物や現象についての体系的理解および理論的考察の総称。主として,古代ギリシャ,イオニア学派の万物の根元を求める哲学や,近代では自然科学とは区別された,思弁的・哲学的な原理による自然の全体的・統一的な考察をいう(シェリング・ヘーゲルなど)。近代科学成立以前は自然科学をも包括する呼称として用いられた。
自然地理学
しぜんちりがく [5] 【自然地理学】
地理学の一分野。人間生活の基盤としての自然現象を研究する。地形学・気候学・水文学(スイモンガク)・土壌地理学・生物地理学などを含む。
⇔人文地理学
自然地震
しぜんじしん [4] 【自然地震】
自然現象として発生する通常の地震。人工地震と対比していう。
自然堤防
しぜんていぼう [4] 【自然堤防】
河川の両側にできる堤防状の微高地。氾濫(ハンラン)時に土砂が堆積してできる。
自然増
しぜんぞう [2] 【自然増】
(1)成り行きのままにしておいて増えること。
(2)特に,出生によって人口が自然に増えること。自然増加。
→社会増加
自然増加率
しぜんぞうかりつ [6] 【自然増加率】
出生率から死亡率を引いた値。
自然増収
しぜんぞうしゅう [4] 【自然増収】
税率・税法の変更なしに,経済界の好況の影響で自然的に租税収入や印紙収入などが増加すること。
自然失業率
しぜんしつぎょうりつ [6] 【自然失業率】
いかなる財政金融政策を用いても,いかなる賃金水準においても,解消できない非自発的失業者の割合。
自然学
しぜんがく [2] 【自然学】
〔(ギリシヤ) physikē〕
ギリシャ哲学において,自然を扱う学問部門。しばしば論理学・倫理学とともに哲学の三部門を成す。
→自然哲学
自然宗教
しぜんしゅうきょう [4] 【自然宗教】
(1)神の超越的なはたらきによる宗教(啓示宗教)に対し,人間の自然の本性,すなわち理性に基づく宗教。一八世紀以後の啓蒙思潮や理神論の考える宗教がその代表。
→啓示宗教
(2)原始的・自然発生的な宗教。アニミズム・呪物崇拝などの素朴な信仰の総称。
自然対数
しぜんたいすう [4] 【自然対数】
�(2.71828…)を底とする対数。
自然居士
じねんこじ 【自然居士】
能の一。四番目物。観阿弥作。勧進説法をしていた自然居士は,両親追善の布施のために我が身を売った少女を,いろいろな芸を演じて見せ,ついに人買いの手から救う。
自然崇拝
しぜんすうはい [4] 【自然崇拝】
特定の自然現象および自然物に宗教的価値を認めてそれを崇拝すること。崇拝対象には,天体現象(太陽・月・星・雨・風・雷など),地上現象(大地・火・水・川・山岳・岩石など),動植物などがある。天然崇拝。
自然弁証法
しぜんべんしょうほう [0][6] 【自然弁証法】
〔(ドイツ) Naturdialektik〕
精神よりも物質を根源的なものと見るマルクス・エンゲルスの弁証法でとらえられた自然観。機械論的な自然観に対して,様々な物質が相互に連関しつつ,全体で弁証法的運動を示すと見る。唯物(ユイブツ)弁証法。
自然律
しぜんりつ [2] 【自然律】
⇒自然法則(シゼンホウソク)(1)
自然必然性
しぜんひつぜんせい [0] 【自然必然性】
偶然も自由もあり得ぬような自然法則に示される必然性。人間の自由な当為に代表される目的論的必然性に対する。因果的必然性。
自然悟道
じねんごどう [4] 【自然悟道】
〔仏〕 他からの教えによらず,自分で自然と悟りを開くこと。
自然成長率
しぜんせいちょうりつ [6] 【自然成長率】
経済で,労働人口の成長率と技術進歩率(労働の生産性の増加率)によって可能な成長率。
自然承認
しぜんしょうにん [4] 【自然承認】
国会で,予算の議決・条約承認・総理大臣指名の場合,衆議院の議決後定められた期間内に参議院が議決を行わない場合,衆議院の議決をもって国会の議決とすること。自然成立。
自然描写
しぜんびょうしゃ [4] 【自然描写】
文学作品などで,自然をありのまま表現すること。
自然換気
しぜんかんき [4] 【自然換気】
室内外の温度差・風圧などによって,室内の空気が自然に入れ替わること。
自然放出
しぜんほうしゅつ [4] 【自然放出】
原子などが,外部の光や電子の衝突なしに自然に高い励起状態から低い励起状態に遷移して光を放出すること。自発放射。
→誘導放出
自然数
しぜんすう [2] 【自然数】
〔数〕 1・2・3・4…と続く数の総称。正の整数。0 を含めることもある。
自然智
じねんち [2] 【自然智】
〔仏〕 他から教えを受けたのでなく自然に悟りを開いた仏の智慧(チエ)。自己に本来備わっている智。
自然木
しぜんぼく [2] 【自然木】
自然に山野に生長した樹木。
自然村
しぜんそん [2] 【自然村】
農耕・漁労を通じて,自然に形成された村落共同体。行政の単位としての行政村に対する語。村(ムラ)。
→行政村
自然林
しぜんりん [2] 【自然林】
人手によらず自然に成立した林。天然林。
自然栄養
しぜんえいよう [4] 【自然栄養】
乳児を母乳で育てること。
⇔人工栄養
自然権
しぜんけん [2] 【自然権】
国家およびその法律に先立って,個人に本来的に備わり,国家によって侵されることのないとされる諸権利。天賦(テンプ)人権。
→基本的人権
自然死
しぜんし [2] 【自然死】
外傷や病気などによらず,生活機能の自然衰退によって死ぬこと。老衰死。
自然残留磁気
しぜんざんりゅうじき [8] 【自然残留磁気】
岩石が産出状態ですでにもっている磁気。岩石が生成される際,地磁気により磁化されたもの。
自然気胸
しぜんききょう [4] 【自然気胸】
外傷や医療処置によらずに生じた気胸。青年男子に好発する特発性自然気胸は胞膜下にある小嚢胞(ノウホウ)が破れることで起こるとされている。中高年者で結核などの胸部疾患に伴って起こる続発性自然気胸もある。
自然治癒
しぜんちゆ [4] 【自然治癒】
生体に備わった治癒力により病気やけがが治ること。
自然法
しぜんほう [2][0] 【自然法】
人間の本性そのものに基づいて普遍的に存立する法。
⇔実定法
⇔人定法
自然法則
しぜんほうそく [4] 【自然法則】
(1)自然界の現象や秩序を支配していると考えられている法則。自然律。
(2)当為を表現する規範法則に対して,自然界における事物や出来事の間に成立する普遍的・必然的な因果関係を表現する法則。
自然法学
しぜんほうがく [4] 【自然法学】
自然法の存在を認め,これによって実定法を基礎づけようとする法思想。近世合理主義において顕著な展開をみ,市民的・自由主義的法思想の確立に貢献した。グロティウス・ホッブス・ルソー・カントなどはその代表。
自然法爾
じねんほうに [4] 【自然法爾】
〔仏〕 親鸞が絶対他力の信仰を説明した語。阿弥陀仏に帰依し念仏を唱えようとする心が,人々の主体性からではなく,阿弥陀仏の誓願の力によって生じてくるということ。
自然淘汰
しぜんとうた [4] 【自然淘汰】 (名)スル
(1)「自然選択(シゼンセンタク)」に同じ。
(2)({(1)}から転じて)長い間には,劣悪なものは滅び優良なものが生き残ること。「安かろう悪かろうの品は―される」
自然災害
しぜんさいがい [4] 【自然災害】
地震・洪水・火山爆発・台風などの自然現象が直接原因となって起こる災害。天災。
⇔人為災害
自然物
しぜんぶつ [2] 【自然物】
人の手が加わっていない,自然界の有形物。
自然犯
しぜんはん [2] 【自然犯】
殺人・強盗・放火などそれ自体で反社会的・反道徳的であり,法規によるまでもなく不当性が自明とされる犯罪。刑事犯。
⇔法定犯
自然状態
しぜんじょうたい [4] 【自然状態】
社会契約説において,個人相互の社会契約に基づく国家の形成以前に,諸個人が置かれていると論理的・歴史的に想定される状態。自然権の無制限な行使による戦争状態であるとしたり(ホッブス),理性によって生活を営む自由で平等な状態であるとする(ロック)など論者によって異なる。
自然独占
しぜんどくせん [4] 【自然独占】
その産業分野の有する自然の条件や技術的な特性によって,競争的となりえず,必然的に独占状態となること。産出の限られた天然資源,電力などの公益産業にみられる規模の経済性などが原因となる。
自然現象
しぜんげんしょう [4] 【自然現象】
自然界に見られる諸現象。
自然環境
しぜんかんきょう [4] 【自然環境】
人間や生物を取り巻き,その生存や行動などに密接な関連をもつ,土地・大気・水・生物などからなる自然界の状況。
自然環境保全法
しぜんかんきょうほぜんほう 【自然環境保全法】
自然環境保全についての基本理念と基本事項を定めた法律。1972年(昭和47)制定。
自然生
じねんじょ [0] 【自然薯・自然生】
ヤマノイモの別名。じねんじょう。[季]秋。
自然界
しぜんかい [2] 【自然界】
(1)人間を含んで,人間の周りに広がる全世界。(内面の世界に対して)自分の外に存在するすべてのもの。
(2)人間界以外の世界。
自然発火
しぜんはっか [4] 【自然発火】
可燃性の物質が空気中に放置されたとき,分解熱・酸化熱・吸着熱などが蓄積し,その結果自然に発火する現象。
自然発生
しぜんはっせい [4] 【自然発生】
(1)生物が無生物からも発生するという考え。現在では生命の起源に関する考え方を除き,否定されている。偶然発生。
(2)人為によらず,偶然的なきっかけによって物が生ずること。「―的な暴動」
自然的
しぜんてき [0] 【自然的】 (形動)
天然のままであるさま。人工の加わらないさま。
自然的国境
しぜんてきこっきょう [6][0] 【自然的国境】
山脈・河川・湖沼・砂漠・海峡などの自然物を利用した国境。アンデス山脈(アルゼンチンとチリ)・アムール川(ロシア連邦と中国)・レマン湖(スイスとフランス)・ドーバー海峡(イギリスとフランス)などの例がある。
→人為的国境
自然的態度
しぜんてきたいど [6] 【自然的態度】
〔(ドイツ) natürliche Einstellung〕
フッサール現象学の用語。目の前に広がる世界の存在を自明のこととして疑わない素朴な日常的見方を指す。この態度は現象学的還元の操作によって停止され,超越論的態度へと移行する。
自然的短音階
しぜんてきたんおんかい [8] 【自然的短音階】
短音階の最も基本的な型。音階の第二音と第三音,第五音と第六音の間が半音,他は全音の音程をなすもの。
自然真営道
しぜんしんえいどう シゼンシンエイダウ 【自然真営道】
安藤昌益の著書。1753年刊の三巻本と,明治後期に発見された稿本一〇一巻九三冊がある。健全な心身を論じながら封建的身分制を否定するなど鋭い社会批判を展開。
自然石
じねんせき [2] 【自然石】
⇒しぜんせき(自然石)
自然石
しぜんせき [2] 【自然石】
天然に産出した石。天然のままの,加工してない石。じねんせき。
自然社会
しぜんしゃかい [4] 【自然社会】
地縁・血縁によって成立している社会。原始社会だけをさすこともある。
⇔人為社会
自然神
しぜんしん [2] 【自然神】
自然現象または自然の事物を崇拝して神格化したもの。
→自然崇拝(スウハイ)
自然神学
しぜんしんがく [4] 【自然神学】
〔natural theology〕
キリストにおける啓示を基礎とする啓示神学に対し,人間に本来的に与えられている理性(自然の光)によってキリスト教の真理性を証明しようとする神学。トマス=アクィナスが代表的。理神論なども含む。
自然神論
しぜんしんろん [4] 【自然神論】
⇒理神論(リシンロン)
自然科学
しぜんかがく [4] 【自然科学】
自然現象を対象として取り扱い,そのうちに見いだされる普遍的な法則性を探究する学問。便宜的に,物理学・化学・生物学・地学など。単に科学ともいう。ナチュラル-サイエンス。
→社会科学
→人文科学
自然秔
じねんご 【自然秔】
〔「じねんごう」の転〕
竹の実の異名。「―の藪吹く風ぞ暑かりし(野童)/猿蓑」
自然経済
しぜんけいざい [4] 【自然経済】
交換の媒介に貨幣を用いず,現物交換に基づいて行われる最も古い段階の経済。現物経済。
→貨幣経済
→信用経済
自然美
しぜんび [2] 【自然美】
自然界に現れる美。人工によらない天然の美。
⇔芸術美
自然落差
しぜんらくさ [4] 【自然落差】
水車を作動させる水流の,取水口と放水口の高さの差を単純に測ったもの。
→有効落差
自然葬
しぜんそう [2] 【自然葬】
散骨などにより,自然に回帰しようとする葬儀。
自然薯
じねんじょ【自然薯】
a Japanese yam.
自然薯
じねんじょ [0] 【自然薯・自然生】
ヤマノイモの別名。じねんじょう。[季]秋。
自然血族
しぜんけつぞく [5][4] 【自然血族】
〔法〕 血縁関係のある人々。
⇔法定血族
自然解凍
しぜんかいとう [4] 【自然解凍】
冷凍した食品を加熱せずに解凍すること。
自然言語
しぜんげんご [4] 【自然言語】
社会の中で自然に発生し,自然に用いられている言語。人為的に規定された人工言語に対していう語。
⇔人工言語
自然誌
しぜんし [2] 【自然誌】
⇒博物学(ハクブツガク)
自然農法
しぜんのうほう [4] 【自然農法】
有機農業・生態系農業のうち,無農薬・無化学肥料を厳格に実施するもの。基準は特に定められていない。
自然遊歩道
しぜんゆうほどう [6] 【自然遊歩道】
自然公園内の散策用に作られた道。途中に樹木・野草・野鳥などの説明板や案内板などが設置されている。
自然選択
しぜんせんたく [4] 【自然選択】
〔natural selection〕
ある生物に生じた遺伝的変異個体のうち生存に有利なものが生き残ること。集団遺伝学では,異なった遺伝子型をもつ個体が次代に残す子孫の数によって自然選択に対する有利さを評価する。ダーウィンが導入した概念。自然淘汰(トウタ)。
自然音階
しぜんおんかい [4] 【自然音階】
ハニホヘトイロの音名で表される幹音のみから成る音階。ピアノの白鍵のみで弾ける音階。ハ長調・イ短調の音階がこれに当たる。
自然食品
しぜんしょくひん [4] 【自然食品】
人工色素・防腐剤・化学調味料などの添加物を加えず,本来の性質を変化させるような加工をしていない,自然のままの食品。
⇔加工食品
自照
じしょう [0] 【自照】 (名)スル
自分自身を客観的に見つめること。
自照文学
じしょうぶんがく [4] 【自照文学】
日記・随筆などのように,自己省察の精神から生み出された文学。
自爆
じばく [0] 【自爆】 (名)スル
自分の乗っている船や飛行機などを自ら爆破すること。「―して艦を沈める」
自爆する
じばく【自爆する】
dash one's plane <against,into> .
自生
じせい【自生】
[自然発生]spontaneous generation;wild growth (植物).〜の autogenous.
自生
じせい [0] 【自生】 (名)スル
植物が人の保護を受けずにある地域にもとから繁殖し生き続けていること。「ツバキが―する北限」
自用
じよう [0] 【自用】 (名)スル
(1)自分のために用いること。「―の品」「他人の物を―する」
(2)自分自身の用事。私用。「―ガゴザル/日葡」
自由
じゆう [2] 【自由】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔freedom; liberty〕
他からの強制・拘束・支配などを受けないで,自らの意志や本性に従っている・こと(さま)。自らを統御する自律性,内なる必然から行為する自発性などがその内容で,これに関して当の主体の能力・権利・責任などが問題となる。
(ア)哲学的な意味では,自らを自律的に統御し,内なる必然から自発的に行為すること。外的自然からの自由,内的自然(理性や意志以外の要因)からの自由,他人による強制からの自由に分かれる。意志の自由とほぼ同義。
(イ)社会学的な意味では,社会集団が個人の自律的な判断・決定能力を発展させる構造的条件を備えていること。基本的人権のほか価値・規範体系の整備なども含む。「―な社会の実現」
(ウ)政治的・歴史的には,時代によって異なる内容をもつ。古代ギリシャでは奴隷などと区別されたポリス市民固有の属性,すなわちすぐれたものへの洞察力を意味したが,中世ヨーロッパでは身分的特権の別名であった。近代のリベラルな自由概念は一七世紀の宗教戦争以来成立し,市民革命を経て強化・確立され,宗教的自由から思想・信条の自由が,さらにそこから言論・出版の自由が要請された。この過程で,権力と対立しこれを制約する自由という視点も出てくる。マルクス主義的には,社会全体が解放され,人格の自律が真に達成されることが重要視される。
(2)物事が自分の思うままになるさま。「三か国語を―にあやつる」「―がきく」「―になる時間」「船の進退―ならねば/近世紀聞(延房)」
(3)わがまま。気まま。「よろづ―にして,大方,人に従ふといふ事なし/徒然 60」
[派生] ――さ(名)
自由
じゆう【自由】
freedom <of speech,faith,the press> ;→英和
liberty.→英和
〜の free;→英和
liberal;→英和
unrestricted.〜に freely;as one pleases;at will;with ease.〜にする[他を]free;set free;[自分を]have one's own way;do as one likes.〜にされる be at a person's will;be led by the nose.→英和
〜化する liberalize.→英和
‖自由意志 one's free will.自由型 free-style swimming.自由業 a liberal profession.自由競争 free competition.自由契約選手《野》a free agent.自由裁量 <give a person> a free hand.自由主義(者) (a) liberalism(-ist).自由選択科目 an optional[ <米> elective]subject.自由投票 a free vote.自由経済(行動,詩,討議,貿易) free economy (action,verse,discussion,trade).自由放任 laissez-faire.自由民主党 the Liberal-Democratic Party;the Liberal-Democrats.自由労働者 a casual laborer.
自由っくう
じゅっくう 【自由っくう】 (名・形動)
勝手気ままである・こと(さま)。「―な事ばつかりいふ物よ/滑稽本・浮世風呂 2」
自由の女神
じゆうのめがみ 【自由の女神】
ニューヨーク市,ハドソン川河口のリバティー島にある自由を象徴する女神像。アメリカの独立承認100年を記念してフランスが寄贈。1886年に建てられた。像の高さ約46メートル。
自由の女神[カラー図版]
自由エネルギー
じゆうエネルギー [5] 【自由―】
系の内部エネルギーのうち,仕事に変わり得るエネルギー。体積一定の場合をヘルムホルツ自由エネルギー,圧力一定の場合をギブス自由エネルギーという。
自由フランス
じゆうフランス 【自由―】
ドゴールが,第二次大戦中,ロンドンに脱出し,臨時政府を樹立して,対独抗戦を呼びかけた運動。国外では自由フランス軍を組織し,国内では,レジスタンスと連携して活動した。
自由世界
じゆうせかい [4] 【自由世界】
第二次大戦後,資本主義諸国が社会主義諸国に対して自らの陣営に属している国々を総称した名。
自由主義
じゆうしゅぎ [4] 【自由主義】
〔liberalism〕
個人の価値や人格の尊厳性を重んじ,人間の自由な思想・活動を可能な限り保障しようとする立場。政治的には,市民的自由の擁護・拡大,経済的には自由放任主義の主張としてあらわれる。市民革命期,新興ブルジョアジーのイデオロギーとして登場。リベラリズム。
自由之理
じゆうのり ジイウ― 【自由之理】
J = S =ミルの「自由論」を中村正直が翻訳したもの。1872年(明治5)刊。
自由任用
じゆうにんよう [4] 【自由任用】
公務員の任用に際して,なんらの任用資格を必要とせず,任命権者が何人をも自由に任ずることができる制度。国家公務員法上,特別職の一部に限り適用される。
自由党
じゆうとう 【自由党】
(1)1881年(明治14)結成された日本最初の全国的な政党。総理板垣退助。自由民権運動の中心となったが,弾圧と分裂により84年解党。
(2)大井憲太郎らにより再興された{(1)}の後身。1890年(明治23)の第一回総選挙後,愛国公党・自由党・大同倶楽部の旧自由党系三派と九州同志会が中心となって結成した立憲自由党が翌年改組され改称したもの。総理は板垣退助。98年進歩党と合同して憲政党を結成。
(3)1945年(昭和20),日本自由党の名で鳩山一郎を総裁として結成した保守政党。のち,吉田茂が総裁。48年日本民主党を脱党した一派と合体して民主自由党となる。50年自由党と改称。現在の自由民主党の前身。
(4)ホイッグ党の流れをくみ,一九世紀初頭イギリスで自由主義貴族とブルジョアを主体に結成された政党。グラッドストンが有名。保守党と交互に政権を担当したが,第一次大戦後以降衰退。
自由円
じゆうえん [2] 【自由円】
外貨と自由に交換できる円。為替自由化の一環として,1960年(昭和35)設けられた制度。非居住者(外国人)が,日本で受け取った円を日本の外国為替公認銀行の自由円勘定に預金すると,その残高は自由に外貨と交換できる。
自由刑
じゆうけい [2] 【自由刑】
受刑者の自由を剥奪(ハクダツ)する刑。現行法では懲役・禁錮・拘留がある。
自由劇場
じゆうげきじょう 【自由劇場】
(1)1887年フランスの俳優アントワーヌがパリに創始した劇場。ゾラ・ゴンクール・イプセン・ストリンドベリーらの作品を上演し,近代演劇運動の出発点となる。ドイツの「自由舞台」,イギリスの「独立劇場」,ロシアの「モスクワ芸術座」などの創設に影響。
(2)1909年(明治42),小山内薫・二世市川左団次らが創立した劇団。同年イプセンの「ジョン=ガブリエル=ボルクマン」を上演したのに始まり,吉井勇・秋田雨雀らの作品,ゴーリキー・チェーホフなどの翻訳劇を1919年(大正8)9月まで公演し,のち解散。
自由労働者
じゆうろうどうしゃ [6] 【自由労働者】
雇用期間や職種・職場などが一定しない労働者。日雇い労働者など。自由労務者。
自由勝手
じゆうかって [4] 【自由勝手】 (名・形動)
自分の思うままに振る舞う・こと(さま)。「―な行動は許さない」
自由化
じゆうか [0] 【自由化】 (名)スル
制約や制限をなくすこと。特に,国家による経済上の統制をなくすことをいう。「貿易の―」
自由営業
じゆうえいぎょう [4] 【自由営業】
官庁などの認可・許可を必要としないで,自由に始められる営業。
自由地下水
じゆうちかすい [5] 【自由地下水】
地表に最も近い不透水層上にある地下水。地下水面をもつ。宙水(チユウミズ)に対して本水(ホンミズ)という。自由水。不圧水。浅層地下水。
自由型
じゆうがた [0] 【自由形・自由型】
競泳の種目の一。泳ぎの型に制限がないもの。現在では,クロール泳法をさす。フリー-スタイル。
自由変項
じゆうへんこう [4] 【自由変項】
〔free variable〕
述語論理の論理式の中で量記号の作用を受けていない変項。
自由大気
じゆうたいき [4] 【自由大気】
地表面の摩擦の影響を無視できる高さにある大気。約500〜1000メートルから上の大気。
自由太刀余波鋭鋒
じゆうのたちなごりのきれあじ ジイウノタチナゴリノキレアヂ 【自由太刀余波鋭鋒】
シェークスピアの「ジュリアス=シーザー」を坪内逍遥が翻訳したもの。1884年(明治17)刊。
自由契約
じゆうけいやく [4] 【自由契約】
当事者が自由にその相手方を選択してできる契約。
自由契約選手
じゆうけいやくせんしゅ [8] 【自由契約選手】
プロ野球で,所属していた球団から契約を解消された選手のうち,どの球団とも自由に契約できる選手。フリー-エージェント。FA 。
自由奔放
じゆうほんぽう [2] 【自由奔放】 (名・形動)
何にもとらわれず,自分の思うがままに振る舞う・こと(さま)。「―に生きる」
自由婚姻
じゆうこんいん [4] 【自由婚姻】
当人同士の合意だけで成立する婚姻。民法旧規定では男子三〇歳,女子二五歳までは父母の同意を必要としたが,現行法は未成年者の場合を除き,原則として自由である。自由結婚。
自由学園
じゆうがくえん ジイウガクヱン 【自由学園】
私立の総合学園。羽仁もと子・吉一(ヨシカズ)によって,家庭生活の近代化を教育を通じて実践することをめざして,1921年(大正10)に創設。所在地は東京都東久留米市。
自由学芸
じゆうがくげい [4] 【自由学芸】
〔(ラテン) artes liberales〕
ギリシャ・ローマ時代から中世にかけて西欧で行われた基礎的教養科目。文法学・弁証学・修辞学の三科に,算数・幾何・天文・音楽の四科を加えたもの。七自由科。
自由席
じゆうせき [2] 【自由席】
(劇場や列車などで)だれがすわってもよい席。
⇔指定席
自由度
じゆうど [2] 【自由度】
各質点の位置,剛体の位置や向きなどの力学系の状態をきめる座標のうち,自由に変化させることのできるものの数。また,温度・圧力・濃度などの熱力学的な状態を決定する変数のうち,その物質系の成分の状態を変えることなく勝手な値をとることのできる変数の数。この数が多いほどその系は弱い束縛条件下にある。
→相律
自由廃業
じゆうはいぎょう [4] 【自由廃業】
もと,娼妓(シヨウギ)取締規則・芸妓営業取締規則によって,芸娼妓が本人の自由意志で廃業したこと。
自由形
じゆうがた [0] 【自由形・自由型】
競泳の種目の一。泳ぎの型に制限がないもの。現在では,クロール泳法をさす。フリー-スタイル。
自由律
じゆうりつ [2] 【自由律】
短歌・俳句の様式の一。従来の三十一音や十七音の形式にとらわれず,自由な音律で詠もうとするもの。短歌では前田夕暮,俳句では河東(カワヒガシ)碧梧桐・荻原井泉水らが提唱。
自由心証主義
じゆうしんしょうしゅぎ [8] 【自由心証主義】
訴訟において,証拠の範囲や信憑(シンピヨウ)性について裁判官の自由な判断を認め,これに法律上の制限を加えない主義。
⇔法定証拠主義
自由思想家
じゆうしそうか [0] 【自由思想家】
(1)教会など既成の権威や超越的教理にしばられず,人間の側の理性や良心の立場から神を考えた思想家。一八,九世紀の啓蒙的理神論者や宗教批判家をいう。
(2)一般に,自由な立場から思想を展開する人。
自由恋愛
じゆうれんあい [4] 【自由恋愛】
男女の自由意志に基づいてする恋愛。恋愛に関し,封建的な制約があった時代に用いられた語。
自由意志
じゆういし [4] 【自由意志】
他から制約されず自発的な決定に基づく意志。
自由意志論
じゆういしろん [5] 【自由意志論】
自由意志の存立を認める考え。行為の生起する原因は外的諸関係でなく,強制によらない個人の自由な選択にあるとする。
⇔決定論
自由振動
じゆうしんどう [4] 【自由振動】
振動体に外力がなんら作用しないときの振動。
⇔強制振動
自由放任主義
じゆうほうにんしゅぎ [8] 【自由放任主義】
国家による国民経済への統制と干渉を排除して,個人や企業の自由競争にまかせて経済を営むべきであるとする主義。アダム=スミスら古典派経済学者たちの主張。レッセ-フェール。
自由教会
じゆうきょうかい [4] 【自由教会】
〔Free Church〕
国教会などの既成の教会などから独立しているプロテスタント諸教派,長老派・会衆派・メソジスト・バプテスト教会などの総称。
自由教育
じゆうきょういく [4] 【自由教育】
(1)政治・宗教・職業などにとらわれず,人間としての資質・教養を高めるために行われる教育。
(2)大正時代,国家統制的な公的教育に反対する立場で,教育者の創意をもって行われた教育。大正自由教育。
→新教育
自由新聞
じゆうしんぶん ジイウ― 【自由新聞】
1882年(明治15)に板垣退助を中心に創刊された自由党の機関紙。中江兆民・田口卯吉らが自由民権の論陣を張った。85年廃刊。
自由業
じゆうぎょう [2] 【自由業】
時間や雇用契約にしばられない職業。著述業・弁護士など。
自由権
じゆうけん [2] 【自由権】
個人の自由が国家権力の干渉・介入を受けることのない権利。現行憲法における,信教・思想・良心・表現・集会・結社・居住・移転の自由など。自由権的基本権。
自由民
じゆうみん [2] 【自由民】
他者の強制を受けず,自らの権利を自由に行使することのできる人民。特に奴隷制社会における奴隷に対して,それ以外の人々をいう。
自由民主党
じゆうみんしゅとう 【自由民主党】
1955年(昭和30)11月,自由党と日本民主党が合同して結成した保守政党。初代総裁は鳩山一郎。以後,93年(平成5)に細川連立内閣が成立するまで,長期にわたって政権を維持した。自民党。
自由民権論
じゆうみんけんろん [2][3][6] 【自由民権論】
人間は生来自由であり,平等に政治に参加する権利をもつとする自由民権運動の政治理論。イギリスの立憲主義,フランスの民権論などの影響が強い。
自由民権運動
じゆうみんけんうんどう [2][5] 【自由民権運動】
明治初期,藩閥専制政治に反対し国会開設・憲法制定などを要求した政治運動。1874年(明治7),板垣退助らによる民撰議院設立要求に始まり,国会期成同盟を中心に全国的に広まった。運動は81年,10年後の国会開設を約束する詔勅を引き出し,自由党や立憲改進党などの政党結成へと進んだが,政府の弾圧強化と運動内部の対立,福島事件や加波山事件など激化事件が相つぐなかで衰えた。しかし国会開設が近づくと,旧自由党の星亨らは86年民権派の再結集を呼びかけ(大同団結運動),87年,三大事件建白運動が起こり,全国から自由民権家が上京した。それに対し政府は保安条例を出して在京の民権派を東京から追放し,運動は鎮圧された。
自由気球
じゆうききゅう [4] 【自由気球】
繋索(ケイサク)で繋留せず,気流にのって飛行する気球。
自由水
じゆうすい [2] 【自由水】
(1)
⇒自由地下水(ジユウチカスイ)
(2)結晶・細胞・土壌・水溶液などに含まれている水のうち,他分子と結びつきのない,結合水以外の水の部分。
→結合水
自由法学
じゆうほうがく [4] 【自由法学】
制定法の形式的解釈を排し,また法源を成文法に限らず社会慣習や文化規範などにも求め,社会の実情に合った裁判を行うべきであるとする法理論。概念法学に対する批判として,一九世紀末から二〇世紀初頭にかけドイツなどで唱えられた。
自由法曹団
じゆうほうそうだん 【自由法曹団】
勤労大衆の人権擁護・権利伸張を目的に,1921年(大正10)結成された弁護士の団体。神戸における労働争議弾圧に対する調査団活動をきっかけに結成された。
自由港
じゆうこう [2] 【自由港】
そこを通過する外国貨物に関税をかけず,外国船が自由に出入りすることができるようにした商港。自由貿易港。
自由演技
じゆうえんぎ [4] 【自由演技】
体操競技などで,自分の得意な技を自由に組み合わせて実施する演技。
自由画
じゆうが [0] 【自由画】
自由に題材を選び,自由に表現した絵。特に,大正期の美術教育運動の中で児童の個性と創造性の開発をめざして山本鼎(カナエ)によって提唱されたものをいう。
自由相続主義
じゆうそうぞくしゅぎ [8] 【自由相続主義】
被相続人が自由に相続人を選定し得るとする立法上の立場・考え方。
⇔法定相続主義
自由科
じゆうか [0] 【自由科】
⇒自由学芸
自由競争
じゆうきょうそう [4] 【自由競争】
政府などによる干渉や束縛なしに,市場において自由に行われる利潤追求の競争。
自由経済
じゆうけいざい [4] 【自由経済】
自由競争によって営まれる経済。
→計画経済
→市場経済
→統制経済
自由結婚
じゆうけっこん [4] 【自由結婚】
「自由婚姻」に同じ。
自由美術協会
じゆうびじゅつきょうかい 【自由美術協会】
美術団体。1937年(昭和12)に荒井竜男・村井正誠・山口薫などが新しい美術の創造を目的として自由美術家協会として結成。64年現名に改称。
自由自在
じゆうじざい [2] 【自由自在】 (名・形動)
自分の思いのままにできるさま。「―にコンピューターを駆使する」
自由航路
じゆうこうろ [4] 【自由航路】
行政機関の指定などを受けることなく,法令の範囲内で自由に決めて配船できる航路。
自由船舶
じゆうせんぱく [4] 【自由船舶】
戦時において,交戦国によって捕獲・没収されることのない中立国の船舶。この船舶の貨物は自由貨物という。
自由花
じゆうか [2] 【自由花】
「現代華{(1)}」に同じ。大阪の山根翠堂(1893-1966)が1922年に,生け花を「じゆうばな」と称したことに始まる。じゆうばな。
⇔格花
自由落下
じゆうらっか [4] 【自由落下】
重力だけの力によって落下すること。空気の抵抗や回転の影響がないと考えられる時にいう。
自由行動
じゆうこうどう [4] 【自由行動】
あらかじめ決められていない行動。
自由表面
じゆうひょうめん [4] 【自由表面】
容器の壁,またはほかの固体と接していない液面をいう。液体が静止しているときは重力に垂直な水平面になる。
自由裁量
じゆうさいりょう [4] 【自由裁量】
(1)法の規定が十分でない場合に,判断や行為が行政庁にまかせられること。
→行政行為
(2)「便宜裁量」に同じ。
自由詩
じゆうし [2] 【自由詩】
韻律配列の制約にとらわれず,詩人の内的な感情の動きを自由なリズム(自由律)で表した詩。
⇔定型詩
→散文詩
自由詩社
じゆうししゃ 【自由詩社】
口語による自由詩を提唱した結社。反文語・反定型をうたい,1909年(明治42)結成,翌年解散。同人は人見東明・三富朽葉(ミトミクチハ)・山村暮鳥ら。
自由論
じゆうろん ジイウ― 【自由論】
〔原題 On Liberty〕
J = S =ミルの著。1859年刊。市民的自由ないし社会的自由を主題とし,個人に対する社会の権力の限界を考察し,多数決原理による少数意見の抑圧の非を説くなど,自由と平等の調和を論ずる。中村正直が「自由之理」として翻訳。
自由豁達
じゆうかったつ [2] 【自由闊達・自由豁達】 (名・形動)
心がおおらかで,物事にこだわらない・こと(さま)。「―な文章」
自由財
じゆうざい [2] 【自由財】
存在量がきわめて多く,原則としてその獲得のために代価を必要とせず自由に入手できる財。空気・水など。
⇔経済財
自由財産
じゆうざいさん [4] 【自由財産】
破産財団に属さない破産者の財産。
自由貿易
じゆうぼうえき [4] 【自由貿易】
国家が商品の輸出入についてなんらの制限または保護を加えない貿易。輸入税・輸入制限・為替管理・国内生産者への補助金・ダンピング関税などのない状態。
→保護貿易
→管理貿易
自由貿易地域
じゆうぼうえきちいき [8] 【自由貿易地域】
関税免除等によって貿易の拡大をはかり,経済成長,完全雇用,資源の有効利用などを目指すために設定された地域。
自由貿易港
じゆうぼうえきこう [7] 【自由貿易港】
⇒自由港(ジユウコウ)
自由連想
じゆうれんそう [4] 【自由連想】
〔心〕
(1)ある言葉を与えられて,そこから心に浮かぶイメージを自由に連想してゆくこと。
(2)精神分析で,心に浮かぶことを,何でも自由に話させること。症状の原因となっている心理的葛藤の発見や解釈に役立てる。
自由都市
じゆうとし [4] 【自由都市】
中世・近世のドイツで宗教領主の支配から脱して,皇帝直属となった都市。兵員提供・歳貢納入の義務から解放されていた。ケルン・ハンブルクなど。帝国都市。
→自治都市
自由闊達
じゆうかったつ [2] 【自由闊達・自由豁達】 (名・形動)
心がおおらかで,物事にこだわらない・こと(さま)。「―な文章」
自由電子
じゆうでんし [4] 【自由電子】
特定の原子に束縛されずに,真空中または物質中を自由に運動できる電子。金属の電気伝導性・熱伝導性などの性質は,金属結晶中に自由電子が存在すると考えることによって説明される。
→束縛電子
自由電荷
じゆうでんか [4] 【自由電荷】
電場をつくる電荷。真電荷と分極電荷との和。
→真電荷
自画
じが [1] 【自画】
自分で描くこと。また,その絵。「―自賛」
自画像
じがぞう【自画像】
a self-portrait.
自画像
じがぞう ジグワザウ [2][0] 【自画像】
画家が自分自身を描いた肖像画。普通,鏡に映した姿を描くので,左右逆になる。
自画自賛
じがじさん【自画自賛】
self-praise.〜する praise oneself;sing one's own praise.
自画自賛
じがじさん ジグワ― [1] 【自画自賛】 (名)スル
(1)自分で描いた絵に自分で賛を書くこと。
(2)自分で自分のことをほめること。てまえみそ。
自留地
じりゅうち ジリウ― [2] 【自留地】
社会主義諸国で,個人消費や副業用に割り当てられる耕地。そこから得た生産物のうち,自家消費外の余剰分は自由市場で販売される。
自発
じはつ [0] 【自発】
(1)他から命令されたり強制されたりせずに,自分から進んで物事をすること。
(2)文法で,動作・作用が自然にまたはひとりでに実現する意を表す言い方。口語では助動詞「れる」「られる」,文語では「る」「らる」(古くは「ゆ」「らゆ」)を付けて言い表す。
自発性
じはつせい [0] 【自発性】
他からの影響・教示などによるのでなく,自分から進んで事を行おうとすること。「―を重んずる」
自発的
じはつ【自発的】
spontaneous;→英和
voluntary.→英和
〜的に spontaneously;→英和
of one's own accord.
自発的
じはつてき [0] 【自発的】 (形動)
他からの命令などによらず,自分から進んで事を行うさま。「―に参加する」「―な学習」
自発的失業
じはつてきしつぎょう [0] 【自発的失業】
現行の賃金では働きたくないとして,自らの意思で職につかないでいる失業者。ケインズの用語。
→非自発的失業
自発的服従
じはつてきふくじゅう [0] 【自発的服従】
主体が自己の自律性を確信していながら,客観的には他者や制度に知らぬまに服従していること。フーコーが強調した。
自発磁化
じはつじか [4] 【自発磁化】
強磁性体の内部で外部から磁場をかけなくても自発的に形成される磁化。
自白
じはく [0] 【自白】 (名)スル
(1)罪や秘密などを自ら白状すること。「悪びれずに―する」
(2)〔法〕 刑事訴訟法上,被疑者・被告人による自己の犯罪事実を容認する供述。現行憲法は,強制に基づく自白の証拠能力を認めず,また自白のみでは有罪とならない旨を規定する。
自白
じはく【自白】
⇒白状.
自益
じえき [0] 【自益】
自分の利益。個人の利益。
自益信託
じえきしんたく [4] 【自益信託】
信託財産から生ずる利益を委託者自身が享受する信託。
自益権
じえきけん [3][2] 【自益権】
社員{(2)}・株主が会社から経済的利益を受けることができる権利。利益配当請求権・残余財産分配請求権など。
⇔共益権
自省
じせい【自省】
⇒反省.
自省
じせい [0] 【自省】 (名)スル
自分の言動を自ら反省すること。「―の念が起きる」
自省録
じせいろく 【自省録】
〔原題 (ギリシヤ) Ta eis heauton〕
哲人ローマ皇帝マルクス=アウレリウスの主著。変化流転の中で自然に従う生き方を記す。後期ストア学派の代表作。
自知
じち [1] 【自知】 (名)スル
自分のことを自ら知ること。また,自分で知ること。「醍醐(ダイゴ)の妙味を嘗(ナ)めて言詮(ゴンセン)の外(ホカ)に冷暖を―するが如し/吾輩は猫である(漱石)」
自社
じしゃ [1] 【自社】
自分の勤めている会社。「―製品」
自社株
じしゃかぶ [2] 【自社株】
⇒自己株式(ジコカブシキ)
自社株買い
じしゃかぶがい [0][4] 【自社株買い】
企業が自社発行の株式を買い戻すこと。現行商法は原則的に禁止している。
自科
じか [1] 【自科】
自分の犯したあやまち。「主従向背(キヨウハイ)の―のがれ難きによつて/太平記 39」
自称
じしょう [0] 【自称】 (名)スル
(1)実体はどうあれ,自らこうだと称すこと。「―音楽家」
(2)代名詞のうち,話し手が自らをさしていう語。一人称。
(3)自慢すること。「我より外に心も剛に案も深き者あらじ,と―して/義経記 5」
自称
じしょう【自称(の)】
self-styled;would-be.〜する call oneself <a poet> ;pretend <to be> .→英和
自立
じりつ【自立】
independence;→英和
self-support (自活);self-reliance.〜する become independent;establish oneself;support oneself.‖自立経済 self-supporting economy.自立成長 self-sustained growth.
自立
じりつ [0] 【自立】 (名)スル
(1)他の助けや支配なしに自分一人の力で物事を行うこと。ひとりだち。独立。「親もとを離れて―する」
(2)自ら帝王の位に立つこと。「其後―して呉王となる/中華若木詩抄」
自立心
じりつしん [3] 【自立心】
人に頼らず,独り立ちして自力でやっていこうとする心構え。
自立語
じりつご [0] 【自立語】
国文法での単語の二大別の一。ある観念を表し,文中で単独でも文節を構成することのできる語をいう。名詞・代名詞・動詞・形容詞・形容動詞・連体詞・副詞・接続詞・感動詞の類。詞。
⇔付属語
自筆
じひつ [0] 【自筆】
自分が書くこと。また,その人自身が書いたもの。
⇔代筆
「―の履歴書」
自筆
じひつ【自筆】
one's own handwriting;an autograph.→英和
〜の autograph(ic);written by oneself.〜で in one's own handwriting.
自答
じとう [0] 【自答】
自分で答えること。また,その答え。「自問―」
自粛
じしゅく【自粛】
self-control[-discipline].〜する exercise self-control.
自粛
じしゅく [0] 【自粛】 (名)スル
自分から進んで自分の言動を慎むこと。「過度な商戦を―する」
自給
じきゅう【自給】
self-support[-supply].〜する support[provide for]oneself;be self-supporting.‖自給自足(の) self-sufficiency (-sufficient);《経》autarky.
自給
じきゅう [0] 【自給】 (名)スル
必要な物を自らまかなうこと。「食糧を―する」
自給肥料
じきゅうひりょう [4] 【自給肥料】
下肥(シモゴエ)・厩肥(ウマヤゴエ)・堆肥(タイヒ)・草木灰など,農家が自ら生産できる肥料。
自給自足
じきゅうじそく [0] 【自給自足】 (名)スル
必要とする物を他から求めずに,自分で生産してまかなうこと。「―の経済」「―する生活」
自縄自縛
じじょうじばく [0] 【自縄自縛】
〔自分のなわで自分をしばる意〕
自分の言動が自分を束縛して,自由に振る舞えず苦しむこと。「―に陥る」
自縛
じばく [0] 【自縛】 (名)スル
(1)自分で自分を縛ること。
(2)自分の言動に拘束されて,自由な言動ができなくなること。「自縄―」
自罪
じざい [0] 【自罪】
キリスト教で,各人が自己の意志に基づいて犯した罪。現行罪。
→原罪
自罰的
じばつてき [0] 【自罰的】 (形動)
⇒自責的(ジセキテキ)
自署
じしょ【自署】
⇒署名.
自署
じしょ [1] 【自署】 (名)スル
自分で署名すること。また,その署名。「調書に―する」
自習
じしゅう【自習】
self-study.〜する study for oneself;prepare one's lessons (予習).‖自習室 a study room[hall].
自習
じしゅう [0] 【自習】 (名)スル
自分で学習すること。「―時間」「自学―」「―書」
自脈
じみゃく [0] 【自脈】
自分で自分の脈をとり,診察すること。「―取るやらもだくだと/浄瑠璃・十二段長生島台」
自腹
じばら 【自腹】
(1)自分の腹。
(2)自分の持ち金。
自腹を切る
じばら【自腹を切る】
pay out of one's own pocket.〜を切って at one's own expense.
自色
じしょく [0] 【自色】
個体差のない,鉱物本来の色。
→他色
自花受精
じかじゅせい ジクワ― [3] 【自花受精】
両性花をもつ植物で,めしべの胚珠が同じ花のおしべの花粉によって受精されること。
→他家受精
自若
じじゃく [0] 【自若】 (ト|タル)[文]形動タリ
落ち着いていて,物事に驚いたり慌てたりしないさま。自如。「泰然(タイゼン)―」「躍り狂ふ烟の下に―として/金色夜叉(紅葉)」
自若たる
じじゃく【自若たる(として)】
calm(ly);→英和
cool(ly);→英和
composed(ly).→英和
自著
じちょ [1] 【自著】
自分の著書。
自蔵
じぞう [0] 【自蔵】 (名)スル
機械や計器の中に組み込んであること。内蔵。
自蔵航法
じぞうこうほう [4] 【自蔵航法】
ビーコンなど地上の航法援助装置の助けをかりずに,飛行機に積んだ計器で進路を計算して飛ぶ航法。
自薦
じせん [0] 【自薦】 (名)スル
自分自身を推薦すること。
⇔他薦
自薦する
じせん【自薦する】
recommend oneself <for a job> .
自虐
じぎゃく [0] 【自虐】
自分で自分を痛めつけること。
自虐的
じぎゃくてき [0] 【自虐的】 (形動)
自分で自分を苦しめるさま。
自行
じぎょう [0] 【自行】
自分で行う修行。
⇔化他(ケタ)
自行加持
じぎょうかじ [4] 【自行加持】
真言宗の行者が,自分のために三密加持を行うこと。
自行化他
じぎょうけた [4] 【自行化他】
〔仏〕
⇒自利利他(ジリリタ)
自衛
じえい [0] 【自衛】 (名)スル
自分の力で自らをまもること。
自衛
じえい【自衛】
self-defense.‖自衛権 the right of self-protection.自衛隊 the <Ground,Maritime,Air> Self-Defense Force.
自衛官
じえいかん [2] 【自衛官】
自衛隊の隊員のうちで,特に隊務に当たる者。制服の着用が義務づけられている。将官・佐官・尉官・准尉・曹・士の階級に大別。
自衛権
じえいけん [2] 【自衛権】
国際法上,国家が自国または自国民に対する急迫・不正の侵害を避けるため,必要な限度で防衛を行う権利。
自衛艦
じえいかん [2][0] 【自衛艦】
海上自衛隊の,雑船を除いた艦艇の総称。
自衛艦隊
じえいかんたい [3] 【自衛艦隊】
海上自衛隊の主力部隊。司令部のもと,護衛艦隊・航空集団・潜水艦隊・掃海隊群などで編成。
自衛隊
じえいたい [0] 【自衛隊】
1954年(昭和29),自衛隊法に基づいて設置された日本の軍事・国防組織。保安隊(警察予備隊の後身)および警備隊(海上警備隊の後身)を改組し,新たに航空自衛隊を設けて発足。陸上・海上・航空の三自衛隊よりなり,防衛庁の管理下におかれる。最高指揮権は内閣総理大臣にある。
自裁
じさい [0] 【自裁】 (名)スル
自ら生命を絶つこと。自決。「邸に火をかけ―の決心/桐一葉(逍遥)」
自製
じせい [0] 【自製】 (名)スル
自分で作ること。また,作ったもの。自作。てせい。「―のケーキ」
自製の
じせい【自製の】
of one's making;homemade (自家製).→英和
自覚
じかく【自覚】
(self-)consciousness;→英和
awakening.→英和
〜する be conscious <of> ;be(come) aware <of> ;realize.→英和
‖自覚症状《医》subjective symptoms.
自覚
じかく [0] 【自覚】 (名)スル
(1)自分自身の立場・状態・能力などをよく知ること。わきまえること。「自分の立場をよく―している」「本人の―に待つ」
(2)〔仏〕 自ら悟ること。
⇔覚他
(3)〔哲〕「自己意識(ジコイシキ)」に同じ。
自覚症状
じかくしょうじょう [4] 【自覚症状】
患者本人が知覚する症状。痛み・吐き気・倦怠感・食欲不振の類。
⇔他覚症状
自解
じげ [1] 【自解】
〔仏〕 師の教えを待たずに自ら悟ること。「学道の人,―を執することなかれ/正法眼蔵随聞記」
自言辞
じごんじ 【自言辞・二言辞】
ぐずぐずいうこと。あれこれいうこと。「―ぬかすとぶち殺す/浄瑠璃・合邦」
〔一説に,法華経の句「慈眼視衆生」から出たとされる〕
自記
じき [1] 【自記】 (名)スル
(1)自分自身で記すこと。自筆。自書。
(2)機械が自動的に記録すること。「―温度計」
自記の
じき【自記の】
self-recording[self-registering] <thermometer> .
自記装置
じきそうち [3] 【自記装置】
計測したデータを自動的・連続的に記録する装置の総称。
自訴
じそ [1] 【自訴】 (名)スル
(1)「自首」に同じ。「其筋へ―なして所刑に預らんと存ずれども/近世紀聞(延房)」
(2)自分の側から訴えを起こすこと。「われ―のことあるにより在京仕りて候/謡曲・砧」
自註
じちゅう [0] 【自注・自註】
自分で自分の書いたものに注釈すること。また,その注釈。
自証
じしょう [0] 【自証】 (名)スル
〔仏〕 他の助けを借りずに自分で悟りを開くこと。自己の悟り。
自認
じにん [0] 【自認】 (名)スル
自分自身で認めること。「その発言は失敗を―するに等しい」
自認する
じにん【自認する】
acknowledge[own] <oneself> ;→英和
admit.→英和
自誓
じせい [0] 【自誓】
自分で自分に誓うこと。
自説
じせつ【自説】
one's own view.〜を曲げぬ stick to one's opinion.
自説
じせつ [0] 【自説】
自分の説や意見。「―を曲げない」
自警
じけい [0] 【自警】 (名)スル
自分自身の力で警戒・警備すること。「―措置をとる」
自警団
じけいだん [2] 【自警団】
火災・水害・盗難などを防ぐため,地域の住民が組織する警備団体。
自警団
じけいだん【自警団】
a vigilance committee.自警団員 a vigilante.→英和
自讃
じさん [0] 【自賛・自讃】 (名)スル
(1)自分の描(カ)いた絵に自分で賛を加えること。
(2)自分の行為などを自分でほめること。
→自画自賛
自負
じふ [1] 【自負】 (名)スル
自分の才能や仕事に自信をもち,誇らしく思うこと。また,その心。「日本一の腕前だと―する」「―をもつ」「―心」
自負する
じふ【自負する】
be self-conceited[-confident];be proud.‖自負心 self-confidence[-conceit];pride.自負心が強い be self-conceited.自負心を傷つける hurt a person's pride.
自負心
じふしん [2] 【自負心】
自分の才能に自信や誇りをもつ心。「強い―をもつ」「―の高い男」
自販
じはん [0] 【自販】
(1)「自動販売」の略。
(2)「自動車販売」の略。
自販機
じはんき [2] 【自販機】
「自動販売機」の略。
自責
じせき【自責】
self-reproach.〜する reproach oneself.〜の念にかられる have a guilty conscience.‖自責点《野》an earned run.
自責
じせき [0] 【自責】 (名)スル
自分で自分のあやまちを責めること。「―の念にかられる」
自責点
じせきてん [3] 【自責点】
野球で,投手の責任とされる失点。味方の失策ではなく,安打・犠打・四死球・ホーム-スチール・野選・暴投・ボークなどによる失点。アーンド-ラン。
→防御率
自責的
じせきてき [0] 【自責的】 (形動)
〔心〕
〔intrapunitive〕
欲求が満たされないような事態にぶつかったとき,その原因を自分に向け,自責の感情をもつ傾向。自罰的。内罰的。
→他責的
→無責的
自費
じひ [0][1] 【自費】
自分で支払う費用。私費。「―で賄う」
自費で
じひ【自費で】
at one's own expense.自費生 a paying student.⇒自腹.
自費出版
じひしゅっぱん [3] 【自費出版】 (名)スル
著者が自分で費用を負担して出版すること。私費出版。
自賛
じさん【自賛】
self-praise.〜する praise oneself.
自賛
じさん [0] 【自賛・自讃】 (名)スル
(1)自分の描(カ)いた絵に自分で賛を加えること。
(2)自分の行為などを自分でほめること。
→自画自賛
自賠責保険
じばいせきほけん [6] 【自賠責保険】
「自動車損害賠償責任保険」の略称。
自走
じそう [0] 【自走】 (名)スル
外部の動力によらず,自前の動力で走ること。
自走の
じそう【自走の】
self-propelled <gun> .
自走砲
じそうほう [2][0] 【自走砲】
火砲を搭載した車両の総称。
自足
じそく [0] 【自足】 (名)スル
(1)自ら満足すること。「小さな成功に―する」
(2)自分に必要なものを自分で間に合わせること。「自給―」
自身
じしん [1] 【自身】
(1)自分。みずから。「彼は―で来た」
(2)体言,特に人名や代名詞に付いて,「そのもの」「それ自体」という気持ちで強めていう時に用いる語。「私―の責任だ」
自身
じしん【自身】
one's self;oneself.→英和
〜の one's own.〜で by[for]oneself;in person;personally.→英和
自身番
じしんばん [0] 【自身番】
江戸時代,江戸市中警戒のため各町内に置かれた番所。初め家持ち町人自身が持ち回りで詰めたところからの称。のち,家守(ヤモリ)や町が雇った番人が詰めた。
自身番屋
じしんばんや [4] 【自身番屋】
自身番の詰め所。自身番所。番屋。
自軍
じぐん [1] 【自軍】
自分の属している軍隊やチーム。
自転
じてん [0] 【自転】 (名)スル
(1)自ら回転すること。
(2)天体がその内部にある軸の周りを回転運動すること。
→公転
自転
じてん【自転】
(a) rotation.〜する rotate;→英和
revolve;→英和
turn (on its axis).→英和
自転周期
じてんしゅうき [4] 【自転周期】
天体が一回自転を行うに要する時間。
自転車
じてんしゃ [2][0] 【自転車】
乗る人が自分でペダルを踏み車輪を回転させて走る二輪車。1810年代にドイツのドライスが考案した,ペダルを用いずに地面を直接蹴(ケ)って進むものが最初という。
自転車
じてんしゃ【自転車】
a bicycle;→英和
a cycle;→英和
<話> a bike.→英和
〜に乗る ride (on) a bicycle.〜で行く go by bicycle.‖自転車乗り cycling;a cyclist (人).
自転車操業
じてんしゃそうぎょう [5] 【自転車操業】
〔自転車は走るのをやめると倒れることから〕
資金の借り入れと返済を繰り返しながら,かろうじて倒産を免れ操業を継続すること。また,そういった経営状態。
自転車法
じてんしゃほう 【自転車法】
正称は「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」。駅前広場等に放置されている自転車や原動機付自転車の撤去・保管・廃棄,自転車駐車場の設置などについて定める。1980年(昭和55)制定,93年(平成5)改正・改題。
自転車競技
じてんしゃきょうぎ [5] 【自転車競技】
自転車を用いて行う競技の総称。スピードを競うトラック競技,持久力を競うロード-レースやサイクル-クロスのほかに,サイクル-サッカーなどがある。
自転軸
じてんじく [2] 【自転軸】
天体の自転の中心となる軸。
自運
じうん [0] 【自運】
書道で,書く人の意志のままに自由に筆を運ぶこと。また,そうして書いたもの。
⇔臨書
自適
じてき [0] 【自適】 (名)スル
他の事に心をわずらわされず,気のおもむくままに,のんびりと暮らすこと。「悠々―の生活を送る」「散々饒舌(シヤベツ)て,欣然と―して/片恋(四迷)」
自適
じてき【自適】
⇒悠(ゆう)々(自適).
自選
じせん [0] 【自選】 (名)スル
自分の作品の中から自分で選び出すこと。「―詩集」
自選の
じせん【自選の】
selected by the author.→英和
自邸
じてい [0] 【自邸】
自分のやしき。
自酌
じしゃく [0] 【自酌】
自分で自分の杯に酒を酌むこと。
自重
じじゅう [0] 【自重】
車両や機械などの,そのもの自体の重量。
自重
じちょう [0] 【自重】 (名)スル
(1)自分自身を慎んで軽々しい言動をとらないこと。「各自の―を望む」
(2)自分自身の体を大切にして健康をそこなわないようにすること。自愛。「酷暑のみぎり御―のほど」
(3)自分の品位を考え,みだりに卑下しないこと。「―の気を拉(トリヒシ)いで課長の鼻息を窺ひ得るかも知れぬ/浮雲(四迷)」
自重
じじゅう【自重】
deadweight.→英和
自重する
じちょう【自重する】
take good care of oneself;respect oneself;be prudent[cautious].
自門
じもん [0] 【自門】
(1)自分の一門。自分の一族。
(2)自分の属している宗門。
自閉
じへい [0] 【自閉】
心理的に自己の殻に閉じこもり,外界の現実に関心を示さないこと。精神分裂病の特徴的症状の一。
自閉性
じへいせい [0] 【自閉性】
⇒内閉性(ナイヘイセイ)
自閉症
じへいしょう [2] 【自閉症】
〔autism〕
(1)乳幼児期に発症する精神障害の一。対人的孤立,言語発達の障害,対人関係・社会性の障害,常同症,執着的行動,知覚・感覚の異常が特徴。早期幼児自閉症。
(2)「自閉」に同じ。
自閉症
じへいしょう【自閉症】
《心》autism.→英和
〜の(人) (an) autistic.
自陣
じじん [0] 【自陣】
自分の陣地・陣営。
自首
じしゅ [0][1] 【自首】 (名)スル
犯人が自ら捜査機関に出頭すること。刑法上は犯罪事実または犯人がだれであるかが発覚する前に,犯人が自らの犯罪を捜査機関に申告すること。自訴。
自首する
じしゅ【自首する】
deliver oneself[give oneself up]to police;surrender oneself to justice.
自首減免
じしゅげんめん [3] 【自首減免】
自首したことにより,刑の軽減・免除を受けること。
自鬢
じびん [0] 【自鬢】
(1)人手を頼らないで,自分で髪を結うこと。「あたまは―のくさたばね/安愚楽鍋(魯文)」
(2)古く,能役者が平生の自髪で舞台に出たこと。
自鬢物
じびんもの [0] 【自鬢物】
⇒直面物(ヒタメンモノ)
自鳴
じめい [0] 【自鳴】 (名)スル
それ自身で音を出すこと。
自鳴琴
じめいきん [0] 【自鳴琴】
オルゴール。
自鳴鐘
じめいしょう [2] 【自鳴鐘】
歯車で時を刻み,時刻には鐘が鳴る仕掛けの時計。安土桃山・江戸時代における名称。
臭い
におい ニホヒ [2] 【匂い・臭い】
〔動詞「匂う」の連用形から〕
(1)物から発散されて,鼻で感じる刺激。かおり・くさみなど。臭気。
〔「かおり」が快い刺激についていうのに対し,「におい」は快・不快両方についていう。不快な場合の漢字表記は多くは「臭い」〕
「花の―をかぐ」「香水の―」「玉ねぎの腐った―」「変な―がする」「薬品の―をかぐ」
(2)そのものがもつ雰囲気やおもむき。それらしい感じ。「パリの―のする雑誌」「生活の―の感じられない女優」「不正の―がする」「悪の―」
(3)日本刀の重要な見所の一。地肌と刃部との境い目にそって霧のように白くほんのりと見える部分。
→沸(ニエ)
(4)色,特に赤い色の映えのある美しさ。色が美しく照り映えること。「紅に染めてし衣雨降りて―はすとも/万葉 3877」
(5)つややかな美しさ。はなやかな美しさ。「この(=若宮)御―には並び給ふべくもあらざりければ/源氏(桐壺)」
(6)威光。栄華。「官位(ツカサクライ),世の中の―も何ともおぼえずなむ/源氏(椎本)」
(7)染め色,襲(カサネ)や縅(オドシ)の色目で,濃い色から次第に薄くなっているもの。「蘇枋(スオウ)の下すだれ,―いと清らにて/枕草子 60」
(8)「匂い縅(オドシ)」の略。「萌黄の―の鎧きて/平家 7」
(9)描(カ)き眉の,薄くぼかしてある部分。
(10)俳諧用語。発句または付句から感じとられる情趣。「今はうつり・響き・―・位を以て付くるを良しとす/去来抄」
→匂付け
臭い
くさ・い 【臭い】
■一■ [2] (形)[文]ク くさ・し
〔動詞「腐(クサ)る」と同源〕
(1)いやなにおいがする。「―・いどぶ川」「取り捨つるわざも知らねば,―・き香世界にみち満ちて/方丈記」
(2)疑わしい様子である。あやしい。うさんくさい。「犯行現場から急ぎ足で立ち去った男が―・い」
■二■ (接尾)
〔形容詞型活用 ([文]ク くさ・し)〕
体言およびそれに準ずるものに付く。
(1)そのようなにおいがする意を表す。「汗―・い」「ガス―・い」「こげ―・い」
(2)いかにもそのように感じられる,そのような傾向を帯びている意を表す。「いんちき―・い説明」「素人―・い」「抹香(マツコウ)―・い」
(3)(形容動詞の語幹に付いて)その語の意味を強めるはたらきをする。「面倒―・い」「ばか―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)――み(名)
臭い
くさい【臭い】
(1)〔形〕foul-[bad-]smelling;stinking;→英和
〔動〕stink;→英和
smell <of tobacco> .→英和
(2) (be) suspicious(-looking).→英和
〜物に蓋(ふた)をする hush up <a scandal> .
臭い物に蓋(フタ)をする
臭い物に蓋(フタ)をする
悪事や失敗や知られると都合の悪い事柄を一時のがれに隠そうとすることのたとえ。
臭い物に蠅(ハエ)がたかる
臭い物に蠅(ハエ)がたかる
悪臭のするものによく蠅がたかるように,悪い者どうしは類をもって集まるものだというたとえ。
臭い物身(ミ)知らず
臭い物身(ミ)知らず
身体に悪臭があるのを自分では気づかないように,自分の欠点は自分ではわからないというたとえ。
臭い飯(メシ)を食う
臭い飯(メシ)を食・う
囚人として,刑務所の飯を食う。刑務所に入る。
臭う
にお・う ニホフ [2] 【匂う・臭う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
□一□
(1)あるにおいがあたりにただよう。それがあるにおいを発散する。
〔「かおる」が快いにおいについていうのに対し,「におう」は快・不快両方についていうが,不快な場合の漢字表記は多くは「臭う」〕
「梅の香が―・う」「肉を焼くにおいが―・ってくる」「くつ下が―・う」「橘の―・へる香かもほととぎす/万葉 3916」
(2)何となく,それらしい雰囲気が感じられる。多く好ましくない場合に用いる。「不正が―・ってくる」
□二□
(1)赤などの色があざやかに照り輝く。「春の園(ソノ)紅(クレナイ)―・ふ桃の花下照る道に出で立つ娘子(オトメ)/万葉 4139」
(2)美しさ・魅力などが,その内部からただよい出る。美しくつややかである。「―・うばかりの美少女」「愛嬌が―・う女性」「紫の―・へる妹(イモ)を/万葉 21」
(3)他のものの色に映り染まる。「手に取れば袖さへ―・ふをみなえし/万葉 2115」
(4)他のものの影響を受けて,はなやかに栄える。恩恵やおかげをこうむる。「人ひとりを思ひかしづき給はむ故(ユエ)は,ほとりまでも―・ふ例(タメシ)こそあれ/源氏(真木柱)」
(5)染色・襲(カサネ)・縅(オドシ)などで,色を次第にぼかしていく。「うへはうすくて,したざまにこく―・ひて/雅亮装束抄」
■二■ (動ハ下二)
美しく色づける。「住吉(スミノエ)の岸野の榛(ハリ)に―・ふれど/万葉 3801」
〔古くは,「に」は「丹」で赤色の意,「ほ」は「秀(ホ)に出ず」などの「秀」でぬきんでる意で用いられた。「におう」は,本来は色彩に関する美しさをいう語。「匂わす」に対する自動詞〕
臭し
くさ・し 【臭し】 (形ク)
⇒くさい
臭み
くさみ [3] 【臭み】
(1)不快なにおい。また,におっている状態やその程度。「水道の水にいやな―がある」
(2)人に与える嫌な感じ。不快な印象。嫌み。「―のある芝居」
(3)葱(ネギ)。
臭ポツ
しゅうポツ シウ― [0] 【臭―】
臭化カリウム。しゅうボツ。
〔「臭剥」とも書く。「剥」はポタシウム(カリウムの英語名)の当て字「剥篤叟母」の略〕
臭亀
くさがめ [3][0] 【草亀・臭亀】
(1)カメの一種。甲長12〜25センチメートルで,背甲は暗褐色。四肢の付け根にある腺から臭液を出す。子はゼニガメと呼ばれる。本州以南と朝鮮・台湾・中国に分布。
(2)カメムシの異名。
臭化
しゅうか シウクワ [0] 【臭化】
臭素と化合すること。また,化合していること。
臭化エチル
しゅうかエチル シウクワ― [4] 【臭化―】
エチルアルコールに臭化水素酸と硫酸を加えてつくる揮発性の無色液体。化学式 C�H�Br 有機合成用試薬・局所麻酔剤などに用いる。ブロモエタン。
臭化カリウム
しゅうかカリウム シウクワ― [5] 【臭化―】
カリウムの臭化物で,白色の結晶。化学式 KBr 水に溶けやすい。写真の定着剤,鎮静剤,赤外線吸収スペクトル測定用プリズムなどに用いる。臭化カリ。
臭化水素
しゅうかすいそ シウクワ― [4] 【臭化水素】
臭素と水素を反応させてつくる刺激臭のある気体。化学式 HBr 塩化水素に似た性質をもち,水によく溶けて強酸である臭化水素酸を生じるが,塩化水素と異なり酸化されやすい。
臭化物
しゅうかぶつ シウクワ― [3] 【臭化物】
臭素と臭素より陽性な元素との化合物。臭化カリウム・臭化水素など。
臭化物
しゅうか【臭化物】
《化》a bromide.→英和
臭化銀
しゅうかぎん シウクワ― [3] 【臭化銀】
黄色味をおびた白色の固体。化学式 AgBr 光にあたると徐々に分解し,銀を遊離して黒色になる。鋭い感光性を利用し,写真感光材料に用いる。
臭味
しゅうみ【臭味】
a smell;→英和
an odor.→英和
臭味
くさみ【臭味】
(1) a bad smell;→英和
an offensive odor;stench.→英和
(2) affectation (気取り).→英和
〜がない be free from smell[affectation (比喩的)].〜を抜く take off the smell.
臭味
しゅうみ シウ― [1][3] 【臭味】
(1)くさいにおい。くさみ。臭気。
(2)身についたよくない気風・気質。「成上りものに近いある―を/明暗(漱石)」
臭墨
くさずみ [2] 【臭墨】
悪いにおいのする粗悪な墨。
臭害
しゅうがい シウ― [0] 【臭害】
いやなにおいが引き起こす公害。
臭木
くさぎ [0] 【臭木】
クマツヅラ科の落葉小高木。山野に多い。高さ約3メートル。全体に臭気がある。葉は大きく広卵形。八月頃,枝頂に白花を多数つける。果実は球形で濃青色,果実の下に赤紫色の萼が星形に残る。果実を染料に,若葉を食用にする。クサギリ。
〔「臭木の花」「臭木の実」は [季]秋〕
臭木[図]
臭木の虫
くさぎのむし [0] 【臭木の虫】
クサギの幹につくカミキリムシなどの幼虫。子供の疳(カン)の薬とした。
臭木椿象
くさぎかめむし [5] 【臭木椿象】
カメムシの一種。体長約16ミリメートル。体は黒褐色の地に黄褐色の斑紋がある。サクラ・モモ・クサギなどについて果実から汁を吸う。不快な臭気を発する。九州以北の各地と東アジアに分布。
臭桐
くさぎり [2] 【臭桐】
クサギの別名。
臭橘
しゅうきつ シウ― [0] 【臭橘】
カラタチの異名。
臭橙
だいだい [3] 【橙・臭橙】
ミカン科の常緑小高木。日本への渡来は非常に古い。初夏,葉腋に白色の小花をつけ,球形の液果を結ぶ。果実は冬に黄熟するが,そのまま木に置くと翌春再び緑色を帯びるので「回青橙」の名もある。。冬を経ても実が落ちないため「代代(ダイダイ)」に通じさせ,正月の飾りに用いる。また,健胃薬や料理に用いる。[季]秋。
臭橙
かぶす [0][1] 【臭橙】
ダイダイの一種。酸味が強い。食酢をとる。しゅうとう。
臭気
しゅうき シウ― [1] 【臭気】
くさいにおい。いやなにおい。悪臭。「―がただよう」
臭気
しゅうき【臭気】
a stench;→英和
a bad smell.→英和
〜のある(ない) stinking (odorless).→英和
〜鼻をつく be offensive to the smell.〜を放つ emit a bad smell.→英和
〜を止める destroy a bad odor.‖臭気止め a deodorizer.
臭気抜き
しゅうきぬき シウ― [0] 【臭気抜き】
臭気を抜くための器具・装置。
臭水
くそうず クサウヅ 【臭水】
〔「くさみず」の転〕
石油の古名。
臭汗症
しゅうかんしょう シウカンシヤウ [0] 【臭汗症】
強い臭いのある汗を分泌する病症。腋(ワキ)の下のものは,わきがと呼ばれる。
臭物
くさもの 【臭物】
〔近世女性語〕
葱(ネギ)・蒜(ヒル)・韮(ニラ)などをいう。
臭突
しゅうとつ シウ― [0] 【臭突】
臭気を外に拡散させるための煙突状のもの。
臭素
しゅうそ【臭素】
《化》bromine.→英和
臭素カリ potassium bromide.
臭素
しゅうそ シウ― [1] 【臭素】
〔bromine〕
ハロゲンの一。元素記号 Br 原子番号三五。原子量七九・九〇。常温では赤褐色の悪臭のある液体。揮発しやすく蒸気は目の粘膜を刺激する。有毒。医薬・写真材料などに用いる。ブロム。
臭素紙
しゅうそし シウ― [3] 【臭素紙】
⇒ブロマイド紙(シ)
臭細胞
しゅうさいぼう シウサイバウ [3] 【臭細胞】
⇒嗅細胞(キユウサイボウ)
臭腐
しゅうふ シウ― [1] 【臭腐】
くさってにおうこと。
臭腺
しゅうせん シウ― [0] 【臭腺】
動物の強い臭気のある液を分泌する腺。哺乳類ではイタチ・スカンクの肛門腺,ジャコウジカ・ジャコウネコの麝香(ジヤコウ)腺がよく知られる。前者は護身用,後者は異性の誘引に役立つ。昆虫のカメムシ類・ゴミムシ類にもある。臭液腺。悪臭腺。
臭覚
しゅうかく シウ― [0][1] 【臭覚】
「嗅覚(キユウカク)」に同じ。
至って
いたって [0][2] 【至って】 (副)
〔「至りて」の転〕
きわめて。はなはだ。「―おとなしい方です」「―まじめだ」
至って
いたって【至って】
⇒非常(な).
至らない
いたら∘ない 【至らない】 (連語)
(1)(「…に(は)至らない」の形で)…するまでには及んでいない。いたらぬ。「手術するまでには―∘ないが,通院治療を要する」
(2)注意が十分行き届かない。いたらぬ。「―∘ない点はお許し下さい」
至らない所
いたらない【至らない所】
one's shortcomings.
至らぬ
いたら∘ぬ 【至らぬ】 (連語)
「いたらない」に同じ。「―∘ぬ点があるかと思いますが」「―∘ぬ者ですが」
至り
いたり [3][0] 【至り】
(1)物事の行き着く最高の状態。極み。「汗顔(カンガン)の―」「慶賀の―」
(2)勢いのおもむくところ。結果。「若気の―」
(3)考えや配慮の行き届くこと。「女の御おきてには,―深く,仏の道にさへ通ひ給ひける/源氏(御法)」
(4)名詞の上に付いて複合語を作る。近世の用法。
(ア)趣向をこらした,極上の,の意を表す。「―染め」
(イ)程度がはなはだしいの意を表す。「―病(ヤマイ)」
至りて
いたりて 【至りて】 (副)
きわめて。非常に。大層。いたって。「―浄く仏の御法を継ぎ隆(ヒロ)めむと念行(オモホシ)まし/続紀(天平宝字八宣命)」
〔多く漢文訓読語として用いられた〕
至り末社
いたりまっしゃ 【至り末社】
万事に行き届いて,そつのない太鼓持ち。「―に揉まれて傾国のいきかたを聞き覚えて/浮世草子・風流曲三味線」
至り染
いたりぞめ 【至り染(め)】
意匠をこらした染め方。気の利いた染め方。「綸子(リンズ)小袖の―/浄瑠璃・島原蛙合戦」
至り染め
いたりぞめ 【至り染(め)】
意匠をこらした染め方。気の利いた染め方。「綸子(リンズ)小袖の―/浄瑠璃・島原蛙合戦」
至り穿鑿
いたりせんさく 【至り穿鑿】
(1)うるさく知りたがること。
(2)ぜいたくの限りを尽くした物好み。「次第に―の世なり/浮世草子・一代女 4」
至り茶屋
いたりぢゃや 【至り茶屋】
高級な茶屋。しゃれた茶屋。「南江(=道頓堀)の―に遊んで/浮世草子・置土産 5」
至り賢し
いたりかしこ・し 【至り賢し】 (形ク)
思慮深い。「この中将も若けれど,いと聞えあり,―・くして/枕草子 244」
至る
いた・る [2] 【至る・到る】 (動ラ五[四])
(1)その場所に行き着く。到達する。「この道は京都を経て大阪に―・る」「ここから頂上に―・るまでの間には岩場が二か所もある」
(2)その時期・時刻になる。「会議は紛糾し,深夜に―・っても結論が出ない」「四月から八月に―・る五か月間」「先月家を出たまま,今に―・るまで連絡がない」
(3)その段階・状態になる。「大事に―・らぬうちに火事を消し止める」「事ここに―・ってはもう手の打ちようがない」
(4)極端な例であることを示す。
(ア)(「…から…にいたるまで」の形で)両端のものを挙げて,すべてのものの意を表す。「社長から新人社員に―・るまで全社こぞって」「髪の毛の長さからソックスの色に―・るまで規制する」
(イ)(「…にいたっては」の形で)前に示したものよりももっと極端な例を示す。「その日は遅刻する人が多く,S 君に―・っては一時間も遅れて来た」
(5)注意が十分に行き渡る。行き届く。「爰(ココ)は―・つた茶屋ぢやぞや/浮世草子・風流曲三味線 2」
→いたらぬ
(6)到来する。「好機―・れり」「悲喜こもごも―・る」「万感こもごも―・る」
(7)程度が高くなる。
(ア)最高の段階になる。「これは徳―・りたる翁(オキナ)どもにて候/大鏡(昔物語)」
(イ)高い地位に達する。「京上りして,大納言に―・る/宇治拾遺 1」
(8)それのもたらした結果である。「若気の―・る所にや,かぶりの板におしあてて/狂言・文蔵」
〔「いたす」に対する自動詞〕
[可能] いたれる
至る
いたる【至る】
(1) go;→英和
come;→英和
arrive <at,in> ;→英和
reach.→英和
(2) extend <to> (及ぶ).→英和
(3) come[learn] <to believe> ;end[result] <in> .→英和
至る所
いたるところ【至る所(に,で)】
everywhere;→英和
throughout[all over] <the country> ;→英和
wherever <one goes> .→英和
至る所(トコロ)
至る所(トコロ)
(1)行くところすべて。
(2)どこもかしこも。
至れり尽くせり
至れり尽くせり
〔荘子(斉物論)〕
すべてに細かく配慮が行き届いていること。「―のもてなしを受ける」
至れり尽せり
いたれりつくせり【至れり尽せり】
leave nothing to be desired;be perfect.
至上
しじょう [0] 【至上】
この上もないこと。最高。「―の喜び」「―の位」
至上命令
しじょうめいれい [4] 【至上命令】
絶対に従わねばならない命令。「上官の―」
至上権
しじょう【至上権】
sovereignty.→英和
至上命令 a supreme order.
至上神
しじょうしん [2] 【至上神】
ある宗教で最高位を占める神。通常,全知全能で,創造性・人格性をもつ。高神などとも重なる神観念で,世界の諸民族の宗教に広くみられる。最高神。
至人
しじん [0][1] 【至人】
修養の極致に達した人。
至仁
しじん [0] 【至仁】 (名・形動)
この上なく哀れみ深い・こと(さま)。「天道果して―にして/福翁百話(諭吉)」
至便
しべん [0][1] 【至便】 (名・形動)[文]ナリ
非常に便利な・こと(さま)。「通勤に―な土地」「交通―の地」
至信
ししん [0] 【至信】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく誠実な・こと(さま)。
至公
しこう [0] 【至公】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく公平な・こと(さま)。「―至正」「死を致すの事業に於ては至正―にして/経国美談(竜渓)」
至剛
しごう [0] 【至剛】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく剛健である・こと(さま)。
至味
しみ [1] 【至味】
この上もないよい味。また,その食べ物。
至善
しぜん [0] 【至善】 (名・形動)[文]ナリ
(1)この上ない善。この上なく正しいさま。「道理政治は政体中の至美―なる者なり/明六雑誌 28」
(2)〔倫〕「最高善(サイコウゼン)」に同じ。
至嘱
ししょく [0] 【至嘱】
大いに嘱望しうること。
至境
しきょう [0] 【至境】
最もすぐれた境地。「―に達する」
至大
しだい [0] 【至大】 (名・形動)[文]ナリ
この上もなく大きいさま。
⇔至小
「―なる妨害を与ふ可し/経国美談(竜渓)」
至妙
しみょう [0][1] 【至妙】 (名・形動)
この上なくすぐれてたくみな・こと(さま)。絶妙。「―の技を披露する」「至微―の霊語を交へ/義血侠血(鏡花)」
至孝
しこう [0] 【至孝】
この上もない孝行。しいこう。
至宝
しほう [0] 【至宝】
きわめて大切な宝。「学界の―」
至宝
しほう【至宝】
the greatest treasure.国家の〜 a great national asset.
至尊
しそん [1] 【至尊】
(1)この上なく尊いこと。また,そのような人。
(2)特に,天皇・天子のこと。
至幸
しこう [0] 【至幸】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく幸福な・こと(さま)。「僕の―何そ之に過ぎん/花柳春話(純一郎)」
至強
しきょう [0] 【至強】 (名・形動)
この上なく強いさま。「―の将軍は,其威力誠に―にして/文明論之概略(諭吉)」
至当
しとう [0] 【至当】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて当然で適当なさま。「―な発言」「物の本体は反つて客観に属するといつた方が―である/善の研究(幾多郎)」
[派生] ――さ(名)
至当の
しとう【至当の】
proper;→英和
fair;→英和
just.→英和
至微
しび [1] 【至微】
きわめて微細なこと。ごく小さいこと。
至徳
しとく [0] 【至徳】
最上の徳。また,それを備えた人。
至徳
しとく 【至徳】
北朝の年号(1384.2.27-1387.8.23)。永徳のあと,嘉慶の前。後小松天皇の代。将軍は足利義満。
至徳の名号
しとくのみょうごう 【至徳の名号】
〔仏〕
〔この上ない功徳のある名号の意〕
南無阿弥陀仏の名号。
至心
ししん [0] 【至心】
この上ない誠の心。まごころ。
至心信楽
ししんしんぎょう [4] 【至心信楽】
〔仏〕 阿弥陀仏を心から信じて疑わないこと。
至忠
しちゅう [0] 【至忠】
この上なく忠義なこと。「―至孝」
至急
しきゅう [0] 【至急】
非常に急ぐこと。大急ぎ。「―の用事」「―連絡してほしい」
至急の
しきゅう【至急の】
urgent;→英和
pressing;→英和
express.→英和
〜に urgently;→英和
immediately;→英和
at once.‖至急便 <send by> express.至急報 an urgent telegram (電報);a dispatch (新聞の).
至恩
しおん [0] 【至恩】
この上なく大きな恩恵。「大義―の万国に卓絶せる/新聞雑誌 24」
至悪
しあく [0][1] 【至悪】
この上なく悪いこと。最大の悪。
至情
しじょう [0] 【至情】
(1)誠心誠意の気持ち。まごころ。
(2)人間としての当然の人情。
至情
しじょう【至情】
<show one's> sincerity;→英和
one's sincere feeling.
至愚
しぐ [1] 【至愚】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて愚かである・こと(さま)。「―なる者も甚だ少なく,至智なる者も甚だ稀なり/文明論之概略(諭吉)」
至愛
しあい [0][1] 【至愛】
この上ない愛。
至日
しじつ [1] 【至日】
冬至(トウジ)または夏至(ゲシ)の日。
至智
しち [1][2] 【至知・至智】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく優れていること。また,そうした人やさま。「至愚(シグ)なる者も甚だ少なく,―なる者も甚だ稀なり/文明論之概略(諭吉)」
至極
しごく [1] 【至極】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)きわめてもっともな・こと(さま)。「維盛卿は―の道理に面目なげに差し俯(ウツブ)き/滝口入道(樗牛)」「―の異見申し尽くして出家と成ぬ/浮世草子・五人女 4」
(2)きわみを尽くすこと。最上のところへ達すること。また,最上の境地。「法皇も道理―して,仰下さるる方もなし/平家 3」「女道衆道の―を表はす要文/浮世草子・禁短気」
(3)もっともだと思うこと。「いかにも―せり/浮世草子・新色五巻書」
■二■ (副)
この上なく。きわめて。「―快適です」「―もっとも」「―安楽な様なれども/民権自由論(枝盛)」
■三■ (接尾)
形容動詞語幹や状態性の名詞に付いて,この上なく…である,全く…だ,などの意を表す。「迷惑―だ」「不届き―なやつ」「残念―」「不都合―なるものと云ふ可し/文明論之概略(諭吉)」
至極
しごく【至極】
very;→英和
quite;→英和
exceedingly;→英和
highly;→英和
only too <natural> .
至楽
しらく [1][0] 【至楽】
この上なく楽しいこと。「天下の―」
至正
しせい [0] 【至正】 (名・形動)
この上なく正しい・こと(さま)。「―至公にして毫も憾むる所なし/経国美談(竜渓)」
至治
しち [1][2] 【至治】
世の中がいたってよく治まること。
至点
してん [0] 【至点】
夏至点と冬至点。
→分点
至理
しり [1] 【至理】
しごくもっともな道理。最高の理。
至知
しち [1][2] 【至知・至智】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく優れていること。また,そうした人やさま。「至愚(シグ)なる者も甚だ少なく,―なる者も甚だ稀なり/文明論之概略(諭吉)」
至福
しふく [0] 【至福】
この上ない幸福。「―の境地」
至福千年説
しふくせんねんせつ [6] 【至福千年説】
⇒千年王国説(センネンオウコクセツ)
至精
しせい [0] 【至精】
(1)いたって精妙であること。
(2)非常に純粋であること。
至純
しじゅん [0] 【至純・至醇】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく純粋なこと。少しも混じりけのないさま。「―の心」
至緊
しきん [0] 【至緊】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて切迫している・こと(さま)。「―至要なる問題/月世界旅行(勤)」
至聖
しせい [1][0] 【至聖】
この上なく知徳のすぐれていること。また,その人。
至聖所
しせいじょ [0] 【至聖所】
古代イスラエルで,エルサレムの神殿の最奥部に一段高く二重の幕によって仕切られた最も聖なる場所。宗教哲学的象徴として重要な意味をもつ。
至花道
しかどう シクワダウ 【至花道】
能楽論書。一冊。世阿弥著。1420年成立。五か条に分かれ,二曲三体・無主風・皮肉骨など,花に至るための習道について論ずる。
至芸
しげい [0][1] 【至芸】
非常にすぐれた技芸。最高の芸。
至要
しよう [0] 【至要】 (名・形動)[文]ナリ
きわめて大切なこと。この上なく重要であること。また,そのさま。「政治上―なる訓戒の語と云ふべきなり/民約論(徳)」
至親
ししん [0] 【至親】 (名・形動)[文]ナリ
最も血縁の近い間柄である・こと(さま)。「―なる妻にさへ告げざりし其秘密/福翁百話(諭吉)」
至言
しげん【至言】
a wise saying.…とは〜である It is rightly[aptly,wisely,well]said that….
至言
しげん [0] 【至言】
物事の本質を適切に言い表した言葉。
至誠
しせい [0][1] 【至誠】
この上なく誠実なこと。また,その心。まごころ。「愛国は人性の―なり/基督信徒の慰(鑑三)」
至誠
しせい【至誠】
sincerity;→英和
faith;→英和
one's true heart.
至誠心
しじょうしん シジヤウ― [2] 【至誠心】
〔仏〕 極楽往生を願う真心。
至論
しろん [0] 【至論】
だれもが納得するようなすばらしい意見。道理にかなった最高の論。
至貴
しき [1] 【至貴】
この上なく尊いこと。
至軽風
しけいふう [2] 【至軽風】
ビューフォート風力階級で 1 の風。
→風力階級
至近
しきん [0] 【至近】
きわめて近いこと。「―距離」「―弾」
至道
しどう [0] 【至道】
〔古くは,多く「しいとう」〕
この上ない高みに達した人道。
至道無難
しどうぶなん シダウ― 【至道無難】
(1603-1676) 江戸初期の臨済宗の僧。美濃の人。至道は字(アザナ)。愚堂東寔(トウシヨク)に師事し,江戸で活躍した。「即心記」「自性記」などの仮名法語を著す。また,道歌・書をよくした。
至適度
してきど [3] 【至適度】
条件に適する度合。
至醇
しじゅん [0] 【至純・至醇】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく純粋なこと。少しも混じりけのないさま。「―の心」
至重
しちょう [0] 【至重】 (名・形動)[文]ナリ
この上なく,大事である・こと(さま)。「偕老同穴(カイロウドウケツ)は人倫の―なるものとして,既(スデ)に已(スデ)に其習慣を成し/福翁百話(諭吉)」
至鈍
しどん [0] 【至鈍】 (名・形動)[文]ナリ
非常におろかである・こと(さま)。「その人,才性―なりとも/西国立志編(正直)」
至難
しなん [1][0] 【至難】 (名・形動)
きわめて難しいさま。「計画を遂行するのは―なことだ」「―の技」
[派生] ――さ(名)
至難の[な]
しなん【至難の[な]】
most difficult.
至高
しこう [0] 【至高】 (名・形動)[文]ナリ
この上もなく高くすぐれている・こと(さま)。最高。「―の芸」「至善―なりと定めたる一元理を/明六雑誌 22」
至高善
しこうぜん [2] 【至高善】
⇒最高善(サイコウゼン)
致し方
いたしかた [0] 【致し方】
する方法。しかた。「―ございません」
致す
いたす【致す】
do (行なう);→英和
bring about[cause](招来).⇒不徳.
致す
おこ・す 【遣す・致す】
■一■ (動サ下二)
(1)先方からこちらへ送ってくる。よこす。「白玉の五百箇集(イオツツド)ひを手に結び―・せむ海人(アマ)はむがしくもあるか/万葉 4105」
(2)(動詞の連用形に付いて)その動作がこちらへ向けて行われる意を表す。「度度ほのめかし―・せけれど/源氏(東屋)」
■二■ (動サ四)
{■一■}に同じ。「おのれ―・さずは胴切にしてやらう/狂言・太刀奪(虎寛本)」
〔下二段が室町末期に四段に変わったもの〕
致す
いた・す [2] 【致す】 (動サ五[四])
(1)そこまで達するようにする。至らせる。
(ア)心などをある方面に向けて届かせる。「ふるさとに思いを―・す」「健康に心を―・して励む」
(イ)あることが原因となってよくない結果を引き起こす。「これは私の不徳の―・すところです」
(ウ)身や命をささげる。差し出す。「危きを見て,命を―・す処々/太平記 26」
〔「いたる」の他動詞〕
(2)動詞「する」の待遇表現。
(ア)「する」の謙譲語。動作者を低めることで聞き手を敬う。多く下に「ます」を付けて用いる。「準備は一切こちらで―・します」「間もなく係の者が御案内を―・します」「今後とも努力を―・す所存であります」
(イ)「する」の丁寧語。多く下に「ます」を付けて用いる。「船はまさに岸壁を離れようと―・しておりました」「メロンは,一個四,五千円も―・します」「あと一〇分―・しますと,京都に着きます」
(ウ)「する」の尊大語。上位者が下位者の行為について,下位者を低めて言う。「時間がない。早く―・せ」「これ邪魔を―・すな」
(3)(補助動詞)
和語の動詞の連用形やこれに「お」を添えたもの,漢語サ変動詞の語幹やこれに「御」を添えたものに付いて,補助動詞「する」の敬語として用いる。
(ア)補助動詞「する」の謙譲語・丁寧語。多くは下に「ます」を付けて用いる。「お荷物をお持ち―・しましょう」「大事な壺(ツボ)を壊しでも―・しますと大変ですから…」
(イ)補助動詞「する」の尊大語。「早く案内―・せ」「訴えるなり何なり―・すがよい」
[可能] いたせる
致事
ちし [1] 【致仕・致事】 (名)スル
〔「ちじ」とも〕
(1)〔禄位を君主に返還する意から〕
官職を退くこと。致禄。退官。「父允成が―して,家督相続をしてから/渋江抽斎(鴎外)」
(2)〔「礼記(曲礼上)」による。昔,中国の官吏が七〇歳で退官を許されたので〕
七〇歳の称。致事。
致仕
ちし [1] 【致仕・致事】 (名)スル
〔「ちじ」とも〕
(1)〔禄位を君主に返還する意から〕
官職を退くこと。致禄。退官。「父允成が―して,家督相続をしてから/渋江抽斎(鴎外)」
(2)〔「礼記(曲礼上)」による。昔,中国の官吏が七〇歳で退官を許されたので〕
七〇歳の称。致事。
致傷
ちしょう [0] 【致傷】
犯罪行為の結果として傷害にいたらしめること。
致命
ちめい [0] 【致命】
生命にかかわること。生命を失うこと。
致命傷
ちめいしょう【致命傷】
a mortal[fatal]wound;a fatal blow (打撃).〜を受ける be mortally[fatally]wounded.
致命傷
ちめいしょう [0][2] 【致命傷】
(1)死ぬ原因となった傷。命とりの傷。「―を負う」
(2)再起できないほどの痛手。「大暴落が―となって破産した」
致命率
ちめいりつ [2] 【致命率】
ある病気にかかった患者のうち,その病気で死亡した患者の割合。百分率または千分率で示す。致死率。
致命的
ちめいてき [0] 【致命的】 (形動)
(1)生命の断たれる原因となるようなさま。「―な傷」
(2)取り返しのつかないさま。失脚・破滅・失敗の原因となるような重大なさま。「―なミス」「―打撃」
致命的打撃
ちめいてき【致命的打撃(を与える)】
(deal a person) a fatal[mortal,deadly]blow.
致斎
ちさい [0] 【致斎】
律令制で,散斎(荒忌)の後に行う最も厳重な物忌み。令の規定では三日間。真忌(マイミ)。
致景
ちけい [0] 【致景】
よい景色。美景。「さて難波の浦の―の数々/謡曲・弱法師」
致死
ちし [1] 【致死】
死にいたること。死なせること。「毒薬の―量」「過失―」
致死の
ちし【致死の】
fatal;→英和
lethal.→英和
‖致死量 a fatal[lethal]dose.
致死率
ちしりつ [2] 【致死率】
「致命率(チメイリツ)」に同じ。
致死突然変異
ちしとつぜんへんい [7] 【致死突然変異】
個体が性的に成熟する前に死に至る突然変異。
致死遺伝子
ちしいでんし [4] 【致死遺伝子】
個体発生のある時期に死を引き起こす遺伝子。優性のものと劣性のものとがある。ハツカネズミの黄色,トウモロコシで葉緑素を欠くものなどは劣性致死遺伝子の支配を受けている。致死因子。
致死量
ちしりょう [2] 【致死量】
生体を死にいたらせるに足りる薬物の量。
致知
ちち [1][2] 【致知】
(1)朱子学で,事物の道理をきわめ知ること。
(2)陽明学で,本然の良知を明らかにして完全なものとすること。
→格物(カクブツ)致知
致禄
ちろく [0] 【致禄】
官職をやめること。辞職。致仕。
致良知
ちりょうち [2] 【致良知】
陽明学の主要命題。人間の先天的道徳的知覚力・判断力を発揮せよという説。良知を致す。
→良知
致誠
ちせい [0] 【致誠】
誠をいたすこと。誠意を表すこと。
臼
うす [1] 【臼・碓】
(1)杵(キネ)を用いて餅をついたり,穀物を精白したりする道具。木または石を丸くえぐった円筒形のもの。
(2)「碾(ヒ)き臼」に同じ。
臼
うす【臼】
<pound rice in> a mortar;→英和
a hand mill (ひき臼).→英和
〜でひく grind;→英和
mill.
臼の声
うすのこえ 【臼の声】
山田流箏曲(ソウキヨク)の一。奥許しの曲。森川三左衛門作詞。1879年(明治12)三世山登松齢(ヤマトシヨウレイ)作曲。
臼の木
うすのき [1] 【臼の木】
ツツジ科の落葉低木。山地に自生。よく分枝し,葉は楕円形で互生する。初夏に鐘形で淡黄緑色の小花を下向きにつける。小液果は頭部がへこんで臼に似,甘酸っぱく,食べられる。カクミノスノキ。
臼井
うすい ウスヰ 【臼井】
姓氏の一。
臼井吉見
うすいよしみ ウスヰ― 【臼井吉見】
(1905-1987) 評論家・小説家。長野県生まれ。東大卒。雑誌「展望」初代編集長。文明批評・文学論を展開。評論「蛙のうた」「小説の味わい方」,小説「安曇野」など。
臼伏せ
うすぶせ 【臼伏せ】
東北地方で大晦日に行われる年占(トシウラ)の一種。三個の餅を早稲(ワセ)・中手・晩手(オクテ)と定めて米の入った升に入れ,その上に臼を伏せて翌朝臼を起こし,最も多く米粒のついた餅によって,その年作る稲の品種を占う。
臼取り
うすどり [0][4] 【臼取り】
⇒捏(コ)ね取(ド)り
臼唄
うすうた [2] 【臼唄】
「臼挽(ウスヒ)き唄」に同じ。
臼太鼓踊り
うすだいこおどり [6] 【臼太鼓踊り】
民俗舞踊の一。背に神籬(ヒモロギ)を飾り,胸につけた臼形の大きな太鼓を打って踊る。主に南九州にみられる。
臼挽き
うすひき [0][4] 【臼挽き】
挽き臼で物を挽き砕くこと。また,その人。
臼挽き唄
うすひきうた [4] 【臼挽き唄】
民謡。臼を挽きながらうたう仕事唄。臼唄。
臼搗く
うすづ・く 【臼搗く・舂く】 (動カ四)
〔「うすつく」とも〕
(1)穀物などを臼に入れてつく。「我れ―・き炊(カシ)く所に宿りす/今昔 2」
(2)夕日が山の端に入ろうとする。「かくて日も壁際に―・き/父の終焉日記」
臼杵
うすき 【臼杵】
大分県東部,臼杵湾奥にある市。戦国末期,大友氏の築城に始まり,江戸時代は稲葉氏の城下町。商工業が盛ん。ミカン・カボスを栽培。
臼杵石仏
うすきせきぶつ 【臼杵石仏】
臼杵市にある石仏群。凝灰岩の岩壁に刻まれた磨崖(マガイ)仏群で,大日如来・阿弥陀如来など六〇体余りが現存。平安後期から鎌倉時代の作。重要文化財。
臼歯
きゅうし キウ― [1] 【臼歯】
哺乳動物の上下の歯列の奥にある歯。前臼歯(小臼歯)と後臼歯(大臼歯)の区別があり,人間では上下左右にそれぞれ前臼歯二本,後臼歯三本がある。
臼歯
うすば [2] 【臼歯】
(1)臼歯(キユウシ)。奥歯。
(2)すり減って臼のようになっている老人の歯。[和名抄]
臼歯
きゅうし【臼歯】
[大]a molar (tooth);→英和
[小]a premolar (tooth).→英和
臼状
きゅうじょう キウジヤウ [0] 【臼状】
臼(ウス)のような形。
臼状火山
きゅうじょうかざん キウジヤウクワ― [5] 【臼状火山】
⇒火砕丘(カサイキユウ)
臼玉
うすだま [0] 【臼玉】
古墳時代の玉の一。径5ミリメートル前後,厚さ2〜3ミリメートルの円盤の中央に穴をうがったもの。滑石製が多い。祭祀(サイシ)に用いたらしい。
臼田
うすだ 【臼田】
長野県東部,南佐久郡,千曲川中流の町。蓼科山北東麓に位置。
臼田
うすだ 【臼田】
姓氏の一。
臼田亜浪
うすだあろう 【臼田亜浪】
(1879-1951) 俳人。長野県生まれ。本名,卯一郎。「石楠」主宰。大須賀乙字の影響を受け俳壇の革新を推進,季語に代わる自然感,一句一章説を提唱した。句集に「亜浪句鈔」など。
臼砲
きゅうほう キウハウ [1] 【臼砲】
砲身が短く射角の大きい近距離用火砲。遮蔽(シヤヘイ)物の陰や反対斜面の射撃に適する。
臼茸
うすたけ [2] 【臼茸】
担子菌類のキノコ。高さ5〜15センチメートル。らっぱ状で上面は黄褐色または黄赤色。下面は黄白色で脈状のひだが走る。初秋に針葉樹林内に生える。食用。ラッパタケ。
臼起こし
うすおこし [3] 【臼起(こ)し】
正月二日の行事。大晦日(オオミソカ)に伏せておいた臼を起こして餅のつき初めをする。ついておいた餅を臼に入れて杵(キネ)の音をたてたり,白米と鏡餅を臼に供えたりする地方もある。
臼起し
うすおこし [3] 【臼起(こ)し】
正月二日の行事。大晦日(オオミソカ)に伏せておいた臼を起こして餅のつき初めをする。ついておいた餅を臼に入れて杵(キネ)の音をたてたり,白米と鏡餅を臼に供えたりする地方もある。
臼辺鳥
うすべどり 【臼辺鳥】
鶏(ニワトリ)の異名。[下学集]
舁き上げる
かきあ・げる [4][0] 【舁き上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かきあ・ぐ
かつぎあげる。「棺(カン)を―・げて/阿部一族(鴎外)」
舁き入れる
かきい・れる [4][0] 【舁き入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かきい・る
担いで運び入れる。「茶店の座敷に―・れたりし時/義血侠血(鏡花)」
舁き据う
かきす・う 【舁き据う】 (動ワ下二)
(輿(コシ)や駕籠(カゴ)などを)担いで来てすえる。「舟に車―・ゑて渡して/更級」
舁き据え屋形船
かきすえやかたぶね カキスヱ― 【舁き据え屋形船】
簡単な屋形を取り付けた船。「けしかる―に大幕ひかせ/平家 2」
舁く
か・く [1] 【舁く】 (動カ五[四])
(二人以上で)肩にのせて運ぶ。「駕籠(カゴ)を―・く」「夫人をば輿に載せて―・かせ/即興詩人(鴎外)」
[可能] かける
舂き屋
つきや [2] 【搗き屋・舂き屋】
(1)米などの穀物をついて精白することを職業とする家。また,その人。
(2)穀物を精製する小屋。
舂き減り
つきべり [0] 【搗き減り・舂き減り】 (名)スル
米などをついたために量が減ること。
舂く
つ・く [1][2] 【搗く・舂く】 (動カ五[四])
〔「突く」と同源〕
杵(キネ)など棒状のもので穀物・木の実などを強く打って,くだいたり,押しつぶしたり,殻を除いたりする。「米を―・く」「餅(モチ)を―・く」「あたね―・き染木が汁に/古事記(上)」
[可能] つける
舂く
うすづ・く 【臼搗く・舂く】 (動カ四)
〔「うすつく」とも〕
(1)穀物などを臼に入れてつく。「我れ―・き炊(カシ)く所に宿りす/今昔 2」
(2)夕日が山の端に入ろうとする。「かくて日も壁際に―・き/父の終焉日記」
舂米
しょうまい [0] 【舂米】
ついて脱穀した米。つきしね。
舅
しゅうと シウト [0] 【舅・姑】
(1)夫あるいは妻の父。《舅》
(2)夫あるいは妻の母。しゅうとめ。《姑》
舅
しゅうと【舅】
a father-in-law.
舅姑
きゅうこ キウ― [1] 【舅姑】
舅(シユウト)と姑(シユウトメ)。
舅御
しゅうとご シウト― [0][3] 【舅御・姑御】
しゅうと・しゅうとめを敬っていう語。
興
きょう【興】
(an) interest;→英和
fun.→英和
〜を添える(さます) add to (spoil) the fun.→英和
〜じる amuse oneself <by doing> .〜が乗る become interested <in> .
興
おこし [2] 【粔籹・興】
糯米(モチゴメ)や粟(アワ)を蒸し,乾かしてから炒ったものを,水飴(ミズアメ)と砂糖で板状に固めた菓子。ごま・落花生・大豆などを混ぜたものもある。おこしごめ。
興
きょう [0] 【興】
(1)心に感じる楽しさやおもしろみ。「―を覚える」「―を添える」「―をそそる」
(2)その場のたわむれ。座興。
(3)「詩経」の六義(リクギ)の一。漢詩の表現・修辞による分類の一。草や鳥など自然界の事物から歌い起こして,それとなく人間世界にたとえる手法。
興がる
きょうが・る [3] 【興がる】 (動ラ五[四])
(1)おもしろがる。また,そのような態度を見せる。「つまらぬ裏話を―・って聞きいる」
(2)不思議に思う。怪しく思う。「そこより水湧き出づ。―・りて,方二三尺深さ一尺余ばかり掘りたれば/古本説話 47」
(3)普通と変わっている。風変わりである。「折節風荒くして,―・る島へぞ着けにける/御伽草子・一寸法師」
興じる
きょう・じる [0][3] 【興じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「興ずる」の上一段化〕
「興ずる」に同じ。「トランプに―・じる」
興す
おこ・す [2] 【起(こ)す・興す】 (動サ五[四])
(1)起きるようにする。
(ア)倒れたりして横になっているものや,傾いているものを立てる。「倒れた苗木を―・す」「転んだ子供を―・してやる」「ベッドの上に体を―・す」
(イ)眠っている人の目を覚まさせる。「朝六時に―・して下さい」
(2)地面などが平らになっている状態を破る。
(ア)地面の表面を掘り返す。「畑を―・す」「畝を―・す」
(イ)地面の表面にある物をはがす。「石を―・すとアリの巣が見つかる」
(ウ)(花札・カルタなどで)伏せられている札を表に返す。「札を―・す」
(3)物事・事態・動きなどを生じさせる。また,意図的でなく,結果として,ある事態を生じさせる。「反乱を―・す」「水の力で電気を―・す」「腹痛を―・す」
(4)ある感情や意などを心の中に生じさせる。「やる気を―・す」「すぐにかんしゃくを―・す」「勉学意欲を―・させる教育」「道心を―・す」
(5)新たに物事を始める。組織などを作る。《起・興》「国を―・す」「会社を―・す」「事業を―・す」
(6)活動を盛んにさせる。《興》「産業を―・す」「没落した家を―・す」
(7)音声を文字化する。「録音テープを―・す」
(8)版に彫る。「此わけを板行に―・して/黄表紙・艶気樺焼」
(9)心をふるい立たせる。「大夫(マスラオ)の心振り―・し/万葉 3962」
〔「起きる」「起こる」に対する他動詞〕
[可能] おこせる
[慣用] 願を―・事を―・寝た子を―・筆を―・身を―
興ず
きょう・ず 【興ず】 (動サ変)
⇒きょうずる
興ず
こう・ず 【興ず】 (動サ変)
おこす。興隆させる。「聖徳太子,仏法を―・ぜんとし給ひしに/盛衰記 24」
興ずる
きょう・ずる [0][3] 【興ずる】 (動サ変)[文]サ変 きよう・ず
(1)楽しむ。愉快な時を過ごす。「思い出話に―・ずる」
(2)興味をもつ。また,好む。「少将此れを極(イミジ)く―・じける人にて/今昔 30」
興る
おこ・る [2] 【興る】 (動ラ五[四])
〔「起こる」と同源〕
新しく生じて勢いが盛んになる。おきる。「スイスには時計産業が―・った」「モンゴル高原に―・った大帝国」
興る
おこる【興る】
rise;→英和
spring up;prosper.→英和
興世王
おきよおう 【興世王】
(?-940) 平安中期の官人。系譜不詳。平将門に坂東征服を勧め,将門が行なった除目により上総介となる。のち追討軍に殺された。
興中会
こうちゅうかい 【興中会】
中国,清末の反満民主革命の秘密政治結社。1894年,孫文がハワイで広東出身の華僑(カキヨウ)を中心に組織し翌年本部を香港に置く。二度の蜂起に失敗したが,1905年,中国革命同盟会に発展。
興亜
こうあ [1] 【興亜】
アジア(亜細亜)諸国の勢力を盛んにすること。第二次大戦前に用いられた語。
興亜奉公日
こうあほうこうび [6] 【興亜奉公日】
国民精神総動員運動の一環として実施された生活規制。1939年(昭和14)9月1日から毎月一日をあて,料理飲食店での飲酒を禁止するなどした。
興亜院
こうあいん 【興亜院】
日中戦争長期化に伴い,1938年(昭和13)対中国政策一元化のために設置された内閣直属機関。42年大東亜省設置により廃止。
興亡
こうぼう【興亡】
rise and fall;ups and downs;vicissitudes.
興亡
こうぼう [0] 【興亡】
興り栄えることとほろびること。興廃。盛衰。「民族の―」
興京
こうけい 【興京】
中国,遼寧省の撫順の東に位置する都市。1603年,清の太祖ヌルハチがここに築城。清朝の発祥地として知られる。ホトアラ。
興信所
こうしんじょ [0][5] 【興信所】
個人や企業の信用・財産などを秘密に調べ,依頼者に報告する民間の機関。
興信所
こうしんじょ【興信所】
an inquiry agency (人事);a commercial inquiry agency (商業関係).
興信録
こうしんろく [3] 【興信録】
個人や法人の信用状況を明らかにするため,その財産や営業状況を調査,記録した書物。
興味
きょうみ [1] 【興味】
(1)物事に心がひかれおもしろいと感じること。おもしろみ。おもむき。「―を覚える」「―をもつ」「―をひかれる」
(2)〔教・心〕 ある対象に対して特別の関心・注意を向ける心的傾向。
興味
きょうみ【興味】
(an) interest.→英和
〜のある(ない) (un)interesting.→英和
〜をもつ be interested[take (an) interest] <in> .〜を失う lose interest <in> .興味津々 very interesting.興味本位に for amusement.
興味本位
きょうみほんい [4] 【興味本位】
おもしろいと思いさえすればよいという傾向。「―の記事」
興味津々
しんしん【興味津々】
be full of interest.
興味津津
きょうみしんしん [1] 【興味津津】 (ト|タル)[文]形動タリ
興味が尽きないさま。あとからあとから興味がわくさま。「今後の展開には―たるものがある」
興味深い
きょうみぶか・い [5] 【興味深い】 (形)[文]ク きようみぶか・し
〔「きょうみふかい」とも〕
大変おもしろく心がひかれる。関心がもたれる。興味が深い。「―・い問題」
興国
こうこく 【興国】
南朝の年号(1340.4.28-1346.12.8)。延元の後,正平の前。後村上天皇の代。
興国
こうこく [0] 【興国】
(1)国の勢いをさかんにすること。
(2)新しく国をおこすこと。建国。
興奮
こうふん【興奮】
excitement;→英和
stimulation.〜する be excited[stimulated].〜させる excite;→英和
stimulate.→英和
〜しやすい excitable.→英和
‖興奮剤 a stimulant.
興奮
こうふん [0] コウ― 【興奮】 ・ カウ― 【昂奮・亢奮】 (名)スル
(1)物事に感じて気持ちが高ぶること。「―して眠れない」「士気自ら―する/此一戦(広徳)」
(2)刺激によって神経の働きが活発になること。特に,生体またはその器官・組織が刺激によって休止状態から活動状態へ移ること。
興奮伝導
こうふんでんどう [5] 【興奮伝導】
興奮性細胞の一か所でおこった興奮が,同じ細胞の全体に広がること。
興奮剤
こうふんざい [3][0] 【興奮剤】
中枢神経に作用して精神状態を正常以上に高める薬。カフェイン・カンフル・ジモルホラミンなど。
興奮性細胞
こうふんせいさいぼう [7] 【興奮性細胞】
刺激に反応して細胞内外での電気的状態を変化させて,興奮を発生,伝達できる細胞。神経細胞と筋細胞,内分泌にかかわる細胞の一部がある。
興安嶺
こうあんれい 【興安嶺】
中国の東北部にある古期褶曲山脈。大興安嶺と小興安嶺の総称。狭義には南北に走る大興安嶺をさす。シンアン-リン。
興宴
きょうえん [0] 【興宴】
興趣の多い宴会。おもしろい遊び。
興廃
こうはい [0] 【興廃】 (名)スル
おこることとすたれること。「皇国の―此の一戦に在り」「古来政府の―する理を説きて/日本開化小史(卯吉)」
興復
こうふく [0] 【興復】
衰えたものをもとにもどすこと。再興。
興懐
きょうかい [0] 【興懐】
興趣を感じる心。「船の静かなる日,当時の―を存せん為に録す/航海新説(桜洲)」
興敗
こうはい [0] 【興敗】 (名)スル
おこることとやぶれること。興隆と衰退。興亡。「天下百事常―/花柳春話(純一郎)」
興旺
きょうおう [0] 【興旺】 (名)スル
勢いが盛んになること。「正直にして,人に倚信せらるるに非れば,商業と雖も―すること能はず/新聞雑誌 60」
興業
こうぎょう [0] 【興業】 (名)スル
事業をおこすこと。特に,経済上の事業をおこし,産業を盛んにすること。「殖産―」
興業意見
こうぎょういけん 【興業意見】
殖産興業の方策を説いた意見・資料集。1884年(明治17)前田正名編。
興業銀行
こうぎょうぎんこう【興業銀行】
an industrial bank.
興正寺
こうしょうじ コウシヤウ― 【興正寺】
京都市下京区にある寺。山号,円頓山。1482年仏光寺派一四世の経豪(キヨウゴウ)が蓮如に帰依して創建。西本願寺の脇門跡であったが,1876年(明治9)独立して浄土真宗興正派の本山となる。
興正菩薩
こうしょうぼさつ コウシヤウ― 【興正菩薩】
叡尊(エイゾン)の諡号(シゴウ)。
興津
おきつ 【興津】
静岡県清水市の地名。駿河(スルガ)湾に臨む東海道の旧宿場町。清見(セイケン)寺門前の清見潟(キヨミガタ)は歌枕として名高い。
興津海苔
おきつのり [3] 【興津海苔】
紅藻類スギノリ目の海藻。本州・九州に分布。潮間帯の潮だまりに生育。叉状に分岐し,扇状に広がる。高さは約7センチメートル。枝は平たい線形で,質はかたい。刺身のつまにする。キクノリ。サクラノリ。
興津鯛
おきつだい [3] 【興津鯛】
アマダイの異名。また,その干物。
興盛
こうせい [0] 【興盛】 (名)スル
盛んになること。
興禅護国論
こうぜんごこくろん 【興禅護国論】
日本最初の禅書。栄西著。三巻。1198年成立。宋から帰国した栄西が,論難に対し,臨済禅の護国思想を主張した書。禅宗独立を宣言し,宗義を述べる。
興福寺
こうふくじ 【興福寺】
奈良市にある法相宗の大本山。南都七大寺の一。藤原鎌足の遺志に従い夫人鏡女王(カガミノオオキミ)が建てた山階(ヤマシナ)寺に始まり,のち飛鳥に移して厩坂(ウマヤサカ)寺と称し,さらに平城京遷都とともに現在地に移転し興福寺と改称。藤原氏の氏寺として権勢をふるった。僧徒は延暦寺の山法師に対して奈良法師としておそれられた。鎌倉・室町時代,大和国守護。東金堂・五重塔などのほか多くの文化財を蔵する。
興米
おこしごめ [3][0] 【粔籹米・興米】
「おこし(粔籹)」に同じ。
興聖寺
こうしょうじ コウシヤウ― 【興聖寺】
京都府宇治市宇治山田にある曹洞宗最初の禅寺。山号は,仏徳山。1233年道元が山城国深草に開山。道元が永平寺に移るまでの11年間栄えたが,その後衰微し,1649年永井尚政(ナオマサ)が現在の地に移して再興。
興致
きょうち [1] 【興致】
趣のあるおもしろさ。
興行
こうぎょう [0] 【興行】 (名)スル
(1)入場料を取って公開する芸能・スポーツ・見世物などの催し。また,その催しを行うこと。「地方―」「―場(ジヨウ)」「―主」
(2)法会・芸能・連歌・俳諧などの会を催すこと,またその会。「灌頂―せらるべき由/平家 3」
(3)盛んに行われること。「頃年禅法の―世に喧しく/太平記 24」
興行
こうぎょう【興行】
show business (事業);a show;→英和
<give> a performance.→英和
〜する perform;→英和
run a show.‖興行界 the entertainment world.興行師 a showman.興行主 a promoter.昼興行 a matinée.
興行師
こうぎょうし [3] 【興行師】
興行{(1)}の開催を職業とする人。
興行権
こうぎょうけん [3] 【興行権】
(1)演劇の上演,映画の上映,音楽の演奏などについて,その著作者が有する権利。上演権・上映権・演奏権などがある。
(2)興行{(1)}を行う権利。
興衰
こうすい [0] 【興衰】
興ることと衰えること。興亡。盛衰。
興言
きょうげん [0] 【興言】
興に乗じ勢いに任せて言う言葉。座興の言葉。「後撰・古今ひろげて―しあそびて/大鏡(道兼)」
興言利口
きょうげんりこう [5] 【興言利口】
即興の言葉と巧みな言い回し。
興譲館
こうじょうかん コウジヤウクワン 【興譲館】
米沢藩の藩校。1697年創設の藩校を,1776年藩主上杉治憲(鷹山(ヨウザン))が儒学者細井平洲を招いて再興し,興譲館と称した。
興起
こうき [1] 【興起】 (名)スル
(1)おこりたつこと。勢いが盛んになること。「今将に―せんとする斉武(セーベ)をして/経国美談(竜渓)」
(2)ものに感じて,励み立つこと。「感奮―す」「人民をして観感―せしむることは/西国立志編(正直)」
興趣
きょうしゅ [1] 【興趣】
楽しく愉快に感じること。おもしろみ。「―が尽きない」「―がわく」
興醒まし
きょうざまし [3][5][0] 【興醒まし】 (名・形動)[文]ナリ
面白みをなくす・こと(さま)。「ここで長演説はとんだ―だ」
興醒め
きょうざめ [0][4] 【興醒め】 (名・形動)スル [文]ナリ
面白みがなくなる・こと(さま)。「裏話を聞かされて―した」「なんとも―な話だ」
興醒める
きょうざ・める [4] 【興醒める】 (動マ下一)[文]マ下二 きようざ・む
興がさめる。「話の腰を折られて―・める」
興銀
こうぎん 【興銀】
「日本興業銀行」の略。
興隆
こうりゅう [0] 【興隆】 (名)スル
勢いが盛んになって栄えること。興起。「新たな文化が―する」
興隆
こうりゅう【興隆】
prosperity.→英和
〜する prosper;→英和
rise.→英和
舌
した【舌】
the tongue.→英和
〜が荒れている One's tongue is rough.〜が回らない be tongue-tied.〜がもつれる have difficulty in articulation.〜を出(鳴ら)す put[stick]out (clack) one's tongue.〜を巻く be astounded.
舌
した [2] 【舌】
(1)脊椎動物の口腔底にあって粘膜におおわれた骨格筋性の器官。魚類は筋肉を欠き粘膜状,一般の動物では筋肉・腺をそなえ,可動性。ヒトでは唾液腺が開口し,味覚・触覚をつかさどるほか,咀嚼(ソシヤク)嚥下(エンゲ)を助け,発声器の一部でもある。べろ。
(2)物を言うこと。また,その言い方。くち。「その―にあひては,すなほに心よき人も/浴泉記(喜美子)」
(3)舌に似た形のもの。「鐙(アブミ)の―」
→簧(シタ)
舌たるい
したたる・い [4] 【舌たるい】 (形)[文]ク したたる・し
〔近世以降の語〕
(1)物の言いようが甘えたようである。また,態度がべたべたしている。「益々寄添ひつつ,―・いまでに語(コトバ)を和げて/金色夜叉(紅葉)」
(2)物の言い方がくどくどしている。したるし。「―・い愚痴沢山な自惚やら楽屋落やら列べれば/社会百面相(魯庵)」
舌つき
したつき 【舌つき】 (名・形動ナリ)
物の言い方がはっきりしないこと。またそのさま。舌たらず。「声(コワ)づかひの,さすがに―にて,うちざれむとは,なほ思へり/源氏(朝顔)」
舌の根
したのね [4] 【舌の根】
舌の付け根。
→舌の根の乾(カワ)かぬうち(「舌」の句項目)
舌三寸
したさんずん [3] 【舌三寸】
「舌先三寸(シタサキサンズン)」に同じ。「男も女もつつしむべきは―/浄瑠璃・嫗山姥」
舌下
ぜっか [1] 【舌下】
舌の下。
舌下神経
ぜっかしんけい [4] 【舌下神経】
舌筋に分布する純運動性の神経。延髄の腹側から出る。第一二脳神経。
舌下腺
ぜっかせん [0] 【舌下腺】
舌の下部にあり,唾液を分泌する器官。
舌下錠
ぜっかじょう [3] 【舌下錠】
医薬品の迅速な全身への作用を目的とした錠剤。舌下に置いて舌でこね,素早く溶かして粘膜から吸収させる。狭心症の発作をコントロールするためなどに用いる。
→バッカル
舌乳頭
ぜつにゅうとう [3] 【舌乳頭】
舌の表面の粘膜にある固い小突起。
舌人
ぜつじん [0] 【舌人】
通訳をする人。通弁。通事。「長崎―の事跡に精(クワ)しい人の教を得た/伊沢蘭軒(鴎外)」
舌代
ぜつだい【舌代】
a brief note.
舌代
ぜつだい [0] 【舌代】
口で告げる代わりに文字で簡単に書き表したもの。口上書きや飲食店の値段表などに書く。
舌代
しただい [0] 【舌代】
〔口で言うべきところを代わりに文字で示した,の意〕
飲食店などで,客に示す挨拶(アイサツ)・値段表などの初めに記す語。口上。口上書き。ぜつだい。
舌偏
したへん [0] 【舌偏】
漢字の偏の一。「辞」「舐」などの「舌」。
舌先
したさき【舌先】
the tip of the tongue.→英和
〜でごまかす explain away.
舌先
したさき [0][4] 【舌先】
(1)舌の先。「―で味わう」
(2)口先。言葉。弁舌。「―が達者な人」
舌先三寸
したさきさんずん [5] 【舌先三寸】
口先だけの巧みな弁舌。舌三寸。「―で言いくるめる」
舌内音
ぜつないおん [3] 【舌内音】
悉曇(シツタン)学で,三内音の一。舌によって調音される音。[t][d][n]の類。
→三内音
舌出し三番
しただしさんば 【舌出し三番】
歌舞伎舞踊の一。長唄・清元。本名題「再春菘種蒔(マタクルハルスズナノタネマキ)」。二世桜田治助作詞。1812年江戸中村座初演。志賀山流の三番叟で復活した軽妙な踊り。舌出し三番叟。志賀山三番。種蒔三番。
舌切り雀
したきりすずめ [5] 【舌切り雀】
昔話の一。動物報恩譚。雀に糊(ノリ)をなめられた老婆が怒って,雀の舌を切って追い出す。心配した老爺が雀の宿を訪問して歓待され,宝の入った軽いつづらをもらって帰る。うらやんだ老婆が行って重いつづらをもらうが,開けてみると中から蛇・化け物などが出るというのが荒筋。明治時代に国定教科書に採用され一般化。古典では「宇治拾遺物語」にみえる。
舌口
ぜっこう [0] 【舌口】
(1)舌と口。
(2)くちさき。くちまえ。
舌咽神経
ぜついんしんけい [5] 【舌咽神経】
延髄の上部より発し,舌根・咽頭に分布する,知覚および運動神経から成る神経。第九脳神経。
舌圧子
ぜつあつし [4] 【舌圧子】
口腔内や咽頭を見るとき,舌を押し下げるために用いる篦(ヘラ)状の器具。圧舌子。
舌尖
ぜっせん [0] 【舌尖】
(1)音声学で,「タ」「ナ」などを発音するとき歯や歯茎に接触する舌の最先端部。
→舌端
(2)くちさき。くちまえ。弁舌。
舌尖音
ぜっせんおん [3] 【舌尖音】
舌尖と歯,歯茎,前部硬口蓋などで狭めが形成される言語音。日本語の「サ」の発音では,舌尖が下の門歯の裏についていれば舌尖音とはならないが,上の門歯に向かって持ち上がったような調音の場合には舌尖的となる。
舌平目
したびらめ [3] 【舌鮃・舌平目】
カレイ目ウシノシタ科とササウシノシタ科の海魚の総称。全長約10〜30センチメートル。体形は扁平で,牛の舌に似る。体色が赤いアカシタビラメや,黒いクロウシノシタなど日本近海に二八種がいる。大形のものはムニエルやバター焼きにして美味。本州中部以南の沿岸に分布。
→ウシノシタ
舌鮃[図]
舌平目
したびらめ【舌平目】
《魚》a sole.→英和
舌戦
ぜっせん [0] 【舌戦】
言葉で争うこと。口論。論戦。「激しい―が繰り広げられた」
舌戦
ぜっせん【舌戦】
⇒言論(戦).
舌打ち
したうち [0][4] 【舌打ち】 (名)スル
舌を上顎(ウワアゴ)に当ててはじき鳴らすこと。
(1)残念な気持ちや不愉快な気持ちなどを表す動作。「口惜しそうに―する」
(2)美味なものを味わったりするときの動作。舌鼓(シタツヅミ)。
舌打ちする
したうち【舌打ちする】
click one's tongue;tut.→英和
舌打ち音
したうちおん [4] 【舌打ち音】
⇒吸着音(キユウチヤクオン)
舌振り
したぶり 【舌風・舌振り】
(1)物の言い方。口のききよう。「―いと物さわやかなり/源氏(行幸)」
(2)「舌振(シタブ)るい」に同じ。「―ヲスル/日葡」
舌振るひ
したぶるい 【舌振るひ】
驚き恐れて,舌を震わせること。舌振り。「東国の兵これを見て,―して進まざりければ/盛衰記 35」
→舌を振る
舌捩り
したもじり [3] 【舌捩り】
言葉遊びの一。発音しづらい言葉を連ねて言わせるもの。「お綾(アヤ)や親にお謝り。お綾や親にお謝りとお言い」など。
舌根
ぜっこん [0] 【舌根】
(1)舌の最も奥の部分。舌の付け根。
(2)〔仏〕 五根,また六根の一。味覚を生ずる器官である舌,およびその味覚能力。
舌炎
ぜつえん [0] 【舌炎】
舌の炎症。各種口腔疾患,胃炎,全身の感染症,ビタミン欠乏症の際にみられる。
舌状
ぜつじょう [0] 【舌状】
舌のような形状。
舌状花冠
ぜつじょうかかん [5] 【舌状花冠】
合弁花冠の一。一つの花の全花弁が融合して筒状となり,上部のみが平らで舌のような形をしたもの。タンポポなどの花冠。
舌疽
ぜっそ [1] 【舌疽】
舌にできる腫(ハ)れ物。
舌疾
したど 【舌疾】 (形動ナリ)
早口なさま。舌速(シタバヤ)。「のたまふけはひの―にあはつけきを/源氏(賢木)」
舌疾し
したど・し 【舌疾し】 (形ク)
物言いがはやい。早口だ。「小賽(シヨウサイ)小賽とこふ声ぞ,いと―・きや/源氏(常夏)」
舌癌
ぜつがん [2] 【舌癌】
舌に発生する癌腫。
舌癌
ぜつがん【舌癌】
cancer on the tongue.→英和
舌短鐙
したみじかあぶみ [6] 【舌短鐙】
鐙の一。足を乗せる所(舌)が短い鐙。
⇔舌長(シタナガ)鐙
舌禍
ぜっか [1][0] 【舌禍】
演説や講演などの内容が法律や他人の怒りにふれたために,災いにあうこと。「―をまねく」
舌禍
ぜっか【舌禍】
an unfortunate slip of the tongue.→英和
舌端
ぜったん [0] 【舌端】
(1)舌の先。特に調音点として,舌の最先端部(舌尖)のすぐ後ろの上面の部分。
(2)くちさき。弁舌。ものいい。
舌端音
ぜったんおん [3] 【舌端音】
舌端が閉鎖もしくは狭められて形成される言語音。日本語のツは,舌端の前部と歯茎および歯による調音。
舌筋
ぜっきん [0] 【舌筋】
舌を構成する筋肉。横紋筋で構成され,舌下神経の支配をうける。
舌耕
ぜっこう [0] 【舌耕】
〔拾遺記「賈逵(カキ)非�力耕所�得,誦�経口倦。世所謂舌耕也」〕
弁舌によって生計をたてること。講義・演説などによって生活費を得ること。
舌舐めずり
したなめずり [3][4] 【舌舐めずり】 (名)スル
(1)おいしい食物を前にしたり想像したときや食事の前後に,舌で唇をなめること。
(2)何かしようと獲物を待ち構えているようす。
舌舐りする
したなめずり【舌舐りする】
lick one's lips.〜して食べる eat with much relish.
舌苔
ぜったい [0] 【舌苔】
舌の表面にできる白色または褐色の苔(コケ)状のもの。胃腸障害・熱性疾患などの際に見られる。
舌苔
ぜったい【舌苔】
《医》fur.→英和
舌触り
したざわり [3] 【舌触り】
(食べ物や飲み物などが)舌に触れたときの感じ。「とろけるような―」
舌足らず
したたらず [3] 【舌足らず】 (名・形動)[文]ナリ
(1)舌がよく回らず,発音がはっきりしない・こと(さま)。「―でよく聞き取れない」
(2)言葉・表現などが不十分なこと。十分に言い表していないこと。また,そのさま。「―な文章」
舌速
したばや 【舌速】 (形動ナリ)
物言いのはやいさま。口ばや。早口。舌疾(シタド)。「此の恨は尽きすまじ。尽きせじ晴れじ忘れじ止まじと,―に/浄瑠璃・用明天皇」
舌鋒
ぜっぽう [0] 【舌鋒】
鋭い弁舌。弁舌・議論などの鋭いことを鋒(ホコ)にたとえていう。「―鋭く攻撃する」
舌長
したなが 【舌長】 (形動ナリ)
身のほどもわきまえず大きなことを言うさま。口はばったいさま。「やあ,畜生とは―な梅王/浄瑠璃・菅原」
舌長し
したなが・し 【舌長し】 (形ク)
はばからない言いぶりである。「身が生国は大日本風来とは―・し/浄瑠璃・国性爺合戦」
舌長鐙
したながあぶみ [5] 【舌長鐙】
鐙の一。足を乗せる所(舌)が長い鐙。
⇔舌短(シタミジカ)鐙
舌長鐙[図]
舌革
したがわ [0] 【舌革】
靴の部分の名。つま先から履き口に向かって,ひもの下側を舌状に延びている革。
舌音
ぜつおん [2] 【舌音】
(1)舌先を歯または歯茎につけて発音する音。タ・ダ・ナ・ラ行などの各音。
(2)中国古代の音韻学で五音(ゴイン)の一。舌先を上の歯茎ないし硬口蓋につけて調音される音。「端」「定」「知」「娘」などの子音をさす。
舌頭
ぜっとう [0] 【舌頭】
(1)舌の先端。
(2)言葉。弁舌。「そんな大議論を―に弄(ロウ)する以上は/吾輩は猫である(漱石)」
舌風
したぶり 【舌風・舌振り】
(1)物の言い方。口のききよう。「―いと物さわやかなり/源氏(行幸)」
(2)「舌振(シタブ)るい」に同じ。「―ヲスル/日葡」
舌骨
ぜっこつ [0] 【舌骨】
舌根の下部にある馬蹄形の小骨。
舌鮃
したびらめ [3] 【舌鮃・舌平目】
カレイ目ウシノシタ科とササウシノシタ科の海魚の総称。全長約10〜30センチメートル。体形は扁平で,牛の舌に似る。体色が赤いアカシタビラメや,黒いクロウシノシタなど日本近海に二八種がいる。大形のものはムニエルやバター焼きにして美味。本州中部以南の沿岸に分布。
→ウシノシタ
舌鮃[図]
舌鼓
したつづみ [3] 【舌鼓】
〔「したづつみ」とも〕
おいしい物を味わったときに鳴らす舌の音。
舌鼓を打つ
したつづみ【舌鼓を打つ】
smack one's lips;eat with much gusto (食べる).
舎
−しゃ【舎】
象(キリン)舎 an elephant (a giraffe) house.
舎人
しゃじん 【舎人】
(1)召し使い。けらい。
(2)「とねり」に同じ。
舎人
とねり [0][1] 【舎人】
(1)皇族・貴族に仕えて,雑務を行なった下級官人。律令制下には内舎人・大舎人・春宮舎人・中宮舎人などがあり,主に貴族・官人の子弟から選任された。舎人男。舎人子。
(2)平安時代,貴族の牛馬などを扱う従者。
(3)旧宮内省式部職に属した名誉官。式典に関する雑務に従事した。
舎人男
とねりおとこ 【舎人男】
「舎人{(1)}」に同じ。「うちひさす宮女(ミヤオミナ)さすたけの―も忍ぶらひ/万葉 3791」
舎人監
しゃじんかん 【舎人監】
⇒とねりのつかさ(舎人監)
舎人監
とねりのつかさ 【舎人監】
律令制で,春宮坊(トウグウボウ)の役所であった三監の一。東宮の舎人の名帳・礼儀・分番の事を扱った。とねりつかさ。
舎人親王
とねりしんのう 【舎人親王】
(676?-735) 天武天皇の皇子。知太政官事。母は天智天皇の皇女新田部皇女。勅により日本書紀を編纂。死去に際し贈太政大臣。その子大炊王が即位して淳仁天皇となったので,崇道尽敬皇帝の追号がある。
舎人部
とねりべ [3] 【舎人部】
大化前代,天皇や皇族に直接仕え,雑役・警衛などにあたった部。
舎兄
しゃけい [0] 【舎兄】
自分の兄。実の兄。時には他人の兄もいう。しゃきょう。
⇔舎弟
舎利
しゃり [1][0] 【舎利】
〔梵 śarīra〕
(1)〔仏〕 遺骨。特に仏や聖人の遺骨をいう。仏舎利。さり。「―容器」
(2)白い米つぶ。また,米飯。「銀―」
(3)「おしゃり(御舎利)」に同じ。
舎利
さり [1] 【舎利】
⇒しゃり(舎利)(1)
舎利
しゃり 【舎利】
能の一。五番目物。旅僧が泉涌寺で仏舎利を拝しているところへ,里人が来て舎利のいわれを語る。里人は足疾鬼(ソクシツキ)と変じて舎利を奪って逃げるが,韋駄天(イダテン)が現れて舎利を取り戻す。
舎利会
しゃりえ [2] 【舎利会】
仏の遺骨を供養する法会。舎利講会。舎利講。
舎利別
しゃりべつ [2] 【舎利別】
〔(オランダ) siroop の中国での音訳か〕
シロップ。
舎利塔
しゃりとう [0][2] 【舎利塔】
(1)寺院で,仏舎利を安置する小さな塔。骨塔。
(2)宝珠に火焔のあるもの。多く舎利塔の頂にあるのでいう。
舎利塔(1)[図]
舎利弗
しゃりほつ 【舎利弗】
〔梵 Śāriputra〕
釈迦の十大弟子の一人。十六羅漢の一。懐疑論者の弟子だったが,のち仏弟子となり,智慧第一といわれた。舎利子。鶖鷺子(シユウロシ)。
舎利殿
しゃりでん [2] 【舎利殿】
仏の遺骨を安置する堂。中央に舎利塔を置く。
舎利法
しゃりほう [2][0] 【舎利法】
仏舎利を本尊として行う密教の修法。
舎利袋
しゃりぶくろ [3] 【舎利袋】
仏舎利を入れる袋。
舎利講
しゃりこう [0] 【舎利講】
⇒舎利会(シヤリエ)
舎利講会
しゃりこうえ [3] 【舎利講会】
⇒舎利会(シヤリエ)
舎営
しゃえい [0] 【舎営】 (名)スル
軍隊が民間の家屋などで休養・宿泊すること。露営・野営に対していう。
舎宅
しゃたく 【舎宅】
家。家宅。「百姓の―を焼き払ふ/将門記」
舎密
しゃみつ [0] 【舎密】
〔「セイミ」にあてた「舎密」を音読したもの〕
⇒セイミ
舎密
しゃみ [1] 【舎密】
⇒セイミ
舎密局
セイミきょく 【舎密局】
明治初期の理化学研究教育機関。1869年(明治2)政府が大阪舎密局を開局。翌年大阪理学校,次いで大阪開成学校と改称,1972年廃校。京都にも府立の京都舎密局があった。
舎密開宗
セイミかいそう 【舎密開宗】
日本最初の化学書。宇田川榕庵著。内編一八巻,外編三巻。1837〜47年刊。イギリスのヘンリーの著書の独語訳の蘭語訳を原著とし,訳とともに自分の注釈・実験の結果を記載。
舎弟
しゃてい [0] 【舎弟】
(1)自分の弟。実の弟。時には他人の弟もいう。
⇔舎兄
(2)(やくざなどの)弟分。
舎監
しゃかん【舎監】
a dormitory superintendent.
舎監
しゃかん [0][1] 【舎監】
寄宿舎を管理・監督する人。
舎衛
しゃえ シヤヱ 【舎衛】
釈迦の時代,中インド,迦毘羅衛(カビラエ)国の西北にあった国。波斯匿(ハシノク)王が治世にあたっていた。祇園精舎はこの南にある。
舎費
しゃひ [1] 【舎費】
寄宿舎などの維持のため,居住者が払う費用。
舎那
しゃな 【遮那・舎那】
〔仏〕 「毘盧遮那(ビルシヤナ)」の略。
舎飼い
しゃがい [0] 【舎飼い】
家畜を畜舎で飼育すること。
舐めずり
なめずり [4][0] 【舐めずり】
なめずること。「舌―」
舐めずる
なめず・る [3] 【舐めずる】 (動ラ五[四])
舌で,唇をなめまわす。「跡から,跡から子供を産んで…―・るばかりにして,愛し育てる/放浪(泡鳴)」「舌を―・り/霊異記(中訓注)」
舐める
な・める [2] 【嘗める・舐める】 (動マ下一)[文]マ下二 な・む
(1)物の表面を,舌の先で触れる。また,物を口の中にいれて舌の上でとかす。《舐》「猫が前足を―・める」「あめを―・める」
(2)少量ずつ味わいながら飲む。「酒をちびちび―・める」
(3)経験する。「世の辛酸を―・める」「苦杯を―・める」「苦汁を―・める」「甘露ヲ―・ムル/日葡」
(4)隈(クマ)なく及ぶ。「火は商店街を―・めつくした」「―・めるように見る」
(5)人を馬鹿にして無礼な態度をとる。あなどる。「相手を―・めてかかる」
〔(5)は「無礼(ナメ)」の動詞化〕
舐め回す
なめまわ・す [4] 【舐め回す】 (動サ五[四])
舌であちらこちらをなめる。すみずみまでなめる。「唇を―・す」
舐め尽くす
なめつく・す [4][0] 【舐め尽(く)す・嘗め尽(く)す】 (動サ五[四])
(1)全部なめてしまう。
(2)(炎を舌にたとえて)建物などを全部燃やす。「山火事は麓(フモト)の町を―・した」
舐め尽す
なめつく・す [4][0] 【舐め尽(く)す・嘗め尽(く)す】 (動サ五[四])
(1)全部なめてしまう。
(2)(炎を舌にたとえて)建物などを全部燃やす。「山火事は麓(フモト)の町を―・した」
舐り箸
ねぶりばし [4] 【舐り箸】
食事中に箸をなめること。無作法なこととされる。
舐る
ねぶ・る [2] 【舐る】 (動ラ五[四])
なめる。しゃぶる。「飴ん棒まで―・らせて/婦系図(鏡花)」
舐る
ねず・る 【舐る】 (動ラ四)
なめる。ねぶる。「ええ,尻―・りくされ/滑稽本・膝栗毛 6」
舐犢
しとく [0] 【舐犢】
〔後漢書(楊彪伝)〕
(親牛が子牛を愛して舌でなめるように)親が子を溺愛すること。「―の愛」
舒巻
じょかん [0] 【舒巻】
(1)のばし広げることとまき固めること。転じて,時勢に応じて身を処すこと。
(2)書物を開くこと。
舒明天皇
じょめいてんのう 【舒明天皇】
(593-641) 日本書紀で第三四代天皇(在位 629-641)の漢風諡号(シゴウ)。名は田村皇子。和風諡号は息長足日広額(オキナガタラシヒヒロヌカ)。押坂彦人大兄皇子の子。蘇我氏によって擁立,在位中同氏の勢力が増大した。
舒暢
じょちょう [0] 【舒暢】
心をのびのびとさせること。「肆(ホシイマ)まに自ら―すること/三酔人経綸問答(兆民)」
舒緩
じょかん [0] 【舒緩】
ゆるやかでゆったりしていること。
舗
ほ 【舗・鋪】
■一■ (名)
店舗。みせ。「その父は,木工にして,その―に象限儀ありけるが/西国立志編(正直)」
■二■ (接尾)
助数詞。地図など,畳みものの本を数えるのに用いる。「江戸古図三―」
舗木道
ほぼくどう [3] 【舗木道】
木材で舗装した道路。
舗石
ほせき [0] 【舗石】
(1)道路に敷いてある石。しきいし。
(2)道路の舗装として敷く砂利や小石。バラスト。バラス。
舗石
しきいし [0] 【敷石・舗石】
道路・庭などに敷き並べた平らな石。
敷石[図]
舗装
ほそう [0] 【舗装・鋪装】 (名)スル
路面の耐久力を増すため,アスファルト・コンクリート・煉瓦などで道路の表面を固めること。「道路を―する」「―工事」「―道路」
舗装する
ほそう【舗装する】
pave <a road> .→英和
舗装道路 a pavement;→英和
a paved road.
舗道
ほどう [0] 【舗道・鋪道】
石・煉瓦(レンガ)・アスファルトなどを敷いた道路。舗装道路。ペーブメント。
舜
しゅん 【舜】
中国の古伝説上の聖王。五帝の一人。儒教の聖人の一人。姓は虞(グ),名は重華。その治世は,先帝尭(ギヨウ)の世とともに天下が最もよく治まった黄金時代とされる。大舜。有虞氏。
舜天
しゅんてん 【舜天】
(1166?-1237?) 琉球王。名は尊敦(ソントン)。向象賢(シヨウシヨウケン)の「中山世鑑」によれば源為朝が伊豆大島から渡来し,大里按司の妹との間にもうけた子とされる。一五歳で浦添按司(ウラソエアジ)となり,1187年王位について,琉球に按司時代を樹立したという。
舞
まい【舞】
dancing;→英和
a dance.→英和
〜を舞う dance.
舞
まい マヒ 【舞・儛】
〔動詞「舞う」の連用形から〕
(1)歌や音曲にあわせて身体・手足を動かすこと。周囲にはやされて動き,巡るあるいは回る動作を主とする。日本の古代から中世への舞踊は舞を中心とし,物語や物まねと結びつく。近世では舞と踊りの区別はあいまいとなり,江戸の踊りに対して上方の舞という。
(2)神楽(カグラ)・舞楽・白拍子・延年・曲舞(クセマイ)・幸若舞(コウワカマイ)・能・地歌舞などの舞踊。また,これらを演じること。
(3)能・狂言で,謡が入らず囃子(ハヤシ)だけで演じる舞踊部分。舞事。
舞い上がる
まいあがる【舞い上がる】
[とび上がる]fly up;soar (鳥など);→英和
[吹き上げられる]be blown up <by the wind> .
舞い上がる
まいあが・る マヒ― [4][0] 【舞(い)上がる】 (動ラ五[四])
(1)舞うようにしてあがる。風に吹かれて高くあがる。「ヒバリが―・る」「火の粉が―・る」「砂塵が―・る」
(2)浮かれてさわぐ。「所々の料理亭に所々の遊所まで,三十日を忘れて―・る体(テイ)/洒落本・虚実柳巷方言」
[可能] まいあがれる
舞い戸
まいど マヒ― [2] 【舞(い)戸】
開き戸のこと。
舞い戻る
まいもどる【舞い戻る】
come back <to> .
舞い戻る
まいもど・る マヒ― [4] 【舞(い)戻る】 (動ラ五[四])
しばらくよそにいた人が元の所に戻ってくる。「故郷へ―・る」
[可能] まいもどれる
舞い散る
まいち・る マヒ― [3] 【舞(い)散る】 (動ラ五[四])
木の葉や花びらなどが舞うように散る。
舞い杵
まいぎね マヒ― [3][0] 【舞い杵】
「殻竿(カラザオ)」に同じ。
舞い灯籠
まいどうろう マヒ― [3] 【舞(い)灯籠】
「回(マワ)り灯籠」の異名。
舞い狂う
まいくる・う マヒクルフ [4] 【舞(い)狂う】 (動ワ五[ハ四])
狂ったように激しく舞う。「―・ふ男女は/ふらんす物語(荷風)」
舞い立つ
まいた・つ マヒ― [3] 【舞(い)立つ】 (動タ五[四])
舞うようにしてゆれながら地面から離れる。舞い上がる。「鶴が―・つ」
舞い納め
まいおさめ マヒヲサメ [0] 【舞(い)納め】
(1)舞い終わること。
(2)最後の舞。「今生の―」
(3)歌舞伎で,一興行または一年の終わり。千秋楽。また,一日の芝居の終わり。
舞い納める
まいおさ・める マヒヲサメル [5] 【舞(い)納める】 (動マ下一)[文]マ下二 まひをさ・む
(1)舞を終える。また,最後の舞を終える。「青海波をぞ―・めける/滝口入道(樗牛)」
(2)その場をうまくとりつくろう。「そなたはどう言うて―・めるぞ/浮世草子・禁短気」
舞い落ちる
まいお・ちる マヒ― [4] 【舞(い)落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 まひお・つ
舞うように落ちる。「木の葉が―・ちる」
舞い込む
まいこむ【舞い込む】
come (in) unexpectedly;happen <to a person> (災難などが).→英和
舞い込む
まいこ・む マヒ― [3][0] 【舞(い)込む】 (動マ五[四])
(1)舞いながらはいってくる。「落ち葉が窓から―・む」
(2)思いがけなく,あるいは思いがけないものがはいってくる。「奇妙な手紙が―・んでくる」「幸運が―・む」
舞い降りる
まいお・りる マヒ― [4] 【舞(い)降りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 まひお・る
ふわりと舞うようにして降りる。「鶴が―・りる」
舞い風
まいかぜ マヒ― [0][1] 【舞(い)風】
つむじ風。旋風。
舞う
まう【舞う】
dance;→英和
turn round (まわる).
舞う
ま・う マフ [0][1] 【舞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)音楽などに合わせて,かろやかに手足を動かす。おどる。「舞を―・う」
(2)空を飛ぶ。空中をかろやかに動く。「木の葉が―・う」「雪が―・う」「とんびが―・う」
(3)くるくるまわる。旋回する。「匏(ヒサゴ)浪上にして―・ひつつ沈まず/日本書紀(仁徳訓)」
(4)あちこち動きまわる。「門開けんとする者もあり,橋渡さんとする者もあり。走り―・ふ所に/義経記 2」
[可能] まえる
舞の手
まいのて マヒ― [4] 【舞の手】
定型としての,舞の所作。
舞の本
まいのほん マヒ― 【舞の本】
幸若舞の詞章を記した本。今日では五〇曲を数える。平治物語・平家物語・曾我物語・義経記・太平記など軍記物に取材,他に説話に基づくものもある。古浄瑠璃の母体となった。
舞ひ奏づ
まいかな・ず マヒカナヅ 【舞ひ奏づ】 (動ダ下二)
〔「かなづ」は手を動かし舞う意〕
舞を舞う。「手を挙げ膝を打ち,―・で,歌ひ参来つ/古事記(下)」
舞ひ澄ます
まいすま・す マヒ― 【舞ひ澄ます】 (動サ四)
みごとに舞う。「仏御前…心も及ばず―・したりければ/平家 1」
舞上がる
まいあが・る マヒ― [4][0] 【舞(い)上がる】 (動ラ五[四])
(1)舞うようにしてあがる。風に吹かれて高くあがる。「ヒバリが―・る」「火の粉が―・る」「砂塵が―・る」
(2)浮かれてさわぐ。「所々の料理亭に所々の遊所まで,三十日を忘れて―・る体(テイ)/洒落本・虚実柳巷方言」
[可能] まいあがれる
舞事
まいごと マヒ― [0] 【舞事】
能の小段(曲の構成単位)の一。シテが囃子(ハヤシ)のみの伴奏で形式化された舞を舞う部分。序の舞・中の舞・早舞・破の舞・神舞・神楽・乱(ミダレ)など。
舞人
まいびと マヒ― [0] 【舞人】
舞を舞う人。ぶにん。まいにん。
舞人装束
まいびとそうぞく マヒ―サウ― [5] 【舞人装束】
大和舞(ヤマトマイ)・東遊(アズマアソ)びなど,国風(クニブリ)の舞楽を演じる際に,舞人のつける装束。
舞働き
まいばたらき マヒ― [3] 【舞働き】
能・狂言の構造単位(小段)の一。竜神や鬼などの示威・格闘を表現する部分。また,その動作。笛・小鼓・大鼓・太鼓ではやす。はたらき。
舞初
まいぞめ マヒ― [0] 【舞初(め)】
新年になって初めて舞を舞うこと。[季]新年。
舞初め
まいぞめ マヒ― [0] 【舞初(め)】
新年になって初めて舞を舞うこと。[季]新年。
舞台
ぶたい【舞台】
the stage;→英和
the scene (場面).→英和
〜に立つ appear on the stage.〜を退く leave[retire from]the stage.⇒初舞台,独り舞台.‖舞台監督 a stage director.舞台げいこ <have> a dress rehearsal.舞台劇 a stage drama.舞台装置 the set;setting.舞台中継 a stage relay;a direct broadcast[telecast]from the theater.
舞台
ぶたい [1] 【舞台】
(1)舞踊・演劇・音楽などを行うために設けられた場所。「―に上がる」「―装置」「―衣装」
(2)舞台{(1)}で行われる芸能。また,その演技。「―をつとめる」
(3)技量などを発揮する場。活躍する場。「政治の―に立つ」
舞台中継
ぶたいちゅうけい [4] 【舞台中継】
舞台で演じられている演劇などを,そのまま中継して放送すること。
舞台劇
ぶたいげき [2] 【舞台劇】
舞台で演じられる劇。また,その脚本。放送劇・テレビ劇・映画劇などに対していう語。
舞台効果
ぶたいこうか [4] 【舞台効果】
舞台装置・擬音などによって視聴覚的に劇の進行・演出の効果を助けること。また,その技術。
舞台度胸
ぶたいどきょう [4] 【舞台度胸】
(1)舞台に出て演技をする度胸。
(2)改まった場面で臆せずに物事をやってのける度胸。
舞台照明
ぶたいしょうめい [4] 【舞台照明】
舞台上の光の効果。舞台配光。
舞台番
ぶたいばん [0] 【舞台番】
江戸時代の歌舞伎劇場従業員。留め場に詰めている人のうち,舞台下手(シモテ)に座って,観客の騒ぎを鎮める役の人。
舞台監督
ぶたいかんとく [4] 【舞台監督】
演劇上演の際,演出者に協力し演技・装置・照明・効果・衣装・小道具・幕の開閉などの実際を総合的に指導監督すること。また,その人。
舞台稽古
ぶたいげいこ [4] 【舞台稽古】
舞台の上で衣装・大道具・照明・音響効果などを公演時と同じようにして行う稽古。
→ゲネプロ
舞台芸術
ぶたいげいじゅつ [4] 【舞台芸術】
演劇・オペラ・舞踊など舞台上で創造される芸術。
舞台装置
ぶたいそうち [4] 【舞台装置】
舞台芸術で,その場面の雰囲気を表すため舞台上に設けられた大道具・小道具・照明などのこと。
舞台裏
ぶたいうら【舞台裏】
the backstage.→英和
〜で(に) backstage;behind the scenes.
舞台裏
ぶたいうら [0] 【舞台裏】
(1)客席から見えない舞台の裏。大道具や控え室などのある所。
(2)表面には現れない所。「―で暗躍する」
舞台言葉
ぶたいことば [4] 【舞台言葉】
ドイツやフランスで標準語と認められている,舞台で使われる言葉。
舞台開き
ぶたいびらき [4] 【舞台開き】
新しくできた舞台を披露し,初めて演技すること。
舞台面
ぶたいめん [2] 【舞台面】
舞台の情景。舞台の場面。
舞台風
ぶたいかぜ [2] 【舞台風】
劇場で幕が上がる時,人いきれなどで気温が上昇している客席に向かって舞台から吹き出してくる冷たい風。
舞囃子
まいばやし マヒ― [3] 【舞囃子】
能の略式演奏の一。一曲の主要部分(舞事を含む)を,面・装束をつけず,紋服・袴(ハカマ)または裃(カミシモ)のままで,シテと地謡と囃子(ハヤシ)とによって演ずるもの。
⇔居囃子(イバヤシ)
→仕舞
→番囃子
舞妓
まいこ マヒ― [0] 【舞子・舞妓】
舞を舞って酒宴に興を添える少女。「祇園(ギオン)の―」
舞妓
ぶぎ [1] 【舞妓】
舞を舞う女。まいこ。まいひめ。
舞姫
まいひめ マヒヒメ 【舞姫】
小説。森鴎外作。1890年(明治23)「国民之友」に発表。若き官吏太田豊太郎とドイツの踊り子エリスとの悲恋を通して,日本の現実の厚い壁に屈する近代知識人の苦悩を描く。
舞姫
ぶき [1] 【舞姫】
舞を舞う女。舞妓。まいひめ。
舞姫
まいひめ マヒ― [0][2] 【舞姫】
(1)舞を舞う女。舞子・踊り子・バレリーナなど。
(2)五節(ゴセチ)の舞を舞う少女。
舞姿
まいすがた マヒ― [3] 【舞姿】
舞を舞う姿。
舞子
まいこ【舞子】
a dancing girl.
舞子
まいこ マヒ― [0] 【舞子・舞妓】
舞を舞って酒宴に興を添える少女。「祇園(ギオン)の―」
舞子の浜
まいこのはま マヒコ― 【舞子の浜】
神戸市垂水(タルミ)区,須磨の浦の西に続く白砂青松の海岸。淡路島に対する。
舞師
まいし マヒ― [1] 【舞師・儛師】
雅楽寮で,舞楽の舞を専門とし,後進の指導にも当たった者。
舞戸
まいど マヒ― [2] 【舞(い)戸】
開き戸のこと。
舞戻る
まいもど・る マヒ― [4] 【舞(い)戻る】 (動ラ五[四])
しばらくよそにいた人が元の所に戻ってくる。「故郷へ―・る」
[可能] まいもどれる
舞扇
まいおうぎ マヒアフギ [3] 【舞扇】
舞を舞うときに手に持つ扇。日本舞踊に用いる扇と能楽に用いる扇とがある。
舞手
まいて マヒ― [3] 【舞手】
舞う人。舞人。
舞振り
まいぶり マヒ― [0] 【舞振り】
舞を舞うときの身のこなし方。
舞散る
まいち・る マヒ― [3] 【舞(い)散る】 (動ラ五[四])
木の葉や花びらなどが舞うように散る。
舞文
ぶぶん [0][1] 【舞文】 (名)スル
巧みに論理を展開して自分に都合のよい文を作ること。また,法律を都合よく解釈して,乱用すること。
舞文曲筆
ぶぶんきょくひつ [0][1] 【舞文曲筆】
文辞をもてあそび,事実を曲げて書くこと。
舞曲
ぶきょく [1] 【舞曲】
(1)舞踏と音楽。
(2)舞踊のための音楽。舞踊を離れ独立の器楽曲として組曲に取り入れられたものをもいう。
舞曲
ぶきょく【舞曲】
dance music.
舞曲
まいぐせ マヒ― [0] 【舞曲】
能の曲(クセ)のうち,シテが舞うもの。
〔普通「舞グセ」と書く〕
→曲(クセ)(1)
舞楽
ぶがく【舞楽】
a court dance and music (宮中の).
舞楽
ぶがく [1] 【舞楽】
雅楽曲のうち,器楽合奏を伴奏として舞を舞う曲。左方唐楽を伴奏とする左舞(サマイ)と,右方高麗楽(コマガク)による右舞(ウマイ)に二分される。
舞楽面
ぶがくめん [3] 【舞楽面】
舞楽に使用する仮面。伎楽面より小形・薄手で,表情は象徴的。還城楽(ゲンジヨウラク)・陵王(リヨウオウ)・抜頭(バトウ)・納曾利(ナソリ)などに用いられる。また,「案摩(アマ)」「蘇利古(ソリコ)」には特殊な蔵面(ゾウメン)を用いる。
→蔵面
舞楽面=1[図]
舞楽面=2[図]
舞楽面=3[図]
舞歌
ぶが [1] 【舞歌】
「二曲(ニキヨク)」に同じ。
舞殿
まいどの マヒ― [0] 【舞殿】
舞楽を行うために舞台をしつらえた建物。神楽殿(カグラデン)。
舞灯籠
まいどうろう マヒ― [3] 【舞(い)灯籠】
「回(マワ)り灯籠」の異名。
舞狂う
まいくる・う マヒクルフ [4] 【舞(い)狂う】 (動ワ五[ハ四])
狂ったように激しく舞う。「―・ふ男女は/ふらんす物語(荷風)」
舞狂言
まいきょうげん マヒキヤウゲン [3] 【舞狂言】
夢幻能の形式を模した狂言。亡霊の舞が中心となる。「楽阿弥」「通円」など。
舞立つ
まいた・つ マヒ― [3] 【舞(い)立つ】 (動タ五[四])
舞うようにしてゆれながら地面から離れる。舞い上がる。「鶴が―・つ」
舞童
ぶどう [1] 【舞童】
(1)舞楽を舞う童子。
(2)歌舞伎若衆。「舞伎にたはれ,―とあそぶ/浮世草子・近代艶隠者」
舞納め
まいおさめ マヒヲサメ [0] 【舞(い)納め】
(1)舞い終わること。
(2)最後の舞。「今生の―」
(3)歌舞伎で,一興行または一年の終わり。千秋楽。また,一日の芝居の終わり。
舞納める
まいおさ・める マヒヲサメル [5] 【舞(い)納める】 (動マ下一)[文]マ下二 まひをさ・む
(1)舞を終える。また,最後の舞を終える。「青海波をぞ―・めける/滝口入道(樗牛)」
(2)その場をうまくとりつくろう。「そなたはどう言うて―・めるぞ/浮世草子・禁短気」
舞脚
まいあし マヒ― [1][2] 【舞脚】
漢字の脚の一。「舞」「舜」などの「舛」の部分。
〔漢和辞典では一般に「舛」(六画)部〕
舞舞
まいまい マヒマヒ [3][0] 【舞舞】
■一■ (名)
(1)幸若舞(コウワカマイ)のこと。また,江戸時代,幸若舞の大道芸人化したもの。扇拍子だけで舞った。一説に,二人で舞うところから,この名があるという。
(2)ミズスマシの異名。[季]夏。
(3)カタツムリの異名。
■二■ (副)スル
くるくる回るさま。また,うろうろするさま。「其様(ソンナ)に―すると転(コロ)ぶぞ/錦木(春葉)」「此辺に―と狼狽(ウロタ)へて居てよいものか/浄瑠璃・夏祭」
舞舞虫
まいまいむし マヒマヒ― [3] 【舞舞虫】
ミズスマシの異名。まいまい。
舞舞蛾
まいまいが マヒマヒ― [3] 【舞舞蛾】
ドクガ科のガ。開張は雄が約5センチメートル,雌が約8センチメートル。雄のはねは黒褐色,雌は淡灰色の地に黒色紋がある。成虫は夏に現れ,雄は昼間ぐるぐる回りながら飛ぶ。幼虫は体長6センチメートルに達し,灰褐色の体に白い長毛が生え,口から糸を吐いてぶら下がるので「ブランコ毛虫」と呼ばれる。多種の樹木を食害する害虫。世界各地に分布。
舞舞螺
まいまいつぶり マヒマヒ― [5] 【舞舞螺】
カタツムリの異名。まいまい。まいまいつぶら。まいまいつぶろ。
舞舞被
まいまいかぶり マヒマヒ― [5] 【舞舞被・蝸牛被】
オサムシ科の甲虫。体長5センチメートル内外。頭と胸部は細長く,腹部は長楕円形。左右の上ばねは癒着して開かず飛べないが,足はよく発達して歩くのは速い。全身黒色。幼虫成虫とも地表にすみ,カタツムリの殻に首を入れ,肉を食う。日本特産で屋久島以北の各地に分布。
舞良子
まいらこ マヒラ― [3] 【舞良子】
舞良戸(マイラド)に取り付ける細い桟。
舞良戸
まいらど マヒラ― [3] 【舞良戸】
表面に舞良子(マイラコ)という細い桟(サン)を,狭い間隔で横あるいは縦に取り付けた板戸。多く書院造りの建具として用いられる。
舞良戸[図]
舞茸
まいたけ マヒ― [1][2] 【舞茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。秋,広葉樹の根もとに生える。白い太い茎が繰り返し分枝して,高さ・幅とも20〜30センチメートルになる。枝先に上面灰色の扇形またはへら形の傘をつける。歯ざわりがよく,美味。
舞茸[図]
舞萩
まいはぎ マヒ― [0] 【舞萩】
マメ科の木質多年草。熱帯アジア原産。高さ約80センチメートル。葉は三出複葉で,小葉が光線と温度により上下に運動する。秋,茎頂に紫褐色の蝶形花を多数つける。観賞用。
舞落ちる
まいお・ちる マヒ― [4] 【舞(い)落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 まひお・つ
舞うように落ちる。「木の葉が―・ちる」
舞衣
まいぎぬ マヒ― [3][0] 【舞衣】
(1)舞を舞うときに,身につける衣。舞衣装。
(2)能装束の一。舞を舞う女役に用いる上衣(ウワギ)。単(ヒトエ)の広袖で長絹(チヨウケン)に似ているが,両身頃を縫い合わせてあり,胸ひもがない。
舞衣装
まいいしょう マヒイシヤウ [3] 【舞衣装】
舞を舞うときに,身につける衣装。まいぎぬ。
舞装束
まいしょうぞく マヒシヤウゾク [3] 【舞装束】
舞楽で,舞人の装束。
舞踊
ぶよう [0] 【舞踊】
音楽に合わせた身振りや手振りによって感情や意思を表現する芸能。おどり。まい。舞踏。ダンス。「日本―」「民族―」「―家」
舞踊
ぶよう【舞踊】
dancing;→英和
a dance.→英和
舞踊劇
ぶようげき [2] 【舞踊劇】
舞踊によって構成された劇。バレエ,歌舞伎の所作事(シヨサゴト)・振り事など。
舞踊組曲
ぶようくみきょく [5] 【舞踊組曲】
〔(フランス) suite de ballet〕
一つのバレエのために作られた音楽を抜粋し,演奏会用の作品としてまとめたもの。
舞踏
ぶとう【舞踏】
⇒ダンス.
舞踏
ぶとう [0] 【舞踏】 (名)スル
(1)踊りを踊ること。舞い踊ること。特に,洋舞にいう。ダンス。
(2)「拝舞(ハイブ)」に同じ。
舞踏会
ぶとうかい [2] 【舞踏会】
人々が集まりダンスをする会。
舞踏病
ぶとうびょう [0] 【舞踏病】
手足や顔に生ずる独特な不随意運動で,歩く様子が踊るように見えるのでこの名がある。中年期以後起こるハンチントン舞踏病などがある。
舞車
まいぐるま マヒ― [3] 【舞車】
祭礼の山車(ダシ)。
舞込む
まいこ・む マヒ― [3][0] 【舞(い)込む】 (動マ五[四])
(1)舞いながらはいってくる。「落ち葉が窓から―・む」
(2)思いがけなく,あるいは思いがけないものがはいってくる。「奇妙な手紙が―・んでくる」「幸運が―・む」
舞錐
まいぎり マヒ― [3][0] 【舞錐】
軸につけた横木を上下させて用いる錐。軸の頂点と横木の両端を結ぶひもが軸に巻きついたり解けたりして軸が回転する。轆轤(ロクロ)錐。
舞錐[図]
舞阪
まいさか マヒサカ 【舞阪】
静岡県南西部の町。浜名湖湖口の東岸にあり,ウナギ・カキなどの養殖が盛ん。弁天島がある。江戸時代には,対岸の新居への渡船場があった。
舞降りる
まいお・りる マヒ― [4] 【舞(い)降りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 まひお・る
ふわりと舞うようにして降りる。「鶴が―・りる」
舞風
まいかぜ マヒ― [0][1] 【舞(い)風】
つむじ風。旋風。
舞鶴
まいづる マヒ― [3][1] 【舞鶴】
(1)舞い遊んでいる鶴。
(2)家紋の一。鶴が翼を広げた形のもの。昇鶴と降鶴がある。
(3)江戸時代,京都の銘酒の一。小石(サザレイシ)ともいった。「京よりもたせたる―/浮世草子・一代男 1」
舞鶴
まいづる マヒヅル 【舞鶴】
京都府北部の市。舞鶴湾奥にある港湾・商工業都市。中世以降の城下町・商港(西舞鶴),旧海軍の軍港(東舞鶴)から発展。ソ連や中国大陸からの引揚船の入港地だった。
舞鶴線
まいづるせん マヒヅル― 【舞鶴線】
JR 西日本の鉄道線。京都府綾部・東舞鶴間,26.4キロメートル。舞鶴と京阪神地方を結ぶルートの一部をなす。
舞鶴草
まいづるそう マヒ―サウ [0] 【舞鶴草】
ユリ科の多年草。ブナ帯・亜高山に分布。高さ20センチメートル内外。地下茎は長くはい,大きな群落をつくる。心臓形の葉を二,三個互生する。初夏,茎頂に白色の小花を十数個つけ,液果は晩秋赤く熟す。
舞鶴草[図]
舟
ふな [1] 【船・舟】
ふね。多く,名詞や動詞の上に付いて複合語をつくる。「―旅」「―の舳(ヘ)」「―装(ヨソ)う」
舟
ふね 【船・舟】
■一■ [1] (名)
(1)人や荷物をのせて水上を行き来する乗り物。船舶。
(2)(「槽」とも書く)箱形の容器。水槽・浴槽・洗濯槽・馬槽・紙漉槽(カミスキブネ)など。
(3)棺(ヒツギ)。
(4)歌舞伎小屋の,二階正面に張り出した桟敷(サジキ)。引き舟。
■二■ (接尾)
助数詞。舟形の容器に入ったものを数えるのに用いる。「刺身一―」
舟人
ふなびと [2][0] 【船人・舟人】
(1)船頭。ふなかた。
(2)舟に乗っている人。船上の人。
舟偏
ふねへん [0] 【舟偏】
漢字の偏の一。「航」「般」などの「舟」。
舟券
ふなけん [0] 【舟券】
競艇で,どのモーターボートが勝つかをあてるために買う券。勝ち舟投票券。
舟券
しゅうけん シウ― [0] 【舟券】
〔「勝ち舟投票券」の略〕
競艇で,勝者を予想して買う券。
舟唄
ふなうた [2] 【舟歌・舟唄・船歌】
(1)舟を漕ぎながら,あるいは船を引きながら歌う歌。
→御船歌(オフナウタ)
(2)バルカロールに同じ。
舟子
ふなこ 【船子・舟子】
船頭の指揮の下にある水夫。船人。水手(カコ)。水主。「楫取(カジトリ),―どもに曰(イワ)く/土左」
舟子
しゅうし シウ― [1] 【舟子】
船頭。ふなこ。舟人。
舟守
ふなもり [2] 【舟守・船守】
舟の番人。
舟宿
ふなやど【舟宿】
a boatkeeper's (貸し船屋).
舟小屋
ふなごや [0] 【船小屋・舟小屋】
冬の間,船や船具を入れておくため海辺に設けた小屋。
舟山群島
しゅうざんぐんとう シウザングンタウ 【舟山群島】
中国,浙江省の杭州湾沖にある群島。主島は舟山島。周辺は好漁場。
舟弁
しゅうべん シウ― [0] 【舟弁】
「竜骨弁(リユウコツベン)」に同じ。
舟形
ふながた [0] 【船形・舟形】
船のかたち。また,その形をしたもの。「―の菓子器」
舟形光背
ふながたこうはい [5] 【舟形光背】
仏像の光背で,船を立てた形をしたもの。舟形後光。舟後光。
舟形光背[図]
舟形木棺
ふながたもっかん [5] 【舟形木棺】
古墳時代の棺の一種。丸太を縦に二分して内部を刳りぬいて身と蓋(フタ)とし,身の下部両端を舟の舳先(ヘサキ)のような形に削ったもの。四,五世紀に多い。
舟形石棺
ふながたせっかん [5] 【舟形石棺】
古墳時代の棺の一種。舟底の形に刳り抜いた,半楕円形の断面をもつ石を身と蓋(フタ)として合わせるもの。四,五世紀に盛行。
→石棺
舟後光
ふなごこう [3] 【舟後光】
⇒舟形光背(フナガタコウハイ)
舟桶
ふなおけ [0][3] 【舟桶】
海人(アマ)が海に持って入り,海上に浮かべておく桶。採取したものを入れたり,つかまって休んだりする。つづおけ。
舟楫
しゅうしゅう シウシフ [0] 【舟楫】
(1)ふねとかじ。
(2)舟によって物を運ぶこと。舟運。「―の便(ベン)」「―の利」
舟橋
ふなはし 【舟橋】
姓氏の一。
舟橋
しゅうきょう シウケウ [0] 【舟橋】
船を横に並べ,上に板を渡してつくった橋。ふなばし。
舟橋
ふなばし【舟橋】
a pontoon bridge.
舟橋聖一
ふなはしせいいち 【舟橋聖一】
(1904-1976) 小説家・劇作家。東京生まれ。東大卒。戦時下「悉皆屋康吉」に伝統に生きる職人を描き,戦後は独自な官能的世界を確立。「雪夫人絵図」など。
舟歌
ふなうた [2] 【舟歌・舟唄・船歌】
(1)舟を漕ぎながら,あるいは船を引きながら歌う歌。
→御船歌(オフナウタ)
(2)バルカロールに同じ。
舟津
ふなつ 【船津・舟津】
船の停泊する場所。船着き場。「八十の―に御舟留めよ/万葉 2046」
舟状海盆
しゅうじょうかいぼん シウジヤウ― [5] 【舟状海盆】
海底の細長い窪地(クボチ)。海溝より幅広く,浅底で,側壁の傾斜が小さい。規模・成因とも多様。トラフ。
舟状海盆
ふなじょうかいぼん フナジヤウ― [5] 【舟状海盆】
⇒トラフ(1)
舟盛
ふなもり [0] 【舟盛(り)】
本膳料理の古式の盛り方。伊勢海老の殻を舟に見立てて料理を盛ること。
舟盛り
ふなもり [0] 【舟盛(り)】
本膳料理の古式の盛り方。伊勢海老の殻を舟に見立てて料理を盛ること。
舟祭
ふなまつり [3] 【舟祭・船祭】
「御船祭(オフネマツ)り」に同じ。
舟筏
しゅうばつ シウ― [0] 【舟筏】
(1)舟といかだ。
(2)船。
舟肘木
ふなひじき [3] 【舟肘木】
〔建〕 斗栱(トキヨウ)の一。柱上で,斗をのせないで直接桁を受ける舟形の肘木。船形肘木。
→肘木
舟腹
ふなばら [0] 【船腹・舟腹】
「せんぷく(船腹)」に同じ。
舟腹草
ふなばらそう [0] 【舟腹草】
ガガイモ科の多年草。山地の草原などに多い。茎は直立し,高さ約50センチメートル。葉は対生し,楕円形で質がやや厚い。初夏,葉腋に濃紫色の小花を密につけ,のち舟の胴体に似た袋果を結ぶ。ロクオンソウ。
舟航
しゅうこう シウカウ [0] 【舟航】 (名)スル
舟で航行すること。「琵琶湖―」
舟船
しゅうせん シウ― [0] 【舟船】
ふね。船舶。
舟船奉行
しゅうせんぶぎょう シウ―ギヤウ [5] 【舟船奉行】
鎌倉時代,船舶のことをつかさどった役職。
舟艇
しゅうてい【舟艇】
a boat;→英和
a craft.→英和
‖上陸用舟艇 a landing craft.
舟艇
しゅうてい シウ― [0] 【舟艇】
小型の船。「上陸用―」
舟芝居
ふなしばい [3] 【舟芝居】
福岡県柳川市の掘割で,小舟をつなぎ合わせた上に舞台を作って歌舞伎狂言などを演じるもの。五月三,四,五の三日間行われる。[季]夏。
舟虫
ふなむし【舟虫】
《動》a sea slater.
舟行
しゅうこう シウカウ [0] 【舟行】 (名)スル
(1)舟が通行すること。
(2)舟に乗って行くこと。「―千里」「今日は―し明日は山行し/花柳春話(純一郎)」
(2)舟遊び。
舟遊
しゅうゆう シウイウ [0] 【舟遊】 (名)スル
ふなあそび。
舟遊び
ふなあそび [3] 【船遊び・舟遊び】
船で川や池に出て,楽しむこと。特に平安時代,船上で宴を催し詩文を作り,奏楽を楽しんだこと。船逍遥(フナシヨウヨウ)。船遊山(フナユサン)。[季]夏。
舟遊式
しゅうゆうしき シウイウ― [0] 【舟遊式】
日本庭園の様式の一。池泉式庭園のうち,舟遊びのための広大な池を添えたもの。平安時代以後の宮殿や貴族の大邸宅の庭に多い。
舟運
しゅううん シウ― [0] 【舟運】
舟によって交通したり物資を輸送したりすること。「―の便がよい」
舟釘
ふなくぎ [2] 【舟釘・船釘】
和船用の和釘の一種。断面は四角または長四角。
船釘[図]
舟間
ふなま 【舟間・船間】
(1)船の入港が途絶えた間。
(2)物が欠乏すること。「我先にと灯油を買しめ,―なりといひ立て日々に高直(コウジキ)/一話一言」
(3)(多く「船澗」と書く)船を碇泊(テイハク)するに適した場所。船掛かり澗。
舢板
サンパン [3][0] 【三板・舢板】
〔中国語〕
中国や東南アジアの沿岸や河川で用いられる小舟。渡し船・通い船として用いられる,小型で甲板のないもの。
航
かわら カハラ [0] 【航・�】
和船の船首から船尾まで通した厚い船底材。西洋型の船の竜骨に相当する。敷(シキ)。丁(チヨウ)。
〔中世までは「瓦」と書き,刳船(クリブネ)式を主用したが,近世以降は平らな板材となり,船の基本となる材という意味で「�」の作り字が使われた。「航」は明治以後の代用〕
→和船
航する
こう・する カウ― [3] 【航する】 (動サ変)[文]サ変 かう・す
船で水上を行く。「波平らかな内海を―・する/忘れえぬ人々(独歩)」
航法
こうほう カウハフ [0][1] 【航法】
船舶・航空機・ロケットなどが,二地点間を安全かつ能率的に航行する技術。
航法士
こうほうし カウハフ― [3] 【航法士】
航空機の乗組員の一。航空機の位置・針路などを測定し,操縦士に示す人。ナビゲーター。
航洋図
こうようず カウヤウヅ [3] 【航洋図】
航海用海図の一種。長途の航海に適するもので,沖合の水深,主要灯台の位置などが図示してあり,縮尺が百万分の一より小さいもの。
航海
こうかい【航海】
navigation;a voyage.→英和
〜する navigate;→英和
sail <for…,across the sea to…> ;→英和
make a voyage <to> .〜中 on a voyage (人が);at sea (船が).‖航海術 navigation.航海長 a chief navigator.航海日誌 a logbook;a journal.(一[二・三]等)航海士 a (first[second,third]) mate.
航海
こうかい カウ― [1] 【航海】 (名)スル
船舶で海洋を渡航すること。「太平洋を―する」
航海保険
こうかいほけん カウ― [5] 【航海保険】
海上保険の一。一定の航海を保険期間として契約する保険。
航海図
こうかいず カウ―ヅ [3] 【航海図】
(1)航海用海図の通称。
(2)沿岸航行に使う海図。灯台・陸標など陸上物標によって船の位置が決定できるように作られている。
航海士
こうかいし カウ― [3] 【航海士】
船長の命を受けて乗組員の指揮監督,貨物の受け渡し,船橋当直などを行う船舶の職員。海技士(航海)の免許を必要とする。
航海天文学
こうかいてんもんがく カウ― [7] 【航海天文学】
航海中の船舶が天体の高度などを測定することによって,自己の位置を知ることを目的とする天文学の一分野。
航海日誌
こうかいにっし カウ― [5] 【航海日誌】
航海中の状況について,定められた様式で記録する船舶用の日誌。機関の操作,針路・航走距離・気象・海象・船位その他を当直航海士が記入する。
航海暦
こうかいれき カウ― [3] 【航海暦】
航海用のために編纂した天体暦。天球上における星・月・太陽などの日々の位置を記載した表。天測暦。
航海法
こうかいほう カウ―ハフ 【航海法】
〔Navigation Acts〕
イギリス海運業保護の目的で制定された法律の総称。特に,イギリス重商主義の立場から中継貿易中心のオランダ船を締め出した1651年の法をさす。1849年廃止。航海条例。
→英蘭戦争
航海灯
こうかいとう カウ― [0] 【航海灯】
衝突を避けるため,船舶が夜間に掲げなければならない灯火。マスト灯・舷灯(ゲントウ)・船尾灯がある。
航海術
こうかいじゅつ カウ― [3] 【航海術】
船舶を目的地まで,安全かつ能率的に航行させる技術。航法・操船・計測・法規その他の知識・技術を含む。
航海衛星
こうかいえいせい カウ―ヱイ― [5] 【航海衛星】
航行中の船舶や航空機などに,現在位置を正確に把握させるため,電波を発する人工衛星。海事衛星。航行衛星。
航海表
こうかいひょう カウ―ヘウ [0] 【航海表】
航海術に関する諸計算に必要な数表を一冊にまとめたもの。天体高度改正表・トラバース表・三角関数表・対数表その他から成る。
航程
こうてい カウ― [0] 【航程】
船や航空機で行く,目的地までのみちのり。
航程
こうてい【航程】
the distance covered (by a ship[an airplane]).
航空
こうくう【航空】
aviation;→英和
flying.→英和
‖航空貨物 air cargo.航空学(術) aeronautics.航空機 a flying machine;aircraft (総称).航空券 an airline ticket.航空自衛隊 the Air Self-Defense Force.航空写真 an aerial photograph.航空母艦 an aircraft carrier.航空郵便(輸送) <by> airmail (air transportation).航空路(基地) an air line (base).
航空
こうくう カウ― [0] 【航空】
空中を飛行すること。航空機で空を航行すること。
航空エンジン
こうくうエンジン カウ― [5] 【航空―】
航空機用の発動機。小型の低速機用には四サイクル-ピストンエンジンを使用。中・小型で時速600キロメートル程度まではターボ-プロップ,それ以上ではジェット-エンジンが用いられる。超高速のものには,ロケット機関も実用化されている。航空発動機。
航空交通管制
こうくうこうつうかんせい カウ―カウツウクワンセイ [9] 【航空交通管制】
〔air traffic control〕
航空機が安全かつ円滑に運航できるよう,各機に飛行経路や高度を指示して,空の交通整理をする業務。ATC 。
航空便
こうくうびん カウ― [0][3] 【航空便】
(1)航空機による物品の輸送。飛行便。
(2)「航空郵便」の略。
航空保安大学校
こうくうほあんだいがっこう カウ―ダイガクカウ 【航空保安大学校】
航空保安職員を養成する運輸省所管の学校。修業年限は二年。1969年(昭和44)設立。所在地は東京都大田区。
航空保険
こうくうほけん カウ― [5] 【航空保険】
航空機の所有・運航などに関連して生ずる損害を填補(テンポ)するための損害保険。
航空写真
こうくうしゃしん カウ― [5] 【航空写真】
測量・地図の作製などのため,飛行中の航空機から撮影した写真。空中写真。
航空券
こうくうけん カウ― [3] 【航空券】
航空機に乗るための切符。国内・国際旅客運送約款に基づき,航空会社が発行する証券。運賃のほか氏名・年齢・連絡先など記載事項が定められている。
航空医学
こうくういがく カウ― [5] 【航空医学】
航空機の飛行が生体に及ぼす医学的影響を研究し,搭乗員の健康や能率の向上をはかる医学の分野。
航空図
こうくうず カウ―ヅ [3] 【航空図】
航空機の航行に利用する地図。船の海図にあたる。地形のほか,航空路・航空標識の位置・電波信号の周波数などが記入されている。
航空士
こうくうし カウ― [3] 【航空士】
航空機の飛行中に位置や進路を測定し,航法決定に必要なデータを作成する業務に従事する者。フライト-ナビゲーター。
航空大学校
こうくうだいがっこう カウ―ダイガクカウ 【航空大学校】
民間航空の操縦士を養成する運輸省所管の学校。修業年限は二年八か月。1954年(昭和29)設立。本校は宮崎県宮崎市に所在。69年宮城県仙台市に,72年北海道帯広市に分校を開設。
航空書簡
こうくうしょかん カウ― [5] 【航空書簡】
⇒エアログラム
航空機
こうくうき カウ― [3] 【航空機】
人が乗って空中を飛行できる乗り物。飛行機・グライダー・気球・飛行船など。
航空機強取
こうくうきごうしゅ カウ―ガウシユ [6] 【航空機強取】
〔法〕
⇒ハイジャック
航空機関士
こうくうきかんし カウ―キクワン― [6] 【航空機関士】
航空機の操縦者の指示に従って,エンジンや電気・油圧・空気圧などの諸機関を調整する乗員。フライト-エンジニア。
航空母艦
こうくうぼかん カウ― [5] 【航空母艦】
軍艦の艦種の一。航空機を積み,これを艦上で発着させるための飛行甲板を備え,また格納・修理設備を持つもの。第二次大戦以降,戦艦にかわって海上兵力の中心となった。空母。航母。
航空気象
こうくうきしょう カウ―シヤウ [5] 【航空気象】
航空機の運行のために行う気象業務または気象学。特に安全性が重要である。
航空法
こうくうほう カウ―ハフ 【航空法】
航空機の航行の安全,航空機による運送事業などの秩序の確立を目的とする法律。1952年(昭和27)制定。国際民間航空条約の規定に準拠して,航空機の登録・安全性・運航・航空従事者の免許,航空路・飛行場・保安施設,航空運送事業・外国航空機などについて規定する。
航空無線通信士
こうくうむせんつうしんし カウ― [10] 【航空無線通信士】
航空機の無線局,航空地球局など,航空機の運行に必要な無線通信に関して,通信・技術操作を行う免許を有する者。
航空燃料
こうくうねんりょう カウ―レウ [5] 【航空燃料】
航空機に使用する燃料。ピストン-エンジン機には航空ガソリン,ジェット-エンジン機には灯油を主成分とするジェット燃料が使われる。
航空病
こうくうびょう カウ―ビヤウ [0] 【航空病】
飛行に伴って起こる,めまい・吐き気・耳鳴り・呼吸困難などの病的状態。低圧・低酸素・加速度・超音速・緊張などがその原因となる。
航空研究所
こうくうけんきゅうじょ カウ―ケンキウ― 【航空研究所】
1918年(大正7)航空工業の研究と開発のために東京帝国大学に付設された研究施設。航研。
航空税関
こうくうぜいかん カウ―クワン [5] 【航空税関】
空港に置かれる税関。
航空管制塔
こうくうかんせいとう カウ―クワンセイタフ [0] 【航空管制塔】
⇒管制塔(カンセイトウ)
航空管制官
こうくうかんせいかん カウ―クワンセイクワン [7] 【航空管制官】
国家公務員として航空交通管制業務に従事する者。
航空自衛隊
こうくうじえいたい カウ―ジヱイ― [0] 【航空自衛隊】
自衛隊の一。主として防空の任にあたる。航空総隊・飛行教育集団・輸送航空団などから成り,航空幕僚長が監督する。
航空路
こうくうろ カウ― [3] 【航空路】
航空機の安全な航行のため,空中に設定された通路。
航空輸送
こうくうゆそう カウ― [5] 【航空輸送】
航空機による人・郵便物・貨物などの輸送。空中輸送。空輸。
航空郵便
こうくうゆうびん カウ―イウ― [5] 【航空郵便】
航空機で運送する郵便。特に,その扱いの外国郵便物。航空便。エア-メール。
航空障害灯
こうくうしょうがいとう カウ―シヤウガイ― [0] 【航空障害灯】
航空機の航行に支障をきたす恐れのある高い建造物につけられる赤光を発する標識灯。
航続
こうぞく カウ― 【航続】 (名)スル
船舶や航空機が,燃料を補給せずに航行を続けること。
航続力
こうぞくりょく カウ― [4] 【航続力】
船舶や航空機が一度搭載した燃料だけで航行を継続できる性能。
航続時間
こうぞく【航続時間】
the duration of cruise[flight].航続距離 the cruising[flying]range.
航続距離
こうぞくきょり カウ― [5] 【航続距離】
船舶・航空機が一度搭載した燃料だけで航行を継続できる距離。
航行
こうこう【航行】
⇒航海.航行可能(不能)の (un)navigable.→英和
航行
こうこう カウカウ [0] 【航行】 (名)スル
船で水上を行くこと。航空機が航路を進むことにもいう。「島づたいに―する」
航行区域
こうこうくいき カウカウ―ヰキ [5] 【航行区域】
船舶の構造・強度・設備などに応じて,法規上定められた船舶が航行できる水域。平水区域・沿海区域・近海区域・遠洋区域の四種に分ける。
航行衛星
こうこうえいせい カウカウヱイ― [5] 【航行衛星】
船舶や航空機などの移動体に,電波によって正しい現在位置を示す人工衛星。
航走
こうそう カウ― [0] 【航走】 (名)スル
船で水上を進むこと。航行。「艦隊は…北方に―した/此一戦(広徳)」
航跡
こうせき カウ― [0] 【航跡】
(1)船舶などが通過したあとに残る,白い泡や波の帯状の筋。
(2)航空機の飛んだ航程。
航跡
こうせき【航跡】
a track;→英和
a wake.→英和
航路
こうろ【航路】
a route;→英和
a line;→英和
a <regular> service.→英和
‖航路標識 a beacon.アメリカ航路(船) an American line(r).欧州航路の船 a steamer on the European line[service].(不)定期航路 a regular (an irregular) service[line].
航路
こうろ カウ― [1] 【航路】
(1)船舶・航空機が運航する時の一定の道すじ。
(2)航海。船旅。「―の安全を祈る」
航路信号
こうろしんごう カウ―ガウ [4] 【航路信号】
針路信号の旧称。
航路標識
こうろひょうしき カウ―ヘウ― [4] 【航路標識】
船舶の航路を示して,航行の安全をはかるために設ける標識。灯台・灯標・照射灯・霧信号所・無線方位信号所など。
航送
こうそう カウ― [0] 【航送】 (名)スル
船・飛行機などで物品を輸送すること。
→空輸
航進
こうしん カウ― [0] 【航進】 (名)スル
艦船が進んで行くこと。航行。「軍艦が,陣形堂々として―せる壮観/此一戦(広徳)」
舫
もあい モアヒ [0] 【舫】
⇒もやい(舫)
舫い
もやい モヤヒ [0] 【舫い】
もやうこと。また,そのための綱。もやい綱。むやい。もあい。「船の―を解いて,棹(サオ)を岸の石に突立てろ/初恋(お室)」
舫い杭
もやいぐい モヤヒグヒ [2] 【舫い杭】
船をつなぎとめるための杭。かせ。
舫い綱
もやいづな モヤヒ― [2] 【舫い綱】
船と船,あるいは船を岸につなぐ綱。遣手(ヤリテ)。手安綱(テヤスヅナ)。もやい。
舫い繋り
もやいかかり モヤヒ― [4] 【舫い繋り】
船一艘が錨(イカリ)を入れ,この船に他の船を順次つなぎ合わせて一緒に停泊すること。
舫い船
もやいぶね モヤヒ― [4] 【舫い船】
互いにつなぎとめた船。また,岸につなぎとめた船。むやい船。
舫う
もや・う モヤフ [2][0] 【舫う】 (動ワ五[ハ四])
船と船とをつなぎ合わせる。また,船を岸の杭などに結んで停泊する。むやう。「舟を川岸に―・う」
舫ひ
むやい ムヤヒ 【舫ひ・纜ひ】
「もやい(舫)」に同じ。「千余艘(ソウ)がとも綱・へづなをくみあはせ,中に―を入れ/平家 8」
舫ふ
むや・う ムヤフ 【舫ふ・纜ふ】 (動ハ四)
「もやう(舫)」に同じ。「湊川苫に雪ふく友舟は―・ひつつこそ夜を明かしけれ/山家(百首)」
舫船
むやいぶね ムヤヒ― 【舫船・纜船】
「もやいぶね(舫船)」に同じ。
般化
はんか [0] 【汎化・般化】
〔心〕
〔generalization〕
ある特定の刺激と結びついた反応が,類似した別の刺激に対しても生ずる現象。また,同一の刺激に対して,類似した種々の反応が生じる場合もいう。
⇔分化
般楽
はんらく [0] 【般楽】
大いに遊び楽しむこと。逸楽。「―遊嬉の物と雖ども/文明論之概略(諭吉)」
般若
はんにゃ [1] 【般若】
〔梵 prajñā 智慧の意〕
(1)〔仏〕 人間が真実の生命に目覚めた時にあらわれる,根源的な叡智。世界の窮極的真理を知ること。智慧。慧。
(2)能の女面の一。二本の角をもつ鬼女の面。憤怒・嫉妬・苦悩の情を表す。目と歯には鍍金がはめられている。創作者は般若坊と伝える。般若面。
(3)家紋の一。{(2)}を図案化したもの。
(4)「般若面(ヅラ)」の略。
般若(2)[図]
般若声
はんにゃごえ [4][0] 【般若声】
(1)経典を読誦したり,真言などを唱える声。
(2)鬼女の発するような恐ろしい声。
般若寺
はんにゃじ 【般若寺】
奈良市般若寺町にある真言律宗の寺。山号,法性山。654年蘇我日向の創建といわれる。十三重石塔や般若寺形の石灯籠で知られる。鎌倉時代建造の楼門は国宝。
般若心経
はんにゃしんぎょう 【般若心経】
大乗仏教の経典。一巻。空(クウ)の思想など般若経の精要を簡潔に説く。サンスクリット本二種,漢訳本七種があり,日本では玄奘訳のものが流布。摩訶般若波羅蜜多心経。般若波羅蜜多心経。心経。
般若波羅蜜
はんにゃはらみつ [5] 【般若波羅蜜】
〔仏〕 六波羅蜜の一。悟りに至るための修行の一つで,世界の実相を知ること。智慧波羅蜜。
般若湯
はんにゃとう [0] 【般若湯】
〔僧侶の隠語〕
酒。
般若経
はんにゃきょう 【般若経】
(1)大般若経のこと。
(2)般若波羅蜜を説く諸経典の総称。「小品(シヨウボン)般若経」「大品(ダイボン)般若経」をはじめとして別々に成立し,玄奘訳「大般若経」により集大成された。「般若心経」を含めていうこともある。
般若隈
はんにゃぐま [3] 【般若隈】
歌舞伎の隈取りの一。目と口に紅を加え,般若の面相を象徴したもの。平九郎隈。
般若面
はんにゃづら [0] 【般若面】
般若{(2)}に似た恐ろしい顔。特に,嫉妬に狂う女の顔。はんにゃめん。
般若面
はんにゃめん [3] 【般若面】
(1)「はんにゃづら(般若面)」に同じ。
(2)「般若{(2)}」に同じ。
舳
みよし [0] 【水押・舳】
〔「みおし」の転〕
(1)船首先端の水を切る部材で,船体構成上の主要材。近世以来,水切りのよい一本水押が主用されて和船の特徴の一つとなった。みおし。によし。にょし。ねうし。
→和船
(2)〔(1)からの転〕
船首。
⇔とも
舳
へ 【舳】
へさき。「朝なぎに―向け漕がむと/万葉 4398」
舳
じく ヂク [2] 【舳】
船首。へさき。
舳乗り
へのり 【舳乗り】
船の舳先(ヘサキ)に乗る者。
舳倉島
へぐらじま 【舳倉島】
石川県輪島市北方の小島。付近は岩礁が多く,アワビ・サザエ・テングサなどを産する。
舳先
へさき [3][0] 【舳先】
船の先端。船首。みよし。
⇔とも
舳先
へさき【舳先】
the bows <of a boat> ;the prow.→英和
〜を向ける head <for> .→英和
舳板
へいた [0] 【舳板】
(1)和船の船首付近に渡した板。
(2)琵琶湖特有の丸子船の船首を構成する外板。
舳艫
じくろ ヂク― [1] 【舳艫】
船のへさきととも。船首と船尾。
舵
かじ【舵】
a rudder (舵板);→英和
a helm (舵機);→英和
a (steering) wheel (舵輪).〜をとる steer;→英和
be at the helm;control <a ship,one's husband> .→英和
‖舵取り steering (操舵);a steersman (舵手);a coxswain (ボートの).
舵
かじ カヂ [1] 【舵・柁・楫・梶】
(1)船の進む方向を定めるために船尾に取り付けられている装置。
(2)飛行機・潜水艦などで,上下左右への動きを定めるための装置。
(3)「梶棒(カジボウ)」に同じ。
(4)櫂(カイ)・櫓(ロ)など,水をかいて舟を進める道具の古名。「夜舟漕ぐなる―の音聞こゆ/万葉 2015」
(5)家紋の一。船のかじをかたどったもの。
舵取り
かじとり カヂ― [2][3] 【舵取り・楫取り】 (名)スル
(1)舵を操って船を一定の方向に進ませること。また,その人。操舵手。
(2)物事がうまく進行するように,指揮・誘導すること。また,その人。「財界の―役」
(3)古代・中世に,荘園の年貢や公事物を運搬する船の責任者。近世においては航海の責任者としての役職名で,船頭につぐ重要な役職。
舵床
かじどこ カヂ― [0] 【舵床】
和船の,船尾後端の船梁(フナバリ)。中央に舵をはめ込む凹所がある。床(トコ)船梁。床。
舵手
だしゅ [1] 【舵手】
船のかじをとる者。かじとり。操舵手。
舵手
だしゅ【舵手】
a steersman;→英和
a helmsman;→英和
a coxswain (ボートの).→英和
舵柄
かじづか カヂ― [2] 【舵柄】
舵を回すために,舵の頭に通してある横棒。舵棒。だへい。
舵棒
かじぼう カヂバウ [0][2] 【梶棒・舵棒】
(1)人力車や荷車を引っ張るため前方に付けられた長い棒。かじ。《梶棒》
(2)「舵柄(カジヅカ)」に同じ。《舵棒》
舵楼
だろう [0] 【舵楼】
大形の和船で,舵を指揮する人たちがいる,少し高くなっている所。ともやぐら。
舵機
だき [1] 【舵機】
船のかじを直接動かす機械。操舵機。
舵輪
だりん [0] 【舵輪】
舵(カジ)をあやつる輪形の把手(トツテ)。
舶
つむ 【舶】
大きな船。「進みて嶋郡(シマノコオリ)に屯(イワ)みて―を聚め軍の粮を運ぶ/日本書紀(推古訓)」
舶来
はくらい [0] 【舶来】 (名)スル
外国から船に積んで運んでくること。また,運ばれてきた品。「―の香水」「まだ練歯磨なんぞの―してゐなかつたその頃/雁(鴎外)」
舶来の
はくらい【舶来の】
imported;foreign-made.‖舶来品 imported goods.
舶来品
はくらいひん [0] 【舶来品】
外国製の品。
舶来種
はくらいしゅ [3] 【舶来種】
舶来の品種。
舶用
はくよう [0] 【舶用】
船舶に使用すること。「―機関」
舶載
はくさい [0] 【舶載】 (名)スル
船にのせて運ぶこと。船にのせて(外国から)運んでくること。「清商西洋の書を―す/日本開化小史(卯吉)」
舶載鏡
はくさいきょう [0] 【舶載鏡】
中国・朝鮮で製作され日本に伝来した鏡。精巧な文様・銘文・紀年銘が特徴で,前漢・後漢・魏代にわたる。多紐(タチユウ)細文鏡・雷文鏡・内行花文鏡・方格規矩鏡・三角縁神獣鏡など。
→仿製(ボウセイ)鏡
舷
げん [1] 【舷】
船ばた。船べり。「―を接する」
舷
ふなばた [0] 【船端・舷】
船のへり。ふなべり。舷側(ゲンソク)。
舷
げん【舷】
a (ship's) side;the gunwale.→英和
舷
ふなべり [0] 【船縁・舷】
「船端(フナバタ)」に同じ。
舷側
げんそく [0] 【舷側】
船の側面。ふなばた。ふなべり。
舷側
げんそく【舷側】
the (ship's) side.〜に alongside the ship.→英和
舷墻
げんしょう [0] 【舷墻】
上甲板に波の上がるのを防ぐために外舷に沿って設けた鋼板の囲い。ブルワーク。
舷梯
げんてい [0] 【舷梯】
乗船・下船の時に,舷側にとりつけるはしご。ふなばしご。船側はしご。タラップ。
舷灯
げんとう [0] 【舷灯】
夜間,航行中の船舶が左右の舷側につける灯火。右舷に緑灯,左舷に紅灯をつける。
舷窓
げんそう【舷窓】
a porthole.→英和
舷窓
げんそう [0] 【舷窓】
採光や通風のため,船の側面にあけた丸窓。
舷舷
げんげん [0] 【舷舷】
ふなべりとふなべり。
舷門
げんもん [0] 【舷門】
船舶の舷側や上甲板に設けた出入り口。舷梯(ゲンテイ)をかけて昇降する所。ガングウェー。
舷頭
げんとう [0] 【舷頭】
舟べり。舟ばた。
舸子浦
かこうら [0][2] 【水主浦・舸子浦・加子浦】
水主役(カコヤク)を請け負った漁村。地先(ジサキ)漁業の占有権を認められた。
船
ふね 【船・舟】
■一■ [1] (名)
(1)人や荷物をのせて水上を行き来する乗り物。船舶。
(2)(「槽」とも書く)箱形の容器。水槽・浴槽・洗濯槽・馬槽・紙漉槽(カミスキブネ)など。
(3)棺(ヒツギ)。
(4)歌舞伎小屋の,二階正面に張り出した桟敷(サジキ)。引き舟。
■二■ (接尾)
助数詞。舟形の容器に入ったものを数えるのに用いる。「刺身一―」
船
ふな [1] 【船・舟】
ふね。多く,名詞や動詞の上に付いて複合語をつくる。「―旅」「―の舳(ヘ)」「―装(ヨソ)う」
船
ふね【船】
a boat (小舟・汽船);→英和
a ship;→英和
a steamer (汽船).→英和
〜から降りる get off a boat.〜で by boat.〜に乗る go[get]on board a ship;→英和
take a boat.〜に弱い(強い) be a bad (good) sailor.
船上
せんじょう [0] 【船上】
船の上。
船上山
せんじょうさん センジヤウ― 【船上山】
鳥取県中部,大山(ダイセン)火山群の北部にある溶岩台地。海抜616メートル。1333年,隠岐から脱出した後醍醐天皇を迎え,名和長年が挙兵した所。せんじょうせん。ふなのうえやま。
船下り
ふなくだり [3] 【船下り】
船で川を下ること。川下り。「最上川―」
船中
せんちゅう [1] 【船中】
船の中。
船中で
せんちゅう【船中で】
in a ship;→英和
on board <a ship> .船中生活 life on board.
船中り
ふなあたり [3] 【船中り】
船酔い。
船中八策
せんちゅうはっさく [1] 【船中八策】
1867年,坂本竜馬が上京の船中で後藤象二郎に示した八か条の新国家構想。大政奉還・議会設置・大典制定・海軍拡張・諸外国との国交樹立など。大政奉還は土佐藩の建白により実現,以下は五か条の誓文および新政府に受け継がれる。
船主
せんしゅ [1] 【船主】
船舶の所有者。ふなぬし。
船主
せんしゅ【船主】
a shipowner.→英和
船主
ふなぬし [2] 【船主】
(1)船の所有者。せんしゅ。
(2)船長。
船乗り
ふなのり [2] 【船乗り】
(1)船に乗り組んで,船の仕事にもっぱら従事する人。船方。船員。
(2)船に乗ること。「熟田津(ニキタツ)に―せむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな/万葉 8」
船乗り
ふなのり【船乗り】
a sailor;→英和
a seaman.→英和
〜になる go to sea.
船乗り込み
ふなのりこみ [3] 【船乗り込み】
興行地への乗り込みを船で行うこと。江戸や京都の俳優が,大坂で興行をする時,飾り立てた船に乗って,道頓堀から劇場に入ったものが有名。
→乗り込み
船人
ふなびと [2][0] 【船人・舟人】
(1)船頭。ふなかた。
(2)舟に乗っている人。船上の人。
船代
ふなしろ [0][2] 【船代】
(1)伊勢皇大神宮の樋代(ヒシロ)を安置する箱。みふなしろ。
(2)漁獲物を分配する時,船の所有者が受ける配分。
船代祭
ふなしろまつり [5] 【船代祭】
伊勢神宮の遷宮で,船代の用木を伐採する時に行う祭。
船会社
ふながいしゃ【船会社】
a shipping company.
船会社
ふながいしゃ [3] 【船会社】
船を持ち,乗客・貨物の輸送を業とする会社。海運会社。
船体
せんたい【船体】
a hull.→英和
船体
せんたい [0] 【船体】
(1)艤装を除いた船舶の本体。船郭。船殻。
(2)船そのもの。船舶の全体。
船余り
ふなあまり 【船余り】 (枕詞)
「帰る」にかかる。「大君を島に放(ハブ)らば―い帰り来むぞ/古事記(下)」
〔船の接岸する時反動で少しもどる意ともいうが,語義・かかり方未詳〕
船便
せんびん [0] 【船便】
⇒ふなびん(船便)
船便
ふなびん【船便】
shipping service.〜で by boat[sea];by surface mail (航空郵便に対して).
船便
ふなびん [0] 【船便】
(1)船舶の便。便船。せんびん。
(2)船によって郵便物や荷物を送ること。
船便り
ふなだより [3] 【船便り】
船の便宜。船便(フナビン)。
船倉
せんそう [0] 【船倉・船艙】
船舶で,貨物を積み込む区画。ふなぐら。貨物倉。
船倉
ふなぐら [0] 【船蔵・船倉】
(1)船をしまっておく建物。船小屋。
(2)船の荷物を積み込む所。せんそう。
船側
せんそく [0] 【船側】
船の側面。ふなべり。ふなばた。
船側
せんそく【船側】
a ship's side.船側渡し《商》free alongside ship <f.a.s.> .
船側渡し
せんそくわたし [5] 【船側渡し】
⇒エフ-エー-エス( FAS )
船入り
ふないり [0] 【船入り】
(1)船の出入りのために設けた入江や堀割り。
(2)貴人の納棺式。お船入り。
船公事
ふなくじ 【船公事】
中世から近世初期,領主が領国内の港湾を使用する船舶を対象として賦課した税。
船具
ふなぐ [2] 【船具】
船に装備する諸道具。船体以外,舵・帆柱・帆桁(ホゲタ)・櫓・端船(ハシブネ)・碇(イカリ)・綱類などを総称していう。船道具。船具足。
船具
せんぐ【船具】
ship's fittings.
船具
せんぐ [1] 【船具】
船の用具。帆・舵(カジ)・錨(イカリ)・艪(ロ)など。
船具
ふなぐ【船具】
the rigging.→英和
船内
せんない [1] 【船内】
船の中。船中。
⇔船外
船出
ふなで [0] 【船出】 (名)スル
船が港を出ること。出航。出帆。
船出
ふなで【船出】
departure;→英和
sailing.→英和
〜する (set) sail <for> ;→英和
leave <Kobe> .→英和
船切手
ふなぎって [3] 【船切手】
江戸時代,諸国を往来する民間の船が,領主などから下付を受けた通行切手。船往来。船往来手形。船往来切手。
船匠
せんしょう [0] 【船匠】
船(フナ)大工。船工。
船医
せんい【船医】
a ship's doctor.
船医
せんい [1] 【船医】
船に乗り組み,乗客・乗組員などの病気・けがに備える医師。
船印
ふなじるし [3] 【船標・船印】
船の所属や乗り手を示すために船に掲げるしるし。
船卸し
ふなおろし [3] 【船卸し・船降ろし】
(1)新造の船をはじめて水に浮かべること。また,その儀式。
(2)陸上にあげてある舟を水面におろすこと。
(3)船の積み荷をおろすこと。
船台
せんだい【船台】
a building slip;stocks.
船台
せんだい [0] 【船台】
船を建造または修理するために船体をのせる構造物。造船台。
船名
せんめい [0] 【船名】
各船舶につけた固有名。
船名録
せんめいろく [3] 【船名録】
船舶原簿に登録されている船舶の,船種・船名・船主・トン数・船級・建造年月日・構造その他の要目を記載して発行する本。
船君
ふなぎみ 【船君】
(1)船の乗客の長である人。船旅の長。「―節忌(セチミ)す/土左」
(2)「船饅頭(フナマンジユウ)」に同じ。
船員
せんいん [0] 【船員】
船に乗り組んで,船の運航に携わる者。予備員も含めていう。船員法では船長と海員に分ける。船乗り。
船員
せんいん【船員】
a crew (総称);→英和
a seaman.→英和
高級(下級)船員 an officer (a sailor).→英和
船員保険
せんいんほけん [5] 【船員保険】
船員を対象とする社会保険。病気・負傷・失業・老齢・行方不明・死亡などについて保険給付を行う。
船員労働委員会
せんいんろうどういいんかい [10] 【船員労働委員会】
船員の労使関係を調整する労働委員会。運輸省の外局。船員中央労働委員会および船員地方労働委員会が設置されている。
船員手帳
せんいんてちょう [5] 【船員手帳】
船員の身分を証明する手帳。氏名・生年月日・本籍地・履歴・乗組船舶などを記載する。
船員法
せんいんほう 【船員法】
船長の職務権限,船内規律,船員の労働条件を定めた法律。1947年(昭和22)制定。
船問屋
ふなどんや [3] 【船問屋】
⇒ふなどいや(船問屋)
船問屋
ふなどいや [3] 【船問屋】
江戸時代,廻漕や積み荷の取り扱いを業とする問屋。ふなどんや。廻漕問屋。廻船問屋。
船団
せんだん [0] 【船団】
ある目的のために編成された船舶の集団。「捕鯨―」「―護衛」
船囲い
ふながこい [3] 【船囲い】 (名)スル
(1)長期間使用しない船を,水上に繋留したり,陸上に引き揚げて,苫(トマ)でおおって保存処置をすること。
(2)荒天の時,上積みの荷物の濡れを防ぐため,船の側面や上部を苫などでおおうこと。
船坂峠
ふなさかとうげ 【船坂峠】
岡山県備前市と兵庫県赤穂(アコウ)郡の境にある峠。山陽道の難所。古くは,和気関が置かれた。のち,軍略上の要地。児島高徳が隠岐遷幸の後醍醐天皇を迎えようとしたという所。船坂山。
船場
せんば 【船場】
大阪市中央区にある商業・金融・オフィス街。問屋街としても有名。豊臣秀吉が城下町経営のため開削した東横堀川・西横堀川(埋め立て),および長堀川(埋め立て)・土佐堀川に四方を囲まれた地域をさす。江戸時代以来,船場商人が活躍。
船場
ふなば 【船場】
船着き場。「―へ急ぐ旅人は/滑稽本・膝栗毛 4」
船場煮
せんばに [0] 【船場煮】
塩鮭(シオザケ)・塩鯖(シオサバ)などを大切りの大根・人参(ニンジン)などと煮たもの。
船外
せんがい [1] 【船外】
ふねのそと。
⇔船内
船外機
せんがいき [3] 【船外機】
小型ボートなどに用いられる,取り外し式の機関。駆動装置・かじ・燃料タンクなどが一体となっている。
船大将
ふなだいしょう [3] 【船大将】
水軍をひきいる大将。
船大工
ふなだいく [3] 【船大工】
船を造る大工。特に,木造船・和船を造る者をいう。船工。船匠。船番匠(フナバンジヨウ)。
船大工
ふなだいく【船大工】
a shipwright;→英和
a ship's carpenter.
船夫
せんぷ [1] 【船夫】
ふなのり。せんどう。ふなこ。
船奉行
ふなぶぎょう [3] 【船奉行】
(1)中世の武家の職名の一。水軍や海上輸送のことをつかさどる役職。
(2)江戸時代,船手頭(フナテガシラ)のこと。
船子
ふなこ 【船子・舟子】
船頭の指揮の下にある水夫。船人。水手(カコ)。水主。「楫取(カジトリ),―どもに曰(イワ)く/土左」
船守
ふなもり [2] 【舟守・船守】
舟の番人。
船客
せんきゃく [0] 【船客】
客船の乗客。船に乗っている客。
船客
せんきゃく【船客】
a passenger.→英和
‖船客名簿 a passenger list.一等船客 a first-class passenger.
船室
せんしつ [0] 【船室】
船舶で,乗船客の使用にあてる部屋。また,船員室。キャビン。ケビン。
船室
せんしつ【船室】
a <first-class> cabin.→英和
〜を予約する book a berth.→英和
‖三等船室 the steerage.
船宿
ふなやど [0] 【船宿】
(1)入港する船の乗組員の宿泊のほか,乗組員の手配や物資の斡旋などにあたる宿。
(2)舟を何隻か持ち,釣り船・遊山船などを仕立てる家。
(3)近世,荷主や船主と問屋の仲介をして,船荷の世話をし,船乗りの宿泊などをさせた家。
船宿り
ふなやどり 【船宿り】
船が停泊していること。また,船中に宿泊すること。「聞きわたりはつかに今日ぞみつの浜見つつは過ぎじ―せむ/宇津保(菊の宴)」
船将
せんしょう [0] 【船将】
軍艦や船舶の指揮者。艦長や船長。
船小屋
ふなごや [0] 【船小屋・舟小屋】
冬の間,船や船具を入れておくため海辺に設けた小屋。
船尾
せんび [1] 【船尾】
船の後ろの部分。船の後端。とも。
⇔船首
船尾
せんび【船尾】
<in> the stern.→英和
〜に astern.→英和
船尾灯
せんびとう [0] 【船尾灯】
航海中,船尾に掲げることを義務づけられている白色の灯火。
船屋形
ふなやかた [3] 【船屋形】
船上に設ける屋形。船の種類や時代により大きさ,形式とも一定しないが,近世の諸大名の御座船の豪華な二階造りは,その典型。
船岡山
ふなおかやま フナヲカ― 【船岡山】
京都市北区にある孤立丘。平安時代,貴族の行楽地,のち火葬場,さらに戦略上の要地となる。織田信長をまつる建勲神社がある。船岡。((歌枕))「人はみな―をとまりにぞする/山家(雑)」
船師
ふなし 【船師】
(1)船頭。船長。
(2)近世,廻船業者などの海上商人。
船幅
せんぷく [0] 【船幅】
船のはば。最も広い部分で測る。
船床
ふなどこ [0] 【船床・船笭】
(1)船の床(ユカ)に敷くすのこ。
(2)和船の床船梁。
船底
ふなぞこ【船底】
the bottom of a ship.→英和
船底
ふなぞこ [0] 【船底】
(1)船の底。
(2)器物などの側面の,大きく湾曲しているもの。また,その形。
(3)文楽の舞台で,人形遣いが人形を遣う場所。床より低くなっている。
船底
せんてい [0] 【船底】
船の底。ふなぞこ。
船底天井
ふなぞこてんじょう [5] 【船底天井】
中央が高く,船底のような形につくった天井。数寄屋造りなどに用いられる。
船底枕
ふなぞこまくら [5] 【船底枕】
底板が船底のように反っている箱枕。
船底植え
ふなぞこうえ [0] 【船底植え】
サツマイモの苗の植え方。蔓(ツル)の中央が最も低くなるように土をかぶせて植えつけること。船底挿し。
船底袖
ふなぞこそで [4] 【船底袖】
和服の袖型の一。袖下が,袖口から袖付けに向かって船底形の丸みをもっているもの。働き着などに用いる。
船廠
せんしょう [0] 【船廠】
船を造る所。造船所。
船弁慶
ふなべんけい 【船弁慶】
(1)能の一。五番目物。観世信光作。西国に落ちる源義経が摂津国大物浦(ダイモツノウラ)で静御前と別れ船出ののち,海上で平知盛(トモモリ)の亡霊に会うが,弁慶がこれを祈り伏せる。
(2)歌舞伎舞踊の曲名。長唄。新歌舞伎十八番の一。{(1)}の今様能を河竹黙阿弥が改作。1885年(明治18)東京新富座初演。
船引
ふねひき 【船引】
福島県中東部,田村郡の町。阿武隈高地にあり,タバコの産地。
船引き
ふなひき [2] 【船引き】
急流をさかのぼる時など,岸から船を綱で引くこと。また,その人。
船形
ふながた [0] 【船形・舟形】
船のかたち。また,その形をしたもの。「―の菓子器」
船形
せんけい [0] 【船形】
船の形。また,船の外形を示す模型。
船形墓
せんけいぼ [3] 【船形墓】
墓の形態の一。バイキングの墓で,北ヨーロッパに広く分布。船の形に立て石を配し,遺体を埋葬する。船が魂を天に運ぶという信仰に基づく。
船影
ふなかげ [0][3] 【船影】
遠く見える船のすがた。
船影
せんえい [0] 【船影】
船の姿。ふなかげ。
船役
ふなやく 【船役】
船に課した税。
船往来
ふなおうらい [3] 【船往来】
⇒船切手(フナギツテ)
船待ち
ふなまち [0][4] 【船待ち】
船の来るのを待つこと。また,船が出るのを待つこと。
船成り金
ふななりきん [3] 【船成り金】
造船業・海運業によって急に財を成した人。
船房
せんぼう [0] 【船房】
船内の部屋。船室。
船手
ふなて 【船手】
(1)船の通りみち。航路。「―に残る冬の通ひ路/隆信集」
(2)軍船の軍勢。水軍。「我も今朝より―に廻り/浄瑠璃・千本桜」
(3)船の事を取り扱う人。また,船乗り。「おいらも―の人足だから/滑稽本・八笑人」
船手頭
ふなてがしら [4] 【船手頭】
江戸幕府の職名。若年寄支配。幕府の用船を管理し,また四国・九州の沿岸を巡視した。ふながしら。
船打込橋間白浪
ふねへうちこむはしまのしらなみ 【船打込橋間白浪】
歌舞伎の一。世話物。河竹黙阿弥作。1866年江戸守田座初演。通称「鋳掛松(イカケマツ)」。鋳掛屋の松五郎は,両国橋の上から金持ちの船遊びを見て堅気の地道な生活に嫌気がさし,道具を川へ投げ込み盗賊となるが,のちに悪事を悔いて自害する。
船持
ふなもち [0] 【船持(ち)】
船を持っている人。船主。居船頭。
船持ち
ふなもち [0] 【船持(ち)】
船を持っている人。船主。居船頭。
船揃へ
ふなぞろえ 【船揃へ】 (名)スル
船を集めて船団に編成し,出航の準備を整えること。「―して八島へすでによせんとす/平家 11」
船損
ふなぞん [0] 【船損】
中世以来の海難処理法の一。不可抗力海難の際,積み荷は荷主の損害として船主側に賠償責任を問わないが,船の損害は船主の損害としたもの。
船改め
ふなあらため [3] 【船改め・船検め】
江戸時代,役人が港に出入りする船を検査すること。また,その役。
船料理
ふなりょうり [3] 【船料理】
屋形船など座敷をしつらえた船中で調理され供される夏料理。川岸につながれたままの船でも行われる。[季]夏。
船方
ふなかた [0] 【船方】
船に乗ることを業とする人。船乗り。
船方節
ふなかたぶし 【船方節】
⇒出雲節(イズモブシ)
船旅
ふなたび [0] 【船旅】
船に乗ってする旅行。
船旅
ふなたび【船旅】
a voyage;→英和
a cruise.→英和
船日
ふなび 【船日】
船の到着する日。また,船出によい日。「上総の浦の―なれど/浄瑠璃・双生隅田川」
船時計
ふなどけい [3] 【船時計】
(1)「船磁石(フナジシヤク)」の別名。
(2)船中で使用する時計。
船木
ふなぎ [0] 【船木】
造船用の材木。
船板
ふないた [0] 【船板】
船体を構成する板材。
船板塀
ふないたべい [4] 【船板塀】
古い船板で作った塀。
船架
せんか [1] 【船架】
小型船舶を修理する際に陸上に引き上げて載せる船台。また,引き上げるための台車や滑走台の上で船体を支持する架台。
船枻
ふなだな [2][0] 【船枻・船棚】
和船の外側に張ってある板。船底より順に根棚・中棚・上棚という。また,刳舟(クリブネ)の舷側に積載量を増すために取り付けた板。
船枻
せがい [0] 【船枻】
大型和船の両舷に張り出し,舟子が櫓を漕(コ)いだり棹をさしたりする所。
船枻造り
せがいづくり [4] 【船枻造り】
柱の上部から腕木を出して支える棚をもつ民家のつくり。
船梁
ふなばり [0] 【船梁】
和船の外板を構成する棚板と棚板との間に多数挿入して船の横圧を支え,船形を保持する。前後位置によって,二番船梁・腰当船梁・床船梁などがあり,上下位置によって,上船梁・中船梁・下船梁などがある。
船梯子
ふなばしご [3] 【船梯子】
船の乗り降りに用いるはしご。タラップ。舷梯(ゲンテイ)。
船棚
ふなだな [2][0] 【船枻・船棚】
和船の外側に張ってある板。船底より順に根棚・中棚・上棚という。また,刳舟(クリブネ)の舷側に積載量を増すために取り付けた板。
船棹
ふなざお [0] 【船棹】
船をあやつるのに用いるさお。
船検め
ふなあらため [3] 【船改め・船検め】
江戸時代,役人が港に出入りする船を検査すること。また,その役。
船楼
せんろう [0] 【船楼】
(1)船上のやぐら。
(2)船舶の船首・中央・船尾の上甲板上に,船の幅いっぱいに設置されている構造物。その上部は船楼甲板になっており,中は客室・船員室など各種の部屋として利用する。
船標
ふなじるし [3] 【船標・船印】
船の所属や乗り手を示すために船に掲げるしるし。
船橋
せんきょう [0] 【船橋】
(1)船舶の上甲板の高所にあり,航海中,各部署に対し種々の指令を発する所。ブリッジ。
(2)「ふなはし(船橋)」に同じ。
船橋
ふなばし 【船橋】
千葉県北西部,東京湾に面する市。船橋大神宮の門前町と宿場町・漁村が結合して発展。商工業が発達し,京葉工業地帯の一部を形成。
船橋
ふなはし [2] 【船橋】
〔「ふなばし」とも〕
船をつなぎ並べ,上に板を渡して橋としたもの。浮き橋。
船橋
せんきょう【船橋】
a bridge (甲板の);→英和
a pontoon bridge (舟を並べて作る).
船橋
ふなはし 【船橋】
能の一。四番目物。現行曲は世阿弥の改作。上野国佐野の船橋の伝説に基づく。相愛の男女が通い路である船橋を親に断たれて溺死し八寒地獄の苦しみを受けるが,山伏にすがって成仏する。
船橋楼
せんきょうろう [3] 【船橋楼】
船の,船橋のある船楼。
船檣
せんしょう [0] 【船檣】
帆柱(ホバシラ)。マスト。
船檣灯
せんしょうとう [0] 【船檣灯】
進行方向を示すため,船のマスト前面に高く掲げる航海灯。
船櫓
ふなやぐら [3] 【船矢倉・船櫓】
和船の船上に設けた矢倉。
船歌
ふなうた [2] 【舟歌・舟唄・船歌】
(1)舟を漕ぎながら,あるいは船を引きながら歌う歌。
→御船歌(オフナウタ)
(2)バルカロールに同じ。
船歌
ふなうた【船歌】
a sailor's song.
船泊まり
ふなどまり [3] 【船泊(ま)り】
船が停泊すること。また,停泊する場所。ふながかり。
船泊り
ふなどまり [3] 【船泊(ま)り】
船が停泊すること。また,停泊する場所。ふながかり。
船津
ふなつ 【船津・舟津】
船の停泊する場所。船着き場。「八十の―に御舟留めよ/万葉 2046」
船淦
ふなあか [0] 【船淦】
船の底にたまった水。あか。船湯。
船渠
せんきょ [1] 【船渠】
⇒ドック(dock)(1)
船渡し
ふなわたし 【船渡し】
船で人や物を渡すこと。また,その場所。渡し。「―するみつぎもの/風雅(仮名序)」
船渡聟
ふなわたしむこ 【船渡聟】
狂言の一。聟入りする男が土産の酒を持って船で舅の家へ行くが,酒と見た船頭が理屈をつけて全部飲み尽くしてしまう。
船湯
ふなゆ [2] 【船湯・淦】
「船淦(フナアカ)」に同じ。
船溜まり
ふなだまり [3] 【船溜まり】
船が風波を避けて停泊する所。
船瀬
ふなせ 【船瀬】
船が風波をさけて停泊する所。船津。「名寸隅(ナキスミ)の―ゆ見ゆる淡路島/万葉 935」
船火事
ふなかじ [0] 【船火事】
船やその積み荷に起きる火災。
船火事
ふなかじ【船火事】
a fire on a ship.→英和
船灯
せんとう [0] 【船灯】
(1)船にともすあかり。
(2)船舶が航海中や停泊中に掲げることを義務づけられている灯火。
船熮
ふなたで [0] 【船熮】
虫害・腐食の防止のために,船を浜に引き揚げて船底の外側を火であぶること。
船玉
ふなだま [0] 【船玉・船霊・船魂】
(1)船中にまつられる船の守護神。住吉大明神・猿田彦神・綿津見神など。春日・八幡・大日・薬師なども数え入れ十二船玉という。男女一対の人形やさいころ二個・五穀・銭一二文・女の髪などを神体とし,帆柱の受け材である筒(ツツ)の下部に穴をあけて封じ込める。
(2)帆柱。また,船。
船瓦
ふなかわら [3] 【船瓦】
(1)平安・鎌倉時代,船体の大半を構成する刳船(クリブネ)式の主要材の称。かわら。
(2)室町時代以後,板合わせ構造の船の船首から船尾にかけて通す平らな船底材。かわら。
船留
ふなどめ [0] 【船留(め)】 (名)スル
(1)船を停泊させること。
(2)船出や航行を禁じること。「国中を―してせんさくあつてうたれける/浮世草子・男色大鑑 1」
船留め
ふなどめ [0] 【船留(め)】 (名)スル
(1)船を停泊させること。
(2)船出や航行を禁じること。「国中を―してせんさくあつてうたれける/浮世草子・男色大鑑 1」
船番所
ふなばんしょ [3] 【船番所】
⇒番所(バンシヨ)(2)
船病
ふなやまい [3] 【船病】
船酔い。
船着き
ふなつき [4][0] 【船着き】
「ふなつきば(船着場)」に同じ。
船着き場
ふなつきば [0][5] 【船着き場】
船が発着したり,停泊したりする所。船着き。
船着場
ふなつきば【船着場】
a jetty;→英和
a landing place.
船矢倉
ふなやぐら [3] 【船矢倉・船櫓】
和船の船上に設けた矢倉。
船磁石
ふなじしゃく [3] 【船磁石】
和船の航海用磁石。船時計(フナドケイ)。
→裏針(ウラバリ)
船祝
ふないわい [3] 【船祝(い)】
正月に船主が船霊(フナダマ)をまつり祝う行事。一月二日に行う所が多い。乗り初(ゾ)め。
船祝い
ふないわい [3] 【船祝(い)】
正月に船主が船霊(フナダマ)をまつり祝う行事。一月二日に行う所が多い。乗り初(ゾ)め。
船祭
ふなまつり [3] 【舟祭・船祭】
「御船祭(オフネマツ)り」に同じ。
船積み
ふなづみ【船積み】
shipment;→英和
shipping.→英和
〜する ship <a cargo> ;→英和
load <a boat with> .→英和
‖船積港 a port of shipment.船積書類 shipping documents.
船積み
ふなづみ [0] 【船積み】 (名)スル
船に貨物を積むこと。「コンテナを―する」
船窓
ふなまど [0] 【船窓】
船のあかりとりの窓。せんそう。
船窓
せんそう [0] 【船窓】
船の窓。
船窓
せんそう【船窓】
a porthole.→英和
船端
ふなばた [0] 【船端・舷】
船のへり。ふなべり。舷側(ゲンソク)。
船競べ
ふなくらべ [3] 【船競べ】
船を漕(コ)いで,速さを競うこと。競漕。
船笭
ふなどこ [0] 【船床・船笭】
(1)船の床(ユカ)に敷くすのこ。
(2)和船の床船梁。
船筎
のみ 【�・袽・船筎・衣袽】
舟・樋(トイ)などの継ぎめに詰め,水漏れを防ぐのに用いる,マキやヒノキの内皮。槙皮(マイハダ)。檜皮(ヒワダ)。「矢口の渡りの船の底を二所ゑり貫(ヌイ)て,―を差し/太平記 33」
船筏
ふないかだ [3] 【船筏】
多数の小船を並べつないだもの。上に板を渡して橋として用いた。
船箪笥
ふなだんす [3] 【船箪笥】
千石(センゴク)船などの船室に置いて使用した,小形の箪笥。遭難時にも中身を守るために金具で補強し,頑丈に作られている。
船籍
せんせき [0] 【船籍】
船舶原簿に登録された船舶の籍。
→船舶原簿
船籍
せんせき【船籍】
the nationality of a ship.→英和
船籍港 a port of registry.
船籍港
せんせきこう [4] 【船籍港】
船籍のある港。原則として船舶所有者の住居地に置くことになっている。
船籍票
せんせきひょう [0] 【船籍票】
総トン数二〇トン未満の小型船舶の種類・船名・船籍港・所有者などを記載した証書。
船級
せんきゅう [0] 【船級】
船級協会が機関・船体・艤装品などを,一定の規定に基づいて検査し証明する,船舶の資格・等級。保険・売買などのための国際的標準となる。
船級協会
せんきゅうきょうかい 【船級協会】
船舶に船級を与える,保険業者・造船機業者・船主・荷主などからなる民間の非営利団体。
船絵馬
ふなえま [3] 【船絵馬】
近世初期以降,海上安全を祈願して船主や船頭が社寺に奉納する自船の姿を描いた絵馬。江戸後期には,大坂に出現した専門の絵馬屋の製品が全国に奉納されるようになった。
船綿帽子
ふなわたぼうし [5] 【船綿帽子】
真綿で細長く船の形に作った綿帽子。船綿。手細(テボソ)。
船縁
ふなべり [0] 【船縁・舷】
「船端(フナバタ)」に同じ。
船縁
ふなべり【船縁】
the side(s) of a boat.→英和
船繋り
ふながかり [3] 【船繋り】 (名)スル
港に,船をつないで停泊すること。また,その設備。「ナポリの港に―して/囚はれたる文芸(抱月)」
船繰り
ふなぐり [0] 【船繰り】
どの航路にどの船を就航させるかを決めること。配船。
船肩
ふなかた [0] 【船肩】
船体の上部舷側間の幅。通常は船体中央部付近の最大幅をさす。肩。筒肩(ツツカタ)。胴の肩。腰当(コシアテ)肩。船腹。
船脚
ふなあし [0] 【船足・船脚】
(1)船の進む速さ。「―が速い」「―が重い」
(2)船体の水面下の深さ。吃水。「―いっぱいに荷をつむ」
(3)江戸幕府が規定した和船の舷側基準面から水面までの高さ。
(4)船の左右の安定性。「―が弱い」
船脚
せんきゃく [0] 【船脚】
船の進む速さ。ふなあし。
船脚
ふなあし【船脚】
speed (速力);→英和
draft (喫水).→英和
〜が深い(浅い) have a deep (light) draft.
船腹
せんぷく [0] 【船腹】
(1)船の胴。腹のように膨らんだ所。
(2)船の荷物を積み込む場所。また,積載量。
(3)輸送力としての船を表す語。船腹量。「―数が不足している」
船腹
ふなばら [0] 【船腹・舟腹】
「せんぷく(船腹)」に同じ。
船腹
せんぷく【船腹(量)】
tonnage;→英和
<secure> ship space;shipping <shortage> .→英和
船腹渡し
せんぷくわたし [5] 【船腹渡し】
⇒エフ-オー-ビー( FOB )
船舶
せんぱく【船舶】
a ship;→英和
a vessel;→英和
shipping (集合).→英和
船舶会社(業) a shipping company (industry).
船舶
せんぱく [1] 【船舶】
ふね。人や財貨をのせて水上を航行する乗り物。商法上では,商行為をなす目的で航海の用に供せられる船で,櫓櫂(ロカイ)船以外のもの。
船舶保険
せんぱくほけん [5] 【船舶保険】
海上保険の一。船舶それ自体にかける保険。航海中の事故によって受けた船体および付属物の損害を填補することを目的とする。
船舶信号
せんぱくしんごう [5] 【船舶信号】
船舶どうし,または船舶と陸上との間に用いる信号。無線電信のほか,発光・音響・手旗・旗旒(キリユウ)などによる信号がある。
船舶共有者
せんぱくきょうゆうしゃ [7] 【船舶共有者】
船舶を共有し,それを商行為を行う目的で航海に供する者。
船舶原簿
せんぱくげんぼ [5] 【船舶原簿】
船舶登録のために,船籍港を管轄する管海官庁に備え付けてある公式帳簿。船舶の種類・船名・船籍港・構造などが記載されている。
船舶安全法
せんぱくあんぜんほう 【船舶安全法】
船舶が安全に航海でき,かつ人命・財貨の安全を保持するために,一定施設の設置やその検査,行政的監督などについて定めた法律。1933年(昭和8)制定。
船舶工学
せんぱくこうがく [5] 【船舶工学】
⇒造船学(ゾウセンガク)
船舶抑留
せんぱくよくりゅう [5] 【船舶抑留】
⇒エンバーゴー(1)
船舶料理士
せんぱくりょうりし [7] 【船舶料理士】
運輸大臣の免状を受け,船員に提供する食料の調理業務を管理する者。
船舶権力
せんぱくけんりょく [5] 【船舶権力】
船舶の安全航行のため,船員法により船長に与えられた公法上の権限。海員を指揮監督し,船内の者に対して必要な命令を下すことができる。
船舶法
せんぱくほう [0][4] 【船舶法】
船舶の要件・特権・登録,船舶国籍証書などについて定めた法律。1899年(明治32)制定。
船舶登記
せんぱくとうき [5] 【船舶登記】
船舶に関する事柄についての登記。船舶の所有権・抵当権・賃貸権などの公示を目的に,船籍港を管轄する法務局で行う。
船舶登録
せんぱくとうろく [5] 【船舶登録】
船舶登記のあと,船籍港を管轄する管海官庁の船舶原簿に船舶に関する一定事項を記載すること。
船舶管理人
せんぱくかんりにん [0] 【船舶管理人】
船舶共有者の代理人として,法定事項を除き船舶の利用に関する一切の裁判上または裁判外の行為をなす権限を有する者。
船舶職員
せんぱくしょくいん [6] 【船舶職員】
海技従事者免許を取得し,船長・航海士・機関長・機関士・通信長・通信士または運航士の職務を行う者。
船舶電話
せんぱくでんわ [5] 【船舶電話】
超短波無線を使って船舶と陸上との間に通話を行う電話。
船舷
せんげん [0] 【船舷】
ふなばた。ふなべり。
船艇
せんてい [0] 【船艇】
船舶や舟艇。大型・小型の船の総称。
船艙
せんそう [0] 【船倉・船艙】
船舶で,貨物を積み込む区画。ふなぐら。貨物倉。
船艙
せんそう【船艙】
a hold;→英和
a hatch.→英和
船艦
せんかん [1] 【船艦】
船舶と軍艦。艦船。
船艫
せんろ [1] 【船艫】
ふねのとも。船尾。
船荷
ふなに【船荷】
a cargo.→英和
船荷証券 a bill of lading <B/L> .
船荷
ふなに [0] 【船荷】
船に積んで運送する荷物。
船荷証券
ふなにしょうけん [4] 【船荷証券】
〔bill of lading〕
海上の物品運送契約において,運送人が運送品の受け取りまたは船積みを証し,指定港において証券の正当所持人に引き渡すことを約する有価証券。BL 。
船蔵
ふなぐら [0] 【船蔵・船倉】
(1)船をしまっておく建物。船小屋。
(2)船の荷物を積み込む所。せんそう。
船虫
ふなむし [2] 【船虫】
(1)甲殻綱等脚目に属する節足動物。体長約4センチメートル。体は小判形でかたい甲におおわれ,第二触角と尾部のひげが長い。胸部の付属肢が発達し,移動が素早い。世界中の海岸に分布し,岩石の下などに群れをなすが,海水中では生存できない。近縁種のヒメフナクイムシを含めることもある。[季]夏。
(2)フナクイムシの異名。
船蛸
ふねだこ [3] 【船蛸】
⇒たこぶね(蛸船)
船装
せんそう [0] 【船装】
⇒艤装(ギソウ)
船装い
ふなよそい [3] 【船装い】
出船の準備。
船装ふ
ふなよそ・う 【船装ふ】 (動ハ四)
出船の準備をする。「津の国の海の渚に―・ひ/万葉 4384」
船賃
ふなちん [2] 【船賃】
船に乗ったり船を雇ったりする対価。
船賃
ふなちん【船賃】
passage (money);→英和
a fare;→英和
freight (船荷の).→英和
船越し
ふなこし [0] 【船越し】
〔舟をかついで越したことからいう〕
島・半島などで,両側に海の迫った狭まった所。
船越帯
ふなこしおび [5] 【船越帯】
男帯の一。博多織の格子縞(コウシジマ)に独鈷(トツコ)紋のあるもの。
船足
せんそく [0] 【船足】
船の進む速さ。ふなあし。
船足
ふなあし [0] 【船足・船脚】
(1)船の進む速さ。「―が速い」「―が重い」
(2)船体の水面下の深さ。吃水。「―いっぱいに荷をつむ」
(3)江戸幕府が規定した和船の舷側基準面から水面までの高さ。
(4)船の左右の安定性。「―が弱い」
船跡
ふなあと [0] 【船跡】
船の通った跡に残る波や泡などの筋。航跡。
船路
せんろ [1] 【船路】
船舶の通るみちすじ。ふなじ。
船路
ふなじ [0] 【船路】
(1)船の往来する通路。航路。
(2)船でする旅。船旅。
船路
ふなじ【船路】
a course;→英和
a voyage.→英和
船軍
せんぐん [0] 【船軍】
ふないくさ。水軍。
船軍
ふないくさ [3] 【船軍】
(1)船を用いた水上の戦い。
(2)「水軍(スイグン)」に同じ。「―海に満ち,旌旗日に耀く/日本書紀(神功訓)」
船遊び
ふなあそび [3] 【船遊び・舟遊び】
船で川や池に出て,楽しむこと。特に平安時代,船上で宴を催し詩文を作り,奏楽を楽しんだこと。船逍遥(フナシヨウヨウ)。船遊山(フナユサン)。[季]夏。
船遊び
ふなあそび【船遊び(に行く)】
(go) boating.→英和
船酔
ふなよい【船酔】
seasickness.→英和
〜する get seasick.
船酔い
ふなよい [0] 【船酔い】 (名)スル
船の動揺によって気分が悪くなること。船中(フナアタ)り。船気。船心地。船心。
船釘
ふなくぎ [2] 【舟釘・船釘】
和船用の和釘の一種。断面は四角または長四角。
船釘[図]
船釣
ふねづり [0] 【船釣(り)】
船に乗って釣りをすること。
船釣
ふなづり [0] 【船釣(り)】
船に乗ってする釣り。沖釣り。
船釣り
ふなづり [0] 【船釣(り)】
船に乗ってする釣り。沖釣り。
船釣り
ふねづり [0] 【船釣(り)】
船に乗って釣りをすること。
船鐺
ふなこじり [3] 【船鐺】
舟底形に反った,刀のこじり。
船長
せんちょう【船長】
a captain <of a ship> .→英和
船長
ふなおさ [2] 【船長】
その船の長。船頭。せんちょう。
船長
せんちょう 【船長】
(1) [1]
船舶の乗組員の長。乗組員の監督,船舶・積み荷の管理,運航の指揮などについて,法律上多くの権限と義務を有する。キャプテン。
(2) [0]
船の長さ。船首から船尾までの長さ。
船開き
ふなびらき [3] 【船開き】
船が港を出ること。船出。
船間
ふなま 【舟間・船間】
(1)船の入港が途絶えた間。
(2)物が欠乏すること。「我先にと灯油を買しめ,―なりといひ立て日々に高直(コウジキ)/一話一言」
(3)(多く「船澗」と書く)船を碇泊(テイハク)するに適した場所。船掛かり澗。
船降ろし
ふなおろし [3] 【船卸し・船降ろし】
(1)新造の船をはじめて水に浮かべること。また,その儀式。
(2)陸上にあげてある舟を水面におろすこと。
(3)船の積み荷をおろすこと。
船隊
せんたい [0] 【船隊】
二隻以上の船で構成される隊。
船隊
せんたい【船隊】
a fleet <of whalers> .→英和
船難
せんなん [0] 【船難】
航海中に起きた船舶の災難。海難。
船霊
ふなだま [0] 【船玉・船霊・船魂】
(1)船中にまつられる船の守護神。住吉大明神・猿田彦神・綿津見神など。春日・八幡・大日・薬師なども数え入れ十二船玉という。男女一対の人形やさいころ二個・五穀・銭一二文・女の髪などを神体とし,帆柱の受け材である筒(ツツ)の下部に穴をあけて封じ込める。
(2)帆柱。また,船。
船頭
せんどう【船頭】
a boatman.→英和
船頭多くして船山に登る <諺> Too many cooks spoil the broth.→英和
船頭
せんどう [3] 【船頭】
(1)和船で,船に乗り組み指揮をとる人。船の長。ふなおさ。船長。
(2)小船を操る人。また,船をこぐのを職業とする人。ふなびと。かこ。
船頭
ふながしら 【船頭】
船長(フナオサ)。船手頭(フナテガシラ)。せんどう。
船頭
せんとう [0] 【船頭】
船のへさき。船首。
船食虫
ふなくいむし フナクヒ― [3] 【船食虫】
(1)フナクイムシ科の二枚貝の総称。フナクイムシ・ヤツフナクイムシ・オオフナクイムシなど。
(2){(1)}の一種。海産。殻はきわめて小さく,体の先端に付く。体は白色で細長く,長さ約30センチメートル。貝殻のやすり状の部分で木材に穿孔する。木造船などに被害を与える。サハリンから九州にかけて分布。
船飾り
ふなかざり [3] 【船飾り】
船を飾ること。また,その飾り。
船饅頭
ふなまんじゅう [3] 【船饅頭】
近世,江戸隅田川に浮かべた小舟の中で色を売った私娼。船君。
船首
せんしゅ [1] 【船首】
船体の前方の部分。また,船の前端。へさき。みよし。
⇔船尾
船首
みおし [0] 【水押・船首】
⇒みよし(水押)
船首
せんしゅ【船首】
the bow[prow].→英和
船首飾り a figurehead.→英和
船首像
せんしゅぞう [3] 【船首像】
主に西洋帆船の船首に飾られる,船名などにちなんだ動物や人物の像。
船首楼
せんしゅろう [3] 【船首楼】
船首に設けた船楼。
船魂
ふなだま [0] 【船玉・船霊・船魂】
(1)船中にまつられる船の守護神。住吉大明神・猿田彦神・綿津見神など。春日・八幡・大日・薬師なども数え入れ十二船玉という。男女一対の人形やさいころ二個・五穀・銭一二文・女の髪などを神体とし,帆柱の受け材である筒(ツツ)の下部に穴をあけて封じ込める。
(2)帆柱。また,船。
船齢
せんれい [0] 【船齢】
竣工後,その船の経過した年数。
艀
はしけ【艀】
a barge;→英和
a lighter.→英和
艀
はしけ [3] 【艀】
波止場と本船との間を往復して,旅客・貨物を運ぶ小舟。艀船。瀬取船(セドリブネ)。上荷船(ウワニブネ)。
艀ける
はし・ける 【艀ける】 (動カ下一)
〔「艀(ハシケ)」の動詞化〕
(1)はしけに乗せて,貨物や旅客などを運ぶ。「乗つてゐる旅人を陸(オカ)へ―・けやす/滑稽本・稽古三味線」
(2)少しずつ他へ移す。「腹の雑物をすこし―・けたくなつてきた/滑稽本・続膝栗毛」
(3)こっそりと盗む。くすねる。「ちつとばかり―・けたとつてしれるものか/滑稽本・続膝栗毛」
艀船
ふせん [0] 【艀船】
はしけ。
艇
てい [1] 【艇】
小舟。はしけ。ボート。「湖に―を浮かべる」
艇差
ていさ [1] 【艇差】
ボート競技で,二艇間の距離。艇の長さを基準にして表す。
艇庫
ていこ [1] 【艇庫】
ボートをしまっておく倉庫。
艇庫
ていこ【艇庫】
a boathouse.→英和
艇身
ていしん【艇身】
<win by> a (boat's) length.
艇身
ていしん [0] 【艇身】
ボートの全長。「一―の差で勝つ」
艇長
ていちょう [1] 【艇長】
水雷艇・潜航艇などの長。
艇長
ていちょう【艇長】
the captain;→英和
a coxswain (ボートの).→英和
艇隊
ていたい [0] 【艇隊】
水雷艇・潜水艇・短艇など比較的小形の船二隻以上から成る隊。
艇首
ていしゅ [1] 【艇首】
ボート・小型船などの先端部。
艉
とも [1][2] 【艫・艉】
(1)船尾。船の後部。
⇔みよし
⇔へさき
(2)馬の腰から腿(モモ)にかけての部分。後肢。
艘
そう サウ 【艘】 (接尾)
助数詞。船(比較的小さなもの)を数えるのに用いる。「一―」「二―」
艙口
にごりぐち [3] 【艙口】
船の荷物を積みこむ口。そうこう。
艙口
そうこう サウ― [0] 【艙口・倉口】
船倉に貨物を出し入れするため,上甲板に設けた方形の開口部。ハッチ。
艟艨
どうもう [0] 【艟艨】
いくさぶね。軍艦。艨艟。
艤する
ぎ・する [2] 【艤する】 (動サ変)[文]サ変 ぎ・す
船出の用意をする。「船を―・して災を八丈島に逃れ/日本風景論(重昂)」
艤舟
ぎしゅう [0] 【艤舟】
船出の用意をすること。ふなよそおい。
艤装
ぎそう [0] 【艤装】 (名)スル
船体が完成して進水した船に就航に必要な装備を施すこと。また,その装備。船装。
艤装する
ぎそう【艤装する】
equip[fit out]a ship <for sea> .→英和
艦
かん [1] 【艦】
戦争用の船。軍艦。「―が傾く」
艦上
かんじょう [0] 【艦上】
軍艦の上。
艦上機
かんじょうき [3] 【艦上機】
航空母艦に載せ甲板から発着する飛行機。
艦型
かんけい [0] 【艦型】
(1)軍艦の型。
(2)軍艦の建造に先立って,設計図に従って作る実物を縮小した模型。
艦尾
かんび [1] 【艦尾】
軍艦の後端の部分。軍艦の艫(トモ)。
⇔艦首
艦尾
かんび【艦尾】
the stern.→英和
〜に astern.→英和
艦影
かんえい [0] 【艦影】
遠方に見える軍艦の姿。
艦橋
かんきょう [0] 【艦橋】
軍艦の上甲板のほぼ中央部に,さらに高く設けられた甲板。艦内の指揮の中枢で,操縦・戦闘などの命令を発する所。ブリッジ。
艦橋
かんきょう【艦橋】
the bridge (of a warship).→英和
艦砲
かんぽう [1][0] 【艦砲】
軍艦に装備してある砲の総称。主砲・副砲・高角砲・ロケット砲など。艦載砲。「―射撃」
艦砲射撃
かんぽうしゃげき【艦砲射撃】
bombardment from a warship.→英和
艦籍
かんせき [0][1] 【艦籍】
個々の軍艦の所属先。旧日本海軍では各鎮守府の所属とした。
→船籍
艦船
かんせん【艦船】
vessels;shipping (船舶).→英和
艦船
かんせん [0][1] 【艦船】
(1)軍艦と船舶。
(2)旧海軍で,艦艇(カンテイ)および特務艦艇の総称。
艦艇
かんてい [0] 【艦艇】
〔「艦」は大型,「艇」は小型のもの〕
大小の軍事用船舶の総称。
艦艇
かんてい【艦艇】
naval vessels.
艦載
かんさい [0] 【艦載】 (名)スル
軍艦にのせること。
艦載機
かんさいき【艦載機】
a shipplane.
艦載機
かんさいき [3] 【艦載機】
空母に積載された飛行機。艦上機。
艦長
かんちょう [1][0] 【艦長】
個々の軍艦を指揮・統率する長。
艦長
かんちょう【艦長】
the commander of a warship;→英和
a captain.→英和
艦隊
かんたい [0][1] 【艦隊】
複数の軍艦で編制された海軍の部隊。「連合―」
艦隊
かんたい【艦隊】
a fleet;→英和
a squadron (小).→英和
連合艦隊 a combined fleet.
艦首
かんしゅ [1] 【艦首】
軍艦のへさき。
⇔艦尾
艦首
かんしゅ【艦首】
the bow (of a warship).→英和
艦首旗
かんしゅき [3] 【艦首旗】
軍艦が港に停泊中,艦首に掲げる小形の国旗。
艦齢
かんれい [0] 【艦齢】
軍艦の建造後の年数。また,軍艦の使用にたえうる年数。
艨艟
もうどう [0] 【艨艟】
〔古代中国の戦闘用の船〕
軍船。軍艦。いくさぶね。艟艨。
艪
ろ [0] 【櫓・艪】
和船を漕(コ)ぐための道具。木製。全体が櫓腕(ロウデ)と櫓脚(ロアシ)からなる継ぎ櫓が一般的で,櫓腕先端にある櫓柄(ロヅカ)とその上部についている突起の櫓杆(ロヅク)とを両手で握って漕ぎ,水中に入れた櫓脚で水を切るように練って船を進める。櫓脚にある入れ子という穴部を船にある小突起の櫓杭(ログイ)(=櫓臍(ロベソ))にはめて支点とし,櫓腕にある櫓杆に櫓綱(ロヅナ)(=早緒(ハヤオ))をかけて船床につないで漕ぎやすいようにしてある。西洋式の櫂(カイ)よりも効率のよいすぐれた推進具。「―をこぐ」
櫓[図]
艪拍子
ろびょうし [2] 【櫓拍子・艪拍子】
櫓を操作する拍子。櫓をこぐときの掛け声の拍子。
艫
とも【艫】
the stern.→英和
〜の方に astern.→英和
艫
ろ [0] 【艫】
(1)船の後部。とも。
(2)船の前部。へさき。
艫
とも [1][2] 【艫・艉】
(1)船尾。船の後部。
⇔みよし
⇔へさき
(2)馬の腰から腿(モモ)にかけての部分。後肢。
艫取り
ともとり 【艫取り】
〔「ともどり」とも〕
(1)近世,舵(カジ)取り{(3)}のこと。
(2)船尾で櫓(ロ)をこぐ人。「松浦太郎―にて,屋島の浦を漕ぎ廻り/盛衰記 42」
艫座
ともざ [0] 【艫座】
〔(ラテン) Puppis〕
三月中旬の宵に南中する星座。アルゴ座を四分割して設けられた一つ。
→アルゴ座
艫戸船
ともどふね [4] 【艫戸船】
近世,隠岐(オキ)や山陰地方で多く用いられた小型船。平底のおも木造りで安定がよい。
艫押し
ともおし [0] 【艫押し】
艫櫓(トモロ)を押す役の者。普通,船頭が当たる。船をあやつる最も重要な役。
艫櫓
ともやぐら [3] 【艫櫓】
和船で,艫の方に設けられた櫓。
艫流し
ともながし 【艫流し】
⇒逆艫(サカドモ)
艫綱
ともづな [0] 【纜・艫綱】
(船尾の方から出して)船をつなぎとめる綱。もやい綱。
艫舳
ともへ 【艫舳】
舟の,ともとへさき。
艫艪
ともろ [0] 【艫艪】
四挺以上の艪のある舟で,艫に最も近い艪。
艮
ごん [1] 【艮】
〔「こん」とも〕
易の八卦の一。算木で☶の形で示す。動きのとれないさまを表し,北東(うしとら)の方角に配する。
艮
うしとら [0] 【丑寅・艮】
方角を十二支にあてていうときの丑と寅との中間の方角。北東の方角。鬼門(キモン)にあたる。
良
りょう リヤウ [1] 【良】
成績・品質などを示す段階の一。普通,または普通よりよいことを表す。「成績は―ばかりだ」「今年の米の作柄は―」
良
りょう【良】
[excellent (優)に対して]good;→英和
[A に対して]B.→英和
良い
よい【良い】
⇒良(い)い.…した(しない)方が〜 had better (not) do;may[might]as well do.…した方が良かった had better[would rather,should,ought to]have done;I wish I had done.…しても〜 may do.…しなくても〜 need not do;do not have to do.…するのは良くない should[must]not do;It is not good (for a person) to do.良くなる get well[better].
良い
い・い [1] 【好い・良い・善い】 (形)
〔形容詞「よい」の終止形・連体形ヨイが近世にエイ(エエ)を経て転じたもの。現代の話し言葉では終止形・連体形には,普通,イイが用いられ,改まった場面ではヨイが用いられる。特に,俗語的な表現ではもっぱらイイが用いられる〕
「よい」に同じ。「赤いのと青いのとあるけど,どっちが―・い(=ドチラヲ選ブカ)?」「宝くじの一等が当たると―・いなあ」「―・い暮らし(=豊カナ暮ラシ)がしたい」「もうそろそろ着いても―・いころだ(=着イテ当然ノ時刻ダ)」「この車はあと―・いとこ(=長クテモ)三年しかもたないだろう」「―・いかい(=ヨクワカッテイルノカ),これが―・いと言ったのは君自身なんだよ」「―・いざまだ」「―・い年して(=フサワシイ年齢デハナイノニ)何ですか,そのかっこうは」
[慣用] 気が―・気味が―・小気味が―・調子が―・人が―・間が―・虫が―・要領が―
良い
え・い 【良い・善い・好い】 (形)[文]ク え・し
〔近世江戸語〕
よい。「行かずとも―・い/洒落本・遊子方言」
→えし
良い
よ・い [1] 【良い・善い・好い】 (形)[文]ク よ・し
〔望ましい状態を広くいう語。終止形・連体形としては,口頭語では「いい」,文章語では「よい」を用いることが多い〕
(1)品質的に上等である。「―・い酒」「―・い時計」
(2)美的にすぐれている。美しい。「景色が―・い」「器量が―・い」
(3)能力的にすぐれている。優秀だ。「腕が―・い」
(4)身分・家柄が高い。経済的に恵まれている。「―・い家に生まれる」「―・い暮らし」
(5)倫理・道徳にかなっている。正当だ。「―・いと信じてやる」「―・いおこない」
(6)規範・標準に合っている。適格である。「バットの持ち方が―・い」「姿勢が―・い」
(7)人柄が好ましい。善良だ。「あの人は―・い人だ」
(8)親密だ。むつまじい。「仲が―・い」
(9)目的にかなっている。ふさわしい。好都合だ。「―・い時に来てくれた」「けがにはこの薬が―・い」
(10)めでたい。吉である。「今日の―・き日」「門出―・しとて勇みけり/盛衰記 36」
(11)利益になる。得だ。「―・い話がある」「―・い商売だ」
(12)快い。快適だ。「―・い湯だ」「ああ―・い気持ちだ」
(13)十分だ。整っている。「もう―・いかい」「覚悟は―・いか」
(14)(「…して(も)よい」「…と(も)よい」などの形で)さしつかえない。かまわない。「外出しても―・いですか」「それで―・い」「飲みての後は散りぬとも―・し/万葉 821」
(15)動詞の連用形に付いて,…しやすい,たやすく…することができる,などの意を表す。「書き―・い万年筆」「この家は住み―・い間取りになっている」
〔(1)〜(12) ⇔悪い〕
→よく(良)
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
良う
よう [1] 【良う・善う・能う】 (副)
〔「よく」のウ音便〕
(1)十分に。巧みに。上手に。「まだ―は書かずとて/源氏(若紫)」
(2)大層。はなはだ。「いと―似給へり/源氏(桐壺)」
(3)しばしば。たびたび。「おめえたちやあ―喧嘩あするぜえなあ/滑稽本・浮世風呂(前)」
(4)下に推量または反語の語句を伴って,容易にあり得ないことの意を表す。どうして。なかなか。「―,われがやうな者が,ゆるさうわいな/狂言記・胸突」
(5)下に打ち消しの語句を伴って,不可能の意を表す。…することができない。「これほどの所を―飛ばいで,あのなりは/狂言記・飛越新発意」
良か
よか 【良か・善か】
(1)形容詞「よし」の未然形「よけ」の上代東国方言。「伊香保ろの沿いの榛原ねもころに奥をなかねそまさかし―ば/万葉 3410」
(2)形容詞「よし」の連体形「よかる」の変化した「よかん」の撥音の表記されないもの。「女神には衣縫ひてたてまつるこそ―なれ/蜻蛉(下)」
(3)〔近世西国方言〕
形容詞「よい」の連用形・終止形・連体形の転。「門出―,―。―便聞かうばい/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
良からぬ
よからぬ 【良からぬ】 (連語)
良くない。好ましくない。連体詞的に用いる。「―ことをたくらむ」
良がる
よが・る [2] 【善がる・良がる】 (動ラ五[四])
(1)よいと思う。満足に思う。うれしがる。得意になる。悦に入る。「滅多に高価なる洋服を被(カウム)り…以て―・りたがるしれものもありけり/当世書生気質(逍遥)」
(2)快感を声や表情に表す。「―・るはず是は九州肥後の国/柳多留 49」
良き
よき [1] 【良き・佳き】
〔文語形容詞「よし」の連体形から〕
■一■ (名)
良いこと。良いもの。
■二■ (連体)
よい。「彼とは―ライバルだ」「きょうの―日に」
良く
よく [1] 【良く・能く・善く】 (副)
〔形容詞「よい」の連用形から〕
(1)十分に。念を入れて。手落ちなく。ていねいに。「―調べる」「―洗えば落ちる」
(2)非常に。大変に。「―晴れた日」「―できる人」「―食べる奴だ」「―走る」
(3)たびたび。しばしば。「―忘れる」「―言うところの他人の空似だ」
(4)困難なことをしたものだという気持ちを表す。
(ア)そのおこないをほめるとき使う。けなげにも。よくぞ。「こんな日に―来られたね」「―ぞやった」
(イ)逆説的に,そのおこないを非難する意味で使う。ぬけぬけと。ずうずうしくも。あきれたことに。「―そんなことが言えるね」「―もやったな」
(5)うれしい,ありがたいという気持ちを表す。「―いらっしゃいました」「―ぞ言ってくれました」
〔「こそ」の上に来ると「ようこそ」となることがある〕
(6)事にあたって能力を立派に発揮するさまを表す。じょうずに。みごとに。「―文学を解する」「―困難に勝つ」
良くて
よくて 【良くて・善くて】 (連語)
〔形容詞「よい」の連用形に接続助詞「て」の付いたもの〕
よい状態を想定しても。せいぜい。よくても。「今年の収穫は―去年の半分だ」
良さ
よさ [1] 【善さ・良さ】
いいこと。いい程度。「人柄の―」
良し
よ・し 【良し・善し・好し】 (形ク)
⇒よい
良し
え・し 【良し・善し・好し】 (形ク)
〔「よし」の古形〕
よい。いい。「何の伝言(ツテコト)直(タダ)にし―・けむ/日本書紀(天智)」
良しなに
よしな【良しなに】
as you think fit[best];properly.→英和
良らし
よら・し 【宜し・良らし】 (形シク)
好ましい。よい。「赤ら嬢子(オトメ)を誘(イザ)ささば―・しな/古事記(中)」
良主
りょうしゅ リヤウ― [1] 【良主】
よい主人。すぐれた君主。
良二千石
りょうにせんせき リヤウ― [4] 【良二千石】
〔漢代の郡の太守の年俸が二千石であったことから〕
善政をしく,立派な地方長官をほめていう語。
良人
りょうじん リヤウ― [0] 【良人】
(1)よい人。
(2)妻が夫をさして言う語。おっと。「―は妾におくれて家を出づ/海道記」
良人
りょうにん リヤウ― [0] 【良人】
⇒りょうじん(良人)
良俗
りょうぞく リヤウ― [0] 【良俗】
よい風俗。よい慣習。「―に反する」「公序―」
良候
ようそろ [1] 【宜候・良候】
〔「よろしくそうろう」の転〕
(1)転舵のあと,船が今向いている方向へ,または指示された方向へ直進せよという言葉。「一五度―」
(2)「よろしい」の意で船乗りが用いる語。また,囃子詞(ハヤシコトバ)。
良兵
りょうへい リヤウ― [0] 【良兵】
優秀な兵隊。すぐれた兵隊。
良刀
りょうとう リヤウタウ [0] 【良刀】
よい刀。よく切れる刀。
良剤
りょうざい リヤウ― [0] 【良剤】
効能のすぐれた薬剤。
良化
りょうか リヤウクワ [1] 【良化】 (名)スル
よくなること。よくすること。よい方向へ向かうこと。「品質を―する」
良匠
りょうしょう リヤウシヤウ [0] 【良匠】
(1)すぐれた工匠。すぐれた大工や工芸家。名工。
(2)すぐれた学者。
良医
りょうい リヤウ― [1] 【良医】
診療・技術のすぐれた医者。名医。
良友
りょうゆう リヤウイウ [0] 【良友】
よい友達。つきあってためになる友達。益友。
⇔悪友
良友
りょうゆう【良友(と交わる)】
(have) a good friend;(keep) good company.
良吏
りょうり リヤウ― [1] 【良吏】
よい役人。すぐれた役人。能吏。
良否
りょうひ リヤウ― [1] 【良否】
よいことと悪いこと。よしあし。「製品の―」「事の―をわきまえない」
良否
りょうひ【良否】
quality.→英和
良品
りょうひん リヤウ― [0] 【良品】
品質のよい品物。佳品。名品。
良器
りょうき リヤウ― [1] 【良器】
(1)よい器物。
(2)よい器量。すぐれた才能。また,その持ち主。
良図
りょうと リヤウ― [1] 【良図】
すぐれた計画。良計。「―を講ず」
良基
よしもと 【良基】
⇒二条(ニジヨウ)良基
良夜
りょうや リヤウ― [1] 【良夜】
月の美しい夜。特に中秋の名月の夜。[季]秋。《人それ��書を読んでゐる―かな/山口青邨》
良好
りょうこう リヤウカウ [0] 【良好】 (名・形動)[文]ナリ
状態・調子・成績などがよいこと。このましいこと。また,そのさま。「手術後の経過は―だ」「感度―」「―な成績」
[派生] ――さ(名)
良好な
りょうこう【良好な】
good;→英和
excellent;→英和
satisfactory.→英和
良妻
りょうさい リヤウ― [0] 【良妻】
よい妻。
⇔悪妻
良妻
りょうさい【良妻(賢母)】
a good wife (and wise mother).
良妻賢母
りょうさいけんぼ リヤウ― [5] 【良妻賢母】
夫にとってはよい妻であり,子にとっては賢い母であること。日本の女子教育の中心的理念の一つとされてきた。
良媒
りょうばい リヤウ― [0] 【良媒】
よい仲立ち。よい仲人(ナコウド)。
良宵
りょうしょう リヤウセウ [0] 【良宵】
晴れて心地よい宵(ヨイ)。良夜。
良家
りょうけ リヤウ― [1] 【良家】
(1)豊かで教養のある家。「―の子女」
(2)身分のよい家。家柄のよい家。りょうか。
良家
りょうか リヤウ― [1] 【良家】
⇒りょうけ(良家)
良家
りょうけ【良家(の娘)】
(a daughter of) a good[respectable]family.
良寛
りょうかん リヤウクワン 【良寛】
(1758-1831) 江戸後期の歌人・禅僧(曹洞宗)。越後出雲崎の人。字(アザナ)は曲,号は大愚。俗名,山本栄蔵。諸国を行脚修行して1796年ごろ帰郷。国上山(クガミヤマ)の五合庵に住み,農民や子供らと交わり超世俗的な一生を送った。詩・書もよくした。歌集に弟子の貞心尼編「蓮(ハチス)の露」があり,二人の愛の贈答歌を収める。
良将
りょうしょう リヤウシヤウ [0] 【良将】
すぐれた将軍。立派な大将。「―のもとに弱卒なし」
良導体
りょうどうたい【良導体】
a good conductor <of heat> .
良導体
りょうどうたい リヤウダウ― [0] 【良導体】
熱あるいは電気の伝導率が大きい物質。導体。
良岑
よしみね 【良岑】
姓氏の一。
良岑安世
よしみねのやすよ 【良岑安世】
(785-830) 桓武天皇の皇子。遍昭の父。右近衛大将,のち大納言。「日本後記」の撰修に参加,また「経国集」の撰者の一人。
良岑宗貞
よしみねのむねさだ 【良岑宗貞】
遍昭(ヘンジヨウ)の俗名。
良工
りょうこう リヤウ― [0] 【良工】
(1)すぐれた技術をもつ職人。「―は材を選ばず」
(2)特に,すぐれた画家や彫刻家。
良師
りょうし リヤウ― [1] 【良師】
よい先生。すぐれた師匠。
良平
りょうへい リヤウ― 【良平】
知謀をもって劉邦に仕えた漢の創業の功臣,張良と陳平。転じて,知略にすぐれた人。
良弁
ろうべん ラウベン 【良弁・朗弁】
(689-773) 奈良時代の僧。日本華厳宗第二祖。義淵に法相宗を学び,奈良東山で苦行。金鐘寺(のち,羂索院)に住し,審祥(シンジヨウ)を講師としてはじめて華厳の講席を開く。東大寺初代別当,ついで僧正。二歳のとき鷲(ワシ)にさらわれて春日社前の杉(良弁杉)の枝に置かれ,義淵に養育されたという伝説がある。金鐘行者。金鷲菩薩。りょうべん。
良弁
りょうべん リヤウベン 【良弁】
⇒ろうべん(良弁)
良弼
りょうひつ リヤウ― 【良弼】
主君を補佐するすぐれた臣下。
良心
りょうしん リヤウ― [1] 【良心】
(1)道徳的に正邪・善悪を判断する意識。「―の呵責(カシヤク)を感ずる」
(2)〔倫〕
〔conscience〕
善悪を判断して善を命じ悪を退ける知情意の統一的意志。その起源や妥当性に関して,生得説・経験説・批判説などがある。
良心
りょうしん【良心】
conscience.→英和
〜的な(に) conscientious(ly).→英和
〜に恥じない(恥じる) have a good[clear](bad,guilty) conscience.→英和
〜にそむく(訴える) betray (appeal to) one's conscience.→英和
〜の呵責を受ける[〜がとがめる]feel the pricks[stings]of conscience.→英和
良心の囚人
りょうしんのしゅうじん リヤウ―シウジン 【良心の囚人】
自分の信念や信仰,人種・言語・性などを理由に囚(トラ)われている,非暴力の人々。
→アムネスティ-インターナショナル
良心の自由
りょうしんのじゆう リヤウ―ジイウ 【良心の自由】
人がその良心に従っていかなる強制も受けずに行動しうること。憲法の保障する基本的人権の一。
良心的
りょうしんてき リヤウ― [0] 【良心的】 (形動)
良心に従って行動するさま。誠実なさま。「―な店」
良心的兵役拒否
りょうしんてきへいえききょひ リヤウ― [11] 【良心的兵役拒否】
武器をとって戦争に参加することを自己の良心に基づいて拒否する者に対して,兵役を免除する制度。
良忍
りょうにん リヤウニン 【良忍】
(1072-1132) 平安後期の僧。尾張の人。諡号(シゴウ)は聖応大師。比叡山東塔に入り,ついで京都大原に隠遁して来迎院を建立。声明(シヨウミヨウ)の神髄を究めて天台声明の中興の祖と仰がれる。1117年弥陀の示現をうけて融通念仏宗を創唱。
良忠
りょうちゅう リヤウチユウ 【良忠】
(1199-1287) 鎌倉中期の浄土宗の僧。字(アザナ)は然阿,勅諡(チヨクシ)は記主禅師。浄土宗第三祖。諸宗を修めたのち鎌倉に蓮華寺(光明寺)を開創。門下に六流を生み,浄土教発展の道を開く。
良性
りょうせい リヤウ― [0] 【良性】
病気が良好な経過をたどって治癒する性質であること。あるいは,癌性でないこと。
⇔悪性
良性の
りょうせい【良性の】
《医》benign <tumor> .→英和
良性腫瘍
りょうせいしゅよう リヤウ―ヤウ [5] 【良性腫瘍】
腫瘍のうち,発育速度が緩やかで成長に限界があり,浸潤や転移を起こさないものをいう。
良才
りょうさい リヤウ― [0] 【良才】
すぐれた才能。また,その持ち主。
良政
りょうせい リヤウ― [0] 【良政】
よい政治。善政。美政。
良日
りょうじつ リヤウ― [0] 【良日】
よい日。吉日。
良暹
りょうぜん リヤウゼン 【良暹】
平安中期の歌人。比叡山の僧。祇園別当。後拾遺集以下の勅撰集に三三首入集。康平年間(1058-1065)に六七,八歳で没。
良書
りょうしょ【良書】
a good book.
良書
りょうしょ リヤウ― [1] 【良書】
よい書物。ためになる書物。
⇔悪書
良木
りょうぼく リヤウ― [0] 【良木】
よい木材。良材。
良材
りょうざい【良材】
good timber (木材)[material (材料)].
良材
りょうざい リヤウ― [0] 【良材】
(1)よい材木。
(2)すぐれた人材。
良案
りょうあん リヤウ― [0] 【良案】
よい考え。すぐれた計画。名案。
良楽
りょうらく リヤウ― [1] 【良楽】
馬のよしあしを見分けるのにすぐれていた王良と伯楽。転じて,よく馬を見分け,よく馬を御する人。
良民
りょうみん リヤウ― [0] 【良民】
(1)善良な人民。「無辜(ムコ)の―」
(2)律令制で,賤民以外の民。公民。良人。
良民
りょうみん【良民】
peaceable[law-abiding]people.
良法
りょうほう リヤウハフ [0] 【良法】
よい方法。すぐれた仕方。
良港
りょうこう リヤウカウ [0] 【良港】
よい港。「天然の―」
良港
りょうこう【良港】
a good harbor.
良源
りょうげん リヤウゲン 【良源】
(912-985) 平安中期の天台宗の僧。天台宗中興の祖。勅諡(チヨクシ)は慈慧大師,通称を正月三日に没したので元三(ガンサン)大師という。応和の宗論で東大寺法蔵を屈服させ,のち内供奉十禅師,966年天台座主。981年大僧正。延暦寺の復興に努め,また二十六条式を制定して風紀を引き締めた。
→角(ツノ)大師
良狗
りょうく リヤウ― [1] 【良狗】
〔史記(淮陰侯伝)「狡兎死,良狗烹」より。前漢の功臣韓信が高祖に罰せられようとした時に言った語〕
利口な犬。賢臣のたとえ。
→狡兎(コウト)死して、走狗烹(ニ)らる
良田
りょうでん リヤウ― [0] 【良田】
地味の肥えた田地。美田。
良知
りょうち リヤウ― [1] 【良知】
〔孟子(尽心上)〕
人が生まれつきもっている判断能力。
良知良能
りょうちりょうのう リヤウ―リヤウ― [1] 【良知良能】
〔孟子(尽心上)〕
経験・教育などをしなくても,生まれながらに備わっている知恵や能力。
良禽
りょうきん リヤウ― [0] 【良禽】
よい鳥。かしこい鳥。
良種
りょうしゅ リヤウ― [0][1] 【良種】
よい種子。すぐれた品種。
良種
りょうしゅ【良種(馬)】
(a horse of) fine breed.
良筆
りょうひつ リヤウ― [0] 【良筆】
(1)よい筆。
(2)すぐれた書。すぐれた文章。また,それを書いた人。
良策
りょうさく リヤウ― [0] 【良策】
すぐれたはかりごと。良案。良計。
良経
りょうけい リヤウケイ 【良経】
⇒藤原良経(フジワラノヨシツネ)
良縁
りょうえん リヤウ― [0] 【良縁】
(1)望ましい縁組。よい縁談。
(2)仏道の悟りを開き,極楽往生をとげるのによい因縁。
良縁
りょうえん【良縁】
a good match.
良習
りょうしゅう リヤウシフ [0] 【良習】
よい習慣。
良能
りょうのう リヤウ― [0] 【良能】
生まれながらに備わっているすぐれた才能。「良知―」
良著
りょうちょ リヤウ― [1] 【良著】
内容のよい著作。すぐれた著書。
良薬
りょうやく リヤウ― [1][0] 【良薬】
よくきく薬。妙薬。
良薬口に苦し
りょうやく【良薬口に苦し】
A good medicine tastes bitter.
良観
りょうかん リヤウクワン 【良観】
⇒忍性(ニンシヨウ)
良計
りょうけい リヤウ― [0] 【良計】
よい計画。よいはかりごと。
良説
りょうせつ リヤウ― [0] 【良説】
よい説。すぐれた考え。
良識
りょうしき リヤウ― [0] 【良識】
〔(フランス) bon sens の訳語といわれる〕
すぐれた見識。善悪の判断を下せる,社会的につちかわれた見識。「―ある人」「相手の―にまつ」「―に訴える」
良識のある
りょうしき【良識のある】
sensible;→英和
<a man> of good sense.
良識の府
りょうしきのふ リヤウ― 【良識の府】
党派をこえて,中立公正な審議をする議会として,参議院をいう。
良貨
りょうか リヤウクワ [1] 【良貨】
質のよい貨幣。実質価格と法定価格との差の少ない貨幣。
⇔悪貨
良賈
りょうこ リヤウ― [1] 【良賈】
〔「賈」は商人の意〕
よい商人。
良賤
りょうせん リヤウ― [0][1] 【良賤】
良民と賤民。また,貴賤。
良質
りょうしつ リヤウ― [0] 【良質】 (名・形動)[文]ナリ
品質がよい・こと(さま)。
⇔悪質
「―の石炭」「―の材料」
良質の
りょうしつ【良質の】
good;→英和
of good quality.
良辰
りょうしん リヤウ― [0] 【良辰】
よい日柄(ヒガラ)。よい日。吉日。
良配
りょうはい リヤウ― [0] 【良配】
よい配偶者。「―を得る」
良酒
りょうしゅ リヤウ― [1] 【良酒】
よい酒。味のよい酒。美酒。
良風
りょうふう リヤウ― [0] 【良風】
よい風俗。「―美俗」
良風
りょうふう【良風】
a good custom.
良馬
りょうば リヤウ― [1] 【良馬】
よい馬。足の速い馬。駿馬(シユンメ)。
良驥
りょうき リヤウ― [1] 【良驥】
非常に優秀な馬。駿馬。
艱嶮
かんけん [0] 【艱険・艱嶮】 (名・形動)[文]ナリ
(1)山道などがけわしい・こと(さま)。
(2)きびしく困難な・こと(さま)。「前途の―なるをも血気の情熱に忘れ/世路日記(香水)」
艱苦
かんく [1] 【艱苦】 (名)スル
なやみくるしむこと。艱難辛苦(シンク)。「―に耐える」「無辜(ムコ)の少女を放逐して―せしめんより/花柳春話(純一郎)」
艱険
かんけん [0] 【艱険・艱嶮】 (名・形動)[文]ナリ
(1)山道などがけわしい・こと(さま)。
(2)きびしく困難な・こと(さま)。「前途の―なるをも血気の情熱に忘れ/世路日記(香水)」
艱難
かんなん [1][0] 【艱難】 (名)スル
災難や困難。「老年に至りて―する/塩原多助一代記(円朝)」
艱難辛苦
かんなんしんく [5] 【艱難辛苦】
困難にあって苦しみ悩むこと。「―を共にする」
色
しき [2] 【色】
〔梵 rūpa〕
〔仏〕
(1)五蘊(ゴウン)・五位の一。物質的な存在。
⇔心
(2)目で見ることのできるもの,すなわち色(イロ)と形。
色
いろ 【色】
■一■ [2] (名)
(1)光による視神経の刺激が脳の視覚中枢に伝えられて生ずる感覚。色相(色あい)・明度(明るさ)・彩度(あざやかさ)の三属性によって表される。また,特に白や黒を除いていう場合もある。色彩。「海の―」「明るい―」「いい―に上がる」
(2)物の表面に表れている,そのものの状態。
(ア)顔色。また,表情。「―に出る」「―をなす」「―を変えて怒る」
(イ)様子。情趣。「―を添える」「秋の―が深まる」
(ウ)(声などの)調子・響き。「声(コワ)―」「音(ネ)―」
(エ)きざし。「あせりの―が見える」「敗戦の―が濃い」
(オ)心のやさしさ。情愛。「心の―なく,情おくれ/徒然 141」(カ)容姿。姿。「傍への―異なる人を御覧じても/太平記 18」
(3)男女の情愛に関する物事。
(ア)男女間の情事・恋愛。「英雄―を好む」「―の道に通ずる」「―を売る」
(イ)情人。恋人。
(ウ)遊女。
(エ)遊里。
(4)特定の色彩に関するもの。
(ア)禁色(キンジキ)。「女の―許されたるありけり/伊勢 65」
(イ)白色の喪服。「葬礼に―を着て供して見せ/浄瑠璃・博多小女郎(中)」
(5)種類。「―とりどり」「目に見ゆる鳥けだ物,―をもきらはず殺し食へば/宇津保(俊蔭)」
■二■ (形動ナリ)
(1)(女性の髪などが)美しく艶(ツヤ)のあるさま。「御髪―にて/源氏(竹河)」
(2)好色なさま。「いと―なる御心ぐせにて/大鏡(師輔)」
(3)風流なさま。「―なる御心には,をかしくおぼしなさる/源氏(総角)」
色
しょく 【色】 (接尾)
助数詞。いろの種類を数えるのに用いる。「二―刷り」
色
いろ【色】
(1) a color;→英和
a shade (濃淡).→英和
(2) a complexion (顔の).→英和
(3) a lover (情夫);→英和
a mistress (情婦).→英和
〜をつける add <something> as a bonus.→英和
〜を失う turn pale.〜を変える change color.〜が白い have a fair complexion.
色々な
いろいろ【色々な】
various;→英和
all[various]kinds[sorts]of;several;→英和
miscellaneous (雑多な).→英和
〜に[と]diversely;→英和
in various[many]ways.そのほか〜 and what not.〜ありがとう Thank you for everything.
色がまし
いろがま・し 【色がまし】 (形シク)
みだらである。好色がましい。「身共が頼みたいといふは,全く―・しい儀ではない/歌舞伎・五大力」
色っぽい
いろっぽ・い [4] 【色っぽい】 (形)
異性をひきつける性的魅力がある。特に女性にいうことが多い。なまめかしい。「―・い目つき」
[派生] ――さ(名)
色っぽい
いろっぽい【色っぽい】
amorous;→英和
coquettish.
色ふ
いろ・う イロフ 【色ふ・彩ふ・艶ふ】
■一■ (動ハ四)
色が美しくなる。色が映える。「露に―・へるなでしこのはな/和泉式部集」
■二■ (動ハ下二)
(1)いろどる。彩色する。「濃く薄く―・へたる程めでたし/栄花(玉の台)」
(2)美しい色のものを取り合わせて飾る。「うるはしき瑠璃を―・へて/竹取」
色めかし
いろめか・し 【色めかし】 (形シク)
色っぽい。色気がある。好色そうだ。「―・しきをば,いとあはあはしとおぼしめいたれば/紫式部日記」
色めかす
いろめか・す 【色めかす】 (動サ下二)
人目に立つように飾る。派手にする。「桟敷をつくり―・せ給はばこそは人の誹(ソシリ)もあらめ/栄花(ゆふしで)」
色めき立つ
いろめきた・つ [5] 【色めき立つ】 (動タ五[四])
緊張・興奮の様子が表れる。また,動揺し始める。「犯人逮捕の報に会場は―・った」「官人共―・つて逃げまどふ/浄瑠璃・国性爺合戦」
色めく
いろめ・く [3] 【色めく】 (動カ五[四])
(1)緊張した様子が表れる。興奮する。活気づく。「大事件の報に―・く」「株価暴落に証券界が―・く」
(2)好色そうに見える。あだめく。「素人(シロウト)らしくない,ちょっと―・いた女性」
(3)美しい色を見せる。はなやかになる。「女郎花―・くのべに/金葉(秋)」
(4)(敗色が見えて)動揺し始める。「―・きたる気色に見えける間/太平記 8」
色めく
いろめく【色めく】
become active (活気);get excited (興奮).
色も
いろも [2] 【色も】
色の付いた,木綿のしつけ糸。主に洋裁用。
→しろも
色んな
いろんな [0] 【色んな】 (連体)
〔「いろいろな」の転〕
種々の。さまざまな。「―人が住む」「―所に行く」
色ガラス
いろガラス [3] 【色―】
金属または,金属の酸化物を使って種々の色に着色したガラス。装飾用や写真のフィルター,信号などに用いられる。着色ガラス。
色上戸
いろじょうご [3] 【色上戸】
酒を飲むとすぐに顔の赤くなること。また,その人。赤み上戸。
色丹
しこたん 【色丹】
「色丹島(シコタントウ)」の略。
色丹島
しこたんとう 【色丹島】
北海道根室半島東方の海上にある島。面積255平方キロメートル。沿岸海域は昆布をはじめとする水産物に富む。第二次大戦後,ソ連(のちロシア連邦)の占領下にある。
色丹松
しこたんまつ [5][3] 【色丹松】
グイマツの別名。
色丹繁縷
しこたんはこべ [5] 【色丹繁縷】
ナデシコ科の多年草。本州中部・北部の高山,北海道の海岸の岩上に生える。高さ5〜15センチメートル。葉は狭卵形。夏,白色の五弁花を茎頂や葉腋(ヨウエキ)に数個つける。
色丹草
しこたんそう [0] 【色丹草】
ユキノシタ科の多年草。本州の高山,北海道などに自生。茎は短く,小さい匙(サジ)状披針形の葉を密に互生。夏,高さ約10センチメートルの花茎に淡黄色で紅と黄の細点のある五弁花を数個つける。
色事
いろごと【色事】
a love affair.
色事
いろごと [2][0] 【色事】
(1)情事。恋愛。「―に耽(フケ)る」
(2)芝居で,情事の演技・演出。ぬれごと。
(3)情人。恋人。「亭主が―の所へ夜な��通ふ事を思つて/滑稽本・浮世床 2」
色事師
いろごとし [4] 【色事師】
(1)情事の場面を得意とする役者。濡れ事師。
(2)情事のたくみな男。女たらし。ぬれごとし。
色仕掛
いろじかけ [3] 【色仕掛(け)】
ある事を実現させようと色気をもって誘うこと。「―で情報を盗む」
色仕掛け
いろじかけ [3] 【色仕掛(け)】
ある事を実現させようと色気をもって誘うこと。「―で情報を盗む」
色仕掛で
いろじかけ【色仕掛で】
under pretense of love.
色付く
いろづく【色付く】
(put on a) color;→英和
turn red[yellow](紅葉).
色付く
いろづ・く [3] 【色付く】
■一■ (動カ五[四])
色がつく。特に草木の葉や実などに美しい色がつく。「柿の実が―・く」「もみじが―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒いろづける
色付け
いろづけ [0][4] 【色付け】 (名)スル
(1)色をつけること。着色。彩色。
(2)商品におまけをつけたり,安くしたりすること。
色付ける
いろづ・ける [4] 【色付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 いろづ・く
色をつける。彩色する。いろどる。「落ちてくる日が…明るく―・けて/永日小品(漱石)」
色代
しきたい [0] 【色代・色体・式体】
〔「しきだい」とも〕
(1)挨拶(アイサツ)。儀礼的な言葉を述べること。「後日にこそ又見参に入らめと―して/太平記 8」
(2)おせじ。追従(ツイシヨウ)。「―にて御年よりは若く見え給ふと言へばうれしく/沙石 8」
(3)他の品物で代用すること。
色代納
しきたいのう [3] 【色代納】
中世,租税を米で納める代わりに塩・油・絹布など,その土地の産物で納めたこと。雑納。
色代銭
しきたいぜに [5] 【色代銭】
色代納として納めた銭貨。しきたいせん。
色体
しきたい [0] 【色代・色体・式体】
〔「しきだい」とも〕
(1)挨拶(アイサツ)。儀礼的な言葉を述べること。「後日にこそ又見参に入らめと―して/太平記 8」
(2)おせじ。追従(ツイシヨウ)。「―にて御年よりは若く見え給ふと言へばうれしく/沙石 8」
(3)他の品物で代用すること。
色使い
いろづかい [3] 【色使い】
色の使い方。色あしらい。配色。「―が新しい」「独特の―をする」
色価
しきか [2] 【色価】
〔(フランス) valeur〕
主として絵画の画面の各部分の色の明度・彩度の対比・相互関係。バルール。
色入
いろいり [0] 【紅入・色入】
女性役の使う能装束で,紅系の色を使ったもの。「熊野(ユヤ)」や「求塚」のシテのような若い女に用いる。
⇔紅無(イロナシ)
色出し
いろだし [0] 【色出し】 (名)スル
素材に手を加えて,美しい色を出すこと。「ナスを揚げて―する」
色分け
いろわけ [0][4] 【色分け】 (名)スル
(1)色を変えて,区別すること。「地図を県別に―する」
(2)種類によってものを分けること。種類分け。分類。「考え方で人々を―する」
色分けする
いろわけ【色分けする】
classify (by color).→英和
色分解
いろぶんかい [3] 【色分解】
多色版の製版をするとき,原画を三原色または黒を加えた四色の各色版に分解すること。三原色の補色にあたるフィルターをつけて写真撮影を行い,各版のネガを作製する。
色刷
いろずり【色刷】
color printing;a color print (絵).〜にする print in color.
色刷
いろずり [0] 【色刷(り)・色摺り】
(1)黒以外の色を使って印刷すること。また,その印刷物。二色以上の印刷をいうことが多い。
(2)多色刷りの版画。
色刷り
いろずり [0] 【色刷(り)・色摺り】
(1)黒以外の色を使って印刷すること。また,その印刷物。二色以上の印刷をいうことが多い。
(2)多色刷りの版画。
色即是空
しきそくぜくう【色即是空】
All is vanity.
色即是空
しきそくぜくう [5] 【色即是空】
〔仏〕
〔般若心経〕
この世にあるすべてのもの(色)は,因と縁によって存在しているだけで,固有の本質をもっていない(空)という,仏教の基本的な教義。
→空即是色
色原体
しきげんたい [0] 【色原体】
化学染料で,発色団が結合している分子。ベンゼン環に発色団が結合している場合が多い。
色収差
いろしゅうさ [3] 【色収差】
レンズを通して物体の像をつくるとき,光の色によって屈折率が異なるため像のできる位置と倍率が異なること。そのために像がぼやけたり縁が色づいたりする。光学器機では屈折率の異なるレンズを二種以上用いて,これを補正する。
色取
いろどり [0][4] 【彩り・色取(り)】 (名)スル
(1)いろどること。彩色。
(2)色彩の配置具合。配色。「―よく盛りつける」
(3)物事に変化を与え,面白みや興趣を増すこと。「彼の出席が座に―を添えた」
色取り
いろどり [0][4] 【彩り・色取(り)】 (名)スル
(1)いろどること。彩色。
(2)色彩の配置具合。配色。「―よく盛りつける」
(3)物事に変化を与え,面白みや興趣を増すこと。「彼の出席が座に―を添えた」
色取り取り
いろとりどり [4] 【色取り取り】 (名・形動)
色々な種類があるさま。色がさまざまであるさま。「―の衣装」
色取り月
いろどりづき 【色取(り)月】
〔木の葉の色づく月の意〕
陰暦九月の異名。いろどる月。
色取る
いろど・る [3] 【彩る・色取る】 (動ラ五[四])
(1)色をつける。彩色する。「縁を赤く―・る」
(2)装飾する。また,興趣を添える。「野山を紅葉が―・る」
(3)化粧する。「―・りたる顔づくりをよくして/源氏(総角)」
色取月
いろどりづき 【色取(り)月】
〔木の葉の色づく月の意〕
陰暦九月の異名。いろどる月。
色合
いろあい [0] 【色合(い)】
(1)染め・塗りなどの色の具合。色の調子。
(2)物事の感じ・傾向。「来年度からは会の―を変える」「混戦の―を深める」
(3)顔色。「―,あまりなるまで匂ひて,物々しくけ高き顔の/源氏(宿木)」
色合い
いろあい [0] 【色合(い)】
(1)染め・塗りなどの色の具合。色の調子。
(2)物事の感じ・傾向。「来年度からは会の―を変える」「混戦の―を深める」
(3)顔色。「―,あまりなるまで匂ひて,物々しくけ高き顔の/源氏(宿木)」
色合い
いろあい【色合い】
the tone of a color;→英和
a shade.→英和
色合せ
いろあわせ [3] 【色合(わ)せ】
(1)見本通りの色になっているか,照合して確かめること。見本通りの色に染めること。カラー-マッチング。
(2)色の組み合わせ方。配色。
色合わせ
いろあわせ [3] 【色合(わ)せ】
(1)見本通りの色になっているか,照合して確かめること。見本通りの色に染めること。カラー-マッチング。
(2)色の組み合わせ方。配色。
色品
いろしな 【色品】
(1)種々の品物。「御年貢の―を申せ/狂言・筑紫の奥」
(2)種々の方法。さまざまな手段。「お酌に参れと再三度の呼び使ひ,―替へて召さるれども/浄瑠璃・五人兄弟」
色変り
いろがわり [3] 【色変(わ)り】 (名)スル
(1)もとの色が変わること。変色。
(2)細工物や衣服の模様や形が同じで色だけが違うもの。色違い。「―の品」
(3)風変わり。異色。
色変りの
いろがわり【色変りの】
fancy-colored.
色変わり
いろがわり [3] 【色変(わ)り】 (名)スル
(1)もとの色が変わること。変色。
(2)細工物や衣服の模様や形が同じで色だけが違うもの。色違い。「―の品」
(3)風変わり。異色。
色天
しきてん [0] 【色天】
⇒色界(シキカイ)
色奉書
いろぼうしょ [3] 【色奉書】
着色した奉書紙。色奉書紙。
色女
いろおんな [3] 【色女】
(1)美人。器量のよい女。
(2)色気のある女。
(3)情婦。愛人。いろ。
(4)遊女。「かかへの―にやさしうあたるかかはすくなきなり/浮世草子・好色貝合」
色女
いろおんな【色女】
a mistress.→英和
色好い
いろよい【色好い】
favorable <answer> .
色好い
いろよ・い [3] 【色好い】 (形)[文]ク いろよ・し
(1)好ましい。望ましい。「―・い返事」
(2)容色が美しい。「―・き妾者十二人抱へて/浮世草子・永代蔵 3」
色好み
いろごのみ [3] 【色好み】
(1)情事を好むこと。また,そうした人。好色。「―の男」
(2)恋愛の情趣をよくわきまえ,洗練された恋愛ができる人。「なまめかしう恥づかしげにて,いみじう気色だつ―どもになずらふべくもあらず/源氏(宿木)」
(3)風流の道に熱心な人。「世に二人三人の賢き―出でて,盛りにもてはやし侍るより,道広き事になれるとなん/ささめごと」
(4)遊女。また,遊女を買うこと。「若きものにて候へば,遊びの女―にもとらせけるかと思ひしに/幸若・小袖曾我」
〔この語は(2)のように,平安貴族の世界では,現代における「好色」とは異なった概念を表し,一種の美的価値をもったものとしてとらえられていた。(3)は中世以降,(4)は室町頃の用法〕
色子
いろこ 【色子】
歌舞伎役者で男色を売る者。かげま。「酒の相手に―どもかはいや/浮世草子・胸算用 3」
色小袖
いろこそで [3] 【色小袖】
色染めの小袖。
⇔白小袖
色川
いろかわ イロカハ 【色川】
姓氏の一。
色川三中
いろかわみなか イロカハ― 【色川三中】
(1801-1855) 江戸後期の国学者。常陸(ヒタチ)国土浦の人。通称三郎兵衛。薬種・醤油醸造を業とする家に生まれたが,橘守部の弟子となり,家業のかたわら史学と古典の研究に励んだ。著「田令図解抄」「検田考証」「香取文書纂」「度量考」など。
色差
いろざし [0][4] 【色差(し)】
(1)いろどること。彩色。
(2)友禅で模様の部分に色を施すこと。
(3)色合い。色気。色つや。
色差し
いろざし [0][4] 【色差(し)】
(1)いろどること。彩色。
(2)友禅で模様の部分に色を施すこと。
(3)色合い。色気。色つや。
色度
しきど [2] 【色度】
色刺激(または色感覚)を,明度を除いて数量的に表したもの。「―図」
色弱
しきじゃく [0] 【色弱】
色覚の三要素(赤・緑・青)のうち,ある系統の色覚が他の色覚に比べて比較的弱い状態。
→色覚異常
色弱
しきじゃく【色弱】
partial color blindness.
色彩
しきさい【色彩】
a color;→英和
a hue;→英和
a tint.→英和
〜に富んだ colorful.〜のない colorless.→英和
…の〜を帯びた with a tinge[tint]of….
色彩
しきさい [0] 【色彩】
(1)いろ。また,色のとりあわせ。色どり。色あい。
(2)物事の性質・傾向。「政治的―を帯びた発言」
色彩感覚
しきさいかんかく [5] 【色彩感覚】
色彩の良否・美醜を敏感に判断する感覚的能力。色感。
色彩調節
しきさいちょうせつ [5] 【色彩調節】
⇒カラー-コンディショニング
色心
しきしん [0][2] 【色心】
〔仏〕 物質(色)と精神(心)。物と心。
色恋
いろこい [2] 【色恋】
男女の間の情事や恋愛。「―沙汰」
色恋
いろこい【色恋】
love.→英和
色悪
いろあく [0] 【色悪】
(1)歌舞伎の役柄の一。外見は二枚目で,本性は悪人である役。「四谷怪談」の伊右衛門など。
(2)女をもてあそぶ男。
色情
しきじょう【色情】
<excite> sexual de sire(s);(a) lust.→英和
色情狂 erotomania;an erotomaniac (人).
色情
しきじょう [0] 【色情】
異性に対してもつ性的な感情。色欲。
色情倒錯
しきじょうとうさく [5][0] 【色情倒錯】
同性愛など性対象の倒錯や,サディズム・マゾヒズムなど性行為の異常。倒錯性欲。
色情狂
しきじょうきょう [0] 【色情狂】
色情が激しく性的に正常でない行動をすること。また,その人。いろきちがい。
色感
しきかん [0] 【色感】
(1)色彩から受ける感じ。
(2)「色彩感覚(シキサイカンカク)」に同じ。「―が豊かだ」
色慾
しきよく [0] 【色欲・色慾】
(1)男女の性的な欲望。情欲。
(2)〔仏〕 五欲の一。色や形をもつものに執着すること。
色成り
いろなり 【色成り】
(1)中世,村の土豪などが徴収した雑年貢。
(2)近世,幕領で畑方から徴収した生産物年貢。その土地に応じた荏(エゴマ)・大豆・雑穀などで納めさせた。
色所
いろどころ 【色所】
(1)遊里。遊郭。色里。
(2)男女の愛情のこまやかな場所。「上方は―,定めて深い訳があろ/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
色抜き
いろぬき [0][4] 【色抜き】 (名)スル
染め物を染め直すとき,染めつけてある色を抜き去ること。
色指数
いろしすう [4][3] 【色指数】
(1)天体の色を量的に表した数字。星の等級を二つの異なる波長領域で測定し,その差をとる。青い星は負の値を,赤い星は正の値をもつ。
(2)岩石に含まれる有色鉱物(橄欖石(カンランセキ)・輝石(キセキ)・角閃石(カクセンセキ)・黒雲母(クロウンモ)など)の量を体積百分比で表した数字。値の小さいものほど白っぽい。火成岩の分類に用いる。
色揚げ
いろあげ [4] 【色揚げ】 (名)スル
(1)色のあせた布を,脱色しないで,上から同系の色をかけて染め直すこと。
(2)最後に手を加えて,染め色を美しく仕上げること。また,その仕上がり具合。
色摺り
いろずり [0] 【色刷(り)・色摺り】
(1)黒以外の色を使って印刷すること。また,その印刷物。二色以上の印刷をいうことが多い。
(2)多色刷りの版画。
色数
いろかず [3] 【色数】
(1)色の数。
(2)品物の種類。品数。「帳付けう,―は何でござんすぞ/浄瑠璃・花飾」
色敵
いろがたき [3] 【色敵】
(1)同じ恋人を張り合う相手。恋敵。
(2)歌舞伎の役柄の一。外見は善人らしいが,内心には野望を抱いた大悪人。「実録先代萩」の原田甲斐など。
色文
いろぶみ [2] 【色文】
恋の思いを記した手紙。恋ぶみ。
色斑
いろむら [0] 【色斑】
染色などで,色のつき方にむらが生じていること。また,その箇所。
色柄
いろがら [2] 【色柄】
色のついた柄。
色染
いろぞめ [0] 【色染(め)】
(1)種々の色に染めること。また,染めた物。
(2)布を黒・藍(アイ)・紺以外の色に染めること。
色染め
いろぞめ [0] 【色染(め)】
(1)種々の色に染めること。また,染めた物。
(2)布を黒・藍(アイ)・紺以外の色に染めること。
色校正
いろこうせい [3] 【色校正】
印刷で,多色刷りの印刷物を作るとき,色調などを原稿と照らし合わせて整える校正作業。色校。
色模様
いろもよう [3] 【色模様】
(1)美しくいろどられた模様。
(2)歌舞伎で,恋愛・情事の所作や場面。
色欲
しきよく【色欲】
⇒色情.〜を慎む keep down one's carnal appetite.
色欲
しきよく [0] 【色欲・色慾】
(1)男女の性的な欲望。情欲。
(2)〔仏〕 五欲の一。色や形をもつものに執着すること。
色止め
いろどめ [0][4] 【色止め】
染色後,色が落ちたり褪(ア)せたりしないように処理すること。また,その処理。
色気
いろけ [3] 【色気】
(1)色の調子。色合い。「―の鮮やかな着物」
(2)異性を引きつける性的魅力。女性についていうことが多い。「―のある女」
(3)愛嬌(アイキヨウ)。愛想。「―のない応対」
(4)異性への関心。「年頃になって―がつく」
(5)おんなっけ。「―抜きの宴会」
(6)物事に対する積極的な気持ち。野心。「選挙に―を示す」「―を出しすぎて失敗する」
色気
いろけ【色気】
tender passion (色情);amorousness.〜のない innocent;→英和
naïve;unromantic.〜がない have no sex appeal.〜づく be sexually awakened;begin to think of love.…に〜[関心]がある be interested in…;have half a mind to do.
色気付く
いろけづ・く [4] 【色気付く】 (動カ五[四])
(1)異性に関心をもつようになる。性に目覚めてくる。「年頃になって―・く」
(2)花や果実が色づく。
色気違い
いろきちがい [3][4] 【色気違い】
(1)色情が異常に強いこと。また,その人。色情狂。
(2)好色な態度や身なりをすること。また,その人。
色気違い
いろきちがい【色気違い】
erotomania;a sexual maniac.
色沢
しきたく [0] 【色沢】
いろつや。しょくたく。「己が将来の生涯に―を生ずるのみならず/西国立志編(正直)」
色法
しきほう [0] 【色法】
〔仏〕 事物的存在のこと。
⇔心法(シンボウ)
→五位
色流し
いろながし [3] 【色流し】
染料を溶いた液を水に落とし,水の表面を染料が流れてできた模様を紙や布に写し染める方法。色流し染め。
色消し
いろけし【色消し】
《理》achromatism.色消しレンズ an achromatic lens.
色消し
いろけし [0][4] 【色消し】
(1)色気・興趣などをそぐこと。また,そのような言動。つやけし。不粋。野暮。「―な話」
(2)レンズの色収差を補正すること。
色消しレンズ
いろけしレンズ [5] 【色消し―】
色収差を補正したレンズ系。アポクロマート。
→アクロマチック-レンズ
色温度
いろおんど [3] 【色温度】
発熱して発光する物体からの光の色合いを表す数値。その色合いと同等の光を放射する黒体の絶対温度で示す。発光体自体の温度とは異なる。
色漆
いろうるし [3] 【色漆・彩漆】
顔料を混ぜて調合した漆。朱漆・黄漆など。
色無
いろなし [0] 【紅無・色無】
女性役の使う能装束で,紅系の色を使わないもの。「隅田川」「百万」のシテのような中年の女に用いる。
⇔紅入(イロイリ)
色無し
いろな・し 【色無し】 (形ク)
(1)色つやがない。華やかでない。「もみぢばもぬしなきやどは―・かりけり/古今(哀傷)」
(2)冷淡である。つれない。すげない。[日葡]
色無地
いろむじ [0] 【色無地】
黒以外の一色染めの和服地。またその着物。多くは地紋のある生地を用いる。
色然
しょくぜん [0] 【色然】 (ト|タル)[文]形動タリ
驚きや怒りで顔色を変えるさま。「―として曰く/花柳春話(純一郎)」
色焼け
いろやけ [0][4] 【色焼け】 (名)スル
(1)顔や体が日に焼けて薄黒くなること。日焼け。
(2)衣服などが日に焼けたり,古びたりして色が変わること。「―したカーテン」
色物
いろもの [2] 【色物】
(1)(衣服や織物で)白・黒以外の色のあるもの。「―のシャツ」
(2)寄席演芸のうち,中心にならない物。現在の東京の寄席では落語以外の漫才・音曲・曲芸・奇術などをいい,大阪では漫才以外の落語などをいう。
色物
いろもの【色物】
colored fabrics (織物);variety entertainments (寄席の).
色狂い
いろぐるい [3] 【色狂い】
色情にふけること。特に,女色におぼれること。女狂い。
色玉
いろだま 【色玉】
ザクロの異名。
色環
しきかん [0] 【色環】
⇒色相環(シキソウカン)
色男
いろおとこ【色男】
a lover (情夫);→英和
a lady-killer.
色男
いろおとこ [3] 【色男】
(1)容色のすぐれた男。女性にもてる男。美男子。
(2)情夫。いろ。「江戸で―を拵居(コセエ)てるから/滑稽本・浮世床(初)」
(3)好色な男。色事師。「―うしみつ頃になやみ出し/柳多留 9」
色町
いろまち [2] 【色町・色街】
花柳街。遊里。遊郭。色里。
色町
いろまち【色町】
gay quarters.
色界
しきかい [2][0] 【色界】
〔仏〕 三界の一。欲界の上に位置し,無色界の下にある。四禅を修めたものが死後に生まれる世界で,初禅天から四禅天の四つに分かれる。淫欲・貪欲(トンヨク)などの欲を脱しているが,まだ物質の制約を逃れていない世界。色天。色界天。
色白
いろじろ [0] 【色白】 (名・形動)[文]ナリ
肌の色の白い・こと(さま)。「―な美人」
色白の
いろじろ【色白の】
fair(-complexioned).→英和
色盛り
いろざかり [3] 【色盛り】
女の容色・色情の盛んな年頃。
色目
いろめ [3][0] 【色目】
(1)色調。色合い。「着物の―がよい」
(2) [3][0][2]
媚(コビ)を含んだ色っぽい目つき。流し目。秋波。
(3)衣服・調度類の色合いの名。「襲(カサネ)の―」
(4)様子。気色。「いよ��思ひ極めて舌喰ひ切る―の時/浮世草子・五人女 4」
色目
いろめ【色目】
an amorous glance.〜を使う make eyes <at> ;ogle <at> .→英和
色目人
しきもくじん [4] 【色目人】
〔諸種族に属する人の意〕
中国,元代,モンゴル人・漢人・南人以外の西方系諸種族の総称。モンゴル人に次ぐ準支配者として重用された。
色盲
しきもう【色盲】
color blindness.〜である be color-blind.‖赤色盲 red-blindness.全色盲 achromatopsia.
色盲
しきもう [0] 【色盲】
色覚の三要素(赤・緑・青)のうち,ある系統の色覚を欠く状態。赤・緑・青の色覚のいずれか一つを欠いた状態を二色型色覚といい,通常の色盲はこれに当たる。また,二つを欠いた場合を一色型色覚(全色盲)というが,極めて稀で,強度の弱視や眼球震盪を伴うため色覚以外の問題の方が大きい。
→色覚異常
色直し
いろなおし [3] 【色直し】 (名)スル
(1)結婚披露宴の途中で,主に新婦が式服を別の衣服に改めること。「お―」
(2)結婚式服がすべて白装束だった時代に,式後三日目から普通の色物に衣類などを改めること。
(3)産後百日を過ぎて,産婦・乳児ともに白小袖を色小袖に着替えること。
色直しの杯
いろなおしのさかずき [3] 【色直しの杯】
結婚式後,新夫婦が床入りするとき,改めて杯を取り交わすこと。床杯。
色相
しきそう [0] 【色相】
(1)色合い。
(2)色の三属性の一。有彩色の色を,他の色と区別するよりどころとなる特質。赤み・黄み・青みなど。色合い。
→彩度
→明度
(3)〔仏〕 肉眼で見られる形相。かたち。
色相環
しきそうかん [0][3] 【色相環】
代表的な色相を系統的に環状に並べたもの。向かい合った位置にある色が互いに補色になるものもある。色環。
色眼鏡
いろめがね [3] 【色眼鏡】
(1)色つきのガラス・プラスチックなどのレンズをはめた眼鏡。
(2)(比喩的に)先入観をもってものを見ること。「―で人を見る」
色眼鏡
いろめがね【色眼鏡(で見る)】
(look at things through) colored spectacles.
色砂
いろすな [2] 【色砂】
日本壁などの砂壁仕上げに用いる,色のついた砂。
色硝子
いろガラス【色硝子】
stained glass.
色神
しきしん [0] 【色神】
⇒色覚(シキカク)
色神異常
しきしんいじょう [5] 【色神異常】
⇒色覚異常(シキカクイジヨウ)
色立つ
いろだ・つ 【色立つ】 (動タ四)
怒りなどで顔色が変わる。「何やつが首取りし,子細聞かんと―・ち給へば/浄瑠璃・花飾」
色立て
いろだて 【色立て】
俳諧で,各務(カガミ)支考が唱えた付合方法論「七名八体(シチミヨウハツタイ)」の七名の一。前句に対し,色彩の取り合わせで応じる付け方。
色立体
いろりったい [3] 【色立体】
色の三属性である色相・明度・彩度に基づいて,すべての色を配列した三次元の立体。
色箔
いろはく [0] 【色箔】
種々の顔料をにかわなどを用いて固め,箔状にしたもの。
色節
いろふし 【色節】
(1)晴れがましいこと。きらびやかで美しいこと。また,そのような行事。「わらはべも,いみじき―と思ひたる,ことわりなり/枕草子 92」
(2)能楽で,節と詞の中間のように謡う部分。
色粉
いろふん [0] 【色粉】
蒔絵(マキエ)に用いる各種の粉状の顔料。
色粉蒔絵
いろふんまきえ [5][6] 【色粉蒔絵】
色粉を文様の上に蒔(マ)きつけて種々の色を表した蒔絵。いろこ蒔絵。色蒔絵。
色糊
いろのり [2] 【色糊】
染色で,染料を混ぜた糊。捺染(ナツセン)に用いる。
色糸
いろいと [0] 【色糸】
(1)色のついた糸。
(2)三味線の糸。また,三味線。「撥音(バチオト)の―あるは一節切(ヒトヨキリ)に吹きたてられ/浮世草子・懐硯 5」
色紙
しきし【色紙】
a square piece of fancy paper.
色紙
いろがみ [2] 【色紙】
種々の色に着色した紙。特に,折り紙用の四角の紙。
色紙
いろがみ【色紙】
(a) colored paper.
色紙
しきし [0] 【色紙】
(1)和歌・書画などを書く方形の厚紙。表に金銀箔などを散らすものもある。普通,大は縦六寸四分(約19.4センチメートル)・横五寸六分(約17センチメートル),小は縦六寸(約18.2センチメートル)・横五寸三分(約16センチメートル)。
(2)着物の布地の弱った部分に裏から当てる布。
(3)さまざまな色の紙。「赤き―のいと清らなる/源氏(浮舟)」
色紙切り
しきしぎり [0] 【色紙切り】
料理で,材料を薄い正方形に切ること。
色紙形
しきしがた [0] 【色紙形】
(1)正方形に近い形。短冊形に対していう。
(2)色紙の形を屏風(ビヨウブ)・襖(フスマ)などに書き,その中に詩歌などを書いたもの。「御障子に歌・絵どもかかせ給ひし―を/大鏡(実頼)」
色紙窓
しきしまど [4] 【色紙窓】
配置の様子が色紙を散らした形に似た窓。茶室などに使われる。
色紙継ぎ
しきしつぎ [0] 【色紙継ぎ】
色紙{(2)}を用いて布に継ぎをすること。
色素
しきそ [2][1] 【色素】
物体に色を与えている物質の総称。染料・顔料,生物体内の生体色素に大別する。
色素
しきそ【色素】
coloring matter;a pigment.→英和
色素体
しきそたい [0] 【色素体】
植物細胞内にある色素を含んだ細胞小器官。核酸を含み,色素合成や自己増殖を行う。葉緑体・白色体・有色体などがある。プラスチド。
色素性乾皮症
しきそせいかんぴしょう [8] 【色素性乾皮症】
日光に当たると,皮膚が色素沈着を起こして著しく乾燥し,角質化する疾患。皮膚癌を生じることもある。劣性の遺伝病。
色素沈着
しきそちんちゃく [4] 【色素沈着】
生体内の細胞に色素が貯留し,色調が変化すること。日焼け後の皮膚がメラニンの増加により褐色に見えることなど。
色素細胞
しきそさいぼう [4] 【色素細胞】
色素を産生し,保有する動物細胞の総称。
色素胞
しきそほう [0][3] 【色素胞】
色素細胞とほぼ同義。運動性があり,色素顆粒(カリユウ)を含んで生理的体色変化にあずかるものが多い。黒色素胞・黄色素胞・赤色素胞などに分ける。
色素蛋白質
しきそたんぱくしつ [7][6] 【色素蛋白質】
色素を成分として含むタンパク質の総称。生体内の酸素運搬・酸化還元反応・光化学反応に関与する。ヘモグロビン・ミオグロビン・フィトクロムなど。
色絵
いろえ [0] 【色絵】
(1)彩色した絵。
(2)陶磁器の上絵(ウワエ)。また,各種の彩釉(サイユウ)を使って上絵付けする手法。赤絵。錦手(ニシキデ)。五彩(ゴサイ)。
(3)金銀の薄板を他の金属に焼きつける技法。融点の低い特別の鑞(ロウ)を使う。
色聴
しきちょう [0] 【色聴】
ある音を聞く際に必ず一定の色彩感覚が伴う現象。
→共感覚
色聴し
いろゆるし 【色許し・色聴し】
禁色(キンジキ)を許されること。
色色
いろいろ [0] 【色色】
■一■ (形動)[文]ナリ
種類の多いさま。さまざま。「―な品が並べてある」
■二■ (副)
さまざまに。あれこれと。「―(と)考えてみる」「―(と)御面倒おかけしました」
■三■ (名)
(1)さまざまの色。多くの色。「秋は―の花にぞありける/古今(秋上)」
(2)襲(カサネ)の色目の名。薄色・萌黄(モエギ)・紅海・裏山吹・裏濃蘇芳(ウラコキスオウ)に紅の単(ヒトエ)を重ねる。
色色し
いろいろ・し 【色色し】 (形シク)
(1)きらびやかだ。けばけばしい。「別して―・しくも出で立たず/義経記 6」
(2)いろめかしい。好色のようすだ。「いみじく―・しくいろふかし/十訓 10」
色色叢濃
いろいろむらご [5] 【色色叢濃】
⇒斑濃(ムラゴ)の縅(オドシ)
色色縅
いろいろおどし [5] 【色色縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。さまざまな色を用いておどしたもの。段々縅(ダンダンオドシ)。
色艶
いろつや【色艶】
(1) luster (光沢);→英和
(a) gloss.→英和
(2) a complexion (顔色).→英和
〜の良い(悪い) lustrous (lusterless);→英和
(un-)healthy <complexion> .→英和
色艶
いろつや [2] 【色艶】
(1)色とつや。「―のよいりんご」
(2)体調を示す肌の色合い。「―のよい力士」
(3)(話や話し方に感じられる)面白み。興趣。「話に―がない」
色茶屋
いろぢゃや [2] 【色茶屋】
遊女をかかえている茶屋。遊山茶屋。
→水茶屋
色草
いろくさ [2] 【色草】
秋の野や庭園を彩るいろいろな草。秋草。[季]秋。
色落ち
いろおち [0] 【色落ち】 (名)スル
衣服や布地などの色が落ちること。「洗濯で―する」
色葉
いろは [2] 【伊呂波・以呂波・色葉】
(1)「いろは歌」の最初の三字をとったもので,「いろは歌」の仮名四七字の総称。または,これに「ん」あるいは「京」を加えた四八字。「―ガルタ」「―順に並べる」
(2)〔「いろは歌」を手習いの初歩に使ったことから〕
物事の初歩。基礎的なこと。ABC 。「運転心得の―」
(3)「いろは茶屋」の略。
色葉字類抄
いろはじるいしょう 【色葉字類抄】
平安末期の辞書。二巻または三巻。橘忠兼編。天養・治承年間(1144-1181)に成立。当時の文書・変体漢文などに用いられる語句を,頭音によって「いろは」四七部に分け,各部はさらに意味によって天象・地儀など二一門に分ける。「伊呂波字類抄」一〇巻は,これを鎌倉初期に増補したもの。
色蒔絵
いろまきえ [3][4] 【色蒔絵】
金銀粉や色粉を蒔(マ)いた蒔絵。また,色漆だけを使った蒔絵。
色衆
しきしゅ [2] 【職衆・色衆】
〔仏〕 法会(ホウエ)の際,金剛杵(コンゴウシヨ)を持ったり,散華(サンゲ)などの職務をつとめる僧衆。
色街
いろまち [2] 【色町・色街】
花柳街。遊里。遊郭。色里。
色衣
しきえ [2] 【色衣】
墨染め以外の法衣。僧位によって色や種類が区分されている。
色裃
いろがみしも [3] 【色裃】
歌舞伎衣装の一。美しい染模様や縫模様のある裃で,「本朝廿四孝」十種香の場の勝頼,「絵本太功記」尼ヶ崎の場の十次郎など,時代物の若侍が用いる。
色褪せる
いろあ・せる [4] 【色褪せる】 (動サ下一)
(1)色が薄くなる。色がさめる。「―・せた写真」
(2)古ぼける。精彩がなくなる。「もはや―・せた流行語」
色見
いろみ [0] 【色見】
(1)漁船における魚群発見のための見張り役。
(2)窯(カマ)の中の焼き物の焼き加減を見ること。また,そのために窯の中に入れた試験標本。
色見本
いろみほん [3] 【色見本】
布地,用紙,塗料など,種々の色を集め,整理して作った色の見本。「―帳」
色視症
しきししょう [0] 【色視症】
もともと無色である物が色彩を帯びて見えるような病的状態。
色覚
しきかく [2][0] 【色覚】
色,すなわち可視光線の波長の差を識別する感覚。色神。
色覚異常
しきかくいじょう [5] 【色覚異常】
目の網膜にある錐状体(スイジヨウタイ)の機能特性により,色覚の三要素(赤・緑・青)のいずれかが弱いか欠いた状態。このうち,赤・緑・青が弱い場合をそれぞれ第一・第二・第三色覚異常という。第三色覚異常は稀。第一色覚異常は赤色とその補色,第二色覚異常は緑色とその補色の識別に困難を生じることがある。その程度は様々であり,他の色との区別は可能であるなど,日常生活に支障を来さないことが多いにもかかわらず,職業選択や進学などで制限を受けてきた。
色許し
いろゆるし 【色許し・色聴し】
禁色(キンジキ)を許されること。
色話
いろばなし [3] 【色話】
情事に関する話。「不断の下り船には世間の―/浮世草子・胸算用 4」
色読
しきどく [0] 【色読】
書物を読んで,文字の表面的な意味だけを理解すること。
⇔体読
色調
しきちょう [0] 【色調】
色の配合,濃淡・強弱などの調子。色合い。「柔らかい―の照明」
色調
しきちょう【色調】
a tone (of color).→英和
色身
しきしん [0][2] 【色身】
〔仏〕
(1)肉眼で見える身。肉身。
(2)特に,身体をもって現れた仏。生身の仏。
⇔法身(ホツシン)
色道
しきどう [2][0] 【色道】
色事のみち。情事に関する事柄。「いつまで―の中有に迷ひ/浮世草子・一代男 8」
色道大鏡
しきどうおおかがみ シキダウオホカガミ 【色道大鏡】
遊里に関する百科的書物。一八巻(もと一六巻)。藤本箕山(キザン)著。1688年頃成立。遊里年中行事・郭(クルワ)言葉・遊女のたしなみ・遊客の心得・諸国遊里案内・遊女名録など,色道(シキドウ)全般にわたる解説を記す。
色違い
いろちがい [3] 【色違い】
(1)「色変わり{(2)}」に同じ。
(2)恐れや驚きで顔色の変わること。「むすこ―して,…身の毛がよだつて寒気立ちます/浮世草子・子息気質」
色酒
いろざけ 【色酒】
遊里で飲む酒。茶屋酒。「―酌まんと,若党どもさまざますすめ候故/浄瑠璃・吉野忠信」
色釉
いろぐすり [3] 【色釉】
陶磁器の上絵用に各種の酸化金属や金属化合物を混ぜた釉(ウワグスリ)。
→釉
色里
いろざと [2] 【色里】
遊里。遊郭。くるわ。
色鉛筆
いろえんぴつ【色鉛筆】
a color(ed) pencil.
色鉛筆
いろえんぴつ [3] 【色鉛筆】
芯(シン)が着色された鉛筆。
色鍋島
いろなべしま [3] 【色鍋島】
肥前鍋島家の御用窯であった大河内焼の色絵物。赤・緑・黄を主色とし,絵付けはきわめて精緻(セイチ)。
色革
いろがわ [0] 【色革】
色染めを施したなめし革。
色香
いろか [2] 【色香】
(1)色と香り。
(2)男の心をそそるような,女のあでやかな容色。「―に迷う」「―もあせる」
色香
いろか【色香(に迷う)】
(be captivated by) female charms.〜のあせた fading[faded] <beauty> .
色高
いろだか 【色高】
江戸時代の雑税の一。小物成(コモノナリ)のうち,高をつけて村高に組み入れたもの。野高・山高・海高などがある。
色魔
しきま [2] 【色魔】
情欲のおもむくままに,次々と女を誘惑し,もてあそぶ男。女たらし。
色魔
しきま【色魔】
a lady-killer;a Lothario.
色鳥
いろどり [2] 【色鳥】
秋に渡って来るいろいろの小鳥。特に,羽の色の美しい小鳥。[季]秋。《―の残してゆきし羽根一つ/今井つる女》
色黒
いろぐろ [0] 【色黒】 (名・形動)[文]ナリ
肌の色が黒い・こと(さま)。
⇔色白
色黒の
いろぐろ【色黒の】
dark(-complexion).→英和
艴然
ふつぜん [0] 【怫然・艴然】 (ト|タル)[文]形動タリ
むっとするさま。怒るさま。憤然。「わざと仰山に―として/羹(潤一郎)」
艶
つや【艶】
gloss;→英和
luster;→英和
polish;→英和
brilliance (宝石などの).→英和
〜のある,〜々した glossy;→英和
lustrous;→英和
polished.→英和
〜のない dim;→英和
dull;→英和
lusterless.〜を出す polish (up);calender (紙・布に).→英和
〜を消す take off the luster[shine];frost (ガラスの).→英和
艶
えん [1] 【艶】 (名・形動)[文]ナリ
(1)なまめかしく,あでやかである・こと(さま)。「―な女性」「―な美しさ」「―を競う」
(2)歌学の美的理念の一。優雅であでやかな明るい美的感動をさす。余情の深くなったものを妖艶という。
(3)風流なさま。風情のあるさま。「何心なき空の気色も,ただ見る人から―にも凄くも見ゆるなりけり/源氏(帚木)」
(4)何ともいえずすてきであるさま。「鈍色の紙,いとかうばしう―なるに/源氏(澪標)」
(5)思わせぶりなさま。気取ること。「例の―なると憎み給ふ/源氏(末摘花)」
艶
つや [0] 【艶】
(1)なめらかな物の表面にあらわれる,うるおいのある美しい光。光沢。「顔に―がある」「塗り物を磨いて―を出す」
(2)声が若々しくはりがあること。声がひきしまってよく通ること。「―のある声」
(3)(話や態度などに加わる)面白みや味わい。「―のない話だ」
(4)粉飾(フンシヨク)。飾り。「実際の事実に多少の―を着ける/明暗(漱石)」
(5)うれしがらせ。お世辞。「俺ら―いふわけぢやねえが/土(節)」
(6)男女の間の情事に関すること。色めいたこと。
艶かしい
なまめかし・い [5] 【艶かしい】 (形)[文]シク なまめか・し
□一□(多く女性について)異性の心をそそるような魅力がある。あでやかで色っぽい。あだっぽい。「―・い湯上がり姿の女」「―・い目つき」「―・くしなだれかかる」
□二□
(1)若々しく美しい。みずみずしく美しい。「かく御賀などいふことは,ひが数へにやとおぼゆるさまの,―・しく人の親げなくおはしますを/源氏(若菜上)」
(2)しっとりと上品な美しさがある。優美だ。優雅だ。「あはれ添へたる月影の―・しうしめやかなるに/源氏(須磨)」「その子・孫(ウマゴ)までは,はふれにたれどなほ―・し/徒然 1」
(3)しっとりとした情趣がある。風雅である。「神楽こそ―・しくおもしろけれ/徒然 16」
〔動詞「なまめく」の形容詞形。平安時代以降の語で,女流文学に好んで用いられた。未熟で不十分な振る舞いがさりげなく奥ゆかしく感じられることから□二□(2)の意が生じた。平安時代末期には女性の性的な魅力を表す□一□の意も生じ近世以降はこの意で用いられる〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
艶がる
えんが・る 【艶がる】 (動ラ四)
艶な様子をする。あだっぽく振る舞う。風流ぶる。「(宮ノ内侍ハ)―・りよしめくかたはなし/紫式部日記」
艶く
なまめ・く [3] 【艶く・生めく】 (動カ五[四])
〔「なま(生)」に接尾語「めく」が付いたもの。不十分なようにふるまう,未熟なようにふるまうの意から〕
(1)女らしさがあふれる。女性が色っぽく見える。なまめかしく見える。「―・いた姿」「愛度気(アドケ)なく何処(ドコ)かに―・いた態度(シナ)を見せると/社会百面相(魯庵)」
(2)若々しい様子をしている。みずみずしい様子をしている。「おやとも思えず,わかく清げに,―・きて,いみじき御かたちのさかりなり/源氏(野分)」
(3)上品である。優雅に見える。「中将の君…あざやかに引きゆひたる腰つき,たをやかに―・きたり/源氏(夕顔)」
(4)物静かで落ち着いた趣がある。「色など花やかならず―・きたるに/源氏(梅枝)」
艶げ
えんげ 【艶げ】 (形動ナリ)
艶なようす。なまめいたさま。「いまやうの若人たちのやうに―にももてなさで/源氏(椎本)」
艶っぽい
つやっぽい【艶っぽい】
amorous;→英和
erotic;→英和
romantic;→英和
charming.
艶っぽい
つやっぽ・い [4] 【艶っぽい】 (形)
なまめかしい美しさがある。いろっぽい。「―・いしぐさ」
[派生] ――さ(名)
艶ふ
いろ・う イロフ 【色ふ・彩ふ・艶ふ】
■一■ (動ハ四)
色が美しくなる。色が映える。「露に―・へるなでしこのはな/和泉式部集」
■二■ (動ハ下二)
(1)いろどる。彩色する。「濃く薄く―・へたる程めでたし/栄花(玉の台)」
(2)美しい色のものを取り合わせて飾る。「うるはしき瑠璃を―・へて/竹取」
艶めく
つやめ・く [3] 【艶めく】 (動カ五[四])
(1)つやつやして見える。光沢があって美しく見える。「木々が緑に―・く」
(2)色っぽく見える。色気のあるように見える。「―・いた話」
艶やか
あでやか [2] 【艶やか】 (形動)[文]ナリ
〔「あてやか(貴)」の転〕
(女性が)はなやかで美しいさま。なまめかしいさま。「―な振袖姿」「―な芸者衆」
[派生] ――さ(名)
艶やか
なまやか 【生やか・艶やか】 (形動ナリ)
なまめいたさま。若々しくて美しいさま。「いと―にて,声けはひよりはじめて,よに尋常なる男/著聞 12」
艶やか
つややか [2] 【艶やか】 (形動)[文]ナリ
つやがあり美しいさま。「―な肌合い」「―な黒髪」
[派生] ――さ(名)
艶やかな
あでやか【艶やかな(に)】
charming(ly);fascinating(ly).
艶らし
つやら・し 【艶らし】 (形シク)
(1)つやつやとして光沢がある。「髪の毛―・しう結び上げ/われから(一葉)」
(2)見せかけがよい。うわついている。「勤の―・しき事はなくて/浮世草子・五人女 1」
艶事
つやごと [0] 【艶事】
男女間の恋愛・情事に関する事柄。ぬれごと。
艶二郎
えんじろう エンジラウ 【艶二郎】
(1)山東京伝作の「江戸生艶気樺焼(エドウマレウワキノカバヤキ)」の主人公の名。
(2)〔(1)の性格から〕
うぬぼれの強い男。自称好男子。「―は青楼(=遊女屋)の通句也…うぬぼれなる客を指てしか云ふ/洒落本・通言総籬」
艶冶
えんや [1] 【艶冶】 (名・形動)[文]ナリ
(女性が)なまめかしく美しい・こと(さま)。「洗い髪の―な姿態」
[派生] ――さ(名)
艶出し
つやだし [0] 【艶出し】 (名)スル
磨いて光沢を出すこと。また,そのために使うもの。
艶出しする
つやだし【艶出しする】
polish;→英和
burnish <metal> .→英和
艶名
えんめい [0] 【艶名】
情事・色恋についてのうわさ。
艶場
つやば [0] 【艶場】
芝居で,男女の恋愛・情事を演ずる場面。ぬれば。
艶女
えんじょ [1] 【艶女】
あでやかな女。なまめかしい美女。
艶姿
えんし [1] 【艶姿】
なまめかしくあでやかな姿。艶容。
艶姿
あですがた [3] 【艶姿】
女のあでやかで美しい姿。「晴れ着を着た女性の―」
艶容
えんよう [0] 【艶容】
なまめかしく美しい姿。艶姿。
艶容女舞衣
はですがたおんなまいぎぬ 【艶容女舞衣】
人形浄瑠璃。世話物。竹本三郎兵衛・豊竹応律・八民平七作。1772年初演。女舞の太夫三勝と茜屋半七の恋愛,そこから起こる家庭の悲劇を描いたもの。下の巻「酒屋の段」が現在もしばしば上演される。
艶布巾
つやぶきん [3] 【艶布巾】
蝋(ロウ)の液などをしみこませた,光沢を出すために用いる布巾。
艶態
えんたい [0] 【艶態】
なまめかしい姿や態度。嬌態(キヨウタイ)。
艶拭き
つやぶき [0] 【艶拭き】 (名)スル
光沢を出すために,家具・廊下などを艶布巾や布などでふくこと。
艶拭きする
つやぶき【艶拭きする】
rub and polish.
艶文
えんぶん [0] 【艶文】
恋文。艶書(エンシヨ)。
艶文
つやぶみ [0] 【艶文】
艶書(エンシヨ)。恋文。ラブ-レター。
艶書
えんしょ【艶書】
a love letter.
艶書
えんしょ [1][0] 【艶書】
〔古くは「えんじょ」とも〕
恋慕の気持ちを書き送る手紙。懸想文(ケソウブミ)。恋文。
艶書合せ
えんしょあわせ [4] 【艶書合(わ)せ】
左右の組に分かれて恋歌や恋文をつくり優劣を競い合う遊び。懸想文合わせ。
艶書合わせ
えんしょあわせ [4] 【艶書合(わ)せ】
左右の組に分かれて恋歌や恋文をつくり優劣を競い合う遊び。懸想文合わせ。
艶書歌
えんしょうた [3] 【艶書歌】
艶書合わせに出す恋歌。
艶本
えんぽん [0] 【艶本】
閨房(ケイボウ)の秘事・秘戯を描いた書物。春本。
艶歌
えんか [1] 【演歌・艶歌】
(1)明治中期,自由民権を主張する壮士たちが演説がわりに歌った歌。「民権数え歌」「ダイナマイトドン」など。書生節の源となった。大正末期には,政治色のない大道芸として街頭でバイオリンの伴奏で歌われた流行歌(「はいから節」「籠の鳥」など)をいう。
(2)日本的な哀愁を帯びた歌謡曲一般をいう語。
艶歌師
えんかし [3] 【演歌師・艶歌師】
街頭で,バイオリンを弾き,演歌を歌って歌の本を売った者。のちの流しにあたる。
艶気
つやけ [0] 【艶気】
(1)光沢のあるようす。「―のない髪」
(2)色っぽい感じ。「―のある声」
艶消し
つやけし [0] 【艶消し】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物の光沢をなくす・こと(さま)。「―の塗料」
(2)面白みや色気のないこと。また,興趣をそぐような言動。また,そのさま。いろけし。「―な話」
(3)写真の焼き付けで,印画紙の光沢を消したもの。
(4)「艶消しガラス」の略。
艶消し
つやけし【艶消し】
ground[frosted] <glass> ;→英和
matted <photograph> ;a wet blanket (興ざまし).
艶消しガラス
つやけしガラス [5] 【艶消し―】
⇒磨(ス)りガラス
艶然
えんぜん [0] 【嫣然・艶然】 (ト|タル)[文]形動タリ
にっこりとあでやかに笑うさま。美女の微笑にいう。「赧(アカ)らむ面(カオ)に―として梅子は迎へぬ/火の柱(尚江)」
艶物
つやもの [0] 【艶物】
浄瑠璃などで,男女の恋愛・情事を扱った語り物。
艶物語
つやものがたり [5] 【艶物語】
「艶語り」に同じ。
艶状
えんじょう [0] 【艶状】
恋ぶみ。艶書(エンシヨ)。
艶福
えんぷく [0] 【艶福】
男が多くの女性にもてること。「あのうらなり君が,そんな―のある男とは/坊っちゃん(漱石)」
艶福家
えんぷくか【艶福家】
a ladies' man.
艶福家
えんぷくか [0] 【艶福家】
多くの女性にもてる男。
艶種
つやだね [0] 【艶種】
男女間の情事に関する話題。
艶立つ
えんだ・つ 【艶立つ】 (動タ四)
あでやかに振る舞う。「―・ち気色ばまむ人は消えも入りぬべき/源氏(夕顔)」
艶笑
えんしょう [0] 【艶笑】 (名)スル
(1)あでやかに笑うこと。また,あでやかな笑い。
(2)好色的な滑稽さがあること。エロチックなおかしさ。「―小咄(コバナシ)」「―譚(タン)」
艶紙
つやがみ [0] 【艶紙】
片面につやをつけた紙。化粧紙などに用いる。
艶美
えんび [1] 【艶美】 (名・形動)[文]ナリ
あでやかで美しい・こと(さま)。「―な女性」「其令嬢の―を想像し/吾輩は猫である(漱石)」
艶聞
えんぶん【艶聞】
a love affair.
艶聞
えんぶん [0] 【艶聞】
男女間のなまめいたうわさ。色恋沙汰。「彼には―が絶えない」
艶色
えんしょく [0] 【艶色】
(1)つややかな容色。あでやかな美貌(ビボウ)。
(2)つややかな色合い。
艶艶
つやつや [1] 【艶艶】 (副)スル
つやがあるさま。つやがあって美しいさま。「―(と)した顔色」「―した声を作つて/社会百面相(魯庵)」
艶艶しい
つやつやし・い [5] 【艶艶しい】 (形)[文]シク つやつや・し
つやつやとして美しい。光沢があって美しい。「―・い肌」
[派生] ――さ(名)
艶薬
つやぐすり [3] 【艶薬】
釉(ウワグスリ)のこと。
艶言
えんげん [0] 【艶言】
男女の間のなまめいた言葉。
艶話
つやばなし [3] 【艶話】
恋愛や情事に関する話。
艶語り
つやがたり [3] 【艶語り】
浄瑠璃で,艶物を語ること。また,それを語るのにすぐれている人。艶物語。
艶陽
えんよう [0] 【艶陽】
はなやかな晩春のころ。春の日。
艶麗
えんれい [0] 【艶麗】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)容姿があでやかで,なまめかしく美しい・こと(さま)。「容貌極めて―なるに/近世紀聞(延房)」
(2)文章・絵画・音楽などが,はなやかで美しい・こと(さま)。「其他技芸に至るまで漸く―になりて/日本開化小史(卯吉)」
■二■ (形動タリ)
{■一■(1)}に同じ。「お柳は清姿―たれども/人情本・英対暖語」
[派生] ――さ(名)
艶黒子
つやぼくろ [3] 【艶黒子】
女性の,唇のわき(斜め下)にあるほくろ。
〔男性にもてるといわれる〕
艾
もぐさ【艾】
moxa.→英和
艾
よもぎ [0] 【蓬・艾】
(1)キク科の多年草。各地の山野に見られ,高さ約1メートル。葉は楕円形で羽状に深裂し,裏に白毛がある。若葉は特に香りがあり,餅に搗(ツ)き込んで草餅とするので餅草ともいう。秋,茎頂に小頭花を円錐状につけ,生長した葉から灸に用いる「もぐさ」を作る。[季]春。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は淡萌黄(モエギ),裏は濃い萌黄,また,表白,裏青とも。夏着用。
蓬(1)[図]
艾
もぐさ [0] 【艾】
(1)灸(キユウ)に使う,ヨモギの葉を乾燥して綿状にしたもの。
(2)ヨモギの異名。[季]春。
艾安
がいあん [0] 【艾安・乂安】 (名・形動ナリ)
〔「かいあん」とも〕
世の中がよく治まって,安らかな・こと(さま)。「君の領する所の帝国―なる能はず/明六雑誌 14」
艾年
がいねん [0] 【艾年】
〔「礼記(曲礼上)」。頭髪が艾(ヨモギ)のように白くなる年の意〕
五〇歳。艾老。
艾縞
もぐさじま [0] 【艾縞】
白糸をよこ糸,茶などの色糸をたて糸として織った木綿織り。
艾葉
がいよう [0] 【艾葉】
生薬の一。ヨモギの葉。止血薬,モグサの原料にする。
艾蕪
がいぶ 【艾蕪】
(1904-1992) 中国の小説家。四川省出身。雲南・ビルマを放浪後,社会の下層に取材した「南行記」を発表。他に「百錬成鋼」など。アイ=ウー。
艾青
がいせい 【艾青】
(1910- ) 中国の詩人。本名,蒋海澄。象徴派風の自由詩で詩壇にデビュー。のち民謡に学んだ定型詩で民衆詩を書く。代表作「大堰河(ダイエンガ)」「呉満有」。アイチン。
艾髪
がいはつ [0] 【艾髪】
〔艾(ヨモギ)のように白く色あせた髪の意〕
老人の髪。老人。[色葉字類抄]
芋
いも【芋】
a sweet potato (さつま芋);→英和
a potato (じゃが芋);a taro (里芋).→英和
‖芋づる a potato runner.芋づる式に <be arrested> one after another.
芋
うも 【芋】
イモの古名。「―の葉にあらし/万葉 3826」
芋
いも [2] 【芋・薯・藷】
(1)植物の根や地下茎が養分を蓄えて肥大したもの。食用となるサトイモ・ジャガイモ・ヤマノイモ・サツマイモなどをさす。園芸用の球根をいうこともある。[季]秋。《ぐい��と引抜く―の出来のよし/松本長》
(2)取り立てて言うほどのことはない物や人をあざけっていう語。「―侍」
芋の子
いものこ [0] 【芋の子】
サトイモの親芋についた子芋。
芋の山
いものやま 【芋の山】
「山の芋」の倒語。連歌。俳諧で,「ぐりはま(蛤)」「林祇園(祇園林)」などのように作為的な造語をすること。「かやうのえせものを連歌にては―とて大きに嫌ふ/誹諧破邪顕正」
芋刺
いもざし [0][4] 【芋刺(し)】
いもを串(クシ)に刺すように,人を刀や槍で突き通すこと。田楽ざし。串ざし。
芋刺し
いもざし [0][4] 【芋刺(し)】
いもを串(クシ)に刺すように,人を刀や槍で突き通すこと。田楽ざし。串ざし。
芋助
いもすけ 【芋助】
〔近世語〕
(1)田舎者などをばかにしていう語。「―で一両の傘さしに来る/雑俳・玉の光」
(2)無器用な人,また,無知な人をののしっていう語。
芋台
いもだい [0][2] 【芋台】
芋の茎や葉を作りつけた台。芋は子が多くできるところから,子孫繁栄を願って婚礼の飾り物とした。
芋名月
いもめいげつ [3] 【芋名月】
中秋の名月の別名。サトイモを供えて月見をする風習がある。[季]秋。
→栗名月
芋嵐
いもあらし [3] 【芋嵐】
芋の葉をひるがえす強い秋風。
芋川饂飩
いもかわうどん イモカハ― [5] 【芋川饂飩】
平打ちのうどん。三河国芋川(今の愛知県刈谷市)の立て場茶屋の名物であった。いもかわ。ひもかわうどん。
芋幹
いもがら [0] 【芋幹・芋茎】
里芋の茎を干したもの。食用。ずいき。[季]秋。
芋掘り
いもほり [3][4] 【芋掘り・藷掘り】
(1)芋を掘ること。
(2)田舎者をさげすんでいう語。
(3)「いもほりぼうず」の略。
芋掘り坊主
いもほりぼうず 【芋掘り坊主】
無学で何のとりえもない僧をののしっていう語。芋掘り僧。芋掘り僧都。いもほり。「斯く浅ましき―/浄瑠璃・松風村雨」
芋掛け豆腐
いもかけどうふ [5] 【芋掛(け)豆腐】
「山掛(ヤマカ)け豆腐」に同じ。
芋掛豆腐
いもかけどうふ [5] 【芋掛(け)豆腐】
「山掛(ヤマカ)け豆腐」に同じ。
芋接ぎ
いもはぎ [0] 【芋接ぎ】
板の接ぎ合わせ面を接着剤のみで貼り合わせる接ぎ方。平接ぎ。
芋棒
いもぼう [2] 【芋棒】
えび芋と棒鱈(ボウダラ)とを煮た料理。京都の名物料理の一。
芋汁
いもじる [3][0] 【芋汁】
とろろ汁。
芋煮会
いもにかい [3] 【芋煮会】
山形県地方で,戸外で催される宴会。里芋・蒟蒻(コンニヤク)・葱・牛肉を鍋で煮て食べる。
芋版
いもばん [0] 【芋版】
輪切りにしたサツマイモやジャガイモに図柄を彫り,それに墨などを塗って押した版。
芋田楽
いもでんがく [3] 【芋田楽】
(1)サトイモを串(クシ)に刺し,味噌を塗ってあぶった料理。
(2)親子の間柄での情交。「お袋と清兵衛殿,―だと言ひ触らさば/歌舞伎・お染久松色読販」
芋竈
いもがま 【芋竈】
〔「かま」はくぼんだ土地の意〕
サツマイモを貯蔵しておくための土穴。
芋粥
いもがゆ [0] 【芋粥】
(1)サツマイモなどを加えてたいた粥。
(2)ヤマノイモを薄切りにしてアマズラの汁などの甘味を加えて煮た粥状のもの。「大夫殿,未だ―に飽せ給はぬか/今昔 26」
芋納豆
いもなっとう [3] 【芋納豆】
甘納豆風に作ったサツマイモの菓子。
芋継
いもつぎ [0][4] 【芋継(ぎ)】
(1)煉瓦(レンガ)積みや石積みで,縦目地が二段以上連続する継ぎ方。構造上の弱点となるので普通は避ける。芋目地(イモメジ)。芋。
(2)継手の一。一方の木材に枘(ホゾ)を作り,これを他方の枘穴にはめ込む継ぎ方。芋。
芋継ぎ
いもつぎ [0][4] 【芋継(ぎ)】
(1)煉瓦(レンガ)積みや石積みで,縦目地が二段以上連続する継ぎ方。構造上の弱点となるので普通は避ける。芋目地(イモメジ)。芋。
(2)継手の一。一方の木材に枘(ホゾ)を作り,これを他方の枘穴にはめ込む継ぎ方。芋。
芋羊羹
いもようかん [3] 【芋羊羹】
サツマイモの餡(アン)でつくった蒸し羊羹。
芋茎
いもがら [0] 【芋幹・芋茎】
里芋の茎を干したもの。食用。ずいき。[季]秋。
芋茎
ずいき【芋茎】
《植》a stem of the taro.→英和
芋茎
ずいき [0] 【芋茎】
(1)サトイモの茎。干したものはいもがらといい,食用とする。[季]秋。
(2){(1)}で作った性具。
芋茎祭
ずいきまつり [4] 【芋茎祭・瑞饋祭】
京都の北野神社で,一〇月一日から四日にかけて行われる神事。芋茎で神輿(ミコシ)の屋根を葺(フ)き,柱などを米・麦・豆・野菜・花などで飾ってかつぎ回る。北野瑞饋祭。
芋茶杓
いもちゃしゃく [3] 【芋茶杓】
茶杓の一。象牙(ゾウゲ)製。すくう部分が笹の葉状で,細い柄の末端に小球がつく。のちには竹・木で作られるようになった。本来は中国唐代の薬匙とされる。
芋蔓
いもづる [0] 【芋蔓】
ヤマノイモやサツマイモのつる。
芋蔓式
いもづるしき [0] 【芋蔓式】
(芋蔓をたぐるように)一つの事に関連のある人や物が次々に明らかになること。「―に共犯者が逮捕された」
芋虫
いもむし【芋虫】
a green caterpillar.
芋虫
いもむし [2] 【芋虫】
チョウやガの幼虫のうち,体表の刺毛が顕著でないもの。[季]秋。《―のでんぐり返るところかな/小松月尚》
芋虫ごろごろ
いもむしごろごろ [2][1] 【芋虫ごろごろ】
子供の遊び。一列に並んでしゃがみ,前の子供につかまり,「芋虫ごおろごろ,ひょうたんぽっくりこ」と歌いながら進む。
芋虫歯車
いもむしはぐるま [6] 【芋虫歯車】
⇒ウオーム-ギア
芋貝
いもがい [2] 【芋貝】
腹足綱イモガイ科の海産巻貝の総称。殻は逆円錐形で形が里芋に似る。貝殻の表面の色彩が美しいものが多い。毒腺をもち,なかでもアンボイナガイは刺されて人間が死ぬことがある。多くは熱帯・亜熱帯の海に分布。ミナシガイ。
芋雛
いもびな [3][0] 【芋雛】
里芋形の頭(カシラ)で面長の雛人形。古い時代の雛として珍重される。
芋頭
いもがしら [3] 【芋頭】
(1)サトイモの親芋。
(2)〔形が(1)に似るところから〕
茶道で,茶入れや水指の形の一種。
芋頭(2)[図]
芋飯
いもめし [2][0] 【芋飯】
サトイモまたはサツマイモを入れて炊いた飯。ヤマノイモを入れて炊く所もある。
芋餡
いもあん [0] 【芋餡】
イモ類を材料にしてつくった餡。
芍薬
しゃくやく [0] 【芍薬】
キンポウゲ科の多年草。アジア北東部原産。日本では古くから薬用・観賞用に栽培され,多数の園芸品種がある。高さ60センチメートル内外。葉は二回三出複葉。五月頃,茎頂にボタンに似た径10センチメートル内外の花を一個つける。花色は淡紅・紅・白などで,雄しべは時に弁化して翁咲きや八重咲きになる。漢方で根を鎮痛・鎮痙薬とする。夷草(エビスグサ)。夷薬。貌佳草(カオヨグサ)。[季]夏。
芍薬
しゃくやく【芍薬】
《植》a peony.→英和
芒
すすき [0] 【薄・芒】
イネ科の大形多年草。山野の荒地に群生する。葉は叢生(ソウセイ)し,長い線形で縁がざらつく。秋,約1.5メートルの花茎を出し,尾花(オバナ)といわれる花穂をつける。花穂には多数の細長い枝があって,白色または帯紫色の長毛のある小穂がつく。古くは葉で屋根をふいた。十五夜の月見に飾る。秋の七草の一。カヤ。[季]秋。
芒
ぼう バウ [1] 【芒】
のぎ。
芒
のぎ [0][1] 【芒】
(1)稲・麦などイネ科植物の実の外殻にある針のような毛。のげ。
(2)(「禾」と書く)金箔(キンパク)・銀箔(ギンパク)の細長く切ったもの。料紙や絵画などの飾りに用いる。
芒(1)[図]
芒
のげ [0][1] 【芒・野毛】
「のぎ(芒)」に同じ。
芒
はしか 【芒】
「芒(ノギ)」に同じ。[日葡]
芒彫
はしかぼり [0] 【芒彫(り)】
彫漆(チヨウシツ)の一。彫りの線が細く先がとがったもの。
芒彫り
はしかぼり [0] 【芒彫(り)】
彫漆(チヨウシツ)の一。彫りの線が細く先がとがったもの。
芒洋
ぼうよう バウヤウ [0] 【茫洋・芒洋】 (ト|タル)[文]形動タリ
広々としているさま。広々として目当てのつかないさま。「―としてつかみどころがない人物」「―たる大海」
[派生] ――さ(名)
芒目
のぎめ [3] 【芒目】
陶器や木材などの表面にある,芒のような模様。
芒硝
ぼうしょう バウセウ [0] 【芒硝】
硫酸ナトリウムの一〇水和物。芒(ススキ)の穂のような形の結晶。
芒種
ぼうしゅ バウ― [1] 【芒種】
(1)二十四節気の一。五月節気。太陽の黄経が七五度に達したときをいい,現行の太陽暦で六月五日頃に当たる。[季]夏。
(2)のぎのある作物。稲・麦の類。
芒蘭
のぎらん [2] 【芒蘭】
ユリ科の多年草。山地の草原に自生。葉は披針形で,根茎から放射状に広がって出る。夏,高さ20〜40センチメートルの花茎を出し,淡黄緑色の小花を総状に密生。キツネノオ。
芙蓉
ふよう [0] 【芙蓉】
(1)アオイ科の落葉低木。暖地に生え,観賞用に栽植。高さ1〜3メートル。葉は浅く三〜七裂する。初秋のころ,上部の葉腋に径約13センチメートルの淡紅色の五弁花を開く。花は一日花で,白花の八重咲き,花色が変化する品種などもある。木(モク)芙蓉。[季]秋。
(2)ハスの花の異名。「―の風にしをれ/平家 3」
芙蓉
ふよう【芙蓉】
《植》a rose mallow.
芙蓉の眦
ふようのまなじり 【芙蓉の眦】
(ハスの花のように)美しい目もと。「―,丹花の脣(クチビル)/太平記 21」
芙蓉の顔
ふようのかんばせ 【芙蓉の顔】
(ハスの花のように)美しい顔。「―柳の眉/浄瑠璃・国性爺合戦」
芙蓉峰
ふようほう 【芙蓉峰】
富士山の美称。
芙蓉蟹
フーヨーハイ [3] 【芙蓉蟹】
〔中国語〕
蟹玉(カニタマ)。フーロンハイ。
芝
しば 【芝】
東京都港区の地名。旧区名。増上寺・東京タワーがある。
芝
しば 【芝】
姓氏の一。
芝
しば【芝】
turf;→英和
grass.→英和
‖芝生 a lawn.芝刈り mowing.芝刈り機 a lawn mower.
芝
しば [0] 【芝】
(1)イネ科の多年草,シバ・コウライシバ・オニシバ・イトシバなどの総称。芝草。
(2)イネ科の多年草。日当たりのよい地に自生し,また芝生とされる。茎は地上をはい,よく分枝し節ごとにひげ根を出す。五,六月,長さ3〜5センチメートルの花茎を出し淡緑色の花穂をつける。ノシバ。地芝。大芝。
芝の砌
しばのみぎり 【芝の砌】
〔霊芝(レイシ)が生えているあたりの意〕
神仙の宮殿。また,天子の宮殿。
芝全交
しばぜんこう 【芝全交】
(1750-1793) 江戸後期の戯作者。本名,山本藤十郎。遊里・芝居に取材した黄表紙が多い。作「十四傾城腹之内」「大悲千禄本」「芝全交智恵之程」など。
芝公園
しばこうえん 【芝公園】
東京都港区にある公園。太政官布告による日本最初の五公園の一。1873年(明治6)開園。もと増上寺の境内。園内に増上寺・徳川家霊廟・東京タワーなどがある。
芝刈
しばかり [3][0] 【芝刈(り)】
庭園やゴルフ場などの芝を刈って高さをそろえること。[季]夏。「―機」
芝刈り
しばかり [3][0] 【芝刈(り)】
庭園やゴルフ場などの芝を刈って高さをそろえること。[季]夏。「―機」
芝原
しばはら [0] 【芝原】
一面に芝の生えた野原。
芝地
しばち [0] 【芝地】
芝の生えている土地・場所。芝生。
芝大神宮
しばだいじんぐう 【芝大神宮】
東京都港区芝大門にある旧府社。祭神は天照皇大神・豊受大御神など。芝神明。
芝居
しばい [0] 【芝居】
〔昔,猿楽の興行の際,舞台と貴人の席との間の芝生に庶民の見物席が設けられていたことに由来する語という〕
(1)演劇。特に,歌舞伎・新派など,日本古来の演劇。しばや。「―が掛かる」「―見物」
(2)役者の行う演技。「―が下手だ」
(3)人を欺くためにする作り事・しぐさ。「下手な―をするな」
(4)芝生に座ること。また,そこに設けられた席。「これ,―の座敷の御さだめあるべし/曾我 1」
芝居
しばや [0] 【芝居・芝屋】
芝居(シバイ)のこと。近世・明治に用いた語。「その服装(ナリ)で―に出掛けようと云ふのかね/明暗(漱石)」
芝居
しばい【芝居】
a play;→英和
a drama;→英和
a make-believe (作り事).〜がかった theatrical.→英和
〜がはねる <A play> comes to an end.→英和
〜をする perform a play;→英和
play[act]the part <of> (役);→英和
act a part (振りをする).〜に行く go to the theater.→英和
‖芝居見物 theatergoing.芝居小屋 a playhouse.芝居好き a theatergoer.
芝居がかる
しばいがか・る シバヰ― [5] 【芝居がかる】 (動ラ五[四])
言うことやすることが,芝居のような作りごとめいた調子になる。また,芝居のように事を大げさに言ったりしたりする。「―・った振る舞い」
芝居っ気
しばいっけ [0] 【芝居っ気】
「芝居気(シバイギ){(1)}」に同じ。
芝居唄
しばいうた [3] 【芝居唄】
(1)歌舞伎の下座唄。
(2)元禄(1688-1704)頃,京坂で歌舞伎のために作られた地歌。
芝居噺
しばいばなし [4] 【芝居噺】
落語・人情咄の形体の一。江戸は初代三遊亭円生,大坂は初代桂文治の創始。
(1)落語の中に芝居がかりで演じたり,芝居の真似を演じたりする箇所のある落語芝居噺。
(2)人情咄の調子で進み,大詰めになって鳴り物や声色で芝居がかりとなり,引き抜きで衣裳を替え,立ち回りなどもあり,背景を用いる,東京の正本芝居咄。
(3)既にある歌舞伎の一幕を,一人でさながらに演ずるものの,衣裳は通常のままであり,背景なども用いないが,オチのある上方の芝居正本落語。
芝居子
しばいこ 【芝居子】
芝居の役者。特に,歌舞伎若衆。舞台子。
芝居小屋
しばいごや [0] 【芝居小屋】
芝居を上演する建物。劇場。「―がかかる」
芝居心
しばいごころ [4] 【芝居心】
(1)芝居のおもしろさを解する心。
(2)芝居を演ずる心構え。また,芝居の経験や心得。芝居気。「彼は全くの素人ではなく,いくらか―がある」
芝居掛かり
しばいがかり [4] 【芝居掛(か)り】 (名・形動)
(1)(役者を除いた)芝居関係の者。
(2)芝居がかっている・こと(さま)。「―な口調」
芝居掛り
しばいがかり [4] 【芝居掛(か)り】 (名・形動)
(1)(役者を除いた)芝居関係の者。
(2)芝居がかっている・こと(さま)。「―な口調」
芝居擬きの
−もどき【芝居擬きの】
theatrical;→英和
pompous (大げさな);→英和
affected (気取った).→英和
芝居染みる
しばいじ・みる シバヰ― [5] 【芝居染みる】 (動マ上一)
「芝居がかる」に同じ。「―・みた言い方」
芝居気
しばいぎ [0] 【芝居気】
(1)派手なことや変わったことをわざとして人の関心を引こうとする気持ち。しばいっけ。「―たっぷり」「―が多すぎる」
(2)人前をつくろおうとする気持ち。
(3)「芝居心(シバイゴコロ)」に同じ。
芝居番付
しばいばんづけ [4] 【芝居番付】
芝居興行の際,宣伝のために作られた番付。演目の題名・内容,出演者の配役・等級などを記したもの。辻番付・顔見世番付・絵本番付などがある。
芝居絵
しばいえ [2][0] 【芝居絵】
歌舞伎を題材とした浮世絵。役者絵・絵看板など。歌舞伎絵。
芝居絵本
しばいえほん [5] 【芝居絵本】
(1)歌舞伎に関した絵入りの本。
(2)「絵本番付(エホンバンヅケ)」に同じ。
芝居者
しばいもの [0] 【芝居者】
(1)役者。俳優。
(2)劇場で働く人。劇場関係者。
芝居茶屋
しばいぢゃや [2][3] 【芝居茶屋】
歌舞伎劇場に隣接して,観客のため桟敷(サジキ)や枡席(マスセキ)の確保・案内,食事などの世話を業とした茶屋。
芝屋
しばや [0] 【芝居・芝屋】
芝居(シバイ)のこと。近世・明治に用いた語。「その服装(ナリ)で―に出掛けようと云ふのかね/明暗(漱石)」
芝山
しばやま 【芝山】
千葉県中北部,山武(サンブ)郡にある町。北部は新東京国際空港の用地。南東部に芝山古墳群がある。
芝山
しばやま [0] 【芝山】
芝でおおわれている小山。
芝引き
しばひき [2][0] 【芝引き】
(1)太刀の鞘尻(サヤジリ)の,刃の向く側につけた金具。
(2)火縄銃の銃床の末端につける金具。
芝手水
しばちょうず [3] 【柴手水・芝手水】
山野などで手水を使う必要があるとき,あるいは神仏を拝するとき,水の代わりに草木の葉を用いること。
→空手水(カラチヨウズ)
芝打ち
しばうち 【芝打ち】
物の端が長く垂れ下がって地面に触れること。また,その先端の部分。幕や行縢(ムカバキ),馬の尻懸(シリガイ)などにいう。
芝打ち長
しばうちなが 【芝打ち長】 (名・形動ナリ)
物の端が地面に届くほど長く垂れ下がるさま。「厚総(アツフサ)の鞦(シリガイ)の只今染め出でたるごとくなるを―に懸けなし/太平記 12」
芝摺り
しばずり [0] 【芝摺り】
当世具足で草摺(クサズリ)の菱縫(ヒシヌイ)の板の異名。
芝木
しばき 【芝木】
姓氏の一。
芝木好子
しばきよしこ 【芝木好子】
(1914-1991) 小説家。東京生まれ。本姓,大島。府立第一高女卒。戦後の下町の人情と風俗を背景に,一途に生きる女性を描く。「洲崎パラダイス」「隅田川暮色」など。
芝栗
しばぐり [2] 【芝栗・柴栗】
〔「しばくり」とも〕
クリの一品種。果実が小さい。山野に自生。小栗(ササグリ)。[季]秋。
芝桜
しばざくら [3] 【芝桜】
ハナツメクサの別名。[季]春。
芝浜
しばはま 【芝浜】
落語の一。芝浜で財布を拾った魚屋が,帰宅してこれからは遊んで暮らせると祝い酒を飲んで寝る。財布を拾ったのは夢だったとの女房の嘘を真にうけた魚屋は,酒を断ち懸命にかせぐ。三年目の大晦日に女房は真実を告げる。
芝浦
しばうら 【芝浦】
東京都港区東部の地名。東京港の西部地区で,近世は将軍献上の漁場であった。埋め立てがすすみ港湾施設や工場・倉庫が立地する。
芝浦工業大学
しばうらこうぎょうだいがく 【芝浦工業大学】
私立大学の一。1927年(昭和2)創立の東京高等工商学校を源とし,芝浦工専を経て,49年新制大学となる。本部は東京都港区。
芝海老
しばえび [0][2] 【芝海老・青蝦】
海産のエビ。体長15センチメートルほど。淡黄色の地に青色の点がたくさんあり,全体が淡青色に見える。てんぷらにして美味。伊勢湾・瀬戸内海など浅海の砂底にすむ。
芝煮
しばに [0] 【芝煮】
白身の小魚や海老(エビ)を醤油と味醂(ミリン)で薄味に煮て,汁ごと食する料理。
芝生
しばふ【芝生】
a lawn.→英和
芝生
しばふ [0] 【芝生】
芝が一面に生えている所。「―に寝転ぶ」「公園の―」
芝田楽
しばでんがく [3] 【芝田楽】
舞台を作らず,神社の芝草の上で演ずる田楽。
芝眉
しび [1] 【芝眉】
〔唐の房琯が元徳秀(字(アザナ)は紫芝)の眉宇をほめて,「見�紫芝眉宇�,使�人名利之心都尽�」と言ったという「唐書(元徳秀伝)」の故事から〕
すぐれた眉や顔つき。また,他人を敬って,その顔をいう語。「―を拝す」
芝神明
しばしんめい 【芝神明】
⇒芝大神宮(シバダイジングウ)
芝突き
しばつき [4][0][3] 【芝突き】
靫(ウツボ)の底のこと。
芝築地
しばついじ [3] 【芝築地】
芝を植えた土の垣または塀。「残り三方には―を高く築(ツ)いて/太平記 9」
芝繋ぎ
しばつなぎ [3] 【芝繋ぎ】
立木などのつなぎとめるもののない所に,手綱を両足にからめるなどして馬をとどめておくこと。
芝罘
チーフー 【芝罘】
中国,山東省の港湾都市,煙台(エンタイ)の旧名。
芝翫
しかん シクワン 【芝翫】
三世中村歌右衛門の俳名。
芝翫茶
しかんちゃ シクワン― [2] 【芝翫茶】
三世中村歌右衛門が好んだ,やや黄みがかった薄茶色。
芝草
しそう [0] 【芝草】
(1)しば草。しば。「香煙窓を出づるも―覆ひて人無し/盛衰記 48」
(2)マンネンタケの異名。
芝草
しばくさ [0] 【芝草】
「芝(シバ)」に同じ。「立ちかはり古き都となりぬれば道の―長く生ひにけり/万葉 1048」
芝蘭
しらん [0] 【芝蘭】
霊芝と蘭(フジバカマ)。めでたい草とかおりのよい草。すぐれたものや人にたとえる。
芝蘭堂
しらんどう 【芝蘭堂】
江戸中期の蘭学者大槻玄沢(オオツキゲンタク)が江戸本材木町に開いた蘭学塾。
芝蝦
しばえび【芝蝦】
a prawn.→英和
芝見
しばみ 【芝見】
〔草木にひそんで見る意〕
忍んで敵情をうかがう者。忍び物見。「敵もし夜討に寄するかと,―を付けて用心すれども/奥羽永慶軍記」
芝野
しばの [0] 【芝野】
芝の生えている野。
芝離宮
しばりきゅう 【芝離宮】
東京都港区海岸にあった旧離宮。江戸末期は紀州藩の浜屋敷。のち有栖川宮の邸となり,1876年(明治9)離宮となる。1924年(大正13)東京市に下賜。現在は旧芝離宮庭園。
芝魚
しばざかな [3] 【芝魚】
江戸の芝浦で取れた小魚。芝浦魚。しばもの。「―もそれぞれに喰ひ覚へ/浮世草子・永代蔵 3」
芝麻醤
ジーマージャン [3] 【芝麻醤】
〔中国語〕
よくすった炒(イ)りゴマを植物油でとろりとさせたもの。
芟除
せんじょ [1] 【芟除】
⇒さんじょ(芟除)
芟除
さんじょ [1] 【芟除】 (名)スル
〔「せんじょ」とも〕
雑草などを刈り除くこと。除き去ること。「其覬覦(キユ)の念を未萌(ミホウ)に―す/明六雑誌 10」
芡
みずふぶき ミヅ― [3] 【水蕗・芡】
オニバスの異名。
芥
あくた [1][0] 【芥】
ごみ。ちり。くず。転じて,つまらないもの。「最愛(イトオシ)みし人は―の如く我を悪(ニク)めるよ/金色夜叉(紅葉)」
芥
ごもく 【芥】
ごみ。ちり。あくた。「人の住家に塵―の溜る程世にうるさき物なし/浮世草子・一代女 3」
芥
ごみ [2] 【塵・芥】
(1)物のくず,不要になったもの,役に立たないものなどの総称。
(2)水底にたまった泥。泥状のもの。「水田(ミズタ)の―深かりける畔(クロ)の上に/平家 9」
芥
あくた【芥】
dirt;→英和
rubbish;→英和
trash.→英和
芥取り
ごみとり [3][4] 【塵取り・芥取り】
(1)ごみを取ること。また,その道具。ちりとり。
(2)「塵浚(ゴミサラ)い」に同じ。
芥場
ごもくば 【芥場】
ごみため。ごみすてば。ごもく所。
芥塵
かいじん [0] 【芥塵】
ちりあくた。塵芥。「―の流れ行く/日乗(荷風)」
芥太夫
ごみたゆう 【芥太夫】
江戸末期の門付(カドヅケ)の一種。扮装をし,浄瑠璃などを語って物をもらい歩いた。
芥子
かいし [1] 【芥子】
カラシナの種子。芥子泥(デイ)にして湿布に用いたり,芥子漬(カラシヅ)け・カレー粉の原料など,食用嗜好品として用いられる。
〔漢方では「がいし」〕
芥子
けし【芥子】
a poppy.→英和
〜粒 a poppy seed.
芥子
がいし [1] 【芥子】
⇒かいし(芥子)
芥子
からし [0] 【芥子・辛子】
〔形容詞「からし」の終止形の名詞化〕
芥子菜の種子を粉末にしたもの。黄色で辛みがある。粉末のまま,あるいは練って香辛料とし,薬用にも使う。
芥子
けし [0] 【芥子・罌粟】
(1)ケシ科の大形二年草。東ヨーロッパ原産。高さ約1メートル。葉は緑白色で基部は茎を抱く。初夏,茎頂に紅・紅紫・白などの大きな四弁花を単生し,球形の果実を結ぶ。種子は小さく黒または白で多数あり,芥子油をとるほか,パンや和菓子の飾りに用いる。未熟の果実から阿片がとれるので,一般の栽培は禁止されている。
〔「芥子の花」は [季]夏。《己れ毒と知らで咲きけり―の花/虚子》〕
(2)ケシ科ケシ属の草花の総称。ヒナゲシ・オニゲシなど。
(3)カラシナの古名。特に,その種子。食用・薬用とするほか,仏寺で護摩をたくのに用いる。
(4)「芥子玉(ケシダマ)」に同じ。
(5)鎧(ヨロイ)の飾り。こまかい鋲(ビヨウ)を飾りに打ちつけたもの。
(6)「芥子坊主(ケシボウズ){(2)}」に同じ。
(7)(名詞の上に付いて)きわめて小さいの意を添える。「―粒」「―本」
芥子(1)[図]
芥子
からし【芥子】
mustard.→英和
‖芥子入れ a mustard pot.芥子漬(づけ) pickles in mustard.芥子菜《植》a mustard.
芥子人形
けしにんぎょう [3] 【芥子人形】
衣装を着せた小さな木彫りの人形。江戸時代中期に流行。
芥子和え
からしあえ [0] 【芥子和え】
芥子を加えた醤油などであえた料理。
芥子園画伝
かいしえんがでん カイシヱングワデン 【芥子園画伝】
中国,清初に李漁が刊行した画譜。芥子園は李漁の書室および書店の名。四集ある。初集は清の王概の編した山水画譜で1679年刊。二・三集は王概兄弟の共著による花鳥の画譜で1701年刊。四集は巣勲の編で人物画論などを載せる。日本にも早くから伝来して,南画家や浮世絵版画に影響を与えた。
芥子坊主
けしぼうず [3] 【芥子坊主】
(1)ケシの果実。径4〜5センチメートルの球形で表面は平滑。上部に菊座状のふくらみがある。熟すると上部の穴から多数の細かい種子を出す。芥子の実。[季]夏。
(2)頭髪をまん中だけ残して周囲を剃(ソ)り落とした乳幼児の髪形。けしぼん。芥子坊。おけし。けし。
芥子坊主(2)[図]
芥子括り
けしぐくり [3] 【芥子括り】
(1)着物の袖口を細くくけたもの。江戸時代,侠客や伊達者が用いた。けし。
(2)袋物や巾着(キンチヤク)などの,口の周りのひらひらした縁。また,歌舞伎衣装の袖・襟・裾などに縫いそえた五色のひらひらした縁。
芥子本
けしぼん [0] 【芥子本】
「豆本」に同じ。特に,江戸時代の小形の版本。
芥子殻
けしがら [0] 【芥子殻】
(1)芥子の果実から種子を取ったあとのから。鎮痛薬・鎮咳薬として用いる。罌粟殻(オウゾクコク)。
(2)武具の指物で,竿先に芥子の実と葉を模したつくりものを取りつけたもの。
芥子油
けしあぶら [3] 【芥子油】
芥子の種子から製した油。上等品は食用とし,絵の具・石鹸などの材料にも用いる。けしゆ。
芥子油
けしゆ [2] 【芥子油】
⇒けしあぶら(芥子油)
芥子油
かいしゆ [3] 【芥子油】
⇒からしゆ(芥子油)
芥子油
からしゆ [3] 【芥子油】
芥子菜の種子を圧搾して得た半乾性の脂肪油。食用・薬用。かいしゆ。
芥子泥
からしでい [3] 【芥子泥】
芥子を混ぜた小麦粉に微温湯を加えて泥状にしたもの。湿布剤として消炎などに用いる。芥子膏。かいしでい。
芥子漬
からしづけ [0] 【芥子漬(け)】
芥子をきかせた麹(コウジ)で漬けた漬物。ナスやキノコを漬ける。
芥子漬け
からしづけ [0] 【芥子漬(け)】
芥子をきかせた麹(コウジ)で漬けた漬物。ナスやキノコを漬ける。
芥子玉
けしだま [0] 【芥子玉】
染め模様の一。ごく細かい玉を一面に散らしたもの。手拭(ヌグ)い・浴衣などに染める。けし絞り。けしあられ。けし。
芥子科
けしか [0] 【芥子科・罌粟科】
双子葉植物離弁花類の一科。北半球の温帯に多く,世界に四七属約七〇〇種ある。草本で,しばしば乳汁をもつ。葉は互生。花は両性。果実は蒴果(サクカ)。コマクサ属・キケマン属は花に距(キヨ)または苞(ホウ)があり角果を結ぶので別科とすることがある。ケシ・ヒナゲシ・タケニグサ・クサノオウ・コマクサ・キケマンなど。
芥子粒
けしつぶ [3][0] 【芥子粒】
芥子の種子。非常に小さいもののたとえ。「飛行機はもう―のように小さくなった」
芥子精
かいしせい [3] 【芥子精】
芥子油にエタノールを混ぜた皮膚の刺激剤。
芥子繍
けしぬい [0] 【芥子繍】
日本刺繍(シシユウ)で,織り糸を一本ずつすくって小さな点を現す刺し方。
芥子色
からしいろ [0] 【芥子色】
くすんだ黄色。
芥子菜
からしな [0] 【芥子菜・芥菜】
アブラナ科の越年草。高さ1メートル以上に達する。茎・葉・種子に辛みがある。葉は長い柄があり,へら形。春,茎頂に黄色の十字状花を総状につける。果実は細長い長角果で,斜上する。茎・葉を煮物・漬物などとし,種子を香辛料・薬用とする。ナガラシ。[季]春。
芥子蓮根
からしれんこん [4] 【芥子蓮根】
蓮根の穴に,練り芥子を混ぜた味噌を詰め,衣をつけて揚げた料理。熊本の名物。
芥子薊
けしあざみ [3] 【芥子薊】
ノゲシの別名。
芥子酢
けしず [0] 【芥子酢】
煎(イ)った芥子の実をすって加えた加減酢。川魚の膾(ナマス)やウドなどに用いる。
芥子酢
からしず [3] 【芥子酢】
芥子を加えた加減酢。魚介類の膾(ナマス)などに用いる。
芥子酢味噌
からしすみそ [5] 【芥子酢味噌】
芥子を加えた,酢味噌。
芥子金
けしがね 【芥子金】
江戸時代,二朱・一朱の金貨・銀貨。小粒。
芥子雛
けしびな [3] 【芥子雛】
ごく小さい雛人形。まめびな。
芥子霰
けしあられ [3] 【芥子霰】
「芥子玉(ケシダマ)」に同じ。
芥川
あくたがわ 【芥川】
(1)大阪府と京都府の境にある明神岳付近に源を発し,南流して高槻市付近で淀川に注ぐ川。また,その近辺の高槻市の地名。((歌枕))「人をとく―てふ津の国の名にはたがはぬものにぞありける/拾遺(恋五)」
(2)狂言の一。生田八幡に参詣する生姜手(シヨウガデ)の男と足の悪い男とが,芥川を渡り,互いに和歌でひやかし合う。脛薑(スネハジカミ)。
芥川
あくたがわ アクタガハ 【芥川】
姓氏の一。
芥川丹丘
あくたがわたんきゅう アクタガハタンキウ 【芥川丹丘】
(1710-1785) 江戸中期の儒者・漢詩人。京都の人。名は煥,字(アザナ)は彦章。宇野明霞・伊藤東涯・服部南郭らに師事して,華音・白話小説にも通じた。著「薔薇館集」「丹丘詩話」など。
芥川也寸志
あくたがわやすし アクタガハ― 【芥川也寸志】
(1925-1989) 作曲家。東京生まれ。東京音楽学校卒。竜之介の三男。橋本国彦らに師事。放送・バレエ・映画音楽など作品多数。代表作「交響管弦楽のための音楽」
芥川竜之介
あくたがわりゅうのすけ アクタガハ― 【芥川竜之介】
(1892-1927) 小説家。東京生まれ。号,澄江堂主人・我鬼など。東大卒。第三次・第四次「新思潮」同人。「鼻」で夏目漱石に激賞され,才気あふれるさまざまな作風の短編小説を書きつぐ。「何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」を抱いて服毒自殺。作品「羅生門」「芋粥」「地獄変」「河童」「歯車」など。
芥川賞
あくたがわしょう アクタガハシヤウ [5] 【芥川賞】
芥川竜之介を記念し,1935年(昭和10)文芸春秋社の菊池寛が設けた文学賞。年二回,すぐれた純文学の作品を発表した新人作家に贈られる。
芥溜め
ごみため [0] 【塵溜め・芥溜め】
ごみを捨てておく所。はきだめ。
芥火
あくたび 【芥火】
海人(アマ)が藻屑(モクズ)を燃やす火。
芥箱
ごみばこ [3][0] 【塵箱・芥箱】
ごみを入れておく箱。
芥菜
からしな [0] 【芥子菜・芥菜】
アブラナ科の越年草。高さ1メートル以上に達する。茎・葉・種子に辛みがある。葉は長い柄があり,へら形。春,茎頂に黄色の十字状花を総状につける。果実は細長い長角果で,斜上する。茎・葉を煮物・漬物などとし,種子を香辛料・薬用とする。ナガラシ。[季]春。
芥蔕
かいたい [0] 【芥蔕】
(1)ごくわずかなこと。「―も親をおろそかにするかたちあるものは,果して賊子となる/正統記(応神)」
(2)わずかなわだかまり。
芥虫
あくたむし 【芥虫】
ゴキブリの古名。[本草和名]
芦の湖
−こ【芦の湖】
Lake Ashi;the Lake of Ashi.
芦ノ湖
あしのこ 【芦ノ湖】
神奈川県箱根火山の火口原湖。湖面の海抜725メートル。面積約7平方キロメートル。箱根用水の水源。
芦ノ湯
あしのゆ 【芦ノ湯】
神奈川県箱根町にある温泉。箱根七湯の一。駒ヶ岳東側中腹に位置する。単純硫化水素泉。
芦ノ牧温泉
あしのまきおんせん 【芦ノ牧温泉】
福島県会津若松市南部の温泉。石膏泉。大川に沿い渓谷美にすぐれる。
芦別
あしべつ 【芦別】
北海道中部,空知川中流域にある市。石狩炭田北東部の産炭地として発展した。メロンやユリ根も栽培。
芦北
あしきた 【芦北】
熊本県南部,葦北郡の町。八代(ヤツシロ)海の打た瀬網漁業の中心。
芦原温泉
あわらおんせん アハラヲンセン 【芦原温泉】
福井県北部,芦原町にある温泉。食塩泉。東尋坊(トウジンボウ)や越前松島への拠点。
芦屋
あしや 【芦屋】
〔古くは「あしのや」。中世以降「あしや」〕
(1)兵庫県南東部の市。神戸市に隣接し,阪神地区の高級住宅地。菟原処女(ウナイオトメ)の伝説が残る。また,在原業平ゆかりの地。((歌枕))「蘆の屋の昆陽(コヤ)のわたりに日は暮ぬいづちゆくらむ駒にまかせて/後拾遺(羇旅)」
(2)福岡県北部,響灘に面する町。遠賀(オンガ)川河口の港として,古くは崗水門(オカノミナト)と記され,中世以降繁栄した。
芦屋大学
あしやだいがく 【芦屋大学】
私立大学の一。1964年(昭和39)設立。本部は芦屋市。
芦屋釜
あしやがま [3] 【蘆屋釜・芦屋釜】
芦屋{(2)}で作られた茶の湯の釜。真形釜(シンナリガマ)が多く,肌は滑らかで山水・草木の地紋のあるものが多い。室町時代が最盛期で京釜盛業とともに衰退。分派に越前芦屋・播州芦屋・伊勢芦屋などがある。
芦毛
あしげ [0][3] 【芦毛・葦毛】
馬の毛色の名。体の一部や全体に白い毛が混生し,年齢とともにしだいに白くなる。はじめは栗毛や鹿毛にみえることが多い。原毛色の残り方から赤芦毛・連銭芦毛など種々ある。
芦田
あしだ 【芦田】
姓氏の一。
芦田均
あしだひとし 【芦田均】
(1887-1959) 政治家。京都生まれ。東大卒。外務官僚を経て,衆議院議員。第二次大戦後,厚相・日本民主党総裁・外相を歴任。1948年(昭和23)民主・社会・国民協同の三党連立内閣を樹立,まもなく昭和電工疑獄事件で総辞職。
芦田恵之助
あしだえのすけ 【芦田恵之助】
(1873-1951) 教育家。兵庫県生まれ。国語科の読み方指導の定型化,綴り方論を展開。
芬
ふん [1] 【芬】 (ト|タル)[文]形動タリ
よいかおりのするさま。匂いただようさま。「雷様(カミナリサマ)の時の用心の線香を―とさせ/婦系図(鏡花)」
芬芬
ふんぷん [0] 【芬芬】 (ト|タル)[文]形動タリ
においの強いさま。多くよい香りにいうが,悪臭にもいう。「香気―たり」「酒気を―と匂はせつつ/鉄仮面(涙香)」
芬芳
ふんぽう [0] 【芬芳】
■一■ (名・形動ナリ)
よい香り。また,よい香りを発するさま。「花草の―なるもの/西国立志編(正直)」
■二■ (名・形動タリ)
{■一■}に同じ。「花なけれども―たり/緑簑談(南翠)」
芭蕉
ばしょう【芭蕉】
《植》a banana tree.
芭蕉
ばしょう [0] 【芭蕉】
(1)バショウ科の大形多年草。中国原産。古く渡来し,庭園などに栽植される。葉柄が長く,基部は鞘(サヤ)となって互いに巻き合い,高さ4,5メートルの幹(仮茎)となる。葉身は長さ約2メートルの長楕円形で,羽状に細い脈があり破れやすい。夏,黄褐色の苞の腋に淡黄色の筒状花を多数つける。仮茎の繊維を布や紙にする。はせを。[季]秋。
〔「芭蕉の花」は [季]夏〕
(2)「芭蕉梶木(カジキ)」の略。
芭蕉
ばしょう バセウ 【芭蕉】
⇒松尾芭蕉(マツオバシヨウ)
芭蕉
はせお 【芭蕉】
「ばしょう(芭蕉)」の古い表記。
芭蕉七部集
ばしょうしちぶしゅう バセウシチブシフ 【芭蕉七部集】
俳諧七部集の別名。
芭蕉布
ばしょうふ [2] 【芭蕉布】
芭蕉の繊維から採った糸で織った布。奄美・沖縄の特産。張りがあって肌につかないので夏物の衣料とする。[季]夏。
芭蕉庵
ばしょうあん バセウ― 【芭蕉庵】
俳人松尾芭蕉が閑居した江戸深川の庵。第一次(1680-1682)は火事で焼失,第二次(1683-1689)は「おくのほそ道」の旅にあたり譲り,第三次(1691-1694)はその近くに作られた。門人が贈ったバショウが庭前に植えられていたことに由来する名。現在の江東区常盤一丁目,万年橋の北詰めの辺。
芭蕉忌
ばしょうき バセウ― [2] 【芭蕉忌】
松尾芭蕉の忌日,陰暦一〇月一二日。翁(オキナ)忌。桃青(トウセイ)忌。時雨(シグレ)忌。[季]冬。
芭蕉扇
ばしょうせん [2] 【芭蕉扇】
芭蕉の葉鞘(ヨウシヨウ)を細工した円形の扇。主に貴人が用いた。
芭蕉梶木
ばしょうかじき [4] 【芭蕉梶木】
スズキ目の海魚。全長約2.5メートル。カジキの一種。第一背びれが巨大で旗状に広がる。上あごが長く突出する。背が青黒色で淡青色の斑点が横列をなす。腹は灰白色。食用。太平洋とインド洋の亜熱帯や熱帯の沿岸に分布。バショウ。カンガー。ハウオ。バレン。
→カジキ
芭蕉翁廿五箇条
ばしょうおうにじゅうごかじょう バセウヲウニジフゴカデウ 【芭蕉翁廿五箇条】
俳諧作法書。一冊。1726年刊。1694年芭蕉が向井去来に伝授したものというが,各務支考(カガミシコウ)の偽作かとみられている。蕉風俳諧に関する二五項目の作法を説く。貞享式。白馬経。
芭蕉翁行状記
ばしょうおうぎょうじょうき バセウヲウギヤウジヤウキ 【芭蕉翁行状記】
俳書。一冊。斎部路通(インベロツウ)編。1695年刊。芭蕉の略歴・終焉前後・遺語などを記し,追善の連句・発句,および各地からの追悼句を載せる。
芯
しん [1] 【芯】
〔物の中央・中心の意〕
(1)花の中心にある器官。雄しべや雌しべ。
(2)〔原義は,灯心草(トウシングサ)つまり藺(イ)のこと。その皮をはいだ心を用いたことから〕
ランプ・ろうそくなどの中央にある火をつける糸。
(3)草や木の,いちばん伸びる部分。「―を摘む」「―を止める」
芯切り
しんきり [3] 【心切り・芯切り】
ろうそくの心のもえさしを切り取る道具。心切り鋏(バサミ)。
芯喰い虫
しんくいむし シンクヒ― [3] 【芯喰い虫】
リンゴ・ナシ・モモなどの果実や新芽,野菜の芯などにもぐり込んで食害するガの幼虫の俗称。
芯地
しんじ [0] 【芯地】
衣服などの芯として用いる布。
芯鉄
しんがね [1] 【芯鉄】
刀剣を鍛える際,芯に入れる比較的柔軟な鉄。外側を皮鉄(カワガネ)で包む。
花
はな【花】
(1) a flower;→英和
a blossom (果樹の).→英和
(2)[精華]the flower <of chivalry> ;the essence.→英和
(3) ⇒生花(いけばな).
〜の floral.→英和
〜のような flowery.→英和
〜の咲いている blooming <tree> .
〜を生ける arrange[set]flowers in a vase.→英和
〜を持たせる save a person's face (顔を立てる);give <a person> credit for <a matter> .
花
はな [2] 【花・華】
❶
(1)種子植物の生殖器官。一定の時期に枝や茎の先端などに形成され,受精して実を結ぶ機能を有するもの。有性生殖を行うために葉と茎が分化したもので,花葉と花軸からなる。花葉は普通,萼(ガク)・花冠(花弁の集合)・おしべ・めしべに分化して,花の主体を形成する。形態上の特徴は分類上の指標となる。「―が咲く」「―が散る」
(2)特定の花をさす。
(ア)春の花を代表する桜の花をさす。[季]春。「―に浮かれる」「願はくは―のしたにて春死なむ/山家(春)」
〔中古後期頃に一般化した用法。現代語では「花見」「花ぐもり」など他の語との複合した形でみられる〕
(イ)古くは,百花にさきがけて咲くところから,梅の花をさした。「今のごと心を常に思へらばまづ咲く―の地(ツチ)に落ちめやも/万葉 1653」「春や疾(ト)き―や遅きと聞き分かむ鶯だにも鳴かずもあるかな/古今(春上)」
(3)神仏に供える花や枝葉。「手向けの―」
(4)生け花。花道(カドウ)。また,生け花にする材料。「お―の稽古」「―を生ける」
(5)(特に桜を対象として)
(ア)花が咲くこと。「―便り」「向つ峰(オ)の若桂の木下枝(シズエ)取り―待つい間に嘆きつるかも/万葉 1359」
(イ)古くは,花を見て賞すること。花見。「尋ね来て―にくらせる木の間より待つとしもなき山の端の月/新古今(春上)」
(6)(しばしば鳥・雪・月などと対比されつつ)自然美の代表として草木に咲く花を総称していう。「蝶よ―よと育てる」
❷色や形の類似から,花になぞらえていう。
(1)(主としてその白さによって)雪・霜・白波・月光・灯火などを花に見たてていう語。「雪の―」「波の―」「硫黄(イオウ)の―」
(2)麹黴(コウジカビ)。麹花。また,麹のこと。
❸花にちなんだ事物。
(1)造花。飾り花。また,散華(サンゲ)に用いる紙製の蓮(ハス)の花びら。
(2)〔もと露草の花のしぼり汁を原料としたところから〕
(ア)青白色。また,藍(アイ)染めの淡い藍色。縹(ハナダ)色。はないろ。「御直衣の裏の―なりければ/大鏡(伊尹)」
(イ)薄い藍色の顔料。「頭には―を塗り/栄花(本の雫)」
(3)
(ア)芸人などに与える金品。また,芸娼妓や幇間(ホウカン)の揚げ代。花代。
〔「纏頭」とも書く。花の枝に贈り物を付けたところから〕
(イ)芸娼妓や幇間の花代を計算するために用いる線香。また,それで計る時間。「―を恨み,鶏を惜(ニク)み/洒落本・南遊記」
(4)花札。花ガルタ。また,それを用いた遊び。花合わせ。「―を引く」
❹花の美しさ・はなやかさにたとえていう。
(1)はなやかで人目をひくもの。多く女性についていう。「社交界の―」「職場の―」「両手に―」
(2)美しく貴く思うもの。また,はなやかで興趣に富むもの。「高嶺(タカネ)の―」「この世の―」
(3)(「花の…」の形で,連体修飾語として)はなやかで美しいものである意を表す。「―の都」「―の顔(カンバセ)」
(4)(多く「…が花だ」の形で,述部として用い)最もよいこと。最もよい時期。「知らぬが―だ」「若いうちが―だ」
(5)はなやかで,そのものの特色を表しているもの。「火事と喧嘩(ケンカ)は江戸の―」「古代美の―」
(6)若い男女。「箱入の―もの云はぬ病が出/柳多留 42」
(7)美しい女。また,遊女。「―に遊ばば祇園あたりの色揃へ/浄瑠璃・忠臣蔵」
(8)世阿弥の能楽論の用語。観客の感動を呼び起こす芸の魅力,おもしろさ,珍しさ。また,それを追求・工夫し,感得する心の働き。
❺花の移ろいやすく,はかなく散るさま,また見かけだけであだなさまにたとえていう。
(1)外観。うわべ。実質を伴わないはなやかさ。「―多ければ実少なし」
(2)人の心や風俗などの変わりやすいこと。「色みえで移ろふものは世の中の人の心の―にぞありける/古今(恋五)」
(3)人の心などが,うわべばかりで誠実さのないこと。「今の世の中色につき,人の心―になりけるにより,あだなる歌はかなきことのみ出でくれば/古今(仮名序)」
(4)「花籤(ハナクジ)」の略。「ほんに当る因果なら,―ばかりでおけばいいに/黄表紙・金生木」
(5)文芸論の用語。和歌・連歌・俳諧などで,意味内容を実にたとえるのに対し,表現技巧をいう。「古の歌はみな実を存して―を忘れ,近代のうたは―をのみ心にかけて,実には目もかけぬから/毎月抄」
❻歌曲名(別項参照)。
花
はな 【花】
日本歌曲。武島羽衣の詩に滝廉太郎が作曲。春夏秋冬の四部作の一つ。1900年(明治33)刊の「四季」に発表。「春のうららの隅田川…」
花の下
はなのもと [5] 【花の本・花の下】
(1)花の咲いている木の下。「鶯の鳴きつる声にさそはれて―にぞ我は来にける/後撰(春上)」
(2)〔鎌倉時代に寺社のしだれ桜の下で行われた連歌興行に由来する〕
連歌・俳諧の宗匠の称号。初め地下(ジゲ)の連歌師をいったが,室町時代からは連歌の第一人者の称となった。豊臣秀吉が里村昌叱にこれを認める朱印状を与え,江戸時代には里村家の世襲となった。俳諧では二条家が加藤暁台にこの称を許したのが初めと言われる。
(3)第一人者。「両大将を弓矢の―に申す中にも信長は/甲陽軍鑑(品一四)」
花の下連歌
はなのもとれんが [6] 【花の下連歌】
鎌倉時代から南北朝時代にかけて行われた連歌の一体。花鎮(ハナシズ)めという宗教的な意味をもち,寺社のしだれ桜のもとで,貴賤を問わない市井の数寄者や遁世者により行われた。出し句により,大勢でにぎやかに付けてゆく興行形態をとった。
花の丸
はなのまる [0] 【花の丸】
丸く図案化した花の模様。
花の便り
はなのたより 【花の便り】
(1)「花だより」に同じ。
(2)花見のついで。「とふ人もあらじと思ひし山里に―に人め見るかな/拾遺(春)」
花の兄
はなのあに 【花の兄】
〔他の花に先がけて咲くことから〕
梅の異名。「花の中にも始めなれば梅花を―ともいへり/謡曲・難波」
花の君子
はなのくんし 【花の君子】
〔周敦頤「愛蓮説」より。蓮の泥に染まないさまを君子にたとえた語〕
ハスの異名。
花の定座
はなのじょうざ 【花の定座】
俳諧連句の一巻中で,必ず花の句を詠むように定められているところ。百韻では,初裏(シヨウラ)・二裏・三裏の一三句目および名残裏の七句目。歌仙では,初裏の一一句目と名残裏の五句目。花の座。
→月の定座
花の宰相
はなのさいしょう 【花の宰相】
芍薬(シヤクヤク)のこと。
花の宴
はなのえん [4] 【花の宴】
花見の宴。観桜の宴会。[季]春。
花の寺
はなのてら 【花の寺】
京都市西京区にある勝持寺の異名。境内に桜の多いことからいう。
花の幕
はなのまく [5] 【花の幕】
花見の宴に張りめぐらす幕。花見幕。[季]春。
花の座
はなのざ 【花の座】
「花の定座(ジヨウザ)」に同じ。
花の弟
はなのおとと 【花の弟】
〔他の花におくれて咲くことから〕
菊の異名。「秋の色の―と聞きしかど/夫木 14」
花の御所
はなのごしょ 【花の御所】
〔多くの花が植えられていたところから〕
足利将軍の邸宅,室町殿のこと。
花の木
はなのき [3][4] 【花の木】
(1)花の咲く木。
(2)カエデ科の落葉高木。中部地方の山間の湿地にまれに自生。葉は三浅裂する。雌雄異株。四月,葉の出る前に濃紅色の花がかたまってつく。秋の紅葉も美しい。花楓(ハナカエデ)。
花の本
はなのもと [5] 【花の本・花の下】
(1)花の咲いている木の下。「鶯の鳴きつる声にさそはれて―にぞ我は来にける/後撰(春上)」
(2)〔鎌倉時代に寺社のしだれ桜の下で行われた連歌興行に由来する〕
連歌・俳諧の宗匠の称号。初め地下(ジゲ)の連歌師をいったが,室町時代からは連歌の第一人者の称となった。豊臣秀吉が里村昌叱にこれを認める朱印状を与え,江戸時代には里村家の世襲となった。俳諧では二条家が加藤暁台にこの称を許したのが初めと言われる。
(3)第一人者。「両大将を弓矢の―に申す中にも信長は/甲陽軍鑑(品一四)」
花の王
はなのおう [4] 【花の王】
(1)牡丹(ボタン)のこと。花王(カオウ)。
(2)桜のこと。
花の色
はなのいろ 【花の色】
(1)花の色合い。転じて,容色。「―はうつりにけりないたづらに我身世にふるながめせしまに/古今(春下)」
(2)花染め衣の色。
花の衣
はなのころも 【花の衣】
(1)花のようにはなやかな衣服。「みな人は―になりぬなり/古今(哀傷)」
(2)花染めの衣。「ふる雪にさてもとまらぬ御狩野を―のまづかへるらん/拾遺愚草」
(3)花を衣に見たてていう語。多く桜や梅についていう。「鶯の―もほころびにけり/拾遺(物名)」
花の都
はなのみやこ [0] 【花の都】
都の美称。はなやかな都。また,花が盛りと咲いている都。「―パリ」
花の雨
はなのあめ [4] 【花の雨】
桜の花に降る雨。桜の咲く頃に降る雨。[季]春。
花の雲
はなのくも [4] 【花の雲】
桜が一面に咲いているさまを雲に見たてた語。[季]春。《―鐘は上野か浅草か/芭蕉》
花の顔
はなのかんばせ [0] 【花の顔】
「花の顔{(2)}」に同じ。
花の顔
はなのかお 【花の顔】
(1)咲いている花の姿。「昨日見し―とてけさ見れば/後撰(春下)」
(2)花のように美しい顔。花のかんばせ。「まだ見ぬ―を見るかな/源氏(若紫)」
花の魁
はなのさきがけ [0] 【花の魁】
他の花にさきがけて咲くこと。また,その花。特に,梅の花。
花びら
はなびら【花びら】
a petal.→英和
花めく
はなめ・く [3] 【花めく・華めく】 (動カ四)
(1)はなやかに浮き立つ。「よき能をして人の心―・くは陽なり/風姿花伝」
(2)はなやかに時めく。時節に合って栄える。「時にあひ―・かせ給ふ后おはしましけり/唐物語 9」
花やか
はなやか [2] 【花やか・華やか】 (形動)[文]ナリ
(1)(花のように)きらびやかで美しいさま。明るく美しいさま。「―な装い」「いと―にうち笑ひ給ひて/源氏(行幸)」
(2)栄えて勢いがあるさま。盛んなさま。「映画界―なりし頃」
(3)きわだっているさま。「なにがしさぶらふと,いと―にいふ/枕草子 82」「樒(シキミ)のいと―に薫れるけはひも/源氏(総角)」
[派生] ――さ(名)
花やぐ
はなや・ぐ [3] 【花やぐ・華やぐ】 (動ガ五[四])
(1)明るくはなやかである。「若い女性の―・いだ声」「―・いだ雰囲気」
(2)陽気に振る舞う。「同じ直衣の人参り給ひて,これは今少し―・ぎ,猿楽言などし給ふを/枕草子 184」
(3)はぶりよく暮らす。栄える。「前(サキ)の帥殿は,時の一の人の御孫にて,えも言はず―・ぎ給ひしに/大鏡(頼忠)」
花ガルタ
はなガルタ [3] 【花―】
「花札(ハナフダ)」に同じ。
花キャベツ
はなキャベツ [3] 【花―】
カリフラワーの別名。
花サフラン
はなサフラン [3] 【花―】
クロッカスの別名。
花一匁
はないちもんめ [2] 【花一匁】
子供の遊戯。二組に分かれて「勝ってうれしい花一匁」などと唱えながら,じゃんけんで相手方の子供を取り合うもの。
花上野誉石碑
はなのうえのほまれのいしぶみ ハナノウヘノ― 【花上野誉石碑】
人形浄瑠璃。時代物。司馬芝叟・筒井半平らの合作。1788年初演。田宮坊太郎の仇討ちに,金毘羅権現の利生をとり合わせたもの。
→志度寺(シドウジ)
花下
かか クワ― [1] 【花下・華下】
花の下。花の咲いている木のほとり。「―一杯の酒に/日乗(荷風)」
花下陰
はなしたかげ [4] 【花下陰】
花の咲いている木の下。花陰。
花丸
はなまる [0] 【花丸】
(1)よくできた子供の作品につける丸印の一種。丸の外側に花びらの形を描いたもの。
(2)日本料理で,黄色い花のついたままの小さいキュウリ。刺身や酢の物に添える。花丸胡瓜(ハナマルキユウリ)。
花井
はない ハナヰ 【花井】
姓氏の一。
花井卓蔵
はないたくぞう ハナヰタクザウ 【花井卓蔵】
(1868-1931) 弁護士・政治家。広島県生まれ。東京法学院卒。日比谷焼打事件・大逆事件を弁護。普通選挙論者として知られる。衆議院副議長。
花人
はなびと [0] 【花人】
花見の人。桜の花を見る人。[季]春。
花付き
はなつき [0][4] 【花付き】
(1)花がついていること。
(2)花のつきぐあい。
(3)子房下位の植物(キュウリ・カボチャなど)の果実のかつて花がついていた部分。
花仙
かせん クワ― [1][0] 【花仙】
(花木録「以�海棠�,為�花中神仙�」より〕 海棠(カイドウ)の異名。「―の姿置きあげに/浄瑠璃・嫗山姥」
花代
はなだい [0][2] 【花代】
芸者・娼妓などの揚げ代。線香代。玉代(ギヨクダイ)。はな。
花会
かかい クワクワイ [0] 【花会】
いけばなの会。
花会
はなかい [0] 【花会】
(1)職人・博徒などが仲間から金を集めるために催す会合。
(2)歌・浄瑠璃・踊りなどの襲名披露の会。
花伝書
かでんしょ クワデンシヨ 【花伝書】
(1)世阿弥著「風姿(フウシ)花伝」の通称。
(2)生け花の伝書。
花作り
はなつくり [3] 【花作り】
花の咲く草木を栽培すること。また,それを業とする人。「―の名人」
花供養
はなくよう [3] 【花供養】
(1)四月八日の灌仏会(カンブツエ)に,種々の花で堂を飾ったりして仏に供養すること。
(2)京都の鞍馬寺で四月六日から二〇日まで行われる花供懺法会(ハナグセンボウエ)のこと。[季]春。《うづざくら一嵐して―/虚子》
花便り
はなだより [3] 【花便り】
(桜の)花の咲いた様子を知らせるたより。花信。[季]春。
花信
かしん クワ― [0] 【花信】
花が咲いたという知らせ。花だより。
花信風
かしんふう クワ― [2][0] 【花信風】
初春の風。花の咲く時節の到来を告げる風。
→二十四番花信風
花候
かこう クワ― [0] 【花候】
花の咲く時候。はなどき。
花催い
はなもよい [3] 【花催い】
桜の花が開きそうな気配。
花兄
かけい クワ― [0][1] 【花兄】
〔春に,他の花に先立って咲くことから〕
梅の異名。
花入れ
はないれ [0][4][3] 【花入れ】
花をいける器。はな生け。
花冠
かかん【花冠】
《植》the corolla.→英和
花冠
かかん クワクワン [0] 【花冠】
一つの花の花弁全体。花弁が一枚ずつ離れているものを離弁花冠,融合しているものを合弁花冠という。
→花被(カヒ)
花冠[図]
花冷え
はなびえ [0] 【花冷え】
桜が咲く頃,陽気が定まらず,一時的に寒くなること。また,その寒さ。[季]春。《―の闇にあらはれ篝守/高野素十》
花切れ
はなぎれ【花切れ】
a headband (本の).→英和
花前線
はなぜんせん [3] 【花前線】
⇒開花前線(カイカゼンセン)
花勝見
はなかつみ 【花勝見】
〔「はながつみ」とも〕
花の咲いたカツミ。和歌で「かつ」「かつて」を言い出す序として用いられる。「―かつても知らぬ恋もするかも/万葉 675」
花卉
かき クワ― [1] 【花卉】
〔「卉」は草の意〕
(1)花の咲く草。草花。
(2)観賞用に栽培する植物。観賞の対象となる部分により,葉物・花物・実物(ミモノ)などと分ける。「―園芸」
花卉園芸
かきえんげい クワキヱンゲイ [3] 【花卉園芸】
観賞・装飾用の草花・花木などを栽培すること。
花卯木
はなうつぎ [3] 【花空木・花卯木】
花の咲いたうつぎ。卯の花。[季]夏。《顔入れて馬も涼しや―/前田普羅》
花台
かだい クワ― [0][1] 【花台】
(1)美しい楼台。
(2)花器を置く台。
花合せ
はなあわせ [3] 【花合(わ)せ】
(1)平安時代,人々が左右二組に分かれ,花(主に桜)を持ち寄って優劣を争い,同時にその花を詠んだ和歌の優劣をも競った遊戯。はなくらべ。
(2)花札を合わせる遊戯。同じ種類の札を合わせ取り,その出来役や点数によって勝負を争うもの。
(3)中世,宮中で七夕の節会に,唐物花瓶に草花を挿して並べたり,公卿がそれぞれ紫宸殿の椽に立花を並べたりして鑑賞した風習。七夕の花合わせ。
花合わせ
はなあわせ [3] 【花合(わ)せ】
(1)平安時代,人々が左右二組に分かれ,花(主に桜)を持ち寄って優劣を争い,同時にその花を詠んだ和歌の優劣をも競った遊戯。はなくらべ。
(2)花札を合わせる遊戯。同じ種類の札を合わせ取り,その出来役や点数によって勝負を争うもの。
(3)中世,宮中で七夕の節会に,唐物花瓶に草花を挿して並べたり,公卿がそれぞれ紫宸殿の椽に立花を並べたりして鑑賞した風習。七夕の花合わせ。
花吹雪
はなふぶき【花吹雪】
a rain[shower]of (cherry) blossoms.
花吹雪
はなふぶき [3] 【花吹雪】
吹雪のように桜の花びらが乱れ散ること。[季]春。《卒然と藪の中より―/野村泊月》
花咲か爺
はなさかじじい 【花咲か爺】
昔話の一。正直者の爺が,拾った小犬の力で宝物を得たり,枯れ木に花を咲かせたりする話。隣の欲深爺がそのまねをして失敗する話をからませてある。江戸中期以降の文献にみられる。
花咲み
はなえみ 【花笑み・花咲み】
花が咲くこと。また,人がほほえんでいるのを咲いた花にたとえていう語。「夏の野のさ百合の花の―ににふぶに笑(エ)みて/万葉 4116」
花咲蟹
はなさきがに [4] 【花咲蟹】
海産のヤドカリの一種。タラバガニの近縁。甲長・甲幅とも約15センチメートルで,暗赤紫色。食用。北海道以北に分布し,根室半島(花咲半島)近海に多い。[季]冬。
花唇
かしん クワ― [0] 【花唇】
(1)花びら。花弁。
(2)美人のくちびる。
花喰鳥
はなくいどり ハナクヒ― [3] 【花喰鳥】
装飾文様の一類型。鳳凰(ホウオウ)や鶴などの瑞鳥(ズイチヨウ)が花枝や松の枝などをくわえた姿を描く文様。日本では正倉院御物をはじめ各種の工芸品の装飾に用いられた。
花営
かえい クワ― 【花営】
室町幕府の雅称。足利義満がその邸宅室町殿に花樹を多く植え「花の御所」と称されたのを柳営になぞらえていったもの。
花営三代記
かえいさんだいき クワ― 【花営三代記】
義満・義持・義量(ヨシカズ)の三代の将軍にわたる室町幕府の記録。一巻。前半は政所関係者の手になると思われる法令集・部類記的史料による記事,後半は御供衆伊勢貞弥の日記で,のちに一書にまとめられたもの。武家日記。室町記。
花器
かき クワ― [1] 【花器】
花を生けるうつわ。はないけ。花入れ。
花四天
はなよてん [3] 【花四天】
歌舞伎で,時代物や所作事のはなやかな場面に登場する捕り手や軍兵。また,その衣装。白地に花をあしらった立ち涌(ワ)き模様などの四天を着,赤の鉢巻に襷(タスキ)掛けで花の枝や花槍を持つ。
花圃
かほ クワ― [1] 【花圃】
花畑。花園。
花園
はなぞの【花園】
a flower garden.
花園
はなぞの 【花園】
(1)京都市右京区の双ヶ岡東麓一帯の地。妙心寺があり,付近に仁和寺・竜安寺などがある。
(2)埼玉県北部,大里郡の町。花卉(カキ)・苗木栽培が盛ん。
花園
はなぞの [0] 【花園】
花の咲く草木のたくさんある庭園。
花園
かえん クワヱン [0] 【花園】
はなぞの。「自然―」
花園大学
はなぞのだいがく 【花園大学】
私立大学の一。1872年(明治5)臨済宗各派により設立された般若林を源とし,1949年(昭和24)現名の新制大学となる。本部は京都市中京区。
花園天皇
はなぞのてんのう 【花園天皇】
(1297-1348) 第九五代天皇(在位 1308-1318)。名は富仁(トミヒト)。伏見天皇の皇子。持明院統。大覚寺統の後醍醐天皇に譲位。日記「花園天皇宸記」
花垣
はながき [2] 【花垣】
花の咲く木でつくった生け垣。
花塗
はなぬり [0] 【花塗(り)】
塗り立て漆で上塗りをすること。また,その技法。
花塗り
はなぬり [0] 【花塗(り)】
塗り立て漆で上塗りをすること。また,その技法。
花塗り漆
はなぬりうるし [5] 【花塗(り)漆】
「塗り立て漆」に同じ。
花塗漆
はなぬりうるし [5] 【花塗(り)漆】
「塗り立て漆」に同じ。
花塩
はなじお [0][2] 【花塩】
型に入れて花形に固めた焼き塩。播磨国赤穂などで産した。
花壇
かだん【花壇】
a flower bed[garden].
花壇
かだん クワ― 【花壇】
草花を植えるために,土を盛り上げたり仕切りを設けたりした所。
花売り
はなうり【花売り】
a flower seller.花売り娘 a flower girl.
花売り
はなうり [4][2] 【花売り】
花を売ること。また,その人。「―娘」
花外
かがい クワグワイ 【花外】
⇒児玉(コダマ)花外
花大根
はなだいこん [3] 【花大根】
(1)花の咲いた大根。また,大根の花。[季]春。
(2)アブラナ科の多年草。西アジア・ヨーロッパ原産。高さ約70センチメートル。葉は卵形または長楕円形。五,六月淡紫色の香りのよい四弁花を総状につける。
(3)「諸葛菜(シヨカツサイ)」の俗称。
花天月地
かてんげっち クワテン― [4] 【花天月地】
〔花が空一杯に咲き,月光がくまなく地上を照らす意から〕
花咲く陽春の頃の月夜の景色。
花妻
はなづま 【花妻】
(1)花のように美しい妻。また,新妻。「咲く花を出で見るごとになでしこがその―にさ百合花(ユリバナ)ゆりも逢はむと/万葉 4113」
(2)〔鹿が萩を好むところから〕
萩を鹿の妻に見たてていう語。「初萩の―問ひに来鳴くさ雄鹿/万葉 1541」
(3)花を親しんでいう語。「色ふかく思ひそめてしなでしこのその―は今もあかれず/夫木 9」
花婿
はなむこ【花婿】
a bridegroom.→英和
花婿
はなむこ [3] 【花婿・花聟】
結婚式当日の,婿となる男性の美称。また,結婚したばかりの男性。新郎。
⇔花嫁
花嫁
はなよめ【花嫁】
a bride.→英和
花嫁学校 a finishing school;a school of housekeeping.
花嫁
はなよめ [2] 【花嫁】
結婚式当日の,嫁となる女性の美称。また,結婚したばかりの女性。新婦。
⇔花婿
花嫁代償
はなよめだいしょう [5] 【花嫁代償】
⇒婚資(コンシ)
花嫁学校
はなよめがっこう [5] 【花嫁学校】
結婚前の若い女性が料理や洋裁などを習いに通う学校の俗称。
花嫁御寮
はなよめごりょう [5] 【花嫁御寮】
花嫁を親しみ尊んでいう語。花嫁御。
花子
はなご 【花子】
狂言の一。男が妻に座禅をするとみせかけて,太郎冠者に座禅の身替わりを頼み,愛人の花子のもとへ出かける。妻はそれを知って冠者と入れかわる。帰宅した男は妻と知らずに花子との情事を語り,妻にさんざんいためつけられる。歌舞伎では「身替座禅」。
花字
かじ クワ― [1] 【花字・華字】
(1)書き判。花押(カオウ)。
(2)中国の文字。
花守
はなもり [2] 【花守(り)】
(桜の)花を守る人。花の番人。[季]春。「木蔭を清め給ひ候は―にて御入り候か/謡曲・田村」
花守り
はなもり [2] 【花守(り)】
(桜の)花を守る人。花の番人。[季]春。「木蔭を清め給ひ候は―にて御入り候か/謡曲・田村」
花実
かじつ クワ― [1] 【花実】
(1)花と実。
(2)(歌論・連歌論・俳論で)外形と実質。形式と内容。
花実
はなみ [1][2] 【花実】
(1)花と実。
(2)名と実(ジツ)。
花客
かかく クワ― [0][1] 【花客】
(1)花見客。
(2)お得意の客。顧客。
花客
かきゃく クワ― [0][1] 【花客】
⇒かかく(花客)
花尽くし
はなづくし [3] 【花尽(く)し】
(1)いろいろな花の名をあげること。
(2)いろいろな花をかいた模様。
花尽し
はなづくし [3] 【花尽(く)し】
(1)いろいろな花の名をあげること。
(2)いろいろな花をかいた模様。
花屋
はなや【花屋】
a florist (人);→英和
a flower shop (店).
花屋
はなや [2] 【花屋】
花を売る店。また,その人。
花屋敷
はなやしき [3] 【花屋敷】
(1)多くの花を植えて,人に見せるための庭園。
(2)東京都台東区浅草寺に隣接する遊園地。
花屋日記
はなやにっき 【花屋日記】
俳書。二巻。僧文暁著。1811年刊。上巻に芭蕉の発病から終焉・葬送の模様を伝える門人たちの手記を,下巻に門弟・縁者の書簡を収めるが,創作である。芭蕉翁反古文(バシヨウオウホゴブミ)。
花屑
はなくず [3] 【花屑】
散り落ちた桜の花びら。[季]春。
花山吹
はなやまぶき 【花山吹】
襲(カサネ)の色目の名。表は薄朽葉(ウスクチバ),裏は黄色。また,表薄朽葉,裏黄の五枚重ねに青の単(ヒトエ)。
花山天皇
かざんてんのう クワザンテンワウ 【花山天皇】
(968-1008) 第六五代天皇(在位 984-986)。名は師貞(モロサダ)。冷泉天皇の皇子。荘園整理など親政に努めたが藤原兼家のために退位させられ,一条天皇に譲位して花山寺に出家した。和歌をよくし,「拾遺和歌集」はその親撰かという。
→開(ア)かずの門(2)
花山寺
かざんじ クワザン― 【花山寺】
元慶(ガンギヨウ)寺の別名。
花山椒
はなざんしょう [3] 【花山椒】
サンショウの花。緑黄色で小さく香りがよいので,吸い口や天盛りなどに用いる。
花山院
かざんいん クワザンヰン 【花山院】
(1)清和天皇の皇子貞保親王の住居。のち藤原忠平・師輔・師実を経て花山院家が伝領した。現在の京都御苑内。
(2)花山天皇の別名。
(3)藤原北家の一流。藤原師実の二男家忠を祖とする。
花山院師賢
かざんいんもろかた クワザンヰン― 【花山院師賢】
(1301-1332) 鎌倉末期の公家。大納言。後醍醐天皇の討幕計画に参加。身代わりとして叡山に赴き,天皇の笠置落ちを助ける。のち捕らえられ,下総に配流中没した。
花山院長親
かざんいんながちか クワザンヰン― 【花山院長親】
(?-1429) 南北朝末期・室町初期の歌人・学者。号は耕雲。吉野朝の内大臣。歌壇の重鎮で,「新葉和歌集」の撰にも参加。著「耕雲千首」「耕雲口伝」「倭片仮名反切義解」
花岡事件
はなおかじけん ハナヲカ― 【花岡事件】
太平洋戦争下の1945年(昭和20)6月,強制連行された中国人の集団逃亡事件。秋田県大館市花岡鉱山の鹿島組出張所で働かされていた九百余名の中国人が虐待・酷使に抗して集団逃亡をはかったが,連れ戻され,拷問で一一三人が死亡(配置以来の死亡者数は四一八名)。
花岳寺
かがくじ クワガク― 【華岳寺・花岳寺】
兵庫県赤穂市加里屋町にある曹洞宗の寺。藩主浅野氏三代の菩提(ボダイ)所。赤穂四十七士の墓もある。
花崗岩
かこうがん【花崗岩】
granite.→英和
花崗岩
かこうがん クワカウ― [2] 【花崗岩】
石英・雲母・長石などから成る深成岩。完晶質・等粒状で,色は純白ないし淡灰色。磨くと光沢がでる。石碑,建築・土木用材など用途が広い。御影石(ミカゲイシ)。
花崗斑岩
かこうはんがん クワカウ― [4] 【花崗斑岩】
花崗岩と同じ化学成分の完晶質の岩石。長石・石英・雲母などが比較的大きな斑晶を示す。
花崗閃緑岩
かこうせんりょくがん クワカウ― [7] 【花崗閃緑岩】
深成岩の一。石英閃緑岩と花崗岩との中間の組織で,日本の花崗岩質岩石のうちでは最も多く産する。
花嵐
はなあらし [3] 【花嵐】
(1)桜の花の咲く頃に吹く強風。
(2)盛んに桜の花びらが散ること。
花川戸
はなかわど ハナカハド 【花川戸】
東京都台東区の地名,隅田川の西岸にある履物の問屋街。浅草観音の東の入り口。
花巻
はなまき 【花巻】
岩手県中部,北上川西岸にある市。奥州街道の宿駅,北上川舟運の河港として発展。北上盆地の中心。市の北西部山麓に花巻温泉郷がある。
花巻蕎麦
はなまきそば [5] 【花巻蕎麦】
あぶって細かにもんだ海苔(ノリ)をふりかけたそば。
花市
はないち [2][3] 【花市】
生花を売買する市。
花布
かふ クワ― [1] 【花布】
花の模様を染織または刺繍(シシユウ)した布。更紗(サラサ)をいうことが多い。印花布。華布。
花布
はなぎれ [0][2] 【花布】
本の部分の名。本製本の中身の背の上下両端にはりつけた布。本を丈夫にするとともに装飾の役目をする。ヘドバン。
→製本
花帽子
はなぼうし [3] 【花帽子】
能の被(カブ)り物の一。尼役の頭を包むもので,白・水浅葱などの平絹を用いる。
花帽子[図]
花床
かしょう クワシヤウ [0] 【花床】
「花托(カタク)」に同じ。
花序
かじょ クワ― [1] 【花序】
花軸についている花の配列状態。無限花序と有限花序に大別される。
花序[図]
花弁
はなびら [3] 【花弁】
(1)花冠を組み立てている一枚一枚の薄片。かべん。
(2)「はなびら餅」の略。
花弁
かべん クワ― [0] 【花弁】
花を構成する花葉の一。雌しべ・雄しべを保護し,虫媒花では美しい色彩をもち,昆虫を呼ぶ役目をする。はなびら。
花弁
かべん【花弁】
a petal.→英和
花弁宝
はなびらだから [5] 【花弁宝】
海産の巻貝。長さ約3センチメートルの小形のタカラガイ。殻は帯黄白色で橙色の輪状紋がある。房総以南の潮間帯に見られる。
花弁雪
はなびらゆき 【花弁雪】
雪片が花びらのように大きな雪。[日葡]
花弁餅
はなびらもち [4] 【花弁餅】
(1)蜜漬けの牛蒡(ゴボウ)を餅で包んだもの。皇室で,正月に神前に供える。
(2)和菓子の一。甘煮の牛蒡と薄紅色の味噌餡(ミソアン)を薄い餅で包んだもの。
花式
かしき クワ― [0] 【花式】
花を構成する,萼(ガク)・花冠・雄しべ・雌しべなどの,種類・数などを記号と数字で表したもの。
花式図
かしきず クワ―ヅ [3] 【花式図】
花の横断面をもとに,花を構成する萼・花冠・雄しべ・雌しべの数・位置関係を模式的に描いた図。
花式図=1[図]
花式図=2[図]
花形
はながた [0][2] 【花形】
(1)花の形。特に,桜の花をかたどったもの。「―に切る」
(2)はなやかで,人にもてはやされる人や物事。「一座の―」「現代の―産業」「―選手」
花形
かけい クワ― [0] 【花形】
(1)花冠(カカン)の形。
(2)華道で,作品の形式。かぎょう。はながた。
花形
はながた【花形】
a star.→英和
花形選手 a star player.
花形株
はながたかぶ [4] 【花形株】
取引所で人気の中心になっている株。
花形見
はながたみ 【花筐・花形見】
能の一。狂乱物。世阿弥作。越前国味真野(アジマノ)の照日の前が,寵愛を受けた大迹辺(オオアトベ)皇子(のちの継体天皇)を慕って都へ上り,御幸の行列に形見の花籠をもって狂いいで,再び召される。
花影
かえい クワ― [0] 【花影】
月光などによる花の影。
花御堂
はなみどう [3][0] 【花御堂】
四月八日の灌仏会(カンブツエ)に,釈迦の像(誕生仏)を安置する,花で飾った小堂。[季]春。
花心
はなごころ 【花心】
(1)花の持つ心。花を咲かせようとする心。「三千年(ミチトセ)に咲く―の,折り知る春のかざしとかや/謡曲・西王母」
(2)はなやかな心。浮き浮きした心。「ひらく連中(イチザ)の―,若やぐ春の一趣向/人情本・恵の花」
(3)風流心。「庭風俗に知れる亭主の―/青簾」
(4)〔花の散りやすいところから〕
移りやすい心。「―におはする宮なれば/源氏(宿木)」
花心
かしん クワ― [0] 【花心】
「花蕊(カズイ)」に同じ。
花忍
はなしのぶ [3] 【花忍】
ハナシノブ科の多年草。九州の山地に生える。高さ約1メートル。葉は羽状複葉。夏,頂に青紫色の花を円錐状につける。花冠は径約1.5センチメートルで,五深裂する。
花恥ずかしい
はなはずかし・い [6] 【花恥ずかしい】 (形)
(美しい花も恥じいるほどに)ういういしく美しい。「―・い乙女」
花慈姑
はなくわい [3] 【花慈姑】
オモダカの異名。[季]夏。
花房
はなぶさ [2] 【花房・英】
(1)花が房状に群がり咲いているもの。また,その花。
(2)花の萼(ガク)。[和名抄]
花房
かぼう クワバウ [0] 【花房】
「はなぶさ(花房){(1)}」に同じ。
花托
かたく クワ― [0] 【花托】
花柄の上端にあって,花弁・めしべなどをつける部分。花床。
花押
かおう クワアフ [0][1] 【花押・華押】
古文書で,自分の発給したものであることを証明するために書く記号。自署を草書体で書く草名(ソウミヨウ)がさらに図案化したもので,平安中期頃より用いられた。本来は自署に代わるものであったが,鎌倉時代以後は署名の下に書かれることも多くなり,室町時代頃からは,印章のように木に彫って押すことも行われた。意匠により,二合体・一字体・明朝体・別用体などに分ける。書き判。花書。
花押[図]
花持ち
はなもち [0] 【花持ち】
切り花にした花が,生気を保つ度合。「―がいい」
花掛け水
はなかけみず [4] 【花掛(け)水】
⇒穂水(ホミズ)
花掛水
はなかけみず [4] 【花掛(け)水】
⇒穂水(ホミズ)
花摘み
はなつみ [4][3] 【花摘み】 (名)スル
野辺の草花を摘み取ること。
花摺り
はなずり 【花摺り】
萩や露草の花の汁で摺って色を染めること。「しのぶにはあらぬ萩が―/新千載(秋上)」
花摺り衣
はなずりごろも 【花摺り衣】
花摺りにした美しい衣。「―露に濡るとも/新古今(秋上)」
花撫子
はななでしこ [4] 【花撫子】
(1)襲(カサネ)の色目の名。表は紫,裏は紅。夏に用いる。
(2)シラヒゲソウの異名。
花散里
はなちるさと 【花散里】
源氏物語の巻名。第一一帖。また,この巻から登場する人物名。麗景殿女御の妹。
花文字
はなもじ【花文字】
an illuminated letter.
花文字
はなもじ [0][3] 【花文字】
(1)飾りをつけたローマ字などの大文字。飾り文字。
(2)花を文字の形に植え並べたもの。
花文綾
けもんりょう [2] 【花文綾】
花の模様を織り出した綾(アヤ)。はなふりょう。
花明かり
はなあかり [3] 【花明(か)り】
桜の花が満開で,そのあたりの闇がほのかに明るく感ぜられること。
花明り
はなあかり [3] 【花明(か)り】
桜の花が満開で,そのあたりの闇がほのかに明るく感ぜられること。
花時
かじ クワ― [1] 【花時】
花の咲く時期。花盛りの時。はなどき。
花時
はなどき [0] 【花時】
花が咲く頃。特に,桜の花が咲く頃。
花時計
はなどけい【花時計】
a floral clock.
花時計
はなどけい [3] 【花時計】
公園や広場などの花壇に設けた大きな時計で,その文字盤の部分に季節の草花を植え込んだもの。
花暖簾
はなのれん [3] 【花暖簾】
あざやかな色を取り合わせて,花模様をおぼろ染めにした暖簾。芝居茶屋・引き手茶屋などに多い。
花暦
はなごよみ [3] 【花暦】
四季の花を月の順に配列し,それぞれに花の観賞時期や名所を記したもの。農事や園芸にも利用する。
花暦八笑人
はなごよみはっしょうじん 【花暦八笑人】
滑稽本。五編一五冊。滝亭鯉丈ら作。1820〜49年刊。八人の遊び仲間が茶番の趣向を凝らし,演ずるに当たって失敗する滑稽を描いたもの。
花曇
はなぐもり [0][3] 【花曇(り)】
桜の咲く頃の,曇りがちの天気。[季]春。《川甚の大ぼんぼりや―/大橋越央子》
花曇り
はなぐもり【花曇り】
cloudy weather in spring.
花曇り
はなぐもり [0][3] 【花曇(り)】
桜の咲く頃の,曇りがちの天気。[季]春。《川甚の大ぼんぼりや―/大橋越央子》
花書
かしょ クワ― [1] 【花書】
「花押(カオウ)」に同じ。
花月
かげつ クワゲツ 【花月】
能の一。四番目物。天狗にさらわれた花月という少年が,京の清水寺で喝食(カツシキ)となって小歌・曲舞(クセマイ)を演じているところを父が捜し当てるという筋。
花月
かげつ クワ― [1] 【花月】
(1)花と月。
(2)自然の景物。また,風流ごと。
花月双紙
かげつそうし クワゲツサウシ 【花月双紙】
随筆。六巻。松平定信著。1818年成立。社会の諸相・人生・自然現象などに対する感想を記したもの。
花月巻
かげつまき クワ― [0] 【花月巻(き)】
〔東京新橋の割烹(カツポウ)花月の女将(オカミ)の創意という〕
明治中期に流行した女性の髪形。髻(モトドリ)を低くし髷(マゲ)を出した庇(ヒサシ)髪。
花月巻き
かげつまき クワ― [0] 【花月巻(き)】
〔東京新橋の割烹(カツポウ)花月の女将(オカミ)の創意という〕
明治中期に流行した女性の髪形。髻(モトドリ)を低くし髷(マゲ)を出した庇(ヒサシ)髪。
花朝
かちょう クワテウ [1][0] 【花朝】
陰暦二月の異名。
花期
かき クワ― [1] 【花期】
花の咲く時期。また,咲いている期間。
花木
かぼく クワ― [1] 【花木】
(1)花と木。
(2)花の咲く木。
花札
はなふだ [2][0] 【花札】
花合わせ{(2)}に用いる札。松・梅・桜・藤・あやめ(かきつばた)・牡丹・萩・すすき(坊主)・菊・紅葉・柳(雨)・桐の一二種を描いた札を一〜一二月に当て,それぞれ四枚ずつ合わせて四八枚の札にしたもの。また,それを使ってする遊び。花ガルタ。花。
花札
はなふだ【花札】
Japanese playing cards.
花杏
はなあんず [3] 【花杏】
ジュセイトウの異名。
花材
かざい クワ― [0] 【花材】
生け花の材料。
花束
はなたば【花束】
a bouquet.→英和
花束
はなたば [2][3] 【花束】
花を何本か束ねたもの。ブーケ。
花林糖
かりんとう【花林糖】
(a) fried dough cake.
花林糖
かりんとう クワリンタウ [0] 【花林糖】
小麦粉に卵・砂糖を加えて練り,細長く切って油で揚げ,黒糖蜜をまぶした菓子。
花果
かか クワクワ [1] 【花果】
花と果実。
花柄
かへい クワ― [0] 【花柄】
花序の中央の軸から分枝し,各々の花をつけている柄の部分。花梗(カコウ)。
花柄
はながら [2][0] 【花殻・花柄】
咲き終わったあとの花。また,仏前などに供えた花の枯れたもの。
花柄
はながら [0] 【花柄】
衣服などの,花の模様。
花染
はなぞめ [0] 【花染(め)】
露草の花で染めること。変色しやすいため,移ろいやすいことのたとえにもいう。「世の中の人の心は―のうつろひやすき色にぞありける/古今(恋五)」
花染め
はなぞめ [0] 【花染(め)】
露草の花で染めること。変色しやすいため,移ろいやすいことのたとえにもいう。「世の中の人の心は―のうつろひやすき色にぞありける/古今(恋五)」
花柚
はなゆ [2] 【花柚】
ユズの一種。花・つぼみや未熟果の皮を,酒や汁に入れて風味を添える。小柚。はなゆず。
花柱
かちゅう クワ― [0] 【花柱】
雌しべの一部で,柱頭と子房との間の円柱状の部分。受精する時,この中を花粉管がのびる。
→花式図
花柳
はなやぎ 【花柳】
日本舞踊の家・流派の名。
花柳
かりゅう クワリウ [0] 【花柳】
(1)紅の花と緑の柳。華やかで美しいもの。
(2)〔李白の詩「流�夜郎�贈�辛判官�」の一節「昔在�長安�酔�花柳�」から〕
遊女。芸者。また,遊郭・遊里。「―の遊び」
花柳の巷
かりゅうのちまた クワリウ― [5] 【花柳の巷】
遊里。遊郭。花柳界。
花柳寿輔
はなやぎじゅすけ 【花柳寿輔】
(初世)(1821-1903) 舞踊家。江戸の人。西川流から出て花柳流を創始。振り付けに才能を発揮。代表的振り付け曲は「土蜘」「茨木」。
〔「寿輔」の名は,花柳流家元名として現在三世を数える〕
花柳春話
かりゅうしゅんわ クワリウ― 【花柳春話】
小説。織田純一郎訳。1878(明治11)〜79年刊。リットンの「アーネスト=マルトラバース」と「アリス」を合わせて翻訳したもの。才子佳人の恋愛を漢文訓読体で描いて,のちの政治小説などに影響を与えた。
花柳流
はなやぎりゅう 【花柳流】
日本舞踊の一流派。江戸末期,初世花柳寿輔が創始。日本舞踊諸流中最大の流派。
花柳界
かりゅうかい クワリウ― [2] 【花柳界】
芸者・遊女などの社会。遊里。花柳の巷(チマタ)。
花柳界
かりゅう【花柳界】
gay quarters; <米> a red-light district.花柳病 ⇒性病.
花柳病
かりゅうびょう クワリウビヤウ [0] 【花柳病】
〔花柳界で感染することが多いので〕
性病。
花柳章太郎
はなやぎしょうたろう 【花柳章太郎】
(1894-1965) 新派俳優。東京日本橋生まれ。喜多村緑郎に師事し,1939年(昭和14)新生新派を組織。美貌と巧みな演技力により新派の女方芸を完成,男役にも新生面をひらいた。
花根掛
はなねがけ [0] 【花根掛】
根掛けの一。摘まみ細工やモール細工などで飾り,島田・桃割れなどに用いる。
花桜
はなざくら [3] 【花桜】
襲(カサネ)の色目の名。表は白,裏は青。
花桶
はなおけ [3] 【花桶】
花を入れる桶。また,墓参りのときに花や水を入れて持って行く桶。
花梅花皮
はなかいらぎ [3] 【花梅花皮】
梅花皮(カイラギ)の粒状突起の中に,梅花形の大粒の突起のまじったもの。
花梗
かこう クワカウ [0] 【花梗】
「花柄(カヘイ)」に同じ。
花梨
かりん【花梨】
《植》a Chinese quince.
花梨
かりん クワ― [0] 【花梨・花櫚】
マメ科の高木。タイ・ミャンマー原産。樹高40メートルに達する。心材は黄褐色または暗赤褐色で美しい。狂いにくく硬いため,装飾材・家具・三味線の胴・細工物などの高級材として用いる。インドシタン。
花森
はなもり 【花森】
姓氏の一。
花森安治
はなもりやすじ 【花森安治】
(1911-1978) ジャーナリスト。神戸市生まれ。戦時中大政翼賛会宣伝部員。戦後,庶民の暮らしを中心に,家庭用雑誌「暮しの手帖」を創刊・編集。著「一銭五厘の旗」
花椒塩
ホワジャオイエン [4] 【花椒塩】
〔中国語〕
中国の調味料の一。塩と山椒(サンシヨウ)の実をいっしょに煎(イ)り,細かく挽(ヒ)いたもの。揚げ物などに添える。
花椰菜
はなやさい [3] 【花椰菜・花野菜】
カリフラワーの別名。
花椿
はなつばき [3] 【花椿】
花の咲いている椿。また,椿の花。
花楓
はなかえで [3] 【花楓】
(1)カエデの花。
(2)ハナノキの別名。
花模様
はなもよう【花模様】
a flower pattern.〜の flowered.→英和
花模様
はなもよう [3] 【花模様】
花をかたどった模様。
花樹
かじゅ クワ― [1] 【花樹】
花の咲く樹木。花を観賞する木。
花橘
はなたちばな [4] 【花橘】
(1)花の咲いている橘。また,橘の花。[季]夏。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は赤黄色,裏は青。夏着用。
(3)橘紋の一。大きな橘の花と葉の上方に左右各六個の小さな橘を配した図柄。
花櫚
かりん クワ― [0] 【花梨・花櫚】
マメ科の高木。タイ・ミャンマー原産。樹高40メートルに達する。心材は黄褐色または暗赤褐色で美しい。狂いにくく硬いため,装飾材・家具・三味線の胴・細工物などの高級材として用いる。インドシタン。
花櫛
はなぐし [2] 【花櫛】
造花をあしらった櫛。
花殻
はながら [2][0] 【花殻・花柄】
咲き終わったあとの花。また,仏前などに供えた花の枯れたもの。
花毛氈
はなもうせん [3] 【花毛氈】
花模様のある美しい毛氈。
花氈
はなせん [0] 【花氈】
「花毛氈(ハナモウセン)」に同じ。
花氈
かせん クワ― [0] 【花氈・華氈】
花模様のある美しい毛氈(モウセン)。
花水
はなみず [2] 【花水】
(1)仏前に花を手向けるときの水。また,仏前に手向ける花と水。
(2)稲の開花時に,田に注ぎ入れる水。穂水(ホミズ)。花掛け水。
花水木
はなみずき【花水木】
《植》a dogwood.→英和
花水木
はなみずき [3] 【花水木】
植物アメリカヤマボウシの別名。[季]夏。《一つづつ花の夜明けの―/加藤楸邨》
花氷
はなごおり [3] 【花氷】
中に花を入れて凍らせた氷柱。夏に,室内の涼感を呼ぶために立てる。[季]夏。
花油
かゆ クワ― [1] 【花油】
花精油と脂肪との混合物。植物性高級香料の原料。よく精製した牛脂・豚脂などにバラ・スミレ・アカシアなどの花を浸け,その精油を脂肪に吸収させたもの。これをエタノールで処理して脂肪を分離し,花精油を得る。香脂。
花泉
はないずみ ハナイヅミ 【花泉】
岩手県南端,西磐井(ニシイワイ)郡の町。北上川西岸で,金流川が流れる。
花洛
からく クワ― [0][1] 【花洛・華洛】
花の都。特に京都のこと。
花活け
はないけ [3][0] 【花生け・花活け】
花をいけるための器。花入れ。花立て。
花浅葱
はなあさぎ [3] 【花浅葱】
わずかに緑がかった青色。
花漆
はなうるし [3] 【花漆】
「塗り立て漆」に同じ。
花潜
はなむぐり [3] 【花潜】
(1)コガネムシ科ハナムグリ亜科の甲虫の総称。
(2){(1)}の一種。体長15〜20ミリメートル内外。体は長方形で背面は扁平。背は緑色で白斑がある。腹は赤銅色で光沢が強く,淡褐色の毛がある。日本全土に分布。
花火
はなび [1] 【花火・煙火】
黒色火薬を松脂(マツヤニ)などで固めて紙などで包み,点火して燃焼・破裂させ,音・光・炎色・煙などを観賞するもの。遊びや信号用のものもある。ストロンチウムやナトリウムなどの塩類で色をつけ,マグネシウムやアルミニウムの粉末で輝きを増す。打ち上げ花火・仕掛け花火・線香花火などがある。煙火。[季]秋。《空に伸ぶ―の途の曲りつゝ/虚子》
花火
はなび【花火】
fireworks;→英和
a firecracker (音の大きな).→英和
〜をあげる display[set off]fireworks.‖花火大会 a fireworks display[exhibition].仕掛花火 set fireworks.回転花火 a Catharine wheel.跳びはね花火 a jumping cracker.
花火師
はなびし [3] 【花火師】
花火の製造や打ち上げを業とする人。
花火線香
はなびせんこう [4] 【花火線香】
「線香花火」に同じ。[季]秋。
花灯籠
はなどうろう [3] 【花灯籠】
蓮(ハス)の造花などで飾ったり,花模様を描いたりした盆灯籠。[季]秋。
花烏賊
はないか [2] 【花烏賊】
(1)小形のイカ。胴長約3センチメートル。ひれは狭い。背面は黒く,腕の先端は紅色。甲羅は厚く菱(ヒシ)形。食用になるが産量は少ない。東京湾以西の内湾に産す。
(2)花見どきにとれるイカ。桜烏賊。[季]春。
花燭
かしょく クワ― [0] 【華燭・花燭】
婚礼の席などの華やかなともしび。また,婚礼。
花爪草
はなつめくさ [3][4] 【花爪草】
ハナシノブ科の常緑多年草。北アメリカ北東部原産。茎は地をはってよく分枝し,地表をおおう。葉は線形で密につく。四,五月,サクラソウに似た淡紅色ないし白色の花を多数つける。花壇の縁取りなどに植える。芝桜。モスフロックス。
花片
かへん クワ― [0][1] 【花片】
花びらの一枚一枚。
花物
はなもの [2] 【花物】
(1)園芸や生け花などで,花を主として観賞する草花。
→葉物(ハモノ)
→実物(ミモノ)
(2)花のように美しいが,移ろいやすいもの。「人は―そうつせみ世人(ヨヒト)/万葉 3332」
花独活
はなうど [0] 【花独活】
セリ科の大形多年草。関東以西の山野に生える。茎は太く中空で,高さ1メートル内外。葉は三〜七個の小葉から成る。初夏,大形の散形花序に白色の小花を多数つける。若い葉や茎は食べられる。
花王
かおう クワワウ 【花王】
〔花の王の意〕
牡丹(ボタン)。[日葡]
花環
はなわ [0] 【花輪・花環】
生花または造花を輪状に組み合わせたもの。慶弔などの意を表すのに用いる。
花瓶
けびょう [1] 【花瓶・華瓶】
〔仏〕 仏前に花を供えるのに用いる壺。かびん。
花瓶[図]
花瓶
かへい クワ― [0] 【花瓶】
⇒かびん(花瓶)
花瓶
かびん クワ― [0] 【花瓶】
陶磁・ガラス・金属などで作った壺形・瓶形の花器。「―に花をいける」
花瓶
かびん【花瓶】
a (flower) vase.
花瓶
はながめ [2] 【花瓶】
花をさすのに用いるかめ。かびん。
花生け
はないけ [3][0] 【花生け・花活け】
花をいけるための器。花入れ。花立て。
花田
はなだ 【花田】
姓氏の一。
花田植
はなたうえ [3] 【花田植(え)】
(中国地方の山間部で)大田植えの一種。村の由緒ある田を,笛や太鼓の囃子(ハヤシ)にあわせて田植え唄を歌ったり,牛を美しく飾りたてたりして植え進める。現在は芸能化している。囃子田。
花田植え
はなたうえ [3] 【花田植(え)】
(中国地方の山間部で)大田植えの一種。村の由緒ある田を,笛や太鼓の囃子(ハヤシ)にあわせて田植え唄を歌ったり,牛を美しく飾りたてたりして植え進める。現在は芸能化している。囃子田。
花田清輝
はなだきよてる 【花田清輝】
(1909-1974) 評論家・小説家。福岡県生まれ。京大卒。創造的な思考とレトリカルな文体で,転換期の人間的本質を追求。戦後のアバンギャルド芸術運動に指導的役割をはたす。著「復興期の精神」「近代の超克」,小説「鳥獣戯話」
花畑
はなばたけ [3] 【花畑・花畠】
草花の多く咲いている所。また,草花を栽培している畑。
→お花畑
花畑
はなばたけ【花畑】
a flower garden.お花畑 an alpine flower zone (高山の).
花留
はなどめ [0] 【花留(め)】
生け花で,花器に花材を留める道具。
花留め
はなどめ [0] 【花留(め)】
生け花で,花器に花材を留める道具。
花畠
はなばたけ [3] 【花畑・花畠】
草花の多く咲いている所。また,草花を栽培している畑。
→お花畑
花畠教場
はなばたけきょうじょう 【花畠教場】
備前岡山藩の藩校。1641年,藩主池田光政が創設。花畠学舎。
花疲れ
はなづかれ [3] 【花疲れ】
花見をして疲れること。[季]春。
花登
はなと 【花登】
姓氏の一。
花登筐
はなとこばこ 【花登筐】
(1928-1983) 放送作家・小説家。滋賀県生まれ。本名,善之助。同志社大卒。大阪商人の商魂を描くテレビ-ドラマの脚本で人気作家となる。代表作「細うで繁昌記」
花皿
はなざら [2] 【花皿】
「花籠(ケコ)」に同じ。
花盆
かぼん クワ― [0] 【花盆】
花材・花鋏・小刀・花巾(カキン)(=布巾)などをとりあわせて載せる盆。
花盗人
はなぬすびと [3] 【花盗人】
花,特に桜の花の枝を折り取って盗む人。はなどろぼう。
花盗人
はなぬすびと 【花盗人】
狂言の一。男が桜の花を盗みにはいって捕らえられ木に縛りつけられるが,花の和歌一首を作れば許すといわれ,「この春は花の下にて縄つきぬ烏帽子桜と人やいふらん」と詠む。
花盛り
はなざかり [3] 【花盛り】
(1)花が最も盛んに咲いていること。また,その季節。「桜の―」
(2)女性の容色の最も美しい年頃。娘ざかり。「娘も二十歳の―」
(3)物事の勢いが頂点にあること。流行していること。「海外旅行は―」
花盛りで
はなざかり【花盛りで(ある)】
(be) in full bloom[blossom];(be) at its[their]best.
花相撲
はなずもう [3] 【花相撲】
本場所以外に臨時に行われる相撲。もと入場料をとらず祝儀(=花)だけで興行したことからいう。現在は本場所終了後に行われる古式相撲大会や慈善相撲大会などをいい,取組のほか,しょっきり・相撲甚句などが余興として行われる。
花瞼
かけん クワ― [0] 【花瞼】
(花のように美しい)美人のまぶた。
花碇
はないかり [3] 【花碇】
リンドウ科の二年草。山地の草原に生える。高さ約30センチメートル。葉は狭卵形。夏から秋に,茎頂や葉腋に淡黄色の花をつける。花は上端が四深裂し,基部に距(キヨ)があって,碇に見たてこの名がある。
花神
かしん クワ― [0] 【花神】
花をつかさどる神。また,花の精。
花祭
はなまつり [3] 【花祭(り)】
(1)四月八日の灌仏会(カンブツエ)の通称。[季]春。
(2)愛知県奥三河地方で一一月末から一月にかけて行われる神事。湯立神楽を中心とする。花神楽。
花祭
はなまつり【花祭】
Buddha's Birthday Festival;Flower Festival.
花祭り
はなまつり [3] 【花祭(り)】
(1)四月八日の灌仏会(カンブツエ)の通称。[季]春。
(2)愛知県奥三河地方で一一月末から一月にかけて行われる神事。湯立神楽を中心とする。花神楽。
花種
はなだね [0] 【花種】
家庭などでまいて育てるための花卉(カキ)類の種子。[季]春。
花稲
はなしね 【花稲】
神に供えるため,米を紙に包み木の枝などに結びつけたもの。「山桜吉野まうでの―を尋ねむ人のかてに包まむ/聞書集」
花穂
かすい クワ― [0] 【花穂】
花柄が無いかまたは短い花が,一本の軸に群がりついている花序。穂状花序・総状花序など。
花空木
はなうつぎ [3] 【花空木・花卯木】
花の咲いたうつぎ。卯の花。[季]夏。《顔入れて馬も涼しや―/前田普羅》
花立て
はなたて [2][3] 【花立て】
(1)「花生け」に同じ。
(2)仏前や神前に供える,花・樒(シキミ)などを立てる筒。
花笑み
はなえみ 【花笑み・花咲み】
花が咲くこと。また,人がほほえんでいるのを咲いた花にたとえていう語。「夏の野のさ百合の花の―ににふぶに笑(エ)みて/万葉 4116」
花笠
はながさ [3] 【花笠】
(1)造花などで飾った笠。踊り・祭りなどにかぶる。
(2)花をつけた笠。花の散りかかった笠。「―をさしてきつれど桜人春の山べのたよりとぞ見る/公任集」
花笠音頭
はながさおんど 【花笠音頭】
山形県の民謡。八月六〜八日,山形市の花笠祭で唄い踊られる。源流は蔵王ふもとの地固め唄。
花筏
はないかだ [3] 【花筏】
(1)散った桜の花びらが帯状に水に浮かんで流れて行くのを筏に見たてていう語。[季]春。
(2)家紋の一。筏に桜などの花を取り合わせたもの。
(3)ミズキ科の落葉低木。山中の林下に自生。枝は緑色。葉は互生し,広卵形。雌雄異株。五月頃,葉面中央部に淡黄緑色のごく小さい花を少数個つける。和名は花を乗せた葉を筏に見たてたもの。果実は球形で黒く熟す。ママッコ。[季]春。
花筏(3)[図]
花筐
はながたみ 【花筐】
■一■ [3] (名)
花を摘んで入れる籠(カゴ)。「うちむれて若菜摘む野の―/続古今(春上)」
■二■ (枕詞)
{■一■}の編み目が細かく並んでいるところから,「めならぶ」にかかる。「―めならぶ人のあまたあれば/古今(恋五)」
花筐
はながたみ 【花筐・花形見】
能の一。狂乱物。世阿弥作。越前国味真野(アジマノ)の照日の前が,寵愛を受けた大迹辺(オオアトベ)皇子(のちの継体天皇)を慕って都へ上り,御幸の行列に形見の花籠をもって狂いいで,再び召される。
花筒
はなづつ [2] 【花筒】
花を生ける筒。花を挿す筒。
花筵
はなむしろ [3] 【花筵・花蓆】
(1)「花茣蓙(ハナゴザ)」に同じ。
(2)花見のとき地面に敷く筵。花見筵。[季]春。
(3)草花が一面に咲きそろっているさまや,花びらが一面に散り敷いているさまを筵にたとえていう語。[季]春。《うき草を吹き集めてや―/蕪村》
花筵
かえん クワ― [0] 【花筵・華筵】
(1)花ござ。はなむしろ。
(2)はなやかな宴会。酒宴。「―を開く」
花篝
はなかがり [3] 【花篝】
夜桜に風趣を添えるために焚(タ)く篝火。[季]春。《―衰へつゝも人出かな/虚子》
花篭
はなかご【花篭】
a flower basket.
花簪
はなかんざし [3] 【花簪】
(1)造花の飾りをつけたかんざし。また,花や造花を髪にさしてかんざしとすること。
(2)キク科の一年草。オーストラリア原産。高さ約50センチメートル。葉は披針形。花は径3〜5センチメートルで淡紅色,中心の管状花は黄色。切り花・ドライ-フラワーなどにする。ヘリプテラム。
花籠
けこ [1] 【花籠・華筥】
法要の際,散華(サンゲ)に用いる花を入れる仏具。もとは竹の籠(カゴ)であったが,のちには金属で皿形に作り下に飾りひもや房をたらす。はなざら。はなかご。
花籠[図]
花籠
はなかご [0][2] 【花籠】
(1)花を摘み入れる竹かご。また,切り花などを盛るかご。花筐(ハナガタミ)。
(2)「花籠(ケコ)」に同じ。
花籤
はなくじ [2] 【花籤】
頼母子講(タノモシコウ)などで,本くじのほかに,若干の金銭を分けるために設けたくじ。花。
花粉
かふん【花粉】
pollen.→英和
花粉症 hay fever;pollenosis.
花粉
かふん クワ― [0] 【花粉】
種子植物の雄性配偶体。雄しべの葯(ヤク)の中で減数分裂によって作られる半数性の単細胞。直接または風・虫・鳥などによって雌しべの柱頭に運ばれる。
花粉分析
かふんぶんせき クワ― [4] 【花粉分析】
地層の中の花粉の種類や割合を調べ,過去の植生・気候環境などを推定すること。
花粉培養
かふんばいよう クワ―ヤウ [4] 【花粉培養】
花粉を培養して半数の染色体をもつ培養細胞や植物体を作ること。実際の育種では花粉の入った葯(ヤク)のまま培養して,半数体植物を作っている。
→葯培養
花粉情報
かふんじょうほう クワ―ジヤウ― [4] 【花粉情報】
生活気象情報の一。気温・湿度・天気から花粉の飛散度を推定した情報。
花粉症
かふんしょう クワ―シヤウ [0][2] 【花粉症】
花粉によって粘膜が刺激されて起こるアレルギー。結膜炎・鼻炎・喘息などの症状が見られる。原因として春先のスギ・ヒノキ,初夏のオオアワガエリ,秋のブタクサ・ヨモギなどの花粉が知られている。枯草熱(コソウネツ)。
花粉管
かふんかん クワ―クワン [0] 【花粉管】
花粉が発芽して作る管状の構造。柱頭から胚嚢(ハイノウ)に至り,精核が卵細胞や極核に移動するための通路となる。
花精油
かせいゆ クワセイ― [2] 【花精油】
植物の花から精製する揮発性の精油。香料とする。
花糸
かし クワ― [1] 【花糸】
雄しべの葯(ヤク)をつけている柄。
花紅葉
はなもみじ [3] 【花紅葉】
(1)春の花と秋の紅葉。桜や紅葉。「はかなき―につけても/源氏(桐壺)」
(2)花のようにあざやかな紅葉。
花紋
かもん クワ― [0][1] 【花紋】
花形の模様。花模様。「―石」
花紙
はながみ [0] 【鼻紙・花紙】
洟(ハナ)をかむときなどに用いる紙。ふところがみ。たとうがみ。ちりがみ。
花細し
はなぐわし 【花細し】 (枕詞)
「花が美しい」の意から,「桜」「葦(アシ)」などの植物名にかかる。「―葦垣越しにただ一目相見し児故千度(チタビ)嘆きつ/万葉 2565」
花紺
はなこん [0] 【花紺】
さえた明るい紺色。男物着物の裏,夜具裏などに使われる。
花結び
はなむすび [3] 【花結び】
色糸や緒を,菊・桜・梅など様々な花にかたどった結び方にすること。また,その結んだもの。衣服や調度の飾りとする。
花結び[図]
花絞り
はなしぼり [3] 【花絞り】
花の形をあらわした絞り染め。
花綵
はなづな [2] 【花綵】
植物の花・実・葉などを綱状に編んだ飾り。また,それを模してつくった陶器・建築などの装飾。懸花装飾。かさい。
花綵列島
かさいれっとう クワサイレツタウ [4] 【花綵列島】
「弧状列島」に同じ。島々の連なりを花綵(ハナヅナ)にたとえていう。
花緞子
かどんす クワ― [2] 【花緞子】
花模様を織り出した緞子。
花縮砂
はなしゅくしゃ [4][3] 【花縮砂】
植物ジンジャー{(2)}の別名。
花縵
はなかつら 【花鬘・花縵】
〔「はなかづら」とも〕
(1)花を糸で貫いたり,花の枝を輪にして作った髪飾り。「今日そ我が背子―せな/万葉 4153」
(2)山上に咲きにおう花を{(1)}に見たてていう語。「初瀬女の峯の桜の―/続古今(春下)」
花織
はなおり [0] 【花織】
沖縄読谷(ヨミタン)・与那国島・竹富島の織物。縞の中に小花模様を浮き織りにしたもの。読谷のものには家々の柄がある。はなうい。
花美
かび クワ― [1] 【華美・花美】 (名・形動)[文]ナリ
はなやかで美しいこと。また,ぜいたくではでなこと。また,そのさま。「―な服装」「―を競う」「―に流れる」
[派生] ――さ(名)
花聟
はなむこ [3] 【花婿・花聟】
結婚式当日の,婿となる男性の美称。また,結婚したばかりの男性。新郎。
⇔花嫁
花肆
かし クワ― [1] 【花肆】
〔「肆」は店の意〕
遊郭。遊里。
花肘木
はなひじき [3] 【花肘木】
装飾的な彫刻を施した肘木。
花舗
かほ クワ― [1] 【花舗】
花屋。花店。
花色
はないろ [0] 【花色】
(1)露草の花の色。薄い青色。また縹(ハナダ)色の略。
(2)花の色。
花色
かしょく クワ― 【華飾・花色】
(1)派手に飾り立てること。また,ぜいたく。「コノ女房ヲ―シタテテ重衡ノモトニ遣ワサレタ/天草本平家 4」
(2)身分をこえて,尊大なこと。傲慢(ゴウマン)。「静は九郎に思はれて身を―にするなる上/義経記 6」
花色木綿
はないろもめん 【花色木綿】
落語の一。空き巣に入られた男が店賃の言い訳にしようと,何もとられていないのに家主に盗品名を列挙するが,箪笥(タンス)も蚊帳も刀も,布団と同じく「裏は花色木綿」。出来心。
花色衣
はないろごろも [5] 【花色衣】
(1)薄い藍色に染めた衣服。縹(ハナダ)色の着物。「露しげみ―かへるとも/堀河集」
(2)咲き匂う花を衣に見たてていう語。「山吹の―ぬしやたれとへどこたへずくちなしにして/古今(雑体)」
花花しい
はなばなし・い [5] 【花花しい・華華しい】 (形)[文]シク はなばな・し
はなやかである。はでやかで見事である。「―・い活躍」「―・く売り出す」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
花芽
はなめ [2] 【花芽】
⇒かが(花芽)
花芽
かが クワ― [1] 【花芽】
発達して花になる芽。一般に,葉芽よりも丸く太い。はなめ。
花苔
はなごけ [2] 【花苔】
(1)ハナゴケ科ハナゴケ属の地衣植物の総称。極地や温帯の高山帯に分布。体は灰白色で,密に繰り返し分枝し,長さ5センチメートル以上の樹枝状となる。トナカイゴケ。
(2)「こけのはな(苔の花)」に同じ。[季]夏。
花茎
かけい クワ― [0] 【花茎】
地下茎や鱗茎から直接分枝して,葉をつけず,花または花序だけつける茎。タンポポ・ヒガンバナなどに見られる。挺茎(テイケイ)。
花茗荷
はなみょうが [3] 【花茗荷】
(1)ショウガ科の常緑多年草。暖地の林中に自生。高さ約50センチメートル。葉は広披針形。初夏,紅色の線条のある白色花を穂状につける。果実は球形で赤熟し,伊豆縮砂(イズシユクシヤ)の名で薬用とする。
(2)茗荷の花のこと。[季]夏。
花茣蓙
はなござ [0] 【花茣蓙】
種々の色に染めた藺(イ)で,花模様などを織り出したござ。花むしろ。[季]夏。
花茨
はないばら [3] 【花茨】
花の咲いている茨。野茨の花。[季]夏。《愁ひつつ岡にのぼれば―/蕪村》
花菅
はなすげ [2] 【花菅】
ユリ科の多年草。中国原産。薬用・観賞用に栽培。葉は根生し,広線形で質がかたい。夏,約80センチメートルの花茎に淡紫色の小六弁花を多数穂状につける。根茎は知母(チモ)と呼ばれ,解熱・消炎・利尿薬とする。
花菖蒲
はなあやめ [3] 【花菖蒲】
(1)アヤメの別名。[季]夏。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は白,裏は萌黄(モエギ)。夏着用する。
花菖蒲
はなしょうぶ【花菖蒲】
《植》an iris.→英和
花菖蒲
はなしょうぶ [3] 【花菖蒲】
アヤメ科の多年草。ノハナショウブの改良種で江戸時代から栽培される。高さ80センチメートル内外。葉は剣形で,中央脈が著しく隆起。初夏,花茎の頂に紫・淡紅・白・絞りなどの大きな美しい花を開く。多くの園芸品種がある。単にショウブともいうが,サトイモ科のショウブとは別のもの。[季]夏。
花菜
かさい クワ― [0] 【花菜】
「花菜類」の略。
花菜
はなな [2] 【花菜】
(1)花が開いた状態の菜の花。[季]春。
(2)
⇒花菜類(カサイルイ)
花菜漬
はななづけ [0] 【花菜漬(け)】
つぼみが少し黄ばんだ程度の菜の花を塩漬けにしたもの。京都の名産。菜の花漬け。[季]春。
花菜漬け
はななづけ [0] 【花菜漬(け)】
つぼみが少し黄ばんだ程度の菜の花を塩漬けにしたもの。京都の名産。菜の花漬け。[季]春。
花菜類
かさいるい クワ― [2] 【花菜類】
花の部分を食用にする野菜。カリフラワー・ブロッコリーなど。
花菱
はなびし [2] 【花菱】
(1)模様の名。割り菱を構成する各片を花弁状にしたもの。
(2)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。武田氏の紋。唐花菱。
花菱(1)[図]
花菱アチャコ
はなびしあちゃこ 【花菱アチャコ】
(1897-1974) 漫才師。福井県生まれ。本名,藤木徳郎。横山エンタツとコンビを組み「早慶戦」で人気を博す。のちに俳優としても活躍。
花菱草
はなびしそう [0] 【花菱草】
ケシ科の多年草。カリフォルニア原産。明治初年に渡来。花壇などに栽培される。高さは約40センチメートルで,細裂した葉を根生。夏,花茎の頂に径約6センチメートルの黄色の四弁花をつける。カリフォルニア-ポピー。
花落ち
はなおち [4][0] 【花落ち】
花が落ちて間もない頃にとった,ナス・キュウリなどの若い実。
花葉
かよう クワエフ [0] 【花葉】
(1)花を構成する萼(ガク)・花弁・雄しべ・雌しべの各器官。いずれも葉の変形したものと考えられている。
(2)蘚類の茎の先に集まって生え,造卵器や造精器を保護する葉。普通の葉とは形が異なる。
花葵
はなあおい [3] 【花葵】
(1)タチアオイの別名。
(2)アオイ科の一年草。地中海沿岸地方原産。観賞用に栽培。高さ約50センチメートル。葉はカエデに似る。夏,葉腋(ヨウエキ)に径約10センチメートルの淡紅色ないし紅色の五弁花をつける。ラバテラ。[季]夏。
花蓆
はなむしろ [3] 【花筵・花蓆】
(1)「花茣蓙(ハナゴザ)」に同じ。
(2)花見のとき地面に敷く筵。花見筵。[季]春。
(3)草花が一面に咲きそろっているさまや,花びらが一面に散り敷いているさまを筵にたとえていう語。[季]春。《うき草を吹き集めてや―/蕪村》
花蓋
かがい クワ― [0] 【花蓋】
⇒花被(カヒ)
花蓴菜
はなじゅんさい [3] 【花蓴菜】
植物アサザの別名。
花蕊
かずい クワ― [0] 【花蕊】
花のしべ。雄しべと雌しべ。花心。
花蕊
はなしべ [3][0] 【花蕊】
花のしべ。かずい。
花蕨
はなわらび [3] 【花蕨】
フユノハナワラビの別名。
花薄
はなすすき 【花薄】
■一■ [3] (名)
穂の出た薄。花の咲いた薄。尾花。[季]秋。
■二■ (枕詞)
「ほに出づ」「ほのか」にかかる。「―などかほにいでて恋ひずしもあらむ/古今(恋一)」「―ほのかに見てぞ人は恋しき/拾遺(恋二)」
花薫
かくん クワ― [0] 【花薫】
花を入れて香りをたのしむ,透かし彫りの香炉型容器。玉・陶器・金属製。
花蘇芳
はなずおう [3] 【花蘇芳】
マメ科の落葉低木。中国原産。高さ3,4メートル。庭木とする。樹皮は暗灰色。葉は円いハート形で光沢がある。四月,葉の出る前に枝の節々に紅紫色の蝶形花がかたまってつく。スオウバナ。[季]春。
花虎の尾
はなとらのお [5] 【花虎の尾】
シソ科の多年草。北アメリカ原産。花壇・切り花用。茎は四角く,高さ約1メートル。葉は狭長楕円形。夏,茎頂の細長い花穂に淡紅色の膨らみのある唇形花を多数つける。カクトラノオ。
花虫類
かちゅうるい クワチユウ― [2] 【花虫類】
腔腸動物の一綱。イソギンチャク類・ウミトサカ類や各種のサンゴ類・ウミサボテン類・ウミエラ類などを含む。群体または単体で,固着性のものが多く,動物体は触手を花弁状に備えている。はなむし類。
花虻
はなあぶ [3][2] 【花虻】
(1)双翅目ショクガバエ科の昆虫の総称。
(2){(1)}の一種。体長14,5ミリメートル。ハエに似て体は太く丸みが強い。花に集まり,ミツバチと間違えられることがあるが,はねは二枚。幼虫は汚水中にすむオナガウジと呼ばれる蛆(ウジ)で尾部は長く糸状。世界各地に分布。
(3)一般に,花に集まるハエ・アブの類の称。
花蚤
はなのみ [0] 【花蚤】
ハナノミ科の甲虫の総称。小形で体長2〜15ミリメートル。後ろ脚が強く,よくはねる。花に集まるものが多く,また,葉や枯れ木に集まる種もある。
花蜂
はなばち [2] 【花蜂】
ミツバチ上科に属するハチの総称。高等なハチで,特にミツバチ・マルハナバチなどは社会生活を営む。幼虫を育てるために花粉と花蜜を集めるものと,他のハチの巣に寄生するものとがある。世界に約二万種がいる。
花蜘蛛
はなぐも [0] 【花蜘蛛】
カニグモ科のクモ。体長約5ミリメートル。全身黄緑色で,雄は部分的に褐色,花の陰にひそみ,訪れる昆虫を捕食する。日本各地に分布。
花蜜
かみつ クワ― [0] 【花蜜】
花の蜜腺(ミツセン)から分泌する甘い液汁。
花蝋燭
はなろうそく [3] 【花蝋燭】
蝋燭の軸に花・鳥などの模様を描いて彩色を施したもの。絵蝋燭。
花蠅
はなばえ [2] 【花蠅】
ハナバエ科のハエの総称。小形または中形のハエで黒色または灰褐色。幼虫は腐敗動植物を食うものや作物の葉を食うものなどがある。
花街
かがい クワ― [1] 【花街】
いろまち。遊郭。花柳街。
花街
はなまち [2] 【花街】
〔「かがい(花街)」の訓読み〕
芸者屋・遊女屋などが集まっている町。花柳街。いろまち。
花衣
はなごろも 【花衣】
(1)桜襲(サクラガサネ)の衣。春に用いる。
(2)はなやかな衣。また,花色の衣。「―君がきをらば浅茅生にまじれる菊の香にまさりなむ/大和(御巫本)」
(3)花見に着て行く晴れ着。[季]春。《―ぬぐやまつはる紐いろ��/杉田久女》
(4)桜の花が人に散りかかるのを衣に見立てた語。[季]春。《筏士の蓑やあらしの―/蕪村》
花袋
はなぶくろ [3] 【花袋】
花形に仕立てた匂い袋。江戸時代に用いられた。
花袋
かたい クワタイ 【花袋】
⇒田山(タヤマ)花袋
花被
かひ クワ― [1] 【花被】
一般に,花冠と萼(ガク)の区別がない場合,両者を一括した呼称。広義には,花冠と萼の総称。雌しべ・雄しべを取り囲み保護している部分。花蓋(カガイ)。
花見
はなみ [3] 【花見】
花,特に桜の花を見て楽しむこと。[季]春。
花見に行く
はなみ【花見に行く】
go to see cherry blossoms.
花見小袖
はなみこそで [4] 【花見小袖】
江戸時代,女性が花見の際に着用した小袖。花見の場で,木にかけ並べて幕の代わりとした。
花見座頭
はなみざとう 【花見座頭】
狂言の一。「猿(サル)座頭」に同じ。
花見時
はなみどき [0] 【花見時】
花見をする時節。桜の花の盛りの頃。
花見月
はなみづき [3] 【花見月】
陰暦三月の異名。
花見虱
はなみじらみ 【花見虱】
花見の頃に繁殖し,衣服の襟などにはい出るしらみ。[季]春。「肌着の縫合(ヌイメ)の―まで/滑稽本・志道軒伝」
花見酒
はなみざけ [3] 【花見酒】
(1)花見をしながら飲む酒。
(2)落語の一。花見の場で酒を売ってもうけようと樽(タル)をかついで出かけた酒好きの二人が,酒屋から釣り銭用に借りた銭を交互に払い合って商売物を飲み尽くしたあげく,残ったのは釣り銭用に借りた銭だけというもの。
花言葉
はなことば [3] 【花言葉・花詞】
バラは愛,オリーブは平和というように,それぞれの花のもつ特徴・性質などに基づいて象徴的な意味をもたせた語。国によって異なる。
花言葉
はなことば【花言葉】
the language of flowers.
花詞
はなことば [3] 【花言葉・花詞】
バラは愛,オリーブは平和というように,それぞれの花のもつ特徴・性質などに基づいて象徴的な意味をもたせた語。国によって異なる。
花譜
かふ クワ― [1] 【花譜】
いろいろな花の絵を,咲く季節や種類ごとに分類して掲げた本。
花豆
はなまめ [2][0] 【花豆】
⇒紅花隠元(ベニバナインゲン)
花貝
はながい [2] 【花貝】
(1)サクラガイの別名。
(2)海産の二枚貝。殻は殻長18ミリメートルほどの卵円形で,一〇条ほどの輪条の隆起と,数条の放射状の点列がある。本州中部以南の浅海に分布。
花車
はなぐるま [3] 【花車】
(1)花で飾った車。
(2)花を積んだ車。
花車
かしゃ クワ― 【花車】
(1)揚屋・茶屋の女主人。「小春様と主(アルジ)の―が勇む声/浄瑠璃・天の網島(上)」
(2)〔「花車婆(カシヤババ)」の意か。「香車」とも書く〕
「遣手(ヤリテ){(4)}」に同じ。「劫臈(コウロ)経た山猫つひに―となり/柳多留 148」
花車
きゃしゃ [0] 【華奢・花車】 (名・形動)[文]ナリ
(1)姿や形がほっそりとしていて上品な・こと(さま)。「―な体つき」「程よき背恰好で―なすらりとした姿だが/罪と罰(魯庵)」
(2)頑丈でないこと。弱々しく感じられること。また,そのさま。「―なつくりの椅子」
(3)はなやかで美しいこと。風流なこと。「よろづを―にてくらせし身なれども/浮世草子・胸算用 1」
花車商ひ
きゃしゃあきない 【花車商ひ】
風流・遊芸などに用いる趣味的・装飾的な品物を売る商売。「鮫・書物・香具・絹布,かやうの―はかざりの手広きがよし/浮世草子・永代蔵 6」
花車尽く
きゃしゃずく 【花車尽く】 (名・形動ナリ)
風流に振る舞うこと。上品ぶること。また,そのさま。「をんな―にてなづむものにあらずと/浮世草子・真実伊勢物語」
花車形
かしゃがた クワ― [0] 【花車方・花車形】
歌舞伎で,年増や老女役を専門とする女方。老女方(フケオヤマ)。
花車方
かしゃがた クワ― [0] 【花車方・花車形】
歌舞伎で,年増や老女役を専門とする女方。老女方(フケオヤマ)。
花軸
かじく クワヂク [0] 【花軸】
花序において,花柄を分枝している中央の茎。
花輪
はなわ [0] 【花輪・花環】
生花または造花を輪状に組み合わせたもの。慶弔などの意を表すのに用いる。
花輪
はなわ 【花輪】
秋田県鹿角(カヅノ)市の中心地区名。鹿角街道・花輪線が通る。
花輪
はなわ【花輪】
a wreath;→英和
a lei (ハワイの).→英和
〜を棒げる place a wreath <on a tomb> .
花輪線
はなわせん 【花輪線】
JR 東日本の鉄道線。岩手県好摩(コウマ)・秋田県陸中花輪・大館間,106.9キロメートル。沿線に八幡平・安比(アツピ)高原などの観光地をもつ。
花逍遥
はなしょうよう 【花逍遥】
花見をしながら散歩すること。「―に一条一種ものしけり/古事談 2」
花道
はなみち [2] 【花道】
(1)歌舞伎の劇場で,観客席を貫いて舞台に連なる道。俳優が舞台にかかる通路であり,また舞台の一部として使用される。下手(シモテ)寄りの常設のものを本花道,上手(カミテ)寄りに設けるものは現在は仮設で,仮花道という。
〔もと,客が俳優に花(=祝儀)を持っていくために設けられたことからの名という〕
→七三(シチサン)
(2)相撲で,力士が支度部屋から土俵に出入りするための通路。
〔平安時代,相撲(スマイ)の節(セチ)に花をつけて入場したところからの名という〕
(3)最後にはなばなしく活躍する場面や時期。また,人に惜しまれて引退する時期。「引退の―を飾る」
花道
かどう クワダウ [1] 【華道・花道】
生け花を単なる技芸としてではなく,人間としての修養の面を重視した呼び名。
花道
はなみち【花道】
[劇場の]a stage passage through the pit;→英和
a runway.→英和
花郭
かかく クワクワク [0] 【花郭】
いろざと。遊里。
花配り
はなくばり [3] 【花配り】
抛入(ナゲイレ)花や生け花{(3)}で,花器に花材を留めるために植物の枝や茎を切って作る仕切り。一文字・半月・十文字・琴柱(コトジ)・二重(フタエ)など。くばり。
花野
はなの [0] 【花野】
秋草の咲き乱れている野。[季]秋。《あだし野に行当りたる―かな/蓼太》
花野菜
はなやさい【花野菜】
a cauliflower.→英和
花野菜
はなやさい [3] 【花椰菜・花野菜】
カリフラワーの別名。
花金
はなきん [0] 【花金】
〔「花の金曜日」の意〕
サラリーマンの,一週間の勤務を終えて解放感にあふれた金曜日をいう。
花金鳳花
はなきんぽうげ [5] 【花金鳳花】
ラナンキュラスの別名。
花釘
はなくぎ [2] 【花釘】
頭部が丸く,そこに花形などの飾りのある隠し釘。
花鋏
はなばさみ [3] 【花鋏】
花や木の枝を切るのに用いる鋏。
花鎮め
はなしずめ 【花鎮め】
「鎮花祭(ハナシズメノマツリ)」の略。「のどかなる春のまつりの―/新拾遺(神祇)」
花鏡
はなのかがみ 【花鏡】
⇒かきょう(花鏡)
花鏡
かきょう クワキヤウ 【花鏡】
能楽論書。一巻。世阿弥著。1424年成立。世阿弥が四〇歳過ぎから六二歳に至るまでの経験を書き留めた芸術論。
花鑢
はなやすり [3] 【花鑢】
ハナヤスリ目の常緑性シダ植物。原野・林中に群生する。高さ約20センチメートル。一本の茎に卵形の栄養葉と線形の胞子葉をつける。胞子嚢(ノウ)は二列に生じ,この形が鑢(ヤスリ)に似るためこの名がある。
花間
かかん クワ― [0] 【花間】
花が咲いているなか。「―の蝶」
花間集
かかんしゅう クワカンシフ 【花間集】
中国,唐・五代の詞の詞集。一〇巻。後蜀の趙崇祚編。晩唐の温庭筠から五代の李珣まで計一八人の詞五〇〇首を収める。当時新しく興った曲子詞の精粋であり,宴席で提供された雅詞の歌曲集。
花降り銀
はなふりぎん [4] 【花降り銀】
(1)灰吹き銀をさらに精錬した純度の高い銀。表面に花形の斑紋がみられた。安土桃山時代,江戸初期には丁銀(チヨウギン)として使われた。
(2)加賀藩で鋳造された銀貨。表面に「花降」の極印がある。
花陰
かいん クワ― [0] 【花陰】
花の下のかげの所。花のかげ。
花陰
はなかげ [3] 【花陰】
花の咲いている木の下かげ。花下陰。
花電車
はなでんしゃ【花電車】
a decorated[an illuminated]street car.
花電車
はなでんしゃ [3] 【花電車】
(1)祝い事のある時などに走らせる,花やモール・色電球などで飾った市街電車。
(2)ウミウシの一種。体長約10センチメートル,幅5センチメートルの楕円形。背面に色々な形の突起がある。体表は白または黄色の地に緑・赤などで彩られ美しい。刺激すると青白い光を発する。日本では房総半島以南の浅海にまれに見られる。
花霞
はながすみ [3] 【花霞】
咲きそろった桜の花が,遠くからは霞のかかったように淡く見えること。
花霰
はなあられ [3] 【花霰】
雪・月・花の形にした小さな餅を炒(イ)り,砂糖・醤油などで味付けしたもの。
花青素
かせいそ クワセイ― [2] 【花青素】
⇒アントシアン
花韮
はなにら [0] 【花韮】
(1)ユリ科の多年草。アルゼンチン原産。観賞用に栽培。ニラに似た臭気がある。葉は広線形。春,高さ約15センチメートルの花茎に径約3センチメートルの星形に平開する淡青色の六弁花を頂生する。ブロディア。[季]春。
(2)ニラの花茎。中国料理で,油炒(イタ)めなどに用いる。
花顔
かがん クワ― [0][1] 【花顔】
花のように美しい顔。はなのかんばせ。「君の―は猶ほ蒼天の如し/花柳春話(純一郎)」
花餅
はなもち [2] 【花餅】
「笹餅(ササモチ)」に同じ。
花餅の木
はなもちのき [2][2][1] 【花餅の木】
小正月に,豊作を祈願して餅花をつけて飾る木。生業(ナリワイ)木。
花香
けこう [0] 【華香・花香】
仏前に供える香と花。香華(コウゲ)。
花香
かこう クワカウ [0] 【花香】
(1)花のにおい。「―も更に馥郁(フクイク)/日乗(荷風)」
(2)仏前に供える花と香。「仏に―奉り/盛衰記 2」
花香
はなが 【花香】
(1)花の香気。また,煎(セン)じたての香りのよい茶。「これ茶を一つ参らぬか―一つと指し出だす/浄瑠璃・夏祭」
(2)におい。いろつや。色香。また,心ばえ。「先づ―あるは俗ならぬ句なり/十問最秘抄」
花鬘
はなかつら 【花鬘・花縵】
〔「はなかづら」とも〕
(1)花を糸で貫いたり,花の枝を輪にして作った髪飾り。「今日そ我が背子―せな/万葉 4153」
(2)山上に咲きにおう花を{(1)}に見たてていう語。「初瀬女の峯の桜の―/続古今(春下)」
花魁
おいらん [0] 【花魁】
〔江戸吉原で姉女郎を呼ぶ「おいらの(姉さん)」がつまったものという〕
(1)姉分の女郎。
(2)位の高い女郎。太夫。
(3)女郎・遊女の俗称。
花魁(2)[図]
花魁草
おいらんそう [0] 【花魁草】
クサキョウチクトウの別名。[季]夏。
花魁道中
おいらんどうちゅう [5] 【花魁道中】
江戸時代,遊郭で,おいらんが新造(シンゾ)・禿(カブロ)などを従えて引手茶屋まで客を迎えに行ったこと。また,江戸吉原で正月や八月一日,京都島原で四月二一日などに遊女が盛装して郭(クルワ)の中を練り歩いたこと。道中。
花魁鳥
おいらんどり [3] 【花魁鳥】
エトピリカの別名。
花鯛
はなだい [2] 【花鯛】
魚,チダイの異名。
花鰧
はなおこぜ [4] 【花鰧】
アンコウ目イザリウオ科の海魚。全長15センチメートル程度。体は著しく側扁する。体表は滑らか。体色や斑紋には変異が多い。沿岸から沖合の流れ藻に付いて生活。世界の温・熱帯域に分布。
花鰹
はながつお [3] 【花鰹】
鰹節を薄く細かく削ったもの。
花鳥
かちょう クワテウ [1][0] 【花鳥】
(1)花と鳥。鑑賞して風流を楽しんだり,詩歌・絵画などの題材にする時にいう。
(2)「花鳥画」の略。
花鳥
はなとり [2] 【花鳥】
花や鳥。かちょう。
花鳥
はなどり [2] 【花鳥】
(1)スズメ目ハナドリ科の小鳥。体長8センチメートル内外。背は光沢のある緑黒色,のどは鮮紅色,腹部は淡黄色。熱帯アジア・オーストラリアなどに約九〇種がすむ。花の蜜を吸い,花に集まる昆虫を食う。
(2)花が咲く頃,鳴きさえずる鳥。花に来る鳥。また,花と鳥。「―も時なるかなやさくらがり/新撰菟玖波(発句上)」
(3)方々を渡り歩いて奉公する者。「一季半季の―もとかくは御縁次第なり/浄瑠璃・薩摩歌」
花鳥の使
かちょうのつかい クワテウ―ツカヒ 【花鳥の使】
〔唐の玄宗が,天下の美人を選びもとめるために遣わした使者の称から〕
恋文を持って行って男女の仲立ちをする使者。恋のなかだち。「好色之家には,此を以ちて―とし/古今(真名序)」
花鳥余情
かちょうよじょう クワテウヨジヤウ 【花鳥余情】
〔「かちょうよせい」とも〕
源氏物語の注釈書。三〇巻。一条兼良著。1472年成立。「河海抄」を訂正・補足し,事実考証より,文意の理解に力を注ぐ。
花鳥画
かちょうが クワテウグワ [0] 【花鳥画】
花・鳥・虫などを描く中国・日本の絵画の総称。人物・山水とともに東洋画の画題の一。中国,宋代に発達し,室町時代に日本に伝えられて障屏(シヨウヘイ)画として多く描かれた。
花鳥茶屋
かちょうぢゃや クワテウ― [4][2] 【花鳥茶屋】
寛政(1789-1801)頃に江戸・大坂で繁盛した,珍しい鳥獣を見せ物とした茶屋。明治以後,動物園が開設され衰えた。
花鳥諷詠
かちょうふうえい クワテウ― [1] 【花鳥諷詠】
高浜虚子が昭和初期に唱えたホトトギス派の主張。四季の変化によって生ずる自然界の現象およびそれに伴う人事界の現象を無心に客観的に詠むのが俳句の根本義であるとするもの。
花鳥風月
かちょうふうげつ クワテウ― [1][1][4] 【花鳥風月】
(1)自然の美しい風景。「―を友とする」
(2)自然を相手に詩・絵画などをつくる風雅な遊び。風流。
花鶏
あとり [0][1] 【獦子鳥・花鶏】
スズメ目アトリ科の小鳥。スズメよりやや大形で頭と背面は黒色。胸は橙褐色,腹は白色。ヨーロッパ・シベリアの北部で繁殖する。日本へは秋に渡来し,全土で越冬する。あっとり。
花鹿
はなじか [2] 【花鹿】
タイワンジカの別名。
花鹿
かろく クワ― [0] 【花鹿】
⇒はなじか(花鹿)
花麒麟
はなきりん [3] 【花麒麟】
トウダイグサ科の低木状の多肉植物。マダガスカル原産。茎はとげがあってサボテン状。葉は長楕円形。葉腋(ヨウエキ)から出た花序に紅色の花を多数つける。花弁に見えるのは苞(ホウ)。園芸品種が多い。
芳しい
かんばしい【芳しい】
sweet;→英和
fragrant.→英和
芳しくない not good;unfavorable (評判).→英和
芳しい
かんばし・い [4] 【芳しい・香しい・馨しい】 (形)[文]シク かんば・し
〔「かぐわしい」の転〕
(1)よいかおりが強くにおうさま。かおりが高い。「―・い梅の香」
(2)(多く否定の語を伴って)高い評価が与えられるさま。感心すべきだ。思わしい。《芳》「業績が―・くない」「あまり―・くないうわさ」
[派生] ――さ(名)
芳しい
かぐわし・い [4] 【香しい・芳しい・馨しい】 (形)[文]シク かぐは・し
〔「香細(カクワ)し」の意〕
(1)上品なかおりがおだやかににおうさま。「―・い香り」
(2)心をひきつけるさま。魅力的だ。「縵(カズラ)かけ―・し君を相見つるかも/万葉 4120」
[派生] ――さ(名)
芳ばしい
こうばし・い カウバシイ [4][0] 【香ばしい・芳ばしい】 (形)[文]シク かうば・し
〔「かぐはし」の転〕
(1)ほんのりとこげたような,いいにおいである。「―・いほうじ茶のかおり」
(2)かおりがよい。かぐわしい。「上着には黒貂(フルキ)の皮衣(カワギヌ),いと清らに―・しきを着給へり/源氏(末摘花)」
(3)心がひかれる。望ましく思う。「其の跡―・しくは存じ候へ共/保元(下・古活字本)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
芳信
ほうしん ハウ― [0] 【芳信】
(1)他人の手紙を敬っていう語。芳翰。
(2)花のたより。花信。
芳名
ほうめい ハウ― [0] 【芳名】
(1)他人を敬ってその姓名をいう語。「―録」「御―は伺っております」
(2)名誉ある名。名声。
芳名
ほうめい【芳名】
your name.芳名録 a list of names;a visitors' list.
芳吟
ほうぎん ハウ― [0] 【芳吟】
他人を敬ってその詩歌・吟唱をいう語。芳詠。玉吟。
芳味
ほうみ ハウ― [1] 【芳味】
こうばしい味。よい味。
芳命
ほうめい ハウ― [0] 【芳命】
他人を敬って,その命令をいう語。
芳墨
ほうぼく ハウ― [0] 【芳墨】
(1)かおりのよい墨。
(2)他人を敬ってその手紙をいう語。「―拝見セシメ候/日葡」
芳姿
ほうし ハウ― [1] 【芳姿】
美しい姿。若くかぐわしい姿。
芳容
ほうよう ハウ― [0] 【芳容】
(1)相手を敬って,その容貌をいう語。
(2)美人の容貌。また,美しい姿。
芳年
ほうねん ハウ― [0] 【芳年】
若い時の年月。青春。
芳心
ほうしん ハウ― [0] 【芳心】
(1)「芳志(ホウシ)」に同じ。
(2)親切を尽くすこと。「重盛出仕の度ごとに―せられける故なりとなん/平治(中・古活字本)」
芳志
ほうし ハウ― [1] 【芳志】
相手の親切な心遣い・気持ちを敬っていう語。芳心。
芳念
ほうねん ハウ― [0] 【芳念】
相手を敬ってその考えや志をいう語。芳慮。
芳恩
ほうおん ハウ― [0] 【芳恩】
他人を敬ってその人から受けた恩をいう語。御恩。「―をかたじけなくする」
芳恵
ほうけい ハウ― [0] 【芳恵】
相手を敬って,その人から受けた恩恵をいう語。
芳情
ほうじょう ハウジヤウ [0] 【芳情】
他人の親切な心遣いや気持ちを敬っていう語。芳志。
芳意
ほうい ハウ― [1] 【芳意】
相手を敬ってその心遣いをいう語。
芳慮
ほうりょ ハウ― [1] 【芳慮】
他人を敬い,その心や考えをいう語。
芳書
ほうしょ ハウ― [1] 【芳書】
他人の手紙を敬っていう語。芳翰。
芳札
ほうさつ ハウ― [0] 【芳札】
相手を敬って,その手紙をいう語。芳書。
芳村
よしむら 【芳村】
姓氏の一。
芳村伊十郎
よしむらいじゅうろう 【芳村伊十郎】
長唄唄方の名。
(1)(六世)(1858-1935) 駿河の生まれ。豪快な唄い方で大薩摩に独特な味があった。
(2)(七世)(1901-1973) 東京生まれ。声量豊かな美声で知られた昭和期の代表的唄方。
芳気
ほうき ハウ― [1] 【芳気】
かぐわしいよいかおり。
芳沢
よしざわ ヨシザハ 【芳沢】
姓氏の一。
芳沢あやめ
よしざわあやめ ヨシザハ― 【芳沢あやめ】
(初世)(1673-1729) 歌舞伎役者。屋号,橘屋。元禄期(1688-1704)京坂を代表する女形。写実的演技によって女形芸の大成者といわれた。芸談集「あやめ草」がある。
芳潤
ほうじゅん ハウ― [0] 【芳潤】 (名・形動)[文]ナリ
かぐわしくうるおいのある・こと(さま)。「文は漢魏の―に漱(クチスス)いで万巻の書を諳(ソラ)んじ/太平記 12」
芳烈
ほうれつ ハウ― [0] 【芳烈】 (名・形動)[文]ナリ
香りのはげしい・こと(さま)。「彼(カノ)一種―な馨香を欠いて居た/思出の記(蘆花)」
芳牘
ほうとく ハウ― [0] 【芳牘】
〔「牘」は手紙の意〕
相手を敬ってその手紙をいう語。芳書。芳翰(ホウカン)。
芳紀
ほうき ハウ― [1] 【芳紀】
年頃の女性の年齢。「―まさに一八歳」
芳縁
ほうえん ハウ― [0] 【芳縁】
よい因縁。また,よい機会。
芳翰
ほうかん ハウ― [0] 【芳翰】
他人を敬ってその手紙をいう語。貴翰。芳書。
芳芬
ほうふん ハウ― [0] 【芳芬】
かぐわしい香り。よいにおい。「―鼻を撲ちて/金色夜叉(紅葉)」
芳草
ほうそう ハウサウ [0] 【芳草】
萌(モ)え出たばかりの,香るばかりの若草。春の草。[季]春。
芳菲
ほうひ ハウ― [1] 【芳菲】
草花のかんばしいにおい。また,草が青々と茂り,花がかぐわしく咲くこと。
芳詠
ほうえい ハウ― [0] 【芳詠】
他人を敬ってその詩歌をいう語。
芳賀
はが 【芳賀】
姓氏の一。
芳賀
はが 【芳賀】
栃木県南東部,芳賀郡の町。宇都宮市の東に接し,五行川が南流する。
芳賀矢一
はがやいち 【芳賀矢一】
(1867-1927) 国文学者。福井県生まれ。東京帝大教授。ドイツの文献学を導入し,国文学研究の基礎を築く。著「国文学史十講」「日本文献学」「攷証今昔物語集」など。
芳躅
ほうたく ハウ― [0] 【芳躅】
〔「躅」は足跡の意〕
よい行跡。古人の行跡や事跡を敬っていう語。ほうちょく。
芳辰
ほうしん ハウ― [0] 【芳辰】
(1)よい時。よい日。吉日。吉辰。
(2)春の季節。芳春。
芳醇
ほうじゅん ハウ― [0] 【芳醇】 (名・形動)[文]ナリ
酒の香りが高く味がよいこと。「―な酒」「―な香り」
[派生] ――さ(名)
芳醇な
ほうじゅん【芳醇な】
mellow;→英和
rich <sake> .→英和
芳韻
ほういん ハウヰン [0] 【芳韻】
他人を敬ってその詩をいう語。
芳顔
ほうがん ハウ― [0] 【芳顔】
(1)美しい顔。
(2)他人を敬ってその顔をいう語。尊顔。
芳飯
ほうはん ハウ― [0] 【芳飯・苞飯】
会席料理の一。器に盛った飯の上に,種々の煮物をのせて汁をかけたもの。これに,すまし汁を添えて出す。法飯。
芳香
ほうこう ハウカウ [0] 【芳香】
よいかおり。よいにおい。
芳香
ほうこう【芳香】
a sweet smell;fragrance.〜のある fragrant.→英和
芳香剤
ほうこうざい ハウカウ― [3] 【芳香剤】
芳香があって気分をさわやかにする薬剤。
芳香族化合物
ほうこうぞくかごうぶつ ハウカウ―クワガフブツ [8] 【芳香族化合物】
ベンゼン環をもつ一群の有機化合物の総称。これに属する炭化水素は骨格構造が安定で付加反応が起こりにくく,置換反応を起こしやすいなどの特有の反応性をもち,一般に芳香をもつ。
芳香族化合物[図]
芳香油
ほうこうゆ ハウカウ― [3] 【芳香油】
⇒精油(セイユ)
芸
げい【芸】
an art (技芸);→英和
accomplishments (芸事のたしなみ);a trick (芸当).→英和
〜のある(ない)人 an (un)accomplished person.〜をする(犬) do a trick (a performing dog).
芸
げい [1] 【芸】
(1)習って身につけるわざ。特に,伝統的な演劇・音楽などの,一定の型に基づく表現の仕方。芸能。技芸。「―の道」
(2)人前で演じる特殊な技術。曲芸。「動物に―を仕込む」
芸予諸島
げいよしょとう 【芸予諸島】
瀬戸内海の,燧灘(ヒウチナダ)・備後灘・安芸灘の間に散在する島々。
〔安芸国(現在の広島県)と伊予国(現在の愛媛県)にまたがることからの名〕
芸事
げいごと [0][3] 【芸事】
琴・三味線・踊りなどの遊芸,またそれに関係する事柄。「―に身を入れる」
芸事
げいごと【芸事】
accomplishments.
芸人
げいにん【芸人】
an artiste;→英和
a public performer[entertainer].
芸人
げいにん [0] 【芸人】
(1)遊芸・芸能を職業とする人。
(2)素人で芸道に巧みな人。また,多芸の人。
芸備線
げいびせん 【芸備線】
JR 西日本の鉄道線。岡山県備中神代・広島県備後落合・三次・広島間,159.1キロメートル。中国山地の縦貫ルートの一部を形成。
芸名
げいめい [0] 【芸名】
芸能人がその仕事の上で用いる名前。
芸名
げいめい【芸名】
a stage[screen]name.
芸域
げいいき [0] 【芸域】
芸の高さ・深さ,また広さの範囲。「至高の―に達する」「―を深める」「―を広げる」
芸大
げいだい [0] 【芸大】
「芸術大学」の略。「東京―」
芸妓
げいぎ [1] 【芸妓】
歌・踊り・三味線などで宴席に興を添えることを業とする女性。芸者。芸子。
芸妓置屋
げいぎおきや [4] 【芸妓置屋】
芸妓を抱えて,料亭・茶屋などへ芸妓の斡旋をする店。芸妓屋。芸者屋。置屋。
芸娼妓
げいしょうぎ [3] 【芸娼妓】
芸妓と娼妓。芸者や遊女。
芸子
げいこ [0] 【芸子】
(1)芸妓。主に関西地方でいう。
(2)歌舞伎の若衆。「四条の役者に近付きありて是をたのみにして―に出して/浮世草子・胸算用 4」
芸子上がり
げいこあがり [4] 【芸子上(が)り】
(1)歌舞伎若衆から一人前の役者になること。
(2)もと芸妓であったが,いまは素人(シロウト)になっている人。
芸子上り
げいこあがり [4] 【芸子上(が)り】
(1)歌舞伎若衆から一人前の役者になること。
(2)もと芸妓であったが,いまは素人(シロウト)になっている人。
芸学
げいがく [1][0] 【芸学】
芸術と学問。学芸。
芸州
げいしゅう 【芸州】
安芸(アキ)国の別名。
芸当
げいとう [1] 【芸当】
(1)演芸。曲芸。また,特別な技術を必要とする技。
(2)大胆な行為。また,人を驚かせるような行為。「彼にしかできない―だ」
芸当
げいとう【芸当】
<do,perform> a feat[stunt];→英和
<do> a trick.→英和
芸所
げいどころ [3] 【芸所】
芸事(ゲイゴト)が盛んな土地。
芸才
げいさい [0] 【芸才】
芸術や芸事の才能。「―に富む」
芸文
げいぶん [0] 【芸文】
学問と文芸。また,単に文芸。
芸文類聚
げいもんるいじゅう 【芸文類聚】
中国の類書。一〇〇巻。唐の欧陽詢らの撰。624年成立。天部から災異部まで四六部門に分けて抄録した故事に関連する詩文を記したもの。日本にも古く伝わった。
芸林
げいりん [0] 【芸林】
芸術家の仲間。芸苑。
芸歴
げいれき [0] 【芸歴】
これまでに経てきた芸の経歴。
芸無し
げいなし [0] 【芸無し】
何の芸も身につけていないこと。また,その人。
芸無し猿
げいなしざる [5] 【芸無し猿】
芸のない人をあざけっていう語。「吾輩は―じやから/黒潮(蘆花)」
芸界
げいかい [0] 【芸界】
芸能人の仲間・社会。芸能界。
芸者
げいしゃ [0] 【芸者】
(1)歌・舞踊・三味線などで宴席に興を添えることを職業とする女性。芸妓。芸子。
(2)遊芸に巧みな人。芸達者。「貴人,高人,よろづの―は各別/浮世草子・永代蔵 6」
(3)芸能を職業とする人。役者・能楽師など。「つひに末座にある―に膳をすゑず/咄本・醒睡笑」
(4)たいこもち。幇間(ホウカン)。「たいこもちは―と云ふ/洒落本・辰巳之園」
芸者
げいしゃ【芸者】
<call in,hire> a geisha.芸者屋 a geisha house.
芸者上がり
げいしゃあがり [4] 【芸者上(が)り】
以前に芸者をしていた女性。
芸者上り
げいしゃあがり [4] 【芸者上(が)り】
以前に芸者をしていた女性。
芸者屋
げいしゃや [0] 【芸者屋】
芸者を抱えている家。置き屋。
芸者買い
げいしゃかい [3] 【芸者買い】
芸者を揚げて遊興すること。
芸能
げいのう【芸能】
public entertainments;accomplishments (たしなみ).‖芸能界 the entertainment world.芸能人 an artiste;a public entertainer;showfolk (集合的).
芸能
げいのう [0] 【芸能】
(1)映画・演劇・舞踊・軽音楽など,娯楽的・大衆的性格の濃い演芸の総称。「―番組」「―界」
(2)教養として身につけていなければならない学問や技芸。また,その技術・腕前。「昔は雌雄を決して―あらはるるにつきて昇進をもつかうまつりしかば/十訓 3」
芸能人
げいのうじん [3] 【芸能人】
映画・演劇・舞踊・音楽・話芸・奇術など,大衆的な演芸を職業としている人の総称。
芸苑
げいえん [0] 【芸苑】
学芸の世界。芸術家の社会。芸林。
芸術
げいじゅつ【芸術】
(an) art.→英和
〜的(に) artistic(ally).‖芸術院 the Japan Art Academy.芸術家 an artist.芸術祭 an art festival.芸術至上主義 art for art's sake.芸術品 an object[a work]of art.
芸術
げいじゅつ [0] 【芸術】
(1)特殊な素材・手段・形式により,技巧を駆使して美を創造・表現しようとする人間活動,およびその作品。建築・彫刻などの空間芸術,音楽・文学などの時間芸術,演劇・舞踊・映画などの総合芸術に分けられる。
(2)芸・技芸。わざ。「凡(オヨソ)―は,…切差琢磨の功を積まざれば,その極に至りがたし/読本・弓張月(前)」
芸術品
げいじゅつひん [0] 【芸術品】
芸術美の認められる作品。「―の域に達している」
芸術学
げいじゅつがく [4] 【芸術学】
芸術一般の基礎理論。特に,芸術が実現している美的価値と,その実現において機能すべき技術的活動とを研究課題とする。
芸術家
げいじゅつか [0] 【芸術家】
画家・音楽家・作家など芸術活動を行う人。
芸術座
げいじゅつざ 【芸術座】
(1)1913年(大正2)文芸協会を脱退した島村抱月を中心に結成された劇団。女優松井須磨子を育てて人気を博した。24年水谷竹紫・水谷八重子を中心に再結成されたが,竹紫の死により自然解消。
(2)モスクワ芸術座のこと。
芸術心理学
げいじゅつしんりがく [7] 【芸術心理学】
応用心理学の一分野。美術・文学・音楽などの創作活動と作品の鑑賞活動を心理学的に分析する学問。
芸術批評
げいじゅつひひょう [5] 【芸術批評】
個々の芸術作品の評価・評定。
芸術派
げいじゅつは [0] 【芸術派】
芸術至上主義を唱える一派。芸術を人生や道徳教化の手段としたり,それらの尺度で評価したりすることに反対して,芸術独自の目的と価値とを最高のものとする立場。唯美派・耽美派もこの立場。
→人生派
→生活派
芸術的
げいじゅつてき [0] 【芸術的】 (形動)
芸術としての特性を備えているさま。「―な写真」
芸術的良心
げいじゅつてきりょうしん [7] 【芸術的良心】
芸術を制作する際,自己の芸術観または良心に従い,最良のものをつくろうとする意識。
芸術祭
げいじゅつさい [4] 【芸術祭】
毎年秋,文化庁主催で行われる諸芸術の祭典。1946年(昭和21)に始まる。演劇・映画・放送・音楽・舞踊・大衆芸能など広範囲にわたり,すぐれた個人・団体に芸術祭賞,芸術祭奨励賞が贈られる。
芸術美
げいじゅつび [4] 【芸術美】
芸術活動や芸術作品によって表現される美。
⇔自然美
芸術至上主義
げいじゅつしじょうしゅぎ [8] 【芸術至上主義】
美を芸術創造の唯一の目的とし,政治・経済・宗教・科学などとのかかわりを排除し,芸術の無償性・自律性を主張する立場。「芸術のための芸術」を原理とする立場。
芸術運動
げいじゅつうんどう [5] 【芸術運動】
主義・主張・立場などを同じくする芸術家たちが行う芸術上の活動。
芸術選奨
げいじゅつせんしょう [5] 【芸術選奨】
演劇・映画・音楽・美術・古典芸能などの芸術部門で,前年度すぐれた活動を行なった者に,文部大臣が贈る賞。1951年(昭和26)芸能選奨として発足。56年現名に改称。
芸術院
げいじゅついん [4] 【芸術院】
「日本芸術院」の略。
芸術院賞
げいじゅついんしょう [5] 【芸術院賞】
毎年日本芸術院からすぐれた業績を残した芸術家に対して贈られる賞。1950年(昭和25)制定。
芸表
げいおもて [3][0] 【芸表】
劇場で,舞台に向かって花道の右側の観客席。
⇔芸裏
芸裏
げいうら [0][4] 【芸裏】
〔花道での演技を背後から見るところから〕
劇場で,舞台に向かって,花道の左側の観客席。
⇔芸表
芸談
げいだん [0] 【芸談】
芸道に関する話。主として芸の秘訣や苦心談をいう。
芸道
げいどう [0] 【芸道】
芸術や芸能の道。「―一筋」
芸阿弥
げいあみ 【芸阿弥】
(1431-1485) 室町後期の画家。法名は真芸(シンゲイ)。能阿弥の子,相阿弥の父。足利義政に仕え,水墨画をよくし,連歌にも長じた。代表作「観瀑僧図」
芸風
げいふう [0] 【芸風】
芸の演じ方。芸から受ける感じ。また,独特のもち味。「先代の―を受け継ぐ」
芸風
げいふう【芸風】
one's personal technique.
芹
せり [2] 【芹】
セリ科の多年草。春の七草の一。田の畦,小川の川岸などの湿地に自生し,また栽培もされる。茎は地をはい分枝して,高さ40センチメートル内外となり羽状複葉を互生。夏,花茎を立てて白色の小花を密につける。全体に香気があって若苗を食用とする。根白草。[季]春。
芹
せり【芹】
《植》a Japanese parsley.
芹川
せりかわ 【芹川】
(1)京都市右京区嵯峨を流れる小川。小倉山の麓(フモト)に発して東流し,清涼寺付近で南に向きを変えて大堰(オオイ)川に注ぐ。((歌枕))「嵯峨の山みゆきたえにし―の千世(チヨ)の古道(フルミチ)あとは有りけり/後撰(雑一)」
(2)京都市伏見区下鳥羽の芹川町を流れていた小川。また,その川に沿った下鳥羽の地名。
芹沢
せりざわ セリザハ 【芹沢】
姓氏の一。
芹沢光治良
せりざわこうじろう セリザハクワウヂラウ 【芹沢光治良】
(1897-1993) 小説家。静岡県生まれ。東大卒。西欧ヒューマニズムの精神を根底にした知的な文体で,自らの海外体験などを描く。「巴里に死す」,自伝的教養小説「人間の運命」など。
芹沢銈介
せりざわけいすけ セリザハ― 【芹沢銈介】
(1895-1984) 染色工芸家。静岡市生まれ。東京高等工業学校卒。紅型(ビンガタ)を基礎とした型絵染めのほか,版画・装丁・家具設計などの意匠に卓抜した。
芹沢鴨
せりざわかも セリザハ― 【芹沢鴨】
(?-1863) 幕末の水戸藩浪士。本名,木村継次。近藤勇らと新撰組を組織して,隊長となる。のち近藤らに殺害された。
芹焼
せりやき [0] 【芹焼(き)】
根芹を鴨(カモ)・雉子(キジ)などの肉と一緒に醤油と酢で煮たもの。香味が喜ばれる。[季]冬。
芹焼き
せりやき [0] 【芹焼(き)】
根芹を鴨(カモ)・雉子(キジ)などの肉と一緒に醤油と酢で煮たもの。香味が喜ばれる。[季]冬。
芹生
せりふ 【芹生】
⇒せりょう(芹生)
芹生
せりょう 【芹生】
〔「せりふ(芹生)」の転〕
京都市大原の西方の地の古名。「大原は―を雪の道にあけて/山家(百首)」
芹科
せりか [0] 【芹科】
双子葉植物離弁花類の一科。約三〇〇属三〇〇〇種がある。草本で葉は互生し複葉。白色五弁の小花を散形花序に配列し,乾果を結ぶ。全草に香気や臭気のあるものが多く,サイコ・ウイキョウなどの薬用植物,ニンジン・ミツバ・セリなどの食用植物,ドクゼリなどの有毒植物がある。
芻蕘
すうじょう [0] 【芻蕘】
草刈りと木こり。いやしい人。「人跡まれに雉兎(チト)(=猟師)―の往きかふ道/奥の細道」
芻蕘
すうぎょう 【芻蕘】
⇒すうじょう(芻蕘)
芽
め【芽】
a bud;→英和
[若枝]a sprout;→英和
a shoot.→英和
〜を摘む gather buds;nip <a plot> in the bud (未然に防ぐ).〜を出す bud;put forth buds[shoots].
芽
め [1] 【芽】
(1)種子から出たばかりの草木。また,植物体の一定部位に発生し,まだ未発達の状態にあるもので,やがて葉・花・枝となるもの。定芽(腋芽・頂芽など)と不定芽に分ける。先端の中央部に生長点がある。
(2)成長・発展しようとするもの。「企業発展の―がある」
芽ぐむ
めぐ・む [2] 【芽ぐむ・萌む】 (動マ五[四])
(1)草木が芽を出す。芽吹く。「柳が―・む」
(2)ある感情・考えなどがうまれる。「今年一六才,春の心を―・みたる/人情本・英対暖語」
芽キャベツ
めキャベツ [2] 【芽―】
キャベツの一品種。茎は直立し,葉腋(ヨウエキ)に数十から数百の芽がつき,結球して径2,3センチメートルになる。子持ち甘藍(カンラン)。子持ち玉菜(タマナ)。
芽キャベツ
めキャベツ【芽キャベツ】
Brussels sprouts.
芽先
めんざい [0] 【芽先】
米を精白するときに得られる粉米や胚芽など。栄養に富み飼料などに用いる。
芽出し
めだし [3] 【芽出し】
(1)芽を出すこと。また,その芽。芽立ち。「―柳」
(2)物事の始まり。また,そのきざし。
芽吹き
めぶき [3] 【芽吹き】
植物の芽が萌(モ)え出ること。また,その芽。
芽吹き柳
めぶきやなぎ [4] 【芽吹き柳】
「芽柳(メヤナギ)」に同じ。
芽吹く
めぶ・く [2] 【芽吹く】 (動カ五[四])
木の芽が出はじめる。新芽が萌(モ)えはじめる。「柳が―・く」
芽室
めむろ 【芽室】
北海道中南部,十勝支庁河西郡の町。帯広市の北西に接する十勝平野の畑作地。
芽差す
めざ・す [2] 【芽差す】 (動サ五[四])
(1)芽が萌(モ)え出る。芽を吹く。めぐむ。
(2)物事が起こる気配がする。きざす。「恋愛が―・してゐたか/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
芽張り柳
めばりやなぎ [4] 【芽張り柳】
「芽柳(メヤナギ)」に同じ。[季]春。
芽挿
めざし [3][0] 【芽挿(し)】
挿し木法の一。若い芽を挿し穂として苗床に挿して発根させる方法。ブドウなどに用いる。さしめ。
芽挿し
めざし [3][0] 【芽挿(し)】
挿し木法の一。若い芽を挿し穂として苗床に挿して発根させる方法。ブドウなどに用いる。さしめ。
芽接ぎ
めつぎ [3] 【芽接ぎ】
接ぎ木法の一。果樹などの芽を木質部をつけてそぎ取って接ぎ穂とし,台木に結合・癒着させる方法。バラ・モモなどに行う。
芽掻き
めかき [0][3] 【芽掻き】 (名)スル
園芸や農業で,芽を若いうちに摘み取って,樹形を整えたり果実・花の生育を調節すること。除芽。摘芽。
芽条変異
がじょうへんい ガデウ― [4] 【芽条変異】
「枝変わり」に同じ。
芽柳
めやなぎ [2] 【芽柳】
早春,芽の出始めた柳。芽吹き柳。芽張り柳。[季]春。《―の奥たのもしき風情かな/鬼貫》
芽漬
めづけ [0] 【芽漬(け)】
アケビやサンショウの若芽の塩漬け。木の芽づけ。
芽漬け
めづけ [0] 【芽漬(け)】
アケビやサンショウの若芽の塩漬け。木の芽づけ。
芽生え
めばえ [0][3] 【芽生え】
(1)植物の芽が出始めること。また,その芽。萌芽。
(2)物事が始まること。きざし。「恋の―」
芽生え
めばえ【芽生え】
⇒兆(きざ)し,兆す.
芽生える
めば・える [3] 【芽生える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 めば・ゆ
(1)植物の芽が出始める。芽吹く。「柳が―・える」
(2)物事が起こり始める。きざす。「愛情が―・える」
芽生生殖
がせいせいしょく [4] 【芽生生殖】
「出芽(シユツガ){(2)}」に同じ。
芽立ち
めだち [3] 【芽立ち】
芽が出ること。また,その芽。[季]春。
芽立つ
めだ・つ [2] 【芽立つ】 (動タ五[四])
草木の芽が萌(モ)え出る。芽ざす。「草木が―・つ」「木ガ―・ッタ/ヘボン」
芽胞
がほう [0] 【芽胞】
⇒胞子(ホウシ)
芽鱗
がりん [0] 【芽鱗】
植物の冬芽を包んでいる鱗片(リンペン)状の葉。鱗片葉(リンペンヨウ)。
苅る
か・る [0] 【刈る・苅る】 (動ラ五[四])
草・毛など生えているものを,根元を残して切り取る。「草を―・る」「羊の毛を―・る」
[可能] かれる
苅田
かんだ 【苅田】
福岡県北東部,京都(ミヤコ)郡の町。北九州市の南東に接し,セメント・自動車工業などが立地。
苅萱
かるかや 【苅萱】
伝説上の人物。筑紫の加藤左衛門繁氏。出家して苅萱と名乗って高野山にこもり,捜し訪ねて来た子の石童丸に会いながらも名をあかさなかったという。能・説経節・浄瑠璃などに脚色された。苅萱道心。
苅萱堂
かるかやどう 【苅萱堂】
高野山の往生院谷にある堂。苅萱父子の唱導が現在も伝わり,父子の修行の遺跡とされる。長野市往生寺にもある。
苅萱桑門筑紫�
かるかやどうしんつくしのいえづと 【苅萱桑門筑紫�】
人形浄瑠璃の一。時代物。並木宗輔(ソウスケ)・並木丈輔(ジヨウスケ)合作。1735年初演。高野山に遁世した父苅萱道心をその子石童丸が訪ねるというもの。
苆
つた [2] 【苆・寸莎】
「すさ(苆)」の転。
苆
すさ [0][2] 【苆・寸莎】
壁の補強,亀裂防止などのために,壁土に混ぜ込む藁屑(ワラクズ)・糸屑など。壁すさ。すさ藁。つた。
苆藁
すさわら [0] 【苆藁】
「すさ(苆)」に同じ。
苑
その [1] 【園・苑】
(1)庭。庭園。また,花・野菜・果樹を栽培する区域。「桜の―」
(2)(何かの行われる)場所。「学びの―」「女の―」
苑内
えんない ヱン― [1] 【園内・苑内】
(1)幼稚園・動物園などの中。
(2)庭園の中。
苑地
えんち ヱン― [0][1] 【園地・苑地】
(1)公園や庭園になっている地域。
(2)律令制で,宅地に付属した畑地をいう。口分田(クブンデン)のほかに各戸に給与して,桑・果樹・蔬菜(ソサイ)・漆などを栽培させた土地。不輸租地。
苑池
えんち ヱン― [1] 【園池・苑池】
庭園と池泉。また,池泉を主体とした庭園。
苔
こけら [0] 【苔】
「こけ(苔)」に同じ。
苔
こけ【苔】
moss;→英和
a lichen.→英和
〜むした mossy;moss-grown.
苔
こけ [2] 【苔】
(1)〔「木(コ)毛」の意という〕
古木・湿地・岩石などにへばりつくように生える,たけの低い植物。蘚苔類・地衣類・緑藻など。こけら。
→苔(コケ)植物
(2)(北陸地方で)きのこ。
苔の下
こけのした 【苔の下】
〔苔むした地面の下の意〕
死んだあとの墓の下。「まれにくる夜はも悲しき松風を絶えずや―に聞くらむ/新古今(哀傷)」
苔の花
こけのはな [5] 【苔の花】
苔類の胞子体。梅雨の頃,白や薄紫色の胞子を入れた胞子嚢を花に見立てていう語。花苔。[季]夏。《絶え��に温泉の古道や―/蓼太》
苔の衣
こけのころも 【苔の衣】
(1)隠者・僧侶の着る粗末な衣をいう語。こけごろも。「世をそむく―はただひとへ/後撰(雑三)」
(2)苔がおおっているさまを衣に見立てていう語。こけごろも。「おく山の―は風もさはらず/新古今(雑中)」
苔の衣
こけのころも 【苔の衣】
擬古物語。四巻。作者未詳。1271年以前の成立。源氏物語の模倣作ともいうべきもので,父子三代の恋愛を描く。無常観,厭世観が強く表れている点に,時代思潮が看取される。
苔の袂
こけのたもと 【苔の袂】
僧や隠者の衣のたもと。「何となく聞けば涙ぞこぼれぬる―に通ふ松風/新古今(雑下)」
苔の袖
こけのそで 【苔の袖】
僧や隠者の衣の袖。「年暮れし涙のつららとけにけり―にも春や立つらむ/新古今(雑上)」
苔寺
こけでら 【苔寺】
京都の西芳寺(サイホウジ)の通称。庭園全体が多種類の苔でおおわれているのでいう。
苔庭
こけにわ [0] 【苔庭】
苔類を美しく用いた庭。京都西芳寺(サイホウジ)(通称,苔寺)の庭など。
苔径
たいけい [0] 【苔径・苔逕】
こけの生えた小道。
苔忍
こけしのぶ [3] 【苔忍】
コケシノブ科の小さい常緑性シダ植物。山中や林内の岩上,樹幹などに着生する。根茎は糸状に細くのび,葉は膜質,長卵形で二回羽状に深裂。小裂片の上端に苞膜に包まれた胞子嚢群がある。
苔桃
こけもも [0] 【苔桃】
ツツジ科の常緑小低木。高山に生える。高さ約10センチメートル。葉は楕円形で密に互生する。初夏,枝先に花穂をつけ帯紅白色の鐘状花を数個つけ,花後,球形の小液果を結ぶ。果実は赤熟し,酸味があって,生食するほか,果実酒にする。フレップ。
苔桃[図]
苔植物
こけしょくぶつ [4] 【苔植物】
シダ植物と並べられる植物界の一門。蘚苔(センタイ)または苔蘚植物ともいう。世界に約二五〇〇〇種が知られ,日本には約二四〇〇種が分布。体制はシダ植物よりも原始的,胞子をつける器官は蒴(サク)または子嚢(シノウ)とその柄で,シダ植物の根・茎・葉に相同すると考えられる。明瞭な世代交代を行う。蘚類と苔(タイ)類とツノゴケ類とに大別され,蘚類にはスギゴケ・ミズゴケなどが,苔類にはゼニゴケ・ジャゴケなどが含まれる。
→蘚類
→苔(タイ)類
→ツノゴケ類
苔清水
こけしみず [3] 【苔清水】
山間の苔の間を流れる清水。[季]夏。《山寺や縁の下なる―/几董》
苔生す
こけむ・す [3] 【苔生す】 (動サ五[四])
長い年月を経て,苔がはえる。「―・した墓石」
苔癬
たいせん [0] 【苔癬】
小さな丘疹(キユウシン)が多数発生し,群集あるいは散在する状態が比較的長く続く皮膚の病変。
苔竜胆
こけりんどう [3] 【苔竜胆】
リンドウ科の越年草。原野に生える。高さ6センチメートルほどで,卵形の根葉がロゼット状につき,茎葉は小さく対生。春,茎頂に淡青色の鐘形の小花が日を受けて咲く。
苔筵
こけむしろ 【苔筵】
(1)筵のように一面に生えた苔。こけのむしろ。「み吉野の青根が峰の―/万葉 1120」
(2)旅人や隠棲者のわびしい寝床をいう。こけのむしろ。「やどりする岩屋の床の―/千載(雑中)」
苔色
こけいろ [0] 【苔色】
(1)染め色の名。濃い黒みの萌黄。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに濃い萌葱色。
苔蘚虫類
たいせんちゅうるい [5] 【苔蘚虫類】
⇒苔虫類(コケムシルイ)
苔虫類
こけむしるい [4] 【苔虫類】
〔外見が苔のようなのでいう〕
コケムシ綱の触手動物の総称。大部分は海産で,淡水産のものも少数ある。個虫は雌雄同体で,地衣状・樹状・塊状・鶏冠状などの群体をつくる。苔蘚虫(タイセンチユウ)類。外肛類。
苔衣
こけごろも 【苔衣】
「苔の衣」に同じ。「―なほ袖寒し身の上にふりゆく霜を払ひ捨てても/続千載(雑上)」
苔逕
たいけい [0] 【苔径・苔逕】
こけの生えた小道。
苔錆
こけさび [0] 【苔錆】
苔むして古びた感じであること。
苔類
たいるい [1] 【苔類】
コケ植物のうち,概して茎を欠き,茎があっても多少軸状の形態をなすにとどまり,葉状扁平の体をなすもの。子嚢(シノウ)の中に胞子とともに弾糸が形成され,熟すと四裂して胞子を飛ばす。代表種はゼニゴケ・ジャゴケ・ウキゴケ・ウロコゴケなど。
苔髪
たいはつ [0] 【苔髪】
こけが長くのびて髪のようになったもの。
苗
なえ【苗】
a seedling;→英和
a sapling (苗木).→英和
苗床 a nursery.→英和
苗
なえ ナヘ [1] 【苗】
(1)種子が芽を出してから移し植えるまでの幼い草木。木本植物の場合は苗木ともいう。「花の―」「杉の―」
(2)特にイネの苗。さなえ。「田に―を植える」
苗
ミャオ 【苗】
〔Miao〕
中国の華南地方に住む民族。インドシナ半島北部山地にも分布し,焼畑耕作を行う。タイではモンと呼ばれている。苗(ビヨウ)。
苗代
なわしろ ナハ― [0] 【苗代】
稲の種をまいて苗を育てる所。苗代田。田植えが機械化された現在は育苗箱が多く用いられる。なえしろ。[季]春。「―をうつ」
苗代
なわしろ【苗代】
a rice nursery.
苗代
なえしろ ナヘ― [0] 【苗代】
⇒なわしろ(苗代)
苗代垣
なわしろがき ナハ― [4] 【苗代垣】
鳥が苗代を荒らさぬように,苗代田の周囲に作った垣。「しづのをが―をあぜ置きて/堀河百首」
苗代時
なわしろどき ナハ― [4] 【苗代時】
苗代を作り,稲の苗を育てる時期。[季]春。
苗代水
なわしろみず ナハ―ミヅ [4] 【苗代水】
苗代に注ぐ水。
苗代田
なわしろだ ナハ― [4] 【苗代田】
稲の苗を仕立てる田。苗代。[季]春。
苗代苺
なわしろいちご ナハ― [5] 【苗代苺】
バラ科の落葉低木。原野に多いキイチゴの一種。高さ約40センチメートル。晩春,淡紅色の小花をつける。果実は球形で,六〜八月,深赤色に熟し食べられる。サツキイチゴ。ワセイチゴ。[季]夏。
苗代茱萸
なわしろぐみ ナハ― [5] 【苗代茱萸】
グミ科の常緑低木。暖地の山地に生え,庭木ともされる。短枝は時にとげになる。葉は長楕円形で,裏面は銀白色。秋,葉腋から白色の花を下垂。果実は長楕円形で,翌年の田植え時に赤く熟し食べられる。胡頽子。
苗代茱萸[図]
苗印
なえじるし ナヘ― [3] 【苗印・苗標】
播種(ハシユ)のあと,苗代の中心部に立てる木の枝や竹。
苗取り
なえとり ナヘ― [2][3] 【苗取り】
苗代から苗を取ること。
苗取り唄
なえとりうた ナヘ― [4] 【苗取り唄】
民謡。苗代から苗を取るときに唄う唄。
苗圃
びょうほ ベウ― [1] 【苗圃】
苗木などを育てる畑。
苗場山
なえばさん ナヘバ― 【苗場山】
新潟県と長野県の境にある火山。海抜2145メートル。山頂に苗代田のような湿原がある。
苗売り
なえうり ナヘ― [2][4] 【苗売り】
野菜や草花の苗を売り歩く人。[季]夏。《―の立ちどまりつゝ三声ほど/虚子》
苗字
みょうじ メウ― [1] 【苗字】
〔「苗」は「苗裔(ビヨウエイ)」の意〕
「名字」に同じ。
苗床
なえどこ ナヘ― [0] 【苗床】
野菜・草花・樹木などの苗を育てる場所。温床(オンシヨウ)・冷床および畑の一部を使用する露地床がある。[季]春。《―や風に解けたる頬かむり/阿部みどり女》
苗打ち
なえうち ナヘ― [2][4] 【苗打ち】
「早苗(サナエ)打ち」に同じ。
苗族
びょうぞく ベウ― 【苗族】
⇒ミャオ
苗木
なえぎ ナヘ― [3][0] 【苗木】
樹木の苗。特に,移植を目的とした若木をいう。「―市(イチ)」
苗条
びょうじょう ベウデウ [0] 【苗条】
茎と葉の総称。一本の茎とその茎に配列する葉からなる一つの単位をいう。芽条。
苗標
なえじるし ナヘ― [3] 【苗印・苗標】
播種(ハシユ)のあと,苗代の中心部に立てる木の枝や竹。
苗舟
なえぶね ナヘ― [3] 【苗舟】
深田で田植えをするとき,苗を運ぶのに使う小舟。
苗色
なえいろ ナヘ― [0] 【苗色】
(1)染め色の名。薄い緑色。また,萌黄(モエギ)色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は淡萌黄,裏は黄みのかった淡萌黄。
苗裔
びょうえい ベウ― [0] 【苗裔】
遠い子孫。末裔。末孫。
苛
いら 【苛】 (接頭)
形容詞またはその語幹に付いて,かどのある,とげとげしいなどの意を表す。「―ひどし」「―たか」
苛
いら 【刺・苛】
(1)草木のとげ。
(2)魚の背びれのとげ。
(3)イラクサの異名。
苛々する
いらいら【苛々する】
⇒苛立つ.
苛う
いら・う イラフ [2] 【苛う】 (動ワ五[ハ四])
いらだつ。「黄金丸も少し―・つて/こがね丸(小波)」
苛がす
いららが・す 【苛がす】 (動サ四)
〔「いららかす」とも〕
角立てる。とがらせる。「毛を―・して/宇治拾遺 9」
苛ぐ
いらら・ぐ 【苛ぐ】
〔「いららく」とも〕
■一■ (動ガ四)
(1)角張る。とがる。「鼻―・ぎたる事限りなし/落窪 2」
(2)表面が滑らかでなくなる。粒立つ。「寒げに―・ぎたる顔して/源氏(橋姫)」
■二■ (動ガ下二)
とがらせる。「声を―・げ色を損じて/太平記 10」
苛つ
いら・つ 【苛つ】
■一■ (動タ四)
気持ちが落ち着かず,いらいらする。いらだつ。「―・つて熊坂早足(サソク)を踏み/謡曲・熊坂」
■二■ (動タ下二)
早くするようせきたてる。「『のりものよりおり候へ』と―・てけれども/平家 10」
苛つく
いらつ・く [3][0] 【苛つく】 (動カ五[四])
いらいらする。「気分が―・く」
苛なし
いらな・し 【苛なし】 (形ク)
(1)心が痛む。心が苦しい。「悲しけくここに思ひ出―・けくそこに思ひ出/万葉 3969」
(2)(程度が)際立ってはなはだしい。「わがさまの,いと―・く(=コノ上ナクヒドク)なりにたるを思ひけるに/大和 148」「―・き(=非常ニ鋭イ)太刀をみがき/宇治拾遺 10」
(3)大げさだ。わざとらしい。「印ことごとしく結び出でなどして,―・くふるまひて/徒然 54」
苛む
さいな・む [3] 【苛む・嘖む】 (動マ五[四])
〔「さきなむ」の転〕
(1)苦しめる。いじめる。「後悔の念に―・まれる」「せめ―・む」「切り―・む」
(2)きびしくとがめる。また,しかる。「馬の命婦をも―・みて/枕草子 9」
苛む
さいなむ【苛む】
torment;→英和
torture;→英和
reproach.→英和
苛め
いじめ イヂメ [0] 【苛め】
自分より弱い立場にある者を,肉体的・精神的に苦しめること。「陰湿な―」「学校での―が問題になっている」
苛めく
いらめ・く 【苛めく】 (動カ四)
とがって見える。「むね骨は,ことにさしいでて,―・き/宇治拾遺 11」
苛めっ子
いじめっこ イヂメ― [0] 【苛めっ子】
弱い子供を何かにつけていじめる子供。
苛める
いじめる【苛める】
ill-treat;torment;→英和
bully (弱い者を);→英和
tease (からかって).→英和
‖いじめ bullying.いじめっ子 a bully.…いじめ …-bashing.
苛める
いじ・める イヂメル [0] 【苛める・虐める】 (動マ下一)
(1)弱いものを苦しめる。さいなむ。「動物を―・めるな」「級友に―・められる」
(2)ことさらきびしい扱いをする。「シーズン前に体を―・めておく」
(3)いじる。「紙巻莨(シガレツト)ばかりを―・めて居る/はやり唄(天外)」
苛る
いら・る 【焦らる・苛る】 (動ラ下二)
気をもむ。いらいらする。「おきふし泣き―・るれば/落窪 1」
苛れがまし
いられがま・し 【苛れがまし】 (形シク)
いらいらしているようすだ。「―・しきわびごとどもを書き集め給へる御文/源氏(胡蝶)」
苛刻
かこく [0] 【苛酷・苛刻】 (名・形動)[文]ナリ
無慈悲でむごいこと。きびしいこと。また,そのさま。「―な収奪」「―な扱ひに驚いて/土(節)」
苛察
かさつ [0] 【苛察】 (名・形動)[文]ナリ
細かいところまで詮索する・こと(さま)。「兎角―に傾きたがる男/阿部一族(鴎外)」
苛小
かしょう [0] 【苛小】 (名・形動)[文]ナリ
細かすぎる・こと(さま)。苛細。「―にすぎる」
苛性
かせい [0] 【苛性】
皮膚やその他の動物組織に激しく作用し,腐食させる性質。
苛性の
かせい【苛性の】
caustic.→英和
苛性カリ(ソーダ) caustic potash (soda).
苛性アルカリ
かせいアルカリ [4] 【苛性―】
アルカリ金属の水酸化物,特に,水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの俗称。水・アルコールに溶け,水溶液は強い塩基性。
苛性カリ
かせいカリ [4] 【苛性―】
⇒水酸化(スイサンカ)カリウム
苛性ソーダ
かせいソーダ [4] 【苛性―】
⇒水酸化(スイサンカ)ナトリウム
苛政
かせい [0] 【苛政】
苛酷な政治。虐政。
苛斂
かれん [0][1] 【苛斂】
税金や年貢などをきびしく取り立てること。
苛斂誅求
かれんちゅうきゅう [0][1] 【苛斂誅求】
〔「斂」は収める,「誅」は責めるの意〕
年貢・税金などをむごくきびしく取り立てること。「取り立てが―をきわめる」
苛法
かほう [0] 【苛法】
(1)厳しい掟(オキテ)。苛酷な法令。「仁政は化して―と為り/学問ノススメ(諭吉)」
(2)厳しくせき立てること。「―をして催しければ参りにける/宇治拾遺 4」
苛烈
かれつ [0] 【苛烈】 (名・形動)[文]ナリ
きびしくはげしい・こと(さま)。「攻撃は―をきわめた」「―な戦い」
[派生] ――さ(名)
苛税
かぜい [0] 【苛税】
きびしい租税。苛酷な税。
苛立たしい
いらだたし・い [5] 【苛立たしい】 (形)[文]シク いらだた・し
思いどおりにならなくて,いらいらする。心が落ち着かない。「動きが緩慢で―・くなる」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
苛立ち
いらだち [0] 【苛立ち】
思うようにならず,いらいらしている気持ち。「内心の―を隠しきれない」
苛立つ
いらだ・つ [3] 【苛立つ】
■一■ (動タ五[四])
思いどおりにならなくて落ち着かない。いらいらする。「時刻がせまってきて―・つ」「神経が―・つ」
■二■ (動タ下二)
⇒いらだてる
苛立つ
いらだつ【苛立つ】
be[get]irritated;grow impatient.苛立たせる irritate;→英和
make <a person> irritated;〔形〕irritating.
苛立てる
いらだ・てる [4] 【苛立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 いらだ・つ
気持ちをいらいらさせる。「神経を―・てる」
苛苛
いらいら 【苛苛】
■一■ [1] (副)スル
〔「いら」は「とげ」の意〕
(1)自分の思うとおりに進まないために,焦って心が落ち着かないさま。いらだたしいさま。「あんまり遅いので―する」「―のしどおし」
(2)光などが刺激するさま。「外は猛烈な光で一面に―し始めた/それから(漱石)」
(3)皮膚などがちくちくと刺激をうけるさま。「のどが―する」「手ニ―トサワル/日葡」
■二■ [0] (名)
思い通りにならなくてじれた気持ち。「―が直る」「―がつのる」
苛苛しい
いらいらし・い 【苛苛しい】 (形)[文]シク いらいら・し
心のいらだつさま。いらいらするさま。「葉子はペンも折れよと―・くその上を塗り消した/或る女(武郎)」
苛虐
かぎゃく [0] 【苛虐】 (名・形動)[文]ナリ
苦しめしいたげること。むごく扱うこと。また,そのさま。「多数の人民其の―に勝へずして之を怨望し/経国美談(竜渓)」
苛評
かひょう [0] 【苛評】
手厳しい批評。酷評。
苛辣
からつ [0] 【苛辣】 (形動)[文]ナリ
きびしく,はげしいさま。
苛酷
かこく【苛酷】
severity;→英和
cruelty.〜な(に) severe(ly);→英和
cruel(ly).→英和
苛酷
かこく [0] 【苛酷・苛刻】 (名・形動)[文]ナリ
無慈悲でむごいこと。きびしいこと。また,そのさま。「―な収奪」「―な扱ひに驚いて/土(節)」
苛酷い
いらひど・い 【苛酷い】 (形)
〔中世・近世語〕
たいへんにひどい。苛酷(カコク)である。「―・い玉づさの来る大三十日(オオミソカ)/柳多留 10」[日葡]
苛重
かちょう [0] 【苛重】 (名・形動)[文]ナリ
きびしく重い・こと(さま)。かじゅう。「此の―なる税を課せられんに/新粧之佳人(南翠)」
苛高
いらたか [0] 【苛高】
〔「いらだか」とも〕
(1)角ばっていること。ごつごつしていること。
(2)「苛高数珠」の略。「赤木の数珠の―を,さらりさらりと押し揉んで/謡曲・葵上」
苛高数珠
いらたかじゅず [4] 【苛高数珠】
そろばん玉のように,平たく角のたった玉の数珠。高い音が出る。山伏などが用いた。いらたか。「―をさらさらと押揉みて/太平記 2」
苜蓿
うまごやし [3] 【馬肥やし・苜蓿】
マメ科の越年草。ヨーロッパ原産。各地に自生。茎は地をはって30センチメートルほどになり,葉は有柄で互生し,倒卵形の三小葉をもつ。春,葉腋(ヨウエキ)に黄色の小花を開く。緑肥・牧草ともする。[季]春。
苞
つと [2][1] 【苞・苞苴】
(1)わらなどを束ね,中に食品などを入れて包みとしたもの。わらづと。「納豆の―」
(2)土地の産物。また,贈り物として携えてゆく,みやげもの。「家―」「都の―に何をせむと思ふに/宇津保(吹上・上)」
苞
ほう ハウ [1] 【苞】
芽や蕾(ツボミ)を包み,保護する小形の葉。葉に似て緑色のもの,鱗片状で褐色のもの,花弁のように美しいものなどがある。包葉。
苞納豆
つとなっとう [3] 【苞納豆】
藁苞(ワラヅト)に包んだ納豆。
苞苴
ほうしょ ハウ― [1] 【苞苴】
(1)藁(ワラ)などを束ねて,中に魚・果物などの食品を包んだもの。わらづと。あらまき。
(2)みやげもの。土産。
(3)まいない。賄賂(ワイロ)。
苞苴
つと [2][1] 【苞・苞苴】
(1)わらなどを束ね,中に食品などを入れて包みとしたもの。わらづと。「納豆の―」
(2)土地の産物。また,贈り物として携えてゆく,みやげもの。「家―」「都の―に何をせむと思ふに/宇津保(吹上・上)」
苞苴
あらまき [0][2] 【荒巻(き)・新巻(き)・苞苴】
(1)甘塩の鮭。北海道の名産。はらわたを抜き塩を詰めて作る。もと,荒縄などで巻いたのでいう。[季]冬。
(2)葦(アシ)・竹の皮・藁(ワラ)などで魚を包んだもの。つと。すまき。「―一つ,鮭十,一につけたり/宇津保(蔵開下)」
苞葉
ほうよう ハウエフ [0] 【包葉・苞葉】
⇒ほう(苞)
苞豆腐
つとどうふ [3] 【苞豆腐】
水分を絞ってすりつぶした豆腐を棒状にして藁苞(ワラヅト)などに入れ,固くしめて蒸したもの。
苞飯
ほうはん ハウ― [0] 【芳飯・苞飯】
会席料理の一。器に盛った飯の上に,種々の煮物をのせて汁をかけたもの。これに,すまし汁を添えて出す。法飯。
苟も
いやしくも [3][2] 【苟も】 (副)
〔形容詞「いやし」の連用形に助詞「も」のついた語〕
(1)仮にも。かりそめにも。「―教育者たる者のすべきことではない」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)いいかげんにも。おろそかにも。「一点一画―せず」
(3)身分不相応にも。もったいなくも。「重盛―九卿に列して三台にのぼる/平家 3」
〔漢文訓読に由来する語。卑賤(ヒセン)・低劣の意の「いやし」を用いて,かりそめ・ちょっと,などの意を有する「苟」を「いやしくも」と訓読したことによる〕
苟も
いやしくも【苟も】
<if you do it> at all;ever.→英和
〜しない be very careful[do not make light] <of> .
苟且
かりそめ [0] 【仮初め・苟且】 (名・形動)[文]ナリ
(1)その場限りである・こと(さま)。一時。「―の縁(エニシ)」「―の恋」
(2)さして重大でないこと。ふとしたこと。また,そのさま。「―の病」「奥羽長途の行脚只―に思ひたちて/奥の細道」
(3)軽々しい・こと(さま)。おろそか。ゆるがせ。「―にする」「ああ,―な事も致さう事でおりない/狂言・瓜盗人」
苟且
こうしょ [1] 【苟且】 (名・形動)スル [文]ナリ
当座をしのぐこと。間に合わせ。「我輩が素志の―ならざるを暁るべし/新体詩抄(良吉)」「一時を―せしのみ/日本開化小史(卯吉)」
苟合
こうごう [0] 【苟合】 (名)スル
みだりに迎合すること。「卿が言に従ひ―せば/世路日記(香水)」
苟安
こうあん [0] 【苟安】 (名)スル
一時の安楽をむさぼること。偸安(トウアン)。「一時を―せり/日本開化小史(卯吉)」
若
もころ 【如・若】
同じようなさま。よく似た状態。つねに連体修飾語を伴い,「…と同じように」「…のごとく」の意で副詞的に用いられる。「我が大君の立たせば玉藻の―臥(コ)やせば川藻のごとくなびかひの宜しき君が/万葉 196」
若
にゃく 【若】
若いこと。「お年も未だ―に御座有る人の/幸若・信太」
若
わか [1] 【若】
(1)幼児。主に,身分の高い人の男児をいう。「後嗣(アト)の―も彼方(アツチ)に出来たのですから/黒潮(蘆花)」「三歳の―をうしなはれ/曾我 3」
(2)若いこと。幼いこと。「―の御有様やと,らうたく見奉り給ひて/源氏(葵)」
(3)延年舞・幸若舞で,若音(ワカネ)の役を務める稚児。
(4)名詞や動詞などと複合して用いられる。
(ア)若い,若くしてそうなる,幼いなどの意を表す。「―者」「―しらが」「年―」「―返る」
(イ)一家の中で,世代の新しい方の意を表す。「―旦那」「―奥様」
若々しい
わかわかしい【若々しい】
youthful;→英和
young and fresh.
若い
わかい【若い】
(1) young.→英和
(2)[年下]younger.→英和
(3)[未熟]inexperienced;→英和
immature;→英和
green.→英和
‖若い者 a young man;an apprentice (弟子).
若い
わか・い [2] 【若い】 (形)[文]ク わか・し
(1)
(ア)生まれてからまだ多くの年月を経ていない。幼い段階は過ぎているが,十分に成熟していない。「―・い人」「―・い牛」「―・い木」「国―・く浮きし脂の如くして/古事記(上訓)」
(イ)(比喩的に)事物が生じてからそれほど時間がたっていない。「月齢が―・い」「―・い会社」
(2)元気で活力にあふれている。若々しい。「気が―・い」「年のわりに―・くて行動的だ」「―・かりし膚もしわみぬ/万葉 1740」
(3)未熟だ。老練でない。「考えが―・い」「冗談を本気で怒るとは,お前もまだ―・い」
(4)年齢が相対的に少ない。「彼の方が私より―・い」「ずいぶん―・い部長さんだ」
(5)番号や数が少ない。「番号の―・い順」「回の―・いうちに点を取る」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
若い時の苦労は買(コ)うてもせよ
若い時の苦労は買(コ)うてもせよ
若いときの苦労は将来必ず役に立つものであるから,進んで苦労をせよ。
若い時は二度ない
若い時は二度ない
人生で若い時期は二度あるわけではないのだから,なんでも思い切って悔いのないようにせよということ。
若い燕
わかいつばめ [2] 【若い燕】
俗に,年上の女性の愛人となっている若い男をいう。(女にとって)年下の愛人。
若い者
わかいもの [2] 【若い者】
(1)若い人。若者。「―にまかせる」
(2)「若い衆{(2)}」に同じ。
(3)「若い衆{(3)}」に同じ。
若い者頭
わかいものがしら [6] 【若い者頭】
「若い衆頭」に同じ。
若い衆
わかいしゅ [2] 【若い衆】
(1)「若い者{(1)}」に同じ。
(2)商家などで,若年の使用人。小僧・丁稚(デツチ)より少し年上の男。若い者。
(3)遊里で,雑用をする男。若い者。
(4)歌舞伎で,最下級の役者。
若い衆頭
わかいしゅがしら [5] 【若い衆頭】
一つの町内または一つの村の若い衆の主だった者。若い者頭。
若き
わかき [1] 【若き】
〔文語形容詞「若し」の連体形から〕
若い人。若者。「老いも―も」
若きウェルテルの悩み
わかきウェルテルのなやみ 【若き―の悩み】
〔原題 (ドイツ) Die Leiden des jungen Werthers〕
ゲーテの書簡体小説。1774年刊。青年ウェルテルの,親友の婚約者ロッテに対するかなわぬ恋の悩みと自殺を描く。恋愛小説の古典。
若きパルク
わかきパルク 【若き―】
〔原題 (フランス) La Jeune Parque〕
バレリーの長詩。1917年刊。20年余の沈黙のあと,ジードの勧めを機に四年半の推敲を経て完成された。難解な純粋詩の傑作で,フランス象徴詩の極致を示す。
若く
し・く [0] 【如く・若く・及く】 (動カ五[四])
(1)匹敵する。かなう。およぶ。多く打ち消しの語を伴って用いる。「逃げるに―・かず」「明媚争(イカデ)か画も―・かん/金色夜叉(紅葉)」
(2)追いつく。「黄泉(ヨモツクニ)に入りまして,―・きて共に語る/日本書紀(神代上訓)」
→おいしく
→いしく
若さ
わかさ【若さ】
youth;→英和
youthfulness (若々しいこと).〜を保つ remain young.
若さ
わかさ [1] 【若さ】
(1)若いこと。「候補者の―を強調する」
(2)若者のもつ新鮮さや元気。「―にあふれる行動」「―を保つ」
(3)未熟であること。「―ゆえの無謀な計画」
若し
ごとし 【如し・若し】 (助動)((ごとく)・ごとく・ごとし・ごとき・○・○)
活用語の連体形や体言,また,それらに助詞「が」「の」の付いたものに接続する。
(1)似ているものに比べたとえる意を表す。…のようだ。…のとおりだ。「涙,雨の脚の〈ごとく〉こぼる/宇津保(吹上・下)」「おごれる人も久しからず,ただ春の夜の夢の〈ごとし〉/平家 1」
(2)同類中の一例として提示する意を表す。…のような。「黒き革籠三合を置けり。すなはち和歌・管絃・往生要集〈ごとき〉の抄物を入れたり/方丈記」
(3)はっきりと断定しないで,婉曲・不確実にいうのに用いられる。…ようだ。…ようである。「松島は笑ふが〈ごとく〉,象潟はうらむが〈ごとし〉/奥の細道」
〔(1)語源は「同じ」の意を表す「こと」を形容詞的に活用させたもの。(2)中古には,漢文訓読文系列の文章に多く用いられ,和文に多く用いられる「やうなり」と対照的な特色を示した。なお,中古の和文でも,男性の書いたものには「ごとし」も用いられた。(3)上代・中古には,語幹「ごと」が連用形「ごとく」と同じように用いられることがある。→ごと(如)〕
若し
もし【若し】
if;→英和
provided[supposing] <that> .〜よかったら if you like.
若し
わか・し 【若し】 (形ク)
⇒わかい
若し
もし [1] 【若し】 (副)
(1)(「ば」「たら」「なら」などの語と呼応して)確定していない物事,事実に反する物事を仮定して次に述べる物事の条件とする意を表す。かりに。万一。「―困れば,連絡するだろう」「―雨が降ったら,どうしよう」「―水がなかったら,生きていけない」
(2)(下に疑問や推量の意を表す語を伴って)確実ではないが,十分にあり得る事態を想定する気持ちを表す。あるいはひょっとして。もしかすると。もしかしたら。「―この御中にいろをし房と申すぼろやおはします/徒然 115」
→もしか
→もしそれ
若しか
もしか [1] 【若しか】 (副)
〔「もし」に係助詞「か」の付いたもの〕
「もし」を強めた言い方。「もし{(1)}」に同じ。「―このまま雨が降らないとすると,また水不足になやまされるだろう」
若しかしたら
もしかしたら [1] 【若しかしたら】 (副)
ひょっとしたら。「―時間をまちがえたのかしら」
若しかして
もしかして [1] 【若しかして】 (副)
(1)もしも。「―時間に遅れたら,入れてもらえないかもしれない」
(2)ひょっとすると。あるいは。もしかすると。「―汽車に乗り遅れたのかもしれないよ」
若しかすると
もしかすると [1] 【若しかすると】 (副)
ことによると。ひょっとすると。もしかしたら。「―彼は来ないかもしれない」
若しくは
もしくは [1] 【若しくは】
〔副詞「もし」に副詞語尾「く」,係助詞「は」が付いたもの。漢文訓読に由来する語〕
■一■ (接続)
前後の事柄のうちどちらか一方が選ばれる関係であることを表す。あるいは。「本人,―その代理の者」
〔法令用語では,「または」に対してより小さい段階の接続に使う。「三年以下の懲役または五百円以上の罰金―科料に処す」→または〕
■二■ (副)
もしかしたら。ひょっとして。「―御陵の内に犯し穢せる事もや在と/続後紀(嘉祥三宣命)」
若しくは
もしくは【若しくは】
or.→英和
若しは
もしは 【若しは】 (接続)
〔副詞「もし」に係助詞「は」の付いてできたもの。漢文訓読から生じた語〕
(1)(「もしは…,もしは…」の形で)同類の事柄をあげて,それぞれの場合があることを表す。あるいは。または。「―まことまれ,―いつはりてまれ,そのとがをあらはさざれ/三宝絵詞(下)」
(2)(「…,もしは…」の形で)同類のことがらのうち,いずれかが選ばれることを表す。あるいは。もしくは。「其れを捕へて奉り,―其の頸を取りて奉らん者には,千金を与へ/今昔 9」
若しも
もしも [1] 【若しも】 (副)
「もし」を強めた語。「―こわれたら,たいへんだ」「―のとき」
若しもの事
もしものこと [1] 【若しもの事】
万一起こったらと懸念される事柄。万一の事。もしの事。「あなたの身に―があったらと,心配でなりません」
若しや
もしや【若しや】
if…(by any chance).→英和
若しや
もしや [1] 【若しや】 (副)
ひょっとしたら。もしかしたら。「―あの人ではと胸が騒ぐ」
若し夫れ
もしそれ [1] 【若し夫れ】 (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
(1)新しく説き起こすとき,また上に述べたところと違うことを説き起こすときに文頭に置く語。「―危急存亡のとき到れば,われいかにすべきか」
(2)「もし{(1)}」を強めた言い方。「―時雨の音に至てはこれほど幽寂なものはない/武蔵野(独歩)」
若ぶ
わか・ぶ 【若ぶ】 (動バ上二)
〔「若し」の動詞化〕
若々しく見える。子供っぽく振る舞う。「いと―・びたる声にていふ/源氏(東屋)」
若やか
わかやか [2] 【若やか】 (形動)[文]ナリ
若々しいさま。初々しいさま。「―な女性」
若やぐ
わかや・ぐ [3] 【若やぐ】 (動ガ五[四])
若々しく振る舞う。若く見える。「―・いだ声」
若ゆ
わか・ゆ 【若ゆ】 (動ヤ下二)
若返る。若くなる。「貧しき人は富を致し,老人(オキナ)はかへりて―・ゆ/日本書紀(皇極訓)」
若一王子
にゃくいちおうじ [5] 【若一王子】
〔「若宮一王子」の略〕
熊野神社の末社諸王子中第一位のもの。
若井
わかい [2] 【若井】
若水をくむ井戸。
若人
わかびと 【若人】
⇒わこうど(若人)
若人
わこうど ワカウド [2] 【若人】
〔「わかびと」の転〕
若い人。若者。
若作り
わかづくり [3] 【若作り】
服装・化粧などを,実際の年齢より若く見えるようにすること。「―の女性」
若作りにする
わかづくり【若作りにする】
make oneself up to look young(er) (化粧);dress oneself up young(er).
若侍
わかざむらい [3] 【若侍】
(1)年若い武士。
(2)公家・武家の家に使われる侍。青侍。
若俗
にゃくぞく 【若族・若俗】
若い者たち。年若の者。
若僧
わかぞう [0] ―ザウ 【若造・若蔵】 ・ ―ゾウ 【若僧】
年の若い者や未熟な者を卑しめていう語。「あんな―に負けてたまるか」
若僧
にゃくそう [0] 【若僧】
年の若い僧。じゃくそう。
若児
わくご 【若子・若児】
若い男子。また,若い男子を敬っていう語。「毛野の―い笛吹きのぼる/日本書紀(継体)」「殿の―が取りて嘆かむ/万葉 3459」
若児
わかご [2] 【若子・若児】
〔「わかこ」とも〕
幼い子供。おさなご。みどりご。
若党
わかとう 【若党】
(1)武家の身分の低い家臣。また,若い郎等。若い武士。
(2)鎌倉時代以降,騎乗の資格のない武士の従僕。
(3)江戸時代に,軽輩の郎等。
若冲
じゃくちゅう 【若冲】
(1)
⇒伊藤(イトウ)若冲
(2)
⇒海北(カイホウ)若冲
若向き
わかむき [0] 【若向き】
若い人に適していること。若い人に似合うこと。「―のネクタイ」
若君
わかぎみ [2] 【若君】
(1)幼い主君。幼君。
(2)貴人の若い男女の敬称。「―何心もなう乗り給ひぬ/平家 11」
(3)貴人の姉妹のうち,年下の方。「―はおほどかにらうたげなるさまして/源氏(橋姫)」
若囃子
わかばやし [3] 【若囃子・和歌囃子】
囃子の一種。享保年間(1716-1736),武蔵国葛西金町香取明神の神主の能勢環(ノセタマキ)が村内の若者らに教え,祭礼に出したことに始まるという。騒々しいので「ばか囃子」と俗称。葛西(カサイ)囃子。
若大将
わかだいしょう [3] 【若大将】
(1)年若い大将。
(2)年若い主人。また,主家の若い息子。
若太夫
わかたゆう 【若太夫】
江戸で,芝居の座元(太夫元)の息子の称。
若夫婦
わかふうふ【若夫婦】
young marrieds.
若夫婦
わかふうふ [3] 【若夫婦】
(1)若い夫婦。
(2)(親に対して)息子夫婦や娘夫婦。
若夷
わかえびす 【若恵比須・若夷・若戎】
恵比須神の像を刷った札。近世,元日の早朝に売り歩いた。門に貼ったり歳徳棚(トシトクダナ)にまつって一年の福を祈った。
若契
じゃっけい ジヤク― 【若契】
男色の関係を結ぶこと。若道(ジヤクドウ)の契り。「―浅からずして毎夜相逢ふといふとも/浮世草子・禁短気」
若奥さん
わかおくさん [3] 【若奥さん】
(1)若い奥さん。
(2)その家の主人の母親を「奥さん」と呼ぶのに対して,主人の妻を敬って呼ぶ言い方。
若女
わかおんな [3] 【若女】
(1)年の若い女。
(2)能面の一。「熊野(ユヤ)」「松風」のシテなど,気品のある若い美女に用いる。
若妻
わかづま [0] 【若妻】
年の若い妻。
若子
わかご [2] 【若子・若児】
〔「わかこ」とも〕
幼い子供。おさなご。みどりご。
若子
わくご 【若子・若児】
若い男子。また,若い男子を敬っていう語。「毛野の―い笛吹きのぼる/日本書紀(継体)」「殿の―が取りて嘆かむ/万葉 3459」
若子
わこ 【和子・若子】
■一■ (名)
良家や目上の人の男の子供。坊っちゃん。「―様は道草か/浄瑠璃・千本桜」
■二■ (代)
二人称。貴人の男の子に対していう語。「まちつとの所ぢや。煩ふまいぞ,これ―/浄瑠璃・新版歌祭文」
若子
みずこ ミヅ― [0] 【水子・稚子・若子】
〔「みずご」とも〕
(1)流産または堕胎した胎児。「―供養」「―地蔵」
(2)生まれて間のない子。うぶこ。「其の家に一人の―有て/今昔 26」
若子様
わこさま [1] 【和子様・若子様】
良家の男の子を敬っていう語。わかさま。わかごさま。「―の御差初(サシゾメ)をいつかいつかと存じてござれば/狂言・鐘の音(虎寛本)」
若宮
わかみや [2] 【若宮】
(1)幼少の皇子。また,皇族の子。
(2)親神に対する御子神とその社。
(3)本宮を他所に勧請してまつった社。平安以降,横死者の祟(タタ)りを恐れてまつった社。また,その神をもいう。
若山
わかやま 【若山】
姓氏の一。
若山牧水
わかやまぼくすい 【若山牧水】
(1885-1928) 歌人。宮崎県生まれ。本名,繁。早大卒。尾上柴舟に師事。前田夕暮と並び明治40年代に自然主義歌人として一時期を画した。旅と酒を愛し,感傷的な旅中詠にすぐれる。歌誌「創作」を主宰。歌集「海の声」「別離」「死か芸術か」「山桜の歌」など。
若山節
わかやまぶし 【若山節】
浄瑠璃の一。貞享・元禄(1684-1704)頃,三世杵屋喜三郎の門弟,若山五郎兵衛が江戸で語り出して流行したもの。
若州
じゃくしゅう 【若州】
若狭(ワカサ)国の別名。
若布
わかめ [1][2] 【若布・和布・稚海藻・裙蔕菜】
褐藻類コンブ目の海藻。日本沿岸の干潮線下に生じ,養殖もされる。葉は柔らかく粘滑で,羽状に分裂し,長さ60〜100センチメートル,幅30〜40センチメートルになる。茎状部の基部に「めかぶ」と呼ばれる厚い胞子葉がつく。生(ナマ)で,あるいは乾燥したものを水でもどして食用とする。古名ニキメ・メノハ。[季]春。《みちのくの淋代(サビシロ)の浜―寄す/山口青邨》
若布[図]
若布
わかめ【若布】
《植》wakame seaweed.
若干
じゃっかん【若干(の)】
some;→英和
a few;→英和
a little.→英和
若干
そくばく [0] 【若干・幾許】 (副)
「そこばく」に同じ。「―の金員貸附ありたしと/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
若干
そこばく 【若干・幾許】 (副)
〔副詞「そこば」に「く」のついた語〕
(1)いくつか。いくらか。そくばく。そこらく。「―選ばれたる人々に劣らず/宇津保(吹上・下)」
(2)多数。多く。たいそう。はなはだ。そくばく。そこらく。「―集まりたりし万人さとこそ泣きて侍りしか/大鏡(昔物語)」
若干
じゃっかん ジヤク― [0] 【若干】
数ははっきりしないが,あまり多くはないことを表す。副詞的にも用いる。いくらか。多少。「―の委員を置く」「係員―名」「―その傾向がある」
若干
そこば 【若干】 (副)
「そこばく」に同じ。「神がらや―貴き/万葉 3985」
若年
わかとし 【若年】
〔女房詞〕
新年。
若年
じゃくねん [0] 【弱年・若年】
年が若いこと。年が若くまだ一人前ではないこと。また,その人。
若年寄
わかどしより [3] 【若年寄】
(1)江戸幕府の職名。老中を補佐しつつ幕政の枢機に参与する一方で,旗本・御家人の支配統轄にあたった。定員は五名前後であり,譜代大名の中・小禄の者から選ばれた。
(2)まだ若いのに年寄りじみたことを言ったりしたりする人。
若役
わかやく [0] 【若役】
(1)若い人が勤める役。若者のすべき役目。
(2)演劇で,若い人として演じる役。
若後家
わかごけ [0] 【若後家】
年若くして夫に死に別れた女。
若恵比須
わかえびす 【若恵比須・若夷・若戎】
恵比須神の像を刷った札。近世,元日の早朝に売り歩いた。門に貼ったり歳徳棚(トシトクダナ)にまつって一年の福を祈った。
若戎
わかえびす 【若恵比須・若夷・若戎】
恵比須神の像を刷った札。近世,元日の早朝に売り歩いた。門に貼ったり歳徳棚(トシトクダナ)にまつって一年の福を祈った。
若戸大橋
わかとおおはし 【若戸大橋】
福岡県北九州市の洞海湾をまたぐ大つり橋。同市の若松区と戸畑区を連絡する。全長2068メートル。つり橋部分の長さ680メートル。満潮面からの高さ約43メートル。1962年(昭和37)完成。
若手
わかて [0] 【若手】
若い人。また,その集団の中で,若いほうの人。「―を起用する」
若手の
わかて【若手の】
young(er).→英和
若族
にゃくぞく 【若族・若俗】
若い者たち。年若の者。
若旦那
わかだんな【若旦那】
a young master.
若旦那
わかだんな [3] 【若旦那】
(1)商家で,主人の長男を敬っていう語。若主人。小旦那。
(2)主人や大家(タイケ)の長男,また子息を敬っていう語。
若書き
わかがき [0] 【若書き】
(作家・画家の)若いころの作品。
若月
じゃくげつ [2] 【若月】
三日月の異称。
若木
わかぎ [0] 【若木】
〔「わかき」とも〕
(1)芽を出してからあまり年を経ていない木。「桜の―」
(2)「新木(ニユウギ)」に同じ。
若木迎え
わかぎむかえ [4] 【若木迎え】
正月または小正月のための薪や新木(ニユウギ)にする木を山から切って来る行事。正月二日から一一日までの間に行われる。
若朽
じゃっきゅう ジヤクキウ [0] 【若朽】
〔「老朽」に対する造語〕
若いのに覇気(ハキ)に乏しく,役に立たないこと。また,その人。
若松
わかまつ 【若松】
姓氏の一。
若松
わかまつ [2] 【若松】
(1)芽生えてから,あまり年月を経ていない松。
(2)正月の飾りにする小松。
(3)松の新芽。若緑。[季]春。
(4)襲(カサネ)の色目の名。表は萌黄(モエギ)色,裏は紫。若緑。
若松
わかまつ 【若松】
(1)福岡県北九州市北部の区。もと若松市。筑豊炭田の石炭積み出し港として発展した。
(2)福島県会津若松市の旧称。
若松城
わかまつじょう 【若松城】
福島県会津若松市にある城。中世蘆名氏が築き,1589年伊達氏の所有となる。92年蒲生氏郷が入り,翌年にかけて拡張。のち上杉氏・蒲生氏・加藤氏・保科(松平)氏が入り明治に至る。戊辰(ボシン)戦争では旧幕軍の拠点となった。石垣・堀が残り天守が復元された。鶴ヶ城。会津城。
若松賤子
わかまつしずこ 【若松賤子】
(1864-1896) 翻訳家。会津若松の人。通称,島田嘉志。本名,松川甲子(カシ)。フェリス女学校卒。「小公子」の名訳で知られ,夫巌本善治に協力,キリスト教女子教育に献身した。
若枝
わかえ [2] 【若枝】
「わかえだ(若枝)」に同じ。
若枝
わかえだ [0][2] 【若枝】
若い柔らかな枝。わかえ。
若枝
わかえだ【若枝】
a shoot.→英和
若柳
わかやなぎ 【若柳】
宮城県北部,栗原(クリハラ)郡の町。仙北平野西部にある。ラムサール条約登録湿地の伊豆沼がある。
若柳流
わかやぎりゅう 【若柳流】
日本舞踊の一流派。初代花柳寿輔に師事した若柳芳松(のち寿童)が明治中期に創始したもの。現在四派ある。
若桜
わかざくら [3] 【若桜】
桜の若木。
若楓
わかかえで [3] 【若楓】
若葉の萌(モ)え出た楓。[季]夏。
若様
わかさま [1] 【若様】
身分の高い人や主人の男子を敬っていう語。
若槻
わかつき 【若槻】
姓氏の一。
若槻礼次郎
わかつきれいじろう 【若槻礼次郎】
(1866-1949) 政治家。松江生まれ。帝大卒。蔵相・内相を歴任。1926年(大正15)憲政会総裁となって組閣。30年(昭和5)ロンドン海軍軍縮会議首席全権。31年民政党総裁となり再び組閣したが,満州事変の勃発(ボツパツ)により辞職。以後重臣として日米開戦に反対するなど活動した。
若武者
わかむしゃ [0] 【若武者】
年の若い武士。若いさむらい。
若死
わかじに【若死】
an early[a premature]death.〜する die young.
若死に
わかじに [0][4] 【若死に】 (名)スル
年若くて死ぬこと。「才能を十分発揮せぬまま―する」
若殿
わかとの [3][0] 【若殿】
年少の主君。また,主君の世継ぎの子。わかぎみ。
⇔大殿
若殿原
わかとのばら 【若殿原】
若い武士たち。若者たち。「武蔵,相模の―の手なみの程は/平家 11」
若気
にやけ 【若気】
〔古くは「にゃけ」〕
(1)男色の相手。「長季は宇治殿の―なり/古事談 2」
(2)尻。特に,肛門。「お―の張形(ハリガタ)を仕り,進じ申さう/咄本・昨日は今日」
(3)男がなまめかしい様子をすること。また,その男。にやけおとこ。「もつぱら―をむねとして地紙うり/柳多留 17」
若気
わかげ [0][2] 【若気】
若い人の,血気にはやったり,無分別であったりする気持ち・傾向。わかぎ。
若気
わかぎ [0] 【若気】
「わかげ(若気)」に同じ。
若気の過ち
わかげ【若気の過ち】
youthful follies.
若気男
にやけおとこ 【若気男】
にやけている男。
若水
わかみず [2] 【若水】
元旦に汲み,年神への供え物や家族の食事を調えるのに用いる水。これを飲むと一年の邪気を払うとされ,福茶をたてて家族一同で飲んだりもする。初若水。[季]新年。《―や人の声する垣の闇/室生犀星》
〔古くは,宮中で立春の早朝に,主水司(シユスイシ)が天皇に奉った水のこと〕
若湯
わかゆ [0][2] 【若湯】
「初湯(ハツユ){(1)}」に同じ。
若潮
わかしお [2][0] 【若潮】
(1)小潮の翌日から潮の干満の差が大きくなること。
(2)主に九州地方で,元日の早朝,海で汲み,神に供える水。また,その行事。若潮迎え。
若潮迎え
わかしおむかえ [5] 【若潮迎え】
新年に若潮を汲む行事。若潮。
若狭
わかさ 【若狭】
旧国名の一。今の福井県の西部,若狭湾沿岸にあたる。若州(ジヤクシユウ)。
若狭塗
わかさぬり [0] 【若狭塗】
福井県小浜地方で産する漆器。下塗りの上に卵殻やもみがらなどを使って模様を描き,彩漆を施し,金・銀箔を押して透き漆をかけたもの。慶長期(1596-1615)に始まるという。
若狭湾
わかさわん 【若狭湾】
福井県の越前岬と京都府の丹後半島経ヶ岬との間の陥没湾。海岸線はリアス式で,敦賀・舞鶴などの良港がある。
若狭湾国定公園
わかさわんこくていこうえん 【若狭湾国定公園】
若狭湾岸の景勝地を中心とする国定公園。天橋立や三方五湖などがある。
若狭焼
わかさやき [0] 【若狭焼(き)】
魚の焼き方の一。皮に酒をかけ,こんがりと焼き上げる。
若狭焼き
わかさやき [0] 【若狭焼(き)】
魚の焼き方の一。皮に酒をかけ,こんがりと焼き上げる。
若狭街道
わかさかいどう 【若狭街道】
滋賀県高島郡今津町から保坂を経て福井県小浜市に至る街道。中世以降,京都から北陸・山陰を結ぶ要路。九里半越え。ほかに,京都から大原・朽木を経,保坂で九里半越えに合する街道(鯖街道)にもいう。
若王子神社
にゃくおうじじんじゃ ニヤクワウジ― 【若王子神社】
京都市左京区にある神社。祭神は伊弉諾尊(イザナキノミコト)。後白河天皇の創建と伝えられる。
若生え
わかばえ [0] 【若生え】
(1)新しく出た芽。ひこばえ。
(2)跡継ぎになる幼児。
若男
わかおとこ 【若男】
(1)年の若い男。「まだ―なりける時になむ,初の男にしたりける/大和 111」
(2)能面の一。「女郎花(オミナメシ)」の後シテなど,若い男の霊に用いる。
若白髪
わかしらが [3] 【若白髪】
〔「わかじらが」とも〕
まだ若いのに白髪があること。また,その白髪。
若白髪
わかしらが【若白髪】
premature gray hair.彼は〜がある He has gray hair though he is not yet very old.
若盛り
わかざかり [3] 【若盛り】
若くて血気の盛んなこと。若くて容姿の美しい年ごろ。「かの御―思ひやらるる/源氏(竹河)」
若禿
わかはげ [0] 【若禿】
年が若いのに禿げていること。
若禿になる
わかはげ【若禿になる】
become bald in youth[before one's time].
若立つ
わかだ・つ 【若立つ】 (動タ四)
新しい芽や枝が出る。「桃の木の―・ちて/枕草子 144」
若竹
わかたけ [2][0] 【若竹】
その年に生え出た竹。今年(コトシ)竹。[季]夏。《―や鞭の如くに五六本/川端茅舎》
若竹汁
わかたけじる [5] 【若竹汁】
ワカメとタケノコのすまし汁。
若竹煮
わかたけに [0] 【若竹煮】
タケノコとワカメの煮物。
若紫
わかむらさき【若紫】
light purple (薄紫).
若紫
わかむらさき [4] 【若紫】
(1)薄い紫色。「武蔵野に色や通へる藤の花―に染めて見ゆらむ/亭子院歌合」
(2)植物ムラサキの別名。「まだきから思ひこき色に染めむとや―の根を尋ぬらむ/後撰(雑四)」
(3)源氏物語の巻名。第五帖。
若緑
わかみどり [3] 【若緑】
(1)松の新芽。また,その鮮やかな緑色。[季]春。
(2)「若松{(4)}」に同じ。
(3)〔太夫(タユウ)職を松の位ということから〕
遊女に仕えている禿(カブロ)。「三筋に三つの春たてば,松―/浄瑠璃・寿の門松」
若者
わかもの【若者】
⇒若い.
若者
わかもの [0] 【若者】
年の若い人。青年。わこうど。
若者仲間
わかものなかま [5] 【若者仲間】
中世以降,一定年齢の青年男子によって組織された伝統的集団。郷村の部落別に編成され,警防治安・婚姻・祭礼などに諸種の役割を分担した。
若者宿
わかものやど [5] 【若者宿】
若者組が宿泊や集会に用いる場所。独立した建物の場合もあるが,多くは村の大きな家の一部屋を借りた。若衆宿。
→娘宿
若者組
わかものぐみ [0] 【若者組】
村落別に組織された青年男子の年齢集団。普通は一五歳頃から結婚するまで加入し,村落の警備や祭礼などに若い衆頭の統率のもとに活躍した。若い衆組。若者連。
→娘組
若芝
わかしば [0] 【若芝】
春先,若葉が萌(モ)え出た芝。[季]春。
若芽
わかめ【若芽】
young leaves;buds.
若芽
わかめ [2][0][1] 【若芽】
生えて間もない芽。新芽。
若苗
わかなえ [0] 【若苗】
生え出たばかりの苗。また,若い苗木。
若苗色
わかなえいろ [0] 【若苗色】
(1)染め色の名。淡黄緑。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表・裏共色で,淡木賊(トクサ)・淡青・濃萌黄の三種がある。
若若しい
わかわかし・い [5] 【若若しい】 (形)[文]シク わかわか・し
(1)いかにも若い感じである。非常に若く見える。「―・い身のこなし」
(2)未熟である。大人気ない。「年はややさだすぎ行くに―・しきやうなるもつきなう覚えならるるうちに/更級」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
若草
わかくさ [2] 【若草】
(1)芽を出して間もない草。[季]春。「―を摘む」
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は薄青,裏は濃い青。一月,二月の頃用いる。
若草
わかくさ【若草】
young grass.
若草の
わかくさの 【若草の】 (枕詞)
(1)若草の柔らかく新鮮で,愛すべきものであることから「つま」「妹」「新手枕(ニイタマクラ)」「思ひつきにし」などにかかる。「―夫(ツマ)の思ふ鳥立つ/万葉 153」「―や妹も乗せたり/神楽歌」「―新手枕をまきそめて/万葉 2542」「藤波の思ひもとほり―思ひ付きにし君が目に/万葉 3248」
(2)「足結(アユイ)」にかかる。「―足結たづくり群鳥(ムラトリ)の/万葉 4008」
若草伽藍
わかくさがらん 【若草伽藍】
法隆寺境内から発見された寺跡。四天王寺式の伽藍配置をもつところから,焼失した創建当時の法隆寺の遺構と推定される。
若草山
わかくさやま 【若草山・嫩草山】
奈良市東部,春日山の北にある山。海抜342メートル。山体が三重になっているところから三笠山とも呼ばれるが,古歌に歌われた三笠山とは別。芝草におおわれたなだらかな山で,毎年1月15日に山焼きが行われる。
若草色
わかくさいろ [0] 【若草色】
若草のような黄緑色。
若菜
わかな【若菜】
young greens.
若菜
わかな [1][2] 【若菜】
(1)早春に萌え出る,食用となる草の総称。
(2)正月,初の子(ネ)の日(後には七日)に,摘んで食べたり贈ったりする草。春の七草の総称。平安時代,宮中で邪気を払い,万病を除くという七種の野草を摘み,内膳司から羹(アツモノ)にして献上した行事が民間に広まったもの。[季]新年。
→七種(ナナクサ)
(3)源氏物語の巻名。第三四・三五帖。上下に分かつ。
若菜の節
わかなのせち 【若菜の節】
⇒七種(ナナクサ)の節句(セツク)
若菜摘
わかなつみ [3] 【若菜摘(み)】
野に出て若菜{(2)}を摘むこと。[季]新年。
若菜摘み
わかなつみ [3] 【若菜摘(み)】
野に出て若菜{(2)}を摘むこと。[季]新年。
若菜迎え
わかなむかえ [4] 【若菜迎え】
正月七日に,七草粥(ガユ)に入れる菜を摘んでくること。また,正月七日。
若菜集
わかなしゅう 【若菜集】
詩集。島崎藤村作。1897年(明治30)刊。第一詩集。「六人の処女」「初恋」など恋愛詩・青春詩が中心。日常語を用いて浪漫的に歌いあげ,近代詩の母胎となり,広く愛唱された。
若菰
わかごも 【若菰】
まこもの新芽。[季]春。「山城の淀の―かりにだに/古今(恋五)」
若菰を
わかごもを 【若菰を】 (枕詞)
若菰を刈る意から地名「猟路(カリジ)の小野」にかかる。「馬並(ナ)めてみ狩立たせる―猟路の小野に/万葉 239」
若葉
わかば [1] 【若葉】
(1)芽を出して間もない葉。
(2)特に,初夏の木々のみずみずしい葉。[季]夏。《―して御目の雫ぬぐはばや/芭蕉》
(3)若い人。子ども。「中に―の喜之介が/浄瑠璃・嫗山姥」
若葉
わかば【若葉】
young leaves.
若葉マーク
わかばマーク [4] 【若葉―】
普通自動車運転免許取得後一年未満のドライバーが,車体の前後につけることを義務づけられているマーク。初心者マーク。ふたばマーク。
若葉色
わかばいろ [0] 【若葉色】
若葉のようなくすんだ黄緑色。
若葉雨
わかばあめ [4] 【若葉雨】
若葉に降る雨。若葉のころの雨。[季]夏。
若葉風
わかばかぜ [3] 【若葉風】
若葉を吹きわたる風。[季]夏。
若蔵
わかぞう [0] ―ザウ 【若造・若蔵】 ・ ―ゾウ 【若僧】
年の若い者や未熟な者を卑しめていう語。「あんな―に負けてたまるか」
若衆
わかしゅ [2] 【若衆】
〔「わかしゅう」とも〕
(1)若い男。若者。青年。若い衆。
(2)江戸時代,元服前の少年。
(3)「陰間(カゲマ)」に同じ。「それよりこの―に移り気になりて/浮世草子・男色大鑑 6」
(4)男色関係にある少年。ちご。
⇔念者
「よき―に千松といへるあり。かれにうち惚れ執心あり/咄本・醒睡笑」
若衆女郎
わかしゅじょろう 【若衆女郎】
江戸時代,若衆の姿をした端(ハシ)女郎。
若衆宿
わかしゅやど [4] 【若衆宿】
(1)「若衆{(3)}」を呼んで遊ぶ茶屋。
(2)「若者宿」に同じ。
若衆方
わかしゅがた [0] 【若衆方】
歌舞伎で,美少年の役柄。また,もっぱらその役柄を演じる俳優。
若衆歌舞伎
わかしゅかぶき [4] 【若衆歌舞伎】
江戸初期,前髪のある少年(若衆)によって演じられた歌舞伎。女歌舞伎禁止後に盛行したが,風俗を乱すということで1652年に禁止された。
若衆狂ひ
わかしゅぐるい 【若衆狂ひ】
男色におぼれること。「―をすると言うて,妻,色に出で腹立す/咄本・醒睡笑」
若衆盛り
わかしゅざかり 【若衆盛り】
(1)若くて元気にあふれていること。また,その頃。若盛り。
(2)若衆の最も美しいさかり。「二十(ハタチ)をうち越し三十までを―にたとへ/浮世草子・御前義経記」
若衆道
わかしゅどう 【若衆道】
男色の道。衆道(シユドウ)。若道(ニヤクドウ)。
若衆髪
わかしゅがみ 【若衆髪】
江戸時代,元服前の男子の髪形。前髪を残し,中剃りをして,元結(モトユイ)で結ったもの。島田髷(マゲ)に結う前の少女なども結った。若衆髷(ワカシユワゲ)。
若衆髪[図]
若衆髷
わかしゅわげ 【若衆髷】
「若衆髪(ガミ)」に同じ。
若角
わかづの [0][2] 【若角】
生えかわったばかりの柔らかい角。特に,鹿の袋角。
若輩
じゃくはい【若輩】
a young fellow;a greenhorn (青二才);→英和
a novice.→英和
若輩
じゃくはい [0] 【若輩・弱輩】
■一■ (名)
年の若い者。年少者。話し手が自分について用いるときは,へりくだった意味になる。「―の分際で何を言うか」「―ですが,どうぞよろしく」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
経験が乏しく未熟であること。また,そのさまや人。「―ナコトヲユウ/日葡」
若返り
わかがえり [0] 【若返り】 (名)スル
若返ること。「チームの―をはかる」
若返り法
わかがえり【若返り法】
a rejuvenation treatment.
若返る
わかがえる【若返る】
look <ten years> younger.若返ったような気がする feel oneself young again.
若返る
わかがえ・る [3] 【若返る】 (動ラ五[四])
(1)心身ともに若さを取り戻す。若く見えるようになる。「髪形を変えて―・る」
(2)一つの組織・集団の構成員の年齢が若くなる。「内閣が―・る」
[可能] わかがえれる
若造
わかぞう [0] ―ザウ 【若造・若蔵】 ・ ―ゾウ 【若僧】
年の若い者や未熟な者を卑しめていう語。「あんな―に負けてたまるか」
若造
わかぞう【若造】
a youngster.→英和
若道
にゃくどう 【若道】
〔若衆道の意〕
男色の道。じゃくどう。「この―といふ事は,昔たれがたくみ出したるぞや/咄本・醒睡笑」
若道
じゃくどう 【若道】
〔若衆道(ワカシユドウ)を略して音読した語〕
成年の男が少年を愛すること。男色。にゃくどう。「明暮―に身をなし/浮世草子・五人女 5」
若隠居
わかいんきょ [3] 【若隠居】 (名)スル
老年でないのに隠居すること。また,その人。
若頭
わかがしら [3] 【若頭】
若い衆の筆頭となる者。
若餅
わかもち [2] 【若餅】
正月になってから,また,小正月(コシヨウガツ)のためにつく餅。
若駒
わかごま [0] 【若駒】
若い馬。
若魚子
わかなご [0][3] 【若魚子】
ブリの異名。一年ものをいう。
若鮎
わかあゆ [0] 【若鮎】
(1)三月ごろ川を上ってくる,若くて勢いのよい鮎。小鮎。[季]春。
(2)若くぴちぴちした姿の形容。「―のような生徒たち」
若鳥
わかどり [2] 【若鳥・若鶏】
産卵前の若い鶏。主として生後三か月から五か月の雛鶏をいう。
若鶏
わかどり [2] 【若鳥・若鶏】
産卵前の若い鶏。主として生後三か月から五か月の雛鶏をいう。
若鷹
わかたか [0] 【若鷹】
若い鷹。一歳の鷹。
若齢
じゃくれい [0] 【弱齢・若齢】
年齢の若いこと。弱年。
苦
く [1] 【苦】
(1)つらいことや苦しいこと。苦労や苦痛。「―あれば楽(ラク)あり」
(2)〔仏〕
〔梵 duḥkha〕
身心を悩ます状態。
苦
にが 【苦】
〔形容詞「にがい」の語幹から〕
(1)他の語の上に付いて複合語をつくる。
(ア)にがい意を表す。「―塩」
(イ)にがにがしい,不快である意を表す。「―笑い」
(2)憎まれ口。いやみ。「必ず後悔さつしやるなと―を放してじろ��と/浄瑠璃・神霊矢口渡」
苦
く【苦】
(1)[苦痛](a) pain;→英和
suffering.→英和
(2)[困苦]hardship(s);→英和
(a) difficulty.→英和
(3)[心配]anxiety;→英和
worry;→英和
cares.〜になる be anxious[worry] <about> ;[事が主語]weigh on one's mind.〜にする worry <about,over> .
〜にしない take it easy.〜もなく easily;→英和
with ease.
苦々しい
にがにがしい【苦々しい】
unpleasant (不快な);→英和
shameful (恥ずべき).→英和
苦々しげに bitterly.→英和
苦い
にが・い [2] 【苦い】 (形)[文]ク にが・し
(1)舌にいやな味を感ずる。「―・いお茶」「良薬は口に―・し」
(2)不機嫌である。不愉快に感じる。「落選と聞いて―・い顔をする」「興もさめて事―・うなりぬ/大鏡(道長)」
(3)つらい。苦しい。「―・い経験」
[派生] ――さ(名)――み(名)
苦い
にがい【苦い】
bitter.→英和
〜顔をする knit one's brows.
苦し
にが・し 【苦し】 (形ク)
⇒にがい(苦)
苦しい
くるしい【苦しい】
(1) painful;→英和
trying;→英和
hard;→英和
embarrassing;→英和
straitened.→英和
(2) farfetched <argument> (無理な).→英和
〜仕事(経験) a tough job (bitter experience).〜目にあう have a hard time (of it).息(胸)が〜 breathe with difficulty (have a pain in the chest).
苦しい
くるし・い [3] 【苦しい】 (形)[文]シク くる・し
(1)(病気や外部からの力などによって)肉体的に苦痛である。我慢できないほどつらい。「高熱が続いて―・い」「押されて胸が―・い」「走り続けたので息が―・い」
(2)(悩みや心配で)精神的に苦痛である。「―・い立場に追い込まれる」
(3)経済的に楽でない。財政的に窮迫している。「生活が―・い」
(4)強引につじつまを合わせようとして説明に無理がある。「―・い言い訳」
(5)動詞の連用形の下に付き,…しにくい,…するのが不快であるの意を表す。多く「ぐるしい」の形をとる。「寝―・い」「聞き―・い」
(6)物事をするのが困難である。むずかしい。「脚の気起りて,装束する事の―・しければなむ/落窪 3」
(7)さしつかえがある。不都合である。「白き物を着たる日は火ばしを用ゐる,―・しからず/徒然 213」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
苦しい時の神頼み
苦しい時の神頼み
神仏を信じる心をもたない者が,困ったときだけ神仏の加護を請うこと。
苦しさ
くるしさ【苦しさ】
⇒苦しみ.
苦しぶ
くるし・ぶ 【苦しぶ】 (動バ上二)
苦しむ。「祓殿(ハラエド)の神―・び給と云ひて/今昔 19」
苦しみ
くるしみ [0][3] 【苦しみ】
苦しむこと。苦痛。「産みの―」
苦しみ
くるしみ【苦しみ】
pain;→英和
suffering(s);→英和
agony;→英和
hardship(s);→英和
trouble(s) (難儀).→英和
苦しむ
くるし・む [3] 【苦しむ】
〔形容詞「苦し」の動詞化〕
■一■ (動マ五[四])
(1)肉体的な痛みや苦しさを感じてつらいと思う。「毒薬をのんで―・んでいた」「神経痛に―・む」「―・む時は休めつつまめなれば使ふ/方丈記」
(2)精神的に苦痛を感じつらいと思う。人生や生活に苦労があって苦しいと思う。思い悩む。「貧困に―・む」「罪悪感に―・む」
(3)理解・判断に困る。窮する。悩む。困惑する。「全く理解に―・む」「説明に―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒くるしめる
苦しむ
くるしむ【苦しむ】
suffer <from> ;→英和
be troubled <with> ;take pains <to do> (骨折る).了解(返答)に〜 be at a loss to make out the meaning (how to answer).→英和
苦しめる
くるし・める [4] 【苦しめる】 (動マ下一)[文]マ下二 くるし・む
(1)肉体的・精神的な苦痛を感じさせ,つらいと思わせる。「拷問(ゴウモン)で―・める」「重税に―・められる」「学問などに身を―・めむ事はいと遠くなむ/源氏(乙女)」
(2)悩ませる。苦労させる。あれこれと心配させる。「若い時は素行が悪く親を―・めた」「意地悪い質問をして先生を―・める」
苦しめる
くるしめる【苦しめる】
torment;→英和
persecute;→英和
distress;→英和
trouble;→英和
embarrass.→英和
心を〜 rack one's brains <over> .
苦しゅうない
苦しゅうない
さしつかえない。かまわない。気にしなくてもよい。昔,殿様が家来に向かって言った言葉。「―,近(チコ)う寄れ」
苦し紛れ
くるしまぎれ [4] 【苦し紛れ】
苦しさの余りにすること。「―に嘘をつく」
苦し紛れに
くるしまぎれ【苦し紛れに】
out of desperation;as the last resort.
苦っぽい
にがっぽ・い [4] 【苦っぽい】 (形)
苦みが強い。
苦み
にがみ [3][0] 【苦み・苦味】
(1)にがいこと。にがい味。「―のある薬」
(2)不愉快な気持ち。つらい気持ち。「何の風波もなければ―もない/福翁自伝(諭吉)」
(3)(男の)顔などの,ひきしまっている感じ。
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕
苦み走る
にがみばし・る [5] 【苦み走る】 (動ラ五[四])
(男の)顔つきに厳しくひきしまったところがある。渋みがあってりりしい。「―・ったいい男」
苦む
にが・む 【苦む】
■一■ (動マ四)
にがにがしく思う。いやな顔をする。「御物語聞え給ふを,暑きに,と―・み給へば,人々笑ふ/源氏(帚木)」
■二■ (動マ下二)
⇒にがめる
苦める
にが・める [3] 【苦める】 (動マ下一)[文]マ下二 にが・む
にがにがしく思って顔をしかめる。「顔ヲ―・メル/ヘボン(三版)」
苦り
にがり [3] 【苦り】
〔動詞「苦る」の連用形から〕
苦々しい顔つき。にがみ。「―顔」
苦り切る
にがりき・る [4] 【苦り切る】 (動ラ五[四])
ひどく不愉快そうな顔つきをする。「社員の不祥事に―・る社長」
苦る
にが・る 【苦る】 (動ラ四)
苦々しい顔をする。「然らざらん人は極めて―・りて/今昔 28」
苦何首烏
にがかしゅう [3] 【苦何首烏】
ヤマノイモ科のつる性多年草。山地の林縁に自生。地下にひげ根のある丸い黒色の塊根があるが,苦みが多く,食用にならない。塊根を食用にするカシュウイモはこの栽培品種。
苦使
くし [1][2] 【苦使】
(1)こき使うこと。酷使。
(2)僧尼令で定められた,僧尼にのみ科される刑罰。写経・仏堂の清掃などの労役を科された。
苦力
クーリー [1] 【苦力】
〔中国語〕
肉体労働に従事した,下層の中国人・インド人労働者。一九世紀,アフリカ・インド・アジアの植民地で酷使された。クリー。
苦力
クリー [1] 【苦力】
〔中国語〕
⇒クーリー
苦労
くろう 【苦労】 (名)スル
物事がうまくいくように,精神的・肉体的に励むこと。逆境にあって,つらいめにあいながら努力すること。また,あれこれ心を用いること。労苦。「親に―をかける」「―しただけあって人情の機微に通じている」「大島田に,埃(ホコリ)がかかるを―にして/当世書生気質(逍遥)」
→御苦労
苦労
くろう【苦労】
troubles;hardships (辛苦);toil;→英和
labor;→英和
pains (ほねおり);care(-s);→英和
anxiety;→英和
worry (心配).→英和
〜の多い(ない) full of cares (free from care).〜する suffer;→英和
go through difficulties;work hard (ほねおる);be anxious[worry] <about> (心配する).〜性である be a worrywart.→英和
‖苦労人 a man of the world.
苦労人
くろうにん [0] 【苦労人】
いろいろの苦労を経験し,世間の事情に通じた人。
苦労性
くろうしょう [0][2] 【苦労性】 (名・形動)[文]ナリ
少しのことでも気に病んで,あれこれ心配する性質。また,そういう人。心配性。
苦厄
くやく [1] 【苦厄】
苦労と災難。災厄。
苦参
くじん [0] 【苦参】
クララの根を乾燥した生薬。健胃薬とする。くしん。
苦参
くらら [0] 【苦参】
マメ科の多年草。山野の草地に多い。高さ約1メートル。葉は狭卵形の小葉多数からなる羽状複葉。夏,茎の先に長い花穂を出し,淡黄色の花を多数つける。根を健胃薬や駆虫薬に用いる。クサエンジュ。
苦参[図]
苦口
にがぐち [0] 【苦口】
憎らしく感じさせる物言い。憎まれ口。「さしてもない事,―言ふて/浄瑠璃・薩摩歌」
苦吟
くぎん [0] 【苦吟】 (名)スル
詩歌・俳句・文章などが,すらすらとできずに苦心すること。「筆を捻りて頻りに―す/花柳春話(純一郎)」
苦味
にがみ [3][0] 【苦み・苦味】
(1)にがいこと。にがい味。「―のある薬」
(2)不愉快な気持ち。つらい気持ち。「何の風波もなければ―もない/福翁自伝(諭吉)」
(3)(男の)顔などの,ひきしまっている感じ。
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕
苦味
くみ [1] 【苦味】
にがみ。にがいあじ。
苦味
にがみ【苦味】
bitterness;→英和
a bitter taste.〜がある taste bitter.
苦味チンキ
くみチンキ [3] 【苦味―】
特異の芳香をもつ苦い黄褐色の液剤。センブリを原料とする苦味薬を,橙皮(トウヒ)・サンショウなどの芳香剤と混じ,アルコールで浸出したもの。健胃薬とする。
苦味剤
くみざい [2] 【苦味剤】
⇒苦味薬(クミヤク)
苦味薬
くみやく [2] 【苦味薬】
植物性の健胃薬の総称。苦みがあり,胃の運動や胃液分泌を促進する。副作用はない。苦味チンキなど。苦味健胃薬。苦味剤。
苦土
にがつち [0] 【苦土】
まだ風化しないために,植物の生育に適さない下層の土。
苦土
くど [1] 【苦土】
⇒酸化(サンカ)マグネシウム
苦土石灰
くどせっかい [3] 【苦土石灰】
ドロマイトまたはドロマイト質石灰岩を焙焼してつくる石灰肥料。アルカリ分が多く,マグネシウムを含む。
苦報
くほう [0] 【苦報】
悪業の結果として受ける苦の報い。
苦塩
にがしお [0] 【苦塩】
「苦汁(ニガリ)」に同じ。
苦境
くきょう [0] 【苦境】
苦しい立場や境遇。「―に陥る」「―に立つ」
苦境
くきょう【苦境】
<find oneself in> a difficult situation; <get into> trouble[difficulties];→英和
<話> <be in> a fix.→英和
苦学
くがく [1] 【苦学】 (名)スル
(1)働いて学資を得るなど,苦しい生活環境の中で学問をすること。「―して大学を出る」「―生」
(2)苦労して学問をすること。「―力行(リツコウ)」
苦学する
くがく【苦学する】
work one's way <through college> .苦学生 a working student.
苦寒
くかん [0] 【苦寒】
(1)寒さに苦しむこと。
(2)貧困に苦しむこと。
(3)陰暦一二月の異名。
苦役
くえき【苦役】
hard labor;penal servitude (懲役).
苦役
くえき [0][1] 【苦役】
(1)苦しい肉体労働。
(2)懲役,また徒刑のこと。
(3)旧陸軍で,兵士に科した懲罰の一。一定期間,外出を禁じ,営内の雑役に当たらせるもの。
苦心
くしん【苦心】
pains;efforts;hard work;care(s).→英和
〜する take pains;work hard;rack one's brains <over> .〜して by hard work;with great pains.〜の作 a fruit of much labor.‖苦心談 an account of one's hard experiences.
苦心
くしん [2][1] 【苦心】 (名)スル
あることをなしとげるために,心をくだき苦労すること。「―の跡がみられる」「―してつくり上げる」
苦心惨憺
くしんさんたん [2] 【苦心惨憺】 (名)スル
非常な苦心をすること。「―してやっと手に入れた」
苦心談
くしんだん [2] 【苦心談】
苦心したさまを語る話。
苦患
くげん [1][2] 【苦患】
〔仏〕 苦しみや悩み。くかん。
苦悩
くのう [0][1] 【苦悩】 (名)スル
あれこれと苦しみ,悩むこと。「顔に―の色がにじむ」「近所の者も三四人で―する枕元に/土(節)」
苦悩
くのう【苦悩】
suffering(s);→英和
agony.→英和
〜する suffer;→英和
be in agony.→英和
苦悶
くもん【苦悶】
agony;→英和
anguish.→英和
〜する be in agony.
苦悶
くもん [0] 【苦悶】 (名)スル
痛み・心配などのために,苦しみ悶(モダ)えること。「自責の念にかられて日夜―する」
苦情
くじょう [0] 【苦情】
(1)被害を受けたり,不公平な扱いをされたり,迷惑を受けたりしたことに対する,不満・不快な気持ち。また,それを述べた言葉。「―をもちこまれる」「―を訴える」「―を言う」
(2)苦しい事情。「或は関東の―を演(ノ)べ/近世紀聞(採菊)」
苦情
くじょう【苦情】
<make> a complaint;→英和
a grievance.→英和
〜を言う complain <of> (不平);→英和
object <to> (反対).→英和
‖苦情処理 trouble-shooting.苦情処理部 the complaints department[section].
苦情処理
くじょうしょり [4] 【苦情処理】
(1)他から寄せられた苦情に対処すること。「ユーザーの―に当たる」
(2)労使間において,賃金・労働条件などに関する労働者の個別的な苦情を労働協約に基づいて処理すること。
(3)行政に関する国民の不満に対して,その申し立てを契機として行政機関が必要な措置をとること。
苦惨
くさん [0] 【苦惨】
苦しみみじめなこと。
苦慮
くりょ [1] 【苦慮】 (名)スル
物事のなりゆきを心配していろいろ考え,悩むこと。「事態の収拾に―する」
苦慮する
くりょ【苦慮する】
worry oneself <over> .